Safety umbrella

申请号 JP16821099 申请日 1999-06-15 公开(公告)号 JP2001000222A 公开(公告)日 2001-01-09
申请人 Futai Umbrella Factory Co Ltd; 福太洋傘工廠股ふん有限公司; 发明人 RIN SHUNKO; CHO EIJIN;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a safety umbrella preventing the user of the umbrella from being injured by removing a sharp spring catch.
SOLUTION: This umbrella has a center shaft 1, a skeleton assembly 2 having many top ribs 21, which are fixed by the upper notch 20 of the shaft 1 in a rotatable manner and pulled by many pulling ropes 24 pulled in the upper direction of the shaft 1, and many expansion ribs 22, which are connected in a rotatable manner between the ribs 21 and a runner 23 slidably held by the shaft 1 and form an acute angle between with the shaft 1, and a ball 13 elastically held at the lower part of the shaft 1. Then pulling force generated by the ropes 24 by opening the umbrella is transmitted to each rib 22 and forms upward divided force lifting the ribs 22 along the shaft 1 so as to stably hold the assembly 2 in a state of opening the umbrella. By closing the umbrella, the runner 23 is engaged with the ball 13 so as to stably house the assembly 2 in a folding state.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 頂部に上部ノッチが形成され、下部にグリップが形成された中央軸と、 前記中央軸の下部で、前記グリップの近傍に弾性的に保持されたボールと、 前記中央軸に摺動可能に保持され、前記ボールと係合可能に設けられたランナと、 前記上部ノッチに回動自在に取付けられた多数のトップ骨及び、当該トップ骨と前記ランナとの間に回動自在に連結された多数の拡張骨を有する傘地を取付けるための骨アセンブリと、 前記各トップ骨の外方部と、前記中央軸の上部に保持された引張りばねにより前記中央軸の上部に弾性的に保持されかつ前記中央軸の周りに設けられたカラーと間に連結された多数の引張りロープとを有し、 開傘により前記各引張りロープが前記トップ骨を前記中央軸側である内方へ引張り、前記各トップ骨をアーチ状に曲げるとともに、前記拡張骨にランナや中央軸の方の求心的な力を加え、開傘状態での前記骨アセンブリと傘地を安定的に保ち、閉傘時の前記ランナの下げ操作により当該ランナが前記ボールと係合し折畳み状態を安定的にロックするようにした安全傘。
  • 【請求項2】 前記カラーの引張りばねは、前記中央軸の上部に取付けられたピンとの間に保持されている請求項1に記載の安全傘。
  • 【請求項3】 前記拡張骨は、当該拡張骨と開傘時の前記ランナから前記グリップまでの前記中央軸との間の角度が直角よりわずかに小さい鋭角を定義するようにした請求項1に記載の安全傘。
  • 【請求項4】 前記ボールは、前記中央軸に取付けられたボールホルダーに保持されたばねにより弾撥され、前記ランナに形成された孔と係合するようにした請求項1
    に記載の安全傘。
