Support system of multi-layer

申请号 JP2009510186 申请日 2007-05-11 公开(公告)号 JP2009536860A 公开(公告)日 2009-10-22
申请人 ケーシーアイ ライセンシング インコーポレイテッド; 发明人 ヴァーザリック,ジョン,エイチ.; ジョンソン,ロイス; バートレット,アラン,エル.;
摘要 様々な実施例では、サポートシステムが、多くの層を有する複層のカバーシートを具えている。 特定の実施例では、複層のカバーシートの内側及び外側の空気を移動させる供給源を設けることができる。 この供給源に、陽圧式又は陰圧式の供給源が含まれる。
【選択図】図1
权利要求
  • 蒸気を通す素材を具える第1層と、
    スペーサー素材を具える第2層と、
    第3層とを具えるシステムであって、前記第2層が前記第1層と前記第3層との間にあり、
    エアムーバを具えており、前記エアムーバが、前記スペーサ素材を介して前記エアムーバに向かって空気を引き寄せるように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが、前記第1層又は前記第3層のいずれか一方と一体化されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが、約6.0ミリメートル水柱より小さい様々な圧力で1分当たりに約2.0立方フィートより少ない空気流を供給するように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが、動作中に約30.0dB−Aのノイズレベルを発生するように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムにおいて、さらに、
    前記第1層、前記第2層及び前記第3層それぞれが、第1端部と、第2端部と、第1側部と、第2側部とを具えており、
    前記第1層及び前記第3層が、前記第1端部、前記第1側部、及び前記第2側部に沿って接着されることを特徴とするシステム。
  • 請求項5に記載のシステムにおいて、
    前記第2層が、前記第2層の第1端部の近くに開口を具えており、
    前記第1層の第2端部の少なくとも一部が、前記第3層の第2端部に接着されていないことを特徴とするシステム。
  • 請求項5に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが、動作中に前記第2層の第1端部と第2端部との間の空気を移動させることを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが遠心ファンであることを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムにおいて、
    前記第1層が、中心部と、2つの側部とを具えており、
    前記中心部が、前記2つの側部よりも蒸気透過性が高いことを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムにおいて、前記スペーサ素材が、オープンセルフォーム、天然又は人工のポリマー粒子、フィラメント又は紐、綿繊維、ポリエステル繊維、可撓性のある金属及び合金、形状記憶金属及び合金、並びに形状記憶プラスチック樹脂のうち一つを具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムがさらに、前記第1層又は前記第3層のいずれか一方に取り付けられたジッパーを具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項1に記載のシステムがさらに、前記エアムーバの近くに抗菌装置を具えていることを特徴とするシステム。
  • 可撓性のあるスペーサ素材と、
    シェルとを具えるシステムであって、前記可撓性のあるスペーサ素材が少なくとも部分的に前記シェルに入れられ、前記シェルの第1の部分が蒸気を通し、
    エアムーバを具え、前記エアムーバが前記シェルの第1の開口に流体的に接続され、前記エアムーバが前記スペーサ素材を介して空気を移動させるように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが前記シェルと一体化されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のシステムおいて、前記エアムーバが動作中に、約6.0ミリメートル水柱より小さな様々な圧力で、1分当たりに約2.0立方フィートより少ない空気流を供給するように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のシステムにおいて、前記エアムーバは、前記エアムーバから1メールの距離で測定したときに約30.0dB−Aのノイズレベルを発生するように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のシステムにおいて、前記シェルの第2の部分が液体を通さないことを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のシステムにおいて、前記シェルが、前記第1の開口から離れた第2の開口を具えており、前記第2の開口が周囲に対して開いていることを特徴とするシステム。
  • 請求項18に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが、前記第2の開口から前記第1の開口まで空気を移動させることを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のシステムにおいて、前記スペーサ素材が、オープンセルフォーム、天然又は人工のポリマー粒子、フィラメント又は紐、綿繊維、ポリエステル繊維、可撓性のある金属及び合金、形状記憶金属及び合金、並びに形状記憶プラスチック樹脂のうち一つを具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のシステムがさらに、前記シェルに取り付けられたジッパーを具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のシステムがさらに、前記エアムーバの近くに抗菌装置を具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項13に記載のサポートシステムにおいて、前記可撓性のあるスペーサ素材は、前記可撓性のあるスペーサ素材が前記サポートシステムに横たわる人を支持するときに、前記可撓性のあるスペーサ素材を空気が流れるように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 人から水蒸気を除去する方法であって、
    前記人を支持するサポート面を用意するステップと、
    前記サポート面と前記人との間にカバーシートを用意するステップとを具えており、
    前記カバーシートが、
    前記人の近くの水蒸気を通す素材と、
    前記蒸気を通す素材と前記サポート面との間のスペーサ素材と、
    前記スペーサ素材を介して空気を引き寄せるように構成されたエアムーバとを具えていることを特徴とする方法。
  • 人を支持するサポートシステムであって、
    上側部分を介して空気を流すことが可能な第1のスペーサ素材から成る上側部分と、
    空気を通さない第2の素材から成る下側部分と、
    前記第2の素材の開口と、
    前記開口及び前記第1のスペーサ素材を介して空気を移動させるように構成されたエアムーバと、を具えることを特徴とするサポートシステム。
  • 請求項25に記載のサポートシステムにおいて、前記上側部分が、蒸気を通し、液体を通さず、かつ空気を通し又は通さないカバーシートを具えていることを特徴とするサポートシステム。
  • 請求項25に記載のサポートシステムにおいて、前記下側部分は、サポート素材が前記サポートシステム上に横たわる人を支持するときにサポート素材を介して空気を流すことが可能なサポート素材を具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項27に記載のサポートシステムにおいて、前記下側部分がさらに、蒸気を通さず、空気を通さず、かつ液体を通さない素材を具えており、前記サポート素材が、前記第2の素材と、蒸気を通さず、空気を通さず、かつ液体を通さない素材との間にあることを特徴とするサポートシステム。
  • 請求項25に記載のサポートシステムにおいて、前記開口が、前記第2の素材に概略円形の穴を有することを特徴とするサポートシステム。
  • 請求項25に記載のサポートシステムにおいて、前記開口が、前記第2の素材にスリットを具えていることを特徴とするサポートシステム。
  • 請求項25に記載のサポートシステムにおいて、前記開口が、前記下側部分の胴部分又は脚部分の近くに配置されることを特徴とするサポートシステム。
  • 請求項25に記載のサポートシステムにおいて、前記エアムーバが、前記第1のスペーサ素材及び前記開口を介して空気を引き寄せることを特徴とするサポートシステム。
  • カバーシートと、
    サポート部材と、
    吸気口及び排気口を有するエアムーバとを具え、前記吸気口が前記カバーシートに接続され、前記排気口がサポートマットレスに接続されることを特徴とするシステム。
  • 請求項33に記載のシステムにおいて、
    前記カバーシートが、水蒸気を通し、水を通さず、かつ空気を通し又は通さない第1層を具えており、
    前記カバーシートが、開いた可撓性のある第2層を具えており、
    前記カバーシートが、空気、水及び蒸気を通さない第3層を具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項33に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが前記サポート部材に外付けされることを特徴とするシステム。
  • 請求項33に記載のシステムにおいて、前記エアムーバが前記サポート部材と一体化されることを特徴とするシステム。
  • 蒸気を通す上側部分と、
    シェルに収容されるスペーサ素材を具える下側部分と、
    前記シェルと一体化されたエアムーバと、を具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項37に記載のシステムがさらに、サポートマットレスを具えており、
    前記下側部分が、前記蒸気を通す上側部分と前記サポートマットレスとの間にあることを特徴とするシステム。
  • 請求項37に記載のシステムにおいて、前記シェルが液体を通さないことを特徴とするシステム。
  • 請求項37に記載のシステムにおいて、前記シェルが、前記蒸気を通さない上側部分の近くに開口を具えていることを特徴とするシステム。
  • 請求項37に記載のシステムにおいて、前記上側部分が空気を通し、前記エアムーバが、前記蒸気を通す上側部分と前記スペーサ素材を介して空気を吸引するように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 請求項37に記載のシステムにおいて、前記上側部分が空気を通し、前記エアムーバが、前記スペーサ素材と前記蒸気を通す上側部分を介して空気を排出するように構成されていることを特徴とするシステム。
  • 複層のカバーシートであって、
    蒸気を通す素材で形成された第1層と、
    前記第1層を介して第2層に入る蒸気の流れの少なくとも一部を促進する可撓性のある素材で形成された第2層と、
    液体を通さず、気体を通さず、かつ蒸気を通さない素材で形成された第3層と、を具えていることを特徴とする複層のカバーシート。
  • 請求項43に記載の複層のカバーシートがさらに、細長部材を具えており、
    前記細長部材が、前記複層のカバーシートの第1側部から第2側部に向かって延在しており、
    前記細長部材が、前記第2層を介した空気の流れを促進するように構成されていることを特徴とする複層のカバーシート。
  • 請求項43に記載の複層のカバーシートにおいて、前記第2層が、第1の副層と、第2の副層と、第3の副層とを具えており、前記第1及び第3の副層が、前記第2の副層に取り付くように構成された取り付け面を具えていることを特徴とする複層のカバーシート。
  • 請求項45に記載の複層のカバーシートにおいて、前記第2の副層が、前記第1及び第3の副層よりも高い空気透過性を有することを特徴とする複層のカバーシート。
  • 請求項43に記載の複層のカバーシートであって、前記複層のカバーシートの内側及び外側の空気及び蒸気を移動させる陰圧の供給源を具えていることを特徴とする複層のカバーシート。
  • 請求項43に記載の複層のカバーシートがさらに、前記複層のカバーシートの内側及び外側の空気及び蒸気を移動させる陽圧の供給源を具えていることを特徴とする複層のカバーシート。
  • 請求項43に記載の複層のカバーシートにおいて、前記第1層を形成する素材が、液体を通さず、かつ空気を通さないことを特徴とする複層のカバーシート。
  • 請求項43に記載の複層のカバーシートにおいて、前記第1層、第2層及び第3層を形成する素材が、1人の患者に対して使用する1回使用の素材を具えていることを特徴とする複層のカバーシート。
  • 請求項43に記載の複層のカバーシートにおいて、前記第1層、第2層及び第3層を形成する素材が、複数の患者に対して使用する複数回使用の素材を具えていることを特徴とする複層のカバーシート。
  • 说明书全文

