The plastic clip

申请号 JP33208998 申请日 1998-11-05 公开(公告)号 JP2981744B1 公开(公告)日 1999-11-22
申请人 ジェー線株式会社; 发明人 NODA TAIZO;
摘要 【要約】 【目的】 コンパクトでスマートなプラスチック製クリップの提供。 【構成】 下部挟持板1の 角 窓5に上部挟持板10の側面視凹状の補助板12を嵌め込んで臀部14を支持棚6
に乗せると共に、下部挟持板1の側壁3、3内面の短軸4、4に操作板20の両外側面上方前方の軸受穴25、
25を上部挟持板10の側面視凹状の補助板12の上方から押圧嵌合し、プラスチック自体の弾 力 により操作板20の前壁23の下端部にて上部挟持板10の補助板1
2上面を圧接状態として下部挟持板1と上部挟持板10
の先端部を挟持状態とすると共に、操作板20後部の上方への回動操作により作動カム24の下端部にて上部挟持板10の後壁15の上部を後方へ押圧することにより臀部14を 支点 として下部挟持板1と上部挟持板10の先端部を開口状態とするように構成したことを特徴とするプラスチック製クリップ。
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 下部挟持板1と上部挟持板10の先端部が操作板20の回動操作により開閉するプラスチック製クリップであって、 下部挟持板1の後方には角窓5を設け、該角窓5の両側部には側壁3、3を設けると共に後部には該側壁3、3
    より低い後壁7を設け、該後壁7の前部上方中央には円弧状の支持棚6を設けると共にその両側部には円弧面8、8を設け、該両側壁3、3内面には支持棚6より前方上方の位置に短軸4、4を設け、 上部挟持板10の後方には前記角窓5に嵌まる側面視凹状の補助板12を設け、該補助板12の後壁15を後面視凸状に形成すると共に該後壁15の中央部外面の中程には前記支持棚6と対応する円弧状の臀部14を設け、
    該臀部14の両側部下方には前記円弧面8、8と対応する円弧面16、16を設け、 操作板20の後方には紐通し穴26を設けると共に前方には前記両側壁3、3間に嵌まる側面視逆凹状の背板2
    2を設け、該背板22の前壁23の先端部を円弧状に形成すると共に前壁23の中央部後方には一定間隔を隔てて前壁23とほぼ同じ高さの舌片形の作動カム24を垂下状に設け、当該背板22の両外側面上方前方には前記短軸4、4に嵌まる軸受穴25、25を設け、 下部挟持板1の角窓5に上部挟持板10の側面視凹状の補助板12を嵌め込んで臀部14を支持棚6に乗せると共に、下部挟持板1の側壁3、3内面の短軸4、4に操作板20の両外側面上方前方の軸受穴25、25を上部挟持板10の側面視凹状の補助板12の上方から押圧嵌合し、プラスチック自体の弾力により操作板20の前壁23の下端部にて上部挟持板10の補助板12上面を圧接状態として下部挟持板1と上部挟持板10の先端部を挟持状態とすると共に、操作板20後部の上方への回動操作により作動カム24の下端部にて上部挟持板10の後壁15の上部を後方へ押圧することにより臀部14を支点として下部挟持板1と上部挟持板10の先端部を開口状態とするように構成したことを特徴とするプラスチック製クリップ。
  • 【請求項2】 下部挟持板1と上部挟持板10の先端部が挟持状態の際、操作板20の作動カム24と上部挟持板10の後壁15の内面18との間に間隙30が存在するように構成することによって、後壁15と作動カム2
    4のへたりを防止した請求項1記載のプラスチック製クリップ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、サスペンダーの留め具や女性用着物の下締め具の先端に取り付けるクリップ、あるいは、携帯電話のストラップに連結される落下防止用カーリングホルダーの端部に取り付けるクリップ等に使用できるプラスチック製クリップに関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】前記各種用途のプラスチック製クリップとして、本発明者の発明に係る特許第2704697号公報及び特開平9−257011号公報に開示されたものがある。

    【0003】特許第2704697号公報に開示されたプラスチック製クリップは、これまで一対の挟持体を回動可能に支持していた金属製ピンや金属製ばねを用いることなく、プラスチック自体の弾を利用したもので、
    図7に示す通り、下部挟持板1と上部挟持板10の先端部が操作板20の回動操作により開閉するプラスチック製クリップであって、下部挟持板1には後方に支持棚3
    3を設け、上部挟持板10には後方にヒンジ34を設け、操作板20には横断面横長の作動カム35を設け、
    下部挟持板1と上部挟持板10の後半部をX状にクロスさせて組み合せる際、クロス部と後方部との間に操作板20の作動カム35を横長状にて挟み込み、プラスチックの弾力を利用して前記下部挟持板1と上部挟持板10
    の先端部が開口するようにヒンジ34を支持棚33の上面に一定の押圧状態にて係合させたものである。

