低融点繊維を含む容易にセット可能な伸長ファブリック

申请号 JP2017533752 申请日 2015-12-24 公开(公告)号 JP2018503754A 公开(公告)日 2018-02-08
申请人 インヴィスタ テキスタイルズ(ユー.ケー.)リミテッド; 发明人 リャオ,ティアンイー; ヒートパス,ジェフリー,デイヴィッド; オルコット,ブライアン,スコット;
摘要 本発明は、剛性繊維、弾性繊維、及び低融点繊維の3種類の糸を含むイージーセット可能な伸長ファブリックを提供し、該低融点繊維は、通常のテキスタイルプロセス及び家庭での洗濯に使用される 温度 よりも高いが、弾性繊維をヒートセットするために使用される温度よりは低い60℃〜200℃の温度で融着され得る低融点ポリマーを含む。該低融点繊維は、修飾ポリエステル、ナイロン、及びポリプロピレン、ならびにステープルまたはフィラメントの形態のそれらのコポリマーから作製される繊維の群から選択され得る。【選択図】図1
权利要求

第1の種類の繊維と、第2の種類の繊維と、第3の種類の繊維とを含む、イージーセット特性及び形状強化特性を有する弾性ファブリックであって、前記第1の種類の繊維が、剛性繊維であり、前記第2の種類の繊維が、弾性繊維であり、前記第3の種類の繊維が、低融点繊維であり、前記剛性繊維が、前記ファブリックの主体を形成し、 i)前記低融点繊維が、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、及びポリプロピレンからなる群から選択される低融点ポリマーを含み、 ii)前記低融点繊維の溶融温度が、約60℃〜200℃であり、 iii)低融点繊維の含量が、前記ファブリック重量の0.5%以上かつ55%以下である、前記ファブリック。前記低融点繊維が、10デニール〜450デニールのフィラメントである、請求項1に記載のファブリック。前記低融点繊維が、0.5デニール〜10デニールのデニールを有するステープル繊維である、請求項1に記載のファブリック。前記低融点繊維が、モノポリマーである、請求項1に記載のファブリック。前記低融点繊維が、二成分体である、請求項1に記載のファブリック。前記低融点繊維が、芯鞘構造を有する二成分フィラメントであり、前記鞘が、低融点ポリマーを含む、請求項1に記載のファブリック。前記フィラメントデニールは、10デニールより高いが450デニール以下である。低融点繊維の溶融温度が、約100℃〜約185℃である、請求項1に記載のファブリック。スパンデックス弾性繊維で構成される、請求項1に記載のファブリック。ポリエステル二成分弾性繊維で構成される、請求項1に記載のファブリック。180℃未満の温度でヒートセットされ得る、請求項1に記載のファブリック。織込、丸編み、縦編み、ソックス、及びシームレス構造からなる群から選択される構成を有する、請求項1に記載のファブリック。前記剛性繊維を鞘として、ならびに前記弾性繊維及び前記低融点繊維を芯として用いた二重芯紡糸で構成される織込ファブリックである、請求項1に記載のファブリック。前記弾性繊維及び前記低融点繊維及び任意追加的な前記剛性繊維を用いた空気被覆糸で構成される織込ファブリックである、請求項1に記載のファブリック。前記剛性繊維、前記弾性繊維、及び芯としての前記低融点繊維で構成される交互または共挿入構造を有する織込ファブリックである、請求項1に記載のファブリック。前記剛性繊維、前記弾性繊維、及び前記低融点繊維で構成される添え糸編み構造を有する丸編みファブリックである、請求項1に記載のファブリック。前記剛性繊維、前記弾性繊維、及び前記低融点繊維で構成される縦編みファブリックである、請求項1に記載のファブリック。前記剛性繊維、前記弾性繊維、及び前記低融点繊維で構成される靴下である、請求項1に記載のファブリック。耐久性、耐摩耗性、防皺性、エラスタン滑脱防止、ラダリング及び逸走防止、ならびに湾曲防止を含めた性能強化を提供する、請求項1に記載のファブリック。請求項1に記載のファブリックを含む、衣類。活動着、運動着、業務服、パンティ等の肌着、ならびにジーンズ、シャツ地、及びボトムウェイト等の既製服を含めた、請求項19に記載の衣類。肌着、着、婦人用下着、下着、及びレッグウェアで構成される群から選択される整形衣服である、請求項19に記載の衣類。ジーンズ、レギンス、及びカーキズボンである、請求項19に記載の衣類。ファブリック整形ゾーンが、ヒップアップ、ヒップ整形、腹部、大腿部の細身化、ウエストスリムエリア、及びそれらの組み合わせからなる群からのエリアに置かれる、請求項19に記載の衣類。前記ファブリック整形ゾーンの伸長レベルが、非整形ゾーン内の前記ファブリックよりも少なくとも5%単位低い、請求項19に記載の衣類。前記ファブリック整形ゾーンが、点、垂直線、水平線、対線、格子、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるパターンで定置される、請求項19に記載の衣類。前記ファブリック整形ゾーンが、段階的縁ゾーンを有する、請求項19に記載の衣類。請求項1に記載のファブリックを作製する方法であって、低融点繊維を、紡糸、または糸被覆、またはファブリック形成プロセス中に追加することと、任意追加的に、前記ファブリックまたは衣類を染色するまたは仕上げることと、任意追加的に、衣類の作製前、最中、または後に所定の場所において前記ファブリックを熱融着することと、を含む、方法。熱活性化プロセスが、衣類の作製前に前記ファブリックまたはファブリックパネル上で行われる、請求項27に記載の方法。熱融着温度が、60℃以上であるが200℃以下である、請求項27に記載の方法。前記熱活性化プロセスを適用する方法が、熱プレス、積層化、オーブン、テントフレーム、アイロンがけ、スタンピング、成形、レーザ、超音波、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。

说明书全文

関連出願の相互参照 本出願は、2014年12月24日に出願された米国仮出願第62/096,762号及び2015年7月29日に出願された米国仮出願第62/198243号の利益を主張するものであり、それらの開示は、その全体が参照により本明細書に具体的に援用される。

本発明は、第1の種類1の剛性繊維、第2の種類2の弾性繊維、及び第3の種類の糸3の低融点繊維を含むイージーセット可能な(easy−settable)伸長ファブリックに関し、該低融点繊維は、弾性繊維のヒートセット温度よりも低い温度で融着され得る低融点ポリマーを含む。弾性繊維の回復を損なうことなく、本ファブリックは低温にて低収縮で安定化され得る。ファブリック伸長レベルは、熱活性化プロセスを通じて調節され得た。衣類内のファブリックは、所定の場所において伸長レベルを変化させることができ、これは整形特性及びスリミング特性を提供する。本ファブリックはまた、低収縮、良好なエラスタン滑脱防止及びラダリング防止及び丸まり防止性能を有する。本ファブリック及び衣類を作製する方法も含まれる。

弾性繊維ならびに弾性繊維含有ファブリック及び衣類は、ヒートセットされて、良好な寸法安定性を有する繊維またはファブリックを提供し、仕上がった衣類を整形する。良好な寸法安定性を有するために、弾性繊維の力の一部は失われ、繊維特性は損なわれる。弾性繊維を「セットする」ためにヒートセットが使用されない場合、またはヒートセット温度が低過ぎる場合、ファブリックは、高収縮、過度のファブリック重量、及び過度の伸びを有することがあり、これは消費者にとって負の経験をもたらすことがある。ファブリックの仕上げプロセス中の過度の収縮は、加工及び家庭での洗浄中にファブリック表面に皺をもたらすことがある。このようにしてできた皺は、アイロンがけによって取り除くことが非常に困難であることが多い。

しかしながら、ヒートセットは欠点を有する。高温でのヒートセットは、弾性繊維の構造を損傷し、その弾性及び回復力を消す場合があり、これは着用中に不良な衣類形状保持を引き起こすことが多い。さらに、典型的な弾性繊維ヒートセット温度は、例えば、毛、綿、ポリプロピレン、及び絹等の敏感な随伴糸に悪影響を与え得る。かかるヒートセットの後、ファブリックは、手触りが粗くなり、時として黄ばむこともある。ポリエステル及びナイロン繊維に関して、高温のヒートセットは、ファブリックの染色能力に影響を与え得る。弾性繊維の回復力を維持し、剛性繊維特性を保ちながらファブリック収縮を制御するようなより容易な方法が業界に求められる。

弾性繊維を含有する織込み、丸編み、及び縦編みファブリックに関して、反復的な伸長、引っ掻き、または切断は、ラダリング、逸走、及び丸まりの問題を引き起こすことが多い。これらの問題としては、ラダー様の割れ目や隙間が生成される場合があること、弾性繊維が切断された縁において滑り出る、表面に出る、ほつれる場合があること、ファブリックの丸まりが生じる場合があることが挙げられ、これは物品の均一性及び外観を損なう。切断及び縫製プロセス中、反復される延伸によって弾性繊維が縫目から遠くへ引っ張られるという現象が容易に起こり、これは、所謂「滑り入り(slip in)」または縫目滑脱と呼ばれるファブリックの伸長の損失につながる。これは、消費者からの品質に対する重大な不満のうちの1つ、及び百貨店やブランドにおける衣類の返品の主な理由のうちの1つとなっている。

整形衣類は、着用者の体型を一時的に変化させて、よりファッショナブルな見た目を達成するように設計される。近年、ファッションの流行は、人体の自然な曲線をますます際立たせる服及び衣料設計を含む傾向を有しており、整形衣服は、市場で高まりつつある傾向である。主な用途は、インナーウェア、婦人用下着、ジーンズ、及び織物パンツ等の婦人用衣料である。多くの女性消費者は、例えば、腹部をスリムに、大腿部を引き締め、臀部を持ち上げることができる整形ジーンズ等、自身の形状を強化し、自身の最良の容貌を強調する快適な衣類を求めている。衣類は、着用者の外観及び自尊心を改善する。

現在の整形技術は主に、長い浮き編み、弾性繊維のより高いデニールもしくは高いドラフトを有する異なる糸ループ構造を使用すること、または戦略的に選択されたエリア内に特別なシルエットパターンを適用することである。他の一般的な実践としては、ベースファブリックと共に縫製されるファブリックもしくはパッドの第2の層を導入すること、または異なる弾性を有するファブリックを選択し、異なる位置で一緒に縫製することが挙げられる(Sun W.,US79500669B2、Costa,F.,WO2013/154445A1、James S.,US2010/0064409A1、Frank Z.,US2011/0214216A1、Stewart M.,GB2477754A、Lori H.,US7341500B2、Nicolas B.,US7945970B2、Fujimoto M.,EP0519135B1)。例えば、腹部を細くするのに役立つために、特別に設計された剛性パネルが腹部の前側のジーンズの内側に追加される。衣服の視覚的な臀部の輪郭を持ち上げ、強化するために、パッドまたはスポンジ片がズボンに挿入される。全てのこれらの方法は、整形効果を提供するために着用者の快適さを落とし、それらは衣類表面から見える。

低融点繊維は、不織布及び他の用途において幅広く使用されている。主な目的は、繊維を一緒に結合してウェブを形成するため、ならびにファブリックの強度、摩耗及び他の性能を改善するためである。(Chang,H.S.,EP2261405A,the use of low melting fiber in rigid woven for no apparel、Harold,K.,US2009053763,bi−component fiber with low melting fiber in nonwoven shoe insole、Horiuchi,s.,EP0691427A1,Nonwoven with hot−melt−adhesive conjugate fibers、Kevin,S.,US20130298458,Fiber mulch mats bound with bi−component fiber)。

例えば、US2009/061164、US20060030229A1、US200800322580A1において、熱融着可能及びスチームセット可能なポリウレタン尿素またはポリウレタンエラストマー繊維を開発するために、相当な努力が捧げられてきた。これらの開発においては、融着性成分が、単一の糸内で弾性成分と共に紡績される。融着性成分の融着または溶融は、主に限定された保持、制限、及び整形性能を有する接着機能を提供する。ファブリック伸長レベルはまた、変化及び制御されることができない。

