Fluid resistance-reducing swimming suit

申请号 JP2003084228 申请日 2003-03-26 公开(公告)号 JP2004292962A 公开(公告)日 2004-10-21
申请人 Descente Ltd; 株式会社デサント; 发明人 ITAGAKI YOSHIHIKO; HIGAKI KEN;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a swimming suit which can maintain the reduction in the resistance of a fluid, even when a water-repelling portion and the like are deteriorated, and to provide a method for producing the same.
SOLUTION: This fluid resistance-reducing swimming suit is characterized by applying a water-repelling treatment by a dipping means to the surface of a swimming suit fabric without applying a printing treatment to the whole surface of the fabric and then partially applying a printing treatment to the upper side (surface) of the water-repelling treated fabric to form hydrophilic portions having various shapes and sizes.
COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI
权利要求
  • 適宜伸縮性を有する水着生地の全体に亘って撥水加工を施こす第一工程、次いで、
    該水着生地の表面の撥水加工層の更に上面に、部分的に、親水加工部を設ける第二工程、
    より成ることを特徴とする流体抵抗減少水着。
  • 前記全体に亘る撥水加工を、生地全体を撥水剤に浸漬することによって施すこと、
    を特徴とする請求項1記載の流体抵抗減少水着。
  • 前記親水加工部の形成を、適宜合成樹脂等を、バインダーとしてプリント加工することによって行うこと、
    を特徴とする請求項1記載の流体抵抗減少水着。
  • 前記合成樹脂が、アクリル系又はウレタン系であること、
    を特徴とする請求項3記載の流体抵抗減少水着。
  • 前記親水加工部が、任意の形状及び/又は任意の大きさであること、
    を特徴とする請求項1又は請求項3又は請求項4記載の流体抵抗減少水着。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、競泳用着に係るものであり、水着表面に撥水部を設けることによって水中での表面摩擦抵抗を削減すると共に、非撥水部乃至親水部をも設けることにより水抜け性をも確保する新規な、流体抵抗減少水着に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来より、競泳用水着に於いて最も求められる水中での表面摩擦抵抗を削減する目的で、水着表面に、撥水プリント加工を施したり、撥水シートを貼着したりする例が多くあり、例えば特開平9−49107号の技術などはその典型であって、水着表面に、ストライプ状に撥水部と非撥水部とを分けるなどしている。
    【0003】
    尚、水着の表面全面に撥水加工を施したものも従来の技術としては存在するが、このうちには、水着の襟などの開口部から侵入した水が抜けなくなってしまう、即ち、表面の摩擦抵抗減少機能は仮に充分発揮できたとしても、上記のように水抜け性という点での欠点が際立つことになるばかりであり、却って、抵抗が増してしまう結果となってしまうため実際には使用に不適当であることも、多くある。
    【0004】
    又、水着表面全体に撥水加工を施しながらも、水抜け性を確保した先行技術も存する。
    即ち、編み組織を針抜きにて粗くして、通水効果ももたらす技術である。 然し乍らこの技術によれば、針抜きという面倒な工程が不可欠となること、のみならず、針抜きが均一でない場合が生じたり、あるいは、編み組織をわざわざ粗くすることによって、強度的に弱い部分が出来てしまうことも、多くはないとしても、まま生じていた。
    【0005】
