Bed device

申请号 JP9319494 申请日 1994-05-02 公开(公告)号 JPH07298957A 公开(公告)日 1995-11-14
申请人 France Bed Co Ltd; フランスベッド株式会社; 发明人 HASEGAWA TAKASHI;
摘要 PURPOSE: To provide a bed device in which the constitution to allow a user to turn over in sleep is adopted and the support height of a floor plate can be lowered.
CONSTITUTION: This device is equipped with a rotary frame 32 supported freely oscillatably on a supporting frame 25 with one terminal side and the other terminal side in a width direction as a fulcrum, the floor plate 61 with a part of a center floor plate 62 mounted on and fixed to the rotary frame, and an oscillating driving means 35 which oscillates the rotary frame 32 in a direction of ascending one side part floor plate in the width direction upward while bending the other side part floor in the width direction upward by driving a link mechanism by a driving source 37.
COPYRIGHT: (C)1995,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 支持フレ−ムと、この支持フレ−ムに幅方向一端側と他端側が支持され上記一端側および他端側をそれぞれ支点にして左右上方向に揺動自在に支持された回転フレ−ムと、中央床板およびこの中央床板の両側にそれぞれ上方向にだけ回転可能に連結された一対の側部床板とを有し、上記回転フレ−ム上に上記中央床板の一部を固定して載置された床板体と、上記回転フレ−ムに連結されたリンク機構および上記支持フレ−ムに設けられ上記リンク機構を駆動する駆動源とを有し、上記駆動源によって上記リンク機構を駆動することで支点側となる幅方向一端側あるいは他端側のどちらか一方の側部床板を上方へ屈曲させながら上記回転フレ−ムを幅方向他方が上昇する方向に揺動させる揺動駆動手段とを具備したことを特徴とするベッド装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】この発明はとくに病人用として好適するベッド装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】自によって寝返りを打ったり、体を起こすことのできない患者は、長期間にわたって仰臥したままの状態でいなければならない。 このように、長期間にわたって仰臥したままの姿勢でいると、いわゆる床ずれを起こし、患者の苦痛が増大することになるから、床ずれを防止するために患者の体位を適宜変換しなければならないということがある。

    【0003】患者の体位を適宜変換できるようにするため、本件出願人は特公平2−44225号公報に示されるベッド装置を提案した。 このベッド装置は、ベッド本体を有し、このベッド本体には回転支持体がその幅方向中央を回転軸として左右方向に回転自在に支持されて設けられている。 この回転支持体には床板体が設けられている。 この床板体は、中央床板およびこの中央床板の両側に側部床板がそれぞれ上方向にだけ回動可能に連結されてなる。

    【0004】上記回転支持体を、その幅方向中央を回転軸として左右方向に回動させると、上記回転支持体の下降する、幅方向一端側の側部床板がストッパ体に当たって下方向への回動が阻止されることで、上方向へ屈曲する。 それによって、中央床板上に仰臥した患者は、中央床板の回動に応じて体位が変換されるとともに、上方向へ屈曲した側部床板によって床板体上から落下するのが阻止される。 したがって、上記回転支持体を左右方向に交互に回転させて体位を変換することで、床ずれを防止することができる。

    【0005】ところで、上記構成のベッド装置においては、患者の体位を変換する際、回転支持体を、その幅方向中央を支点として左右方向に揺動させることで、床板体の中央床板を上記回転支持体の回動に連動させるようにしている。

    【0006】そのため、上記回転支持体は、幅方向中央を支点として左右のどちらか一方が上昇し、他方が下降する回動運動となり、その回動運動に上記中央床板が連動するようになっている。

    【0007】このように、回転支持体を、その幅方向中央を支点として回動させると、その幅方向一端側が下方へ回動できるよう、回転支持体の下面側に十分な空間を確保しなければならない。 そのためには、ベッド本体の高さ、つまり中央床板の上記ベッド本体に対する支持高さを高くしなければならない。

    【0008】中央床板の支持高さを高くすると、その上面に利用者が乗り降りしずらいということがあり、とくに利用者が病人の場合には自力で乗り降りできないことがあり、非常に不便である。 そのため、上記ベッド本体に設けられる床板体の支持高さはできるだけ低い方が患者が乗り降りする際に利用し易い。

