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紐および縫い取り通し穴(embroidery tunnel)を備える衣料物品用ウエストバンド

申请号 JP2016048413 申请日 2016-03-11 公开(公告)号 JP6122524B2 公开(公告)日 2017-04-26
申请人 ナイキ イノベイト シーブイ; ナイキ イノベイト シーブイ; 发明人 ワイ ムーア ブルース; ワイ ムーア ブルース; ケイ アナヤ エリカ; ケイ アナヤ エリカ;
摘要
权利要求
  • 内面、外面、第1の端部、第2の端部、上部端縁、および下部端縁を含むウエストバンドを設けた骨盤領域と、
    第1の端部、第2の端部、および該第1の端部と該第2の端部との間にある介在部を有する少なくとも1本の紐と、
    前記衣料物品の前記骨盤領域に連結されて前記衣料物品を形成する一対の脚部と、
    を備える衣料物品であって、
    前記骨盤領域は、該衣料物品の着用状態において着用者の骨盤エリアを覆う、
    衣料物品において、
    前記紐の前記第1の端部および前記第2の端部は、前記ウエストバンドの前記第1の端部または前記第2の端部の少なくとも一方に固定して取り付けられ、
    前記紐の前記介在部は、縫い取りステッチを用いて前記ウエストバンドの前記外面に可動に連結され、前記縫い取りステッチによって前記ウエストバンドの前記外面上に縫い取り通し穴を形成することにより、前記介在部は前記ウエストバンドの前記上部端縁および前記下部端縁について実質的に平行な方向に移動可能となり、前記縫い取り通し穴は、前記ウエストバンドの前記上部端縁および前記下部端縁に対して実質的に平行な複数の経路を形成し、前記縫い取り通し穴は、前記紐に印加される張力を前記ウエストバンドの少なくとも一部分にわたって分散するように構成した、衣料物品。
  • 前記ウエストバンドは、さらに、前記ウエストバンドの第1の端部に設けた第1の連結具と、前記ウエストバンドの第2の端部に設けた第2の連結具とを備え、前記第1の連結具および前記第2の連結具は、前記少なくとも1本の紐に張力を伝達するように構成した、請求項1に記載の衣料物品。
  • 前記第1の連結具および前記第2の連結具は、それぞれ、ランヤード(引き紐)を通すことのできる開口部を備える、請求項2に記載の衣料物品。
  • 前記第1の連結具および前記第2の連結具は、それぞれ、各連結具の少なくとも一部が前記ウエストバンドの前記外面から延在するように前記ウエストバンドに取り付けられる、請求項2に記載の衣料物品。
  • 前記ウエストバンドは、さらに、前記縫い取り通し穴に連結した複数のタックダウンを備える、請求項1に記載の衣料物品。
  • 前記縫い取り通し穴は複数の曲がり目(turn)を備える、請求項1に記載の衣料物品。
  • 前記ウエストバンドの前記上部端縁を折り返して前記ウエストバンドに接合することにより平滑な端縁を形成する、請求項1に記載の衣料物品。
  • 前記実質的に平行な経路のうち少なくとも1本は前記ウエストバンドの前記折り返した上部端縁によって覆われる、請求項7に記載の衣料物品。
  • 前記紐は合成繊維から形成される、請求項1に記載の衣料物品。
  • 内面、外面、第1の端部、第2の端部、上部端縁、および下部端縁を含む、第1の織物と、
    第1の端部、第2の端部、および該第1の端部と該第2の端部との間にある介在部とを有する第1の紐と、
    第1の端部、第2の端部、および該第1の端部と該第2の端部との間にある介在部を有する第2の紐と、を備える衣料物品用ウエストバンドであって、
    前記第1の紐において、前記第1の端部は第1の点において前記第1の織物の前記第1の端部に取り付けられ、前記第2の端部は第2の点において前記第1の織物の前記第1の端部に取り付けられ、前記介在部は縫い取りステッチを使用して前記第1の織物の前記外面に可動に連結され、前記縫い取りステッチは、前記第1の織物の前記外面上に第1の縫い取り通し穴を形成することにより、前記第1の紐の介在部を前記第1の織物の前記上部端縁および前記下部端縁について平行な方向に移動可能となり、前記第1の縫い取り通し穴は、前記第1の織物の前記上部端縁および前記下部端縁に対して実質的に平行な複数の経路を形成し、前記平行経路は前記第1の紐に印加される張力を前記ウエストバンドの少なくとも一部分にわたって分散� ��るように構成され、
    前記第2の紐において、前記第1の端部は第1の点において前記第1の織物の前記第2の端部に取り付けられ、前記第2の端部は第2の点において前記第1の織物の前記第2の端部に取り付けられ、前記介在部は、縫い取りステッチを使用して前記第1の織物の前記外面に可動に連結され、前記縫い取りステッチは、前記第1の織物の前記外面上に第2の縫い取り通し穴を形成することにより、前記第2の紐の介在部は前記第1の織物の前記上部端縁および前記下部端縁に平行な方向に移動可能となり、前記第2の縫い取り通し穴は、前記第1の織物の前記上部端縁および前記下部端縁に対して実質的に平行な複数の経路を形成し、前記平行経路は、前記第2の紐に印加される張力を前記ウエストバンドの少なくとも一部分にわたって分散す� ��ように構成される、衣料物品用ウエストバンド。
  • 前記ウエストバンドは、前記ウエストバンドの第1の端部に設けた第1の連結具と、前記ウエストバンドの第2の端部に設けた第2の連結具とをさらに備え、前記第1の連結具および前記第2の連結具を前記第1の紐および前記第2の紐にそれぞれ張力を伝達するように構成した、請求項10に記載の衣料物品用ウエストバンド。
  • 前記第1の連結具および前記第2の連結具は、それぞれ、ランヤード(引き紐)を通すことのできる開口部を備える、請求項11に記載の衣料物品用ウエストバンド。
  • 前記第1の連結具および前記第2の連結具は、それぞれ、各連結具の少なくとも一部が前記ウエストバンドの前記外面から延在するように前記ウエストバンドに取り付けた、請求項11に記載の衣料物品用ウエストバンド。
  • 前記ウエストバンドは、前記第1の縫い取り通し穴および前記第2の縫い取り通し穴に連結した複数のタックダウンをさらに備える、請求項10に記載の衣料物品用ウエストバンド。
  • 各前記第1の縫い取り通し穴および前記第2の縫い取り通し穴は、複数の曲がり目を備える、請求項10に記載の衣料物品用ウエストバンド。
  • 前記ウエストバンドの前記上部端縁を折り返して前記ウエストバンドの前記外面に接合することにより平滑な端縁を形成する、請求項10に記載の衣料物品用ウエストバンド。
  • 前記第1の縫い取り通し穴および前記第2の縫い取り通し穴の前記実質的に平行な経路のうち少なくとも1本は前記ウエストバンドの折り返した前記上部端縁により覆われる、請求項16に記載の衣料物品用ウエストバンド。
  • 前記第1の紐および前記第2の紐は、
    (1)合成繊維、
    (2)天然繊維、または (3)天然繊維および合成繊維の組み合わせ のうちの1つから形成される、請求項10に記載の衣料物品用ウエストバンド。
  • 衣料物品を製造する方法であって、
    内面、外面、第1の端部、第2の端部、上部端縁、および下部端縁を備えるウエストバンドを用意することと、
    第1の端部、第2の端部、および介在部を有する少なくとも1本の紐を前記ウエストバンドに取り付けることと、
    前記ウエストバンドを骨盤部に連結して前記衣料物品を形成することと、を含む方法において、
    前記少なくとも1本の紐を前記ウエストバンドに取り付けることは、前記紐の前記第1の端部および前記第2の端部をそれぞれ前記ウエストバンドの前記第1の端部または前記第2の端部の一方に固定することと、前記紐の前記介在部を前記ウエストバンドの前記外面に縫合することにより前記介在部を前記ウエストバンドに可動に連結することとを含み、前記ステッチにより前記ウエストバンドの前記外面上に縫い取り通し穴を形成し、前記縫い取り通し穴は前記介在部に沿って延在し、前記縫い取り通し穴は、前記ウエストバンドの前記上部端縁と下部端縁との間に実質的に平行な複数の経路を形成するように縫合され、前記紐および縫い取り通し穴は、前記紐に印加される張力を前記ウエストバンドの少なくとも一部分にわたって伝達� ��るように構成され、
    前記ウエストバンドを骨盤部に連結して前記衣料物品を形成することにおいて、前記骨盤部は前記衣料物品の着用状態において着用者の胴体下部を覆うように適合され、前記骨盤部は、さらに、前記衣料物品の着用状態において着用者の脚の少なくとも一部を覆うように適合された一対の脚部を備える、
    衣料物品を製造する方法。
  • 前記ウエストバンドの第1の端部および前記ウエストバンドの第2の端部に第1の連結具および第2の連結具をそれぞれ取り付けることをさらに含む、請求項19に記載の方法。
  • 说明书全文

