Wave generation mechanism

申请号 JP2000560851 申请日 1999-07-23 公开(公告)号 JP2002521170A 公开(公告)日 2002-07-16
申请人 サリンジャー,ジョン,エイチ.; 发明人 サリンジャー,ジョン,エイチ.;
摘要 (57)【要約】 例えばベッド、椅子などに波動を発生させるための波動発生装置を提供する。 一態様として、数本の長尺ビームが取着されたモーター駆動クランクシャフトを有する。 クランクシャフトに装着されたビームは互いに変位していてビーム間に位相差を生じさせるようになっている。 数個の連結部材が各ビームの一端に取着され、これら連結部材は生成される波動の所望の波長に等しい間隔でビームに沿って離間している。 各連結部材の他端はベッド等の支持面を形成する可撓性膜に取着されている。 異なるビームから延出する連結部材は等しい位相周期をずらして設けられ、可撓性膜に移動波を生じさせ、クランクシャフトアッセンブリーの各一回転の間に全 波形 が通過するようになっている。 他の態様として、モーターを発電機で置換してもよく、 流体 により駆動された可撓性膜の機械的動きが他の形態の機械的又は電 力 に変換される。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 a)可撓性部材と、 b)両端の第1と第2の端部を有する少なくとも1つの連結部材であって、その第1の端部にて該可撓性部材に固着されているものと、 c)振動駆動手段と、 を具備し、該少なくとも1つの連結部材がその第2の端部にて振動駆動手段に枢着され、該少なくとも1つの連結部材の第2の端部に振動を与え、操作時に該振動駆動手段が係合したとき、該第2の端部が振動し、それにより可撓性部材に横方向波を生じさせることを特徴とする波動発生装置。
  • 【請求項2】 該少なくとも1つの連結部材が複数の連結部材であって、該振動駆動手段が連結部材間に効果的な位相を以て該複数の連結部材を同期的に駆動させ、該可撓性部材に横方向移動波を生じさせるようにした請求項1記載の装置。
  • 【請求項3】 各連結部材の第2の端部の振動が、直角な軸により規制された面内にあり、その1つの軸は波の走行方向と平行であり、他の軸はこの波の走行方向に対し垂直であり、波の乱れ方向に対し平行である請求項2記載の装置。
  • 【請求項4】 該振動駆動手段が回転動を生じさせるものである請求項1、
    2又は3記載の装置。
  • 【請求項5】 該可撓性部材が実質的に平面的な可撓性部材である請求項1
    、2、3又は4記載の装置。
  • 【請求項6】 該振動駆動手段が、回転軸を有するクランクアッセンブリーと、それぞれが上記回転軸から径方向に変位したクランク取着位置を有し、該クランク取着位置で該クランクアッセンブリーに取着された少なくとも2つの長尺ビームとを含み、かつ、該少なくとも2つの長尺ビーム上へのクランク取着位置が予め選択された変位角度により互いに変位したものにおいて、 該少なくとも1つの連結部材が、該少なくとも2つの長尺ビームに沿って離間した複数の連結部材からなり、各連結部材がその第2の端部にて、その関連するビームへ枢着され、該振動駆動手段は該少なくとも2つの長尺ビームをその間に予め選択された位相角度を以て同期的に駆動し、それにより上記平面的可撓性部材に横方向移動波を生じさせることを特徴とする請求項5記載の装置。
  • 【請求項7】 該クランク手段が時計方向および反時計方向に回転可能であり、該クランク手段が時計方向に回転したとき、横方向移動波が1方向に向けて該平面的可撓性部材に発生し、該クランク手段が反時計方向に回転したとき、横方向移動波が反対方向に向けて該平面的可撓性部材に発生するようにした請求項6記載の装置。
  • 【請求項8】 該連結部材がそれぞれ有効長さを有し、該移動波の波長が該有効長さに比例し、いずれか1つのビームに枢着された該連結部材が互いに1波長分だけ離間し、全ての残りのビーム上の該連結部材との関連で予め選択された空間的にずれた形で配置されていて、それにより所定の波長の横方向移動波を生じさせるようにした請求項6又は7記載の装置。
  • 【請求項9】 更にベッドフレームを含み、該平面的可撓性部材は該ベッドフレームにより支持され、かつ、使用者が横たわるのに十分な波動ベッド表面を形成し得る大きさである請求項6、7又は8記載の装置。
  • 【請求項10】 該平面的可撓性部材および連結部材はプラスチックから作られ、1体構造物として成形又は押出し成形されている請求項9記載の装置。
  • 【請求項11】 該振動駆動手段および該クランクアッセンブリーが該ビームに沿うほぼ中間点で該少なくとも2つの長尺ビームに取着されている請求項9
    又は10記載の装置。
  • 【請求項12】 少なくとも1個のアイドラークランクアッセンブリーを更に具備し、これが該クランクアッセンブリーから離間した少なくとも2つのビームを相互に連結している請求項9、10又は11記載の装置。
  • 【請求項13】 該振動駆動手段および該クランクアッセンブリーが該長尺ビームの一端にて該少なくとも2つのビームに取着されている請求項9又は10
    記載の装置。
  • 【請求項14】 少なくとも1個のアイドラークランクアッセンブリーを更に具備し、これが該長尺ビームの他端に位置する該クランクアッセンブリーから離間した少なくとも2つのビームを相互に連結している請求項13記載の装置。
  • 【請求項15】 該振動駆動手段が回転動を生じさせるものであり、該連結部材の全てがほぼ同一の長さを有することにより、一定の波長の実質的にサインカーブの移動波動を生じさせるものである請求項9、10、11、12、13又は14記載の装置。
  • 【請求項16】 椅子フレームを更に含み、該平面的可撓性部材が該椅子フレームにより支持され、かつ、使用者が着座し、もたれるのに十分な波動ベッド表面を形成し得る大きさである請求項6、7、又は8記載の装置。
  • 【請求項17】 該少なくとも2つのビームが湾曲して、これにより着座部位および背もたれ部位が提供されている請求項16記載の装置。
  • 【請求項18】 該振動駆動手段および該クランクアッセンブリーが該ビームの一端にて接続され、アイドラークランクが該ビームの他端に配置されている請求項17記載の装置。
  • 【請求項19】 該少なくとも2つのビームが少なくともビーム部材の第1
    のセットおよびビーム部材の第2のセットを具備し、該ビーム部材の第1のセットの全てが第1の支持部位を規定し、該ビーム部材の第2のセットの全てが第2
    の支持部位を規定し、該第1の支持部位が枢動可能になっており、該第2の支持部位と係合自在になっている請求項16記載の装置。
  • 【請求項20】 該第1の支持部位が背もたれ部位であり、該第2の支持部位が着座部位である請求項19記載の装置。
  • 【請求項21】 該振動駆動手段および該クランクアッセンブリーが該ビームの2つのセットの間の枢着部にて該ビームの第1および第2のセットを相互に接続している請求項19又は20記載の装置。
  • 【請求項22】 第1のアイドラークランクアッセンブリーを更に具備し、
    これが該ビームの第1のセットをその一端にて相互に連結し、更に第2のアイドラークランクアッセンブリーを具備し、これが該ビームの第2のセットをその一端にて相互に連結している請求項20又は21記載の装置。
  • 【請求項23】 該平面的可撓性部材および連結部材はプラスチックから作られ、1体構造物として成形又は押出し成形されている請求項16、17、18
    、19、20、21又は22記載の装置。
  • 【請求項24】 該少なくとも2つの長尺ビームが2つの長尺ビームである請求項6、7又は8記載の装置。
  • 【請求項25】 該振動駆動手段が、ボートに着脱自在な舵柄の接続された支持フレーム部材上に装着され、該可撓性部材が該ビームから下向きに降下し、
    該装置が水中のボートに接続されたとき、該平面的可撓性部材の一部が水面下に位置し、該平面的可撓性部材に沿って生成した横方向移動波が推進を行うものである請求項24記載の装置。
  • 【請求項26】 該振動駆動手段および該クランクアッセンブリーが該ビームに沿うほぼ中間点で該2つのビームに取着されている請求項25記載の装置。
  • 【請求項27】 該連結部材が可撓性バネコネクターであり、それぞれ一端にて該平面的可撓性部材に固着され、他端にて関連する長尺ビームに固着され、
    各バネコネクターはこれら端部間の有効枢着点にて曲げられる請求項1、2、3
    、4、5又は6記載の装置。
  • 【請求項28】 a)クランクアッセンブリーを具備する振動駆動手段と、 b)それぞれ該クランクアッセンブリーに取着された少なくとも2つの長尺ビームであって、該振動駆動手段により該少なくとも2つの長尺ビームがその間に予め選択された位相角度を以て同期的に駆動されるようになっているものと、 c)可撓性部材と、 を具備し、該少なくとも2つの長尺ビームがそれぞれ少なくとも2つの連結部材を具備し、これら連結部材が該長尺ビームに沿って離間し、かつ、該連結部材の第2の端部にて該長尺ビームに枢着されており、該少なくとも2つの連結部材がそれぞれ第1の端部にて該可撓性部材に固着され、該少なくとも2つの連結部材が有効長さを有し、該振動駆動手段が係合したとき、第2の端部が振動し、それにより可撓性部材に横方向移動波を生じさせるようになっていることを特徴とする装置。
  • 【請求項29】 各連結部材の第2の端部の振動が、直角な軸により規制された面内にあり、その1つの軸は波の走行方向と平行であり、他の軸はこの波の走行方向に対し垂直であり、波の乱れ方向に対し平行である請求項28記載の装置。
  • 【請求項30】 該連結部材がそれぞれ有効長さを有し、いずれか1つのビームに枢着された該連結部材が互いに有効距離分離間し、全ての残りのビーム上の該連結部材との関連で予め選択された空間的にずれた形で配置されていて、それにより所定の波長および振幅の横方向移動波を生じさせるようにした請求項2
    9記載の装置。
  • 【請求項31】 該実質的に平面的な可撓性部材が、視覚モチーフを有する掲示板、鏡面および投影スクリーンのいずれかである請求項5、6、7又は8記載の装置。
  • 【請求項32】 該可撓性部材が、それを通して物質を汲み出すための長尺可撓性チューブである請求項4記載の装置。
  • 【請求項33】 該平面的可撓性部材上の有効位置から支持表面への突起が該支持表面上での該装置の歩行動作を生じさせるものである請求項5、6、7又は8記載の装置。
  • 【請求項34】 該長尺ビームの各々がその長手方向に沿う湾曲部を有し、
    波状走行の軌跡に垂直ないずれの軸の湾曲路にも従うようになっている請求項6
    、7又は8記載の装置。
  • 【請求項35】 該長尺ビームおよび可撓性部材が、ヒトの解剖学的外形に適応する輪郭を有し、該平面的可撓性部材が解剖学的構造の支持面である請求項34記載の装置。
  • 【請求項36】 該ビームが、波状走行の軌跡に垂直ないずれの軸の可変湾曲路にも従って撓み得るようになっている請求項6、7又は8記載の装置。
  • 【請求項37】 該振動駆動手段が回転軸を有するクランクアッセンブリーを具備し、該クランクアッセンブリーが、横方向走行波動の振幅を調整するため、該少なくとも第1および第2の長尺ビーム間のクランク長の調整を行うための調整手段を具備する請求項6ないし36のいずれかに記載の装置。
  • 【請求項38】 該調整手段が、各々回転軸を有する第1および第2の駆動プレートを具備し、該第1の駆動プレートがその回転軸と同軸の回転軸を有する振動駆動手段の駆動シャフトに固着され、該第2の駆動プレートがこの双方の駆動プレートの回転軸から径方向に中心がずれた位置にて該第1の駆動プレートに枢着され、かつ、該第2の駆動プレートが少なくとも1つの位置にて該第1の駆動プレートに対し該第2の駆動プレートを固定するための固定手段を具備する請求項37記載の装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 (技術分野) 本発明は、波動発生機構に係り、特に波動発生機構を組込んだベッドおよび椅子に関する。

