Sportswear having rotation function

申请号 JP2006338335 申请日 2006-12-15 公开(公告)号 JP2008150732A 公开(公告)日 2008-07-03
申请人 Descente Ltd; 株式会社デサント; 发明人 ITAGAKI YOSHIHIKO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a sportswear or a sports underwear having an inner rotation function or an outer rotation function so as to adapt to the motion of the body in each sports and make a wearer to easily exercise. SOLUTION: This sportswear comprises two cut pieces of a left body and a right body, two-divided with the front side and the back side of the body. The cut pieces are all cut in a spiral shape, as a stretch part having a cut edge in the longitudinal direction as a normal cloth position, and the whole cloth is made of a stretch fabric material with strong elongation. The cut pieces are sewn facing each other so as to show a truncated chevron shape with a starting point of an almost central position near the hipbone top on the front side of the body, and pass each the right body and left body followed by passing around the rear, draw a spiral line to show a reverse truncated chevron shape as a final point near the inside of both the grooves of the hip, and are formed to be sewn on the rear of the body so as to have an inner rotation function. COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT
权利要求
  • 少なくとも、腰部近傍から股下部近傍までの全体を被覆する伸縮性のある生地素材よりなる下衣であって、
    該下衣は、身体の前面側を中心から左右対称に分割する前面側固着部と、身体の背面側を中心から左右対称に分割する背面側固着部により二分割された左身頃と右身頃の二片の裁断片からなり、
    該裁断片の全体は強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成され、
    且つ、何れもスパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとったストレッチ部であって、
    身体の前面側固着部において腰骨頂部近傍略中心位置を起点としハの字状を呈するよう対向して固着され、それぞれ左身頃、右身頃を通り背面側に廻り、臀部両溝内側近傍にて逆ハの字状を呈して終点位置とするように、スパイラルラインを描き身体の背面側固着部で固着するよう形成される、ことで内旋機能を持たせること、
    を特徴とする旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 少なくとも、腰部近傍から股下部近傍までの全体を被覆する伸縮性のある生地素材よりなる下衣であって、
    該下衣は、身体の前面側を中心から左右対称に分割する前面側固着部と、身体の背面側を中心から左右対称に分割する背面側固着部により二分割された左身頃と右身頃の二片の裁断片からなり、
    該裁断片の全体は強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成され、
    且つ、何れもスパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとったストレッチ部であって、
    身体の背面側固着部において腰骨頂部近傍略中心位置を起点としハの字状を呈するよう対向して固着され、それぞれ左身頃、右身頃を通り前面側に廻り、股下部両内側近傍にて逆ハの字状を呈して終点位置とするように、スパイラルラインを描き身体の前面側固着部で固着するよう形成される、ことで外旋機能を持たせること、
    を特徴とする旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記裁断片は、それぞれ、更に複数の小裁断片より成り、且つ、該各小裁断片もまた前記裁断片と全く同様に、何れもスパイラル状に裁断され、また、各々裁ち目を正布位置として長手方向にとり、各々の小裁断片を縫着一体化し、該小裁断片の何れかは身体の前面側縫い目部において腰骨頂部近傍略中心位置を起点としハの字状を呈するよう対向して縫着され、それぞれ左身頃、右身頃を通り背面側に廻り、臀部両溝内側近傍にて逆ハの字状を呈して終点位置とするように、スパイラルラインを描き身体の背面側縫い目部で縫着するよう形成される、ことで内旋機能を持たせたこと、
    を特徴とする請求項1記載の旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記裁断片は、それぞれ、更に複数の小裁断片より成り、且つ、該各小裁断片もまた前記裁断片と全く同様に、何れもスパイラル状に裁断され、また、各々裁ち目を正布位置として長手方向にとり、各々の小裁断片を縫着一体化し、該小裁断片の何れかは身体の背面側縫い目部において腰骨頂部近傍略中心位置を起点としハの字状を呈するよう対向して縫着され、それぞれ左身頃、右身頃を通り前面側に廻り、股下部両内側近傍にて逆ハの字状を呈して終点位置とするように、スパイラルラインを描き身体の背面側縫い目部で縫着するよう形成される、ことで外旋機能を持たせたこと、
    を特徴とする請求項2記載の旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記ストレッチ部たる裁断片の終点位置が、最終的に足首近傍に至るまでの中途位置であること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記ストレッチ生地から成る下衣は、該下衣を交編、または交織形成するにあたり、切り替えし、または編み組織の変化により連続的に一体形成されること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記裁断片を構成するストレッチ部のうちの適宜位置に、ストレッチラインに沿う縫合部を積極的に形成することによって、各裁断片の特定位置の伸度を可変とすること、
    を特徴とする請求項1、請求項2または請求項6の何れかに記載された旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記ストレッチ生地素材から成る前記下衣が一体乃至一体的に形成された後に、該下衣の表面または裏面の少なくとも一部に、更に同一のまたは異なる他のストレッチ生地素材からなる帯状又はテープ状のストレッチ生地を固着すること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載された旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記下衣全体を構成するストレッチ生地の伸長率が、生地としては10〜60%の範囲内であること、また該下衣の着用時には20〜60%の範囲内となるように設定されていること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載された旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記下衣全体を構成するストレッチ生地の伸長率が、生地としては10〜60%の範囲内での、また該下衣の着用時には20〜60%の範囲内での強弱を有すること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載された旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記下衣の下端位置が、臀部溝部乃至股下部で終わるパンツ型、股下部と膝頭部との中間で終わるショートパンツ型、膝頭上部で終わるスパッツ型、膝頭下部で終わるセミロングスパッツ型、或いは、足首上部で終わるロングスパッツ型など種々の体裁を呈すること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載された旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記下衣のストレッチ部下端、または下衣の下端の何れか、或いは双方の、肌側または外側に、滑り止め機能を持たせたこと、
    を特徴とする請求項11に記載された旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記左身頃には内旋機能を持たせ前記右身頃には外旋機能を持たせること、あるいは、前記左身頃には外旋機能を持たせ前記右身頃には内旋機能を持たせること、として、左身頃と右身頃の構成を異なるよう下衣として一体化したこと、
    を特徴とする請求項1乃至請求項12の何れかに記載された旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 前記左身頃または右身頃にのみ内旋または外旋機能を持たせ、他方の身頃には内旋または外旋機能の何れをも持たせないようにして、左身頃と右身頃の構成を異なるよう下衣として一体化したこと、
    を特徴とする請求項1乃至請求項12の何れかに記載された旋回機能を有するスポーツウェア。
  • 说明书全文

    本発明は、内旋または外旋機能を持たせたスポーツウェアに関するものであり、特に本発明においては、スポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアに内旋機能、または外旋機能を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアを提供するものである。

    スポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアの開発は、プレイヤーの安全性や吸汗及び発散性、防寒性等が適正になるようにスポーツの種類や、プレーする環境に応じて、それぞれのスポーツに適した素材の研究や製品化が進められているだけでなく、各種スポーツにおいて、それぞれのプレイヤーの身体の動きに支障がなく運動機能がより大きく発揮できるスポーツウェアの素材や縫製方法の研究、開発も進められている。

    例えば、上記スポーツプレイヤーの身体の動きに支障がなく運動機能がより大きく発揮できるスポーツウェアの一例として、特許第3682715号公報(以下、特許文献1と称する)には、または空気抵抗を軽減する構成を有して、機能性が向上する競泳用水着に関する技術が開示されている。

