性ウェーダおよび悪天候用ギア用の尿排出ハッチ

申请号 JP2018545571 申请日 2016-11-21 公开(公告)号 JP2018534447A 公开(公告)日 2018-11-22
申请人 ロバート・エイ・スティーヴンソン; ウェンディ・エル・スティーヴンソン; 发明人 ロバート・エイ・スティーヴンソン; ウェンディ・エル・スティーヴンソン;
摘要 防 水 性の1着のズボンおよび/またはウェーダは、体液を排出するための封止可能な開口を含む。剛性の枠部は、1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止されて、枠部アパーチャを形成する。剛性の蓋部は、枠部に枢動可能に連結される。封止部は、蓋部と枠部との間に設けられて、蓋部が閉 位置 にあるとき、防水性の閉止具を形成する。任意選択の剛性の裏当ては、裏当てアパーチャを形成し、裏当ての第1の面と枠部の裏側面は、それらの間に防水性の材料を捕捉する。少なくとも1つの接着結合剤は、枠部の裏側面と防水性材料との間、かつ/または裏当ての第1の面と防水性材料との間に付けられる。裏当てアパーチャの面積は、枠部アパーチャと比べて等しい、またはそれより大きい。 【選択図】図66
权利要求

体液を排出するための封止可能な開口を含む防性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、 第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、前記第1の脚部および前記第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、前記1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、 前記1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、前記1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、前記枠部が、前記1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を前記1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、 前記枠部と枢動可能に接続されて前記1着のズボンおよび/またはウェーダの前記外側に設けられ、前記枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、 前記枠部と前記蓋部の間に設けられて、前記蓋部が閉位置にあるとき、前記枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部と、 裏当てアパーチャを形成する剛性の裏当てであって、前記鼠径部分において、前記裏当ての第1の面と前記枠部の裏側面が、それらの間に前記1着のズボンおよび/またはウェーダの前記防水性の材料を捕捉する、剛性の裏当てと、 前記枠部の前記裏側面と前記1着のズボンおよび/またはウェーダの前記防水性の材料との間、かつ/または前記裏当ての前記第1の面と前記1着のズボンおよび/またはウェーダの前記防水性の材料との間に配置される少なくとも1つの接着結合剤とを備え、 前記裏当てアパーチャと前記枠部アパーチャが実質的に整列し、 前記裏当てアパーチャの面積が、前記枠部アパーチャと比べて等しい、またはそれより大きい、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記裏当てアパーチャのアパーチャサイズが、少なくとも前記枠部アパーチャと同じ大きさである、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記裏当てが、前記裏当てアパーチャの内周部に沿って隆起縁部を備え、前記隆起縁部が、前記枠部アパーチャの第2の内周部に沿って前記枠部の第2の隆起縁部に形成される周縁アンダーカットの中に配置される、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記蓋部が、前記蓋部が前記閉位置にあるとき前記枠部に向かって延在する第3の隆起縁部を備え、前記蓋部が前記閉位置にあるとき、前記蓋部の前記第3の隆起縁部が、前記枠部の前記第2の隆起縁部に整列し、前記封止部の少なくとも一部をそれらの間で互いに捕捉する、請求項3に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記枠部の前記裏側面、および/または前記裏当ての前記第1の面が、非平滑面を備える、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記非平滑面が、一連の溝、一連のチャネルまたは粗面のテクスチャ加工部を備える、請求項5に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記一連の溝、前記一連のチャネルまたは前記粗面のテクスチャ加工部が、前記枠部アパーチャおよび前記裏当てアパーチャの周りに設けられるとき、前記一連の溝、前記一連のチャネルまたは前記粗面のテクスチャ加工部が、前記枠部の前記裏側面および前記裏当ての前記第1の面の輪郭に従う、請求項6に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記枠部に接続され、前記蓋部を前記閉位置に保持するように構成される手動で解除可能な係止部を含む、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記蓋部または前記枠部のいずれかに接続され、前記蓋部と前記枠部を互いに固定するように構成される圧縮係止部を含む、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記枠部または前記1着のズボンおよび/もしくはウェーダに接続され、前記蓋部を開位置に保持するように構成される一時的アタッチメント機構を含み、前記一時的アタッチメント機構が、磁石、面ファスナまたは係止部を備える、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記1着のズボンおよび/またはウェーダに接続されて前記枠部および前記蓋部を覆う美的フラップを含む、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記防水性の1着のズボンが、1足の防水性または耐水性のブーツまたは靴を覆って滑動するように構成される、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記防水性の1着のウェーダが、前記第1の脚部および前記第2の脚部に恒久的または取外し可能にそれぞれ接続される第1の足部またはブーツ部および第2の足部またはブーツ部を含む、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記枠部と前記蓋部の間に連結されるばねを含み、前記ばねが、前記蓋部を開位置に付勢する、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記枠部アパーチャと前記裏当てアパーチャの各々が、大きい方の円が少なくとも部分的に、小さい方の円と重なる形状を備え、前記大きい方の円が、前記アパーチャの上部に配置され、前記小さい方の円が、前記アパーチャの下部に配置される、請求項1に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。体液を排出するための封止可能な開口を含む防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、 第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、前記第1の脚部および前記第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、前記1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、 前記1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、前記1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、前記枠部が、前記1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を前記1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、 前記枠部と枢動可能に接続され、前記枠部の前側で前記枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、 前記枠部と前記蓋部の間に設けられて、前記蓋部が閉位置にあるとき、前記枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部とを備え、 前記枠部アパーチャが、大きい方の円弧が少なくとも部分的に、小さい方の円弧と重なる形状を備え、前記大きい方の円弧が、前記枠部アパーチャの上部に設けられ、前記小さい方の円弧が、前記枠部アパーチャの下部に設けられる、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。体液を排出するための封止可能な開口を含む防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、 第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、前記第1の脚部および前記第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、前記1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、 前記1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、前記1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、前記枠部が、前記1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を前記1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、 前記枠部と枢動可能に、または可動に接続され、前記枠部の前側で前記枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、 前記枠部と前記蓋部の間に設けられて、前記蓋部が閉位置にあるとき、前記枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部と、 裏当てアパーチャを形成する剛性の裏当てであって、前記鼠径部分において、前記裏当ての第1の面と前記枠部の裏側面が、それらの間に前記1着のズボンおよび/またはウェーダの前記防水性の材料を捕捉する、剛性の裏当てと、 前記枠部の前記裏側面と前記1着のズボンおよび/あるいはウェーダの前記防水性の材料との間、かつ/または前記裏当ての前記第1の面と前記1着のズボンおよび/あるいはウェーダの前記防水性の材料との間に配置される少なくとも1つの接着結合剤とを備え、 前記裏当てアパーチャと前記枠部アパーチャが実質的に整列し、 前記枠部の前記裏側面および/または前記裏当ての前記第1の面が、非平滑面を備える、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記非平滑面が、一連の溝、一連のチャネルまたは粗面のテクスチャ加工部を備える、請求項17に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記一連の溝、前記一連のチャネルまたは前記粗面のテクスチャ加工部が、前記枠部アパーチャおよび前記裏当てアパーチャの周りに設けられるとき、前記一連の溝、前記一連のチャネルまたは前記粗面のテクスチャ加工部が、前記枠部の前記裏側面および前記裏当ての前記第1の面の輪郭に従う、請求項18に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記裏当てアパーチャのアパーチャサイズが、前記枠部アパーチャと少なくとも同じ大きさである、請求項17に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。体液を排出するための封止可能な開口を含む防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、 第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、前記第1の脚部および前記第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、前記1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、 前記1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、前記1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、前記剛性の枠部が、前記1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を前記1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、 前記枠部に枢動可能に接続され、前記枠部の前側で前記枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、 前記枠部と前記蓋部の間に設けられて、前記蓋部が閉位置にあるとき、前記枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部と、 前記枠部の裏側面と前記1着のズボンおよび/またはウェーダの前記防水性の材料との間に配置される接着結合剤とを備え、 前記枠部の前記裏側面が、非平滑面を備える、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記非平滑面が、一連の溝、一連のチャネルまたは粗面のテクスチャ加工部を備える、請求項21に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記一連の溝、前記一連のチャネルまたは前記粗面のテクスチャ加工部が、前記枠部アパーチャの周りに設けられるとき、前記一連の溝、前記一連のチャネルまたは前記粗面のテクスチャ加工部が、前記枠部の前記裏側面の輪郭に従う、請求項22に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。前記ウェーダおよび/またはズボン材料が、少なくとも前記接着結合剤に隣接して設けられる区域において粗化される、請求項21に記載の防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。体液を排出するための封止可能な開口を含む防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、 第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、前記第1の脚部および前記第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、前記1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、 前記1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、前記1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、前記枠部が、前記1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を前記1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、 前記枠部に枢動可能に接続され、前記枠部の前側で前記枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、 前記枠部と前記蓋部の間に設けられて、前記蓋部が閉位置にあるとき、前記枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部とを備え、 前記枠部アパーチャは、輪郭が大きい方のアパーチャが、同様に形作られた輪郭が小さい方のアパーチャと少なくとも部分的に重なる形状を備え、前記輪郭が大きい方のアパーチャが、前記枠部アパーチャの上部に設けられ、前記輪郭が小さい方のアパーチャが、前記枠部アパーチャの下部に設けられる、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダ。

说明书全文

関連出願の相互参照 [0001]本PCT出願は、2016年11月18日出願の一部継続出願第15/355,580号の優先権を主張し、その一部継続出願自体が、2016年6月16日出願の一部継続出願第15/184,119号の優先権を主張しており、その一部継続出願自体が、現時点では2016年7月5日発行の特許第9,380,814号である2015年11月22日出願の一部継続出願第14/948,378号の優先権を主張しており、すべての出願の内容は、これらの参照により全面的に本明細書に援用される。

[0002]本発明は、一般に釣り用ウェーダに関する。より詳細には、本発明は、釣り用ウェーダ、悪天候用ギア(換言すれば、衣服)、またはウォータースポーツウェア向けの密尿排出ハッチに関する。

[0003]ウエストウェーダおよびチェストウェーダは、フライフィッシングをする人とルアーフィッシングをする人の両方、猟師などにより、世界中で一般に使用されている。最新のウェーダは、通常は組込み式の足部を有しており、多くの場合、組込み式のストッキング状の足部、またはネオプレンタイプの足部あるいはブーツが存在する。同様の機器は、悪天候の状況においてカニ漁師または他の船乗りによって着用され、サスペンダを備えるチェストタイプの雨天用ズボンが、ジャケットを上に羽織って使用される。フライフィッシング用途またはルアーフィッシング用途では、通常、ウェーダのサスペンダの上から釣り用ベストが着用され、悪天候用ジャケットも上に羽織られる場合がある。たとえば、釣り人がアラスカにいるとき、釣り人が、フリースの上からのジーンズなどの肌着のペア、チェストウェーダおよびサスペンダ、フライフィッシングベスト、ジャケットの上からのレインコート、ウェーディング用安全ベルト、ならびに熊および他の野生生物に対する防御用のトウガラシスプレーキャニスタまたはピストルを収容する別のベルトを身につけるのは、珍しいことではない。

[0004]釣り用途と悪天候用ギア用途の両方において、ウェーダまたは雨天用保護衣服は、長い時間、さらには1日中着用される場合がある。狩猟用ウェーダも非常に一般的である。狩猟用ウェーダには、種々の迷彩柄のものがあり、湿地またはツンドラ、またさらには湖(たとえばカモ猟師)でウェーディングする猟師に対応する。これらのシステムの別名は、「胸当て付きウェーダ(Waders With Bibs」である。1つはインターネットの任意の検索エンジンで参照され、そこでは「ウェーダ」という検索用語を入して、入手可能な幅広い種類を見ることができる。釣り用ウェーダの製造業者には、Cabela’s(登録商標)、Orvis(登録商標)、Simms(登録商標)、Redball(登録商標)、Hodgman(登録商標)、および他の多くの製造業者が含まれる。ウェーダは、単純なウェーダである場合もあり、雨天用保護スーツである場合もある。ズボンまたはチェストハイウェーダは、ゴムでできていても、Gore−tex(登録商標)などの、最新の高度な技術の通気性の布でできていてもよい。

