擬毛及び地毛の連結構造及び連結方法

申请号 JP2016205298 申请日 2016-10-19 公开(公告)号 JP2018066081A 公开(公告)日 2018-04-26
申请人 株式会社アデランス; 发明人 鳥羽 まゆみ;
摘要 【課題】 擬毛及び地毛の堅固な連結を低いコストで容易に実現できる連結構造及び連結方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも1本の擬毛及び少なくとも1本の地毛が並んだ毛束の交差 位置 Aを共有する2つの輪であって、交差位置Aに対して毛元側の毛束6Bからなる輪の中を毛先側の毛束6Aが通る第1の輪10及び毛先側の毛束6Aからなる輪の中を毛元側の毛束6Bが通る第2の輪12と、第1の輪10の中を通過した毛先側の毛束6Aが輪の外に伸びた毛先側の擬毛2A及び地毛4Aと、第2の輪12の中を通過した毛元側の毛束6Bが輪の外に伸びた毛元側の擬毛2B及び地毛4Bと、と備えた擬毛及び地毛の連結構造20を提供する。 【選択図】 図1
权利要求

少なくとも1本の擬毛及び少なくとも1本の地毛が並んだ毛束の交差位置を共有する2つの輪であって、前記交差位置に対して毛元側の前記毛束からなる輪の中を毛先側の前記毛束が通る第1の輪及び前記毛先側の毛束からなる輪の中を前記毛元側の毛束が通る第2の輪と、 前記第1の輪の中を通過した前記毛先側の毛束が輪の外に伸びた毛先側の擬毛及び地毛と、 前記第2の輪の中を通過した前記毛元側の毛束が輪の外に伸びた毛元側の擬毛及び地毛と、 を備えたことを特徴とする連結構造。少なくとも1本の擬毛及び少なくとも1本の地毛が並んだ毛束が交差してなる第1の輪と、 前記第1の輪と隣接した位置で、前記毛束の交差位置に対して毛先側の前記毛束が毛元側の前記毛束の周囲を一周してなる、輪の中を前記毛元側の毛束が通過する第2の輪と、 前記毛元側の毛束の周囲を一周した前記毛先側の毛束が前記第1の輪の中を通過して輪の外に伸びた毛先側の擬毛及び地毛と、 前記毛元側の毛束が前記第2の輪の中を通過して輪の外に伸びた毛元側の擬毛及び地毛と、 を備えたことを特徴とする連結構造。前記第1の輪の中から伸びた前記毛先側の擬毛の長さと、前記第2の輪の中から伸びた前記毛元側の擬毛の長さが概略同じであることを特徴とする請求項1または2に記載の連結構造。少なくとも1本の擬毛及び少なくとも1本の地毛を並ばせた毛束を交差させて第1の輪を形成するステップ1と、 前記毛束の交差位置に対して毛先側の前記毛束を、毛元側の前記毛束の周囲を一周させて、輪の中を前記毛元側の毛束が通過する第2の輪を形成するステップ2と、 前記毛元側の毛束の周囲を一周させた前記毛先側の毛束を、前記第1の輪の中を通過させて、毛先側の擬毛及び地毛が輪の外に伸びるように引き抜くステップ3と、 を含むことを特徴とする擬毛及び地毛の連結方法。少なくとも1本の擬毛及び少なくとも1本の地毛を並ばせた毛束をタッピ先端のフック部分に入れた状態で、前記タッピを略半回転させることで前記毛束を交差させて、第1の輪を形成するステップ1と、 前記第1の輪を前記タッピの軸部に移動させた後、前記毛束の交差位置に対して毛先側の前記毛束を、前記タッピの軸部の周りを略一周させて、中を毛元側の前記毛束が通過する第2の輪を形成するステップ2と、 略一周させた前記毛先側の毛束を前記フック部分に入れた状態で、前記フック部分が前記第一の輪の中を通過して前記毛先側の擬毛及び地毛が輪の外に毛伸びるように、前記タッピを引き抜くステップ3と、 を含むことを特徴とする擬毛及び地毛の連結方法。前記ステップ1において、前記擬毛の略中央位置で前記毛束を交差させることを特徴とする請求項4または5に記載の擬毛及び地毛の連結方法。

说明书全文

本発明は、擬毛及び地毛の連結構造及び連結方法に関する。

人の地毛に擬毛を取り付ける増毛方法が知られている。この増毛方法の中には、複数の擬毛が備えられた増毛ヘアを地毛に取り付けることにより、増毛の作業効率を高めたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。

