被着体と連結具の連結構造、及び連結具

申请号 JP2015521188 申请日 2013-06-03 公开(公告)号 JPWO2014196005A1 公开(公告)日 2017-02-23
申请人 Ykk株式会社; 发明人 良次 川村; 幸司 村田;
摘要 正面 視略コ字状をなす連結具本体の外周面に面ファスナーの係合要素を備えるだけでなく、連結具本体の内周面に対して被着体を容易に着脱できるようにすること。連結具(1)は、正面視略コ字状の連結具本体(2)と、連結具本体(2)の正面視略コ字状の外周面から突出する少なくとも一つの係合要素(6)と、前記正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備え、前記連結具本体(2)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してある。被着体(8)は、多数の雌要素(9)からなる面ファスナーの雌要素群(9a)を表裏面に備える。そして前記連結具(1)は、前記被着体(8)の端部における表裏面を挟む状態で装着され、前記内側雄要素群(4)を前記被着体(8)の雌要素群(9a)に係合させて連結する。
权利要求

正面視略コ字状の連結具本体(2)と、 前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する係合要素(6、9)と、 前記正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備える連結具(1)であって、前記連結具本体(2)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してある連結具(1)と、 多数の雌要素(9)からなる面ファスナーの雌要素群(9a)を備える被着体(8)とを備え、 前記連結具(1)は、前記被着体(8)の端部における表裏面を挟む状態で装着され、前記内側雄要素群(4)を前記被着体(8)の雌要素群(9a)に係合させて連結することを特徴とする被着体と連結具との連結構造。前記被着体(8)はその表裏面に前記雌要素群(9a)を備え、 前記連結具(1)は、前記連結具本体(2)と、前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する多数の前記係合要素(6)としての雄要素(6)からなる面ファスナーの外側雄要素群(3)と、前記内側雄要素群(4)とを備えると共に、前記連結具本体(2)と前記外側雄要素群(3)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してあることを特徴とする請求項1記載の被着体と連結具との連結構造。正面視略コ字状の連結具本体(2)と、 前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する係合要素(6、9)と、 前記正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備え、 前記連結具本体(2)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してあることを特徴とする連結具。前記連結具本体(2)と、前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する多数の前記係合要素(6)としての雄要素(6)からなる面ファスナーの外側雄要素群(3)と、前記内側雄要素群(4)とを備えると共に、前記連結具本体(2)と前記外側雄要素群(3)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してあることを特徴とする請求項3記載の連結具。略平行な第1の面板(21)及び第2の面板(22)と、前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)の同じ側の端部を連結する接合部(23)とから正面視略コ字状を形作る連結具本体(2)と、 前記正面視略コ字状の外周面であって前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方の外面から突出する係合要素(6、9)と、 前記正面視略コ字状の内周面であって前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方の内面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備えることを特徴とする請求項3又は4記載の連結具。前記内側雄要素群(4)は、第1の面板(21)の内面から突出する多数の雄要素(6)からなる第1の内側雄要素群(41)と、第2の面板(22)の内面から突出する多数の雄要素(6)からなる第2の内側雄要素群(42)とを備えることを特徴とする請求項5記載の連結具。前記接合部(23)は、少なくとも一部にヒンジ部(25)を備え、 前記ヒンジ部(25)は、前記接合部(23)を中心にして前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)とを開閉可能にすると共に、前記第1の面板(21)と前記接合部(23)と前記第2の面板(22)とを一列に並べた状態で前記連結具本体(2)と前記外側雄要素群(3)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型することを可能とすることを特徴とする請求項5又は6記載の連結具。前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方には反対側の面板へ向かって突出するストッパー(29)を、前記正面視略コ字状の開口方向とは反対側の端部に備えることを特徴とする請求項7記載の連結具。前記連結具本体(2)は、弾性部材であって、正面視した場合に平時には略コ字状であり、 平面視した場合には、前記第1の内側雄要素群(41)の形成領域と、前記第2の内側雄要素群(42)の形成領域とが分かれていること特徴とする請求項6記載の連結具。前記連結具本体(2)の前記接合部(23)から前記正面視略コ字状の開口方向とは異なる方向へ突出する操作部(5)を備えることを特徴とする請求項5〜9の何れかに記載の連結具。

