治療的クッションシステム及び方法

申请号 JP2017508097 申请日 2015-08-07 公开(公告)号 JP2017523877A 公开(公告)日 2017-08-24
申请人 アメニティ ヘルス,インコーポレイテッド; アメニティ ヘルス,インコーポレイテッド; 发明人 メルチャー,カール; クラーク,アーロン; エリクソン,クリント;
摘要 GERD及び/又は他の消化性疾患及び/又は他の病態に関連する症状の治療的処置を提供するための装置及び方法が本明細書中に記載される。ある実施形態では、装置は、支持要素部と容器部とを有する基部支持体を含む。支持要素部は、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対してある 角 度で配置された頂面と、を有する。第2端部部分は第1端部部分を超える高さを有する。支持枕部材は、容器部の少なくとも一部と、支持要素部の少なくとも一部第2端部部分との間において、基部支持体に固定的に結合されている。支持枕部材と、支持要素部と、容器部とは、使用者の腕の少なくとも一部を中に受容するように構成された受容部を含む内部領域を集合的に規定する。【選択図】図102
权利要求

支持要素部と、容器部と、を含む、基部支持体であって、前記支持要素部が、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対してある度で配置された頂面と、を有し、前記支持要素部の前記第2端部部分が、前記支持要素部の前記第1端部部分の高さを超える高さを有する、基部支持体と、 前記容器部の少なくとも一部と、前記支持要素部の前記第2端部部分の少なくとも一部との間において、前記基部支持体に固定的に結合されている支持枕部材と、を備え、 前記支持枕部材と、前記支持要素部と、前記容器部とが、内部領域を集合的に規定し、前記内部領域が、使用者の腕の少なくとも一部を中に受容するように構成された受容部を含む、装置。前記支持枕部材が前記容器部と一体形成されている、請求項1に記載の装置。前記支持枕部材が第1発泡材料で形成されており、前記容器部が、前記第1発泡材料とは異なる第2発泡材料で形成されている、請求項1に記載の装置。前記基部支持体が、前記内部領域と連通している解放空洞を規定し、前記解放空洞が開口部を含み、前記開口部が、前記基部支持体の側縁部に規定され、少なくとも部分的に前記基部支持体の前端部部分まで延びる、請求項1に記載の装置。前記支持枕部材と前記容器部とが発泡材料で一体形成されている、請求項1に記載の装置。前記容器部が前記支持要素部の前記第2端部部分から延びる、請求項1に記載の装置。前記受容部が第1受容部であり、前記内部領域が、前記第1受容部と連通している第2受容部を含む、請求項1に記載の装置。前記支持要素部又は前記容器部の少なくとも1つの頂面に配置されるように構成された本体要素をさらに含み、前記本体要素が側部支持ボルスタを含む、請求項1に記載の装置。支持要素部と、容器部と、を含む、基部支持体であって、前記支持要素部が、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対してある角度で配置された頂面と、を有し、前記支持要素部の前記第2端部部分が、前記支持要素部の前記第1端部部分の高さを超える高さを有する、基部支持体と、 前記容器部に結合されている、発泡材料によって形成された支持枕部材であって、前記支持枕部材と、前記支持要素部と、前記容器部とが、使用者の腕の少なくとも一部を中に受容するように構成された受容部を含む内部領域を集合的に規定する、支持枕部材と、 を備える、装置。前記支持枕部材が第1発泡材料で形成されており、前記容器部が、前記第1発泡材料とは異なる第2発泡材料で形成されている、請求項9に記載の装置。前記支持枕部材が、前記容器部の頂面と実質的に面一の頂面を有する、請求項9に記載の装置。前記容器部が前記支持要素部の前記第2端部部分から延びる、請求項9に記載の装置。前記支持枕部材が、使用者に肩解放部を提供するように構成された切抜部分を規定する、請求項9に記載の装置。前記基部支持体が、前記内部領域と連通している解放空洞を規定し、前記解放空洞が開口部を含み、前記開口部が、前記基部支持体の側縁部に規定され、少なくとも部分的に前記基部支持体の前端部部分まで延びる、請求項9に記載の装置。少なくとも前記支持要素部の頂面に配置されるように構成された本体要素をさらに備え、前記本体要素が側部支持ボルスタを含む、請求項9に記載の装置。前記本体要素が頚部支持部を含む、請求項15に記載の装置。外カバー内に配置された発泡挿入部材を含む本体要素を含み、 前記本体要素が、円弧部と、前記円弧部からそれぞれ延びる第1アームと、第2アームと、を備え、 前記本体要素が側部支持ボルスタを含み、前記側部支持ボルスタが、前記第1アーム又は前記第2アームの少なくとも1つに配置されており、使用者を側位に維持するように構成されている、装置。前記側部支持ボルスタが、角度を成した頂面を含む、請求項17に記載の装置。前記本体要素が、前記第1アーム上に配置された第1側部支持ボルスタと、前記第2アーム上に配置された第2側部支持ボルスタと、を含む、請求項17に記載の装置。前記本体要素が、前記円弧部上に配置された頚部支持部をさらに含み、前記頚部支持部は、使用者の頭部が前記円弧部上に配置されているときに、前記使用者の頚部を支持するように構成されている、請求項17に記載の装置。前記頚部支持部が円弧形状である、請求項20に記載の装置。前記頚部支持部が前記本体要素の幅にわたって延びる、請求項20に記載の装置。前記外カバーが、第1材料で形成された上部部分と、前記第1材料とは異なる第2材料で形成された下層部と、を含む、請求項17に記載の装置。

说明书全文

関連出願の相互参照 [1001] 本出願は、2014年8月8日に出願された「治療的クッションシステム及び方法」という名称の米国特許出願第14/455,389号の優先権を主張するとともに、同出願の一部継続出願であり、2014年3月3日に出願された「治療的クッションシステム及び方法」という名称の米国特許出願第14/195,749号、2013年2月1日に出願された「治療的クッションシステム及び方法」という名称の米国特許出願第13/757,172号(現在、米国特許第8,661,586号)、2013年2月1日に出願された「治療的クッションシステム及び方法」という名称の米国特許出願第13/757,120号、2012年2月3日に出願された「治療的クッションシステム」という名称の米国特許仮出願第61/594,840号、2012年8月16日に出願された「治療的クッションシステム及び方法」という名称の米国特許仮出願第61/683,935号、並びに2012年10月8日に出願された「治療的クッションシステム及び方法」という名称の米国特許仮出願第61/710,913号に関連する。これら開示はそれぞれ、その内容全体を参照によって本明細書に組み込む。

[1002] 本明細書中に記載されるある実施形態は治療的クッションシステム及び方法に関し、特に、例えば、胃食道逆流症などの種々の病態の治療において使用するための治療的クッションシステム及び方法に関する。

[1003] 胃食道逆流症(GERD)は酸を含む一部消化された胃の内容物が胃から食道に逆流する、すなわち、異常な逆行状態で流れる疾患を表す医学用語である。食道への胃の内容物の逆流はGERD患者が睡眠しているときに最も発生し、かつ最大の損傷を生じるものであるため、逆流が発生していることに気が付かない。

[1004] いくつかの公知のシステムでは、軽減のために処方箋又は手術を必要していたであろう状態の症状を効果的に管理又は制御するために枕又は他の支持的装置を使用する。例えば、いくつかの公知の枕のオプションには、首の頚部に集中させた突起物を枕内に有する高枕(elevated pillow)を含み、これは、心疾患、気腫又は他の呼吸困難を患う個人に快適性又はより良好な休息状態を提供することを目的とするものである。このような枕は脊椎の仙骨領域の下に支持を拡張することを可能としないだけでなく、この枕は仰臥位以外の任意の快適な姿勢を提供しない。

[1005] いくつかの公知のデバイスには、個人のいびきを最小にするために使用されうる整形外科枕を含む。このような枕はいびきなどの状態に対処するために使用されうるが、このような枕はGERDなどの状態を治療するために構成されてはいない場合がある。事実、そのような整形外科枕は、一般に、上昇構成要素(elevation component)を提供するのみであり、GERD患者の症状を緩和するのに所望されうる任意の他の構成要素に対処し損じている。

[1006] 別の公知のシステムには、気管支形成異常症又は他の関連する状態の乳児にしばしば見られる頭及び首の過伸展に関連する症状の制御に使用するための、中心部分を有する本体と、2つの羽部と、を含む、支持枕を含む。別の公知のシステムには、乳児の頭の平面全体で支持されていたであろう荷重を分配することによって乳児の姿勢性斜頭症(positional plagiocephaly)を防止するために使用されうる装置を含む。これらシステムは乳児に利益を与えることができるが、それらの特定の設計及び構造工学は乳児である枕の使用者に基づく。このような枕はGERDに罹患している成人又は青年期の使用者の利益を提供するものとして開示されていない。

[1007] 上記した公知のシステムのほとんどは、体全体の支持又は体全体との相互作用への対処を考慮することなく乳児及び/又は頭のみの部位に関連する状態に焦点を当てている。他の公知のシステムは、成人(一般的な抱き枕として)又は乳児(着座姿勢の乳児の支持を補助するため)に適応することを意図した枕を含む。このようなシステムは、しかしながら、胃又は食道疾患に関する症状を軽減するための枕の使用を企図していない。さらに、このような枕は、そのような疾患を制御又は管理するのに特有の必要な特徴に適応していない可能性がある。別の公知のシステムは、持続的な頸背部痛、呼吸性及び消化性疾患の緩和を促進するための、大きな、傾斜のある抱き枕を含むが、そのような枕の大きさは、一般に、通常の個人がベッドで使用する実用的な大きさを超えるものである。

[1008] 従って、上に示した公知の枕システムの欠点に対処することができ、かつ使用者の実用的な、適応性の高い(accommodating)フィット性を維持する一方でGERD及び/又は他の病態に関連する症状を管理及び/又は制御するために使用することができる治療的クッションシステム及び方法に対する需要がある。

[1009] GERD及び/又は他の消化性疾患及び/又は他の病態に関連する症状の治療的処置を提供するための装置及び方法を本明細書中に記載する。ある実施形態では、装置は、基部支持体を含み、基部支持体は、支持要素部と、容器部と、を含む。支持要素部は、第1端部部分と、第2端部部分と、支持要素の底面に対してある度で配置された頂面と、を有する。第2端部部分は第1端部部分を超える高さを有する。支持枕部材は、容器部の少なくとも一部と、支持要素部の少なくとも一部第2端部部分との間において、基部支持体に固定的に結合されている。支持枕部材と、支持要素部と、容器部とは、内部領域を集合的に規定し、内部領域は、使用者の腕の少なくとも一部を中に受容するように構成された受容部を含む。

図面の簡単な説明

一実施形態による治療的クッションシステムの概略図である。

一実施形態による治療的クッションシステムの斜視図である。

図2の治療的クッションシステムの側面図である。

図2の治療的クッションシステムの上昇要素及び支持要素の頂面図である。

図2の治療的クッションシステムの本体要素の頂面図である。

図2の治療的クッションシステムの上昇要素及び支持要素の側部斜視図である。

図2の治療的クッションシステムの支持要素の側面図である。

図2の治療的クッションシステムの支持要素の前部斜視図である。

図8の支持要素のクッション部材の側部斜視図である。

図2の治療的クッションシステムの上昇要素の前部斜視図である。

図10の上昇要素の一部未組立図(unassembled view)である。

図11の上昇要素の側面図である。

図2の治療的クッションシステムの本体要素の頂面図である。

図2の治療的クッションシステムを組み立てる方法を示す。

図2の治療的クッションシステムを組み立てる方法を示す。

上昇要素の位置を図2の治療的クッションシステムの支持要素に対して調整する方法を示す。

上昇要素の位置を図2の治療的クッションシステムの支持要素に対して調整する方法を示す。

上昇要素の位置を図2の治療的クッションシステムの支持要素に対して調整する方法を示す。

図2の治療的クッションシステムを使用する方法を示す。

図2の治療的クッションシステムを使用する方法を示す。

図2の治療的クッションシステムを使用する方法を示す。

図2の治療的クッションシステムを使用する方法を示す。

本体要素を異なる構成において示す図2の治療的クッションシステムの斜視図である。

本体要素を異なる構成において示す図2の治療的クッションシステムの斜視図である。

治療的クッションシステムの使用のための別の向きを示す図2の治療的クッションシステムの斜視図である。

治療的クッションシステムの使用のための別の向きを示す図2の治療的クッションシステムの斜視図である。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

本体要素が異なる構成であり、使用者が異なる姿勢である、使用者によって使用されている図2の治療的クッションシステムを示す。

別の実施形態による治療的クッションシステムの斜視図である。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

本体要素の異なる実施形態を示す。

異なる充填材区分オプションを含む本体要素の異なる実施形態を示す。

異なる充填材区分オプションを含む本体要素の異なる実施形態を示す。

異なる充填材区分オプションを含む本体要素の異なる実施形態を示す。

異なる充填材区分オプションを含む本体要素の異なる実施形態を示す。

異なる充填材区分オプションを含む本体要素の異なる実施形態を示す。

第1構成において示される別の実施形態による治療的クッションシステムの頂面図である。

第2構成において示される図32Aの治療的クッションシステムの頂面図である。

図32A及び図32Bの治療的クッションシステムの側面図である。

ベッド上において示される図32A及び図32Bの治療的クッションシステムの斜視図である。

治療的クッションシステムに配置された使用者を示す図32A及び図32Bの治療的クッションシステムの斜視図である。

任意の枕を備えた別の実施形態による治療的クッションシステムの斜視図である。

図36の治療的クッションシステムの側面図である。

図37の線A−Aに沿って切った端面図である。

側部支持部材が支持要素の両側に示される図37の治療的クッションシステムの頂面図である。

図36の治療的クッションシステムの側部支持部材の断面図である。

任意の本体要素を備えた図36の治療的クッションシステムの頂面図である。

側部支持部材の別の実施形態の断面図を示す。

側部支持部材の別の実施形態の断面図を示す。

側部支持部材の別の実施形態の断面図を示す。

側部支持部材の別の実施形態の断面図を示す。

任意の枕を備えた別の実施形態による治療的クッションシステムの斜視図である。

図43の治療的クッションシステムの側面図である。

図44の線B−Bに沿って切った端面図である。

支持要素の両側に配置された側部支持部材が示される図43の治療的クッションシステムの頂面図である。

任意の本体要素を備えた図43の治療的クッションシステムの頂面図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの側面図である。

図48の線C−Cに沿って切った、図61の治療的クッションシステムの端面図である。

図48の治療的クッションシステムのスリング部材の頂面図である。

任意の本体要素を備えた図48の治療的クッションシステムのスリング部材の頂面図である。

図48の治療的クッションシステムのフレーム及びパッド部材の頂面図である。

ベッド長型を示す図48の治療的クッションシステムの側面図である。

胴体長型を示す図48の治療的クッションシステムの側面図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの側面図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの側面図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの側面図である。

図57の治療的クッションシステムの側部分解図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの側面図である。

図59の治療的クッションシステムの側部分解図である。

一実施形態による支持要素の頂面図である。

上昇要素の一部の近傍において示される図61の支持要素の側面図である。

図61の線E−Eに沿って切った図61の支持要素の前端面図である。

図61の線D−Dに沿って切った図61の支持要素の足側端面図(foot end view)である。

別の実施形態による支持要素の側面図である。

別の実施形態による支持要素の側面図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの斜視図である。

図67の治療的クッションシステムの頂面図である。

図68の線F−Fに沿って切った図67の治療的クッションシステムの端面図である。

図67の治療的クッションシステムの側面図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの斜視図である。

図71の治療的クッションシステムの頂面図である。

図72の線G−Gに沿って切った図71の治療的クッションシステムの端面図である。

図71の治療的クッションシステムの側面図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの頂面図である。

一実施形態による非滑り特徴部を含む支持要素の頂面図である。

別の実施形態による非滑り特徴部を含む支持要素の側部斜視図である。

非滑り特徴部を含む支持要素の異なる実施形態の頂面図である。

非滑り特徴部を含む支持要素の異なる実施形態の頂面図である。

非滑り特徴部を含む支持要素の異なる実施形態の頂面図である。

非滑り特徴部を含む支持要素の異なる実施形態の頂面図である。

非滑り特徴部を含む支持要素の異なる実施形態の頂面図である。

非滑り特徴部を含む支持要素の異なる実施形態の頂面図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの側部斜視図である。

図79の治療的クッションシステムの側部拡張要素の側部斜視図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの斜視図である。

図81の治療的クッションシステムの側面図である。

図81の治療的クッションシステムの頂面図である。

図81の治療的クッションシステムの底面図である。

図81の治療的クッションシステムの前端面図である。

図81の治療的クッションシステムの後端面図である。

本体要素を取り外した図81の治療的クッションシステムの側面図である。

本体要素を取り外した図81の治療的クッションシステムの前端面図である。

本体要素を取り外した図81の治療的クッションシステムの後端面図である。

本体要素を取り外した図81の治療的クッションシステムの頂面図である。

本体要素を取り外した図81の治療的クッションシステムの底面図である。

基部支持体の内部領域を図示するために透明で示される図81の治療的クッションシステムの基部支持体の一部の斜視図である。

本体要素を取り外した図81の治療的クッションシステムの一部の頂面図である。

図81の治療的クッションシステムの分解図である。

図81の治療的クッションシステムの部分分解図である。

別の実施形態による治療的クッションシステムの斜視図である。

図96の治療的クッションシステムの頂面図である。

図96の治療的クッションシステムの側面図である。

図96の治療的クッションシステムの底面図である。

図96の治療的クッションシステムの前端面図である。

図96の治療的クッションシステムの後端面図である。

図96の治療的クッションシステムの基部支持体の前部斜視図である。

図96の治療的クッションシステムの基部支持体の底部斜視図である。

図96の治療的クッションシステムの基部支持体の後端面図である。

図96の治療的クッションシステムの基部支持体の側面図である。

図96の治療的クッションシステムの基部支持体の頂面図である。

図96の治療的クッションシステムの基部支持体の底面図である。

図96の治療的クッションシステムの基部支持体の後部斜視図である。

図96の治療的クッションシステムの本体要素の頂面図である。

図96の治療的クッションシステムの本体要素の前端面図である。

図96の治療的クッションシステムの本体要素の側面図である。

図96の治療的クッションシステム上に配置された使用者を示す部分側面図である。

図96の治療的クッションシステム上に配置された使用者を示す斜視図である。

別の実施形態による本体要素の頂面図である。

図114の本体要素の前端面図である。

図114の本体要素の側面図である。

図114の本体要素の側面図である。

別の実施形態による本体要素の頂面図である。

図118の本体要素の前端面図である。

図118の本体要素の側面図である。

基部支持体が支持面上に配置された状態で示される、図102の基部支持体及び図114の本体要素の分解斜視図である。

基部支持体が支持面上に配置された状態で示される、図102の基部支持体及び図114の本体要素の斜視図である。

図102の基部支持体上に配置され、図114の本体要素を使用する使用者を示す側面図である。

治療的クッションシステムの使用効果を評価した第1例の研究結果を示す棒グラフである。

治療的クッションシステムの使用効果を評価した第1例の研究結果を示す棒グラフである。

治療的クッションシステムの使用効果を評価した第2例の研究結果を示す棒グラフである。

治療的クッションシステムの使用効果を評価した第2例の研究結果を示す棒グラフである。

治療的クッションシステムの使用効果を評価した第2例の研究結果を示す棒グラフである。

治療的クッションシステムの使用効果を評価した第2例の研究結果を示す棒グラフである。

[1114] GERD及び/又は他の消化性疾患及び/又は他の病態に関連する症状又は不快の治療的処置を提供するための装置及び方法が本明細書中に記載される。ある実施形態では、本明細書中に記載される治療的クッションシステムは、使用者が実質的に平坦若しくは傾斜右側側臥位(RLD)姿勢、又は実質的に平坦若しくは傾斜左側側臥位(LLD)姿勢で長時間快適に睡眠することを可能にすることができる。傾斜RLD姿勢又は傾斜LLD姿勢においては、治療的クッションシステムは胃食道逆流を最小にする又は排除するように機能することができる。例えば、傾斜RLD姿勢は胃を空にして十二指腸に送ることを促進することができ、傾斜LLD姿勢は逆流症状発現の減少を促進することができる。

[1115] ある実施形態では、装置は、基部支持体を含み、基部支持体は、支持要素部と、容器部と、を含む。支持要素部は、第1端部部分と、第2端部部分と、支持要素の底面に対してある角度で配置された頂面と、を有する。第2端部部分は第1端部部分を超える高さを有する。支持枕部材は、容器部の少なくとも一部と、支持要素部の少なくとも一部第2端部部分との間において、基部支持体に固定的に結合されている。支持枕部材と、支持要素部と、容器部とは、内部領域を集合的に規定し、内部領域は、使用者の腕の少なくとも一部を中に受容するように構成された受容部を含む。

