寝台装置

申请号 JP2015171349 申请日 2015-08-31 公开(公告)号 JP6112319B2 公开(公告)日 2017-04-12
申请人 パラマウントベッド株式会社; 发明人 川本 哲司; 増川 貴之; 伊藤 良文;
摘要
权利要求

背ボトムを有する寝台と; 前記寝台の寝台面よりも上方に位置して左右方向に延びる回動軸回りに前記背ボトムを、起伏を伴い回動自在に保持する回動機構を有し、前記寝台を支持する支持架台と;を備え、 前記回動機構が、前記背ボトムに連結されて前記寝台面よりも上方に突出した可動部材と、前記可動部材に前記回動軸を介して連結されて前記寝台面よりも上方に突出した固定部材と;を備え、 前記回動機構のうち、前記寝台面よりも上方に位置する部分が、前記寝台によって支持されるマットレスに左右方向に対向することで前記マットレスの左右方向の移動を規制する規制機構を兼ねている ことを特徴とする寝台装置。前記支持架台が、前記回動機構を介して前記背ボトムが連結されて前記寝台の荷重を受け止める架台本体を備え; 前記固定部材が、前記架台本体に固定されている ことを特徴とする請求項1に記載の寝台装置。前記可動部材または前記固定部材に、前記可動部材および前記固定部材の前記回動軸回りの相対的な位置関係に基づいて、前記背ボトムの回動度を表示する角度表示部が設けられている ことを特徴とする請求項1または2に記載の寝台装置。前記角度表示部が、目盛部と指示部とを備え; 前記指示部が、前記目盛部に対し左右方向の外側から重なる; ことを特徴とする請求項3に記載の寝台装置。前記回動機構に、医療器具を係止する係止部が設けられ; 前記係止部が、前記角度表示部の下方に位置している; ことを特徴とする請求項3または4に記載の寝台装置。前記規制機構が、前記寝台における左右方向の端縁と左右方向に同等の位置に配置されている ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の寝台装置。前記固定部材および前記可動部材の上端部同士が、前記回動軸で連結されている ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の寝台装置。

说明书全文

本発明は、寝台装置に関する。

従来から、例えば下記特許文献1に示す寝台装置が知られている。寝台装置は、背ボトムを有する寝台と、寝台の上方に位置して左右方向に延びる回動軸回りに背ボトムを回動自在に保持する回動機構を有し、寝台を支持する支持架台と、を備えている。 前記寝台装置では、回動軸が寝台の上方に位置することで、寝台上の使用者の大転子に回動軸が接近する。これにより、背ボトムが回動軸回りに回動するときに、使用者の圧迫感が低減される。

特開2006−340962号公報

ところで近年、構造の複雑化を抑えつつ多様な機能を実装することができる寝台装置が望まれている。

本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、構造の複雑化を抑えつつ多様な機能を実装することを目的とする。

前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。 (1)本発明に係る寝台装置は、背ボトムを有する寝台と;前記寝台の台面よりも上方に位置して左右方向に延びる回動軸回りに前記背ボトムを、起伏を伴い回動自在に保持する回動機構を有し、前記寝台を支持する支持架台と;を備え、前記回動機構が、前記背ボトムに連結されて前記寝台面よりも上方に突出した可動部材と、前記可動部材に前記回動軸を介して連結されて前記寝台面よりも上方に突出した固定部材と、を備え;前記回動機構のうち、前記寝台面よりも上方に位置する部分が、前記寝台によって支持されるマットレスに左右方向に対向することで前記マットレスの左右方向の移動を規制する規制機構を兼ねていることを特徴とする。 (2)上記(1)に記載の寝台装置では、前記支持架台が、前記回動機構を介して前記背ボトムが連結されて前記寝台の荷重を受け止める架台本体を備え;前記固定部材が、前記架台本体に固定されている構成を採用してもよい。 これらの発明では、回動機構のうち、寝台の上方に位置する部分が、マットレスに左右方向に対向することでマットレスの左右方向の移動を規制する規制機構を兼ねている。したがって、構造の複雑化を抑えつつ、マットレスの左右方向の移動を規制することが可能になり、多様な機能を実装することができる。 (3)上記(1)または(2)に記載の寝台装置では、前記可動部材または前記固定部材に、前記可動部材および前記固定部材の前記回動軸回りの相対的な位置関係に基づいて、前記背ボトムの回動度を表示する角度表示部が設けられている構成を採用してもよい