    【0002】 (背景技術) 局部又は完全麻痺のために体を自由に動かすことができない患者、大きな手術から回復しつつある患者、その他の理由で長期間寝たきりの患者は、しばしば自分ので運動したり十分に体を動かしたりすることができない。 多くの場合、これは問題となり、床ずれ、関節および柔組織の不使用萎縮などの合併症につながる。 この問題の最も良い改善法は、彼等を支持しているベッドや椅子により、患者の体に対し圧力点の変化を加えることである。 流動化ベッドを組込んだマットレス、膨縮装置を有するマットレスが一般に使用されているが、これらの装置は一般に機構および回路構成が複雑であり、非常に高価である。 これを解決する代わり得る好ましいものはマットレス支持部に波動を伝搬させる方法である。

    【0003】 このような波動発生装置として幾つかのタイプのものが既に特許されている。
    例えば、米国特許No. 3,981,612(Bungerら)には、キャリッジにローラセットを搭載させ、これをレールセットに沿って駆動させる波動発生装置が開示されている。 この場合、可撓性シートがフレームの両端に固定され、
    キャリッジがレールに沿って駆動されるとき、これらローラがこの可撓性シートを上方へ変位させ、これにより可撓性シートに沿って波動を生じさせるようにしている。 この装置は非常に嵩ばり、かつ、僅か1つのローラセットで1つの変位波を生じさせることしかできない。

    【0004】 米国特許No. 4,915,584(Kashubara)には、流体流を垂直トラック内で可動なエアフォイルを使用して機械的動きに変換させる装置が開示されている。 すなわち、空気流がエアフォイル上を通過すると、このエアフォイルが垂直トラック内で垂直に上下し、その動きをクランクアーム機構に伝達し、それより2つのクランクアームの両端に取着した軸を回転させるものである。

