発明の詳細な説明 本発明は、基礎毛髪と連結されるヘアピースに関し、当該ヘアピースは、平行に方向付けられた多数の毛髪および少なくとも1つの薄く、幅広の毛髪束と、編込用バンドとから構成される。 上記毛髪束は、髪、または、綿もしくは合成材料のような他の適切な材料を原料としており、上記編込用バンドは、上記毛髪束の外端と連結される。 上記のようなヘアピースは、独国特許発明第1024734号明細書によって公知である。 当該ヘアピースは、2つの毛髪束に係る2つの編込用バンドの間において連結用開口を備えているものであり、基礎毛髪内へ確実かつ迅速に装着される。 したがって、上記編込用バンドおよびそれと共に結合した基礎毛髪の結び目はほとんど見えない。 なぜなら、基礎毛髪内にヘアピースの装着後、第2の毛髪束は、第1の毛髪束の上に折り畳まれる。 それによって、基礎毛髪の結び目および髪の結合手段は見えなくなるからである。 編込用バンドを有する当該ヘアピースは、直線状のヘアラインが形成されるという問題を本質的に有することが知られている。 その上、上記平面状の毛髪束は、わずかに伸張されただけで髪の容量が増加される。 また、上記基礎毛髪と毛髪束とが、最適に一体化および混合されていない。 さらに、毛髪束の毛髪量を増量する必要がある。 基礎毛髪の分かれ目の近くに公知のヘアピースを装着した後、ヘアピースが装着された基礎毛髪のボリュームアップが分かれ目の近傍にて即座に目立つからである。 さらに、公知のヘアピースの上記編込用バンドは、頭皮から離れてしまう傾向がある。 このため、基礎毛髪との自然な一体化が損なわれる。 本発明の目的は、基礎毛髪に対して、簡便に、確実に、および、速やかに装着できるヘアピースを提供することである。 上記ヘアピースによれば、編込用バンドおよび基礎毛髪の結び目を見え難くすることができる。 また、基礎毛髪のボリュームを増加させることによって、柔らかいヘアラインが現れるため、基礎毛髪とヘアピースとの一体化および混合の度合いが改善される。 本発明に係る基礎毛髪と連結されるヘアピースは、以下の要素を含む。 −上記編込用バンドは、帯状頂部および帯状谷部に構成された編込用バンドによって、ジグザグの、捩れが連続した波形を備えている。 −上記編込用バンドは、当該編込用バンドの波形を維持する支持要素をさらに備えている。 ジグザグの、捩れが連続した波形を有する編込用バンドを備えていることにより、上記毛髪束は、髪のボリュームを増加することができ、かつ基礎毛髪に非常に大きなボリュームを与え、この編込用バンドと連結された上記髪は、その自由底端部において柔らかなヘアラインを形成し、直線状であるヘアピースのヘアラインよりも自然な効果をもたらす。 特に、上記支持要素は、硬質要素または保形要素と、波形の編込用バンドの帯状頂部および/または帯状谷部の間に備えられた架橋要素とからなるリストから選択される。 保形要素を有する波形の編込用バンドが備えられていることによって、基礎毛髪内に編込用バンドが装着された後も、上記波形はさらに維持および保持される。 また、上記波形は、編込用バンドの帯状頂部および/または帯状谷部と相互に連結することにより容易に固定および保持される。 好ましい実施形態において、多数の架橋要素によって第2編込用バンドが形成される。 上記多数の架橋要素は本質的に一体となっている。 当該実施形態において、編込用バンドの波形は、単純かつ容易に製造された構造によって固定され、また、追加の毛髪束が第2編込用バンドと連結される。 特に、基礎毛髪における使用の際、波形の編込用バンドの上記帯状頂部は、基礎毛髪に向けて傾けられる。 その結果、基礎毛髪がボリームアップするにも関わらず髪部分が覆われたままであるように、編込用バンドと基礎毛髪との間にて、装着感または配置の改善がなされる。 好ましくは、第2編込用バンドの上記架橋要素は、上記帯状谷部の近傍における第1編込用バンドと連結される。 