Swimsuits

申请号 JP11588895 申请日 1995-05-15 公开(公告)号 JP3489910B2 公开(公告)日 2004-01-26
申请人 東レ株式会社; 美津濃株式会社; 发明人 氏輝 丹羽; 洋和 井手; 順治 粕渕;
摘要
权利要求
  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 合成繊維マルチフィラメント糸 の編地か
    らなる水着であって、少なくとも水着表側面が平滑化加工され、かつその平滑化加工された面が面積比で40〜
    80%の撥水加工部分を有し、さらに目付が150〜2
    80g/m 2 、伸長率がタテ方向、ヨコ方向とも80%
    以上であることを特徴とする 水着 。 【請求項2】 ポリエステルマルチフィラメント糸 の編
    地からなることを特徴とする請求項1に記載の 水着 。 【請求項3】 ポリエステルマルチフィラメント糸とポリウレタン弾性糸の交編 編地からなることを特徴とする請求項1に記載の 水着 。 【請求項4】 合成繊維マルチフィラメント糸 の編地か
    らなる水着であって、片面が平滑化加工され、かつその平滑化加工された面が面積比で40〜80%の撥水加工部分を有し、該平滑化加工された片面が水着表側に使用されて平滑化加工および撥水加工により外部の水をはじくとともに、非撥水加工部分を水着内部の水が通って排出するように構成されてなる 水着
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は合成繊維の編地からなる
    に関し、さらに詳しくは、水との抵抗が低い水着に<br>関するものである。 【0002】 【従来の技術】オリンピックなどのように1/100秒を争う競泳の世界においては、水着自身が有する水との間に生じる抵抗(以下、「水抵抗」という)が大きな問題となる。 例えば、100mを50秒台で泳ぐ自由型のトップスイマーにとっては身体が受ける水圧は約10k
    gにも達する。 この状態において水着自身が有する水抵抗が小さい素材が開発できれば、水抵抗が少ない水着を提供することができ、競泳者の記録向上につながる。 【0003】一方、泳ぐスピードを競う競泳用水着などは、泳ぐ時の動き易さが最重視されることから、伸びのよい編地を用いて身体にフィットするように縫製される。 また近年、競泳用編地は水抵抗を減少させるため、
    通常の水着に用いられる編地に比べて編地を構成する合成繊維マルチフィラメント糸の総繊度を小さくしたり、
    あるいはフィラメント数をより多くし、かつその単繊維繊度が小さいもので編成することにより致密化させ、編地表面の凹凸感を少なくした編地からなる水着が作られるようになってきた。 【0004】しかし、これらの編地による水着を着用して泳いだ場合、動き易くかつ比較的水抵抗の小さいものが得られるものの、編地が細い糸、または、フィラメント数がより多くかつその単繊維繊度が小さいもので作られていることから、水着表面のモモケ、毛羽立ち、あるいは破れなどの損傷が起こりやすく、使用期間が短くなる傾向がある。 また、フィラメント数がより多く、かつその単繊維繊度が小さいために、発色性が低下するなど高級感に劣るものである。 【0005】さらに水抵抗を小さくするために、編地の片面に熱と圧によるカレンダー加工を行い、編地の片面を平滑化させたものもあるが、その性能はまだ満足できるものではない。 【0006】一方、特開平01−213403号公報では、繊維表面に高分子量の直鎖状有機ポリマーの水溶液を塗布してなる水着であって、トムズ効果の応用によって水抵抗を低減させることができる特に競泳用として好適な水着が提案されている。 しかしながら、これは水抵抗が少ないものの、ポリマー水溶液が水着表面に塗布してなるため、そのポリマーが水中で溶け出し、プールを汚すと同時に性能の耐久性に劣るという基本的な問題を有している。 【0007】また、実開昭57−79107号公報には、水抵抗の抑制、並びに、軽量化を測るため後身頃を大きく開口し、身頃生地を必要最少限の大きさに切りつめた競泳用に適する女性用のワンピースタイプの水着が提案されている。 しかし、切りつめ方にも限界がある。 【0008】これらの種々の問題点のため、優れた水着として要求されるストレッチ性、目付、使用耐久性、審美性を満足しながら、同時に競泳水着用等に用い得る水抵抗の極めて小さい編地は得られていない。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のような従来の技術からなる編地による水着の欠点を解消し、
