Tuning back for a seating unit

申请号 JP2011511631 申请日 2009-05-26 公开(公告)号 JP5603329B2 公开(公告)日 2014-10-08
申请人 スチールケース インコーポレーテッド; 发明人 ピーターソン,グロードン,ジェイ.; ノーマン,クリストファー; ホルドレッジ,ラッセル; スミス,ブルース; パーソン,ルーク; オーヴァーサン,トーマス; ジョンソン,カーラ;
摘要
权利要求
  • シーティングユニット用の フレキシブルな背もたれであって:
    複数のフレキシブルな指状エレメントであって、該複数の各フレキシブルな指状エレメントは遠位末端を有し、 前記複数の各フレキシブルな指状エレメントは、エラストマー材料から形成されている 、複数のフレキシブルな指状エレメント;および
    前記フレキシブルな背もたれの、連続した最上部の端部を形成し、該最上部の端部から、前記フレキシブルな背もたれの第1の側端部の一部および記フレキシブルな背もたれの第2の側端部の一部を形成するように延びているフレキシブルなリテーナーであって、 該フレキシブルなリテーナーの、前記最上部の端部に沿った上部端部に負荷がかかった場合に、曲がって棚状の出っ張りを形成するフレキシブルなリテーナー;
    を有し、
    前記フレキシブルな指状エレメントを形成する前記エラストマー材料は第1のデュロメータを有し、前記リテーナーは、第2のデュロメータを有する材料からなり、前記第2のデュロメータは前記第1のデュロメータより低い、フレキシブルな背もたれ。
  • 負荷が少なくとも1つの指状エレメントに掛かると、前記少なくとも1つの指状エレメントは前記リテーナーによって制御された距離だけ曲がる、請求項1の背もたれ。
  • 前記リテーナーは、前記各フレキシブルな指状エレメントがその隣接するフレキシブルな指状エレメントに対して動くのを抑制する、請求項1の背もたれ。
  • 少なくとも1つのフレキシブルな指状エレメントの遠位末端が、少なくとも、1つの第1のフレキシブルなプロングと、1つの第2のフレキシブルなプロングを有し、前記第1のフレキシブルなプロングが前記第2のフレキシブルなプロングと独立してフレキシブルである、請求項1の背もたれ。
  • 前記リテーナーが前記第1および第2のフレキシブルなプロングに連結されている、請求項4の背もたれ。
  • 該背もたれがほぼ水平なシートに連結されている、請求項1の背もたれ。
  • 前記複数の指状エレメントが前記シートにほぼ垂直に配置されている、請求項6の背もたれ。
  • シーティングユニット用の背もたれであって:
    複数のフレキシブルな指状エレメントであって、該複数の各フレキシブルな指状エレメントは遠位末端を有し、他のフレキシブルな指状エレメントと独立的にフレキシブルであるように設定されている、複数のフレキシブルな指状エレメント;および
    前記フレキシブルな指状エレメントの少なくとも2つをそれらの遠位末端部分において連結し、前記少なくとも2つのフレキシブルな指状エレメントの独立した動きを制限するリテーナーであって、前記少なくとも1つのフレキシブルな指状エレメントに負荷が掛かった場合、該リテーナーは、前記負荷の少なくとも一部を少なくとも1つの隣接のフレキシブルな指状エレメントに分配する、リテーナー;
    を有し、
    前記背もたれは、1つの腰領域と1つの胸領域を有し、該背もたれが、1つの第1のフレキシブル・ゾーンと1つの第2のフレキシブル・ゾーンを有し、前記第1のフレキシブル・ゾーンが、通常、該背もたれの前記腰領域の少なくとも一部をなし、前記第2のフレキシブル・ゾーンが、通常、該背もたれの前記胸領域の少なくとも一部をなし、
    前記第1のフレキシブル・ゾーンが第1の可撓性を有し、前記第2のフレキシブル・ゾーンが第2の可撓性を有し、前記第2の可撓性が前記第1の可撓性より大きく、
    前記リテーナーが第3の可撓性を有し、該第3の可撓性が前記第2の可撓性よりも大きい 、背もたれ。
  • シーティングユニット用の背もたれであって:
    複数のフレキシブルな指状エレメントであって、該複数の各フレキシブルな指状エレメントは遠位末端を有し、他のフレキシブルな指状エレメントと独立的にフレキシブルであるように設定されている、複数のフレキシブルな指状エレメント;および
    前記フレキシブルな指状エレメントの少なくとも2つをそれらの遠位末端部分において連結し、前記少なくとも2つのフレキシブルな指状エレメントの独立した動きを制限するリテーナーであって、前記少なくとも1つのフレキシブルな指状エレメントに負荷が掛かった場合、該リテーナーは、前記負荷の少なくとも一部を少なくとも1つの隣接のフレキシブルな指状エレメントに分配する、リテーナー;
