電動ベッド

申请号 JP2014555036 申请日 2014-09-12 公开(公告)号 JP5690033B1 公开(公告)日 2015-03-25
申请人 パナソニックIpマネジメント株式会社; 发明人 洋平 久米; 洋平 久米; 将平 塚田; 将平 塚田; 河上 日出生; 日出生 河上;
摘要 第1フレーム(2a)に対して第2フレーム(2b)を昇降動作させる第1駆動部(4c)と、第1駆動部(4c)による昇降動作を制御する制御装置(12)と、スイッチ操作により制御装置(12)に昇降指示を行なうリモコン(13)と、を有し、制御装置(12)は、リモコン(13)の第6スイッチ(13f)が押下されているときに、第2フレーム(2b)が所定の高さ以上では通常下降速度で下降させ、第2フレーム(2b)が所定の高さ未満では通常下降速度よりも遅い減速下降速度で下降させる。
权利要求
  • 第1フレームに対して第2フレームを昇降動作させる第1駆動部と、前記第1駆動部を制御する制御装置と、スイッチ操作により前記制御装置に指示を行なう入力部と、を備える電動ベッドであって、
    前記制御装置は、前記入力部の下降スイッチが押下されているときに、前記第2フレームの上面の高さであるベッド高さが第1の所定の高さ以上では、基本速度で前記第2フレームを下降させ、前記ベッド高さが前記第1の所定の高さ未満では、前記基本速度よりも遅い第一低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    電動ベッド。
  • 前記基本速度及び前記第一低速度は、一定速度である、
    請求項1に記載の電動ベッド。
  • 前記電動ベッドは、車椅子部とベッド部とを分離合体可能に構成されたベッドであり、
    前記入力部の前記下降スイッチは、前記第2フレームの昇降動作を行う第1スイッチと、前記第2フレームを昇降させるとともに前記車椅子部および前記ベッド部の分離合体を行う第2スイッチとを含み、
    前記制御装置は、前記第2スイッチが押下されているときに、前記ベッド高さが前記第1の所定の高さ以上では前記基本速度で前記第2フレームを下降させ、前記ベッド高さが前記第1の所定の高さ未満では前記第一低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項1又は2に記載の電動ベッド。
  • 前記制御装置は、前記第2スイッチが押下されて前記第2フレームを前記第一低速度で下降させているときに前記車椅子部の車輪が接地したことを検出すると、前記基本速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項3に記載の電動ベッド。
  • 前記基本速度よりも遅いとともに前記第一低速度よりも速い第二低速度を設定し、
    前記制御装置は、前記第2フレームが前記第一低速度で下降しているときに前記下降スイッチの押下が解除された後、再度、前記下降スイッチが押下された場合、前記第二低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項1又は2に記載の電動ベッド。
  • 前記基本速度よりも遅いとともに前記第一低速度よりも速い第二低速度を設定し、
    前記制御装置は、前記第2フレームが前記第一低速度で下降しているときに前記下降スイッチの押下が解除された後、再度、前記下降スイッチが押下された場合、前記第二低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項3に記載の電動ベッド。
  • 前記制御装置は、前記ベッド高さが前記第1の所定の高さ未満の状態において前記第一低速度で所定の時間だけ下降した場合に、前記第二低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項5に記載の電動ベッド。
  • 前記制御装置は、前記ベッド高さが前記第1の所定の高さ未満の状態において前記第一低速度で所定の時間だけ下降した場合に、前記第二低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項6に記載の電動ベッド。
  • 前記基本速度よりも遅いとともに前記第一低速度よりも速く、かつ、前記下降スイッチが押下されたときの前記ベッド高さに応じて速度が変化する第三低速度を設定し、
    前記制御装置は、前記第2フレームが前記第一低速度で下降しているときに前記下降スイッチの押下が解除された後、再度、前記下降スイッチが押下された場合、前記第三低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項1又は2に記載の電動ベッド。
  • 前記基本速度よりも遅いとともに前記第一低速度よりも速く、かつ、前記下降スイッチが押下されたときの前記ベッド高さに応じて速度が変化する第三低速度を設定し、
    前記制御装置は、前記第2フレームが前記第一低速度で下降しているときに前記下降スイッチの押下が解除された後、再度、前記下降スイッチが押下された場合、前記第三低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項3に記載の電動ベッド。
  • 前記第一低速度は、前記ベッド高さが低くなるほど下降速度が遅くなる可変第一低速度である、
    請求項1又は2に記載の電動ベッド。
  • 前記第一低速度は、前記ベッド高さが低くなるほど下降速度が遅くなる可変第一低速度である、
    請求項3に記載の電動ベッド。
  • 前記第二低速度は、前記ベッド高さが低くなるほど下降速度が遅くなる可変第二低速度である、
    請求項5に記載の電動ベッド。
  • 前記第二低速度は、前記ベッド高さが低くなるほど下降速度が遅くなる可変第二低速度である、
    請求項6に記載の電動ベッド。
  • 前記基本速度よりも遅いとともに前記第一低速度よりも速く、かつ、前記下降スイッチが押下されたときの前記ベッド高さに応じて初期速度が変化する可変第三低速度を設定し、
    前記制御装置は、前記第2フレームが前記第一低速度で下降しているときに前記下降スイッチの押下が解除された後、再度、前記下降スイッチが押下された場合、前記ベッド高さが低くなるほど下降速度が遅くなる前記可変第三低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項1又は2に記載の電動ベッド。
  • 前記基本速度よりも遅いとともに前記第一低速度よりも速く、かつ、前記下降スイッチが押下されたときの前記ベッド高さに応じて初期速度が変化する可変第三低速度を設定し、
    前記制御装置は、前記第2フレームが前記第一低速度で下降しているときに前記下降スイッチの押下が解除された後、再度、前記下降スイッチが押下された場合、前記ベッド高さが低くなるほど下降速度が遅くなる前記可変第三低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第1駆動部を制御する、
    請求項3に記載の電動ベッド。
  • 说明书全文

