申请号 JP2017510640 申请日 2015-08-14 公开(公告)号 JP2017525864A 公开(公告)日 2017-09-07
申请人 スピード・インターナショナル・リミテッド; 发明人 カレン・フロックトン; ベン・ハードマン; ティム・シャープ; クリス・ジョンソン; ドーン・ニクソン; ジョセフ・サントリー;
摘要 ストレッチ可能な伸縮性ファブリックから形成された 水 着であって、着用時に、着用者の大腿部、臀部及び大臀筋の少なくとも一部を覆う水着。その水着は、ストレッチ可能な伸縮性ファブリックからなる隣接する領域よりも弾性率の高い張 力 バンドを少なくとも2つ備え、着用時に、それらの張力バンドの、ストレッチに対する耐性が、隣接する領域よりも高くなるようになっている。前記張力バンドの第1のバンドは、その水着の左大腿部領域の外側に沿って、その水着の左臀部領域まで延びてから、その左臀部領域から内向きに、その水着の左上臀筋領域を通って、その水着の中心線の方に延びる経路を取っている。前記張力バンドの第2のバンドは、その水着の右大腿部領域の外側に沿って、その水着の右臀部領域まで延びてから、その右臀部領域から内向きに、その水着の右上臀筋領域を通って、その水着の中心線の方に延びる経路を取っている。【選択図】図2
权利要求

ストレッチ可能な伸縮性ファブリックから形成された着であって、着用時に、着用者の大腿部、臀部及び大臀筋の少なくとも一部を覆い、前記ストレッチ可能な伸縮性ファブリックからなる隣接する領域よりも弾性率の高い張バンドを少なくとも2つ備え、着用時に、前記張力バンドの、ストレッチに対する耐性が、前記隣接する領域よりも高くなるようになっており、 前記張力バンドの第1のバンドが、前記水着の左大腿部領域の外側に沿って、前記水着の左臀部領域まで延びてから、前記左臀部領域から内向きに、前記水着の左上臀筋領域を通って、前記水着の中心線の方に延びる経路を取っており、 前記張力バンドの第2のバンドが、前記水着の右大腿部領域の外側に沿って、前記水着の右臀部領域まで延びてから、前記右臀部領域から内向きに、前記水着の右上臀筋領域を通って、前記水着の中心線の方に延びる経路を取っている、前記水着。着用時に、前記ストレッチ可能な伸縮性ファブリックが、前記着用者の腹部、胸部及び背部の少なくとも一部も覆う、請求項1に記載の水着。前記第1の張力バンドの前記経路が、前記水着の前記左上臀筋領域から、前記水着の背部を通って、前記水着の右後肩領域まで延びており、 前記第2の張力バンドの前記経路が、前記水着の前記右上臀筋領域から、前記水着の前記背部を通って、前記水着の左後肩領域まで延びており、 前記第1及び第2の張力バンドが、前記水着の下背部領域において、前記水着の前記中心線で互いに交差する、 請求項2に記載の水着。前記水着を着用したときに、前記第1及び第2の張力バンドが、前記着用者の後部の斜めの筋膜ラインに概ね沿って走るように前記張力バンドの前記経路がなっている、先行請求項のいずれか1項に記載の水着。前記張力バンドが、前記水着内のシームを含む、先行請求項のいずれか1項に記載の水着。前記シームが、前記水着を形成している前記ストレッチ可能な伸縮性ファブリックからなる別々のパネルをつなぎ合わせている、請求項5に記載の水着。前記シームが、縫合シームである、請求項5または請求項6に記載の水着。前記シームが、接合シームである、請求項5から7までのいずれか1項に記載の水着。前記水着の前面において、前記水着の左臀部領域から、前記水着の左上骨盤領域を通って、前記水着の左胸郭領域に至り、続いて、前記水着の左胸部側面領域を通って、前記水着の左側部であって、前記水着の左腕用開口部に隣接する左側部の方に戻る経路を取っている、前記張力バンドの第3のバンドと、 前記水着の前面において、前記水着の右臀部領域から、前記水着の右上骨盤領域を通って、前記水着の右胸郭領域に至り、続いて、前記水着の右胸部側面領域を通って、前記水着の右側部であって、前記水着の右腕用開口部に隣接する右側部の方に戻る経路を取っている、前記張力バンドの第4のバンドと を更に備える、請求項2から8までのいずれか1項に記載の水着。前記第3の張力バンドが、前記左臀部領域で、前記第1の張力バンドに交わり、前記第4の張力バンドが、前記右臀部領域で、前記第2の張力バンドに交わる、請求項9に記載の水着。ストレッチ可能な伸縮性ファブリックから形成された水着であって、着用時に、着用者の臀部、大臀筋、腹部及び胸部の少なくとも一部を覆い、前記ストレッチ可能な伸縮性ファブリックからなる隣接する領域よりも弾性率の高い張力バンドを少なくとも2つ備え、着用時に、前記張力バンドの、ストレッチに対する耐性が、前記隣接する領域よりも高くなるようになっており、 前記張力バンドの1つが、前記水着の前面において、前記水着の左臀部領域から、前記水着の左上骨盤領域を通って、前記水着の左胸郭領域に至り、続いて、前記水着の左胸部側面領域を通って、前記水着の左側部であって、前記水着の左腕用開口部に隣接する左側部の方に戻る経路を取っており、 前記張力バンドの別のバンドが、前記水着の前面において、前記水着の右臀部領域から、前記水着の右上骨盤領域を通って、前記水着の右胸郭領域に至り、続いて、前記水着の右胸部側面領域を通って、前記水着の右側部であって、前記水着の右腕用開口部に隣接する右側部の方に戻る経路を取っている、前記水着。ストレッチ可能な伸縮性ファブリックから形成された水着であって、前記水着を着用したときに、泳者の体内の筋肉群であって、効率的な泳ぎの動作のために連携動作させるのが望ましい筋肉群を連携動作させるのを補助する固有受容性のフィードバックを前記泳者に提供するために、前記筋肉群を連結させる、前記体内の筋肉、結合組織及び/または骨の中心経路に沿って概ね走る張力バンドを少なくとも1つ、前記水着内に備える、前記水着。