    本出願は、2006年5月11日に出願された米国暫定特許出願第60/799,526と、2006年12月11日に出願された米国暫定特許出願第60/874,210の優先権を主張しており、これらの出願は、放棄することなく参照によりここに組み込まれている。

    本開示は一般に、独立して使用し、又はベッドや他の支持台とともに使用するサポート面に関し、特に、褥瘡性潰瘍の阻止、低減及び/又は治療、並びに身体からの分及び/又は熱の移動に有用なサポート面に関するが、これに限定されるものではない。

    長期間ベッドに制限される患者や他の人は、褥瘡性潰瘍を生ずる危険性を有する。 褥瘡性潰瘍(一般に、床ずれ、褥瘡等として知られている)は、皮膚組織の下の毛細血管への血液の供給が皮膚に対する外圧によって遮断されるときに形成され得る。 この圧は毛細血管内の内部の血圧よりも大きいことがあり、したがって、毛細血管を塞ぎ、圧力が作用する皮膚の領域に酸素や栄養分が達するのを阻止する。 さらに、人間の水分や熱又は周囲の水分や熱が皮膚をふやけさせ、あるいは他の関連する問題を引き起こすことにより潰瘍を悪化させることがある。

    本開示に係る例示的な実施例は、褥瘡性潰瘍の阻止及び/又はこのような潰瘍形成の治療を促進に有用な装置、システム、及び方法を対象とする。 特定の例示的な実施例は、複層のカバーシートを具えており、これは、患者の周囲の環境や、患者の表面の接触面の近く及び近傍の水分、蒸気、及び熱の除去を促進するのに利用できる。 特定の例示的な実施例は、患者の水分、蒸気、及び熱を吸収し及び/又は分散させる表面と、この表面を通る空気の流れを促進するエアムーバを提供する。 さらに、複層のカバーシートの例示的な実施例は、患者と患者が配置されるカバーシートとの間の接触面の圧力を軽減する多くのサポート面又は支持台と組み合わせて利用できる。 この軽減された接触面の圧力は、褥瘡性潰瘍の形成の阻止を促進できる。

    例示的な実施例は、蒸気透過素材を具える第1層と、スペーサー素材を具える第2層と、第3層とを具え、前記第2層は前記第1層と前記第3層との間にあり、また、エアムーバを具えており、当該エアムーバは、前記スペーサ素材を通って前記エアムーバに向かって空気を移動させるように構成されている。 特定の例示的な実施例では、前記エアムーバは、前記第1層又は前記第3層と一体化されている。 特定の例示的な実施例では、エアムーバは、約6.0mm以下のH2Oの様々な圧力で、1分間に約2.0以下の立方フィートの空気流を供給するように構成されており、動作中に約30.0db−Aのノイズレベルを生成する。 他の例示的な実施例では、第1層、第2層及び第3層それぞれは、第1端部と、第2端部と、第1側部と、第2側部とを具えており、第1層と第3層は、第1端部、第1側部、及び第2側部に沿って接着されている。 他の例示的な実施例では、開口が第2層の第1端部の近くにあり、第1層の第2端部の少なくとも一部は、第3層の第2端部に接着されていない。 特定の例示的な実施例では、エアムーバは、動作中に第2層の第1端部と第2端部との間の空気を移動させ、エアムーバは遠心ファンである。 さらに他の例示的な実施例では、エアムーバは、スペーサ素材を介して空気を移動させ、又は空気を押し出すように構成されている。 他の例示的な実施例では、第1層は、中心部と、2つの側部とを具えており、前記中心部は、2つの側部よりも高い蒸気透過率を有する。 例示的な実施例では、スペーサ素材は、オープンセルフォーム、天然若しくは人工のポリマー粒子、繊維若しくは紐、綿繊維、ポリエステル繊維、又は可撓性のある金属及び金属合金、形状記憶金属及び金属合金、及び形状記憶プラスチック樹脂のうち一つを具えている。 さらに他の例示的な実施例では、ジッパーが第1層又は第3層のいずれかに取り付けられる。 特定の例示的な実施例では、抗菌性の装置がエアムーバの近くにある。

    他の例示的な実施例は、可撓性のあるスペーサ素材と、シェルと、エアムーバとを具えており、前記可撓性のあるスペーサ素材は、少なくとも部分的に前記シェルに入れられ、前記シェルの第1部分は蒸気透過性があり、前記エアムーバは、流体が通過するように前記シェル内の第1の開口と連通しており、前記エアムーバは、前記スペーサ素材を介して空気を移動させるように構成されている。 特定の例示的な実施例では、前記エアムーバは前記シェルと一体化している。 他の例示的な実施例では、前記シェルの第2部分は液体を透過せず、前記シェルは、前記第1の開口から離れた第2の開口を具えており、前記第2の開口は周囲に対して開いている。 さらに別の例示的な実施例では、エアムーバは、前記第1の開口と前記第2の開口との間で空気を移動させ、前記スペーサ素材は、オープンセルフォーム、天然若しくは人工のポリマー粒子、繊維若しくは紐、綿繊維、ポリエステル繊維、又は可撓性のある金属及び金属合金、形状記憶金属及び金属合金、及び形状記憶プラスチック樹脂のうち一つを具えている。 他の例示的な実施例では、ジッパが前記シェルに取り付けられている。 さらに他の例示的な実施例では、抗菌性の装置が前記エアムーバの近くにある。 特定の例示的な実施例では、可撓性のあるスペーサ素材は、空気が可撓性のあるスペーサ素材を通って流れることができるように構成されているとともに、前記可撓性のあるスペーサ素材は、サポートシステムに横たわる人を支持する。

    他の例示的な実施例は、人から水蒸気を除去する方法を具えており、この方法は、人を支持するためのサポート面を用意するステップと、前記サポート面と前記人との間にカバーシートを用意するステップとを具えており、前記カバーシートは、前記人の近くの蒸気透過性素材と、前記蒸気透過性素材と前記サポート面との間のスペーサ素材と、前記スペーサ素材を介して空気を押し出し又は移動させるように構成されたエアムーバと、を具えている。

    他の例示的な実施例は、人を支持するためのサポートシステムを具えており、このサポートシステムは、空気が上側部分を通って流れるのを可能にする第1のスペーサ素材で構成された上側部分と、空気を通さない素材である第2の素材で構成された下側部分と、前記第2の素材の開口と、前記開口と前記第1の素材を介して空気を移動させるように構成されたエアムーバとを具える。 他の例示的な実施例では、前記上側部分は、蒸気を通し、液体を通さず、空気を通し又は通さないカバーシートを具えている。 さらに他の例示的な実施例では、前記下側部分は、前記サポート素材を介して空気が流れるようにするサポート素材を具えているとともに、前記サポート素材は、前記サポートシステムに横たわる人を支持する。 特定の例示的な実施例では、下側部分がさらに、蒸気を通さず、空気を通さず、かつ液体を通さない素材を具えており、前記サポート素材は、前記第2の素材と、蒸気を通さず、空気を通さず、かつ液体を通さない素材との間にある。 他の例示的な実施例では、開口が、前記第2の素材内に概略円形の穴又はスリットを具えており、開口は、下側部分のトルソ又は脚部分の近くに配置されている。 特定の実施例では、エアムーバが、前記第1のスペーサ素材と前記開口を介して空気を移動させ又は押し出す。

    他の例示的な実施例は、カバーシートと、支持部材と、吸気口及び排気口を具えたエアムーバとを具えており、前記吸気口は、カバーシートに接続され、前記排気口は、サポートマットレスに接続される。 エアムーバを用いて空気式サポートマットレスを膨張させ、又は抗菌性のフィルタを介して空気を送る実施例では、エアムーバにより供給される空気の圧力と流れは、空気式サポートマットレス又は抗菌性のフィルタを具えていない他の実施例よりも大きい。 特定の例示的な実施例では、カバーシートは、水蒸気を通し、水を通さず、かつ空気を通し又は通さない第1層を具えており、カバーシートは、開口を有する可撓性のある素材である第2層を具えており、カバーシートは、空気、水、水分を通さない第3層を具えている。 他の例示的な実施例では、エアムーバは、カバーシートを介して空気を移動させ、かつサポートマットレスに空気を注入するように構成されている。 特定の実施例では、エアムーバはサポート部材の外部にあるが、他の例示的な実施例では、エアムーバはサポート部材と一体である。

    特定の例示的な実施例は、蒸気を通す上側部分と、シェル内に収容されるスペーサ素材を具える下側部分と、前記シェルと一体化されたエアムーバとを具えている。 特定の例示的な実施例はサポートマットレスを具え、前記下側部分は前記蒸気を通す上側部分とサポートマットレスとの間にあり、また、液体を通さないシェルを具えている。 他の実施例は、蒸気を通すことができる上側部分の近くの開口を具えている。 特定の例示的な実施例では、エアムーバは、蒸気を通し、空気を通す上側部分とスペーサ素材を介して空気を吸い出すように構成されており、一方、他の例示的な実施例では、エアムーバは、スペーサ素材と、蒸気を通し空気を通す上側部分とを介して空気を排出するように構成されている。 他の実施例では、上側部分は空気を通さず、空気の流れはシェルの開口により供給される。

    特定の例示的な実施例は、蒸気を通す素材で形成された第1層と、前記第1層を通って第2層に入る蒸気の流れを少なくとも促進する可撓性素材で形成された第2層と、液体を通さず、気体を通さず、かつ蒸気を通さない素材で形成された第3層とを具えている。 また、特定の例示的な実施例は、複層のカバーシートの第1側部から第2側部に向かって延在し、細長部材と少なくとも第2層を介した空気の流れを促進する細長部材を具えている。 特定の例示的な実施例では、前記第2層は、第1、第2及び第3の副層(サブレイヤ)を具えており、第1、第2及び第3の副層は、前記第2の副層に取り付けられるように構成された取り付け面を具えている。 特定の例示的な実施例では、第2の副層は、第1及び第3の副層よりも空気の透過性が高い。 特定の例示的な実施例は、複層のカバーシートの内側及び外側の空気及び蒸気を移動させる陰圧源又は陽圧源を具えている。 特定の例示的な実施例では、第1層を形成する素材はまた、液体を通さず、また空気を通さない。 特定の例示的な実施例では、第1層、第2層及び第3層を形成する素材は、1人の患者に使用するための1回使用の素材を具えており、一方、他の実施例では、第1層、第2層及び第3層を形成する素材は、複数の患者に使用するための複数回使用の素材を具えている。