  • 【請求項5】 前記ボールは、前記中央軸内に取付けられたV字状ばねにより弾撥されている請求項1に記載の安全傘。
  • 【請求項6】 前記ボールは、前記中央軸に弾性的に保持され、前記ランナの下部リムに形成された環状溝に係合可能とされた請求項1に記載の安全傘。
  • 【請求項7】 前記ボールは、前記中央軸に取付けられたピンに形成され、前記ランナの下げ操作により、前記ランナにヒンジ連結されたタブに形成されたボール孔に係合し、折畳み状態時に前記ランナがボールにより安定的にロックされるようにした請求項1に記載の安全傘。
  • 【請求項8】 中心貫通孔が形成された前記ランナと、 当該ランナ上に前記拡張骨が回動自在に取付けられる前記ランナに環状に形成された嵌め輪と、 前記嵌め輪の下部に弾性的に連結され、前記嵌め輪との間の復帰コイルばねによって保持された内筒と、 前記内筒の一方向回転を許容するように前記内筒の周りに設けられるとともに回転可能に連結された外筒と、 内筒の周りの外筒と回転可能に係合し、外筒の回転を規制する、内筒の底部に取付けられた底部保持リングと、 ランナを挿通して形成された中央貫通孔に近接する内筒の底部分に形成され、かつ下方へ同心で、閉傘時に、軸に横断するように取付けられたボール状頭部のピンと係合し、前記中央軸の長手軸線の周りで同心的に下方に傾斜した傾斜ブロックとを有し、 ランナの下げ操作により内筒を回転し、傾斜ブロックの内筒上で前記ピンと係合されロックされことを許容し、
    折畳み状態時にランナが安定的にロックされようにした請求項1に記載の安全傘。
  • 【請求項9】 前記内筒は、ランナの当該内筒の上部周囲に環状に形成された第1ラチェット歯リングを有し、
    前記外筒は、リングが当該外筒の上部周囲に環状に形成され、前記内筒の第1ラチェット歯リングと係合可能な第2ラチェット歯リングを有し、前記内筒の反時計方向の回転により内筒上の第1ラチェット歯リングが、外筒上の第2ラチェット歯リングから離れて滑り、外筒に対する内筒の回転が反時計方向に回転することを許容し、
    前記外筒の反時計方向の回転により外筒が、前記内筒と外筒が同時回転して内筒を駆動するようにした請求項8
    に記載の安全傘。
  • 【請求項10】 前記傾斜ブロックは、閉傘時のランナ下げ操作時に、前記ピンに傾斜して接し、長手軸線に同心的に反時計方向に下り傾斜し、ランナの下げ操作により前記傾斜ブロックが、ピンに当った後に、反時計方向に回転してピンから傾斜ブロックを離すようにピンにより押圧され、内筒の回転により捩じられたコイルばねが弾性エネルギを蓄え、前記コイルばねが傾斜ブロックの頂部に形成された当り部をピンに係合させるように内筒を時計回りに回転して復帰し、折畳み状態でランナを安定的にロックするようにした請求項8に記載の安全傘。
  • 【請求項11】 前記ランナは、外筒と内筒に取付けられた底部保持リングとの間に保持される底部コイルばねを有し、外筒を保持することにより閉傘する時に、ランナの下げ操作により第2ラチェット歯リングが第1ラチェット歯リングと非係合となり、前記ランナをピンでロックし内筒の時計方向の自由な回転を許容するようにした請求項9に記載の安全傘。
  • 【請求項12】 前記中央軸の頂端部分は、前記中央軸の先端に取付けられた滑り防止用の先端プラグを有し、
    前記グリップは、当該グリップのフック端部に取付けられ、支持面から傘の滑りを防ぐための滑り防止用のプラグを有する請求項1に記載の安全傘。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、軸に摺動可能に設けられたランナを位置固定に保持する固定具、いわゆるキャッチャを有していないキャッチフリーの安全傘に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来のキャッチフリーの傘は、実公昭6
    0−22806号公報に開示されている。 ここに開示された傘は、ユーザの傷害を防ぐために傘軸に弾性的に保持されたばねキャッチャを除去しているが、この傘は、
    下記の欠点を有している。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】1. 折り畳み傘布は、
    開傘時の開傘状態を維持するためにトップ骨に張をかけるが、この従来の傘は、傘柄の上部の方へトップ骨を引っぱることを適当に補助する装置が設けられていないため、開傘状態が不安定である。