    本発明は、ベッドの昇降動作が可能な電動ベッドに関する。

    電動ベッドは、例えば介護に用いられる。 この電動ベッドは、背上げ又は背下げ動作や膝上げ又は膝下げ動作だけでなく、ベッドを上昇又は下降させる昇降動作ができるように構成されている。 例えば、ベッドを上昇させた状態で介護者が被介護者を介護することで、介護者は、腰を曲げずに楽な姿勢で介護作業ができる。 また、ベッドを下降させた状態で被介護者がベッド上に横たわることで、被介護者は、寝返りを行ってベッドから転落した場合の衝撃を低減できる。 従来の電動ベッドの概略図を図22に示す。

    図22に示す従来のベッド100は、リモコン101に設けられたスイッチが押されることによってアクチュエータを駆動させ、ベッドの昇降動作を行う構成である。 従来のベッド100は、スイッチを押している間だけ動作し、スイッチから手が離れると動作が停止する構成である。

    近年、介護に用いられる電動ベッドは、寝返り等で転落した場合の衝撃を低減するために、ベッドが更に低い位置まで下降できるようになっている。 このようなベッドを下降させると、ベッドの下端と床との隙間が小さくなり、介護者あるいは被介護者の足等がベッドの下端と床との間に挟み込まれる可能性がある。

    この問題を解決する手段として、リモコンの下降スイッチが押されていても、足等を挟み込む可能性のある高さ(以下、挟み込み高さ)になると下降動作を一旦停止させてブザーで警告し、下降スイッチが再度押し直されると、下降動作を再開する電動ベッドが提案されている(例えば、特許文献1参照)。

    特許第4141233号公報

    しかしながら、特許文献1に開示の電動ベッドでは、介護者が被介護者の状態を確認しながらリモコンのスイッチを操作して少しずつベッドを下降させた場合、介護者が挟み込み高さで一旦停止したことに気づかずに下降させてしまい、足等がベッドの下端と床との間に挟み込まれる可能性がある。

    また、操作に不慣れな介護者が操作している場合、挟み込み高さで下降動作が急停止するため、下降動作が停止した原因が分からず、介護者が操作に不安を感じる可能性もある。

    本発明は、これらの問題を鑑みてなされたものであり、ベッドの下降動作を行う場合においても、足等の挟み込みをさらに確実に防止することができる電動ベッドを提供することを目的とする。

    上記目的を達成するために、本発明の電動ベッドは、第1フレームに対して第2フレームを昇降動作させる第1駆動部と、前記第1駆動部を制御する制御装置と、スイッチ操作により前記制御装置に指示を行なう入部と、を備える電動ベッドであって、前記制御装置は、前記入力部の下降スイッチが押下されているときに、前記第2フレームの上面の高さであるベッド高さが第1の所定の高さ以上では、基本速度で前記第2フレームを下降させ、前記ベッド高さが前記第1の所定の高さ未満では、前記基本速度よりも遅い第一低速度で前記第2フレームを下降させるように前記第3制御部を制御することを特徴とする。

    本発明の態様は、足等の挟み込みを更に確実に防止することが可能な電動ベッドを提供することができる。

    図1Aは、本発明の第1実施形態における電動ベッドの概略斜視図であり、

    図1Bは、第1実施形態の電動ベッドの駆動系等の構成を示すブロック図であり、

    図1Cは、第1実施形態の電動ベッドのリモコンの正面図であり、

    図2は、第1実施形態における電動ベッドの正面図であり、

    図3は、第1実施形態における第1下降動作を示すフローチャートであり、

    図4は、第1実施形態における第1下降動作の速度変化を示す制御態様図であり、

    図5は、第1実施形態における第2下降動作を示すフローチャートであり、

    図6は、第1実施形態における第2下降動作の速度変化を示す制御態様図であり、

    図7は、本発明の第2実施形態における第3下降動作を示すフローチャートであり、

    図8は、第2実施形態における第3下降動作の速度変化を示す制御態様図であり、

    図9は、第2実施形態における第4下降動作を示すフローチャートであり、

    図10は、第2実施形態における第5下降動作を示すフローチャートであり、

    図11は、第2実施形態における第6下降動作を示すフローチャートであり、

    図12は、第2実施形態における第6下降動作の速度変化を示す制御態様図であり、

    図13は、第2実施形態における第7下降動作を示すフローチャートであり、

    図14は、第2実施形態における第7下降動作の速度変化を示す制御態様図であり、

    図15は、第2実施形態における第8下降動作を示すフローチャートであり、

    図16は、第2実施形態における第8下降動作の速度変化を示す制御態様図であり、

    図17Aは、本発明の第3実施形態の分離可能ベッドの分離状態を示す概略斜視図であり、

    図17Bは、第3実施形態の分離可能ベッドの合体状態を示す概略斜視図であり、

    図18Aは、第3実施形態における分離可能ベッドにおいて、合体状態でかつアッパーフレームの下降開始時の分離可能ベッドの正面図であり、

    図18Bは、第3実施形態において、合体状態でかつアッパーフレームの下降途中の分離可能ベッドの正面図であり、

    図18Cは、第3実施形態において、合体状態でかつアッパーフレームの下限位置での分離可能ベッドの正面図であり、

    図19Aは、第3実施形態における分離可能ベッドにおいて、合体状態でかつアッパーフレームの下降開始時の分離可能ベッドの右側面図であり、

    図19Bは、第3実施形態において、合体状態でかつアッパーフレームの下降途中の分離可能ベッドの右側面図であり、

    図19Cは、第3実施形態において、合体状態でかつアッパーフレームの下限位置での分離可能ベッドの右側面図であり、

    図20は、第3実施形態における第9下降動作を示すフローチャートであり、

    図21は、第3実施形態における第9下降動作の速度変化を示す制御態様図であり、

    図22は、従来の電動ベッドの概略斜視図である。

    以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。 なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。 また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。