    【0009】また、仰臥した患者が診察や介護をを受ける場合、仰臥した患者の支持高さが低すぎると、診察や介護がしずらいということがあるから、そのような場合には患者の支持高さを変えられることが望ましい。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】このように、従来のベッド装置は、患者の体位を変換する際、床板体を形成する中央床板の幅方向一端側を上昇させ、他端側を下降させて回動させる構成となっていたので、上記中央床板の下面側に、この中央床板の幅方向他端側を下降させることができるスペ−スを確保しなければならない。 そのため、床板体の支持高さが高くなり、患者が自力で乗り降りできず、使用しずらいということがあった。

    【0011】この発明は上記事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、床板体の支持高さを、患者が乗り降りし易いよう、十分に低くしても、患者の体位を変換できるよう、左右方向に揺動できるようにしたベッド装置を提供することにある。

    【0012】

    【課題を解決するための手段】この発明は、支持フレ−
    ムと、この支持フレ−ムに幅方向一端側と他端側が支持され上記一端側および他端側をそれぞれ支点にして左右上方向に揺動自在に支持された回転フレ−ムと、中央床板およびこの中央床板の両側にそれぞれ上方向にだけ回転可能に連結された一対の側部床板とを有し、上記回転フレ−ム上に上記中央床板の一部を固定して載置された床板体と、上記回転フレ−ムに連結されたリンク機構および上記支持フレ−ムに設けられ上記リンク機構を駆動する駆動源とを有し、上記駆動源によって上記リンク機構を駆動することで支点側となる幅方向一端側あるいは他端側のどちらか一方の側部床板を上方へ屈曲させながら上記回転フレ−ムを幅方向他方が上昇する方向に揺動させる揺動駆動手段とを具備したことを特徴とする。

    【0013】

    【作用】上記構成によれば、床板体の中央床板は幅方向一端側あるいは他端側を支点とし、支点と反対側が上昇する方向に回動されるから、床板体を回動させるために、その下方にスペ−スをほとんど確保せずにすむから、低い位置で回動させることができる。 また、回転フレ−ムをリンク機構によって駆動する前は、振れ止め手段によって左右方向に振れ動かないよう保持されているから、床板体が左右方向にがた付くのが防止される。

    【0014】

    【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。 図1に示すベッド装置はベ−ス1を備えている。 このベ−ス1は矩形枠状に形成されていて、その下面四隅部にはストッパ付きのキャスタ2が設けられている。 上記ベ−ス1の両側の長手方向両端部には、図3に示すように幅方向において対応する位置にそれぞれ一対のブラケット3が立設されている。 各一対のブラケット3には上下リンク機構4を構成する一対の回転軸5が回転自在に架設されている。 各回転軸5の両端部にはそれぞれ一対のレバ−6の一端部が固着されている。 各一対のレバ−6の他端にはそれぞれ支軸7の両端部が固着されている。 一対の支軸7の両末端にはそれぞれロ−ラ8
    が回転自在に設けられている。

    【0015】一方の回転軸5の中途部には第1のア−ム9の一端が固着され、他方の回転軸5の中途部には第2
    のア−ム11の中途部が固着されている。 第1のア−ム9の他端と第2のア−ム11の下方へ突出した一端とには連動杆12の一端と他端とがそれぞれ枢着されている。 この連動杆12の中途部上面には上下駆動機構13
    が設けられている。 この上下駆動機構13は上記連動杆12に揺動自在に取付けられた駆動源14およびこの駆動源14によって進退駆動される駆動軸15からなり、
    上記駆動軸15の先端が上記第2のア−ム11の他端に枢着されている。

    【0016】上記上下駆動機構13が作動してその駆動軸15が突出方向に駆動されると、第2のア−ム11が図1に矢印aで示す反時計方向に回動し、その回動に一方の回転軸5が連動する。 上記第2のア−ム11が回動すれば、その回動によって連動杆12が矢印bで示す方向にスライドし、第1のア−ム9が矢印cで示す反時計方向に回動する。

    【0017】上記第1のア−ム9と第2のア−ム11とが同じ反時計方向に回動すれば、各ア−ムに一端を連結した各一対のレバ−6が倒伏した状態から起立方向へ回動する。

    【0018】各レバ−6に連結された支軸7の両末端のロ−ラ8は、矩形枠状をなした載置フレ−ム21の両側内面に設けられた断面コ字状のガイドレ−ル22に転動自在に係合している。 したがって、上記一対のレバ−6
    が起立方向に回動すれば、その回動によって上記載置フレ−ム21がロ−ラ8を介して上昇させられるようになっている。 載置フレ−ム21がベ−ス1上で上昇した状態を図6に示す。

