Deflection-resistant paper fan

申请号 JP2000227340 申请日 2000-07-27 公开(公告)号 JP2002034625A 公开(公告)日 2002-02-05
申请人 Kankido Corp; Hiroyasu Mizukami; Ruisu Corporation:Kk; 株式会社カンキ堂; 株式会社ルイスコーポレーション; 博康 水上; 发明人 ONO KATSUJI; YOSHINO MINORU; MIZUKAMI HIROYASU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a fan which is made from paper and keeps deflection- resistance and is environmentally fully considered so that it can be recycled as recovered paper when discarded. SOLUTION: A blowing body is embossed with ruled lines, and the embossed lines are formed radiating from the lower center, and the blowing body and a handle united with the blowing body are formed being die-cut and embossed simultaneously, and the handle and a fingers touching point at the lower center of the blowing body are held tight and reinforced by almost mushroom-shaped three layered corrugated cardboard, then, in the reinforcing structure, rows of corrugating medium of corrugating cardboard in one side and those in the other direct differently making a symmetrical angle against the handle each other, and this both sided corrugating cardboard is formed 1.1-1.6 mm high and has 88-98 corrugations per 30 cm length, and the blowing paper is made from recycled paper from paper liquid drink containess.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 送風体に型押罫線を設けた耐撓性紙うちわ。
  • 【請求項2】 送風体に、送風体下部中央より放射状方向に型押罫線を設けた耐撓性紙うちわ。
  • 【請求項3】 送風体及び送風体と一体をなす把持部が、型抜き加工と罫線型押し加工とを同時に行なうことにより成形される請求項1又は2記載の耐撓性紙うちわ。
  • 【請求項4】 把持部及び送風体下部中央指掛かり部を、三層構造からなる両面段ボールが略茸状をなして挟持し、補強する構造において、一方の面と片方の面の段ボール中芯段目が、把持部に対し互いに異なる対称方向に角度を有してなることを特徴とする請求項1乃至3記載の耐撓性紙うちわ。
  • 【請求項5】 前記両面段ボールは、段の高さが1.1
    〜1.6mmで、30cm当りの山数が93±5である両面段ボールであることを特徴とする請求項4記載の耐撓性紙うちわ。
  • 【請求項6】 前記送風体は、紙製液体飲料容器の再生紙からなることを特徴とする請求項1又は2記載の耐撓性紙うちわ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、送風体に型押罫線を設けることにより、また、把持部及び送風体下部中央指掛かり部の補強について、段ボール中芯段目の方向を考慮して、耐撓性を持たせた、リサイクル可能な紙うちわに関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来の紙うちわのうち、把持部を有するものに関しては、送風体骨部および把持部をプラスチック等で一体成形し、骨部を紙で覆う形のものが一般的である。 さらに補強のために送風体表面にフィルム加工等が施されているものも見られる。 また、プラスチック等による骨部および把持部を有さない紙うちわに関しては、比較的剛性のある板紙を送風体と把持部とを一体に打ち抜き加工することにより製造され、該打ち抜き加工時に把持部の強度を向上させるための補強部を備えた構造を有するものも見られる。 また、一部の紙うちわの補強に関する工夫として、素材の厚紙に波状補強段を合紙する技術を用いた紙うちわも存在する。

    【0003】

    【発明が解決しょうとする課題】従来のプラスチックやフィルム等を使用した紙うちわは、コストが高くつき、
    しかも廃棄時には焼却等の環境面での問題があった。 また、板紙を用いたうちわは、使用においては耐撓性が持続せず、十分な強度を得ようとするあまり、高価な厚紙が必要となり、安価な紙うちわの利点が失われる可能性があった。 さらに、素材の厚紙に波状補強段を合紙した技術を利用した紙うちわについては、製造工程を複雑にする上、うちわらしさを欠いて、外観が美しくなく、使用時に風の抵抗感が強いといった問題もあった。 また、
    把持部の補強において、把持部補強材の構造を撓みとの関連性において、どのように利用するかを深く考慮した紙うちわはこれまで見られなかった。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】前記の目的を解決するため、本発明に係る耐撓性紙うちわは、送風体に型押罫線を設けたことを要旨とする。