    (第1実施形態)
    図1Aは、本発明の第1実施形態における電動ベッドの概略斜視図である。 図1Bは、第1実施形態の電動ベッドの駆動系等の構成を示すブロック図である。 図1Cは、第1実施形態の電動ベッドのリモコンの正面図である。 図2は、第1実施形態における電動ベッドの正面図である。

    図1A〜図2に示すように、第1実施形態におけるベッド1は、ベッド用マットレスが載置されるボトム3と、ボトム3を支持するフレーム2と、駆動部4と、制御装置12と、リモコン13とで構成されている。 ベッド1は、例えば、電動ベッドである。 リモコン13は、入力部の一例である。 なお、第1実施形態では、リモコン13を有線リモコンとして用いているが、安全性などが確保できれば、無線リモコンを使用しても良い。

    フレーム2は、下側に配置された第1フレーム2aと、第1フレーム2a上に配置された第2フレーム2bとで構成されている。 第1フレーム2aは、例えば、フレーム2のベースとなるベースフレームである。 第2フレーム2bは、例えば、フレーム2の上側に配置されるアッパーフレームである。

    ボトム3は、図1Aの左から右に向けて順に、屈曲自在に連結された、第1ボトム3aと、第2ボトム3bと、第3ボトム3cと、第4ボトム3dとで構成されている。 第1ボトム3aは、例えば、被介護者の背中に当たる背ボトムである。 第2ボトム3bは、例えば、被介護者の腰及び臀部に当たる腰ボトムである。 第3ボトム3cは、例えば、被介護者の腿に当たる膝ボトムである。 第4ボトム3dは、例えば、被介護者の脛に当たる足ボトムである。 各ボトムは、隣接するボトムと互いに回動自在に連結されている。

    駆動部4は、第2駆動部4aと、第3駆動部4bと、第1駆動部4cとで構成されている。 第2駆動部4aは、例えば、背ボトムの姿勢を変化させる背ボトム駆動部である。 第3駆動部4bは、例えば、膝ボトムの姿勢を変化させる膝ボトム駆動部である。 第1駆動部4cは、例えば、第2フレーム2bを昇降させる昇降駆動部である。

    ベッド1は、病室などの床面95に設置される第1フレーム2aの上に、第1駆動部4cを介して第2フレーム2bが支持され、第2フレーム2bの上に、ボトム3が配置されて構成される。 ここで、ボトム3のうちの第2ボトム3bは、第2フレーム2bに固定されている。

    ベッド1の背上げ動作(又は、背下げ動作)は、第2駆動部4aにより、第2ボトム3bに対して回動自在に連結された第1ボトム3aを起こす(又は、倒す)ことで行なわれる。

    ベッド1の膝上げ動作(又は、膝下げ動作)は、第3駆動部4bにより、第2ボトム3b及び第4ボトム3dそれぞれに対して回動自在に連結された第3ボトム3cを起こす(又は、倒す)ことで行なわれる。 第4ボトム3dは、膝上げ動作(又は、膝下げ動作)に連動して動作する。 第4ボトム3dは、第3ボトム3cと反対側において第2フレーム2bに接しており、膝上げ動作(又は膝下げ動作)に連動して、第2フレーム2b上をベッド長手方向沿いにスライド移動する。

    ボトム3を含むベッド1の上昇動作(又は、下降動作)は、第1駆動部4cにより、第1フレーム2aに対して第2フレーム2bを床面95に対する垂直方向に上下動させることで行なわれる。 第2フレーム2b及び第2フレーム2bに付属した機器と床面95との隙間は、ベッド1の上昇動作(又は、下降動作)により変化する。 特に、下降動作時には、その隙間が小さくなり、介護者又は被介護者の足等が、これらと床面95との間に挟み込まれる可能性がある。

    第2駆動部4aは、アクチュエータ10aと、第1ボトム3aと連結されかつアクチュエータ10aの動作を背上げ動作(又は、背下げ動作)に変換するリンク機構11aとを有する。 第3駆動部4bは、アクチュエータ10bと、第3ボトム3cと連結されかつアクチュエータ10bの動作を膝上げ動作(又は、膝下げ動作)に変換するリンク機構11bとを有する。 第1駆動部4cは、アクチュエータ10cと、第2フレーム2bと連結されかつアクチュエータ10cの動作を昇降動作に変換するリンク機構11cとを有する。 また、第2駆動部4aと第3駆動部4bと第1駆動部4cには、各動作を制御する制御装置12が接続されている。 この制御装置12には、スイッチ操作により各動作の指示を行なうためのリモコン13が接続されている。