これらの発明では、回動機構に、可動部材および固定部材の回動軸回りの相対的な位置関係に基づいて、背ボトムの回動角度を表示する角度表示部が設けられている。したがって、構造の複雑化を抑えつつ、背ボトムの回動角度を把握することが可能になり、多様な機能を実装することができる。

上記(3)に記載の寝台装置では、前記角度表示部が、左右方向の外側に露出している構成を採用してもよい。

この場合、角度表示部が、左右方向の外側に露出しているので、角度表示部による背ボトムの回動角度の表示を、寝台装置に対する左右方向の外側から容易に把握することができる。

(4)上記(3)に記載の寝台装置では、前記角度表示部が、目盛部と指示部とを備え;前記指示部が、前記目盛部に対し左右方向の外側から重なる;構成を採用してもよい。 (5)上記(3)または(4)に記載の寝台装置では、前記回動機構に、医療器具を係止する係止部が設けられ;前記係止部が、前記角度表示部の下方に位置している;構成を採用してもよい。 この場合、回動機構に、医療器具を係止する係止部が設けられているので、構造の複雑化を抑えつつ、さらに多様な機能を実装することができる。

(6)上記(1)から(5)のいずれか1つに記載の寝台装置では、前記規制機構が、前記寝台における左右方向の端縁と左右方向に同等の位置に配置されている構成を採用してもよい。

この場合、規制機構が、寝台における左右方向の端縁と左右方向に同等の位置に配置されているので、マットレスの移動を効果的に規制することができる。

(7)上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の寝台装置では、前記固定部材および前記可動部材の上端部同士が、前記回動軸で連結されている構成を採用してもよい。

本発明によれば、構造の複雑化を抑えつつ多様な機能を実装することができる。

本発明の一実施形態に係る寝台装置を左右方向から見た側面図である。

図1に示す寝台装置の上面図である。

図1に示す寝台装置の下面図である。

図1に示す寝台装置を脚側から見た側面図である。

図1に示す寝台装置を構成する背ボトムおよび脚ボトムを回動させた状態を示す斜視図である。

図1に示す寝台装置を構成する第1回動機構を拡大した側面図である。

図1に示す寝台装置を構成する第1回動機構を拡大した側面図であって、背ボトムを回動させた状態を示す図である。

図1に示す寝台装置を構成する第1回動機構の要部を拡大した上面図である。

本発明の一実施形態に係る寝台装置10を、図面に基づいて以下に説明する。寝台装置10は、例えば、医療環境下(介護環境下を含む)において利用することができる。図1から図8において、矢印Hは人(使用者)が寝る際に頭側となる向きを示し、また矢印Fは人が寝る際に脚側となる向きを示している。以下の説明においては、矢印H、Fの方向である前後方向に対して直交する平方向を左右方向と言う場合が有る。

図1から図5に示すように、寝台装置10は、寝台11と、支持架台12と、ボード13と、駆動機構14と、を備えている。なお図5では、駆動機構14の図示を省略している。 寝台11は、長尺でかつ複数並設されることで寝台面15を形成するパネル部材16を備えている。各パネル部材16は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。各パネル部材16は、左右方向(パネル部材が延びるパネル長手方向)に延びる長尺な板状に形成され、各パネル部材16の表裏面は、上下方向を向いている。パネル部材16は、前後方向に複数並設されている。各パネル部材16は、駆動機構14によって寝台11が背上げまたは膝上げ等の変形、例えば起伏を伴う回動させられる前の標準状態において、上下方向および左右方向のいずれの方向においても同等の位置に配置され、同一平面上に配置されている。

各パネル部材16の左右方向の両端部には、左右一対のカバー部材17が設けられている。カバー部材17は、各パネル部材16に左右方向の外側から装着されている。カバー部材17は、左右方向の外側に向けて突となる半楕円形状に形成されている。 複数のパネル部材16および複数のカバー部材17の各上面は、前述の寝台面15を形成している。寝台面15は、前述の標準状態において、上下方向に直交する直交面とされている。寝台面15は、その平面視において左右方向よりも前後方向に長い矩形状に形成されている。寝台面15の長手方向は前後方向とされ、寝台面15の短手方向は左右方向となっている。寝台面15上には、マットレスMが配置される。

