空気圧制御用電磁弁ユニット

申请号 JP2017009337 申请日 2017-01-23 公开(公告)号 JP2018119561A 公开(公告)日 2018-08-02
申请人 アイシン精機株式会社; 发明人 栗田 峰生; 家里 直哉; 上舘 芳信;
摘要 【課題】ソレノイドと 基板 との電気的な接続をより円滑化できる空気圧制御用電磁弁ユニットを提供する。 【解決手段】一方向に延伸するターミナル41を有するソレノイド30Aと、ソレノイド30Aが連結され、該ソレノイド30Aの駆動によって制御される空気の通路を形成するマニホールド23と、ターミナル41に対向してその延伸方向に貫通するスルーホールが形成されターミナル41がスルーホールに挿入された状態でソレノイド30Aに電気的に接続される基板と、ソレノイド30Aに設けられた回動規制突部53と、マニホールド23に設けられ回動規制突部53と係合してマニホールド23に対するソレノイド30Aの回動を規制する回動規制溝52と、を備える。 【選択図】図5
权利要求

一方向に延伸するターミナルを有するソレノイドと、 前記ソレノイドが連結され、該ソレノイドの駆動によって制御される空気の通路を形成するマニホールドと、 前記ターミナルに対向してその延伸方向に貫通するスルーホールが形成され、前記ターミナルが前記スルーホールに挿入された状態で前記ソレノイドに電気的に接続される基板と、 前記ソレノイドに設けられた第1回動規制部と、 前記マニホールドに設けられ、前記第1回動規制部と係合して前記マニホールドに対する前記ソレノイドの回動を規制する第2回動規制部と、を備えた、空気圧制御用電磁弁ユニット。請求項1に記載の空気圧制御用電磁弁ユニットにおいて、 前記ソレノイドは、巻き線を保持するとともに前記ターミナルを埋設するボビンを有し、 前記第1回動規制部は、前記ボビンに設けられた、空気圧制御用電磁弁ユニット。請求項1又は2に記載の空気圧制御用電磁弁ユニットにおいて、 前記第1回動規制部は、前記ターミナルに設けられた、空気圧制御用電磁弁ユニット。

说明书全文

本発明は、空気圧制御用電磁弁ユニットに関するものである。

従来、空気圧制御用電磁弁ユニットとしては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この空気圧制御用電磁弁ユニットでは、軸線方向で隣り合う一対のソレノイドをそれらの間に配置されたマニホールドに連結している。そして、両ソレノイドの各々は、そのターミナルが基板に形成されたスルーホールに挿入された状態で基板に電気的に接続されている。

米国特許出願公開第2012/0143108号明細書(第2図、第8図)

ところで、特許文献1では、ソレノイドがマニホールドに対して回動すると、ターミナルの延伸方向とスルーホールの貫通方向とが互いにずれて、ソレノイドを基板に電気的に接続することが困難になる可能性がある。

本発明の目的は、ソレノイドと基板との電気的な接続をより円滑化できる空気圧制御用電磁弁ユニットを提供することにある。

上記課題を解決する空気圧制御用電磁弁ユニットは、一方向に延伸するターミナルを有するソレノイドと、前記ソレノイドが連結され、該ソレノイドの駆動によって制御される空気の通路を形成するマニホールドと、前記ターミナルに対向してその延伸方向に貫通するスルーホールが形成され、前記ターミナルが前記スルーホールに挿入された状態で前記ソレノイドに電気的に接続される基板と、前記ソレノイドに設けられた第1回動規制部と、前記マニホールドに設けられ、前記第1回動規制部と係合して前記マニホールドに対する前記ソレノイドの回動を規制する第2回動規制部と、を備える。

この構成によれば、前記第1回動規制部及び前記第2回動規制部が互いに係合することで、前記マニホールドに対する前記ソレノイドの回動が規制される。従って、前記ターミナルの延伸方向と前記スルーホールの貫通方向とが互いにずれる可能性を低減でき、前記ソレノイドと前記基板との電気的な接続をより円滑化できる。

上記空気圧制御用電磁弁ユニットについて、前記ソレノイドは、巻き線を保持するとともに前記ターミナルを埋設するボビンを有し、前記第1回動規制部は、前記ボビンに設けられることが好ましい。

この構成によれば、前記第1回動規制部は、前記ターミナルを埋設する前記ボビンの位置で、即ち前記ターミナルに相対的に近い位置で前記第2回動規制部と係合することで、前記ターミナルの延伸方向と前記スルーホールの貫通方向とが一致するようにより効率的に前記マニホールドに対する前記ソレノイドの回動を規制できる。