    本発明の例示的な実施例が以下に詳細に図示及び説明されているが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく変更及び修正が可能であることは明らかであろう。 このため、以下の説明及び添付図面に示されているものは、説明のために提供されており、限定するものではない。 本発明の実際の範囲は、このような請求項に与えられる総ての均等な範囲とともに、以下の請求項により規定されることを目的としている。

    さらに、当業者であれば、本開示を読解することにより、ここで説明する本発明の他の変更例が本発明の範囲内に含まれることは明らかであろう。 例えば、図示及び説明するサポートシステムの一部は、従来のマットレス又はサポート素材と組み合わせてもよい。 他の実施例は、これらには限定されないが、車椅子、椅子、リクライニングチェア、ベンチ等を含む椅子の応用においてサポートシステムを利用してもよい。

    開示された実施例の以下の詳細な説明では、本開示を促進するために、様々な特徴がいくつかの実施例で組み合わされている。 本開示に係る方法は、本発明の示的な実施例が各請求項に明確に列挙された特徴よりも多くの特徴を必要とすることを意図していると解釈すべきではない。 むしろ、以下の請求項が示すように、本発明の対象は、開示された一実施例の総ての特徴よりも少ない。 したがって、以下の請求項は、各請求項が個別の実施例として各請求項自体を主張しつつ、開示されている実施例の詳細な説明に組み込まれている。

    本開示に係る例示的な実施例は、褥瘡性潰瘍の形成を阻止し、及び/又はこのような潰瘍形成の治療を促進するのに有用な装置、システム及び方法を対象とする。 例えば、様々な実施例では、潰瘍の形成を阻止し及び/又は褥瘡性潰瘍を治療することは、複層のカバーシートを利用することにより実現できる。 複層のカバーシートの例示的な実施例は、患者から水分、蒸気、及び熱を吸収し及び/又は分散させる表面を提供することにより、患者の周囲の環境や、患者の表面の接触面の近く及び近傍の水分、蒸気、及び熱の除去を促進するのに利用できる。 さらに、複層のカバーシートの例示的な実施例は、患者と患者が配置されるカバーシートとの間の接触面の圧力を軽減する多数のサポート面又は支持台と組み合わせて利用できる。 この軽減された接触面の圧力は、褥瘡性潰瘍の形成の阻止を促進できる。

    様々な例示的な実施例では、複層のカバーシートが多数の層を具えてもよい。 各層は、様々な特性を示す多くの種々の素材で形成してもよい。 これらの特性は、これらの特性は、表面の摩擦又はせん断のレベル、蒸気、気体、液体及び/又は固体の透過性、蒸気、気体及び固体の様々な層、並びに他の特性を含んでもよい。

    例えば、例示的な実施例では、複層のカバーシートは、低い空気損失の特徴を有する素材を具えてもよく、ここで、1以上の層が様々な空気、蒸気、及び液体の透過特性を示しており、及び/又は1以上の層が複層のカバーシートの周辺部の様々な部分に沿って合着され、ここに説明するように、空気が複層のカバーシートの内側から外側に移動可能な開口を規定する。 ここで使用するように、複層のカバーシートの低い空気損失の特徴には、複層のカバーシートの内部及び外部の環境において蒸気の分圧が異なる第1層を空気及び蒸気が通過可能な複層のカバーシートと、複層のカバーシートの内部及び外部の環境において蒸気の分圧に違いがない第1層を空気及び蒸気が通過可能な複層のカバーシートと、合着される周辺部により規定される開口を通じて空気及び蒸気が複層のカバーシートの内側に及び/又は外側に移動可能な複層のカバーシートとが含まれるが、これらに限定されない。

    他の例示的な実施例では、複層のカバーシートは、実質的に空気を流さない素材を具えることができ、1以上の層が空気を透過しない特性を有し、及び/又は層が複層のカバーシートの周辺部に沿って部分的に合着される。 このような例示的な実施例では、この構成は、複層のカバーシートの内側から外側(例えば、陽圧源の影響下)及び外側から内側(例えば、陰圧源の影響下)への空気の移動の方向を制御してもよい。 特定の例示的な実施例は、空気が第1層を通過するのを阻止する又はほぼ阻止するが、蒸気が第1層を通過するのを可能にするカバーシートと、複層のカバーシートの内部と外部の環境において蒸気の分圧が異なる第1層を空気が通過するのを阻止する又はほぼ阻止するが、蒸気が第1層を通過可能にするカバーシートと、カバーシートの特定の層を形成する素材を介して複層のカバーシートから空気が移動するのを阻止する又はほぼ阻止するが、合着される複層のカバーシートの周辺部により規定される開口を通って空気が移動可能なカバーシートとを具えているが、これらに限定されない。

    様々な例示的な実施例では、複層のカバーシートは、複層のカバーシートの一の側部から複層のカバーシートの異なる側部に延在する細長部材を具えることができる。 例示的な実施例では、細長部材は、複層のカバーシートの内側及び外側の空気を移動させる供給源に流体的に接続することができる。 他の例示的な実施例では、空気を移動させる供給源は、陰圧又は軽減した圧力の供給源を具えることができる。

    様々な例示的な実施例では、褥瘡性潰瘍の形成を阻止し、患者から水分及び/又は熱を除去する多くの構成部材を具えることが可能なシステムが提供される。 システムは、膨張可能なマットレス、フォームマットレス、ジェルマットレス、ウォーターマットレス、又は病院のベッドの流体マットレスRIK(登録商標)などの様々なサポート面と組み合わせて使用できる。 このような例示的な実施例では、複層のカバーシートの特徴は、患者から水分を除去するのを促進し、患者と複層のカバーシートの表面との間の接触面の圧力を低下させるのを促進しする一方、膨張可能又はフォームマットレスの特徴は、例えば、患者の踵や尻部分等の骨が隆起している部分など、外部の圧力が通常高い皮膚部分の接触面の圧力をさらに低下させることにより、褥瘡性潰瘍の形成の阻止及び/又は治療を促進できる。 他の例示的な実施例では、システムは、椅子や他の支持台とともに使用する複層のカバーシートを具えてもよい。

    図1は、上側部分120及び下側部分140のが概略的な断面図である。 図1に示すように、サポートシステム100は、上側部分120と、下側部分140と、エアムーバ110とを具えている。 図示された実施例では、サポートシステム100が、人180を支持するサポートマットレス160の上部に配置される。 以降の図では、各部分がさらに詳細に示されている。

    図2は上側部分120が配置されていない下側部分140の平面図を示しており、一方図3は下側部分140の詳細な断面図を示している。 図3に示す実施例では、下側部分140が、第1層141と、第2層142と、第3層143とを具えている。 この実施例では、第1層141は、液体及び空気を通さず、蒸気を通すことができ又は蒸気を通さない素材で構成されている。 このような蒸気を通すことができる素材は、商標名GoreTex(登録商標)で販売されている。 GoreTex(登録商標)は、蒸気を通すことができ、液体を通さないが、空気を通してもよく又は空気を通さなくてもよい。 このような蒸気を通さない素材の例には、ビニールシート又はウレタンシートが含まれる。 図に示す実施例では、第2層142は、第1層141と第3層143を分離可能なスペーサ素材である。 本開示で使用するように、「スペーサ素材」(及び関連する語)の語は、素材の内部に大量の空気を含み、空気が素材を通過可能な任意の素材が含まれるように広く解釈すべきである。 例示的な実施例では、スペーサ素材は、人がこの素材の上に横たわっているときに空気がこの素材を通ることができるとともに、この素材はマットレスによって支持される。 このようなスペーサ素材の例には、オープンセルフォーム、ポリマー粒子、及びTytexが商標名AirX(登録商標)で販売する素材が含まれる。 スペーサ素材の更なる例及び特徴が、以下の図8〜10及び14Bの第2層1041及び3041の説明に開示されている。 図示されている例示的な実施例では、第3層143は、蒸気を通さず、空気を通さず、液体を通さない素材を具えている。 このような素材の例には、ビニールシートプラスチック樹脂又はポリウレタンシート素材が含まれる。 特定の実施例では、第1層141及び第3層143が、高周波溶接、熱溶着、音波溶接、又は他の同様な技術などの処理によって接触部147で接続される。 第1層141及び第3層は、特定の実施例で同じ素材で構成してもよい。

    図2、2A及び3に示すように、第1層141は1以上の開口145を具えている。 開口145は、様々な構成、形状及び大きさで構成してもよい。 例えば、開口145はスリット又は穴でもよく、第1層141において様々な構成で間隔を空けて配置してもよい。 図2Aに示す実施例では、第1層141は、単一のスリットである開口145を具えているとともに、図2に示す例示的な実施例は、概略円形の穴を開示している。 特定の実施例では、開口145は、開口145を通ってスペーサ素材142(以下に説明する)を挿入又は取り出すのに十分な長さのスリットとして構成してもよい。

    ここで図4を参照すると、上側部分120の断面図が示されている。 図示されている例示的な実施例では、上側部分120は、スペーサ素材122とカバーシート121とを具えている。 スペーサ素材122は、下側部分140(図3に示す)の第2層142と同じ素材で構成してもよい。 図示されている例示的な実施例では、スペーサ素材122は、人180の重さを支持でき、さらに空気がスペーサ素材122を通過可能な素材で構成されている(一方、人180は上側部分120上に横たわっており、上側部分120はマットレスによって支持される)。 図4の例示的な実施例では、カバーシート121は、蒸気を通し、液体を通さず、及び空気を通し又は通さない素材で構成されている。 このような素材の一例はGoreTex(登録商標)である。 他の実施例では、カバーシート121は、一般のベッドシートのように、蒸気を通し、液体を通し、空気を通すことができる。