イージーセット、良好な回復、見えない整形機能、ならびに良好な滑脱防止及びラダリング防止性能を有する衣類が依然強く望ましい。

本発明は、剛性繊維、弾性繊維、及び低融点繊維の3種類の糸を含むイージーセット可能な伸長ファブリックを提供し、該低融点繊維は、通常のテキスタイルプロセス及び家庭での洗濯に使用される温度よりも高いが、弾性繊維をヒートセットするために使用される温度よりは低い60℃〜200℃の温度で融着され得る低融点ポリマーを含む。該低融点繊維は、修飾ポリエステル、ナイロン、ならびにポリオレフィ及びポリプロピレン、ならびにステープルまたはフィラメントの形態のそれらのコポリマーから作製される繊維の群から選択され得る。

本開示によると、低融点ポリマーは、熱活性化プロセスにおいて部分的または完全に融着され、硬くなり、近傍の繊維と架橋を形成し、これはファブリック内に糸ループまたはひだ構成をセット及び固定するのに役立つ。ファブリック構造は、安定化され、ループ/ひだ構成の変化及び糸の相対的な移動は、外力の影響下で抑止される。ファブリックは、低収縮、良好なエラスタン滑脱防止、ラダリング防止、及び湾曲防止特性を有する。

本開示の別の態様では、本弾性ファブリックは、弾性繊維回復力を損傷することなく、典型的な弾性繊維ヒートセット温度よりも低い温度でヒートセットされ得る。本発明のファブリックの伸長レベルは、熱活性化プロセスにおいて異なる熱を印加することによって制御され得た。織込、丸編み、縦編み、または靴下、ならびに種々の衣類構成、例えば、活動着、運動着、肌着、及びジーンズ等の既製服を含む、種々のファブリック構造が作製され得る。

本発明はさらに、衣類上の標的とされるエリアに熱活性化プロセスを適用することによって、局所的な整形効果を有する衣類を提供する。整形エリアにおいて、ファブリックは、低い伸長レベル、高い延伸係数、及びより高い保持力を有し、これらは、例えば、体の腹部の前側において、着用者の大腿部の内側及び外側に沿って、膝領域の周り、体の後ポートの臀部エリアの周り等の重要なエリアにおいて衣類の着用者の体型をより魅力的にする。

本発明は最後に、低融点繊維を用いた複合糸、ファブリック、及び衣類を作製する方法を提供する。低融点繊維は、繊維紡績、繊維配合、糸被覆、織込み、または編成プロセスを含めた多様な方法によって追加される。熱活性化プロセスは、ファブリック仕上げ中、衣類作製中、衣類洗濯プロセスの前または後にファブリック、衣類パネル、または衣類全体に行われ得た。

溶融を開始する状態の低融点繊維の写真である。

溶融状態の低融点繊維の写真である。

芯内に弾性繊維及び低融点繊維を用いて紡績された複合糸芯を例証する。

2つのドラフト機器(弾性繊維+低融点繊維)を有する芯紡績装置の概略的説明である。

硬質繊維、弾性繊維、及び低融点繊維を含む添え糸編みされた編み目の概略図である。

硬質繊維供給口、弾性繊維供給口、及び低融点繊維供給口を用いて供給される丸編み機の部分の概略図である。

湾曲したU字形状として着用者の臀部エリアの周りの体の後部分に配置された、臀部整形ゾーンに融着された整形エリアを有する例証される衣類である。

ハイウエスト下着の腹部の前側に定置された、腹部スリミングゾーン内の整形ゾーンを有する例証される衣類。

脚及び足部分に融着された整形エリアを有する例証される靴下である。

本発明に係るファブリックは、剛性繊維、弾性繊維、及び低融点繊維の3種類の糸で有利に構成される。本明細書で使用するとき、「低融点繊維」という用語は、60℃超であるが200℃未満である溶融温度を有する低融点ポリマーを含む繊維を指し、これは、低融点繊維が、ファブリック及び衣類の製造及び家庭での洗濯中に、認識し得るほどには軟化、溶融、または流動しないが、熱活性化プロセス中に軟化または溶融し、伸長ファブリックのための安定化剤及び結合剤として働くことを確実にする。

低融点繊維は、規則的なテキスタイル繊維よりも低い軟化及び溶融温度を有する。規則的なテキスタイル繊維の溶融温度は、大抵は400℃よりも高く、例えば、通常のポリエステルに関しては482℃〜550℃、ナイロン66に関しては482℃、ナイロン66に関しては415℃、及びスパンデックスに関しては450℃〜520℃である。

低融点繊維は、通常のテキスタイル及び仕上げプロセス下では、良好な可撓性及び柔軟性を有する規則的な剛性テキスタイル繊維として見え、挙動する。しかしながら、熱活性化プロセス後、低融点繊維は硬くなり、弾性繊維、剛性繊維、及び他の低融点繊維を含めた他の近傍の繊維に部分的に融着され、接着される。かかる硬い糸及び架橋構造は、ファブリック内部の繊維の相対的な移動を制限し、ファブリックが伸長されるのをロック及び限定し、ファブリック収縮を減らし、整形機能を提供する。

低融点繊維は、修飾ポリエステル、ナイロン、ならびにポリオレフィン及びポリプロピレン、ならびにステープルまたはフィラメントの形態のこれらの繊維のコポリマーから作製される繊維の群から選択され得る。

用語「低融点二成分繊維」は、第1の規則性ポリマー成分及び第2の低融点ポリマー成分を有する、2つの成分を用いて製造される繊維を指す。低融点ポリマー成分は、弾性繊維をヒートセットするのに使用される温度未満である温度、60℃〜200℃の温度範囲で融着され得る修飾ポリマーである。図1は、規則性ポリマーを含む第1の成分4及び低融点成分を含む第2の成分6を用いた低融点二成分繊維2の構造を示す。

本明細書で使用するとき、用語「熱活性化プロセス」は、熱によって低融点繊維の硬化及び接着機能を活性化するプロセスを指す。熱活性化プロセス中、ファブリックは、熱が低融点ポリマーを軟化または溶融するのに十分である特定の程度まで加熱される。低融点ポリマーは、ネイ繊維を一緒に接着し(図2に示される通り)、繊維の相対的な移動をロックまたは抑止するための結合材料として働く。しかしながら温度は、通常の剛性繊維の永久的な構造障害及び弾性繊維の回復力損傷を引き起こすのに十分なほどには高くない。

本明細書で使用するとき、用語「剛性繊維」は、ポリエステル、綿、ナイロン、レーヨン、または毛等の実質的に非弾性の糸を指す。

エラストマー繊維は、ファブリック及び衣類において伸長及び弾性回復を提供するために一般的に使用される。「エラストマー繊維」は、ひだとは独立して100%超の破断伸びを有する、希釈剤を含まない連続フィラメント(任意追加的に集束マルチフィラメント)または複数のフィラメントのいずれかである。エラストマー繊維は、(1)その長さの2倍に伸長され、(2)1分間保持され、(3)解放されるときに、解放されてから1分間以内にその元の長さの1.5倍未満に戻る。本明細書の文脈において使用するとき、「エラストマー繊維」は、少なくとも1つのエラストマー繊維またはフィラメントを意味する。かかるエラストマー繊維としては、限定されるものではないが、ゴムフィラメント、二成分フィラメント(ゴム、ポリウレタン等がベースであってもよい)、ラストール、及びスパンデックスが挙げられる。

「スパンデックス」は、フィラメント形成物質が少なくとも85重量%のセグメント化ポリウレタンで構成される長鎖合成ポリマーである製造されたフィラメントである。

「エラストエステル(elastoester)」は、繊維形成物質が少なくとも50重量%の脂肪族ポリエーテル及び少なくとも35重量%のポリエステルで構成される長鎖合成ポリマーである、製造されたフィラメントである。非エラストマーではあるが、エラストエステルは、本明細書においていくつかのファブリック内に含まれ得る。

「ポリエステル二成分フィラメント」は、繊維断面が、例えば、サイドバイサイド、偏心鞘芯、または有用なひだが作り出され得る他の好適な断面であるように、繊維の長さに沿って互いに密接に接着された一対のポリエステルを含む連続フィラメントを意味する。ポリエステル二成分フィラメントは、ポリ(トリメチレンテレフタレート)と、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)、及びポリ(テトラメチレンテレフタレート)、またはかかる構成員の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つのポリマーとを含み、ヒートセット後に約10%〜約80%のひだ縮小値を有する。

用語「弾性繊維」は、伸長ファブリックのための弾性及び回復を提供し得る繊維を指す。本明細書を通して、これは「エラストマー繊維」、「エラストエステル繊維」、スパンデックス、「ポリエステル二成分フィラメント」、及びその他を含む。

「複合糸」は、剛性繊維によって取り囲まれるか、剛性繊維と撚られるか、または剛性繊維と混ぜ合わせられた弾性繊維及び低融点繊維の両方を含むものである。剛性繊維は、テキスタイルプロセス中に摩耗から弾性繊維を保護する役割を果たす。かかる摩耗は、結果的なプロセスの中断及び望ましくないファブリックの非均一性を伴う弾性繊維の破断をもたらし得る。さらに、被覆は、弾性繊維の弾性挙動を安定化するのに役立ち、その結果、複合糸の伸びは、テキスタイルプロセス中に裸の弾性繊維によって可能であるものよりも均一に制御され得る。複合糸はまた、糸及びファブリックの引張係数を増加させ得、これは、ファブリック回復力及び寸法安定性を改善するのに役立つ。

複合糸としては、(a)剛性繊維による弾性繊維の単一巻き、(b)剛性繊維による弾性繊維の二重巻き、(c)ステープル繊維による弾性繊維の連続的被覆(すなわち、芯紡績(corespun)または芯紡績(core−spinning))の後、巻き付け中に撚ること、(d)空気ジェットによる弾性及び剛性繊維の混ぜ合わせ及び絡み合わせ、ならびに(e)弾性繊維及び剛性繊維を一緒に撚ることが挙げられる。

本明細書で使用するとき、用語「ファブリック」は、編成されたまたは織込まれた材料を指す。編成ファブリックは、平編み(flat knit)、丸編み、縦編み、狭い弾性素材、及びレースであってもよい織込ファブリックは、例えば、綿繻子、ツイル、平織、オックスフォード織、斜子織、及び狭い弾性素材等の任意の構成のものであってもよい。

本明細書で使用するとき、「ピックアンドピック(pick−and−pick)」は、低融点繊維を含有する1つの横糸と、規則的なテキスタイルフィラメントまたはステープル繊維を含有する別の横糸とが、交互のピックで織込まれる織込方法及び織込構成を意味する。

「共挿入」は、低融点繊維と規則的な紡績ステープルまたはフィラメント横糸とが、同一のピック内で1つとして織込まれる織込方法及び織込構成を意味する。

本明細書で使用するとき、用語「成形」物品は、それによって物品または整形品の形状が、熱及び/または圧力の印加に応答して変化される結果を指す。

本明細書で使用するとき、用語「プレスする」または「プレスされる」は、実質的に平面の構造を提供するために熱及び/または圧力に供されている物品を指す。

驚くべきことに、低融点繊維を含む伸長ファブリックは、通常のエラスタン繊維のためのヒートセット温度よりも低い温度でセットされ得ることが見出された。好ましい熱条件下で、低融点繊維は部分的または完全に溶融し、近傍の繊維と融着される。室温に冷却された後、低融点繊維は硬くなり、近傍の繊維と架橋を形成する。融着された低融点繊維は、剛性繊維と一緒に弾性繊維を一緒に保持し、結合する。ファブリックの寸法安定性は、弾性及び回復を含む弾性繊維性能を損なうことなく制御される。したがって、ファブリックは、低い収縮を保ちながら、低い増大(grow)、良好な回復、及び優れた形状保持を有する。これは、熱に敏感な随伴繊維を含有する、例えば、綿、毛、ポリプロピレン、及び絹を含有するファブリックに望ましい。低温はまた、ファブリック製造におけるエネルギー節約のためにも有益である。