    本開示は、衣料物品用のウエストバンドに関する。 より具体的には、本開示は、ウエストバンドに縫合した複数の糸から形成した縫い取り通し穴によってウエストバンドに留めた少なくとも1本の紐を含むウエストバンドに関し、紐はウエストバンドを介して可動であり、縫い取り通し穴はウエストバンドに張を伝達するように構成される。

    ボードショーツ等の衣料物品用の従来型ウエストバンドは、多くの場合、引き紐付きウエストバンドを内蔵して、衣料物品を着用者に留める。 引き紐付きウエストバンドには、衣料物品内部および周囲に沿って動く1本以上の紐を使用することが多い。 紐は、多くの場合、引き締めたり締め付けたりして、ウエストバンドにかかる圧力を増加させてウエストバンドの周長を減少することにより、ウエストバンドを着用者に留めることができる。 スナップ、フック、またはジッパー等のような従来の固定コンポーネントを備えるウエストバンドに比べ、引き紐付きウエストバンドはボリュームが抑えられる一方、引き紐付きウエストバンドには多くの不利な点がある。 例えば、留め固定力が弱いこと、ウエストバンドにわたる張力の分散が最小限にしか行われない点、ウエストバンドの歪みによりウエストバンド構造が弱まる点、および着用者に不快感を与える点等である。

    本概要においては、各構成概念の抜粋を簡略化した形で紹介するが、これらの構成概念は以下の詳細な説明においてさらに説明する。 本概要は、請求項に記載した主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、請求項に記載した主題の範囲を定める際の一助として使用することを意図するものでもない。 本発明は、特許請求の範囲により特定する。

    上位概念において、本明細書に記載した各態様は、少なくとも1本の紐を備えるウエストバンドに関し、この紐は、第1の位置においてウエストバンドに留めた第1の端部と、第2の位置においてウエストバンドに留めた第2の端部と、ウエストバンドの内面または外面に可動に留めた介在部と、を有するものである。 本開示を通じて使用する「紐」という用語は、紐に軸方向に印加される張力を支持可能な任意のワイヤを指し、その例として、フライワイヤ、ケーブル、ランヤード、バインディング、ブレイド、ストリング、ストリップ、テープ、タイ、リガチャー、ライン、リンク、リボン、ロープ、ステー、ストラップ、または同様の構造物が挙げられる。 紐は、天然繊維、または合成繊維をはじめとする人造繊維であってもよく、その例としてナイロン等がある。 さらに、紐は、伸縮性または非伸縮性であってもよい。 介在部は、ステッチ(縫合)等の留め要素によりウエストバンドに可動に留めることができる。 この留め要素によって縫い取り通し穴を形成するが、この縫い取り通し穴は、紐をウエストバンドに留めつつ、縫い取り通し穴内で紐を縫い取り通し穴の軸方向に平行な方向に可動させることができるものである。 紐の各端部は、二次的な裏張によりウエストバンドに留めてもよい。

    留め要素の例としては、基材上に模様を縫製するのに使用可能な、ステッチ、フィラメント、紡ぎ糸、または糸を挙げることができる。 基材は、ウエストバンドの外層とすることができ、留め要素の裏張は、ウエストバンドの外層と内層との間に位置する。 縫い取り通し穴は、ウエストバンド上に一連の平行経路を形成してもよい。 これらの平行経路は、ウエストバンドの上部端縁および下部端縁に対して平行であっても、および/または相互に平行であってもよい。 ステッチは、さらに、ステッチに連結した複数のタックダウンを含み、縫い取り通し穴がほつれるのを防ぐ。 本開示において使用する「タックダウン」という用語は、縫い取りに付属する構成部分を意味し、万一、縫い取りを形成するために使用したステッチが弱まり、切断し、損なわれ、または留まらなくなるようなことがあった場合に、縫い取りのほつれを防ぐものである。 各縫い取り通し穴は、紐の介在部の長手方向に沿って続いており、縫い取り通し穴は、ウエストバンドの内面または外面の全体または一部に沿って、一連の平行経路またはチャネルを形成してもよい。 縫い取り通し穴により、紐に加わる張力をウエストバンドの少なくとも一部分にわたって均一に分散可能となる。 各縫い取り通し穴の数および配置については任意の構成とすることができ、他の縫い取り通し穴と別個にまたは錯綜して設けることができ、1つまたは多数の曲がり目を備えることができる。 これらに対するあらゆる変更および任意の組み合わせは、本明細書における請求の範囲内として企図される。

    例示的な一態様において、縫い取り通し穴を形成するステッチにより紐をウエストバンドに留めてもよい。 紐の各端部は、ウエストバンドの同一端部または対向端部に固定してもよい。 紐の介在部はウエストバンドに縫合してもよく、この縫合により縫い取り通し穴を形成する。 縫い取り通し穴は、平行経路またはチャネルを形成することができ、各経路は、ウエストバンドの上部端縁および下部端縁について平行とすることができる。 ウエストバンドの一端には紐の第1の端部を取り付けることができ、ウエストバンドの反対側の端部には紐の第2の端部を取り付けることができる。 縫い取り通し穴は、ウエストバンドにわたって任意の数の経路または構成をとることができ、1つまたは多数の曲がり目または方向の変化を備える。