    特許文献1の発明における競泳用水着は、胸の両側から脚に掛けて緩いスパイラル状に裁断され、左身頃を左捲きまたは右巻きに、右身頃を右巻きまたは左まきに切断したストレッチ生地素材から裁断した裁断片によって縫製され、また左腕は左捲きまたは右巻きに、右腕は右巻きまたは左捲きに裁断したスパイラル状に裁断したストレッチ生地素材からなる裁断片によって縫製されることを要旨としている。

    また、上記各裁断片は、正布位置としたストレッチ素材で構成してあり、使用する部位によってその強さ(張)がそれぞれ異なり、大腿部を包んでいる裁断片が他の部分より張力の大きいストレッチ素材が使用してあったり、また、脹ら脛部には、他の部位より張力を小さくしたりと、任意に構成することを要旨としている。

    而して、特許文献1の発明における競泳用水着は、水着の裁断片をスパイラルが生じるように裁断してこれを縫製したことにより、着用者の後方にカルマン渦の発生が少なくなり、その分軽く移動することができる。 また裁断片はストレッチ素材で構成してあるため、適当な筋肉の引き締めもおこなわれ、着用者の筋肉が発揮され易い利点を有すると共に、着用者の蹴り出し力を強くしたり、あるいは該蹴り出し力に悪影響を与えないようにすることができる、とうものである。

    そして、特許文献1の発明における実施例は、競泳用水着だけでなく、例えば、陸上の短距離競走や、スケートやスキーなどの距離競技、または各種自転車競技やスキーのダウンヒル・ジャンプ競技など、空気抵抗乃至流体抵抗に関わるスポーツ用ウェア全般についても同様に実施することができるとしており、特許文献1の発明を実際に競技用水着やスキーのジャンプ競技用ウェアに実施して、当初の効果を生じせしめている。

    また、前記特許文献1に類似した構成を一部に有した脚線矯正用の股付き衣類が、従来技術として、特許第3782441号公報(以下、特許文献2と称する)に開示されている。

    特許文献2は、ロングタイプのガードル、パンティストッキング、タイツ、男女スパッツ型の水着、男女スポーツウェア等の脚線矯正用の股付き衣類に関するものである。

    特許文献2の発明は、従来の脚線矯正用股付き衣類が、単に脚部をすっきり見せたり、ヒップアップ効果を高めたり、膝関節症の治療や予防をしたり、脚部の運動能力を高めることを主なコンセプトとしているものであって、いわゆるO脚等による膝の開きすぎを矯正するためのものではない点に着目されて、なされている。

    従って、特許文献2の発明は、着用者の膝を内側に向けやすくする脚線矯正用の股付き衣類を提供することを目的に、少なくとも腰部から大腿部の上部までを被覆する伸縮性の本体部と、本体部よりも緊締力が強く、大腿部の大内転筋が位置する部位を帯状に覆う伸縮性のサポートライン部を備え、サポートライン部は、大腿骨の長手方向の前側ラインよりも外側に対応する位置を下端とし、大腿部の後側であり臀溝の内側端部よりも外側に対応する位置を上端として、下端から大腿部の前側及び大腿部の後側でかつ臀溝の下部を通り、上端に向けてらせん状に連なることにより、大腿部に密着した状態で大内転筋の動きをサポートすることを特徴としている。

    そして、特許文献2の発明に係る股付き衣類が着用されると、大内転筋が位置する部位を帯状に覆い、緊締力が強いサポートライン部は、着用者の動きに合わせて伸縮する。 特に、着用者の動きに合わせて皮膚が大きく伸長する太腿の内側に対応する部分には、大きな緊締力が生じる。 この緊締力が生じることにより、大内転筋が位置する太腿の内側には、股関節を支点として、大腿骨を内側へ回転させようとする力が作用する。 これにより、大内転筋の動きをサポートすることができるので、着用者の膝を無理なく内側に向けることができ、ひいては脚線を矯正できる、としている。

    斯くして、従来技術として開示した特許文献1の発明と、特許文献2の発明の共通点は、特許文献1が着用する競泳用水着等のスポーツウェアの構成が、使用する部位によってその強さ(張力)がそれぞれ異なるストレッチ素材で構成されていること、特許文献2は、脚線矯正用股付き衣類において、腰部から大腿部の上部までを被覆する伸縮性の本体部と、前記本体部より緊締力が強い伸縮性のサポートライン部から構成されている点にあり、着用するスポーツウェアや脚線矯正用の股付き衣類等において、使用する部位によってその張力がそれぞれ異なるストレッチ素材を用いて筋肉に作用させることや、伸長性のある本体部と緊締力が強いサポートライン部を用いて同様に大内転筋に作用させ脚線を矯正すると云う点である。

    然しながら、従来技術おいて、スポーツウェアの使用する部位によってその張力がそれぞれ異なるストレッチ素材を用いて筋肉に作用させることや、伸長性のある本体部と緊締力が強いサポートライン部を用いて大内転筋に作用させ脚線を矯正する、と云うことは、現実には非常に難しいことである。 ウェアや矯正用衣類の着用者は、それぞれ身長や筋肉の鍛え方で個人差を有しており、張力の強いストレッチ素材等が有効に作用する筋肉部位が、人によって大きく異なることから個人差のある筋肉部に適切に作用して、それぞれの機能を発揮できない等の欠点があった。

    また、本発明の如く、スポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアに内旋機能、または外旋機能を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアを提供するものは皆無であった。

    特許第3682715号公報

    特許第3782441号公報

    本発明は、内旋または外旋機能を持たせたスポーツウェアに関するものであり、特に本発明においては、スポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアに内旋機能、または外旋機能を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアを提供するものである。

    本発明において、内旋または外旋機能とは、体肢の長軸を軸とする運動機能を有するもので、体肢の長軸を軸として足先が内側に回転する運動機能を内旋機能、同じ体肢の長軸を軸として足先が外側に回転する運動機能を外旋機能とする。

    そして、例えば、内旋機能が必要なスポーツウェアとしては、陸上競技の短距離用ウェア、自由形競泳用水着等があげられる。 また、外旋機能が必要なスポーツウェアとしては、平泳ぎ用水着、スピードスケート用ウェア、スキー・ジャンプ用アンダーウェア等があり、所謂スポーツウェアとして、内旋機能または外旋機能を持たせたスポーツウェアの利用範囲は広い。

    而して、本発明の目的は、上述した各種のスポーツウェアに、それぞれ内旋機能、または外旋機能を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに充分に適応した運動をしやすいスポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアを提供するものである。

    この問題を解決するために、本発明は、少なくとも、腰部近傍から股下部近傍までの全体を被覆する伸縮性のある生地素材よりなる下衣であって、該下衣は、身体の前面側を中心から左右対称に分割する前面側固着部と、身体の背面側を中心から左右対称に分割する背面側固着部により二分割された左身頃と右身頃の二片の裁断片からなり、該裁断片の全体は強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成され、且つ、何れもスパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとったストレッチ部でもあって、身体の前面側固着部において腰骨頂部近傍略中心位置を起点としハの字状を呈するよう対向して固着され、それぞれ左身頃、右身頃を通り背面側に廻り、臀部両溝内側近傍にて逆ハの字状を呈して終点位置とするように、スパイラルラインを描き身体の背面側固着部で固着するよう形成される、ことで内旋機能を持たせること、をその要旨としている。

