インジケータ付き膨張式エアクッション

申请号 JP2017531959 申请日 2015-09-08 公开(公告)号 JP2017526509A 公开(公告)日 2017-09-14
申请人 イディーン アンパーツゼルスカブ; イディーン アンパーツゼルスカブ; 发明人 イーイロン ピーダ; イーイロン ピーダ; ソールビェア ポウル; ソールビェア ポウル;
摘要 本発明は、少なくとも一つの圧 力 インジケータを有する膨張式エアクッションに関する。クッションは、外側と少なくとも一つのチャンバを含み、少なくとも一つのチャンバは、結合された一枚以上のフィルムから構成されることによって一つ以上の気密室を形成する。クッションは、さらに、空気供給ラインを結合するためのバルブ開口を含み、バルブ開口はクッション表面からアクセス可能である。本発明は、さらに、圧力インジケータ付き膨張式エアクッションの膨張方法に関する。本発明によるクッションの新機能は、クッションの圧力インジケータが、第一端及び第二端を有する少なくとも一本のストラップを含み、この少なくとも一本のストラップがクッション表面に対して配置され、少なくとも一本のストラップが、全体的に、あるいは部分的にクッションを包囲するため、少なくとも一本のストラップが、クッション内の特定な圧力で、ストラップの外見を変化させるよう適応されることにより、圧力インジケータを構成することである。【選択図】図1
权利要求

少なくとも一つの圧インジケータを有する膨張式エアクッションであって、前記クッションは、外側と少なくとも一つのチャンバを含み、前記少なくとも一つのチャンバは、結合された一枚以上のフィルムから構成されることによって一つ以上の気密室を形成し、前記クッションが、さらに、空気供給ラインを結合するためのバルブ開口を含み、前記バルブ開口は、前記クッションの表面からアクセス可能であり、前記クッションの前記圧力インジケータが、第一端及び第二端を有する少なくとも一本のストラップを含み、前記少なくとも一本のストラップが前記クッションの表面に対して配置され、前記少なくとも一本のストラップが前記クッションを全体的に、あるいは部分的に包囲しているため、前記少なくとも一本のストラップは、前記クッション内の特定な圧力で前記ストラップの外見を変化させるよう適応されて圧力インジケータを構成することを特徴とする、 膨張式エアクッション。前記少なくとも一本のストラップが、その一端で、前記クッションの表面に第一の定着によって固定され、前記少なくとも一本のストラップが、その第二端で、前記クッションの表面に第二の定着によって固定され、前記第一端及び前記第二端間の前記ストラップが中央部分を含み、前記クッションの前記第一及び前記第二の定着間の表面の長さが、前記ストラップの前記中央部分の長さよりも長いことを特徴とする、請求項1に記載の膨張式エアクッション。少なくとも一本のストラップの一端が、前記ストラップの第二端に固定され、前記第一端及び前記第二端間の前記ストラップが中央部分を含み、前記ストラップの下に位置する前記クッションの表面の長さが、前記ストラップの前記中央部分の長さよりも長いことを特徴とする、請求項1に記載の膨張式エアクッション。ストラップが、端に、前記端を結合するための結合手段を含むことを特徴とする、請求項3に記載の膨張式エアクッション。ストラップが、境界が明瞭な破断領域を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の膨張式エアクッション。ストラップが圧力依存変化領域を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の膨張式エアクッション。ストラップが柔軟なポリマー・オパール材から形成されることを特徴とする、請求項1〜4及び6のいずれか1項に記載の膨張式エアクッション。請求項1〜6のいずれか1項に記載の圧力インジケータ付き膨張式エアクッションの膨張方法であって、 前記方法が、少なくとも以下のステップ、 - 前記クッションの前記バルブ開口に空気供給ラインを結合すること、 - 前記圧力インジケータの位置を視覚的に位置決めすること、 - 前記圧力インジケータからの指標が現れるまで前記クッションを膨張させること、 を含むことを特徴とする、方法。前記方法が、さらに、以下のステップ、 - 追加の空気を供給することによって前記クッション内の空気量を調整すること、 - 先に供給した空気を放出させることによって前記クッション内の空気量を調整すること、 の少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。