    【0005】 米国特許No. 4,465,941(Wilsonら)には、流を他の形の機械的エネルギーへ変換させる水機関が開示されている。 すなわち、装置の1側に向けて水を流動させ、これを蝶形弁機構と係合させ、車付きキャリッジをバラージ(Barrage)のフレームに沿って押すようにしている。

    【0006】 米国特許No. 3,620,651(Hufton)には、ポンプ又はモーターとして操作可能な流体流装置が開示されている。 この装置には数枚の可撓性シートが備えられ、これらを大きなクランクアッセンブリーにより波状に駆動させるものである。

    【0007】 米国特許No. 4,999,861(Huang)には、2つの長手シャフト、多数のオフセットカムおよび支持機構を介して波状表面を発生させるようにした治療用ベッドが開示されている。

    【0008】 PCT特許出願PCT/EP98/01276(Nestle S.A.)には、Huangの波動ベッドと同様に蠕動ポンプを使用する方法が開示されている。 つまり、長手シャフトが多数のカムを駆動させ、これによりチューブを波状に順次圧縮させるものである。

    【0009】 米国特許No. 5,267,364(Volk)にも、エアポケットの膨縮を介して波動ベッドを駆動させるものが開示されている。

    【0010】 従って、椅子、ベッド、その他の治療装置において波動を生成させることを目的として使用可能であり、或いは波動を他の形の機械的又は電気的エネルギーに変換させるのに適したコンパクトな波動発生装置を提供することは、利益のあることである。

    【0011】 (発明の開示) 従って、本発明は、横方向波動を発生させたり、又は波動を有用な働きの他の形態に変換させたりするのに適した機構を提供することを目的とする。

    【0012】 本発明の利点は、横方向波動を発生させるための装置であって、これが波動ベッド、波動椅子、波動表面および推進力システムを含む多くの用途に適用することができることにある。 この機構は更に、一般に波動を回転動および電力などを含む他のタイプの有用な働きに変換させることにも使用することができる。

    【0013】 1つの態様として、本発明は、回転動を波動へ、あるいは波動を回転動へ変換させるための装置を提供する。 この装置は、可撓性部材と、第1の端部にて該可撓性部材に固着され、第2の端部にて振動駆動手段に枢着された連結部材とを具備する。 この振動駆動手段が連結部材の第2の端部を回転させたとき、連結部材が振動し該可撓性部材に移動波を生じさせ、その波長は該連結部材の長さに比例する。

    【0014】 他の態様として、本発明は、波動発生装置を提供する。 この装置は、可撓性部材と、第1および第2の両端部を有する連結部材を少なくとも1個を具備する。
    この少なくとも1個の連結部材は、その第1の端部にて可撓性部材に固着され、
    その第2の端部にて振動駆動手段に枢着され、それにより少なくとも1個の連結部材の第2の端部に振動が与えられ、従って、操作時に該振動駆動手段が係合したとき、上記第2の端部が振動し、それにより可撓性部材に横方向波動を生じさせるようになっている。

    【0015】 この本発明の態様としての装置が、振動駆動手段により同期的に駆動される可撓性部材に沿って取着された複数の連結部材を含み、連続的移動横方向波動を形成するようになっている。

    【0016】 他の態様として、本発明は、波動発生装置を提供する。 この装置は、クランクアッセンブリーと、該クランクアッセンブリーにそれぞれ取着された少なくとも2つの長尺ビーム(横材)とを有する振動駆動手段を具備する。 この振動駆動手段は上記の少なくとも2つの長尺ビームをその間に予め選択された位相度を以て同期的に駆動する。 この装置は可撓性部材と、上記の少なくとも2つの長尺ビームとを含み、それぞれの長尺ビームは少なくとも2つの連結部材を含み、これら連結部材は該ビームに沿って離間され、該ビームの第2の端部に枢着されている。 この少なくとも2つの連結部材はそれぞれ可撓性部材に固着された第1の端部を有すると共に、有効長さを有し、該振動駆動手段が係合したとき、第2の端部が振動し、それにより可撓性部材に横方向移動波を生じさせるようになっている。

    【0017】 (発明を実施するための最良の形態) まず、図1および2を参照して説明すると、本発明に係わる波動ベッドが大略的に20として示されている。 このベッド20は、好ましくは可撓性プラスチックからなる可撓性平坦部材22と、支持フレーム24(図2)とを具備してなる。 図3には、このベッドの裏面の1部が示され、ベッド20に発生する波動が波動発生装置により発展するようになっている。 この波動発生装置は、1連の6個の平行ビーム30、32、34、36、38、40を具備し、これらは支持レール44、46間に装着されたクランクアッセンブリー42に各ビームの1端部を介して取着されている。 これらビームの他端はアイドラークランクアッセンブリー48に接続されている。 このアイドラークランクアッセンブリー48はモーターで駆動されるものでなく、支持レール44、46間に装着されている。 ギアモーター54がクランクアッセンブリー42に取着され、ギアモーターシャフト5
    6の回転動がこれらビームの横方向上下動並びに駆動波のタンジェント傾斜に等しい角度偏差に変換されるようになっている。

    【0018】 なお、このモーターは必須のものでなく、手動で回転させても同様の作用を得ることができる。 また、このビームはモーター又は発電機のための支持ビームとして作用させることもでき、その場合、モーター又は発電機はクランクシャフトとそれぞれの枢着部で係合することになる。 延長シャフト58は支持レール46
    に装着され、この支持レール46は波動発生連結部材の付加列に取着させることもできる。 この波動発生連結部材の付加列はベッドの幅を横切るようにして渡すことができる。

    【0019】 図4は、ビームに回転動を与えるため上記ビームに接続されたクランクアッセンブリーを簡潔に図示したものである。 このビームへの回転動は可撓性シートに沿って波動に変換される。 一対のベアリングプレート60、62が各ビーム(この場合、30、32、34)のいずれかの端部にそれぞれ装着されている。 モーターシャフト56は第1のビーム30に取着されたベアリングプレート62の中央部に取着されている。 ベアリングプレート60、62のそれぞれにはその周辺から離間させて孔68が穿設されている。 クランクピン74が各ビームの端部に位置する孔70を貫通して設けられ、このクランクピン74の端部はビーム30
    の1側にてベアリングプレート62に穿設された孔68中に固定され、更にビーム30の他側にてベアリングプレート60に穿設された孔68中に固定されている。

    【0020】 図4に示す例において、ビーム中の孔70を介してクランクピン74により連結されたディスク60、62の各対は互いに移動しないようになっている。 駆動シャフト56がモーターにより駆動されたとき、これらディスクはシャフト56
    の長手軸を中心として回転する。 このとき、クランクピンがこのシャフト56の長手軸から変位しているから、これらビームはこのクランクの回転軸に垂直な面内にて円形に駆動されることになる。 このクランクアッセンブリーは、6個のビームで列を構成しているため、隣接するクランクピン相互が60度の角度で離間するようにしてクランクピンにより組立てられている。