上記空気圧制御用電磁弁ユニットについて、前記第1回動規制部は、前記ターミナルに設けられることが好ましい。 この構成によれば、前記第1回動規制部は、前記ターミナル自体の位置で前記第2回動規制部と係合することで、前記ターミナルの延伸方向と前記スルーホールの貫通方向とが一致するようにより効率的に前記マニホールドに対する前記ソレノイドの回動を規制できる。

本発明は、ソレノイドと基板との電気的な接続をより円滑化できる効果がある。

空気圧制御用電磁弁ユニットの第1の実施形態が適用されるシート装置を示す斜視図。

同実施形態の空気圧制御用電磁弁ユニットについてその構造を示す断面図。

同実施形態の空気圧制御用電磁弁ユニットについてその構造を示す分解斜視図。

同実施形態の空気圧制御用電磁弁ユニットについてその構造を示す分解斜視図。

(a)、(b)は、マニホールドによるソレノイドの位置決め構造を示す斜視図。

空気圧制御用電磁弁ユニットの第2の実施形態が適用されるシート装置を示す斜視図。

同実施形態の空気圧制御用電磁弁ユニットについてその構造を示す斜視図。

同実施形態の空気圧制御用電磁弁ユニットについてその構造を示す断面図。

空気圧制御用電磁弁ユニットの変形形態について、マニホールドによるソレノイドの位置決め構造を示す斜視図。

(第1の実施形態) 以下、空気圧制御用電磁弁ユニットの第1の実施形態について説明する。 図1に示すように、シートとしてのシート装置1は、シートクッション2と、該シートクッション2の後端部に設けられたシートバック3とを備えている。そして、シートバック3の上端には、ヘッドレスト4が設けられている。

シートバック3は、その両サイド部3a,3bが前方に向かって膨出した形状を呈している。同様に、シートクッション2は、その両サイド部2a,2bが上方に向かって膨出した形状を呈している。これにより、シート装置1の着座者(乗員)は、良好な着座姿勢を確保し、且つ、その着座姿勢を維持することが可能になっている。

また、シート装置1は、シートクッション2及びシートバック3の内側で拡縮することにより、その表面形状を変更する複数の空気袋10(11〜16)を有する。シート装置1は、複数の空気袋10により表面形状を変更することでサポート形状を変更することが可能になっている。

具体的には、シートバック3の内側には、その背もたれ面3sの肩部(ショルダ)、腰部(ランバ)及び下端部(バックペルビス)に対応する位置に、独立したシートサポート用の空気袋11(11a,11b),12(12a,12b,12c),13がそれぞれ設けられている。また、シートバック3の両サイド部3a,3bに対応する位置にも、独立したシートサポート用の空気袋14(14a,14b)がそれぞれ設けられている。さらに、シートクッション2にも、その着座面2sにおける後端部(クッションペルビス)の内側及び両サイド部2a,2bの内側に、独立したシートサポート用の空気袋15,16(16a,16b)がそれぞれ設けられている。

そして、シート装置1は、例えば空気ポンプ(図示略)により圧送された空気をこれら空気袋10内に供給し、あるいはこれら空気袋10内の空気を外部に排出させることで、その表面形状を変更する。

次に、複数の空気袋10と空気ポンプとの間に介設される空気圧制御用電磁弁ユニット20について説明する。 図2及び図3に示すように、空気圧制御用電磁弁ユニット20は、例えば樹脂材からなる略長方形の箱形のケース21と、例えば樹脂材からなる略長方形の板状のカバー22とを備える。ケース21は、カバー22が嵌着されることで該カバー22と協働して収容空間を形成する。なお、ケース21の長手方向に延びる一対の側壁21a,21bには、短手方向に連通する切り欠き21c,21dが形成されている。

また、空気圧制御用電磁弁ユニット20は、ケース21内に収容された、例えば樹脂材からなる一対のマニホールド23,24を備える。 一方のマニホールド23は、側壁21aに隣接してその長手方向に延在しており、ケース21に嵌合状態で固定されている。マニホールド23は、切り欠き21cを通ってケース21の外側に突出する空気供給ポート23a及び複数(5つ)の空気ポート23b,23c,23d,23e,23fを有する。空気供給ポート23aは、空気ポンプに接続されてその圧送する空気を導入する。空気ポート23b,23c,23d,23e,23fは、空気袋12(12b),13,11(11a),14(14a),16(16a)にそれぞれ接続されて、それらに空気を供給・排出する。

