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申请号 JP52390295 申请日 1995-03-09 公开(公告)号 JPH09510129A 公开(公告)日 1997-10-14
申请人 ブリティッシュ ユナイテッド シュー マシーナリー リミテッド; 发明人 ジョン ディヴィス; テランス ジョン ブラウン;
摘要 (57)【要約】 靴底起毛装置は、靴サポート(10)及び工具支持手段(12)間に存在する工具支持部材(50)を含む工具支持手段(12)を備えており、靴サポートは、靴サポート(10)に支持された靴底に対し、長手方向、幅方向及び高さ方向に動作する。 靴サポート部材(50)は、回転ラジアルワイヤブラシの形態の一つの起毛工具(698)を支持し、そのブラシは垂直軸を中心としてスイベル運動するように取り付けられている。 これらの動作をさせる種々のモータ(34,66,84,148)は、数値制御モータであり、プログラム命令を使ってのコンピュータ制御が靴底に沿った工具の経路を決定する。 種々の動作を行う靴サポート部材(50)を支持しているのは、二つの平行リンク機構(44,46,50;42,46,50,58)で、工具取付体に軽さと剛性を持たせる一方で、工具を靴底に対して高さ方向に保持する。 ブラシを旋回させるため、モータ(110)自体は、靴サポート(10)に対し、工具支持部材(50)が幅方向及び高さ方向に運動している間、ベルトに張 力 を維持させるために運動可能となっている。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 所定の経路に沿って移動する間につり込み靴を連続的に加工する装置であって、 露現したら直ぐに加工を行う部分を有するつり込み靴を支える靴サポート(1 0)と、 靴のその様な部分を加工する工具(698)を支持するための工具支持部材(50) を含んだ工具支持手段(12)と、 靴サポート(10)と工具支持部材(50)とを靴の加工すべき部分の長手方向に相対的に運動させる第一駆動手段(34)と、そして、 靴サポート(10)に対し、工具支持部材(50)を靴の加工すべき部分の幅方向及び高さ方向に相対的に運動させる第二、第三手段(66,84)とを備えて構成されており、 前記工具支持部材(50)は、二つの平行リンク機構(44,46,50;42,46,58,50/60 )の一部を形成し、 その内の第一平行リンク機構(44,46,50)を介して前記部材(50)は第二駆動手段(66)に作動的に連結されていて、それによって、前記部材、従って、それによって支持された工具(698)は靴サポートに対して幅方向に動くことができ、 その内の第二平行リンク機構(42,46,58,50/60)は、前記部材(50)と第一平行リンク機構(44,46,50)の各側に配置された二つの平行リンク(42,46,58,60)から構成されており、これを介して、前記部材(50)が第三駆動手段(84)に連結していて、これによって、前記部材(50)、従って、それに支持されている工具(698)が靴サポート(10)に対して高さ方向に動くことを特徴とする装置。 2. 請求項1に記載の装置において、 それぞれが二つの平行なリンク(46,58)を有している第二平行リンク機構(42 ,46,58,50/60)の二組の平行リンク(42,46,58,60)は、 二つの平行なリンク(46,58)のそれぞれの一端が、二組間で支持されている工具支持部材(50)に軸支されており、 第一平行リンク機構(44,46,50)が、二つのサポート(42)に旋回運動可能に取付けられた横断部材(44)を持っており、 二つのサポート(42)が、工具支持手段(12)の一部を成すと共に、その各側に配置されており、 各組の平行リンク(42,46,58,60)のリンク(46)の少なくとも一つの他端が二つのサポート(42)に軸支されていることを特徴とする装置。 3. 請求項2に記載の装置において、 各組の平行リンク(42,46,58,60)の別リンク(58)の他端は、横断部材(44)用サポート(42)の一つにそれぞれ軸支されていることを特徴とする装置。 4. 請求項1に記載の装置において、 第二、第三駆動手段(66,84)は、工具支持部材(50)を、靴サポート(10)、従って、加工される靴の部分の幅方向及び高さ方向に運動させることを特徴とする装置。 5. 工具支持手段(12)が回転工具(698)を支持するように配設されており、さらに、モータ(110)を有する工具駆動手段(110,120,122,124,676,678,700,702,704, 708,710,712)が、回転工具を回転させるために設けられてなる請求項1に記載の装置において、 前記モータ(110)は、連続ベルト機構(122)を介して、作動的に工具(698)に連結されており、 モーター(110)は、連続ベルト機構(122)に吊り下げ保持され、それによって、前記機構は、靴サポート(10)に対して靴支持部材(50)が高さ方向に動くようにされているため、張力がかかった状態になることを特徴とする装置。 6. 請求項5に記載の装置において、 モータ(110)は、高さ方向に動くように、工具支持手段(12)に軸支されたモータ支持部材(112)に支えられていることを特徴とする装置。 7. 請求項6に記載の装置において、 モータ(110)に一定した圧力を加えるために手段(118)が設けられており、それによって、連続ベルト機構(112)の張力はほぼ一定になることを特徴とする装置。 8. 請求項5に記載の装置において、 モータ(110)は可逆モータであることを特徴とする装置。 