    【0021】 このビーム列の各ビームの他端は同様にしてアイドラークランクアッセンブリー48に接続されていが、但し、モーターが設けられていない点で異なる(図3
    )。 6個のビーム30、32、34、36、38、40の各々は独特の位相を有し、各ビームは他の全てのビームに対し60度の角度でずれていて、ビーム列の位相の違いの合計が360度となるようになっている。 各ビームには、2つのベアリングプレート60、62が相互に固定され、操作の際にシャフト56がモーターにより回転するとき、全てのビーム上の全ての点がビーム間に60度の角度の位相差を以て円運動を行うことになる。

    【0022】 図5は図2の部位5の拡大図であって、ビーム40、38、36、34、32
    、30、40とパネル100の下面との間にそれぞれ連結された7個の円筒状連結部材又は駆動ロッドが示されている。 これらの駆動ロッドは必ずしも円筒状でなくてもよく、所望に応じて平坦なものであってもよい。 これらの駆動ロッドの各々はその一端で関連するビームに枢着され、枢支点98を中心として枢動し得るようになっており、ビームが移動する面内にてビームから延びている。 図6は図5の拡大図の下面を示している。 各連結部材はその一端を介してブラケット9
    2に連結され、一方、このブラケット92はパネル100の下面に接続されている。 各円筒状アームは他端にスロット94(図6)が設けられ、これが点線96
    まで(図5)まで延出しており、また、このスロットは関連するビームをその内部に挿通させ得る幅を有する。 これらパネル100は可撓性シート22の下面を横切って延びており、この可撓性シート22は図1に明示するようにリベット1
    02によりパネルに取着されている。

    【0023】 各ビーム上の各点は、その形状の如何を問わず、クランクの回転軸に垂直な面に沿って円弧状に移動するため、各ビームに枢着されている駆動ロッド80、8
    2、84、86、88、80´は、ビームの円形運動と同じ面にて枢動する。 従って、この駆動ロッドが可撓性シート22に固着されているため、クランクシャフトが回転すると、これらビームの回転動がこの可撓性シート22に沿う移動波を生じさせる(図2参照)。 このクランクが1方向に回転すると、横方向波動が生じ、可撓性シート22中を1方向に向けて移動し、このクランクアッセンブリーの反対方向の回転はこの横方向移動波動の方向を反転させる。

    【0024】 アイドラークランクアッセンブリー48は任意のものであるが、もし設けるのであれば、それはビーム列の他端に位置させる必要は必ずしもないことが理解されるであろう。 つまり、第1のクランクアッセンブリー42から離間さえしていれば、これらビームの長手方向に沿う任意の位置に配置させることができる。 このアイドラークランクが存在する場合は、これらビームは必然的に平行な配列となり、ビームの全ての部位が円運動することになる。 このモーターで駆動される第1のクランクアッセンブリー42はビームに沿う最も好都合の場所に位置させることができ、支持材として作用するこれらビームの1つに直接、取着させてもよい。 更に、このアイドラークランクはビームの配列を平行にさせるための単に1つの方法であり、他の種々の手段により同様の作用および機能を持たせることも可能であることも理解されるであろう。 例えば、これらビームをクランクシャフトで同期的に駆動させる場合、任意の2つの平行なビームが他の周りを全ての位置において回転することになり、従って、平行に整合させるために任意の2つのビームの間の任意の箇所にオフセットヒンジ機構を設けることができる。

    【0025】 好ましい態様として、中央切欠き部を有するベッドフレームを備えたモジュール波動ベッドアッセンブリーが提供され、モジュール波動ベッドインサートをこの中央切欠き部に落し込むようにする。 このモジュール波動ベッドインサートは、波動ベッド表面よりも若干短い2つのビームを具備し、小さなモーターが1方のビームに取着され、クランクを他方のビームと係合させる。 これらモーターおよびクランクは可撓性プラスチックシートの下面中央部のビームの長手方向に沿った中間部に配置される。 この2つのビームは180度の角度で位相をずらした状態でクランクに接続される。 図6に示す強化パネル100は、シートに一体的に形成させた強化リブにより置き換えてもよい。 例えば、プラスチックを用いて平面的可撓性支持部材22を形成する場合、強化リブ又はスラットをそのシートの1部として一体的に形成させることができる。 同様に、この支持部材22に固着されビームに枢着される連結部材をこのシートと共に一体的ユニットとして形成することもできる。 これにより組み立てるべき部品数を減らすことができ、組立て作業が簡単になる。 このモジュール波動ベッドインサートはそれ自体で完備したユニットであるから、容易に輸送することができる。 支持フレーム自体は必要でない。 なぜならば、上記ユニットはマットレスのような発泡体上に支持させることができ、それでも十分に機能するからである。

    【0026】 当業者にとって明かなように、回転動から横方向波動を発生させるための本発明の装置の基本的部材として、回転クランクが含まれ、これは連結部材と一端を介して枢着し、この連結部材の他端は可撓性部材に固着され、この場合、横方向波はこのクランクの回転により誘起され、その波長は連結部材の長さに比例する。 複数のこのようなクランク位置をビームのような手段を介して同期的に接続させることもできる。 この場合、取着された各ビームは他のビームに対し1波長分、位相を離して枢着され、全てが同期動作用クランクシャフトを介して相互に連結され、ビーム間の位相差はこのクランクシャフトにより固定される。 これらビームは可撓性であってもよく、又は複雑な形状をなし、波動の方向を変化させ得るようにしてもよい。 その他、この同期動作用クランクシャフトは別々の駆動モーターの電気的制御であって、それぞれをクランク位置に接続させたもの、あるいはこのクランク位置を相互に連結させたチェーン又はベルト、その他、これらの組合せであってもよい。

    【0027】 上述のように、アイドラークランクアッセンブリー又は機能的に均等な機械的連結手段を用いて、ビームを拘束する場合、振動動作は純粋な回転運動となる。
    例えば、ビームをアイドラークランクにより拘束しない場合、このビームの動きは、より広く振動として捉えることができ、各ビームの種々の部分が円運動したり、往復動したり、楕円運動したりすることができる。 例えば、ビームの1端部が往復動するように拘束された場合(ビームの一端にてスロット中のボスにより拘束)、クランクアッセンブリーは、ビームの該クランクへの取着位置の部分(
    円形路)を局所的に駆動する。 この例において、ビームの拘束端部は往復動し、
    ビームの非拘束端部は、可撓性シートに横方向波動を生じさせる回転軸に実質的に垂直な面で楕円運動することになる。

    【0028】 可撓性シートの幅方向に横切る可変振幅の移動波動はビームの長手方向と平行な可撓性シートの一方の縁部を拘束することにより生じさせることができる。 つまり、これにより振幅が可撓性シートの幅方向に横切って扇状に増大する。 この場合、ビームを図29に示すように波の移動方向に沿って湾曲させてもよい。