说明书全文

本発明は広くは、スイムスーツ、トライアスロンスーツ、球スーツ、ウェットスーツ及び人が水泳の際に着用するように意図されているその他の衣類のような水着に関する。好ましい用途は、水泳選手用として意図されているスイムスーツとしての用途である。

泳者は典型的には、空気/水の抵抗を軽減するのを補助するように、しっかりフィットする衣類を着用するが、競技会では、空気/水の抵抗の軽減は特に重要である。最高の泳ぎを実現するには、泳者が、水中で泳ぎの動作を行っているときに、的確な体位を維持することも非常に重要である。これを実現するには、泳ぎの動作に応じて、特定の筋肉群を連携させて動かす必要がある。このような体位は概して、筋肉群の連携動作を含め、プールで何時間もトレーニングすることによって、習得及び維持するしかない。

泳者の体幹を支えて、泳者が水中で適正な体位を保つのを補助する水着が提案されてきた。例えば、EP1935266(Speedo)には、泳者の体幹の支持が向上したスイムスーツであって、泳者の腹部及び腰部領域を取り囲む、そのスーツの胴領域に、二重のファブリック層によって提供されるスイムスーツが記載されている。

本発明の実施形態の大まかな目的は、少なくとも部分的に、関連筋肉群の連携動作を促すことによって、適切な体位を保てるように泳者を補助する性能を高めた水着を提供することである。概括的には、本発明の実施形態で提示されているアプローチは、水着を着用したときに、泳者の体内の関連筋肉群を連結させる、体内の中心経路(例えば、筋肉、結合組織及び/または骨の中心経路)に概ね沿って走る張力バンド(例えば、縫合シームまたは接合シーム)を水着内に提供することである。これにより、連結させた筋肉群の連携動作を開始させるのを補助し、及び/またはユーザーが適正な体位及び/または関連する関節と骨の安定化を維持するのを補助するように、固有受容性のフィードバックを泳者に提供できる。