本発明に従って、熱活性化のための十分な温度は、多くの商業用弾性ファブリック生産プロセスにおいて現在使用されている185〜195℃の範囲ではなく、約60℃〜約180℃であり得る。最適な温度及び加工時間は、低融点成分中に使用される特定の材料に依存するであろう。

また、本発明の低融点繊維を含む伸長ファブリックは、弾性繊維のヒートセット温度よりも低い異なる熱活性化温度を使用することによって、種々の伸長レベルを有して作製され得るということも見出された。低融点繊維の融着速度及び革新的なファブリックのセット効率は、熱活性化プロセス中に使用される熱量に依存する。加工温度がより高くなると、より多くの低融点繊維が溶融し、近傍の繊維と融着され、繊維間の結合力はより大きくなり、弾性繊維はよりしっかりと結合され、これはより低いファブリック伸長レベルをもたらす。

この方法で、活性化熱温度及び時間を調節することによって、異なる伸長レベルを有するファブリックを得ることができる。熱活性化温度は、融着温度よりも20℃低い温度から融着温度よりも5℃高い温度に適合され得た。

多くの種類の弾性ファブリックが低融点繊維と共に生産されてもよく、限定されるものではないが、とりわけ、織込ファブリック、丸編みファブリック、縦編みファブリック、シームレスファブリック、例えば、パンティストッキング、ソックス、太腿丈のもの、及び膝太腿(knee thighs)等の靴下が挙げられる。

低融点繊維は、剛性繊維と配合及び混合されることによって紡糸プロセス中に追加され得る。低融点繊維はまたスライバー加工において粗紡形態で剛性繊維と一緒に配合され得る。また、空気被覆、単一被覆、二重被覆、及び芯紡糸プロセス等の複合糸の被覆プロセスにおいて、低融点繊維を剛性繊維及び弾性繊維と一緒に供給する。また、それは共挿入または添え糸編み法によって織込み及び編成動作中に追加されることもできる。組み立て後、ファブリックまたは衣類の染色及び仕上げが行われ得る。

いくつかの実施形態では、丸編み及び縦編みファブリックが存在する。図3は、低融点繊維を用いた編成ファブリック構造を示す。低融点繊維は、弾性繊維及び剛性繊維と共に添え糸編みされて、スティッチループ構造を形成する。熱活性化プロセス後、低融点繊維は、部分的に融着され、弾性繊維及び剛性繊維の一部を一緒に接合する。これは、糸の滑脱及びラダリング防止を紡糸する。

図3は、編成される糸が弾性繊維12、低融点繊維18、硬質繊維14を含む、添え糸編みされた編み目10の概略的表現である。弾性繊維12及び低融点繊維18は、硬質繊維14と共に添え糸編みされて、ファブリック10を編成する。丸編み機でのジャージ編み構成に関して、弾性繊維を共編みするプロセスは、「添え糸編み」と呼ばれる。添え糸編みによって、硬質繊維14、低融点繊維18、及び弾性繊維12は、弾性繊維及び低融点繊維が常に剛性繊維の片側にあり、したがって編成ファブリックの片側にある状状態で、サイドバイサイドの関係で平行に編成される。

図4は、針を保持する回転シリンダ(図示せず)の下方のカム(図示せず)に応答して矢印24によって示されるように往復移動する一連の編み針22を有する丸編み機の1つの供給位置20を概略的に示す。丸編み機では、円形に配置された多数のこれらの供給位置が存在し、その結果、移動シリンダによって運ばれる編み針がその位置を過ぎて回転するときに、個々の編み位置を供給する。

図4に示される機器は、弾性繊維、低融点繊維、及び1つの剛性繊維が同じ目のパターンを有する、3つの繊維を用いた編成ファブリックを生産するために使用され得る。3つの糸は、同じ経路で一緒に編成される。シングルジャージまたはツイル編み構造が作製され得る。

添え糸編み動作中、弾性繊維12、低融点繊維18、及び硬質繊維14は、キャリアプレート26によって編み針22に送達される。キャリアプレート26は、3つの糸全てを同時に編成位置へと方向付ける。弾性繊維12、低融点繊維18、及び硬質繊維14は、編み針22に導入されて、図3に示される通りシングルジャージ編み目10を形成する。

剛性繊維14は、糸パッケージ28から、キャリアプレート26及び編み針22に糸を計量する蓄積器30に送達される。剛性繊維14は、供給ロール32上を通過し、キャリアプレート26のガイド穴34を通る。任意追加的に、キャリアプレート26の異なるガイド穴を介して、複数の剛性繊維が編み針に送達されてもよい。

低融点繊維18は、糸パッケージ60から、糸をキャリアプレート26及び編み針22に計量する蓄積器64に送達される。低融点繊維18は、供給ロール66上を通過し、キャリアプレート26のガイド穴34を通る。

弾性繊維12は、表面駆動パッケージ36から、切断端検出器39及び方向変化ロール(複数可)37を通過し、キャリアプレート26内のガイドスロット38に送達される。弾性繊維12の供給張力は、検出器39と駆動ロール37との間か、または代替的に、切断端検出器が使用されない場合は表面駆動パッケージ36とロール37との間で測定される。ガイド穴34及びガイドスロット38は、剛性繊維14、低融点繊維18、及び弾性繊維12を、サイドバイサイドで、概して平行な関係で(添え糸編みされて)編み針22に対して提示するように、キャリアプレート26内で互いに分離される。丸編み用の市販のエラスタン製品は、本発明において有用である。市販の銘柄の例としては、Lycra(登録商標)(Invista S.ar.l.の登録商標)タイプ162、169、及び562(Invista S.ar.l.から入手可能)が挙げられる。

弾性繊維は、目使用速度とエラストマー糸供給パッケージからの供給速度との間の差のため、供給パッケージからキャリアプレートに送達され、次いで編み目に送達されるときに、伸長(ドラフト)する。剛性繊維供給速度(メートル/分)の弾性繊維供給速度に対する比は、通常2.5〜4倍(2.5X〜4X)超であり、機械ドラフトとして知られている。これは、150%〜300%以上の弾性繊維伸びに対応する。弾性繊維の供給張力は、弾性繊維のドラフトに直接関連する。この供給張力は、典型的には、弾性繊維のための高い機械ドラフトと一致する値に維持される。我々は、ファブリック内で測定するときに、総エラストマー糸ドラフトが約5X以下、典型的には3X以下、例えば、2.5X以下に維持されるときに、改善された結果が得られることを見出した。このドラフト値は、紡績されたままの(as−spun)糸の供給パッケージに含まれる弾性繊維のドラフトまたは延伸を含む、弾性繊維の総ドラフトである。弾性繊維からの残りのドラフトの値は、パッケージ弛緩、「PR」と称され、それは典型的には、丸編みの弾性シングルジャージファブリックにおいて使用される弾性繊維に関して0.05〜0.15の範囲である。したがって、ファブリック内の弾性繊維の総ドラフトは、MD*(1+PR)であり、式中、「MD」は、編み機ドラフトである。編み機ドラフトは、それぞれの供給パッケージからの剛性繊維供給速度の弾性繊維供給速度に対する比である。その応力歪み特性のため、弾性繊維は、弾性繊維に印加される張力が増加するのに伴いよりドラフトし、反対に、弾性繊維がより多くドラフトされると、糸の張力はより高くなる。丸編み機における典型的な弾性繊維通路が、図4に概略的に示される。弾性繊維12は、供給パッケージ36から、切断端検出器39の上を通るかまたはそれを通して、1つ以上の方向変化ロール37上へ、次にキャリアプレート26へと計量され、該キャリアプレート26は、弾性繊維を編み針22へ、及び目の中へと誘導する。弾性繊維に接触する各機器またはローラによって付与される摩擦力のため、弾性繊維が供給パッケージから各機器またはローラ上を通過するのに伴い、弾性繊維に張力が蓄積される。したがって、目における弾性繊維の総ドラフトは、弾性繊維通路全体を通した張力の和に関連付けられる。弾性繊維供給張力は、図4に示される通り、切断端検出器39とロール37との間で測定される。代替的に、切断端検出器39が使用されない場合、弾性繊維供給張力は表面駆動パッケージ36とロール37との間で測定される。この張力がより高く設定及び制御されると、ファブリック内の弾性繊維ドラフトはより大きくなり、逆もまた同様である。例えば、この供給張力は、商業用の丸編み機において、22dtex弾性繊維に関しては2〜4cN、44dtex弾性繊維に関しては4〜6cNの範囲であり得る。これらの供給張力設定、及びその後の糸と通路との摩擦によって付与される追加の張力に伴い、商業用編み機における弾性繊維は、3X超著しくドラフトされる。供給パッケージと編み目との間のスパンデックス摩擦を最小化することは、弾性繊維ドラフトが7X以下であるときに、弾性繊維供給張力を確実な弾性繊維供給のために十分に高く保つのに役立つ。弾性繊維を供給パッケージから編み目に確実に供給するために、弾性繊維ドラフトは、典型的には3x以下である。

低融点繊維18は、編み針22に入る前に伸長される(ドラフトされる)。糸は、蓄積器64とキャリアプレート26との間の速度差によって伸長され、次に編み目に入る。目使用速度からの供給速度の蓄積器64(メートル/分)に対する比は、通常1.01X倍〜1.35X倍(1.01X〜1.35X)である。蓄積器64の速度の調節は、所望のドラフトまたは伸長比をもたらす。低過ぎる伸長比は、目むきを有する低品質のファブリックをもたらす。高過ぎる伸長比は、低融点繊維糸の破断をもたらす。

いくつかの実施形態では、縦編みファブリックは、低融点繊維を含む。ポリエステルまたはポリアミド等の第1の種類の剛性フィラメント状糸と第2の種類の弾性繊維2とが、相互に干渉し合い、複数のロックノードを形成する。第2の種類の糸は、第3の種類の低融点繊維3と複数のロック点を形成する。熱活性化プロセス中の糸3の融着を通じて、3種類の糸を一緒に編成することによってファブリックが形成され得、編成プロセスは、第1及び第2の糸のインターロックを形成し、第3の種類の糸は効果的に、ループを形成しない横挿入糸であってもよい。ファブリックを摂氏温度60℃〜200℃に1〜4分間加熱するその後の熱活性化プロセスは、第2及び第3の種類の糸を溶融させ、互いに、また場合により他の糸に接着させる。

編成プロセス中、ファブリックは、ループ形成法及び所定のスティッチパターンに従って、機械上の全ての可動部品の調和した動きを通して生産される。このように生産されるファブリックにおいては、連続的な目のためのオープンエンドループ、クローズエンドループ、及び横挿入糸が存在する。

3種類の糸が、Karl MayerまたはLiba縦編み機等の縦編み機上に配置される。種類1の剛性繊維は、第1の糸ガイドバー上に配置される。糸の構造ループは、編み針の垂直移動及び糸ガイド針の平移動を介して協調的に形成される。

同様に、弾性繊維及び低融点繊維は、それぞれ、第2及び第3のガイドバー上に配置される。これらの2つの糸の順序は、厳密に重要ではない。ファブリックは、糸ガイド針の必要な往復動作を介して、所定のテクスチャ構造に従って3種類のsから生産される。

上述の方法に従って生産されるファブリックは、熱処理プロセス内の特別な温度(60℃〜200℃)において、それが互いに及び/または他の糸に接着して、ループの摺動を紡糸するように、適切な低融点特性を有する融着性糸が提供される限り、異なる種類のRaschel機またはTrico機において作製され得る。このようにして、弾性ファブリックは優れた滑脱防止特性を有する。

いくつかの実施形態では、芯紡糸、空気被覆糸、単一被覆糸、または共挿入織込法等の複合糸を使用することによって、縦糸または横糸方向に少なくとも1つの低融点繊維を有する織込ファブリックを含む物品が存在する。