9. 工具支持手段(12)は、回転工具(698)が支えられている工具支持シャフト(67 4)を備えてなる請求項5に記載の装置において、 前記モータ(110)が第一駆動プーリ(120)を支持する出力シャフトを有し、 工具駆動手段(110,120,122,124,676,678,700,702,704,708,710,712)が、さらに、ベアリング機構(672)を介して工具支持シャフト(674)と連結し且つ一本の連続駆動ベルト(122)で第一駆動プーリ(120)に作動的に連結された第二駆動プーリ(676)を有し、 各駆動プーリ(120;676)は、それと関連するベルト整列手段(124;130)を持ち、それによって、プーリとそれに関連するベルト整列手段との間に延びるベルト(122)の部分は、工具支持部材(50)の高さ方向位置に関係なく、プーリの回転軸に対して垂直な平面内に延在せしめられ、 第二駆動プーリ(676)に関連するベルト整列手段(130)は、ベルト(122)を横断する共通の回転軸(134)上にある二つのローラ(130)を持ち、 前記ローラ(130)は、工具支持部材(50)上で旋回可能に取付けられたキャリヤ(132)に支持されており,従って、工具支持手段(12)が幅方向に運動できるようにローラ(130)を保持してなることを特徴とする装置。 10. 請求項9に記載の装置において、 リンク(136)は、ローラ(130)のためのキャリヤ(132)と工具支持手段(12)との間に延在し且つそれらに軸支されており、これにより、工具支持部材(50)が幅方向に動くと、キャリヤ(132)の対応する軸回転運動が起こり、ローラ(132)の回転軸をベルト(122)の部分に対して直角又はもぼ直角に維持するようにローラを再整列させることを特徴とする装置。 11. 請求項9に記載の装置において、 第一駆動プーリ(120)に関連するベルト整列手段(124)は、二つの別のプーリ(124)を有し、その上で、ベルト(122)は、前記第一駆動プーリ(120)の「上流」 及び「下流」に掛け渡され、 二つの別プーリ(124)は、回転軸に垂直な軸(128)を中心にして、各々個別に旋回運動をするように取付けられており、それによって、工具支持部材(50)が靴サポート(10)に対し幅方向に運動できるように保持してなることを特徴とする装置。 12. 請求項11に記載の装置において、 工具駆動手段(110,120,122,124,676,678,700,702,704,708,710,712)のモータ(110)は、各別プーリ(124)のベルト係合表面の正接が第一駆動プーリ(120)のベルト係合表面に正接して通過するように取付けられており、後者の表面は、靴サポート(10)に対する工具支持部材(50)の高さ方向の動きに対応して、靴サポート(10)の幅方向にベルト(122)を動かす大きさになされてなることを特徴とする装置。 13. 所定の経路に沿って移動する間につり込み靴を連続的に加工する装置は、 露現したら直ぐに加工を行う部分を有するつり込み靴を支える靴サポート(10) と、 靴のその様な部分を加工する工具(698)を支持するための工具支持部材(50) を含んだ工具支持手段(12)と、 靴サポート(10)と工具支持部材(50)とを靴の加工すべき部分のそれぞれ長手方向、幅方向及び高さ方向に運動させる、第一、第二及び第三駆動手段(33,66,8 4)と、 を備えて構成されて成り、 工具(698)は、靴部分の高さ方向の軸(680)を中心にスイベル運動をするように工具支持部材(50)に支持されていて、第四駆動手段(148)はその様なスイベル運動を起こすために設けられており、 第四駆動手段(148)も、また、工具支持部材(50)に支えられており、 さらには、工具支持手段(12)は、 工具支持部材(50)を支え、第一平行リンク機構を介して、前記部材を第二駆動手段(66)に作動的に連結せしめ、これによって、前記部材は靴サポート(10)に対して幅方向に動く第一平行リンク機構(44,46,50)と、 やはり、工具支持部材(50)を支え、第二平行リンク機構(42,46,58,50/60)を介して、前記部材が第三駆動手段(84)に作動的に連結せしめ、これによって、前記部材が靴サポート(10)に対して高さ方向に動く第二平行リンク機構と、 を備えて構成されて成ることを特徴とする装置。 14. 所定の経路に沿って移動する間につり込み靴を連続的に加工する装置は、 露現したら直ぐに加工を行う部分を有する靴を支える靴サポート(10)と、 靴のその様な部分を加工する回転工具(698)を支持するための工具支持部材( 50)を含んだ工具支持手段(12)と、 回転工具を回転させるための、モータ(110)を含んだ工具駆動手段と、 靴サポート(10)と工具支持部材(50)とを靴の加工すべき部分の長手方向に相対運動させる第一駆動手段(34)と、 工具支持部材(50)を靴サポート(10)に対し靴のそのような加工すべき部分の幅方向及び高さ方向にそれぞれ相対的に運動させる、第二及び第三駆動手段(66, 84)と、 を備えて構成されて成り、 工具駆動手段のモータ(110)は、連続ベルト機構(122)を介して、工具(698) に作動的に連結されており、 モータ(110)は連続ベルト機構(122)によって吊り下げ保持され、それによって、前記機構は、靴サポート(10)に対して工具支持部材(50)が高さ方向に動くようにされているため、張力がかかった状態になされていることを特徴とする装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 つり込み靴を連続的に加工する装置技術分野 本発明は、所定の経路に沿って、移動する間につり込み靴を連続的に加工する装置、又はその改良に関するものである。 