    また少なくとも、腰部近傍から股下部近傍までの全体を被覆する伸縮性のある生地素材よりなる下衣であって、該下衣は、身体の前面側を中心から左右対称に分割する前面側固着部と、身体の背面側を中心から左右対称に分割する背面側固着部により二分割された左身頃と右身頃の二片の裁断片からなり、該裁断片の全体は強い伸度を有するストレッチ生地素材により構成され、且つ、何れもスパイラル状に裁断され裁ち目を正布位置として長手方向にとったストレッチ部でもあって、身体の背面側固着部において腰骨頂部近傍略中心位置を起点としハの字状を呈するよう対向して固着され、それぞれ左身頃、右身頃を通り前面側に廻り、股下部両内側近傍にて逆ハの字状を呈して終点位置とするように、スパイラルラインを描き身体の前面側固着部で固着するよう形成される、ことで外旋機能を持たせること、をも要旨とするものである。

    更に、前記裁断片は、それぞれ、更に複数の小裁断片より成り、且つ、該各小裁断片もまた前記裁断片と全く同様に、何れもスパイラル状に裁断され、また、各々裁ち目を正布位置として長手方向にとり、各々の小裁断片を縫着一体化し、該小裁断片の何れかは身体の前面側縫い目部において腰骨頂部近傍略中心位置を起点としハの字状を呈するよう対向して縫着され、それぞれ左身頃、右身頃を通り背面側に廻り、臀部両溝内側近傍にて逆ハの字状を呈して終点位置とするように、スパイラルラインを描き身体の背面側縫い目部で縫着するよう形成される、ことで内旋機能を持たせたこと、も特徴とする。

    また、前記裁断片は、それぞれ、更に複数の小裁断片より成り、且つ、該各小裁断片もまた前記裁断片と全く同様に、何れもスパイラル状に裁断され、また、各々裁ち目を正布位置として長手方向にとり、各々の小裁断片を縫着一体化し、該小裁断片の何れかは身体の背面側縫い目部において腰骨頂部近傍略中心位置を起点としハの字状を呈するよう対向して縫着され、それぞれ左身頃、右身頃を通り前面側に廻り、股下部両内側近傍にて逆ハの字状を呈して終点位置とするように、スパイラルラインを描き身体の背面側縫い目部で縫着するよう形成される、ことで外旋機能を持たせたこと、もその特徴としている。

    尚、ストレッチ部たる裁断片の終点位置を、足首に至るまでの中途位置とすることも可能である。

    前記ストレッチ生地から成る下衣は、該下衣を交編、または交織形成するにあたり、切り替えし、または編み組織の変化により連続的に一体形成されること、もできる。

    また、前記裁断片を構成するストレッチ部のうちの適宜位置に、ストレッチラインに沿う縫合部を積極的に形成することによって、各裁断片の特定位置の伸度を可変とすること、もできる。

    更には、前記ストレッチ生地素材から成る前記下衣が一体乃至一体的に形成された後に、該下衣の表面または裏面の少なくとも一部に、更に同一のまたは異なる他のストレッチ生地素材からなる帯状又はテープ状のストレッチ生地を固着すること、も出来る。

    前記下衣全体を構成するストレッチ生地の伸長率は、生地としては10〜60%の範囲内であること、また該下衣の着用時には20〜60%の範囲内となるように設定されていること、もまた本発明の特徴である。

    この前記下衣全体を構成するストレッチ生地の伸長率は、生地としては10〜60%の範囲内での、また該下衣の着用時には20〜60%の範囲内での強弱を持たせることも可能である。

    尚、前記下衣の下端位置は、臀部溝部乃至股下部で終わるパンツ型、股下部と膝頭部との中間で終わるショートパンツ型、膝頭上部で終わるスパッツ型、膝頭下部で終わるセミロングスパッツ型、或いは、足首上部で終わるロングスパッツ型など種々の体裁を呈し得る。

    また、前記下衣のストレッチ部下端、または下衣の下端の何れか、或いは双方の、肌側または外側に、滑り止め機能を持たせることも好ましい。

    更には、変形として前記左身頃には内旋機能を持たせ前記右身頃には外旋機能を持たせること、あるいは、前記左身頃には外旋機能を持たせ前記右身頃には内旋機能を持たせること、として、左身頃と右身頃の構成を異なるよう下衣として一体化することが出来る。

    同じく変形として、前記左身頃または右身頃にのみ内旋または外旋機能を持たせ、他方の身頃には内旋または外旋機能の何れをも持たせないようにして、左身頃と右身頃の構成を異なるよう下衣として一体化することも可能である。

    而して、本発明は、内旋または外旋機能を持たせたスポーツウェアに関するものであり、特に本発明における効果として、スポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアに強い内旋機能または外旋機能を持たせることにより、それぞれのスポーツウェアにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアを提供することができた。

    のみならず、内旋または外旋機能そのものが極めて強く、人体臀部を上方に持ち上げる力もまた強く働くので、結果として、所謂、O脚、X脚の矯正なども可能となるばかりか、ヒップアップ等の体型補正の効果も、極めて効率よく生じるものである。

    ここでは、以下に、本発明実施に際しての補足的説明や、幾つかの本明細書中の用語の説明等を述べておきたい。

    「メカニズム」
    先ずはじめに内旋機能、外旋機能双方の説明とそのメカニズムについて述べたい。
    本発明において定義付けられる内旋または外旋機能を持たせたスポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアに於ける「内旋」または「外旋」運動乃至機能とは、体肢の長軸を軸とする運動機能を有するものであって、体肢の長軸を軸として足の先が内側に回転する運動機能を内旋機能、同じ体肢の長軸を軸として足の先が外側に回転する運動機能を外旋機能とする。

    これに対して、「内転」または「外転」運動乃至機能とは、体軸に近づける運動(内転)、逆に遠ざける運動(外転)を言う。
    換言すれば、内または、外に閉じる、開く、と言う単純運動である。
    即ち、本発明に於ける「内旋運動」/「外旋運動」と、一般に言うところの「内転運動」/「外転運動」とは、体肢の長軸を軸芯として回転するか否かの点で全く異なるのである(「図1」参照)。

    上述した内旋または外旋機能は、後述する本明細書の実施例中においても詳説しているところの基本的なメカニズムを具体的には有している(例えば段落番号「0078」〜「0085」や「図5」等)。

    このメカニズムを発揮させるためには、請求項1乃至請求項4の構成が必要となるが、更に説明を補足したい。

    即ち、厳密なメカニズム的意味では、本発明における内旋または外旋機能は、請求項1乃至請求項4で述べたように、ストレッチ部が背面側の臀部両溝部内側近傍に延設されることだけで既に発揮されている(内旋の場合)か、または、ストレッチ部が前面側の股下部両内側近傍に延設されることだけで同じく既に発揮されている(外旋の場合)、のであるが(即ち、該ストレッチ部の応力により膝部より下、目視した場合には足先となるが、内側または外側に既に回転運動をしている)、該終点位置より更に下方にまで該ストレッチ部を有する裁断片や小裁断片を、補助的ではあるが、延設することによっても好ましい内旋または外旋機能を発揮できる。
    つまり具体的には、背面側の略股関節中心点と略膝関節中心点との中間位置近傍(内旋、外旋共に)、あるいは更に下方の、例えば前面脛部(内旋の場合)、脹ら脛部(外旋の場合)や足首上部(内旋、外旋共に)などにまで延設することでも好ましい機能は発揮され得るのである(請求項5あるいは「0074」参照)。