なお、マニホールド23には、空気供給ポート23a及び複数の空気ポート23b〜23fの間に亘って延びる連通路23gが形成されている。この連通路23gは、空気供給ポート23aに接続されており、空気ポンプの圧送する空気が導入される。

他方のマニホールド24も、側壁21bに隣接してその長手方向に延在しており、ケース21に嵌合状態で固定されている。マニホールド24は、切り欠き21dを通ってケース21の外側に突出する複数(6つ)の空気ポート24a,24b,24c,24d,24e,24fを有する。空気ポート24a,24b,24c,24d,24e,24fは、空気袋12(12a),12(12c),11(11b),14(14b),16(16b),15にそれぞれ接続されて、それらに空気を供給・排出する。

なお、マニホールド24には、複数の空気ポート24a〜24fの間に亘って延びる連通路24gが形成されている。この連通路24gは、連絡通路(図示略)を介してマニホールド23の連通路23gに連絡されており、該連通路23g等を介して空気ポンプの圧送する空気が導入される。

次に、マニホールド23,24の形成する空気の通路に係る共通の内部構造について説明する。 各マニホールド23,24には、一部の空気ポート23c〜23f,24c〜24fの各々に連通する第1空気室25が形成されている。各第1空気室25は、連通路23g,24gに連通しており、該当の空気ポート23c〜23f,24c〜24fとの境界部に弁座26を形成する。従って、各空気ポート23c〜23f,24c〜24fは、連通路23g,24g及び第1空気室25を介して空気ポンプの圧送する空気を導入可能である。

また、各マニホールド23,24には、残りの一部の空気ポート23b,24a,24bの各々に連通する第2空気室27が形成されている。各第2空気室27は、バイパス通路28を介して連通路23g,24gに連通しており、バイパス通路28との境界部に弁座29を形成する。従って、各空気ポート23b,24a,24bは、連通路23g,24g、バイパス通路28及び第2空気室27を介して空気ポンプの圧送する空気を導入可能である。

なお、各マニホールド23,24には、空気室25,27に合わせてそれよりも拡開された略円形の嵌合凹部23h,24hが形成されている。嵌合凹部23h,24hは、弁座26,29と同心に配置されている。

一方のマニホールド23には、カバー22等に平行な一平面上で互いに平行に延びる軸線を有する複数(8つ)のソレノイド30Aが保持されるとともに、他方のマニホールド24には、当該一平面上で互いに平行に延びる軸線を有する複数(9つ)のソレノイド30Bが保持されている。これらソレノイド30A,30Bは、互いに同一の構造を有している。そして、軸線方向で隣り合う両ソレノイド30A,30Bは、当該方向で対称になる状態で互いに同軸に配置されている。

次に、各ソレノイド30A,30Bの構造について説明する。 各ソレノイド30A,30Bは、例えば樹脂材からなる略円筒状のボビン31と、該ボビン31に巻回・保持され通電によって磁束を発生させる巻き線32とを有する。ボビン31及び巻き線32はコイルを形成する。なお、ボビン31には、巻き線32を抜け止めする一対のフランジ31a,31bが形成されている。また、各ソレノイド30A,30Bは、磁性体材料からなるフランジ付き略円柱状のコア33を有する。コア33は、フランジ31a側からボビン31に気密的に挿入されている。さらに、各ソレノイド30A,30Bは、磁性体材料からなるフランジ付き略円筒状のヨーク34を有する。ヨーク34は、フランジ31b側からボビン31に挿入されている。

なお、ヨーク34のフランジ34aは、嵌合凹部23h,24hの内径と同等の外径を有しており、該嵌合凹部23h,24hに嵌挿されている。つまり、各ソレノイド30A,30Bは、ヨーク34のフランジ34aが嵌合凹部23h,24hに嵌挿されることでマニホールド23,24に連結されている。

なお、フランジ34aと嵌合凹部23h,24hとの間にはOリング35が介装されており、該Oリング35によって各マニホールド23,24(空気室25,27)からの空気がシールされている。同様に、フランジ34aとボビン31(フランジ31b)との間にもOリング36が介装されており、該Oリング36によって各マニホールド23,24からの空気がシールされている。