    【0029】 図5はこの波動発生装置を用いて発生させた波の1周期を示すもので、駆動ロッド80、82、84、86、88、90の相対位置が示されている。 中間の駆動ロッド86および端部の駆動ロッド80は図5、6に示すように垂直であり、
    他方、残りの連結部材は図5、6に示すように垂直方向から傾いている。 各ビーム上の連結部材はそれぞれ所望の波長に等しい距離で相互に離間している。 例えば、図5、6においては、ビーム40上の2つの連結部材80は1波長分、離間している。 6本の異なるビームから延びた駆動ロッド又は連結部材は等しい位相間隔で動作周期がずらされていて、クランクアッセンブリー42の各一回転の間に全波形が可撓性支持部材22を通過するよう、可撓性支持部材22に移動波動を生じさせるようになっている。 中心点112を囲む破線で示す円110はこの波動発生装置の操作の間に枢支点98が描く円運動を表している。

    【0030】 図7ないし12は1波形周期における図5、6に示す異なる連結部材の個々の位置を示している。 各図に右側に示す十字(+)120は移動する連結部材に対し参照となる回転の固定中心点を表すものである。 これらの十字はモーター駆動クランクアッセンブリー42が配置されるベッドの端部と同じ位置を示している。 波動発生装置の他の態様して、上記と異なる数のビームを用いることもできる。 例えば、4本のビームを使用して波動を発生させる場合は、上記スタッドを互いに90度の角度を以て配置される。 従って、360度を所望とするビームの数で割ることにより角度の変位が計算されることになり、それにより隣接するビーム間の必要な角度変位を知ることができる。 なお、この角度変位を不規則に分割することも可能であるが、その場合、同期的運動を維持するため、連結部材も同様に可撓性部材に沿って不規則に間隔を開ける必要がある。 角度変位を規則的に分割することにより連結部材間の間隔も規則的になる。

    【0031】 連結部材82、84、86、88、90の長さは連結部材の角度変位の量を左右する。 なお、ここで、駆動ロッドおよび連結部材の用語は同一の部材を意味するものあることが理解されるであろう。 この駆動ロッド又は連結部材の長さは、
    得られる角度があらゆるクランク角度においても駆動波形のタンジェント傾斜とほぼ適合するようにして決定される。 振幅を一定にした場合の、波長と駆動ロッド長さとの関係が図13aおよび13bに示されている。 これら図において、駆動ロッド又は連結部材160により可撓性シート22がビーム162、164と連結されている。 図13aにおいて、波長は駆動ロッド160の長さおよび連結部材間の距離の減少に正比例して減少している。 図13bにおいては、連結部材間の距離が長くなると、同時に駆動ロッド160の長さも長くなり、可撓性シート22における波動も波長が長くなっている。 これは、振幅を一定にした場合の波長と駆動ロッド長さとの関係を説明するものである。 これは、更に長手方向に沿って変化する波長を与える装置がどのようにして単一の機構から得られるかを示している。 更に、波長が短くなると波動速度も緩やかになり、波長を再び増大させると波動速度を再び早くすることができる。 なぜならば、クランクの各回転ごとに波動は波長の大きさの如何を問わず1波長分、前に移動するからである。

    【0032】 従って、本発明によれば、連結部材の長さ、ビーム上での連結部材相互間の間隔、異なるビーム上での連結部材相互の動作周期の空間的ずれなどを調整することにより、予め選択された波長の横方向移動波動を生じさせることができる。

    【0033】 この横方向波動の振幅は、クランクの回転中心とビームのクランクへの接合点との間の距離として規定されるクランク長さにより決定され、これは波形の頂部と谷部との間の全振幅の1/2に相当する。 従って、図4に示すクランクアッセンブリーにおける円運動の場合、シャフト56の中心からピン74の中心までの距離を増大させることにより、波動の振幅を増大させることができる。 これはビーム30の取着点のプレート60(62)に沿う径方向距離の増大に相当する。

    【0034】 図14はクランクシャフトアッセンブリー180を備えた波動ベッドの他の態様を示すものであって、ビームの2組(2セット)174、176(それぞれ図3に示すクランクアッセンブリー42と同様の構造)を連結させ、動力を伝達するようにしたものである。 ビームセット174は3つのビーム180、182、
    184を具備し、それぞれビームセット176のビーム180´、182´、1
    84´と連結されている。 アイドラークランクを各ビーム列の他端に配置させてもよい。 可撓性シート22は駆動ロッドにより各ビームに接続されている。 クランクシャフト180の軸192は可撓性シート22の面内に配置され、シートがこれらビーム間の枢支点での曲げによっても延びないようになっている。 これらビームおよび駆動ロッドは可撓性シートの2つの側にも配置されていて、ヒンジおよびビームが可撓性シートと干渉しないようになっている。 その他、よりコンパクトな包装を行うため、この機構を側面略図に示すようにさかさまにしてもよい。 この態様によれば、任意のクランクに単一の駆動手段を設け、動力を(多重)蝶着ジョイントおよび可撓性シートを通じて伝達することができる。 この場合、この可撓性シートは、その長手方向に沿って波動を伝搬することができると共に、その蝶着点を中心として折り曲げることができる。 これは波動ベッドにとって重要である。 なぜならば、このヒンジ部によりベッドを上方へ折り曲げることができ、図示のようにこれを病院用ベッドに要求されるように背もたれとして利用したり、リクライニング椅子などの背もたれとして利用したりすることができるからである。 図14には、6−ビーム機構の共通クランクにて枢動する第2の棒体が示されている。 3−ビーム機構の場合、クランクピンは、図示のように6
    0度の角度でなく、120度の角度で互いに離間している。

    【0035】 図15(a)ないし図15(f)は、二重ビームシステム200が示されている。 この二重ビームシステム200は単一のクランクシャフト202と、各ビーム206、208を可撓性シート22に接続する3つの駆動ロッド204とを具備してなる。 なお、本発明の可能な最も簡単な波動発生装置は各ビームに僅か2
    つの駆動ロッドを設けたものからなる。 図15(a)から図15(f)に至る進行において、クランク角度は連続する図間において60度の角度で前進し、波動は出発点に戻る全課程を通して1つの全波長分だけ前進する。 可撓性シート22
    は210で示す点で取着されていて、可撓性シート22は水平方向に移動することが拘束されるが、垂直方向のみについては移動可能となっている。 ビームは円弧状に回動し可撓性シートに垂直方向の変位を伝達すると共に、擬似サイン波表面の正接角度に等しい傾斜を可撓性シートに与える。 各駆動ロッドが可撓性シート22に対し2つの拘束(垂直方向の偏向および傾斜方向)を付与するようになっているため、少ない可動部材、最良の機械的効率および少ない機械的複雑化を以て、波動を発生させることができる。