例えば、水着の背部の上にある交差シームライン(または他の張力バンド)は、泳者の殿筋(「大臀筋」)を反対側の肩の背部の筋肉(広背筋を含む)に連結させるために、泳者の後部の斜めの筋膜ラインに概ね沿って走るように構成できる。これにより、反対側の広背筋が働いて、左肩と右臀部との連鎖のタイミング及び右肩と左臀部との連鎖のタイミングをはかっているときに、大臀筋を始動させるように体に促す固有受容性のフィードバックを補助し、これにより、動的な連携と連鎖のタイミングを補助できる。交差シームラインによる連結により、殿筋を始動させる固有受容性のフィードバックを補助して、骨盤位を保つ(さらに後部に傾斜させて、腰椎をニュートラルにする)のを補助し、肩甲骨の位置も適正に保つ(少し後ろに回転させ、後退させて押し下げ、後胸壁に対しフラットにする)一方で、肩甲骨を安定させる筋肉(主に前鋸筋及び僧帽筋下部繊維)を始動させることもできる。

本発明は、ストレッチ可能な伸縮性ファブリックから形成された水着であって、着用時に、着用者の大腿部、臀部及び大臀筋の少なくとも一部を覆い、ストレッチ可能な伸縮性ファブリックからなる隣接する領域よりも弾性率の高い張力バンドを少なくとも2つ含み、着用時に、張力バンドの、ストレッチに対する耐性が、隣接する領域よりも高いようになっており、前記張力バンドの第1のバンドが、水着の左大腿部領域の外側に沿って、水着の左臀部領域まで延びてから、左臀部領域から内向きに、水着の左上臀筋領域を通って、水着の中心線の方に延びる経路を取っており、前記張力バンドの第2のバンドが、水着の右大腿部領域の外側に沿って、水着の右臀部領域まで延びてから、右臀部領域から内向きに、水着の右上臀筋領域を通って、水着の中心線の方に延びる経路を取っている水着を提供する。

水着の「大腿部領域」という用語は、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の大腿部の上に配置される領域を指すように意図されている。いくつかの実施形態では、着用者の腸脛(IT)靱帯の上に配置されるように意図されている。

水着の「臀部領域」という用語は、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の臀部の上に配置される領域を指すように意図されている。いくつかの実施形態では、「大転子」、すなわち上脚部/大腿部の回転点の上に配置されるように意図されている。

水着の「臀筋上部領域」という用語は、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の大臀筋の上部の上に配置される領域を指すように意図されている。

いくつかの実施形態では、着用時に、水着のストレッチ可能な伸縮性ファブリックは、着用者の腹部、胸部及び背部の少なくとも一部も覆う。このようなケースでは、第1の張力バンドの経路は更に、水着の左上臀筋領域から、水着の背部を通って、水着の右後肩領域まで延びていてよく、第2の張力バンドの経路は、水着の右上臀筋領域から、水着の背部を通って、水着の左後肩領域まで延びている。この構成により、第1及び第2の張力バンドが、水着の下背部領域において、水着の中心線で互いに交差できる。

水着の「後肩領域」という用語は、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の肩の背面の上に配置される領域を指すように意図されている。いくつかの実施形態では、着用者の広背筋の上に配置されるように意図されている。

水着の「下背部領域」という用語は、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の下背部または腰部領域の上に配置される領域を指すように意図されている。いくつかの実施形態では、仙骨、仙腸関節または仙骨と一番下の腰椎との間の関節の上に配置されるように意図されている。