    【0004】2. この従来の傘は、閉傘時に、傘柄の方へトップ骨を能率的に格納するために、各トップ骨と各拡張骨との間に引張りばねが設けられているが、このようにすれば、構成が複雑化することになり、傘生産時の製造コストも増大する。

    【0005】本発明の発明者は、従来の傘の欠点に鑑み、ばねキャッチャのない安全傘を発明するに至った。

    【0006】

    【発明の概要】本発明の目的は、従来の傘のような、鋭いばねキャッチを除去し、傘ユーザを傷害から防ぐようにした安全傘を提供することにある。

    【0007】かかる目的を達成するための本発明は、中央軸と、この中央軸の上部ノッチに回動自在に取り付けられかつ該中央軸の上部の方へ引張りロープによって引張られている多数のトップ骨と、各トップ骨と前記中央軸に摺動可能に保持されたランナとの間に回動自在に連結された多数の拡張骨とを有し、当該拡張骨は、拡張骨と前記中央軸との間に鋭を形成し、これにより開傘時には、引張りロープによって各トップ骨に作用する引張り力により形成された上向きの分力を各拡張骨に伝達し、骨アセンブリを中央軸に沿って安定して保持するように拡張骨を持ち上げ、閉傘時には、ランナがボールに係合し、折畳み状態で骨アセンブリを安定して格納することを特徴とする。

    【0008】

    【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

    【0009】図1〜16に示すように、本実施の形態に係る安全傘は、中央軸1と、骨アセンブリ2と、多数の引張りロープ24と、1個のボール13とを有している。

    【0010】前記骨アセンブリ2は、中央軸1の先端部11に形成された上部ノッチ20に各々回動自在に取り付けられた多数のトップ骨21と、中央軸1に摺動可能に保持されたランナ23と前記各トップ骨21との間に各々が回動自在に連結された多数の拡張骨22とから構成されている。

    【0011】前記引張りロープ24は、各々がトップ骨21を、中央軸1の周りに配置されたカラー25の方へ引っ張るように設けられている。 前記ボール13は、中央軸1の下部に取り付けられたグリップ12の近傍に弾撥的突出習性をもって設けられている。

    【0012】(グリップ12側に位置するランナを上げ操作することにより行なう)開傘時に、各拡張骨22
    は、中央軸1との間の角度が鋭角A(あるいは直角)となるように規制されている。 長手方向あるいは縦方向の軸線Xは、中央軸1の縦中心を定める。

    【0013】各引張りロープ24は、ナイロン製あるいは他の軽量でかつ強度的に耐久性のある材料であるが、
    ワイヤ、細紐あるいは糸とすることもできる。

    【0014】各引張りロープ24は、ロープ内端部24
    1(図11〜13)が中央軸1のまわりに配置されたカラー25に取り付けられ、ロープ外端部242(図1
    0)がトップ骨21に固定されたリテーナ27に取り付けられている。 なお、リテーナ27は、トップ骨21の外方部とロープ外端部242を共に固定している。

    【0015】カラー25は、引張りばね26により弾性的に付勢されている。 引張りばね26は、軸1の上部に取付けられたカラー25とピン261との間に設けられ、引張りロープ24に引張り力を掛けるようにしている。

    【0016】図1において、トップ骨21は、開傘時に中央軸1の上部に引張りロープ24によって引かれて曲がる。 引張りロープ24の引張りによりトップ骨21に作用する引張り力は、ランナ23と骨アセンブリ2が重力的に下がることを防止する引張り力Fr、つまり拡張骨22を上方へ持ち上げる引張り力Frを形成する。 この引張り力Fは、各引張りロープ24によりランナ23
    の上部に伝達されるとともに各拡張骨22に作用し、これにより開傘状態を安定的に保つ。

    【0017】このため、強い上向きの風が吹いても、引張りロープ24は、軸線Xの方へ求心的にトップ骨21
    と拡張骨22を引張り、骨アセンブリ2の開傘状態を安定的に補助し、骨アセンブリ2に取付けられた傘地の反転を防ぐ。

    【0018】傘が中央軸1の方へ閉じられ骨アセンブリ2を格納するとき、図3〜5に示すように、引張りロープ24は、カラー25を上方へ付勢する引張りばね26
    の撓みによって引かれ、緩みあるいは相互の絡みつきが防止される。

    【0019】引張りロープ24のロープ内端部241
    は、図11に示すように、ループ241aとされ、カラー25の2つの隣接したロープ孔251を挿通するように取付けられている。 ただし、引張りロープ24は、図12に示すように、カラー25に個々に取付けてもよく、また、図13に示すように、カラー25に形成されたロープ溝252に埋め込んでもよい。