[1116] ある実施形態では、装置は、支持要素部と容器部とを含む基部支持体を含む。支持要素部は、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対してある角度で配置された頂面と、を有する。支持要素部の第2端部部分は、支持要素部の第1端部部分の高さを超える高さを有する。発泡材料によって形成された支持枕部材が容器部に結合されている。支持枕部材と、支持要素部と、容器部とは、使用者の腕の少なくとも一部を中に受容するように構成された受容部を含む内部領域を集合的に規定する。

[1117] ある実施形態では、装置は、外カバー内に配置された発泡挿入部材を含む本体要素を含む。本体要素は、円弧部と、円弧部からそれぞれ延びる第1アームと、第2アームと、を含む。本体要素は、第1アーム又は第2アームの少なくとも1つに配置されており、使用者を側位に維持するように構成されている側部支持ボルスタをさらに含む。ある実施形態では、本体要素は、使用者の頭部が円弧部上に配置されているときに使用者の頚部を支持することができる頚部支持部を含む。

[1118] ある実施形態では、装置は、支持基部と、支持枕部材と、を含む。支持基部は、支持要素部と、容器部と、を含む。支持要素部は、第1端部部分と、第2端部部分と、支持要素の底面に対してある角度で配置された頂面と、を有する。第2端部部分は第1端部部分を超える高さを有する。支持要素部と上昇要素部とは、内部領域を集合的に規定する。支持枕部材は、内部領域内に配置可能である。支持枕部材と、支持要素部と、容器部とは、使用者の腕の少なくとも一部を中に受容するように構成された受容部を集合的に規定する。

[1119] ある実施形態では、治療的クッションシステムを使用する方法は、上昇要素及び支持要素が上昇要素と支持要素との間に受容部を集合的に規定するように、クッションシステムの上昇要素をクッションシステムの支持要素に結合するステップを含みうる。支持要素は、底面に対して特定の角度で配置された頂面を含む。本体要素は支持要素の一部又は上昇要素の一部の少なくとも1つにおける配置のために提供されうる。本体要素は、円弧部によって連結された第1アーム及び第2アームを有する。支持要素と、上昇要素と、本体要素と、は傾斜側位の使用者を支持するように集合的に構成されており、使用者の腕は受容部内に配置可能である。

[1120] ある実施形態では、装置は、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対して特定の角度で配置された頂面と、を有する支持要素を含む。第2端部部分は第1端部部分の高さを超える高さを有する。上昇要素は、本体要素の第1部分が上昇要素の側部部分から延在し、かつ本体要素の第2部分が第1部分に対して実質的に垂直に配置される第1位置と、本体要素の第1部分が上昇要素の上に配置される第2位置との間において本体要素が動作されうるように本体要素に結合されている。上昇要素が本体要素の第2端部部分の近傍に配置されると、本体要素の第2部分は少なくとも部分的に支持部に配置されるように構成されている。

[1121] ある実施形態では、胃食道逆流症(GERD)に関連する症状を処置する方法は、使用者の幽門括約筋が使用者の食道括約筋の高さよりも低い高さに配置されるように傾斜右側側臥位(RLD)姿勢又は傾斜左側側臥位(LLD)姿勢で使用者が治療的クッションシステムに配置されるように、使用者の体を治療的クッションシステムに配置するステップを含みうる。例えば、使用者は、6度乃至30度の傾斜頂面を有する治療的クッションシステムの支持要素(又は本明細書中に記載される基部支持体)上に配置されうる。このような実施形態においては、使用者は、例えば、支持要素の密度及び/若しくはたわみ特性並びに/又は使用者の体重などの要素に応じて、約5乃至20度の角度で支持要素(又は基部支持体)上に配置されうる。使用者の右腕又は左腕は、治療的クッションシステムの支持要素と上昇要素との間に規定された、治療的クッションシステムの受容部内に配置されうる。治療的クッションシステムの使用者は、GERDに関連する症状を処置するのに十分な時間、傾斜RLD姿勢又はLLD姿勢に維持されうる。ある実施形態では、この時間は少なくとも1時間である。ある実施形態では、この時間は6時間である。ある実施形態では、維持には、治療的クッションシステムの本体要素を、治療的クッションシステムの上昇要素又は支持要素の少なくとも1つの近傍に位置決めすることを含む。ある実施形態では、維持には、治療的クッションシステムの本体要素を、治療的クッションシステムの基部支持体の近傍に位置決めすることを含む。

[1122] ある実施形態では、装置は、支持要素部及び上昇要素部を含むクッションシステムを含む。支持要素部は、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対して特定の角度で配置された頂面と、を有する。第2端部部分は第1端部部分の高さを超える高さを有する。支持要素部及び上昇要素部は、使用者の腕を中に受容するように構成されている受容部を集合的に規定し、側部支持部材は支持要素の頂面部の一部に配置されるように構成されている。側部支持部材は使用者をクッションシステム上において側位に維持するように構成されている。

[1123] ある実施形態では、装置は、フレーム部材と、フレーム部材に結合されたスリング部材と、を含む。スリング部材はスリング部材の第1部分と第2部分との間に開口部を規定する。スリング部材の第1部分は使用者の頭を支持するように構成されており、スリング部材の第2部分は第1部分に対して約6乃至約30度の角度で配置されている。開口部は使用者の腕の少なくとも一部をその中に受容するように構成されている。パッド部材が開口部の下に配置されており、使用者の腕が開口部内に配置されるとその少なくとも一部を支持するように構成されている。装置は、支持面において支持されるように構成されており、傾斜側位の使用者を支持する。

[1124] ある実施形態では、装置は、円弧部を含む第1端部部分と、円弧部から離れる方にそれぞれ延在する第1アーム及び第2アームと、を有する本体要素を含む。本体要素は使用者を側位に維持するように構成されている。本体要素は、外部スリーブ部材と、枕挿入物と、を含む。外部スリーブ部材は外縁部部分に沿う縫い目を含み、内縁部部分に沿う縫い目を含まない。

[1125] ある実施形態では、装置は、第1端部部分と、第1端部部分の高さを超える高さを有する第2端部部分と、を含む支持要素を含む。支持要素は、また、底面に対して特定の角度で配置された頂面と、クッション部と、支持要素の堅さ及び/又は高さを調節可能に変更するように構成されている膨張式チャンバと、を含む。装置は上昇要素をさらに含む。上昇要素及び支持要素は使用者の腕を受容するように構成された受容部を集合的に規定する。

[1126] ある実施形態では、キットは複数の支持要素及び複数の上昇要素を含むクッションシステムを含む。複数の支持要素の各支持要素は、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対して特定の角度で配置された頂面と、を含む。複数の支持要素の各支持要素はクッションシステムの支持部の厚さ又は堅さの少なくとも1つを変更するために別の支持要素の上に選択的に積み重ね可能である。複数の上昇要素の各上昇要素はクッションシステムの上昇部の厚さ又は堅さの少なくとも1つを変更するために別の上昇要素の上に選択的に積み重ね可能である。上昇部及び支持部は傾斜側位の使用者を支持するように集合的に構成されており、使用者の腕は支持部と上昇部との間に規定された受容部内に配置されている。

[1127] ある実施形態では、キットは複数の積み重ね可能な要素を含むクッションシステムを含む。複数の積み重ね可能な要素の各積み重ね可能な要素は支持要素と上昇要素とを含む。各支持要素は、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対して特定の角度で配置された頂面と、を含む。複数の積み重ね可能な要素の少なくとも1つの積み重ね可能な要素は支持要素と上昇要素との間に規定された開口部を含む。複数の積み重ね可能な要素の各積み重ね可能な要素はクッションシステムの厚さ又は堅さの少なくとも1つを変更するために別の積み重ね可能な要素の上に選択的に積み重ね可能である。

[1128] ある実施形態では、装置は支持要素と上昇要素とを含む。支持要素は、第1端部部分と、第2端部部分と、底面に対して特定の角度で配置された頂面と、を有する。第2端部部分は第1端部部分の高さを超える高さを有する。頂面は底面に対して約6度乃至約30度の角度で配置されている。上昇要素は上昇要素を支持要素の第2端部部分の近傍に調節可能に結合するように構成されているストラップを含む。

[1129] 図1は、一実施形態による治療的クッションシステムの概略図である。治療的クッションシステム(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)100は、支持要素120(本明細書中においては「くさび支持部」又は「くさび要素」とも称される)と、上昇要素122と、本体要素124(本明細書中においては「抱き枕」とも称される)と、を含む。上述のように、クッションシステム100は例えば、GERD及び/又は他の消化性疾患及び/又は他の病態に関連する症状の処置のために使用されうる。例えば、クッションシステム100は、使用者が、胃を空にして十二指腸に送ることを促進する一方で胃食道逆流を最小にする又は排除することができる傾斜右側側臥位(RLD)姿勢(以下にさらに詳細に記載されるように)又は逆流症状発現の減少を促進しうる傾斜左側側臥位(LLD)姿勢で長時間睡眠することを可能にすることができる。

[1130] 換言すると、支持要素120は、支持要素120の尾側端部部分(本明細書中においては「第1端部部分」とも呼ばれる)から(例えば、使用者の頭に最も近い)支持要素120の頭側端部部分(本明細書中においては「第2端部部分」とも呼ばれる)まで変化する高さ寸法を有しうるものであり、最大高さ寸法は、例えば、支持要素120の頭側端部部分にある。特定の実施形態を参照して以下にさらに詳細に記載するように、支持要素120は、支持要素120の頂面の、例えば、頭側端部又はその近辺に配置された凹状又は陥没部(図1に不図示)を含みうる。凹状部は、例えば、使用者がクッションシステム100に側臥位姿勢で横になっている際に使用者の下側腋窩の圧を解放するために使用されうる。

[1131] 支持要素120は、また、使用時、使用者が支持要素120において側臥位姿勢を快適に維持するための適切な胴体角度を容易にすることができる形状を有しうる。例えば、支持要素120は、長時間側臥位姿勢で横になっている使用者の快適性を下側の肩又は腕の不快な圧又は痛みなく増加するのを補助することができる湾曲した外側部分を含みうる。ある実施形態では、支持要素120は、支持要素120の頭側端部に、クッションシステム100の使用時、さらなる人間工学的腕及び肘配置に適応しうる傾斜かど(beveled corner)を含みうる。

[1132] 支持要素120は種々の異なる長さ、幅及び/又は厚さとされうる。例えば、ある実施形態では、支持要素120は、使用時、使用者の脚が支持要素120から少なくとも部分的に離れて延びるように一般的なサイズのベッドよりも短い長さを有しうる。そのような支持要素120は胴体長を有すると称されうる。ある実施形態では、支持要素120は一般的なベッドの長さとすることができ、本明細書中においてはベッド長を有すると称されうる。ある実施形態では、支持要素120は互いに積み重ねることができる複数の部分を含みうる。

[1133] 支持要素120は、外部ケーシング121と、外部ケーシング121内に配置されうるクッション部材123と、を含みうる。支持要素120の外部ケーシング121は1つ又は複数の材料によって形成されうる。例えば、ある実施形態では、外部ケーシング121は、クッションシステム100の使用時に使用者が接する、第1材料によって形成された上部部分と、使用時に支持要素120が配置される支持面(例えば、ベッドの頂面)に接する、第2材料によって形成された底部部分と、を含みうる。外部ケーシング121の上部部分(例えば、頂面)は、例えば、綿/スパンテックス、ナイロン/スパンテックス、ポリエステル/スパンテックス、又は綿、ナイロン又はポリエステルの任意のブレンドをスパンテックス又はエラスタンと組み合わせたブレンドなどの、例えば、高適合性の4方向伸展材料(four-way stretch material)によって形成されうるものであり、底部部分は耐久性を付与するため、綿、ポリエステル又はナイロンの任意の組み合わせを使用して作製された、例えば、ポプリン、帆布、ギャバジン又はツイルなどのより頑丈な材料によって形成されうる。

[1134] 支持要素120の外部ケーシング121はクッション部材123が挿入されうる開口部を含むことができ、かつ例えば、ジッパー、ボタン、スナップ、フラップ、フック及びループファスナーなどの締結具、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。クッション部材123は、例えば、ポリウレタン若しくはゴムラテックス、又は粘弾性ポリウレタン(例えば、形状記憶フォーム(memory foam)などの1つ又は複数の発泡材料によって形成されうる。ある実施形態では、クッション部材123はそれぞれが異なる密度及び/又は異なる撓み特性を有する複数の異なる発泡材料を含みうる。別の実施形態においては、クッション部材123は1つ又は複数の膨張式チャンバを含みうる。また別の実施形態においては、クッション部材123は、内部ケーシング内に配置された、ポリエステル材料などの充填材材料を含みうる。ある実施形態では、支持要素120は複数のクッション部材123を含みうる。例えば、複数のクッション部材123は外部ケーシング121内において互いに積み重ねることができる。

[1135] 上昇要素122は支持要素120に脱着可能に結合されうる。例えば、上昇要素122は、支持要素120の第2端部部分(すなわち頭側端部部分)の近辺又は近傍において支持要素120に結合されうるものであり、使用者の首及び頭を支持するために使用されうる。上昇要素122は、支持要素120に多様な異なる結合方法によって結合されうる。例えば、ある実施形態では、上昇要素122は、支持要素120の側方側縁部に沿って支持要素120に結合されうる、上昇要素122の側方側縁部に沿うストラップを含みうる。ストラップは、支持要素120に配置された相手結合部に結合されうる結合部を含みうる。例えば、支持要素120にある結合部はボタンとすることができ、上昇要素122にある結合部はボタンに結合されるように構成された穴又は開口部とすることができる。別の実施形態においては、他の種類の結合部が含まれうる。例えば、上昇要素122は、フック及びループファスナー、スナップ、糸又は繋ぎ材、ジッパー又は任意の他の適切な結合方法によって支持要素120に結合されうる。さらに別の実施形態においては、ストラップは支持要素120に設けることができ、かつ上昇要素122に結合させることができる。さらに別の実施形態においては、支持要素120及び上昇要素122は単一の均一な構成要素として形成されうるか、単一の均一な構成要素内に組み込まれうる。

[1136] ある実施形態では、ストラップは、上昇要素122と支持要素120とが調節可能に互いに結合されうるように複数の結合部を含みうる。例えば、(上記した)上昇要素122にあるストラップは、支持要素120上のボタンに選択的に結合させることができる、ストラップの長さに沿って異なる位置に配置された複数の開口部を含みうる。別の実施形態においては、支持要素はストラップにある結合部を選択的に結合させることができる複数の結合部を含みうる。支持要素120に対する上昇要素122の位置の調整性は、上昇要素122において支持されている際に使用者が使用者の頭及び/又は首の角度を調節することを可能にする。加えて、支持要素120に対する上昇要素122の調整性は、例えば、上昇要素122において支持されている際に使用者の頭の高さを変える又はそれに作用するために上昇要素122を圧縮することができる。従って、使用者は、上昇要素122の所望の位置及び/又は圧縮を実現するために及び/又は異なるサイズの腕を有する使用者に適応するために上昇要素122を配置することができる。

[1137] ある実施形態では、上昇要素122は、支持要素の第2端部部分120と上昇要素122の端部部分との間に受容部が形成されるように支持要素120に結合されうる。受容部は、使用者が使用者の腕の少なくとも一部を挿入することができる、例えば、支持要素120と上昇要素122との間の開口部、空隙、空洞、ポケット、空間又は間隙等とされうる。使用者が腕を挿入すると受容部のサイズが変化しうるように受容部はクッションシステム100の可撓性又は適合性部分によって規定されうる。例えば、ある実施形態では、使用者が受容部に腕を挿入する際に使用者が支持要素120の一部及び/又は上昇要素122の一部を動かす又は曲げるように、支持要素120の一部は上昇要素122の一部に接触しうる。

[1138] クッションシステム100の使用時、側位で横になっているとき、使用者は、下側の肩及び腕を受容部内に配置することができる。支持要素120と上昇要素122との間の受容部内に使用者の腕を挿入すると、また、使用者が支持要素120の角度を成す頂面上において下方に滑る傾向を軽減することができるとともに、クッションシステム100の使用時、使用者を側臥位又は側位において安定させることができる。使用者の腕及び肩の位置は使用者の下側腋窩が支持要素120の凹状部内に載るように支持要素120と上昇要素122との間の受容部内において調整することができる。

[1139] 上昇要素122は外部ケーシング127内に配置されうる枕挿入物125を含みうる。外部ケーシング127は枕挿入物125が挿入されうる開口部を含むことができ、例えば、ジッパー、ボタン、スナップ、フラップ、フック及びループファスナーなどの締結具、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。外部ケーシング127は支持要素120に関して上記した外部ケーシング121と同じ又は類似の材料によって形成されうる。例えば、外部ケーシング127は、4方向伸展材料によって形成された第1部分と、支持要素120に関して記載したようなより頑丈な材料によって形成された第2部分と、を含みうる。枕挿入物125は、中に充填材材料(図1に不図示)を含みうる内部ケーシング(図1に不図示)を含みうる。充填材材料は、例えば、ポリエステル繊維、束状ポリエステル繊維(clustered polyester fiber)、合成繊維製のダウン代替品、ポリスチレンビーズ/ペレット、裁断された発泡樹脂製品、又はダウンフェザーの任意の組み合わせなどの、例えば、束状ポリエステル繊維材料とされうる。枕挿入物125の内部ケーシングは、また、外部ケーシング127に関して上記した4方向伸展材料によって形成されうる。枕挿入物125の内部ケーシングは、また、充填材材料が挿入されうる開口部を含むことができ、かつ例えば、ジッパー、ボタン、スナップなどの締結具、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。別の実施形態においては、内部ケーシングはそのような開口部を含まなくてもよい。例えば、充填材材料が内部ケーシング内に挿入された後、内部ケーシングは、例えば、縫い目によって閉じることができる。

[1140] 上記した上昇要素122の外部ケーシング127の4方向伸展材料は、4方向伸展材料によって形成され、かつ束状ポリエステル繊維充填材材料を有する内部ケーシングを有する枕挿入物125とともに、上昇要素122を展性があるものとし、かつ形状保持性があるものとすることができる。例えば、そのような実施形態においては、使用者はその使用者の要求及び好みのため上昇要素122を所望の厚さ及び/又は形状に適合させることができる。例えば、使用者は、上昇要素122を、空洞を形成するため、又はそうでなければ使用者の顔、、腕等に合わせる又は適合させるために適合又は調節することができる。適合された形状は、長時間及び/又は使用者が枕挿入物125の充填材材料を、例えば、上昇要素122を振るか膨らませることによって分散させるまで保持されうる。

[1141] 本体要素124はスリーブ部材131内に配置されうる枕挿入物129を含みうる。スリーブ部材131は枕挿入物129が挿入されうる開口部を含むことができ、かつ例えば、ジッパー、ボタン、スナップなどの締結具、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。枕挿入物129は上昇要素122に関して上記した枕挿入物125と同じか類似するように形成されうる。例えば、枕挿入物129は充填材材料(図1に不図示)を含む内部ケーシング(図1に不図示)を含みうる。充填材材料は、例えば、上昇要素122に関して上記した材料などの、例えば、束状ポリエステル繊維材料とされうる。本体要素124の内部ケーシングは、例えば、上昇要素122の内部ケーシングに関して上記した4方向伸展材料によって形成されうる。スリーブ部材131は、例えば、上昇要素122及び支持要素120に関して上記した4方向伸展材料によって形成されうるか、例えば、ジャージ又はインタロック(interlock)などの2方向伸展材料(two-way stretch material)で構成されうる。従って、上昇要素122に関して上記したように、本体要素124は、また、所望の形状及び/又は厚さに合うように操作、適合、調節、分散等をされうる。枕挿入物129の内部ケーシングは、また、充填材材料が挿入されうる開口部を含むことができ、かつ例えば、ジッパー、ボタン、スナップなどの締結具、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。別の実施形態においては、内部ケーシングはそのような開口部を含まなくてもよい。例えば、充填材材料が内部ケーシング内に挿入された後、内部ケーシングは、例えば、縫い目によって閉じることができる。