各ソレノイド30A,30Bは、磁性体材料からなる略円筒状のケース37を有する。このケース37には、コア33のフランジ及びボビン31のフランジ31bの間に亘ってボビン31が挿入されている。ケース37は、コア33等と共にボビン31(コイル)を保持する。また、各ソレノイド30A,30Bは、磁性体材料からなる略円筒状のプランジャ38を有する。このプランジャ38は、ヨーク34の内径と同等の外径を有する。プランジャ38は、ヨーク34にその軸線方向に移動自在に挿入されており、該ヨーク34から空気室25,27内に突出する先端には、例えばゴム材からなる弁体39が固着されている。この弁体39は、弁座26,29に気密的に当接可能に配置されている。従って、プランジャ38の移動は、例えばコア33に当接し、若しくは弁体39が弁座26,29に当接するまでの範囲に制限されている。なお、プランジャ38は、ヨーク34との間に介装された復帰スプリング40により、弁体39が弁座26,29に当接する方向に付勢されている。

また、各ソレノイド30A,30Bは、ボビン31のフランジ31bからケース21の開口方向(一方向)に互いに平行に延伸する一対のターミナル41を有する。つまり、全てのソレノイド30A,30Bの両ターミナル41は、互いに平行に当該方向に延伸している。両ターミナル41のフランジ31bに埋設される基端部は、巻き線32の両端子に結線されている。

このような構成にあって、両ターミナル41を通じた巻き線32への通電によって磁束が発生すると、該磁束がコア33、プランジャ38、ヨーク34及びケース37の形成する磁路を通ることでプランジャ38が復帰スプリング40の付勢に抗してコア33側に引き付けられる。このとき、弁体39が弁座26から離れることで、該当の空気ポート23c〜23f,24c〜24fが第1空気室25に連通する。一方、巻き線32への通電が停止されると、復帰スプリング40に付勢されるプランジャ38が弁座26に向かって移動して該弁座26に気密的に当接する。これにより、該当の空気ポート23c〜23f,24c〜24fが第1空気室25から遮断される。

若しくは、弁体39が弁座29から離れることで、該当の空気ポート23b,24a,24bが第2空気室27に連通する。一方、巻き線32への通電が停止されると、復帰スプリング40に付勢されるプランジャ38が弁座29に向かって移動して該弁座29に気密的に当接する。これにより、該当の空気ポート23b,24a,24bが第2空気室27から遮断される。

既述のように、第1空気室25は、空気ポンプの圧送する空気の導入される連通路23g,24gに連通している。各連通路23g,24gは、一部のソレノイド30A,30Bを介して外部に連通可能でもある(当該ソレノイド30A,30Bによる外部との連通構造については図示略)。従って、各空気ポート23c〜23f,24c〜24fは、第1空気室25及び連通路23g,24gを介して空気を排出可能でもある。

一方、第2空気室27は、一部のソレノイド30A,30Bを介して外部に連通可能でもある(当該ソレノイド30A,30Bによる外部との連通構造については図示略)。従って、各空気ポート23b,24a,24bは、第2空気室27を介して空気を排出可能でもある。

以上により、複数のソレノイド30A,30Bの駆動によって、空気ポンプに圧送された空気が空気袋10内に供給され、あるいは空気袋10内の空気が外部に排出されることで、シート装置1の表面形状の変更が実現される。あるいは、空気ポンプ及び外部から空気袋10が遮断されることで、シート装置1の表面形状の維持が実現される。マニホールド23,24の空気ポート23c〜23f,24c〜24f、連通路23g,24g、空気室25,27及びバイパス通路28等は、ソレノイド30A,30Bの駆動によって制御される空気の通路を形成する。

なお、複数のソレノイド30A及び複数のソレノイド30Bの間には、それらの全体に亘って延在するホルダ42が介設されるとともに、該ホルダ42には、例えば板ばねからなるスプリング43が保持されている。このスプリング43は、ソレノイド30A,30B(コア33)に圧接されており、軸線方向で隣り合う両ソレノイド30A,30Bが互いに離間する方向に付勢する。これは、空気室25,27内に導入された高圧の空気に押されてソレノイド30A,30Bが移動することを抑制するためである。

両マニホールド23,24及び全てのソレノイド30A,30Bの収容されたケース21には、該ケース21の開口に沿って広がる略四板状の基板45が載置される。この基板45には、これらソレノイド30A,30Bの駆動を制御する制御回路(図示略)が実装されている。基板45には、全てのソレノイド30A,30Bの両ターミナル41に対向してそれらの延伸方向に貫通する複数(34つ)のスルーホール46が形成されている。各ソレノイド30A,30Bは、両ターミナル41が対向する両スルーホール46に挿入された状態で、それらスルーホール46を貫通するターミナル41の先端が基板45にハンダ付けされることでこれに電気的に接続される。