    「素材」
    下衣全体を構成するストレッチ生地の素材は、強い伸度を形成しうる伸縮性のある素材であればよく格別な限定はされないが、一般的には、ポリエステル系、ナイロン系等の合成繊維とポリウレタンやポリオレフィン系弾性繊維等との交編または交織生地素材が多く用いられる。

    「裁断片」
    本明細書に於ける裁断片とは、全体がストレッチ部であるところの下衣全体の構成生地を言い、例えばそれぞれの縫い目を縫着することにより下衣を形成できる。
    本発明においては、左身頃と右身頃の二片の裁断片により下衣を構成する実施例、あるいは左身頃と右身頃の二片の裁断片を更にそれぞれ複数枚の小裁断片によって構成する実施例、が詳説されている。

    下衣全体を構成する前記裁断片、並びに小裁断片は、全て強い伸度を有し、該伸度を発揮する生地の伸縮方向を示すストレッチラインに対して、裁断片、並びに小裁断片は、所謂、ストレッチ部をバイアスにとっている。 また請求項5の場合には、完成したウェア全体を示しており、構成要素として裁断片は存在しない。 即ち、請求項5は、下衣を交編、または交織形成するにあたり、切り替えし、または編み組織の変化により連続的に一体形成されるものであるから、敢えて言えば下衣全体が「片」ということになる。

    「位置どり」
    本明細書中に於いては、所謂バイアスにとったスパイラル生地は所定の位置どりを必要とするが、下衣を構成する強伸度のストレッチ部たる裁断片のうちで何れかの部分が(請求項1及び2の場合)、あるいは何れかの小裁断片が(請求項3及び4の場合)、当該所定の位置どりを呈すれば足りる。

    「ストレッチ生地の伸度」
    本明細書(請求項1または2など)におけるストレッチ生地の伸度とは、生地自体の最大伸度とは関係なく、「強い伸度」たることが必須である。
    一般的に言って、通常のスポーツウェアの場合では、生地に対し20%〜60%伸ばされた状態で着用する、という前提での設計がなされている。
    前記設計において、本発明では、生地には「強い伸度」を必要とするが、この「強い伸度」とは、JIS L 1018のB法(定荷重法)0.5Kg荷重時での伸長率が10〜60%の範囲内であることが必要とされる。
    即ち、上記条件による伸長率が60%よりも大きくては容易に伸びてしまうため本発明の実施には適さず、また、同じく伸長率が10%よりも小さい場合には殆ど伸びがないためスポーツウェアとしては不適である。

    そして、ストレッチ生地素材から成る裁断片は、所定の位置どりをしたスパイラル形状のラインを形成していることが必要とされるが、その裁断片の構成枚数や、位置如何により、あるいは意匠的理由や下衣の大小その他により、緩急の差違があってもよく、必ずしも「緩い」スパイラル形状のラインであることを意味しない。

    「ストレッチ部、ストレッチライン」
    本明細書において、請求項等で「ストレッチ部」と記述してあるのは、「スパイラル状に裁断され、裁ち目を正布位置として長手方向にとった(所謂バイアスにとった)生地部分であって、強い伸度を有する大小の片」を言う。
    また、「ストレッチライン」とは、所定の方向性(本願では常に斜め方向)を有している上記ストレッチ部のラインを言う。

    尚、所定の位置どりをしたスパイラル形状のラインたるストレッチラインを有する裁断片や小裁断片が最低限どこを起点とし、どこを終点とするか、あるいはその終点位置を越えて更にどこまで延設できるか、については既述した。

    「固着」
    請求項1または2その他に云う固着とは、ウェア製作にあたり一般的に用いられている、縫着、接着、貼着、溶着、プリント等による一体化手法を広く含むものであり、格別限定されることはない。
    尚、同じく固着部とは、上記同様縫着部分、接着部分等を云うものである。

    「下衣の形態」
    下衣の形態としては、所謂、パンツ型はじめロングスパッツ型その他を呈しうることは請求項11等に明記されているが、該下衣の下端は、ストレッチ部の下端とは格別関係を有さない。
    即ち、ストレッチ部が下衣の下端にまでは延設されず、下衣の中途を終点位置とすることもあることは請求項5等に記されているところである。
    従って、より正確に言うならば、下衣の下端位置は、「少なくとも」ストレッチ部の下端位置である、ということになる。

    尚、本件下衣の下端またはストレッチ部の下端の何れか、或いは双方の、肌側、または外側に、シリコンを塗布したテープを設けるなど、あるいは、外側にベルトを設けるなど、の各種常法手段乃至構成を形成すると下衣の滑り止めとなるので、本発明の効果としての内旋機能又は外旋機能はより一層発揮されうる。
    尚、下衣の上端部に当該滑り止めを形成しうることはあらためて言うまでもない。

    また、本件下衣に、更に上衣部を連続乃至連続的に一体として、所謂袖付きまたは袖なしのワンピース型等とすることも勿論可能である。

    また、本発明の根拠となる前記内旋、外旋のメカニズムと本発明の構成を考慮に入れると、右身頃と左身頃とをそれぞれに分けた下衣とすることも出来る。
    即ち、請求項にも記載されているように、例えば、右足(右身頃)には内旋機能を持たせ、且つ、左足(左身頃)には外旋機能を持たせるようにして完成品とすること、あるいは、左足(左身頃)又は右足(右身頃)の一方のみに内旋又は外旋機能を持たせる(即ち他方には旋回機能を持たせない)、という変形もまた可能であって、特定の目的、例えば身体の矯正目的の下衣乃至ウェアとする、という応用も可能である。

    「適用される運動種目等」
    本発明は、上述の内旋、または外旋の機能乃至メカニズムの結果として、内旋機能のあるウェアは、例えば、陸上競技短距離用ウェア、自由形競泳用水着等として最適であり、また、外旋機能があるウェアは、例えば、平泳ぎ用水着、スピードスケート用ウェア、スキー・ジャンプ用アンダーウェア等として最適である。

    図2乃至図8は本発明の実施例1を説明するものであり、実施例1は内旋機能を持たせたスポーツウェアを示している。 図2(a)は該スポーツウェアの前面側を示す正面図、図2(b)は該スポーツウェアの背面側を示す背面図、図2(c)は右側面図、図2(d)は左側面図をそれぞれ示している。 尚、図2において、図2(a)は人が該スポーツウェアを着用した際の前面側を示しており、図2(b)は人の背面側を示している。 また、図2(c)、図2(d)も同様に人が該スポーツウェアを着用した際の左右側面図を示している。

    図3は、実施例1のバリエーションを示す説明図で、図3(a)は該スポーツウェアの前面側を示す正面図、図3(b)は該スポーツウェアの背面側を示す背面図、図3(c)は右側面図、図3(d)は左側面図をそれぞれ示している。

    また、図4は、本発明が実施されるスポーツウェアの形状例を示す説明図である。
    更に図5乃至図8は、本発明のメカニズムを説明するものであって、図5(a)は該スポーツウェアの前面側を示す正面図、図5(b)は図5(a)の部分拡大図、図6(a)は該スポーツウェアの背面側を示す背面図、図6(b)は図6(a)の部分拡大図、図7(a)は右側面図、図7(b)は図7(a)の部分拡大図、図8(a)は左側面図、図8(b)は図8(a)の拡大図をそれぞれ示している。 尚、図5乃至図8は、それぞれの説明図は人がスポーツウェアを着用した際の状態を示している。

