通気性シート

申请号 JP2013251742 申请日 2013-12-05 公开(公告)号 JP2015107744A 公开(公告)日 2015-06-11
申请人 株式会社タチエス; 发明人 宮田 敬; 吉川 淳平;
摘要 【課題】本発明は、クッション性が維持できる通気性シートを提供する。 【解決手段】通気性シート1は、芯鞘構造繊維体10を、乗員の身体が当たる 位置 で、前記クッション本体の上面側から下面側に渡って貫通しているので、芯鞘構造繊維体10が広範囲に配置されることがなく、これによって、シートクッションSCのクッション性が維持でき、シート1の寿命が短くなり難い。 【選択図】図1
权利要求

ウレタンフォームからなるクッション本体を有する通気性シートクッションにおいて、 前記クッション本体には、通気性を有する芯鞘構造繊維体が一体成形され、前記芯鞘構造繊維体は、前記クッション本体において、乗員の身体が接する位置に配置されると共に、前記クッション本体の上面側から下面側に渡って貫通していることを特徴とする通気性シート。前記芯鞘構造繊維体は、前記クッション本体において、乗員の左右の大腿部が当たる位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の通気性シート。ウレタンフォームからなるクッション本体を有する通気性シートバックにおいて、 前記クッション本体には、通気性を有する芯鞘構造繊維体が一体成形され、前記芯鞘構造繊維体は、前記クッション本体において、乗員の身体が接する位置に配置されると共に、前記クッション本体の前面側から裏面側に渡って貫通していることを特徴とする通気性シート。

说明书全文

本発明は、乗員の蒸れ感を防止する通気性シートに関するものである。

従来、このような分野の技術として、特開2012−115515号公報がある。この公報に記載された通気性シートは、シートクッションの着座部における臀部にウレタンを配置し、大腿部の位置に繊維材よりなる立体網状クッション体を配置させている。そして、通気性のある立体網状クッション体を利用することによって、乗員の大腿部の蒸れ感を低減している。

特開2012−115515号公報

前述した従来の通気性シートにおいて、立体網状クッション体は、シートクッションの前側で広範囲に渡って配置されているので、蒸れ感の低減に大きく寄与している。しかしながら、立体網状クッション体は、広範囲に渡っているので、シートクッションの弾性であるクッション性が劣り易く、これによって、シートの寿命が短くなるといった問題点がある。

本発明は、シートクッションのクッション性が維持できる通気性シートを提供することを目的とする。

本発明は、ウレタンフォームからなるクッション本体を有する通気性シートクッションにおいて、 前記クッション本体に通気性を有する芯鞘構造繊維体が一体成形され、前記芯鞘構造繊維体は、前記クッション本体において、乗員の身体が接する位置に配置している。この芯鞘構造繊維体は鞘の繊維体同士が一体成形の際に熱接着しており、芯の繊維によりクッション性である弾力性が維持できるとともに、鞘の繊維同士の接着で耐久性が向上する。芯鞘構造繊維体は、乗員の身体が接する位置で、前記クッション本体の上面側から下面側に渡って貫通しており、この芯鞘構造繊維体により、乗員の身体が接する位置での空気の流路が確保され、乗員の湿気や発汗などによる熱を上面側から下面側に排出することができ、それゆえ、乗員の快適性が向上する。

この通気性シートにおいては、芯鞘構造繊維体を、乗員の身体が当たる位置で、芯鞘構造繊維体が広範囲に渡って配置されることがなく、これによって、シートクッションのクッション性が劣ることなく、シートの寿命が短くなり難い。

また、前記芯鞘構造繊維体は、前記クッション本体において、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、配置されることが好ましい。臀部の位置が乗員の体重の影響を大きく受けるため、この配置にすることにより、前側に行くにしたがって乗員の体重の影響が小さくなる。更に、シートクッションのクッション性低減も防止できる。

本発明では、ウレタンフォームからなるクッション本体を有する通気性シートバックにおいて、 前記クッション本体には、通気性を有する芯鞘構造繊維体が一体成形され、前記芯鞘構造繊維体は、前記クッション本体において、乗員の背中が接する位置に配置されると共に、前記クッション本体の前面側から裏面側に渡って貫通している。

この芯鞘構造繊維体は鞘の繊維体同士が一体成形の際に熱接着しており、芯の繊維によりクッション性である弾力性が維持できるとともに、鞘の繊維同士の接着で耐久性が向上する。芯鞘構造繊維体は、乗員の身体が接する位置で、前記クッション本体の前面側から裏面側に渡って貫通しており、この芯鞘構造繊維体により、乗員の背中が接する位置での空気の流路が確保され、乗員の湿気や発汗などによる熱を前面側から裏面側に排出することができ、それゆえ、乗員の快適性が向上する。

この通気性シートにおいては、芯鞘構造繊維体を、乗員の背中が当たる位置で、芯鞘構造繊維体が広範囲渡って配置されることがなく、これによって、シートバックのクッション性が維持でき、シートの寿命が短くなり難い。

本発明によれば、蒸れ感を低減させつつ、シートのクッション性低下を防止することができる。

本発明に係る通気性シートの一実施形態を示す斜視図である。

図1のX−X線に沿う断面図である。

他の実施例であるシートクッションのクッション本体を示す斜視図である。

他の実施例であるシートクッションのクッション本体を示す斜視図である。

図4のY−Y線に沿う断面図である。

本発明で使用する芯鞘構造繊維体の芯鞘構造の概念図である。

以下、図面を参照しつつ本発明に係る通気性シートの好適な実施形態について詳細に説明する。

図1に示されるように、通気性シート1は、車床上にスライドレールを介して取り付けられた通気性シートクッションSCと、シートクッションSCに対して傾動自在に取り付けられた通気性シートバックSBを備えている。