    【0005】また、本発明の耐撓性紙うちわは、送風体に、送風体下部中央より放射状方向に型押罫線を設けたことを要旨とする。

    【0006】また、本発明の耐撓性紙うちわは、送風体及び送風体と一体をなす把持部が、型抜き加工と罫線型押し加工とを同時に行なうことにより成形されることを要旨とする。

    【0007】また、本発明の耐撓性紙うちわは、把持部及び送風体下部中央指掛かり部を、三層構造からなる両面段ボールが略茸状をなして挟持し、補強する構造において、一方の面と片方の面の段ボール中芯段目が、把持部に対し互いに異なる対称方向に度を有してなることを要旨とする。

    【0008】また、本発明の耐撓性紙うちわは、前記両面段ボールは、段の高さが1.1〜1.6mmで、30
    cm当りの山数が93±5である両面段ボールであることを要旨とする。

    【0009】また、本発明の耐撓性紙うちわは、前記送風体が、紙製液体飲料容器の再生紙からなることを要旨とする。

    【0010】

    【発明の実施の形態】本発明の耐撓性紙うちわの送風体に設けた型押罫線は、直線、曲線等を含み、これらの組み合わせによるものも含む(図6・図9・図11)。 また、他に送風体下部中央より放射状方向に型押罫線を設けているものもある(図1・図4・図10)。 なお、放射状方向に型押罫線を設けたとは、該型押罫線が直線によるもののみならず、曲線(図7)や、楕円状に設けた型押罫線を放射状方向に並べたもの(図5)も含むものとする。 また、把持部は設けても、設けなくても良い。
    放射線状に型押罫線を設ける場合においては、強度および広告をデザインするといった場面等を考慮し、型押罫線数は5〜10本の間が好ましい。 また、把持部及び送風体下部中央指掛かり部を、三層構造からなる両面段ボールが略茸状をなして挟持し、補強する構造においては、該段ボール中芯の段目が把持部に対し角度を有しており、さらに、挟持する一方の面と、もう片方の面が有する各中芯段目方向が、把持部に対し対称方向となっている。

    【0011】以下、把持部及び送風体下部中央指掛かり部を補強のため挟持する略茸状の両面段ボールの中芯段目と把持部のなす角度について詳説する。 図3(b)のように略茸状の両面段ボールを製造し、把持部及び送風体下部中央指掛かり部に挟持させた場合、一方の面ともう片方の面の該段ボール中芯段目の双方が把持部方向に対して平行、つまり0度となる。 挟持する構造からある程度の強度は確保できるが、段ボールは段目に沿った方向のには弱い構造であることを考慮すると、一方の面ともう片方の面の該段ボール中芯段目同士も平行である状態では抗力範囲が狭い。 さらには、図3(b)に表れる切断面(11)が鋭利になるため、握った時に手を傷つけやすく好ましくない。 次に、図3(c)のように略茸状の両面段ボールを製造し、把持部及び送風体下部中央指掛かり部に挟持させた場合は、一方の面ともう片方の面の該段ボール中芯の段目が把持部方向に対して90
    度になる。 強度面においては、先の0度の場合と同様、
    一方の面ともう片方の面の該段ボール中芯段目同士も平行である状態に変わりはなく、抗力範囲は狭いままである。 また、この場合の切断面は、前述0度の場合に比べて、鋭利さは低減されるものの、下記の場合と比較して切断面の段ボール原紙の占める割合が少ないため最適ではない。 次に、図3(a)のように略茸状の両面段ボールを製造し、把持部及び送風体下部中央指掛かり部に挟持させた場合を考える。 この場合、図1の甲部に示すように、略茸状の両面段ボールの、一方の面と片方の面の段ボール中芯段目が、把持部に対し互いに異なる対称方向に角度を有することとなる。 なお、図1甲部の1点鎖線は一方の面、2点鎖線はもう片方の面の両面段ボール中芯段目を表わす。 このような構造をもたせることで、
    抗力範囲が広がり、強度面において好ましい。 また、図3(a)に示す切断面(11)は、図3(b)(c)に示す(11)と比較し切断面の段ボール原紙の占める割合が大きくなる。 すなわち両ライナーの切断面のみが指に当たることがなくなることから、鋭利さをより解消できる。