    そして、前記、図5(b)、図6(b)、図7(b)、図8(b)は、それぞれ対応する図5(a)、図6(b)、図7(a)、図8(a)の部分拡大図で、人体に生じる力の方向をそれぞれ示している。

    図2及び図7において、1は本発明のスポーツウェアを示し、2は本発明のスポーツウェア1を具体的に形状化した下衣を示している。 前記下衣2の生地は40%と強い伸度(緊締力が大きい)を有した生地素材から構成され、該生地をスパイラル状に裁断して左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3b(裁ち目を正布位置として長手方向とった裁断片、所謂バイアスにとった)を形成しており、該裁断片3a、3bは、身体50の前面側51を中心から左右対称に分割する前面側縫い目部4(図2(a)に示す)と身体50の背面側52を中心から左右対称に分割する背面側縫い目部5により二分割された左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3bの二片の裁断片からなる。

    そして該左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3bは、ストレッチ部Xのストレッチライン6a、6b(図2の(a)乃至(d)に細線にて示す)の方向に強い伸度(緊締力が大きい)を有し、スパイラル状に裁断された左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3b(それぞれ裁ち目を正布位置として長手方向にとった裁断片、所謂バイアス。)を形成している。

    尚、前記左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3bは、何れもナイロンとポリウレタンとの交編にて形成し、身体50の腰部近傍53から股下部54a、54bまでの全体を被覆している。

    而して、本実施例のスポーツウェア1は、腰部近傍53から股下部近傍54a、54bまでを被覆する伸縮性のある生地素材よりなる下衣2であって、該下衣2を構成する左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bの二片の裁断片は、所定の方向性を有するストレッチ部Xのストレッチライン6a、6bに沿って生地全体が強い伸度を有するストレッチ生地より構成された下衣2を構成し、該下衣2の左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、それぞれ所定の位置どりを有するストレッチライン6a、6bを形成して裁断されている(所謂バイアス)。

    尚、ストレッチライン6a、6bに沿って生地全体が強い伸度を有する下衣2全体を構成するストレッチ生地の伸度は、生地自体としては、JIS L 1018のB法(定荷重法)にて、0.5Kg荷重時の伸長率が10〜60%の範囲内で(本例では40%)、また該下衣の着用時には20〜60%の範囲内となるように設定されている。

    また、前記下衣全体を構成するストレッチ生地の伸度は、上記の範囲内であれば、部位により微細な程度の強弱はあっても格別不都合はない。

    そして、前記図2に示すストレッチライン6a、6bを有する左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、身体50の前面側縫い目部4を前面側51の腰骨頂部近傍略中心位置55を起点としたストレッチライン6a、6bがハの字状を呈するよう対向して前面側縫い目部4で縫着され、それぞれ左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、左身頃7、右身頃8を通り、図2(b)に示す背面側52の臀部溝ラインLに沿った臀部両溝部乃至股下部近傍56a、56bにて逆ハの字状を呈して終点とするように構成してある。

    本発明の実施例1においては前述のように、前記下衣2の左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3bが形成するストレッチライン6a、6bは、丸みを有する身体50に着用されることで、更に緩いスパイラル状に伸ばされたそれぞれのストレッチライン6a、6bを形成し、該左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、何れも裁ち目を正布位置として長手方向にとり(即ち、所謂バイアスにとり)、該左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bから成る二片の裁断片を身体50の前面側縫い目部4と身体50の背面側縫い目部5で縫着一体化して内旋機能を持つスポーツウェア1を一体的に製作している。

    尚、両裁断片3a,3bのうちの適宜位置に、ストレッチライン6a,6bに沿って敢えて積極的に縫合部を設けると、該裁断片3a,3bの伸度はより強くなる。

    斯くして、実施例1のバリエーションとしては、図3(a)、図3(b)、図3(c)、図3(d)に示すように、前記下衣2を構成するストレッチ生地からなる裁断片は、身体の左側面縫い目部9と身体の右側面縫い目部10により、前身頃11a、11bと後身頃12a、12bに分割され、且つ、該前身頃11a、11bは身体の前面側51を中心から左右対称に分割する前面側縫い目部4によって分割され、後身頃12a、12bは身体の背面側を中心から左右対称に分割する背面側縫い目部5によって分割された四片の裁断片からなり、該前身頃11a、11bと後身頃12a、12bの四片の裁断片を前面側縫い目部4、背面側縫い目部5と、身体左側面縫い目部9、身体右側面縫い目部10にて縫着して下衣2を縫製することも可能である。

    また、同様のバリエーションでは、前記前身頃11a、11bと後身頃12a、12bの四片の裁断片を図3にて示す如く、それぞれ複数枚の小裁断片13a、13b、13c・・・、小裁断片14a、14b、14c・・・、小裁断片15a、15b、15c・・・、16a、16b、16c・・・により形成して、該小裁断片をそれぞれ縫着して、前記前身頃11a、11bと後身頃12a、12bの四片の裁断片となし、該四片の裁断片を縫着して下衣2を縫製することで下衣2に内旋機能(図3は内旋機能を持たせた実施例)または、外旋機能を持たせることも可能である。

    而して、前記下衣2全体を構成するストレッチ生地素材から成る前身頃11a、11bと後身頃12a、12bの四片の裁断片や、図3にて示す複数枚の小裁断片13a、13b、13c・・・、小裁断片14a、14b、14c・・・、小裁断片15a、15b、15c・・・、16a、16b、16c・・・は、方向性を有するストレッチライン6a、6bに沿って何れも裁ち目を正布位置として長手方向にとり、また、特に小裁断片にて下衣2を構成するに際しては、該小裁断片をスパイラル形状に裁断することとなる(所謂バイアス)。

    また、前記下衣2全体を構成するストレッチ生地素材から成る前身頃11a、11bと、後身頃12a、12bの四片の裁断片や、図3にて示す複数枚の小裁断片13a、13b、13c・・・、小裁断片14a、14b、14c・・・、小裁断片15a、15b、15c・・・、16a、16b、16c・・・は、全体に同一ストレッチ生地素材にて形成し、前記裁断片や小裁断片を裁断するに際して、該裁断片の部位や前記ストレッチライン6a、6bを考慮した位置どりでそれぞれの裁断片の伸度を微細に可変とすることも可能ではある。

    尚、実施例1の他のバリエーションとして、前記ストレッチ生地素材から成る下衣2は、該下衣2を交編、または交織形成するにあたり、切り替えし、または編み組織の変化により連続的に一体形成されて内旋機能を持つスポーツウェア1を提供することもできる。

    更にまた、前記ストレッチ生地素材から成る下衣2は、該下衣2が一体的に形成された後に、該下衣2の表面または裏面の一部または全部に、同一のまたは他のストレッチ生地素材などからなる帯状又はテープ状の生地を固着することによって、より強力な内旋機能を持たせたスポーツウェア1を提供することもできる(図示せず)。

    そして、本発明の実施例1の他の応用例として、前記下衣2全体を構成するストレッチ生地が形成するストレッチライン6a、6bのうち、前面側51の腰骨頂部近傍略中心位置55を起点としたストレッチライン6a、6bの一部がハの字状を呈するよう、それぞれ左身頃7、右身頃8を通り背面側52の図2(b)にて示す臀部溝ラインLに沿った臀部両溝部乃至股下部近傍56a、56bを経由して、更に、背面側52の略股関節中心点57a、57bと略膝関節中心点58a、58bとの中間位置近傍59a、59bを終点位置とする(点線部)スパイラル形状のストレッチライン6a、6b(図2の細線にて示す)を形成していること、或いは、該中間位置近傍59a、59bを超えて更に、膝頭上部近傍60a、60b(点線部)を終点としたり、膝頭下部近傍61a、61b(点線部)を終点とするように構成した内旋機能を持たせたスポーツウェア1も提供でき、該構成は、終局的には更に下方に延設して、即ち、足首部近傍62a、62b(点線部)まで延ばされうる。