    【0036】 図16、17、18(a)および図18(b)は、ビーム列の各ビーム間に9
    0度の異なる位相差を有する4−ビーム列についてのクランクシャフトアッセンブリーの好ましい例を示している。 特に図16、17を参照して説明すると、クランクシャフト400の一部がシャフトに4個のスロット状切欠部を有する状態で示されている。 各スロット状切欠部には湾曲スロット部402と、この湾曲スロット部402の両側に設けられた2つの直線状肩部404とが設けられている。 内側円筒部410と外側円筒部412とを有する円筒状ベアリングアッセンブリー408が、その内側円筒部410の1部がこれに整合する形状の湾曲スロット部402と嵌合するようにして各スロット状切欠部に装着されている。 このベアリングアッセンブリー408は、三日月形リティーナ(保持具)412を上記シャフトと内側円筒部410の湾曲面との間に挿入することにより、そのシャフト上の位置に固定、保持されている。 図16に示すシャフトは4−ビーム列のものに対して使用されるものであり、これらベアリングは隣接するベアリングから90度の位相差を以て回転的に変位していて、その合計が360度となるようになっている。

    【0037】 図18(a)および図18(b)を参照して説明すると、ビーム424の端部には切り欠き部422が設けられていて、ベアリングアッセンブリー408は、
    保持ディスク426並びにビームに設けられた孔を通して装着された固定具42
    8により2つの保持ディスク426の間にて締め付けられるようにして、この切り欠き部に保持されている。 ベアリングアッセンブリー408がシャフト400
    に取着され(図16)、ビーム424に連結された状態で、モーターによりシャフト400(図16)が駆動されたとき、シャフトおよび内側円筒部410が外側円筒部412との関連でボールベアリング414上を回転し、ビームに取着されたベアリングの中心の周りの回転軌道に各ビームを駆動させ、この場合、各ビームは先行するビームと90度の位相差を有する。

    【0038】 ベッド、椅子などに波動を発生させるための波動発生装置を好ましい態様との関連で以上、説明したが、本発明の範囲内において種々変更し得ることは当業者にとって明らかであろう。 例えば、連結部材が小さな角度を介して枢動させるに過ぎないから、これら連結部材を固い連結部材でなく可撓性のスプリングで置き換えてビームに枢着させることもできる。 これにより、設計を簡素化し部品数を減少させることができる。 図19を参照すると、ビーム32´が可撓性スプリング部材140によりリブ100へ取着され、これによりビームが可撓性シート2
    2に取着されている。 スロット142がビームを切欠して設けられ、スプリング部材140のブラケット部144がその溝内に挿入されて摩擦的に嵌合し、これによりこのスプリング部材がビームに接続される。 操作の際、これらビームが駆動されると、スプリング部材140が曲り、ビームが基本的に円で描いた領域1
    46を中心として枢動する。

    【0039】 その他、この固い連結部材を可撓性動力伝達機構で置き換えてもよい。 例えばチェーン又は鋸歯状ベルトを用いて連結させ、連結部材をクランク位置にて同期に駆動させてもよい。

    【0040】 また、長尺ビームおよび可撓性シートを、ヒトの解剖学的外形に適応するよう輪郭を持たせ、平面的可撓性部材が解剖学的構造の支持面を与えるような人間工学的に好ましい装置を作るようにしてもよい。 このビームは、波状走行の軌跡に垂直ないずれの軸の可変湾曲路にも従って撓み得るようにすることができる。

    【0041】 図20を参照して説明すると、ここに本発明に従って作られた椅子が130として示されており、これは背もたれ部132と、着座部134とを具備してなる。 ビーム136、148、150、152、154、156はほぼL字形をなし、背もたれ部132と、着座部134とを形成し、これらのビームは図4に示す機構42と同様の駆動機構158により駆動されるようになっている。 各ビームの各点が依然として円運動するようになっているから(形状に関係なく)、移動波が椅子130の背もたれ部から降下し着座部134に沿って生じることになる。 この椅子は図14のベッド170と同様に形成することもできる。 この場合、
    2つのビームセット、つまり背もたれ部に相当する一つのビームセットと、着座部相当する他のビームセットとが互いに枢着される。 クランクおよびモーターをこの2つのビームセットの枢着点に配置させることができ、アイドラークランクを各ビーム列の自由端に配置させる。 なお、モーターはこれらクランクのいずれかに取着することができること、非駆動クランクはアイドラークランクとして参照されていることを理解されるべきである。

    【0042】 当業者に自明の如く、同期波動を発生させるためには、僅か2本のビームで足りるが、モーター駆動クランクシャフトと、アイドラークランクシャフトとの間で回転動を行うためには、3本のビームが必要である。 2−ビーム機構は双方のビームが整合したとき不安定な点が生じる。 つまり、その位置において、駆動クランクの更なる回転が必ずしもアイドラークランクシャフトの回転を生じさせることにはならない。 この2−ビームシステムがこの不安定な点で整合した場合、
    その機構はロックされて、アイドラークランクが逆回転することもある。 少なくとも3本のビームを備えたシステムにおいては、これら全てのビームが整合し、
    平行状態に止まされることはなく、従って、不安定な点は存在しない。

    【0043】 図21(a)および図21(b)は、本発明の波動発生装置をボート224のための推進用自走式222として利用される場合を示している。 この推進用自走式舵222は、2本のビーム226、228を具備し、駆動モーターおよびクランクシャフトアッセンブリー230がこの2本のビームを駆動し、可撓性シート232にサイン波運動を生じさせるようになっている。 なお、この可撓性シート232は、少なくとも2つの駆動ロッド234によりビーム226へ接続されると共に、少なくとも2つの駆動ロッド236によりビーム228へ接続されている。 モーター装着用ビーム238はボート224に接続され、モーターとクランクアッセンブリーを支持している。 可撓性シート232の殆どは水中に潜っていて、舵として作用し、また、この舵222は238の位置でボート224に枢着されていて、舵柄240により手動で操作されるようになっている。 このモーター/クランクシャフト機構230は水上に位置し、薄い可撓性シート232のみが水中に潜り、抵抗を最小にしている。 これは水中、空気中、その他の媒体での推進器としての用途に供することができる。

    【0044】 単一のクランクを有するシステムは波形が必ずしもサイン波形にならないという拘束を伴う。 なぜならば、ビームが平行に整合させることができないからである。 可撓性シートの一端を押し下げることにより、他端が持ち上がり、波形が歪められる。 これは本発明の波動発生装置に基づく推進システムの場合、利点となり得る。 つまり、推進システムにおいては、波形は水の抵抗が最も小さい形を取り、それにより波エネルギーのより多くが直接、推進に向けられるようになる。
    これにより、移動方向に沿って形状および振幅が可変の波動運動が生じることになる。

    【0045】 図22は固い表面302に近接する波動発生装置300を示している。 従って、この装置が操作されるとき、可撓性膜308と平坦表面との間に形成されたキャビティ304、306が波と共に移動することになる。 この形状の場合、システムは蠕動ポンプの如く作用する。 図13(a)および図13(b)の特徴部分と組合せた場合、このキャビティ304、306の容積が波動路に沿って変化し、それによりエアコンプレッサー又は真空ポンプのように流体が圧縮されたり解放されたりすることになる。 つまり、例えば可撓性膜308を可撓性チューブで置換することにより可撓性チューブを通した蠕動ポンプ作用を得ることができる。 従って、本発明は平面的シートに限らず、あらゆる可撓性部材に横方向波動を生じさせる方法を提供することができる。