いくつかの実施形態では、水着内の張力バンドの経路は、水着を着用したときに、第1及び第2の張力バンドが、着用者の後部の斜めの筋膜ラインに概ね沿って走るようになっている。

いくつかの実施形態では、張力バンドは、水着内のシームを含む。シームは、例えば、水着を形成しているストレッチ可能な伸縮性ファブリックからなる別々のパネルをつなぎ合わせていてよい。シームは、縫合シーム、接合シーム(例えば、超音波溶着、ラップ接合もしくは別の適切な形態の接合)、またはこれら2つを組み合わせたものであってよい。シームは、内側または外側に貼り付けられていてよい。いくつかの実施形態では、シームは、内側及び外側に貼り付けられていてよい(すなわち、内側及び外側に貼り付けられたテープを有する)。

いくつかの実施形態では、張力バンドは、シームに付随していない。例えば、張力バンドは、機械的なメリットまたは固有受容性の面での利点をもたらすために、張力/弾性の高いラインをもたらすように、ファブリックパネルの上に固定された(例えば、貼り付けられた)テープを含む。

いくつかの実施形態では、水着は、その水着の前面に、更なる張力バンド、具体的には、水着の前面において、水着の左臀部領域から、水着の左上骨盤領域を通って、水着の左胸郭領域に至り、続いて、水着の左胸部側面領域を通って、水着の左側部であって、水着の左腕用開口部に隣接する左側部の方に戻る経路を取っている、前記張力バンドの第3のバンドと、水着の前面において、水着の右臀部領域から、水着の右上骨盤領域を通って、水着の右胸郭領域に至り、続いて、水着の右胸部側面領域を通って、水着の右側部であって、水着の右腕用開口部に隣接する右側部の方に戻る経路を取っている、前記張力バンドの第4のバンドと、を備える。

水着の「臀部領域」という用語は、上で既に述べたように、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の臀部の上に配置される領域を指すように意図されている。いくつかの実施形態では、「大転子」、すなわち上脚部/大腿部の回転点の上に配置されるように意図されている。

水着の「左上(右上)骨盤領域」という用語は、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の骨盤の左上(または右上)部分の上に配置される領域を指すように意図されている。いくつかの実施形態では、着用者の左(または右)上前腸骨棘(すなわち、骨盤の腸骨稜の前端)の上に配置されるように意図されている。

水着の「胸郭領域」という用語は、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の胸郭の上に配置される領域を指すように意図されている。いくつかの実施形態では、第5または第6肋骨で、着用者の胸郭の上に配置されるように意図されている。

水着の「胸部側面領域」という用語は、意図されているとおりに水着を着用したときに、着用者の胸部の側面領域の上に配置される領域を指すように意図されている。いくつかの実施形態では、着用者の大胸筋の側面のラインに沿って走るように意図されている。

いくつかの実施形態では、第3の張力バンドは、前記左臀部領域で、第1の張力バンドに交わり、第4の張力バンドは、前記右臀部領域で、第2の張力バンドに交わる。

いくつかの実施形態では、水着は、背面張力バンドなしに、前面張力バンド(すなわち、第3及び第4の張力バンド)を備えてよい。

図1は、本発明の実施形態によるスイムスーツの正面斜視図を示している。

図2は、図1のスイムスーツの後面斜視図を示している。

図3は、本発明の実施形態による別のスイムスーツの正面斜視図を示している。

図4は、図3のスイムスーツの後面斜視図を示している。

図5は、図1及び3のスイムスーツを正面から見た拡大図を示している。

以下では、下記の非限定的な図と実施例を参照しながら、本発明について更に説明していく。当業者であれば、これらを踏まえれば、本発明の他の実施形態を思いつくであろう。

図1及び2を参照すると、本発明の第1の例示的な実施形態によるスイムスーツが記載されている。このスイムスーツは、水泳競技用の女性用スイムスーツであり、競泳用スイムスーツ用として知られているタイプのストレッチ可能な伸縮性ファブリックから形成されている。