支持要素を波形の編込用バンドの帯状谷部に取付けることにより、上記帯状頂部は、基礎毛髪の一体化および混合を改善できるように、基礎毛髪に向けて傾けられる。 そして、基礎毛髪がボリュームアップされる間、上記髪部分はより長い間覆われることとなる。 本発明のさらなる実施形態では、上記ヘアピースは、第2毛髪束を備えている。 第2毛髪束の外端は、第3編込用バンドと連結されている。 その結果、より高ボリュームのヘアピースによって、基礎毛髪のボリュームが向上されることとなる。 さらに、上記ヘアピースは、容易に装着され、折り畳まれてもよく、その上、波形の編込用バンド上部の効果は変わらないままである。 好ましくは、連結用開口は、第3編込用バンドと、第1編込用バンドおよび/または第2編込用バンドとの間に備えられる。 それらの上部(毛髪束の反対側)について詳細には、第3編込用バンドと、第1編込用バンドおよび/または第2編込用バンドとは、連結要素による一定の距離にて横方向に相互に連結されている。 より詳細には、第3編込用バンドの上部と第1編込用バンドおよび/または第2編込用バンドとは、互いに隣接して位置している。 これらの特徴により、ヘアピースは容易に開かれ、基礎毛髪に装着される前に開かれた状態にて畳まれることにより容易に装着され、その後、容易に折り畳まれる。 さらに、上記ヘアピースは、基礎毛髪内に好適に目立たなくなるか、または、隠される。 特殊な実施形態では、ヘアピースは取付手段を備えている。 上記取付手段と共に上記ヘアピースは容易に基礎毛髪に装着され、装着位置から除去される。 例えば基礎毛髪のボリュームアップによって再配置されてもよい。 好ましくは、上記取付手段は、2つの連結要素の間に形成された取付開口に位置する編込用バンド上に備えられている。 編込用バンドと一体となった第2毛髪束上に編込用バンドを有する第1毛髪束を折り畳むことにより、上記ヘアピースが基礎毛髪内に装着される場合、上記取付手段は、取付手段の位置において局所的な濃厚化が上記ヘアピース内で抑制されるように、上記編込用バンドの間の(連結用)開口の近傍に配置される。 また、本発明に係る上記ヘアピースは、波形の第1編込用バンドに係る帯状谷部の近傍において、第1編込用バンドまたは第2編込用バンドと連結した連結要素により構成される。 その結果、上記取付手段は、上記ヘアピースの第1編込用バンドおよび/または第2編込用バンドの下に隠される。 特に、上記取付手段は、ヘアクリップ、ヘアピン、ヘアクランプおよび接着ピースから選択される。 他の実施形態では、上記第1編込用バンドおよび/または第2編込用バンドおよび/または第3編込用バンドは、一定の距離において、縫い合わされた複数の縫い目または結び目要素のような分割領域を相互に備えている。 これにより、上記ヘアピースは、この分割領域内で短縮されても分割されてもよく、分割の後に生じた複数のヘアピースが、ぼろぼろになったり、さもなくば、使用不能となったりすることがない。 好ましい形態として、上記ヘアピースは、(縫い合わされた縫い目)要素の間の分割領域内において編込用バンドを切断することによって短縮されてもよく、その結果、ぼろぼろになったり、不要な開いた吊り下がり部分を有したりすることのないヘアピース(部分)が得られる。 好ましくは、上記分割領域は、第1編込用バンドの帯状谷部の近傍に位置する。 これらの理由により、上記2つのヘアピースは、波形の編込用バンドの垂れ下がった谷部の無い、品の良い、清潔感のある外観を備えている。 また、上記発明は、基礎毛髪に結合するヘアピースに関するものであり、 −平行に方向付けられた多数の髪からなる2つの薄い幅広の毛髪束と、 −髪、または、綿もしくは合成材料のような他の好適な材料から作製された2つの編込用バンドとを備え、上記編込用バンドは、上記毛髪束の外端と連結され、当該編込用バンドは、一定の距離にて横方向に隣り合う連結要素を用いて編込用バンドの上部、換言すると、毛髪束の反対側と連結されることによって、連結用開口は、編込用バンドの間に形成され、編込用バンドは、連結用開口を形成している2つの連結要素の間に取付手段を備えている。 本発明は、図面によって示された具体例によって説明される。