说明书全文

本発明は、少なくとも一つの圧インジケータを有する膨張式エアクッションに関する。クッションは、外側と少なくとも一つのチャンバを含み、少なくとも一つのチャンバは、結合された一枚以上のフィルムから構成されることによって一つ以上の気密室を形成する。クッションは、さらに、空気供給ラインを結合するためのバルブ開口を含み、バルブ開口は、クッションの表面からアクセス可能である。本発明は、さらに、そのような圧力インジケータ付き膨張式エアクッションの膨張方法に関する。

特に人間を支持するための膨張式エアクッションを用いる場合は、クッションは、最適な支持を提供するのに正確な量の空気を含むと同時に、適切に柔軟で曲げやすい表面を持つことが非常に重要である。したがって、クッションを固く膨張させ過ぎないことが重要である。膨張させ過ぎて固くなった場合、皮膚への圧痕、その後の、組織への褥瘡のリスクを伴う、支持対象者への悪影響となり得る。同時に、体の固い突起箇所(踵、肘、骨など)の上の皮膚が、クッション下の堅固なサポート上に直接的に載らないよう、クッション内に十分な空気が正確に存在することも重要である。

このような用途の手動で、あるいは電動ポンプで膨張させるクッションは存在するが、適切な膨張度を示すことがほぼ不可能であるという大きな欠点がある。実際のところ、スタッフ・メンバーの各々が自身の経験を積むが、必ずしも同じ人が個々の患者に対処するわけではないので、対象クッションで均一な処置及び支持を提供することは非常に困難である。

最適な支持を提供するクッション内の正確な空気量は、クッションが、大気圧に対して適度な過圧力で、あるいは一致する圧力で空気を含むことに相当する。原則として、このことは、クッション内に、より多量の空気を入れてもよいが、正常な膨張状態においては、クッション内空気とクッション外周囲空気との間に測定可能な圧差が存在しないことを意味する。このことは、膨張式製品(本文ではクッション)内の圧力を示すために通常使用されるインジケータが、この目的では使用不可能である、ということも意味する。同様に、同タイプのクッションを膨らませるのに、異なる出力の異なるポンプを使用するため、個々のクッションを膨らませるために特定な時間を採用することも不可能である。

したがって、最適な支持を提供するよう、クッションに対する正確な空気量を判断することは、しばしば、難問となっている。

特許文献1は、手押しポンプまたは電動ポンプを介して任意の圧力に膨張可能な、空気膨張式クッションの実施例を開示している。このエアクッションの変形例では、実際の圧力に関する信号をディスプレイまたは制御ユニットへ送信する統合型電子圧力センサを含んでもよい。しかし、コスト高な内蔵型電子デバイスであり、これは全体的に見て犠牲を払っており、このケースでは、エアクッションが何度も使用可能な、使い捨て製品ではない、という事実により正当化されている。

US2014/0130261A1

本発明の目的は、従来技術によるクッションの上記欠点を解決することである。同時に、本発明の目的は、また、本文でエアクッションまたはクッションと呼ぶ支持圧力分配クッション内へ正確な空気量が注入され、褥瘡を防止するのに、また、褥瘡のリスクを持つグループに属する対象者を支持するのに最適であることを示すことである。実用タイプのクッションは、典型的に、比較的短期間、同じユーザーにのみ用いられる使い捨て製品である。

導入箇所においても言及したように、本発明は、少なくとも一つの圧力インジケータを有する膨張式エアクッションに関する。クッションは、外側と少なくとも一つのチャンバを含み、少なくとも一つのチャンバは、結合された一つ以上のフィルムから構成されることによって一つ以上の気密室を形成する。クッションは、さらに、空気供給ラインを結合するためのバルブ開口を含み、バルブ開口は、クッションの表面からアクセス可能である。