    【0004】また、特開平9−257011号公報に開示されたプラスチック製クリップは、クリップ自体の高さを最小限に抑えると共にロック時の各部材間への圧力付与を確実なものとしたもので、図8に示す通り、後方上面に開口部38とその両側部下方に側壁39を設け、
    該両側壁39の前方下方に支軸40を渡すと共に両側壁39の内面に逆凹状軸受41を設けた上挟持板Aと、後方下面に横溝状軸受42を設け、その後端部両側に突起43を備えた幅狭の突出部44を有し、平面中央部に弾性舌片45を上方に突出させた下挟持板Bと、前方下方に両側壁39と突出部44との間に嵌まる外側壁46を備えた箱体47の該両側壁46の外面に作動杵用軸48
    を設け、両内側部下面に前記突起43の嵌まる係合凹部49を備えると共に上部内面に押圧板50を前記作動杵用軸48の中心より少し後方に設け、後端部にベルト通し51を設けた作動杵Cとからなるものである。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】しかし、特許第270
    4697号公報に開示されたプラスチック製クリップは、下部挟持板1と上部挟持板10の外面がほぼ同一で体裁のよいものであるが、操作板20の形態が枠状であるため強度において問題点を有していた。

    【0006】また、特開平9−257011号公報に開示されたプラスチック製クリップは、作動杵Cの形態を枠状ではなくほぼ平板状として強度を増し、上挟持板A
    と下挟持板Bとの挟持の際の圧接点を工夫することにより、安定的かつ確実なロック状態を得るようにしたものであるが、作動杵Cにおける表裏の形態の相違から、クリップ全体としては上挟持板Aと下挟持板Bの外面をほぼ同一に形成してもアンバランスが生じて体裁のよいものとはならなかった。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の各従来品に内在する問題点の解決を技術的課題とし、研究・
    試作を重ねた結果、上部挟持板と下部挟持板における後部の構成と結合状態を変えると共に操作板(作動杵)の構成を新規な形態として、これら上下両挟持板に対する操作板による挟持圧力の加え方を確実なものとし、かつ、上下両挟持板の挟持状態の際、操作板の作動カムをリアクションバーの役割を果たすプラスチック製上部挟持板の後壁に作用させないようにして、後壁のへたりを防いでプラスチック製クリップとしての寿命を延ばすことにより、当該課題を達成したものである。

    【0008】すなわち、本発明の第1は、下部挟持板1
    と上部挟持板10の先端部が操作板20の回動操作により開閉するプラスチック製クリップであって、

    【0009】下部挟持板1の後方には窓5を設け、該角窓5の両側部には側壁3、3を設けると共に後部には該側壁3、3より低い後壁7を設け、該後壁7の前部上方中央には円弧状の支持棚6を設けると共にその両側部には円弧面8、8を設け、該両側壁3、3内面には支持棚6より前方上方の位置に短軸4、4を設け、

    【0010】上部挟持板10の後方には前記角窓5に嵌まる側面視凹状の補助板12を設け、該補助板12の後壁15を後面視凸状に形成すると共に該後壁15の中央部外面の中程には前記支持棚6と対応する円弧状の臀部14を設け、該臀部14の両側部下方には前記円弧面8、8と対応する円弧面16、16を設け、

    【0011】操作板20の後方には紐通し穴26を設けると共に前方には前記両側壁3、3間に嵌まる側面視逆凹状の背板22を設け、該背板22の前壁23の先端部を円弧状に形成すると共に前壁23の中央部後方には一定間隔を隔てて前壁23とほぼ同じ高さの舌片形の作動カム24を垂下状に設け、当該背板22の両外側面上方前方には前記短軸4、4に嵌まる軸受穴25、25を設け、

    【0012】下部挟持板1の角窓5に上部挟持板10の側面視凹状の補助板12を嵌め込んで臀部14を支持棚6に乗せると共に、下部挟持板1の側壁3、3内面の短軸4、4に操作板20の両外側面上方前方の軸受穴2
    5、25を上部挟持板10の側面視凹状の補助板12の上方から押圧嵌合し、プラスチック自体の弾力により操作板20の前壁23の下端部にて上部挟持板10の補助板12上面を圧接状態として下部挟持板1と上部挟持板10の先端部を挟持状態とすると共に、操作板20後部の上方への回動操作により作動カム24の下端部にて上部挟持板10の後壁15の上部を後方へ押圧することにより臀部14を支点として下部挟持板1と上部挟持板1
    0の先端部を開口状態とするように構成したプラスチック製クリップである。