[1142] 本体要素124は種々の異なる形状を有することができ、かつ種々の異なるサイズとされうる。例えば、ある実施形態では、本体要素124は本体要素124の第1アームと第2アームとを連結する円弧部を頭側端部に含みうる。ある実施形態では、円弧部は、例えば、ほぼ180度の湾曲を有しうる。他の実施形態においては、円弧部は、例えば、約30度乃至180度の異なる湾曲を有しうる。ある実施形態では、第1アームと第2アームは円弧部から離れる方に互いに平行して延在しうる。ある実施形態では、本体要素124の第1アームは本体要素124の第2アームの長さの約半分の長さを有しうる。ある実施形態では、第1アームは第2アームとほぼ同じ長さとされうる。

[1143] 以下にさらに詳細に記載されるように、本体要素124は支持要素120及び/又は上昇要素122における使用のために種々の異なる形状及び構成に再構成可能とすることができる。任意選択的に、ある実施形態では、本体要素124は支持要素120及び上昇要素122から独立して使用されうる。ある実施形態では、本体要素124及び上昇要素122は単一構成要素に一体的に形成されうるか、単一構成要素内に組み込まれうる。そのような実施形態においては、本体要素124は、本体要素124が折り曲げられていない第1位置から、及び本体要素124が折り曲げられ、本体要素124の一部が上昇要素122の一部に配置されるような第2構成動作されうる。ある実施形態では、本体要素124が折り曲げ構成と非折り曲げ構成との間において動作されうるように本体要素124と上昇要素122は可撓性ヒンジによって結合されうる。ある実施形態では、可撓性ヒンジは、例えば、布帛材料によって形成されうる。

[1144] 本体要素124のスリーブ部材131は枕挿入物129がスリーブ部材131の一端に規定された開口部を通じて中に挿入されうるように筒状形状に形成されうる。本体要素124が、使用時に通常、使用者がスリーブ部材131に接触するスリーブ部材131の内縁部部分に沿う縫い目を含まないものとなりうるようにスリーブ部材131は単一の外縁部に沿う縫い目を含みうる。そのような内部縫い目を有する多くの公知の抱き枕は張が印加されるとぴんと張ることになりがちな場合があり、その結果、使用者の不自然かつ場合によっては痛みを伴うフィット性となるため、そのような実施形態は使用者の快適性の向上を提供することができる。加えて、外縁部部分に沿う縫い目では、スリーブ部材131は、使用時、本体要素124の歪みを除去又は低減することができ、これにより、さらに、向上した感触及び快適性を使用者に提供することができる。ある実施形態では、例えば、図26〜図28を参照して記載されるように、本体要素124の、本体要素124のさらなる目標とする領域に縫い目が含まれうる。本体要素124の枕挿入物129の内部ケーシングは、また、スリーブ部材131と同じ又は類似の手法で筒状形状に構成されうる。例えば、枕挿入物129の内部ケーシングは内部ケーシングの外縁部に沿う縫い目を含むことができ、かつ内縁部に沿う縫い目を含まないものとなりうる。

[1145] 上述のように、使用者は、使用者の要求及び/又は好みに合わせるため、特定の身体部分及び/又は部位を収容するための空洞又は隆起を形成するために本体要素124及び/又は上昇要素122内の束状ポリエステル繊維充填材材料を操作、適合、分散等をさせることができる。使用者によって形成された形状及び/又は空洞は長時間及び/又は、例えば、上昇要素122及び/又は本体要素124を振ることによって使用者が上昇要素122及び/又は本体要素124の充填材材料を分散させるまで保持されうる。4方向伸展材料と束状ポリエステル充填材材料の組み合わせは、充填材材料の再分配を本体要素124及び/又は上昇要素122の全体にわたり均一な状態で可能にすることができる。本体要素124及び/又は上昇要素122の再構成可能な充填材材料は、また、いくつかの公知のクッションシステムにおいてそれらの非柔軟な詰め物及び非伸展性材料のために起こりうる充填材材料の望ましくない、不可逆的な移動を最小にすることができる。加えて、本体要素124及び/又は上昇要素122の束状ポリエステル繊維充填材材料は充填材材料の凝集を引き起こすことなく機械洗浄及び乾燥されうる。充填材材料と上昇要素122の枕挿入物125の4方向伸展外部ケーシング127及び内部ケーシング、並びにスリーブ部材131と本体要素124の枕挿入物129の内部ケーシングの組み合わせは、充填材材料の、実質的にその元の状態への洗濯後の再分配を提供する。

[1146] ある実施形態では、クッションシステム100は、本体要素124の代替として使用されうる側部支持部材又は部分(図1に不図示)を含みうる。ある実施形態では、上昇要素122と支持要素120は単一構成要素として形成されており、使用時に使用者の腕が配置されうる受容部(例えば、空間又は開口部)を規定する。ある実施形態では、クッションシステム100は、例えば、医療施設において使用されるベッドなどの調節可能なベッドにおいて実施されうる。ある実施形態では、クッションシステム100はスリング型支持要素及び上昇要素によって実施されうる。例えば、そのような実施形態においては、スリング型支持要素及び上昇要素はフレーム部材に結合されたスリング部を含みうる。いくつかのそのような実施形態においては、支持脚又は足及び/又は又はキャスタなどの車輪がフレーム部材に結合されうる。ある実施形態では、クッションシステム100は使用者がクッションシステム100の高さ及び/又は堅さを調節することを可能にすることができる1つ又は複数の膨張式チャンバを含みうる。

[1147] ある実施形態では、クッションシステム100は積み重ね可能な要素を含みうる。例えば、ある実施形態では、支持要素120は、それぞれがクッション部材及び外部ケーシングを有する複数の別個の積み重ね可能な支持部と、それぞれがクッション部材又は外部ケーシング内の枕挿入物を有する複数の積み重ね可能な上昇要素122と、を含みうる。ある実施形態では、クッションシステム100は、それぞれが、単一構成要素として形成される支持要素及び上昇要素を含む複数の積み重ね可能な要素を含みうる。そのような積み重ね可能な要素を含むクッションシステムの実施形態例は以下にさらに詳細に記載される。

[1148] 上述のように、クッションシステム100を使用するため、使用者は上昇要素122を支持要素120に脱着可能に結合することができる。使用者は、上昇要素122及び支持要素120を互いに結合される前又は後のいずれかにおいて支持面(例えば、ベッドの頂面)に配置することができる。本体要素124は支持要素120に配置されうるか、本体要素124の一部を支持要素120に、及び一部を上昇要素120に配置されうる。使用者は、その後、使用者が支持要素120のほぼ中心部に整列されるように組み立てられたクッションシステム100にRLD又はLLD姿勢で横になることができる。使用者は使用者の右又は左腕を本体要素124の下方に及び支持要素120と上昇要素122との間に形成された受容部内に挿入する。任意選択的に、使用者は、使用者の右又は左腕及び肩の位置を、使用者の下側腋窩が支持要素120の中央に配置された凹状部内に載るように支持要素120と上昇要素122との間の受容部内において調節することができる。

[1149] 使用者の腕が支持要素120と上昇要素122との間の空間内にある状態で、クッションシステム100は使用者を傾斜RLD又はLLD姿勢に維持することができる。従って、使用者が支持要素120の角度を成す部分を滑り落ちる傾向を低減又は排除することができる。使用者をクッションシステム100にいかに配置することができるかについてのさらなる説明及び詳細は以下に記載される。ある実施形態では、支持要素120及び上昇要素122は本体要素124の使用なしで使用されうる。ある実施形態では、本体要素124のみの使用が望ましい場合がある。

[1150] 上述のように、クッションシステム100はGERD及び/又は他の消化性疾患の治療法として使用されうる。この目的のためにクッションシステム100を使用するため、使用者はクッションシステム100に傾斜RLD姿勢又は傾斜LLD姿勢で配置されるために上記したステップに従うことができる。例えば、傾斜RLD姿勢においては、治療的クッションシステム100はそれが胃を空にして十二指腸に送ることを促進する一方で、胃食道逆流を最小にする又は排除するように機能することができる。例えば、傾斜RLD姿勢においては、使用者の胃の出口弁(すなわち幽門括約筋)は使用者の腹部の実質的に底部右側の、使用者の食道括約筋の高さの下又はそれよりも低い高さに配置される。従って、使用者が十分な時間傾斜RLD姿勢のままでいる場合、使用者の胃の内容物が胃から十二指腸に排出されうる。使用者がGERD及び/又は他の消化性疾患に関連する症状の軽減を感じるように胃の内容物を空けて十二指腸に送るため、例えば、約1〜4時間の時間を必要としてもよい。時間枠は、例えば、使用者の全体的な健康、糖尿病又は胃不全麻痺などの使用者が有しうる他の状態などの種々の要因又は使用者がクッションシステムにおいて休む前に消費した食品の種類及び量等に応じて変更することができる。別の例では、傾斜LLD姿勢においては、使用者の逆流症状発現の頻度の減少が生じうる。

[1151] 図2〜図25は、一実施形態による、治療的クッションシステム及び治療的クッションシステムを使用する方法を示す。治療的クッションシステム200(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は、支持要素220と、上昇要素222と、本体要素224と、を含む。クッションシステム100に関して上記したように、クッションシステム200は、例えば、GERD及び/又は他の消化性疾患に関連する症状の処置のために使用されうる。

[1152] 支持要素220は種々の異なる形状及び/又はサイズを有しうる。この実施形態においては、例えば、図7の側面図に示すように、支持要素220はほぼくさび形を有する。具体的には、図7に示すように、支持要素220は、底面239に対して角度θで配置された頂面237を含む。ある実施形態では、角度θは、例えば、約6度乃至約30度とされうる。換言すると、例えば、図7に示されるように、支持要素220は、支持要素220の第1端部部分215において高さH1、支持要素220の第2端部部分216において高さH2を有し、高さH2は高さH1を超える。高さH1は、例えば、2インチ以下とすることができ、高さH2は、例えば、約6インチ乃至14インチとすることができる。支持要素220は、また、支持要素220が胴体長(上記したような)を有し、使用時、使用者が支持要素220において側臥位姿勢を快適に維持するための適切な胴体角度を容易にすることができるように、例えば、約20インチ乃至40インチとされうる長さLを有する。

[1153] 支持要素220は、また、支持要素220の頂面237に配置された凹状部230(例えば、図4、5、8及び9を参照)を含む。上述のように、凹状部230は、使用者がクッションシステム200に側臥位姿勢で横になっている際に使用者の下側腋窩の圧を解放するために使用されうる。支持要素220は、また、長時間側臥位姿勢で横になっている使用者の快適性を下側の肩又は腕の不快な圧又は痛みなく増加するのを補助することができる湾曲した外側部分を含む。この実施形態においては、支持要素220は、また、支持要素220の第2端部部分(例えば、図4及び図6を参照)に、クッションシステム200の使用時、さらなる人間工学的腕及び肘配置に適応しうる傾斜かど233を含む。

[1154] 支持要素220は、例えば、図4及び図6〜図8に示されるような外部ケーシング221と、外部ケーシング221内に配置されうる、図9に示すようなクッション部材223と、を含む。支持要素120に関して上記したように、支持要素220の外部ケーシング221は1つ又は複数の材料によって形成されうる。例えば、外部ケーシング221は、第1材料によって形成された、クッションシステム200の使用時に使用者が接する上部部分238(例えば、図7〜図8を参照)と、第1材料とは異なる第2材料によって形成された、使用時、支持要素220が配置される支持面(例えば、ベッドの頂面)に接する底部部分236と、を含みうる。支持要素120に関して上記したように、外部ケーシング221の上部部分は、例えば、4方向伸展材料によって形成することができ、底部部分はより頑丈な材料によって形成することができる。上部部分238と底部部分236は、例えば、縫い目によって結合されうる。この実施形態においては、以下にさらに詳細に記載されるように、支持要素220は、支持要素220の側方側縁部(例えば、図2、図3及び図6〜図8を参照)に、上昇要素222を支持要素220に脱着可能に結合するために使用されうるボタン228を含む。

[1155] 支持要素120の外部ケーシング221は、また、クッション部材223が挿入されうる開口部(不図示)を含むことができ、かつ例えば、ジッパー、ボタン、スナップ、フラップなどの締結具(不図示)又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。この実施形態においては、前に記載したように、クッション部材223は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成される。図9に示すように、クッション部材223は、クッション部材223の頂面部に規定された空洞244を含む。クッション部材223が外部ケーシング221内に配置されると空洞244は支持要素220の凹状部230を形成する。

[1156] 上昇要素222は外部ケーシング227内に配置されうる枕挿入物225を含む。図11に示すように、外部ケーシング227は枕挿入物225が挿入されうる開口部242を含みうる。クッションアセンブリ100に関して前に記載したように、外部ケーシング227は、例えば、ジッパー、ボタン、スナップなどの締結具(不図示)、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。支持要素220に関して上記したように、外部ケーシング227は外部ケーシング221と同じ又は類似の材料によって形成されうる。例えば、外部ケーシング227は、4方向伸展材料によって形成された第1部分232と、より頑丈な材料によって形成された第2部分234と、を含みうる。枕挿入物225は、上記したように4方向伸展材料によって形成されうるとともに、中に充填材材料(不図示)を含みうる内部ケーシング235を含みうる。充填材材料は、例えば、枕挿入物125に関して上記した材料などの、例えば、束状ポリエステル繊維材料とされうる。枕挿入物225の内部ケーシング235は、また、充填材材料が挿入されうる開口部(不図示)を含むことができ、かつ例えば、ジッパー、ボタン、スナップなどの締結具(不図示)、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。別の実施形態においては、内部ケーシング235はそのような開口部を含まなくてもよい。例えば、ファイラー材料が内部ケーシング235内に挿入された後、内部ケーシング235は、例えば、縫い目によって閉じることができる。

[1157] クッションアセンブリ100に関して上記したように、上昇要素222の外部ケーシング227の4方向伸展材料は、内部ケーシング235の4方向伸展材料及び枕挿入物225の束状ポリエステル繊維充填材材料とともに、上昇要素222を展性があるものとし、かつ形状保持性があるものとすることができる。例えば、前に記載したように、使用者は、上昇要素222を所望の厚さ及び/又は形状に適合させることができる、及び/又はその使用者の要求及び好みを満たすために空洞又は隆起を形成することができる。

[1158] 例えば、図2〜図4に示されるように、上昇要素222は支持要素220に脱着可能に結合されうる。例えば、この実施形態においては、上昇要素222は上昇要素222の側方側縁部部分に沿ってストラップ226を含み、ストラップ226はそれぞれ、支持要素220上のボタン226に選択的に結合されうる複数組のボタン穴240を含む。上昇要素222は、また、ストラップ226を上昇要素222の側方側縁部に対して保持するために使用されうるバンド219(例えば、図10〜図12を参照)を含みうる。このようにして、以下にさらに詳細に記載されるように、使用者の特定の要求を満たすために上昇要素222と支持要素220は調節可能に互いに結合されうる。例えば、前に記載したように、上昇要素222は、支持要素220の第2端部部分216と上昇要素222との間に受容部258(例えば、空間、開口部、空隙、ポケット等)(例えば、図4を参照)が規定されるように支持要素220に結合されうる。使用者は、RLD又はLLD姿勢で横になっている際に下側の肩及び腕を受容部258内に配置することができる。ストラップ226に強度を付与するために、ストラップ226は、例えば、上昇要素222の底部部分234と同じ材料(例えば、綿、ポリエステル又はナイロンの任意の組み合わせを使用して作製されたポプリン、帆布、ギャバジン又はツイル)によって形成されうる。同様に、支持要素220のボタン228は、上昇要素222の底部部分234と同じ材料によって形成されうる支持要素220の底部部分236に配置されうる。

[1159] 図5及び図13に示すように、この実施形態においては、本体要素224は、頭側端部部分にほぼ180度の湾曲を有する円弧部241と、それぞれが円弧部241から尾側方向に延在する第1アーム247及び第2アーム248と、を含む。この実施形態においては、第1アーム247は第2アーム248の長さよりも短い長さを有する。例えば、第1アーム247は、例えば、第2アーム248の長さの約半分の長さを有しうる。以下にさらに詳細に記載されるように、本体要素224は支持要素220及び/又は上昇要素222における使用のために種々の異なる形状に再構成可能である。任意選択的に、ある実施形態では、本体要素224は支持要素220及び上昇要素222から独立して使用されうる。

[1160] 本体要素224は、スリーブ部材231内に配置されうる枕挿入物229(例えば、図12を参照)を含む。スリーブ部材231は筒状形状に形成することができ、枕挿入物229が挿入されうる第1開口部243及び第2開口部245を含む。開口部243は、例えば、開口部243を閉じるために使用されうるジッパーなどの締結具(不図示)を含みうる。図12に示すように、締結具は、また、スリーブ部材231の、外縁部部分249に沿う部分251を枕挿入物229の挿入及び取出しを補助するために開くことができるようにスリーブ部材231の外縁部に沿って延在しうる。任意選択的に、開口部245を類似の手法で開閉するために使用されうる第2締結具(不図示)が含まれうる。

[1161] スリーブ部材231の筒状形状は、例えば、スリーブ部材231の外縁部部分249に沿う縫製又は縫い目によって形成されうる。従って、スリーブ部材231は、使用時に通常、使用者がスリーブ部材231に接触するスリーブ部材231の内縁部部分250に沿う縫い目を含まないものとなりうる。上述のように、縫い目を含まない内縁部部分250を有すると、使用者の快適性の向上を提供することができ、かつ使用時、本体要素224の歪みを除去又は低減することができる。この実施形態においては、スリーブ部材231は、また、内縁部部分250から外縁部部分249まで特定の角度で延在する縫い目特徴部252を含む。縫い目252は、例えば、45度で延在しうる。

[1162] 枕挿入物229は、上昇要素222に関して上記した枕挿入物225と同じか類似するように形成されうる。例えば、枕挿入物229は充填材材料(不図示)を含みうる内部ケーシング246を含みうる。充填材材料は、枕挿入物129に関して前に記載したように、例えば、束状ポリエステル繊維材料とされうる。上述のように、内部ケーシング246は、例えば、4方向伸展材料によって形成されうる。スリーブ部材231は、例えば、上昇要素222及び支持要素220に関して上記した4方向伸展材料によって形成されうるか、その代わりに、例えば、スリーブ部材131に関して記載した2方向伸展材料によって形成されうる。従って、上昇要素222に関して上記したように、本体要素224は、また、所望の形状及び/又は厚さに合うように操作、適合、調節、分散等をされうる。不図示であるが、枕挿入物229の内部ケーシング246は、また、充填材材料が挿入されうる開口部を含むことができ、かつ例えば、ジッパー、ボタン、スナップなどの締結具(不図示)、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。別の実施形態においては、内部ケーシング246はそのような開口部を含まなくてもよい。例えば、充填材材料が内部ケーシング246内に挿入された後、内部ケーシング246は、例えば、縫い目によって閉じることができる。

[1163] 図13、図14及び図15A〜図15Cに示すように、クッションシステム200を使用するため、使用者は上昇要素222を支持要素220に脱着可能に結合することができる。具体的には、使用者は、上昇要素222が支持要素222に対して所望の位置に配置されるように支持要素220上のボタン228に結合するためストラップ226の開口部240の組の1つを選択することができる。例えば、上昇要素222は、上昇要素222が使用者の頭及び首を配置するための所望の高さにあり、かつ支持要素220から所望の長手方向距離にあるように支持要素220にもたれかけて配置されうる。図15Aに示すように、使用者が第1組のボタン穴240(ストラップ226の端部から最も遠い組)をボタン228に結合する場合、上昇要素222は最大高さにあることになる。図15Bに示すように、使用者が第2組のボタン穴240を使用する場合、上昇要素222は中間の高さにあることになり、使用者が第3組のボタン穴240(ストラップ226の端部に最も近い組)を使用する場合、上昇要素222は最低高さにあることになる。使用者は、上昇要素222を支持要素220に結合する前又は後のいずれかに、上昇要素222及び支持要素220を、例えば、使用者がクッションシステム200を使用することを意図したベッド又は他の表面に配置することができる。

[1164] 例えば、図14に示されるように、上昇要素222が支持要素220に結合されることにより、使用者は本体要素224を上昇要素222及び支持要素220の上に配置することができる。具体的には、例えば、図2、図3、図14及び図15A〜図15Cに示されるように、円弧部241は上昇要素222に配置され、本体要素224の第2アーム248は、第2アーム248の一部(その長さによる)が支持要素220から離れて延在するように上昇要素222及び支持要素220の左側に配置される(クッションシステムの頂面図に見られるように)。以下、RLD姿勢で配置される使用者用のクッションシステム200が記載されるが、クッションシステム200は、その代わりに、クッションシステム200にLLD姿勢で配置される使用者のために類似の手法で組み立てられうることは理解されるべきである。