    再び図1を参照すると、サポートシステム100は、人180を支持し、人180とサポートシステム100との間の接触面の近く及び近傍の水分、蒸気及び熱の除去を促進する。 図1の例示的な実施例では、サポートシステム100は、下側部分140と一体化されたエアムーバ110を具えている。 他の例示的な実施例では、エアムーバ110は、管、パイプ、又はダックワーク(duck work)等の適切な接続部材を用いて下側部材140に外付けしてもよい。 特定の例示的な実施例では、エアムーバ110は、下側部分140又は周囲の環境の素材がエアムーバ110の吸気口又は排気口を塞ぐのを阻止するガード又は他の仕切り(図示せず)を具えてもよい。 動作中は、図1に示すエアムーバ110は、下側部分140内の圧力を低下させ、上側部分120と下側部分140を通って排出される空気流115を移動させるように作動する。 さらに、エアムーバ110は、空気流117を周囲の環境に排出する。

    図1〜4に示す例示的な実施例では、水蒸気116が、人180から(及び人180の近くの空気)カバーシート121を通って上側部分120のスペーサ素材122内のエアポケットに移動する。 水蒸気116は、スペーサ素材122内のエアポケットに移動し続け、一方、エアポケットは、人180の近くの空気よりも相対湿度が低い。 エアポケットの相対湿度が人180の近くの相対湿度まで増加し及びこれに達すると、水蒸気116の移動率が減少する。 したがって、スペーサ素材122内のエアポケットの相対湿度を人180の近くの空気の相対湿度よりも低く維持することが好ましい。 したがって、水蒸気116がスペーサ素材122内のエアポケットに移動する場合、エアポケットから水蒸気を除去し、スペーサ素材122内の空気の相対湿度を低くすることが好ましい。 スペーサ素材122内の空気から水蒸気116を除去することにより、人180からの水蒸気116の移動率を一定のレベルに維持することができる。

    図1に示す例示的な実施例では、移動される空気流115はスペーサ素材122内のエアポケットを通って流れ、エアポケットから水蒸気116を除去するのを促進する。 これは、エアポケットの相対湿度を低下させ、水蒸気116の移動率を長時間維持する。 図4に示すように、移動される空気流115は、カバーシート121とスペーサ素材122との間のエアスペースに入る。 また、特定の実施例では、移動される空気流115はカバーシート121を通って流れてもよい。 また、図1に示す実施例では、第1層141の開口145、第2層142を介して移動され、排出される空気流117としてエアムーバ110から出る。

    図1〜4に示す例示的な実施例では、開口145が人180の近くに配置され、所定の移動される空気流115により生じる水蒸気116の移動が潜在的に増加する。 移動される空気流115を人180の近くの領域(及び、特に水蒸気116が充満している領域)に止めることにより、要求される水蒸気116の移動率のために、移動される空気流115の速度を減少させる。 例えば、移動される空気流115が(開口145に限定されるのではく)第1層141全体を通過可能である場合、人180から所定の水蒸気116の移動率で移動される空気流115の量は増加するであろう。 しかしながら、開口145が人180の近く又は近傍の特定の領域に移動される空気流115を制限する場合、移動される空気流115の速度は減少するが、所望の水蒸気116の移動率は維持される。 特定の例示的な実施例では、所望の水蒸気116の移動率は、1分間に約1立方フィートの移動される空気流115の速度によって維持される。

    所定の水蒸気116の移動率ために移動される空気流115の量を削減することにより、エアムーバ110に必要な大きさが減少する。 エアムーバ110の大きさが十分に小さくなることにより、他の方法では不可能な位置にエアムーバ110を配置することができる。 一実施例では、エアムーバ110は、Sunon KED 1204 PKBX−8などの12ボルトの直流の40mmのボックスファンである。 Sumonモデル(又は他の同様のサイズの装置)などのエアムーバを利用することにより、エアムーバ110は、下側部分140と一体化して設置でき、サポートシステム100の全体のデザインをよりコンパクトにすることができる。 エアムーバ110は、空気が下側部分140に出入りするときに空気がエアムーバ110の周囲に流れ出ないように、ほぼ密閉されたシールで下側部分140に取り付けてもよい。 図1の実施例に示すように、エアムーバ110は、サポートマットレス160の端部近くの下側部分140の一部に組み込んでもよい。 サポートマットレス160と患者180との間ではない位置にエアムーバ110を配置することにより、患者180の快適性に悪影響を与えるべきではない。 他の実施例では、エアムーバ110は下側部分140の他の部分に配置してもよい。 例えば、エアムーバ110が十分に小さい実施例では、エアムーバ110は、患者180の快適性に悪影響を与えることのないように患者180とサポートマットレス160との間に配置しても配置してもよい。

    必要な移動される空気流115を減らすことにより、エアムーバ110が動作するのに必要なエネルギー量を減らすことができ、これにより、サポートシステム100の運転費用を低減する。 エアムーバ110のエネルギー要求や移動される空気流115を減らすことにより、エアムーバ110が発生させるノイズと熱の量を減らすことができる。 ノイズと熱の軽減は、長期間サポートシステム100を利用する人180にとってより快適な環境を提供できる。

    エアムーバ110の大きさを小さくすることは、エアムーバ110の費用を低減することに繋がる。 特定の実施例では、エアムーバ110の費用は、エアムーバ110が使い捨て可能な部材であるために十分に安くてもよい。 さらに、上側部分120及び下側部分140は、使い捨て可能又は再利用可能なように構成できる。 再利用可能な上側部分120及び下側部分140を具える例示的な実施例では、これらの部分は、消毒のために洗濯できるように構成してもよい。 さらに、特定の実施例では、下側部分140及び上側部分120は、紐、留め金、ボタン、又はマジックテープなどの様々な固定手段を用いて互いに取り付けてもよい。

    特定の例示的な実施例では、開口145が人180の胴又は体幹(すなわち、下側部分140の胴部分)の近くに集中するように開口145を配置し、またそのような大きさにしてもよい。 このような構成は、人180が胴部分で水蒸気116をより生じる場合に必要とされるであろう。 また、開口145は人180の脚(すなわち、下側部分140の脚の部分)の近くに配置してもよい。 また、開口145は、水蒸気116を発生し易い人180の他の部分の近くに追加の穴を具えてもよい。

    特定の例示的な実施例では、サポートマットレス160及び下側部分140は、幅及び長さがほぼ同じである。 他の例示的な実施例では、下側部分140は、サポートマットレス160よりも幅が狭く又は短くてもよい。 例えば、下側部分140は、開口145が下側部分140の周辺近くや患者180の下に配置されるような大きさでもよい。 特定の例示的な実施例では、開口145は、下側部分140の中心近くにのみ配置してもよい。 さらに他の例示的な実施例では、開口145は、下側部分140の中心近くと、下側部分140の周囲近くとに配置してもよい。

    サポートマットレス160は、人180を支持するために、本分野で知られている構成にすることができる。 例えば、特定の例示的な実施例では、サポートマットレス160は、代替的な圧力パッドタイプのマットレスや、空気を利用してマットレス内のセル又はチャンバを膨張又は加圧させる他のタイプのマットレスでもよい。 他の例示的な実施例では、サポートマットレス160は、人180を支持するために空気を利用しない。

    ここで図5を参照すると、サポートシステム100の別の例示的な実施例が、部分的な断面図により示されている。 この例示的な実施例は、移動される空気流119が周囲の環境から移動され、排出される空気流118が上側部分140と下側部分120を介して押し出されるために、エアムーバ131の方向が反対であること以外は、図1から4に開示した実施例と等しい。 開口145は、所望の水蒸気116の移動率を実現するために排出される空気流118の量を減らす。 図5に示す例示的な実施例では、水蒸気116は、図1に関連して前述した方法で、人180からカバーシート121を通ってスペーサ素材122内のエアポケットに移動する。 しかしながら、図5の実施例では、排出される空気流118は、スペーサ素材122内のエアポケットを通って移動し、水蒸気116を取り除く。 図示した例示的な実施例では、排出される空気流118の一部が、スペーサ素材122の周囲とカバーシート121との間の空間を通って上側部分120から出る。 排出される空気流118の一部は、カバーシート121を通って移動してもよい。

    ここで図6を参照すると、サポートシステム200の例示的な実施例は、複層のカバーシート210と、サポートマットレス220と、エアムーバ230とを具えている。 特定の例示的な実施例では、サポートマットレス220は、空気で膨張するマットレスである。 エアムーバ230は、吸気口用の取り付け部材215を介して複層のカバーシート210に接続される吸気口232を具えている。 また、エアムーバ230は、排気口用の取り付け部材225を介してサポートマットレス220に接続される排気口234を具えている。 吸気口用の取り付け部材215及び排気口用の取り付け部材225は、管、可撓性のあるパイプ、又は空気をエアムーバ230と複層のカバーシート210又はサポートマットレス220との間に空気を流すことができる他の装置で構成してもよい。

    図示されている例示的な実施例では、排気口用の取り付け部材225はそれぞれ、サポートマットレス220内の個別のチャンバに接続される。 したがって、個別のチャンバは個別に加圧でき、サポートマットレス220により支持される人の動作を促進する。 このような構成は、代替的な圧力パッド(APP)として一般に知られている。 他の例示的な実施例では、サポートマットレス220は単一のチャンバのみを具えてもよく、エアムーバ230は、エアムーバ230とサポートマットレス220との間に単一の排気口用の取り付け部材225を具えてもよい。 したがって、サポートマットレス220は、代替的な圧力パッドタイプのマットレスでもよく、あるいは空気を用いてマットレス内のセル又はチャンバを膨張又は加圧する他の種類のマットレスでもよい。 特定の例示的な実施例では、サポートマットレス220は、個別のベースライン圧力の上下に変化する個別のベースライン圧力を有する複数の圧力領域を利用することにより振動を組み込んでもよい。

    図6に示す例示的な実施例では、複層のカバーシート210は、以下の図8から10に関連して説明するカバーシート1001と同じである。 図6に示す例示的な実施例では、蒸気を通すことができる素材で形成される第1層と、スペーサ素材で形成される第2層と、第3層とを具えている。 特定の例示的な実施例では、第3層206は、空気の流れを制限し、空気の流れをスペーサ素材に送る素材で形成される。