    【0019】なお、ガイドレ−ル22とロ−ラ8との係合により、上昇させられた載置フレ−ム21が長手方向に沿って自由に移動するのを防止するため、上記載置フレ−ム21とレバ−6とには連結リンク23の一端と他端とが回動自在に連結されていて、この連結リンク23
    を取り外すことで、上記載置フレ−ム21をベ−ス1から分解できるようになっている。

    【0020】上記載置フレ−ム21の上面には、この載置フレ−ム21よりも大きな矩形枠状をなした支持フレ−ム25が着脱自在に載置固定されている。 この支持フレ−ム25は図2と図3に示すように幅方向に沿う3本の横杆26の両端に連結部材27を介して縦杆28が取付けられてなる。 各縦杆28の上面にはそれぞれ長手方向全長にわたって合成樹脂製の当接板28aが設けられている。

    【0021】上記支持フレ−ム25の長手方向両端側に位置する一対の横杆26の両端部にはそれぞれ一対の受け部材29が立設されている。 各受け部材29にはその上面および内側面に開放した円弧状の凹部29aが形成されている。

    【0022】上記支持フレ−ム25の一対の縦杆28の間には回転フレ−ム32が配設されている。 この回転フレ−ム32の長手方向両端面にはそれぞれ一対の支持ロ−ラ33が回転自在に設けられている。 各支持ロ−ラ3
    3は上記受け部材29に形成された凹部29aにそれぞれ係合支持されている。

    【0023】上記支持フレ−ム25の一対の縦杆28の両端部には連結ブラケット30が上端を固着して垂設されている。 これら連結ブラケット30の下端は上記載置フレ−ム21の四隅部に着脱自在に取り付けられる。 したがって、支持フレ−ム25は上記載置フレ−ム21の上下動に連動するようになっている。

    【0024】支持フレ−ム25の長手方向一端側と中途部とに位置する一対の横杆26の両端部間には、図2、
    図3および図5に示すように一対の取付杆34が架設されている。 これら取付杆34の中途部間には上記横杆2
    6と平行に補助横杆26aが架設されている。 これらの杆部材26、26a、34には上記回転フレ−ム32を左右方向に揺動駆動するための揺動駆動手段35が設けられている。

    【0025】上記揺動駆動手段35は図4乃至図7に示すように構成されている。 つまり、図5に示すように一方の取付杆34の下面側にはブラケット36が設けられ、このブラケット36には駆動源37の一端が枢着されている。 この駆動源37はモ−タ38aと、このモ−
    タ38aが作動することで回転駆動されるねじ軸38b
    と、このねじ軸38bに沿って移動する可動体38cとからなる。

    【0026】上記可動体38cにはリンク機構40Aを構成する、L字状の一対の第1のリンク39の一端が枢着されている。 これら第1のリンク39の他端は支軸4
    1に固着されている。 この支軸41は、一方の横杆26
    と補助横杆26aとに立設されたブラケット40に回転自在に架設されている。

    【0027】上記支軸41の一端部は一方のブッラケット40から他方の横杆26側へ突出し、その突出端には直杆状の第2のリンク42の一端が固着されている。 この第2のリンク42の他端には連動ピン43が突設されている。 この連動ピン43は第3のリンク44と第4のリンク45との一端側に長手方向に沿って所定の長さで形成されたそれぞれの長孔44a、45aにスライド自在かつ抜出不能に係合している。

    【0028】上記第3のリンク44と第4のリンク45
    との他端には、連結ピン46の一端部がそれぞれ枢着されている。 各連結ピン46には、連結リンク47a、4
    7bの一端と、保持リンク48の両端に固着された保持部材49の一側面側とがそれぞれ枢着されている。 上記各連結リンク47a、47bの他端は上記回転フレ−ム32の長手方向両端の幅方向両端部にそれぞれ枢着されている。

    【0029】なお、上記連結リンク47a、47bの他端と上記回転フレ−ム32の両端に設けられた支持ロ−
    ラ33とは、図6に示すように一本のピン51によって上記回転フレ−ム32に取り付けられている。