[1165] 使用者は、その後、使用者が支持要素220のほぼ中心部に整列されるように組み立てられたクッションシステム200にRLD姿勢で横になることができる。例えば、図16に示すように、使用者は使用者の右腕を本体要素224の円弧部241の下及び上昇要素222と支持要素220との間の受容部258内に挿入することができ、その後、図17に示すように、本体要素224の第2アーム248の外側空間を通して出すことができる。換言すると、使用者の腕は受容部258内に配置することができ、使用者の手は空間から出して伸ばすことができる。使用者は使用者の体が支持要素220のほぼ中央にあることを確実にするため確認することができる。任意選択的に、使用者の下側腋窩が支持要素220の中央に配置された凹状部230内に載るように、使用者は支持要素220と上昇要素222との間の空間内における使用者の右腕及び肩の位置を調節することができる。使用者は、その後、図18に示すように、第2アーム248(すなわち長いアーム)を使用者の脚の間に配置することができ、かつ使用者の膝が曲がった姿勢にある状態で第1アーム(短いアーム)を使用者の背中、股関節部及び/又は臀部の後ろ又は下に配置する又は抱え込むことができる。図19に示すように、使用者は、使用者が快適な姿勢になるまで使用者の頭、首及び腕を位置決めすることができる。ある実施形態では、使用者が支持要素220を滑り落ちることを制限又は防止し、使用者をクッションシステム200上の所望の位置に維持することを補助するため、使用者の股関節部はクッションシステム200が配置されるベッド又は支持面に固定又は支持されうる。例えば、ある実施形態では、支持要素220は使用者がクッションシステム200上に配置されると使用者の股関節部が少なくとも部分的にベッド又は支持面上に配置されるような長さを有しうる。

[1166] 使用者の腕が支持要素220と上昇要素222との間の空間内にあることにより、クッションシステム200は使用者を傾斜RLD位置に維持することができる。従って、使用者が支持要素220の角度を成す頂面部237を滑り落ちる傾向が低減又は排除されうる。上述のように、使用者は、また、使用者の要求及び/又は好みに合わせるため、そのGERD又は他の病態のための使用に関連する特定の身体部分及び/又は部位を収容するための空洞又は隆起を形成するために本体要素224及び/又は上昇要素222内の束状ポリエステル繊維充填材材料を操作、適合、分散等をさせることができ、例えば、使用者は呼吸装置又は他の類似のデバイスを収容してもよい。

[1167] 図20〜図23は、クッションシステム200を使用するための異なる代替構成を示す。図20は、第2アーム228を円弧部241上において折り曲げた状態で配置された本体要素224を示す。図21は、第2アーム248が支持要素220から大きく離れて延在しないように第2アーム248を第1アーム247の方に折り曲げた本体要素224を示す。図22及び図23は、上昇要素222及び支持要素220が別の位置に配置されたクッションシステム200の使用を示す。具体的には、図22は、第2端部部分216が支持面(例えば、ベッド又は床)において支持されている、起立位で配置された支持要素220と、支持要素220の近傍に起立位で配置された上昇要素222と、を示す。図23に示すように、使用者が着座又は半着座姿勢でクッションシステム200をバックレストとして使用することができるように本体要素224は上昇要素222及び支持要素220にもたれかけて配置されうる。図24は、上昇要素222のないクッションシステム200の使用を示す。図24に示すように、本体要素224は支持要素220上に配置されうる。

[1168] 図24(A)〜図24(J)はそれぞれ、クッションシステム200を種々の構成及び姿勢で使用する使用者を示す。図24(A)は、傾斜LLD姿勢で配置された使用者を示す。換言すると、本体要素224は支持要素220及び上昇要素222上に配置され、第2アーム248(すなわち長いアーム)は(クッションシステム200の頂面図において見ると)クッションシステム200の右側にある。例えば、図16〜図19に関して上記したように、図24(B)及び図24(C)は、傾斜RLD姿勢の使用者を示す。図24(D)及び図24(E)は、図20に関して示される構成に類似する折り曲げた位置にある本体要素224と、クッションシステム200に傾斜仰臥位で配置された使用者を示す。図24(F)及び図24(G)は、図21に関して示した構成に類似する折り曲げた位置の本体要素224と、クッションシステム200に腹臥位で配置された使用者を示す。図24(I)は、図22及び図23に関して示した構成に類似する直立寄り掛かり構成(upright reclined configuration)にあるクッションシステム200を示し、図24(H)は、図24(I)と類似の構成であるが、本体要素224が使用者の前まで巻回されているクッションシステム200を示す。この位置は、例えば、使用者の手、本、又は授乳中の母親の場合は授乳中の乳児を支持するために使用されうる。

[1169] 図24(J)は、クッションシステム200を、図24(J)では本体要素224の第2アーム248(長いアーム)が使用者の背中に沿って配置されており、かつ使用者の膝の間に前方に抱え込まれる又は配置されること以外は図24(C)に示した姿勢に類似する右側位傾斜姿勢の使用者とともに示す。この姿勢は、使用者が本体要素224上において反転する必要なくRLD位置からLLD姿勢に(及びその逆に)変わることを可能にすることができる。

[1170] 図25は、クッションシステム200に類似するクッションシステム200’の使用を示す。クッションシステム200’は、支持要素220と同じか類似するように構成されうる支持要素220’を含む。この実施形態においては、支持要素220’は支持要素220よりも長い長さを有し、かつ上昇要素なしで使用されうる。図25に示すように、支持要素220’は上記した本体要素224とともに、又は本明細書中に記載される別の本体要素とともに使用されうる。

[1171] 図26〜図28は、それぞれ、種々の縫い目特徴部を示す本体要素の異なる実施形態を示す。図26〜図28の本体要素はそれぞれ、上記した本体要素の実施形態と同じか類似するように構成されうるとともに上記した本体要素の実施形態と同じか類似するように機能しうる。図26は、上記した本体要素224に類似し、本体要素324の外縁部部分349に沿う縫い目353と、特定の角度で配置され、かつ本体要素324の内縁部部分350から外縁部部分349まで延在する一対の縫い目特徴部352と、を有するスリーブ部材331を含む本体要素324を示す。図27は、外縁部部分449に沿う縫い目453と、それぞれが特定の角度で配置され、かつ内縁部部分450から外縁部部分449まで延在する一対の縫い目特徴部452と、を有するスリーブ部材431を含む本体要素424を示す。本体要素424は、また、内縁部部分450から外縁部部分449まで延在し、かつ縫い目特徴部452間に配置された縫い目特徴部454を含む。図28は、本体要素524の外縁部部分549に沿う縫い目553と、本体要素524の内縁部部分550から本体要素524の外縁部部分549まで特定の角度で延在する4つの縫い目特徴部552と、を有するスリーブ部材531を含む本体要素524を示す。

[1172] 上記した縫い目特徴部352、452、454、552は各々の本体要素324、424、524に互いに実質的に等しい距離で又は互いに異なる距離で配置されうる。さらに、別の実施形態においては、より多数又は少数の縫い目特徴部が本明細書中に記載されるクッションシステムの本体要素に含まれうる。

[1173] 図29及び図30(A)〜図30(I)は、本明細書中に記載されるように単独で又はクッションシステム内において使用されうる本体要素の異なる実施形態を示す。図29及び図30(A)〜図30(I)に関して記載される本体要素のそれぞれは上記した本体要素の実施形態と同じか類似するように構成されうるとともに上記した本体要素の実施形態と同じか類似するように機能しうる。図29は、本体要素624を示す。本体要素624は、第1アーム647と、第2アーム648と、内縁部部分650と外縁部部分649とを有する、スリーブ部材631と、を含み、スリーブ部材631には枕挿入物(不図示)が配置されうる。スリーブ部材631は、類似する、内縁部部分650から外縁部部分649まで特定の角度で延在する縫い目特徴部652を含み、かつ前実施形態において上記した外縁部部分649に沿って縫い目(不図示を含みうる。この実施形態においては、第2アーム648は第2アーム648の残部に対して特定の角度で配置された端部部分655を含む。端部部分655は、例えば、約25度以下の角度で配置されうる。縫い目特徴部656は曲げ部655の始点に配置されうる。第1アーム647は丸い又は湾曲した端部部分657を含み、端部部分655の端部は、任意選択的に、同様に丸くされうる。図30(A)〜図30(I)はそれぞれ、異なる形状及びサイズを有する本体要素の異なる実施形態を示す。

[1174] 図31(A)〜図31(E)はそれぞれ、本明細書中に記載されるように単独で又はクッションシステム内において使用されうるとともに、種々の異なる充填材区分オプションを含む本体要素のさらなる異なる実施形態を示す。充填材区分は種々の充填材材料及び/又は異なる密度を有する充填材材料が本体要素内の目標とする位置に配置されることを可能にすることができる。充填材領域は、例えば、内部布帛バッフル、縫い付けられた区分(sewn-in segmentation)によって、又は自己内蔵型個別挿入部材によって形成されうる。本体要素内の各領域は製造時に、例えば、半永久的に縫合されたクロージャを介して本体要素内に接触及び/又は挿入されうる。その代わりに、各領域は使用者によって、例えば、ジッパー、スナップ、ボタン、フック及びループファスナー等を含むクロージャ部材を介して接触されうる(例えば、家庭内での使用時)。図31(A)〜図31(E)に関して記載した本体要素の各実施形態は、本明細書中に記載される本体要素の他の実施形態と同じ又は類似の特徴を含みうるとともに、それと同じ又は類似して機能することができるため、図31(A)〜図31(E)に関する特定の詳細は記載されない。

[1175] 図31(A)は、第1充填材領域Aと、第2充填材領域Bと、を含む本体要素2124を示す。図31(B)は、第1充填材領域Aと、第2充填材領域Bと、を含む本体要素2224を示す。図31(C)は、第1充填材領域Aと、第2充填材領域Bと、第3充填材領域Cと、を含む本体要素2324を示す。図31(D)は、第1充填材領域Aと、第2充填材領域Bと、第3充填材領域Cと、を含む本体要素2424を示す。図31(E)は、第1充填材領域Aと、第2充填材領域Bと、第3充填材領域Cと、第4充填材領域Dと、第5充填材領域Eと、を含む本体要素2524を示す。

[1176] 図31(A)〜図31(E)に関して示し、かつ記載した充填材領域は種々の量及びタイプの充填材領域を有する本体要素の実施形態例である。別の実施形態は異なる量、サイズ及び/又は形状の充填材領域を含みうることを理解すべきである。さらに、本明細書中に記載される本体要素の他の実施形態に関しては不図示であるが、本体要素の他の実施形態が充填材領域を含みうることは理解すべきである。

[1177] 図32(A)、図32(B)及び図33〜図35は、治療的クッションシステムの別の実施形態を示す。治療的クッションシステム700(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は、支持要素720と、上昇要素722と、本体要素724と、を含む。支持要素720と、上昇要素722と、本体要素724と、はそれぞれ前実施形態において上記した支持要素、上昇要素及び本体要素と同じか類似するように構成されうるとともに、それらと同じか類似するように機能することができる。従って、支持要素720、上昇要素722及び/又は本体要素724に関する一部詳細は以下に記載されない。

[1178] 支持要素720は上記した支持要素と同じか類似するように形成されうる。例えば、支持要素720は、例えば、図33に示されるように、第1端部部分715と、第2端部部分716と、底面739に対して角度を成した頂面737と、を含みうる。

[1179] この実施形態においては、本体要素724と上昇要素722は単一構成要素として形成され、本体要素724は、図32(B)に示すような第1非折り曲げ構成と、図32(A)に示すような第2折り曲げ構成との間において動作されうる。使用のため使用者が本体要素724の一部を折ることを可能にする布帛ヒンジ部763が本体要素724の一部と上昇要素722の一部との間に形成されている。具体的には、本体要素724は、布帛ヒンジ部763によって上昇要素722に連結された第1アーム747と、第2アーム748と、を含む。図32(A)、図32(B)及び図33〜図35に示すように、第2折り曲げ構成にある場合、第1アーム747は上昇要素722上に実質的に配置されている。

[1180] 使用者はクッションシステム700を前実施形態に関して上記したものと同じ又は類似の手法で使用することができる。例えば、図34に示すように使用者はクッションシステム700をベッドに配置することができ、かつ組み合わせた上昇要素722と本体要素724を支持要素720の第2端部部分716の近傍に配置することができる。例えば、上昇要素722は、受容部(例えば、間隙、開口部、ポケット等)758が上昇要素722と支持要素720との間に規定されるように支持要素720から所望の距離で配置されうる。上記したように、及び例えば、図34及び図35に示されるように、本体要素724は上昇要素722上において折り曲げることができる。図35に示すように、使用者は使用者の腕が受容部758内に配置された状態でクッションシステム700に傾斜側位で配置されうる。

[1181] 図36〜図41は、ベッド長の支持要素を含む治療的クッションシステムの一実施形態を示す。治療的クッションシステム800(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は、支持要素820と、上昇要素822と、側部支持部材864と、を含む。支持要素820及び上昇要素822は前実施形態において上記した支持要素及び上昇要素それぞれと同じか類似するように構成されうるとともに、それと同じか類似するように機能することができる。従って、支持要素820及び上昇要素822に関する一部詳細は以下に記載されない。クッションシステム800は、また、任意の枕859を含みうるか、枕859は使用者によって提供された枕とされうる。

[1182] この実施形態においては、支持要素820と上昇要素822は単一構成要素として形成され、支持要素820と上昇要素822との間に受容部858を規定する。受容部858はクッションシステム800を使用する際、使用者が使用者の腕の一部を配置するための肩解放領域として使用されうる。この実施形態においては、支持要素820と上昇要素822は集合的にくさび形を有しうる。具体的には、支持要素820は、第1端部部分815と第2端部部分816との間の、底面839に対して角度を成した頂面837を含む。上昇要素822は、支持要素820の底面839と連続する、底面818に対して角度を成した頂面817を含む。

[1183] 支持要素820及び上昇要素822は使用者による使用のための、例えば、ベッド、ボックススプリング、ベッドの土台又は床などの支持面S(図37、38及び41に示すような)に配置されうる。図37、38及び41に示すように、支持要素820と上昇要素822は集合的に、それが使用されることになる支持面(例えば、ベッド)の長さと実質的に同じ長さを有する。別の実施形態においては、クッションシステム800は、例えば、クッションシステム200及び700に関して上記したように、胴体サイズを有しうる。

[1184] 支持要素820は、前実施形態において上記したクッション部材(不図示)及び凹状部830を含みうる。クッション部材は、例えば、前実施形態において上記した1つ又は複数の発泡材料によって形成されうる。上昇要素822は枕挿入物(不図示)及び上昇発泡部(不図示)を含みうる。上昇発泡部は支持要素820のクッション部材と一体化されうるか、その代わりに、クッション部材と同じか類似するように構成された別個の発泡部(単数)又は発泡部(複数)とされうる。外部ケーシング861は支持要素のクッション部材と、上昇要素の枕挿入物及び発泡部との両方を入れることができる。例えば、外部ケーシング121及び外部ケーシング127に関して上記したように、外部ケーシング861は1つ又は複数の材料によって形成されうる。

[1185] 枕挿入物は、例えば、上昇発泡部に形成されたポケット内に配置されうるか、上昇発泡部の上に配置されうる。使用者の要求及び/又は好みに合わせるため、上昇要素822が、使用者が特定の身体部分及び/又は部位を収容するための空洞又は隆起を形成することを可能にするための弾性領域を含みうるように、枕挿入物は前実施形態において上記した内部ケーシング(不図示)及び充填材材料(不図示)を含みうる。

[1186] 使用時、側部支持部材864は支持要素820に配置することができ、かつ使用者を側臥位に維持するのを補助するために使用されうる。別の実施形態においては、側部支持部材864は支持要素820に固定的に取り付けられうるか、支持要素820と一体的に形成されうる。この実施形態においては、図40に示すように、側部支持部材864はほぼ三角形の断面を有するくさび形を有する。別の実施形態においては、側部支持部材864は、例えば、図42(A)〜図42(D)に示される側部支持部材864−1、864−2、864−3及び864−4の別の実施形態の断面図のような異なる形状、サイズ及び断面を有しうる。側部支持部材864は、外部ケーシング865と、挿入部材866(例えば、図40を参照)と、を含みうる(例えば、図39を参照)。外部ケーシング865は、例えば、上記した外部ケーシング125及び127又はスリーブ部材131と同じか類似するように構成されうる。側部支持部材864の挿入部材866は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうるか、例えば、枕挿入物125に関して上記した充填材材料などの充填材材料を含みうる。

[1187] 前実施形態において上記したように、使用者は、使用者の右又は左腕が受容部858内に配置された状態で使用者の特定の要求に応じてクッションシステム800に傾斜RLD又はLLD姿勢で配置されうる。上記したように、側部支持部材864は支持要素820に配置することができ、かつ使用者をRLD又はLLD姿勢に維持するのを補助するために使用されうる。例えば、図39に示すように、側部支持体864は支持要素820上の、支持要素820の右側又は左側のいずれかに配置されうる。

[1188] 図41は、側部支持部材864及び枕859の代わりに任意の本体要素824を備えたクッションシステム800を示す。本体要素824は前実施形態に関して上記した本体要素と同じか類似するように形成されうるとともに、前実施形態に関して上記した本体要素と同じか類似するように機能する。本体要素824を使用する場合、使用者は枕859を使用しなくてもよい。

[1189] 図43〜図47は、クッションシステム800に類似する治療的クッションシステムの一実施形態を示す。治療的クッションシステム900(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は、支持要素920と、上昇要素922と、側部支持部材964と、を含む。支持要素920と上昇要素922はそれぞれ、前実施形態において上記した支持要素及び上昇要素と同じか類似するように構成されうるとともに、それらと同じか類似するように機能することができる。クッションシステム900は、また、任意の枕959を含みうるか、枕959は使用者によって提供された枕とされうる。

[1190] この実施形態においては、支持要素920と上昇要素922は単一構成要素として一体的に形成され、集合的にくさび形を有する。この実施形態においては、例えば、図43に示されるように、支持要素920と上昇要素922は集合的に、第1端部部分915と第2端部部分916との間の、底面939に対して角度を成した上部表面937を有する。支持要素920及び上昇要素933は、この実施形態においては、支持要素920及び上昇要素922が、使用者の腕が配置されうる空間又は受容部を規定しないこと以外は、支持要素820及び上昇要素822に関して上記したものと同じか類似するように形成することができ、かつそれと同じ又は類似の特徴を含む。支持要素920及び上昇要素922は、使用者による使用のための、例えば、ベッドなどの支持面S(図44、図45及び図47に示すように)に配置されうる。図44、図45及び図47に示すように、支持要素920及び上昇要素922は集合的にそれが使用されることになる支持面(例えば、ベッド)の長さと実質的に同じ長さを有する。別の実施形態においては、クッションシステム900は、例えば、クッションシステム200及び700に関して上記したように、胴体サイズを有しうる。

[1191] 側部支持部材964は、また、側部支持部材864に関して上記したものと同じか類似するように構成されうるとともに、それと同じ特徴を含む。使用時、側部支持部材964は支持要素920に配置することができ、かつ使用者を側位に維持するのを補助するために使用されうる。別の実施形態においては、側部支持部材964は支持要素920に固定的に取り付けられうるか、支持要素920と一体的に形成される。

[1192] 前実施形態において上記したように、使用者の特定の要求に応じて使用者は傾斜RLD又はLLD姿勢でクッションシステム900に配置されうる。上記したように、側部支持部材964は支持要素920に配置することができ、使用者を傾斜RLD又はLLD姿勢で維持するのを補助するために使用される。例えば、図46に示すように、側部支持体964は支持要素920上の、支持要素920の右側又は左側のいずれかに配置されうる。図47は、側部支持部材964及び任意の枕959の代わりに任意の本体要素924を備えたクッションシステム900を示す。本体要素924は前実施形態に関して上記した本体要素と同じか類似するように形成されうるとともに、前実施形態に関して上記した本体要素と同じか類似するように機能する。

[1193] 図48〜図52は、一実施形態によるスリング型治療的クッションシステムを示す。治療的クッションシステム1000(本明細書中においては「クッションシステム」とも呼ばれる)は、支持要素1020と、上昇要素1022と、任意の本体要素1024(図51に示される)と、を含む。この実施形態においては、支持要素1020と上昇要素1022とは一体的に形成され、フレーム部材1068に結合されたスリング部材1067を含む。支持要素1020は、例えば、図48の側面図に示されるようなくさび形を有する。