    図2は、従来技術の典型例を断面拡大的に示すものであって(特開平9−49107)、生地51の上面のみ(表面のみ)に、撥水剤52が部分的に(この場合ストライプ状に)プリント加工されており、該撥水剤52がプリント加工されていない部分は非撥水性部分53である。
    しかし乍ら、この種の従来の技術では、水着表面に、シリコン系や、フッ素系等の撥水剤を使用し、一般的に工業化されているプリント処理によって撥水部を形成するに過ぎないものであり、従って、経時的自然劣化、あるいは洗濯などに於ける摩擦など外的原因による劣化や剥離(極めてし易い)などによって、充分な撥水効果の持続が期待できなくなる(即ち非撥水部となってしまう)、という問題が依然として残されていた。
    のみならず、水抜け性という点でも、該非撥水部は、一般にはポリエステルなどを用いているため、それらの素材の特性により、水抜けがされにくいという結果ともなっていた。
    【0006】
    【発明が解決しようとする課題】
    上記特開平9−49107の従来技術の欠点を解決すべく、本願発明者は、工程も少なく、又、強度もムラが生じない水着として、撥水部に、仮に経時的自然劣化や、何らかの外的原因による劣化乃至剥離が生じた場合であっても、流体抵抗減少を維持できると同時に水抜け性も充分に機能しうる画期的な流体抵抗減少水着を開発せんとするものである。
    【0007】
    【手段】
    本発明は、まず適宜伸縮性を有する水着生地の全体に亘ってまず撥水加工を施してしまい、該全体の撥水加工層表面の更に上面に、部分的に、親水加工部を設けたこと、を要旨とするものである。
    尚、前記全体に亘る撥水加工は、従来技術のようなプリント加工ではなく、生地全体を撥水剤に一旦浸漬することによって施すこともその要旨とする。
    又、前記親水加工部の形成は、アクリル系やウレタン系等の適宜合成樹脂を、バインダーとしてプリント加工することによって行うことが好もしい、という点も特徴とする。
    のみならず前記親水加工部が、ストライプ等任意の形状及び/又は任意の大きさであること、をも特徴とするものである。
    尚、該バインダーは、常に一定量の水を吸収して該水を含んだ親水部でもあるが、この場合、親水部の含水限度乃至所定量を越える水は、(親水剤の吸収の範囲を越える水は最早親水部に含まれていることはなく排除されるのであり、親水部に含まれることにはならない。
    【0008】
    尚、本明細書中に於いて使用される「水着全体の撥水加工乃至撥水層」とは、生地を構成する経糸及び緯糸自体の全周が撥水加工される、ということであって、交編した面全体に薄膜層を形成する(あたかも該層の存在によって、生地が完全に覆われてしまうように)、ということではない。
    即ち、上記撥水加工を施されるのは、糸自体の全周のみであって、編組織の間隙は依然として残存している、という構成を念のためここで明らかにしておきたい。
    【0009】
    【実施例】
    本発明の典型的な実施の例を、以下、図1に沿って説明する。
    まず、符号1は、適宜伸縮性のある、従来水着として多く採択されている水着用生地であり、素材としては例えば、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリプロピレン系などの合成繊維マルチフィラメント糸、又はこれら合成繊維マルチフィラメント糸とポリウレタン弾性糸の交編による編物などから成る。
    【0010】
    次に、符号2は、生地1の全面(前述のように正確には各糸の全周)に形成された撥水層であり、該撥水層2を形成するのには、前記(
    【0005】にて述べたような)従来技術が採択してきたプリント加工乃至塗布加工にはよらず、該生地1全体を、そのまま撥水液に浸漬してしまう工程により行われる。
    【0011】
    撥水液の材料としては、一般に用いられているシリコン系、フッ素系等の撥水剤が任意に選択されるが、特に撥水剤と称されているものには限らず、同等の効果を生じさせる処理剤であれば、名称は問わないことは勿論である。
    【0012】
    次いで、生地1自体の全てを撥水液に浸漬することにより形成された撥水層2の更に上面(表面乃至外側)に、ストライプ形状その他任意の形状及び/又は大きさを呈する親水加工部3が形成されるという第二工程より成る。
    【0013】
    該親水加工部3の形成には、従来より広く一般に行われている親水加工処理のうちから、プリント加工が採択される。
    即ち、例えば、合成樹脂のうち、アクリル系やウレタン系などを適宜バインダーとして、一般的ローラー機、オートスクリーン機、ハンドスクリーン機などを用いることにより塗布加工し、撥水層2と密に一体化する。