    斯くして、本発明の実施例1は、図4に示す如く、前記下衣2の下端位置が、前記ストレッチライン6a、6bの下端たる、臀部両溝部乃至股下部近傍56a、56bで終わるパンツ型16、略股関節中心点57a、57bと略膝関節中心点58a、58bとの中間位置近傍59a、59bで終わるショートパンツ型17、膝頭上部近傍60a、60bで終わるスパッツ型18、膝頭下部近傍61a、61bで終わるセミロングスパッツ型19、或いは、足首部近傍62a、62bで終わるロングスパッツ型20を呈し、該それぞれのスポーツウェア1のストレッチライン6a、6b(図2に示す)に内旋機能を持たせたことを特徴とするスポーツウェア1でもある(尚、ストレッチ部Xの下端と、下衣2の下端とは、必ずしも一致するものでないこと既述の通り)。

    前記、下衣2のそれぞれの形状における実施例1は、前記図2の如くスパイラルライン13a、13bに内旋機能を持たせたスポーツウェア1であり、特に短距離用陸上競技ウェア、自由形競泳用水着等に対してその内旋機能が発揮できる。

    次に、本願発明の実施例1において、前記スポーツウェア1が、特に短距離用陸上競技ウェア、自由形競泳用水着等に対して、その内旋機能が発揮できるメカニズムを図4(及び図2)に基づいて説明する。

    図2(a)はスポーツウェア1の前面側51を示したものであり、ストレッチ部Xを構成するストレッチライン6a、6bを前面側51の腰骨頂部近傍略中心位置55を起点とした緩いストレッチライン6a、6bがハの字状を呈するよう、それぞれ左身頃7、右身頃8を通り、図2(b)に示す、臀部溝ラインLの臀部溝部乃至股下部近傍56a、56bを終点とするように構成されている。

    而して、下衣2は、着用時に生地は伸ばされ、着用中には、部位や体型にもよるが、生地に対し20%〜60%伸ばされた状態で着用するため、生地には元に戻ろうとする力が働く。

    伸度の強いストレッチ生地素材からなるストレッチライン6a、6b(乃至はストレッチ部X)を着用者の前面側51から見える図5(a)のA点にて、ウェアとして考察すると、ストレッチライン6aは、A点部においては、生地が元に戻ろうとする力P(A点部においては斜め下方の矢符)が働き、同時にその水平方向成分P1と垂直方向成分P2とに分解される。

    上記A点部においては、生地が元に戻ろうとする力Pは、人体においては、Pに対する反力PA(A点部においては斜め上方の矢符)として生じる(元に戻ろうとする力PとPAとは反対方向に同じ大きさとして働くので、力のバランスが保たれ、ウェアはずれ落ちない)。
    そして前記ウェアの場合と同様、Pに対する反力として人体に生じる力PAは、その水平方向成分P1aと垂直方向成分P2aとに分解される。
    この現象は、ウェアと人体とが極めて密に接しているために(別の表現で言えば、ストレッチ部Xが人体を強く押圧しているために)着用中に於いては、ストレッチ部X生地自体に、着用時の伸び方向とは反対方向へ復帰しようとする力が、その反力(反対方向への力)として人体に生じることから生じるのである。

    また同じく、図6(b)に示す背面側52では、B点部に於いては生地が元に戻ろうとする力(B点部において斜め下方の矢符)が働き、同時にその水平方向成分P1と垂直方向成分P2とに分解される。
    前記同様、この表われ方も、着用時の方向をB点にて、ウェアとして考察した場合のことである。
    即ち、該ウェア着用中の、人体に生じる力の問題としては、この着用時のウェアとしての方向とは全く逆に、P1a(水平方向成分)は水平に外側に働き、P2a(垂直方向成分)は臀部を上方に押し上げるよう働き、生地が元に戻ろうとする力Pに対する反力として人体に生じる力PAは常にB点部を矢符の斜め上方に引っ張っているのである(図6(b))。 この根拠となるのも前記と全く同様にストレッチ部X生地が有する反力(反対方向への力)として人体に生じる結果である。 そして、人体の水平方向に働く力たる水平方向成分P1は、人体の前面に廻ると人体内側に働く内旋機能として作用する。

    上記と同じく、図5(b)図6(b)、また図7(b)、図8(b)の両側面に於いても、ウェアとしてのメカニズム、人体に生じるメカニズム、は全く同様である(前述の説明で理解できるため敢えて詳説はしない)。

    以上、要するに、ウェアのストレッチ部Xを構成するストレッチライン6a、6bにおける力の働き方向は、ウェアとしての方向と、反作用としての人体における方向とでは異なるものであり、主としてストレッチ生地が元に戻ろうとする力P(及びPに対する反力として人体に生じる力PA)、また外側への力(前へ廻り込めば内側に働く)、が、人体の内旋機能を果たすことになるのである。

    図9及び図11は本発明の実施例2を説明するものであって、外旋機能を持たせたスポーツウェアを示している。 そして、図9(a)は該スポーツウェアの前面側を示す正面図、図9(b)はスポーツウェアの背面側を示す背面図、図9(c)は右側面図、図9(d)は左側面図をそれぞれ示している。 そして、図9において、図9(a)は人がスポーツウェアを着用した際の前面側を示しており、図9(b)は背面側を示している。 そして、図9(c)、図9(d)も同様にそれぞれ側面側を示している。

    また、図10は、実施例2のメカニズムを説明するもので、図10(a)は該スポーツウェアの前面側を示す正面図、図10(b)はスポーツウェアの背面側を示す背面図である。
    そして、図10においても、図10(a)は人がスポーツウェアを着用した際の前面側を示しており、図11(a)は背面側を示している。
    尚、図10(b)は図10(a)の部分拡大を、図11(b)は図11(a)の部分拡大を、それぞれ示している。

    図9及び図11において、図2及び図8と同一構成要素は同一符号にて示しており、1は本発明のスポーツウェアを示し、2は本発明のスポーツウェア1を具体的に形状化した下衣を示している。 前記下衣2は20%と強い伸度(緊締力が大きい)を有した生地素材から構成され、該生地素材より成る生地をスパイラル状に裁断して左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3b(裁ち目を正布位置として長手方向とった裁断片、所謂バイアスにとった)を形成しており、該裁断片3a、3bは、身体50の前面側51を中心から左右対称に分割する前面側縫い目部4(図9(a)に示す)と身体50の背面側52を中心から左右対称に分割する背面側縫い目部5により二分割された左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3bの二片の裁断片からなる。

    そして該左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3bは、ストレッチ部Xを構成するストレッチライン6a、6b(図9の(a)乃至(d)に細線にて示す)の方向に強い伸度(緊締力が大きい)を有し、スパイラル状に裁断された左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3b(それぞれ裁ち目を正布位置として長手方向にとった裁断片、所謂バイアス)を形成している。