特に、露現したら直ちに加工を行う部分を有するつり込み靴を支える靴サポートと、靴のその様な部分を加工する工具を支持するための工具支持部材を含んだ工具支持手段と、靴サポートと工具支持部材とを靴の加工すべき部分の長手方向に相対的に運動させる第一駆動手段と、 そして、靴サポートに対し工具支持手段を靴の加工すべき部分の幅方向及び高さ方向に相対的に運動させる第二及び第三駆動手段から成っている。 背景技術 この様な装置は米国特許出願第3,077,098 号に記載されている。 この装置では、工具支持部材は、それを介して工具が第三駆動手段に連結される平行リンク機構に固定されており、それによって、装置の作動中、工具支持部材が靴サポートに対して高さ方向に動くようにされている。 さらに、前記平行リンク機構自体が取付けられている取付板を持つ別の平行リンク機構が設けられている。 この第二の平行リンク機構は、テンションスプリングという形態をとった第二の駆動手段に連結されており、従って、取付板及びそれに支持された工具を靴サポートに対して幅方向に付勢する。 この装置では、さらに、工具の高さ方向の位置は、工具と靴底との接触によって決定される。 第三駆動手段は、一定の圧の提供源となる。 一方、工具の幅方向の動きは取付プレートに連結された靴係合部材によって制御される。 従って、工具は、靴の稜線(feather line)の部位における靴の輪郭で定まる経路によって移動せしめられる。 さらに、本装置は、モータの形態をとる工具駆動手段を持っている。 モータは、装置のフレーム部分に取り付けられ、 且つ可撓性を有するスプラインドライブシャフトによって工具に接続されている。 工具は、「エンドミル」タイプ(即ち、「カップ」ブラシ)タイプの回転式起毛ブラシである。 装置フレーム上に工具駆動手段のモータを取り付けることは慣性の点で有益であり、同様の理由で、2つの平行リンク機構を用いている。 これは、特に、一方のリンク機構が他方のリンク機構をタワー状に支持するという理由により、装置は大きいままであるにもかかわらず、軽さという利点の他に所望レベルの剛性を保持させる。 さらに、(工具を絶対的に高さ方向に動かす駆動手段を備えるよりもむしろ)工具の高さ方向の位置決定を靴との接触に頼っているので、そして( 工具を幅方向に移動する絶対的な駆動手段を備えるよりもむしろ)工具の靴底の幅方向の位置決定を靴の輪郭を感知することに依存しているので、加工、とりわけ、内部のウエスト部位が曖昧な輪郭を持つハイヒール靴を加工しなければならない場合に、この装置では正確とはいえない。 発明の目的 本発明の様々な目的の一つは、加工経路の精密制御を可能とするコンパクトな構造を備えた、所定の経路に沿ってつり込み靴を連続的に加工する改善された装置を提供することである。 発明の開示 以下、靴底の縁部分に沿って連続的に起毛加工を行う起毛装置の一実施例に基づいて、本発明を説明する。 図示された装置は、露現したら直ぐに加工される縁部分を有する、逆さまのつり込み靴を支持する靴サポートを含んでいる。 さらに、図示された装置は、そのような靴底の縁部分を加工する工具を支持するための工具支持部材を含む工具支持手段も備えている。 従って、前記の工具は、起毛されるべき靴底の上方に加工のための表面部分を備えて取り付けられている。 靴底に対して工具を所定の経路に沿って動かすために、図示された装置は、さらに、第一、第二及び第三駆動手段を備えている。 それらによって、靴サポートと工具支持手段とは、それぞれ、靴底の長手方向、幅方向、高さ方向に相対的に運動せしめられる。 特に、図示された装置では、靴サポートは、靴底の長手方向へ運動するよう取付けられており、靴を工具の下方の位置において上記方向に支持する。 そして、その様な長手方向の運動が靴サポートによってなされる間、靴底の縁部分の輪郭に対応する所定経路に沿って工具が動かされる様に、工具支持部材は靴底の幅、高さ両方向に運動せしめられる。 第一、第二及び第三駆動手段は、好ましくは、数値制御モータ、例えば、ステッピングモータとされる。 各モータは、起毛される靴底の型(そして、必要であればサイズも)に対応した、デジタル化された座標軸値を含むプログラム命令に一致したコンピュータ制御下で作動する。 (図示された装置の制御面については、欧州特許出願第0 043 645 号で触れられている。) 図示された装置の工具支持手段は、第一及び第二平行リンク機構を持つ。 それらの各平行リンク機構により、工具支持部材は支えられ、また、それらを介して、工具支持部材はそれぞれ第二及び第三駆動手段に作動的に連結される。 これによって、前記部材は靴底に対して幅方向、高さ方向に動かされ、故に、工具も、 靴底に対して幅方向、高さ方向に動かされる。 二つの平行リンク機構を備えることによって、工具支持手段は、靴底の縁部分に沿って工具を連続的にたどらせるのに十分な剛性を有する。 しかし、同時に、工具支持手段の構造は軽量なため、 システムの慣性は比較的低くなる。 特に、図示された装置では、工具支持部材が双方の平行リンク機構の一部を形成し、第二平行リンク機構は、工具支持部材の各側に取付けられ、第一平行リンクの一部をも形成している二組の平行リンクを備えているという程度において、 二つの平行リンク機構は機械的に一体的とされている。 また、特に、二組の平行リンクは、それら二組の間で支えられている工具支持部材に、それぞれの片端が軸支された二つの平行なリンクをそれぞれ持つ。 