インナーキャップ

申请号 JP2016570219 申请日 2015-01-19 公开(公告)号 JPWO2016117000A1 公开(公告)日 2017-11-30
申请人 国子 荒川; 国子 荒川; 发明人 国子 荒川; 国子 荒川;
摘要 インナーキャップの表面に繊維径をナノメートルオーダーとする超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いることで、かつらのズレを防止するインナーキャップを提供する。被着者の頭部に直接被覆し、前記被着者が着用する全頭用かつらを保持し固定するインナーキャップ(1)において、丸編により筒状に編成される筒状編成部で形成され、前記筒状編成部の一端側に編成される第1口ゴム部(11a)と、繊維径をナノメートルオーダーとする超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて丸編で編成される滑り止め部(12)と、前記滑り止め部(12)と連続して編成され、丸編みによりメッシュ状に編成される支持部(13)とを備えるものである。
权利要求

被着者の頭部に直接被覆し、前記被着者が着用する全頭用かつらを保持し固定するインナーキャップにおいて、 丸編により筒状に編成される筒状編成部で形成され、 前記筒状編成部の一端側に編成される口ゴム部と、 繊維径をナノメートルオーダーとする超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて丸編で編成される滑り止め部と、 前記滑り止め部と連続して編成され、丸編みによりメッシュ状に編成される支持部とを備えることを特徴とするインナーキャップ。請求項1に記載のインナーキャップにおいて、 前記口ゴム部の外表面側が前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記口ゴムから第1の前記支持部が連続して編成され、当該第1の支持部から前記滑り止め部が連続して編成され、当該滑り止め部から第2の前記支持部が連続して編成されて前記筒状編成部が形成されていることを特徴とするインナーキャップ。請求項1に記載のインナーキャップにおいて、 前記口ゴム部の外表面側が前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記口ゴムから第1の前記滑り止め部が連続して編成され、当該第1の滑り止め部から第1の前記支持部が連続して編成され、当該第1の支持部から第2の前記滑り止め部が連続して編成され、当該第2の滑り止め部から第2の前記支持部が連続して編成され、 前記口ゴムが編成されている前記筒状編成部の一端側と反対の他端側に編成される前記第2の支持部の先端部が円形状又は扇形状に縫製されていることを特徴とするインナーキャップ。請求項1ないし3のいずれかに記載のインナーキャップにおいて、 前記滑り止め部が4コースを1つのサイクルとし、当該4コースの一部のコースが前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸が表に出るように編成されていることを特徴とするインナーキャップ。

说明书全文

本発明は、被着者の頭部に直接被覆され、かつらの内部に着用されるインナーキャップに関する。

脱毛が非常に広範囲に亘る人や病気の治療のために毛髪が残っていない人のために、頭全体に着用するための全頭用のかつらが知られている。例えば、特許文献1に示す技術は、頭部全体を覆うかつら本体の内面に、サイズ調整可能なインナーキャップを着脱可能に設け、このインナーキャップの内周面の数箇所に、シリコンゴムシートを取り付けた全かつらとしたものである。

特開2004−353127号公報

しかしながら、特許文献1に示す技術は、インナーキャップにかつら本体をファスナで取り付ける構造であるが、被着者の動きに応じて、どうしてもインナーキャップとかつら本体とがズレてしまい、違和感が発生してしまうという課題を有する。

本発明は、インナーキャップの表面に繊維径をナノメートルオーダーとする超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いることで、かつらのズレを防止するインナーキャップを提供する。

本発明に係るインナーキャップは、被着者の頭部に直接被覆し、前記被着者が着用する全頭用かつらを保持し固定するインナーキャップにおいて、丸編により筒状に編成される筒状編成部で形成され、前記筒状編成部の一端側に編成される口ゴム部と、繊維径をナノメートルオーダーとする超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて丸編で編成される滑り止め部と、前記滑り止め部と連続して編成され、丸編みによりメッシュ状に編成される支持部とを備えるものである。