    サポートシステム200は、動作中にエアムーバ230が、複層のカバーシート210を介して、第2層204を介して空気を移動し、サポートマットレス220に空気を押し出し又は圧入するように構成されている。 これらの特徴を組み合わせることにより、費用、空間な要求、電気的な要求、及び熱の発生は、個別のエアムーバを用いてカバーシートを介して空気を移動させ、空気をサポートマットレスに圧入する実施例と比較して軽減される。 したがって、サポートシステム200は、サポートマットレス220を膨張させ、サポートマットレスとともに使用される複層のカバーシート210に空気流を供給するコンパクトで効率的なシステムを提供する。

    図6に示す例示的な実施例では、エアムーバ230は、複層のカバーシート210とサポートマットレス220に外付けされる。 エアムーバは、カバーシート及びサポートマットレスを支持するベッドフレームのフットボードなどのアクセス可能な位置に取り付けることが有用である。

    図7は例示的な実施例の側部図である。 この例示的な実施例では、エアムーバ231は、サポートマットレス221の外側の覆い(envelope)又はシェル(shell)に組み込まれる。 図7に示す実施例では、エアムーバ231はサポートマットレス221に一体化され、これにより、エアムーバ231とサポートマットレス221との間の取り付け部材の必要性を無くす。 サポートマットレス221は複層のカバーシート211の近くに配置されるため、エアムーバ231と複層のカバーシート211との間の取り付け部材216の長さは短くなる。 図示されている例示的な実施例では、エアムーバ231は、空気がサポートマットレス221に出入りするときに空気がエアムーバ231の周囲に漏れないように、ほぼ密閉されたシールを用いてサポートマットレス221に接続される。 さらに他の例示的な実施例(図示せず)では、エアムーバ231などの一体型のエアムーバは、サポートマットレス221内の複数のチャンバに接続される複数の排気口用の取り付け部材に接続してもよい。

    図8及び9はそれぞれ、複層のカバーシート1001の例示的な実施例の斜視図及び断面図である。 図10は、図8及び9に示す複層のカバーシート1001の第1層の平面図である。 図11及び12は、図8〜10に示すカバーシートの第1層の様々な実施例に係る平面図である。 図9に最もよく示すように、複層のカバーシート1001は、3つの層、すなわち第1層1021、第2層1041、及び第3層1061を具えている。 様々な実施例では、第1層1021、第2層1041、及び第3層1061は、ここに説明するような様々な機能及び特性を有する複層のカバーシート1001を提供する。

    図8〜12に示す複層のカバーシート1001は長方形をしている。 他の例示的な実施例では、複層のカバーシート1001は、これらに限定されないが、円形、卵形、四形、多角形、及び不規則な形状を含む他の様々な形状にすることができる。 さらに、複層のカバーシート1001の各層は、様々な長さ、幅、及び高さを有する。 例えば、いくつかの実施例では、第2層1041は、第1層1021及び第3層1061よりも幅が広く、他の例示的な実施例では、第3層1061は、第1層1021及び第2層1041よりも幅が広い。

    図8〜10に示す例示的な実施例では、第1層1021は、蒸気を通し、空気を通し、かつ液体を通さない素材で形成され、第2層1041は、横方向に空気を通すことができる可撓性のある素材で形成され、第3層1061は、蒸気、空気、及び液体を通さない素材で形成される。 第1層1021の蒸気を通すことができる素材は、水蒸気、熱等を蒸気及び/又は空気の状態で第1層1021を介して複層のカバーシートの第2層1041に移動させ、これにより、患者及び患者の周辺の環境から水分及び熱を拡散及び除去するとともに、液体が第1層1021を通って第2層に移動するのを阻止する。 様々な実施例では、第1層1021は、第1層1021の全部又は一部が空気、蒸気及び/又は液体を通すことができるように形成可能である。 例えば、図10に示すように、第1層1021全体は蒸気を通すことができるが、空気及び液体を通すことができない。 図11に示すように、第1層1021のシート(seat)領域1031は、蒸気及び空気を通すことができるが、第1層1021の非シート部分1051は、空気及び蒸気を通すことができない。 さらに、様々な例示的な実施例では、第1層1021は、一部が、他の部分よりも蒸気、空気、及び/又は液体をより通すことができるように形成してもよい。 例えば、図12に示すように、第1層1021のシート領域1031は、第1層1021の非シート領域1051の透過性よりも高い透過性を有している。 このため、蒸気及び/又は熱は、非シート領域1051の蒸気及び/又は熱の移動速度よりも早い速度で第1層1021のシート領域1031を通って移動する。

    当業者であれば、蒸気及び空気が細菌、ウイルス、及び他の潜在的に有害な病原体などの生物を運び得ることは明らかであろう。 このため、また本明細書で以下にさらに詳細に説明するように、本発明のいくつかの実施例では、1以上の抗菌性の装置、薬剤等が提供され、バクテリア、ウィルス、カビ、ウドンコ病菌、家ダニ、菌類、微生物の胞子、バイオスライム(bioslime)、原生動物、原生動物の胞子などの微生物を含む潜在的に有害な病原生物を阻止し、破壊し、弱め、撃退し、妨げ、及び/又は抑制し、したがって、これらを患者及び患者の周辺環境から拡散及び除去される空気及び蒸気から除去する。 さらに、様々な実施例では、複層のカバーシートは、抗菌作用を有する様々な層を具えることができる。 いくつかの実施例では、例えば、第1層1021、第2層1041、又は第3層1061は、銀及び/又は他の抗菌物質で形成された粒子、繊維、糸等を具えてもよい。 図1〜7及び17〜20に開示された実施例を含む他の例示的な実施例も抗菌物質を具えてもよい。

    第1層1021は、図8及び9に示す及び説明する特性以外の特性を具えることができる。 例えば、様々な例示的な実施例は、第1層1021は、蒸気を通し、空気及び液体を通さない素材で形成することができる。 第1層1021を形成する素材により示された特性の他の組み合わせも意図されている。 蒸気を通し、液体を通さず、空気を通し又は通さない第1層1021を形成するのに利用可能な素材の一例には、商標名Gore−Tex(登録商標)が付された素材が含まれる。

    様々な例示的な実施例では、第2層1041は、ここで説明するように、様々な素材から形成でき、多くの構成及び形状を有することができる。 いくつかの実施例では、素材は可撓性がある。 このような例示的な実施例では、可撓性のある素材は、圧縮に抵抗する特性を具えることができ、例えば、複層のカバーシート上に横たわる患者の重量により可撓性のある素材が圧縮されたときに、可撓性のある素材が元の形状に戻る傾向を有し、これにより、複層のカバーシートに支持する機能を与える。 可撓性のある素材は、圧力下でも可撓性のある素材内の空気の横方向の移動を可能にする特性を具えることができる。

    第2層1041を形成するのに使用可能な素材の例には、粒子状、フィラメント状、紐状、フォーム(例えば、オープンセルフォーム)状などの天然の合成高分子や、綿繊維、ポリエステル繊維等の天然の合成素材が含まれるが、これらに限定されない。 他の素材は、可撓性のある金属や金属合金、形状記憶金属や金属合金、及び形状記憶プラスチック樹脂を含むことができる。 これらの素材は、弾性、超弾性、線形弾性、及び/又は可撓性のある素材が曲がり及び湾曲して、様々な状況(例えば、圧縮、緊張、温度等)で変化する形状を形成可能な形状記憶特性を含むことができる。

    図13Aから13Dは、複層のカバーシートの可撓性のある素材の例示的な様々な実施例を示している。 図13A〜13Sの様々な実施例では、可撓性のある素材は、これらに限定されないが、円形、卵形、四角形、多角形、及び不規則な形状を含む他の様々な形状にすることができる。 例えば、図13A〜13Dに示すように、可撓性のある素材は、紐部材2161、フォーム部材2181、コイル部材2201、回旋状部材2221、又はこれらの組み合わせを具えることができ、それぞれ円形の断面形状を有することができる。 図13A〜13Dに示す各実施例は、単独又は組み合わせで、複層のカバーシートに横たわる患者を支持でき、患者と複層のカバーシートとの間の接触面の圧力を軽減するのを促進でき、空気が患者の下を流れることができ、空気マットレスなどの支持台又はサポート面と組み合わせて機能し、患者と複層のカバーシートとの間の接触面の圧力をさらに軽減することができる。

    図13A〜13Dそれぞれでは、可撓性のある素材は、第1端部2241及び第2端部2261を具えている。 様々な例示的な実施例では、第1端部2241及び第2端部2261は、複層のカバーシートの一部に取り付でき、接続でき、結合でき、留めることができ、とじ込めることができ、及び/又は固定できる表面及び/又は構造を具えることができ、図14Aに関連してされに詳細に示すように、可撓性のある部材をカバーシートに固定する。 いくつかの例示的な実施例では、図9に示す第2層1041を形成する可撓性のある素材は、複層のカバーシート1001に取り付けされず、むしろ第1層1021及び第3層1061との間に配置され、第1層1021及び第3層1061を合着することにより固定され、以下に説明するように第2層1041を囲む。

    例示的な実施例では、可撓性のある素材は、少なくとも第2層を通る空気の流れを促進できる。 例えば、様々な例示的な実施例では、可撓性のある素材は、空気、蒸気、及び液体が第2層を流れるのを可能にする開口、溝、及び通路を規定する構成を具えてもよい。 例示的な一実施例では、可撓性のある素材は、図14A〜14Dに関連して説明するように、個別の紐又は繊維などの個別の構成要素や他の構成要素が互いに接続されずに、むしろ第2層104の副層により規定される1以上の取り付け面又は構造に接続される非連続的な構成を具えることができる。

    図14A〜Dは、複層のカバーシートの第2層の様々な実施例を示している。 図14Aに示す実施例では、第2層3041は、第1の副層3081と、第2の副層3101と、第3の副層3121とを具える。 この実施例では、第1の副層3081及び第3の副層3121は、第2の副層3101が取り付け可能な多くの取り付け構造又は表面3141を規定できる。 様々な例示的な実施例では、第2の副層3101は、例えば、図13A〜13Dに示す可能性のある素材でもよく、第2の副層3101は、患者を支持する機能と患者の下の空気の流れを促進する他の素材で形成してもよい。