そのような膨張式クッションは、しばしば、一人のユーザーにのみ使用され、その後に捨てられる使い捨て製品である。しかし、本発明によるクッションは、下記の実施例で言及するように、連続的に数回に渡って使用することも可能である。

クッションは、通常、所望の適切な形状が得られるよう、辺縁に沿って結合される一枚以上のプラスチック・フィルムから形成される。その最も単純な形態においては、四つの縁に沿って結合される2枚の長方形状のフィルムであってもよいが、例示されるような、多くのフィルム・ピースからなり、且つ数枚のフィルム層を持つ、多くの形状及び構造があってもよい。しかし、クッション自体のデザイン、及びその材質は、本発明に関しては、それほど重要なものではない。

本発明によるクッションの新特徴は、クッションの圧力インジケータが、第一端及び第二端を有する少なくとも一本のストラップを含むことである。少なくとも一本のストラップは、少なくとも一本のストラップが、全体的に、あるいは部分的にクッションを包囲するよう、クッションの表面に配置され、また、少なくとも一本のストラップは、クッション内の特定な圧力でストラップの外見が変化するように適応されるため、圧力インジケータを構成する。

本発明によるクッションは、典型的に、適切な形状に折り畳まれることになり、使用前に膨張させる際に、膨張プロシージャ中に展開することになる。本発明ではストラップの形態で圧力インジケータを配置することによって、ストラップが、クッションの表面との関係において、張力にさらされることにより、圧力インジケータとして作用する。例えば、裂けること、クッション表面から分離すること、色または形状を変化させることによって、外見を変化させてもよい。

クッションの表面との関係において圧力インジケータが配置される場合、このことは、ストラップとクッション表面自体が、異なる長さを持ち、クッション表面がストラップに対して過剰に長い、または、クッションが、非常に弾力性がある材料から形成されるため、その材料が、ストラップ自体よりも伸長可能であることを意味する。圧力インジケータは、該問題のクッションの所定固さに対して調整され、規定空気量が供給されたときにその固さを示す。

本発明によるクッションは、複数の圧力インジケータを含んでもよい。その場合、各々は、クッション内の特定な圧力を示すように適応される。したがって、クッションは、異なる膨張度で、異なる適用例に適応させてもよい。例えば、三つのインジケータ中の二つが作動するまで、例えば、空気を供給できる。

本発明による膨張式エアクッションの変形例において、少なくとも一本のストラップは、その一端が、第一の定着によってクッション表面に固定でき、その第二端が、第二の定着によってクッション表面に固定され、第一端及び第二端間のストラップが中央部分を含む。この場合の第一及び第二の定着間のクッション表面の長さは、ストラップの中央部分の長さよりも長い。

ストラップは、原則として、二つの結合部品から形成できる。この場合の上記の端は、破損のない状態では一本のストラップと見える結合部品の端部によって構成される。したがって、ストラップの前記中央部分は、二つ以上のストラップ部品間の接合を含むことが可能である。そのような接合は、直接的に適用される、あるいは、少なくともストラップの一端を横切って接着される接合ラベルを介して間接的に適用される接着剤を含む種々の手段によって提供でこれによって、前記ストラップ端は、第二のストラップ端部へ、あるいは少なくともそのようなストラップへ固定される。

これによって、適度な長さ/大きさを有する圧力インジケータが、クッション表面に直接的に、または間接的に固定できること、また、例えば、ストラップの破壊、クッション表面定着部からの剥離、色または形状の変化によって示される、意図する圧力の指標が得られることを達成する。これによる利点は、ストラップは、クッション全体またはクッションの大部分を包囲する必要がないため、膨張プロシージャ中に簡単に観察される局所領域内に設けてもよいことである。このことは、特に、膨張させる前に、ユーザーの下にクッションを全体的に、あるいは部分的に配置するケースに関連する。クッションは、原則として、ユーザーが横たわる前にベッドまたは同等物に配置されるマットレス、あるいは他の比較的に大きなクッションでよい。