    【0020】前記ボール13は、図6に示すように、球状又はアーチ状の表面を有し、グリップ12近傍の中央軸1に弾性的突出習性でもって設けられている。 このボール13は、中央軸1に取付けられたホルダー14に保持されたばね15と連結され、常時はばね15により中央軸1の表面を越えて外方に付勢され、閉傘時にランナ23に形成されたボール孔233に嵌合する。

    【0021】ランナ23には拡張骨22が回動自在に連結されているが、当該ランナ23は、上部に環状の嵌め輪231を有し、底部にボール孔233近傍に下部リム232を有している。 これによりランナ23を下げ操作する閉傘時に、下部リム232は、図6、7に示すように、ボール13を一旦ホルダー14内に押圧し、図8、
    9および5に示すように、折畳みあるいは閉状態になると、ばね15によって外方に突出して復帰し、ボール孔233に係合し、ランナ23を安定的にロックする。

    【0022】開傘時には、前記閉傘の逆で、ランナ23
    は、上方へ上げ操作される。 すなわち、図8の状態から図6の状態にする。 このとき、ボール13は、まず下部リム232(図8)により引っ込められ、ランナ23がアンロックとなって上昇し、ボール13を乗り越えると、図1に示す開傘状態となる。

    【0023】開傘後に、骨アセンブリ2は、引張りロープ24により中央軸1の上部に安定的に支持されるので、従来技術よりも安定した開傘状態を提供することになり、中央軸1の上部に保持された従来の上部ばねキャッチを取り除いても、傘ユーザに対する傷害を防止できる。

    【0024】閉傘時には、ボール13は、ランナ23により引っ込められ、ランナ23が下方に位置すると、ランナ23をロックするために自動的に復帰するが、この場合、ユーザの手に触れたりあるいは傷つける事態は極めて少なくなる。 また、ボール13自体も小さくて滑らかな球状ボール面を有しているので、傘ユーザに傷害を起こすことはない。 本発明は、グリップ近傍に設けられていた従来の下部ばねキャッチャはなく、また、従来技術の傘骨に取り付けられていた複数の引張りばねも除去しているので、簡素な構成で安全な傘を提供することができる。

    【0025】図14に示すものは、ランナ23の下部リム232に、環状であって断面アーチ状をした溝部を形成したものであり、この下部リム232には、ばね15
    により弾性的に付勢されたボール13が係合し、折畳み時にランナ23を安定的にロックするようにしているが、このボール13は、中央軸1に取付けられたホルダー14に保持されている。

    【0026】図15に示すものは、中央軸1に設けられたV字状ばね15aにボール13が取付けられているが、このばね15aは、ボール13を外方に付勢し、閉傘時に、ランナ23に形成されたボール孔233に係合し、ランナ23を安定的にロックする。

    【0027】図16に示すものは、前記ボール13を中央軸1に挿入されたボール状頭部のピン13aにより形成したものであり、ランナ23にはヒンジ連結されたタブ230を形成し、タブ230には、閉傘時に、前記ピン13aに係合するためのボール孔233が形成されている。 タブ230は、前記ピン13aにより弾性的に外方に付勢される底部リム230aを有し、折畳み時に、
    この底部リム230aが前記ピン13aから外れると、
    ピン13aは、タブ230の孔233に係合し、ランナ23を安定的にロックする。

    【0028】本発明の好適な他の実施形態が、図17〜
    29に示されている。 特に、この実施形態のランナとボールは、図22、23および24〜29に示されるようなランナ23とボール状頭部のピン13bである。

    【0029】ピン13bは、中央軸1の表面より外方にわずかに突出したボール頭部を有し、このため傘ユーザを傷付けず、機能的安全性が確実なものである。

    【0030】図22において、中心貫通孔23aが形成されているランナ23は、拡張骨22が回動可能に取付けられる嵌め輪231と、この嵌め輪231の下部に設けられ、かつ復帰コイルばね235により弾性的に連結された内筒234と、内筒234の周囲に配置され、かつ他方が一方に対して一方向回転を許容するように内筒234と回動可能に連結された外筒236と、外筒23
    6の回動を規制するように、内筒234の底部に取付けられた底部保持リング237と、ランナ23の中心貫通孔23aに隣接するように内筒234の底部に設けられ、かつ閉傘時に、中央軸1を横断するように取付けられたピン13bに係合するように軸線Xと同心的に設けられた、下り傾斜した斜面を備えた傾斜ブロック234
    aとを有している。