    アクチュエータ10a、10b、10cは、それぞれ伸縮動作が可能な直動型のアクチュエータである。 アクチュエータ10a、10b、10cは、それぞれ、モータ10am、10bm、10cmと、モータ10am、10bm、10cmの回転量を計測するホールセンサ10ah、10bh、10chとを備える。 ホールセンサ10ah、10bh、10chで検出された情報は制御装置12に入力され、モータ10am、10bm、10cmは制御装置12により動作制御される。 制御装置12により、第2フレーム2bに対する第1ボトム3aの度と、第2フレーム2bに対する第3ボトム3cの角度と、床面95から第2フレーム2bの上面までの高さ(ベッド高さL)とを算出することができる。 具体的には、これらの数値は、制御装置12の演算部96で、アクチュエータ10a、10b、10cのそれぞれのピストンロッドの進出長とリンク機構11a、11b、11cのそれぞれの長さとを用いて、幾何学的に計算することにより、算出することができる。

    図1Cに示すように、第2駆動部4aと、第3駆動部4bと、第1駆動部4cとは、リモコン13に設けられた独立のスイッチ(第3スイッチ13a、第4スイッチ13b、第5スイッチ13c、第6スイッチ13d、第7スイッチ13e、第8スイッチ13f)を押すことによって、独立に操作することができる。 具体的には、第3スイッチ13aの一例である背上げスイッチの押下げにより、第1ボトム3aの背上げ動作を行うことができ、第4スイッチ13bの一例である背下げスイッチの押下げにより、第1ボトム3aの背下げ動作を行うことができる。 また、第5スイッチ13cの一例である膝上げスイッチの押下げにより、第3ボトム3cの膝上げ動作、及び、それに連動した第4ボトム3dの動作を行うことができ、第6スイッチ13dの一例である膝下げスイッチの押下げにより、第3ボトム3cの膝下げ動作、及び、それに連動した第4ボトム3dの動作を行うことができる。 また、第7スイッチ13eの一例である上昇スイッチの押下げにより、第2フレーム2bの上昇動作を行うことができ、第8スイッチ13fの一例である下降スイッチの押下げにより、第2フレーム2bの下降動作を行うことができる。 このように、操作者は、リモコン13を使用することにより、背上げ又は背下げ動作、膝上げ又は膝下げ動作、昇降動作を、操作意図どおりに独立に行うことができる。

    ベッド1の制御装置12は、演算部96と、第1判定部97と、第2判定部98と、記憶部99とを備えている。 第1判定部97は、例えば、ベッドの下降動作を検出する下降判定部である。 第2判定部98は、例えば、ベッド高さLを基準値と比較して判定する高さ判定部である。

    第1判定部97は、リモコン13の第8スイッチ13fがONであるか否か(押下げされているか否か)を判定して、判定結果を出力する。

    第2判定部98は、モータ10cmに取り付けた高さ検出部の一例としてのホールセンサ10chにより検出したベッド高さLと、記憶された中間高さLdet又は下限高さLminの値とを比較して、比較結果を出力する。

    記憶部99は、第2判定部98などで使用する所定の値(中間高さLdet又は下限高さLminの値など)を記憶する。

    制御装置12は、ベッド1の各動作を制御する。 具体的には、制御装置12は、リモコン13からの入力指示に基づき駆動部4a,4b,4cを駆動制御するとともに、リモコン13からの入力指示と第1判定部97からの出力情報と第2判定部98からの出力情報となどを基に、第1駆動部4cを駆動制御する。

    次に、上述のように構成されたベッド1の動作について説明する。 図3は、第1実施形態のベッド1の各種動作を示すフローチャートである。 図4は、第2フレーム2bの高さに応じた下降動作の速度変化を示す制御態様図である。

    ここで、第2フレーム2bが最も上昇した高さを上限高さLmax(例えば、700mm)とし、第2フレーム2bが最も下降した位置を下限高さLmin(例えば、200mm)とする。 また、第1実施形態では、ベッド高さLを、中間高さLdet(例えば、300mm)と定義している。 第1実施形態でのベッド高さLは、介護者又は被介護者の足等を挟み込む可能性があり、挟み込みに注意すべきベッドの高さである。 中間高さLdetは、上限高さLmaxと下限高さLminの間に設定される。 ベッド1の第2フレーム2bは、リモコン13の第7スイッチ13e又は第8スイッチ13fを押下することにより、上限高さLmaxと下限高さLminとの間を昇降動作(上下動作)する。 中間高さLdetは、第2フレーム2bの下降速度の切り替えの基準となる、第2フレーム2bの第1の所定の高さの一例である。

    第1実施形態のベッド1の第1下降動作を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。

    まず、制御装置12は、リモコン13の第8スイッチ13fがONであるか否か(押下げされているか否か)を第1判定部97で判定する(ステップS1)。 ステップS1で第8スイッチ13fがOFFであると第1判定部97で判定されれば(ステップS1のNo)、第1下降動作のフローを終了させる(ステップS7)。 ステップS1で第8スイッチ13fがONであると第1判定部97で判定されれば(ステップS1のYes)、ステップS2に進む。

    ステップS2では、演算部96で算出されたベッド高さLが中間高さLdet以上であるか否かを第2判定部98で判定する。

    ステップS2で、ベッド高さLが中間高さLdet以上であると第2判定部98で判定されれば(ステップS2のYes)、ステップS3に進む。 ステップS3では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cが駆動されて、通常の下降速度である基本速度BV(例えば、80mm/s)で第2フレーム2bの下降動作を行う。 その後、ステップS1に戻る。

    一方、ステップS2でベッド高さLが中間高さLdet未満であると第2判定部98で判定されれば(ステップS2のNo)、ステップS4に進む。

    ステップS4では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cが駆動されて、図4に示すように、基本速度BVよりも遅い下降速度である第一低速度LV1(例えば、20mm/s)で第2フレーム2bの下降動作を行う。 その後、ステップS5に進む。 後述するように、下降動作が遅くなったことを、操作者が目で見て分かるようにすると共に操作者に気付かせるため、一例として、第一低速度LV1は、基本速度BVの少なくとも半分以下の値とする。 基本速度BV及び第一低速度LV1は、それぞれ、記憶部99に記憶されている。