    別の態様において、別々の縫い取り通し穴を形成するように構成したステッチで2本の紐をウエストバンドに縫合してもよい。 第1の紐の第1の端部および第1の紐の第2の端部を、それぞれ、第1の位置および第2の位置において、ウエストバンドの第1の端部に取り付けた状態で、第1の紐をウエストバンドに留めてもよい。 第2の紐の第1の端部および第2の紐の第2の端部を、それぞれ、第1の位置および第2の位置において、ウエストバンドの第2の端部に取り付けた状態で、第2の紐をウエストバンドに留めてもよい。 各紐の介在部はウエストバンドに一続きに縫合して、ステッチにより、第1および第2の紐用の2つの別個の縫い取り通し穴が形成されるようにする。 ここで、縫い取り通し穴は、各紐に印加される張力をウエストバンドの少なくとも一部分にわたって伝達するように構成する。 各紐の第1の端部および第2の端部は、それぞれ、ウエストバンドの第1の端部および第2の端部に取り付けてもよい。 すなわち、各紐の端部は、それぞれ、ウエストバンドの対向端部に取り付ける。

    例示的な別の態様において、ランヤードまたはタイをウエストバンドの第1の端部および第2の端部に連結することにより、着用者は、ランヤードまたはタイからの張力を各紐に伝達し、続いてウエストバンドに張力を伝達することができる。 ランヤードは、1つ以上の連結具を介して各ウエストバンド端部に接続してもよく、各接続用連結具の例としては、鳩目(アイレット)、開口、リンク機構、または他の機械的接続が挙げられる。 1つ以上の縫い取り通し穴は、鳩目の周囲を部分的にまたは完全に囲むようにしても、または鳩目に連結してもよく、それによって、ランヤードと紐との間で張力を伝達し、続いてウエストバンドにも張力を伝達できる。 紐の大きさ、紐を製造する材料、縫い取り通し穴を形成するために使用するステッチの分量および長さ、紐の介在部が通る縫い取り通し穴の数および向き、および連結具と紐との間で張力を伝達する方法は、所望の作用効果によって変更し得ることを当業者は理解すべきである。 さらに、1つ以上の縫い取り通し穴によって得られる経路の数および配置に基づいて、ウエストバンドごとに、当該ウエストバンドにわたる張力の分散を変更または最適化することができる。

    本発明の一態様による、少なくとも1本の紐をウエストバンドに可動に取り付けた少なくとも1本の縫い取り通し穴を備えるウエストバンドの正面立面図である。

    本発明の一態様による、図1の少なくとも1本の縫い取り通し穴を備えるウエストバンドの第1の端部の拡大切断図である。

    本発明の一態様による、図2の線3−3に沿ったウエストバンドの断面図であり、ウエストバンドの外面上に縫い取り通し穴を形成するステッチおよび紐を示す図である。

    本発明の一態様による、図1に示すウエストバンドの背面立面図である。

    本発明の一態様による、図1に示すウエストバンドの正面立面図であり、ウエストバンドの各端部に連結した少なくとも1本の縫い取り通し穴およびランヤードを示す図である。

    本発明の一態様による、ウエストバンドに張力を伝達可能な、少なくとも1本の縫い取り通し穴および例示的な第1の連結具および第2の連結具を備える、図1に示すウエストバンドの正面立面図である。

    本発明の一態様による、少なくとも1本の縫い取り通し穴と、図6に示す例示的な第1の連結具および第2の連結具と、一対の鳩目を介して第1の連結具および第2の連結具に連結したランヤードとを備える図1のウエストバンドの正面図である。

    本発明の一態様による、図1に示すウエストバンドを組み込んだ衣料物品の正面立面図である。

    本発明の一態様による、ウエストバンドを組み込んだ図8に示す衣料物品の背面立面図である。

    本発明の一態様による、衣料物品の正面立面図であり、図1に示すウエストバンドの上部端縁を折り返してウエストバンドの上部を平滑な端縁とした状態を示す図である。

    本発明の一態様による、図10に示すウエストバンドの第1の端部の拡大図であり、縫い取り通し穴と、ランヤードを通すことのできる鳩目と、ウエストバンド上の縫い取り通し穴の上部の経路を覆って折り返したウエストバンドの上部端縁とを示す図である。

    本発明の一態様による、組立前の状態のウエストバンド外面の正面立面図であり、2本の紐および2本の縫い取り通し穴を有する紐構造の第1の例示的な配置を示す図である。

    本発明の一態様による、組立前の状態のウエストバンドの外面図であり、1本の紐および1本の縫い取り通し穴を含む紐構造の第2の例示的な配置を示す図である。

    本発明の一態様による、組立前の状態のウエストバンドの外面図であり、1本の紐および1本の縫い取り通し穴を有する紐構造の第3の例示的な配置を示す図である。

    本発明の一態様による、ウエストバンド上にステッチを用いて縫い取り通し穴を形成した、1本の紐の部分拡大図である。

    本発明の一態様による、ステッチによって形成した縫い取り通し穴とともに1本の紐を示す部分拡大図であり、縫い取り通し穴は紐上に断続的に離間したタックダウンを設けてステッチのほつれを防ぐようにした様子を示す図である。

    本発明の一態様による、ウエストバンドの表面上のステッチのほつれを防ぐように構成したタックダウンの拡大図である。

    本発明の一態様による、ウエストバンドに紐を留める縫い取り通し穴を有するウエストバンドを備える衣料物品を製造する方法のフロー図である。

    本発明を添付の図面を参照して本明細書において詳細に説明する。

    本明細書の各態様によれば、ウエストバンドを備える衣料物品が提供される。 ウエストバンドは、当該ウエストバンドの一端または両端に取り付けた少なくとも1本の紐と、ウエストバンドに縫合した紐の介在部とを備え、各ステッチ(縫合)はウエストバンドの少なくとも一部分にわたって縫い取り通し穴を形成するように構成される。 ウエストバンドの材料としては、ステッチを留めるのに適した生地または伸縮性のある織物、すなわち、ウエストバンド材料上にステッチを適切に保持可能なステッチの裏張としての使用に適したものとすることができる。 ウエストバンドは、内層と外層を貼り合わせて形成してもよく、この2層間にステッチの裏張りを設けて、衣料物品が着用者に摩擦するのを防ぐ。 各紐は、第1の端部、第2の端部、および介在部を備える。 各紐の介在部は、1つまたは複数の留め要素を用いてウエストバンドの内面または外面に可動に連結することができるが、この留め要素の一例としてステッチが挙げられる。 ステッチを用いて紐の介在部をウエストバンドに連結することができ、各ステッチは、ウエストバンドの内面または外面に1本以上の縫い取り通し穴を形成するように構成する。 各縫い取り通し穴は、それぞれ、紐を留める一方で、紐を縫い取り通し穴の軸方向または軸方向パスに平行な方向に縫い取り通し穴内で動かせるようにする。 ウエストバンドは、ウエストバンドの第1の端部および/または第2の端部に接続した連結コンポーネントをさらに備えることにより、連結具に印加した張力を紐に伝達し、続いてウエストバンドの少なくとも一部分に伝達できるようにしてもよい。 縫い取り通し穴の構成によって、張力がウエストバンドにわたって均一に分散されることにより、着用者の快適性およびフィット感が向上する。