    水着に必要とされるストレッチ性、目付、使用耐久性、
    審美性、さらには競泳水着用として、従来以上の水抵抗の小さい編地からなる水着を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明は次の構成を有する。 【0011】すなわち、合成繊維マルチフィラメント糸
    の編地からなる水着であって、少なくとも水着表側面が平滑化加工され、かつその平滑化加工された面が面積比で40〜80%の撥水加工部分を有し、さらに目付が1
    50〜280g/m 2 、伸長率がタテ方向、ヨコ方向とも80%以上であることを特徴とする水着である。 【0012】 【作用】本発明の水着を構成する編地は、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリプロピレン系、ポリウレタン系などの合成繊維マルチフィラメント糸からなるものである。 この編地は、一種の合成繊維マルチフィラメント糸からなるものだけに限られず、多種の合成繊維マルチフィラメント糸を交編してなるものでもよい。 なかでも、耐久性、耐熱性の観点から、ポリエステルマルチフィラメント糸からなる編物であることが好ましい。 また、ストレッチ性の観点から、ポリブチレンテレフタレート系のマルチフィラメント糸からなる編物であることがより好ましい。 さらにストレッチ性を望む場合には、
    ポリエステルマルチフィラメント糸とポリウレタン弾性糸の交編からなる編物であることが好ましい。 【0013】本発明において、編地を構成する合成繊維はモノフィラメントではなく、マルチフィラメント糸を用いる。 モノフィラメントは肌触りが悪く、着用感に劣るからである。 【0014】本発明において、マルチフィラメント糸のフィラメント数は、モモケ、毛羽立ち等を防ぐ観点から5〜100本が好ましく、単繊維繊度としては0.5〜
    5デニールであることが好ましい。 また、単繊維の断面形状は特に限定されるものではなく、丸断面、三断面、その他の異形断面などを用いることができる。 【0015】本発明における編地の種類は、丸編地であるシングル丸編地、ダブル丸編地、経編地であるトリコット地、ラッセル地のいずれも用いることができるが、
    編地が薄くて安定性が有り、かつ、伸長率に優れる少なくともポリウレタン弾性糸を用いてなる交編のトリコット地が競泳水着用編地として適している。 本発明においては、これらの編地を通常の方法により染色またはプリントして得られた編地を用いることができる。 【0016】本発明で用いる編地は、水着表側面が平滑化加工されてなることが重要である。 ここでいう平滑化加工とは、編地表面におけるループによる凹凸形状等を熱や圧力などにより押し潰すなどして表面を該加工処理前よりも滑らかに変化させる加工手段のことをいう。 なかでも、加工安定性と生産性の観点から、平滑化加工の具体的手段としてはカレンダー加工が好ましい。 その加工機としては通常の加熱金属ロールとぺーパーロール、
    またはコットンロールよりなるカレンダー加工機を用いることができ、加熱金属ロールを用いる場合は鏡面ロールであることが好ましい。 また、板状物を用いてカレンダー加工を行うことができる。 なお、水着用の編地として用いる場合、例えばカレンダー加工条件は、編地の幅100〜220cmに対して、線圧で1〜60ton程度とし、ロール温度は130〜250℃程度で行うことが好ましい。 また、他の平滑化加工としては、加熱金属ロールと皮ベルトを有する転写プリント機を利用して行うこともできる。 これら平滑化加工の条件は、編地の種類、表面凹凸感、風合などにより適宜設定すればよい。 【0017】本発明において、平滑化加工された編地とすることにより、編地表面が平たく滑らかになり、水抵抗を極めて小さくすることができる。 【0018】次に、本発明で用いる編地は、平滑化加工された面に面積比で40〜80%の撥水加工部分を有することが重要である。 この編地表面が撥水加工部分を有することで、水に濡れた時の水をよくはじく水切れ性、