このように、本発明に係るインナーキャップにおいては、丸編により筒状に編成される筒状編成部で形成され、前記筒状編成部の一端側に編成される口ゴム部と、繊維径をナノメートルオーダーとする超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて丸編で編成される滑り止め部と、前記滑り止め部と連続して編成され、丸編みによりメッシュ状に編成される支持部とを備えるため、超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸による摩擦でかつらの滑りをなくし、ズレを防止することができるという効果を奏する。

本発明に係るインナーキャップは、前記口ゴム部の外表面側が前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記口ゴムから第1の前記支持部が連続して編成され、当該第1の支持部から前記滑り止め部が連続して編成され、当該滑り止め部から第2の前記支持部が連続して編成されて前記筒状編成部が形成されているものである。

このように、本発明に係るインナーキャップにおいては、前記口ゴム部の外表面側が前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記口ゴムから第1の前記支持部が連続して編成され、当該第1の支持部から前記滑り止め部が連続して編成され、当該滑り止め部から第2の前記支持部が連続して編成されて前記筒状編成部が形成されているため、超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸による摩擦力でかつらの滑りをなくし、ズレを防止することができる。

本発明に係るインナーキャップは、前記口ゴム部の外表面側が前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記口ゴムから第1の前記滑り止め部が連続して編成され、当該第1の滑り止め部から第1の前記支持部が連続して編成され、当該第1の支持部から第2の前記滑り止め部が連続して編成され、当該第2の滑り止め部から第2の前記支持部が連続して編成され、前記口ゴムが編成されている前記筒状編成部の一端側と反対の他端側に編成される前記第2の支持部の先端部が円形状又は扇形状に縫製されているものである。

このように、本発明に係るインナーキャップにおいては、前記口ゴム部の外表面側が前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記口ゴムから第1の前記滑り止め部が連続して編成され、当該第1の滑り止め部から第1の前記支持部が連続して編成され、当該第1の支持部から第2の前記滑り止め部が連続して編成され、当該第2の滑り止め部から第2の前記支持部が連続して編成され、前記口ゴムが編成されている前記筒状編成部の一端側と反対の他端側に編成される前記第2の支持部の先端部が円形状又は扇形状に縫製されているため、超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸による摩擦力でかつらの滑りをなくし、ズレを防止することができると共に、第2の支持部の先端部が円形状又は扇形状に縫製されていることで、頭にフィットさせて着用することができるという効果を奏する。

本発明に係るインナーキャップは、前記滑り止め部が4コースを1つのサイクルとし、当該4コースの一部のコースが前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸が表に出るように編成されているものである。

このように、本発明に係るインナーキャップにおいては、前記滑り止め部が4コースを1つのサイクルとし、当該4コースの一部のコースが前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸を用いて編成され、前記超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸が表に出るように編成されているため、超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸による摩擦力でかつらの滑りをなくし、ズレを防止することができると共に、コースに応じて異なる材料を用いることで表面に凹凸を設けてより確実にズレを防止することができるという効果を奏する。

第1の実施形態に係るインナーキャップの構造を示す第1の図である。

第1口ゴム部の内表面の構造を示す図である。

第1口ゴム部の外表面の構造を示す図である。

滑り止め部の構造を示す図である。

支持部の構造を示す図である。

第1の実施形態に係るインナーキャップの構造を示す第2の図である。

第1の実施形態に係る全頭用かつらのかつら本体の模式図である。

第1の実施形態に係る全頭用かつらのかつら本体を背後から見た場合の模式図である。

以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明は多くの異なる形態で実施可能である。また、本実施形態の全体を通して同じ要素には同じ符号を付けている。