[1194] スリング部材1067は、例えば、帆布又はナイロンなどの、例えば、任意の適切な伸展又は非伸展布帛材料などの、例えば、布帛材料によって形成されうる。フレーム部材1068は、例えば、1つ又は複数の金属、木材又はプラスチック材料によって形成されうる。スリング部材1067は種々の異なる結合方法によってフレーム部材1068に結合されうる。例えば、スリング部材1067は、スリング部材1067が使用者を支持するために十分にぴんと張られるように、繋ぎ材、ストラップ、リベット、ボタン、スナップ、フック及びループファスナー又は任意の他の適切な結合方法によってフレーム部材1068に結合されうる。スリング部材1067は、クッションシステム1000の使用時、使用者の右又は左腕を使用者が配置することができる受容部1058(例えば、開口部、空間、間隙等)を規定する。クッションシステムは、また、使用者の腕が開口部1058を通して伸びる際、腕がパッド部材1069に載ることができるようにより低いパッド部材1069を含む。

[1195] 図51に示すように、クッションシステム1000は、また、本体要素1024を含みうる。本体要素1024は、例えば、図29に示した本体要素624などの本明細書中に記載される他の本体要素と同じか類似するように形成されうるとともに、それと同じ又は類似の手法で使用されうる。例えば、本体要素1024は使用者を側位において維持するのを補助することができ、かつ使用者がクッションシステム1000を使用する際、支持要素1022の角度を成す部分を滑り落ちるのを補助することができる。図53に示すように、使用時、クッションシステム1000はベッドなどの支持面Sに配置されうる。

[1196] 図53は、ベッドサイズ長を有するクッションシステム1000を示し、図54は、胴体サイズ長を有するクッションシステム1000の別の実施形態を示す。クッションシステム1000’は、クッションシステム1000と同じか類似するように形成することができるとともにクッションシステム1000と同じか類似するように機能することができ、図54に示すように支持面Sにおいて支持されうる。例えば、クッションシステム1000’は、一体的に形成され、使用者の腕を配置するための肩解放領域として使用されうる開口部(不図示)を規定する支持要素1020’及び上昇要素1022’を含む。支持要素1020’及び上昇要素1022’は、フレーム部材1068’に結合されたスリング部材1067’と、開口部の下に配置されているパッド部材1069’と、を含む。

[1197] 図55は、膨張式空気チャンバを含むクッションシステムの一実施形態を示す。治療的クッションシステム1100(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は支持要素1120及び上昇要素1122を含む。不図示であるが、クッションシステム1100は、また、前実施形態において上記した本体要素を含みうる。この実施形態においては、支持要素1120はクッション部材1123と膨張式チャンバ1170とを含み、そのそれぞれは外部ケーシング1121内に収容されている。同様に、上昇要素1122はクッション部材1171と膨張式チャンバ1172とを含み、そのそれぞれは外部ケーシング1127内に収容されている。例えば、クッション部材123に関して上記したように、クッション部材1123及びクッション部材1171は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうる。例えば、外部ケーシング121及び外部ケーシング127に関して上記したように、外部ケーシング1121及び外部ケーシング1127は、それぞれ、例えば、1つ又は複数の材料によって形成されうる。

[1198] 前実施形態において上記したように、支持要素1120は、第1端部部分1115と、第2端部部分1116と、第1端部部分1115と第2端部部分1116との間の、底面1139に対して角度を成した頂面1137と、を含みうる。前実施形態において上記したように、支持要素1120は、また、凹状部(不図示)と、支持要素1120の第2端部部分1116に配置された、傾斜した又は角度を成したかど(不図示)と、を含みうる。ある実施形態では、上昇要素1122は、また、例えば、上昇要素1122のクッション部材1171に形成された、又はクッション部材1171の上に配置することができる、ポケット内に配置されうる枕挿入物部(不図示)を含みうる。使用者の要求及び/又は好みに合わせるため、上昇要素1122が、使用者が特定の身体部分及び/又は部位を収容するための空洞又は隆起を形成することを可能にするための弾性領域を含みうるように、枕挿入物部は前実施形態において上記した内部ケーシング(不図示)及び充填材材料(不図示)を含みうる。

[1199] 膨張式空気チャンバ1170は空気ポンプデバイス1173に結合されうる。膨張式チャンバ1172は空気ポンプデバイス1174に結合されうる。空気ポンプデバイス1173及び/又は空気ポンプデバイス1174は、例えば、使用者が膨張式空気チャンバ1170及び1172内及び外に空気を手動で圧送することができ、かつ膨張式空気チャンバ1170及び1172内の空気圧を調節することができる手動ポンプとされうる。別の実施形態においては、空気ポンプデバイス1173及び/又は空気ポンプデバイス1174は自動ポンプとすることができ、使用者が膨張式空気チャンバ1170及び1172内の空気圧を調節するための制御部(不図示)を含む。別の実施形態においては、両膨張式空気チャンバ1170及び1172内及び外に空気を圧送するために単一の空気ポンプデバイス(例えば、手動又は自動)が使用されうる。

[1200] クッションシステム1100は前実施形態において上記したクッションシステムと同じか類似するように使用されうる。この実施形態においては、使用者は、支持要素1120の第2端部部分1116(例えば、最高端部)が上昇要素1122から所望の距離に配置されるように支持要素1120及び上昇要素1122を支持面S(例えば、ベッド)に配置することができる。従って、クッションシステム1100の使用時、受容部1158内に使用者が腕を配置することができるように支持要素1122と上昇要素1120との間の受容部1158が規定されうる。使用者は、また、支持要素1120及び上昇要素1122がそれぞれ所望の堅さを有するように空気チャンバ1170及び1172内の空気圧を調節することができる。前実施形態において上記したように、支持要素1120と上昇要素1122は集合的にそれが使用されることになる支持面(例えば、ベッド)の長さと実質的に同じベッドサイズ長を有しうるか、その代わりに、例えば、クッションシステム200及び700に関して上記したように胴体サイズ長を有しうる。

[1201] 図56は、空気チャンバを含むクッションシステムの別の実施形態を示す。前実施形態において上記したように、治療的クッションシステム1200(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は支持要素1220及び上昇要素1222を含み、また、本体要素(不図示)を含みうる。この実施形態においては、支持要素1220と上昇要素1222は一体的に形成され、それぞれ外部ケーシング1261内に収容された、クッション部材1223と、クッション部材1271と、膨張式チャンバ1170と、を含む。クッション部材1223とクッション部材1271は単一構成要素として一体的に形成されうるか、別個の構成要素とされうる。例えば、クッション部材123に関して上記したように、クッション部材1223及びクッション部材1271は、それぞれ、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうる。例えば、外部ケーシング121及び外部ケーシング127に関して上記したように、外部ケーシング1621は、例えば、1つ又は複数の材料によって形成されうる。支持要素1220及び上昇要素1222は、クッションシステム1200の使用時、使用者が腕を配置することができる受容部(例えば、開口部、空間、間隙、ポケット等)1258を規定する。

[1202] 前実施形態において上記したように、支持要素1220は、第1端部部分1215と、第2端部部分1216と、第1端部部分1215と第2端部部分1216との間の、底面1239に対して角度を成した頂面1237と、を含みうる。前実施形態において上記したように、支持要素1220は、また、凹状部(不図示)と、第2端部部分1216に配置された傾斜した又は角度を成したかど(不図示)と、を含みうる。ある実施形態では、上昇要素1222は、また、例えば、上昇要素1222のクッション部材1271に形成されるか、クッション部材1271の上に配置されうるポケット内に配置されうる枕挿入物部(不図示)を含みうる。使用者の要求及び/又は好みに合わせるため、上昇要素1222が、使用者が特定の身体部分及び/又は部位を収容するための空洞又は隆起を形成することを可能にするための弾性領域を含みうるように枕挿入物部は前実施形態において上記した内部ケーシング(不図示)及び充填材材料(不図示)を含みうる。

[1203] 膨張式空気チャンバ1270は空気ポンプデバイス1273に結合されうる。空気ポンプデバイス1273は、例えば、使用者が膨張式空気チャンバ1273内及び外に空気を手動で圧送することができ、かつ膨張式空気チャンバ1270内の空気圧を調節することができる手動ポンプとされうる。別の実施形態においては、空気ポンプデバイス1273は自動ポンプとすることができ、使用者が膨張式空気チャンバ1270内の空気圧を調節するための制御部(不図示)を含む。別の実施形態においては、上昇要素1222及び支持要素1220はそれぞれ膨張式空気チャンバを含むことができ、2つの別個の空気ポンプデバイス(例えば、手動又は自動)は、クッションシステム1100に関して上記したものと類似の手法で両膨張式空気チャンバ内及び外に空気を圧送するために使用されうる。

[1204] クッションシステム1200は前実施形態において上記したクッションシステムと同じか類似するように使用されうる。この実施形態においては、使用者はクッションシステム1200を支持面S(例えば、ベッド)に配置することができ、かつ支持要素1220及び上昇要素1222がそれぞれ所望の堅さを有するように空気チャンバ1270内の空気圧を調節することができる。前実施形態において上記したように、支持要素1220と上昇要素1222は集合的に、それが使用されることになる支持面(例えば、ベッド)の長さと実質的に同じベッドサイズ長を有しうるか、その代わりに、例えば、クッションシステム200及び700に関して上記したように胴体サイズ長を有しうる。

[1205] 図57及び図58は、使用者がクッションシステムを所望の厚さ及び/又は堅さを有するように組み立てることを可能にするための積み重ね可能な部分を含むクッションシステムの一実施形態を示す。治療的クッションシステム1300(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は支持要素1320及び上昇要素1322を含む。不図示であるが、クッションシステム1300は、また、前実施形態において上記した本体要素を含みうる。この実施形態においては、支持要素1320は複数の積み重ね可能な支持要素1375、1376及び1377を含み、上昇要素1322は複数の積み重ね可能な上昇要素1378、1379及び1380(本明細書中においては集合的に積み重ね可能な要素とも称される)を含む。支持要素1320は3つの積み重ね可能な支持要素により示され、上昇要素1322は3つの積み重ね可能な上昇要素により示されるが、より多数又は少数の積み重ね可能な支持要素及び積み重ね可能な上昇要素が代わりに含まれうることは理解されるべきである。加えて、支持要素1320は上昇要素1322の積み重ね可能な上昇要素とは異なる数の積み重ね可能な支持要素を含みうる。

[1206] 支持要素(例えば、支持要素123)の前実施形態に関して上記したように、積み重ね可能な要素1375〜1380はそれぞれ、外部ケーシング内に収容されたクッション部材を含みうる。例えば、クッション部材123に関して上記したように、クッション部材は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうる。各積み重ね可能な要素1375〜1380は同じ又は異なる密度を有する発泡材料によって形成されたクッション部材を有しうる。積み重ね可能な支持要素1375〜1377は支持要素1320が所望の高さ又は厚さ及び/又は所望の堅さを有するように支持要素1320を形成するために選択的に積み重ねられうる。同様に、積み重ね可能な上昇部材1378〜1380は上昇要素1322が所望の高さ又は厚さ及び/又は所望の堅さを有するように上昇要素1322を形成するために選択的に積み重ねられうる。

[1207] 図57に示すように、支持要素1320が第1端部部分1315から第2端部部分1316まで底面1339に対して角度を成した頂面1337を備えたくさび形を有するように、支持要素1320の積み重ね可能な支持要素1375〜1377のそれぞれは角度を成す頂面を含みうる。別の実施形態においては、積み重ね可能な要素1375〜1377のそれぞれは実質的に水平又は平坦の頂面を有しうるか、段を成すか段付きの頂面を有しうる。前実施形態において上記したように、支持要素1320の積み重ね可能な支持要素1375〜1377のそれぞれは、また、例えば、支持要素1320の最高又は第2端部部分1316の実質的に中心位置にある凹状部(不図示)と、傾斜した又は角度を成したかど(不図示)と、を含みうる。

[1208] 積み重ね可能な要素1378〜1380のそれぞれは少なくとも部分的に実質的に水平又は平坦な頂面を含む。別の実施形態においては、積み重ね可能な要素1378〜1380のそれぞれは角度を成す、又は段を成すか段付きとされうる頂面を有しうる。ある実施形態では、上昇要素1322は、また、上昇要素1322の上部として使用されることを意図した積み重ね可能な上昇要素1378などの、例えば、積み重ね可能な上昇要素の少なくとも1つに形成されたポケット内に配置されうる枕挿入物部(不図示)を含みうる。使用者の要求及び/又は好みに合わせるため、上昇要素1322の積み重ね可能な上昇要素1378が、使用者が特定の身体部分及び/又は部位を収容するための空洞又は隆起を形成することを可能にするための弾性領域を含みうるように、枕挿入物部は前実施形態において上記した内部ケーシング(不図示)及び充填材材料(不図示)を含みうる。ある実施形態では、積み重ね可能な上昇要素1378は枕挿入物を含まなくてもよいが、その代わりに、積み重ね可能な上昇要素1378のクッション部材の上部部分に配置された充填材材料を含んでもよい。

[1209] クッションシステム1300は前実施形態において上記したクッションシステムと同じか類似するように使用されうる。この実施形態においては、支持要素1320の第2端部部分1316(例えば、最高端部)が上昇要素1322から所望の距離に配置されるように使用者は支持要素1320及び上昇要素1322を支持面S(例えば、ベッド)に配置することができる。従って、クッションシステム1300の使用時、受容部1358内に使用者が腕を配置することができるように支持要素1322と上昇要素1320との間の受容部1358が規定されうる。例えば、使用者は、支持要素1320が所望の高さ(又は所望の厚さを有する)にあり、かつ所望の堅さを有するように支持要素1320の積み重ね可能な支持要素1375〜1377の1つ又は複数を積み重ねることができる。使用者は、また、上昇要素1322が所望の高さ(又は所望の厚さを有する)にあり、かつ所望の堅さを有するように上昇要素1322の積み重ね可能な上昇要素1378〜1380の1つ又は複数を積み重ねることができる。使用者は積み重ね可能な要素1375〜1380を支持面Sに積み重ねることができる、又は支持面Sにまず積み重ね可能な要素1375〜1380を積み重ね、その後、組み立て済みの支持要素1320及び組み立て済みの上昇要素1322を配置することができる。前実施形態において上記したように、支持要素1320と上昇要素1322は集合的にそれが使用されることになる支持面(例えば、ベッド)の長さと実質的に同じベッドサイズ長を有しうるか、その代わりに、例えば、クッションシステム200及び700に関して上記したように胴体サイズ長を有しうる。

[1210] 図59及び図60は、使用者がクッションシステムを所望の厚さ及び/又は堅さを有するように組み立てることを可能にするための積み重ね可能な部分を含むクッションシステムの別の実施形態を示す。前実施形態において上記したように、治療的クッションシステム1400(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は支持要素1420及び上昇要素1422を含み、また、本体要素(不図示)を含みうる。この実施形態においては、支持要素1420と上昇要素1422は単一のクッション要素として形成され、支持要素1420及び上昇要素1422を形成するために互いに重ねられうる複数の積み重ね可能なクッション要素1475、1476及び1477を含む。積み重ね可能なクッション要素1475〜1477の少なくとも1つは上昇要素1422と支持要素1420との間に、クッションシステム1400の使用時に使用者が腕を配置することができる受容部1458を規定しうる。例えば、図59〜図60に示すように、積み重ね可能なクッション要素1475は受容部1458を規定する。組み合わせられた支持要素1420と上昇要素1422は3つの積み重ね可能なクッション要素により示されるが、より多数又は少数の積み重ね可能なクッション要素が代わりに含まれうることは理解されるべきである。

[1211] 積み重ね可能なクッション要素1475〜1477は、それぞれ、例えば、クッションシステム1300に関して上記した積み重ね可能な支持要素及び積み重ね可能な上昇要素に類似するように形成されうる。例えば、クッション部材123に関して上記したように、例えば、積み重ね可能なクッション要素1475〜1480は1つ又は複数の発泡材料によって形成された各クッション部材を含みうる。クッション部材1475〜1477のそれぞれは同じ又は異なる密度を有する発泡材料によって形成されうる。

[1212] 例えば、外部ケーシング121及び外部ケーシング127に関して上記したように、各クッション部材1475〜1477は、また、例えば、1つ又は複数の材料によって形成された外部ケーシングを含みうる。図59に示すように、クッション部材1475〜1477のそれぞれは、支持要素1420が第1端部部分1415から第2端部部分1416まで底面1439に対して角度を成した頂面1437を備えたくさび形を有するように底面に対して角度を成した頂面を含みうる。別の実施形態においては、積み重ね可能な要素1475〜1477のそれぞれは、実質的に水平又は平坦の頂面を有しうるか、段を成すか段付きの頂面を有しうる。前実施形態において上記したように、積み重ね可能なクッション要素1475〜1477のそれぞれは、また、例えば、積み重ね可能なクッション要素の最高部の実質的に中心位置にある凹状部(不図示)と、傾斜した又は角度を成したかど(不図示)と、を含みうる。

[1213] 積み重ね可能な要素1478〜1380のそれぞれは、少なくとも部分的に実質的に水平又は平坦な頂面を含む。別の実施形態においては、積み重ね可能な要素1478〜1480のそれぞれは角度を成す、又は段を成すか段付きとされうる頂面を有しうる。上昇要素1322に関して上記したように、上昇要素1422は、また、例えば、積み重ね可能なクッション要素1475に形成されたポケット内に配置されうる枕挿入物部(不図示)を含みうる。使用者の要求及び/又は好みに合わせるため、使用者が特定の身体部分及び/又は部位を収容するための空洞又は隆起を形成することを可能にするための弾性領域を上昇要素1422が含みうるように、枕挿入物部は前実施形態において上記した内部ケーシング(不図示)及び充填材材料(不図示)を含みうる。ある実施形態では、積み重ね可能なクッション要素1475は枕挿入物を含まなくてもよいが、代わりに、クッション要素1475の上部部分に配置された充填材材料を含んでもよい。

[1214] クッションシステム1400は上記したクッションシステム1300と同じか類似するように使用されうる。この実施形態においては、使用者はクッションシステム1400(すなわち、集合的に支持要素1420及び上昇要素1422)を支持面S(例えば、ベッド)に配置することができる。例えば、支持要素1420及び上昇要素1422が所望の高さ(又は所望の厚さを有する)にあり、かつ所望の堅さを有するように使用者は積み重ね可能なクッション要素1475〜1477の1つ又は複数を積み重ねることができる。前実施形態において上記したように、支持要素1420と上昇要素1422は集合的にそれが使用されることになる支持面(例えば、ベッド)の長さと実質的に同じベッドサイズ長を有しうるか、その代わりに、例えば、クッションシステム200及び700に関して上記したように、胴体サイズ長を有しうる。

[1215] 図61〜図64は、クッションシステムにおいて使用者を側臥位に維持するのを補助するために使用されうる側部支持物部を備えた支持要素を含むクッションシステムの一実施形態を示す。治療的クッションシステム1500(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は、例えば、上昇要素1122又は1322などの上昇要素1522(図62を参照)とともに使用されうる支持要素1520を含む。クッションシステム1500は、また、支持要素1520の反対側に配置された、第1側部支持物部1582と、第2側部支持物部1583と、を含む。側部支持物部1582及び1583は、クッションシステム1500の使用時に使用者を側臥位に維持するのを補助するために使用されうる。この実施形態においては、側部支持物部1582及び1583は、それぞれ、第1頂面部1585と、支持要素1520の底面1539に対して第1頂面部1586と異なる角度で配置された第2頂面部1586と、を含む。例えば、図61及び図62に示されるように、側部支持物部1582及び1583は、また、それぞれ、角度を成した又は傾斜部1581を含む。

[1216] 支持要素1520は、また、角度を成す頂面1537と、凹状部1530と、支持要素1520の第2端部にある、傾斜した又は角度を成す部分1533と、を含む。前実施形態と同様に、支持要素1520は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうるクッション部材(不図示)と、クッション部材並びに側部支持物部1582及び1583を入れることができる外部ケーシング1521と、を含みうる。ある実施形態では、側部支持物部1582及び1583は支持要素1520を形成する発泡材料と異なる密度を有する発泡材料によって形成されうる。別の実施形態においては、側部支持物部1582及び1583は、それぞれ、別個の構成要素(すなわち、上記した側部支持部材864及び964に類似する支持要素1520とは別)として形成されうる。