    ステップS5では、ベッド高さLが下限高さLmin以上であるか否かを第2判定部98で判定する。 ステップS5でベッド高さLが下限高さLmin未満であると第2判定部98で判定されれば(ステップS5のNo)、ステップS6に進む。 ステップS6では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cの駆動を停止し、第2フレーム2bの下降動作を終了させる(ステップS7)。

    一方、ステップS5でベッド高さLが下限高さLmin以上であると第2判定部98で判定されれば(ステップS5のYes)、ステップS1に戻る。

    すなわち、図3及び図4に示す第1実施形態のベッド1の第1下降動作では、ベッド高さLが中間高さLdet未満になったと第2判定部98で判定した場合、介護者又は被介護者の足等を挟み込む可能性が発生している。 このため、制御装置12により第1駆動部4cを駆動制御して、図4に示すように、ベッド全体の下降速度を、基本速度BVから第一低速度LV1に減速させている。 このように制御装置12で制御することにより、介護者等のベッド1の操作者に対して、下降動作が遅くなったことを目で見て分かるようにするとともに気付かせることができ、挟み込みへの注意を喚起することができる。 一方、被介護者に対しては、下降動作が遅くなったことを体感させることができ、挟み込みへの注意を喚起することができる。

    第1実施形態の第1下降動作は、第8スイッチ13fを押したり離したりする操作を繰り返して少しずつベッド全体を下降させた場合においても、ベッド高さLが中間高さLdet未満になったと第2判定部98で判定する場合には、基本速度BVよりも遅い第一低速度LV1で下降する。 そのため、少しずつベッド全体を下降させた場合においても、挟み込みの危険性を警告して挟み込みの可能性を軽減するとともに、万が一、挟み込んだ場合の影響を小さくすることができる。

    また、第1実施形態の第1下降動作では、第8スイッチ13fを押し続けてベッド高さLが中間高さLdet未満になった場合にも、動作が停止せず、挟み込みの危険性がある中間高さLdet未満のベッド高さにおいては基本速度BVよりも減速した第一低速度LV1での下降動作が継続される。 そのため、操作に不慣れな操作者が操作しても、操作に不安を感じることなく、安全に操作を行なうことができる。

    なお、第1実施形態は、夜間等でブザー等の警告音を消音に設定したときに、特に有効である。

    (第1実施形態の変形例)
    図5は、第1実施形態の変形例の第2下降動作を示すフローチャートである。 図6は、第2下降動作の速度変化の制御態様図である。

    第1実施形態の変形例は、図5及び図6に示すように、図3のステップS4の第一低速度LV1での第2フレーム2bの下降動作を行う代わりに、第2下降動作を行うものである。 第2下降動作としては、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cが駆動されて、ベッド高さLに応じた可変第一低速度VLV1で下降動作させる(ステップS16)。 このように第2下降動作を行うことにより、さらに挟み込みの可能性を低減させると共に安全性を高めることができる。

    可変第一低速度VLV1は、ベッド高さLに応じて速度が変動する速度であって、記憶部99に記憶されている。 可変第一低速度VLV1は、具体的には、ベッド高さLとの関係式又はグラフ又はテーブルとして、記憶部99に記憶されている。 ベッド高さLと可変第一低速度VLV1とは、例えば、ベッド高さLが小さくなるほど、可変第一低速度VLV1を遅くするように関係付けられている。

    このように構成すれば、第1実施形態の変形例では、第2フレーム2bが床面95に近づくほど第2フレーム2bの下降速度を遅くすることができ、ベッド1の下降動作の利便性は低下するが、挟み込みの可能性をさらに軽減させることができる。

    なお、第1実施形態の変形例は、図3のステップS4の代わりに、ステップS16を行っている以外は第1実施形態と同様なので、適宜説明を省略している。

    (第2実施形態)
    図7は、本発明の第2実施形態の第3下降動作を示すフローチャートである。 図8は第3下降動作の速度変化を示す制御態様図である。 なお、第2実施形態のベッド1の構成は、前述の第1実施形態と同様であるため、適宜説明を省略している。

    図7に示すフローチャートを用いて、第2実施形態のベッド1の第3下降動作を説明する。

    まず、リモコン13の第8スイッチ13fがONであるか否か(押下げされているか否か)を第1判定部97で判定する(ステップS1)。 ステップS1で第8スイッチ13fがOFFであると第1判定部97で判定されれば(ステップS1のNo)、第3下降動作のフローを終了させる(ステップS7)。 ステップS1で第8スイッチ13fがONであると第1判定部97で判定されれば(ステップS1のYes)、ステップS2に進む。 ステップS2では、演算部96で算出されたベッド高さLが中間高さLdet以上であるか否かを第2判定部98で判定する。

    ステップS2で、ベッド高さLが中間高さLdet以上であると第2判定部98で判定されれば(ステップS2のYes)、ステップS3に進む。 ステップS3では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cが駆動されて、通常の下降速度である基本速度BVで第2フレーム2bの下降動作を行う。 その後、ステップS1に戻る。

    一方、ステップS2でベッド高さLが中間高さLdet未満であると第2判定部98で判定されれば(ステップS2のNo)、ステップS4に進む。 ステップS4では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cが駆動されて、図8に示すように、基本速度BVよりも遅い下降速度である第一低速度LV1で第2フレーム2bの下降動作を行う。 その後、ステップS5に進む。

