The base cap for a wig or hairpiece with a moisture-permeable material and the moisture-permeable material for wigs |
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申请号 | JP2006151916 | 申请日 | 2006-05-31 | 公开(公告)号 | JP4798707B2 | 公开(公告)日 | 2011-10-19 |
申请人 | セーレン株式会社; 株式会社アデランス; | 发明人 | 早苗 佐久間; 貴也 山口; 勝男 須貝; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 多孔質ポリウレタンを芯材として、一方の面に合成繊維または天然繊維からなる網目層を備えるとともに、この芯材の他面側に合成繊維または天然繊維からなる繊維層をラミネートしてなる三層構造体 であることを特徴とするかつら用透湿性素材。 前記網目層がポリエステル繊維から形成され、前記繊維層がナイロン繊維からなる網目に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のかつら用透湿性素材。 頭部形状に成形されたかつらベースの一部として使用することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のかつら用透湿性素材。 かつらの下に被着される下地キャップ であって 、請求項1 または2に記載のかつら用透湿性素材からなることを特徴とする下地キャップ。 人毛または人工毛髪が植毛されたかつらベース を含むかつらであって、前記かつらベースを形成する主部材と、請求項1 または2に記載のかつら用透湿性素材とが縫着若しくは接着により一体に形成されてなることを特徴とするかつら。 請求項1 または2に記載のかつら用透湿性素材を、1枚または複数枚を頭部形状に成形するか、または継ぎ合わせて頭部形状に成形することを特徴とするかつら用下地キャップ。 |
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说明书全文 | 本発明は、透湿性、耐久性を兼ね備えたかつら用途に適した透湿性素材に関する。 更に、該透湿性素材を用いたかつら又はかつら用下地キャップに関する。 頭部に装着するかつらは、頭部形状に成形された土台となるかつらベースと、該かつらベースに人毛又は人工毛髪を植毛したものであり、かつらベースの素材としては、例えば、人工皮膚と呼ばれるウレタンエラストマーなどの無孔質熱可塑性樹脂膜と、合成繊維などからなるメッシュ状織編物からなるネットが一般的に使用されている。 無孔質熱可塑性樹脂膜からなるかつらベースの場合、植毛する毛髪の本数、植毛する各毛髪の間隔を自由に設定することができるので、幅広いスタイルを作り出すことが可能である利点があるが、透湿性が劣るため発汗等でべとつき感、蒸れ感、かゆみなど不快感を生じ易い欠点がある。 一方、メッシュ状織編物からなるかつらベースの場合、該織編物には多数の隙間があるので、透湿性は無孔質熱可塑性樹脂膜と比べて格段に向上するが、毛髪を植毛する場合に、メッシュ状織編物を構成している合成繊維フィラメントだけにしか植毛できないこと、メッシュ形状によって植毛できる毛髪の本数、植毛する各毛髪の間隔が制限されるので、作製可能なスタイルが限定されてしまう欠点があり、熱可塑性樹脂膜の利点と、メッシュの利点を兼ね備えたかつらベース素材が望まれていた。 これらを実現するために、例えば特許文献1では、ポリ−α−アミノ酸誘導体と、ナイロンストッキングなどの織編物を補強材としたポリウレタンエラストマーの多層構造を持った透湿度が500〜 かつらの場合には、土台となるかつらベースに、先端が鋭角な鈎針の鈎部に人工毛髪や天然毛髪を引っ掛けて、挿通させて、結着させる方法が一般的に行なわれており、この人工毛髪や天然毛髪植毛作業時にかつらベースの素材が破損しない程度の強度が要求される。 しかし、前記特許文献などには素材の強度について具体的な開示はされてはいない。 本発明は前記特許文献などに記載されているかつらの課題を改善し、取り付けが簡単である優れた透湿性を備えたかつらを提供することである。 前記課題を達成するために、本発明のかつら用透湿性素材は、(1)多孔質ポリウレタンを芯材として、一方の面に合成繊維または天然繊維からなる網目層を備えるとともに、この芯材の他面側に合成繊維または天然繊維からなる繊維層をラミネートしてなる三層構造体であり、該三層構造体の透湿度がJIS L−1099 A法で8000g/m 2・24hr以上、引張強度90N/インチ以上、引裂強度が15N以上であることを特徴とするかつら用透湿性素材である。 