ストラップは、前述のように、クッション表面に固定させてもよいが、クッション表面下のフィルム層に、例えば、気密室自体を形成するフィルム層に直接的に、固定させてもよい。褥瘡/床擦れを解消及び阻止するために用いるタイプのクッションは、通常、複数のフィルム層から構成される。その場合、内層の目的は、一つ以上の気密室を形成することであり、外層の目的は、ユーザーの皮膚との接触のために心地よい快適な表面を形成することである。

本発明による膨張式エアクッションのもう一つの実施例において、少なくとも一本のストラップは、その一端で、ストラップの他端に固定できる。この場合の第一端及び第二端間のストラップは中央部分を含み、ストラップの下に位置するクッション表面の長さは、ストラップの中央部分の長さよりも長い。

この解決策によって、圧力インジケータ自体は、クッションに直接的に結合される必要はないが、クッションまたは少なくともクッションの一部を包囲するのみである、圧力インジケータ付きクッションが達成できる。ストラップ端の相互への固定は、有利に、連結可能なフックを備えることができる。また、例えば、接合ラベルで接着させることによって、または、ストラップ端自体を重ね合わせて直接接着させることによって、あるいは、他の適切な結合方法によって実行できる。

圧力インジケータの作動は、例えば、ストラップが中央部分で破断すること、ストラップの一端が、ストラップの他端への定着から解離すること、ストラップがクッション表面から剥離すること、あるいはストラップが、その色及び/または形状を変化させること、として発生し得る。

ストラップ端の結合は、端部を相互に当接させ、端部を横切って接着/付着させるラベルで結合することで提供できる。しかし、一端を他端に重ねる任意のオーバーラップによって、ストラップを結合させてもよい。そのようなオーバーラップの長さは、例えば、2、3ミリメートルから数センチメートルに至ってもよい。必要なら、容易に、例えば10センチメートル以上でもよい。

本発明による膨張式エアクッションは、上述のように端部を結合する為に、端部結合手段を端部に設けたストラップを含むことができる。

そのような結合は、上述のように、例えば、ラベルやステッカを適用することによって実現できる。そのようなラベルは、決まって均一な物性を持つため、決まった均一な作用を受けた場合に破断する。この種類のラベルは、有利に、例えば、適切なニスで被覆可能な紙から形成できる。これによって、ラベルの物性が気温及び/または湿気の変動から実質的な影響を受けることのないため、破断特性が安定で均一である、という利点が達成される。

ラベルは、また、適切なタイプのプラスチック・フィルムまたは金属フィルムを含む他の適切な材料で形成してもよい。そのようなラベルまたはストラップ自体は、より正確に位置づけた破断領域を、また、圧力及び充填度に対してより正確な破断タイミングをも示すのに寄与する穿孔を含んで形成することもできる。詳細は以下を参照。

本発明による膨張式エアクッションの好適実施例において、ストラップは、境界が明瞭な破断領域を含んでもよい。「境界が明瞭な破断領域」とは、破断が、決まってこの領域で発生するように形成された破断領域であること、また、クッション内の圧力に対する破断が発生するタイミングに関して、ごく僅かな相違のみがあることを意味する。ストラップの形態にある圧力インジケータは、有利に、紙またはボール紙、あるいは他の比較的固い材料から製造できる。この場合の破断は、ストラップ自体に、または、ストラップ端間の結合に明確に特定される。したがって、境界が明瞭な破断領域は、ストラップ自体に、または、ストラップを一緒に保持するあるいはクッション自体へ保持する結合手段に装着箇所に形成できる。

本発明による膨張式エアクッションは、原理的に上記破断領域に対応する圧力依存変化領域を含むストラップの形態で圧力インジケータを含んでもよい。変化領域では、破断が発生しない、という違いがあるが、上述のように、外見のみの変化が起こる。このことは、ストラップ自体に生じても、また、例えば、ストラップ端を結合する、外見を変化させる特性をも有するラベル等の結合部分に生じてもよい。これによって、クッションの特定な充填度を示すことができる。