そして、さらに、第一平行リンク機構は、工具支持部材と、工具支持手段の一部を成し、且つその各側に取付けられた平行横断部材とを備える。 各組の平行なリンクの少なくとも一つは、軸支結合で工具支持部材を横断部材に連結させている。 この様な機構を利用することにより、横断部材上への平行なリンクの軸支結合によって、工具支持部材は幅方向に動くことができる。 同時に、横断部材と一緒に高さ方向に旋回する平行なリンクによって、高さ方向にも動くということが分かる。 米国特許出願第3,077,098 号に記載されている装置は、靴底の片側だけに沿って加工するようになっており、靴底の反対側を加工する同様の鏡対称の装置が必要である。 その結果として、この装置では、工具は工具支持部材に固定度で取り付けられている。 しかしながら、特にハイヒール靴を加工する場合は、工具の傾斜度を変化させることが望ましいかもしれないが、この装置はそのような設備を備えていない。 他方、図示された装置の場合、ブラシが起毛をするために回転すると、靴底のつり込み縁を常に内側に「拭く」ようにするために、回転ラジアルワイヤ起毛ブラシである工具が靴底全体の周囲の経路に沿って動くようになっている。 工具は、靴底の高さ方向に延びる軸を中心としてスイベル運動をするように、工具支持部材に支持されている。 さらに、この様なスイベル運動をさせるために、装置の第四駆動手段が設けられている。 前記第四駆動手段は、工具支持部材に支えられている。 これにより、工具支持部材が靴底の幅方向と高さ方向に、靴サポートに対して相対的に動かされると、工具支持部材は工具だけでなくそれと一緒に第四駆動手段をも支える。 図示された装置の第四駆動手段は、例えはステッピングモータといった、数値制御モータをも備えている。 このモータは、 コンピュータ制御の下、プログラム命令に一致して作動する。 工具支持手段の独特な構造のゆえ、工具がスイベルする軸は、靴底が幅方向及び/又は高さ方向に動こうとも常に靴底に対して一定に保たれる。 工具(ラジアル起毛ブラシ)を回転させるために、図示された装置は、連続ベルト機構を介して工具に作動的に連結されるモータを含む工具駆動手段を持つ。 さらに、図示された装置は、連続ベルト機構を張力を持った状態で維持するために、工具支持部材の靴サポートに対する高さ方向の運動が起こった時も、モータが連続ベルト機構によって吊り下げ保持されたままとなるように、モータを取り付けている。 特に、モータが高さ方向に動くように、モータ支持部材は工具支持手段に軸支されている。 構造的には、工具が上方に動くとモータが下方に、あるいはその逆に動くようになっている。 連続ベルト機構の張力を一定に又はほぼ一定に保つために、モータ支持部材、従って、モータ自体に一定の下方への圧力を加える気体シリンダというさらなる手段を備えている。 従来の張力付与プーリに比べてのこの様な機構の一つの利点は、モータが(研磨又は再研磨中、起毛ブラシの回転方向は逆でなければいけないことから)可逆モータであり、通常、ベルトの各「リーチ」に従来周知の張力付与プーリを設けることが必要であることから、図示された装置の場合、モータの取付け方式が、 回転方向に関係なく張力を保つような構造であるということである。 図示された装置の起毛工具を回転させる機構について特に言及すると、工具駆動手段のモータは、第一駆動プーリを支持する出力シャフトを持つ。 そして、工具駆動手段は、工具支持シャフトと連結されている第二駆動プーリを備え、この工具支持シャフトは、工具支持手段の一部を形成すると共に、その上に、ギヤ機構を介して接続された回転工具が支えられている。 さらに、第一、第二駆動プーリは、(工具駆動手段の連続ベルト機構を構成する)一本の連続駆動ベルトによって作動的に連結されている。 工具駆動手段のモータが工具支持部材と一緒に運動するように取付けられていないので、工具支持部材を靴底に対して高さ方向、 幅方向に動かすように工具支持部材が旋回する時、二つの駆動プーリの関係はそれに応じて変化することが分かる。 フレームに対する工具支持部材の高さ方向の位置にかかわらず、各プーリに隣接するベルト部分がそれ用のプーリの回転軸に対して垂直な平面内に延在することを確実にするために、各駆動プーリはそれと関連するベルト整列手段を有している。 さらに、第一駆動プーリの場合、ベルト整列手段は二つの別プーリを有し、駆動プーリの「上流」及び「下流」においてベルトがそれら別プーリの周囲に掛け渡される。 二つの別プーリは、その回転軸に垂直な軸を中心としてそれぞれ個別に旋回運動可能に取り付けられており、従って、靴サポートに対しての工具支持部材の幅方向の動きに適用する。 逆に、第二駆動プーリの場合、ベルト整列手段はベルトの横断方向の共通軸上にある二つのローラを持つ。 前記ローラは、工具支持部材上に旋回運動可能に取付けられたキャリヤによって支持されており、従って、工具支持手段の幅方向の動きにローラは適用する。 図示された装置では、工具駆動手段のモータは、各別プーリのベルト係合表面の正接が第二駆動プーリのベルト係合表面に正接して通過するように取付けられている。 この後者の表面は、靴サポートに対する工具支持部材の高さ方向への運動に対応する靴サポートの長手方向のベルトの動きに適応させる寸法になっている。 特に、工具駆動手段のモータの出力シャフトの軸は、靴底の長さ方向に平に延び且つ工具支持手段の後ろ側に突き出る(即ち、靴サポートから離れて)。 逆に、第二駆動プーリは、工具支持手段の前部にあり、その回転軸は垂直方向に、またはほぼ垂直方向に延びている。 二つの駆動プーリ間を作動的に連結させるため、ベルトは90度偏向される。 