    【0013】また、本発明の第2は、前記第1の発明において、下部挟持板1と上部挟持板10の先端部が挟持状態の際、操作板20の作動カム24と上部挟持板10
    の後壁15の内面18との間に間隙30が存在するように構成することによって、後壁15と作動カム24のへたりを防止した請求項1記載のプラスチック製クリップである。

    【0014】

    【発明の実施の形態】図1は本発明に係るプラスチック製クリップの分解斜視図で、(A)は上部挟持板10、
    (B)は下部挟持板1、(C)は操作板20を示すものである。 なお、(C)の操作板20については、裏面の形態を説明するために裏面を上に向けて図示している。

    【0015】本発明に係るプラスチック製クリップにおける下部挟持板1は、図1(B)及び図2に示すように、先端角部を円弧状に形成した長方形状の基板2の後方に角窓5が設けられ、該角窓5の両側部に側壁3、3
    が設けられると共に後部には該側壁3、3より低い後壁7が設けられ、該後壁7の前部上方中央には円弧状の支持棚6が設けられると共に該支持棚6の両側部には後壁7の上端前部から角窓5の後縁部にかけてゆるやかな円弧面8、8が設けられ、該両側壁3、3内面には支持棚6より前方上方の位置に短軸4、4が設けられているものである。

    【0016】短軸4、4は図示のように、内面上方に斜面4aを備えると共に側壁3との付け根部下方に、短軸4の直径と同一幅の短い垂下部4bを有するものである。

    【0017】なお、図中9は基板2の前方上面に設けられた下部挟持歯である。

    【0018】また、本発明に係るプラスチック製クリップにおける上部挟持板10は、図1(A)及び図3に示すように、先端角部を円弧状に形成した長方形状の基板11の後方に前記下部挟持板1の角窓5に嵌まる側面視凹状の補助板12が設けられ、該補助板12の後壁15
    が後面視凸状に形成されると共に該後壁15の中央部外面の中程には前記下部挟持板1の円弧状の支持棚6と対応する円弧状の臀部14(図3(B)(C)参照)が設けられ、該臀部14の両側部下方には前記下部挟持板1
    の円弧面8、8と対応する円弧面16、16が設けられると共に当該臀部14の中央部上方内面に門型の切欠部17が設けられているものである。

    【0019】なお、図中13は側面視凹状の補助板12
    の内底部に設けられた背の低いかまぼこ状の突起で、操作板20の回動操作時のアクションを得るためのものであり、19は基板11の前方下面に設けられた上部挟持歯(図3(B)参照)である。

    【0020】また、本発明に係るプラスチック製クリップにおける操作板20は、図1(C)及び図4に示すように、後端が半円状に形成された長方形状の基板21の後方には紐通し穴26が設けられると共に前方には前記下部挟持板1の両側壁3、3間に嵌まる側面視逆凹状の背板22が設けられ、該背板22の前壁23の先端部(下端部)が円弧状に形成されると共に前壁23の中央部後方には一定間隔を隔てて前壁23とほぼ同じ高さで前記上部挟持板10の切欠部17に嵌まる幅の舌片形の作動カム24が垂下状に設けられ、背板22の両外側面上方前方には前記下部挟持板1の短軸4、4に嵌まる軸受穴25、25が設けられているものである。

    【0021】軸受穴25、25には、図示のように、前壁23の両外側面上方前方に前記下部挟持板1の短軸4
    の直径と同じ幅の挿入溝27、27が設けられると共に、軸受穴25、25の下方に、前記短軸4の付け根部下方の垂下部4bが嵌まる案内溝28、28(図4
    (B)(D)参照)が形成されている。

    【0022】操作板20の案内溝28における円弧状下部の軸受穴25中心からの曲率半径aは、前記短軸4の垂下部4bにおける円弧状下部の短軸4中心からの曲率半径Aより少し(0.15mm)小さく形成されており、軸受穴25の中心位置は、前記上部挟持板10における臀部14の曲率中心より上方で前壁23の後面と略同じ位置に設定されているため、図6(B)のように、
    下部挟持板1の円弧状支持棚6に上部挟持板10の円弧状臀部14を乗せた状態にて操作板20を組み込んでこの操作板20を平にした際、操作板20の前壁23の下端部にて上部挟持板10の凹状補助板12の上面を押圧して下部挟持板1と上部挟持板10の先端部を圧接するように寸法設定されている。