次に、マニホールド23による各ソレノイド30A,30Bの位置決め構造について説明する。 図4及び図5(a)、(b)に示すように、マニホールド23には、各嵌合凹部23hの所定角度位置(ケース21の開口端側に略一致する角度位置)の開口端から軸線方向と平行にソレノイド30Aに向かって一対の略爪状の回動規制片51が突設されている。マニホールド23は、各隣り合う両回動規制片51の間に第2回動規制部としての略U字状の回動規制溝52を形成する。

一方、ボビン31の嵌合凹部23hに対向するフランジ31bには、両ターミナル41の間に挟まれる所定角度位置で径方向に第1回動規制部としての略四角柱状の回動規制突部53が突設されている。この回動規制突部53は、その周方向の幅寸法が回動規制溝52の当該方向の開口幅と同等に設定されており、軸線方向の移動軌跡上で回動規制溝52に対向する。各ソレノイド30Aは、ヨーク34のフランジ34aを嵌合凹部23hに嵌挿する際、回動規制突部53が両回動規制片51に挟持されるように回動規制溝52に挿入(係合)されることでマニホールド23に対して位置決めされる。このとき、各ソレノイド30Aは、両ターミナル41の延伸方向が対向する一対のスルーホール46の貫通方向に一致するように配置される。そして、各ソレノイド30Aは、回動規制突部53が回動規制溝52に挿入されることで、マニホールド23に対する回動が規制される。

なお、マニホールド24による各ソレノイド30Bの位置決め構造についても同様であるため、その説明を省略する。 次に、本実施形態の作用とともに、その効果について説明する。

(1)本実施形態では、回動規制突部53及び回動規制溝52が互いに係合することで、マニホールド23,24に対する各ソレノイド30A,30Bの回動が規制される。従って、ターミナル41の延伸方向とスルーホール46の貫通方向とが互いにずれる可能性を低減でき、各ソレノイド30A,30Bと基板45との電気的な接続をより円滑化できる。また、スルーホール46に対するターミナル41の挿入が容易であることで、基板45等の組付けを自動化できる。また、各ソレノイド30A,30Bと基板45との電気的な接続にハーネスが不要であることで、その分、全体的な形状をよりコンパクト化でき、且つ、コストをより低減できる。

(2)本実施形態では、回動規制突部53は、ターミナル41を埋設するボビン31(フランジ31b)の位置で、即ちターミナル41に相対的に近い位置で回動規制溝52と係合する。従って、ターミナル41の延伸方向とスルーホール46の貫通方向とが一致するようにより効率的にマニホールド23,24に対するソレノイド30A,30Bの回動を規制できる。

(3)本実施形態では、マニホールド23,24の空気の通路は、シート装置1のサポート形状を変更するシートサポート用の空気袋10に接続される。従って、ソレノイド30A,30Bの駆動によって空気袋10に接続される空気の通路、即ち空気袋10の空気量を制御することで、シート装置1のサポート形状を変更できる。

(4)本実施形態では、複数のソレノイド30A,30Bの両ターミナル41を対向する複数のスルーホール46に同時に挿入できることで、複数のソレノイド30A,30Bと基板45との電気的な接続をいっそう円滑化できる。

(5)本実施形態では、複数のソレノイド30A,30Bを基板45に沿って並べて該基板45に直に接続したことで、装置全体としてより薄型化できる。 (第2の実施形態) 以下、空気圧制御用電磁弁ユニットの第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。

図6に示すように、本実施形態のシートとしてのシート装置60は、シートクッション2及びシートバック3の内側で拡張と縮小とを交互に繰り返すことにより、着座者に対してリフレッシュ効果(マッサージ効果)を奏する複数の空気袋70(70a〜70i)を有する。

具体的には、シートバック3の内側には、その背もたれ面3sに沿うように、独立したリフレッシュ用の空気袋70(70a〜70e)がそれぞれ設けられている。また、シートクッション2の内側には、その着座面2sに沿うように、独立したリフレッシュ用の空気袋70(70f〜70i)がそれぞれ設けられている。各空気袋70a〜70iは、その左右に別れた一対の袋部が一体に拡縮する構成になっている。

そして、シート装置60は、前述の空気ポンプにより圧送された空気のこれら空気袋70内への供給と、これら空気袋70内の空気の外部への排出とを交互に繰り返すことで、着座する乗員を押圧する。