事実、そのような方向転換は二つの別プーリによってなされる。 さらに、様々なプーリの幾何図形的配列により、第一駆動プーリとそれと関連するベルト整列手段、即ち、二つの別プーリの間で、ベルトは90度偏向される。 そして、また、第二駆動プーリとそれと関連するベルト整列手段、 即ち二つのローラの間でもベルトは90度偏向される。 また、ローラのためのキャリヤと工具支持手段間に且つそれらに軸支されたリンクを備えることも好ましいことが分かる。 これによって、工具支持部材の幅方向への運動が起きると、それに対応するキャリヤの旋回が起こり、ローラをその回転軸がベルト部分に対して直角に又はほぼ直角の状態に保つように再整列する。 図示された装置が、靴底の縁部分に沿って起毛加工を連続的に行う装置であるのに対して、本発明に類似する他の装置には、例えば、靴底の縁部分や靴の側面に接着剤を付ける装置や、靴の側壁面に沿って連続起毛加工をする装置、または、この様な加工の一つ又は二以上を合体した装置、例えば、靴底の縁部や側壁面を起毛するといった装置などが含まれる。 本発明の幾つかの態様は、添付の請求項1,12,13にて述べられている。 本発明の上記及び他の様々な目的並びに幾つかの態様は、図示された装置の添付図を参照しながら、以下の詳細な説明により、より明らかになる。 そして、勿論、本装置は、本発明を限定するのではなく、単にそれを例示するために選ばれたものである。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の一実施例である起毛装置の側面図である。 図2は、本発明の一実施例である起毛装置の平面図である。 図3は、図1のIII-III線に沿ってとった断面図で、起毛装置の駆動手段の様々なモータやその他の特徴を示している。 図4は、起毛装置の部分正面図で、起毛工具の詳細やその取付け方を示している。 図5は、図4に示された装置の部分側面図であるが、工具及びその取付け部分は90度偏向されていると共に、図示された起毛装置のほこり抽出システム部分を示している。 発明を実施する最良の形態 以下に説明する装置は、靴底の縁部位に沿って起毛加工を行うものである。 本装置は、一般的に10と示されている靴サポートと、一般的に12と示されている工具支持手段から成っている。 靴サポートは、装置のフレーム14内において、靴サポートにより支えられている靴底の長手方向に直線運動するように取付けられている。 そして、工具支持手段は、以下に説明するように、前記のフレームに支持されている。 図示された装置の靴サポート10は、概ね英国特許出願第2,077,090 号に記載されている靴サポートと同様であり、従って、露現されると直ぐに加工される靴底の縁部位を有する逆さまの靴を支えるように配置されている。 図中の装置において、靴サポート10は、フレーム14に支えられている二つのシャフト16に沿って、 直線経路に沿ってスライド運動するように取り付けられている。 特に、靴サポートのフレーム18は、その様なスライド運動をするためにブロック20に取付けられている。 さらに、左側のブロック20(図3において)は、それより吊下したクランプ22を有しており、クランプ22は靴サポート10の移動経路の両端において、二つのプーリー26に掛け渡されたベルト24に固定されている。 プーリー26の内、前部のものは(図1において右)ベルト28(図3)によって駆動される。 ベルト28 は、装置フレーム14に取付けられたステッピングモータ34の出力シャフト32上に支持された駆動プーリ30に掛け回されている。 ステッピングモータ34は、図示された装置において第一駆動手段を構成するもので、工具支持手段12に対して靴サポート10を靴サポートに支持された靴底の長手方向に相対的に運動させる。 工具支持手段12は、フレーム14に固定して取付けられているベース40(図1) を備えている。 ベース40上から直立した二つの支持部材42は、それぞれ、靴サポートの移動経路の各側に一つ配置されている。 横断部材44(図3)は、支持部材42に参照番号54の位置で軸支されており且つ両支持部材42間に延在している。 そして、横断部材44の各端部においては、適切な支持部材42と隣り合って、前方向に向かって伸びているアーム46が、靴サポート10の移動経路の幅方向に旋回運動可能に参照番号52(図2)の位置で取付けられている。 ほぼ平らな頂面を持つ鋳物からなる工具支持手段50は、ボールジョイント48により二つのアーム46の前端部に相互に連結されている。 横断部材44、アーム46及び工具支持部材50は、図示された装置の第一平行リンク機構を構成する。 そして、それは、靴サポート10、 従って、それによって支えられている靴底の移動経路の幅方向に工具支持部材50 を運動せしめる。 フランジ56は、各支持部材42のベース位置にあり且つそこから内側へ伸びている。 第二の前方向に伸びているアーム58の後端は、ボールジョイントを介してフランジ56に支えられている。 各アーム58は、それに関係するアーム46と平行に延び、各アーム58の前端は、これもまたボールジョイントで工具支持部材50上にある従属ラグ部分60に接続されている。 従って、各アーム42は、アーム46,58及び従属ラグ部分60と一緒になって、工具支持部材50を支えるための一組の平行リンクを構成する。 そして、それら二組(即ち、工具支持部材50のそれぞれの側の一つずつ)は図示された装置における第二の平行リンク機構を構成する。 それにより、靴サポート10、従って、それによって支持された靴底の移動経路に対する工具支持部材50の高さ方向の運動が可能となる。 