    および、水を含み難いことより軽量性が得られ、さらに前記平滑化加工との相乗効果で従来にはなく優れた低い水抵抗を有する編地となる。 【0019】この撥水加工部分は、通常の撥水加工により形成できるものである。 ここで用いられる撥水剤としては、フッ素系撥水剤、シリコーン系撥水剤など通常の撥水剤を用いることができ、特に限定されるものではない。 【0020】この編地表面に部分的に撥水加工部分を形成させる方法としては、一般的に工業化されているプリント処方を用いればよく、そのための装置としては、ローラー捺染機、オートスクリーン捺染機、ハンドスクリーン捺染機などを用いることができる。 撥水剤を付着した後においては、撥水剤を編地に固着させる架橋反応促進を目的とする熱処理などの後処理を通常の撥水加工処理法に準じて行なえばよい。 この架橋反応促進の熱処理条件は、使用する撥水剤、および被処理編地の種類に適した温度、時間で行えばよく、通常120〜180℃にて1〜2分間程度を採用できる。 使用する設備は通常のピンテンター等を用いることができる。 また、編地への撥水剤の塗布量としては、編地の目付、厚さ、撥水加工面積、および撥水剤の種類などにより異なるが5〜20
    g/m 2が好ましい。 【0021】この編地片面の撥水加工部分の面積比率が40%に満たない場合は、狙いとする水抵抗が従来品と変わらないものとなる。 逆に、80%を越えると編地のみの水抵抗は小さくなるものの、その編地からなる水着を着用して泳いだ場合、身体と水着の間に侵入した水が抜けにくく滞留するため水着から水抜けが悪くなり、競泳用水着としては逆効果で、泳ぎ難く、かつ、疲労感を増加させるものとなる。 【0022】撥水加工部分となるプリント形状は、ストライプ柄、円状柄、格子柄、花柄など任意の形状とすることができ、特に限定されるものではない。 【0023】なお、この撥水加工と前記した表面平滑化加工の工程順はどちらでもよく、限定されるものではない。 【0024】次に、本発明で用いる編地の目付は、15
    0〜280g/m 2とするのがよいものである。 目付が150g/m 2未満の場合は、動き易いものの編地が薄すぎて裏地などの少ない競泳水着用の編地としては、透けるなどの審美性の点から適していない。 一方、280
    g/m 2を越えると競泳水着用の編地としては重くなりすぎ、泳いでいる時、重く感じたり、動きが妨げられることから身体の疲れを増し、かえって不快感を生じるなど着用性に劣るものとなる。 【0025】なお、ここでいう目付は次の方法により求められるものである。 すなわち、タテ100cm×ヨコ100cmの評価サンプルを3枚ずつ採取した後、重量を計量し、3枚の平均値(g/m 2 )で表した値である。 【0026】さらに、本発明で用いる編地の伸長率はタテ方向、ヨコ方向とも80%以上とするのがよいものである。 伸長率が80%未満の場合は、身体にフィットした状態で着用される水着で、特に競泳用水着では、身体の動きが妨げられ着用性に劣るものとなる。 この伸長率が高い程、着用性に優れることになる。 【0027】特にポリウレタン弾性糸を用いた交編とすることで、より優れた伸長率を有する編地を得ることができるので好ましい。 【0028】なお、ここでいう伸長率とは、次の方法により求められるものである。 【0029】すなわち、JIS L 1018法に準じて行い、定速伸長法のグラブ法で行った。 測定手順としては、10cm×15cmの評価サンプルをタテ方向、
    ヨコ方向にそれぞれ3枚ずつ採取する。 自記記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、上下つかみとも表側は2.54cm×2.54cm、裏側は2.54cm×
    5.08cmのものを取付け、つかみ間隔を7.6cm