この例では、スイムスーツは、「クローズドバックニースキン」タイプのものである。すなわち、このスイムスーツは、泳者の膝まで下方に延びて大腿部を覆う左脚部分及び右脚部分と、腹部と背部を覆う胴部分(肩甲骨の下部まで上方に延びている)と、泳者の胸部を覆う胸部分とを備える。このスイムスーツは、胸部分の上端から、左右それぞれの肩の離間点で肩を通って、肩甲骨間における背部分の上端の中心点まで延びている肩ストラップを有する。肩ストラップとともに、胸部分及び背部分の上端縁によって、腕用開口部が画定されている。

本発明の実施形態によると、このスイムスーツは、前面及び背面の張力バンドを含み、これらのバンドは、それらの長さに沿った弾性(すなわち、ストレッチに対する耐性)が、そのスイムスーツのストレッチ可能な伸縮性の基材ファブリックの弾性よりも高い。この例では、これらの張力バンドは、スイムスーツ内の接合シームであって、ストレッチ可能な伸縮性ファブリックの隣接し合うパネルをつなぎ合わせるシームによって形成されている。これらのシームは、スイムスーツの内側に貼り付けられている。

更に具体的には、スイムスーツを着用したときに、スイムスーツの背部の交差シームラインであって、後部の斜めの筋膜ラインラインに沿って走る交差シームライン、すなわち、一方の側のITバンド(1)から大臀筋(2)を通り、仙骨(3)を経由して、反対側の広背筋(4)を通って、反対側の肩の方に上がっていくラインによって、背面張力バンドが設けられている。これらの2本のシームラインは、仙骨の上で、互いに交差する。

スイムスーツを着用したときに、骨格のランドマークと筋膜ライン(筋肉チェーン)に沿って走って、体幹領域(上腹部と下腹部)を安定させるように、前面から見たときに、概ね砂時計のような外観を有するシームラインによって、前面の張力バンドが設けられている。これらの前面のシームラインは、大転子(5)で背面シームラインに連結する(大転子(5)は、上脚部/大腿部の回転点である)。そして、このシームラインは、上前腸骨棘(6)の位置で骨盤の前面を通り、第5/第6肋骨(7)で胸郭に至る。そして、このシームラインは、大胸筋(8)のラインに沿って、スイムスーツのアームホールまで、上方に走る。

この例では、スイムスーツの前面の腹部上に、2つの特徴部(以下「感度ゾーン」という)が形成されている。概括的には、これらの感度ゾーンは、スイムスーツ内の区域のうち、体のごく限られた位置(この例では、上腹部(9)と下腹部(10))の感度を高めるために、覆っているファブリックが、スイムスーツの周囲区域よりも薄くなっている区域である。

図1及び5で見られるように、この例では、スイムスーツ前面の中心線の両側に、山形の感度ゾーンが2つ、互いに間隔を隔てて配置されており、それぞれのへこみは、腹部の上方領域(9)から、腹部の下方領域(10)まで延びている。

この例では、スイムスーツの腹部領域は、2つ(またはそれ以上)のファブリック層(例えば、2つのストレッチ可能な伸縮性ファブリック層)から形成されており、腹部の筋肉群を活性化し、骨盤と胸郭との前部における相対位置を適正に保つ目的で、一方のファブリック層を除去して、水流/水温感度を向上させて、その結果、固有受容性応答をもたらすことによって、所望に応じて感度を高めるために、感度ゾーンが作られている。これにより、骨盤と腰椎の位置が、よりニュートラルになる。

別の例では、二重層のファブリック領域の使用を回避するために、ファブリックパネルを加工して、局所的に薄化することによって、感度ゾーンを形成するための薄化ファブリック区域を作ることができる。例えば、ファブリックの表面層をレーザーエッチングして、そのファブリックパネル内に局所薄化区域を作ることができる。