靴サポート10に対して工具支持部材50を幅方向に動かすために、図示された装置は、図示された装置における第二駆動手段を構成するステッピングモータ66( 図3)を備えている。 モータ66は、横断部材44に固定されている二つのブラケット68の間に取付けられている。 モータ66の出力シャフトに付いているナット(図面には示していない)は、ピン72(図2)によって左側のアーム46(図3において)の後端に固定されているハウジング70内に収容されている。 ナットはボールスクリュウ74と噛み合い、それによって、出力シャフトの回転により、アーム46 、従って、第一リンク機構は、横断部材44にアーム46が接続されている位置であるピボット52を中心として旋回する。 さらに、ボールスクリュウの先端には先端部が螺旋になっているスリーブ76が取付けられている。 このスリーブは、近接スイッチ78とホーム位置設定装置として働く。 これにより、装置のセットアップ時に、近接スイッチ78に対して所定の位置にスリーブ76を持って来るようモータ66 を作動することによって、第一平行リンク機構は中央の位置に移動される。 別のステッピングモータ84(図示された装置の第三駆動手段を構成)が工具支持手段12のベース40に取付けられており、これにより、横断部材44は、支持アーム42に取付けられたピボット54を中心として旋回する。 また、これにより、第二リンク機構を介し、靴サポート10に対して工具支持部材50が高さ方向に動かされる。 なお、モータ84の出力シャフトは、ナット(図中には示されていない)が噛み合ったボールスクリュウ86とされている。 このナットは、横断部材44の前側に延びる二つのブラケット90間に固定されているハウジング88内に収容されている。 従って、モータ84の回転はハウジング88を高さ方向に動かし、その結果、横断部材をも旋回させる。 さらには、第二駆動手段の場合、ボールスクリュウ86の先端には先が螺旋になっているスリーブ92が配設されている。 前記スリーブは、近接スイッチ94(図2)と協同して、装置のセットアップ時に、第二平行リンク機構を「ホーム」の位置に戻す。 アーム46と支持部材50によって支えられる重さを釣り合わせるために、補償スプリング98は、横断部材に支えられている別のブラケット100と工具支持手段12 のベース40とに固定されている。 図示された装置の工具支持部材50には、ラジアルワイヤブラシの形態をした回転式起毛工具698(図4)が取付けられており、以下に説明するように、ブラシを回転させるための工具駆動手段が備え付けられている。 図示された装置の工具駆動手段は、支持部材42の左側のフランジ56(図3において)に支えられたブラケット116に両端部を支持されたロッド114に軸支されたモータ支持部材112に支えられているモータ110(図3)を備えている。 従って、モータはシャフト114の軸を中心として高さ方向に旋回運動できる。 モータ110の後部にある出力シャフトは歯付き駆動プーリ120(図1)を備え、この周りに連続ベルト122が掛け渡されている。 従って、モータ支持部材112、従って、モータ110自体が、ロッド114 の軸を中心として旋回するように、プーリ120を介して吊り下げ保持されるものであることが分かる。 従って、これにより、駆動ベルト122は張力を持った状態に保たれる。 さらに、モータとその支持部材の「はずみ」を減衰させるように、 また、ベルト122に一定の張力を持たせ続けるために、ピストン/シリンダ機構1 18(図3)が横断部材44に取付けられており、部材112に一定した下方向への圧力を加えるように部材112に作用する。 二つの別プーリ124は、駆動プーリ120上方であって、横断部材44の後ろ部分中央に取付けられている。 その周囲に、ベルト122の「下流」及び「上流」部分が掛け渡されている。 各別プーリ124は、その駆動表面の正接が駆動プーリ120 の駆動表面の正接と一致するように取付けられている。 工具支持部材50が高さ方向に動くと、別プーリ124はピボット54の後ろに配置されているため、後方への傾倒現象が起きる。 駆動プーリ120に対するプーリ124のベルト係合表面位置におけるそのような長さ方向の変位に適応するため、駆動プーリ120はベルトの幅に比べて幅広とされており、それによって、別プーリ124のいかなる対応する移動に応答した駆動プーリ120の表面上におけるベルトのいかなる長さ方向の移動にも適応するようにしている。 さらには、工具支持部材50の幅方向の運動に適応させるために、各別プーリ12 4はブラケット126(図2)にそれぞれ取付けられており、そして、横断部材44の後部に形成されたフランジに支えられたピボット128を中心にして旋回するように、各ブラケットは他方とは独立して取付けられている。 従って、この二つの別プーリ124は、工具駆動手段の第一ベルト整列手段を構成する。 さらに、ブラケット126は、それが靴サポート10の経路の幅方向に動くため、工具支持部材50方向に向かって延びるベルト122のリーチの方向に応じて、自己補償方式で旋回運動を行う。 工具698の取付け方及びそれがベルト122を経由してモータ110にどのように連結されたかについては図4を参考にして以下に説明する。 ベアリングブロック67 2が、工具支持部材50に取付けられている。 このベアリングブロック672内には、 プーリ676及び678を上下に持つ中空軸674が、それに対して旋回可能に装着されている。 中空軸674自身は、ほぼ逆L字形をした金属ブロックの工具キャリヤ682 をその下側に有する、別のシャフト680のためのベアリングを提供している。 