図5は、弾性織物において使用される芯紡糸8の構造をさらに説明する。糸は、弾性繊維12、剛性繊維6、及び低融点繊維18を含む。弾性繊維12及び低融点繊維18は芯内に配設され、剛性繊維6は外側に鞘として配設される。弾性繊維12及び低融点繊維18は、紡績ステープル繊維で構成される剛性繊維状の鞘10によって、好ましくはその全長に沿って取り囲まれる。

代表的な芯紡績装置40の一実施形態が、図6に示される。芯紡績加工中、弾性フィラメント48及び低融点繊維70は、送達ロール46及び64上に別々に置かれ、剛性繊維44と組み合わされて、複合芯紡糸56を形成する。2つの別個の芯繊維供給機器46及び64が、機械に設置される。弾性繊維は、裸の弾性フィラメント48であり、低融点繊維管72は、端部から取り出され、次に張力制御機器74及びガイドバーを通過する。張力機器74は、糸の張力を所定のレベルに安定させて保つ働きをする。

硬質繊維または糸44は、管54から解舒されて、前ローラ42のセットにて弾性繊維52及び低融点繊維70に接触する。組み合わされた弾性繊維52、融着整形70、及び硬質繊維44は、紡績機器56において一緒に芯紡績される。

弾性繊維の伸長比は、通常、伸長されていない繊維と比較して1.01X倍〜5.0X倍(1.01X〜5.0X)である。低過ぎる伸長比は、目むきを有する低品質の糸及び中心から外れた弾性フィラメントをもたらす。高過ぎる伸長比は、弾性フィラメントの破断及び芯の隙間をもたらす。

伸長制御可能な織込ファブリックはまた、空気被覆糸を使用することによっても作製され得る。融点繊維は、空気被覆プロセス中にナイロンまたはポリエステル繊維等の弾性繊維及び剛性フィラメントと一緒に混合または配合される。3つの繊維は、交絡ノズル内に一緒に導入され、圧力空気によって交絡点を形成する。交絡された糸は次に、ファブリック内に織り込まれて、縦糸または横糸として機能する。

低融点繊維はまた、交互構造または共挿入構造としてファブリックに挿入され得る。交互構造または「ピックアンドピック」構造において、低融点繊維及び紡績ステープルまたはフィラメント横糸が交互のピック内で織込まれる織込構成。「共挿入」織込構成では、低融点繊維及び紡績ステープルまたはフィラメント横糸は、同一ピック内で1つとして織込まれる。

別の実施形態では、低融点繊維を有する靴下を含む物品が存在する。低融点繊維は、上部、本体、脚、またはつま先部分等の靴下の任意の部分において使用され得る。低融点繊維は、単純な剛性形態で、または例えば、空気ジェット被覆、単一被覆、二重被覆等の複合糸形態で使用される。それは、全コースまたは交互コースの形態で編成され得る。低融点繊維の存在は、エラスタン繊維の逸走及びラダリングを防止するのに役立つ。特別な整形または保持効果は、ファブリックが、着用中の滑りを防止するために、より低い伸長レベル及びより高い保持力を有する所定のエリアに高温を印加またはプレスすることによって達成され得る。高デニールエラスタン繊維と連携して、標的エリアに高い圧縮を有する医療用靴下が作製され得る。図9は、低融点繊維が高温によって溶融される脚及び足エリアに高い圧縮力を有する靴下を例証する。

1つの例は、パンティストッキングにおける用途である。低融点繊維は、ウエストバンド、パンティ、脚、及びつま先部分を含む、パンティストッキングの異なる部分に編成することができる。ウエストバンドにおいて、低融点繊維は、衣類を定位置に固定するための保持力を増加させる。パンティポートにおいて、低融点繊維は、脚を持ち上げるための保持力を強化し、体の形を整形する。それは、着用位置への引き上げ、縫製の間の手荒な取り扱い及び体の移動の両方に耐えるように、頑丈な強度を増加させる。それはまた、整形機能も提供する。脚ポートにおいて、低融点繊維は、所与のデニール及び針数に対する最大のシアー性をもたらすため、主に平編みステッチにおいては、シアースタイルを低減しない。手触り、シアー性、伸長回復、及び生産速度を犠牲にすることなく衣類の耐久性を増加させるために、種々の編成及びタック配置が採用され得る。つま先部分において、低融点繊維は、この弱い場所の耐久性を増加させ得る。つま先の破れは、衣類の不具合の主要因の1つである。低融点繊維は、美的な望ましさ及び機能的な必要性に影響を及ぼす。

パンティストッキング編み機において、低融点繊維は、クリールに定置され、任意の供給口及び任意の糸フィンガーにて供給され得、それは、糸が編成サイクルの任意の点において導入されるまたは取り出されることを可能にする。大抵の編み機は4つの供給口を有し、各供給口は複数の糸フィンガーを有する。

別の例は、低融点繊維がリブ上部、脚部分、足部分、及びつま先部分に編成されるソックスである。ソックス上部において、最も一般的な構造は、交互のコースで敷設された二重被覆弾性複合糸である。スパンデックスのデニールは、100D〜140Dである。ソックス本体においては、スパンデックスを有する低融点繊維を含む空気ジェット被覆糸が、任意追加的にテクスチャ化されたポリエステルまたはナイロン等の他の剛性繊維と共に、剛性繊維と一緒に添え糸編みされる。スパンデックスのデニールは、10デニール〜40デニールの範囲であった。

本発明のファブリックは、テキスタイルプロセス及び家庭での洗濯の温度を上回る溶融温度を有する少なくとも1重量%の低融点繊維を有する。本発明のファブリックにおいて使用されるこれらの低融点繊維は、ファブリックのための安定化剤及び結合剤として作用し、熱活性化プロセス中に軟化及び溶融するが、ファブリック及び衣類の製造中、特に、ファブリックを仕上げる及び染色するために熱を必要とする製造ステップにおいては、認識し得るほどには軟化、溶融、または流動しない。いくつかの好ましい実施形態では、低融点繊維は、60℃超の融点を有する。いくつかの好ましい実施形態では、低融点繊維の融点は、100°〜200℃である。210℃を上回る溶融点を有する低融点は、例えば、弾性繊維が製造中に劣化し始め得る等、ファブリック内の他の成分を軟化させるような高い温度を必要とするため、多くの実施形態において望ましくない。低融点は、その従来のポリマーの定義を有することを意味し、これらの材料は、加熱されると粘性液体の様式で流動し、冷却されると固化し、その後の加熱及び冷却ステップに際してそれを何度も可逆的に繰り返す。融点は、ASTM法D3418によって測定される。融点は、溶融吸熱の最大値として取られ、毎分摂氏10度の加熱速度にて第2の加熱に対して測定される。

低融点繊維は、60℃超であるが200℃未満である溶融温度を有する低融点ポリマーを含む。いくつかの好ましい実施形態では、低融点ポリマーの溶融温度は、100°〜C180℃である。いくつかの最も好ましい実施形態では、低融点ポリマーは、160℃の溶融温度を有する。100℃超の溶融温度を有する低融点ポリマーから作製される低融点繊維は、認識し得るほどに軟化または溶融することなく通常のファブリック及び衣類製造プロセスを耐え抜きながら、革新ファブリック用の安定化糸として有用である。低融点繊維の選択は、材料の最終的な特性、ならびにファブリック及び衣類を仕上げる、染色する、及び洗浄するために必要とされる熱と、ファブリック及び衣類が熱活性化プロセス中に経験するであろう温度とのバランスに依存する。例として、いくつかの種類の染色されていない靴下及び婦人用下着衣類に関して、溶融温度は、低圧スチーム処理を耐え抜きながらも良好な板張り(boarding)及びセットのために、60°〜100℃に選択され得る。ポリエステル分散染料等の高温で染色される必要があるファブリックに関しては、例えば、180℃等のより高い溶融温度糸が必要とされる。

低融点ポリマーは、修飾ポリエステル、修飾ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリル、ならびにポリエステル、ポリアミド、及びポリオレフィンのコポリマーを含む、60℃以上であるが200℃以下である溶融温度を有する材料の群から選択され得る。修飾ポリマー及びコポリマーは、所望の熱挙動の正確な標的化を可能にする。

本発明のいくつかの実施形態では、好ましい低融点繊維は、60°超であるが、200℃以下である溶融温度を有するような適当な結晶化度または配向を有するポリアミドまたはポリエステルから作製される。いくつかの実施形態では、本発明において有用な低融点繊維は、ポリオレフィン、ポリイミド、ポリエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、及びそれらの混合物からなる群から選択され得る。いくつかの好ましい実施形態では、ポリエステル繊維は、ポリエチレンナフタレート(PEN)ポリマーを含む。有用なポリエステルポリマーとしては、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ポリ(エチレングリコール)、グルタル酸、アゼライン酸、セバシン酸、イソフタル酸等を含む、多様なコモノマーが挙げられ得る。これらのコモノマーに加え、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリメチロールプロパン及びトリメチロロエタン(trimethyloloethane)、ならびにペンタエリスリトールのような分岐剤が使用されてもよい。PETは、既知の重合技術によって、テレフタル酸またはその低級アルキルエステル(例えば、ジメチルテレフタレート)のいずれか及びエチレングリコールまたはこれらの配合物もしくは混合物から得られ得る。PENは、既知の重合技術によって、2,6−ナフタレンジカルボン酸及びエチレングリコールから得られ得る。

いくつかの実施形態では、低融点繊維は、100%低融点ポリマーで作製される。かかるモノポリマーの費用は、いくつかの用途に利点を有する。この場合、かかる純粋な繊維のうちのほんの少量のみが、追加され、剛性繊維及び弾性繊維と一緒に配合される必要がある。

本発明のいくつかの実施形態では、低融点繊維は、1つの単一繊維中の規則的な繊維ポリマー及び低融点ポリマーの組み合わせである低融点二成分繊維から作製される。繊維は、繊維の長さに沿って認められる境界を有する異なる組成の少なくとも2つの別個の区別し得る領域を有する。低融点ポリマー成分は、弾性繊維をヒートセットするために使用される温度よりも低い温度、60℃〜200℃の温度範囲で融着され得る。この化合物は、単成分繊維に起こる崩壊現象とは異なり、熱活性化プロセス後に繊維状の形態として繊維束を作製する。

断面形状及び幾何学的位置に基づき、二成分低融点繊維は、芯鞘、サイドバイサイド、海島、分割パイ、及び他の構造として以下の群から選択され得る。サイドバイサイド構造では、2つのポリマー成分は、2つ以上の区別し得る領域に分けられ、長さに沿って横並びに並んでいる。芯鞘構造では、芯成分は、鞘成分によって完全に取り囲まれる。この構造は、芯が強度に寄与しながら、良好な接合及び融着を有することがその表面にとって望ましいときに用いられる。繊維の鞘は、芯内の通常のポリマーよりも低い融点を有する低融点ポリマーであり、したがって、高温では鞘は溶融し、隣接した繊維と接合パイントを作成する。

海島構造の繊維に関して、1つのポリマーは、第2のポリマーのマトリックス内にある。分割パイ構造においては、繊維は、低融点ポリマーを有する繊維の円の周りに交互のパイまたはくさびを含む。

本発明の1つの実装では、鞘芯構造を有する低融点二成分体を含むファブリックから物品が作製される。芯は、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン6、ナイロン66を含めた、従来のテキスタイル繊維において使用される高融点ポリマーである。低溶融温度を有する多様な異なる低融点ポリマーは、例えば、ポリエチレン、修飾ポリエステル、修飾ナイロン、修飾ポリプロピレン、ならびにポリエステル、ポリアミド、及びポリオレフィンのコポリマー等の鞘材料において、本発明で有用である。仕上げ及び染色を含む通常のテキスタイルプロセス中、低融点繊維は、通常のテキスタイル繊維のように見え、挙動する。熱活性化プロセス後、表面ポリマーは軟化し、近傍の低融点繊維、弾性繊維、及び剛性繊維と融着及び結合していくつかの点を形成し、一方、芯である通常のポリマーは、変化されないまま、安定化糸を形成する。