    ステップS5では、ベッド高さLが下限高さLmin以上であるか否かを、さらに第2判定部98で判定する。 ステップS5でベッド高さLが下限高さLmin未満であると第2判定部98で判定されれば(ステップS5のNo)、ステップS6に進む。 ステップS6では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cの駆動を停止し、第2フレーム2bの下降動作を終了させる(ステップS7)。

    一方、ステップS5でベッド高さLが下限高さLmin以上であると第2判定部98で判定されれば(ステップS5のYes)、ステップS8に進む。 ステップS8では、第8スイッチ13fがONのままであるか否かを第1判定部97で判定する。 ステップS8で第8スイッチ13fがONのままであると第1判定部97で判定されれば(ステップS8のYes)、ステップS4に戻って、第一低速度LV1で下降動作を行う。 ステップS8で第8スイッチ13fが一度OFFになっていると第1判定部97で判定されれば(ステップS8のNo)、ステップS9に進む。

    ステップS9では、再度、第8スイッチ13fがONであるか否か(押下げされているか否か)を第1判定部97で判定する。 ステップS9で第8スイッチ13fがONでないと第1判定部97で判定されれば(ステップS9のNo)、ステップS10に進む。 ステップS10では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cの駆動を停止し、第2フレーム2bの下降動作を停止する、あるいは、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cの駆動停止を維持して、下降動作の停止を継続して、第2フレーム2bの下降動作を終了させる(ステップS7)。

    一方、ステップS9で第8スイッチ13fがONであると第1判定部97で判定されれば(ステップS9のYes)、ステップS11に進む。

    ステップS11では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cを駆動して、図8に示すように、第一低速度LV1よりも速く基本速度BVよりも遅い第二低速度LV2(例えば、60mm/s)に加速して第2フレーム2bの下降動作を行う。 その後、ステップS12に進む。

    ステップS12では、ベッド高さLが下限高さLmin以上であるか否かを第2判定部98で判定する。 ステップS12でベッド高さLが下限高さLmin未満であると第2判定部98で判定されれば(ステップS12のNo)、ステップS10に進む。 ステップS10では、前述したように、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cの駆動を停止し、第2フレーム2bの下降動作を終了させる(ステップS7)。 一方、ステップS12でベッド高さLが下限高さLmin以上であると第2判定部98で判定されれば(ステップS12のYes)、ステップS9に戻る。

    すなわち、第2実施形態の第3下降動作では、挟み込みの危険性があるベッド高さ(下限高さLmin≦ベッド高さL<中間高さLdet)であっても、操作者が意図して第8スイッチ13fを押し直した場合に限り、下降速度を加速させることを可能としている。 そのため、第2実施形態は、操作者が挟み込みの危険性を認識した上で、介護作業等の効率を高めたい場合に有効である。 ただし、挟み込みの危険性があるため、第2実施形態では、下降速度は、基本速度BVよりも遅くして安全性を向上させるとともに第一低速度LV1よりも速い下降速度である第二低速度LV2で下降動作させることで、操作性を向上させている。

    (第2実施形態の第1変形例)
    図9は、第2実施形態の第1変形例における第4下降動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の第1変形例では、図9に示すように、ステップS9の後かつステップS11の前に、ステップS14を追加している。 ステップS14では、第一低速度LV1で所定の時間(例えば、1秒)以上の動作を行ったと第1判定部97で判定された場合(ステップS14のYes)にのみ、第二低速度LV2に加速する。 すなわち、所定の時間未満で第8スイッチ13fの押下げが解除されたと第1判定部97で判定された場合(ステップS14のNo)は、ステップS4に戻り、第8スイッチ13fが再び押されても、第一低速度LV1で下降動作する。 一方、所定の時間以上経過した後に第8スイッチ13fの押下げが解除されたと第1判定部97で判定された場合(ステップS14のYes)、すなわち、第一低速度LV1で所定の時間以上の間、第8スイッチ13fが押されて下降動作を継続していると判定された場合、第二低速度LV2に加速する。

    これにより、ベッド高さLが中間高さLdet未満になった直後に(ステップS9の直後に)操作者が意図せず第8スイッチ13fを押し直してしまうことで、操作者が挟み込みの危険性を認識せずに第一低速度LV1から第二低速度LV2に加速することを防止することができる。 このように、中間高さLdetで減速してから所定の時間は下降速度を加速させないことにより、さらに挟み込みの可能性を低減させて安全性を高めることができる。

    なお、第2実施形態の第1変形例は、図7のステップS9の後に、ステップS14を追加した以外は、第2実施形態と同様なので、適宜説明を省略する。

    (第2実施形態の第2変形例)
    図10は、第2実施形態の第2変形例における第5下降動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の第2変形例では、図10に示すように、ステップS9の後でかつステップS11の前に、ステップS15を追加している。 ステップS15では、中間高さLdetから所定距離d1(例えば、20mm)を下降動作したと判定された場合に、第二低速度LV2に加速する。 すなわち、ステップS15では、ベッド高さLが、中間高さLdet−所定距離d1未満になったか否かを第2判定部98で判定し、未満になったと第2判定部98で判定する場合(ステップS15のYes)に、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cを駆動して、第一低速度LV1から第二低速度LV2に加速させる。 このように、中間高さLdetで減速してから所定の距離は下降速度を加速させないことにより、さらに挟み込みの可能性を低減させて安全性を高めることができる。 なお、ステップS15でNoであると第2判定部98で判定する場合は、ステップS4に戻る。