以下に説明するように、工具キャリヤ682は、シャフト680の軸を中心にして旋回できる。 レバー692は、工具キャリヤ682の下端にあるピボット694に取付けられており、その遠隔端において、起毛工具698が回転可能に取付けられている工具支持シャフト696を支えている。 ブラシ698を回転させるために、プーリ700がシャフト696に取付けられており、ピボット694の軸を中心に旋回するように取付けられた別プーリ704に、タイミングベルト702によって連結されている。 プーリ704は二重プーリであり、別のタイミングベルト708がその上方に向って延び、二つの隅プーリ710,712を回って、最後にシャフト674上にある下部プーリ678の周りを通る。 モータ110によって駆動されるベルト122は、上部プーリ676の周囲に掛け渡らされている。 これにより、図示された装置を作動させる時、モータを作動させることにより、工具698が様々なプーリやベルトを経由してシャフト686の軸を中心として回転せしめられる。 従って、靴サポート10に支えられている靴底に対して回転する加工表面部分を提供することになる。 図2を参照すると、第二ベルト整列手段もまた、工具支持手段50の幅方向の動きに適応させるために、プーリ676の近くに備えられている。 前記第二ベルト整列手段は、共通軸を中心として回転する二つのローラ130から成り、そのローラ表面は滑らかで、タイミングベルト122の背中側に位置する。 ローラ130は、工具支持手段50に支えられたピン134を中心にして旋回するように取付けられた共通ブラケット132に取付けられている。 ローラ130は、プーリ676と整列するようにベルトの前端を保持する役割を果たすと共に、工具支持部材の幅方向への運動にかかわらず、ベルトが常にローラ130と係合していることを確保するために十分な幅を持つ。 プーリ676と同じ平面にベルトを保つことは、また、工具支持手段の高さ方向の位置にかかわらず、ベルトを整列位置に維持させることになる。 工具支持手段50が幅方向に動く時、ピボット134を中心にしてローラ130を旋回せしめることは、極めて望ましいものである。 この点において、リンク136の一端がブラケット132に、そして、他端が左側のアーム46(図3において)の前部分に軸支されている。 従って、アーム46が旋回すると、ブラケット132、従って、ローラ130も旋回する。前述したように、工具キャリヤ682はシャフト680の軸を中心に旋回するように取付けられており(図4において)、事実、この工具は前記軸を中心にしてスイベル運動をするように取付けられている。この点において、プーリ684は、シャフト680の上端に取付けられ、工具支持手段50上にある突出軸140(図2)で支えられている別のプーリ(図中には示されていない)にタイミングベルト686で連結されている。また、この突出軸に取付けられた別のプーリ142は、別のステッピングモータ148の出力シャフトにある駆動プーリ146にタイミングベルト144によって連結されている。図示された装置の第四駆動手段を構成しているこの後者のモータもまた、工具支持手段50で支えられている。 (この駆動シーケンスにある様々なベルトは全てタイミングベルトであり、プーリはタイミングプーリである。)よって、モータ148が作動すると、工具キャリア682、従って、それに支えられている工具698は、シャフト680の軸を中心として回転することができる。このようにして、いかなる場合でも、靴底の縁部分が起毛加工されている時は、それに対してラジアル起毛ブラシの面を所定の角度に保つことができる。時には靴底に不規則性があり、実際、予めデジタル化された靴底と名目上は同じ靴底でも、それと異なっていることもあり得るので、回転ブラシ698はある制限された範囲で高さ方向に移動できるように工具キャリアに取付けられている。工具取付体の高さ方向の移動量のリミットを設定するため、そして実際、例えばブラシの直径に応じてこれらリミットの高さ方向位置を変化させるために、シャフト680内に収容されている別のシャフト716を備え持つ設定手段が設けられている。シャフト680は、このために中空とされている。装置が普通に動いている時にはシャフト680と一緒に回転するシャフト716は、当接ピン720を支えているブロック718を下端に備えている。ピン720は、ブロック718から突出しており、工具取付体692の下端に軸支されているリンク724の上端に形成されたスロット722 に収容されている。従って、スロット722はレバー692の旋回運動を制限し、従って、ピン720及び工具キャリア682に対するブラシ698の高さ方向の位置のリミット(制限)を定める。装置が停止している時は、リンク724は、その上端にあるスロットがピン720と当接した状態で停止しており、それにより、ブラシの最低位置を定める。装置が稼働し、ブラシが靴底を起毛加工している時は、リンク72 4は、スロット722の範囲内で工具キャリヤ682に対して「浮く」ことができる。工具取付体692は、工具キャリヤ682に取付けられた気体シリンダ730によって下方に押されている。この気体シリンダ730のピストンロッドは、工具取付体692 に固定されたブロック732に軸支されている。シリンダ730は、また、取付体692 、従って、工具698に予め決められた圧力を加える。さらには、ブラシの「はずみ」を制限するために、やはり工具キャリヤ682に支えられ、ブロック732に対して作用する減衰機構734がある。