また、(2)前記網目層がポリエステル繊維から形成され、前記繊維層がナイロン繊維からなる網目に形成されていることを特徴とする(1)に記載のかつら用透湿性素材である。 また、(3)頭部形状に成形されたかつらベースの一部として使用することを特徴とする(1)乃至(2)に記載のかつら用透湿性素材である。 また、(4)かつらの下に被着される下地キャップが、(1)記載のかつら用透湿性素材からなることを特徴とする下地キャップである。 また、(5)前記かつらのかつらベースにおいて、かつらベースを形成する主部材と、(1)記載のかつら用透湿性素材とが縫着若しくは接着により一体に形成されてなることを特徴とするかつらである。 また、(6)(1)記載のかつら用透湿性素材を、1枚または複数枚を頭部形状に成形するか、または継ぎ合わせて頭部形状に成形することを特徴とするかつら用下地キャップである。 本発明のかつら用透湿性素材によれば、多孔質ポリウレタンの一方の面にポリエステル等のメッシュを被覆してあるため非常に透湿性に優れている。 他方の面の植毛する網目部材はナイロン繊維を使用してあるため、耐久性に優れ、平滑性にも優れている。 このように三層構造でありながら透湿性に優れたかつら用透湿性素材を提供できる。 本発明のかつら用透湿性素材に用いる多孔質ポリウレタンは、乾式法、湿式法によって製造することが一般的であり、湿式法としてはポリウレタン樹脂の水混和性有機溶媒溶液を離型材上に塗布した後、水中に浸漬してポリウレタン樹脂を凝固せしめて製造する。 他方、乾式法としては、発泡剤や充填剤を用いる方法と、ポリウレタン樹脂の水型エマルジョンを調整して水と溶剤の沸点の差を利用して製造する方法とがある。 中空樹脂粒子を混合させて製造する方法や、特開2004−315817号公報に記載されるような方法によって製造するものでもよく、限定されるものではない。 その厚さとしては0.005〜0.01mmが好ましい。 また、その透湿度はJIS L−1099A法で10000g / m²・24hr以上あることが好ましい。 本発明のかつら用透湿度性素材に使用する多孔質ポリウレタンとしてポリウレタン樹脂主体の樹脂組成物に無機系ウイスカーを加えてシート状にしたものを用いることができる。 このポリウレタン樹脂主体の樹脂組成物は、ポリウレタン樹脂50〜100重量%を含みこのポリウレタン樹脂に他の樹脂を混合してもよい。 このポリウレタン樹脂に極性の有機溶剤を使用して15〜40重量%のポリウレタン樹脂の濃度にしてシート状に形成して製造することができる。 本発明のかつら用透湿性素材に使用する多孔質ポリウレタンに積層されたメッシュ状の網目層は、頭部に接触する側に用いられ、頭皮のべとつきやムレ感を抑えることができるものであればよく、見た目で清涼感を与えるものが好ましい。 例えば、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維、綿や絹などの天然繊維、レーヨンやキュプラなどの再生繊維、トリアセテートやジアセテートなどの半合成繊維などが使用できる。 軽量であり耐久性や洗濯などに耐えるものとして、ポリエステルやナイロンの繊維で形成された網目層は好ましい。 本発明に使用するポリエステルメッシュとしては、ポリエチレンテレフタレート繊維によって形成されたもので、メッシュの粗さは180〜500メッシュで、遠目でかつらと認識し難いものが良い。 例えば、ポリエステルメッシュ編物で目付けは60〜70g/m²、厚みは0.20〜0.30mmが好ましい。 また、このポリエステルメッシュを構成する糸は、ポリエステル糸と他の合成繊維糸との撚糸であってもよい。 目付けを60〜70g/m²の範囲としたのは、目付けが60g/m²未満であると植毛した後に、毛材の重みによりかつらベースが丸まり成形した頭部形状が崩れてしまい、微妙な頭部湾曲の形状も失われてしまうおそれがあり、目付けが70g/m²より大きいと、ポリエステルメッシュの重量が重くなり、かつらベース周縁部にめくれが生じるおそれがある。 更に、かつらベース自体の重量が重くなってかつら装着時に負担になる。 一方、厚みが0.20mmより薄くなると、かつらを装着した時にかつらと頭部の隙間がなくなり頭部が多孔質ポリウレタンに接触してしまい、透湿性が低下する。 厚みが0.30mmより厚くなると、かつら全体が厚くなりかつらを装着した時にかつら周縁部と頭部に段差ができてかつらが浮いたように見えて見栄え悪くなるおそれがある。 