    【0030】上記保持部材49の他側面には、支持フレ−ム25の幅方向内方側に位置する一端面側および下端面側に開放した、係合部としてのほぼL字状の保持溝5
    0が形成されている。 一対の保持部材49の保持溝50
    には上記他方の横杆26から補助横杆26aに向かって突設された係合体としての係合ピン52がスライド自在に係合している。 図8に示すように一対の係合ピン52
    の間隔L1 は、一対の保持溝50の開放端間の間隔よりもわずかに大きく、上記保持溝50の末端間の間隔L2
    よりも小さく設定されている。

    【0031】回転フレ−ム32が平な状態にあるとき、一対の係合ピン52は各保持部材49の保持溝50
    に係合している。 それによって、回転フレ−ム32は上記係合ピン52と保持溝50とが係合する範囲で左右水平方向にスライド自在に保持されている。 すなわち、回転フレ−ム32はリンク機構40によって揺動自在に支持され、しかもそのリンク機構40を構成する保持リンク48が水平方向にスライド自在に設けられているから、上記回転フレ−ム32を後述するごとく1つの駆動源37によって左右方向に揺動させることができるようになっている。

    【0032】図7において、駆動源37の可動体38c
    が矢印A方向に駆動されることで、第1のリンク39が矢印B方向に回動し、その回動に第2のリンク42が連動すると、この第2のリンク42の他端に設けられた連動ピン43が第4のリンク45の長孔45aの上端に係合してそのリンク45を同図に鎖線で示すように起立方向に回動させるとともに、第3のリンク44の長孔44
    aをスライドする。

    【0033】上記第4のリンク45が回動し始める際、
    その回動によって保持リンク48を矢印Cで示す水平方向へスライドさせる。 それによって、第4のリング45
    の上端側、つまり保持リンク48のスライド方向C側に位置する、一方の保持部材49の保持溝50から一方の係合ピン52が外れ、他方の係合ピン52は他方の保持部材49の保持溝50の末端側へ相対的にスライドする。

    【0034】それによって、保持リンク48は他方の係合ピン52を支点として回動可能な状態となるから、第4のリンク45の回動に連動して回動する。 保持リンク48が回動すれば、この回動に回転フレ−ム32が同図に鎖線で示すように連結リンク47a、47bを介して連動する。 つまり、回転フレ−ム32は、受け部材29
    の凹部29aに支持された幅方向一端側の支持ロ−ラ3
    3を支点として支持フレ−ム25上で他端側が上昇することになる。

    【0035】上記回転フレ−ム32が傾斜した状態で第1のリンク39を矢印Bと逆方向へ回転させ、上記駆動源37の可動体38cを矢印Aと逆方向に駆動すると、
    上記回転フレ−ム32と保持リンク48とが倒伏方向に回動する。 保持リンク48がほぼ水平な状態まで下降してくると、一方の保持部材49の保持溝50の開放端下面50aに一方の係合ピン52が当接する。 その状態から第1のリンク39をさらに駆動すると、連動ピン43
    が第3のリンク44の長孔44aを上方へスライドして末端に当接し、この第3のリンク44を図7に矢印Dで示す方向へ押圧する。 それによって、保持リンク48は矢印Cと逆の水平方向へスライドするから、一方の係合ピン52が一方の保持部材49の保持溝50に再度、係合することになる。

    【0036】この状態から、駆動源39の可動体38c
    を先程と逆方向、つまり矢印Aと逆方向に駆動すれば、
    第3のリンク44が起立方向に上昇するから、回転フレ−ム32を幅方向他端側を支点として揺動させることができる。

    【0037】つまり、リンク機構40Aに保持リンク4
    8を設け、この保持リンク48を左右方向にスライドできる構成としたことで、駆動源37の駆動力をリンク機構40Aを介して回転フレ−ム32に伝達する構成であっても、上記回転フレ−ム32を左右方向に回転させることができる。 言い換えれば、1つの駆動源37によって回転フレ−ム32を左右方向に回転させることができる。

    【0038】上記支持フレ−ム25の上面側には床板体61が設けられている。 この床板体61は図9(a)に示すように上記回転フレ−ム32とほぼ対応する大きさの中央床板62と、この中央床板62の両側に後述する構成のヒンジ63によって上昇方向にのみ回動可能に連結された一対の側部床板64とから構成されている。