    【0031】図24、25に示すように、ランナ23の下げ操作(D)により内筒234の傾斜ブロック234
    aは、ピン13bにより押圧され、内筒234の回動(Rl)がピン13bから傾斜ブロック234aを非係合とし(図26、27)、回動する内筒234によってねじられた復帰コイルばね235には、ばねエネルギが蓄えられ。 そして、復帰コイルばね235は、図26、
    27の状態から図28、29に示す状態となるように、
    傾斜ブロック234aの頂部に形成された当り部234
    rにピン13bを係合するように内筒を復帰する(R
    2)。 これにより折畳み状態で安定的にランナ23をロックする。

    【0032】前記内筒234は、上部の周囲に環状に形成した第1ラチェット歯リング234bを有し、外筒2
    36は、上部の内周に、内筒234の第1ラチェット歯リング234bに噛合する環状に形成した第2ラチェット歯リング236aを有している。 これらは、内筒23
    4の反時計方向の回転(R1)により第1ラチェット歯リング234bは、第2のラチェット歯リング236a
    と噛合することなく滑り、内筒234は、外筒236に対し反時計方向に回転することを許容されることになり、また、外筒236の反時計方向の回転(R1)により外筒236は、内筒234と共に回転する。

    【0033】傾斜ブロック234aは、ランナ23を下げ操作する閉傘時(図25、24)にピン13bに傾斜して接しており、軸線Xの周りで反時計方向の回転(R
    1)中に傾斜ブロック234aが同心的に斜め下方に移動する状態となる。

    【0034】これによりランナ23の下げ操作(D)により傾斜ブロック234aは、ピン13bに当り、それからピン13bにより押圧され、傾斜ブロック234a
    をピン13bから離すように反時計方向に回転(R1)
    し、内筒234の回転により捩じられるコイルばね23
    5に弾性エネルギが蓄えられる。 そして、このコイルばね235が復帰すると、図27の状態から図29の状態となるように、内筒234が時計方向に回転(R2)
    し、傾斜ブロック234aの頂部に形成した当り部23
    4rにピン13bが係合する。

    【0035】開傘時には、外筒236は、図29に示すように、反時計方向に回転(R1)され、ピン13bに対し傾斜ブロック234aを非係合とし、開傘のためにランナ23の上方への上げ操作(U)を許容する。

    【0036】前記底コイルばね238は、内筒234に取付けられた底部保持リング237と外筒236との間に保持されているが、これは、外筒236を保持して閉傘時のランナ23の下げ操作を行なうと、第2ラチェット歯リング236aは、第1ラチェット歯リング234
    bから外れ、図27の状態から図29に示す状態となるように、コイルばね235が内筒234を自動的に時計方向(R2)に戻し、当り部234rにピン13bをロックするため、内筒234の自由な時計方向の回転(R
    2)を許容する。

    【0037】前記嵌め輪231は、下部周囲に突起部2
    3laを有し、この嵌め輪231が内筒234(図2
    2)の内壁のアーチ状凹所の溝234c内で回転されるようになっているが、これは、内外筒234,236の回転角を規制し、ランナ23とピン13bとの係合あるいは非係合を容易に制御する。

    【0038】図30に示すように、中央軸1の先端部1
    1には、頂端111に覆いをつけ、地面と先端部との滑りを防止するために、(プラスチック材料製の)スリーブ部材112内に挿入された(ゴム等製の)滑り防止用の先端プラグ113を有し、グリップ12には、フック端部にスリーブ孔121が形成され、このスリーブ孔1
    21に(金属あるいはプラスチック材料製の)スリーブ部材122が挿入され、このスリーブ部材122に、支持面に傘を掛けるときに、傘の滑りを防止する(ゴム等製の)滑り防止用のプラグ123が埋設されている。