    を有し、
    前記背もたれは、1つの腰領域と1つの胸領域を有し、該背もたれが、1つの第1のフレキシブル・ゾーンと1つの第2のフレキシブル・ゾーンを有し、前記第1のフレキシブル・ゾーンが、通常、該背もたれの前記腰領域の少なくとも一部をなし、前記第2のフレキシブル・ゾーンが、通常、該背もたれの前記胸領域の少なくとも一部をなし、
    前記第1のフレキシブル・ゾーンが第1の可撓性を有し、前記第2のフレキシブル・ゾーンが第2の可撓性を有し、前記第2の可撓性が前記第1の可撓性より大きく、
    前記フレキシブルな指状エレメントが、1つの第1のデュロメータ(durometer)を有する材料から構成され、前記リテーナーが、前記フレキシブルな指状エレメントの材料より低いデュロメータ(durometer)の1つの材料を有す る、背もたれ。
  • 前記リテーナーが、該背もたれの外側端部の少なくとも一部をなす、請求項1の背もたれ。
  • 前記リテーナーが前記フレキシブルな指状エレメントを覆って成形されている、請求項1の背もたれ。
  • 前記リテーナーが前記フレキシブルな指状エレメントに機械的に連結されている、請求項1の背もたれ。
  • 前記リテーナーが複数の開口部を有し、該開口部が前記フレキシブルな指状エレメントの遠位末端を保有している、請求項1の背もたれ。
  • さらに、前記複数のフレキシブルな指状エレメントの少なくとも一部に連結する布を有する、請求項1の背もたれ。
  • 前記布が、少なくとも1つのフレキシブルな指状エレメントに掛かった負荷の少なくとも一部を隣接の少なくとも1つのフレキシブルな指状エレメントに分配する、請求項14の背もたれ。
  • 前記布は、前記複数の各フレキシブルな指状エレメントが、少なくとも1つのフレキシブルな指状エレメントに負荷が掛かった場合に、前記複数のフレキシブルな指状エレメントの隣接する1つに対して動くのを抑制する、請求項14の背もたれ。
  • シート;
    第1のアームおよび第2のアーム;
    前記シートに連結される フレキシブルな背もたれであって、該 フレキシブルな背もたれは、 第1の側端部と、第2の側端部と、腰領域と、胸領域とを有し、前記フレキシブルな背もたれの長手方向軸線が前記腰領域および前記胸領域を通って延びており、前記フレキシブルな背もたれは、前記第1のアームと前記第2のアームの間に配置された別々の複数のフレキシブル・ゾーンを有し、前記フレキシブルな背もたれの前記フレキシブル・ゾーンは、前記第1のアームおよび前記第2のアームと独立して可撓であるフレキシブルな背もたれ;
    を有し、
    前記 フレキシブルな背もたれは、
    前記長手方向軸線の両側のそれぞれに少なくとも4つある複数のフレキシブルな指状エレメントであって、該複数の各フレキシブルな指状エレメントは、エラストマー材料から形成され、遠位末端を有し、他の前記フレキシブルな指状エレメントと独立して可撓に構成され、第1のフレキシブル・ゾーンが、前記背もたれの前記腰領域の少なくとも一部をなし、第2のフレキシブル・ゾーンが、前記背もたれの、前記腰領域から前記胸領域の少なくとも一部を通って延びる部分を形成し、前記第1のフレキシブル・ゾーンが第1の可撓性を有し、前記第2のフレキシブル・ゾーンが第2の可撓性を有し、前記第2の可撓性が前記第1の可撓性より大きい、複数のフレキシブルな指状エレメント;および
    前記フレキシブルな背もたれの、連続した最上部の端部を形成し、前記フレキシブルな背もたれの第1の側端部の一部および記フレキシブルな背もたれの第2の側端部の一部を形成するように前記最上部の端部から延びているフレキシブルなリテーナーであって、該フレキシブルなリテーナーは、少なくとも2つの前記フレキシブルな指状エレメントを遠位末端の近くで連結して該少なくとも2つのフレキシブルな指状エレメントが独立して曲がるのを制限しており、前記フレキシブルなリテーナーの、前記最上部の端部に沿った上部端部に負荷がかかった場合に、曲がって棚状の出っ張りを形成し、前記フレキシブルな指状エレメントの少なくとも1つに負荷がかかった場合に、該負荷の少なくとも一部を隣接する前記フレキシブルな指状エレメントへ分散させる、フレキシブルなリテーナー;
    を有し、
    前記フレキシブルな指状エレメントを形成する前記エラストマー材料は第1のデュロメータを有し、前記リテーナーは、第2のデュロメータを有する材料からなり、前記第2のデュロメータは前記第1のデュロメータより低い 、シーティングユニット。
  • 说明书全文