    として評価サンプルのたるみや、張力を除いて、つかみに固定する。 引張り速度10cm/分で1.8kg加重時まで引伸し、その時のつかみ間隔D1を測り、次式により伸長率L(%)を求め、3枚の平均値で表す。 【0030】 伸長率L(%)={(D1−D)/D}×100 ここに、Dはつかみ間隔(mm)、D1は1.8kg加重時まで引伸したときのつかみ間隔(mm)を表す。 【0031】この伸長率L(%)が大きいほど水着で着用した場合、身体にフィットして泳ぎ易いことを意味する。 【0032】 【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。 【0033】なお、実施例中の評価は、それぞれ次の方法により行ったものである。 【0034】<水抜け性>直径20cmの円形サンプルを図1に示すように、直径22cmのガラス製ロートの内側にサンプル裏面が上になるように通常のロ紙と同じように一部折畳んで設置する。 次に蒸溜水300ccを入れ、蒸溜水が完全に流出するまでの時間T(秒)を測定して3枚の平均値で表す。 【0035】この水抜けまでに要する時間T(秒)が小さい程、水着にして泳いでいるとき、水着と身体の間に侵入した水が抜け易くなり、泳ぎ易いことを意味する。
    かつ、疲労感の軽減にもつながる。 【0036】<水抵抗性>直径15cmで長さ24cm
    の筒型プラスチック製ロールの一方の円型面の中心部に高性能トルクモーターを取付け、このロールの中心線(一方の円型面の中心と他方の円型面の中心とを結ぶ線)を軸にして回転できるようにしたサンプル設置部を製作した。 このサンプル設置部を幅と長さが50cm、
    深さ25cmの箱型プラスチック製水槽の中に、サンプル設置部のロールの中心線が水平方向に向くように固定し、また筒型プラスチック製ロールに指定した回転数に対するトルクモーターの回転時間(秒)をデジタル表示できるようにした。 【0037】次に、水槽の中に水を入れ、筒型プラスチック製ロールの直径方向に1/2まで水につかるようにすると同時に、このロールの回転数を100m泳いだと想定し212回転に設定した。 また、この時のロールの回転する表面速度を2m/秒と設定した。 これは、10
    0m自由型のトップスイマーが100mを50秒で泳ぐ速度に相当する。 サンプルを取付ける前のこの条件を理想体とする。 【0038】サンプル準備として、タテ39cm×ヨコ20cmの編地3枚を採取し、平滑化加工と撥水加工がされている面が外側になるように各編地のヨコ端同士を縫い合わせた筒状評価サンプル3個を作製する。 このサンプルを着用状態を想定し、タテ、ヨコとも20%伸長させて、前記のプラスチック製ロールに取付ける。 【0039】前記のサンプルを取付ける前の条件を理想体とするのに対し、ロールにサンプルを取付け水中で2
    12回転する時間を計り、3個の平均値で表す。 【0040】水抵抗性の劣る(水抵抗の大きい)編地は、当然この回転時間が50秒以上の大きな数値となり、逆に、水抵抗性に優れた(水抵抗の小さい)編地は、50秒に近い数値となる。 【0041】<動き易さ>動き易さは、ストレッチ性、
    目付、水抜け性、撥水加工による水切れ性などに基づく着用評価である。 【0042】◎:よく動き易い、○:動き易い、△:やや動き難い、×:動き難い<審美性>審美性は水着の透け感などに基づく視覚評価である。 【0043】○:肌が透けない、×:編地が薄くて肌が透けるように感じる<総合評価> ◎:競泳水着用編地として非常に適している○:競泳水着用編地として適している×:競泳水着用編地として不適当である[実施例1]東レ株式会社製ポリエステルフィラメント糸“テトロン”(登録商標、40デニール24フィラメント)と東レ・デュポン株式会社ポリウレタン弾性糸“オペロン”(登録商標、40デニール)を使用し、3
    2ゲージのシングルトリコット機で2枚筬にて、フロント筬にポリエステル糸、バック筬にポリウレタン糸を配してハーフ組織を編成した。 各糸種の混率はテトロン8
    0%、オペロン20%にした。 編成後、通常のポリエステル糸とポリウレタン糸の交編編地の染色法に基づき青色に染色した編地を作製し、これを基布とした。 【0044】この基布の片面であるシンカーループ面にハンドスクリーン捺染機によって明成化学工業株式会社製のフッ素系撥水剤「アサヒガードAG−730」と架橋剤、および糊剤の混合物を基布片面の面積に対し、タテストライプ柄で40%付着するようにプリントした。
