ロープガイド装置及びこれを有する歩行用ステッキチェア

申请号 JP2016185733 申请日 2016-09-23 公开(公告)号 JP6336539B2 公开(公告)日 2018-06-06
申请人 永朔實業有限公司; 发明人 鮑 志廷;
摘要
权利要求

ベースシート(31)と、 それぞれが移動可能に前記ベースシート(31)に接続されていると共に、その内にある保持スペース(541)と、その外表面に形成されていて前記保持スペース(541)と空間的に連通しているガイド溝(542)とを有する2つの制限リンクアセンブリ(54)と、 それぞれ移動可能に前記制限リンクアセンブリ(54)の前記保持スペース(541)に保持された2つのヘッドピース(551)と、それぞれ前記制限リンクアセンブリ(54)の前記ガイド溝(542)を通るように延伸していて且つそれぞれ前記ヘッドピース(551)に接続されている互いに反対の2つの端部を有するロープ本体(552)とを含み、各前記ヘッドピース(551)の幅が各前記ガイド溝(542)の幅及び前記ロープ本体(552)の幅よりも大きく、かつそれぞれのヘッドピース(551)が、対応する前記保持スペース(541)の大きさよりも小さく保持スペース(541)内において回転可能である、制限ロープ(55)と、を具え、 各前記制限リンクアセンブリ(54)の前記ガイド溝(542)は、第1の溝部(547)と第2の溝部(548)を有し、前記ロープ本体(552)がそこを通るように延伸でき、 前記制限リンクアセンブリ(54)同士が互いに向かって移動されると、前記制限リンクアセンブリ(54)が前記制限ロープ(55)の前記ヘッドピース(551)同士を互いに向かって移動させることで前記ロープ本体(552)が変形し、前記ロープ本体(552)が変形する間、前記ロープ本体(552)の各前記端部はそれぞれ前記制限リンクアセンブリ(54)の前記ガイド溝(542)に沿って第2の溝部(548)から第1の溝部(547)に移動してそれぞれ前記ヘッドピース(551)を前記制限リンクアセンブリ(54)に対して回転させ、 前記制限リンクアセンブリ(54)の前記ガイド溝(542)の前記第1の溝部(547)は互いに向かい合わせに開口し、前記制限リンクアセンブリ(54)のガイド溝(542)の第2の溝部(548)はベースシート(31)に向かって開口し、 各前記制限リンクアセンブリ(54)は、一端が前記ベースシート(31)に枢結された制限リンク(543)と、前記制限リンク(543)に設置された設置シート(544)とを更に含み、各前記制限リンクアセンブリ(54)の前記設置シート(544)は、前記制限リンクアセンブリ(54)の前記ガイド溝(542)が形成された外表面を有し、各前記制限リンクアセンブリ(54)の前記設置シート(544)及び前記制限リンク(543)が共同で前記制限リンクアセンブリ(54)の前記保持スペース(541)を画成している、 歩行用ステッキチェアに用いられるロープガイド装置。各前記制限リンクアセンブリ(54)において、前記設置シート(544)は前記制限リンク(543)に沿って移動可能である、請求項1に記載のロープガイド装置。各前記制限リンクアセンブリ(54)の前記制限リンク(543)は第1のカップリング構造(545)を有し、各前記制限リンクアセンブリ(54)の前記設置シート(544)は前記ベースシート(31)に近接している第2のカップリング構造(546)を有し、各前記制限リンクアセンブリ(54)において、前記第1と第2のカップリング構造(545、546)は互いに接合し、前記設置シート(544)は前記制限リンク(543)に固定設置されている、請求項1に記載のロープガイド装置。

说明书全文

本発明は補強装置に関し、より詳しくは歩行用ステッキチェアに用いるロープガイド装置に関する。

図1及び図2に示されているように、台湾特許第I480038号に記載されている従来の歩行用ステッキチェア1は、メインステッキ11と、連結ユニット12と、着座ユニット13と、脚ユニット14とを含む。メインステッキ11は、持ち手端と、持ち手端と反対の先端とを有する。連結ユニット12は、メインステッキ11に沿って移動可能で且つ持ち手端から先端に向かう方向に順に配置された第1、第2、第3のスライダー121、122、123を含む。着座ユニット13は、第1のスライダー121に枢結された着座板131と、それぞれ第2のスライダー122と着座板131に枢結された2つの連結セット132とを含む。脚ユニット14は、第2のスライダー122に枢結された2本の第1の脚141と、それぞれ各第1の脚141に枢結された2本の第2の脚142と、それぞれ第1のスライダー121と2本の第1の脚141の内の対応の1本とに枢結された2つの連結部材143と、それぞれ第3のスライダー123と2本の第2の脚142の内の対応の1本とに枢結された2本の補助脚144とを含む。