[0005]排尿のためにウェーダおよびこの機器のすべてを脱ぐのは、実に煩わしいことである。それは不便であるだけではなく、激しい暴風雨の中では、その過程で非常に濡れる可能性がある。アラスカでフライフィッシングをする人にとって、フライフィッシングベストおよびジャケットを脱ぎ、下に下ろすことは、しばしばそれを川のぬかるんだ土手、またはそれより酷い場所に置くことになる。さらに、すべてのギアを脱ぐことにより、野生生物から自身を守る必要がそれと同時に発生した場合、釣り人または猟師は、一時的に、銃器または熊よけスプレーに手が届かなくなる可能性がある。この不運な状況がたとえ決して起こらなくても、毎回ギアを取り外す必要があり、自身をより危険な状況に置くことは、依然として釣り人または猟師を非常に不安にさせるものである。

[0006]脱水症状は、フライフィッシングをする人または猟師に起きる可能性がある、別の重要な課題である。最新の透湿性ウェーダの出現で、今や、ウェーダを着用して何マイルもハイキングすることが可能である。2012年の7月と8月に、本特許出願の発明者は、アラスカ南東部の川および小川で広範に釣りをした。排尿するためにギアおよびウェーダのすべてを取り外すことは非常に煩わしいので、ほとんど水を飲まない傾向があることを、発明者は見いだした。脚は痙攣し、脱水症状による他の症状が何度も現れた。これは、単純に身体に有害な状態である。ウェーダを着用している釣り人または猟師が好きなだけ飲み物をとり、それでいてなお迅速かつ効率的に排尿できるようにすることが必要とされている。

[0007]こうした課題および懸念に対処するために、多くの試みが既になされてきたが、それらは失敗しているか、または発明を市場に出すことができていない。Orvis(登録商標)の米国特許第7,770,235号は、テープまたはソニックウェルドを利用して、耐久性があり、軽量かつ快適なウェーダを実現する、表面がナイロンの軽量の積層材料から構成される典型的な最新式の釣り用ウェーダを説明する。‘235の特許は、排尿を容易にするための備えは有しない。しかし、ゴムの衣類またはウェーダの複数の特許が、排尿用の機能を開示する。たとえば、Plattに与えられた米国特許第291,854号は、水が入るのを防止するための折り目を有する、ウェーダの前面のストラップのついた開口を示す。当然、これは本発明と比較して非常に粗雑で煩雑な手法である。

[0008]米国特許第2,385,816号は、防水性封止クロージャジッパを示し、これはやはり使用するのが非常に困難かつ煩雑であり、たとえば川または湖において、長期の含浸中には、完全に防水性ではない。

[0009]米国特許第2,570,019号は、排尿を容易にするための、引き紐を備える突起部を示す。これには、複数の明らかな弱点がある。これは、審美的に許容できないだけではなく、非常に汚くなる傾向もあるはずである。

[0010]米国特許第2,746,113号は、さらに別のタイプの防水性ジッパを示し、これは、長期の含浸中には、やはり完全に防水性ではない。 [0011]米国特許第2,853,758号は、布を堅く巻き、次いでそれを締め付けて、防水性の封止を試みる方法を示す。これは、その上を紐で締める構造も有する。当然、これらすべては非常に煩雑であり、おそらく単に衣服を脱ぐよりも非効率なはずである。

[0012]米国特許第4,274,159号は、巻上げ部および防水性ジッパを有する管の一タイプを示す。これは、審美的に許容できず、汚く、煩雑でもある。 [0013]米国特許第4,601,085号は、耐水性の摺動留め具を示し、これは、実際に使用するのが非常に煩雑で困難に思われる。

[0014]米国特許第4,888,859号も、水密の摺動留め具を示し、これは、長期の含浸中には完全に防水性でないように思われる。 [0015]米国特許第5,210,879号は、釣り人が衣服を下ろす必要なしに排尿するのを可能にする開閉手段が装備されるウェーダを示す。しかし、この開口は、管状部材の形をとっており、これは、水の侵入を防ぐために、巻かれ、次いでVelcro(登録商標)を使って閉じられなければならない。やはり、これは審美的に満足できるものではなく、汚く、これが実際に水密封止部を形成することになるのかどうか、疑わしくもある。

[0016]米国特許第5,444,898号は、別のタイプの耐水性閉止具を示し、これは、摺動ファスナ組立体、および防水性の布と一体化された1対のストリンガテープを含む。野外では、これは使用するのが困難であり、再び閉じて戻すのは非常に困難であるはずである。

[0017]米国特許第6,105,214号は、縁部に沿って配置される把持要素を有する耐水性の摺動留め具を示す。やはり、これは使用するのが非常に困難であり、長期の含浸中には品質が疑わしく思われる。

[0018]米国特許第6,223,349号は、ウォータースポーツスーツのスリット開口用の閉止具装置を示す。これは、全体が含浸している間、防水性でもよく、防水性でなくてもよい、ジッパ閉止具の一タイプである。いずれにしても、これは野外で使用するのが困難であり、チェストウェーダ向けには非実用的なはずである。大半のウェーダは、ウエスト区域のずっと上まで届く。‘349の特許の図5に示される図面は、実に非現実的である。言い換えれば、1着のリーバイス(Levis)と類似した衣服の上部で、ジッパを開くことはできない。これは、ウェーダは、通常は胸部まで伸びており、そこにはフライフィッシングボックスなどを保持するための1つまたは複数のポケットがある場合があるからである。これは、従来の様式では、実際には上部でジッパを開く方法がないという点で、あらゆるジッパ手法において極めて重要な問題である。これは、衣服が、鼠径部区域のかなり上まで届くためである。胸部から鼠径部に至るまで衣服全体をジッパ操作することは、次いで急速に極めて非実用的になるポケット、安全ベルトおよびサスペンダを必要とする。

[0019]米国特許第6,317,893号は、安全ベルト24およびサスペンダ14を有する、従来技術のウェーダのよい実例である。この特定の発明は、排尿用の備えは有しないが、ウェーダを取り外し、それを引き下ろすことの困難さを示す。ウェーダを着用している人が川または湖に滑り込んだ場合、ウェーダの脚部は非常に急速に水で満たされることになり、その水がシステムに即座に多くの重量をかけ、生命を脅かす場合があるので、ウェーダ安全ベルト24は極めて重要である。したがって、1つまたは複数のウェーダベルト24またはウェーダベルト18が着用されて、このようにシステムに水が入ることを防止する。たとえ水が生命を脅かすものではなくても、水は間違いなく肌着を濡らすことになり、着用者は非常に濡れ、その日の残りを惨めに過ごすことになる。

[0020]米国特許第6,363,531号および特許第6,438,757号は、防水性ジッパの種類を示す。‘757の特許は、上部にフラップエンクロージャを備えるようになされるジッパを示し、その結果、ジッパはチェスト区域までずっとジッパ操作される必要がないことになる。しかし、結果として起こる次の問題は、好都合に排尿できるのに十分な開口という点では、非常に細いスリットになるということである。

[0021]米国特許第6,389,598号は、封止可能でアクセス可能なウェーダシステムを示す。この特定の発明は、開口を形成するウェーダ材料を作り出すことを試みている。取外し可能に個別で独立した閉止具要素は、ウェーダから着脱可能である。これは、閉止具要素が、排尿中、地面に置かれるか、または使用者の片手で保持されなければならないという点で、問題を生み出す。これは不格好で、使用する際、操作が困難である可能性がある。閉止具要素が地面に置かれる場合、閉止具要素が汚れ、次いで再び取り付けられるとき、後で水密封止部と干渉する可能性がある。閉止具要素を、排尿プロセスの妨げにならない場所でウェーダに取り付けるための備えは存在しない。さらに、この特定の発明は、ウェーダ材料が、水密ハッチを形成するために使用するのに適した材料ではないとき、このような構造がどのように製造されることになるかを開示または教示していない。ウェーダ材料は、実質的に剛性ではないので、実質的に可撓性、柔軟かつゆったりとしており、その形状を維持しない。その構造は、製造も、現実に機能することもできないので、この特許の開示は、当業者が、実際にこの発明を実施できるようにしていない。

[0022]したがって、容易にめくって開くことができ、着用者が他の衣服、ベルトまたは装備品のいずれも取り外すことなく排尿するのを可能にする便利なアクセスハッチを、ウェーダまたは同等の衣服に提供することが求められている。従来技術のいずれも、素早く開くことができる蝶番付きの蓋部を有する封止エンクロージャ区域を示していない。本発明は、蝶番付きのアクセスカバーを提供し、これは円でも、楕円でも、閉じられるとき信頼性が高い防水性封止部を提供する多くの形状でもよい。これには、非常に簡単に開くことができるように、簡易解除スナップが提供される。開口は、肌着に好都合にアクセスし、排尿できるのに十分な大きさであり、システム全体は、排尿中に汚くなる場合がある管またはトンネルを備えない。さらに、アクセスカバーには、プロセス中、邪魔にならないよう上げておくことができるように、便利なアタッチメント機構が提供される。アクセスカバーは、定位置に戻してはめることにより容易に閉じられ、ウェーダまたは衣服の防水性封止部を再び形成する。本発明は、上で論じられた要求を満たし、かつ関連する他の利点をもたらす。

[0023]本発明の例示的な実施形態は、体液を排出するための封止可能な開口を含む防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、第1の脚部および第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、枠部が、1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、枠部と枢動可能に、または可動に接続されて1着のズボンおよび/またはウェーダの外側に設けられ、枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、枠部と蓋部の間に設けられて、蓋部が閉位置にあるとき、枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部と、裏当てアパーチャを形成する剛性の裏当てであって、鼠径部分において、裏当ての第1の面と枠部の裏側面が、それらの間に1着のズボンおよび/またはウェーダの防水性の材料を捕捉する、剛性の裏当てと、枠部の裏側面と1着のズボンおよび/またはウェーダの防水性の材料との間、かつ/または裏当ての第1の面と1着のズボンおよび/またはウェーダの防水性の材料との間に配置される少なくとも1つの接着結合剤とを備え、裏当てアパーチャと枠部アパーチャが、実質的に整列し、裏当てアパーチャの面積が、枠部アパーチャと比べて等しい、またはそれより大きい、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダを含む。

[0024]他の実施形態では、裏当てアパーチャのアパーチャサイズは、少なくとも枠部アパーチャと同じ大きさでもよい。 [0025]他の実施形態では、裏当ては、裏当てアパーチャの内周部に沿って隆起縁部を備えてもよく、隆起縁部は、枠部アパーチャの第2の内周部に沿って枠部の第2の隆起縁部に形成される周縁アンダーカットの中に配置される。

[0026]他の実施形態では、蓋部は、蓋部が閉位置にあるとき枠部に向かって延在する第3の隆起縁部を備えてもよく、蓋部が閉位置にあるとき、蓋部の第3の隆起縁部は、枠部の第2の隆起縁部に整列し、封止部の少なくとも一部をそれらの間で互いに捕捉する。

[0027]他の実施形態では、枠部の裏側面および/または裏当ての第1の面は、平滑でない面を備えてもよい。平滑でない面は、一連の溝、一連のチャネルまたは粗面のテクスチャ加工部を備えてもよい。一連の溝、一連のチャネルまたは粗面のテクスチャ加工部が、枠部アパーチャおよび裏当てアパーチャの周りに設けられるとき、一連の溝、一連のチャネルまたは粗面のテクスチャ加工部は、枠部の裏側面および裏当ての第1の面の輪郭に従ってもよい。