正面視略コ字状の連結具本体(2)と、 前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する係合要素(6)としての雄要素(6)と、 前記正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備える連結具(1)であって、前記連結具本体(2)と前記係合要素としての前記雄要素(6)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してある連結具(1)と、 多数の雌要素(9)からなる面ファスナーの雌要素群(9a)を備える被着体(8)とを備え、 前記連結具(1)は、前記被着体(8)の端部における表裏面を挟む状態で装着され、前記内側雄要素群(4)を前記被着体(8)の雌要素群(9a)に係合させて連結することを特徴とする被着体と連結具との連結構造。前記被着体(8)はその表裏面に前記雌要素群(9a)を備え、 前記連結具(1)は、前記連結具本体(2)と、前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する多数の前記係合要素(6)としての前記雄要素(6)からなる面ファスナーの外側雄要素群(3)と、前記内側雄要素群(4)とを備えると共に、前記連結具本体(2)と前記外側雄要素群(3)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してあることを特徴とする請求項1記載の被着体と連結具との連結構造。正面視略コ字状の連結具本体(2)と、 前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する前記係合要素(6)としての前記雄要素(6)と、 前記正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備え、 前記連結具本体(2)と前記係合要素(6)としての前記雄要素(6)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してあることを特徴とする連結具。前記連結具本体(2)と、前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する多数の前記係合要素(6)としての前記雄要素(6)からなる面ファスナーの外側雄要素群(3)と、前記内側雄要素群(4)とを備えると共に、前記連結具本体(2)と前記外側雄要素群(3)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型してあることを特徴とする請求項3記載の連結具。略平行で且つ対向する第1の面板(21)及び第2の面板(22)と、前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)の同じ側の端部を連結する接合部(23)とから正面視略コ字状を形作る連結具本体(2)と、 前記正面視略コ字状の外周面であって前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方の外面から突出する前記係合要素(6)としての前記雄要素(6)と、 前記正面視略コ字状の内周面であって前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方の内面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備え、 前記接合部(23)は、少なくとも一部にヒンジ部(25)を備え、 前記ヒンジ部(25)は、前記接合部(23)を中心にして前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)とを開閉可能にすると共に、前記第1の面板(21)と前記接合部(23)と前記第2の面板(22)とを一列に並べた状態で前記連結具本体(2)と前記外側雄要素群(3)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型することを可能とすることを特徴とする請求項3又は4記載の連結具。前記内側雄要素群(4)は、前記第1の面板(21)の内面から突出する多数の前記雄要素(6)からなる第1の内側雄要素群(41)と、前記第2の面板(22)の内面から突出する多数の前記雄要素(6)からなる第2の内側雄要素群(42)とを備えることを特徴とする請求項5記載の連結具。略平行な第1の面板(21)及び第2の面板(22)と、前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)の同じ側の端部を連結する接合部(23)とから正面視略コ字状を形作る連結具本体(2)と、 前記正面視略コ字状の外周面であって前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方の外面から突出する前記係合要素(6)としての前記雄要素(6)と、 前記正面視略コ字状の内周面であって前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)の両方の内面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備え、 前記内側雄要素群(4)は、前記第1の面板(21)の内面から突出する多数の前記雄要素(6)からなる第1の内側雄要素群(41)と、前記第2の面板(22)の内面から突出する多数の前記雄要素(6)からなる第2の内側雄要素群(42)とを備え、 前記連結具本体(2)は、弾性部材であって、正面視した場合に平時には略コ字状であり、 平面視した場合には、前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)とは、前記接合部(23)側の端部同士を重なり合う重合部とそれぞれし、それ以外の部分同士を重なり合わない非重合部とそれぞれするものであり、 前記第1の面板(21)の内面のうち前記非重合部を前記第1の内側雄要素群(41)の形成領域とし、前記第2の面板(22)のうち前記非重合部を前記第2の内側雄要素群(42)の形成領域としてあること特徴とする請求項3又は4記載の連結具。前記連結具本体(2)の前記接合部(23)から前記正面視略コ字状の開口方向とは異なる方向へ突出する操作部(5)を備えることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の連結具。正面視略コ字状の連結具本体(2)と、 前記連結具本体(2)の前記正面視略コ字状の外周面から突出する多数の前記係合要素(6)としての前記雄要素(6)からなる面ファスナーの外側雄要素群(3)と、 前記正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素(6)からなる面ファスナーの内側雄要素群(4)とを備え、 前記連結具本体(2)は、略平行な第1の面板(21)及び第2の面板(22)と、前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)の同じ側の端部を連結する接合部(23)とから正面視略コ字状を形作るものであり、 前記係合要素(6)としての前記雄要素(6)は、前記正面視略コ字状の外周面であって前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方の外面から突出するものであり、 面ファスナーの前記内側雄要素群(4)は、前記正面視略コ字状の内周面であって前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方の内面から突出する多数の雄要素(6)からなるものであり、 前記接合部(23)は、少なくとも一部にヒンジ部(25)を備え、 前記ヒンジ部(25)は、前記接合部(23)を中心にして前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)とを開閉可能にすると共に、前記第1の面板(21)と前記接合部(23)と前記第2の面板(22)とを一列に並べた状態で前記連結具本体(2)と前記外側雄要素群(3)と前記内側雄要素群(4)とを一体成型することを可能とし、 前記第1の面板(21)と前記第2の面板(22)との少なくとも一方には反対側の面板へ向かって突出するストッパー(29)を、前記正面視略コ字状の開口方向とは反対側の端部に備えることを特徴とする連結具。

说明书全文

本発明は、係合要素を外面に備える連結具の内面側に被着体(例えばストラップの端部や、衣服用の合わせ目)を連結するための被着体と連結具の連結構造、及び連結具に関する。

例えば人体の関節に障害がある場合に、その関節の可動範囲を制限するための矯正具が存在する。矯正具は、関節の付近に当てる矯正本体部と、矯正具本体部を人体に固定するための複数組の一対のストラップとを備えるものである。各組の一対のストラップ同士を連結するために、被着体としての一方のストラップの端部には多数の係合要素を外面に備える連結具が取り付けられ、他方のストラップには連結具の係合要素に係止するための多数の被係合要素が取り付けられている。また衣服の一対の合わせ目を留めるために、被着体としての片方の合わせ目には係合要素を外周面に備える連結具が取り付けられ、他方の合わせ目が連結具に係止するための被係合要素として機能するものが存在する。