    尚、前記左身頃の裁断片3a、3bは、何れもナイロンとポリウレタンとの交編にて形成し、身体50の腰部近傍53から股下部54a、54bまでの全体を被覆している。

    而して、実施例2のスポーツウェア1は、腰部近傍53から股下部近傍54a、54bまでを被覆する伸縮性のある生地素材よりなる下衣2であって、該下衣2を構成する左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bの二片の裁断片は、方向性を有するストレッチライン6a、6bに沿って生地素材全体が強い伸度を有するストレッチ生地より構成された下衣2を構成し、該下衣2の左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、それぞれ所定の位置どりを有するストレッチライン6a、6bを形成して裁断されている(所謂バイアス)。

    尚、ストレッチライン6a、6bに沿って強い伸度を有する下衣2全体を構成するストレッチ生地は、JIS L 1018のB法(定荷重法)にて0.5Kg荷重時の伸長率が、生地自体としては、10〜60%の範囲内で(本例では40%)、該下衣の着用時には20〜60%の範囲内となるように設定されている。

    そして、前記図2に示すストレッチライン6a、6bを有する左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、身体50の前面側縫い目部4を背面側52の腰骨頂部近傍略中心位置55を起点としたストレッチライン6a、6bがハの字状を呈するよう対向して背面側縫い目部5で縫着され、それぞれ左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、左身頃7、右身頃8を通り、図9(a)に示す前面側51に廻るとスパイラル形状を描いて身体の前面側縫い目部4で縫着するよう縫製されて臀部両溝部乃至股下部近傍56a、56bにて逆ハの字状を呈して終点とするように構成している。

    本発明の実施例2においては、前述のように、前記下衣2の左身頃の裁断片3a、右身頃の裁断片3bが形成するストレッチライン6a、6bは、丸みを有する身体50に着用されることで、更に緩いスパイラル状に伸ばされたそれぞれのストレッチライン6a、6bを形成し、該左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、何れも裁ち目を正布位置として長手方向にとり(即ち、所謂バイアスにとり)、該左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bから成る二片の裁断片を身体50の前面側縫い目部4と身体50の背面側縫い目部5で縫着一体化して外旋機能を持つスポーツウェア1を一体的に製作している。

    また、実施例2においても、応用例として、前記ストレッチ生地からなる下衣2は、該下衣2を交編、または交織形成するにあたり、切り替えし、または編み組織の変化により連続的に一体形成されて外旋機能を持つスポーツウェア1を提供することが可能である。

    更にまた、前記ストレッチ生地から成る下衣2は、該下衣2が一体的に形成された後に、該下衣2の表面または裏面の一部または全部に他のストレッチ素材などからなる帯状又はテープ状のストレッチ生地などを固着することによって、より強力な外旋機能を持たせたスポーツウェア1を提供することもできる。

    そして、本発明の実施例2の他の応用例として、前記下衣2全体を構成するストレッチ生地が形成するストレッチライン6a、6bのうち、背面側52の腰骨頂部近傍略中心位置55を起点としたストレッチライン6a、6bの一部がハの字状を呈するよう、それぞれ左身頃7、右身頃8を通り前面側51の図9(a)にて臀部両溝部乃至股下部近傍56a、56bを経由して、更に、背面側52の略股関節中心点57a、57bと略膝関節中心点58a、58bとの中間位置近傍59a、59b(点線部)を終点位置とするスパイラル形状のストレッチライン6a、6b(図2の細線にて示す)を形成していること、或いは、該中間位置近傍59a、59bを超えて更に、膝頭上部近傍60a、60b(点線部)を終点としたり、膝頭下部近傍61a、61b(点線部)を終点するように構成した外旋機能を持たせたスポーツウェア1を提供でき、該構成は、更に下方に下衣2を延設して、即ち、足首部近傍62a、62bまでも延ばしてもよい。

    斯くして、本発明の実施例2においても図4に示す如く、前記下衣2の下端位置が、前記ストレッチライン6a、6bの下端たる、臀部溝部乃至股下部近傍56a、56bで終わるパンツ型16、略股関節中心点57a、57bと略膝関節中心点58a、58bとの中間位置近傍59a、59bで終わるショートパンツ型17、膝頭上部近傍60a、60bで終わるスパッツ型18、膝頭下部近傍61a、61bで終わるセミロングスパッツ型19、或いは、足首部近傍62a、62bで終わるロングスパッツ型20を呈し、該それぞれのスポーツウェア1のストレッチライン6a、6b(図9に示す)に外旋機能を持たせたことを特徴とするスポーツウェア1でもある。
    尚、ストレッチ部X下端と、下衣下端とは必ずしも一致しないこと、実施例1と同様である。

    前記、下衣2のそれぞれの形状における実施例2は、前記図9の如くストレッチライン6a、6bに外旋機能を持たせたスポーツウェア1であって、特に平泳ぎ用水着、スピードスケート用ウェア、スキー・ジャンプ用アンダーウェア等の競技用ウェアとして極めて強力にその外旋機能を発揮できる。

    而して、本発明の実施例2において、前記スポーツウェア1が、特に平泳ぎ用水着、スピードスケート、スキー・ジャンプ用アンダーウェア等に対してその外旋機能を発揮できるメカニズムを図10及び図11に基づいて説明する(但し、実施例1に於ける説明内容から理解出来る事項は、重複を避けるため敢えて省略している)。

    図10(a)はスポーツウェア1の前面側51を示したものであり、また、図10(b)は背面側52からスポーツウェア1を見ている。 図9(b)において腰骨頂部近傍略中心位置55からスタートする強い伸度を有するストレッチライン6a、6bが背面側52から見て、ハの字に拡がるストレッチライン6a、6bとなって、それぞれ左身頃7、右身頃8を通って図9(a)の前面側股下部近傍63の両内側でそれぞれ終わるよう構成されている。

    伸度の強いストレッチ生地素材からなるストレッチライン6a、16b(乃至はストレッチ部X)を着用者の前面から見える図10(a)のA点にて考察すると、ストレッチライン6aは、A点部においては、生地が元に戻ろうとする力P(A点部においては斜め下方の矢符)が働き、同時にその水平方向成分P1と垂直方向成分P2とに分解される。 そして、人体の外側に働く力たる水平方向成分P1は人体の背面側52に廻ると外側に働く外旋機能となる。

    また、同様に、図11(a)に示す背面側52は、B点部においては、生地が元に戻ろうとする力Pが働き、その水平方向成分P1と垂直方向成分P2とに分解される。
    尚、上記の力の働く方向性の説明は、前述の実施例1の場合と同じく、ウェアとしての問題であって、人体としての問題、即ち、人体に生じる問題として考察したものではない。
    即ち、人体として考察した場合には、方向は図10(b)、図11(b)に示すようになる(即ち、P1はP1a、P2はP2a、PはPAとなる)。 これらのメカニズムは、実施例1に於けると全く同様である。

    従って、前記、生地が元に戻ろうとする力P(及びPに対する反力として人体に生じる力PA)が、実施例2のスポーツウェア1を着用したときに外旋機能となり、特に平泳ぎ用水着、スピードスケート、スキー・ジャンプ用アンダーウェア等のそれぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアを提供できる。

    図12及び図13は、本発明の実施例3を示すもので、図12(a)は内旋機能を有する下衣2の正面図、図12(b)は図12(a)の背面図、図13(a)は外旋機能を有する下衣2の正面図、図13(b)は図13(a)の背面図をそれぞれ示している。

    図12及び図13において、前記図2乃至図11と同一符号は、同一構成要素を示しており、図12において、2は下衣、3aは左身頃の裁断片、3bは右身頃の裁断片3b、4は前面側縫い目部、5は背面側縫い目部、6a、6bはストレッチライン、13a、13b、13c・・・は小裁断片、14a、14b、14c・・・は小裁断片を示している。