    【0012】好ましくは、一方の面と片方の面の段ボール中芯段目同士が、前述の0度、90度の場合のように平行でなく、互いに角度を有してさえいれば、撓み方向に対する抗力範囲は広まる。 さらには、一方の面と片方の面の段ボール中芯段目が把持部に対し互いに異なる対称方向に角度を有するように製造すると、略茸状の両面段ボールを一体成形できる利点からより好ましい。 そして、両面段ボール中芯段目と把持部方向のなす角度は、
    切断面の鋭利さを考慮すると10度以上の角度を設けることが望ましく、該角度が45度を超え90度に近づくに従って、切断面の面積は小さくなると同時に、鋭利となり、また、扇ぐことにより発生する撓み方向に対する抗力も弱まることから、本発明においては、該段ボール中芯の段目が把持部に対して10度〜45度の角度を有する場合が最適と考える。

    【0013】なお、この両面段ボールは図3のように、
    一葉から打ち抜いて製造しても、あるいは一方の面と片方の面を互いに把持部に対する中芯段目角度を変えて別々に作成しても良い。 そして該両面段ボールは、段の高さが1.1〜1.6mmで、30cm当りの山数が93
    ±5であるE段の両面段ボール構造によるものが好ましいが、本発明の効果を維持向上させるものであれば、他の数値を有する段ボール構造体、あるいは合紙によってもよい。 また、柄がなく、放射状方向の型押罫線を有する送風体のみからなる本発明の耐撓性紙うちわにおいては、送風体の一部を把持可能に変形させたり、送風体の一部に指穴を設けたりしてもよい。 素材としては、バージンパルプの他に、例えば乳パック、酒パック、ジュース飲料等の紙製液体飲料容器を再生紙加工したものが考えられる。 さらに、把持部及び送風体下部中央指掛かり部を設ける場合の補強材の形状は略茸状に限定されないが、揺動起点となる送風体下部中央指掛かり部の負荷を考慮し、該負荷を十分補う効果を有し、かつ維持できる形状とすることが望まれる。 送風体の形状により、新たな負荷が送風体下部中央指掛かり部に発生する場合には、それを補う形状とすればよい。

    【0014】

    【実施例】[実施例1]本発明の耐撓性紙うちわについて図1、図2、図3(a)〜(c)、図8を参照して説明する。 図1は本発明の耐撓性紙うちわの完成品の部分透視図、図2は把持部を補強する前の本発明の耐撓性紙うちわ本体を示す図、図3(a)は本体の把持部を補強する三層両面段ボール補強片で、中芯段目方向が把持部に対し45度の角度を有してなる補強片の展開図、図3
    (b)は本体の把持部を補強する三層両面段ボール補強片で、中芯段目方向が把持部に対し平行である補強片の展開図、図3(c)は本体の把持部を補強する三層両面段ボール補強片で、中芯段目方向が把持部に対し90度の角度を有してなる補強片の展開図、図8は送風体の型押罫線一部拡大構造説明図である。

    【0015】図中、(1)は耐撓性紙うちわ完成品、
    (2)は把持部補強前のうちわ本体、(3)は送風体、
    (4)は型押罫線、(5)は把持部、(6)は三層両面段ボール補強片、(7)は三層両面段ボール補強片中芯の段目、(8)は折り返し用折線、(11)は切断面、
    (甲)は補強後把持部、(P)は送風体にかかる力である。