    また、この撥水剤のみの塗布量が7〜12g/m 2になるように調整した。 そして、通常の撥水加工編地の加工法に準じて、撥水剤の架橋反応を促進させるため、ピンテンターにて170℃で1分間の乾燥を行った。 【0045】その後、プリント糊剤を落とすために界面活性剤の入った水とともにウィンスで水洗し、ピンテンターにて130℃、1分間の乾燥を行った。 【0046】次に、鏡面加熱ロールを上部に、コットンロールを下部に有するカレンダー加工機を用いて、加熱ロールの温度180℃、圧力95kg/cm、加工速度15m/分にてカレンダー加工を行い、216g/m 2
    目付の編地を得た。 編地の伸長率はタテ146%、ヨコ129%、水抜け性15秒、水中回転速度2m/秒における水抵抗性を示す100m水泳到達相当時間は52.
    10秒であった。 編地のモデル図を図4に示す。 【0047】この編地にて競泳用水着を試作し、女性7
    名による着用評価を行った結果、泳ぎによる動き易さなどの着用性を満足するものであった。 また、肌の透け感もなく審美性でも満足できるものであった。 評価結果を表1に示す。 【0048】また、洗濯による平滑化加工と撥水加工の劣化もなく使用耐久性にも優れるものであった。 【0049】[実施例2]実施例1で得た同一の基布を用い、同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤を50
    %付着するようにプリントした後、カレンダー加工を行った。 このモデル図を図5に示す。 【0050】得られた編地は、目付が214g/m 2
    伸長率がタテ145%、ヨコ125%、水抜け性16
    秒、水抵抗性52.23秒であった。 実施例1と同様に着用評価結果は問題のないものであった。 評価結果を表1に併せて示す。 【0051】[実施例3]実施例1で得た同一の基布を用い、同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤を80
    %付着するようにプリントした後、カレンダー加工を行った。 このモデル図を図6に示す。 【0052】得られた編地は、目付が220g/m 2
    伸長率がタテ141%、ヨコ124%、水抜け性25
    秒、水抵抗性51.11秒であった。 実施例1と同様に着用評価結果は問題のないものであった。 評価結果を表1に併せて示す。 【0053】[実施例4]実施例1で用いた同じポリエステル糸100%を使い、両面丸編機32ゲージにてスムース組織を編成した。 他は実施例1と同一手法で基布の片面の面積に対し、撥水剤を50%付着するようにプリントした後、カレンダー加工を行った。 このモデル図を図5に示す。 【0054】得られた編地は、目付が158g/m 2
    伸長率がタテ81%、ヨコ90%、水抜け性13秒、水抵抗性53.84秒であった。 実施例1と同様に着用評価結果は問題のないものであった。 評価結果を表1に併せて示す。 【0055】[実施例5]実施例1で用いた同じポリエステル糸とポリウレタン糸を使い、32ゲージのシングルトリコット機で3枚筬にて、フロント筬とミドル筬にポリエステル糸、バック筬にポリウレタン糸を配し、挿入三層組織を編成した。 他は実施例1と同一手法で基布の片面の面積に対し、撥水剤を50%付着するようにプリントした後、カレンダー加工を行った。 このモデル図を図5に示す。 【0056】得られた編地は、目付が276g/m 2
    伸長率がタテ113%、ヨコ106%、水抜け性20
    秒、水抵抗性53.35秒であった。 実施例1と同様に着用評価結果は問題のないものであった。 評価結果を表1に併せて示す。 【0057】[比較例1]実施例の基布の片面にカレンダー加工のみを行ったものであり、撥水剤の付着がないものである。 従来の競泳水着用の編地である。 このモデル図を図2に示す。 【0058】得られた編地は、目付が202g/m 2
    伸長率がタテ145%、ヨコ127%、水抜け性8秒、
    水抵抗性55.61秒であった。 着用評価結果は水抵抗性が大きすぎるため動き難く、着用性に劣るものであった。 評価結果を表2に示す。 【0059】[比較例2]実施例1で得た同一の基布を用い、同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤を30