特開2015−172262号公報

特許文献1に記載の増毛方法では、複数の擬毛が備えられた増毛ヘアを地毛に取り付けるので、一度の取り付け作業で複数の毛を増やすことができる。しかし、この増毛方法では、1本の地毛の周囲に1本の擬毛を巻き付けて留めるだけなので、1本の毛による摩擦にはおのずと限界がある。よって、増毛ヘアが引っ張られたとき、増毛ヘアが地毛から抜け落ちる可能性がある。また、この増毛方法では、特別な増毛ヘアを製造する必要があり、特別な治具も要するので、総合的な増毛コストが高くなる可能性がある。

本発明は、上記の課題を解決するものであり、擬毛及び地毛の堅固な連結を低コストで容易に実現できる擬毛及び地毛の連結構造及び連結方法を提供することを目的とする。

上記の課題を解決するため、本発明の1つの実施態様に係る連結構造は、 少なくとも1本の擬毛及び少なくとも1本の地毛が並んだ毛束の交差位置を共有する2つの輪であって、前記交差位置に対して毛元側の前記毛束からなる輪の中を毛先側の前記毛束が通る第1の輪及び前記毛先側の毛束からなる輪の中を前記毛元側の毛束が通る第2の輪と、 前記第1の輪の中を通過した前記毛先側の毛束が輪の外に伸びた毛先側の擬毛及び地毛と、 前記第2の輪の中を通過した前記毛元側の毛束が輪の外に伸びた毛元側の擬毛及び地毛と、 を備える。

本発明の1つの実施態様に係る連結方法は、 少なくとも1本の擬毛及び少なくとも1本の地毛を並ばせた毛束を交差させて第1の輪を形成するステップ1と、 前記毛束の交差位置に対して毛先側の前記毛束を、毛元側の前記毛束の周囲を一周させて、中を前記元側の毛束が通過する第2の輪を形成するステップ2と、 前記毛元側の毛束の周囲を一周させた前記毛先側の毛束を、前記第1の輪の中を通過させて、毛先側の擬毛及び地毛が輪の外に伸びるように引き抜くステップ3と、 を含む。

以上のように、本発明においては、擬毛及び地毛の堅固な連結を低コストで容易に実現できる擬毛及び地毛の連結構造及び連結方法を提供することができる。

本発明の1つの実施形態に係る擬毛及び地毛の連結構造を模式的に示す斜視図である。

本発明の1つの実施形態に係る擬毛及び地毛の連結構造において、結び目を緩めた状態を模式的に示す斜視図(写真)である。

本発明の1つの実施形態に係る擬毛及び地毛の連結方法を模式的に示す斜視図(写真)である。

図3の連結方法で形成した擬毛及び地毛の連結構造を模式的に示す斜視図(写真)である。

タッピを用いた本発明の実施形態に係る擬毛及び地毛の連結方法を模式的に示す斜視図(写真)である。

図5に示すタッピを用いた擬毛及び地毛の連結方法の更に詳細な手順を示す模式図である。

(本発明の実施形態に係る連結構造の説明) はじめに、図1及び図2を参照ながら、本発明の1つの実施形態に係る擬毛及び地毛の連結構造の説明を行う。ここで図1は、本発明の1つの実施形態に係る擬毛及び地毛の連結構造を模式的に示す斜視図であり、図2は、本発明の1つの実施形態に係る擬毛及び地毛の連結構造において、結び目を緩めた状態を模式的に示す斜視図(写真)である。なお、図2では、色の異なる紐で、擬毛及び地毛を表している。

本実施形態に係る擬毛及び地毛の連結構造20は、結び面を緩めた場合を示す図2から明らかなように、1本の擬毛2及び1本の地毛4が並んだ毛束6の交差位置Aを共有する2つの輪10、12を有する。具体的には、連結構造20は、交差位置Aに対して毛元側の毛束6Bからなり、輪の中を毛先側の毛束6Aが通る第1の輪10、及び毛先側の毛束6Aからなり、輪の中を毛元側の毛束6Bが通る第2の輪12を備える。ここで言う毛先側とは、地毛における毛先側を意味し、毛元側とは、地毛における毛元側(頭皮側)を意味する。 更に、連結構造20は、第1の輪10の中を通過した毛先側の毛束6Aが輪の外に伸びた毛先側の擬毛2A及び地毛4A、並びに第2の輪12の中を通過した毛元側の毛束6Bが輪の外に伸びた毛元側の擬毛2B及び地毛4Bを備える。地毛4は、図面左側で頭皮と繋がっている(図示せず)。