図1は、本発明に係る基礎毛髪に結合したヘアピースをつけた人間の後頭部である。 図2は、支持要素を有する波形の編込用バンドの詳細を示す。 図3は、本発明に係るヘアピースの他の実施形態の図を示す。 図4は、構成エレメント分割領域を備えているヘアピースの詳細な図を示す。 図1では、毛髪束10と一体となる基礎毛髪を補助する、または、充填し、より大きなヘアボリューム、および、ゆったりとしたヘアスタイルを提供するために、本発明に係る人間の髪(髪型)の基礎毛髪11に対するヘアピース1の装着方法を示している。 ヘアピース1は、平行に方向付けられた髪20を含む毛髪束10を備えている。 編込用バンド2は、好ましくは、綿または合繊糸のような柔軟性を有する糸材料から作製されるか、または、編まれる。 毛髪束10は、例えば、編込用要素17(図2参照)を用いて、編込用バンド2と連結される。 それに対して髪は結ばれるか、または装着される。 当該編込用バンド2は、帯状谷部5にて帯状頂部4を備えているため、ジグザグの、捩れが連続した波形を備えている。 図1の上記ヘアピース10は、第1編込用バンド2の帯状谷部5に結合された第2編込用バンド3を任意に備えている。 ヘアピース1は、髪部分16が見えるように、まず、髪13の固定部分を解くことによって、基礎毛髪11に装着される。 続いて、ヘアピース1は、帯状頂部4が髪部分16の近傍、または、髪部分16上に位置するように、基礎毛髪11に装着される。 基礎毛髪11に装着後、第1編込用バンド2および第2編込用バンド3を有するヘアピース1の上部が見えなくなるように、基礎毛髪13の固定部分がヘアピース1を覆うように再配置される。 髪20は、波形の編込用バンドに結合することに起因する波形のヘアラインを構成し、基礎毛髪11と一層自然に混じり合う状態を提供する。 均一な長い髪20を含む直線状の編込用バンドから得られ、NL102473に開示されて公知である直線状のヘアライン自体に関して、編込用バンドに装着された毛髪束10の下側は、基礎毛髪の外端と自然に一体となり、混じり合った、自然にウェーブするヘアラインを構成する。 編込用バンド2の構成態様を図2にてより詳細に示す。 第1編込用バンド2の波形を維持および保持するために、支持要素が備えられている。 当該実施形態において、帯状頂部4および帯状谷部5は、支持要素12に備えられる。 他の実施例において、編込用バンドは、編込用バンド2の編込用要素17内、または、編込用要素17の下に、硬質要素または保形要素を備えていることによって、ジグザグ形状を獲得すると共に保持する。 編込用バンドおよび編込用バンドによって連結された髪20が、ヘアピースをより柔らかなものにするためヘアピース内により多くの髪が含まれるように、柔らかいヘアラインを作り出すためのジグザグの、捩れが連続した波形が含まれることは、本発明の必須の態様である。 本発明の範囲内において、波形を有する上部を有するヘアピース10を備えているため、他の方法が使用され得る。 それ故、当業者に公知の全ての技術的等価物も本発明の技術思想の一部として考慮される。 図3は、本発明に係るヘアピース1の他の実施形態を示す。 ヘアピース1は、波形の編込用バンド2、第2編込用バンド3および髪20を含む第1毛髪束10を備え、髪20は編込用バンド2および第2編込用バンド3に結合される。 さらに、ヘアピース1は、その後、連結される髪20を有する第3編込用バンド7を含む第2毛髪束21を備えている。 第1毛髪束10および第2毛髪束21は、連結要素6を用いて相互に連結されている。 好ましくは、そのような方法によって近接した第3編込用バンド7と、第1編込用バンド2および/または第2編込用バンド3との各上部は、横方向に隣接して配置される。 