[0028]他の実施形態は、枠部に連結され、蓋部を閉位置に保持するように構成される手動で解除可能な係止部を含んでもよい。 [0029]他の実施形態は、蓋部または枠部のいずれかに接続され、蓋部と枠部を互いに固定するように構成される、圧縮係止部を含んでもよい。

[0030]他の実施形態は、枠部または1着のズボンおよび/もしくはウェーダに接続され、蓋部を開位置に保持するように構成される一時的アタッチメント機構を含んでもよく、一時的アタッチメント機構は、磁石、面ファスナまたは係止部を備える。

[0031]他の実施形態は、1着のズボンおよび/またはウェーダに接続されて枠部および蓋部を覆う美的フラップを含んでもよい。 [0032]他の実施形態では、防水性の1着のズボンは、1足の防水性または耐水性のブーツまたは靴を覆って滑動するように構成されてもよい。

[0033]他の実施形態では、防水性の1着のウェーダは、第1の脚部および第2の脚部に恒久的または取外し可能にそれぞれ接続される第1の足部またはブーツ部および第2の足部またはブーツ部を含んでもよい。

[0034]他の実施形態は、枠部と蓋部の間に連結されるばねを含んでもよく、ばねは、蓋部を開位置に付勢する。 [0035]他の実施形態では、枠部アパーチャと裏当てアパーチャの各々が、大きい方の円が少なくとも部分的に、小さい方の円と重なる形状を備えてもよく、大きい方の円は、アパーチャの上部に配置され、小さい方の円は、アパーチャの下部に配置される。

[0036]本発明の別の例示的な実施形態は、体液を排出するための封止可能な開口を含む防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、第1の脚部および第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、枠部が、1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、枠部と枢動可能に、または可動に接続され、枠部の前側で枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、枠部と蓋部の間に設けられて、蓋部が閉位置にあるとき、枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部とを備え、枠部アパーチャが、大きい方の円弧が少なくとも部分的に、小さい方の円弧と重なる形状を備え、大きい方の円弧が、枠部アパーチャの上部に設けられ、小さい方の円弧が、枠部アパーチャの下部に設けられる、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダを含む。

[0037]本発明の別の例示的な実施形態は、体液を排出するための封止可能な開口を含む防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、第1の脚部および第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、枠部が、1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、枠部と枢動可能に、または可動に接続され、枠部の前側で枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、枠部と蓋部の間に設けられて、蓋部が閉位置にあるとき、枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部と、裏当てアパーチャを形成する剛性の裏当てであって、鼠径部分において、裏当ての第1の面と枠部の裏側面が、それらの間に1着のズボンおよび/またはウェーダの防水性の材料を捕捉する、剛性の裏当てと、枠部の裏側面と1着のズボンおよび/またはウェーダの防水性の材料との間、かつ/または裏当ての第1の面と1着のズボンおよび/またはウェーダの防水性の材料との間に配置される、少なくとも1つの接着結合剤とを備え、裏当てアパーチャと枠部アパーチャが、実質的に整列し、枠部の裏側面および/または裏当ての第1の面が、平滑でない面を備える、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダを含む。平滑でない面は、一連の溝、一連のチャネルまたは粗面のテクスチャ加工部を備えてもよい。

[0038]本発明の別の例示的な実施形態は、体液を排出するための封止可能な開口を含む防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダであって、第1の脚部および第2の脚部を備える1着のズボンおよび/またはウェーダであって、第1の脚部および第2の脚部が、実質的に着用者のウエスト、またはウエストと首の間で終端する胴部に接続され、1着のズボンおよび/またはウェーダが、実質的に防水性の材料を備える、1着のズボンおよび/またはウェーダと、1着のズボンおよび/またはウェーダの鼠径部分に設けられ、1着のズボンおよび/またはウェーダに対して防水的に封止される剛性の枠部であって、剛性の枠部が、1着のズボンおよび/またはウェーダの外側を1着のズボンおよび/またはウェーダの内側から隔てる枠部アパーチャを形成する、剛性の枠部と、枠部と枢動可能に、または可動に接続され、枠部の前側で枠部アパーチャと係合するように構成される、剛性の蓋部と、枠部と蓋部の間に設けられて、蓋部が閉位置にあるとき、枠部アパーチャの防水性閉止具を形成する、封止部と、枠部の裏側面と1着のズボンおよび/またはウェーダの防水性の材料との間に配置される接着結合剤とを備え、枠部の裏側面が、平滑でない面を備える、防水性の1着のズボンおよび/またはウェーダを含む。平滑でない面は、一連の溝、一連のチャネルまたは粗面のテクスチャ加工部を備えてもよい。

[0039]一例として本発明の原理を図示する添付図面と併せて解釈されるとき、本発明の他の特徴および利点は、以下のより詳細な説明から明らかになろう。 [0040]添付図面は、本発明を図示する。

[0041]従来技術のウェーダの斜視図である。

[0042]本発明を具体化する例示的な排出ハッチを備えるウェーダの斜視図である。

[0043]図2の排出ハッチを拡大して示す斜視図である。

[0044]ここで、開位置にある排出ハッチを示す、図3と同様の図である。

[0045]ここで、ウェーダの下のジッパ付きのズボンを示す、図4と同様の図である。

[0046]線6−6に沿って取られた図3の構造体の横断面図である。

[0047]線7−7に沿って取られた図4の構造体の横断面図である。

[0048]ここで、ばね機構を示す、図7から取られた部分7A−7Aと同様の構造体の拡大図である。

[0049]ここで、開位置にあるカム機構を示す、図7から取られた部分7B−7Bと同様の構造体の拡大図である。

[0050]ここで、閉位置にあるカム機構を示す、図7から取られた部分7C−7Cと同様の構造の拡大図である。

[0051]ここで、カム機構の新たな実施形態を示す、図7から取られた部分7D−Dと同様の構造の拡大図である。

[0052]ここで、カム機構の別の新たな実施形態を示す、図7から取られた部分7E−Eと同様の構造の拡大図である。

[0053]線8−8に沿って取られた、図6の構造体を拡大して示す図である。

[0054]ここで蓋部がわずかに開かれた、図8と同様の図である。

[0055]線10−10に沿って取られた、図7の構造体を拡大して示す図である。

[0056]ここで別の実施形態を示す、線10−10に沿って取られた図7の構造体を拡大して示す図である。

[0057]ここでさらに別の実施形態を示す、線10−10に沿って取られた図7の構造体を拡大して示す図である。

[0058]本発明を具体化する、別の例示的な排出ハッチの斜視図である。

[0059]ここで、開位置にある排出ハッチを示す、図13と同様の図である。

[0060]線15−15に沿って取られた図13の構造体の横断面図である。

[0061]線16−16に沿って取られた図14の構造体の横断面図である。

[0062]線17−17に沿って取られた、図15の構造体を拡大して示す図である。

[0063]ここで代替の封止装置を示す、図17と同様の図である。

[0064]ここで、下向きに開いている蓋部を示す、例示的な排出ハッチのさらに別の実施形態の斜視図である。

[0065]本発明を具体化する別の例示的な排出ハッチの横断面図である。

[0066]本発明を具体化する別の例示的な排出ハッチの横断面図である。

[0067]本発明を具体化する別の例示的な排出ハッチの横断面図である。

[0068]排出ハッチの任意の例示的な実施形態のための、審美的カバーの斜視図である。

[0069]ここで、排出ハッチが隠されていることを示す、図23と同様の図である。

[0070]排出ハッチ改造キットの例示的な実施形態の斜視図である。

[0071]切抜きテンプレートおよびカッティングボードの斜視図である。

[0072]カッティングボードを後ろに置いて、ウェーダに沿って切られる、図26の切抜きテンプレートの斜視図である。

[0073]図25の排出ハッチをウェーダに結合する、例示的な実施形態を示す斜視図である。

[0074]排出ハッチ改造キットの別の例示的な実施形態の斜視図である。

[0075]カッティングボードを後ろに置いて、ウェーダに沿って切られる、図29の切抜きテンプレートの斜視図である。

[0076]ウェーダに固定され、封止される、図29の構造体の分解斜視図である。

[0077]完成した図31の組立体の斜視図である。

[0078]留めが完了する直前の、線33−33に沿って取られた図32の構造体の横断面図である。

[0079]ここで、完成した水密な組立体を示す、図33と同様の横断面図である。

[0080]排出ハッチの別の例示的な実施形態の斜視図である。

[0081]排出ハッチの別の例示的な実施形態の断面図である。

[0082]ここで、サスペンダを有するチェストハイズボンを備える、排出ハッチの別の実施形態の斜視図である。

[0083]ここで、サスペンダを有するウエストハイズボンを備える、排出ハッチの別の実施形態の斜視図である。

[0084]ここで、着脱可能ブーティを有するチェストハイズボンを備える、排出ハッチの別の実施形態の斜視図である。

[0085]ここで、着脱可能ブーティを有するウエストハイズボンを備える、排出ハッチの別の実施形態の斜視図である。

[0086]ここで、一体化された全天候用ブーツを有するチェストハイズボンを備える、排出ハッチの別の実施形態の斜視図である。

[0087]ここで、一体化された全天候用ブーツを有するウエストハイズボンを備える、排出ハッチの別の実施形態の斜視図である。

[0088]本発明の排出ハッチおよび鼠径部保護具の、別の例示的な実施形態の斜視図である。

[0089]図43の構造体の拡大斜視図である。

[0090]図44の構造体の基部の斜視図である。

[0091]図44の構造体の側面図である。

[0092]図46の構造体の分解側面図である。

[0093]本発明のアパーチャの例示的な実施形態の正面図である。

[0094]本発明のアパーチャの別の例示的な実施形態の正面図である。

[0095]本発明のアパーチャの別の例示的な実施形態の正面図である。

[0096]ここで、左側および右側の拡張部を含む例示的な基部の別の実施形態を示す、図45と同様の図である。

[0097]どんぐり状の形状をもつ、本発明のアパーチャの別の例示的な実施形態の正面図である。

[0098]本発明と共に使用され得る、女性の排尿補助具である。

[0099]ここで、胸壁部(castellation)状の特徴部に捕捉されるウェーダ材料を示す、図44の線54−54で全体を取られた分解断面図である。

[0100]ここで、ウェーダ材料によりよく結合するために、タブ状の拡張部を備える、枠部の別の例示的な実施形態の斜視図である。

[0101]ここで、タブ状の拡張部と、厚みが薄くなった屈曲部において、タブ状の拡張部がどのように枢動し得るかとを示す、図55の線56−56で全体を取られた分解断面図である。

[0102]ここで、ウェーダ材料によりよく結合するために可撓性の連続的な拡張部を備える、枠部の別の例示的な実施形態の斜視図である。

[0103]ここで、可撓性の連続的な拡張部と、可撓性の連続的な拡張部が、どのように枠部に結合され得るかとを示す、図55の線58−58で全体を取られた分解断面図である。

[0104]ここで、成形を容易にするために逆方向に向く係止部を示す、図47と同様の分解側面図である。

[0105]2重封止部を有する、本発明の一実施形態の断面図である。

[0106]単一の封止部を有する、本発明の別の実施形態の断面図である。

[0107]尿排出ハッチ組立体のさらなる発展形態の斜視図である。

[0108]ここでは逆の方向からの、図62の構造体の斜視図である。

[0109]図62および図63の構造体と共に使用され得る、封止区域の例示的な実施形態の断面図である。

[0110]ここで、封止区域の別の例示的な実施形態を示す、図64と同様の断面図である。

[0111]ここで、封止区域のさらに別の例示的な実施形態を示す、図64および図64と同様の断面図である。

[0112]図66の構造体の分解図である。

[0113]改良型の結合技法を示す、図66の構造体から取られた拡大断面図である。

[0114]図68と非常に類似しているが、ここで、粗面が、枠部の周縁部に沿って走る一連の三形の形状の切抜きまたはチャネルとして形成される、拡大断面図である。

[0115]ここで、裏当てプレートがなくされているので、粗面を備える単一の枠部のみを有する別の実施形態を示す、図68および図69と同様の拡大断面図である。

[0116]ここで、アパーチャの輪郭に従う接着面を示す、裏当てプレートの斜視図である。

[0117]ここで、結合強度を高めるために非透湿性ウェーダ材料に形成されるチャネルおよび分解図を示す、図68および図70と同様の断面図である。

[0118]図62および図63のアパーチャを幾何学的に示した図である。




[0119]図1は、従来技術のチェストウェーダ100を示す。これらは、従来技術の雨天用ギアと同等でもある。チェストウェーダ100は、ゴム、Gortex(登録商標)などの種々の透湿性の膜、ネオプレン、または任意の他の布でできていてもよい。ウェーディング用途では、通常は安全ベルト102が着用される。これは、たとえば川の中の深みに滑り込んだ場合、ウェーダの下部に急に水が入ってくることを防止する、堅く、またはぴったりとフィットするベルトである。サスペンダ104は、肩に掛けて着用され、ウェーダを定位置に保つ。