この従来の歩行用ステッキチェア1は、展開状態(図1参照)と折り畳み状態(図2)との間に変換するように操作できる。従来の歩行用ステッキチェア1が展開状態にある場合には、第2の脚142はメインステッキ11から離れていて共にメインステッキ11を地面に対して傾斜するように支持する。従来の歩行用ステッキチェア1が展開状態から折り畳み状態に変換された場合には、第1と第2のスライダー121、122が互いに離れるように動かされることで、連結セット132が折り畳まれて着座板131をメインステッキ11に向かって旋回するように駆動し、そして各連結部材143が対応の第1の脚141、第2の脚142、補助脚144を折り畳まれるように駆動する。従来の歩行用ステッキチェア1が折り畳み状態にある場合には、それぞれの第1の脚141及び対応の第2の脚142が相互に折り畳まれてメインステッキ11に接近し、そして連結セット132、連結部材143、補助脚144もメインステッキ11に接近する。

従来の歩行用ステッキチェア1が利用者を支えるように展開状態にある場合には、2本の第1の脚141が所定の度を成すが、これら2本の第1の脚141の間に形成される角度を制限するための補強構造は何ら設けられていない。そこで、もしも利用者が比較的重かったり、地面が滑りやすかったりすると、2本の第1の脚141の間に形成される角度が利用者による荷重によって広げられてしまいかねない。その結果、第2のスライダー122と第1の脚141の接合部において過大な変形や割れが生じるおそれがある。

そこで、本発明の目的は、上記従来技術における欠点を少なくとも1つ解決することができるロープガイド装置を提供することにある。

本発明によると、ロープガイド装置は、ベースシートと、2つの制限リンクアセンブリと、制限ロープとを含む。各前記制限リンクアセンブリは前記ベースシートに移動可能に接続されていると共に、その内にある保持スペースと、その外表面に形成されていて前記保持スペースと空間的に連通しているガイド溝とを有する。前記制限ロープは、それぞれ移動可能に前記制限リンクアセンブリの前記保持スペースに保持された2つのヘッドピースと、それぞれ前記制限リンクアセンブリの前記ガイド溝を通るように延伸していて且つそれぞれ前記ヘッドピースに接続されている互いに反対の2つの端部を有するロープ本体とを含む。各前記ヘッドピースは幅が各前記ガイド溝の幅及び前記ロープ本体の幅よりも大きく、かつそれぞれのヘッドピースが、対応する前記保持スペースの大きさよりも小さく保持スペース内において回転可能である。前記制限リンクアセンブリ同士が互いに向かって移動されると、前記制限リンクアセンブリが前記制限ロープの前記ヘッドピース同士を互いに向かって移動させることで前記ロープ本体を変形させる。前記ガイド溝は、第1の溝部と第2の溝部を有し、前記ロープ本体が変形する間、前記ロープ本体の各前記端部はそれぞれ前記制限リンクアセンブリの前記ガイド溝に沿って前記第2の溝部から前記第1の溝部に移動してそれぞれ前記ヘッドピースを前記制限リンクアセンブリに対して回転させる。

本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照する以下の実施形態の詳細な説明において明白になるであろう。

台湾特許第I480038に記載の従来の歩行用ステッキチェアの展開状態を示す概略斜視図である。

上記従来の歩行用ステッキチェアの折り畳み状態を示す側面図である。

本発明に係る歩行用ステッキチェアの第1の実施形態の展開状態を示す概略斜視図である。

第1の実施形態でのロープガイド装置を示す概略部分斜視図である。

上記ロープガイド装置を示す部分分解斜視図である。

上記ロープガイド装置を示す概略部分断面図である。

第1の実施形態の折り畳み状態を示す概略斜視図である。

上記ロープガイド装置を示す他の概略部分斜視図である。

上記ロープガイド装置を示す他の概略部分断面図である。

本発明をより詳細に説明する前に、適切と考えられる場合において、符号又は符号の末端部は、同様の特性を有し得る対応の又は類似の要素を示すために各図面間で繰り返し用いられることに留意されたい。

図3を参照されたい。本発明に係る歩行用ステッキチェアの第1の実施形態は、メインステッキ2、連結ユニット3、着座ユニット4、脚ユニット5を含む。

メインステッキ2は、方向(L)に延伸していてその両端が持ち手端及び持ち手端と反対の先端になっている。

連結ユニット3は、メインステッキ2を囲うと共にメインステッキ2に沿って移動可能であるベースシート31と、メインステッキ2を囲うと共にメインステッキ2に沿って移動可能であり、メインステッキ2の先端と反対のベースシート31の一側に配置された第1のスライドシート32と、メインステッキ2を囲うと共にメインステッキ2に沿って移動可能であり、第1のスライドシート32とベースシート31の間に配置された第2のスライドシート33とを含む。