    様々な例示的な実施例では、取り付け面3141は、内側部及び/又は外側部、及び/又は可撓性のある素材が直接取り付けられ、固定され、接続され、空気、蒸気及び液体が通過可能な第1の副層3081及び第3の副層3121の開口を具えることができる。 さらに、第1及び第3の副層3081及び3121は、それぞれが硬質、半硬質又は可撓性のある特性を有する様々な素材から形成できる。

    図14Bは、図9に示す複層のカバーシート1001の第2層3041の例示的な実施例の断面図である。 図14Bに示すように、第2層3041の第2の副層3101は、第1の副層3081と第3の副層3121との間に延在し、かつ第1の副層3081及び第3の副層3121上の様々な位置で第1の副層3081と第3の副層3121に取り付けられる様々な個別の紐部材3161で形成される可撓性のある素材を具えている。 この実施例では、第1の副層3081及び第3の副層3121は、可撓性のある素材を具えており、第2層3041の3つの副層総てが、圧縮力により曲がり又は湾曲できる。 図14Bに示すように、紐部材3161は、第2層3041を介した空気、蒸気、及び液体の移動を促進する第2の副層3101内の溝及び開口3281を規定する。 さらに、開口(図14Bには示されていない)は、第1の副層3081及び第3の副層3121の表面により規定でき、これにより、空気及び/又は蒸気及び/又は液体がこれを通って移動するのを促進する。 複層のカバーシートの第2層3041を形成するのに利用可能な素材の例には、TYTEX GROUPにより製造される商標名AirX(登録商標)が付された素材が含まれる。

    図14Cは、図8〜12に示す複層のカバーシート1001の第2層3041の別の例示的な実施例の断面図である。 図14Bに示すように、第2層3041は、第1の副層3081と、第2の副層3101と、第3の副層3121とを具えている。 第2層3041の第2の副層3101を形成する可撓性のある素材は、多くの個別のフォーム部材3181を具えている。 各フォーム部材は、フォーム部材3181を介した蒸気、空気、及び液体の移動を促進する多孔性又はオープンセル構造を具えている。 フォーム部材は、空気、蒸気及び液体の移動をさらに促進する通路又は開口3281を規定する空間的に離れた構造を具えている。 さらに、第1の副層3081及び第3の副層3121により規定される開口3301は、この開口を介した蒸気、空気及び液体の移動を促進する。

    図14A〜14Cの様々な例示的な実施例では、可撓性のある素材は、接着剤等を利用して第1の副層3081及び3121に化学的に取り付けることができ、及び/又はステッチ、留め金、マジックテープ等を用いて機械的に取り付けることができ、及び/又は高周波溶接及び関連する方法などの溶接を用いて物理的に取り付けることができる。 ここで説明するように、複層のカバーシートの例示的な実施例の第1層、第2層及び第3層や第2層の副層の形状及び大きさは変更でき、図14A〜14Cに示す例示的な実施例は、図示するような長方形の形状に限定されない。 他の形状及び大きさも意図されており、複層のカバーシートの対象とする用途に基づいて設計できる。 例えば、様々な例示的な実施例では、カバーシートの形状及び大きさは、椅子として用いられるサポート面又は支持台に基づいて設計できる。

    図14Dに示す例示的な実施例では、第2層3041の可撓性のある素材は、オープンセル構造を有する単一のフォーム部材を具えている。 この例示的な実施例では、単一のフォーム部材3181は、図8及び9に示す複層のカバーシート1001の第1層102と第3層104とほぼ同じ周囲の大きさを有する。 図14Dに示す例示的な実施例では、フォーム部材3181は、第1層102及び第3層106との間に配置でき、第1層102及び第3層106を固定することによって固定され、これにより、複層のカバーシート100の第1層102及び第3層106内に第2層3041を囲む。 様々な例示的な実施例では、フォーム部材3181は、様々な大きさ及び形状を具えることができる。 例えば、いくつかの例示的な実施例では、単一のフォーム部材3181は、第1層1021及び第3層1061の周囲よりも小さい周囲を有する。

    再び図9を参照すると、様々な例示的な実施例では、第1層1021及び第3層1061が合着でき、複層のカバーシートの周囲全体が固定される。 他の例示的な実施例では、第1層1021及び第3層1061の周囲部分が固定でき、一方、残りの部分は固定されない。 このような例示的な実施例では、周囲の固定されていない部分の近くの固定される部分は、空気及び蒸気が通過可能な多くの開口1107−1から1107−N(すなわち、固定されない周囲の領域)を規定する。 第1層1021及び第3層1061の固定には、第2層1041を第1層1021及び第3層1061に固定することに関連して説明した技術を含む様々な技術が含まれる。 例えば、いくつかの例示的な実施例では、第1層1021及び第3層1061の一部はステッチにより合着され、一方、他の部分は1以上のボタン及び/又はマジックテープ(すなわち、VELCRO(登録商標))等を用いて合着される。 他の例示的な実施例では、第1層1021及び第3層1061は、高周波数エネルギー(すなわち、RF溶接)又は超音波エネルギー(すなわち、超音波溶接)を用いて周囲に沿ってこれらを合着させることにより固定される。 他の溶接の形態も考慮される。

    様々な実施例では、第3層1061は、様々な特性を示す様々な素材で形成できる。 図9に示す例示的な実施例では、第3層1061は、蒸気を通さず、空気を通さず、及び液体を通さない素材で形成される。 第3層1061の不透過特性は、蒸気、空気及び液体が第3層1061を通過するのを阻止し、これにより、複層のカバーシート1001が配置されるサポート面又は支持台に空気、蒸気及び液体が触れるのを阻止する。 さらに、第3層1061は、ここに説明するように、合着されていない周辺部により規定される開口に向かって空気、蒸気及び液体を送り、開口からの空気を細長部材に向かって送るガイドとして機能する。 様々な実施例では、第3層は、複層のカバーシートをサポート面又は支持台に取り付ける取り付け又は結合層として機能する。 例えば、様々な実施例では、第3層は、フォームマットレスなどのサポート面に取り付け可能な拡張部を具えることができる。 このような実施例では、拡張部はサポート面の周囲で包まれ、サポート面の下に押し込まれ、又はここに説明する様々な固定具を用いてサポート面に取り付けることができる。 他の例示的な実施例では、第3層の外側部は、マジックテープなどの様々な固定具を具えることができる。 このような例示的な実施例では、サポート面は、ループ構造を有するカバーを取り付けることができ、第3層は、フック構造を有する外側層を具えることができる。 複層のカバーシートをサポート面又は支持台に固定すべく、複層のカバーシートをサポート面又は支持台に取り付けるための他の方法及び機構が考慮される。

    様々な例示的な実施例では、複層のカバーシート1001は、1回使用のカバーシート又は複数回使用のカバーシートでもよい。 ここで使用するように、1回使用のカバーシートは、使い捨て可能であり及び/又は高価でなく及び/又は製造され及び/又は低コストで組み立てられた蒸気、空気及び液体を通すことができる素材で形成される1人の患者の使用の用途のためのカバーであり、1時間又は数時間、一日、又は複数日などの短期間の間1人の患者のために使用することを意図している。 ここで使用するように、複数回使用のカバーシートは、再利用可能、洗濯可能であり、かつ蒸気を通し、液体を通さず、空気を通し又は空気を通さない素材で通常形成された複数の患者に使用するカバーシートであり、様々な技術(例えば、オートクレーブ、漂白等)を用いて消毒でき、1回使用のカバーシートよりも一般に高品質で細工の優れており、複数日、週、月及び/又は年などの一定期間にわたって1人以上の患者により使用されるように意図されている。 様々な例示的な実施例では、複数回使用のカバーシートの製造及び/又はアセンブリは、1回使用のカバーシートよりも複雑で高価な方法を必要としてもよい。 1回使用のカバーシートを形成するのに使用される素材の例には不織の紙が含まれるが、これに限定されない。 再利用可能なカバーシートを形成するのに使用される素材の例には、Gore−Tex(登録商標)、織物にラミネートされたウレタンが含まれるが、これらに限定されない。

    図15A〜15Cは、複層のカバーシートの様々な実施例及び構成要素を示している。 図15Aは、空気を移動させる供給源434に流体的に接続された細長部材432を有する複層のカバーシート400の斜視図である。 図15Bは、例えば、陽圧式エアポンプ444などの陽圧により空気を移動させる供給源434に流体的に接続された細長部材432の例示的な実施例を示している。 図15Cは、陰圧により空気を移動させる供給源(例えば、陰圧式エアポンプ446)に流体的に接続された細長部材の例示的な実施例を示している。 細長部材432は、細長部材432が陽圧式エアポンプ444又は陰圧式エアポンプ446に接続されたときに、細長部材432の内側、複層のカバーシート400の内側、複層のカバーシート400の外側で空気を移動させるのを促進するように機能する。 例えば、陽圧式エアポンプ444を具える実施例では、以下に図15Bで説明するように、陽圧が細長部材432に供給されて、空気が細長部材432を通って移動し、複層のカバーシート400内で拡散するために細長部材432から出る。 陰圧式エアポンプ446を具える例示的な実施例では、陰圧又は減圧が細長部材432に供給されて、空気が複層のカバーシート400に入り、これを通って細長部材432に入る。 いずれの場合にも、蒸気の分圧差を生成及び維持可能な複層のカバーシートで空気が移動し、これにより、患者や患者の周囲の環境から水分や熱を除去するのを促進する。

    様々な例示的な実施例では、陰圧式エアポンプ446を利用することにより、複層のカバーシート400がうねるのを軽減することができる。 マットレス又はカバーシートが、患者の重量によって患者の体の周囲の近く及びこれに隣接する位置で持ち上がり又は膨らむことによりうねりが生じ得る。 陰圧式エアポンプ446から生成される陰圧は、陰圧が第1層102を第2層104に対して平らにするため複層のカバーシートがうねる傾向を抑制でき、これにより、マットレス又はカバーシートがうねるときに生じるように、患者の周囲とは反対の患者の下を空気が直接流れるのを助け又は促進する。

    図15Aの例示的な実施例に示すように、複層のカバーシート400は、細長部材432を具えている。 ここで説明するように、細長部材432は、複層のカバーシート400から同じ側又は異なる側に向かって延在可能である。 図15Aに示す例示的な実施例では、例えば、細長部材432は、複層のカバーシート400の第1側部436から第2側部438に向かって延在する。 いくつかの例示的な実施例では、細長部材432は、複層のカバーシート400の第3側部440から第4側部442又は任意のこれらの側部の組み合わせに向かって延在可能である。 ここで説明するように、複層のカバーシートは様々な断面形状を有することができ、これにより、多くの側が変化可能である。 このため、様々な例示的な実施例では、細長部材が、2以上の側を有する例示的な実施例の一の側から異なる側又は複数の側に向かって延在可能である。