低融点繊維を含む本発明のファブリックは、異なる熱を印加することによって、衣類の異なる場所に種々の伸長レベルを有して作製され得ることが見出された。熱活性化プロセスは、伸長/回復強化を形成するために特定のエリアになされ得る。特定の所定のエリアに追加の熱が印加されるとき、融着速度及びセット効率は高く、ファブリックは、そのエリア内により少ない伸長レベルを有し、これは「整形ゾーン」と呼ばれる。かかる整形ゾーンにおいて、ファブリックは、高い伸長係数及びより高い戻り力を有し、これは、非整形エリアと比較してファブリックの変形を限定する。したがって、人体の動きに合わせて衣類の形状は戦略的に再配設され、着用中の整形効果を得ることができる。

整形ゾーンが適用される人体表面の部分は、引き締め力を受け、したがって、圧力差のために該整形ゾーンと非整形ゾーンとの間の差が現れる。整形ゾーン内のこのファブリックは、体の輪郭の形状に作用して、重要なエリアのいくらかの提示を滑らかにするか、または制御することができる。したがって、整形ゾーンは、それが所望される領域上にのみ延在するように調整されてもよい。

整形ゾーンは、全面的な締め付けを生み出すように衣類全体には配設されるのではなく、慎重に選択されたエリアに提供されることが認識されるであろう。整形ゾーンの位置付けの結果は、体の輪郭に対する支持及び整形を提供することであり、大腿部をスリムにし、臀部を持ち上げ、腹部を平らにし、したがって単に下半身全体を押さえつけるよりも改善されたシルエットを作り出す。

本発明のいくつかの実施形態では、整形ゾーンは、図7に示される通り臀部整形ゾーンに適用される。整形ゾーンは、臀部の周りに湾曲したU字形状として配置される。臀部整形バンド84は、着用者の臀部を押し上げることができ、臀部の輪郭がより丸く、上がって見えるように臀部を集中させる。それは、ヒップの側面がはみ出さず、ボリュームのある臀部の輪郭が見られるように、臀部の両側を押す。図7を参照すると、臀部整形バンド84は、対称的に存在する。臀部整形バンドは、着用者のヒップを矢印方向に持ち上げ、ポケット部分を含み、臀部を矢印方向に引き締める。

本発明のいくつかの実施形態では、整形ゾーンは、大腿部細身化ゾーンに定置される。整形ゾーン88及び86は、図7に示される通り、膝領域から股領域及び膝領域からヒップ領域にかけて着用者の大腿部の内側、及び/または大腿部エリアの外側に適用される。この整形ゾーン88及び86は、大腿部をスリムにし、臀部を持ち上げるように作用し得る。上述の通り、圧縮バンド26及び28は、着用者の大腿部の外側及び内側部分を矢印方向に押して形作り、大腿部を薄く、滑らかでスリムに見せる。

本発明のいくつかの実施形態では、整形ゾーンは、腹部平坦化ゾーンに実装される。整形ゾーンは、着用者の腹部部分を覆うように定置される。使用中、少なくとも1つの整形ゾーンは、ウエスト領域から股領域へ、着用者の下腹部に渡って延在し得る。いくつかの実施形態では、整形ゾーンは、ヒップから股エリアへ、パンツの前部分内のバンドとして適用される。したがって、整形ゾーンは着用者の下腹部を平らにするように作用し得る。これは、着用者の姿勢を強化しながら全体的に滑らかな見た目を提供し、腹部の圧縮を提供しつつ、過剰な膨らみを取り除き、芯の安定性を提供し、体の認識を促進する。体にぴったりと密着するために、整形ゾーンは、衣服本体を持ち上げ、画定し、着用者に美しい整形されたシルエットを付与する。

いくつかの実施形態では、整形ゾーンファブリックは、膝エリアの前側に置かれる。整形ゾーンは、パンツの脚を真っ直ぐ緩めて保ちながらも、より良好な耐摩耗性及び高いファブリック強度を提供して、このエリアにおける衣類の耐久性を改善する。

いくつかの実施形態では、整形ゾーンは、図8に示される通り、ハイウエスト下着等の衣類の腹部の前側のウエストエリア92、94、及び96の周りの腹部引き締めゾーンに配置される。このエリア内の整形ゾーンのより高い保持力を通じて、衣服のウエストは、より狭く見え得る。

いくつかの実施形態では、整形ゾーンは、図9に示される通り、靴下及びレッグウェアの脚エリア102及び足エリア100に定置される。この整形機能は、これらのエリアにおける保持力または圧縮力を増加させることによって、医療用または運動着用または普段着用の目的として使用され得る。

整形ゾーンの形状は、上記の方法を使用して、ヒップ及び大腿部を整形するように種々に修正され得る。本発明の例証的な実施形態が添付の図面への参照と共に本明細書に説明されているが、本発明は、それらの厳密な実施形態に限定されないこと、ならびに種々の他の変更及び修正が、本発明の範囲または精神から逸脱することなく当業者によってそこに影響され得ることが理解されるべきである。全てのかかる変更及び修正は、添付の特許請求の範囲によって定義される通り本発明の範囲内に含まれることが意図される。

衣類は、例えば、大腿部細身化、平坦化腹部、及び臀部アップゾーン等の複数の整形ゾーンを含み、したがって、大腿部をスリムにし、臀部を持ち上げ、下腹部を平らにしてもよいことが認識されるであろう。整形ゾーンは、つながる、及び/もしくは一体化して形成されてもよく、または衣類の別々のエリアであってもよい。

特定の実装では、整形ゾーンは、段階的縁を有する。図8は、整形ゾーンと非整形ゾーンとの間の板上に段階的縁92を有する整形ゾーン90を示す。段階的縁は、整形ゾーンと非整形ゾーンとの間の滑らかでシームレスの移行を提供する。その結果、パンツが着用者によって着用されるときに、目に見える縫目または線、ヘム、または縁は、外側ファブリックを通して表れない。整形ゾーン内では、低融点繊維は、エリア全体に渡って溶融される。段階的縁では、低融点繊維の一部のみが溶融されるが、一部は非溶融形態のままであり(図8のエリア92内の白い空間として示される)、ここでは、低融点繊維は溶融または融着されない。特定の実装では、段階縁の幅は、約1/2インチ〜約1.5インチである。他の実装では、段階縁の寸法は、より小さいまたはより大きくあり得、溶融箇所エリアもまた、多様な強度で段階的であり得る。

上記に説明される通り、整形は必ずしもパターンに従って作製されなくてもよい。パネルの形状は、不定及び任意であり得る(例えば、直線である、湾曲している、段階的である、規定される、またはパターン化される)。さらに、いくつかの実装では、縁は、縫目、他の材料またはファブリックによって隠されるため、ファブリックの内部表面上に見えなくてもよい。整形ゾーンは、機能的及び美的効果を追加するために、種々の形を形成するように衣類に追加されてもよい。パターン及び形状のいくつかとしては、三形、線、点、及び他の図形が含まれる。

特別な実装では、整形ゾーン内に複数の異なる形状パターンが存在する。図8は、腹部の前側の整形ゾーンにおけるパターン形状のいくつかを示す。形状パターン92は、段階的縁である。形状パターン94は、低融点繊維が部分的に溶融される中程度に融着されたゾーンである。形状パターン96は、低融点繊維が完全に溶融及び融着される重度に融着されたゾーンである。より多くの低融点繊維が融着されると、ファブリックは、より少ない伸長を有し、強い整形効果を伴う高い保持力を有する。したがって、衣類の特別な整形効果は、工学的な設計を通じて達成され得る。

特別な実装では、ファブリック形状パターン及び異なる融着速度は、所定のエリアに制御された熱を印加することによって生成される。高温、または長時間、または高圧が、重度の溶融を有する整形ゾーンに適用される。

熱活性化プロセスは、本発明のファブリックを、低融点ポリマーの組成に応じて熱及びまたは最大5バールの静圧に曝露することによって達成され得る。熱は、スチームまたは乾熱として印加され得る。好適な熱活性化プロセス条件は、とりわけ、選択される融着性改善添加剤、ポリマー化学、糸線密度、及びファブリック構成(即ち、編成、織込等)を含む、多くの因子に応じて変動し得る。例えば、靴下の好ましい活性化条件としては、スチーム熱が使用される場合は、約105℃〜約135℃で約3秒間〜約60秒間、乾熱が使用される場合は165℃〜約195℃で約3秒間〜約60秒間を含む、約90℃〜約140℃の温度への曝露が挙げられ得る。丸編み、縦編み、及びデニム等の織込ファブリックのための好ましい熱活性化プロセスとしては、乾熱が使用される場合、約160℃〜約180℃で約30秒間〜約5分間を含む、約110℃〜約200℃の温度への曝露が挙げられる。

熱活性化プロセスは、灰色の(grey)ファブリック、仕上がったファブリック、衣類製造の切断及び縫製中ファブリックパネル、または最終的な衣類において行われ得る。熱活性化プロセスはまた、ファブリック全体またはファブリックの特定の部分もしくは箇所に適用され得る。典型的な加工条件は、60℃〜180℃で1〜4分間である。プロセス方法としては、プレス、積層、オーブン、テントフレーム、熱板、または他の方法が挙げられる。熱処理は、単純に、乾燥したファブリックを10℃〜20℃の温度に1〜2分間供するという非常に単純なステップによって達成され得る。それはまた、複雑な温度プロフィール下で、及び異なるパターン下でも加工され得る。

熱活性化プロセスは、衣類の構成中に衣類に組み込まれてもよい。衣類の染色及び仕上げは、整形効果との衣類の組み立ての前または後に行われてもよい。ファブリックの仕上げ前に整形ゾーンを作り出すことのいくつかの利益がある。1つの例は、ファブリックの仕上げ時に収縮しやすいという傾向を有するデニムファブリックである。衣類の着用中、増大(growth)が生じやすい。整形ゾーンを含むことによって、平らで滑らかなファブリック表面の利益に加えて、ファブリックの増大が抑制される。衣類の染色及び仕上げプロセスは、ファブリックの係数を含む弾性特性を改善する。

熱活性化プロセスの他の形式も利用可能であり、限定されるものではないが、マイクロ波、赤外線、伝導、超音波、及びレーザ技術が挙げられる。各技術に関する機械の設定の選択は、主に低融点挙動及びファブリック性能要件に基づく。とりわけ、レーザエネルギーの密度または出力密度及び走査速度は、レーザ技術にとって最も重要なものである。

ファブリックは、熱及び/または圧力への曝露を含む多様なプロセス条件に曝露される。したがって、いくつかの実施形態では、ファブリックのヒートセットが糸の融着ももたらすため、別個のヒートセット/融着プロセスは必要とされない。ヒートセットが必要とされる場合、より低い温度及び短い時間の使用が考慮される。

接着力及び噛み合い構造により、本発明のファブリックは、より良好な視覚効果を有し、平らで滑らかな表面外観を示す。本発明のファブリックは、弾性繊維の縫目滑脱及び逸走ならびにファブリックの湾曲のより少ない傾向を有する。これは、熱活性化プロセス後に、弾性繊維間及び近傍の繊維との縫目滑脱及び逸走ならびに湾曲を防止し得る。低融点繊維は、ファブリックの反復的な洗浄及び衣類の仕上げプロセス及び家庭での洗濯に耐え得る。

いくつかの実施形態では、低融点繊維は、規則的なテキスタイル繊維と比較してより軟らかくない手触りを有する。低融点繊維の含量が高過ぎる場合、この手触りは、熱活性化プロセス後により粗くなり得る。対照的に、低融点繊維含量が1%未満であるとき、ファブリックは、良好なイージーセット及び良好な整形性能をもたらすことができない。いくつかの低融点ポリマーは、染料の高いピックアップ率を有する。繊維は、ファブリック内の剛性繊維が有する深い色を有し得た。驚くべきことに、最適な重量含量を有する低融点繊維は、ファブリックの内側に隠され得、ファブリックの表面に表れないことが見出された。低融点繊維の好ましい含量は、総ファブリック重量の約1%〜約55%である。好ましい含量の範囲内で、低融点繊維は、ファブリックの裏面及び表面から見えないか、または実質的に見えず、触ることができない。ファブリックの外観及び手触りは、顕著な変化を有さない。低融点繊維は、衣類が着用されている間は隠れている。フィルムまたはファブリック積層体ならびに追加パネルならびに特別な織込及び編成構造と異なり、低融点繊維は、ファブリック表面にフィルムまたは異なる外観を形成しない。低融点繊維が使用されるとき、繊維は、ファブリック本体の内側に埋め込まれ、これは、不快な光沢及びゴムのような手触りの表面を回避する。繊維はまた、良好な通気能力を有しながら、衣類の外側及び内側から見えない。