    例示的な一態様において、ウエストバンドの少なくとも一部分にわたって延在する1本の縫い取り通し穴を介して、1本の紐をウエストバンドに留める。 紐の第1の端部はウエストバンドの第1の端部に確実に取り付けてもよく、紐の第2の端部はウエストバンドの第2の端部に確実に取り付けてもよい。 紐の介在部は、複数の縫い取りステッチを用いて、ウエストバンドの外面に可動に留めるかまたは連結すればよい。 複数の縫い取りステッチは、紐の介在部にわたって個々に独立していても連続していてもよく、様々な代替パターンまたは配置をとることができる。 複数の縫い取りステッチにより、紐の第1の端部から紐の第2の端部へと概ね連続した縫い取り通し穴、すなわち、紐の介在部に沿って概ね連続した縫い取り通し穴を形成することができる。 この縫い取り通し穴により、縫い取り通し穴内で縫い取り通し穴の軸方向に平行な任意の方向に紐を動かすことができる。 縫い取り通し穴は複数の曲がり目を備えることができ、ウエストバンドの少なくとも一部分にわたって平行経路を形成することができる。 平行経路は往復させてもよく、ウエストバンドの上部端縁および下部端縁に平行としてもよい。

    例示的な別の態様において、ウエストバンドに2本の紐を縫合してもよく、ウエストバンドの内面上または外面上に異なる2本の縫い取り通し穴を形成するようにステッチを構成する。 その一例として、第1の紐および第2の紐を使用し、各紐は、それぞれ、第1の端部、第2の端部、および介在部を有する。 第1の紐の第1の端部および第2の端部を、それぞれ、第1の紐の第1の端部および第2の端部に対応する第1の位置および第2の位置でウエストバンドに確実に取り付ける。 第1の紐の介在部は、ウエストバンドの内面または外面に、複数の縫い取りステッチにより可動に取り付け、これらの縫い取りステッチにより第1の縫い取り通し穴が形成され、第1の紐が第1の縫い取り通し穴の軸方向に平行な任意の方向に縫い取り通し穴内において動かせるように第1の縫い取り通し穴を構成する。 第2の紐の第1の端部および第2の端部は、それぞれ、第2の紐の第1の端部および第2の端部に対応する第1の位置および第2の位置でウエストバンドの第2の端部に確実に取り付ける。 第2の紐の介在部は、ウエストバンドの内面または外面に、複数の縫い取りステッチによって可動に取り付け、これらの縫い取りステッチにより第2の縫い取り通し穴が形成され、第2の紐は第2の縫い取り通し穴内において当該縫い取り通し穴の軸方向に平行な方向のどちらにも動かせるように第2の縫い取り通し穴を構成する。 紐の第1の端部および第2の端部は、二次的なバータックを用いてウエストバンドの端部に留めて、さらに確実に取り付けてもよい。

    通し穴は、ウエストバンド上において様々な方法で配置することができる。 通し穴は、ウエストバンドの一部分上に様々なパスまたは経路を形成する複数の曲がり目を備えることができる。 通し穴は平行なチャネルまたは経路を形成するように配置することができ、これら平行なチャネルまたは経路は、さらに、ウエストバンドの上部端縁および下部端縁にも平行とすることができる。 第1の通し穴および第2の通し穴は、それぞれの経路が錯綜しない状態でウエストバンドの別々の部分に配置することができる。 そのような配置の一例として、ウエストバンドの第1の端部から起算してウエストバンドの中間地点までのウエストバンドの第1の半部に第1の縫い取り通し穴を位置付けることができる。 ウエストバンドの第2の端部から起算してウエストバンドの中間地点までのウエストバンドの第2の半部に第2の縫い取り通し穴を位置付けることができる。 第1および第2の縫い取り通し穴の間に分割部分を設けてもよく、分割部分には、縫い取りステッチまたは縫い取り通し穴が存在しない。

    縫い取り通し穴は、様々な方法で構成または構築することができる。 各縫い取り通し穴は、1つの長く連続したステッチ、複数の別個のステッチ、またはステッチおよび他の固定部品の組み合わせを用いて、紐を可動に備えることができる。 それぞれのステッチの配置は、接近または離間した構成としてもよい。 各通し穴は、さらに、各ステッチ間に断続的に離間して設けた複数のタックダウンを備えることができる。 ダックダウンは、しっかりと留めた密に巻回したステッチの集群(バンチング)または一群とすることができ、万一ステッチが弱り、ほつれ、切断され、あるいは脱落または変位するようなことがあれば、縫い取り通し穴のほつれを防ぐ。 他の周知の衣料用の縫い取りタックダウンを使用して、同様の効果を達成してもよい。 縫い取り通し穴の端部は、二次的なバータック機を使用してさらに固定することができる。 この二次的なバータックにより、縫い取り通し穴の各端部およびその内部にある各紐をウエストバンド上の一定の位置に留める。

    ウエストバンドの上部端縁を折り返し、ウエストバンドの内面または外面に接着、縫合、あるいは留めて、縫い取り経路を部分的に覆い、ウエストバンド上に平滑な端縁を形成してもよい。 例えば、上部端縁を折り返して、ウエストバンドの外面上において上部経路を形成する縫い取り通し穴の一部分を覆うことができる。 このような態様においては、ウエストバンドの端縁を折り返すことにより覆われる縫い取り通し穴の当該部分にはタックダウンを設けなくてもよい。 なぜなら、折り返して留めた部分が縫い取り経路のほつれを防ぐことになるからである。

    ウエストバンドは、2層の材料、すなわち、第1の外層および第2の内層から形成することができ、各層は、それぞれ、内側および外側に向いた面を有する。 縫い取り通し穴は、ウエストバンドの外層に縫い付けるが、このとき、外層の外側に向いた面に縫い取りを設け、当該縫い取りに対応する裏張りを外層の内側に向いた面に設ける。 縫い取りの裏張りは、衣料物品の着用者にとって不快となる場合があるため、第2の内層を、第1の外層のウエストバンド断面における一部または全体的にわたって連結し、縫合し、糊付けし、あるいは接合し、衣料物品を着用した際に、衣料物品の着用者に対してより軟質な表面を提供する。