    【0023】また、操作板20における軸受穴25の中心から前壁23の前面までの寸法は、前壁23の下端部までの寸法より短く設定され、図6(B)のように、上部挟持板10における補助板12の凹状前壁と操作板2
    0の前壁23との間に空間29を形成している。

    【0024】そして、操作板20の前方部分は、図5
    (A)(B)及び図6(B)に示すように、上部挟持板10後方の側面視凹状の補助板12内において短軸4、
    4に支持された状態にて約90°回動可能になっており、前記上部挟持板10の補助板12上の突起13は、
    操作板20の回転操作の際のアクション機能を果たすようになっている。

    【0025】なお、本発明に係るプラスチック製クリップの挟持板1、10の寸法は、幅約15mm、長さ約25
    mmで、図5(B)のように、閉じた状態における後半部の厚さは約8mmであり、操作板20を含めた全長は約3
    8mmである。

    【0026】また、本発明に係るプラスチック製クリップに用いる前記各部材の材質は特に限定されるものではないが、ポリカーボネート樹脂が弾力性や耐久性の面で望ましい。

    【0027】(組付手順)図5(A)に示すように、下部挟持板1の角窓5に上部挟持板10の側面視凹状の補助板12を嵌め込んで臀部14を支持棚6に乗せた状態にて、二点鎖線にて示すように、上部挟持板10の側面視凹状の補助板12の上方から操作板20をほぼ垂直に立てて前壁23両側の挿入溝27、27を下部挟持板1
    の短軸4、4に強く押圧挿入すると共に操作板20の後方を右に回転させると、短軸4、4の斜面4aとプラスチック自体の弾力の作用により操作板20の軸受穴2
    5、25に短軸4、4が嵌合すると共に短軸4の垂下部4bの一部が操作板20の案内溝28に嵌まり込む形で操作板20の前方部分は図5(A)に示すように、上部挟持板10の凹状補助板12内に組み込まれる。

    【0028】図5(A)の状態では、下部挟持板1の短軸4、4が操作板20の軸受穴25、25に回転可能に嵌合すると共に短軸4、4の垂下部4b、4bが操作板20の案内溝28、28に押圧状態にて嵌合しているため、操作板20は短軸4、4を支点にして軽い抵抗状態にて回転するが容易に外れることはなく、また、操作板20ががたつくこともない。

    【0029】従って、操作板20を図5(A)の状態から後方へ倒していくと図5(B)に示すように作動カム24の下端部にて上部挟持板10の後壁15の上方を二点鎖線にて示すように撓ませながら後壁15の内面18
    を下方に滑り、図6(B)に示すように水平状態になると前壁23の下端部にて上部挟持板10の凹状補助板1
    2の上面を押圧し、下部挟持板1と上部挟持板10の先端部を圧接するように閉じる。

    【0030】なお、この際、操作板20の前壁23の下端部においても上部挟持板10の凹状補助板12上の突起13の部分にて干渉するが、この干渉は前壁23の下端部の撓みと上部挟持板10自体の撓みにより乗り越えられる。

    【0031】上部挟持板10における後壁15中央部の切欠部17は、操作板20を操作する際の作動カム24
    下端部の逃げと、後壁15の中央上部にリアクションバーとしての柔軟性をもたせるためのものであるが、プラスチックの材質や後壁15の形状によっては、この切欠部17は必ずしも必要とするものではない。

    【0032】図6(B)の状態では前壁23下端部と補助板12上面の押圧点Pが、短軸4の前方下方にあるため安定したロック状態を保ち、また、この状態では作動カム24の後面と上部挟持板10の後壁15の内面18
    との間に間隙30が確保されて、作動カム24と後壁1
    5のへたりを防止している。

    【0033】また、図6(B)の状態から操作板20を図5(A)に示すように起こすと、図5(B)の状態を経て、操作板20前壁23の前面が下に向いて前壁23
    下端部による上部挟持板10の補助板12上面の圧接が解かれると共に作動カム24の下端部にて上部挟持板1
    0後部の後壁15の内面18の上方を後方に押すため、
    上部挟持板10は臀部14を支点にその先端部が上向き、下部挟持板1と上部挟持板10の先端部は開く。

    【0034】前記の図示例においては、上部挟持板10
    と下部挟持板1の前方内面に相互に噛みあう挟持歯19
    及び9を用いたものを示したが、この挟持歯に代えて挟持用ゴム板(図示せず)を上下の各挟持板に設けてもよい。