    【0039】各床板62、64は複数、この実施例では第1乃至第4の、4つの床部62a〜62d、64a〜
    64dに分割され、各床板62、64の床部は、それぞれ回動自在に連結された4つの取付けフレ−ム65a〜
    65d上に載置されている。 中央床板62の各床部62
    a〜62dは上記取付けフレ−ム65a〜65dに固定され、側部床板64の各床部62a〜62dは上記取付けフレ−ム65a〜65d上に上方へ回動できるように載置されている。

    【0040】なお、上記各床部のうち、中央床板62の第2の床部62bだけが上記回転フレ−ム32に着脱自在に固定されている。 図9(b)に示すように、各床部62a〜62d、64a〜64dは中央床板62と一対の側部床板64とが合成樹脂をブロ−成形することで、
    一体成形されている。 中央床板62と側部床板64とは所定厚さの中空状に成形されていて、中央床板62の厚さ方向上端と、側部床板64の厚さ方向上端とは上記ヒンジ63を形成する薄肉部によって一体に連結されている。

    【0041】したがって、側部床板64は中央床板62
    に対して同図に鎖線で示す上昇方向に回動させることができ、下方向への回動は各床板62、64の対向する端面62a、64aが当接することで規制されるようになっている。

    【0042】ブロ−成形時に各床部には、その厚さ方向に貫通する複数の通気孔66が形成されている。 それによって、床板体61は厚さ方向の通気性を備えている。
    なお、各床部62a〜62d、64a〜64dは長さ寸法が異なる2種類の成形体からなり、長手方向両端に位置する一対の床部は2枚の成形体を並設することで形成され、その間に位置する2つの床部はそれぞれ長さが異なる1枚の成形体によってそれぞれ形成されている。

    【0043】上記回転フレ−ム32が上記揺動駆動手段35によって回動させられ、その回動に床板体61の中央床板62が連動すると、上昇方向側に位置する一方の側部床板64は中央床板62に対して同一平面をなす状態が維持され、下端側に位置する他方の側部床板64は支持フレ−ム25の側部に設けられた当接板28aに当接して下方への回動が阻止されることで、上方側へ所定の度で屈曲する。

    【0044】それによって、床板体61上に仰臥した利用者は左右方向に回動する中央床板62によって体位が左右に変換(起こされる)されるとともに、そのときに中央床板62の上面側に屈曲する側部床板64によって利用者が床板体61から落下するのが阻止されることになる。

    【0045】上記回転フレ−ム32の長手方向中途部には、図3に示すように上記床板体61の各床板62、6
    4の床部61a、64aを起伏させるための起伏用駆動機構71が設けられている。 この起伏用駆動機構71は図示しない動力伝達機構を内蔵したボックス72と、このボックス72の一側面と他側面とにそれぞれ設けられた一対の駆動源73と、上記ボックス72の一端側にその両側面から両端部を突出して設けられ上記一方の駆動源73によって回転駆動される第1の回転軸74と、上記ボックス72の他端側にその両側面から両端部を突出して設けられ上記他方の駆動源73によって回転駆動される第2の回転軸75とを有する。 各回転軸74、75
    の両端は上記回転フレ−ム32の両側に設けられたブラケット76にそれぞれ回転自在に支持されている。

    【0046】上記第1の回転軸74の両端部には第1の押上げア−ム77の一端が固着され、第2の回転軸75
    の両端部には第2の押上げア−ム78の一端部が固着されている。 各押上げア−ム77、78の他端部にはそれぞれロ−ラ79が回転自在に設けられている。

    【0047】上記第1の押上げア−ム77に設けられたロ−ラ79は、図9(a)に示す上記中央床板62の第1の床部62aが取付けられた取付けフレ−ム65aに転接し、第2の押上げア−ム78に設けられたロ−ラ7
    9は上記中央床板62の第3の床部62cの取付けフレ−ム65cに転接するようになっている。

    【0048】各ロ−ラ79が各取付けフレ−ム65a、
    65cに転接した状態で第1の回転軸74が回転駆動されて第1の押上げア−ム77が上昇方向に回動させられると、中央床板62の第1の床部62aが起立方向に上昇させられ、それに一対の側部床板64の第1の床部6
    4aも連動する。

    【0049】上記第2の回転軸75が回転駆動されて第2の押上げア−ム78が上昇方向に回動させられると、
    中央床板62の第3の床部62cが起立方向に回動させられ、それに第4の床部62dが連動するから、これらがへの字状に屈曲する。 また、中央床板62の第3、第4の床部62c、62dが回動すれば、それに一対の側部床板64の第3、第4の床部64c、64dも連動する。