多様な異なる繊維及び糸が、いくつかの実施形態のファブリック及び衣類と共に使用されてもよい。これらとしては、綿、毛、アクリル、ポリアミド(ナイロン)、ポリエステル、スパンデックス、セルロース、ゴム(天然または合成)、竹、絹、大豆、またはそれらの組み合わせが挙げられる。

それに加えて、整形ゾーンを含む衣類は、成形され得る。例えば、ファブリックは、ファブリック内の剛性繊維に適切な条件下で成形され得る。同様に、成形は、整形品を成形するが、剛性繊維を成形するのに好適な温度を下回る温度において可能であってもよい。本発明の範囲内に入る整形ゾーンを含む衣料または衣類の例としては、限定されるものではないが、ジーンズ、パンツ、カーキズボン、レギンス、ブラウス等が挙げられる。

分析法 以下の実施例では、以下の分析法が使用された。

ファブリック伸び(伸長) ファブリックを、複合糸の方向(すなわち、横、縦、または横及び縦)であるファブリック伸長方向(複数可)の特定の荷重(すなわち、力)下で、%伸びに関して評価する。20cm×6.5cmの寸法の3つの試料を、ファブリックから切断した。長い寸法(25cm)は、伸長方向に対応する。試料を部分的に解き、試料の幅を5.0cmに低減する。次に、試料を、20℃+/−2℃、及び相対湿度65%+/−2%で少なくとも16時間調整する。

第1のベンチマークは、各試料の幅に渡って試料端部から6.5cmに作製した。第2のベンチマークは、試料幅に渡って第1のベンチマークから20.0cmに作製した。第2のベンチマークから試料の他の端部までの余剰ファブリックを使用して、その中に金属ピンを挿入し得るループを形成し、縫い止めた。次に、金属ピンに重りを取り付け得るように、ループに切り込みを切断した。

試料の非ループ端部を締め付け固定し、ファブリック試料を垂直に吊り下げた。30ニュートン(N)の重り(6.74LB)を、ファブリック試料が重りによって伸長されるように、吊り下がったファブリックループを通して金属ピンに取り付ける。試料を、重りによって3秒間伸長させ、次に重りを持ち上げることによって力を手動で緩和させることによって、「運動」させた。このサイクルを3回実行した。次に、重りを自由に垂れ下らせ、このようにしてファブリック試料を伸長させた。ファブリックが荷重下にある間に2つのベンチマーク間のミリメートル単位の距離を測定し、この距離をMLと指定する。ベンチマーク間の元の距離(すなわち、非伸長距離)を、GLと指定した。各々の個々の試料の%ファブリック伸びは、以下のように算出した: %伸び(E%)=((ML−GL)/GL)×100

3つの伸びの結果を、最終的な結果のために平均した。

ファブリック増大(回復しない伸長) 伸長後、増大を有さないファブリックは、伸長前のその元の長さに正確に回復するであろう。しかしながら、典型的には、伸長ファブリックは長時間の伸長後に完全には回復せず、僅かに長くなるであろう。この僅かな長さの増加を、「増大」と呼ぶ。

上記のファブリック伸び試験は、増大試験の前に完了しなければならない。ファブリックの伸長方向のみが試験される。2方向伸長ファブリックに関して、両方向を試験した。各25.0cm×6.0cmの3つの試料を、ファブリックから切断した。これらは、伸び試験で使用されたものとは異なる試料であった。25.0cmの方向は、伸長方向に対応しているべきである。試料を部分的に解き、試料の幅を5.0cmに低減した。試料を、上記の伸び試験と同様の温度及び湿度で調整した。ちょうど20cm離れた2つのベンチマークを、試料の幅に渡って延伸させた。

伸び試験からの既知の伸び%(E%)を使用して、この既知の伸びの80%である試料の長さを算出した。これは、以下の通りに算出した。 80%におけるE(長さ)=(E%/100)×0.80×L、 式中、Lは、ベンチマーク間の元の長さ(すなわち、20.0cm)であった。試料の両端部を締め付け固定し、試料を、ベンチマーク間の長さが上記に算出する通りL+E(長さ)に等しくなるまで伸長させた。この伸長を30分間維持した後、伸長力を解放し、試料を自由に垂れ下らせ、弛緩させた。60分間後、%増大を以下の通りに測定した。 %増大=(L2×100)/L、 式中、L2は、弛緩後の試料のベンチマーク間の長さの増加であり、Lは、ベンチマーク間の元の長さであった。この%増大を各試料について測定し、結果を平均して、増大数を決定した。

ファブリック回復 ファブリック回復は、ファブリックが、伸びまたは引張応力による変形後にその元の長さに回復することが可能であることを意味する。これは、張力下のファブリックの増加した延伸された長さの、伸びまたは引張応力の解放後のファブリックの長さに対するパーセント比として表される。これは、ファブリック伸長及びファブリック増大から算出され得る。

織込ファブリック収縮 ファブリック収縮を、洗濯後に測定した。初めに、ファブリックを、伸び及び増大試験の通りの温度及び湿度で調整した。次に、2つの試料(60cm×60cm)をファブリックから切断した。試料は、から少なくとも15cm話して取った。40cm×40cmの4辺の四角形を、ファブリック試料上にマークした。

試料を、試料及び荷重ファブリックと共に洗浄機で洗濯した。総洗浄機荷重は、2kgの空気乾燥させた材料であり、洗浄物の半分以内は試験試料で構成されていた。洗濯物を40℃の水温でやさしく洗浄し、回転させた。水の硬度に応じて1g/l〜3g/lの洗剤量を使用した。試料を、乾燥するまで平らな表面上に置き、次に20℃+/−2℃及び相対湿度65%+/−2%rhで16時間調整した。

次に、マーキング間の距離を測定することによって、ファブリック試料収縮を縦糸及び横糸方向において測定した。洗濯後の収縮、C%を、以下の通りに算出した。 C%=((L1−L2)/L1)×100、 式中、L1は、マーキング間の元の距離(40cm)であり、L2は、乾燥後の距離である。結果を試料に関して平均し、横及び縦方向の両方に関して報告する。負の収縮数は、拡大を反映しており、これは、硬質糸の挙動のためにいくつかの場合で可能であった。

ファブリック重量 織込ファブリック試料に、10cm直径のダイを用いて穴を開けた。各切り抜いた織込ファブリック試料を、グラム単位で計量した。次に、「ファブリック重量」をグラム/平方メートルとして算出した。

弾性繊維縫目滑脱 ファブリック標本を、工業用の衣類洗浄及び家庭での洗濯において発生する弾性繊維滑脱を再現するような温度、時間、及び機械的作用の標準化された条件下で試験する。その後、弾性繊維滑脱を、示される標準的な手順に従って測定する。ファブリックの長さ及び幅2に平行に切断した2つの代表的な50×50cmファブリック標本を調製する。各標本は、異なる縦及び横糸の群を含有するべきである。標本は、縦方向を示すようにマークされるべきである。

各標本は、洗浄中に裁ち端が解けるのを防ぐために、以下の条件を使用してオーバーロックされなければならない:縫い針:100−110SUKシステム、縫い糸:針及びボビン糸の両方に関して30Nm/3パイル、目の密度:1cm当たり3〜4目。

ファブリック試料を、以下の条件で洗浄及び乾燥させる:洗浄機:Tupesa TSP−15に類似、単一の75cm直径の区画を有する1つの縦型機械、浴温度:98℃、プロセス時間:90分間、溶液比:1/8、機械速度:25−28rp、PH:10、塩:20gr/1、乾燥温度:90℃。

仕上げ洗浄及び乾燥機による乾燥の後、各標本を単一の層として並べることによって、標本を少なくとも16時間調整する。測定を促進するために、試料に僅かにスチームアイロンをかける。

弾性繊維縫目滑脱を、以下の方法を通じて測定する:縦糸及び/または横糸方向の標本の両辺に沿って、2箇所を選択してファブリックをマークし、切断する。各箇所において、ファブリックの幅及び/または長さ方向に5cm切断し、オーバーロックされた糸の目を伸長に除去する。ファブリック検査光下で、上記の5.0cmのエリアから横糸及び/または縦糸を次々に除去し、縦/横弾性繊維を観察する。弾性繊維を見つけ出すために、被覆された糸の撚りを外すことが必要な場合もある。弾性繊維が現れた時点で横/縦糸の除去を停止する。ファブリック縁と弾性位置との間の距離を測定する。2つの標本におけるこの距離の平均を、センチメートル単位での弾性繊維滑脱と見なす。

以下の実施例は、本発明、及び多様なファブリックの製造における使用のためのその能力を実証する。本発明は、他の及び異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、種々の明らかな点において修正が可能である。したがって、実施例は、例証的な性質であり、制限的ではないと見なされるべきである。

以下のデニムファブリック例の各々に関して、100%綿のオープンエンド紡糸またはリング紡績したものを縦糸として使用した。デニムファブリックに関して、それらは、不規則な配置パターンを有する7.0Ne OE糸及び8.5Ne OE糸の2つのカウント糸を含んだ。糸を、ビーミングの前にロープの形態でインディゴ染色した。次に、それらを糊付けし、織込ビーム(weaving beam)を作製した。

弾性繊維及び低融点繊維を用いた複数の複合糸を、横糸として使用した。単一被覆、空気ジェット被覆、及び二重芯紡績を含む、種々の複合糸。表1は、各実施例の複合糸を作製するために使用された材料及びプロセス方法を列挙する。表2及び3は、織込及び編成ファブリックの詳細なファブリック構造及び性能の概要を示す。Lycra(登録商標)スパンデックスは、Invista S.ar.l.,Wichita,KSから入手可能である。例えば、スパンデックス40Dと題された列は、40デニールを意味し、3.5Xは、芯紡績機によって付与されるLycra(登録商標)のドラフト(機械ドラフト)を意味する。低融点二成分体は、Huvis companyから作製される。低融点ポリオレフィン繊維は、Invista S.ar.l.,Wichita,Kから作製される。「剛性糸」と題された列では、20’sは、English Cotton Count Systemによって測定するときの紡糸の線密度である。表1、2、及び3の残りの項目は、明確にラベル付けされる。

その後、各実施例の複合糸を使用して伸長織込ファブリックを作製した。表2は、ファブリックに使用される糸、織パターン、及びファブリックの品質特徴を要約する。実施例の各々に関する追加のコメントは、下に付与される。別段に記載のない限り、ファブリックは、Donier空気ジェットまたはレピア織機上で織込まれた。織機速度は、500ピック/分であった。ファブリックは、3/1ツイルである。ファブリックの幅は、織機及び生機の状態で、それぞれ約76及び約72インチであった。織機は、二重織込ビーム能力を有する。

実施例の各生機ファブリックを、ジグル染色機によって仕上げた。各織込ファブリックを、3.0重量%Lubit(登録商標)64(Sybron Inc.)を用いて49℃で10分間、予備精練した。その後、6.0重量%Synthazyme(登録商標)(Dooley Chemicals.LLC Inc.)及び2.0重量%Merpol(登録商標)LFH(E.I.DuPont Co.)を用いて71℃で30分間のり抜きをし、次に、3.0重量%Lubit(登録商標)64、0.5重量%Merpol(登録商標)LFH、及び0.5重量%リン酸三ナトリウムを用いて82℃で30分間精練した。