このような連結具の具体的な従来例として、正面視略コ字状(断面略コ字状又はJ字状)の連結具本体と、連結具本体の開口方向とは反対方向に突出する操作部と、連結具本体の上面に一体成形された多数の係合要素とを備えるものが存在する(特許文献1、2)。この連結具は、連結具本体の内側に被着体を収容すると共に、連結具本体と被着体とを縫着や接着することにより、被着体に対して取り付けられていた。

また連結具の他の従来例として、コ字状に屈曲可能な連結具本体としての基布と、基布の外面に取り付けられた面ファスナーと称する多数の係合要素とを備えるものも存在する(特許文献3)。この連結具も、略コ字状に屈曲させた連結具本体の内側には被着体としてのテープ等の端部を収容し、連結具本体をテープ等に縫着することにより、被着体に対して取り付けられていた。

特開平9−75113号公報

特許第3474791号公報

特開平7−194413号公報

つまり上記した従来の連結具は、その内側に収容する被着体に対して縫着や接着により取り付けられているので、取り付け作業が煩雑であった。また従来の連結具では、一旦取り付けられると、取り外すことは、大変な困難を伴うので、普通行わないのが一般的である。

本発明は上記実情を考慮して創作されたものであり、その目的は、正面視略コ字状をなす連結具本体の外周面に係合要素を備えるだけでなく、連結具本体の内周面に対して被着体を容易に着脱することのできる被着体と連結具との連結構造及び連結具を提供することを目的とする。

本発明の被着体と連結具との連結構造は、連結具と、被着体とを備えている。 連結具は、正面視略コ字状の連結具本体と、連結具本体の正面視略コ字状の外周面から突出する係合要素と、正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素からなる面ファスナーの内側雄要素群とを備える。また連結具は、連結具本体と内側雄要素群とを一体成型してある。 被着体は、多数の雌要素からなる面ファスナーの雌要素群を備える。 そして連結具は、被着体の端部における表裏面を挟む状態で装着され、内側雄要素群を被着体の雌要素群に係合させて連結することを特徴とする。

また係合要素が設けられる連結具本体の外周面に対して被着体を容易に着脱すると共に、連結具の成形を容易にするには、次のようにすることが望ましい。 すなわち被着体はその表裏面に前記雌要素群を備えるものとする。また連結具は、連結具本体と、連結具本体の正面視略コ字状の外周面から突出する多数の係合要素としての雄要素からなる面ファスナーの外側雄要素群と、内側雄要素群とを備えると共に、連結具本体と外側雄要素群と内側雄要素群とを一体成型してあることである。

次に本発明の連結具について述べる。本発明の連結具は、前記したように、正面視略コ字状の連結具本体と、連結具本体の正面視略コ字状の外周面から突出する係合要素と、正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素からなる面ファスナーの内側雄要素群とを備え、連結具本体と内側雄要素群とを一体成型してあることを特徴とする。

また係合要素が設けられる連結具本体の外周面に対して被着体を容易に着脱すると共に、連結具の成形を容易にするには、次のようにすることが望ましい。 すなわち、連結具は、連結具本体と、連結具本体の正面視略コ字状の外周面から突出する多数の係合要素としての雄要素からなる面ファスナーの外側雄要素群と、内側雄要素群とを備えると共に、連結具本体と外側雄要素群と内側雄要素群とを一体成型してあることである。

さらに連結具のより具体的な構成の一例としては、次のものがある。 すなわち連結具は、略平行な第1の面板及び第2の面板と、第1の面板と第2の面板の同じ側の端部を連結する接合部とから正面視略コ字状を形作る連結具本体と、正面視略コ字状の外周面であって第1の面板と第2の面板との少なくとも一方の外面から突出する係合要素と、正面視略コ字状の内周面であって第1の面板と第2の面板との少なくとも一方の内面から突出する多数の雄要素からなる面ファスナーの内側雄要素群とを備えるものである。

また内側雄要素群は、正面視略コ字状の内周面から突出していれば良く、例えば第1の面板と第2の面板の一方にのみ突出するものであっても良いが、被着体に対してより強固に連結するには次のようにすることが望ましい。 すなわち内側雄要素群は、第1の面板の内面から突出する多数の雄要素からなる第1の内側雄要素群と、第2の面板の内面から突出する多数の雄要素からなる第2の内側雄要素群とを備えることである。

また連結具は、その形態を変形可能なものとして、以下のものがある。 すなわち接合部は、少なくとも一部にヒンジ部を備えるものとする。そしてヒンジ部は、接合部を中心にして第1の面板と第2の面板とを開閉可能にすると共に、第1の面板と接合部と第2の面板とを一列に並べた状態で連結具本体と外側雄要素群と内側雄要素群とを一体成型することを可能とすることである。

さらに連結具は、正面視略コ字状の連結具本体の内周面には内側雄要素群のみを備えるものであっても良いが、連結具本体の内周面に被着体を位置決めして収容するには次のようにすることも可能である。 すなわち連結具は、第1の面板と第2の面板との少なくとも一方には反対側の面板へ向かって突出するストッパーを、正面視略コ字状の開口方向とは反対側の端部に備えることである。

また連結具は、その形態を殆ど変形不能なものとして、以下のものがある。 すなわち連結具本体は、弾性部材であって、正面視した場合に平時には略コ字状であり、平面視した場合には、前記第1の内側雄要素群の形成領域と、前記第2の内側雄要素群の形成領域とが分かれているものである。

さらに連結具は、連結具本体の外周面であって接合部の外面には何も備えていない構成であっても良いが、連結具を取扱い易くするには次のようにすることが望ましい。 すなわち連結具は、連結具本体の接合部から正面視略コ字状の開口方向とは異なる方向へ突出する操作部を備えることである。