本実施形態に係る擬毛及び地毛の連結構造20は、下記のように表すこともできる。 連結構造20は、1本の擬毛2及び1本の地毛4が並んだ毛束6(具体的には毛元側の毛束6B)が交差してなる第1の輪10、及び第1の輪10と隣接した位置で、毛束の交差位置Aに対して毛先側の毛束6Aが毛元側の毛束6Bの周囲を一周してなる、中を毛元側の毛束6Bが通過する第2の輪12を備える。更に、連結構造20は、毛元側の毛束6Bの周囲を一周した毛先側の毛束6Aが、毛元側の毛束6Bからなる第1の輪10の中を通過して輪の外に伸びた毛先側の擬毛2A及び地毛4Aを備える。また、連結構造20は、毛元側の毛束6Bが、毛先側の毛束6Aからなる第2の輪12の中を通過して輪の外に伸びた毛元側の擬毛2B及び地毛4Bを備える。

以上のように、第1の輪10及び第2の輪12、並びにそれらの輪10、12の中を通過する領域では、擬毛2及び地毛4が並んで配置されているので毛束6として表し、輪10、12を通過して外へ伸びた後は、個々の擬毛2及び地毛4として表している。 本実施形態に係る毛束6では、1本の擬毛2及び1本の地毛4が並んだ場合を示しているが、これに限られるものではなく、1本の地毛に複数の擬毛を連結する場合もあり得る。また、地毛の強度が弱い場合等には、複数の地毛に1本または複数の擬毛を連結する場合もあり得る。つまり、本発明では、少なくとも1本の擬毛及び少なくとも1本の地毛を並ばせた毛束を用いることができる。

本実施形態に係る連結構造20では、図2の状態から、外に伸びた擬毛2A及び地毛4A(図面右側)、並びに外に伸びた擬毛2B及び地毛4B(図面左側)を左右に引くことにより、図1に示す結び目が形成される。このとき、第1の輪10において、輪を形成する毛元側の毛束6B及び中を通る毛先側の毛束6Aの間で摩擦による拘束力が得られる。同様に、第2の輪12において、輪を形成する毛先側の毛束6A及び中を通る毛元側の毛束6Bの間で摩擦による拘束力が得られる。更に、第1の輪10及び第2の輪12が互いに近接する方向の力が加わり、第1の輪10及び第2の輪12の間の面圧に基づく摩擦による拘束力が得られる。これらの拘束力が互いに協働して、結び目がほどけない強固な連結構造が実現できる。

つまり、ボルトナットを用いた締結における、ダブルナットを用いた場合と同様な強い連結力を得ることができる。このような強い連結力を有する連結構造を、特別に製造した部材を用いることなく、シンプルな結び目の組み合わせで得ることができる。よって、擬毛及び地毛の堅固な連結を低コストで容易に実現できる連結構造を提供することができる。

更に、第1の輪10の中から伸びた毛先側の擬毛2Aの長さと、第2の輪12の中から伸びた毛元側の擬毛2Bの長さが概略同じである場合には、1本の擬毛であたかも2本の毛が生えているように見せることができる。よって、効率的な増毛が実現できる。ただし、これに限られるものではなく、植毛する位置や用途によっては、第1の輪10から伸びた毛先側の擬毛2Aの長さと、第2の輪12から伸びた毛元側の擬毛2Bの長さを意図的に異ならせることもできる。

(本発明の実施形態に係る連結方法の説明) 次に、図3及び図4を参照ながら、本発明の1つの実施形態に係る擬毛及び地毛の連結方法の説明を行う。ここで図3は、本発明の1つの実施形態に係る擬毛及び地毛の連結方法を模式的に示す斜視図(写真)であり、図4は、図3の連結方法で形成した擬毛及び地毛の連結構造を模式的に示す斜視図(写真)である。図3及び図4でも、色の異なる紐で、擬毛及び地毛を表している。

本実施形態に係る連結方法では、図3(a)に示すように、少なくとも1本(図面では1本)の擬毛2及び少なくとも1本(図面では1本)の地毛4を並ばせた毛束6を交差させて第1の輪10を形成するステップ1を実施する。これにより、毛束の交差位置Aに対して毛元側の毛束6Bによる第1の輪10が形成される。

次に、図3(b)、(c)に示すように、毛束の交差位置Aに対して毛先側の毛束6Aについて、毛元側の毛束6Bの周囲を一周させて、中を毛元側の毛束6Bが通過する第2の輪12を形成するステップ2を実施する。

更に、図3(d)に示すように、毛元側の毛束6Bの周囲を一周させた毛先側の毛束6Aについて、毛元側の毛束6Bからなる第1の輪10の中を通過させて、毛先側の擬毛2A及び地毛4Aが輪10の外に伸びるように引き抜くステップ3を実施する。 これにより、図4(a)に示すような連結構造20を得ることができる。連結構造20の結び目部分の詳細を、図4(b)に示す。基本的な構造は、図1に示す場合と同様である。