[1217] 前実施形態において上記したクッションシステムと同じか類似するクッションシステム1500が使用されうる。例えば、この実施形態においては、使用者は、支持要素1520の第2端部(例えば、最高端部)が上昇要素1522(図62に示される)から所望の距離に配置されるように支持要素1520を支持面に配置することができる。従って、クッションシステム1500の使用時、受容部1558内に使用者が腕を配置することができるように支持要素1520と上昇要素1522との間に受容部1558が規定されうる。例えば、使用者は使用者の体を側臥位(すなわち、右側側臥位又は左側側臥位のいずれか)に配置することができ、かつ使用者の腕を開放空間1558内に配置することができる。任意の本体要素(不図示)が、また、前実施形態において上記したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。前実施形態において上記したように、支持要素1520は支持要素1520と上昇要素1522が集合的にベッドサイズ長を有するか、その代わりに、胴体サイズ長を有しうるようなサイズにされうる。

[1218] 図65及び図66はそれぞれ、側部支持物部を含むクッションシステムの一実施形態を示す。図65は、単一構成要素として形成される支持要素1620及び上昇要素1622を含む治療的クッションシステム1600(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)を示す。支持要素1620及び上昇要素1622はクッションシステム1600の使用時に使用者が腕を配置することができる受容部1658を集合的に規定する。前実施形態と同様に、クッションシステム1600は、また、それぞれクッションシステム1600の使用時、使用者を側臥位に維持するのに補助するために使用されうる、支持要素1620の反対側にある第1側部支持物部1682と、第2側部支持物部(図65に不図示)と、を含む。前実施形態と同様に、第1側部支持物部1682及び第2側部支持物部(不図示)はそれぞれ、第1頂面部1685と、支持要素1620の底面1639に対して第1頂面部1685と異なる角度で配置された第2頂面部1686と、を含む。第1側部支持物部1682(及び第2側部支持物部)は、また、それぞれ、角度を成した又は傾斜部1681を含む。

[1219] 前実施形態において上記したように、支持要素1620は角度を成す頂面1637を含み、かつ支持要素1620の第2端部にある凹状部(不図示)を含みうる。前実施形態と同様に、支持要素1620は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうるクッション部材(不図示)を含むことができ、外部ケーシング1661は、クッション部材と、第1側部支持物部1682と、第2側部支持物部(不図示)と、を入れることができる。外部ケーシング1661は、また、クッション部材(不図示)及び上昇要素1622の枕挿入物部(不図示)を入れることができる。

[1220] 図66は、単一構成要素として形成された支持要素1720と上昇要素1722とを含む治療的クッションシステム1700(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)を示す。支持要素1720及び上昇要素1722はクッションシステム1700の使用時に使用者が腕を配置することができる受容部1758を集合的に規定する。前実施形態と同様に、クッションシステム1700は、また、それぞれクッションシステム1700の使用時、使用者を側位に維持するのを補助するために使用されうる、支持要素1720の反対側にある、第1側部支持物部1782と、第2側部支持物部(図66に不図示)と、を含む。前実施形態と同様に、第1側部支持物部1782及び第2側部支持物部(不図示)はそれぞれ、第1頂面部1785と、支持要素1720の底面1739に対して第1頂面部1785と異なる角度で配置された第2頂面部1786と、を含む。第1側部支持物部1782(及び第2側部支持物部)は、また、それぞれ、角度を成した又は傾斜部1781を含む。

[1221] 前実施形態において上記したように、支持要素1720は角度を成す頂面1737を含み、かつ支持要素1720の第2端部にある凹状部(不図示)を含みうる。前実施形態と同様に、支持要素1720は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうるクッション部材(不図示)を含むことができ、外部ケーシング1761は、クッション部材と、第1側部支持物部1782と、第2側部支持物部(不図示)と、を入れることができる。外部ケーシング1761は、また、クッション部材(不図示)及び上昇要素1722の枕挿入物部(不図示)を入れることができる。

[1222] クッションシステム1600及び1700はそれぞれクッションシステムの前実施形態に関して上記したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。例えば、使用者は、クッションシステム1600又は1700(すなわち、支持要素1620、1720及び上昇要素1622、1722)を支持面に配置することができ、使用者は使用者の体を側位(すなわち、右側側臥位又は左側側臥位のいずれか)で配置することができ、かつ使用者の腕を受容部1658又は1758内に配置することができる。前実施形態において上記したように、クッションシステム1600(すなわち、集合的に支持要素1620及び上昇要素1622)及びクッションシステム1700(すなわち、集合的に支持要素1720及び上昇要素1722)はベッドサイズ長を有しうるか、その代わりに、胴体サイズ長を有しうる。任意の本体要素(不図示)は、また、前実施形態において上記したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。

[1223] 図67〜図70は、側部支持物部を備えるクッションシステムの別の実施形態を示す。この実施形態においては、治療的クッションシステム1800(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は単一構成要素として形成される支持要素1820及び上昇要素1822を含む。支持要素1820及び上昇要素1822はクッションシステム1800の使用時に使用者が腕を配置することができる受容部1858を集合的に規定する。クッションシステム1800は、また、支持要素1820の一方の側に配置された側部支持物部1882を含む。側部支持物部1882は、クッションシステム1800の使用時、使用者を右側位で維持するのを補助するために使用されうる。この実施形態においては、側部支持物1882は、第1頂面部1885と、支持要素1820の底面1839に対して第1頂面部1885と異なる角度で配置された第2頂面部1886と、を含む。

[1224] 前実施形態において上記したように、支持要素1820は角度を成す頂面1837と、支持要素1820の第2端部にある凹状部1830と、を含む。前実施形態と同様に、支持要素1820は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうるクッション部材(不図示)を含むことができ、外部ケーシング1861(例えば、図67及び図70を参照)はクッション部材及び側部支持物部1882を入れることができる。外部ケーシング1861は、また、クッション部材(不図示)及び上昇要素1822の枕挿入物部(不図示)を入れることができる。この実施形態においては、側部支持物1882は、第1頂面部と、支持要素1820の底面1839に対して第1頂面部と異なる角度で角度を成した第2頂面部と、を含む。

[1225] クッションシステム1800はクッションシステムの前実施形態に関して上記したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。例えば、使用者はクッションシステム1800(すなわち支持要素1820及び上昇要素1822)を支持面に配置することができる。この実施形態においては、使用者は使用者の体を右側位に配置することができ、かつ使用者の右腕を開放空間1858内に配置することができる。任意の本体要素(不図示)は、また、前実施形態において上記したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。

[1226] クッションシステム1800(すなわち、集合的に支持要素1820及び上昇要素1822)はベッドサイズ長を有する。図71〜図74は、クッションシステム1800と同じか類似するように構成されうるが胴体サイズ長を有するクッションシステム1900(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)を示す。クッションシステム1900は、支持要素1920と、上昇要素1922と、側部支持物1982と、を含む。支持要素1920と上昇要素1922は単一構成要素として形成され、クッションシステム1900の使用時に使用者が腕を配置することができる受容部1958を集合的に規定する。側部支持物部1982は支持要素1920の一方の側に配置され、クッションシステム1900の使用時、使用者を右側位で維持するのを補助するために使用されうる。この実施形態においては、側部支持物1982は支持要素1920の底面1939に対して角度を成した、角度を成す頂面1985を含む。例えば、図71及び図72に示されるように、側部支持物1982は支持要素1920の末端又は終端を超えて延在する。

[1227] 前実施形態において上記したように、支持要素1920は、角度を成す頂面1937と、支持要素1920の第2端部にある凹状部1930と、を含む。前実施形態と同様に、支持要素1920は、例えば、1つ又は複数の発泡材料によって形成されうるクッション部材(不図示)を含むことができ、外部ケーシング1961(例えば、図71及び図74を参照)はクッション部材及び側部支持物部1982を入れることができる。外部ケーシング1961は、また、クッション部材(不図示)及び上昇要素1922の枕挿入物部(不図示)を入れることができる。

[1228] クッションシステム1900はクッションシステムの前実施形態に関して上記したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。例えば、使用者は、クッションシステム1900(すなわち支持要素1920及び上昇要素1922)を支持面に配置することができる。この実施形態においては、使用者はクッションシステム1900に使用者の体を右側位で配置することができ、かつ使用者の右腕を開放空間1958内に配置することができる。任意の本体要素(不図示)は、また、前実施形態において上記したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。

[1229] 使用者の右腕が開放空間1858、1958内にある状態で使用者がクッションシステム1800、1900に右側位で配置されうるように、クッションシステム1800及びクッションシステム1900はクッションシステム1800、1900の一方の側に側部支持物部を有するものとして上記したが、別の実施形態においては、クッションシステム1800及び1900は使用者がクッションシステム1800、1900に左側位で配置されうるように構成されうる。例えば、クッションシステム1800及びクッションシステム1900は、それぞれ、代わりに、クッションシステムの左側の側部支持物部と、使用者の左腕が開放空間内にある状態で使用者がクッションシステムに左側位で配置されうるように配置される開放空間と、を含みうる。そのような実施形態の例は図75に示される。図75に示すように、治療的クッションシステム2000(本明細書中においては「クッションシステム」とも称される)は、受容部2058及び側部支持物部2082を集合的に規定する支持要素2020及び上昇要素2020を含みうる。クッションシステム2000は、クッションシステム1800及び1900と同じか類似する特徴並びにクッションシステム1800及び1900と同じか類似する機能を含みうる。

[1230] 図76、図77及び図78(A)〜図78(E)はそれぞれ、非滑り特徴部を含み、本明細書中に記載されるクッションシステムに含まれうる支持要素の異なる実施形態を示す。非滑り面特徴部は支持要素の頂面及び/又は側部支持部材(例えば、864、964)又は支持物部材(例えば、1582、1583)の底面に配置されうる。例えば、非滑り面特徴部は側部支持部材(又は別個の支持物部材)の底面及び/又は側部支持要素が配置される支持要素の頂面に配置されうる。従って、非滑り面特徴部は、また、例えば、側部支持部材(例えば、864、964)又は別個の支持物部材(例えば、1582、1583)を支持要素上の所望の位置に維持するために使用されうる。非滑り面特徴部は、また、例えば、本体要素を支持要素上の所望の位置に維持するために、及び/又は使用者を支持要素上の所望の位置に維持するのを補助するために使用されうる。

[1231] 非滑り特徴部は、例えば、非滑り面を形成するために使用される模様化された触覚処理部(tactile treatment)を含みうる。模様化された処理部は、例えば、デジタルで印刷されうる、スクリーン印刷されうる、噴霧されうる、ブラシで塗布されうる、アイロンで貼付されうる、縫い付けられうる、又はそうでなければ、支持要素の頂面の材料の少なくとも一部に適用されうる、例えば、インク、ゴム、シリコーン又は他の適切な材料を含みうる。非滑り表面処理部は、例えば、直線、湾曲線、対角線、例えば、正方形、円形、矩形、ブロック形、ポリゴン形、楕円形等及び/又は他の不明瞭な形状などの種々の形状を含みうる。ある実施形態では、非滑り表面処理部は溝状又は格子状パターンを含みうる。ある実施形態では、非滑り表面処理部を平坦又は平滑面として適用することができる、又は非滑り面が適用された表面に対して非滑り面が上昇されるように適用することができる。図76、図77及び図78(A)〜図78(E)は、非滑り面のいくつかのパターン及び構成例を示し、他のパターン及び構成が代わりに含まれうることが理解されるべきである。

[1232] 図76、図77及び図78(A)〜図78(E)に関して記載される支持要素の各実施形態は本明細書中に記載される支持要素の他の実施形態と同じ又は類似の特徴を含みうるものであり、かつ本明細書中に記載される支持要素の他の実施形態と同じ又は類似して機能することができるため、図76、図77及び図78(A)〜図78(E)に関する特定の詳細は記載されない。さらに、本明細書中に記載される支持要素の他の実施形態に関しては不図示であるが、支持要素の他の実施形態は図76、図77及び図78(A)〜図78(E)に関して記載されるような非滑り特徴部を含みうることが理解されるべきである。

[1233] 図76は、支持要素2620の頂面の側面に配置された2つの非滑り面特徴部Aと、頂面の中心部に配置された非滑り面特徴部Bと、を含む支持要素2620を示す。この実施形態においては、非滑り面特徴部Aは、例えば、本体要素(不図示)を支持要素2624上の所望の位置に維持するのを補助するために使用されうる。非滑り表面処理部Bは、例えば、支持要素2524の使用者を支持要素2624の実質的に中心の所望の位置に維持するために使用されうるとともに、また、使用者が支持要素の角度を成す頂面において滑り落ちる傾向を防止又は低減するのを補助することができる。図77は、支持要素2720の頂面の側面に配置された2つの非滑り面特徴部Aのみを含む支持要素2720を示す。この実施形態においては、非滑り面特徴部Aは支持要素2620の非滑り面特徴部Aに関して上記したものと同様の状態で機能しうる。この実施形態は、また、適用された非滑りパターンの例を示す。図78(A)〜図78(F)はそれぞれ、種々の異なる非滑り面特徴部を有する支持要素の異なる実施形態の頂面図を示す。

[1234] 図79及び図80は、側部拡張要素を含む治療的クッションシステムを示す。使用者の体が支持要素の大部分を占める場合に使用者の体を支持するための及び/又は本体要素を支持するためのより大きな幅を提供するために支持要素に側部拡張要素が結合されうる。図79に示すように、治療的クッションシステム2800は、支持要素2820と、上昇要素2822と、側部拡張要素2887と、を含む。支持要素2820及び上昇要素2822は本明細書中に記載される前実施形態(例えば、支持要素220及び上昇要素222)と同じか類似するように形成することができるとともに、前実施形態と同じか類似するように機能することができるため、図79及び図80に関しては詳細に記載されない。

[1235] 図80に示すように、側部拡張要素2887は、第1拡張部材2888と、第2拡張部材2889と、第1拡張部材2888と第2拡張部材2889との間に延在する連結用ストラップ2890と、を含む。図79に示すように、第1拡張部材2888が支持要素2820の第1側面に配置され、第2拡張部材2889が支持要素2820の対向する第2側面に配置されるように、側部拡張要素2887は支持要素2820に固定的に又は脱着可能に結合されうる。

[1236] 第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889はそれぞれ本明細書中に記載される支持要素(例えば、支持要素120)と同じか類似するように構成されうる。例えば、第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889はそれぞれ、例えば、支持要素2820の角度に実質的に一致する角度を成す頂面(例えば、くさび形)を有しうる。例えば、ある実施形態では、第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889はそれぞれ底面に対して6度乃至30度の角度を有する頂面を有しうる。

[1237] 第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889はそれぞれ種々の異なる長さ、幅及び/又は厚さとされうる。支持要素120に関して上記したように、例えば、第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889はそれぞれ胴体長を有しうるか、それぞれベッド長を有しうる。第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889は、また、それぞれが外部ケーシング2891内に配置されたクッション部材(不図示)を含みうる。

[1238] 外部ケーシング2891は、上記した外部ケーシング121と同じ又は類似の材料によって形成することができ、かつ使用時に使用者が接する、第1材料によって形成された上部部分と、支持面(例えば、ベッドの頂面)に接する、第2材料によって形成された底部部分と、を含みうる。外部ケーシング2891の上部部分(例えば、頂面)は、例えば、綿/スパンテックス、ナイロン/スパンテックス、ポリエステル/スパンテックス、又は綿、ナイロン又はポリエステルの任意のブレンドをスパンテックスと組み合わせたブレンドなどの、例えば、高適合性の4方向伸展材料によって形成されうるものであり、底部部分は耐久性を付与するため綿、ポリエステル又はナイロンの任意の組み合わせを使用して作製された、例えば、ポプリン、帆布、ギャバジン又はツイルなどのより頑丈な材料によって形成されうる。

[1239] 外部ケーシング2891は、また、クッション部材が挿入されうる開口部(不図示)を含むことができ、かつ例えば、ジッパー、ボタン、スナップ、フラップ、フック及びループファスナーなどの締結具、又は開口部を閉じるか部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。側部拡張要素2887のクッション部材はクッション部材123について上記したものと同じ又は類似の材料によって形成されうる。例えば、側部拡張要素2887のクッション部材は、例えば、ポリウレタン又はゴムラテックスなどの1つ又は複数の発泡材料によって形成することができ、ある実施形態では、それぞれが異なる密度を有する複数の異なる発泡材料を含みうる。

[1240] 側部拡張要素2887は、また、第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889のそれぞれにストラップ2892を含む。ストラップ2892は、例えば、上記した上昇要素222のストラップ226と同じ又は類似の材料によって形成されうる。各ストラップ2892は、側部拡張要素2887を支持要素2820上のボタン(図79及び図80に不図示)(例えば、上記した支持要素220上のボタン228に類似する)に脱着可能に結合するために使用されうるボタン穴2893を含みうる(図80の拡張部材2888のみに示される)。例えば、ある実施形態では、側部拡張要素2887は上昇要素2822を支持要素2820に結合するために使用されるものと同じボタンを使用して支持要素2820に結合されうる。ある実施形態では、異なる組のボタンが使用されうる。別の実施形態においては、ストラップ2892を支持要素2820に結合するために、例えば、フック及びループファスナー、スナップ、糸又は繋ぎ材、ジッパーなどの他の結合方法又は任意の他の適切な結合方法が使用されうる。

[1241] 連結用ストラップ2890は、連結用ストラップ2890が第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889のそれぞれを支持要素2820に対して非常にきつく保持することができるように、例えば、弾性材料によって形成されうる。支持要素の前実施形態に関して上記したように、第1拡張部材2888及び第2拡張部材2889のそれぞれは、また、非滑り表面処理部2894を含みうる(図80の拡張部材2889のみに示される)。

[1242] 図81〜図95は、治療的クッションシステムの別の実施形態を示す。治療的クッションシステム2900(本明細書中においては「クッションシステム」とも呼ばれる)は、基部支持体2910と、支持枕部材2984と、任意の本体要素2924と、を含む。基部支持体2910は、前実施形態に関して上述した支持要素(例えば、120、220等)と同じ又は類似に構成されうるとともに、同じ又は類似に機能しうる。支持枕部材2984は、前実施形態に関して上述した上昇要素(例えば、122、222等)と同じ又は類似に構成されうるとともに、同じ又は類似に機能しうる。例えば、支持要素及び上昇要素の前実施形態それぞれに関して上述したものと同じ又は類似の材料を、基部支持体2910及び支持枕部材2984を構成するために使用することができる。従って、基部支持体2910並びに/又は支持枕部材2984の材料及び構造に関する一部の詳細については以下に記載しない場合がある。本体要素2924は、前実施形態に関して上述した本体要素(例えば、124等)と同じ又は類似に形成されうるとともに、同じ又は類似に機能しうる。例えば、本体要素2910は、図29に関して記載した本体要素624と同じ又は類似に形成されうる。従って、本体要素2924に関する一部の詳細は以下に記載しない。

[1243] 基部支持体2910は、支持要素部2920と、容器部2996と、を含み、1つ以上の構成要素で形成されうる。例えば、ある実施形態では、基部支持体2910は単一構成要素として形成され、他の実施形態では、基部支持体2910は、ともに結合して単一構成要素を形成する複数の構成要素で形成されうる。例えば、複数の構成要素をともに接着結合して基部支持体2910の単一構成要素を形成することができる。

[1244] 基部支持体2910は、内部クッション部材(図示せず)と、基部支持体2910のクッション部材を収容することができる外部ケーシング2961と、を含みうる。外部ケーシング2961は、例えば支持要素120の外部ケーシング121について上述したように、1つ以上の材料で形成されうる。内部クッション部材は、前実施形態について上述したように、例えば1つ以上の発泡材料で形成されうる。基部支持体2910の支持要素部2920と容器部2996とは、単一構成要素として一体的に形成されうる、又は例えば接着剤によってともに結合された別個の構成要素であり得る。さらに、支持要素部2920及び容器部2996のそれぞれは、単一構成要素として、又はともに結合された(例えば、接着された)複数の構成要素(例えば発泡構成要素)によって形成されうる。ある実施形態では、支持要素部2920のクッション部材は、容器部2996を形成するために使用した発泡材料(単数及び複数)と同じ発泡材料(単数及び複数)で形成されうる。ある実施形態では、支持要素部2920のクッション部材及び容器部2996のクッション部材に対し、異なる発泡材料(単数及び複数)が使用される。

[1245] (例えば、図90〜図95に示されるように)基部支持体2910は、容器部2996と支持要素部2920との間に、支持枕部材2984が配置されうる内部領域2995を規定する。支持枕部材2984が内部領域2995内に配置されると、基部支持体2910と支持枕部材2984とによって、支持枕部材2984の各側部に、受容部2958が規定される。前実施形態と同様に、受容部2958は、使用者がクッションシステム2900を使用する際に、使用者の腕及び/又は肩の一部を置くための解放領域として使用することができる。