本発明による膨張式エアクッションのもう一つの好適変形例においては、ストラップまたはラベルの形態にある圧力インジケータは、柔軟なポリマー・オパール材または他の色を変化させる材料から形成できる。これにより、いくつかの利点が達成できる。特に、圧力インジケータ、それを備えたクッションは、典型的に、複数回使用できる。前述の柔軟なポリマー・オパール材または他の同様な材料は、伸ばされると、その色を変化させる、また、解放されると再び変色する。

原理的に、それは、伸長の程度に応じて色を変化させるラバーバンドである。クッション表面に固定される短いストラップとして、あるいはクッション全体または一部を包囲する長いストラップとして形成された圧力インジケータによるこの変形例によって、十分な圧力が達成されたことの指標にもなり得る、破損せずに外観、すなわち色を変化させるのみの圧力インジケータ、また、形状をもある程度変化させる圧力インジケータが提供される。

クッション全体または一部は、原理的に、弾力性ポリマー・オパール材から形成できる。この場合は、クッション自体または一部が、圧力インジケータを構成することになる。いくつかのケースでは、そのような解決策が好ましい場合もある。

さらに、弾力性があるタイプの圧力インジケータも想定できる。この場合は、弾力性圧力インジケータの歪んだ形状が、クッション内に所望の圧力が供給されたことを示す。この場合、他のタイプの圧力インジケータによると同様、インジケータの外観は、上記変化領域によって表す膨張度を示す。ストラップ及び/またはクッションは、圧力インジケータを容易に読み取ることが可能な指標手段を含むことができる。これらについては、以下の図面の説明及び図面から明らかになる。

上記の発明は、さらに、圧力インジケータ付き膨張式エアクッションの膨張方法に関する。この方法は、少なくとも以下のステップを含む。 - クッションのバルブ開口に空気供給ラインを結合すること。 - 圧力インジケータの位置の視覚的位置決め。 - 圧力インジケータからの指標が現れるまでクッションを膨張させること。

前記方法によって、クッションまたは同等物の膨張が達成される。この場合のクッションは、目的に対して選択され、手動式または電動式などのポンプ、あるいはマニュアルで膨張させるためのマウスピース等が結合される。膨張前または膨張中、圧力インジケータは、圧力が十分であることが一方式で、または他方式で示されるまで、観察される位置に存在する。

本発明によるクッションは、複数の圧力インジケータを含むことができ、各々の圧力インジケータは、例えば、クッション内の圧力が増加するに連れ、一つずつ破断する。したがって、特定なタイプのクッションは、種々の充填度で、異なるレベルの固さを持つよう使用できる。最も固い充填の場合には、第一、第二及び第三の圧力インジケータが、規定充填度が達成される前に、機能/破断するようであってもよい。

本発明による方法は、さらに、以下のステップの少なくとも一つを含んでもよい。 - 追加の空気を供給することによって、クッション内の空気量を調整すること。 - 先に供給した空気を放出させることによって、クッション内の空気量を調整すること。

これによって、多少定まった基準点を持つ充填度での個別膨張及び管理の実行が可能になる。言い換えれば、圧力インジケータが特定な圧力または特定な充填度を示す。いくつかのケースでは、特定な適用例に対するクッションの固さを個々に査定して適応させることは、空気でクッションを満たす者の任務である。言い換えると、クッションを膨張させる人の個人的体験が活きる。その仕事に従事する介護士が代わったとしても、圧力インジケータによる基準充填に基づいてなされるため、均一な結果が、より簡単に達成できる。

圧力インジケータ付き膨張式エアクッションは、有利に、圧力インジケータが、膨張が規定気圧に到達したときに破断することによってクッション内に規定空気量を確保するストラップから構成されることを含んでもよい。非膨張状態におけるストラップは、エアクッション全体またはその一部を包囲する閉リングを構成してもよい。

ストラップは、二本のストラップ間の結合が破断する際に破損するよう適応されてもよい。そのような変形例によれば、破断するのはストラップ自体ではなく、ストラップの二端間の結合であるが、目的は全く同じ、すなわち、十分な圧力または十分な充填度への到達の明確な指示である。