[0120]図1を再び参照すると、ウェーダは、実際は同様の系統の衣服全体を含んでもよい。本明細書で定義される「ウェーダ」という用語は、チェストハイウェーダ、ウエストハイウェーダ、悪天候用または雨天用スーツ、保護スーツ、アイスレスキュースーツ、サバイバルスーツ、およびウォーターレスキュードライスーツを含むものとする。「ウェーダ」という用語は、ウエットスーツであろうとドライスーツであろうと、任意のタイプのスキューバダイビング用ギアにも拡張可能である。本明細書において使用される「ウェーダ」という用語は、最も広い意味では、任意のタイプの防水性の衣類を指すものとする。一実施形態では、「ウェーダ」は、足部106がウェーダのズボンに対して封止されているのではなく、実際は別個のブーツであり、衣服100はブーツを覆うように滑り下ろされ、それによって水がブーツに入ることを防ぐ、雨天用ギアである場合がある。同様に、雨天用ジャケットが、組込み式のフードまたは帽子と共に、ウェーダの上に着用される(図示せず)ことになる。これらのタイプの高耐久性の海用雨天ギアシステムは、カニ漁師または他の漁師が極端な天候条件の中で海に出る、たとえば太平洋岸北西部全域で着用される。船員などの航海士(ocean passage maker)も、同様の悪天候用ギア、具体的には保護スーツを必要とする。


[0121]組込み式の足部106を備えるウェーダ100の用途には、従来の釣り人とフライフィッシングをする人の両方、ならびにカモ猟師および他の多くのタイプの屋外スポーツが含まれる。たとえば、本発明者は、アラスカで広範にウェーダを使用しており、そこではウェーダでだけではなく雨天用タイプのジャケットも着用され、その上(またはその下)にフライフィッシングベストも着用される。さらに、通常は安全ベルト102のやや下に設けられ、銃器、トウガラシスプレー、ナイフ、または同様の物品を収容することができる別のベルト(図示せず)が存在する。本発明者は、たとえばベルトクリップに手持ち式ラジオも身につけていた。


[0122]ハイキングおよびウェーディングをしているとき、適切に水分補給した状態でいることは非常に大切である。図1に示され、説明されたこのようなシステムを着用しているとき、排尿は容易ではないので、これは重要な問題であるということを発明者は見いだした。排尿するためには、まず銃、トウガラシスプレーキャニスタ、およびラジオなどの装備品を収容しているベルトを取り外さなければならない。そのすべてのポケットを備えるフライフィッシングベスト、および雨天用ジャケットも取り外す必要がある。次いで安全ベルト102、次にサスペンダ104を取り外さなければならず、この時点でようやく、排尿行為を行うためにズボンのジッパを下ろす、またはフリースを引き下ろすことができるところまで、ウェーダを下ろす準備ができる。これは、適切に水分補給した状態でいるとき、平均的な成人男性の場合で、この過程が1日に5〜10回繰り返される可能性があることを意味する。大半とは言わないまでも多くの漁師が男性であり、かつ年齢層が高い(すなわち前立腺が肥大している)ということを加味すると、これは、排尿頻度が非常に大きい問題になるということを意味する。


[0123]図2は、図1と非常に類似しているが、示されるように蓋部110を含む、尿排出ハッチ組立体108である本発明を図示する。この尿排出ハッチ108は、後に続く図面に示されるように、多くの形態になることができる。一般に、尿排出ハッチ108は、容易に上げられ得るように、密閉の水密封止部および蝶番116を有する。この場合、尿排出蓋部を便利に定位置に保持する、面ファスナパッチ、スナップ、磁石など112が存在する。本発明は、容易にペニスに手が届き得るように、ジッパの代わりに大きいフラップを備える、フリースなどの適切な肌着と一緒に着用されることが最良である。図19の代替実施形態で示されるように、尿排出蓋部150が下に折れ、ウェーダの開口の下で、単に重力で垂れ下がることも考えられる。尿排出蓋部110の断面直径が、肌着に容易に手が届くのに十分な大きさであることも重要である。これは、女性が、GoGirl(商標)などの素晴らしい排尿装置と共にシステムを使用することも容易にする。GoGirl(商標)は、女性が立ちながら排尿することを可能にする、可撓性で柔らかいゴムのような構造体である。これは、本発明と組み合わせて使用され得る、衛生的、持運び可能、個別かつ再利用可能な装置である。女性にとって、本発明の蓋部110を開き、次いで開いた蓋部110を通じて体液を送り出すようにGoGirl(商標)を挿入することによりGoGirl(商標)などの装置を使用することは、簡単なはずである。


[0124]図3は、図2の部分3−3から取られており、尿排出蓋部110を拡大図で示す。単に親指で押し下げることによって作動される、簡易で便利な解除スナップ114が示される。蓋部110は、基部105に取り付けられるゴムのOリング封止部(ガスケット、圧縮性ワッシャ)などに対して圧縮されるとき、自動的に開き、ゴムのOリング封止部は、自然にばねとして機能し、蓋部をしっかりと着座したままにするが、蓋部を自然に開くようにもする。蝶番116も示されており、これは、この実施形態では尿排出ハッチの上部に示される。


[0125]図4は、図3と同じであるが、基部105から離れた開位置にある排出蓋部110を示す。スナップ114は押し下げられており、その結果、スナップ114はスナップ保持器128から係合解除し、それにより、排出蓋部110全体が、その蝶番組立体116を支点として枢動することが可能になる。排出ハッチを通して、衣服118が示されている。この場合、衣服は、何らかの長い下着またはフリースである。ペニスに便利に手が届くように、任意選択のフラップになった開口120が存在する。同様のタイプの衣服には、このようなフラップを有しないものもあるが、試験中、発明者は、こうした衣服をそのゴムバンドから下げ、さらに容易にペニスに手を伸ばすのは非常に簡単であることを見いだした。Oリングである場合もあるシリコーンゴムまたは同様の可撓性材料の封止部が、124で示される。種々のタイプの封止部は、本発明によって限定されることはないが、後に続く図面において、いくつかの例が与えられる。本開示の全体を通して開示され、示される任意の実施形態に対して、封止部、ガスケットまたは圧縮性ワッシャの種々の形態が適用できることが、当業者には知られていよう。尿排出蓋部110が閉じられるとき、尿排出蓋部110は、スナップ保持器128とスナップ組立体自体との間の定位置でしっかりと留まるまで、その枢動部116を支点として下方に動く。後に続く図面において述べられるように、プラスチック、金属、複合材料、木材、ガラス繊維、積層体、またはこれらの組合せなどの種々の材料が、これらのあらゆる構造体に使用されてもよい。


[0126]図5は、肌着118’がジッパ122を有することを除き、図4と非常に類似している。これは、たとえば単なる1着のジーンズに相当することになる。排出蓋部110が開位置にある場合、ジッパ122を下ろして、排尿のためにペニスに手を届かせるのが非常に容易であろうことが理解され得る。本発明は男性に使用されることを意図されているが、女性が使用する場合もあることも留意される。本発明を使用するのを助けるために、女性によって補助装置が使用されてもよい。たとえば、尿を捕捉して、本発明から出るように通すことを助けるGoGirl(商標)などの衛生漏斗が、女性によって使用されてもよい。


[0127]図6は、図3の部分6−6から取られている。尿排出蓋部110が、スナップ組立体114、132により、閉じて収まっているのが示されている。圧縮封止部126と接触して着座しているのが示される、外周の可撓性、または変形可能な封止部124が存在する。圧縮封止部126に圧入されるとき、封止部がどのように形成されることになるかが見て取られ得る。これは、ウェーダまたは高耐久性の雨天用ウェアにとって極めて重要な水密封止部を形成する。特に、ウェーダのこの区域がほとんどの時間において水中にある場所でウェーダを着用するとき、これは重要である。ウェーダまたは雨天用ギア衣服100と尿排出ハッチ組立体108との間の連結をなす封止ジョイント(換言すれば、接続部)130が示されている。示されることになるように、このジョイントは、熱硬化性接着剤、糊、ラバーボンド、ステッチ、サーマルボンド、溶着、リベット、または防水性かつ強力であろう任意の他のタイプのジョイントでもよい。


[0128]図7は、図4の部分7−7から取られており、開位置にある図6の尿排出ハッチ組立体108を示す。水密の変形可能な封止材料124は、もう圧縮封止部126に押圧されていないので、もうへこんでいないことが理解され得る。また、この実施形態では、尿排出ハンドル132に取り付けられる保持組立体が存在する。示されることになるように、この排出ハッチ保持器112aおよび112bは、種々のデザインで実現され得る。この実施形態において排出ハッチを上に開かせるアイデアは、排尿するために最大限ペニスに手が届きやすくし、かつ重力をうまく利用することであり、その結果、蓋部110または任意のその構成要素に尿をはねかけることがない。


[0129]図7Aは、図7から取られた部分7A−7Aの同様の構造体の拡大図であり、ここで、ばね107を示す。ばね107は、蓋部110を付勢して、蓋部110が開いたままであり、倒れて基部105を閉じることがないようにする。これは、蓋部110が、望まずして基部105を閉じるのを防止する。


[0130]図7Bは、図7から取られた部分7B−7Bの同様の構造体の拡大図であり、ここで、開位置にあるカム機構109、111を示す。カム109は、突起部111と干渉する隆起部を有する。このようにして、蓋部110が開いているとき、蓋部110は開位置に保持される。図7Cは、図7から取られた部分7C−7Cの同様の構造体の拡大図であり、ここで、閉位置にあるカム機構109、111を示す。ここでは、カム109の隆起部は突起部111を通り過ぎており、もう開いた状態で保持されていない。カム109および突起部111は、異なる場所および異なる姿勢で配置されてもよいことが理解されよう。この例は、蓋部110が望まずして基部105を閉じないように蓋部110を開位置に保つために、多種多様な摩擦ジョイントが使用されてもよいことを単に示すものである。


[0131]図8は、図6の部分8−8から取られた拡大図である。尿排出蓋部110の一部、および可撓性封止部124が示されている。可撓性封止保持器は、構造体134aと構造体134bの間に挟まれたものである。封止部124は、排出蓋部110が上下に動かされる間、確実にまたはぴったりと保持されるように圧入される。圧縮封止部組立体126も示されている。閉位置では、変形可能な、または圧縮性の封止部124は、水密封止部を形成するために、圧縮封止部126に対して安定して当接する。


[0132]図9は、図8と非常に類似しており、開くように動かされている過程の尿排出蓋部110を単純に示す。封止材料124は、この時点ではもうへこんでいない、または圧縮されていないことが理解され得る。


[0133]図10は、図7の部分10−10から取られている。これは保持器機構であり、その結果、蓋部が上方位置にあるとき、排尿行為が行われる間、蓋部は支持される。図10の場合、これは互いに逆の極性の磁石であることになり、その結果、蓋部は磁力で定位置に保持される。