好ましくは、これらの連結要素6は、毛髪束10および毛髪束21の両方の編込用バンド間における一定の距離に配置された接続用より糸である。 その結果、毛髪束10および毛髪束21両方の編込用バンドの間に(連結用)開口9が構成される。 これらの連結用開口9は、基礎毛髪中にヘアピースを装着するために基礎毛髪の結び目を(連結させて)形成するために使用し得る。 また、基礎毛髪に作製された結び目は、編込用バンドおよび/または毛髪束10に結合し得る。 ヘアピース1および基礎毛髪間にてさらに混合させるために、ヘアピースと共にこれらの結び目を連結することなく、連結用開口9を通じて基礎毛髪の結び目を形成することが可能である。 ヘアピース1が固定されて基礎毛髪に結合される場合、第2毛髪束21は、第1毛髪束10の上に折り畳まれ得る。 このため、第1毛髪束10の編込用バンドおよび基礎毛髪に任意に結合された結び目は、見えなくなる。 好ましくは、使用の間、換言すると、基礎毛髪において装着されている間に近接した位置において、当該外部、すなわち、頭部に対して編込用バンド3および編込用バンド7の反対側に位置する部分は髪20を備えている。 その結果、編込用バンドは目立たなくなる。 図3のヘアピースに係る特殊な実施形態において、上記編込用バンドは取付手段8を備えている。 図3において、取付手段8は、第2編込用バンド3の下に配置されるように示されているが、必要に応じて、取付手段8は、ヘアピース1の他の位置に取付けられてもよい。 図3に係る好ましい実施形態において、第2編込用バンド3の上部として、同一の高さにて取付手段8の上部に位置していることにより、取付手段8は、2つの連結要素6間にある第2編込用バンド3の上に繰り返し備えられる。 取付手段8がこのように装着された場合、毛髪束10および毛髪束21の両方の間にある(連結用)開口9は、取付手段8の位置におけるヘアピースの厚さを増加し難くさせる、または、完全に抑制するために、取付手段8の近傍に配置される(上記ヘアピースは、使用位置にて折り畳まれる)。 その結果、使用者の装着感の快適性が向上し、ヘアピースはより見えなくなる。 波形の第1編込用バンド2を用いずに、図3のヘアピース10を作製することも可能である。 図3における取付手段8は、ヘアクリップである。 しかし、固定要素であるヘアピン、ヘアクランプのような公知の他の取付手段を適用し得る。 図4は、本発明に係るヘアピースの編込用バンドの好ましい実施形態の詳細を示す。 上記ヘアピースでは、一定の距離にて、第1編込用バンド2および/または第2編込用バンド3および/または第3編込用バンド7が、分割領域14に備えられている。 分割領域14は、上記ヘアピースを容易に短縮し得るか、または髪(髪型)を好適に作製し得るために、例えば、縫い合わされた複数の縫い目または結び目要素15により構成される。 ここで、上記編込用バンドは取付けられていなければならない。 縫い合わされた複数の縫い目15間の分割領域14内における編込用バンドを切断することによって、分割領域14内の新たな外端は、ぼろぼろにならず、開いた状態にて吊られず、または、その他、使用不能な外観となることはない。 好ましくは、分割領域14は、波形の編込用バンド2の帯状頂部4近傍のループを切開した後に垂れ下がらないように、第1編込用バンド2の帯状谷部5近傍の第3編込用バンド3内に備えられる。 必要に応じて、第1編込用バンド2は、分割領域14の間にて分割領域を形成する縫い目を備えている。 ヘアピースが編込用バンド7に結合した第2毛髪束を備えている場合、第3編込用バンド7を切開すると、その外端が第1編込用バンド2および/または第2編込用バンド3に結合したままであるため、好ましくは分割領域14の縫い合わされた縫い目の周辺において、上記連結要素6は第2編込用バンド3の下に位置している。 編込用バンドを備えているヘアピースの作製のための当業者に公知の他の等価な手段は、本明細書に記載された発明の範囲内に含まれる。 |