    又、前記バインダー中には、当然適宜選択されたアクリル系やウレタン系などの所謂親水剤が混在している結果を呈していることは勿論である。
    【0014】
    尚、該親水加工部3は、アクリル系やウレタン系の合成樹脂であるため、水中にあっては常に水を含んだ状態を呈し、かつ、水着と身体との中間に溜まった水は、糸と糸の間、即ち、編み組織の間隙を経由して所謂毛細管現象によりすべての水が該親水加工部3まで吸い上げられ(丁度該親水加工部3が呼び水となるために)、該部3より外部に流出する、即ち、水抜け作用が充分に生じるため、生地1の裏面からの水抜け性も又充分に確保されているといえる(即ち、もし、該親水加工部3が存在しないと、水は毛細管現象によって、糸と糸の間隙を経由して一応は吸い上げられるが、必ずしもすべてが吸い上げられるわけではなく相当量が下ちてしまうこととなってしまうのである。)
    【0015】
    このようにして形成された本発明の水着によれば、
    【0005】に述べたような従来技術の有していた欠点、即ち、ポリエステルとポリウレタンの交編生地による非撥水部分は、素材自身の特性から、通水性に劣ること、又、プリントによる撥水加工では、糸の表面の一部にのみ(全周でなく上面のみ)撥水剤が付着するだけであって、そもそも耐久性に乏しいこと、(尚、本発明にあっては、
    【0008】のように糸表面の全体に撥水剤が付着するため耐久性に優れる)従って数回の洗濯その他何らかの理由によって、撥水プリント部が劣化あるいは剥離すると、撥水機能は直ちに失われ、水は、水着生地自体に直ちに直接的に滲入してゆき、流体抵抗減少の機能が直ちに失われてゆく、という欠点を解消できる。
    【0016】
    即ち、仮に、本例の表面親水プリント加工の機能が、上記のような、何らかの、例えば洗濯などの、理由によって失われた場合であっても、従来技術(特開平9−49107)のように、直ちに非撥水部と化してしまう、ということはなく、バインダー樹脂部分は直ちに失われることがなく、撥水機能は仮に、当初よりは劣ってくることはあったとしても、該バインダー樹脂部分には、前述のような親水剤が混入されている状態を維持するため、及び、該親水加工部3の下面(下層)には、水着の生地1全面に施された撥水層2が常に存在するため、該撥水層2は、従来通り、即ち当初の通り元のままに機能し、撥水機能を劣らせる結果となることは全くない。
    即ち、上記従来技術とは異なり、水着生地1に、直ちに水が滲入してゆくことはないのであり、親水部は撥水部と化するため(直下に撥水層2が存在するため)、又、本来の撥水加工部2は、前述のように常に親水部と接しているので、あたかも非撥水部と化す作用を果たすため、耐久性に著しく優れる結果となる。
    従って、目的とする流体抵抗減少衣服機能は何等損なわれることにならないのである。
    【0017】
    尚、水着全体を、まず第一の段階で撥水液に浸漬してしまうことによって、従来技術とは異なり、まず水着全体に撥水加工が行われるとしても、該撥水加工層2は、数ミクロンといった程度にしか過ぎない、プリント加工と比して極めて薄い膜乃至層としてのみ形成されるのであって、水着全体の重量は殆ど増加せず、又その重量感を、着用者が意識することは全くない。
    【0018】
    又、上記工程では、水着表面のみならず、水着裏面の全体にも撥水層は形成されるが、上述のように、溜まった水は、糸の間(編み組織の間隙)の毛細管現象により親水加工部3まで吸い上げられ、該部から更に外部にまで流出するのであり、即ち水抜け性は充分に確保されることとなる。 つまり編組織の間隙を通して水抜け性は確保できるのであり、裏面撥水薄膜層の存在は即乾性に優れているという利点こそあれ、摩擦抵抗の点又、水抜け性の点に於いて、欠点となることは実際上全くない。
    【0019】
    【発明の効果】
    以上述べてきたように、本発明によれば、従来技術の欠点であった撥水部プリント加工の劣化等の場合に於いても、直接、水が生地に滲入するということはなく、撥水機能は完全に発揮しうるのであって、特に100分の1秒を争う現在の競泳種目に於いては、極めて大きな優れた影響を与えることとなる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明に係る水着を断面的に拡大した状態を示すものである。
    【図2】従来の典型的な撥水水着の同状態を示すものである。
    【符号の説明】
    1 生地2 撥水層3 親水部

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