あるいは、ファブリックは、感度ゾーンを設けるために、第1のケースでは、厚みの異なる領域を有するように形成できる。例えば、丸編みプロセスを用いて、3Dファブリックパネル(すなわち、厚みの変動があるパネル)または更には水着の半完成品を作ることができる。この製造技法は、ファブリックの区域を薄化する第2のプロセスを用いるのではなく、設計によって、厚い区域と薄い区域を有する衣料用パネルを作ることができる。

スイムスーツの前面におけるシームラインと感度ゾーンは、下腹部領域に固有受容性のフィードバックを提供して、さらに後部への骨盤の傾斜を開始させて、腰椎を、よりニュートラルな位置(「平らな下背部」)に保ち、骨盤が前方に傾斜し過ぎる(前方に傾斜し過ぎると、腰椎を前弯(延伸)させ得る)のを回避するのを補助するものである。スイムスーツの背部の交差シームラインは、臀部及び後部の連鎖筋肉を、反対側の肩の背部の筋肉と連結させることを目的としており、後部の斜めの筋膜ラインのライン(一方の側のITバンドから大臀筋を通り、仙骨を経由して、反対側の広背筋を通って、その側の背中の方に上がっていくライン)に沿って走っている。これにより、殿筋を始動させる固有受容性のフィードバックを補助し、骨盤位を保つ(さらに後部に傾斜させて、腰椎をニュートラルにする)のを補助し、肩甲骨の位置も適正に保つ(少し後ろに回転させ、後退させて押し下げ、後胸壁に対しフラットにする)一方で、肩甲骨を安定させる筋肉(主に前鋸筋、僧帽筋下部繊維)を始動させる。

すなわち、この例では、前面及び背面のシーム/感度ゾーンが、少し異なる役割を果たすことを見て取ることができる。スイムスーツ前面のシームは純粋に、固有受容性のフィードバックを腹部領域に提供して、骨盤位を適正に保ち、下背部を平らに保つ。背面の交差シームは、後部の斜めの筋膜ラインに沿って走り、固有受容性のフィードバックを提供して、この筋肉群を連結させる。そして、大臀筋を始動させるように補助して、その結果、骨盤位を(前面のシームのように)適正に保つ。背部の交差シームは、反対側の肩に合わせて大臀筋の始動を促すことによって、上半身と下半身(腕と脚)との間の動的な連携とタイミングを補助することもできる。

図3及び4は、本発明の実施形態による第2の例示的なスイムスーツを示している。この例のスイムスーツは、図1及び2のスイムスーツとよく似ているが、この例では、スイムスーツは、「オープンバックニースキン」のタイプである点が異なる。すなわち、そのスイムスーツは、大臀筋の上端部よりも上に、オープンバック領域(すなわち、ファブリックのない領域)を有する。肩ストラップの背面は、十字のような形状を有し、ストラップ部分は、背部の中心から、肩甲骨の間で、側方下方向に延びて、スイムスーツの胸部分の側部とつながっている。その結果、背面の張力バンドを形成するシームは、大臀筋の上端で終端し、この終端で、シームは、背中の開口部に交わる。

他の点では、図3及び4の例は、腹部の感度ゾーンを含め、図1及び2の例と同じであり、同様の固有受容性効果が得られるが、この水着には、仙骨と広背筋との間に、上記と同じ連結部は存在しない。しかしながら、それでも、ITバンドを仙腸関節に連結する利点は存在する。

図に示されているとともに、上に説明されているスイムスーツは、本明細書に記載されている本発明の概念を具現化する例であり、本発明から逸脱しなければ、多種多様な修正を行うことができることは当業者には明らかであろう。例えば、同じ概念を、例えばトライアスロンスーツ、水球スーツ及びウェットスーツのような他のタイプの水着に適用できる。異なる固有受容性効果または追加の固有受容性効果をもたらすために、水着における代替的または追加の位置に、「感度ゾーン」及び/または張力バンドを含めることも可能である。

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