    以下の各図に、本発明の様々な態様による衣料物品およびウエストバンドを示す。 本明細書に記載した衣料物品は、好適な衣料物品のほんのわずかな例にすぎず、発明の使用範囲または機能に関していかなる限定を示唆することを意図するものでもない。 例えば、図面には半ズボン(ショーツ)を示すが、本発明の衣料物品は、ズボンやカプリパンツ等をさらに含み得ることが企図される。 衣料物品は、図面中に示した要素または特徴のいずれか一つまたはそれらの組み合わせに関して何らかの依存性または必要性を有するものとして解釈すべきではない。 いくつかの要素を単数で示すが、それらは複数であってもよい。 さらに、いくつかの要素を仮に複数として描写するが、実際には、それらは単数であってもよい。 このことは、本開示全体を通して、これらの要素の説明に当てはまるものである。

    図1に、本発明の一態様によるウエストバンド100の正面立面図を示す。 図1に示すように、ウエストバンド100は、第1の端部102および第2の端部104と、ウエストバンドの内面106と、ウエストバンドの外面108と、ウエストバンドの上部端縁110と、ウエストバンドの下部端縁部112とを備える。 ウエストバンド100は、弾性織編物、伸縮性繊維材料、またはステッチを留めるのに好適な任意の他の材料を含むことができる。 第1の紐114は、第1の位置118および第2の位置120でウエストバンドの第1の端部102に取り付ける。 より具体的には、第1の紐114の第1の端部126を、第1の位置118で、ウエストバンドの第1の端部102に取り付け、第1の紐114の第2の端部128を、第2の位置120で、ウエストバンドの第1の端部102に取り付け、紐の第1の端部126および紐の第2の端部128を二次的なバータック154で留める(図2参照)。 第2の紐116を第1の位置122および第2の位置124で第2の端部104に取り付ける。 より具体的には、第2の紐116の第1の端部127を第1の位置122でウエストバンドの第2の端部104に取り付け、第2の紐116の第2の端部129を第2の位置124でウエストバンドの第2の端部104に取り付ける。 第1の紐114をステッチ130でウエストバンド100に可動に連結する。 第2の紐116をステッチ132でウエストバンド100に可動に連結する。 第1の紐の端部126および端部128並びに第2の紐の端部127および端部129をウエストバンドの端部102および端部104に取りつけて、ウエストバンド100または紐114および紐116に張力が印加された際に、各端部が確実に取り付けられて固定した状態を維持できるようにする。 第1の紐の端部126および端部128並びに第2の紐の端部127および端部129をステッチもしくは他の機械的固定、接着、接合、熱処理によりウエストバンド100に取り付けてもよく、あるいは紐の端部126、127、128、および129をウエストバンド100に取り付けて、動力の影響を受けずにウエストバンド100上の所定位置に留まらせるようにしてもよい。

    図2に、本発明の一態様によるウエストバンドの第1の端部102の拡大図200を示す。 図2に示すように、ウエストバンドの外面108は、第1の位置118および第2の位置120でウエストバンドの外面108に取り付けた第1の紐114を備える。 第1の位置118は、第1の紐の第1の端部126に対応し、第2の位置120は、第1の紐の第2の端部128に対応する。 第1の紐の第1の端部126および第1の紐の第2の端部128を二次的なバータック154によりウエストバンド100に留める。 第2の紐116においても同様の配置とする。 第1の紐の第1の端部126と第1の紐の第2の端部128との間に、第1の紐114の介在部119があり、介在部119を複数のステッチ130によりウエストバンド100の外面108に可動に連結する。 ステッチ130は、第1の縫い取り通し穴134を形成しており、第1の紐114は、縫い取り通し穴134を通って縫い取り通し穴134の軸方向に平行な方向に動かせる。 図2において、ウエストバンドの第1の端部102上に示した縫い取り通し穴134は、第1の位置118から第2の位置120まで連続している。 すなわち、縫い取り通し穴134は、第1の位置118と第2の位置120との間にいかなる間隙、破断、または中断も含まない。 外面108は、ウエストバンド材料の厚みを貫通して延在する鳩目138も備える。 例えば、図5においてより明確に示すように、鳩目138にランヤードを通して、第1の紐114に張力を伝達する。 図示した第1の紐114は、各鳩目138のまわりを周回または部分的に包囲しているが、こうして鳩目138に印加される張力を受けることができる。 第1の縫い取り通し穴134上に、多数のタックダウン136を使用して、ステッチ130のほつれを防ぐ。 図2からわかるように、第1の縫い取り通し穴134はウエストバンド100の外面108上に位置して、複数の平行経路140を形成する。 平行経路140は、ウエストバンド100の上部端縁110とウエストバンド100の下部端縁112と間に位置しており、平行経路140は互いに実質的に平行である。

    図3を参照すると、図3に、図2の切断線3−3に沿ったウエストバンド100の断面図300を示す。 図3は、第1の紐114、およびウエストバンド100の外面108に第1の紐114を可動に取り付けるステッチ130であり、本発明の一態様によるウエストバンド100の外面108上に第1の紐の縫い取り通し穴134を形成するステッチ130を示す。 ステッチ130を第1の紐114に重ね合わせて第1の縫い取り通し穴134を形成する一方、第1の紐114は、縫い取り通し穴134に平行な方向に縫い取りステッチ130内を摺動可能としている。

    図4に、本発明の一態様によるウエストバンド100の背面立面図400を示す。 図示した第1の紐114および第2の紐116は、第1の紐ステッチ130および第2の紐ステッチ132を用いてウエストバンド100の外面108に可動に連結する。 ここで、第1の紐ステッチ130は、第1の紐114を含む第1の縫い取り通し穴134を形成しており、第2の紐ステッチ132は、第2の紐116を含む第2の紐の縫い取り通し穴144を形成している。 第1の縫い取り通し穴134および第2の縫い取り通し穴144は、それぞれ、ウエストバンドの上部端縁110とウエストバンドの下部端縁112との間に実質的に平行な複数の経路140を形成する。 図4に示す構成において、第1の紐114が覆う領域は、第1の端部102からウエストバンド100の周長の約1/2の長さであり、ウエストバンド100の第1の半部146を含む、ウエストバンド100の外面108の領域である。 第2の紐116が覆う領域は、第2の端部104からウエストバンド100の周長の約1/2の長さであり、ウエストバンド100の第2の半部148を含む、ウエストバンドの外面108の領域である。 ウエストバンド100の第1の半部146上および第2の半部148上にある複数の平行経路140は分割部分150により分離されている。 図示するとおり、分割部分150は、いかなる縫い取り通し穴も含まない。 すなわち、縫い取り通し穴134および縫い取り通し穴144は、本態様において、分割部分150を横断しない。 第1の紐の縫い取り通し穴134および第2の紐の縫い取り通し穴144は、それぞれ複数の曲がり目142を有し、各曲がり目は、複数の平行経路140を相互に分離するように作用し、縫い取り通し穴134および縫い取り通し穴144が分割部分150を横断することを防ぐように作用する。