    【0050】つぎに上記構成のベッド装置の動きについて説明する。 支持フレ−ム25の上面側に設けられた床板体61は上下動作、幅方向の回動動作(ロ−リング)
    および一部の床部の起伏動作の3つの動作を行うことができる。

    【0051】上下動作を行わせるためには、上下駆動機構13を作動させその駆動軸15を突出方向に駆動する。 それによって、一対の回転軸5を介してその両端に設けられたレバ−6を倒伏状態から起上させることができるから、そのレバ−6の回動に応じて載置フレ−ム2
    1を上昇させることができる。

    【0052】上記載置フレ−ム21の上面側には、上記床板体61が載置された回転フレ−ム32が支持フレ−
    ム25を介して設けられているから、これらが連動して上昇することになる。 つまり、床板体61上に仰臥した患者を介護したり、診察を受ける場合などには、それらのことがし易いよう、床板体61の高さを調整することができ、また患者が床板体61に乗り降りする際には、
    上記床板体61を十分に低くすることで、乗り降りが容易となる。

    【0053】上記床板体61を幅方向に回動させるためには、揺動駆動手段35の駆動源37を作動させてリンク機構40を駆動する。 リンク機構40は、上記駆動源37の可動体38cの移動方向に応じて、第3のリンク44あるいは第4のリンク45が上昇方向へ駆動される。

    【0054】第4のリンク45が上昇方向に駆動されれば、上述したように回転フレ−ム32は幅方向一端側の受け部材29の凹部29aに係合したロ−ラ51を支点として幅方向他端側が回動上昇する。

    【0055】回転フレ−ム32が幅方向一端側を支点として他端側が上昇すれば、その回動に床板体61が連動する。 つまり、床板体61は、図7に鎖線で示すようにその中央床板62が幅方向一端側を支点として他端側が上昇し、それによって幅方向一端側に連結された一方の側部床板64はその下面が支持フレ−ム25の当接板2
    8aに当接して上方へ屈曲し、他端側に連結された他方の側部床板64は中央床板62と同一平面をなして連動する。

    【0056】第3のリンク44が上昇方向に駆動されるよう、駆動源37を作動させれば、上記回転フレ−ム3
    2を先程と逆方向へ回動させることができる。 したがって、駆動源37による可動体38cの駆動方向を、たとえば所定時間ごとに変えるようにすれば、上記回転フレ−ム32によって床板体61の中央床板62を左右に交互に回動させることができる。

    【0057】中央床板62を所定の時間ごとに左右交互に回動させれば、床板体61上に仰臥した利用者の体位を左右に変換することができる。 それによって、長期間に亘って仰臥しなければならない病人や老人などの利用者が床づれを招くのを防止することができ、また回動する中央床板62の基端側となる幅方向一端側に連結された側部床板64が上方向へ屈曲し、床板体61がほぼL
    字状となることで、左方向あるいは右方向に体位が変換された利用者が床板体61上から落下するのが防止される。

    【0058】このように、床板体61上に仰臥した利用者の体位を変換する場合、上記中央床板62は幅方向一端側を支点として他端側が上昇する方向に駆動される。
    そのため、回動する中央床板62の下端側となる、幅方向一端側を、床板体61の支持高さよりほとんど下方へ変位させることなく上記中央床板62を回動させることができるから、床板体61の支持高さを十分に低くしても、上記中央床板62を左右方向に回動させて利用者の体位を変換することができる。

    【0059】なお、中央床板62を左右方向に回動させて利用者の体位を変換する際、床板体61の支持高さが高いと、利用者に不安感を与えることがあるので、低い位置で行う方がよい。

    【0060】床板体61の支持高さを十分に低くすることができれば、その床板体61への乗り降りがし易くなるから、利用者がとくに病人や老人などの場合、介護者なしで乗り降りが可能になることもある。

    【0061】上記床板体61が水平な状態にあるときには、支持フレ−ム25に設けられた一対の係合ピン52
    が回転フレ−ム32側に設けられた保持部材49の保持溝50に係合し、上記回転フレ−ム32を左右方向にスライド自在に支持している。