本発明の被着体と連結具との連結構造、及び本発明の連結具によれば、連結具本体の内周面に備わる面ファスナーとしての内側雄要素群により、面ファスナーの雌要素群を備える被着体を連結具の内側へ着脱する作業が従来に比べて容易に行える。また連結具本体の外周面に備わる係合要素により、別の被着体へ取り付けることもできる。しかも連結具本体と内側雄要素群とを一体成型してあるので、連結具の成形も容易である。

また被着体の表裏面に前記雌要素群を備え、連結具本体の正面視略コ字状の外周面には多数の係合要素としての雄要素からなる面ファスナーの外側雄要素群を突出するものとすれば、連結具本体の外周面に対して被着体を着脱する作業が容易に行える。しかも連結具本体と外側雄要素群と内側雄要素群とを一体成型してあるので、連結具の成形も容易である。

さらに連結具は、略平行な第1の面板及び第2の面板と、第1の面板と第2の面板とを連結する接合部とから連結具本体を正面視略コ字状を形作るものとし、第1の面板と第2の面板の少なくとも一方の内面には内側雄要素群を備えているものであれば、雌要素群を備える被着体を連結具本体の内側へ着出する作業が容易に行える。

また連結具は、内側雄要素群が、第1の面板の内面から突出する第1の内側雄要素群と、第2の面板の内面から突出する第2の内側雄要素群とを備えるものであれば、連結具の内側を被着体により強固に連結することができる。

さらに連結具は、接合部が少なくとも一部にヒンジ部を備えているものであれば、第1の面板と接合部と第2の面板とを一列に並べた状態で連結具を一体成型し、正面視略コ字状とした状態の連結具の内側に被着体を連結することができる。

また連結具は、第1の面板と第2の面板との少なくとも一方にはストッパーを備えるものであれば、被着体の端面をストッパーで位置決めして、連結具の内側に被着体を連結することができる。

さらに連結具は、連結具本体が、弾性部材であって、正面視した場合に平時には略コ字状をなすものであれば、弾性によって略コ字状の開口幅を一時的に変更することにより、略コ字状の内側に被着体を連結できる。しかも平面視した場合には、第1の内側雄要素群の形成領域と、第2の内側雄要素群の形成領域とが分かれているので、連結具を一体成型することもできる。

また、連結具は、連結具本体の接合部から正面視略コ字状の開口方向とは異なる方向へ突出する操作部を備えるものであれば、連結具が取り扱いやすくなる。

本発明の第一実施形態の連結具を被着体に連結している状態を示す斜視図である。

第一実施形態の連結具の成形時の形態を示す平面図である。

図2の正面図である。

図2の下面図である。

図2の左側面図である。

図4のVI-VI線切断部の断面形状のみを示す端面図である。

第一実施形態の連結具の使用状態を示す拡大正面図である。

雄要素群の一例を示す拡大斜視図である。

第一実施形態の変形例を示す下面図である。

図9のX-X線切断部の断面形状のみを示す端面図である。

本発明の第二実施形態の連結具における成型時の形態を示す平面図である。

図11の正面図である。

図11の下面図である。

図11のXIV-XIV線切断部の断面形状のみを示す端面図である。

第二実施形態の連結具を被着体に連結している状態を示す拡大正面図である。

本発明の第三実施形態の連結具における成型時の形態を示す平面図である。

図16の正面図である。

図16の下面図である。

第三実施形態の連結具を被着体に連結している状態を示す拡大正面図である。

本発明の第四実施形態の連結具の形態を示す平面図である。

図20の正面図である。

図20の下面図である。

図20のXXIII-XXIII線切断部の断面図である。

第四実施形態の連結具を被着体に連結している状態を示す平面図である。

本発明の連結具の使用状態を示す説明図である。

本発明の連結具の使用状態を示す説明図である。

本発明の連結具の使用状態を示す説明図である。

本発明の連結具の使用状態を示す説明図である。

本発明の連結具の使用状態を示す説明図である。

本発明の第1実施形態の連結具1は、図1に示すように、連結具1としての骨格部分を構成する連結具本体2と、連結具本体2の一形態すなわち取付け時の形態としての正面視略コ字状の外周面から突出する多数の係合要素6(図示の例では係合要素は雄要素6である。)からなる面ファスナーの外側雄要素群3と、正面視略コ字状の内周面から突出する多数の雄要素6からなる面ファスナーの内側雄要素群4と、連結具本体2から正面視略コ字状の開口方向とは異なる方向へ突出する操作部5とを備えるものである。より詳しく言えば、外側雄要素群3は、正面視略コ字状の外周面のうち略平行な2つの面の一方から突出し、内側雄要素群4は、正面視略コ字状の内周面のうち略平行な2つの面の両方から突出している。以後、連結具1の各構成要素については、特段断りがない限りは、取付け時の形態である正面視コ字状を基本的形態として説明するものとする。

図1〜図7に示す連結具本体2は、略平行な第1の面板21及び第2の面板22と、第1の面板21と第2の面板22の同じ側の端部を連結する接合部23とを備える。より詳しく言えば、第1の面板21と第2の面板22とは対向する状態に配置されている。なお方向性については、この基本的形態を基準として、第1の面板21と第2の面板22との対向する方向を上下方向、より詳しく言えば両面板21,22の相対的な関係では第1の面板21側を上方向、第2の面板22側を下方向とする。また正面視略コ字状の開口方向を右方向、開口の深さ方向を左方向とする。さらに第1の面板21の一辺と接合部23の一辺とが繋がっている長さ方向を前後方向とし、図7の紙面の手前側を後方向、図7の紙面の奥側を前方向として以後説明する。