[0134]図11は、図7の部分11−11から取られており、雄スナップ組立体および雌スナップ組立体を示す。雌スナップ112aは、ハンドル132に取り付けられ、示されているように、雄スナップ部112bを覆うように押圧される。これら2つを互いにしっかりと保持するための保持器クリップばねが存在する。スナップを外すためには、それがポンと取れるように、単にそれを引っ張る。スナップの雄部および雌部は、いずれの側に使用されてもよい。


[0135]図12は、図7の部分12−12から取られており、図10と非常に類似している。面ファスナ方式のアタッチメントが示されており、これは当業界ではVelcro(登録商標)としても知られている。好ましい一実施形態では、面ファスナアタッチメントシステムのうち、ウェーダ100に取り付けられる部分の方が、直径またはサイズが大きいことになる。これにより、材料が伸びる、またはしわになるとき、寸法位置合せ不良が起きてもよいことになる。


[0136]図13は、尿排出ハッチ組立体108がより三角形の形状を有し、異なるタイプの容器および留め具の機構も有することを除き、図3と非常に類似している。強度のために、好ましい一実施形態では、幅全体にわたる蝶番116が示されている。圧縮係止部136を使用して、蓋部110がOリング封止部140(ガスケット、封止材、圧縮性ワッシャ)に対して圧縮される。Oリング封止部140は、図14においてよりよく示される溝141に嵌め込まれる。図14は、開位置にある図13の尿排出ハッチ108を示す。圧縮係止部136および圧縮係止部保持器138が確認され得る。圧縮係止部は、押し下げられるとき、蓋部110の縁部を、Oリング140に対してしっかりと圧縮し、そのラチェットがOリング140を封止し、水密にする。排尿のための便利なアクセスを実現するために種々の代替の寸法が使用されてもよいことは、当業者には明らかであろう。図10、図11および図12で先に示された任意の保持装置が、図13および図14において示される機構に適合されてもよいことも、当業者には明らかであろう。


[0137]図15は、図13の部分15−15から取られた断面図である。これは閉位置にある蓋部110を示し、圧縮係止部136は定位置に安定して係止され、軸荷重方向と横荷重方向の両方においてOリング140を圧縮している。これにより、非常に密な水密封止部が形成される。部分142は、Oリング用の、非常に剛性の着座組立体であり、これもOリングを安定して定位置に保持する。このようにOリング140が圧縮されている間、Oリング140がどのように嵌められているかを可視化することは、非常に困難である。1つは、図14の部分16−16から取られた図16で参照される。これは開位置にある尿排出蓋部110を示す。尿排出蓋部110が開位置にある場合、ここで、その非圧縮状態にあるOリング140が、はっきりと確認され得る。Oリングが安定して収められる、小さい溝またはスロット144が存在することも確認され得る。Oリングを交換するためには、Oリングの直径を伸ばすことによってOリングを拡張し、次いでこのスロットにOリングを滑り込ませ、このスロットでは、Oリングは、抜けることができない定位置でしっかりと留まる。代替策(図示せず)は、いくらかのシリコーングリスをOリング全体に沿って塗布することであり、これはOリングが水密封止部を形成することに役立つ。


[0138]図17は、図15の部分17−17から取られており、その保持器138に対して安定して嵌められる圧縮係止部136の拡大図を示す。これは、示されているようにしっかりとOリング140(ガスケット、封止材、および圧縮性ワッシャ)を圧縮し、水密封止部を形成する。


[0139]図18は、この場合、蓋部110が嵌められるときにOリングが垂直に圧縮された状態であることを除き、図17と非常に類似している。つまり、蓋部110の縁部は、Oリングをまっすぐ下に押圧し、これによりOリングの形状が円からより楕円に変化する。やはり、これは密な水密封止部を形成する。戻って図15、図16、図17および図18を参照すると、ウェーダまたは雨天用ギア材料と排尿用保持装置108に形成される溝との間に、ジョイント146が存在することも理解され得る。材料100は、圧縮により、糊または接合剤により、熱硬化性接着剤などにより、この溝146にしっかりと保持される。


[0140]図19は、この場合、蝶番116が下方に向かって見えるように反転されていることを除き、図2、図13および図14と非常に類似している。この場合、図10、図11および図12で先に示されたような任意のタイプの保持装置は必要ない。この場合、排尿プロセスが行われる間、蓋部110は垂れ下がり、単に重力によって定位置に保持される。図19に示されるこの組立体の一利点は、その単純さおよびコストの減少である。蓋部を上方位置に保持するための保持装置を提供する必要がないことにより、コストは減少する。これは、肌着を通した、より広々したアクセスを可能にするので、図19に示される構造体にとってのいくつかの幾何学上の利点も存在する。


[0141]図20は、異なるタイプのOリング圧縮組立体(ガスケット、封止材、圧縮性ワッシャ)を示し、図15から図18で先に説明されたものと類似している。図20の場合、ハンドル機構132を引き上げながら、同時に係止機構114を単に下に押す。これにより、蓋部110をその開位置110’に動かすことができる。理解され得るように、この構成では、Oリング140は、直接圧縮される。図20の代替策が図21に示されており、これはOリングが横方向と軸方向の両方で圧縮されることを除き、非常に類似している。


[0142]図22は、蝶番を中心として枢動する、さらに別のタイプの係止部保持器機構148である。親指を位置114にあてがうことにより、蓋部110がその開位置110’に動かされ得るようにこの係止部を回転させるのは容易であることが理解され得る。


[0143]図23は、図2、図19およびその任意の代替策において先に示されたウェーダ排出機構108の代替図である。この場合、尿排出機構108を覆うが、衣服にとってのより良い美観を保つフラップ150が存在する。フラップ150は、ウェーダ自体と同じ材料でもよい。フラップ150は、面ファスナタイプの閉止具によって垂れ下げられてもよい。


[0144]図24は、本発明108を下に示す破線のない、フラップ150を示す図23と同じである。図24を見ることにより、これがより良い美的外観を実現することが理解され得る。


[0145]本発明の尿排出ハッチ組立体108のマーケティングにはいくつかの可能性が存在する。1つは、ウェーダおよび雨天用衣服の元々の製造中に、単に尿排出ハッチを組み付けることであろう。自動化されたサーマルボンドまたは糊付け/接着工程を用いて、尿排出機構108の一部であるフランジ130にウェーダ材料100を接合することができるように、適合性のある材料が使用されることになる。しかし、非常に重要な2次的市場が存在する。非常に高価なウェーダを既に所有しており、そのウェーダを改造して尿排出機構108を付け加えたい人々は多い。


[0146]図25は、2次的市場用組立体として販売され得るキットを示す。キットは、説明書に付属することになるテンプレート152と共に本発明の尿排出ハッチ108を含むことになり、好ましい一実施形態では、これが衣服に配置され得るように、粘着性の接着剤158を含むことになる。次に、テンプレート152を使用してパーマネントインクで線を引いてもよく、テンプレート152をカッティングテンプレートとして使用して、鋭いナイフ154またははさみを利用し、ウェーダ衣服100に適当な開口を切り取ってもよい。切取られることになる場所の内側かつ後ろに配置され得る便利なカッティングボード156が、任意選択で提供されてもよい。表側と裏側を両方とも同時に切取ることは、ウェーダを使えなくすることになるので、この裏当てボード156は非常に重要である。


[0147]図26は、裏当てボードまたはカッティングボード156を、ウェーダの内側の適当な位置、かつテンプレート152のおおよそ中央に配置することを示す。使用されてもよい複数の糊、接着剤またさらにはエポキシ158も示されている。説明書と共にキットに提供される種々の結合剤158が存在することになり、その結果、使用者が有しているのがどのタイプのウェーダで、ウェーダが何のタイプの材料でできており、したがってウェーダが何の種類のシーラントと適合性があることになるのかを、使用者が適切に特定することができる。


[0148]図27は、ウェーダ100の前部に1次開口を作るための、テンプレート152および切取りツール154の使用法を示す。 [0149]図28は、尿排出組立体108が定位置に嵌め込まれる、開口160を示す。理解され得るように、まず適当な接着剤材料158が塗布され、次いで尿排出ハッチが穴160に配置される。これは、示されているように内側から行われても、外側から(図示せず)行われてもよい。


[0150]図29は、図25と非常に類似したキットであり、まったく同じように使用される。圧縮性ゴムまたはネオプレンなどの2つのガスケット162および164が提供される。図25で先に説明されたように、適当な接着剤158と共に、カッティングテンプレート152および裏当てボード156も存在する。接着剤の代わりに、ポップリベットツール166が、適当な数のポップリベット168と共に提供されてもよく、その結果、2つのガスケット162と164の間にウェーダ材料100(図示せず)を文字通り挟み、次いですべてをポップリベットで定位置に留めることができる。ポップリベットは、可撓性である2つのガスケット162と164を圧縮することによって締め付けられるとき、互いにしっかりと押圧することができる。これは、排尿用保持装置108の周囲全体に水密封止部を形成する。ねじや小さいボルトヘッドなどの、任意の他のタイプの留め具が使用されてもよいことは、当業者にとって明らかであろう。


[0151]図30は、図29で先に説明されたテンプレート152および裏当てプレート156の使用法を示す拡大図である。 [0152]図31に示されるように、組立体の種々の構成要素が並べられている。接着剤、シーラントまたは糊158は、構成要素を着座させる前に任意選択で塗布される。ポップリベットガン166が使用されて、それぞれの穴を通してポップリベット168を配置する。図32に示されるように、完成した組立体は、本発明の水密尿排出ハッチを形成する。裏当てプレート170は、ポップリベットを位置決めするために提供される。裏当てプレート170が剛性の材料でできており、かつガスケット162とガスケット164が、水が入ってこられないように均一に圧縮されるのに十分な近さで、ポップリベットの穴またはねじ穴が配置されることが重要である。


[0153]図33は、図32の部分33−33から取られた断面図である。2つのガスケット162および164と共に、またウェーダ材料100の排尿用保持装置のフランジの横断面図と共に、ポップリベット168が示される。好ましい一実施形態では、信頼性が高い封止部を形成するために、1つだけのガスケット162または164が必要とされる。図33は、リベット168aの雄端部が、排尿用保持ブロック172のフランジを通り、封止ガスケット162を通り、ウェーダ材料100の事前に開けられた穴を通り、保持フランジ170の穴に揃えられた2次ガスケット164を通って挿入されることを示す。


[0154]図34は、図33と非常に類似しており、その圧縮状態にあるリベットを示す。理解され得るように、ガスケット162とガスケット164は、ウェーダ材料または雨天用ギア材料100に対してしっかりと圧縮されている。任意選択の実施形態では、接着剤158が各ポップリベットの両端部に付けられて、ポップリベットが水を漏らさないことを確実にすることができる。


[0155]図35は、ピン174と係合するようになされている、先細りになる係合スロット176を有するツイストキャップ蓋部110を備える、本発明の代替形態である。キャップがねじられるとき、キャップはガスケット座面126に対して圧縮される。ツイストハウジング110の内側に、ガスケットが存在する(図示せず)。ツイストキャップ110が締められるとき、ガスケット(図示せず)は、水密封止に作用するために、ガスケット座面126に対して圧縮される。キャップ110がなくなるのを防止する、任意の適した材料からできていてもよい任意選択のつなぎ紐178が存在する。追加的に、つなぎ紐178は、ウェーダの側部に取り付けられてもよく、その結果、蓋部110が開けられるとき、排尿中、蓋部110が邪魔にならないことになる。別法として、つなぎ紐178は弾性の材料で作られてもよく、その結果、蓋部110は、開かれるとき、アパーチャからさらに離れたところに引き込まれる。図35を再び参照すると、この設計は、使用するのが非常に手っ取り早く、簡単であるという点において、複数の利点を提供するということが理解され得る。ピン174を係合させ、ガスケット構造体を適切に着座させるために必要とされるのは、キャップ蓋部110をわずかに回転させることだけである。