    【0039】本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の精神および特許請求の範囲から逸脱することなく、変更可能である。

    【0040】

    【発明の効果】以上述べたように、本発明は、開傘により各引張りロープがトップ骨を中央軸側へ引張り、各トップに作用する引張り力により形成された上向きの分力を各拡張骨に伝達するようにしたので、骨アセンブリを中央軸に沿って安定して保持することができ、閉傘時には、ランナがボールに係合するので、折畳み状態で骨アセンブリを安定して格納することができる。

    【0041】また、本発明は、トップ骨と拡張骨との間に引張りばね等を設けず、トップ骨と、中央軸のに保持された引張りばねにより弾性的に保持されたカラーと間に設けた引張りロープによりトップ骨を引張るようにしたので、上部ばねキャッチを取り除いても、傘ユーザに対する傷害を防止でき、しかも構成簡単となり、傘生産時の製造コストも低減する。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明の開傘状態を示す説明図である。

    【図2】 図1の部分を拡大した説明図である。

    【図3】 本発明の閉傘状態を示す説明図である。

    【図4】 図3の部分を拡大した説明図である。

    【図5】 本発明の安定的に折畳まれた傘を示す説明図である。

    【図6】 ランナの下げ操作を明らかにするボールが軸に弾性的に保持された状態を示す説明図である。

    【図7】 図6の次の状態である、下げられたランナによりボールが押圧された状態を示す説明図である。

    【図8】 ランナがボールとかみ合い、本発明の安定的閉傘状態を示す図である。

    【図9】 図8の正面図である。

    【図10】 引張りロープとトップ骨の連結を示す図である。

    【図11】 カラーに引張りロープを連結した状態を示す図である。

    【図12】 カラーに引張りロープを連結した他の状態を示す図である。

    【図13】 カラーに引張りロープを連結した更に他の状態を示す図である。

    【図14】 本発明のランナとボールを改良したものを示す図である。

    【図15】 本発明のランナとボールの別の改良を示す図である。

    【図16】 本発明のランナとボールのさらに別の改良を示す図である。

    【図17】 本発明の他の実施形態を示す説明図である。

    【図18】 図17の部分を拡大した説明図である。

    【図19】 前記他の実施形態の閉傘状態を示す図である。

    【図20】 図19の部分を拡大した図である。

    【図21】 図19の状態からさらに折畳み安定的な閉傘形態とした図である。

    【図22】 本発明の他の実施形態のランナの分解図である。

    【図23】 同ランナの組み立て状態の断面図である。

    【図24】 ランナが最初に中央軸上のピンに当接するために下げて閉傘するときの横断面図である。

    【図25】 図24の25−25線に沿う縦断面図である。

    【図26】 図24の次の状態である、ピンからランナの傾斜ブロックが離れる状態を示す横断面図である。

    【図27】 図26の27‐27線に沿う縦断面図である。

    【図28】 ランナがピンに係合するときの横断面図である。

    【図29】 図28の29‐29線に沿う縦断面図である。

    【図30】 軸先端とグリップに設けられる滑り防止手段を示す部分的断面図である。

    【符号の説明】

    1…中央軸、 113…先端プラグ、 12…グリップ、 123…プラグ、 13…ボール、 13a…ボール状頭部のピン、 13b…ボール状頭部のピン、 14…ボールホルダー、 15…ばね、 15a…V字状ばね、 20…上部ノッチ、 2…骨アセンブリ、 21…トップ骨、 22…拡張骨、 23…ランナ、 23a…中心貫通孔、 230…タブ、 231…嵌め輪、 232…下部リム、 233…ボール孔、 234…内筒、 234a…傾斜ブロック、 234b…第1ラチェット歯リング、 234r…当り部、 235…復帰コイルばね、 236…外筒、 236a…第2ラチェット歯リング、 237…底部保持リング、 238…底部コイルばね、 24…引張りロープ、 25…カラー、 26…引張りばね、 261…ピン、 27…リテーナ。

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    【手続補正書】

    【提出日】平成12年4月24日(2000.4.2
    4)