また、多孔質ポリウレタンの他面に積層された繊維層は表面に人工毛髪や天然毛髪を植えつけるもので、繊維層は、植毛を容易にできる網目が好ましく、用いられる繊維は特定に限定されないが、ナイロン繊維が好ましく、特にナイロン6.6繊維が好ましい。 一般的にナイロン繊維は、コシがなく柔らかく折り癖が付き難く、また折り癖が付いた場合でも修正し易いので、頭部形状に成形したかつらベースの形が崩れても修正が可能なため、かつらベースの素材として好ましく用いられる。 使用する網目形状は蜂巣状が好ましく、その大きさは装着する人の自毛の量によって相違する。 例えば、比較的薄い人は、一辺の長さが1〜2mmであり、全く自毛が存在しないところでは1mm未満である。 編物として目付けは20〜30g/m²で、厚さ0.20〜0.35mmである。 ナイロン網目部材としてはナイロンフィラメントを縦方向に複数本配置した縦糸群からなる第1の平面と、縦糸群と直交する方向にナイロンフィラメントを複数本配置した横糸群からなる第2の平面を重ね合わせて、各フィラメントの交接点を溶着して形成されているものを使用しても良い。 このように構成されるかつら用透湿性素材を、1枚または複数枚を石膏などの雄型に固定して樹脂を塗布し成形するか、または縫着若しくは接着などの方法により継ぎ合わせて頭部形状に成形してかつらベースやかつら用下地キャップとすることができる。 従来のかつら用透湿性素材は、JIS 以下、本発明に係るかつら用透湿性素材の実施例に基づいて説明する。 但し本発明は実施例に限定されるものではない。 また、測定評価は下記試験方法に従った。 〔ラミネート強度〕 (実施例1) (実施例2) 次に、実施例1のかつら用透湿性素材の網目層が下になるようにガンタッカーを用いてステープルで石膏の雄型に固定して、ポリビニルアルコール(株式会社クラレ製、品名クラノール)30%濃度の水溶性樹脂溶液を塗布した後、100℃で6時間乾燥して頭部形状に成形する。 続いて、頭部形状に成形したかつら人工皮膚の上に同様に頭部形状に成形したかつら用透湿性素材の頭部が接触する網目層が下になるように位置を合わせて重ね合わせる。 そして、かつらベース中で透湿性素材にする部分の周囲を2cmの幅で縫製により接着を行い、一体化させる。 最後に、一体化させたかつらベースで不要なかつら用透湿性素材部分を切り落として完成する。 かつらベースへの植毛は、鈎針をかつらベースに貫通させて、人工毛髪や天然毛髪を鈎針に引っ掛けて挿通して結着する。 透湿性素材部分の植毛においては、ナイロン繊維の繊維層のみを鈎針ですくい取って行った。 実施例2のかつらの物性及び性能を表1に示す。 (実施例3) (実施例4) (実施例5) (実施例6) (比較例1) (比較例2) (比較例3) (比較例4) (比較例5) 実施例、比較例1乃至4で作製したかつらベースに毛材を植毛した後のかつらの状態とかつら装着時の状態の評価を表1に示す。 比較例1は植毛の強度には問題ないが、かつらを装着すると短時間で蒸れて頭部が痒くなった。 比較例2は植毛した個所の破損が見られかつらの外観が劣っているが、かつら装着時は蒸れもなく透湿性は良好であった。 比較例3は毛材を植毛する場所である繊維層が付いてないので、植毛は多孔質ウレタン層とその下のポリエステルメッシュ層に植毛されるので、多孔質ウレタン層は穴が空いて毛材が結着できない。 一方、ポリエステルメッシュ層には毛材をポリエステルメッシュに巻回して結着しているので、かつらを装着した時に毛材が頭部に当たり痛みを感じた。 比較例4は毛材を植毛する場所である繊維層が付いるので、植毛はできるが、かつらベースそのものの強度が弱いのでベースが破損したり、毛材の結着強度が弱く通常の使用で毛材の脱落が起こる。 更にポリエステルメッシュ層が付いていないので、かつらを装着すると多孔質ポリウレタン層に頭部が直接触れて密着するので、蒸れて汗が頭部と多孔質ポリウレタンの間に溜まり不快になった。 比較例5の下地キャップは長時間被ると頭部の温度が上昇して蒸れが起こる。 またキャップを被った後にかつらを装着すると、下地キャップとかつらがフィットしないため、かつらが不安定で且つ、浮いたようになった。 また、本発明のかつら用透湿性素材は、前述のように種々の形状に作製することもできる。 その他次のように使用することができる。 本発明のかつら用透湿性素材として、多孔質ポリウレタンやナイロン繊維層に着色剤などを混入して着色することもできる。 1 多孔質ポリウレタン層 2 ポリエステルメッシュ 3 繊維層 4 縁部 5 ネット 6 頂部 7 毛髪 20 かつらベース21 ネット状部材211 人工皮膚 |