[0156]図36は、別のタイプの丸キャップ110であるが、この場合、丸キャップ110は、Oリング座面126の雄ねじ182と係合するようになされている雌ねじ180を有する。キャップ110が堅くねじ込まれるとき、Oリング124(ガスケット、封止材、圧縮性ワッシャ)は、水密封止に作用するOリング座面126に対して圧縮される。図35で先に述べられたのと同じ目的で示される、任意選択のつなぎ紐178がやはり存在する。つなぎ紐178は、キャップ110の中心に回転可能に取り付けられ、その結果、キャップ110が定位置にねじ込まれるとき、つなぎ紐178がもつれることがない。


[0157]図37は、図2と非常に類似しており、先に述べられた尿排出ハッチ108を示す。この場合、これは水中で機能できるウェーダではなく、悪天候用ギアまたは雨天用ズボン100’であり、ハイトップブーツ103を覆うようになされている。より丈の低いブーツが使用されてもよいが、好ましい一実施形態ではハイトップブーツ103が使用され、その結果、ことによると強い風でデッキ中に波がはねている、極端に湿った環境において、着用者は、ブーツ上部から水が入り、着用者の靴下に入り込むのを防ぐことになる。ブーツ103には、種々のサイズおよび形状、ならびにソールのタイプがある。アラスカの海域で使用される一般的なブーツは、Bogs Company(登録商標)によって製造されるBogs Bootである。アラスカで一般に使用される他のブーツは、Baxter Company(登録商標)によって製造されるTuffy Bootとして知られている。別のブーツは、TheTUFまたはXTRATUF(登録商標)ブーツとして知られている。ブーツスタイルのこれらのあらゆるタイプは、職漁師によって広く使用されている。図37では、多くのサバイバルスーツおよび船乗りの航海スーツが、ブーツ103を覆う、同様のズボンを有する。これらには、Helly Hansen(登録商標)、Musto(登録商標)、Henri(登録商標)、Lloyd(登録商標)、West Marine(登録商標)、Grundens(登録商標)およびGill(登録商標)によって製造されるスーツが含まれる。図37では、防水性ズボンは、ベルト102の上の、ウエスト区域のずっと上まで届き、サスペンダ104を含むことが理解され得る。


[0158]図38は、この場合、ズボン100”が、通常はベルト102を有するウエストで終端し、サスペンダ104を含むことができることを除き、図37と非常に類似している。この場合、ジャケット(図示せず)は、雨が、ウエストに入り込んで肌着を湿らせるのではなく、流れ落ちることになるように、ウエストのずっと下まで届くことになる。図37と図38の両方において、ブーツ103は、ズボン100’または100”に、いかなる様式でも取り付けられ、封止され、溶着されていないことは重要である。言い換えれば、耐水性は、ブーツ103を覆うようにズボンが重なることによって実現される。図37および図38に示される、ブーツにズボンが重なる構成には、ブーツを覆うようにズボンを着脱しやすくする脚部ジッパ、またはズボンの下部がブーツの周りに堅く引き付けられることを可能にするVelcro閉止ストラップがしばしば付属する。たとえば、船のデッキにいる場合、波がはねてズボンの中に入り込み、ブーツの上から入らないように、海の波が通り抜けるので、これは重要である。この種類の閉止機能は、ハイキング中、たとえば一時的に水たまりまたはぬかるんだ穴に踏み込んだ場合にも役に立つ。


[0159]図39および図40は、この場合、ズボン100’または100”に付けられ、封止され得る着脱可能ブーティ106’およびブーティ106”が存在することを除き、図37および図38と非常に類似している。この場合、ブーティがズボンと接合された後、次いで、ウェーディングブーツ(図示せず)としても知られているオーバーブーツを履くことになる。通常は、これらのブーツは紐で締められるか、またはVelcroによって閉じられ、好ましい一実施形態では、ブーティ106’/106”は、ネオプレンなどの絶縁材料からできているはずである。しかし、106’/106”の材料は、ゴム、Gortex(登録商標)などの透湿性の布を含む、任意の防水性の材料でもよいことが理解されよう。ブーティ106’またはブーティ106”は、ブーツがズボン100’およびズボン100”に一体化され、封止され得るように、ヒールおよびソール、ならびに種々のタイプのトレッドを含んでもよいことも理解されよう。


[0160]図41および図42は、この場合、ブーツ103が位置113で封止されており、チェストウェーダ100’またはズボン100”と一体の部分になることを除き、図37および図38と非常に類似している。ブーツ103は、多種多様な材料でできていてもよく、多種多様な様々なソールタイプを有してもよい。通常は、ブーツ103は、ウェーダあるいは胸当て100’またはズボン100”の材料に、位置113でシームシール、糊付け、結合または溶着される。フルチェストの高さのズボンまたはウェーダに関して先に示されたように、図38、図40および図42で説明されたズボン100”は、サスペンダ104とも一体化されてもよいことが理解されよう。


[0161]先に説明されたように、発明者は、アラスカのインサイドパッセージ全域にわたり、船に乗り、悪天候用ギアを着用し、川でウェーディングする広範な経験を有する。図37から図42で示された極めて重要な安全ギアの1つは、ベルト102である。川でウェーディングをしていて滑って落ちた場合、チェスト全体の高さのウェーダまたはズボンは、非常に危険な重量である数百ポンドの重みでその人にのしかかる水により、即座にいっぱいになることになる。ベルト102は、水がウェーダを満たし、このような危険な状態を作り出すことを防止する。


[0162]図43は、尿排出ハッチ108が、複数の重要な新しい機能を加えるように大幅に再設計されていること以外は、図2と非常に類似している。2015年の夏、発明者は再び、アラスカのインサイドパッセージで数週間、船に乗り、川で釣りをして過ごした。この初期の製品試験の経験からいくつかの事柄が分かり、つまり、図2およびその他の前の図すべてにおいて示された元々の設計物は、便利な排尿のための十分なアクセスを実現しないということである。発明者は、ウェーダまたは雨天用スーツ100の下に複数の肌着を試した。これらの肌着には、リーバイスおよび種々のスウェット、サーマルパンツなどが含まれる。一般に、発明者は、股部へアクセスできる覆い(crotch access overlay)を有するフリース肌着を着用することが、最も簡単なアクセスに役立つことを見いだした。しかし、たとえばウェーダが取り外された場合、公共の場所で、たとえばその後買い物に出かけることができるなど、リーバイス、カーキ、または適した肌着を身につけることが望まれる他の多くの状況も存在する。したがって、実際の経験および試験を通して、発明者は、下にあるベルトによりうまくアクセスできる完全に再設計された尿排出ハッチ200が重要であり、または下にあるボタンおよびジッパ、またさらには引き紐によりうまくアクセスできることが所望されていると結論づけた。たとえば、多数の様々なウェーディングの機会において、発明者は、引き紐を有するスウェットズボンを着用し、これらは鼠径部へのアクセスフラップを有していなかった。したがって、引き紐をほどき、スウェット(絶縁の衣服)を下げて、陰部に手を届かせることが必要であった。再設計された排尿用アクセスハッチ200は、後に続く図面において、より詳細に説明されることになる。


[0163]2015年の夏にアラスカで、発明者は、滞在した港において、複数の職漁師と話しもした。港に入るとき、VHFラジオで港長と話をし、次いで港長が船を停泊位置(slip)に割り当てることは非常に一般的である。したがって、何度も、発明者は商業用の漁船のすぐ隣につながれて、彼らの作業、および乗組員がどのようにデッキで働くかを観察することができた。発明者は、荷を下ろし、再び積み込み、ネットを結び直し、カニ籠を積み重ねて取り扱うところなどを観察した。発明者は、尿排出ハッチは、本明細書で説明されるすべての理由で非常に便利であるだけではなく、適切に設計されれば、非常に重要な股部または鼠径部保護機能も提供することができることを認識するに至った。したがって、再設計された尿排出ハッチ200は、睾丸とペニス両方の保護を実現するようにもなされている。


[0164]発明者が観察したあらゆるタイプの漁船には、カニ漁船からトロール船、刺網漁船(netter)、商業用のトロール船まですべて、多くの機器および多くの可動部を有する非常に危険なデッキがある。発明者は、単に穏やかな港で横につながれているだけで、これらの環境がいかに危険かということに愕然とした。その重量のあるあらゆる機器を海上の、揺れる船上で、または嵐の中で扱うことは、危険度をさらに増す。これにより、発明者は、オンラインでのいくつかの医学的調査を実施し、いくつかの興味深い事実を見いだした。男性は皆、睾丸をわずかに打つことですら実に痛いことを知っているが、発明者は、いくつかの調査を実施するまで、睾丸を強打することは、痛みで人の意識を完全に失わせる場合があり、睾丸への傷害によって生じる循環上の問題から死亡することさえ考えられるということを、完全に理解していなかった。さらに、発明者は、時が経つにつれて必ず自己回復することになる骨や肝臓などの体内のいくつかの器官とは異なり、睾丸は、一度損傷すると、完全にそれ自体を回復させることができないということを知った。睾丸はずっと弱く、小さい傷ですら、片方または両方の睾丸を失うことを含む一生の問題になる可能性がある。したがって、我々は、尿排出ハッチは、排尿の際に便利な良いアイデアであるだけでなく、特に商業上の環境において、股部を保護するために不可欠なものでもあるということを認識するに至った。発明者による開発を通して、尿排出ハッチ200によって提供される股保護部は、睾丸の保護を実現するために、適切に配置されなければならないことが分かった。雨天用ギアおよび釣り用ウェーダは、しばしばゆるくフィットする。したがって、股部保護具を、腹にフィットして自然に位置が決まるように、独自の形状およびサイズにすることが、非常に重要になる。前の実施形態の議論と同じように、尿排出−股部保護具200は、使用者が完全に脱衣する、または作業区域を離れる必要なしに、迅速かつ効率的に排尿して、かなりの時間を節約する。たとえば、船のデッキで働く使用者は、海に直接簡単に排尿し、それによって、手洗いを使用するためにデッキの下に降りるのに通常必要とされる、かなりのダウンタイムを節約することができる。


[0165]図44は、図43で先に示された尿排出−股部保護具200の拡大図である。これは拡大された平坦な区域202を有し、平坦な区域202は、腹部のすぐ下の区域に自然に合うことになるのが理解され得る。蝶番212aおよび蝶番212bの上部は、通常はベルトの線、ボタンの線、バックルの線の上(またスウェットズボンなどの場合は、引き紐の線の上)にくることになる。尿排出ハッチは、サイズが著しく拡大されているだけでなく、カップ形状部216を含めて、その形状が非常に重要である。カップ形状部216は、複数の目的にかなっており、それはつまり、性器を覆うように快適にフィットするのに十分な空間を提供し、かつ様々なタイプの肌着からペニスに手を届かせるのに十分な空間も提供することである。破線217は、通常のカップが一般にどこで止まることになるかを示す。湾曲したドーム構造体216は、望ましくは、より平坦な形と比べて頑丈であり、衝撃からの保護も高めながら、さらにOリング、封止材、またはガスケットを適切に封止することに役立つ。


[0166]見て取れるように、蝶番付きのカバー202および枠部(すなわち基部、枠部基部)204が存在する。図44を再び参照すると、係止部206が存在するのを見て取ることができ、これは、図45でよりよく見て取れるOリング214または他の適した水密封止部に対して、蓋部202を圧縮する。先に説明されたこれまでのあらゆる係止部が、ここに組み込まれてもよいことが理解されよう。


[0167]図45は、図44で参照されるカバー202のない枠部204を示し、この場合、蝶番付きの蓋部202および一体化されたカップ形状部216は、単に枠部の部分が観察され得るように取り外されている。蝶番212bである対合用半部が示されており、またアパーチャ(換言すれば、開口部)218が存在することが理解され得る。Oリング214のための座面が存在することも理解され得る。可撓性の係止部組立体が、206として示される。この実施形態では、係止部206は、使用されるプラスチック材料に固有の可撓性により、単純であってもよい。アパーチャ218は、上部ではずっと広幅であり、そして徐々に狭くなることが重要である。これは、ベルトを開くこと、または引き紐をほどくこと、または1着のフリース肌着のカバースロットにアクセスすることを容易にする。枠部204の形状は、枠部204が脚の周りおよび睾丸の下の皮膚に着座することになるように解剖学的に設計されており、その結果、強い衝撃を、図44で先に示された湾曲部またはカップ部216のどこででも受けることができる。