    【0016】本実施例の耐撓性紙うちわは、牛乳パックや酒パック等の紙製液体飲料容器を原料とした再生紙を、把持部補強前のうちわ本体(2)および三層両面段ボール補強片(6)に利用している。

    【0017】本実施例において、把持部補強前のうちわ本体(2)は、紙製液体飲料容器を原料とする再生紙から、把持部補強前のうちわ本体(2)の形状に、打ち抜き加工されるが、該加工と同時に、罫線型押し加工により、等間隔および左右対称に放射状の型押罫線(4)が送風体に成形される。 また、三層両面段ボール補強片(6)も同様に、紙製液体飲料容器を原料とした三層両面段ボール構造体から、図3の形状にウエーヴ刃により打ち抜き加工され、同時に、折り返し用折線(8)が罫線型押し加工される。 この時、段ボールの段目が、図3
    中(7)に示すように、該補強片(6)の長手方向に対し、45度の角度を有するように打ち抜かれているが、
    0012に記載の通り10度〜45度の間が好ましい。
    なお、紙製液体飲料容器を原料とする再生紙により製造される三層両面段ボール構造体は、E段の両面段ボールで、段の高さは1.1〜1.6mm、30cm当りの山数が93±5である。 本発明の耐撓性紙うちわ完成品(1)は、三層両面段ボール補強片(6)を、折り返し用折線(8)で折り返し、把持部補強前のうちわ本体(2)の把持部に挟持接着させることによって形成される。

    【0018】放射状方向の型押罫線(4)は、使用の際に生じる撓みに耐える効果があるが、該効果を、送風体の段目一部拡大構造説明図(図8)を参照しながら説明すると、型押罫線一つひとつは、断面ドーム型をなしており、図中矢印の向きの力Pに対しては、このドームの形状がPを吸収し、分散することでうちわ全体として耐撓性を示すものである。 また、型押罫線(4)が互いに並行でなく放射状方向に設けられていることから、斜めに扇いだりした場合の曲がりに対しても優れた耐撓性を有する。

    【0019】さらに、三層両面段ボール補強片(6)
    は、折り返し用折線(8)で折り返して本体把持部を挟持させると、図1甲部一点鎖線および二点鎖線で示したように、中芯の段目方向が互いに交差するようになる。
    これは、段ボールが、中芯段目方向に対し平行にかかる力には弱く、垂直にかかる力には強いという特性を考慮したもので、本実施例のような中芯の段目利用をすると、把持部及び送風体下部中央指掛かり部にかかる、ねじれ等をも含む様々な方向からの負荷に対しても、挟持する両面の段目がともに同じ方向で挟持する場合に比べ、耐撓性および耐久性にも優れ、紙うちわの強度面での脆弱さを克服することが可能となる。 そして、三層両面段ボール補強片(6)の中芯段目(7)が、長手方向に対し、45度の角度を有するように打ち抜くことで、
    切断面(11)が鋭利とならず、手を傷つけることがない。 中芯段目と平行に切断した場合には、中芯段目を覆うライナーが、単独で切断面(11)に表れるため手を傷つけやすい。 また、中芯段目と垂直に切断した場合との比較においては、本実施例によるものの方が、中芯の切断面積が大きくなることから、手を傷つけにくい。 さらに、本実施例では、打ち抜き加工の切断刃にウエーブ刃を用い、切断面(11)に細かな波形状を成形する(図示せず)ことにより該効果を一層高めている。

    【0020】また、本発明の耐撓性紙うちわは、送風体および三層両面段ボール補強片の両体が紙あるいは再生紙であり、補強のためのフィルム等を表面に貼る必要がないことから、廃棄時には、そのままの状態でリサイクル品として回収可能である。 特に両体とも牛乳パックよりの再生紙である場合は、そのまま牛乳パック再生紙ルートにのせることができる。 従って、本発明の耐撓性紙うちわを、例えば企業が宣伝媒体の一つとして利用することは、該企業の環境に取り組む姿勢を世間一般に知らしめ、該企業の評価を高めることにもつながる。