    【0046】 横方向移動波動とは、波の乱れが上下に移動する波であって、その間、その乱れ方向に直角な方向に波動が移動するものとして定義づけられる。 横方向波動発生機構は、波表面を規制する可撓性部材と、この波表面からクランクの枢支点まで突出した少なくとも1つの直角方向突起(連結部材)とを具備してなる。 横方向移動波動を生じさせるため、可撓性部材から枢支点まで延びた複数の直角方向突起をクランクにより同期的に駆動させる。 ビームに枢着された各連結部材の一端の振動動作は複数の直角軸により規制された面内にあり、その1つの軸は横方向波動移動方向と平行であり、他の軸は波動移動方向に対し垂直として定義される波の乱れ方向と平行である。

    【0047】 波表面からの突起は、その終点の移動軌跡がほぼ円形となるように選択される。 図22はこれを最も明瞭に示している。 図11において、部材100、92、
    88は全体としてビーム38上の先端枢支点に至る波動表面22の突起を構成している。 ベッドおよび椅子に用いられた連結部材は波動表面の平面からの固い突起を構成するための特定の手段である。 波長(w)に対し、振幅が非常に小さい場合(即ち、プラス/マイナスa<<w)、その軌跡はほぼ正確に円形である。
    ここに記載したベッド又は椅子への適用の場合に一般的となるところの振幅、a
    <w/10の場合、この軌跡は円形でなく、従って、円形路に駆動されるクランクは疑似サイン波を生じさせる。 言い換えれば、正確なサイン波でないが、それにも拘らず、機能的にはサイン波と同等である。 比較的大きい振幅の場合、クランクは非線形速度で非円弧的に駆動されなければならない。 さもないと、波動表面の歪みが大きくなり過ぎて機能的な波形を維持することができない。 この非線形回転速度は必要である。 なぜならば、振幅が大きい場合、突起の端部はその位相軌道において或る時には他の時と比較して可なり早く移動するからである。 波動表面の突起が軌跡が疑似円形である点を疑似一定回転速度で、かつ、限定された範囲の相対振幅内で通過するという事実は、この機構の機能および限界に対する鍵となる。

    【0048】 駆動棒体(2又はそれ以上)は任意のものである。 これらは互いに位相が同じである2又はそれ以上のクランクを同期操作するための手段であり、恐らく、単一源から数個のこれらのクランクを駆動させるための最も簡単な方法である。 単一のクランクは、平面的駆動棒体を駆動させる場合、任意の取着点(特に、突起の軌跡が疑似円形である取着点)へクランクの回転を伝達するための非常に簡便な方法を効果的に提供する。 これらクランクを同期操作させるこの方法の欠点は、それが厳格であることである。 波動は、その或る部分が分断されない限り、所定の通路を従わなければならない。 原則として、ギア/モーターをあらゆるクランク位置に取着することができ、電子的に同期化し波動を発生させることができる。 この実施態様において、柔軟な波動路があってもよい。 また、クランクをベルト又はチェーンと連結させ、共通の動力源から駆動されるようにしてもよい。

    【0049】 全ての駆動棒体を共通クランクシャフトにより駆動させる必要もない。 非連結駆動棒体は比較的大きい振幅を得るのに好ましい。 それにより個々の棒体をより正確な軌跡および角速度で、かつ、これらの位相を調節した状態で駆動させることができる。 出力および振幅が大きい推進器の場合、この構成が好ましい。

    【0050】 図23ないし26を参照して説明すると、可変振幅の波動を発生させるための装置の例が600として、これら図に示されている。 この可変振幅波動発生装置は、可撓性シート602を具備し、これに横方向波動が生じるようになっている。 2つの同期用ビーム604、606には数個の連結部材608が設けられ、その各々はビームにその一端を介して枢着され、その他端を介して可撓性シート6
    02に固着されている。 これら連結部材608は各ビームに沿って離間して設けられ、連結部材608間の間隔が可撓性シート602に発生する横方向波動の波長を決定することになる。 ギアモーター610はビーム604に固着されており、また、このモーターにはロータリー出力駆動部612が備えられている。 この機構には可変振幅クランク機構が装着され、これにギアモーター610の出力駆動部612に固着されたプレート614が設けられていて、このプレート614
    が上記出力駆動部により回転されるようになっている。 ベアリングプレート61
    6には、シャフト620、ハンドル622およびこのシャフト内を下方に向けて延びた中心通路624が設けられている。 シャフト620はビーム606の孔に配置されたベアリング619を貫通して設けられ、プレート616はビーム60
    6との関連で回転自在となっている。

    【0051】 これらプレート614、616は、これらに中心からずらして設けられた孔を貫通して延びるピン626により枢着されている。 すなわち、ピン626はこれらプレート614、616相互の回転のための枢支点となっている。 プレート6
    14には中心に孔が設けられ、シャフト620内に位置する固定ピン628が各プレートの中心孔と嵌合し、従ってシートは図24に示すように平坦となっている。 固定ピン628にはこれらプレートからピンを引込めるためのハンドグリップ部630が設けられている。 特に図26を参照すると、プレート614には数個の孔634、636、638が設けられ、これらは固定ピン628を挿入し得る大きさのものとなっている。

    【0052】 これらプレート614、616が、図23、24に示す各プレートの中心孔に嵌合する固定ピン628により相互に同軸的に整合されたとき、可撓性シート6
    02は平坦となっている。 図26、27を参照して説明すると、シート602に発生した横方向波動の振幅は、ハンドグリップ部630を引っ張りプレート61
    4、616の中心孔から固定ピン628を引き込めることにより調整することができる。 これらプレートが一旦解放されると、互いに回転させることができ、ハンドル622を回転させ、プレート616をプレート614との関連でピン62
    6により表される枢支点を中心として回転させる。 つまり、プレート616は、
    その中心孔624(図23)がプレート614中の孔634、636、638(
    図24)のいずれかと整合するまで回転される。 その後、ピン628がその孔に挿通され、これらプレート相互を固定させる。 ハンドル622を回転させることにより、ビーム606がビーム604との関連で枢動し、シート602に波動を生じさせ、その波動の振幅はプレート616の中心孔624がプレート614中のどの孔と整合したかによって決定される。 ハンドル622をより大きく回転させることにより、この振幅の大きさもより大きくなる。 図25、26には、クランクのずれを増大させることにより、それに比例して振幅が大きくなることが示されている。 ギアモーター610が係合すると、出力駆動部612がベアリングプレート614を回転させ、このベアリングプレート614がプレート616を駆動させる。 プレート616がプレート614と同軸になっていないため、プレート616は出力駆動部612の回転軸を中心として円形に回転し、これにより、その部位のビーム606にシャフト620が貫通する孔を中心とする円運動を生じさせる。 従って、このビームのあらゆる点が円運動することになる。 ビーム604もビーム606と同様にしてシート602に接続されているため、そのビームのあらゆる点が同時に同様の円運動することになる。 しかし、この場合、これらビーム間で位相差が生じることになり、その結果、横方向波動がシート60
    2に発生することになる。