    なお、第2実施形態の第2変形例は、図7のステップS9の後に、ステップS15を追加した以外は第2実施形態と同様なので、適宜説明を省略する。

    (第2実施形態の第3変形例)
    図11は、第2実施形態の第3変形例における第6下降動作を示すフローチャートである。 図12は、第6下降動作の速度変化の制御態様図である。

    第2実施形態の第3変形例では、さらに挟み込みの可能性を低減させて安全性を高めるために、図11及び図12に示すように、ベッド高さLが低くなるにつれて下降速度が遅くなるように、可変第一低速度VLV1(ステップS16)及び可変第二低速度VLV2(ステップS17)で第2フレーム2bの下降動作を行っている。 可変第二低速度VLV2は、可変第一低速度VLV1より速くかつ基本速度BVよりも遅い下降速度である。 可変第二低速度VLV2は、ベッド高さLとの関係式又はグラフ又はテーブルであり、記憶部99に記憶されている。 例えば、ベッド高さLが小さくなるほど、可変第二低速度VLV2を遅くするように関係付ける。 そして、制御装置12が、演算部96で算出されたベッド高さLを基に、可変第二低速度VLV2を記憶部99から読み込んで、第1駆動部4cを駆動制御する。

    なお、ステップS16又はステップS17は、いずれか一方を、図7に示すステップS4又はステップS11と入れ替えることで、どちらか一方のみの可変低速度を採用しても良い。

    このように構成することで、ベッド高さLが低くなるにつれて、下降速度が遅くすることができ、介護者又は被介護者がその危険性に気づき、挟み込みを回避する可能性をさらに高めることができる。

    なお、第2実施形態の第3変形例は、図7のステップS4の代わりにステップS16を行い、ステップS11の代わりにステップS17を行っている以外は、第2実施形態と同様なので、適宜説明を省略する。

    (第2実施形態の第4変形例)
    図13は、第2実施形態の第4変形例における第7下降動作を示すフローチャートであり、図14は、第7下降動作の速度変化の制御態様図である。

    第2実施形態の第4変形例では、図7のステップS11をステップS18に入れ替えている。 ステップS18では、図13及び図14に示すように、第一低速度LV1での下降動作中に、第8スイッチ13fが押し直されたとき、第三低速度LV3に加速する。 第三低速度LV3は、図14に示すように、ベッド高さLに応じて、ベッド高さLが低いほど遅くなる速度である。 このように、床面95との隙間の大きな下限高さLmin以上の場合(ステップS5のYes)でかつ第8スイッチ13fがONのままの場合(ステップS8のYes)は、第一低速度LV1でそのまま下降動作を行う。 一方、第8スイッチ13fが一旦OFFになって再びONとなった場合(ステップS8のNoでかつステップS9のYes)のみ、第8スイッチ13fが再びONになった位置に応じた第三低速度LV3とすることで、下降に要する時間を短くするとともに、挟み込みの可能性を低減することができる。

    図14は、第8スイッチ13fが押し直されたときのベッド高さLが230mmであるときに、第三低速度LV3が60mm/sよりも遅い40mm/sに設定された様子を示している。

    なお、第2実施形態の第4変形例は、図7のステップS11の代わりにステップS18を行っている以外は、第2実施形態と同様なので、適宜説明を省略する。

    (第2実施形態の第5変形例)
    図15は、第2実施形態の第5変形例における第8下降動作を示すフローチャートである。 図16は、第8下降動作の速度変化の制御態様図である。

    第2実施形態の第5変形例では、図11のステップS17をステップS18に入れ替えている。 よって、図15及び図16に示すように、ベッド高さLが中間高さLdet未満の場合(ステップS2のNo)において可変第一低速度VLV1で下降動作中に、第8スイッチ13fが押し直しされたとき(ステップS8のNo及びステップS9のYes)、第8スイッチ13fが再びONになった位置に応じた可変第三低速度VLV3に設定する(ステップS18)。 可変第三低速度VLV3は、基本速度BVよりも遅いとともに第一低速度LV1よりも速く、かつ、第8スイッチ13fが押下されたときのベッド高さLに応じて初期速度が変化する速度である。 具体的には、可変第三低速度VLV3は、図16に示すように、例えば、ベッド高さLが260mmで第8スイッチ13fが再びONになった場合、60mm/sまで加速した後、ベッド高さLに応じて減少する可変速度である。 このようにすることにより、操作性と安全性とを更に高めることができる。

    なお、第2実施形態の第5変形例は、図7のステップS4の代わりにステップS16を行い、ステップS11の代わりにステップS18を行っている以外は、第2実施形態と同様なので、適宜説明を省略する。

    上述のように、第2実施形態によれば、介護者が被介護者の身体状態を確認しながら、リモコン13のスイッチを押したり離したりの操作を繰り返して、少しずつ下降動作をさせた場合においても、減速動作により確実に挟み込みの危険性を警告し、防止することができる。 また、同様に、警告音を消音に設定した時に、操作に不慣れな介護者が操作した場合においても、操作者の操作意図どおりに下降動作を継続するため、操作に不安感を感じることなく、安全に操作を行なうことができる。 すなわち、ベッドの下降動作時の挟み込みを防止し、操作不安感を低減することができる電動ベッドを提供することができる。

    なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。

    また、前記した各実施形態又は各変形例において、基本速度BV及び第一低速度LV1及び第二低速度LV2及び第三低速度LV3は、それぞれ、一定速度である。

    (第3実施形態)
    また、前記した各実施形態又は各変形例において、ベッド1は、図17A及び図17Bに示すように、車椅子部61bとベッド部61aとを分離合体可能に構成されたベッド61で構成してもよい。 以下、この例について、本発明の第3実施形態として説明する。