    【0021】[実施例2]本発明の第2の実施例として、請求項2に係る本発明の耐撓性紙うちわの内、把持部のないうちわについて図4〜図7を参照して説明する。 図4は送風体の一部を把持部とする耐撓性紙うちわの正面図、図5は楕円状に設けた型押罫線を放射状方向に並べ、送風体に指穴を有した耐撓性紙うちわの正面図、図6は送風体に型押罫線を葉脈状に設けた耐撓性紙うちわの正面図、図7は送風体に直線と曲線を組合わせた型押罫線を設け、送風体下部に把持部を有する耐撓性紙うちわの接着部を一部開放した展開図である。

    【0022】図中、(9)は指穴、(10)は補強部であり、(1)〜(8)については実施例1の場合における記号と語句の対応と同様である。

    【0023】本実施例の耐撓性紙うちわの送風体は、実施例1と同様、牛乳パックや酒パック等の紙製液体飲料容器を原料とする再生紙から、図4〜図7の形状に打ち抜き加工され、該加工と同時に、罫線型押し加工によりこれらの図に示されている型押罫線(4)および折り返し用折線(8)が送風体に成形される。

    【0024】図4の耐撓性紙うちわは、点線で囲んだ部分を把持部(5)として利用するが、特にこのような把持部を設けずとも良い。 また、図5のように楕円状に設けた型押罫線を放射状方向に並べた場合にも、送風体の耐撓性に変わりはなく、指穴(9)を設けたことで、その周辺部が把持部として利用できる他、携帯時にも便利である。 また、把持部としての柄がない分自由にデザインできるという利点もあり、企業等の宣伝に用いる場合には、より多様なデザインが可能となる。 そして、図6
    に示すような葉脈状の型押罫線としても、放射線状に設けた型押罫線と比べて耐撓性に変わりはなく、デザイン面で新たな可能性が広がる。

    【0025】図7の耐撓性紙うちわは、送風体に直線と曲線を組合わせた型押罫線を設けているが、このような場合にも送風体の耐撓性に変わりはない。 また、折り返し用折線(8)で補強部(10)を送風体の方へ折り返して送風体下部および把持部(5)に接着して製造するが、把持部(5)の幅より補強部(10)の幅が広い(a<b)ため、揺動起点となる送風体下部が補強されることとなる。

    【0026】[実施例3]本発明の第3の実施例として、請求項1に係る本発明の耐撓性紙うちわのバリエーションとして、図9〜図11を参照して説明する。 図9
    は送風体に、円と直線を組合わせた型押罫線を設けた耐撓性紙うちわの正面図、図10は送風体の外周に合わせて三層両面段ボールを変形させた耐撓性紙うちわの正面図、図11は送風体の外周形状に合わせ、楕円形型押罫線と直線型押罫線とを組合わせた耐撓性紙うちわである。

    【0027】図中の記号については、実施例1の場合における記号と語句の対応と同様である。

    【0028】本実施例の耐撓性紙うちわの送風体は、実施例1と同様、牛乳パックや酒パック等の紙製液体飲料容器を原料とする再生紙から、図9〜図11の形状に打ち抜き加工され、該加工と同時に行われる罫線型押し加工によりこれらの図に示されている型押罫線(4)が送風体に成形される。