    【0053】 図23ないし26に示す可変振幅波動発生機構の例では、クランクの変位を増大させて横方向波動の振幅を増大させている。 この変位は連結する2つのディスクを中心をずらして相互に回転させることにより達成されている。 しかし、同様の結果を他の種々の方法により達成し得ることを理解されるべきである。

    【0054】 図27は上記波動発生装置を用いた掲示板が500として示されており、この場合、波動表面502が可動掲示板、ミラー面、又は投影スクリーンとして作用している。 この波動発生装置を使用することにより、静止画像から動画像を作ることができる。 この波動表面にホログラムモチーフをコーティングすることにより、視覚的に面白く、魅力的な画像を形成させることができる。

    【0055】 図28は歩行脚512と組合せた波動発生装置が示されており、操作時において、この装置は矢線で示す移動波動方向に実質的に歩行する。 512で示す歩行脚は、或る表面、例えば地面に対する接触点に至る波動表面の突起を表している。 この歩行脚512の終点は接触点において波動移動方向とは反対方向に移動し、これら終点を上記表面から上昇させたとき、移動方向が逆になり、波動移動方向に歩行又はキャタピラー形の動きを生じさせる。

    【0056】 図29は可撓性ビーム522、524と可変ウェーブトラジクトリを備えた波動発生装置520を示している。

    【0057】 図30は隔壁を介して波動のミラー投影を生じさせるため、波動を枢支点54
    2を介して中継する波動発生装置540を示している。

    【0058】 本発明の基本概念を元に広範な態様、応用例を想到し得ることは当業者にとって自明であろう。 従って、ここに記載した例はそれらの多数の可能性の一部を例示したに過ぎないことを理解されるべきである。

    【0059】 従って、本発明の上記の好ましい実施態様は本発明の原理を説明するためのものであり、本発明はこれらの実施態様に限定されるべきものでなく、請求の範囲に記載した範囲に含まれる全ての態様、均等物も本発明の範囲に含まれる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明に従って構成された波動発生装置を備えたベッドの平面図。

    【図2】 図1に示すベッドの一部切欠側面図。

    【図3】 図5ないし図10の連結部材の下面図であって、アームの一部が破断されて総括的に示されている。

    【図4】 連結アームから分解された状態のベアリングプレートを示す斜視図。

    【図5】 図2に5として示す部分の拡大側面図。

    【図6】 図5のものの下面を示す図。

    【図7】 本発明の波動発生装置での1回転の進行を示す図3の連結アームの側面図。

    【図8】 本発明の波動発生装置での1回転の進行を示す図3の連結アームの側面図。

    【図9】 本発明の波動発生装置での1回転の進行を示す図3の連結アームの側面図。

    【図10】 本発明の波動発生装置での1回転の進行を示す図3の連結アームの側面図。

    【図11】 本発明の波動発生装置での1回転の進行を示す図3の連結アームの側面図。

    【図12】 本発明の波動発生装置での1回転の進行を示す図3の連結アームの側面図。

    【図13】 可変波長波動を生成させるための波動発生装置の側面図であって、図13(a
    )はその1例、図13(b)は他の例を示す図。

    【図14】 本発明に従って構成された波動ベッドの他の例を示す側面図。

    【図15】 図15(a)ないし図15(f)は二重波動発生装置を示す側面図。

    【図16】 本発明の波動発生に使用されるクランクシャフトアッセンブリーの分解斜視図。

    【図17】 図16の17−17線に沿う断面図。

    【図18】 図18(a)は図16のクランクシャフトアッセンブリーで使用される円筒状ベアリングおよび保持プレートの斜視図であり、図18(b)は図18(a)の18(b)−18(b)線に沿う断面図。

    【図19】 本発明に係わるものであって、可撓性シートをビーム形成部へ接続するためのコネクターの他の例を示す分解斜視図。

    【図20】 本発明に従って作られた波動椅子の一部切欠側面図。

    【図21】 図21(a)はボートおよび舵としての波発生装置の分解平面図であり、図2
    1(b)は図21(a)に示すボートおよび舵の斜視図。

    【図22】 本発明の波動発生装置の他の例を示す側面図。

    【図23】 波動発生装置の他の例を示す断面図。

    【図24】 図23の24−24線に沿う断面図であって、装置の静止状態を示す図。

    【図25】 図23の24−24線に沿う断面図であって、装置の操作状態を示す図。

    【図26】 図23の24−24線に沿う断面図であって、装置の操作状態を示す図。

    【図27】 可動掲示板又は投影スクリーンとして作用する波動表面を備えた波動発生装置の他の例を示す斜視図。

    【図28】 歩行脚と組合せた波動表面を備えた波動発生装置の他の例を示す側面図。

    【図29】 可撓性ビームと可変ウェーブトラジクトリを備えた波動発生装置の例を示す斜視図。

    【図30】 隔壁を介してミラー投影を生じさせるため、波動を枢支点を介して中継する例を示す斜視図。

    【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書

    【提出日】平成12年8月10日(2000.8.10)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】特許請求の範囲

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【特許請求の範囲】

    【手続補正2】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0009

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0009】 米国特許No. 5,267,364(Volk)にも、エアポケットの膨縮を介して波動ベッドを駆動させるものが開示されている。 米国特許No. 3,96
    4,316には、波動シュミレータが開示されており、この場合、第1のシャフトがそれに沿って離間する数個のギアボックスに連結され、第2のシャフトが各ギアボックスから横方向に第1のシャフトに向けて延出している。 更に連結ロッドがその一端を介して上記第2のシャフトに軸支され、連結ロッドの他端は可撓性膜に枢着されている。 第1のシャフトの回転により回転運動が上記第2のシャフトに伝達され、これが第2のシャフトを介して可撓性膜に波動を生じさせるようになっている。 この装置はギアボックスなどの多数の高価な部品を必要とする。

    【手続補正3】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0014

    【補正方法】削除

    【手続補正4】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】0016

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【0016】 本発明の波動発生装置(20)は、可撓性部材(22)と、両端の第1と第2
    の端部を有する少なくとも1つの連結部材(80)と、振動駆動手段(30、5
    4、42)とを具備してなり、該少なくとも1つの連結部材(80)がその第2
    の端部にて振動駆動手段(30、54、42)に枢着され、該少なくとも1つの連結部材(80)の第2の端部に振動を与えるものであって、 該少なくとも1つの連結部材(80)がその第1の端部にて該可撓性部材(2
    2)に固着され、該振動駆動手段(30、54、42)が係合したとき、該第2
    の端部が振動し、それにより可撓性部材(22)に横方向波を生じさせることを特徴とする。

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