    本発明は、2008年5月26日付け出願の米国仮特許出願第61/056,051を優先権主張するものである。

    本発明は、一般に、シーティングユニット(seating unit)用の背もたれに関するものであり、さらに詳しくは、使用者に同調する背もたれに関する。

    一般には、1つのチェアに個々人が座るためのサポートが提供されている。 個々人のより向上したサポートをもたらし、それにより、背中へのストレスなどの個々人の身体に掛かるストレスを最小化し、より快適な着座体験をもたらす、チェアの背もたれのいくつかの形状が決定されてきている。
    調整を殆どもしくは全く必要としない同調特性が、特に背もたれ部分に対して、シーティング設計において、より強く求められるようになっている。 従来の設計では、使用者に掛かるストレスを最小化する効果をもたらす調整特性を組み込むようにしていた。 例えば、傾斜する背もたれやスライド可能なチェアシートなどの調整が採用されていた。 このような機構は、しばしば、複雑な制御、連携および他の部品を必要とする。 共同のシーティング、会議室のシーティング、チームスペースに置かれたシーティング、およびロビーのシーティングなどの多くのチェアは、比較的短時間用いられるもの、もしくは複数の人々によって使用されるものである。 使用者は、一般的に、短時間使用するチェアについて複数の調整をする時間を持とうとはしない。 使用者がチェアを離れると、通常、そのチェアは新たな使用者によって占有される。 様々な高さ及び大きさの人々が来るが、それら全ての使用者にとって、最初の使用者によって最適化された調整が、次の使用者にとって最適なものとなる見込みはない。 複数の調整を組み込んだチェアは、共同に使用され、短時間着座する用途に使用されるものとはなりにくい。 他のチェアは、調整が殆どあるいは全くない、しばしば短時間使用され、共同環境で使用されるものである。 これらのチェアは、大多数の使用者に適合するように、下位の最適化がなされている。 自己調整して多様な人々に順応する、すなわち最小限の調整により多様な人々に順応するチェアを提供することが望まれている。 さらに、長い時間座っていた場合における人の姿勢の常態的な変化は、人間工学システムの設計に、これらの設計によって充分対処されていない、独特な問題を提起している。 このように、従来の多くの解決手段は、広範な人間工学的要求に対して単一的な解決手段を提供しているに過ぎない。 このように、従来の設計は、異なった様々な姿勢で座る多様な個々人に適切な快適性を提供し得ていない。 したがって、身体に同調する、そして特に、異なった様々な姿勢で座る多様な使用者の背もたれの腰領域および胸領域において同調する、チェアの背もたれを提供することが、望まれている。

    ロビーやその他の公共の場所では、その家具に特別な外観もしくは配向を維持することが求められる。 従来の設計では、使用者が動きにくく、他の姿勢を補助しない、すなわちその家具に可能な全ての利用性を補助しない、固定された配向のシーティングユニットが提供されている。 例えば、ロビーに設けられた互いに接近した2つ一組のチェアは、その使用者達を互いに並列した向きに置く。 その使用者達は、談話時に互いに見つめるために、互いに彼らの身体を捻って回さなければならない。 回動して使用者が彼のもしくは彼女の仕事、あるいは他の人々に対して向きを変え得るシートおよび/または背もたれを提供することが、望まれている。 また、その他の姿勢を可能とするチェアを提供することが、望まれている。

    本発明は、上述の問題点及びその他の問題点を解決し、かつて提供されたことのない効果および態様を提供する。 本発明の特徴及び効果の完全な議論は、図を参照しつつ行う以下の詳細な説明に従う。

    本発明によれば、シーティングユニット用の背もたれが提供される。 該背もたれは、複数のフレキシブルな指状エレメントを有する。 該複数のフレキシブルな指状エレメントのそれぞれは、遠位末端を有する。 該背もたれは、さらに、それらの遠位末端が隣接する少なくとも2つの前記フレキシブルな指状エレメントを連結する1つのリテーナーを有する。 1つの指状エレメントに負荷が掛かると、前記リテーナーは前記負荷の少なくとも一部を隣接する少なくとも1つのフレキシブルな指状エレメントに分配する。