    【0062】駆動源37が作動してリンク機構40Aが駆動されると、上記保持部材49が左右いずれかの方向にスライドし、左右一方の保持溝50と係合ピン52との係合が外れる。 それによって、上記保持部材49は、
    スライド方向に応じて右方向あるいは左方向のどちらか一方の係合ピン52を支点として回転できるため、その回転に回転フレ−ム32を連動させることができる。

    【0063】したがって、リンク機構40Aによって回転フレ−ム32を左右方向に回転させる構成であっても、上記回転フレ−ム32を1つの駆動源37によって駆動することができる。

    【0064】駆動源37が1つですめば、2つ用いる場合に比べて構成が簡単となるから、ベッド装置の軽量化、製造の容易化などを計ることができる。 しかも、上記係合ピン52と保持溝50との係合状態は、上記リンク機構40を作動させることで、自動的に係脱する構成であり、そのための操作が全く不要であるから、使用し易く、非常に便利である。

    【0065】上記床板体61を背上げ動作させるためには、床板体61を水平にして起伏用駆動機構71を作動させる。 つまり、一対の駆動源73を作動させ、第1の回転軸74と第2の回転軸75とを回動させ、それに押上げア−ム77、78を連動させる。

    【0066】第1の押上げア−ム77が上昇方向に駆動されれば、図1に鎖線で示すように中央床板62の第1
    の床部62aが上昇し、それに一対の側部床板64の第1の床部64aも連動するから、利用者は上半身を起こすことができる。 第2の押上げア−ム78が上昇方向に駆動されれば、中央床板62の第3の床部62cは、第2の床部62bに連結された一端を支点として他端側が上昇する方向に回動するから、その他端に連結された第4の床部62dの一端側も上昇する。

    【0067】つまり、第3の床部62cと第4の床部6
    2dとがほぼへの字状に屈曲し、それに一対の側部床板64の第3、第4の床部64c、64dも連動する。 したがって、上半身が起こされた利用者は、への字状に屈曲した第3の床部62c、64cと第4の床部62d、
    64dとによって脚が屈曲状態で保持されるから、上半身を起こした姿勢を楽に維持することができる。

    【0068】上記起伏用駆動機構71を回転フレ−ム3
    2に設けるようにしたことで、回転フレ−ム32が左右方向に回転する際に、上記起伏用駆動機構71が支持フレ−ム25と干渉するのをなくすことができる。 つまり、上記起伏用駆動機構71と支持フレ−ム25との間隔を十分に小さくしても、上記回転フレ−ム32の回転に支障をきたすことがない。 そのため、起伏用駆動機構71と支持フレ−ム25との間隔を十分に小さくすることで、ベッド装置の高さを低くすることが可能となる。

    【0069】また、上記ベ−ス1に対して載置フレ−ム21、支持フレ−ム25および床板体61が着脱自在に設けられているから、これらを取り外すことで、運搬などの持運びを容易に行うことが可能となる。

    【0070】

    【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、回転フレ−ムに設けられた床板体を、その幅方向一端側と他端側との一方を支点として他方が上昇するよう揺動させることができる構成とした。

    【0071】そのため、床板体上に仰臥した利用者の体位を変換して、寝返りを打たせることができるばかりか、上記床板体を構成する中央床板あるいは側部床板を、ほとんど下方へ変位させることなく利用者の体位を変換させることができる。

    【0072】つまり、床板体の下方に空間部を確保しなくとも、上記床板体を揺動させることができるから、床板体の支持高さを、利用者が乗り降りし易いよう、十分に低くすることが可能となる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】この発明の一実施例の全体構成を示す正面図。

    【図2】同じく支持フレ−ムの一部省略した平面図。

    【図3】同じくベ−ス、支持フレ−ムおよび回転フレ−
    ムの分解斜視図。

    【図4】同じく揺動駆動手段のリンク機構の部分の分解斜視図。

    【図5】同じく揺動駆動手段の平面図。

    【図6】同じく揺動駆動手段の側面図。

    【図7】同じく揺動駆動手段の正面図。

    【図8】同じく保持リンクの拡大正面図。

    【図9】(a)は同じく床板体の下面側から見た平面図、(b)は同じく図9(a)中のX−X線に沿う拡大断面図。

    【図10】同じく全体構成の概略を示す分解斜視図。

    【符号の説明】

    25…支持フレ−ム、32…回転フレ−ム、35…揺動駆動手段、37…駆動源、40…リンク機構A、52…
    係合ピン(係合体)、61…床板体、62…中央床板、
    64…側部床板。

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