[0168]図46は、尿排出ハッチ−股部保護装置200の側面図である。先に説明されたカップ形状部216は、この図の方が、より容易に観察され得る。これは一般に、野球、フットボール、および他のコンタクトスポーツで使用される競技用保護カップと同じ形状をとる。本発明では、カップ区域216は補強されており、また通常の競技用カップより大きくされている。この理由の1つは、外洋で、船の濡れたデッキを横切ってカニ籠を滑らせることは、コンタクトスポーツと比較して非常に大きい衝撃力を生み出す場合があるということである。したがって、いくつかの実施形態では、非常に強度の高いプラスチック、さらには繊維または他の材料で強化されたプラスチックが使用される。当業者は、金属、複合材料、ポリマー、ガラス繊維または任意の他の適した材料で、カップ区域216または他の部品を作ってもよい。


[0169]図46を再び参照すると、発泡体材料210が存在することが理解され得る。これは、通常は独立気泡発泡体であることになる。発泡体は、衝撃を吸収することに役立ち、強い衝撃によって皮膚に打撲を受けるのを防止する。発泡体210は、これが1日中着用されるとき、快適性にも寄与する。発泡体210は、EVAフォームなどの、応力を吸収する任意の他の柔軟な材料から形成されてもよい。


[0170]図47は、図46から取られており、種々の部品が分解されている。尿排出ハッチカップ構造体216は、蝶番212aおよび蝶番212bで離されて、左側に示される。蝶番ピン203は取り外されている。この場合、枠部構造は2つの部品で示されており、すなわち前枠部204および枠部裏当て208である。これは、前枠部204および枠部裏当て208がウェーダまたは悪天候用ギアズボン100の周りで挟まれ、それによって、ウェーダまたは悪天候用ギアズボン100が、その間で圧縮されるようにするためのものである。この場合、枠部208は、裏当てプレートの機能をなす。


[0171]裏当てプレート208を枠部204に接合するのに使用され得る、示されているようなねじおよびロックナット、先に説明されたリベット、またさらには接着剤158を含めた種々の留め具219が存在する。特定の一実施形態では、枠部は、裏当てプレート208が全く必要ない、1つの部品である。この場合、ウェーダまたは悪天候用スーツ材料は、糊付け、接着剤、または溶着工程を通じて、枠部に直接結合されることになる。


[0172]ここで理解され得るように、本発明の前の図面で説明された尿排出ハッチは、一般に、改良型の尿排出ハッチ−股部保護組合せ装置200より、断面積が比較的小さい。図48は、カップ区域と概ね合致するアパーチャ218を示し、断面積は129.03平方センチメートル(20平方インチ)である。本発明では、ペニスに容易に手を届かせ、かつ前方の衝撃からペニスおよび睾丸を保護する十分な有効範囲も実現できるという目的すべてを達成するためには、これが最小であると考えられる。


[0173]図49は、別の再設計されたバージョンの開口218を示し、これは、アパーチャの開口が258.06平方センチメートル(40平方インチ)もある。この場合、先に説明されたように、下にある衣服が開かれ得る、または下ろされ得るように、ベルトをほどく、または引き紐を解くのに十分なアクセスがある。


[0174]図50は、図48および図49で示されたサイズの中間である、約193.55平方センチメートル(約30平方インチ)のサイズの別の実施形態を示す。 [0175]図51は、図45と非常に類似しているが、ここで、図51は、枠部204の一部として一体に形成された拡張部220aおよび220bを含む。拡張部220は、図45の場合のように衝撃が枠部の縁部の周りに集中するのではなく、ここで図51に示されるように、より大きい表面積に衝撃が分散されるといったように、より大きい表面積を与えて、衝撃を使用者の身体に分散する。これらの拡張部220は、枠部204の周辺部、および示されていない他の位置に戦略的に配置されてもよいことが、当業者には理解される。


[0176]図52は、アパーチャ218がとる可能性のある形状の、ほんの一実施形態の寸法を示す。この実施形態では、上部の幅は約17.27センチメートル(約6.8インチ)である。次いで、側部が約4.57センチメートル(約1.8インチ)下がる。側部は、幅約10.67センチメートル(約4.2インチ)、高さ約17.78センチメートル(約7インチ)の湾曲した形状に移行する。したがって、アパーチャの高さ全体は、約22.35センチメートル(約8.8インチ)である。本明細書で説明されるこの実施形態は、当初開示された前のバージョンと比較して、アパーチャ218がどのように改良されているかを示す。理解され得るように、中心線222が、上部または下部のいずれからも約11.18センチメートル(約4.4インチ)のところで引かれることになる場合、アパーチャの上半分は、アパーチャの下半分と比較して大きい面積を有する。構造および形状は、より小柄な、かつ/またはより若い使用者にフィットするようにサイズダウンされてもよいことが、当業者には理解されよう。


[0177]再設計された尿排出ハッチ−股部保護装置200は、経験を通して、女性の身体に対応するようにもなされている。図53は、一例として、GoGirl(商標)と称される排尿用装置224を示す。1つは、GoGirl(商標)がどのようなものかを確認するために、そのウェブサイトgo−girl.comで参照される。理解され得るように、これは、女性がたとえばジッパを通して排尿することができるように、女性の身体に当てて配置される、柔らかいゴムの構造体である。図43以降で説明された、再設計され、拡大されたハッチは、装置224または同等の装置に特に対応し、それを受けるようにもなされている。


[0178]発明者は、図7Dおよび図7Eにおいて表される、蝶番設計の新しい実施形態も示す。図7Dは、基部105の上で枢動する蓋部110を示す。図7Dにおいて、摺動子123は、蓋部110の中で動く。ばね121は、摺動子を基部105と当接させる。蓋部110が基部105を中心に枢動するとき、摺動子123は、平坦部126aと当接し、次いで隅部125と当接し、隅部125から離され、次いで第2の平坦部126bと当接する。このように、摺動子123が基部105の平坦な面126と当接するとき、蓋部110は開いたままにされる。


[0179]図7Eは、図7Dで示されたものと同様の別の実施形態であり、ここで、ばね121は、基部105と蓋部110を互いに近づけるように引く。話を簡単にするために、ばね121は概略的に示されている。この状況では、摺動子123は蓋部110に一体化されており、摺動子123は、基部105を中心に枢動するとき、ばね121によって隅部125から離されている間は、平坦部126aおよび平坦部126bと係合する。このようにして、蓋部110が開位置にあるとき、摺動子123が基部105の平坦な面126に当たっているときは、蓋部110はそのままでいることになる。


[0180]一般に、本発明は、淡水と塩水両方での釣り用ウェーダ環境用途、ならびにあらゆる種類の悪天候用ギア用途がある。特定の実施形態では、これには、商業的な釣りおよび長距離クルーザを含めた、海での用途向けの悪天候用ギアが含まれる。したがって、材料はすべて、塩水または高濃度塩水噴霧環境(high salt spray environment)で腐食しないようなものでなければならない。図7Dおよび図7Eを再び参照すると、プラスチックの構造体105および110は、本質的に腐食しない。摺動子機構123も、同様にプラスチックでできていてもよく、チタンやステンレス鋼の種々の合金などの、適した耐食性のある金属でできていてもよい。ばね121は、タイプ302のステンレス鋼でできていてもよく、また合金316も、海の環境においてうまく機能することになる。


[0181]戻って図7Aを参照すると、ばね107(ステンレス鋼など)が自動的にハッチを上げ、開いたままにするので、これは商業化に関して見込みのある実施形態であると考えられるはずである。これは、警報装置としても機能するはずであり、何らかの理由で係止部が外れた、またはゆるんだ場合、ハッチが上がったことにすぐに気付くことになる。アラスカの川縁に沿って藪および茂みの中を進む実際の経験から、川の中に戻るまでに、係止部がどのように衝突され得るかが、容易に想定され得る。したがって、図7Aのばねシステムまたは同様の実施形態は、生産の有力な候補である。


[0182]図54は、図44の部分54−54で全体を取られた断面図である。ウェーダまたは釣り用衣服材料100と尿排出ハッチ枠部130の間に水密のジョイントが作られる図6も特に参照される。図44を再び参照すると、部分54−54の区域では、枠部204および蓋部202は、比較的細いということが理解され得る。これは、特にハイキング、ウォーキング、または動き回っている間の、快適性およびフィット性のために重要である。これは、尿排出ハッチ枠部204をウェーダまたは釣り用ズボン材料100に対して封止するための課題を提示する。図54は、ウェーダ/ズボン材料100と枠部204の間に、非常に細く強度のある水密ジョイントを作ることができる方法論を示す。カップ部216、およびそれがOリング214に着座する尿排出ハッチ封止位置202が示されている。水密性は、枠部要素204に嵌められるOリング(ガスケット、封止材、圧縮性ワッシャ)に対して、尿排出ハッチ202をきつく押圧することによって実現される。ここで重要な特徴は、胸壁部226aおよび227aによって提供される蛇行(換言すれば、曲りくねった)経路と、裏当てプレート208のその対合用雌特徴部226bおよび227bである。裏当てプレート208が、枠部204に対してしっかりと圧縮されるとき、ウェーダ−ズボン材料100は、この蛇行経路区域の間に挟まれ、定位置に強固に保持される。一実施形態では、ウェーダ/ズボン材料をこれらの胸壁部面226/227の間で圧縮するのと共に、接着剤またはボンディング材料158が使用される。2つの胸壁部226と227が示されているが、任意の数の胸壁部(1、2、3、または...n)が使用されてもよいことが、当業者には理解されよう。言い換えれば、図54に示されている構造は、特に尿排出ハッチのかなり細長い区域において、非常に高いせん断強度および向上した機械的強度をもつように、ウェーダ材料100の保持部を挟んでつかむ。


[0183]図55は、可撓性プラスチック/ポリマーのタブ228が、枠部204と一体の部品になるように相互結合されていることを除き、図45の枠部と非常に類似している。ウェーダ/ズボン材料100と枠部130との間のジョイントである、図6において先に示された単純な防水性ジョイントと共にこれらのタブ228が使用されてもよく、また、図55の部分56−56から取られた図56を参照すると、タブ228の増加した表面積に胸壁部機能を組み込んで、せん断強度、およびウェーダ/ズボン材料100と枠部204との間の結合部の機械的強度全体をさらに改善することができる。


[0184]図56は、図55の部分56−56で全体を取られた断面図であり、タブ228をよりよく示す。タブは、枠部204と一体の部分として形成されてもよく、オーバーモールディングステップなどの2次工程で取り付けられてもよい。タブ228は、裏当てプレート208に配置されてもよい。タブ228は、リビングヒンジ(換言すれば、一体成形ヒンジ)として機能する、断面積が小さくされた区域230も含んでもよい。小さくされた区域230により、タブ228の可撓性および動きが増す。


[0185]図57は、可撓性タブ228が、尿排出ハッチの基部枠部204の周辺部全体を囲む連続面/可撓性拡張部232にされていることを除き、図55と非常に類似している。


[0186]図58は、図57の部分58−58から全体を取られた断面図であり、連続面232をよりよく示す。この実施形態では、可撓性拡張部232とウェーダ材料100との間の適切な水密結合部にとって十分な表面積が作り出されているので、裏当てプレート208はもう必要ない。接着剤158が使用されて、水密であり機械的強度もある、このような結合部を作り出す。可撓性拡張部は、枠部204と同じ材料でできていてもよく、続いて枠部204にオーバーモールドされる、より可撓性で弾力のある材料で作られてもよい。プラスチック成形およびサーマルボンド工程が、接着剤158の代替として使用されてもよい。