    本発明の他の1つの態様によれば、シーティングユニット用の快適な表面が提供される。 該快適な表面は、遠位末端を有する、複数のフレキシブルな指状エレメントを有する。 該快適な表面は、さらに、1つのリテーナーを有する。 該リテーナーは、それらの遠位末端が隣接する少なくとも2つの前記フレキシブルな指状エレメントを連結する。 使用中、前記複数のフレキシブルな指状エレメントと前記リテーナーの動きは、同調する。

    本発明の他の1つの態様によれば、シーティングユニットが提供される。 該シーティングユニットは、1つのシートと該シートに取り付けられるように設定された1つの背もたれを有する。 前記背もたれは、複数のフレキシブルな指状エレメントと1つのリテーナーを有する。 前記フレキシブルな指状エレメントは、遠位末端を有し、前記リテーナーは、それらの遠位末端が隣接する少なくとも2つのフレキシブルな指状エレメントを連結する。 前記複数のフレキシブルな指状エレメントとリテーナーは、チェアの形状に適合されている。

    本発明の他の特徴および効果については、添付の図面を考慮に入れた、以下の詳細な説明およびクレームから、当業者にとっては明らかであろう。

    本発明を理解するために、以下に本発明を関連の図面を参照しつつ実施例により説明する。 関連の図面は:

    図1は、シーティングユニット用の背もたれの背面図である。

    図2は、図1の背もたれの斜視図である。

    図3は、図1の背もたれの側面図である。

    図3Aは、図3のリテーナーの拡大図である。

    図3Bは、図3のチェアの背もたれの上面図である。

    図4は、負荷を受けたときの図3の背もたれを示す図である。

    図4Aは、図4の背もたれの上面図である。

    図5は、シーティングユニット用の他の1つの背もたれの後ろから見た図である。

    図6は、図5の背もたれの斜視図である。

    図7は、図5の背もたれの側断面視した図である。

    図8は、負荷を受けたときの図7の背もたれを示す図である。

    図9は、布が着けられた図5の背もたれの正面斜視図である。

    図10は、図5の背もたれにリテーナーがスナップにより取り付けられているところを示す図である。

    上記図示の各コンポーネントは、正しい縮尺ではなく、本発明の原理を明示することに重きを置いたものである。

    本発明は多様な形態の様々な実施例が可能であるが、図面を示し、以下に本発明の好適な実施例の詳細を説明する。 これら実施例の説明は、本発明の原理の好適な例示と考えられるべきものであり、本発明の広い態様を以下に説明の実施例に限定するものではない。

    図1〜10に示すように、本発明の背もたれ10が組み込まれたシーティングユニット1は、通常、基体11、およびシート16を有する。 前記背もたれ10は、通常、シート16もしくは基体に、該背もたれが、ほぼ平に配置されたシート16に対してほぼ横断する方向に位置するように、連結されている。 前記シート16および背もたれ10は、シート下のコントロールシステム13によって、基体11の上に可動的に支持され得る。 前記シートおよび/または背もたれは、フレームもしくは他の構造体上に支持されてもよい。 前記背もたれ10は、前記シート16、基体11、前記フレームもしくは他の構造体に固定されてもよい。

    前記水平に配置されたシート16とは、単に、前記シーティングユニット1のコンポーネントが一方向に配列してもよいという目的に沿う相対的な配置面の1つを提供するものであることを意味しているだけである。 そして、前記シート16は、通常、水平に配置されことは理解されるであろうが、該シート16は水平から少しずれて(例えば、傾斜、など)配置されてもよいし、該シート16は曲線を付けて作られていても(例えば、凹面状、ボルスターなどを含む、等)よいことも理解されるであろう。 したがって、前記背もたれ10が、通常、前記シート16に対して横断する方向に配置され、該背もたれ10は該背もたれ10が前記シート16から上方に伸展した結果としていかなる度に位置してもよいことも、理解される。

    図1〜4に示すように、背もたれ10は、通常、複数のフレキシブルな指状エレメント18を有しており、各指状エレメント18は遠位末端を有している。 図1〜2に示されている、本発明の一実施例において、該複数の指状エレメント18は、前記シート16に対して、ほぼ垂直な方向に配置されている。 前記フレキシブルな指状エレメント18のそれぞれは、他のフレキシブルな指状エレメント18と独立したある距離、可撓であってよい。 前記隣接するフレキシブルな指状エレメント18のいくつかに、該フレキシブルな指状エレメントに連結しているリテーナー30によって、その可撓性にある程度の独立性が与えられていることが、好ましい。 前記リテーナー30によって、前記フレキシブルな指状エレメント18は、独立的に、負荷が掛かった結果として、所定の距離、可撓であってもよいが、その他の各フレキシブルな指状エレメント18が同じ距離、すなわち全て同程度に曲がる必要はない。