[1246] 基部支持体2910は、また、基部支持体2910の各側部に、使用者の腕及び/又は手の一部を中に受け入れることができる前腕/肘解放空洞2997(本明細書中では、「空洞」又は「解放空洞」とも呼ばれる)を規定する。使用者が内部領域2995内に腕を置いたときに、使用者が解放空洞2997の1つを通じて手及び/又は使用者の腕の一部を延出することができるように、例えば、解放空洞(単数及び複数)2997は内部領域2995(例えば、図92を参照)と連通している。従って、解放空洞(単数及び複数)2997は、受容部2958内に配置されている際の、使用者の手及び/又は腕の動きを増すことを可能とするために使用できるとともに、通気路としても機能しうる。基部支持体2910は、また、外部ケーシング2961に結合されうる任意のポケット2998及び/又は任意の運搬用ハンドル2999を含みうる。例えば、ある実施形態では、ポケット2998及び/又は運搬用ハンドル2999は、外部ケーシング2961に縫い付けられうる。ポケット2998は、外部ケーシング2961と同じ又は異なる材料(単数及び複数)で形成されうるとともに、例えば、携帯電話などの物体を置くために使用されうる。ハンドル2999は、また、外部ケーシング2961と同じ又は異なる材料(単数及び複数)で形成されうるとともに、基部支持体2910を所望の位置へと運搬するのを補助するために使用されうる。

[1247] 基部支持体2910の支持要素部2920は、種々の異なる形状及び/又は大きさを有しうる。例えば、図81、図82、図87、図94及び図95に示すように、支持要素部2920はくさび形を有しうる。具体的には、支持要素部2920は、第1端部部分2915と第2端部部分2916(例えば、図87、図90及び図91を参照)との間において、底面2939(例えば、図83、図84及び図87を参照)に対し角度を成す頂面2937を含む。換言すると、第2端部部分2916は、第1端部部分2915を超える高さを有する。ある実施形態では、角度を成した頂面2937は、支持要素部2920の底面2939に対して、例えば、6度乃至30度の角度で配置されうる。支持要素部2920は、また、凹状部2930と、クッションシステム2900の使用時、さらなる人間工学的な腕及び肘の配置に適応することができる、支持要素部2920の第2端部部分2916上の傾斜した又は角度を成したかど2933(例えば、図90及び図91を参照)と、を含む。

[1248] 容器部2996は支持要素部2920から延び、種々の形状及び/又は大きさでありうる。例えば、この実施形態では、容器部2996は、例えば図90及び図91に示されるような上面図において見ると、湾曲形状を有する。他の実施形態では、容器部2996は、例えば、四角形、矩形、楕円形、台形などの異なる形状、又は図90及び図91に示される容器部2996とは異なる半径を持つ湾曲形状を有しうる。容器部2996は、頂面2917及び底面2918を有する。ある実施形態では、頂面2917は、底面2918に実質的に平行である。ある実施形態では、頂面2917と底面2918とは、互いに対してある角度で配置されている。ある実施形態では、頂面2917及び/又は底面2918は、クッションシステム2900が配置される支持面に対して角度を成していてもよい。

[1249] 支持枕部材2984は、外部ケーシング2927(例えば、図90及び図91を参照)内に配置されうる枕挿入物(図示せず)を含みうる。例えば、外部ケーシング2927は、枕挿入物が挿入されうる開口部を含みうるとともに、例えば、ジッパー、ボタン、スナップ、フラップ、フック及びループファスナーなどの締結具、又は開口部を閉じるため若しくは部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。外部ケーシング2927は、例えば、外部ケーシング127について上述したものと同じ又は類似の材料で形成されうる。例えば、ある実施形態では、外部ケーシング2927は、4方向伸展材料によって形成された第1部分と、より頑強な材料によって形成された第2部分と、を含みうる。例えば、ある実施形態では、支持枕部材2984の外部ケーシング2927の頂面は4方向伸展材料で形成することができ、支持枕部材2984の外部ケーシング2927の底面はより頑強な材料で形成することができる。

[1250] 枕挿入物(外部ケーシング2927内に配置される)は、例えば枕挿入物125及び枕挿入物225について上述したように、中に充填材(図示せず)を含みうる内部ケーシング(図示せず)を含みうる。充填材は、例えば、ポリエステル繊維、束状ポリエステル繊維、合成繊維製のダウン代替品、ポリスチレンビーズ/ペレット、裁断された発泡樹脂製品、又はダウンフェザーの任意の組み合わせなどの、例えば、束状ポリエステル繊維材料とされうる。枕挿入物の内部ケーシングは、また、枕挿入物125について上述した4方向伸展材料で形成されうる。ある実施形態では、枕挿入物の内部ケーシングは、また、充填材が挿入されうる開口部を含むことができ、例えば、ジッパー、ボタン、スナップなどの締結具、又は開口部を閉じるため若しくは部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。別の実施形態においては、内部ケーシングはこのような開口部を含まなくてもよい。例えば、充填材が内部ケーシング内に挿入された後、内部ケーシングは、例えば、縫い目によって閉じることができる。

[1251] 上述した支持枕部材2984の外部ケーシング2927の4方向伸展材料は、4方向伸展材料で形成されるとともに、束状ポリエステル繊維充填材を有する内部ケーシングを有する枕挿入物とともに、支持枕部材2984に展性があり、かつ形状保持性があることを可能にしうる。例えば、このような実施形態では、使用者はその使用者の必要及び好みに合わせて支持枕部材2984を所望の厚み及び/又は形状へと適合させることができる。例えば、使用者は、空洞を形成するため、又はそうでなければ使用者の頭部、顔、耳、肩、腕等に合わせる若しくは適合させるために、支持枕部材2984を適合させる又は調整することができる。適合された形状は、長時間及び/又は使用者が、例えば支持枕部材2984を振るか膨らませることにより枕挿入物の充填材を分散させるまで維持されうる。

[1252] 上述のように、支持枕部材2984は、例えば図93〜図95に示されるように、基部支持体2910によって規定される内部領域2995内に配置されうる。容器部2996は、クッションシステム2900のより容易な取り付け、並びに使用者の快適性、調整性及びクッションシステム2900へのフィット性の向上を可能にすることができる。支持枕部材2984が内部領域2995内に配置された状態で、使用者の腕は受容部2958及び解放空洞2997に容易に出入りすることができる。さらに、内部領域2995内に配置されているとき、支持枕部材2984は特定の取付箇所により制限されず、むしろ内部領域2995内を自身で自由に動く。例えば、図93に示すように、支持枕部材2984は、矢印Aの方向に端から端まで及び/又は矢印Bの方向に上下に動くことができる。

[1253] 支持要素部2920から延びる湾曲容器部2996は、クッションシステム2900に全体的な安定性を付与するのを補助することができる。ある実施形態では、容器部2995は、例えば、上面図において幅約3インチでありうる。基部支持体2910は種々の異なる長さ及び幅を有しうる。例えば、ある実施形態では、基部支持体2910の全幅は、例えば、24〜39インチの範囲内でありうる。一例では、基部支持体2910の全幅は約30インチである。ある実施形態では、基部支持体2910は、例えば、クッションシステム200及び700に関して上記したように胴体サイズの長さを有しうる。

[1254] 使用時、基部支持体2910は、前実施形態について上述したものと同じ又は類似の手法で使用者が使用するために、例えば、ベッド、ボックススプリング、ベッドの土台又は床などの支持面上に配置されうる。例えば図94及び図95に示されるように、支持枕部材2984は内部領域2995内に配置されうる。例えば、図81〜図83及び図95に示されるように、本体要素2924は、次いで、基部支持体2910及び/又は支持枕部材2984の頂面上に配置されうる。前実施形態について上述したように、使用者の特定の要求に応じて、使用者の右腕又は左腕が受容部2958内に及び任意選択的に解放空洞2997内に配置された状態で、使用者は、傾斜右側側臥位(RLD)又は傾斜左側側臥位姿勢(LLD)でクッションシステム2900上に配置されうる。例えば、使用者は、6度乃至30度の角度を成した頂面を有する治療的クッションシステム2900の基部支持体2910上に配置されうる。このような実施形態では、使用者は、例えば、基部支持体2910の密度及び/若しくはたわみ特性、並びに/又は使用者の体重などの要素に応じて、約5乃至20度の角度で基部支持体2910上に配置されうる。場合によっては、治療的クッションシステム2900の使用者は、GERDに関連する症状を処置するのに十分な時間、傾斜RLD姿勢又はLLD姿勢に維持されうる。ある実施形態では、この時間は少なくとも1時間である。ある実施形態では、この時間は6時間である。ある実施形態では、維持には、治療的クッションシステム2900の本体要素(例えば、本体要素2924)を基部支持体2910の近傍に、及び任意選択的に、治療的クッションシステム2900の支持枕部材2996の近傍に位置決めすることを含む。

[1255] 図96〜図113は、治療的クッションシステムの別の実施形態を示す。治療的クッションシステム3000(本明細書中においては「クッションシステム」とも呼ばれる)は、基部支持体3010と、支持枕部材3084と、任意の本体要素3024と、を含む。基部支持体3010のいくつかの特徴は、前実施形態に関して上述した支持要素(例えば、120、220等)と同じ又は類似に構成されうるとともに、同じ又は類似に機能しうる。例えば、支持要素の前実施形態について上述したものと同じ又は類似の材料を、基部支持体3010を構成するために使用することができる。従って、基部支持体3010の材料及び構造に関する一部の詳細については以下に記載しない場合がある。

[1256] 前実施形態(例えば、2910)と同様に、基部支持体3010は、支持要素部3020と容器部3096とを含み、1つ以上の構成要素で形成されうる。例えば、ある実施形態では、基部支持体3010は単一構成要素として形成することができ、他の実施形態では、基部支持体3010は、ともに結合されて単一構成要素を形成する複数の構成要素で形成されうる。例えば、複数の構成要素はともに接着結合して基部支持体3010の単一構成要素を形成することができる。

[1257] 基部支持体3010は、内部クッション部材(図示せず)と、基部支持体3010のクッション部材を収容することができる外部ケーシング3061と、を含みうる。内部クッション部材は、前実施形態について上述したように、例えば、1つ以上の発泡材料で形成されうる。基部支持体3010の支持要素部3020と容器部3096とは、単一構成要素として一体的に形成されうる、又は例えば接着剤によってともに結合された別個の構成要素であり得る。さらに、支持要素部3020及び容器部3096のそれぞれは、単一構成要素として、又はともに結合された(例えば、接着された)複数の構成要素(例えば発泡構成要素)によって形成されうる。ある実施形態では、支持要素部3020のクッション部材は、容器部3096を形成するために使用した発泡材料(単数及び複数)と同じ発泡材料(単数及び複数)で形成されうる。ある実施形態では、支持要素部3020のクッション部材及び容器部3096のクッション部材に対し、異なる発泡材料(単数及び複数)が使用される。

[1258] この実施形態では、支持枕部材3084は発泡材料によって形成され、基部支持体3010の容器部3096及び/若しくは支持部3020に結合される、又は基部支持体3010の容器部3096及び/若しくは支持部3020と一体に若しくは一体的に形成される。ある実施形態では、支持枕部材3084は基部支持体3010に固定的に結合されうる。ある実施形態では、支持枕部材3084は、基部支持体3010の支持要素部3020及び/又は容器部3096を形成するために使用した発泡材料と同じ発泡材料で形成されている。ある実施形態では、支持枕部材3084は、基部支持体3010の支持要素部3020及び/又は容器部3096を形成するために使用した発泡材料と異なる発泡材料で形成されている。ある実施形態では、支持枕部材3084は、容器部3096に接着的に又はそれ以外の手法で結合された別個の構成要素である(例えば、容器部3096に結合された支持枕部材3084を示す図108を参照)。支持枕部材3084は、容器部3096の頂面3017と実質的に面一の又は揃えられた頂面3008(例えば、図102を参照)と、容器部3096の底面3018(例えば、図102を参照)及び/又は支持要素部3020の底面3039(例えば、図103を参照)と実質的に面一の若しくは揃えられた底面3009と、を含みうる。支持枕部材3084は、また、肩解放部分又は切抜部3057を含みうる。肩解放部分3057は、使用者の腕及び又は肩に対するさらなる解放を提供することができる。

[1259] 支持枕部材3084は、基部支持体3010の内部クッション部材(図示せず)とともに外部ケーシング3061内に配置又は収容されうる。外部ケーシング3061は、例えば、支持要素120の外部ケーシング121について上述したように、1つ以上の材料で形成されうる。ある実施形態では、外部ケーシング3061は4方向伸展材料で形成されうる。ある実施形態では、外部ケーシング3061は、例えば、ジャージ又はインタロック(interlock)又はベロア織物などの2方向伸展材料で構成されうる。ある実施形態では、外部ケーシング3061は1つより多い材料で形成されうる。例えば、ある実施形態では、外部ケーシング3061の上部部分は2方向又は4方向伸展材料で形成することができ、外部ケーシング3061の底部部分はより頑強な材料で形成されうる。ある実施形態では、外部ケーシング3061は、内部クッション部材を液体吸収から保護するための不透過性のアンダーカバー又は下層(すなわち内部表面)とともに、外部表面上に、2方向伸展材料又は4方向伸展材料を含みうる。

[1260] 外部ケーシング3061は、支持枕部材3084及び基部支持体3010が挿入されうる開口部を含みうるとともに、例えば、ジッパー、ボタン、スナップ、フラップ、フック及びループファスナーなどの締結具、又は開口部を閉じるため又は部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。この実施形態では、例えば、図99、図100及び図105に示されるように、外部ケーシング3061を開閉するためにジッパー3007が使用されている。図98〜図100及び図105に示すように、ジッパー3007は、基部支持体3010の前又は先端部において容器部3096を取り囲み、支持要素部3020の一部の側部(例えば、図98及び図100を参照)を取り囲み、図99に示すように、下へと降り、支持要素部3020の底面3039を横断する。

[1261] この実施形態では、基部支持体3010(すなわち支持部3020及び容器部3096)と、支持枕部材3084とが、内部領域3095を集合的に規定する(例えば、図106〜図107に示されるように)。内部領域3095は、支持枕部材3084の各側部に、支持枕部材3084と支持要素部3020との間の中心領域3002を介して互いに流体連通している受容部3058を含む。ある実施形態では、内部領域3095は、中心領域3002のすべて又は一部を含んでいなくてもよい。例えば、別の実施形態では、支持枕部材3084は、中心領域において、支持要素部3020に接続されうる又は支持要素部3020と一体に形成されうる。前実施形態と同様に、受容部3058は、クッションシステム3000を使用するときに、使用者が使用者の腕及び/又は肩の一部を置くための解放領域として使用することができる。この実施形態では、受容部3058は、肘及び腕のより大きな動きのために増加した容積と、使用者のための増加した配置又は位置決めオプションと、を含みうる。

[1262] 前実施形態と同様に、基部支持体3010は、また、基部支持体3010の各側部に、使用者の腕及び/又は手の一部を中に受け入れることができる前腕/肘解放空洞3097(本明細書中では、「空洞」又は「解放空洞」とも呼ばれる)を規定する。使用者が内部領域3095(すなわち受容部3058)内に腕を置いたときに、使用者が解放空洞3097の1つを通じて手及び/又は使用者の腕の一部を延出することができるように、例えば、解放空洞(単数及び複数)3097は内部領域3095と連通している。この実施形態では、解放空洞は高さ及び長さの両方において前実施形態よりも大きくすることができ、さらなる腕及び肘の動きのオプションを提供するとともに、受容部3058及び解放空洞3097内の通気を増加する。例えば、図100、図102及び図103に示されるように、解放空洞3097は、また、基部支持体3010の前若しくは先端部まで延びうる、又は基部支持体3010の前若しくは先端部を部分的に取り巻きうる。図示しないものの、前実施形態に関して上述したように、基部支持体3010は、また、外部ケーシング3061に結合されうる任意のポケット及び/又は任意の運搬用ハンドルを含みうる。

[1263] 基部支持体3010は種々の異なる長さ及び幅を有しうる。例えば、ある実施形態では、基部支持体3010の全幅は、例えば、24〜39インチの範囲内でありうる。一例では、基部支持体3010の全幅は約30インチである。ある実施形態では、基部支持体3010は、例えば、クッションシステム200及び700に関して上記したように、胴体サイズの長さを有しうる。

[1264] 基部支持体3010の支持要素部3020は、種々の異なる形状及び/又は大きさを有しうる。例えば、図98及び図105に示すように、支持要素部3020はくさび形を有しうる。具体的には、支持要素部3020は、第1端部部分3015と第2端部部分3016(例えば、図105を参照)との間において、底面3039(例えば、図98及び図105を参照)に対し角度を成す頂面3037を含む。換言すると、第2端部部分3016は、第1端部部分3015を超える高さを有する。ある実施形態では、角度を成した頂面3037は、支持要素部3020の底面3039に対して、例えば、6度乃至30度の角度で配置されうる。支持要素部3020は、また、使用者がクッションシステム3000上に側臥位姿勢で横になっているときに使用者の下側腋窩の圧を解放するために使用されうる凹状部3030(例えば、図102、図104及び図106を参照)と、クッションシステム3000の使用時、さらなる人間工学的な腕及び肘の配置に適応することができる、支持要素部3020の第2端部部分3016上の傾斜した又は角度を成したかど3033(例えば、図106及び図107を参照)と、を含む。

[1265] 容器部3096は支持要素部3020から延び、種々の形状及び/又は大きさでありうる。例えば、この実施形態では、容器部3096は、例えば、図97及び図106に示されるような上面図において見ると、湾曲形状を有する。他の実施形態では、容器部3096は、例えば、四角形、矩形、楕円形、台形などの異なる形状、又は図97及び図106に示される容器部3096とは異なる半径を持つ湾曲形状を有しうる。ある実施形態では、容器部3096の頂面3017は容器部3096の底面3018に実質的に平行である(例えば、図105を参照)。ある実施形態では、頂面3017と底面3018とは、互いに対してある角度で配置されうる。ある実施形態では、頂面3017及び/又は底面3018は、クッションシステム3000が配置される支持面に対して角度を成していてもよい。ある実施形態では、容器部3096は、例えば、上面図において幅約3インチでありうる。

[1266] 前実施形態と同様に、支持要素部3020から延びる湾曲容器部3096は、クッションシステム3000に全体的な安定性を付与するのを補助することができる。例えば、容器部3096は、使用者の腕が解放空洞3097へとだらりと垂れ下がることから生じる可能性のある浮腫を低減する又は防止するために、使用者の腕(又は手)を安定化させる又はそうでなければ上昇させることを可能にしうる。容器部3096は、従って、腕の配置の制御を補助することができるとともに、睡眠及び安静の向上はもとより、使用者の快適性及び安定性の向上を補助することができる腕/手用クレードルを提供することができる。

[1267] この実施形態では、例えば、図109〜図111に示されるように、本体要素3024は、頭側端部部分にほぼ180度の湾曲を有する円弧部3041と、それぞれが円弧部3041から尾側方向に延びる第1アーム3047及び第2アーム3048と、を含む。この実施形態では、第1アーム3047は、第2アーム3048の長さよりも短い長さを有する。例えば、ある実施形態では、第1アーム3047は、例えば、第2アーム3048の長さよりも25%乃至50%の範囲短い長さを有しうる。第2アーム3048は、第2アーム3048を使用者の膝の間に配置する際の快適性を増すために、わずかにテーパ状の端部部分3003(例えば、より薄い厚みを有する)を含みうる。本体要素3024は、前実施形態について上述したものと同じ又は類似の手法で基部支持体3010とともに使用されうる。任意選択的に、ある実施形態では,本体要素3024は基部支持体3010から独立して使用されうる。

[1268] この実施形態では、本体要素3024は、スリーブ又はカバー部材3031内に配置された発泡枕挿入部材(図示せず)を含む。スリーブ部材3031は、発泡枕挿入物が挿入されうる開口部(単数)又は開口部(複数)を含みうるとともに、例えば、ジッパー、ボタン、スナップなどの締結具、又は開口部(単数及び複数)を閉じるため若しくは部分的に閉じるための他の適切な結合方法を含みうる。発泡枕挿入物は、1つ以上の発泡材料で形成されうるとともに、支持枕部材3084及び/又は基部支持体3010を構成するために使用されるものと同じ又は異なる発泡材料で形成されうる。ある実施形態では、発泡枕挿入物は、選択位置に、本体要素3024を受け入れるための任意の曲げ解放切込部(図示せず)を含みうる(例えば、以下に記載される図117を参照)。