    様々な例示的な実施例では、細長部材432は複層のカバーシート400の異なる位置に配置できる。 例えば、いくつかの例示的な実施例では、細長部材は、複層のカバーシート400の内側部(例えば、第1層404及び第3層408の内側部)の近く又は隣りに配置でき、複層のカバーシート400の第3側440の長さに隣接する複層のカバーシートの第1側部426から第2側部438に向かって延在する。 図15Aに示す例示的な実施例では、細長部材432は、第1側部436から第3側部440に隣接する第2側部に向かって直線的に延在するように配置される。 他の例示的な実施例では、細長部材432は、第1側部436から第2側部438に向かって非直線的に、複層のカバーシートの内側の単一の面又は様々な面に沿って延在するように配置可能である。 例えば、細長部材は、複層のカバーシートの第1側部436から第2側部438に向かって延在するときに様々な方向に曲がり及び湾曲するように、複層のカバーシート内の様々な面に沿って非直線的に配置できる。 一の例示的な実施例では、細長部材432は、患者からの水分及び/又は熱が患者の他の部分よりも集中している第1層404及び/又は第2層406の表面の近く及び/又は近傍の領域に沿って延在する。 このような領域の非限定的な例には、図11及び12に示すシート領域103が含まれる。 読者に明らかなように、細長部材をこのような領域(例えば、シート領域103)の近く及び/又は近傍に配置することは、細長部材内の空気の起動がこのような表面の近く又は近傍であるため、患者からの水蒸気及び熱の移動速度及び効率を増加するのに有用であり、これにより、複層のカバーシートの内側の環境と複層のカバーシートの外側の環境との間に潜在的に高い蒸気の分圧差が生じる。

    様々な例示的な実施例では、細長部材432は、様々な断面形状や大きさを有することができ、様々な方法で構成できる。 例えば、例示的な実施例では、細長部材432は、これらに限定されないが、円形、卵形、四角形、多角形、及び不規則な形状を含む他の様々な形状にすることができる。 いくつかの例示的な実施例では、細長部材は、図15Aに示すように第1側部436から第2側部438に延在する場合に直線的又は真っ直ぐにすることができる。 他の例示的な実施例では、細長部材432は、ここで説明するように第1側部436から第2側部438に延在する場合に一連の湾曲部や曲部を具えることができる。 様々な例示的な実施例では、細長部材432は、複層のカバーシート400の長さと等しい大きさを具えることができ、他の例示的な実施例では、細長部材432は、複層のカバーシート400の長さよりも短い又は長い長さを有する大きさを具えることができる。

    図15Aに示すように、細長部材432は、複層のカバーシート400の内側に配置される。 いくつかの実施例では、細長部材は、複層のカバーシートの外側の複層のカバーシートの近くに配置できる。 他の実施例では、細長部材は、細長部材の一部が複層のカバーシートの外側に延在するように、複層のカバーシート内に少なくとも部分的に配置できる。

    細長部材432は、単一の又は様々な素材で形成でき、様々な構成を有することができる。 細長部材432を形成する素材には、ポリマー、金属、合金、天然及び/又は人工の粒子、繊維、フィラメント等を含む素材、及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。 他の素材は、可撓性のある金属及び合金、形状記憶金属及び合金、形状記憶プラスチック樹脂を含むことができる。 構成は、1以上の外側層448及び/又は1以上のコア450を具えることができる。 細長部材432の外側層448はルーメン456を規定する。 いくつかの例示的な実施例では、ルーメン456は、ルーメン456内に配置されるコアを具えることができる。 細長部材の様々な実施例では、外側層及び/又はコアは、細長の本体を介した空気の移動を促進するように設計できる。 このため、様々な例示的な実施例では、外側層及び/又はコアは、空気及び/又は蒸気、及び/又は液体が通過可能な開口を規定する構成を具えることができる。

    図15B及び15Cに示す例示的な実施例では、細長部材432は、編まれた又は織られたカバーで形成された外側層448と、図13A〜13Dに示す紐部材216、フォーム部材218、コイル部材220、及び巻かれた部材222などの可撓性のある素材で形成されたコア450とを具えている。 このような例示的な実施例では、コア450は、図14Aに示す第2層3041の3つの副層などの複層の構成を具えることができ、第2の副層が、図13Aに示す紐部材216などの紐部材で形成される。 他の構成も考慮される。 例えば、いくつかの実施例では、コア450は、好適なスペーサ素材で形成でき、外側層432で包むことができる。

    図15B及び15Cに示すように、細長部材432は、供給源444又は446と流体的に接続され、陽圧又は陰圧のいずれかにより空気を移動させる。 図15Bに示す例示的な実施例では、陽圧により空気を移動させる供給源は、陽圧式エアポンプ444である。 図15Cに示す例示的な実施例では、陰圧により空気を移動させる供給源は陰圧式エアポンプ446である。 膨張式エアポンプ444及び真空式エアポンプ446双方が導管452に接続され、すなわち、細長部材432に接続される。 様々な例示的な実施例では、エアポンプ444及び446、導管452、及び細長部材432を接続することは、1以上の接続部材を用いて実現できる。 例えば、いくつかの実施例では、複層のカバーシートは、複層のカバーシートの表面に接続される接続部材454を具えており、接続部材454は、複層のカバーシート400の内側の環境と複層のカバーシート400を囲む外側の環境464との間の開口を規定する。 このような例示的な実施例では、細長部材432は、複層のカバーシートの内側から導管452に接続でき、接続部材454は、複層のカバーシートの外側から導管452に接続できる。

    様々な例示的な実施例では、細長部材432の表面は、空気が細長部材431に出入り可能な多くのポート458−1から458−Nを規定できる。 例えば、図15Bに示す例示的な実施例では、膨張式のエアポンプ444は、細長部材432を介して、ポート458−1から458−Nを介して空気を(矢印で示す)複層のカバーシートに押し出す。 図15Cに示す例示的な実施例では、真空式エアポンプ446が、複層のカバーシートから陰圧式エアポンプ446に空気を押し出し、周囲の環境に放出する。

    ここで説明するように、本開示に係る例示的な実施例は、多くの抗菌装置、抗菌剤等を含むことができる。 抗菌装置の例には、フィルターなどの機械的な装置、紫外線供給源などのエネルギー装置、抗菌コーティングなどの化学物質が含まれる。 他の抗菌装置及び物質も考慮される。

    例えば、図15Cに示す例示的な実施例では、フィルターなどの抗菌装置460が、複層のカバーシートとともに利用できる。 例示的な一の実施例では、フィルターは、空気が陰圧式圧力ポンプに入る前にフィルタを通過するように配置される。 この例示的な実施例では、ポンプの汚染の可能性が減少する。 様々な例示的な実施例では、抗菌装置460は、陰圧式エアポンプ446の内側、陰圧式エアポンプ446の隣り、陰圧式エアポンプ446の近く、陰圧式エアポンプの遠くのうちの1以上の位置に配置できる。 様々な例示的な実施例では、フィルターは、患者の周囲の環境及び複層のカバーシートの粒子及び繊維物質を収容及び含むように設計できる。 様々な例示的な実施例では、ここで説明するように、この物質は潜在的に有害な病原体を含むことがある。

    図16A及び16Bは、本開示に係るシステム570の様々な例示的な実施例を示している。 図16A及び16Bの様々な例示的な実施例では、システム570は、サポート面572に配置される複層のカバーシート532を具えることができる。 様々な例示的な実施例では、複層のカバーシートは、図8、9及び15Aに示す複層のカバーシート具えることができる。 様々な例示的な実施例では、サポート面572は、多くの表面及び支持台を具えることができる。 例えば、サポート面572には、膨張可能なマットレス、ドームマットレス、ゲルマットレス、及びウォーターマットレスが含まれるが、これらに限定されない。 他のサポート面及び支持台には、テキサス州サンアントニオ所在のKinetic Concept社により商業的に入手でき、同社が所有するAtomosAir(登録商標)マットレス、TheraRest(登録商標)、RIK(登録商標)流体マットレス、BariKare(登録商標)マットレスが含まれる。 一群のベッド、マットレス、及び他のサポート面それぞれは、様々な特徴、治療、及び利益を患者にもたらし、それぞれは参照によりここに組み込まれている。

    図16A及び16Bに示す例示的な実施例では、複層のカバーシート532、複層のカバーシートは、蒸気を通す素材で形成された第1層502と、可撓性のある素材で形成された第2層504とを具えており、可撓性のある素材は、第1層502及び第3層506を介して第2層504に入る少なくとも蒸気の流れを促進する。

    様々な例示的な実施例では、システムは、複層のカバーシートの内側及び外側の空気を移動させる供給源を具えることができる。 いくつかの実施例では、空気を移動させる供給源は、図15Bに示す陽圧式空気供給源444などの陽圧式空気供給源を具えることができる。 他の例示的な実施例では、空気を移動させる供給源は、図15Cに示す陰圧式空気供給源446などの陰圧式空気供給源を具えることができる。

    図16Aの例示的な実施例に示すように、本システムは、図15A〜15Cに示す細長部材などの細長部材(図示せず)に流体的に接続された陽圧式空気供給源544を具えることができる。 陽圧式空気供給源544は、細長部材を介して細長部材の表面により規定される開口から空気(矢印580で示す)を出し、ここで説明するように、複層のカバーシート532の内側で拡散する。 複層のカバーシート内の空気の移動は、複層のカバーシート532内に乾いた環境を作る。 患者及び患者の周囲の熱及び水分は、複層の内側領域と患者の周囲の環境582との間の蒸気の分圧差により患者から除去される。 患者及び患者の周囲の水分は、患者及び患者の周囲の濃度の高い領域から、複層のカバーシート内の水分濃度の低い領域に移動する傾向がある。 陽圧式供給源544により生じる複層のカバーシート内の空気の移動は、複層のカバーシート532の第1層を通過した蒸気を第2層に移動させ、ここで説明するように、複層のカバーシート内の開口を介して周囲の環境に分散する。 ここで説明するように、分圧差は、蒸気の分圧差を維持するために空気の流れを生じ、蒸気が複層のカバーシート532の外側から蒸気を通す第1層を介して複層のカバーシート532の内側に移動する。