複数のパネル部材16は、前後方向に複数のグループに区画されている。複数のパネル部材16は、頭側Hから脚側Fに向けて、背ボトム18と、脚ボトム19と、の順にグループ分けされている。さらに、脚ボトム19は、頭側Hから脚側Fに向けて、膝ボトム20と、足ボトム21と、の順にグループ分けされている。背ボトム18は、寝台面15における背に対応し、脚ボトム19は、寝台面15における腰から足に対応する。膝ボトム20は、寝台面15における腰から膝に対応し、足ボトム21は、寝台面15における膝から足に対応する。背ボトム18の上面および脚ボトム19(膝ボトム20および脚ボトム19)の上面はそれぞれ、寝台面15の一部を形成している。

支持架台12は、寝台11を支持する。本実施形態では、支持架台12が、背ボトム18および脚ボトム19(可動ボトム)を回動軸22、23回りに回動自在に支持していて、寝台装置10は、いわゆるギャッチベットとなっている。支持架台12は、架台本体24と、第1回動機構25と、第2回動機構26と、を備えている。 架台本体24は、寝台11、および寝台11上の使用者それぞれの荷重を受け止める。架台本体24は、平面視において矩形状をなすメインフレーム27と、メインフレーム27から下方に向けて延びる脚部材28と、を備えている。

メインフレーム27(架台本体24)は、左右方向に寝台11(寝台面15)よりも小さく、メインフレーム27の幅(左右方向の大きさ)は、寝台11の幅よりも狭い。メインフレーム27の左右方向の中央部は、寝台11の左右方向の中央部と左右方向に同等の位置に配置されている。寝台11は、メインフレーム27から左右方向の両側に突出している。メインフレーム27は、寝台11の左右方向の両端部を下方から支持可能とされている。

メインフレーム27は、前後方向に延びる左右一対の縦部材30と、左右方向に延びる前後一対の横部材31と、を備えている。前後一対の横部材31は、左右一対の縦部材30を左右方向に連結している。横部材31の左右方向の端部は、縦部材30に連結されている。縦部材30の前後方向の端部は、横部材31よりも前後方向の外側に突出している。 脚部材28は、複数備えられていて、本実施形態では、左右一対の脚部材28が、前後方向に間隔をあけて一対配置されている。脚部材28は、メインフレーム27において縦部材30と横部材31とが連結された部分に配置されている。脚部材28の下端部には、キャスター29が設けられている。

第1回動機構25は、背ボトム18を第1回動軸22回りに回動自在に保持する。第1回動機構25は、背ボトム18を第1回動軸22回りに起伏回動することで、背ボトム18の頭側Hを上昇させながら背ボトム18を水平面に対して傾斜させる。第1回動機構25は、第1被連結部材32と、第1可動部材33と、第1固定部材34と、を備えている。

第1被連結部材32には、背ボトム18を形成するパネル部材16が連結される。第1被連結部材32は、背ボトム18を形成する複数のパネル部材16を一体に連結する。第1被連結部材32は、各パネル部材16の下面に連結されている。第1被連結部材32は、前後方向に延びるとともに、左右方向に間隔をあけて一対配置されている。

第1可動部材33は、背ボトム18に連結されており、本実施形態では、第1被連結部材32を介して背ボトム18に連結されている。第1可動部材33は、可動バー部35と、可動プレート部36と、を備えている。可動バー部35は、背ボトム18に対して脚側Fに位置していて、架台本体24上に配置されている。可動バー部35は、左右方向に直線状に延び、一対の縦部材30上に架設されている。可動バー部35には、第1被連結部材32の脚側Fの端部が連結されている。

可動プレート部36は、可動バー部35を左右方向の両側から挟み込んで一対設けられている。各可動プレート部36は、可動バー部35の左右方向の端部に、左右方向の外側から連結されている。各可動プレート部36は、第1可動部材33の左右方向の端部を形成している。第1可動部材33の左右方向の端部は、左右方向の外側に露出している。可動プレート部36の上端部は、寝台面15よりも上方に突出している。

第1固定部材34は、架台本体24に連結されている。第1固定部材34は、固定バー部37と、固定プレート部38と、を備えている。固定バー部37は、可動バー部35に対して脚側Fに位置していて、架台本体24上に配置されている。固定バー部37は、左右方向に直線状に延び、一対の縦部材30材上に架設されている。固定バー部37は、各縦部材30に連結されている。