次に、シートバック3に配置される複数の空気袋70(70a〜70e)と空気ポンプとの間に介設される空気圧制御用電磁弁ユニット80について説明する。 図7及び図8に示すように、空気圧制御用電磁弁ユニット80は、例えば樹脂材からなる略長方形の箱形のケース81と、例えば樹脂材からなる略長方形の板状のカバー82とを備える。ケース81は、カバー82が嵌着されることで該カバー82と協働して収容空間を形成する。なお、ケース81の長手方向に延びる側壁81aには、短手方向に連通する切り欠き81bが形成されている。同様に、側壁81aに沿ってカバー82の長手方向に延びる側壁82aにも、短手方向に連通する切り欠き82bが形成されている。

また、空気圧制御用電磁弁ユニット80は、ケース81内に収容された、例えば樹脂材からなるマニホールド83を備える。マニホールド83は、側壁81a,82aに隣接してその長手方向に延在しており、ケース81に固定されている。マニホールド83は、切り欠き81b,82bを通ってケース81の外側に突出する複数(5つ)の空気ポート83a,83b,83c,83d,83e及び空気供給ポート83fを有する。空気供給ポート83fは、空気ポンプに接続されてその圧送する空気を導入する。空気ポート83a〜83eは、空気袋70a〜70eにそれぞれ接続されて、それらに空気を供給・排出する。

マニホールド83には、複数の空気ポート83a〜83e及び空気供給ポート83fの間に亘って延びる連通路83gが形成されている。この連通路83gは、空気供給ポート83fに接続されており、空気ポンプの圧送する空気が導入される。また、マニホールド83には、複数の空気ポート83a〜83eの各々に連通する空気室83hが形成されている。各空気室83hは、連通路83gに連通しており、該連通路83gとの境界部に弁座84を形成する。従って、各空気ポート83a〜83eは、連通路83g及び空気室83hを介して空気ポンプの圧送する空気を導入可能である。

なお、マニホールド83には、空気室83hに合わせてそれよりも拡開された略円形の嵌合凹部83iが形成されている。嵌合凹部83iは、弁座84と同心に配置されている。

マニホールド83には、カバー82等に平行な一平面上で互いに平行に延びる軸線を有する複数(5つ)のソレノイド90が保持されている。 次に、ソレノイド90の構造について説明する。

ソレノイド90は、磁性体材料からなるフランジ付き略円筒状のコア91を有する。コア91は、フランジ31a側からボビン31に気密的に挿入されている。このコア91には、軸線方向に貫通する空気排出路91aが形成されている。この空気排出路91aのマニホールド83から離間する側の先端は、磁性体材料からなる断面略U字状のストッパ92を介してケース81に形成された空気排出口81cに接続されている。また、コア91には、マニホールド83側の先端で空気排出路91aに接続される略すり鉢状の空気室91bが形成されている。空気室91bは、空気排出路91aとの境界部に弁座91cを形成する。

なお、フランジ31b側からボビン31に挿入されるヨーク34は、前記第1の実施形態に準じてそのフランジ34aが嵌合凹部83iに嵌挿されている。 ソレノイド90は、磁性体材料からなる略円筒状のケース93を有する。このケース93には、コア91のフランジ及びボビン31のフランジ31bの間に亘ってボビン31が挿入されている。ケース93は、コア91等と共にボビン31(コイル)を保持する。また、ソレノイド90は、磁性体材料からなる略円筒状のプランジャ94を有する。このプランジャ94は、ヨーク34の内径と同等の外径を有しており、該ヨーク34にその軸線方向に移動自在に挿入されている。そして、プランジャ94の外周部には、軸線方向に平行にその略全長に亘って連通溝94aが形成されている。この連通溝94aは、両空気室83h,91bの間を連通する。

プランジャ94のヨーク34から空気室83h内に突出する先端には、例えばゴム材からなる弁体95が固着されている。この弁体95は、弁座84に気密的に当接可能に配置されている。また、プランジャ94の空気室91b内に突出する先端には、例えばゴム材からなる弁体96が固着されている。この弁体96は、弁座91cに気密的に当接可能に配置されている。従って、プランジャ94の移動は、弁体95,96が弁座84,91cに当接するまでの範囲に制限されている。なお、プランジャ94は、ヨーク34との間に介装された復帰スプリング97により、弁体95が弁座84に当接する方向に付勢されている。