ストラップは、ストラップが破断するよう適応された圧力に応じて、異なる物質から、種々の寸法で製造されてもよい。また、ストラップには、規定圧力で破断する定義区域があってもよい。この区域は、ストラップの形状のように、異なる形状、材料、性質及び強度であってよい。そのような区域は、例えば、穿孔を含んでも、また、材料の厚さまたは幅が小さくてもよい。

ストラップが破断すると、ポンプ作動は停止される。破断ストラップは除去し、クッションは調整してもよい。ストラップは、規定の均一な物性を持ち、加えて、境界が明瞭な破断領域を備える紙、ボール紙または同様な材料から有利に形成可能である。この場合の破断領域は、所望の圧力及び充填度が得られたときにクッションが加える背圧に対応する破壊強度を持つ。

紙または他の破れ易い材料から形成されたストラップを用いることによって、非膨張状態のエアクッションまたはその一部を包囲することが可能である。その結果、規定空気量がクッション内に入れられてクッションが膨張し、その空気が、全体的に、または部分的に包囲しているストラップに対して圧力を加え、その加圧がストラップの破壊強度を超越するときにストラップは破断する。

択一的に、ストラップ及びクッション間の定着が破損する、または、ストラップの一端が、ストラップの他端への定着から解離することで、ストラップの二つの部分間の結合が破壊される構造であってもよい。ストラップ及びクッション間の固定は、上記のように、接着によって、または接合ラベルによって行ってもよい。この場合の破断は、ストラップ及びクッション間で発生し、接合ラベルまたは接着結合の解離を介して特定な充填度を示す。

いずれの変形例を適用するかに関係なく、規定圧力及びそれによる規定充填度の達成は、ストラップが、その短い長さで保持するクッションの部分を解放することによって示される。

したがって、クッションは、ストラップ破断時に規定空気量を含み、もし同時にポンプ作動が停止されるなら、これは、クッションが、意図された効果/機能に関する規定空気量を含むことの指標である。

空気上に人を支持することは、褥瘡防止のための良い解決策であり、褥瘡治療及び予防の分野において、一般的にマットレス及びクッション/枕に空気が利用される理由である。

しかし、褥瘡(踵ずれ及び座席痛)の予防及び治療の特定分野では、正しく空気を利用する際の、サポート・アイテム内の空気量に関わる深い理解及び知識が必要である。

大部分の介護士は、空気に基づく支持製品に関するこの深い知識及びトレーニングを受けていないため、本発明の目的は、上記の深い知識及びトレーニングのない介護士のために、サポート・アイテム内の正しい空気量を単純な方法で示すインジケータを提供することである。

さて、図面を参照しながら、以下に本発明を説明する。

完全包囲型ストラップを有するクッションを示す。

部分包囲型ストラップを有するクッションを示す。

異なるタイプの部分包囲型ストラップを有するクッションを示す。

ストラップが破断していない部分的に膨張したクッションを示す。

ストラップが破断した部分的に膨張したクッションを示す。

膨張後の開放されたクッションを示す。

一タイプの変化領域を持つストラップを有する膨張したクッションを示す。

もう一つのタイプの変化領域を持つストラップを有する膨張したクッションを示す。

破断していないラベルを持つストラップを有する部分的に膨張したクッションを示す。

破断したラベルを持つストラップを有する部分的に膨張したクッションを示す。

図の説明において、同一の、または対応する部品は、異なる図でも同じ参照番号を備えている。したがって、単一図面/実施形態の各々に関連させての、すべての詳細説明は行われない。

図1は、非膨張状態にある膨張式エアクッション1を表す。クッション1は、単純な形態で示すが、折り畳まれて結合された一つ以上のプラスチック・フィルム層から構成されるため、図示されていないバルブ開口を備えた気密室を形成する、と想定すべきである。クッション1は、折り畳まれた状態で、クッション全体1を包囲しながらクッション上に取り付けられた包囲型ストラップ2を有して図示されている。ストラップ2の中心に境界が明瞭な破断領域3が現れている。領域3は、ストラップの両側から、ストラップ2を弱体化するノッチ4が形成されることによって特徴づけられている。