連結具1の成型時の形態は、図2〜図6に示すように、第1の面板21と接合部23と第2の面板22とを一列に並べた状態である。連結具本体2の形態は取付け時と成型時とで異なっており、その形態の変化を可能とするために、接合部23が設けられている。

前記接合部23は、第1の面板21と第2の面板22との対向する方向である上下方向に延びる中板24と、中板24の上端部と第1の面板21及び中板24の下端部と第2の面板22とをそれぞれ接続する一対のヒンジ部25,25とを備えている。中板24と一対のヒンジ部25,25とは何れも第1の面板21及び第2の面板22の接合部23側の辺の全長に亘って(前後方向の全長に亘って)延びている。 これら一対のヒンジ部25,25は正面視略円弧状となっており、一対の円弧の膨らむ方向は一対のヒンジ部25の間隔が離れる方向となっている。より詳しく言えば上側のヒンジ部25の円弧は上側に膨らみ、下側のヒンジ部25の円弧は下側に膨らんでいる。また各ヒンジ部25は、円弧状に湾曲する形態と一直線に延びる形態との変形を可能とする肉厚であり、第1の面板21と第2の面板22の肉厚よりも薄く形成されている。 一対のヒンジ部25,25は、中板24に対して第1の面板21と第2の面板22とを屈曲可能に連結しており、言い換えれば接合部23は、第1の面板21と前記第2の面板22とを屈曲可能に連結してある。それゆえヒンジ部25は、接合部23(中板24)を中心にして第1の面板21と第2の面板22とは開閉可能にする。すなわち両方の面板21,22の先端部(接合部23から遠い方の端部)が離隔したり接近したりすることが可能となる。

操作部5は、接合部23から正面視略コ字状の開口方向とは反対方向へ突出しており、指で摘ままれる部分である。また操作部5は、平面視して前後方向に長い略長方形状であって、略長方形状の四辺のうち接合部23とは反対側の辺は、前後方向の全長の中間部が接合部23から最も遠ざかる円弧状となっている。また操作部5は、正面視してその上面が断面円弧状の曲面形状となっている。より詳しく言えば、上面が接合部23から遠ざかるにつれて徐々に低くなっていく断面円弧状の曲面である。また、図7に示すように、操作部5の外面のうち第2の面板側の面(下面)は、下側に膨らむ円弧状のヒンジ部25の下面、及び第2の面板の下面よりも上側に位置している。それ故、後で詳述する被着体8としての第2の被着体82と操作部5の下面との係合時においては、操作部5の下面と被着体8との間にすき間Gが形成され、そのすき間Gにより連結具1を第2の被着体82から着脱する操作が行いやすい。

第1の面板21は、表裏面を平面としてある。表面は文字、模様等を施す装飾面であって、周縁部全周に対してそれよりも内側を段差状に隆起させている。また第1の面板21は、略矩形であって、接合部23から最も離れた一辺(右辺)にはその辺の中間部が接合部23側へ窪む凹部21aを備えている。この凹部21aは円弧状に窪んでおり、親指の腹側(爪とは反対面側)に接しやすくしてある。 第2の面板22も、表裏面を平面としてある。また第2の面板22は、その大部分を占める略矩形の部分と、略矩形状の部分の接合部23側の辺から接合部23に近づくにつれて前後幅が前後対称的に広くなる略台形状の部分とを備えている。基本的形態のとき平面視すると、第2の面板22の略台形状の部分は第1の面板21の接合部23側と重なり合い、第2の面板22の略矩形状の部分は、第1の面板21に重なり合う部分と、第1の面板21から張り出す部分とが形成される。 なお第1の面板21と第2の面板22の裏面とは、第1の面板21と第2の面板22とが対向する面であり、内面とも言い、第1の面板21の内面は下面、第2の面板22の内面は上面である。また第1の面板21と第2の面板22の表面とは、各々の内面とは反対の面であり、外面とも言い、第1の面板21の外面は上面、第2の面板22の外面は下面である。従って連結具本体2の正面視略コ字状の外周面のうち2面を両面板21,22の外面が形成し、正面視略コ字状の内周面のうち2面を両面板21,22の内面が形成している。