固定プレート部38は、固定バー部37を左右方向の両側から挟み込んで一対設けられている。各固定プレート部38は、固定バー部37の左右方向の端部に、左右方向の外側から連結されている。各固定プレート部38は、第1固定部材34の左右方向の外側の端部を形成している。第1固定部材34の左右方向の端部は、左右方向の外側に露出している。固定プレート部38の上端部は、寝台面15よりも上方に突出している。

第1固定部材34は、左右一対の可動プレート部36の内側に配置され、固定プレート部38は、可動プレート部36に左右方向の内側から隣接している。第1固定部材34は、第1可動部材33に第1回動軸22を介して連結されている。第1回動軸22は、寝台面15の上方に位置して左右方向に延びている。第1回動軸22は、左右一対、同軸に配置されていて、可動プレート部36および固定プレート部38の上端部同士を連結している。 なお、このように第1回動軸22が寝台面15の上方に位置することで、寝台面15上の使用者の大転子に第1回動軸22が接近する。これにより、背ボトム18が第1回動軸22回りに回動するときに、使用者の圧迫感が低減される。

第2回動機構26は、脚ボトム19を第2回動軸23回りに回動自在に保持する。第2回動機構26は、脚ボトム19を第2回動軸23回りに回動することで、脚ボトム19において膝ボトム20と足ボトム21との間に位置する部分が上側に向けて突となるように、脚ボトム19を屈曲させる。このとき、膝ボトム20の頭側Hの端部が前後方向に固定された状態で、足ボトム21の脚側Fの端部が架台本体24上を頭側Hに移動する。

第2回動機構26は、第2被連結部材39と、第2可動部材40と、第2固定部材41と、を備えている。第2被連結部材39には、脚ボトム19を形成するパネル部材16が連結される。第2被連結部材39は、脚ボトム19を形成する複数のパネル部材16を一体に連結する。第2被連結部材39は、各パネル部材16の下面に連結されている。第2被連結部材39は、前後方向に延びるとともに、左右方向に間隔をあけて一対配置されている。

各第2被連結部材39は、前後方向に沿って頭側分割部42と脚側分割部43とに2分割されている。頭側分割部42には、膝ボトム20を形成するパネル部材16が連結され、脚側分割部43には、足ボトム21を形成するパネル部材16が連結される。頭側分割部42と脚側分割部43とは、左右方向に延びる第3回動軸44を介して回動自在に連結されている。

第2可動部材40は、脚ボトム19に連結されており、本実施形態では、第2被連結部材39を介して脚ボトム19に連結されている。第2可動部材40は、第2被連結部材39に対して頭側Hに位置している。第2可動部材40には、第2被連結部材39の頭側Hの端部が連結されている。なお、第2被連結部材39の脚側Fの端部は、自由端とされている。

第2固定部材41は、架台本体24に連結されており、本実施形態では、第1固定部材34を介して架台本体24に連結されている。第2固定部材41は、第1固定部材34から脚側Fに向けて突出している。第2固定部材41は、左右方向に間隔をあけて一対配置されている。第2固定部材41は、第2可動部材40に第2回動軸23を介して連結されている。第2回動軸23は、寝台面15の下方に位置して左右方向に延びている。第2回動軸23は、左右一対、同軸に配置されている。

前記支持架台12では、第1回動機構25を介して背ボトム18が架台本体24に連結され、第2回動機構26を介して脚ボトム19が架台本体24に連結されている。第1回動機構25および第2回動機構26が、前述の標準状態から背ボトム18および脚ボトム19を回動させることで、寝台11は、図5に示すような、背上げおよび脚上げ(膝上げ)がされた典型的な使用状態となる。寝台11を標準状態から使用状態にするときには、脚上げを背上げに先行して実施することで、使用者の寝台装置10に対するずれを効果的に防止することができる。

図1から図5に示すように、ボード13は、支持架台12に固定され、寝台面15よりも上方に立ち上がっている。ボード13は、前後一対、備えられていて、架台本体24の前後方向の両側の端部から立ち上がっている。

駆動機構14は、背ボトム18および脚ボトム19(可動ボトム)を回動軸22、23回りに回動させる。駆動機構14は、背ボトム18を回動させる第1駆動機構14aと、脚ボトム19を回動させる第2駆動機構14bと、を備えている。 各駆動機構14は、支持架台12に取り付けられる。各駆動機構14は、脚ボトム19の下方に配置されている。各駆動機構14は、寝台11の下方に設けられた配置空間45に配置される。配置空間45は、架台本体24におけるメインフレーム27と脚部材28との間に設けられている。各駆動機構14は、当該寝台装置10の左側または右側に向けて配置空間45を通して露出している。