    前記リテーナー30は、少なくとも2つの前記フレキシブルな指状エレメント18をそれらの隣接する遠位末端において連結している。 前記フレキシブルな指状エレメント18の少なくとも1つに負荷が掛かった場合、その負荷は、少なくとも1つの隣接するフレキシブルな指状エレメント18に、前記リテーナー30を介して伝達されることが、好ましい。 前記フレキシブルな指状エレメント18の少なくとも1つに負荷が掛かった場合、前記リテーナー30は、前記フレキシブルな指状エレメント18が曲がる距離および各隣接するフレキシブルな指状エレメント18がどの程度曲がるかの距離を、以下にさらに説明するように、制御する。 前記フレキシブルな指状エレメント18のそれぞれは、少なくとも1つの他のフレキシブルな指状エレメント18に、リテーナー30によって、連結されていることが、好ましい。 同様に、前記フレキシブルな指状エレメント18は隣接するフレキシブルな指状エレメント18に、リテーナー30を介して、連結されていることが、好ましい。 前記フレキシブルな指状エレメント18およびリテーナー30は負荷を分散させるためのユニットとして働く。

    本発明の一実施例において、前記リテーナー30は、図1〜2に示されているように、前記背もたれ10の外側端部の少なくとも一部をなしている。 例えば、前記リテーナー30は、前記背もたれ10の上部端部の一部をなしてもよい。 前記リテーナー30は、同様に、前記上部端部から下方に延出し、該背もたれ10の側端部の一部もしくは全部をなしていてもよい。 該リテーナー30は、前記フレキシブルな指状エレメント18上に覆うように、ツーショット成形法などによって、成形されていてもよい。 あるいは、前記リテーナー30は、複数の開口部分すなわち溝を有していてもよい。 前記開口部は、前記フレキシブルな指状エレメント18の遠位末端に対応し、これらを保有する。 あるいは、前記フレキシブルな指状エレメント18は、前記リテーナー30に、機械的に、例えば、スナップ、フック、リングによる装着、縫合、あるいは他の固定法により、固定されてもよい。 前記リテーナー30は、前記フレキシブルな指状エレメント18に、弾性ストラップなどのフレキシブルなストラップで、あるいはバンジーによって固定されてもよい。 前記リテーナー30は、前記背もたれの上部周辺部分を形成し、前記フレキシブルな指状エレメント18の遠位末端の上まで延出してもよく、前記フレキシブルな指状エレメント18の遠位末端の上の位置で曲がり、棚状の出っ張りを形成するように設定されている。 かかる形状は、使用者が彼あるいは彼女の腕を上部端部に休ませるなどにより、上部端部に負荷が掛かかった場合に、生じる。

    図1〜4に示されているように、前記リテーナー30は、掛かった負荷の少なくとも一部を前記フレキシブルな指状エレメント18に分配する補助をなす。 したがって、着座した使用者の背もたれが前記フレキシブルな指状エレメント18に当接した場合や、使用者が背もたれ10に対して動いた場合など、前記背もたれ10に負荷が掛かると、前記複数のフレキシブルな指状エレメント18は、反射的に蛇のような屈曲動作に統合して、前記使用者の一般的な形状に同調するとともに、前記負荷を前記フレキシブルな指状エレメント18中に分散する。 前記シーティングユニット1に使用者が座ると、前記フレキシブルな指状エレメント18は、使用者の身体に同調する。 着座した使用者が前記背もたれ10に当接すると、そのは各フレキシブルな指状エレメント18に掛かり、使用者の当接により、該フレキシブルな指状エレメント18が屈曲する。 前記フレキシブルな指状エレメント18は前記リテーナー30に作用し、隣接するフレキシブルな指状エレメント18を動かし、屈曲させる。 前記隣接のフレキシブルな指状エレメント18は曲がり、動いて、前記背もたれ10は使用者に同調する。 すなわち、各隣接のフレキシブルな指状エレメント18が、使用者から直接に力が掛けられた前記フレキシブルな指状エレメント18より少ない度合いに動いて、使用者を包み込む。 前記リテーナー30によって連結されている前記フレキシブルな指状エレメント18は、異なった使用者の身体曲線に同調する。 少なくとも1つのフレキシブルな指状エレメント18に負荷が掛かると、その負荷は、隣接するフレキシブルな指状エレメント18に伝達される。 前記背もたれ10に沿った前記フレキシブルな指状エレメント18の配置は、それらを使用者の適切なサポートを提供するものとする。 同様に、前記背もたれ10が、使用者の変化した姿勢に対して調節し、同調することを可能とする。