着座ユニット4は、第1のスライドシート32に接続された着座板アセンブリ41と、それぞれ両端が第2のスライドシート33と着座板アセンブリ41に枢結された2つの第1のリンク42と、それぞれ両端が第1のスライドシート32と対応する1つの第1のリンク42に枢結された2つの第2のリンク43とを含む。着座板アセンブリ41は、第1のスライドシート32に枢結された本体板411と、それぞれ本体板411の両方の側面側に枢結された2つの側板412とを含む。各第1のリンク42は第2のスライドシート33とは反対の端が着座板アセンブリ41の対応の1つの側板412に枢結されている。

脚ユニット5は、それぞれ第2のスライドシート33に枢結されている2本の第1の脚51と、それぞれ対応の1本の第1の脚51に枢結された2本の第2の脚52と、それぞれ両端が第1のスライドシート32と対応の1本の第1の脚51とに枢結された2つの連結部材53と、それぞれ両端がベースシート31と対応の1本の第2の脚52とに枢結された2つの制限リンクアセンブリ54と、これら2つの制限リンクアセンブリ54の間に接続された制限ロープ55とを含む。

図4〜図6を参照されたい。各制限リンクアセンブリ54は、その内に形成された保持スペース541(図6参照)と、その外表面に形成され、保持スペース541と空間的に連通しているガイド溝542(図5及び図6参照)と、両端がそれぞれベースシート31及び対応の第2の脚52に枢結された制限リンク543と、制限リンク543に設置されベースシート31に近接している設置シート544とを有する。各制限リンクアセンブリ54の制限リンク543は第1のカップリング構造545を有する。各制限リンクアセンブリ54の設置シート544は、制限リンクアセンブリ54のガイド溝542が形成された外表面と、ベースシート31に近接している第2のカップリング構造546とを有する。各制限リンクアセンブリ54において、設置シート544は第1と第2のカップリング構造545、546によって制限リンク543に固定設置されている。本実施形態において、第2のカップリング構造546はフックとして構成されている。各制限リンクアセンブリ54の設置シート544と制限リンク543とは、共に制限リンクアセンブリ54の保持スペース541を画成している。各制限リンクアセンブリ54のガイド溝542は第1の溝部547と第2の溝部548とを有する(図5及び図6参照)。各制限リンクアセンブリ54のガイド溝542の第1の溝部547は互いに向かい合わせに開口している。各制限リンクアセンブリ54のガイド溝542の第2の溝部548はベースシート31に向かって開口している。本実施形態において、各制限リンクアセンブリ54の設置シート544は対応の制限リンク543を囲うこともある。

制限ロープ55は、それぞれ移動可能に制限リンクアセンブリ54の保持スペース541に保持された2つのヘッドピース551と、それぞれ制限リンクアセンブリ54のガイド溝542を通るように延伸していて且つそれぞれヘッドピース551に接続されている互いに反対の2つの端部を有するロープ本体552とを含む。具体的には図5に示されているように、各ヘッドピース551の幅D1は各ガイド溝542の幅D2及びロープ本体552の幅D3よりも大きい。本実施形態において、ロープ本体552は鋼線ロープとして構成されている。

本実施形態においては、ベースシート31と、制限リンクアセンブリ54と、制限ロープ55とが共同してロープガイド装置の役目を果たす。

本発明に係る歩行用ステッキチェアは、展開状態(図3、図4、図6参照)と折り畳み状態(図7〜図9参照)との間に変換するように操作できる。歩行用ステッキチェア1が展開状態にあるときには、第2のスライドシート33は位置決めねじ(図示せず)によってメインステッキ2と相対するように位置決めされる。2本の第1の脚51は共同してそれらの間に所定の角度を形成する。2本の第2の脚52はメインステッキ2から離れていると共に、共同してメインステッキ2を地面に対して斜めになるように支える。各第1のリンク42の両端の内の一方がメインステッキ2から離れて着座ユニット4の対応の1つの側板412を支えることにより、着座板アセンブリ41が折り畳まれて本体板411と側板412とが同一平面上にあるようになる。このとき、2つの制限リンクアセンブリ54の間に接続された制限ロープ55は制限リンクアセンブリ54のガイド溝542の第1の溝部547を通るように延伸すると共に、上述の第1の脚51の間に形成された角度が広がることを防ぐように突っ張るので、第1の脚51と第2のスライドシート33の接合部において過大な変形や割れが生じることが防がれる。