図2に示されるように、シート1のシートクッションSCは、ウレタンフォームからなるクッション本体2を有し、クッション本体2の左右には、座面3の左右で隆起するサイドサポート部4が一体に設けられている。このサイドサポート部4は、クッション本体2より密度が高いウレタンフォームからなる。

クッション本体2及びサイドサポート部4は、通気性を有する表皮5に覆われ、クッション本体2には、線状のSバネからなる網状のバネ体6によって下面側が支持されている。このバネ体6の周縁部6a、6aは、フレーム7に固定されている。

クッション本体2には、図6に示されるような芯鞘構造23を有する繊維の集合体である通気性の芯鞘構造繊維体10が一体成形され、芯鞘構造繊維体10は、クッション本体2において、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、左右に分離して配置されている(図1参照)。そして、この芯鞘構造繊維体10は、クッション本体2の上面2a側から下面2b側に渡って貫通している(図2参照)。

この芯鞘構造繊維体10は、芯の部分の繊維とその周りの鞘の部分の繊維からの二成分からなり、例えば、芯部分をポリオレフィン、ポリエステルまたはポリエチレン、鞘部分を、芯部分より融点が低いポリオレフィン、ポリエステルまたはポリエチレン製とする。この構造にすることで鞘部分は低温で熱接着でき、かつ強度は芯部分で維持できる特徴を有する。芯の部分の繊維とその周りの鞘の部分の繊維は、上記の物質に限定されないことは言うまでもない。

図1及び図2に示されるように、芯鞘構造繊維体10を、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、前側の左右に分離して配置されているので、芯鞘構造繊維体10が広範囲に配置されることがなく、これによって、シートクッションSCのクッション性がへたり難く、シート1の寿命が短くなり難い。しかも、シートクッションSCにおいては、臀部の位置が体重の影響を一番大きく受け、前側に行くにうれて体重の影響を受けに難いので、芯鞘構造繊維体10を前側の左右に分離して配置させることで、シートクッションSCのクッション性のへたりを更に低減させることができる。

このシートクッションSCでは、芯鞘構造繊維体10を、乗員の左右の大腿部が当たる位置で、前側の左右に分離して配置されているので、乗員の接する部分からの湿気や発汗による熱を芯鞘構造繊維体10からクッション体2の上面2a側から下面2b側に排出すること、すなわち、シートクッションSCの外部に排出することができ、乗員の快適性維持が図られる。

また、芯鞘構造繊維体10は、芯部分の繊維によりその強度が維持できるので、乗員の着座時におけるクッション性を損なうことなく、快適な着座感が得られるし、鞘部分の繊維が接着しているので、クッション性の弾力性と耐久性の向上が得られる。

図1に示すように、通気性シートバックSBにおいて、前記の通気性シートクッションSCと同様に、クッション本体に、通気性を有する芯鞘構造繊維体25が一体成形する。 この芯鞘構造繊維体25は、クッション本体において、乗員の背中が接する位置に配置されると共に、クッション本体の前面側から裏面側に渡って貫通している。 図1に示す通気性シートバックSBでは、乗員の肩部分に設けられているが、位置はこれに限られるものではない。 この場合であっても、シートクッションSCでの説明と同様に、乗員の肩部分からの熱をシートバックSBの外部に排出することができ、乗員の快適性維持が図られる。

図3に示すシートクッションSCのクッション体21は、前記の説明とは異なる位置に芯鞘構造繊維体20が配置されている。 この芯鞘構造繊維体20は、乗員が着座した際におけるクッション体21の腿部分から膝部分に渡って前側の左右に分離して配置されている。芯鞘構造繊維体20は、クッション体21の上面21a側から下面21b側に渡って貫通して配置され、クッション体2の上面2a側から下面2b側に乗員から発生する湿度を排出すること、すなわち、シートクッションSCの外部に乗員から発生する湿度を排出することができ、乗員の快適性維持が図られる。

図4に示すシートクッションSCのクッション体22は、前後左右の位置に芯鞘構造繊維体20が配置されている。図中、FはシートクッションSCの前側、RはシートクッションSCの後側を示す。 この芯鞘構造繊維体20は、図5に示すように、クッション体22の前後に前孔22c、後孔22dを、この前後孔22a、22dの下部を連通する連通孔22eを、この連通孔22eの出口22fをクッション体22の下面22bに設け、この前後孔22c、22d、連通孔22e内に配置されている。 このように、乗員の身体が接する位置に複数個所の芯鞘構造繊維体20を配置し、クッション体22の下面22bに一か所の出口22fを設けることにより、この出口22fにファンを取り付けて芯鞘構造繊維体20に送風(冷風、温風)すると、クッション体22の上面22aに芯鞘構造繊維体20を介して送風することができ、これにより、乗員の着座時における快適性がさらに向上する。

なお、本実施例ではスライドレール及びSバネからなる網状のバネ体を使用するシートについて述べたが、本発明はこれらの有無に左右されないことは言うまでもない。

1…通気性シート 2…クッション本体 3…座面 4…サイドサポート部 5…表皮 6…バネ体 7…フレーム 10…芯鞘構造繊維体 20…芯鞘構造繊維体 SB…シートバック SC…シートクッション 23…芯鞘構造概念図 23a…芯 23b…鞘

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