    本発明によれば、前記リテーナー30は第3の可撓性を有する。 該第3の可撓性は、前記フレキシブルな指状エレメント18によって提供される可撓性よりも大きくてもよい。 該第3の可撓性は、主に、リテーナー30を形成するために使用される材料の弾性率に起因するものである。 本発明の一実施例によれば、前記リテーナー30は、熱可塑性オレフィン(TPO)から形成されている。 しかし、前記リテーナー30は、熱可塑性エラストマー(TPE)、ゴム、あるいは負荷の印加に対応してある程度の可撓性をもたらすに適した他の全ての材料から形成されてもよいことは、当業者に理解されるであろう。 前記リテーナー30に用いられる材料は、直接力が掛かったフレキシブルな指状エレメント18の動きを、隣接するフレキシブルな指状エレメント18に対して、抑制および制御するものであってよい。 前記材料の可撓性の限界に達すると、前記リテーナー30は、さらなる屈曲、すなわち前記フレキシブルな指状エレメント18の動きを抑制するリミッターとして作用する。 あるいは、前記リテーナー30の屈曲配向が、前記フレキシブルな指状エレメント18の屈曲配向と異なっていてもよい。 この配向は、前記フレキシブルな指状エレメント18の動きを制御するように設定されてもよい。

    前記リテーナー30は、前記フレキシブルな指状エレメント18を独立的に所与の距離だけ動かすことを可能とする比較的可撓性でないエレメントであってもよい。 例えば、リテーナー30は、ケーブルあるいは鎖とすることも可能である。 前記フレキシブルな指状エレメント18に負荷が掛かると、リテーナー30の緩みが、該リテーナー30が完全に伸びきるまで、低減される。 その結果、直接負荷を受けたフレキシブルな指状エレメント18は、さらなる動きができなくなり、負荷は隣接のフレキシブルな指状エレメント18に分配される。

    前記背もたれ10は、該背もたれ10の第1のフレキシブル・ゾーン22と、該背もたれ10の第2のフレキシブル・ゾーン24を有していてもよい。 前記背もたれ10の第1のフレキシブル・ゾーン22は第1の可撓性を有し、前記背もたれ10の第2のフレキシブル・ゾーン24は前記第1の可撓性よりも大きな第2の可撓性を有する。 前記第1のフレキシブル・ゾーン22は、図1〜2に示されているように、通常、前記背もたれ10の腰領域12の少なくとも一部をなす。 該背もたれ10の腰領域12は、背もたれ10の底部近くの領域である。 使用者が該背もたれ10を使用したとすると、前記腰領域12は使用者の脊柱の下部にほぼ対応する。 前記第2のフレキシブル・ゾーン24は、通常、背もたれ10の前記腰領域12から延出した、背もたれ10の胸領域14の少なくとも一部をなす。 該背もたれ10の胸領域14は、前記腰領域12のほぼ上に位置している。

    前記フレキシブルな指状エレメント18の可撓性の程度、および前記第1および第2のフレキシブル・ゾーン22,24の可撓性は、前記フレキシブルな指状エレメント18の構造、前記フレキシブルな指状エレメント18を製造するために使用される材料の弾性率、および前記フレキシブルな指状エレメント18間の間隙を含む、多くのファクターに依存している。 本発明の一実施例によれば、前記フレキシブルな指状エレメント18は、ポリプロピレンから形成されている。 しかし、該フレキシブルな指状エレメント18は、ガラスが充填されたナイロン、鋼材、ファイバーグラス、あるいは、負荷の印加に反応して、ある程度の可撓性をもたらすに好適な他の全ての材料から形成されていてもよいことは、当業者に理解されるであろう。

    本発明の一実施例において、前記各フレキシブルな指状エレメント18は、互いに、ほぼ3/8インチもしくはそれ以下の間隙で隔てられている。 しかし、本発明の範囲は、この限定された間隙に限定されるべきではない。 前記間隙は、前記材料選択、前記フレキシブルな指状エレメント18の長さ、快適性、強さ、製造および他のファクターによって決定されるものであることは、当業者に理解されるであろう。 したがって、前記フレキシブルな指状エレメント18は、負荷が掛けられた場合において、ある程度の可撓性をもたらすために好適であれば、いかなる距離に隔てられていてもよい。