雄要素6は、面ファスナーのフックであって、図示の例ではJ字状である。また雄要素6は、各面板21,22から上又は下方向に突出し、突出した先端側で円弧状に膨らんでいる。また複数の雄要素6を所定間隔をあけて縦横に整列させたものが、雄要素列6aである。雄要素列6aの具体的な構造の一例が、雄要素6の具体的な構造の一例を含めて図8の拡大斜視図に示されている。説明の便宜上、図8の中において示す面板は第2の面板22とし、符号Xで示す方向を横方向、符号Yで示す方向を縦方向とする。複数の雄要素6は、第2の面板22の上面から縦横に間隔をあけて突出しており、各雄要素6に対して縦方向Yの手前側には第1の補強部61を、縦方向Yの奥側には第2の補強部62を第2の面板22から上方向に突出している。縦方向Yに並んだ複数の雄要素6,6は、交互に配置された左フックと右フックである。左フックは、上方向に立ち上がると共に、その頂部を左向きに延長しながら下方に向かう形状であり、右フックは上方向に立ち上がると共に、その頂部を右向きに延長しながら下方に向かう形状である。そして第1の補強部61は、各雄要素6の頂部付近まで第2の面板22から突出し、第2の補強部62は、第1の補強部61よりも低い位置まで第2の面板22から突出している。このような第1の補強部61、左フックの雄要素6、第2の補強部62、第1の補強部61、右フックの雄要素6、第2の補強部62が、この順番を繰り返して縦方向Yに一直線に並んでおり、これらは縦方向Yに一体成形されている。この第1の補強部61と第2の補強部62に雄要素6は挟まれることにより、雄要素6が雌要素(図示せず)から外れる際や、雄要素6が金型からの型抜き時に外れる際に、雄要素6の耐久性を高めてある。このようにして縦方向Yに一体成形されたものが、横方向Xに間隔をおいて形成されて、雄要素例6aが形成されている。

外側雄要素群3は、第1の面板21の外面の周縁部を除く領域に、雄要素列6aを複数列前後方向に所定間隔をあけて並列させたものである。

内側雄要素群4は、第1の面板21の内面から突出する多数の雄要素6からなる第1の内側雄要素群41と、第2の面板22の内面から突出する多数の雄要素6からなる第2の内側雄要素群42とを備える。第1の内側雄要素群41は、第1の面板21の内面の周縁部を除く領域に、雄要素列6aを複数列前後方向に所定間隔をあけて並列させたものである。第2の内側雄要素群42は、第2の面板22の外面の周縁部を除く領域に、雄要素列6aを複数列前後方向に所定間隔をあけて並列させたものである。

上記した連結具1は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン等の熱可塑性材料、或いは、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系などの熱可塑性樹脂ゴム弾性体など)により一体成型されたものである。つまり連結具本体2と操作部5と外側雄要素群3と内側雄要素群4とは射出成型によって一体成形される。外側雄要素群3と内側雄要素群4は、成型時にはアンダーカットである。従って連結具1を金型から型抜きをするために、エジェクタピンが金型の本体から出没する構造となっている。そしてエジェクタピンが連結具1を押し出す箇所を形成するために、前述したように第1の面板21や第2の面板22には周縁部を除く領域において雄要素列6aが所定間隔をあけて並列されており、この周縁部と所定間隔の部分が押出し箇所となる。

上記した本発明の第1実施形態の連結具1は、図1、図7に示すように、被着体8としての第1の被着体81及び第2の被着体82に取り付けられる。第1の被着体81と第2の被着体82は、ストラップであって、生地自体の表裏面には多数の被係合要素としての雌要素9からなる面ファスナーの雌要素群9aを備えている。雌要素9は生地の表面に突出するループであり、このループが雄要素6としてのフックに係合して連結される。

上記した第1実施形態の連結具1は、以下のようにして被着体8に装着される。まず第1の被着体81に連結具1を装着するために、使用者は、第1の面板21と第2の面板22とを開いておき、第1の被着体81の端面を中板24の内面に面で接触する状態として位置決めしながら、第2の面板22の上に第1の被着体81を載せる。そして、第1の面板21を閉じて、第1の被着体81の端部をその表裏面側から第1の面板21と第2の面板22とで挟むようにする。すると、第1の面板21と第2の面板22との内側雄要素群4が第1の被着体81の雌要素群9aに係合して連結される。このとき連結具1は、正面視して略コ字状となる。次に第2の被着体82に連結具1を装着するために、第2の面板22の外側雄要素群3を第2の被着体82の表裏面の片面に押し当てると、外側雄要素群3が第2の被着体82の雌要素群9aに係合して連結される。以上により第1の被着体81と第2の被着体82は、連結具1を介して連結されたものとなる。

本発明の第1実施形態の連結具1の変形例は、図9、図10に示すように、接合部23以外は第1実施形態と同じである。この接合部23の中板24は、第1の面板21と第2の面板22における接合部23側の辺の全長(前後方向全長)に亘って延びているが、中板24と第1の面板21とを接続するヒンジ部25、並びに中板24と第2の面板22とを接続するヒンジ部25は、いずれも2つである。各々2つのヒンジ部25,25が第1の面板21又は第2の面板22と中板24とを前後方向の両端部において接続している。従って各々2つのヒンジ部25,25の間は、空間部26となっている。この第1実施形態の連結具1の変形例は、前述した第1実施形態の連結具1と同様に、一体成型されたものである。従って連結具本体2が正面視略コ字状の形態となっているときに、成型時の形態に戻ろうとする復元がヒンジ部25に作用する。この復元力が、第1実施形態の連結具1で生じる復元力に比べると、小さくなっている。より詳しく言えば、各ヒンジ部25は、第1の面板21又は第2の面板22に接続している前後方向の全長が短くなっているので、第1実施形態の連結具1の変形例で生じる復元力は、第1実施形態の連結具1で生じる復元力に比べると、小さくなっている。したがって、第1実施形態の連結具1の変形例は、第1実施形態の連結具1に比べて、正面視コ字状となっている形態(第1の被着体81に連結している形態)を維持し易いものである。ヒンジ部25、空間部26の大きさ、形態などを変えることにより、ヒンジ部25に作用する復元力を調整できる。