実施例1:低融点繊維:二成分繊維 HUVIS Company製の低融点繊維LOMELA(商標)を、組成物糸及びファブリックを作製するために使用する。LOMELA(商標)は、芯鞘構造を有する低融点二成分フィラメントである。鞘は、低融点ポリマーであり、芯は、規則的なポリエステル繊維である。熱活性化加工中、繊維は、安定した形態が求められる場所に結合機能を容易に作り出し得る。糸は、36フィラメントを有する75デニールである。溶融温度は、鞘成分部分に関して165℃である。熱の温度が150℃未満であるとき、繊維は、規則的なポリエステル繊維のように見え、挙動する。温度が150℃以上に達すると、低融点鞘は軟化し始め、溶融する。温度が165℃に達すると、鞘部分は、完全に溶融され、芯繊維と融着される。個々の36フィラメントは溶融され、一緒に結合されて、単一の糸束を形成する。それはまた、近傍の剛性繊維及び弾性糸と接続及び接合して、ファブリック内に架橋構造を形成する。

実施例2:低融点繊維:単成分繊維 「ポリオレフィン」ポリマーを含む単成分繊維を、低融点繊維として使用する。繊維を、1つのフィラメントと共に40Dに紡績する。繊維は、135.65℃で溶融を開始し、146.26℃で溶融ピークに達する。熱活性化プロセスは、約120℃からの温度範囲で5秒間〜数分間の期間行われ得る。溶融後、それは近傍の剛性繊維及び弾性繊維と接合して、ファブリック内に架橋構造を形成する。

実施例3:単一被覆糸 75D/36f低融点二成分糸を、40D LYCRA(登録商標)繊維の芯の周りに巻く。LYCRA(登録商標)繊維を、被覆中に3.0Xに伸長させる。糸は、低融点二成分繊維のために、高い回復及び光沢のある美観を表面に有する。この被覆糸は、靴下、パンティストッキング、ソックス、ならびに編み物及び織物用途に使用され得る。

実施例4:2つの繊維を用いた空気ジェット被覆糸 75D/36f低融点二成分糸を、空気ジェットノズルを使用することによって、70D LYCRA(登録商標)繊維の芯の周りに混ぜ合わせる。LYCRA(登録商標)繊維は、被覆中に3.3Xのドラフトを有する。交絡ノットは、75ノット毎メートルである。空気圧は4バールであり、加工速度は650メートル毎分である。糸は、靴下、パンティストッキング、ソックス、及び編み物に使用され得る。それはまた、綿または他のステープル繊維で被覆された芯紡糸内の芯としても使用され得る。

実施例5:3つの繊維を用いた空気ジェット被覆糸 140D/144fポリエステルフィラメント及び75D/36f低融点二成分糸を、空気ジェットノズルを使用することによって40D LYCRA(登録商標)繊維の芯と混ぜ合わせる。LYCRA(登録商標)繊維は、被覆中に3.3Xのドラフトを有する。3つの糸を、96ノット毎メートルで一緒に交絡する。空気圧は4.5バールであり、加工速度は650メートル毎分である。糸は、織込ファブリック内の横糸に使用され得る。

実施例6:2つの弾性糸を用いた空気ジェット被覆糸 150D/68f LYCRA(登録商標)T400(登録商標)ポリエステル二成分繊維及び75D/36f低融点二成分糸を、空気ジェットノズルを使用することによって40D LYCRA(登録商標)繊維と混ぜ合わせる。LYCRA(登録商標)繊維は、被覆中に3.3Xのドラフトを有する。3つの糸を、82ノット毎メートルで一緒に交絡する。空気圧は4.5バールであり、加工速度は650メートル毎分である。糸は、織込ファブリック内の横糸に使用され得る。LYCRA(登録商標)T400(登録商標)繊維もまた弾性糸であるため、この複合糸は、非常に良好な回復力及び伸長レベルを有する。

実施例7:70D弾性繊維を用いた空気ジェット被覆糸 140D/144fポリエステルフィラメント及び75D/36f低融点二成分糸を、空気ジェットノズルを使用することによって70D LYCRA(登録商標)繊維の芯と混ぜ合わせるLYCRA(登録商標)繊維は、被覆中に3.3Xのドラフトを有する。3つの糸を、90ノット毎メートルで一緒に交絡する。空気圧は4.5バールであり、加工速度は650メートル毎分である。試料5と比較して、この糸は、より多くのLYCRA(登録商標)繊維を使用しているためより強力である。糸は、デニム等のより重い織込ファブリック内の横糸に使用され得る。

実施例8:芯紡糸ウィットAJY糸 まず、芯糸を実施例4に説明される通りの方法で作製する。それは、75D/36f低融点二成分空気ジェット被覆糸を用いた70D LYCRA(登録商標)繊維である。次に、芯紡績機でこの芯糸の周りに綿鞘繊維を紡績する。芯紡績プロセス中、芯糸を、それが曝露することなく糸の中心に維持し得るように、真っ直ぐな形態に保つ。糸は、4TMツイスターレベルを有する16sイングリッシュカウンタである。それは、カーキ地及びデニム等の織込ファブリックの横糸として使用され得る。

実施例9:二重芯紡糸 芯糸は、105D LYCRA(登録商標)繊維及び75D/36f低融点二成分繊維の2つのフィラメントを有する。鞘繊維は、綿繊維である。綿繊維を、二重送達機器を有する芯紡績機でこれらの芯糸の周りに一緒に紡績する。芯紡績プロセス中、105D LYCRA(登録商標)繊維及び75D/36f低融点二成分繊維を、一緒に、但し異なるドラフトレベルでツイストに供給する。LYCRA(登録商標)繊維は、その元の長さの3.8X倍としてドラフトし、低融点繊維は、僅か1.05X倍のドラフトである。総糸カウントは、4TMツイスターレベルを有する16sイングリッシュカウンタである。それは、織込ファブリックの横糸として使用され得る。

実施例10:弾性ポリオレフィンを用いた二重芯紡糸 芯糸は、実施例2に説明される通り、40D LYCRA(登録商標)繊維及び40D低融点ポリオレフィン繊維の2つのフィラメントを有する。鞘繊維は、綿繊維である。綿繊維を、二重送達機器を有する芯紡績機でこれらの芯糸の周りに一緒に紡績する。芯紡績プロセス中、70D LYCRA(登録商標)繊維及び40D低融点単成分ポリオレフィン繊維を、一緒に、但しLYCRA(登録商標)繊維ドラフトをその元の長さの3.5X倍として、ツイストに供給する。総糸カウントは、4TMツイスターレベルを有する16sイングリッシュカウンタである。それは、織込ファブリックの横糸として使用され得る。

実施例11:低融点繊維を含む伸長織物 縦糸は、7.0Neカウント及び8.4Neカウントの混合オープンエンド糸であった。縦糸を、ビーミング前にインディゴ染色した。ファブリックを、3/1ツイル、64端部及び54ピック毎インチ、ならびに76インチ幅の構造で織込む。横糸は、綿鞘を用いた16S二重芯紡糸である。芯糸は、70D LYCRA(登録商標)繊維及び75D/36f低融点二成分繊維2種のフィラメントを有する。芯紡績機でこれらの2つの芯糸の周りに綿繊維を紡績する。芯紡績プロセス中、70D LYCRA(登録商標)繊維及び75D/36f低融点二成分繊維を、一緒に、但し異なるドラフトレベルでツイストに供給する。LYCRA(登録商標)繊維は、その元の長さの3.8X倍としてドラフトし、低融点繊維は、僅か1.05X倍のドラフトである。

表2は、通常の仕上げプロセス及び熱活性化プロセス後のファブリック性能を列挙する。ファブリックは、通常の仕上げプロセス後に良好な伸長(41.1%)、良好な回復(75.1%)、及び低い収縮(8.56%)を有することが分かる。

通常の仕上げプロセス後のファブリックを用いて衣類を作製し、臀部整形ゾーン、大腿部細身化整形ゾーン、及び腹部平坦化ゾーン等の特定の重要なエリア内のファブリックを、熱活性化プロセス中に182℃で45秒間、追加の熱で処理するとき、ファブリックの伸長、回復、及び収縮は、横糸方向にそれぞれ12.5%、82%、及び0%になる。ファブリック伸長レベルは低減し、保持力は増加し、これは衣類に整形効果を提供し得る。ファブリックは目むきを有さない。弾性フィラメント及び低融点繊維は、ファブリック表面及びファブリック裏面の両方ともから見えない。

実施例12:低融点繊維を含む伸長織物 このファブリックは、実施例11によるものと同じ材料及びファブリック構造を有する。唯一の違いは、二重芯糸の構造である。実施例11では、70D LYCRA(登録商標)繊維及び75D/36f低融点二成分繊維の2つの芯繊維を、裸糸パッケージから芯紡糸機に直接供給する。一方実施例12では、70D LYCRA(登録商標)繊維及び75D/36f低融点二成分繊維の2つの芯繊維を、(実施例4に説明されるように)初めに一緒に交絡する。次に、この空気コーブ糸を芯紡糸機に供給し、(実施例8に説明されるように)綿で被覆された芯として使用する。

通常の仕上げプロセス及び熱活性化プロセス後のファブリック性能が、表2に列挙される。このファブリックもまた、通常の仕上げプロセス後に高い伸長(55.8%)、低い増大(3.2%)、良好な回復(92.8%)、及び低収縮(6.68%)を有する。182℃、45秒間の熱活性化プロセス後、ファブリックの伸長、増大、回復、及び収縮は、横糸方向にそれぞれ9.0%、1.3%、81.9%、及び0%になる。このファブリックもまた、整形機能を有する。

実施例13:空気ジェット被覆糸を用いた伸長織物 縦糸は、実施例11及び12と同じである。横糸は、140D/144fポリエステルフィラメント、75D/36f低融点二成分糸、及び70D LYCRA(登録商標)繊維の3種類の繊維を用いた空気ジェット被覆糸である。3つの糸を、実施例7に説明されるように、空気ジェットノズルを通じて一緒に混ぜ合わせる。ファブリックの伸長、増大、回復、及び収縮は、通常の仕上げプロセス後に、横糸方向にそれぞれ、51.2%、3.5%、91.5%、及び11.08%である。熱活性化プロセスを、160℃ディクリー、60秒間、及び2バールプレスを用いてプレス機で行う。かかるプロセスの後、ファブリック伸長レベル(28.7%)は劇的に低減したが、ファブリック回復力(83.4%)は大して変化しない。

この実施例は、低融点繊維を用いた空気ジェット被覆糸も整形効果を有し得ることを示している。ファブリックは、弾性繊維ヒートセット温度よりも低い温度において安定化され得る。

実施例14:2つの弾性繊維を用いた伸長デニム この試料は、実施例13と同じファブリック構造を有していた。唯一の違いは、横糸における150D LYCRA(登録商標)T400(登録商標)繊維の使用であった。横糸は、3.5Xドラフトを有する二重弾性繊維:40D LYCRA(登録商標)繊維、及び150D LYCRA(登録商標)T400(登録商標)繊維を含有する。3種類の繊維を、実施例6に説明されるように、空気ノズルを通じて一緒に混ぜ合わせる。表2は、ファブリック試験結果を要約する。これは、この試料が、良好な伸長(44.7%)及びより低いファブリック増大レベル(3.0%)及び極めて良好なファブリック回復(91.6%)を有することを明確に示している。したがって、同一糸内に2つの異なる弾性繊維を使用することによって、被覆糸及びファブリックは、異なる特徴を得ることができる。

2つの弾性繊維を含有するこのファブリックはまた、熱活性化プロセスの前及び後に、表2にデータが示す通り整形機能を有して作製され得る。熱活性化プロセス後、ファブリック伸長レベルは23.2%に低減し、増大及び回復は3.2%及び82.8%である。

実施例15:共挿入横糸を用いた伸長ファブリック この試料は、上記の実施例と同じ縦糸を有した。異なる織込技術が、横糸に使用される。40D LYCRA(登録商標)繊維芯紡糸及び75D低融点二成分糸を用いた14s綿を、織込中に同時に横糸に共挿入する。これらの2つの糸を分離し、織込前に一緒に接続しているものはない。これらを、異なるパッケージから同一の織込シェッドに挿入する。熱活性化の前及び後のファブリック伸長性能が、表2に示される。