このような構成にあって、両ターミナル41を通じた巻き線32への通電によって磁束が発生すると、該磁束がコア91、プランジャ94、ヨーク34、ケース93及びストッパ92の形成する磁路を通ることでプランジャ94が復帰スプリング97の付勢力に抗してコア91側に引き付けられる。このとき、弁体95が弁座84から離れることで、該当の空気ポート83a〜83eの空気室83hが連通路83gに連通する。同時に、弁体96が弁座91cに気密的に当接することで、空気室91bが空気排出口81cから遮断される。これにより、空気ポンプの圧送する空気の導入される連通路83gが空気室83hを介して空気ポート83a〜83eに連通する。

一方、巻き線32への通電が停止されると、復帰スプリング97に付勢されるプランジャ94が弁座84に向かって移動して該弁座84に気密的に当接する。同時に、弁体96が弁座91cから離れることで、空気室91bが空気排出口81cに連通する。これにより、空気排出口81cがストッパ92、空気排出路91a、空気室91b、連通溝94a及び空気室83hを介して空気ポート83a〜83eに連通する。

以上により、複数のソレノイド90の駆動によって、空気ポンプに圧送された空気が空気袋70(70a〜70e)内に供給され、あるいは空気袋70(70a〜70e)内の空気が外部に排出されることで、シートバック3においてシート装置60の着座者が押圧される。マニホールド83の空気ポート83a〜83e、連通路83g及び空気室83h等は、ソレノイド90の駆動によって制御される空気の通路を形成する。

なお、ケース81及び複数のソレノイド90のストッパ92の間には、それらの全体に亘って延在するホルダ98が介設されるとともに、該ホルダ98には、例えば板ばねからなるスプリング99が保持されている。このスプリング99は、ケース81に固着されたフレーム89及びストッパ92に圧接されており、ソレノイド90をマニホールド83に近付く軸線方向に付勢する。これは、空気室83h内に導入された高圧の空気に押されてソレノイド90が移動することを抑制するためである。

マニホールド83及び全てのソレノイド90の収容されたケース21には、該ケース81の開口に沿って広がる略四角板状の基板100が載置される。この基板100には、これらソレノイド90の駆動を制御する制御回路(図示略)が実装されている。基板100には、前記基板45に準じて全てのソレノイド90の両ターミナル41に対向してそれらの延伸方向に貫通する複数(10つ)のスルーホール(図示略)が形成されている。各ソレノイド90は、両ターミナル41が対向する両スルーホールに挿入された状態で、それらスルーホールを貫通するターミナル41の先端が基板100にハンダ付けされることでこれに電気的に接続される。

なお、各ソレノイド90及び基板100の電気的な接続に先立つマニホールド83による各ソレノイド90の位置決め構造(回動規制溝52、回動規制突部53)は、前記第1の実施形態と同様である。

シートクッション2に配置される複数の空気袋70(70f〜70i)と空気ポンプとの間にも、同様の空気圧制御用電磁弁ユニット(80)が介設されている。従って、複数のソレノイド(90)の駆動によって、空気ポンプに圧送された空気が空気袋70(70f〜70i)内に供給され、あるいは空気袋70(70f〜70i)内の空気が外部に排出されることで、シートクッション2においてシート装置60の着座者が押圧される。

以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)、(2)、(4)、(5)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、ソレノイド90の駆動によって空気袋70に接続される空気の通路を制御することで、シート装置60の着座者を押圧できる。

なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。 ・図9に示すように、両ターミナル41に設けられた第1回動規制部であってもよい。すなわち、マニホールド23,24,83には、前述の両回動規制片51に代えて、軸線方向と平行にソレノイド30A,30B,90に向かって第2回動規制部としての略爪状の回動規制片111が突設されている。

一方、両ターミナル41の基端部は、それらの離間距離が回動規制片111の周方向の幅寸法と同等に設定されて第1回動規制部112を形成する。各ソレノイド30A,30B,90は、マニホールド23,24,83に連結する際、第1回動規制部112が回動規制片111を挟持するように回動規制片111が挿入(係合)されることでマニホールド23,24,83に対して位置決めされる。このとき、各ソレノイド30A,30B,90は、両ターミナル41の延伸方向が対向する一対のスルーホール46の貫通方向に一致するように配置される。そして、各ソレノイド30A,30B,90は、第1回動規制部112に回動規制片111が挿入されることで、マニホールド23,24,83に対する回動が規制される。

このように変更することで、第1回動規制部112は、ターミナル41自体の位置で回動規制片111と係合することで、ターミナル41の延伸方向とスルーホール46の貫通方向とが一致するようにより効率的にマニホールド23,24,83に対するソレノイド30A,30B,90の回動を規制できる。