(本発明の第1の実施形態) 本実施形態に係るインナーキャップについて、図1ないし図6を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るインナーキャップの構造を示す第1の図である。図1(A)がインナーキャップの外面側の構造を示し、図1(B)がインナーキャップの内面側の構造を示している。図1(A)において、インナーキャップ1は、丸編みにより筒状に編成されており、その一端(着用者が着用した際に下方になる側)に伸縮性に優れた第1口ゴム部11aと、超微細ファインポリエステルナノファイバーからなる複合糸(以下、超微細繊維という)を用いて編成される滑り止め部12と、当該滑り止め部12から連続して丸編みによりメッシュ状に編成される支持部13(第1支持部13a及び第2支持部13b)と、第1口ゴム部11aと反対の他端部に伸縮性に優れた第2口ゴム部11bとを備える。

なお、図1の場合は、第1口ゴム部11aから第1支持部13aが連続して編成され、第1支持部13aから滑り止め部12が連続して編成され、その滑り止め部12から第2支持部13bが連続して編成され、さらに、第2支持部13bから第2口ゴム部11bが連続して編成されている構成であるが、滑り止め部12と支持部13(第1支持部13a及び第2支持部13b)とは逆の配置であってもよい。

滑り止め部12には、繊維の直径が700ナノメートル程度の超微細繊維が用いられており、着用者の頭部に対しては吸性、吸着性及び肌触りを向上させると共に、皮膚への刺激を軽減する。また、インナーキャップ1の上から着用するかつらに対しては、超微細繊維による表面積の増大により大きな摩擦力を発生させると共に、ナノサイズの凹凸を形成することでさらに大きな摩擦力を発生し、滑りを防止してズレをなくすことができる。

また、第1口ゴム部11aについては、着用者の頭部と接触する内表面側とかつらが装着される外表面側との2層構造になっており、内表面側はナイロンとポリウレタンにより着用者の頭を適度に締め付けて固着すると共に、外表面側は上記の滑り止め部12と同様に超微細繊維を用いた編成がなされ、かつらのズレを防止することができる。

上記第1口ゴム部11a、滑り止め部12及び支持部13の編み方について、図2ないし図5に示す具体的な例を挙げて説明する。本実施形態においては、4コースを1つのサイクルとして丸編みを行うものであり、各コースに用いる素材及び編み目が異なる。図2は、第1口ゴム部11aの内表面側の素材及び編み目を示す模式図である。図2(A)に示すように、第1口ゴム部11aの内表面側は、1コース及び3コースがナイロン、2コース及び4コースがポリウレタンを素材とする糸で編成されており、図2(B)、(C)に示すように、1コースのみ1つの編み目ごとに浮き編み(フロート編み)で編成している。そして、各サイクルごとにフロート編みの編み目が交互になるように編成されている。すなわち、1サイクル目に偶数ウェルの編み目をフロート編みした場合、2サイクル目は奇数ウェルの編み目をフロート編みしている。

図3は、第1口ゴム部11aの外表面側の素材及び編み目を示す模式図である。図3に示すように、第1口ゴム部11aの外表面側は、1コースがナイロン、2コースがポリウレタン、3コース及び4コースが超微細繊維とナイロンを素材とする糸で編成されており、編み目は一般的な平編みとなっている。

図4は、滑り止め部12の素材及び編み目を示す模式図である。図4に示すように、滑り止め部12は、1コース及び2コースがナイロン、3コース及び4コースが超微細繊維とナイロンを素材とする糸で編成されており、編み目は一般的な平編みとなっている。

図5は、支持部13の素材及び編み目を示す模式図である。図5に示すように、支持部13は、全てのコースがナイロンを素材とする糸で編成されており、2コースは2つの編み目ごとにタック編みで編成し、4コースは1つの編み目ごとにタック編みで編成している。そして、各サイクルごとに2コース及び4コースのタック編みの編み目が交互になるように編成されている。すなわち、1サイクル目に2コースにおいて3及び4ウェルの編み目をタック編みし、4コースにおいて偶数ウェルの編み目をタック編みした場合、2サイクル目は2コースにおいて1及び2ウェルの編み目をタック編みし、4コースにおいて奇数ウェルの編み目をタック編みしている。このような編成により、支持部13はメッシュ状に形成されてる。