興味深いことに、低融点繊維は、低融点糸が綿によって被覆された弾性糸と接点を有さないにもかかわらず、この構造下でも依然として境界及び整形機能を提供し得ることが見出される。

実施例16:二重弾性糸を用いた伸長ファブリック この実施例では、横糸は、75D低融点二成分糸、ならびに150D LYCRA(登録商標)T400(登録商標)繊維及び40D LYCRA(登録商標)スパンデックス繊維の空気ジェット被覆糸の共挿入糸である(実施例6に説明される)。他のファブリック構造は、上記のデニム実施例と同じである。ファブリックは、非常に高い伸長及び強力な回復力を有する。通常の仕上げプロセス後、横糸方向の伸長、増大、回復、及び収縮は、それぞれ45.1%、2.7%、92.5%、及び9.4%である。ファブリック増大は、僅か2.7%であり、これは、低融点繊維がファブリック回復に負の影響を及ぼさないことを示す。

実施例17:スパンデックス及び弾性ポリオレフィン繊維を用いた伸長ファブリック 縦糸は、7.0Neカウント及び8.4Neカウントの混合オープンエンド糸であった。縦糸を、ビーミング前にインディゴ染色した。横糸は、芯内に40D T162B Lycra(登録商標)スパンデックス及び40D ポリオレフィン繊維を用いた16Ne芯紡糸である。Lycra(登録商標)繊維は、3.5Xドラフトし、芯紡績被覆プロセス中にポリオレフィン繊維と一緒に撚りゾーン供給した。表2は、ファブリック特性を列挙する。かかる糸から作製されるファブリックは、良好な綿の手触り、良好な伸長(45.5%)、低い増大(5.7%)、及び良好な回復(84.3%)を示した。ファブリックは目むきを有さない。弾性フィラメントは、ファブリック表面及びファブリック裏面の両方ともから見えない。

ファブリックパネルを、ジーンズの脚の大腿部ゾーンにおいてプレス機で熱活性化する。熱条件は、160℃、1分間、2バール圧である。かかるプロセスの後、ファブリックの伸長、増大、及び回復は、それぞれ39.3%、5.3%、及び83.1%になる。したがって、デニムファブリックの伸長及び増大は、ファブリックの寸法及び形状を維持するように低減されたことがわかる。整形ゾーン内のジーン布は、低融点繊維を追加することによって、デニムの変形を制限し、人体により高い圧縮を付与し、パンツ、ジーンズ、及びレギンスのための整形効果を形成し得た。

実施例18:低融点繊維を用いた丸編みデニム これは、革新的なファブリックである。ファブリックは、織込み効果を有する丸編みデニムファブリックであり、表面に効果糸、及び裏面に地糸の2つの糸の群を含有する。効果糸は、30S綿インディゴ染色糸の2端部である。地糸は、75D/36f低融点二成分糸及び70D T162C LYCRA(登録商標)スパンデックス繊維を含む。

ファブリックを、32インチのシリンダ直径、28ゲージ(円周インチ当たりの針)及び2958針、及び48個の糸供給位置を有するMonarch Circular Knitting Machine Model F−SEC−U/ST電気ジャック機械で編成する。丸編み機は、16回転毎分(rpm)で動作させた。LYCRA(登録商標)繊維の供給張力を、Iro Memmingerデジタル張力計測器MPF40GIF、モデル番号MER10を用いて供給パッケージとローラガイドとの間で測定する。LYCRA(登録商標)繊維の供給張力を、7グラムに維持する。低融点繊維の張力は、およそ8〜9グラムである。インディゴ糸の張力は、約6〜7グラムである。通常の仕上げプロセス後、ファブリック伸長は、ウェール及びコース方向において、増大を伴って70%及び30.1%である(ウェール×コース方向に8.9%×5.2%)。ファブリック表面は、1/2ツイルを有し、ジャージループベースは、単純なシングルジャージである。この編成ファブリックは、織物のような見た目及び性能を有し、ジーンズに使用するのに好適である。

この試料のいくつかの場所において、2バール圧下で160℃度、1分間、プレス機で圧力と共に熱を加える。かかる熱活性化プロセスの後、ファブリックの伸長、増大、及び回復は、縦糸方向に20.5%、2.9%、及び82.6%、コース方向に33.55、5.2%、及び80.3%になる。このファブリックから作製される衣類は、整形効果を有し得る。重要なエリアにおいて、ファブリック伸長は、高い抑止力と共に低減され得る。

実施例19:低融点繊維を用いた綿丸編みファブリック 丸編みファブリックは、50S supima綿、40D T162C LYCRA(登録商標)繊維、及び75D/34f低融点二成分糸の3つの繊維を用いたシングルジャージファブリックである。3つの糸を、ファブリックに一緒に添え糸編みし、シングルジャージに編成する。ファブリック中の弾性繊維及び低融点繊維の含量は、それぞれ6.3%及び37.3%である。ファブリックは、良好な綿の手触り及び外観を有し、良好なファブリックTシャツ、下着、及び普段着である。青く染色する前に、ファブリックを種々の温度でヒートセットする。ヒートセットなし、140℃、150℃、及び160℃でヒートセットしたファブリックの伸長レベル(機械方向×機械直交方向)は、それぞれ、131%×99%、116%×93%、100%×89%、及び45%×50%である。かかるプロセスの後のファブリック重量は、12.902OZ/Y^2、10.913OZ/Y^2、10.394OZ/Y^2、及び7.952OZ/Y^2である。

これらの結果から、ファブリックをおよそ160℃で処理するとき、ファブリックは十分にセットされ、ファブリック伸長レベルは劇的に低減され、軽い重量を有することが分かる。これは、低融点繊維を含むファブリックは、弾性繊維をヒートセットするために使用される温度よりもはるかに低い温度でヒートセットされ得ることを明確に実証している。T162C LYCRA(登録商標)繊維のヒートセット温度は、およそ195℃である。

実施例20:低融点繊維を用いたポリエステル丸編みファブリック 丸編みファブリックは、70d/72fテクスチャ化ポリエステル、40D T162C LYCRA(登録商標)繊維、及び75D/34f低融点二成分糸の3つの繊維を用いたシングルジャージファブリックである。3つの糸を、ファブリックに一緒に添え糸編みし、シングルジャージを編成する。ファブリック中の弾性繊維及び低融点繊維の含量は、それぞれ7.8%及び46.1%である。ファブリックは、良好な活動着及び普段着である。分散染料によって黒く染色する前に、ファブリックを種々の温度でヒートセットする。ヒーセットなし、140℃、150℃、及び160℃でヒートセットしたファブリックの伸長レベル(機械方向×機械直交方向)は、それぞれ、140%×117%、125%×109%、121%×106%、及び55%×62%である。かかるプロセスの後のファブリック重量は、12.323OZ/Y^2、11.816OZ/Y^2、10.688OZ/Y^2、及び8.333OZ/Y^2である。

ヒートセット温度が増加すると、ファブリック伸長は減少する。ファブリックをおよそ160℃で処理するとき、ファブリックは十分にセットされ、ファブリック伸長レベルは、際立って低減される。これは、低融点繊維を含むファブリックは、弾性繊維をヒートセットするために使用される温度よりもはるかに低い温度でヒートセットされ得ることを示している。所定のエリアに熱を印加するとき、ファブリックは、これらのエリアにおいて顕著に低い伸長レベルを有する。

実施例21:低融点繊維を含有するシームレスファブリック このファブリックは、Santoniシームレス機で作製する。ファブリックは、ヒートセットされない。この編成ファブリックは、50S綿、30D T162C LYCRA(登録商標)繊維、及び75D/34f低融点二成分糸の3つの繊維を用いたジャージツイルファブリックである。綿糸は、ファブリックの面を形成し、弾性糸及び低融点糸は、一緒に添え糸編みされて、ファブリックベースを形成する。。ファブリック中の弾性繊維及び低融点繊維の含量は、それぞれ、6.3%及び34.2%である。

ファブリック例を、SANTONI(GRUPPO LONATI,Italy製)からの編み機、SMA−8−TOPシームレス、28インチ本体サイズ(以降「SANTONI編み機」)を使用して丸編みすることによって、作製する。革新的ファブリックの作製において、種々の種類の糸を使用した異なる編成構成の組み合わせを使用した。機械は、8個の糸供給位置を有する。それは、70回転毎分(rpm)で動作した。スパンデックスの供給張力を、BTSR(登録商標)デジタル張力計測器、モデル番号KTF−100HPを用いて測定する。スパンデックスの供給張力を、各10デニールスパンデックスに関して1グラムに維持する。非エラストマー弾性糸及び硬質糸用の張力機器は、モデルROJ Tricotを有するIRO Memmingerである。

ファブリック伸長は、ウェール及びコース方向に100%×79%である。整形効果を得るために、衣類を、腹部位置の前側において、155℃で45秒間、2バール圧下で熱処理する。かかる熱活性化プロセスの後、ファブリック伸長レベルは、ウェール及びコース方向に56%×43%になる。ファブリックは、これらの位置に保持及び抑止機能を提供する。

実施例22:低融点繊維を含有するシームレスファブリック このファブリックは、Santoniシームレス機で作製する。この編成ファブリックは、織込ファブリックのような見た目を有するジャージファブリックであり、60S綿、20D T162C LYCRA(登録商標)繊維、及び75D/34f低融点二成分糸の3つの繊維からなる。3つの糸を、ファブリックに一緒に添え糸編みし、ジャージに編成する。ファブリック中の弾性繊維及び低融点繊維の含量は、それぞれ、4.8%及び38.9%である。ファブリック伸長は、ウェール及びコース方向に118%×99%である。整形効果を得るために、衣類を、ウエストエリアの両側において、150℃で45秒間、2バール圧下で熱処理する。かかる熱活性化プロセスの後、ファブリック伸長レベルは、ウェール及びコース方向に76%×63%になる。ファブリックは、より良好なスリミング成形効果のためにウエストエリアにより高い保持力を有する。

実施例23:ソックス ソックス上部を、剛性糸、30S 927W COOLMAX(登録商標)繊維紡糸;弾性糸、120D T902C二重被覆弾性複合糸;低融点糸、75d/36f低融点二成分糸の3種の繊維を用いて作製する。弾性糸及び低融点糸を、1/1の敷設構造で添え糸編みする。ソックスの足部も、剛性30S 927W COOLMAX(登録商標)繊維紡糸を、弾性18D T178C LYCRA(登録商標)繊維/44D/34fナイロン6空気被覆糸及び75D/36F低融点二成分糸と共に単純なジャージ構造で添え糸編みして、3種類の糸を用いて作製する。ソックスを、200針で編成する。

仕上げ後、ソックスは、上部及び足エリアに伸長(機械方向%×機械直交方向%)を有し、それは112%×232%及び127.5%×184.0%である。ソックスの一部を、プレス機の下で、150℃にて60秒間熱処理する。伸長レベルは、熱処理後に上部及び足エリアにおいてそれぞれ92%×200%及び94%×97%になる。したがって、この革新的な方法を用いて、局所的に加圧されたゾーンがソックスに追加され得る。ソックスは、滑り止め効果を有し、これは、これらの処理されたゾーンにおいて高い摩擦係数を他のエリアよりも確実に有し得る。

実施例24:パンティストッキング パンティストッキングを、10/7ナイロン単一被覆糸及び75D/36F低融点二成分糸と共に、15D LYCRA(登録商標)繊維によって作製する。編成構造は、平編みである。脚部分の中央において、ファブリックを150℃で45秒間プレスする。熱活性化プロセス前のこのエリアの伸長レベルは、機械及び機械直交方向に139%×137%である。熱プレス処理後、ファブリック伸長は、機械及び機械直交方向に94%×97%である。同様に、熱処理したエリアにおいて、スパンデックスは、穴の切断においてより良好な逸走防止及びラダリング防止性能を有することが見出される。溶融及び融着された低融点ポリマーは、スパンデックスと一緒に結合し、その逸走を防止する。

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