    図5に、本発明の一態様による縫い取り通し穴134および縫い取り通し穴144並びにウエストバンド100の端部102および端部104に結合したランヤード152を含むウエストバンド100の正面立面図500を示す。 ウエストバンドの第1の端部102は、ランヤード152を通すことができる第1の紐の鳩目138を備え、着用者がランヤードの第1の端部156を引っ張ると、ランヤード152に印加する張力の一部が第1の紐114に伝達される。 ウエストバンドの第2の端部104は、ランヤード152を通すことができる第2の紐の鳩目139を含み、着用者がランヤードの第2の端部158を引っ張ると、ランヤード152に印加する張力の一部が第2の紐116に伝達される。 第1の縫い取り通し穴134は、ウエストバンドの外面108上の第1の紐の鳩目138のまわりを周回または部分的に包囲して、第1の紐の鳩目138を固定配置し、第1の紐の鳩目138から第1の紐114に張力を伝達可能とする。 第2の縫い取り通し穴144は、ウエストバンドの外面108上の第2の紐の鳩目139のまわりを周回または部分的に包囲して、第2の紐の鳩目139を固定配置し、第2の紐の鳩目139から第2の紐116に張力を伝達可能とする。 第1の端部102および第2の端部104について、2つの鳩目のみを示すが、本明細書においては、第1の端部102および第2の端部104について、3つ以上の鳩目または1つ以下の鳩目が存在し得ることが企図される。

    図6に、本発明の一態様による縫い取り通し穴134および144並びに例示的な第1の紐の連結具160および例示的な第2の紐の連結具162を含むウエストバンド100の正面立面図600を示す。 連結具160および162は、別個の部品として形成してウエストバンド100に連結してもよい。 それぞれの部品は、接着剤、接合、ステッチ、面ファスナー等によりウエストバンド100に連結した織物片または生地片とすることができる。 また、連結具160および162はウエストバンド100の一体部品として形成して、ウエストバンド100の外面108から延在する連結具160および162とすることができる。 いずれの構成においても、紐114および116は、それぞれ連結具160および162を通過することができ、連結具160および162により紐114および116を一体化することにより、連結具160および162から紐114および116にそれぞれ張力を伝達し、続いてウエストバンド100の少なくとも一部分に張力を伝達できる。 代替的な構成において、連結具160および162は、ウエストバンド100の切り欠き部であってもよく、切り欠き部によって開口または他の取付部品を形成し、それらを通じてランヤード152のように張力伝達要素を結合できる。 さらに、連結具160および162並びに当該連結具内に含まれる紐114および116を、連結具160および162の上方に近接して縫い取り通し穴134および144を覆う織物の上張り161を用いて、ウエストバンド100に留めることもできる。 織物の上張りは、連結具160および162の周りの紐構造を保護し、連結具160および162が高摩耗領域であることに起因する材料の劣化を防ぐ。 織物の上張り161は、図6において紐114および116の下に点線で描写する。

    図6を参照すると、ウエストバンド100の着用者からの張力を受け、当該張力を第1の紐114に張力を伝達するように第1の連結具160を構成し、ウエストバンド100の着用者からの張力を受け、当該張力を第2の紐116に伝達するように第2の連結具162を構成する。 第1の紐の連結具160は、ウエストバンドの第1の端部102に近接して取り付け、第2の紐の連結具162は、ウエストバンドの第2の端部104に近接して取り付ける。 図6に示すように、連結具160および162の別の実施形態において、各連結具160および162それぞれの厚みを貫通して延在する第1の紐の鳩目138および第2の紐の鳩目139を含むことができる。 鳩目138および139を、例えばランヤード152のような張力伝達部品を受け入れるように、それぞれ構成する。 鳩目138および139を、各連結具160および162の厚みを貫通するように構成することができ、ウエストバンド100の厚みを貫通するように構成することもできる。 鳩目138および139は種々の配置とすることができる。 例えば、各連結具160および162上に、および/またはウエストバンドの端部上に1つの鳩目を配置する、もしくは各連結具160と162上に、および/またはウエストバンドの各端部102と104上に多数の鳩目を配置することができる。 紐114および116を連結具160および162に一体化して鳩目138および139を包囲することにより、紐114および116並びに連結具160および162の間を連係することができる。

    図7に、例示的な別の態様におけるウエストバンド100の正面図を示す。 ウエストバンド100は、縫い取り通し穴134および144と、第1の紐114および第2の紐116に張力を伝達できる例示的な第1の連結具160および第2の連結具162と、ランヤード152とを備え、ランヤード152は、一対の鳩目138を介して第1の紐の連結具160に連結され、かつ、一対の鳩目139を介して第2の紐の連結具162に連結されている。 図7に示すウエストバンド100は、例示的な第1の紐の連結具160および例示的な第2の紐の連結具162をそれぞれ含むウエストバンドの第1の端部102およびウエストバンドの第2の端部104を有する。 各連結具160および162は、ウエストバンド100と一体形成するかまたは、ウエストバンド100の外面108に取り付けた別個の部品を含むウエストバンド100の表面から延在させることができる。 図7において、ランヤード152は、ウエストバンドの第1の端部102およびウエストバンドの第2の端部104に、第1の連結具160および第2の連結具162を介してそれぞれ取り付けられている。 より具体的には、ランヤード152を、第1の紐の鳩目138を介して第1の連結具160に通し、第2の紐の鳩目139を介して第2の連結具162に通す。 第1の紐の連結具160および鳩目138を介して第1の紐114に張力の第1の部分を伝達するようにランヤードの第1の端部156を構成し、第1の紐の連結具160に印加する張力の第1の部分をウエストバンド100の少なくとも一部分に伝達するように第1の紐114を構成する。 ランヤードの第2の端部158は、第2の紐の連結具162および第2の鳩目139を介して第2の紐116に張力の第2の部分を伝達するように構成し、第2の紐116は、第2の紐116に印加する張力の第2の部分をウエストバンド100の少なくとも一部分に伝達するように構成する。

    図8は、本発明の一態様による1着の半ズボンである衣料物品800の正面立面部である。 図8では半ズボンを示すが、衣料物品800は、さらに、着用者の胴体下部および下肢を覆う衣類、例えば、ズボン、カプリパンツ、およびその他の種類の衣類を含むことを企図するものである。 衣料物品800は、ウエストバンドの外面108に可動に連結した第1の紐114および第2の紐116を備えるウエストバンド100を備える。 衣料物品800は、さらに、骨盤部164に連結したウエストバンド100を備え、骨盤部164を脚部166に連結して1着の半ズボンを形成する。 衣料物品800の着用時に、骨盤部164が着用者の胴体下部を覆うように適合し、衣料物品800の着用時に、脚部166が着用者の脚の一部または全体を覆うように適合する。 いくつかの態様において、骨盤部164および脚部166は、1枚の織物材料で形成してもよく、代案として、骨盤部164および脚部166は、接合した複数枚の織物材料で形成してもよい。 ウエストバンドの下部端縁112において、ステッチ、接合、接着剤等によりウエストバンド100を骨盤部164に連結する。 ウエストバンド100は、衣料物品800を着用者のウエストに留め、第1の紐114および第2の紐116に印加する張力をウエストバンド100の少なくとも一部分にわたって分散するように構成する。 例示的ないくつかの態様において、ウエストバンド100の形成に使用する材料は、骨盤部164および脚部166の形成に使用する材料と同じであってもよい。 代案として、ウエストバンド100の形成に使用する材料は、骨盤部164および/または脚部166の形成に使用する材料と異なっていてもよい。