・前記第1の実施形態において、シート装置1にリフレッシュ用の空気袋70及び空気圧制御用電磁弁ユニット80を搭載してもよい。この場合、両タイプの空気袋10,70に空気を供給する空気ポンプは、それら空気袋10,70に共用の1つを設けてもよいし、個別に複数を設けてもよい。

・前記第1の実施形態において、空気圧制御用電磁弁ユニット20の空気ポート(23b〜23f)の個数及び配置は任意に変更してもよい。 ・前記第1の実施形態において、空気圧制御用電磁弁ユニット20のソレノイド30A,30Bの個数は任意に変更してもよい。また、空気圧制御用電磁弁ユニット20のソレノイド30A,30Bの配置は、互いに平行に一方向に延伸するターミナル(41)を有するのであれば任意に変更してもよい。

・前記第2の実施形態において、空気圧制御用電磁弁ユニット80の空気ポート(83a〜83e)の個数及び配置は任意に変更してもよい。 ・前記第2の実施形態において、空気圧制御用電磁弁ユニット80のソレノイド90の個数は任意に変更してもよい。また、空気圧制御用電磁弁ユニット80のソレノイド90の配置は、互いに平行に一方向に延伸するターミナル(41)を有するのであれば任意に変更してもよい。

・前記各実施形態において、両ターミナル41の基端部は、両回動規制片51に当接していてもよいし、近接していてもよい。特に、両ターミナル41の基端部が隣り合う両回動規制片51に当接する場合、当該基端部において両ターミナル41に第1回動規制部が設けられることになる。

次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。 (イ)上記空気圧制御用電磁弁ユニットにおいて、 前記マニホールドの前記空気の通路は、シートのサポート形状を変更するシートサポート用の空気袋に接続される、空気圧制御用電磁弁ユニット。

この構成によれば、前記ソレノイドの駆動によって前記空気袋に接続される前記空気の通路、即ち前記空気袋の空気量を制御することで、前記シートのサポート形状を変更できる。

(ロ)上記空気圧制御用電磁弁ユニットにおいて、 前記マニホールドの前記空気の通路は、シートの着座者を押圧するリフレッシュ用の空気袋に接続される、空気圧制御用電磁弁ユニット。

上記空気圧制御用電磁弁ユニットについて、前記マニホールドの前記空気の通路は、シートの着座者を押圧するリフレッシュ用の空気袋に接続されることが好ましい。 この構成によれば、前記ソレノイドの駆動によって前記空気袋に接続される前記空気の通路を制御することで、前記シートの着座者を押圧できる。

(ハ)互いに平行に一方向に延伸するターミナルを有する複数のソレノイドと、 前記複数のソレノイドが連結され、それらソレノイドの駆動によって制御される空気の通路を形成するマニホールドと、 前記複数のソレノイドの前記ターミナルに対向してそれらの延伸方向に貫通する複数のスルーホールが形成され、前記複数のターミナルが前記複数のスルーホールに挿入された状態で前記複数のソレノイドに電気的に接続される基板と、 前記複数のソレノイドの各々に設けられた第1回動規制部と、 前記マニホールドに設けられ、前記各第1回動規制部と係合して前記マニホールドに対する前記各ソレノイドの回動を規制する第2回動規制部と、を備えた、空気圧制御用電磁弁ユニット。

この構成によれば、前記各第1回動規制部及び前記各第2回動規制部が互いに係合することで、前記マニホールドに対する前記各ソレノイドの回動が規制される。従って、前記各ターミナルの延伸方向と前記各スルーホールの貫通方向とが互いにずれる可能性を低減でき、前記各ソレノイドと前記基板との電気的な接続をより円滑化できる。特に、前記複数のターミナルを前記複数のスルーホールに同時に挿入できることで、前記複数のソレノイドと前記基板との電気的な接続をいっそう円滑化できる。

1,60…シート装置(シート)、20,80…空気圧制御用電磁弁ユニット、23,24,83…マニホールド、23c〜23f,24c〜24f,83a〜83e…空気ポート(空気の通路)、23g,24g,83g…連通路(空気の通路)、25…第1空気室(空気の通路)、27…第2空気室(空気の通路)、28…バイパス通路(空気の通路)、30A,30B,90…ソレノイド、31…ボビン、32…巻き線、41…ターミナル、45,100…基板、46…スルーホール、51…回動規制片、52…回動規制溝(第2回動規制部)、53…回動規制突部(第1回動規制部)、83h…空気室(空気の通路)、111…回動規制片(第2回動規制部)、112…第1回動規制部。

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