本発明の第2実施形態の連結具1は、図11〜図15に示すように、連結具本体2と、連結具本体2の基本形態としての正面視略コ字状の外周面から突出する外側雄要素群3と、正面視略コ字状の内周面から突出する内側雄要素群4とを備えている点、連結具本体2が接合部23を中心にして第1の面板21と第2の面板22とを開閉可能である点では第1実施形態と同じであり、操作部5を備えていない点では第1実施形態と相違する。また本発明の第2実施形態の連結具1は、第1の面板21と第2の面板22の形状、並びに接合部23の数について、第1実施形態の連結具1と相違するものである。以下相違する点について詳述する。

第1の面板21は略台形状であって、台形を形成する平行な2辺のうち長辺を接合部23側の辺とし、平行な2辺のうち短辺を接合部23から最も遠い辺としてある。また第2の面板22は略長方形状である。 接合部23は、2つ設けられている。すなわち2つの接合部23,23は、第1の面板21と第2の面板22における接合部23側の全長の前後両側に離隔して配置されている。従って2つの接合部23,23の間は、空間部26である。各接合部23は、中板24と、中板24の上下端部と第1の面板21又は第2の面板22を繋ぐ一対のヒンジ部25とを備えている。中板24は、第1の面板21及び第2の面板22と略同じ肉厚としており、これらに対して各ヒンジ部25は、肉厚を薄くし、円弧状に湾曲する形態と一直線に延びる形態との変形を可能としてある。

第2実施形態の連結具1も、第1実施形態の連結具1と同様にして、使用者は第1の被着体81と第2の被着体82とに連結具1を連結する。この場合も中板24と第1の被着体81の端面とを面で接触する状態で位置決めできる。

本発明の第3実施形態の連結具1は、図16〜図19に示すように、連結具本体2と、連結具本体2の基本形態としての正面視略コ字状の外周面から突出する外側雄要素群3と、正面視略コ字状の内周面から突出する内側雄要素群4とを備えている点、連結具本体2が接合部23を中心にして第1の面板21と第2の面板22とを開閉可能としてある点では第1実施形態と同じであり、接合部23がヒンジ部25のみから構成されている点、操作部5を備えていない点、並びに被着体8としての第1の被着体81の端面を位置決めするストッパー29を備える点では第1実施形態と相違する。また本発明の第3実施形態の連結具1は、第1の面板21と第2の面板22の形状、並びに接合部23の形成範囲ついて、第1実施形態の連結具1と相違するものである。以下相違する点について詳述する。

ストッパー29は、連結具本体2の基本形態の状態において、第1の面板21と第2の面板22のうち一方における接合部23側の端部から対向する面板へ向かって突出しており、図示の例では第2の面板22の内面における接合部23側の端部から第1の面板21へ向かって突出している。またストッパー29は、前後方向に沿って延長しており、第2の面板22の前後方向の全長のうち前後端部を除いた範囲に形成してある。

第1の面板21は、正面視して接合部23側の端部を円弧面状に湾曲する形状としてある。より詳しく言えば、第1の面板21の接合部23側の端部は、その上面側が膨らむような円弧面であって、正面視略コ字状の連結具本体2の基本形態の状態において、第2の面板22への上下間隔が接合部23に近づくにつれて徐々に狭まるような円弧面である。また第1の面板21は、平面視して略矩形状とし、その矩形の接合部23側の辺が半円状に膨らむ形状となっている。しかも矩形の四辺のうち接合部23から最も遠い辺には凹部21aが形成されている。 また第2の面板22は、平面視して略矩形状であって、矩形の四辺のうち接合部23側の辺を半円状に膨らむ形状としてある。従って成型時の形態であれば、接合部23の両側に第1の面板21の半円状の辺と第2の面板22の半円状の辺とが対向することになり、これら半円状の2つの辺の前後方向中央部が接合部23で接続されている。つまりこれら半円状の2つの辺の前後方向中央部が接合部23の形成範囲となる。また接合部23は、全部をヒンジ部25としており、第1実施形態での中板24を備えていない。

第3実施形態の連結具1も、第1実施形態の連結具1と同様にして、使用者は第1の被着体81と第2の被着体82とに連結具1を連結する。この場合にはストッパー29と第1の被着体81の端面とを面で接触する状態で位置決めできる。

本発明の第4実施形態の連結具1は、図20〜図24に示すように、連結具本体2と、連結具本体2の基本形態としての正面視略コ字状の外周面から突出する外側雄要素群3と、正面視略コ字状の内周面から突出する内側雄要素群4と、操作部5を備えている点では第1実施形態と同じであり、連結具本体2が平時には正面視略コ字状である点すなわち連結具本体2が開閉可能ではない点では第1実施形態と相違する。また本発明の第4実施形態の連結具1は、第1の面板21と第2の面板22の形状、並びに接合部23の形成範囲ついて、第1実施形態の連結具1と相違するものである。以下相違する点について詳述する。

連結具本体2は、平面視して略矩形の枠状の第1の面板21と、第1の面板21の枠の内側に形成される開口部21bの下側に大部分が配置される第2の面板22と、第1の面板21と第2の面板22との同じ側の端部であって対向する部分の間を連結する接合部23とを備えている。また連結具本体2は、弾性部材であって、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン等の熱可塑性材料、或いは、ポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリ塩化ビニル系などの熱可塑性樹脂ゴム弾性体など)の射出成型により一体成型されたものである。連結具本体2は、正面視した場合に平時には略コ字状であり、弾性によって略コ字状の開口幅(上下幅)を一時的に変更可能としている。