    図9に、本発明の一態様による1着の半ズボンを含む衣料物品800の部分背面立面図を示す。 衣料物品800は、ウエストバンドの外面108に可動に連結した第1の紐114および第2の紐116を備えるウエストバンド100を備える。 衣料物品800は、脚部166に連結した骨盤領域である骨盤部164に連結したウエストバンド100を備える。 ウエストバンドの下部端縁112において、ウエストバンド100を骨盤部164に連結する。 衣料物品800の後部は、ウエストバンドの第1の半部と第2の半部との分割部分150を有するウエストバンド100の裏面を示し、分割部分150は、第1の紐の縫い取り通し穴134と第2の紐の縫い取り通し穴144とを分けるものである。

    図10に、本発明の一態様によるウエストバンド100の上部に平滑な縁部168を形成するように折り返した、ウエストバンド100の上部端縁110を示す衣料物品1000の正面立面図を示す。 より具体的には、ウエストバンドの上部端縁110をウエストバンド100の外面108側に折り返し、例えば、接着剤、ステッチ、接合等を用いて外面108に留める。 本構成において、ウエストバンド100の折り返した上部端縁110により、実質的に平行な複数の経路140のうち上部の縫い取り経路170を覆う。 こうすれば、上部の縫い取り経路170については、タックダウン136を全く必要とせずに、上部の縫い取り経路170を留めることができる。 他の縫い取り経路140にはタックダウン136を備えて、ウエストバンドの外面108上の縫い取り通し穴134および144がほつれるのを防ぐようにすればよい。

    図11に、本発明の一態様による、図10のウエストバンド100の拡大図1100を示す。 図11は、ウエストバンド100上の縫い取り通し穴134の上部経路170を覆うウエストバンド100の折り返した上部端縁110を示す。 図11にはタックダウン136が示されていないが、縫い取り通し穴134には任意の数のタックダウン136を所望の任意の間隔で連結することができる。 ウエストバンド100の折り返した上部端縁110により上部の経路170を覆って留めるため、上部の経路170にはタックダウン136を設けなくてもよい。 あるいくつかの態様において、折り返した上部端縁部110は、上部経路170に加えて、縫い取り通し穴134の複数の経路140を覆ってもよい。

    ここで、図12〜図14に、本明細書の各態様による複数の例示的な紐配置を示す。 まず、図12に、本発明の一態様によるウエストバンドの外面108上に2本の紐114および116並びに縫い取り通し穴134および144を有する紐構造の第1の配置1200を示す。 図12に示す配置は、ウエストバンド100に関連して示す配置と同様であってもよい。 図12に、ウエストバンドの第1の端部102およびウエストバンドの第2の端部104を備えるウエストバンド100を示す。 第1の位置118および第2の位置120において、第1の紐114をウエストバンドの第1の端部102に取り付ける。 第1の紐114の介在部119を、第1の紐ステッチ130によりウエストバンドの外面108に可動に連結する。 第1の紐ステッチ130は、ウエストバンド100の前半部146上に平行経路140を形成する第1の縫い取り通し穴134を形成する。 第2の紐116を第2の紐ステッチ132により第1の位置122および第2の位置124でウエストバンドの第2の端部104に取り付ける。 第2の紐116の介在部123をウエストバンドの外面108に可動に連結する。 第2の紐ステッチ132は、ウエストバンド100の後半部148上に平行経路140を形成する第2の縫い取り通し穴144を形成する。 ウエストバンドの構成1200において、第1の縫い取り通し穴134および第2の縫い取り通し穴144を分割部分150によりウエストバンド100上で分離する。 第1の縫い取り通し穴134は、ウエストバンドの第1の端部102から分割部分150までのウエストバンド100の前半部146上に位置する。 第2の縫い取り通し穴144は、第2の端部104から分割部分150までのウエストバンド100の後半部148上に位置する。 したがって、ウエストバンドの配置1200は、ウエストバンドの外面108上に第1の縫い取り通し穴134を形成する、ステッチ130を有する第1の紐114と、ウエストバンドの外面108上に第2の縫い取り通し穴144を形成する、ステッチ132を有する第2の紐116とを含み、各縫い取り通し穴はウエストバンド100の前半部146または後半部148上のいずれかに位置する。

    図13に、本明細書の態様において使用できる代替的な配置1300を示す。 図13において、ウエストバンドは、ウエストバンドの第1の端部102およびウエストバンドの第2の端部104を備える。 第1の紐114は、第1の紐の第1の端部の位置172においてウエストバンドの第1の端部102に取り付ける。 第1の紐114は、第1の紐の第2の端部の位置174においてウエストバンドの第2の端部104に取り付ける。 第1の紐114の介在部119を複数のステッチ130によりウエストバンドの外面108に可動に連結して、第1の縫い取り通し穴134を形成する。 第1の縫い取り通し穴134は、ウエストバンドの上部端縁部110とウエストバンドの下部端縁部112との間に一連の平行経路140を形成する複数の曲がり目142を備える。 経路140は、相互に実質的に平行とるすことができ、および/またはウエストバンドの上部端縁110およびウエストバンドの下部端縁112に平行とすることができる。 各経路140は、ウエストバンドの一部、すなわち、ウエストバンドの第1の端部102からウエストバンドの第2の端部104にわたって、またはウエストバンドの略全長にわたって、延在することができる。 図13に示すウエストバンドの構成1300において、第1の縫い取り通し穴134は、ウエストバンドの外面108上を第1の紐の第1の端部の位置172から第1の紐の第2の端部の位置174まで連続している。 ウエストバンドの第1の端部102および第2の端部104は、鳩目138および139をさらに備えることができ、張力を第1の紐114に伝達し、続いて、ウエストバンドに伝達する。 第1の縫い取り通し穴134は、ウエストバンドの外面108上の各鳩目138および139のまわりを周回または部分的に包囲する。 第1の紐の第1の端部の位置172は、ウエストバンドの下部端縁112に近接する地点において、ウエストバンドの第1の端部102上に位置付けることができ、ウエストバンドの下部端縁112から始まりウエストバンドの上部端縁110に続く経路140を形成可能とする。 第1の紐の第2の端部の位置174をウエストバンドの上部端縁110に近接する地点に位置させて、経路140がウエストバンドの上部端縁110に向かって終端するようにする。 代替的な配置として、第1の紐の第1の端部の位置172をウエストバンドの上部端縁110に近接する点とし、第1の紐の第2の端部の位置174をウエストバンドの下部端縁112に近接する点としてもよい。 ウエストバンドの第1の端部102上における第1の紐の第1の端部の位置172およびウエストバンドの第2の端部104上における第1の紐の第2の端部の位置174、並びにウエストバンドの第1の端部102とウエストバンドの第2の端部104との間の残りのウエストバンドの外面108上における経路140の配置を選択することにより、当業者は、多数の配置を創造できる。