    前記フレキシブルな指状エレメント18の構造によって、前記フレキシブルな指状エレメント18の可撓性と、前記第1および第2のフレキシブル・ゾーン22,24の可撓性も変動する。 図1〜2に示されているように、前記フレキシブルな指状エレメント18では、前記背もたれ10の胸領域14から前記腰領域12に向かって、その幅が広くなっており;該フレキシブルな指状エレメント18は、図示のように、前記胸領域14において、より狭くなっていてもよい。 前記フレキシブルな指状エレメント18は、それらの遠位末端に向かって先細になっていてもよいし、一定の形状であってもよい。 前記フレキシブルな指状エレメント18の幅が前述のように異なっていることにより、前記フレキシブルな指状エレメント18が同一材料から構成されている場合であっても、前記第2のフレキシブル・ゾーン24が第1のフレキシブル・ゾーン22に比べてよりフレキシブルとなっている。

    本発明の一実施例によれば、前記フレキシブルな指状エレメント18の遠位末端20は、第1のフレキシブルなプロング(prong)26と第2のフレキシブルなプロング(prong)28によって定義されている。 この実施例では、前記プロング26,28の遠位末端は、前記リテーナー30に連結している。 したがって、前記第1および第2のフレキシブルなプロングは前記可撓性の第2の領域24を定義している。 この構造は、フレキシブルな指状エレメント18とフレキシブル・ゾーン22,24との間の可撓性に大きな変動をもたらすことができる。 前記プロング26,28は、着座した使用者がチェアの中で動いたり、姿勢を変えたりした時に、異なった背もたれ形状を可能とするが、これは前述の背もたれにおける異なった屈曲から得られる。 したがって、この構造では、前記第1のフレキシブルなプロング26は、前記第2のフレキシブルなプロング28と独立的にフレキシブルであってもよい。 図示の実施例では、前記フレキシブルなプロング26,28は、前記フレキシブルな指状エレメント18と一緒に形成される。 しかし、前記フレキシブルなプロング26,28は、公知の連結具によって、前記フレキシブルな指状エレメント18の遠位末端に取付可能に固定される別体のコンポーネントとしてもよい。 本発明においては、前記複数のフレキシブルな指状エレメント18のいくつかが、フレキシブルなプロング26,28を有し、残りのフレキシブルな指状エレメント18はフレキシブルなプロング26,28を有しない構成を意図してもよい。

    前記各フレキシブルなプロング26,28の可撓性の度合いは、前記フレキシブルなプロング26,28の構造、前記フレキシブルなプロング26,28を形成するために使用される材料の弾性率、および前記フレキシブルなプロング26,28間の間隙を含む多くのファクターに依存している。 しかし、前記フレキシブルなプロング26,28が、ガラスを充填したナイロン、鋼材、あるいは負荷の印加に反応してある程度の可撓性をもたらすに適した全ての材料から形成されてもよいことは、当業者に理解されるであろう。

    図5〜6に示される、一実施例では、前記リテーナー230は、前記フレキシブルな指状エレメント18の遠位末端に連結された、伸縮性の編んだバンジー、エラストマー材料、あるいは他の半伸縮性の材料であってもよい。 前記リテーナー230は、機械的に、図10に示されているようにスナップ240などで、前記フレキシブルな指状エレメント18に連結されている。 他の公知の取付技術を用いてもよい。 あるいは、前記リテーナー230は、前記フレキシブルな指状エレメント18の末端を受けるに適したポケットを有していてもよい。 前記リテーナー230の端部は、前記シーティングユニット1の構造フレームにしっかりと固定される。