    【手続補正1】

    【補正対象書類名】明細書

    【補正対象項目名】特許請求の範囲

    【補正方法】変更

    【補正内容】

    【特許請求の範囲】

    【請求項 】 前記ボールは、前記中央軸に取付けられたボールホルダーに保持されたばねにより弾撥され、前記ランナに形成された孔と係合するようにした請求項1
    に記載の安全傘。

    【請求項 】 前記ボールは、前記中央軸内に取付けられたV字状ばねにより弾撥されている請求項1に記載の安全傘。

    【請求項 】 前記ボールは、前記中央軸に弾性的に保持され、前記ランナの下部リムに形成された環状溝に係合可能とされた請求項1に記載の安全傘。

    【請求項 】 前記ボールは、前記中央軸に取付けられたピンに形成され、前記ランナの下げ操作により、前記ランナにヒンジ連結されたタブに形成されたボール孔に係合し、折畳み状態時に前記ランナがボールにより安定的にロックされるようにした請求項1に記載の安全傘。

    【請求項 】 中心貫通孔が形成された前記ランナと、 当該ランナ上に前記拡張骨が回動自在に取付けられる前記ランナに環状に形成された嵌め輪と、 前記嵌め輪の下部に弾性的に連結され、前記嵌め輪との間の復帰コイルばねによって保持された内筒と、 前記内筒の一方向回転を許容するように前記内筒の周りに設けられるとともに回転可能に連結された外筒と、 内筒の周りの外筒と回転可能に係合し、外筒の回転を規制する、内筒の底部に取付けられた底部保持リングと、 ランナを挿通して形成された中央貫通孔に近接する内筒の底部分に形成され、かつ下方へ同心で、閉傘時に、軸に横断するように取付けられたボール状頭部のピンと係合し、前記中央軸の長手軸線の周りで同心的に下方に傾斜した傾斜ブロックとを有し、 ランナの下げ操作により内筒を回転し、傾斜ブロックの内筒上で前記ピンと係合されロックされことを許容し、
    折畳み状態時にランナが安定的にロックされようにした請求項1に記載の安全傘。

    【請求項 】 前記内筒は、ランナの当該内筒の上部周囲に環状に形成された第1ラチェット歯リングを有し、
    前記外筒は、リングが当該外筒の上部周囲に環状に形成され、前記内筒の第1ラチェット歯リングと係合可能な第2ラチェット歯リングを有し、前記内筒の反時計方向の回転により内筒上の第1ラチェット歯リングが、外筒上の第2ラチェット歯リングから離れて滑り、外筒に対する内筒の回転が反時計方向に回転することを許容し、
    前記外筒の反時計方向の回転により外筒が、前記内筒と外筒が同時回転して内筒を駆動するようにした請求項
    に記載の安全傘。

    【請求項 】 前記傾斜ブロックは、閉傘時のランナ下げ操作時に、前記ピンに傾斜して接し、長手軸線に同心的に反時計方向に下り傾斜し、ランナの下げ操作により前記傾斜ブロックが、ピンに当った後に、反時計方向に回転してピンから傾斜ブロックを離すようにピンにより押圧され、内筒の回転により捩じられたコイルばねが弾性エネルギを蓄え、前記コイルばねが傾斜ブロックの頂部に形成された当り部をピンに係合させるように内筒を時計回りに回転して復帰し、折畳み状態でランナを安定的にロックするようにした請求項に記載の安全傘。

    【請求項10 】 前記ランナは、外筒と内筒に取付けられた底部保持リングとの間に保持される底部コイルばねを有し、外筒を保持することにより閉傘する時に、ランナの下げ操作により第2ラチェット歯リングが第1ラチェット歯リングと非係合となり、前記ランナをピンでロックし内筒の時計方向の自由な回転を許容するようにした請求項に記載の安全傘。

    【請求項11 】 前記中央軸の頂端部分は、前記中央軸の先端に取付けられた滑り防止用の先端プラグを有し、
    前記グリップは、当該グリップのフック端部に取付けられ、支持面から傘の滑りを防ぐための滑り防止用のプラグを有する請求項1に記載の安全傘。

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