    図17A及び図17Bは、本発明の第3実施形態の分離可能ベッドの分離状態を示す概略斜視図、及び、合体状態を示す概略斜視図である。 図18A〜図19Cは、それぞれ、合体状態でかつ第2フレーム(アッパーフレーム)の下降開始時、合体状態でかつ第2フレーム(アッパーフレーム)の下降途中、及び、合体状態でかつ第2フレーム(アッパーフレーム)の下限位置でのベッドの正面図及び右側面図である。 図20及び図21は、第3実施形態における第9下降動作を示すフローチャート及び速度変化を示す制御態様図である。

    この第3実施形態にかかる分離可能ベッドの一例であるベッド61は、合体状態では、例えば、第2駆動部4aと第3駆動部4bとによって、その姿勢が変化する介護用の電動リクライニングベッドである。 また、車椅子部61bは、分離状態では、例えば、図示しない車椅子駆動部によって、その姿勢が変化する電動リクライニング車椅子である。

    車椅子部61bは、少なくとも、複数の分割部材を屈曲自在に連結して構成された第1座面部63と、第1本体部64とで構成されている。 第1本体部64は、第1座面部63を支持するとともに複数の分割部材を屈曲自在に連結して構成された第1ガイド部65と、第1ガイド部65の一部(例えば、被介護者の臀部付近に対応する部分)を固定する第1ベース部66と、第1ベース部66を支えて車椅子部61b全体を移動させる複数の走行車輪67とを有している。 第1座面部63は、例えば、車椅子座面部である。 第1本体部64は、例えば、車椅子本体部である。 第1ガイド部65は、例えば、車椅子本体部である。 第1ベース部66は、例えば、車椅子ベース部である。

    ベッド部61aは、中央の一側部に凹部61cを有している。 凹部61c内に第1本体部64が入り込んで合体準備状態となると、ベッド部61aの第2フレーム2bの一部が第1座面部63の下面に配置されて、第2フレーム2bと共に第1座面部63が昇降可能となる。 なお、図18A〜図19Cに示すように、第1フレーム2aは、四隅の下端に車輪37を有していて、移動可能としている。

    よって、合体準備状態の後、ベッド部61aの第1駆動部4cを駆動して第2フレーム2bが上昇すると、ベッド部61aのボトム3と一体的に第1座面部63が上昇して、走行車輪67が床面95から浮いた状態となる。 このように走行車輪67が床面95から浮いた状態では、介護者又は被介護者の足等を、走行車輪67と床面95との間に挟み込む可能性があるため、注意が必要となる。

    一方、第1駆動部4cを逆に駆動して、第2フレーム2bが下降してベッド部61aのボトム3と一体的に第1座面部63が下降するとき、ベッド高さLが中間高さLdetと下限高さLminとの間では、走行車輪67は床面95に接地している。 この走行車輪67が床面95に接触した時点でのベッド高さ(接地高さLe)では、走行車輪67と床面95との間には隙間が無くなるため、介護者又は被介護者の足等は、走行車輪67と床面95との間に挟み込まれる可能性が無くなる。 そのため、ベッド高さLが中間高さLdetと下限高さLminとの間では、特に下降速度を遅くする必要性が無い。 そこで、接地高さLeを記憶部99に記憶させておき、ベッド高さLが接地高さLeとなったと第2判定部98で判定した後は、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cを駆動して、第一低速度LV1と基本速度BVとの間の任意の設定速度で第2フレーム2bを下降させるのが、この第9下降動作である。

    具体的には、この第3実施形態の第9下降動作では、図3のステップS4とステップS5との間にステップS20とステップS21とを追加している。

    よって、制御装置12は、図3と同様に、第8スイッチ13fが押下されているときに、ベッド高さLが第1の所定の高さ(一例として、中間高さLdet)未満であると第2判定部98で判定する場合(ステップS2のNo)は、第一低速度LV1で第2フレーム2bを下降させるように第1駆動部4cを駆動する(ステップS4)。 その後、ステップS20で、ベッド高さLが接地高さLe以上であるか否かを第2判定部98で判定する。 ステップS20でベッド高さLが接地高さLe未満であると第2判定部98で判定する場合は、ステップS21に進む。 ステップS21では、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cを駆動して、第四低速度LV4で第2フレーム2bを下降させる。 その後、ステップS5に進む。 一方、ステップS20でベッド高さLが接地高さLe以上であると第2判定部98で判定する場合は、ステップS4に戻り、制御装置12の制御の下に第1駆動部4cを駆動して、第一低速度LV1での第2フレーム2bの下降動作を続ける。

    第四低速度LV4は、基本速度BV以下でかつ第一低速度LV1以上の任意の値に予め設定して記憶部99に記憶させている。

    なお、この第3実施形態を図8の第3下降動作に適用する場合には、第四低速度LV4は、基本速度BV以下で、かつ、第一低速度LV1より速い第二低速度LV2以上の速度として設定すればよい。

    なお、リモコン13の第8スイッチ13fは、第1スイッチ13gと第2スイッチ13hとを含むようにしてもよい。 第1スイッチ13gは、例えば、第2フレーム2bの昇降動作のみを行う上下用昇降スイッチである。 第2スイッチ13hは、例えば、第2フレーム2bを昇降させるとともに、車椅子部61b及びベッド部61aの分離合体を行う分離合体用昇降スイッチである。

    なお、上記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。 また、異なる実施形態又は変形例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。

    本発明の電動ベッドは、例えば、介護を必要とする人が生活する一般家庭、病院施設、又は、介護施設で有用である。

    本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形又は修正は明白である。 そのような変形又は修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

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