    %付着するようにプリントした後、カレンダー加工を行った。 このモデル図を図3に示す。 【0060】得られた編地は、目付が210g/m 2
    伸長率がタテ143%、ヨコ131%、水抜け性11
    秒、水抵抗性55.05秒であった。 着用評価結果は水抵抗性が大きすぎるため動き難く、着用性に劣るものであった。 評価結果を表2に併せて示す。 【0061】[比較例3]実施例1で得た同一の基布を用い、同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤を90
    %付着するようにプリントした後、カレンダー加工を行った。 このモデル図を図7に示す。 【0062】得られた編地は、目付が225g/m 2
    伸長率がタテ141%、ヨコ133%、水抜け性43
    秒、水抵抗性50.82秒であった。 着用評価結果は水抜け性が劣るため、泳いでいるときに身体と水着の間に侵入した水が抜け難く、泳ぎずらいものであった。 かつ、疲労感も増大した。 評価結果を表2に併せて示す。 【0063】[比較例4]実施例1で得た同一の基布を用い、同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤を50
    %付着するようにプリントした後、カレンダー加工を行った。 このモデル図は図5と同一である。 【0064】得られた編地は、目付が147g/m 2
    伸長率がタテ139%、ヨコ134%、水抜け性15
    秒、水抵抗性52.35秒であった。 着用評価結果は編地の目付が少なすぎるための肌の透け感が有り、審美性に劣るものであった。 評価結果を表2に併せて示す。 【0065】[比較例5]実施例1で用いた同じポリエステル糸とポリウレタン糸を使い、32ゲージのシングルトリコット機で3枚筬にて、フロント筬とミドル筬にポリエステル糸、バック筬にポリウレタン糸を配し、挿入三層組織を編成した。 他は実施例1と同一手法で基布の片面の面積に対し、撥水剤を50%付着するようにプリントした後、カレンダー加工を行った。 このモデル図を図5に示す。 【0066】得られた編地は、目付が294g/m 2
    伸長率がタテ89%、ヨコ75%、水抜け性23秒、水抵抗性53.77秒であった。 着用評価結は目付が重すぎ、かつ、伸長率が低すぎるために、泳ぎ難く、疲労感の増大するものであった。 評価結果を表2に併せて示す。 【0067】 【表1】

    【表2】 【0068】 【発明の効果】本発明は、衣料用編地として最適な目付、厚さ、ストレッチ性を保持したまま、水着として着用して泳いだとき、水抵抗が極めて小さく、かつ水抜け性の動き易さなどの実用性と防透け性などの審美性にも優れており、特に競泳水着用などに適しているものである。 また、洗濯などによる性能劣化もないものである。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の水抜け性評価法を説明するための概念図。 【図2】本発明の比較例1の編地片面の模式図。 【図3】本発明の比較例2の編地片面の模式図。 【図4】本発明の実施例1の編地片面の模式図。 【図5】本発明の実施例2、4、5、比較例4、5の編地片面の模式図。 【図6】本発明の実施例3の編地片面の模式図。 【図7】本発明の比較例3の編地片面の模式図。 【符号の説明】 A:ガラス製ロートB:評価用サンプルC:蒸溜水D:非撥水部分E:撥水部分

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI D06M 15/277 D06M 15/277 (72)発明者 粕渕 順治 滋賀県大津市大江一丁目1番1号 東レ 株式会社瀬田工場内 (56)参考文献 特開 昭61−119754(JP,A) 実開 平6−79786(JP,U) 実開 昭63−2715(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) A41D 7/00 D04B 1/00 - 1/28 D04B 21/00 - 21/20

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