各駆動機構14は、伸縮部46と、駆動部47と、を備えている。伸縮部46は、前後方向に延び、前後方向に伸縮自在とされている。駆動部47は、外部から供給される動に基づいて伸縮部46を伸縮させる。 各駆動機構14は、可動ボトムである背ボトム18または脚ボトム19と、架台本体24と、にそれぞれ連結されている。各駆動機構14は、支持架台12に設けられた前後一対のリンク機構48、49を介して、背ボトム18または脚ボトム19と、架台本体24と、に連結されている。前後一対のリンク機構48、49は、各駆動機構14の伸縮部46の前後方向の伸縮を、背ボトム18または脚ボトム19の回動軸22、23回りの回動に変換する。

第1駆動機構14aの頭側Hに設けられたリンク機構48aは、第1駆動機構14aと第1可動部材33とを連結し、第1駆動機構14aの脚側Fに設けられたリンク機構49aは、第1駆動機構14aと架台本体24を連結している。これらの両リンク機構48a、49aは、第1駆動機構14aの伸長を、背ボトム18の第1回動軸22回りの上側に向けた回動に変換する。 また、第2駆動機構14bの頭側Hに設けられたリンク機構48bは、第2駆動機構14bと第2可動部材40とを連結し、第2駆動機構14bの脚側Fに設けられたリンク機構49bは、第2駆動機構14bと架台本体24を連結している。これらの両リンク機構48b、49bは、第2駆動機構14bの収縮を、脚ボトム19の第2回動軸23回りの上側に向けた回動に変換する。

なお図示の例では、各駆動機構14において、駆動部47は、人の操作を動力源とする手動駆動部であり、各駆動機構14は、手動式の駆動機構14となっている。駆動部47は、伸縮部46の脚側Fの端部に配置され、架台本体24から前後方向に沿う脚側Fに向けて突出している。これにより、駆動部47によって背ボトム18および脚ボトム19を回動させるときに、操作性が確保されている。一方、駆動部47を操作しない状態(寝台装置10の通常の使用状態)では、例えば、駆動部47が脚側Fから頭側Hに向けて屈曲されること等により、駆動部47が、図1に二点鎖線で示す位置Pに配置されて配置空間45内に格納され、医療従事者などの邪魔になることが抑えられる。 駆動部47として、電力を動力源とする電動駆動部を採用することも可能である。

ここで本実施形態では、図6に示すように、第1可動部材33または第1固定部材34に角度表示部50が設けられている。角度表示部50は、図6および図7に示すように、第1可動部材33および第1固定部材34の第1回動軸22回りの相対的な位置関係に基づいて、背ボトム18の回動角度を表示する。角度表示部50は、第1可動部材33および第1固定部材34の間で直接、回動角度を表示する。言い換えると、角度表示部50は、第1可動部材33および第1固定部材34の間で、他の部材を介することなく回動角度を表示する。

角度表示部50は、第1回動機構25に設けられている。角度表示部50は、第1可動部材33および第1固定部材34のうちの少なくとも一方に設けられ、図示の例では、第1可動部材33および第1固定部材34の両方に設けられている。角度表示部50は、第1固定部材34に設けられた目盛部51と、第1可動部材33に設けられた指示部52と、を備えている。

図7に示すように、目盛部51は、固定プレート部38において左右方向の外側を向く外面に設けられている。目盛部51は、第1回動軸22回りに間隔をあけて配置された複数の目盛り線51aを備えている。目盛り線51aは、背ボトム18の回動角度に対応している。図6に示すように、指示部52は、可動プレート部36の外周縁の一部によって形成されている。指示部52は、可動プレート部36の上端部から脚側F斜め下側に向けて直線状に延びている。指示部52は、固定プレート部38の目盛部51に左右方向の外側から重なっている。

図7に示すように、角度表示部50は、背ボトム18が、前述の標準状態から所定の回動角度、第1回動軸22の上側に向けて回動したときに、当該回動角度に対応する目盛り線51a上に指示部52を位置させて角度を指し示す。角度表示部50は、左右方向の外側に露出しており、第1可動部材33および第1固定部材34それぞれの左右方向の端部の第1回動軸22回りの相対的な位置関係に基づいて、背ボトム18の回動角度を表示する。