歩行用ステッキチェア1が展開状態から折り畳み状態に変換されたときには、第1と第2のスライドシート32、33が互いに離れるように動かされることで、第1と第2のリンク42、43によって着座板アセンブリ41が折り畳まれると共に、各連結部53によって対応の第1と第2の脚51、52及び対応の制限リンクアセンブリ54が折り畳まれる。歩行用ステッキチェアが展開状態から折り畳み状態に変換される間、制限リンクアセンブリ54同士も互いに向かって移動する。

歩行用ステッキチェア1が折り畳み状態にあるときには、各第1の脚51と対応の第2の脚52とは相互に折り畳まれていると共にメインステッキ2に近接していて、また、連結部材53と制限リンクアセンブリ54もメインステッキ2に近接している。着座ユニット4の第1と第2のリンク42、43がメインステッキ2に近接すると共に着座板アセンブリ41が折り畳まれることで、本体板411と側板412とがメインステッキ2を囲うように延在するU字型構造を成すようになる。

制限リンクアセンブリ54同士が互いに向かって移動する間、制限ロープ55のヘッドピース551同士が制限リンクアセンブリ54によって互いに向かうように移動されることによって、ロープ本体552が変形する。ロープ本体552が変形する間、ロープ本体552の両方の端部がそれぞれ制限リンクアセンブリ54のガイド溝542に沿って第2の溝部548に向かって移動してそれぞれ各ヘッドピース551を制限リンクアセンブリ54に対して回転させることにより、ロープ本体552の両方の端部が対応のヘッドピース551に対して曲がってしまうことが防がれ、これにより制限ロープ55の破損が防がれると共に、制限ロープ55の構造強度が保たれる。歩行用ステッキチェアが折り畳み状態から展開状態に変換されたときには、制限リンクアセンブリ54はそれぞれヘッドピース551によってロープ本体552の両方の端部をガイド溝542に沿って第2の溝部548から第1の溝部547に移動させ、これにより制限ロープ55が弛緩状態(図8参照)から伸張状態(図4参照)になる。

本発明に係る歩行用ステッキチェアの利点を以下に挙げる。

1.展開された歩行用ステッキチェアに利用者が座った際に、第1の脚51間に形成される角度を制限リンクアセンブリ54と制限ロープ55が協働して制限することによって、利用者が比較的重い又は地面が滑りやすい場合であっても、第1の脚51と第2のスライドシート33との接合箇所及びベースシート31と制限リンクアセンブリ54の制限リンク543との接合箇所が利用者からの荷重による重平成分によって過大に変形したり割れてしまったりすることが防がれる。

2.各制限リンクアセンブリ54は互いに向かって移動する間、制限ロープ55の各ヘッドピース551を互いに向かって移動させるのでロープ本体552が変形する。ロープ本体552が変形する間、ロープ本体552の両端部がそれぞれ制限リンクアセンブリ54のガイド溝542に沿って移動してそれぞれヘッドピース551を制限リンクアセンブリ54に対して回転させる。これにより、ロープ本体552の両端部はそれぞれ対応のヘッドピース551に対して曲がってしまうことが防がれ、よって制限ロープ55の破損が防がれると共に、制限ロープ55の構造強度が保たれる。また、歩行用ステッキチェアが折り畳み状態にある際には、制限ロープ55がU字状になると共に各制限リンクアセンブリ54の間に保持されるので、歩行用ステッキチェアの他の構成に干渉することが防がれる。

3.制限ロープ55のヘッドピース551を取り付けるための制限リンクアセンブリ54の保持スペース541が設けられていることにより、制限リンクアセンブリ54に孔を開けて、コストがかかる旋回構造を制限リンクアセンブリ54と制限ロープ55とを相互連結するために搭載する必要が無い。従って、本発明に係るロープガイド装置は比較的ローコストであり且つ安全である。

なお、本発明に係る歩行用ステッキチェアの構成は上述の実施形態に限定されない。例えば、各設置シート544が対応の制限リンク543に沿って移動可能となるように、各制限リンクアセンブリ54の設置シート544の第2のカップリング構造546を省いてもよい。更に、制限リンクアセンブリ54をそれぞれ第1の実施形態(図3参照)における第1の脚51の替わりとして、歩行用ステッキチェアが展開状態にある際に各制限リンクアセンブリ54の間に形成される角度を制限するために制限ロープ55が各制限リンクアセンブリ54の間に接続されるようにすることもできる。

上記においては、本発明の全体的な理解を促すべく、多くの具体的な詳細が示された。しかしながら、当業者であれば、一またはそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。また、本明細書における「一つの実施形態」「一実施形態」を示す説明において、序数などの表示を伴う説明は全て、特定の態様、構造、特徴を有する本発明の具体的な実施に含まれ得るものであることと理解されたい。更に、本説明において、時には複数の変化例が一つの実施形態、態様に組み込まれているが、これは本説明を合理化させるためのもので、また、本発明の多面性が理解されることを目的としたものである。

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