    斯くして、実施例3は、腰部近傍53から股下部近傍54a、54bまでの全体を被覆する伸縮性のある生地素材よりなる下衣2であって、該下衣2は、身体の前面側51を中心から左右対称に分割する前面側縫い目部4と、身体の背面側を中心から左右対称に分割する背面側縫い目部5により二分割された左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bの二片の裁断片からなり、該左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、方向性を有するストレッチライン6a、6bに沿って生地素材全体が強い伸度を有するストレッチ生地により構成されている。

    そして、前記ストレッチ生地により構成された左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bの二片の裁断片は、それぞれ更に複数枚のスパイラル状に裁断された小裁断片13a、13b、13c・・・、小裁断片14a、14b、14c・・・により形成され、該それぞれの小裁断片小裁断片13a、13b、13c・・・、小裁断片14a、14b、14c・・・は、各々裁ち目を正布位置として長手方向にとり、各々の小裁断片を縫着して一体化することで、それぞれ所定の位置どりを有してストレッチライン6a、6bを形成した左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bの二片の裁断片となし、該ストレッチラインを有する左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、身体50の前面側縫い目部4において腰骨頂部近傍略中心位置55を起点としたストレッチライン6a、6bがハの字状を呈するよう対向して縫着され、それぞれ左身頃7、右身頃8を通り背面側52に廻ると逆ハの字状を呈して終点位置とするようにスパイラル形状を描いて身体の背面側縫い目部5で縫着するよう縫製して内旋機能を持たせたものである。

    また、実施例3の他の応用例は、図13(a)、図13(b)に示される。 図13において、2は下衣、3aは左身頃の裁断片、3bは右身頃の裁断片3b、4は前面側縫い目部、5は背面側縫い目部、6a、6bはストレッチライン、13a、13b、13c・・・は小裁断片、14a、14b、14c・・・は小裁断片を示している。

    実施例3の他の応用例は、腰部近傍から股下部近傍までの全体を被覆する伸縮性のある生地素材よりなる下衣2であって、該下衣2は、身体50の前面側51を中心から左右対称に分割する前面側縫い目部4と、身体50の背面側52を中心から左右対称に分割する背面側縫い目部5により二分割された左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bの二片の裁断片からなり、該左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、方向性を有するストレッチライン6a、6bに沿って生地素材全体が強い伸度を有するストレッチ生地により構成されている。

    そして、前記ストレッチ生地により構成された左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bは、それぞれ更に複数枚のスパイラル状に裁断された小裁断片13a、13b、13c・・・、小裁断片14a、14b、14c・・・により形成され、該それぞれの小裁断片小裁断片13a、13b、13c・・・、小裁断片14a、14b、14c・・・は、各々裁ち目を正布位置として長手方向にとり、各々の小裁断片を縫着して一体化することで、それぞれ所定の位置どりを有してストレッチライン6a、6bを形成した左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bの二片の裁断片となし、該ストレッチライン6a、6bを有する左身頃の裁断片3aと右身頃の裁断片3bの二片の裁断片は、身体の背面側縫い目部5において腰骨頂部近傍略中心位置55を起点としたストレッチライン6a、6bがハの字状を呈するよう対向して縫着され、それぞれ左身頃7、右身頃8を通り前面側に廻ると逆ハの字状を呈して終点位置とするようにスパイラル形状を描いて身体の背面側縫い目部5で縫着するよう縫製して外旋機能を持たせたものである。

    而して、本発明は、内旋機能または外旋機能を持たせたスポーツウェアに関するものであり、特に本発明は、スポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアの世界に於いては、従来は全く注目されていなかったか、あるいは内転機能、外転機能とは明確には差別化されていなかったところの内旋機能または外旋機能、を持たせることにより、それぞれのスポーツにおける身体の動きに適応した運動のしやすいスポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアを提供することが可能であって、その利用範囲も各種スポーツウェアやスポーツ用アンダーウェアに利用でき、更には、身体矯正用などのウェアとしても使われ得るのであって、産業上の利用価値は頗る大きい。

    内旋及び外旋機能の説明図である。 (「スポーツ・バイオメカニク ス入門」金子公宥著、2001。尚、体軸及び体肢の長軸を示す破線は、理解を容易とするために出願人に於いて挿入したものである)。

    本発明の実施例1を示す説明図である(正面)。

    本発明の実施例1を示す説明図である(背面)。

    本発明の実施例1を示す説明図である(右側面)。

    本発明の実施例1を示す説明図である(左側面)。

    本発明の実施例1の応用例を示す説明図である(正面)。

    本発明の実施例1の応用例をを示す説明図である(背面)。

    本発明の実施例1の応用例をを示す説明図である(右側面)。

    本発明の実施例1の応用例をを示す説明図である(左側面)。

    本発明が実施されるスポーツウェアの形状例を示す説明図である。

    実施例1のメカニズムを示す説明図である(正面)。

    図5(a)の部分拡大図である。

    実施例1のメカニズムを示す説明図である(背面)。

    図6(a)の部分拡大図である。

    実施例1のメカニズムを示す説明図である(右側面)。

    図7(a)の部分拡大図である。

    実施例1のメカニズムを示す説明図である(左側面)。

    図8(a)の部分拡大図である。

    本発明の実施例2を示す説明図である(正面)。

    本発明の実施例2を示す説明図である(背面)。

    本発明の実施例2を示す説明図である(右側面)。

    本発明の実施例2を示す説明図である(左側面)。

    実施例2のメカニズムを示す説明図である(正面)。

    図1(a)の部分拡大図である。

    実施例2のメカニズムを示す説明図である(背面)。

    図11(a)の部分拡大図である。

    本発明の実施例3を示す説明図である(正面)。

    本発明の実施例3を示す説明図である(背面)。

    本発明の実施例3を示す説明図である(正面)。

    本発明の実施例3を示す説明図である(背面)。

    符号の説明

    1 スポーツウェア 2 下衣 3a 左身頃の裁断片 3b 右身頃の裁断片 4 前面側縫い目部 5 背面側縫い目部 6a、6b ストレッチライン 7 左身頃 8 右身頃 9 身体の左側面縫い目部10 身体の右側面縫い目部11a、11b 前身頃12a、12b 後身頃
    13a、13b、13c・・・ 小裁断片14a、14b、14c・・・ 小裁断片14a
    15a、15b、15c・・・ 小裁断片14b
    16a、16b、16c・・・ 小裁断片17a、17b、17c・・・ 縫合部16 パンツ型17 ショートパンツ型18 スパッツ型19 セミロングスパッツ型20 ロングスパッツ型50 身体51 前面側52 背面側53 腰部近傍54a、54b 股下部近傍55 腰骨頂部近傍略中心位置56a、56b 臀部両溝部乃至股下部近傍57a、57b 略股関節中心点58a、58b 略膝関節中心点59a、59b 中間位置近傍(略股関節中心点と略股関節中心 点との)
    60a、60b 膝頭上部近傍61a、61b 膝頭下部近傍62a、62b 足首部近傍63 前面側股下部近傍X ストレッチ部S1 体軸S2 体肢の長軸L 臀部溝ラインA、B、C、D 考察点P 生地が元に戻ろうとする力(張力)
    P1 Pの水平方向成分P2 Pの垂直方向成分PA Pに対する反力として人体に生じる力P1a PAの水平方向成分P2b PAの垂直方向成分

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