    図16Bの例示的な実施例に示すように、図15A〜15Cに示すような細長部材などの細長部材(図示せず)に流体的に接続される陰圧式空気供給源546を具えている。 陰圧式空気供給源は、複層のカバーシートの内側領域を真空にし、複層のカバーシートの外側から複層のカバーシートに空気580を移動させ、患者の下を通って複層のカバーシートの細長部材内に入る。 細長部材は、空気580と蒸気及び/又は熱を抗菌装置及び/又は物質560に向かって移動させ、陰圧546の供給源に送る。 処理された空気は、陰圧式供給源546により周囲の環境に分散される。 ここで説明するように、分圧差は、蒸気の分圧差を維持するために空気の流れを生じさせ、蒸気は複層のカバーシート532の外側から蒸気を通す第1層を介して複層のカバーシート532の内側に流れる。

    ここで図17〜20を参照すると、カバーシート500の例示的な実施例は、第1端部502と、第2端部504と、第1側部506と、第2側部508とを具えている。 図示する例示的な実施例は、蒸気を通す上部層510と、スペーサ層を具える中間層520と、底部層530とを具えている。 この実施例では、カバーシート500は、底部層530内で第1端部502の近くの開口535と、開口535と流体的に接続されるエアムーバ540とを具えている。 図示する例示的な実施例では、開口535及びエアムーバ540は、エアムーバ540をサポートマットレス560の端部の近くに配置可能なタブ又は拡張部に配置される。 他の実施例では、カバーシート500は、エアムーバ540用の拡張部を具えていなくてもよい。

    図17〜20に開示された例示的な実施例の動作の原理は、前述した実施例と同じである。 一般に、水蒸気が患者(図示せず)から上部層510を通って中間層520に含まれる空気に移動する。 エアムーバ540は、中間層520を介して空気を押し又は移動させ、中間層520に含まれる空気から水蒸気を除去できる。 特定の例示的な実施例では、エアムーバ540は、Panasonicが製造する製品番号がFAL5F12LLである遠心式12ボルト(通常)DCファンである。 この特定のエアムーバは、幅が約3インチ、高さが3インチ、厚さが1.1インチ、重さが約3.5オンスである。 また、このエアムーバは通常の12ボルトで、最大で約8.8立方フィートの空気流と、最大で約6.2ミリメートル水柱の空気圧を供給する。 動作中は、エアムーバの圧力が低下すると空気流が減少する。 このエアムーバを利用した例示的な実施例は通常、約1.0から2.0立方フィートの空気流を有する。 空気圧、空気流、様々な電圧における通常の速度の図が図23に示されている。 図23に示すように、このエアムーバは、約2.0立方フィートの流動率で6ミリメートル水柱以下の分圧を提供する。 また、PanasonicのFAL5F12LLエアムーバは、低いノイズレベル(製造業者の仕様書によると30.0dB−A)を生じる。

    この例示的な実施例では、上部層510は、第1端部502、及び第1側部506及び第2側部508で底部層530に接着される。 図示する例示的な実施例では、上部層510及び底部層530は、中間層520をほぼ覆うシェル又は覆いを形成するが、上部層510及び底部層530は、周囲全体が密閉されていない。 このような構成は、空気が外部の環境からカバーシート500に入り、中間層520通って流れるのを可能にする。 図18に示すように、第2端部504は開いており、上部層510及び底部層530は第2端部504で接続されておらず、中間層520が外部の環境に曝される。

    図18に示す例示的な実施例では、第2端部504は、中間層520が第2端部504全体に沿って外部の環境に曝されるように構成される。 他の実施例では、第2端部504は、部分的に密閉してもよく(すなわち、上部層510及び底部層530は、第2端部504の一部が接続されていてもよい)、第2端部504の近くの中間層520の一部が外部の環境に曝される。 特定の実施例では、第2端部504は、開口535と同様の第2の開口が第2端部504に設けられるように部分的に密閉してもよい。 このような実施例では、エアムーバ540は、カバーシート500の第1端部502又は第2端部504のいずれかに配置してもよい。 このような構成は、エアムーバ540を第1端部502又は第2端部504に配置可能にすることによりカバーシート500の構成に可撓性を与えることができ、これにより、エアムーバ540を患者の頭部又は足先に配置できる。 他の実施例では、エアムーバ540は様々な位置に配置してもよく、第2層520は、第1端部502又は第2端部504以外の位置で外部の環境に曝してもよい。

    さらに他の例示的な実施例では、第1層510及び第2層530は、同じ素材で構成してもよく、中間層520を含むシェルを形成するように構成してもよい。 他の例示的な実施例では、第1層510は、中心部の蒸気透過性が高い素材部分と、患者の胴体の真下ではない側部の蒸気透過性が低い(あるいは費用が安い)素材を具えてもよい。 特定の例示的な実施例では、第1層510はまた空気透過性を有して、空気が第1層510と第3層530との間の開口に加えて第1層510を通って流れるようにしてもよい。

    例示的な実施例では、接着されていない上部層510及び底部層530の一部が、エアムーバ540から離れている。 動作中では、これによりエアムーバ540が中間層520の大部分を介して空気を送り又は移動でき、中間層520から多くの水蒸気を取り除く。 例示的な実施例では、カバーシート500は液体を通さない層を具えてもよい。 例えば、上部層510は、GoreTex(登録商標)などの蒸気を通し、液体を通さない素材でもよく、底部層530は、ウレタンなどの液体を通さない素材でもよい。 他の例示的な実施例は、様々な素材又は素材の組み合わせを具えてもよい。 図17〜20に開示された実施例はまた、本開示で他の実施例に関連して説明した特徴と同様の追加の特徴(図示していない抗菌装置など)を具えてもよい。

    図21及び22を参照すると、カバーシート600の別の例示的な実施例は、ジッパー650と、第2の開口645を有する第2のタブ又は拡張部619と、第1の拡張部609及び第1の開口635とを具えている。 図21に示す実施例の他の形態は、図17〜20のカバーシート500に示す形態と同じである。 例えば、カバーシート600は、第1端部602と、第2端部604と、第1側部606と、第2側部608と、第1層610、第2層620及び第3層630とを具えている。

    図21の例示的な実施例では、ジッパー650は、ほぼカバーシート600の周囲に延在するが、拡張部609又は619の周囲に延在しない。 例示的な実施例では、ジッパー650は、ステッチ又はRF溶接などの適切な手段を用いて第3層630に取り付けられる。 例示的な実施例では、ジッパー650は、マットレス又は他のサポートシステム上の対応するジッパーに係合するように構成されている。 特定の例示的な実施例では、ジッパー650は、Kinetic Concept社が提供するAtmosAir(登録商標)上のジッパーに係合するように構成可能である。 図22の側部図に示すように、カバーシート600は、ジッパー650によりマットレス660に接続してもよい。 図示するように、拡張部609及び619はジッパー650を超えて延在し、マットレス660の端部に係る。

    特定の例示的な実施例では、第1層610及び第3層は、(例えば、ステッチ又は溶接により)継ぎ目615で取り付けてもよい。 図21に示すように、継ぎ目615は、拡張部609及び619を具えるカバーシート600の周囲全体に延在する。 第2層620と開口635及び645は、継ぎ目615により囲まれる領域の内側にある。 エアムーバ(図示せず)は、開口635又は開口645のいずれかに取り付けでき、第1層610、第3層630及び継ぎ目615により生成されるチャンバに陽圧又は陰圧を供給する。 陰圧式エアムーバを使用する場合、外部の空気が開口635又は645(エアムーバの反対側)から移動され、第2層620を介して移動され、エアムーバを介して排出される。 陽圧式エアムーバを使用する場合、空気は、エアムーバが取り付けられた開口から押し出され、第2層620を介して、エアムーバと反対の開口から排出される。 図21及び22に開示されている実施例は、本開示に係る他の実施例に関連して説明された特徴と同様の追加の特徴(図示されていない抗菌装置等)を具えてもよい。

    図1は、人を支持するサポートシステムの第1の例示的な実施例の断面図である。

    図2は、図1の例示的な実施例の下側部分の平面図である。

    図2Aは、下側部分の第2の例示的な実施例の平面図である。

    図3は、図1の例示的な実施例の下側部分の断面図である。

    図4は、図1の例示的な実施例の上側部分の断面図である。

    図5は、人を支持するサポートシステムの第2の例示的な実施例の断面図である。

    図6は、人を支持するサポートシステムの第3の例示的な実施例の断面図である。

    図7は、人を支持するサポートシステムの第4の例示的な実施例の断面図である。

    図8は、複層のカバーシートの例示的な実施例の斜視図である。

    図9は、図8の例示的な実施例の断面図である。

    図10は、図8及び9に示す複層のカバーシートの第1層の平面図である。

    図11は、図8から10に示すカバーシートの第1層の様々な例示的な実施例の平面図である。

    図12は、図8から10に示すカバーシートの第1層の様々な例示的な実施例の平面図である。

    図13Aから13Dは、複層のカバーシートの様々な例示的な実施例を示している。

    図14Aは、複層のカバーシートの第2層の様々な例示的な実施例を示している。

    図14Bは、複層のカバーシートの第2層の様々な例示的な実施例を示している。

    図14Cは、複層のカバーシートの第2層の様々な例示的な実施例を示している。

    図14Dは、複層のカバーシートの第2層の様々な例示的な実施例を示している。

    図15Aから15Cは、複層のカバーシートの様々な例示的な実施例を示している。

    図16A及び16Bは、本開示に係るシステムの様々な例示的な実施例を示している。

    図17は、本開示に係る例示的な実施例の平面図である。

    図18は、図17の例示的な実施例の側部図である。

    図19は、本開示に係る例示的な実施例の側部図である。

    図20は、図19の実施例の端面図である。

    図21は、本開示に係る例示的な実施例の平面図である。

    図22は、本開示に係る例示的な実施例の側部図である。

    図23は、本開示に係る例示的な実施例の構成要素の運転データの図である。

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