図2は、図1に示すような膨張式エアクッション1を表すが、この図は、もう一つの実施形態によるクッションを示す。この場合のストラップ2は、一端5でクッションの表面6に固定され、他端7でもクッションの表面6に固定される。このストラップ2は、クッション1は、ストラップ2下に任意の余長を有して形成されているためクッション1を部分的にのみ包囲しており、これによりストラップ2は、膨張中にクッションの表面6の張力が大きくなり過ぎると破断する。

図3は、膨張式エアクッション1の更なる変形例を、この場合も非膨張状態で示す。発明のこの変形例によれば、ストラップ2は、クッション全体1を包囲せず、ストラップ2がクッション1の開口8を通過してクッションを部分的にのみ包囲する。しかし、効果は同じであり、所定圧力が達成されると、ストラップ2は、この場合もノッチ4で示された破断領域3で破断する。

ストラップ2は、その位置が容易に分かるよう、クッション表面とは明確に異なる色で有利に形成されてもよい。

図4は、空気または他の媒質での充填中のクッション1を示す。クッション1は、図示していないバルブ開口を介して充填され、それが現れるにつれて、徐々に展開し、これにより、この図から分かるように、ストラップ2の張力が増加する。

図5は、ストラップ2がちょうど破断したクッション1を表す。破断によって、クッション1が正しく膨張されたことを示す。図示の変形例は、図1に示すクッションに対応するが、もちろん原理的には、図2及び図3に示すクッション変形例と同じである。

図6は、正しく膨張されたクッション1を表す。ストラップ2が除去され、クッション1は使用準備が整っている。

図7は、ストラップ2が変化領域9を含む部分的に膨張したクッションを表す。変化領域は、その名称が示すように、クッション内の圧力上昇に応じて外見が変化する。変化領域9は、上記のように、変形または変色を示すことが可能である。このケースでは、クッション1内の特定な圧力を示す変形度に対応する変化領域である。クッション表面6には、マーク10が設けられており、ストラップの幅をマーク10に比較することができる。

図8は、これもストラップ2が変化領域9を含むクッション1を表す。しかし、この場合のストラップは、弾力性ポリマー・オパール材から少なくとも部分的に構成され、伸長の関数として色が変化する。この場合のストラップ2は、領域マーク11が記され、中央領域12、中央領域12の片側に各々一つの、二つの中間帯13、及び、二つの中間帯13の片側に各々一つの、二つの外側領域14を有して示されている。クッション1の圧力が増加する、あるいは減少すると、ストラップ2は、適応程度に応じて、色を変化させることによって、このことを示す。

図9は、空気または他の媒質で充填中のクッション1を示す。クッション1は、図示していないバルブ開口を介して充填される。それが現れるに連れ、徐々に展開するため、この図に示すように、ストラップ2の張力を増加させる。この変形例におけるストラップ2は、ストラップの二端5、7が接合ラベル15で結合された状態で取り付けられる。対応解決策は、図2及び図3に示すようなストラップへの適用が可能であることに注意すべきである。

図10は、接合ラベル15がちょうど破断したばかりのクッション1を表す。これによって、クッション1が正しく膨張したことを示す。図示の変形例は、図9に示すクッションに対応するが、原理的には、前述のように、図2及び図3に示すクッション変形例にも適用可能である。

種々の状況にある同じ実施形態を示す図9及び図10の両方におけるストラップは、端部5、7が相互に当接して、ラベル15によって結合されるが、結合がラベルで提供される箇所に、ストラップの二端5、7間のオーバーラップを容易に用いてもよい。

1 クッション 2 ストラップ 3 破断領域 4 ノッチ 5 ストラップの一端 6 クッション表面 7 ストラップの他端 8 クッションの開口 9 変化領域 10 クッション上のマーク 11 ストラップ上の領域マーク 12 中央領域 13 中間帯 14 外側領域 15 ラベル/結合手段

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