    図14に、本明細書の態様において使用できる代替的な配置1400を示す。 図14において、第1の紐の第1の端部の位置172および第1の紐の第2の端部の位置174は、同一垂直面において、ウエストバンドの上部端縁110付近に位置する。 第1の紐の第1の端部の位置172および第1の紐の第2の端部の位置174は、第1の端部102および第2の端部104上にそれぞれ位置する。 ウエストバンドの外面108に、ステッチ130によって、介在部119を可動に連結して、複数の曲がり目142を含む縫い取り通し穴134を形成し、複数の曲がり目142は、ウエストバンドの外面108上に複数の実質的に平行な経路140を形成する。 第1の紐114は、ステッチ130によって、外面108に可動に留めることができ、ウエストバンド100の前半部146上に複数の第1の経路176を形成し、ウエストバンド100の後半部148上に複数の第2の経路178を形成する。 複数の第1の経路176および第2の経路178は、分割部分150にわたって進み、第1の紐の第1の端部の位置172および第1の紐の第2の端部の位置174までの第1の紐114間の連続的な接続を維持する第1の縫い取り通し穴の連係部分180により、第1の紐の第1の端部の位置172と第1の紐の第2の端部の位置174との間にある第1の紐114の介在部119を可動に留める連続的な通し穴を形成する。 連係部分180を複数の第1の経路176および複数の第2の経路178中の異なる経路140の間に位置させて、多数の異なる配置が形成できることは、当業者によって理解されよう。

    図15に、本発明の一態様による縫い取り通し穴134を形成するのに使用したステッチ130を有するウエストバンド100の紐114の部分拡大図1500を示す。 図15において、第1の紐114をウエストバンド100に可動に留めるステッチ130であって、第1の紐114がステッチ130を通って摺動または移動可能とするステッチ130を有する第1の紐114の断面を示す。 これにより、第1の紐114と縫い取り通し穴134を形成するステッチ130との間に可動な連結が形成される。

    図16に、本発明の一態様による、ステッチ130中に断続的に離間したタックダウン136を有する縫い取り通し穴134を形成するのに使用したステッチ130を有する紐114の一部の拡大図1600を示す。 第1の紐114をステッチ130でウエストバンド100に可動に連結し、ステッチ130は、第1の紐114上を交差被覆して、ステッチ130は断続的な位置に一続きのタックダウン136を含む。 タックダウン136は、ステッチ130が弛んだ部分のほつれを防ぎ、ステッチ130よりも密接形成した配置となるように構成する。 タックダウン136は、縫い取り通し穴134に沿って位置させるか、または多数の異なる構成で別の配置とすることが可能であることは、当業者にとって容易に明白となるだろう。

    図17に、本発明の一態様によるウエストバンド100の外面108上のタックダウン136の拡大図を示す。 図17は、第1の紐114および第1の紐114をウエストバンド100に留めて、断続的に離間したタックダウン136を有する連続的な縫い取り通し穴134を形成するステッチ130の別の拡大図を提供する。 ステッチ130は、各タックダウン136の直前まで連続的に交互するジグザグ状に第1の紐114を覆ってもよい。 タックダウン136を備えるステッチ130は非常に堅固かつ高密度であり、縫い取り通し穴134が破損する、弛まる、または損なわれる、もしくは縫い取りが解けてしまった際に、縫い取り通し穴のステッチ130がほつれたり解けたりするのを抑制する。

    図18に、ウエストバンドを備える衣料物品を製造する方法1800のフロー図を示す。 ウエストバンドの例としては、例えば、図1に示すようなウエストバンド100であって、図1に示す縫い取り通し穴134等の縫い取り通し穴を用いてウエストバンドに可動に留めた図1に示す紐114等の紐を有するものが挙げられる。 本方法により形成した衣料物品は、本明細書に記載した衣料物品800であってもよく、または別の衣料物品であってもよい。

    ステップ1810において、例えば図1に示す第1の端部102等の第1の端部と、例えば図1に示す第2の端部104等の第2の端部と、例えば図1に示す外面108等の外面と、例えば図1に示す内面106等の内面と、例えば図1に示す上部端縁110等の上部端縁と、例えば図1に示す下部端縁112等の下部端縁とを有するウエストバンドを用意する。

    ステップ1812において、例えば図1に示す第1の端部126等の第1の端部と、例えば図1に示す第2の端部128等の第2の端部と、例えば図1に示す介在部119等の介在部とを有する少なくとも1本の紐をウエストバンドに取り付ける。 少なくとも1本の紐をウエストバンドに取り付けるとは、紐の第1の端部および第2の端部を、それぞれ、ウエストバンドの第1の端部または第2の端部のどちらか一方に固定すること、およびウエストバンドの外面に介在部を縫合することにより、紐の介在部をウエストバンドに可動に連結することとを含む。 縫合とは、例えば、図1に示すステッチ130等のステッチによりウエストバンドの外面上に縫い取り通し穴を形成し、縫い取り通し穴は、介在部に沿って延在し、例えば図1に示す平行経路140等の複数の実質的に平行な経路を、ウエストバンドの上部端縁と下部端縁との間に形成するように縫い取り通し穴を縫合する。 ここで、紐および縫い取り通し穴は、ウエストバンドの少なくとも一部分にわたって印加される張力を伝達するように構成する。

    ステップ1814において、例えば図8に示す骨盤部164等の骨盤部にウエストバンドを連結して、衣料物品を形成する。 骨盤部は、衣料物品の着用時に着用者の胴体下部を覆うように適合され、骨盤部は、例えば図8に示す脚部166等の一対の脚部をさらに備え、衣料物品の着用時に着用者の脚の少なくとも一部を覆うように適合する。

    上記の記載から、本発明は、本明細書の冒頭において自明かつ構造に固有な他の利点とともに明記した全ての目的および目標を達成するために好適なものであることが分かるであろう。 特定の特徴点および部分的組み合わせ(サブコンビネーション)は、有用であり、かつ、他の特徴および部分的組み合わせを参照することなく使用可能であることが理解されよう。 これは、特許請求の範囲によって企図されるものであり、特許請求の範囲内である。 本発明の範囲から逸脱することなく、本発明に基づく幾多の考えられうる実施形態をなすことができるため、本明細書に明記事項または添付の図面において示した事項は、全て、例示的かつ非限定的なものとして解釈されるべきであることを理解すべきである。

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