なお、上記各素材及び編み目はあくまで一例であり、他の素材及び編み目の組み合わせで編成することも当然可能である。

このように、各コースごとに素材と編み目を調整することで、着用者頭部のフィット感やかつらのズレ防止を向上させることができる。特に、超微細繊維を用いたことによるかつらのズレ防止に加えて、各コースごとに素材や編み目を調整して表面積を拡張しつつ、編み目の凹凸を際立たせることで前後左右の各方向へのかつらのズレ防止を向上さることが可能になる。

図6は、本実施形態に係るインナーキャップの構造を示す第2の図である。図6(A)がインナーキャップの外面側の構造を示し、図6(B)がインナーキャップの内面側の構造を示している。図6(A)において、インナーキャップ1は、図1の場合と同様の構造を有する第1口ゴム部11a、滑り止め部12及び支持部13を備えており、第1口ゴム部11aが配設される側の他端側が円形又は扇状に縫製されている。

図6においては、第1口ゴム部11aから連続して第1滑り止め部12aが編成され、第1滑り止め部12aから連続して第1支持部13aが編成され、第1支持部13aから連続して第2滑り止め部12bが編成され、さらに、第2滑り止め部12bから連続して第2支持部13bが編成されており、この第2支持部13bの先端部が円形又は扇状に縫製されている。なお、図1の場合と同様に、滑り止め部12と支持部13との配置関係は逆であってもよい。

図6の場合においても、第1口ゴム部11aの外表面側及び滑り止め部12(第1滑り止め部12a及び第2滑り止め部12b)には、超微細繊維を用いているため、かつらのズレを防止することができると共に、第2支持部13bの先端部が円形状又は扇形状に縫製されているため、頭にフィットさせて着用することができる。

このように、本実施形態に係るインナーキャップは、着用者の着用感を向上させると共に、超微細繊維を用いることによるかつらのズレを防止することができる。また、上記と同様に、各コースごとに素材や編み目を調整して表面積を拡張しつつ、編み目の凹凸を際立たせることで前後左右の各方向へのかつらのズレ防止を向上さることが可能になる。

(本発明の第2の実施形態) 以下の本実施形態では、前記第1の実施形態に係るインナーキャップの上から被覆する全頭用かつらについて説明する。本実施形態に係る全頭用かつらについて、図7及び図8を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る全頭用かつらのかつら本体の模式図、図8は、本実施形態に係る全頭用かつらのかつら本体を背後から見た場合の模式図である。

本実施形態に係る全頭用かつらは、脱毛が非常に広範囲に広がったり、病気の治療のために毛髪が残っていない装着者が着用するためのものであり、インナーキャップ1の上からかつら本体2を被るものである。インナーキャップ1は、上記第1の実施形態で説明したものを用いる。

図7のかつら本体2は、インナーキャップ1の上から装着するものであり、表面側には植毛(図示しない)がされている。かつら本体2は、非伸縮性で大きめのメッシュ構造を有し、装着された場合に装着者の前頭部領域41を覆う第1ベース部21と、当該第1ベース部21に接合され、非伸縮性で第1ベース部21よりも細かいメッシュ構造を有し、装着された場合に、装着者の頭頂部42近傍を通って一端の側頭部43から他端の側頭部44(図示しない)にかけて装着者の頭部上方を覆う第2ベース部22と、当該第2ベース部22に接合され、伸縮性のメッシュ構造を有し、装着された場合に、装着者の後頭部領域45を覆う第3ベース部23とを有する。