また、第1回動機構25には、例えばハルンバッグやウリバッグ等の医療器具を係止する係止部53が設けられている。係止部53は、第1固定部材34の左右方向の端部に設けられている。図示の例では、固定プレート部38の下端部は、可動プレート部36の下端部よりも下方に突出していて、係止部53は、固定プレート部38の下端部に配置されている。係止部53は、固定プレート部38を左右方向に貫通する貫通孔とされている。

さらに図6に示すように、第1回動機構25のうち、寝台面15の上方に位置する部分は、規制機構54を兼ねている。規制機構54は、マットレスM(図1参照)に左右方向に対向することでマットレスMの左右方向の移動を規制する。規制機構54は、可動プレート部36および固定プレート部38それぞれの上端部によって形成されている。図8に示すように、規制機構54は、寝台面15における左右方向の端縁と左右方向に同等の位置に配置されている。図示の例では、可動プレート部36および固定プレート部38の各上端部において、左右方向の内側を向く内面が、カバー部材17の左右方向の外側の端縁と、左右方向に同等の位置に配置されている。

以上説明したように、本実施形態に係る寝台装置10によれば、第1可動部材33および第1固定部材34に、第1可動部材33および第1固定部材34の第1回動軸22回りの相対的な位置関係に基づいて、背ボトム18の回動角度を表示する角度表示部50が設けられている。したがって、構造の複雑化を抑えつつ、背ボトム18の回動角度を把握することが可能になり、多様な機能を実装することができる。

また、角度表示部50が、左右方向の外側に露出しているので、角度表示部50による背ボトム18の回動角度の表示を、寝台装置10に対する左右方向の外側から容易に把握することができる。

また、第1回動機構25のうち、寝台面15(寝台11)の上方に位置する部分が、マットレスMに左右方向に対向することでマットレスMの左右方向の移動を規制する規制機構54を兼ねている。したがって、構造の複雑化を抑えつつ、マットレスMの左右方向の移動を規制することが可能になり、多様な機能を実装することができる。 さらに、規制機構54が、寝台面15(寝台11)における左右方向の端縁と左右方向に同等の位置に配置されているので、マットレスMの移動を効果的に規制することができる。

また、第1回動機構25に、医療器具を係止する係止部53が設けられているので、構造の複雑化を抑えつつ、さらに多様な機能を実装することができる。

なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。

例えば、角度表示の実現方法として、第1可動部材33と第1固定部材34との配置を入れ替えることも可能である。かかる場合には、例えば、第1可動部材33の外表面に目盛部51を、第1固定部材34に指示部52を設ける構成を採用することができる。これにより、角度表示部50は、背ボトム18が、前述の標準状態から所定の回動角度、第1回動軸22の上側に向けて回動したときに、当該回動角度に対応する目盛り線51aを指示部52の下に位置させて角度を指し示すことが可能になる。なおこの場合であっても、角度表示部50を左右方向の外側に露出させ、第1可動部材33および第1固定部材34それぞれの左右方向の端部の第1回動軸22回りの相対的な位置関係に基づいて、背ボトム18の回動角度を表示することができる。

また、角度表示部50を、第1可動部材33や第1固定部材34における左右方向の外側でなく内側に設けることも可能であり、左右方向の外側に露出させなくてもよい。 また、目盛り線51aは、第1固定部材34または第1可動部材33の表面を加工して刻み付けることにより表示することも可能である。 また、係止部53がなくてもよい。

前記実施形態では、駆動機構14が、脚ボトム19の下方に配置されるが、本発明はこれに限られない。例えば、駆動機構14が、背ボトム18の下方に配置されてもよい。 背ボトム18と脚ボトム19との間に、腰ボトムが配置されていてもよい。前記腰ボトムとしては、支持架台12に固定された構成を採用することが可能である。

前記実施形態では、背ボトム18および脚ボトム19の両方が、回動軸22、23回りに回動する可動ボトムとされたいわゆる2クランク(2ACT)のギャッチベッドを採用したが、本発明はこれに限られない。例えば、背ボトム18が回動軸22回りに回動する1クランク(1ACT)のギャッチベッドを採用することも可能である。

その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。

10 寝台装置 11 寝台 12 支持架台 15 寝台面 18 背ボトム 22 第1回動軸(回動軸) 25 第1回動機構(回動機構) 33 第1可動部材(可動部材) 34 第1固定部材(固定部材) 50 角度表示部 53 係止部 54 規制機構 M マットレス

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