平面視した場合に、第1の面板21と第2の面板22とは、接合部23側の端部だけで重なり合っている。つまり第1の面板21と第2の面板22とは互いの大部分において重なり合っていない。 より詳しく言えば、第1の面板21は、平面視して略矩形の枠状のうちコ字状の部分が、第2の面板22とは重なり合っておらず、このコ字状の部分の内面(下面)に第1の内側雄要素群41を形成してある。図示の例では第1の面板21は、コ字状の部分における両端部の内面に第1の内側雄要素群41を形成してある。 また第2の面板22の大部分は、開口部21bの真下に位置しているので、第1の面板21と重なり合っておらず、この大部分の内面(上面)に第2の内側雄要素群42を形成してある。従って平面視した場合には第1の内側雄要素群41の形成領域と第2の内側雄要素群42の形成領域とは、分かれている。なお外側雄要素群3は、第2の面板22の外面(下面)に形成してある。

接合部23は、第1の面板21と第2の面板22とを接続する細長い板状であって、その前後両端は第1の面板21の前後端にまで達している。接合部23の肉厚は、第1の面板21や第2の面板22と遜色のない厚みであって、図示の例では第1の面板21や第2の面板22よりも厚く形成されている。従って接合部23は、第1実施形態のようなヒンジ部25が無く、いわば中板24だけで形成されているものと言える。 操作部5は、接合部23から(より詳しく言えば、接合部23の前後長の全域から)第2の面板22とは反対側に突出する平面視略矩形状の板である。また操作部5の表面(上面)は装飾面となり、操作部5の裏面(下面)は、第2の面板22と面一となっており、この裏面にも周縁部を除いた領域に多数の雄要素6からなる面ファスナーの雄要素群6bを備えている。この雄要素群6bも、複数の雄要素列6aが所定間隔をあけて並列したものとなっている。

上記した第4実施形態の連結具1は、以下のようにして被着体8に装着される。まず第1の被着体81に連結具1を装着するために、使用者は、連結具1の弾性を利用して第1の面板21と第2の面板22とを開口幅が広がるように押し開く。そして第1の被着体81の端面を接合部23の内面に面で接触する状態として位置決めしながら、押し開く力を緩めると、第1の面板21と第2の面板22との開口幅が連結具1の復元力によって狭まり、第1の被着体81の端部がその表裏面側から第1の面板21と第2の面板22とで挟まれる。すると、第1の面板21と第2の面板22との内側雄要素群4が第1の被着体81の雌要素群9aに係合して連結される。このとき連結具1は、正面視して略コ字状となる。次に第2の被着体82に連結具1を装着するために、第2の面板22の外側雄要素群3と操作部5の雄要素群6bを第2の被着体82の表裏面の片面に押し当てると、外側雄要素群3と雄要素群6bとが第2の被着体82の雌要素群9aに係合して連結される。以上により第1の被着体81と第2の被着体82は、連結具1を介して連結されたものとなる。

なお本発明の連結具1は正面視略コ字状の内周面に被着体8の端部を連結して使用するものである。そして被着体8の端部とは、図25に示すように被着体8の長手方向の端部であっても良いし、図26に示すように被着体8の幅方向の端部であっても良い。

また本発明の連結具1に用いる被着体8は、第1の面板21と第2の面板22に挟まれる部分については、雌要素9となる部分(例えばループ状の形態の部分)があればよく、図27に示すようにストラップであっても良いし、図28に示すように、表面にループ状の形態を備えた生地(例えばニット、不織布なども含む)の包帯やテープであっても良いし、図29に示すように衣服の一対の合わせ目であっても良い。

本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば連結具1の形状は、正面視略矩形状に限らず、円形等の他形状であっても良い。さらに、被着体8の一端部表裏を多数の被係合要素としての雄要素(繊維性のフック材)6からなる雄要素群6bとし、一端部以外の表裏を雌要素9からなる雌要素群9aから形成し、一方、連結具1は連結具本体2の外周面に多数の係合要素としての雌要素9からなる面ファスナー片の雌要素群9aを貼着してなるものとすることも可能である。また連結具本体2の外周面には多数の係合要素6を備えるものに限らず、1つ又は複数(多数とは言い難い程度の数量)の係合要素6を備えるものであっても良い。図示しないが、この場合の係合要素6の一例としてはキノコ状のボタン部材が挙げられる。ボタン部材の一例は、連結具本体1の外周面から突出する棒状の軸部と、軸部の先端部で傘状に広がる頭部とを備えるものである。この場合被着体8としての第2の被着体82には被係合要素としての係合孔(生地の厚み方向に貫通する係合孔)を備えるものとし、この係合孔に軸部を貫通させた状態で連結具本体2と頭部との間に第2の被着体82を挟むようにして、連結具1と第2の被着体82を連結することができる。従って係合要素は、雄要素6や雌要素9に限られない。

1 連結具 2 連結具本体 21 第1の面板 21a凹部 21b開口部 22 第2の面板 23 接合部 24 中板 25 ヒンジ部 26 空間部 29 ストッパー 3 外側雄要素群 4 内側雄要素群 41第1の内側雄要素群 42第2の内側雄要素群 5 操作部 6 雄要素 6a雄要素列 6b雄要素群 61 第1の補強部 62 第2の補強部 8 被着体 81第1の被着体 82第2の被着体 9 雌要素 9a雌要素群 G すき間 X 横方向 Y 縦方向

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