第1ベース部21、第2ベース部22及び第3ベース部23は、それぞれメッシュ構造を有しているが、いずれも形状の変化に対して元の形状を再現する程度の硬度を有しており、第2ベース部22が第1ベース部21に比べてより硬いメッシュ構造となっている。そして、第3ベース部23は最も柔らかいメッシュ構造となっている。すなわち、頭部前方側は、形状の変化が小さく傾斜も緩やかであるため、ある程度の硬度を有するメッシュ構造で安定的に装着可能とし、形状の変化が大きく傾斜も急である頭部後方側は、柔らかくして頭部形状に合わせて調整し易いものとなる。

第1ベース部21の前端部には、当該ベースのずれやめくれを防止するために、装着者頭部の周方向に伸縮性を有するずれ防止材24を備え、第3ベース部23の後端近傍にも同様に、装着者頭部の周方向に伸縮性を有する調整手段25を備えており、ずれ防止材24と調整手段25とにより、かつら本体2を装着者の頭部に安定して固着させる。また、ずれ防止材24の領域には植毛がなされておらず、非常に薄く柔らかいメッシュ地で形成され、色は肌色となっている。また、地糸の表面は摩擦抵抗が大きくなっており、肌と未着してずれを防止する。つまり、かつら本体2のずれやめくれを確実に防止しつつ、頭部前方の生え際部分の厚みをなくして、自然な生え際を実現することが可能となるようにずれ防止材24が形成されている。

第2ベース部22の側頭部43,44には、装着者のこめかみからもみ上げ部分のめくれを防止するための保持材26,27(保持材27は図示しない側頭部44に備えられたものとする)を備えている。

第3ベース部23には、当該第3ベース部23の伸縮を調整するための調整糸28(複数本有する場合は、調整糸28a,28b,28c,・・・)が織り込まれており、この調整糸28の長さを調整することで、かつら本体2を装着者の後頭部領域45の形状に正確に合わせることができる。

特に、この調整糸28は、図7及び図8に示すように、複数本の糸で形成され、当該糸が第3ベース部23における装着者の頭頂部42近傍から放射状に広がって織り込まれている。すなわち、このように放射状に広がることで、装着者の頭部径方向(頭頂部42近傍から襟足部の方向、頭頂部42近傍から上や耳裏あたりの側頭部43,44の方向)の伸縮を調整することが可能となる。

調整糸28の頭頂部42側の一端部29(29a,29b,29c,・・・)は、第3ベース部23に固定され、他端部30(30a,30b,30c,・・・)は、第3ベース部23に固定されずフリー状態になっている。すなわち、装着者は、調整糸28のフリー状態になっている部分を引っ張って第3ベース部23の縦方向の伸縮を調整することで、特に装着者個人によって多種多様な形状である後頭部領域45の形状に合わせることが可能となる。つまり、装着者頭部の周方向の調整は、ずれ防止材24及び調整手段25により行い、装着者頭部の径方向の調整は、調整糸28で行うことができるため、かつら本体2を装着者の頭部形状に合わせて異なる方向から微細に調整することが可能となり、かつらの安定感及びフィット感を向上させることができる。

また、この調整糸28は、第3ベース部23を形成するメッシュの地糸よりも摩擦抵抗が大きいものが用いられる。つまり、装着者がフリー状態の他端部30を引っ張った場合のメッシュ部分の状態と調整糸28の状態とを摩擦抵抗により固定することができるため、調整糸を引っ張るだけで調整状態を維持することができる。そうすることで、装着者後方における装着者自身による調整が難しい箇所であっても、調整の操作性を格段に向上させることが可能となる。

1 インナーキャップ 2 かつら本体 11a 第1口ゴム部 11b 第2口ゴム部 12 滑り止め部 12a 第1滑り止め部 12b 第2滑り止め部 13 支持部 13a 第1支持部 13b 第2支持部 21 第1ベース部 22 第2ベース部 23 第3ベース部 24 ずれ防止材 25 調整手段 26,27 保持材 28 調整糸 29 一端部 30 他端部 41 前頭部領域 42 頭頂部 43,44 側頭部 45 後頭部領域

QQ群二维码
意见反馈