    該実施例では、リテーナ230は、該リテーナー230が前記フレキシブルな指状エレメント18に掛かる負荷のいくらかを吸収するような、固有な特性を有する。 前記フレキシブルな指状エレメント18に負荷が掛かると、前記フレキシブルな指状エレメント18は拡がり分かれようとする。 前記リテーナー230は、前記フレキシブルな指状エレメント18の集団的な拡がりを制限する。 該実施例によれば、前記リテーナー230は、好ましくは弾性ストラップから構成される。 しかし、該実施例の前記リテーナー230は、エラストマー材料、バンジー材料、ゴム、スプリング、あるいは他の好適な材料から形成されてもよいことは、当業者に理解されるであろう。 前記リテーナー230の弾性材料は、好ましくは、2つの曲げ回復率を有する。 第1のものは、前記フレキシブルな指状エレメント18の拡がりを制限する。 第2のものは、重度な負荷の下での、前記フレキシブルな指状エレメント18の極度な移動を制限し、前記フレキシブルな指状エレメント18の安定性を確保する。 あるいは、2つの材料を、所望の曲げ特性を有するリテーナー230を形成するために、協調的に使用してもよい。 例えば、1つはフレキシブルであり、もう一つは非フレキシブルである、2つのリテーナー230を用いてもよい。 第1のフレキシブルなリテーナーは、隣接するフレキシブルな指状エレメント18に負荷を伝達し、第2の非フレキシブルなリテーナーは、前記緩みが取り去られた時の、前記フレキシブルな指状エレメント18の極度の移動を制限する。 使用者が該チェアに座り、前記フレキシブルな指状エレメント18に負荷が掛かると、前記指状エレメントの弾性が該指状エレメントが拡がるのを許し、前記背もたれが、使用者が該背もたれ10と当接している該当領域において、使用者に同調可能とする。 前記背もたれ10の前記円筒形(barrel shape)は、使用者が様々な他の姿勢で座ることを可能としている。 さらに、前記背もたれ10およびシート16の双方は回転することができる。 使用者は、該背もたれの中心よりは一方もしくは他方のアームレストに向かって座ることを望むかもしれない。 前記背もたれ10は、回転可能であり、そのアームレストは使用者の正面に位置し、使用者の側部は前記背もたれ10に当接する。 使用者の側部は、異なった外形を持っており、使用者の背中とは異なった快適性を必要とする。

    他の1つの実施例では、前記リテーナー230は、ケーブルあるいは鎖などの比較的フレキシブルでない材料から構成されていてもよい。 前記フレキシブルな指状エレメント18は、依然として、所定の距離、曲がることができるものであるが;該フレキシブルな指状エレメント18が前記ケーブルあるいは鎖の緩みが取り去られる距離だけ曲がった場合、前記フレキシブルな指状エレメント18のさらなる曲がりは、リテーナー230によって抑止されることになる。

    図1〜2および5〜6に示されている、前記リテーナー30、230は、単一体のリテーナーであるが、該リテーナーは数個のリテーナーなどに分割されたものを用いてもよい。 分割されたリテーナーを用いる場合、それらのリテーナーは、前記背もたれ10の異なった領域において異なる前述の動きに反発する異なった弾性率を有してもよい。

    図9に示されているように、前記シーティングユニットは布張りされていてもよい。 前記フレキシブルな指状エレメント18は、図5〜6に示されているように、露出され見えていてもよいし、該指状エレメントは布232によって隠され、完全に布で覆われたシーティングユニットの外観を有してもよい。 前記布232は、前記複数のフレキシブルな指状エレメント18の少なくとも一部を覆ってもよい。 本発明によれば、前記布232は、前記フレキシブルな指状エレメント18の弾性率を著しくに抑えることのないように、充分にフレキシブルである。 さらに、前記布232は、前記リテーナー230と一緒に作用して、印加された負荷を前記フレキシブルな指状エレメント18間に分配し、前記フレキシブルな指状エレメント18の集団的な広がりを制限する。 前記フレキシブルな指状エレメント18、リテーナー230、および布232は、負荷を分散するユニットとして働く。

    前記布232は、リング、もしくは前記背もたれ10内の溝にしっかりと固定されるスプライン要素に取り付けられてもよい。 前記背もたれ10に負荷が掛かると、該負荷の一部は、布232に伝達され、伝達された負荷は布のテンションに変換され、前記フレキシブルな指状エレメント18の移動距離が制限される。

    また、前記布232は、図6に示されているように、前記リテーナー230に取り付けられていてもよい。 また、該布232は、前記フレームに覆い被されてもよく、フレキシブルな網状物によって前記シート16の下に取り付けられてもよい。 前記フレキシブルな指状エレメント18に負荷が掛かると、前記布232は、横方向および/または縦方向に伸ばされる。 前記布232の柔軟性の限界によって、前記フレキシブルな指状エレメント18の動きが制限され、制御される。 したがって、前記フレキシブルな指状エレメント18、前記リテーナー230、および布232は、負荷を吸収するためのユニットとして働く。 前記布232が横方向に伸びると、前記布232は縦方向に“縮む”。 前記背もたれ10の底部にフレキシブルな網状物もしくはスカートを有する場合は、前記布232は、こねられたり、引き延ばされたりすることがなく、不必要なかたまり(set)を保持することもない。

    以上、例示の実施例により本発明を説明した。 しかし、かかる開示を読んだ当業者は、本発明の精神から大きく逸脱しない範囲において、前記例示の実施例に多くの変更および変形を行うことができることを理解するであろう。

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