(タッピを用いた連結方法の説明) 次に、図4及び図5を参照ながら、タッピを用いた本発明の実施形態に係る擬毛及び地毛の連結方法の説明を行う。ここで図5は、タッピを用いた本発明の実施形態に係る擬毛及び地毛の連結方法を模式的に示す斜視図(写真)であり、図6は、図5に示すタッピを用いた擬毛及び地毛の連結方法の更に詳細な手順を示す模式図である。

タッピを用いた本実施形態に係る連結方法についても、基本的な連結方法は、図3に示す連結方法と同様である。なお、タッピとは、図6の#8、#10に示すように、開閉可能なフック部32を有する治具である。開いた状態で、擬毛及び地毛からなる毛束をフック部32内に入れて、フック部32を閉じることにより、毛束が抜け出ることなく、毛束を交差させたり、輪から引き抜いたりすることができる。図5において、薄い色の糸で擬毛を表し、濃い色の糸で地毛を表している。

図5(a)、(b)に示すように、少なくとも1本(図面では1本)の擬毛及び少なくとも1本(図面では1本)の地毛を並ばせた毛束6をタッピ30の先端のフック部分32に入れた状態で、タッピ30を略半回転させることで毛束6を交差させて、第1の輪10を形成するステップ1を実施する。次に、図5(c)に示すように、第1の輪10をタッピ30の軸部34に移動させた後、図5(d)に示すように、毛束の交差位置に対して毛先側の毛束6Aを、タッピ30の軸部34の周りを略一周させて、中を毛元側の毛束6Bが通過する第2の輪12を形成するステップ2を実施する。次に、図5(e)、(f)に示すように、略一周させた毛先側の毛束6Aをフック部分32で捉えた状態(毛束を入れてフック部32を閉じた状態)で、フック部分32が第1の輪10の中を通過して毛先側の擬毛2A及び地毛4Aが輪の外に伸びるように、タッピ30を引き抜くステップ3を実施する。

以上のように、タッピ30を用いることにより、短時間に容易に擬毛及び地毛の連結構造を形成することができる。特に、タッピ30を用いることにより、複数の擬毛を指と指の間で保持しながら、複数の連結構造を短時間に連続的に形成することができるので、非常に効率的な増毛作業を実現できる。タッピは一般的な治具であり、特別な部材や特別な治具を用いることなく、低コストで容易に擬毛及び地毛の堅固な連結構造を得ることができる。

図6にも同様な工程が示され、少なくとも1本(図では1本)の擬毛2及び少なくとも1本(図では1本)の地毛4を並ばせた毛束6を形成する工程を#1、2に示し、この毛束6をタッピ30の先端のフック部分32に引っかける工程を#3に示し、毛束6をフック部32に入れた状態でタッピ30を略半回転させることにより、毛束6を交差させて第1の輪10を形成する工程を#4、5、6に示す。このような#1から#6の工程により、ステップ1が実施される。

次に、第1の輪10をタッピ30の軸部34に移動させる工程を#7に示し、毛束の交差位置に対して毛先側の毛束6Aを、タッピ30の軸部34の周りを略一周させて、中を毛元側の毛束が通過する第2の輪12を形成する工程を#8、9に示す。このような#8、9の工程により、ステップ2が実施される。

次に、略一周させた毛先側の毛束6Aをフック部分32で捉える(擬毛を入れてフック部32を閉じる)工程を#10に示し、毛先側の毛束6Aをフック部分32で捉えた状態で、フック部分32を第1の輪10の中を通過させて、毛先側の擬毛2A及び地毛4Aが輪の外に毛伸びるように、タッピ30を引き抜く工程を#11〜#14に示す。このような#11〜14の工程により、ステップ3が実施される。以上のような工程により、#15に示すような擬毛及び地毛の連結構造20が得られる。

上記のような連結方法のステップ1において、擬毛の略中央位置で毛束を交差させることにより、第1の輪から伸びた毛先側の擬毛の長さと、第2の輪から伸びた毛元側の擬毛の長さが概略同じになるようにすることもできる。

本発明の実施の形態を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。

2 擬毛 2A 毛先側の擬毛 2B 毛元側の擬毛 4 地毛 4A 毛先側の地毛 4B 毛元側の地毛 6 毛束 6A 毛先側の毛束 6B 毛元側の毛束 10 第1の輪 12 第2の輪 20 連結構造 30 タッピ 32 フック部 34 軸部 A 交差位置

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