シリンダ730に空気を送るためには、必要であれば、シャフト716を中空として、シャフト716の上端及び下端若しくはその付近に適切な回転カップリング(図4に示されている上側のもの(736)のみ)を設置してパイプ(図示されていない)を接続し、加圧空気源とシリンダ730とを連結しても良い。或いは、空気源から直接シリンダ730に連結しても良い。図示された装置の起毛加工中、加工している箇所から出されるほこり、残骸などを除去するために、工具支持部材50の下側に取付けられたシャフト680と同軸上の円筒形ドラムから構成されるコレクターヘッド170を含むほこり抽出手段が備えられている。前面(即ち、図5において右側)は、内部への開口を提供するようにコレクターヘッドが切り取られ、その切り取られた部分はヘッドの先端に蝶番で取付けられたカバープレート172により閉じられている。コレクターヘッド170内では、工具キャリヤ682は、工具キャリヤに固定されるよう直立したフランジ176をそれぞれ備えている二つの半円プレート174を支持している。フランジは、その前端部において互いに離間して設置され、それにより、コレクターヘッド170の内部の上部に空気の流入口を形成するようにした以外は、そのような上部を全体的に閉じるように形どられている。さらに、工具キャリヤに半円板を取付けることによって、工具698がスイベル運動される時開口部がシャフト680の軸を中心に回転するように、フランジは工具キャリヤと一緒に回転する。開口部が工具698と整列しており、従って、起毛工具698が回転すると、起毛工具698がほこりや残骸を靴の表面から開口部に向けて掃き出すようにする傾向が生じる。ヘッド170内の上部は、ヘッドの切り取られた部分の各側に配置されたダクト1 78によってほこり抽出システム(図中には示されていない)に連結されている。これにより、前記の上部は吸込室180を構成し、空気が開口部(図5において182 と示されている)を通ってこの吸込室180に流れるようになり、装置の加工箇所のほこり及びその他の残骸は確実に取り除かれるような構造になっている。図示された装置の操作方法は、靴を底を上にして且つかかと側を後ろにし(即ち、オペレータと反対の方向を向くようにして)、しかる後、靴を長手方向及び幅方向の両方に固定する。そして、英国特許出願第2,077,090 号に詳細が記載されているように、かかと端を中央に置く。同時に、前記英国特許出願に記載されているように、靴の長さを測定すると共に右足用なのか左足用なのかを感知する。この装置は、一般的に160と示されている制御パネルを備えており、これによってオペレータは、加工される靴の型に応じてプログラムされた命令を選ぶことができる。型を選択すると、オペレータは装置の加工サイクルを開始させることができ、その後、起毛工具698は、靴底を起毛するために、靴底の縁部分周辺を連続加工する。ブラシは加工される靴底の縁部分の内側をいつも「拭く」ように回転するようになっており、そして、ブラシは靴底に対して所定の角度を保つように軸680の周りをスイベル運動する。いかなる特有な位置においても、ブラシが特有な角度に対して向くようにプログラムされた命令に制御される。また、いかなる特有な位置において加えられたいかなる圧力、そして事実、ブラシの回転速度等、加工サイクルにおいて可変的なものもまた、プログラムされた命令に制御される。プログラム命令を作るために、装置は経路決定モードを有し、そこでは靴底の縁部分に沿う連続的な位置にオペレータの制御の下で工具を移動させる。そして、その後、各位置ごとに、三座標軸(米国特許出願第4,541,054 号に詳細は記載)、ブラシ回転速度及びブラシ圧力(欧州特許出願第0 511 814 号に詳細は記載)並びにスイベル角度(以下に説明する)が「教示」される。経路決定作業を行うために、コントロールボックス160のディスプレイパネル1 62に一連のディスプレイが表示され、様々な設定に関する値を順に指示するようオペレータに質問する;加えて、前記米国特許出願第4,541,054 号に詳細が記載されているように、オペレータの制御下で工具を幅方向及び高さ方向に動かすためのカーソルキー(または制御棒の形をしていることもあり得る)がコントロールボックスに設けられている;これらのカーソルやその他のキーは、図2に参照番号164で示されている。スイベル角度を設定する場合は、シャフト680の軸を中心にブラシを新しい方向に向けるために選択した回転方向に応じて、オペレータは二つの方向キー164を使用する。様々な設定が終わった後、オペレータは単に「教示」キー164を作動する。すると、前記の米国特許出願第4,541,054 号に記載されているように、靴サポート駆動モータ34が靴を次の位置へ送るように作動する。このようにして、オペレータの制御下で工具を靴底の外縁全部に沿って移動させた後、プログラムされた命令はパターンデータファイルとして一時的メモリに保存され、その後、必要であれば、永久的なメモリに移し換えることもできる。そのパターンデータファイルに関連した特有な靴の型が、後に、起毛加工のために選択された場合、当該ファイルが選択され、工具は種々の「教示」ポイント及びそれらを結ぶ直線とで決まる、「教示」経路を自動的にたどる;工具のスイベル運動の角度も、また、2つの「教示」角度によって挟まれた挟角によって決まる。例えば欧州特許出願番号第043 645 号に記載されている装置のように、等級プログラムを備えることもできる。それによって、ファイル内のデータは、靴サポート10によって測定された靴の長さに応じて修正し、さらに、左右両方の靴に同じデータが使えるよう「Y軸」の値を逆転することもできる。

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