    【0035】

    【作用】本発明に係るプラスチック製クリップは、下部挟持板1、上部挟持板10及び操作板20の各構成を、
    前記の通りにすることにより、図5(A)に示すクリップ先端部の開口状態から操作板20を後方に倒していくと、短軸4、4を支点として操作板20の舌片形の作動カム24の下端部にて上部挟持板10後方の後壁15の中央上部を後方へ押圧して撓ませながら、図5(B)に示すように、前壁23の下端部にて上部挟持板10の補助板12上面を圧接状態とし、操作板20を水平にした状態では、図6(B)に示すように、下部挟持板1と上部挟持板10の先端部は閉じる。

    【0036】図6(B)に示す状態では、上部挟持板1
    0を押圧する操作板20の前壁23の下端部(P点)が短軸4より前方下方に位置するため、上部挟持板10は後端部下方の臀部14を支点としてその先端部が挟持状態を安定的に保つ。

    【0037】また、逆に操作板20を図6(B)の水平状態から上方に起こすと、操作板20の前壁23の下端部による上部挟持板10の補助板12上面の圧接を解除し、上部挟持板10の後壁15のを作動カム24の下端部にて後方へ押圧するため、図5(B)の状態を経て図5(A)に示すように、上部挟持板10の先端部が臀部14を支点として上方に上がり、下部挟持板1と上部挟持板10の先端部は開口状態となる。

    【0038】この状態においては、開口しているクリップの先端を指でつまむと開口状態は容易に閉じ、指を離すとあたかもばねによって開くように元の開口状態に戻る。

    【0039】

    【発明の効果】本発明においては、前記の通り、下部挟持板と上部挟持板とを後半部にて嵌め込むようにすると共に、臀部の支点をクリップの後端近くに位置させたため、クリップの長さに対し開口を比較的大きくすることができる。

    【0040】さらに、クリップの先端を挟持状態とした際、作動カムの後面と上部挟持板の後壁の内面との間に間隙が確保されるため、作動カムと上部挟持板の後壁のへたりが防止され、クリップの寿命も長くなる。

    【0041】また、本発明においては、クリップの先端を開く手段として別体のばねを用いることなく、プラスチック自体の弾力を利用した構造であるため、構造が簡単となり、さらには、部品点数が少なくなるため、コストはもとより組み立て工数も減少するので経済的なメリットも大きい。

    【0042】また、本発明においては、下部挟持板後方の角窓部分は上部挟持板後方の補助板の嵌め込みにて埋まり、上部挟持板後方の凹部は操作板前方の表面がフラットな背板にて塞がれて、クリップの外周部に凹凸部がなくなるため、手ざわりがよく、全体に薄型化できてデザイン的にもスマートなものである。

    【0043】従って、本発明の産業利用性は非常に大きいといえる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係るプラスチック製クリップの分解斜視図で、(A)は上部挟持板、(B)は下部挟持板、
    (C)は操作板を示す。

    【図2】下部挟持板を示す図で、(A)は平面図、
    (B)は中央縦断側面図、(C)は背面図。

    【図3】上部挟持板を示す図で、(A)は平面図、
    (B)は中央縦断側面図、(C)は背面図。

    【図4】操作板を示す図で、(A)は平面図、(B)は中央縦断側面図、(C)は底面図、(D)は前面図。

    【図5】本発明に係るプラスチック製クリップの組立状態を示す図で、(A)はクリップ開口時の中央縦断側面図、(B)はクリップ開閉途中の中央縦断側面図。

    【図6】本発明に係るプラスチック製クリップ組立状態におけるクリップ閉口時の図で、(A)は平面図、
    (B)は同中央縦断側面図、(C)は同前面図、(D)
    は同背面図。

    【図7】従来のプラスチック製クリップの組立状態を示す図で、(A)はクリップ開口時の中央縦断側面図、
    (B)はクリップ閉口時の中央縦断側面図。

    【図8】従来の他のプラスチック製クリップの組立状態を示す図で、(A)はクリップ開口時の中央縦断側面図、(B)はクリップ閉口時の中央縦断側面図。

    【符号の説明】

    1 下部挟持板 2 基板
    3 側壁 4 短軸 5 角窓
    6 支持棚 7 後壁 8 円弧面
    9 下部挟持歯 10 上部挟持板 11 基板
    12 補助板 13 突起 14 臀部
    15 後壁 16 円弧面 17 切欠部
    18 内面 19 上部挟持歯 20 操作板
    21 基板 22 背板 23 前壁
    24 作動カム 25 軸受穴 26 紐通し穴
    27 挿入溝 28 案内溝 29 空間
    30 間隙

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl. 6 ,DB名) A44B 21/00 611 A44B 21/00 601 A41F 3/02 F16B 2/20

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