[1269] 本体要素3024の発泡枕挿入物を収容するスリーブ部材3031は、例えば、他の実施形態に関して上述したような4方向伸展材料で形成されうる。ある実施形態では、スリーブ部材3031は、例えば、ジャージ又はインタロック又はベロア織物などの2方向伸展材料で構成されうる。ベロアなどの2方向伸展材料は、例えば、快適性及び洗浄性を含むいくつかの有益な特性を提供することができる。ベロア織物は、また、ベルクロ(登録商標)に類似する特性を示しうる。例えば、基部支持体3010の外部ケーシング3061と本体要素3024のスリーブ部材3031とが両方ともベロア材料で形成されている場合、基部支持体3010と本体要素3024とが互いに「貼り付く」ことができ、使用者の側位の維持を高める。ある実施形態では、スリーブ部材3031は、1つより多い材料で形成されうる。例えば、ある実施形態では,スリーブ部材3031は、2方向又は4方向伸展材料で形成された上部部分と、より頑強な材料で形成された底部部分と、を含みうる。ある実施形態では、スリーブ部材3031は、外部表面上の2方向又は4方向伸展材料と、発泡挿入部材を液体吸収から保護するための不透過性の下層又はアンダーカバー(すなわち内部表面)と、を含みうる。スリーブ部材3031の筒状形状は、例えば、前実施形態について上述したものと同じ又は類似の手法で形成されうる。

[1270] 例えば、図109〜図111に示されるように、本体要素3024は、また、本体要素3024の頂面に、側方又は側部支持ボルスタ3060を含む。例えば、発泡枕挿入部材は、側部支持ボルスタ3060を含むように構成されうる。側部支持ボルスタ3060は、クッションシステム3000上で使用者を側臥位又は側位に維持するのを補助することができる。例えば、図111に示されるように、側部支持ボルスタ3060はそれぞれ、本体要素3024の底面に対して角度を成した頂面部3004と、頭部側端部の角度を成した表面部3005と、脚側端部の角度を成した表面部3006と、を有する。ある実施形態では、基部支持体3010が配置される支持面(例えば、ベッド表面)に対する、使用者の胸部が載りうる位置の近傍(例えば、ボルスタ3060の最高点)における側部支持ボルスタ3060の高さは約6インチとすることができ、使用者の頭部が載りうる位置の近傍における基部支持体3010の部分の高さは約3インチとすることができ、使用者の膝が載りうる位置の近傍における基部支持体3010の部分の高さは約4インチとすることができる。

[1271] 使用時、基部支持体3010は、前実施形態について上述したものと同じ又は類似の手法で使用者が使用するために、例えば、ベッド、ボックススプリング、ベッドの土台又は床などの支持面上に配置されうる。例えば、図96〜図101、図112及び図113に示されるように、本体要素3024は、基部支持体3010の頂面上に(すなわち少なくとも支持要素部3020上に)配置されうる。前実施形態について上述したように、使用者の特定の要求に応じて、使用者の右腕又は左腕が受容部3058内に及び任意選択的に解放空洞3097内に配置された状態で、使用者は、傾斜右側側臥位(RLD)又は傾斜左側側臥位姿勢(LLD)でクッションシステム3000上に配置されうる。例えば、使用者は、治療的クッションシステム3000の基部支持体3010上に配置されうるとともに、支持要素部3020の角度を成した頂面のせいで、使用者は、例えば基部支持体3010の密度及び/若しくはたわみ特性並びに/又は使用者の体重などの要素に応じて、約5乃至20度の角度で配置されうる。場合によっては、治療的クッションシステム3000の使用者は、GERDに関連する症状を処置するのに十分な時間、傾斜RLD姿勢又はLLD姿勢に維持されうる。ある実施形態では、この時間は少なくとも1時間である。ある実施形態では、この時間は6時間である。

[1272] 図112及び図113に(位置Aにおいて)示すように、使用者の腕(及び/又は手)の一部は、使用者の腕/手を安定させるのを補助するため、又はそうでなければ使用者の腕/手を上昇させた状態に維持するのを補助するために容器部3096に載りうる。上述のように、このことは浮腫の低減又は防止を補助しうる。容器部3096は、従って、腕の配置の制御を補助することができるとともに、睡眠及び安静の向上はもとより、使用者の快適性及び安定性の向上を補助することができる腕/手用クレードルを提供することができる。

[1273] 図114〜図117は、本明細書中に記載されるクッションシステムのいずれかにおいて使用されうる本体要素3124の別の実施形態を示す。本体要素3124は、本体要素3024と同じ又は類似に構成されうるとともに、本体要素3024と同じ又は類似に機能しうる。従って、本体要素3124の特定の特徴は以下に記載されず、記載されない特徴について、それらは本体要素3024の類似の特徴と同じ又は類似でありうることは理解すべきである。この実施形態では、本体要素3124は、円弧部3141と、それぞれが円弧部3141から尾側方向に延びる第1アーム3147及び第2アーム3148と、を含む。本体要素3124は、基部支持体3010(又は本明細書中に記載される任意の他のクッションシステム)とともに、前実施形態について上述したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。本体要素3124は、また、基部支持体3010から独立して使用されうる。

[1274] この実施形態では、本体要素3124は、スリーブ又はカバー部材3131内に配置された発泡枕挿入部材(図示せず)を含む。発泡枕挿入部材はそれぞれ、本体要素3024に関して上述した、それぞれ発泡枕挿入物及びスリーブ部材3031と同じ又は類似に構成されうるとともに、同じ又は類似に機能しうる。図114〜図116に示すように、本体要素3124は、本体要素3124の頂面上に、上述の側方支持ボルスタ3060と同じ側方又は側部支持ボルスタ3160を含む。この実施形態では、本体要素3124は、頚部支持部3162も含む。頚部支持部3162は、この実施形態では、図114の頂面図に見られるように実質的に円弧形状である。ある実施形態では、頚部支持部3162には起伏がありうる。ある実施形態では、発泡枕挿入物は、選択位置に、図117に示されるように、本体要素3124が、例えば、曲げ位置Bにおいて曲がることを可能にするための任意の曲げ解放切込部(図示せず)を含みうる。

[1275] 図118〜図120は、本明細書中に記載されるクッションシステムのいずれかにおいて使用されうる本体要素3224の別の実施形態を示す。本体要素3224は、本体要素3024と同じ又は類似に構成されうるとともに、本体要素3024と同じ又は類似に機能しうる。従って、本体要素3224の特定の特徴は以下に記載されず、記載されない特徴について、それらは本体要素3024の類似の特徴と同じ又は類似でありうることは理解すべきである。この実施形態では、本体要素3224は、円弧部3241と、それぞれが円弧部から3241尾側方向に延びる第1アーム3247及び第2アーム3148と、を含む。本体要素3224は、基部支持体3010(又は本明細書中に記載される任意の他のクッションシステム)とともに、前実施形態について上述したものと同じ又は類似の手法で使用されうる。本体要素3224は、また、基部支持体3010から独立して使用されうる。

[1276] この実施形態では、本体要素3224は、スリーブ又はカバー部材3231内に配置された発泡枕挿入部材(図示せず)を含む。発泡枕挿入部材はそれぞれ、本体要素3024に関して上述した、それぞれ発泡枕挿入物及びスリーブ部材3031と同じ又は類似に構成されうるとともに、同じ又は類似に機能しうる。図118〜図120に示すように、本体要素3224は、本体要素3224の頂面上に、上述の側方支持ボルスタ3060と同じ側方又は側部支持ボルスタ3260を含む。本体要素3224は、頚部支持部3262も含む。図118に最も良く示されるように、この実施形態では、頚部支持部3262は、本体要素3224の幅にわたって延びる上昇部である。ある実施形態では、頚部支持部3262の上昇部には起伏がありうる。

[1277] 支持枕部材3084及び/又は本体要素3024、3124、3224(すなわち、本体要素3024、3124、3224の挿入枕部材)に発泡材料を用いることは、種々の利点をもたらすことができる。例えば、発泡材料は耐久性がありうる、長期間及び使用にわたり形状を保持することができる、平坦化又はロフトの喪失に耐えうるため、場合によっては支持枕部材3084及び/又は本体要素3024、3124、3224の寿命を大幅に延長できる。発泡材料は、また、形状及び寸法がより一定でありうるため、使用者に提供される潜在的快適性のばらつきを少なくすることができる。全体が発泡体の枕は、また、例えば、枕を振る又は膨らませるなどの使用者によるメンテナンスを減らすことができる。発泡体には、また、より支持を持たせることができる、ゆえに、望ましくない使用者の横方向の動きにより抵抗できる。これにより、横向きの睡眠姿勢を維持する使用者の能力を高めることができる。場合によっては、支持枕部材3084及び/又は本体要素3024、3124、3224の形成に発泡体を使用することで、また、製造をより簡単にすることができ、必要とする作業者のサイクルタイムを少なくすることができ、より反復可能かつ再生可能な操作を提供することができ、及び/又は繊維充填工程等における作業者の主観を排除することができる。発泡製品の梱包及び発送では、また、製品の非破壊的な圧縮を行うことができる。

[1278] 図121〜図123は、本体要素3124とともに、クッションシステム3000の基部支持体3010の使用を示す。図121に示すように、基部支持体3010は、前実施形態について上述したものと同じ又は類似の手法で使用者が使用するために、例えば、ベッド、ボックススプリング、ベッドの土台又は床などの支持面上に配置されうる。例えば、図121〜図122に示されるように、本体要素3124は、基部支持体3010の頂面上に配置されうる。前実施形態について上述したように、図123に示すように、使用者の特定の要求に応じて、使用者の右腕又は左腕が受容部3058内及び任意選択的に解放空洞3097内に配置された状態で、使用者は、傾斜右側側臥位(RLD)又は傾斜左側側臥位姿勢(LLD)でクッションシステム3000上に配置されうる。また、図123に示すように、使用者の頚部が頚部支持部3162上で支持された状態で、使用者は自身の頭部を本体要素3124の円弧部に配置することができるとともに、本体要素3124のアーム3148は使用者の脚の間に配置されうる。

[1279] 別の実施形態においては、支持枕部材(例えば、3084)は、支持枕部材2984と同様に、発泡材料によって形成されうるとともに、容器部と基部支持体の支持要素部との間に規定された内部領域内に配置されうる別個の構成要素でありうる。換言すると、支持枕部材は、容器部又は支持要素部に固定的に取り付けられたり、容器部又は支持要素部と一体に形成されたりしない。このような実施形態では、支持枕部材は、例えば、外部ケーシング2927又は本明細書中に記載される他の外部ケーシング及びカバー部材と同じ又は類似に形成されうる別個の外部ケーシングを有しうる。

[1280] ある実施形態では、本明細書中に記載される治療的クッションシステムは、本明細書中に記載されるクッションシステムの種々の構成要素の任意の組み合わせ又は副組み合わせを含みうるキットとして提供されうる。例えば、ある実施形態では、キットは、1つ以上の支持要素、1つ以上の上昇要素及び/又は1つ以上の本体要素を含みうる。ある実施形態では、キットは、1つ以上の基部支持体、1つ以上の支持枕部材及び/又は1つ以上の本体要素を含みうる。ある実施形態では、キットは、1つ以上の基部支持体及び/又は1つ以上の本体要素を含みうる。ある実施形態では、キットは、例えば、クッションシステム1300及び1400に関して上述したように、支持要素へと選択的に組み立てられうる複数のクッション部材及び/又は上昇要素へと選択的に組み立てられうる複数の上昇クッション部材を含みうる。ある実施形態では、キットは、また、別個の側部支持部材(例えば、864、964)及び/又は側部ボルスタ部材(例えば、1582、1682、1782、1982、2082)を含みうる。

[1281] 上述のように、本明細書中に記載される治療的クッションシステムは、本明細書中に記載されるGERD及び/又は他の消化性疾患及び/又は他の病態又は病気に関連する症状の処置において使用されうる。GERDの症状を有する患者を処置するために、本明細書中に記載される治療的クッションシステムを使用した効果を評価するための試行的研究を行った。以下に記載されている2つのこのような試行的研究の結果は、このような治療的クッションシステムをGERDの症状を処置するために使用する利点を裏付けるものである。

試行的研究実施例1: [1282] 睡眠デバイス(SD:sleep device)を評価する無作為比較試験を実施した。Erik Person, MD, MS, et al.,“A Novel Sleep Assist Device Prevents Gastroesophageal Reflux:A Randomized Controlled Trial,”The American Journal of Gastroenterology,108:S1−S36, October 2013を参照のこと。研究で使用したSDは、本願の譲受人であるSan Diego,Californiaに所在のAmenity Health, Inc.によりMedcline(商標)の商標において販売されている、2部品の傾斜基部と抱き枕とからなるものであった。研究で使用したSDは、患者を、頭部及び胴部を上昇させる一方で側臥位に維持し、例えば、本明細書中に記載される治療的クッションシステム200と実質的に同じ又は類似のものである。頭部及び胴部を上昇させた状態で左側を下にして半固定姿勢で寝ると、横臥位胃食道逆流(GER)を大幅に減少させると仮定した。

[1283] 研究では20人の健常ボランティアに対する単一施設無作為比較試験を行い、各被検者には長さ6時間のインピーダンスpH検査を4回行った。逆流プローブの留置後、被検者は家に戻り、標準的な食事(1350kcal、脂肪量58g)をとった。各被検者は、その後、4つの無作為に割り当てられた姿勢、すなわち、SDで右側を下にした姿勢(SD−R)、SDで左側を下にした姿勢(SD−L)、標準的なウェッジ(wedge)で任意の姿勢(W)及び平らな任意の姿勢(F)のうちの1つにおいて横になった。SD−R及びSD−Lでは、SD(上記した)の使用を含み、ボランティアはそれぞれ、自身の右側を下にした状態及び左側を下にした状態で配置されたことに留意されたい。無線姿勢モニタで各研究時のボランティアの姿勢を記録した。逆流症状発現(RE)及び食道内酸曝露(EAE)の回数を6時間の期間にわたり盲検的に算出した。姿勢モニタのデータを用いて、割り当てた姿勢と実際の姿勢とを比較した。

[1284] 図124及び図125は、上記研究の結果を示す。図124は、姿勢ごとの6時間平均食道内酸曝露(EAE)を示すグラフであり、SD−Lが任意の他の姿勢よりも有意に低いEAEを示した。図125は、姿勢ごとの逆流症状発現(RE)の6時間の平均回数を示すグラフであり、SD−LがSD−Rよりも有意に低い逆流症状発現を示した。グラフ中、SD−Lは、睡眠用デバイスで左側を下にしたものであり、SD−Rは、睡眠用デバイスで右側を下にしたものであり、*=p<.05、**=p<.01及び***=p<.001である。

[1285] 研究結果は、W(平均0.46%対3.59%、p<.01)、SD−R(平均0.46%対4.59%、p<.001)及びF(平均0.46%対3.46%、p<.05)での睡眠と比較して、SD−Lでの睡眠では、6時間において有意に低いEAEが発生したことを示した。6時間のREは、SD−RよりもSD−Lが有意に低かった(平均5.55対13.23、p<.05)。SD−Lが割り当てられた患者は、平均で最初の2時間の83%及び6時間の61%を割り当てられた姿勢で過ごした。SD−Rが割り当てられた者は、最初の2時間の72%及び6時間の53%を割り当てられた姿勢で過ごした。6時間にわたり、W及びFで睡眠した患者はR又はLよりも、平均して有意に多い時間仰臥位であった(p<.05)。

[1286] 研究結果は、睡眠デバイスSDが横臥位横向き姿勢を効果的に維持することを示している。左側を下にして横になると、横臥位食道内酸曝露を大幅に低減する。以前の研究と同様に、睡眠デバイスの補助があっても、右側を下にした姿勢が最も悪い結果となる。

試行的研究実施例2: [1287] 睡眠姿勢決めデバイス(SPD:sleep positioning device)を評価する第2研究も実施した。Sanath Allampati MD, et al.,“Use of a Sleep Positioning Device Significantly Improves Nocturnal Gastroesophageal Reflux Symptoms,”2014を参照のこと。SPDは、従来のベッドウェッジに比べて、2部品の傾斜基部(高さ9インチ)と側臥位用抱き枕とからなるものであった。この研究は、SPDを使用して眠った健常ボランティアにおいて、夜間GERD(酸曝露及び逆流症状発現)の減少を示した。同じく本願の譲受人によりMedcline(商標)の商標において販売されているこのSPDは、使用者を傾斜左側臥位(I−LLD)睡眠姿勢に配置し、維持する。この研究で使用したSPDは、例えば、本明細書中に記載される治療的クッションシステム200と実質的に同じ又は類似のものである。この研究の目的は、このSPDの使用によりGERDと診断された患者の夜間症状が減少するかどうかを決定すること、並びに夜間GERDの朝の影響の低減におけるその有効性を評価すること、及び夜間GERDに関する患者の懸念に対処することであった。

[1288] 研究には、継続的で頻繁な中程度から重度の夜間胸やけ及び逆流を生じている、プロトンポンプ阻害薬(PPI)服用中の患者に対する単一施設前向き試験が含まれた。患者は、登録時に、夜間GERD症状重症度及び影響に関する質問表(N−GSSIQ)に記入した。N−GSSIQは、3つの部分(夜間GERD症状、GERDによる朝の影響及び夜間GERDに関する懸念)からなる有効な質問表であり、合計可能スコアは95である。次いで、患者に、2週間の間、一晩少なくとも6時間、Medcline(商標)SPDで睡眠するように指示した。また、患者に、睡眠をI−LLD姿勢で開始するように指示したものの、夜間の患者の姿勢については記録しなかった。2週間の試験の終了時、患者にN−GSSIQを再び行った。すべての分析はSAS(バージョン9.2、The SAS Institute, Cary, NC)及びR(バージョン3.0.3、The R Foundation for Statistical Computing,Vienna,Austria)を使用して行い、これらを用いて、図123〜図126のプロットを構成した。

[1289] 結果を図126〜図129に示す。これらの図は、Medcline(商標)SPDの使用前及び後のN−GSSIQを示す。合計9人の患者(女性4人及び男性5人、年齢59.9±5.4歳、BMI29.4±4.3)を外来患者用消化器病学診療所から募集した。SPD使用2週間後、1人の患者とはN−GSSIQの記入のための連絡を取ることができなかった。すべてのN−GSSIQの前のスコア対後のスコアにおいて有意な改善が見られ、合計スコア(平均54.3対15.4、p<0.001)、夜間GERD(平均35.1対8.1、p<0.001)、夜間GERDによる朝の影響(平均4.9対1.6、p=0.015)、及び夜間GERDに関する懸念(平均14.3対5.6、p=0.002)が記録された。有害事象は報告されなかった。

[1290] 研究では、PPIを使用しているにもかかわらず夜間胸やけ及び逆流が生じている患者において、Medcline(商標)SPDが、2週間の使用後、夜間症状、夜間GERDによる朝の影響及び夜間GERDに関する懸念を有意に低減したことを示した。

[1291] 種々の実施形態を上記したが、それらは単に例として示され、限定されるものではないことを理解すべきである。上記の方法は特定の順序で発生する特定事象を示すが、特定事象の順序は変更してもよい。付加的に、可能な場合、事象の特定部分は並列のプロセスで同時に実施してもよいだけでなく順次上述のように実施してもよい。

[1292] 上記した概要及び/又は実施形態は特定の配向又は位置において配置された特定の構成要素を示すが、構成要素の配置は変更してもよい。実施形態を特に示し、かつ記載したが、形態及び詳細の種々の変更を施してもよいことは理解されよう。本明細書中に記載される装置及び/又は方法のいずれの部分も相互に排他的な組み合わせを除く任意の組み合わせにおいて組み合わせてもよい。本明細書中に記載される実施形態は、記載された様々な実施形態の機能、構成要素及び/又は特徴の種々の組み合わせ及び/又は下位組み合わせを含みうる。

[1293] 例えば、クッションシステムの実施形態のいずれかは、支持要素の底面に対して、例えば、6〜30度の角度で角度を成した頂面を備えた支持要素を含みうる。本明細書中に記載される本体要素のどれもが円弧部を含むことができ、円弧部は、例えば、約30乃至約180度において湾曲されうる。別の例では、クッションシステムの任意の実施形態は、1つ又は複数の側部支持物及び又は1つ又は複数の側部支持部材を含みうる。本体要素は、必ずしも図示されない種々の異なる長さを有する第1アーム及び第2アームを含みうる。加えて、本明細書中に記載される本体要素のいずれも、単独で又は本明細書中に記載される支持要素若しくは基部支持体とともに使用することができる。

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