    【0029】図9の耐撓性紙うちわは、円と直線を組合わせた型押罫線を設けることにより、耐撓性を確保したものである。 また、図10は、送風体に部(12)を加えることにより、三層両面段ボール補強片(6)に新たに加わる負荷を考慮し、外周形状に合わせて該三層両面段ボール補強片(6)を変形させ、補強片耳部(1
    3)を付加したものである。 また、耳部(12)に至るまで、型押罫線を延長することで、耳部(12)の耐撓性を維持している。 このように送風体の形状により、新たな負荷が送風体下部中央指掛かり部に発生する場合には、それを補う形状とすればよい。 また、図11は、送風体(3)本体部に直線の型押罫線を、耳部(12)に楕円形の型押罫線を設け、本発明のバリエーションを示したが、このような形状とすることで、耐撓性を維持しつつ、デザイン面でも可能性が広がる。

    【0030】

    【発明の効果】送風体の打ち抜き加工と同時に、型押罫線を設ける罫線型押し加工が行えることから、工程面において利点がある。 また、プラスチック等の骨部を不要とし、また、補強のためのフィルム等も貼ることなしに、使用の際に生じる撓みに耐える効果がある。 さらには、中芯の段目方向を考慮した、把持部の三層両面段ボール補強片は、激しく扇ぐ場合においても、送風体下部中央の揺動起点および把持部にかかる負荷に対する耐撓性および耐久性に優れた効果を示す。 以上のような構造を有することにより、本発明の耐撓性紙うちわは、従来の紙うちわの強度面での脆弱さを紙のみの利用で克服した。 さらに、紙製液体飲料容器の再生紙を利用することで、こしが強くなるといった強度面での利点に加え、資源の有効利用といった効果もあり、廃棄時においてもリサイクル回収可能であることから環境への貢献度が高い。 特に、送風体、三層両面段ボール補強片共に牛乳パック再生紙を使用した場合は、使用済みうちわを牛乳パック等のリサイクルのルートにそのままのせることができ好ましい。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の耐撓性紙うちわの完成品の部分透視図

    【図2】 把持部を補強する前の本発明の耐撓性紙うちわ本体を示す図

    【図3】(a) 本体の把持部を補強する三層両面段ボール補強片で、中芯段目方向が把持部に対し45度の角度を有してなる補強片の展開図(b)は本体の把持部を補強する三層両面段ボール補強片で、中芯段目方向が把持部に対し平行である補強片の展開図(c)本体の把持部を補強する三層両面段ボール補強片で、中芯段目方向が把持部に対し90度の角度を有してなる補強片の展開図

    【図4】 送風体の一部を把持部とする耐撓性紙うちわの正面図

    【図5】 楕円状に設けた型押罫線を放射状方向に並べ、送風体に指穴を有した耐撓性紙うちわの正面図

    【図6】 送風体に型押罫線を葉脈状に設けた耐撓性紙うちわの正面図

    【図7】 送風体に直線と曲線を組合わせた型押罫線を設け、送風体下部に把持部を有する耐撓性紙うちわの接着部を一部開放した展開図

    【図8】 送風体の段目一部拡大構造説明図

    【図9】 送風体に、円と直線を組合わせた型押罫線を設けた耐撓性紙うちわの正面図

    【図10】 送風体の外周に合わせて三層両面段ボールを変形させた耐撓性紙うちわの正面図

    【図11】 送風体の外周に合わせて三層両面段ボールを変形させた耐撓性紙うちわの正面図

    【符号の説明】

    1 耐撓性紙うちわ完成品 2 把持部補強前のうちわ本体 3 送風体 4 型押罫線 5 把持部 6 三層両面段ボール補強片 7 三層両面段ボール補強片中芯の段目 8 折り返し用折線 9 指穴 10 補強部 11 切断面 12 耳部 13 補強片耳部 甲 補強後把持部 P 送風体にかかる力

    フロントページの続き (72)発明者 小野 勝司 奈良県北葛城郡新庄町北花内272−5 株 式会社ルイスコーポレーション内 (72)発明者 吉野 実 大阪市中央区瓦屋町3丁目4番21号 株式 会社カンキ堂内 (72)発明者 上 博康 大阪府茨木市下穂積4丁目14番206号 Fターム(参考) 3B104 ZA01 ZC03

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