[0187]図59は、図47と類似しており、蓋部202が単純な2つ割りの型で作られ得るように、係止部206が逆にされてもよいことをここで示す。追加的に、枠部204も、2つ割りの型で作られ得る。これらの設計は、本発明の構造を単純にし、より低いコストで本発明を製造することを可能にする。


[0188]図60は、本発明の別の実施形態の断面図である。蓋部202および枠部204は、単純な2つ割りの型で作られるようになされている。封止部/ガスケット214は、蓋部202が2つの周辺位置(換言すれば、周方向位置)で封止部/ガスケット214と係合して、封止機構の信頼性を増すように、2重の周辺封止構造を作り出すことができる。ウェーダ100は、接着剤、布の継ぎ目溶着、ヒートシールまたは機械的クランプおよび留め具などの、先に教示された任意の方法または構造を用いて、接着剤158で枠部204に結合される。蓋部202および枠部204それぞれの蝶番ピン区域203は、2つ割りの型を簡単にするように各側にスロットを付けられ得るが、なお、蝶番203を適切に捕捉するように機能する。最後に、ばね107が蝶番203の周りに配置されて、使用中、排尿しやすくするために、蓋部202を開位置に保つことになる。


[0189]図61は、本発明の別の実施形態の断面図である。蓋部202は、ここで、湾曲した部分216を有する。蓋部202は、その周囲の1つの位置でのみ、封止部/ガスケット214と係合する。ウェーダ100は、接着剤158で枠部204と結合される。図60と同様に、図61の蓋部202および枠部204は、単純な2つ割りの型で製造されてもよい。当業者には理解されるように、本明細書で示され、説明されるすべての実施形態は、垂直に動く摺動子またはプルアウト(pull out)を使用する必要がない、単純な2つ割りの型から作られるように単純化され得る。これらのコストを下げる特徴により、型の先行投資コストが下げられ、また部品をより少なくして生産コスト全体を下げる。


[0190]種々のアタッチメント方法に関してより詳細に説明すると、ウェーダ100は、枠部204に布溶着されてもよい。布溶着は、熱および圧力を使用して、布の切れを接合する工程である。ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレン布(PE)およびポリプロピレン(PP)などの熱可塑性コーティングが、ヒートシールに使用される。一旦取り付けられると、糸、ミシン、シームテープ、または任意の他のこのような材料が必要ないので、布溶着はメンテナンスコストを下げる。


[0191]基本的には、2つのタイプの布溶着が存在しており、すなわち誘電溶着およびロータリー溶着である。これらは、多くのタイプの溶着にさらに分類され、たいていはそのうちの4つ、すなわち熱風溶着、ホットウェッジ溶着、高周波溶着および超音波溶着などが、専門家によって使用されている。熱風溶着、ホットウェッジ溶着および超音波溶着は、一般にロータリー溶着として分類される。このタイプでは、布は、溶着されている間、機械を通って連続的に動く。高周波溶着機は、スタンピングタイプの機械である。布切れは、溶着されている間、動かず、定位置に保持される。


[0192]誘電溶着は、2つのタイプの溶着のうち、古い方の溶着である。この方法では、下にある基部プレートによって支持される2つの布切れの上に、ダイが下ろされる。高周波エネルギの、時間の決まった(timed)パルスが、ダイと基部プレートの間に送られる。ダイと基部プレートの間の布は、熱可塑性コーティングを一時的に溶かすのに十分に加熱される。このコーティングが溶けるのに従って、両方の布切れは互いに接着される。次いで、ダイは持ち上げられ、新しい布切れが定位置に移動し、全工程が再び繰り返される。


[0193]ロータリー溶着は、布切れが、通常1対の駆動輪によって引っ張られることにより、溶着区域を通って連続的に移動する、連続的な工程である。熱は、布が駆動輪同士の間を通過する直前に、加熱された金属のウェッジまたは熱風のような任意の熱源から送られる。駆動輪では、布を永続的に封止する溶着圧力が加えられる。ロータリー溶着の方が、誘電溶着よりも速い。速度は、製品および継ぎ目の長さに従って増加する。これにより、1分あたり20フィート(6メートル)まで、さらにはそれより速い溶着速度が実現され得る。しかし、ロータリーヒートシールは、フルスピードおよび可撓性を実現するために、熟練し、よく訓練された操作者を必要とする。これは、衣服、膨らませて使うボート、バッグ、およびトランクのような、3次元の最終製品(平坦にならない製品)を生産することもできる。誘電溶着は平坦な基部プレートを使用するので、誘電溶着は、封止工程中、継ぎ目が必ず平坦になる製品に、その用途を限定する。しかし、現在では、いくつかの特化された誘電溶着機は、3次元のダイ、基部プレート、および真空システムを有して、ダイが当てられる間、布切れを所定の位置に保持するが、これらは非常に高価である。


[0194]ロータリーウェッジ溶着とロータリー熱風溶着はどちらもロータリー溶着の種類であるが、それらの間にはいくつかの違いがある。熱風溶着は、ホットウェッジ溶着よりも速い溶着工程である。ウェッジ溶着では、圧力をかけて布を互いに封止する駆動輪の間を布が通過する直前に、小さい金属のウェッジを使用して、布に熱を送る。熱風溶着では、金属のウェッジの代わりに、熱風ノズルを使用して熱を送る。


[0195]継合せ工程がしばらく中断されるとき、ウェッジの熱が蓄積し、継合せるために再び布が入れられるとき、ウェッジが、その開始点自体で布を燃やすことがある。熱風溶着を使用するとき、このような熱の蓄積という問題はない。ウェッジ溶着は、金属を使用して熱を送るので、ほこりや溶けたコーティング片のような、いくつかの、または他のタイプの汚染が熱伝達を妨げることがあり、したがってこれがその非均一性の原因になる。熱風溶着機は、空気を使用して熱を送るので、均一な熱伝達になる。継ぎ目の交差などの布表面の凸凹は、ウェッジが凸凹を通るとき、ウェッジを持ち上げて溶着の質を下げるが、空気は剛性ではなく、表面の凸凹を流れるので、熱風溶着の場合はこうではない。しかし、ウェッジ溶着の方が、消費電力が小さく、熱風溶着機から出る空気流の音と比較すると、比較的ノイズの発生が少ない。


[0196]これらの違いを分析すると、ウェッジ溶着は、表面が一定で平滑な、より技術的に後進の布から作られる比較的単純な製品を溶着するのに、より適しているように思われる。一方、熱風溶着は、より先進的な設計物および布に使用することができる。


[0197]当業者には理解され得るように、本明細書で開示される実施形態は、任意の一方法または工程に限定されないので、本開示の全体を通して説明される任意のアタッチメント方法が、ウェーダ100を枠部204に取り付けるのに使用され得る。


[0198]図62は、尿排出ハッチ組立体108のさらなる発展の斜視図である。理解され得るように、アパーチャ218は、下側(下部)に向かって小さくなる。したがって、断面積も、上側に向かってずっと大きくなる。これは、図52で先に説明されている。係止部114、蝶番組立体116が示されており、また排尿している間、蓋部110、202が便利な開位置に保たれるように組み合わせられてもよいばね107が示されている。成形可能な封止部124、214が示されており、これは、閉位置では、基部プレート204(枠部、枠部基部)の隆起部205に対して水密封止部を形成するようになされている。本明細書では、これらの用語は区別なく使用されているので、基部プレート204は、枠部または枠部要素としても知られている。


[0199]図63は、尿排出ハッチ組立体108が回転されており、その結果、ここではその裏側が見られていることを除き、図62と非常に類似している。開口/アパーチャ218は、図62で先に説明されたものである。この場合、尿排出ハッチ110、202の反対側を見て取ることができる。裏当てプレート208が示されており、これは一実施形態ではいくらか可撓性でもよく、別の実施形態では剛性でもよい。裏当てプレート208は、ウェーダまたはズボン材料100を裏当てプレートと枠部204の間に挟むために使用される。戻って参照すると、図54は、任意選択である胸壁部226および胸壁部227の使用により、ウェーダ材料100がどのように裏当てプレート208と枠部要素204の間に挟まれ得るかを示す。接着剤158は、枠部要素と裏当てプレートの間に挟まれるウェーダ材料100の片側に付けられても両側に付けられてもよい。


[0200]図64は、封止区域の例示的な一実施形態の横断面図である。これは、裏当てプレート208と枠部要素204の間に挟まれるウェーダ材料100を示す。ウェーダ材料100が枠部要素204と裏当てプレート208の間に挟まれるとき、接着剤158(図示せず)が、ウェーダ材料100の片側または両側に付けられることになるのが理解されよう。尿排出ハッチ(「蓋部」としても知られている)110、202は、強力なOリング材料124、214を保持するように構成され、これは、一実施形態では、シリコーンOリング、または特別に形作られた封止材料であることになる。この場合、「Oリング」という言葉が使用されているが、「O」という文字はこの文脈では意味をもたず、これは、Oリングが丸くても(O)、図64で開示される特別な形状などの、任意の他の形状でもよいことを意味するものであることが理解されよう。図64で示されるように蓋部110、202が閉位置にあるとき、可撓性封止Oリング要素124、214は、裏当てプレート208の上端部209に対して圧縮される。枠部要素204は、枠部要素204もまたL字型であり、可撓性封止対合面124、214の下で、裏当てプレート208の上部209に対して嵌着する(換言すれば、嵌合するまたは装着される)ように構成される。初期の広範な試作品試験を通して、この特定の封止部構成はかなりうまく機能し得るが、いくつかの重大な弱点があることが見いだされた。重大な一弱点は、Oリング要素124、214を蓋部110、202の内側湾曲部211に取り付けるために、糊付け、またはシーラントを使用する必要があることであった。試験を通して、軸方向の不十分な封止力が位置209に加えられて、半径の大きいアーチ211に分散されていることが発見された。別の重大な弱点が、この試作品の試験中に発見された。この特定の設計は、ウェーダ材料100の厚みの変化に対応しない。実際、第1の試作品は、ウェーダの継ぎ目で実際に漏れ出し、裏当てプレート208に隆起部が形成され、これが位置209での非均一な封止を引き起こした。言い換えれば、本発明のこれらの試作バージョンは、スイミングプールで試験されたとき、位置209において水を漏らす傾向があった。


[0201]図65は、尿排出ハッチ組立体試作品の改良型のバージョンでの取組みを示す。まず第1に、構造は、可撓性Oリング材料124、214に対して封止部を形成するために、もう裏当てプレート208に依存していないことが理解され得る。これは、ウェーダの厚み100の変化が、問題にならないことを意味する。いくつかの安価なウェーダは、単に1枚のゴムシートで作られていることが理解されよう。他のより高価なウェーダは、Gortex、PTFEまたは多層の布で作られている場合がある。Simms(登録商標)のオンラインウェブサイトを参照すると、そのよりハイエンドなウェーダは3つの層を有し、その最もハイエンドなガイドウェーダは5つの層を有する(それによってウェーダを大幅に厚くしている)ことが理解されよう。当技術分野においては、ネオプレンウェーダは、従来の釣り用ウェーダよりもさらに厚いことも理解されよう。理解され得るように、図65を確認すると、ウェーダ材料100がより厚い場合、ウェーダ材料100は、裏当てプレートを単に下に動かすが、蓋部組立体110、202と一体になった部分である反転像封止区域211と枠部プレート204の上部213との間の封止区域に対しては影響を及ぼさないことになる。試験を通して、枠部204の封止区域213が鏡像封止区域211を締め付ける、このピンチタイプの機能を有することにより、全体的な封止能力が改善されることが見いだされた。これは、封止区域で信頼性の高い圧縮量を生み出し、その結果、封止区域が水密なままであることが保証される。突起部または歯状区域211の別の利点は、これが、Oリング封止部124、214を、脱落しないように捕捉するということである。言い換えれば、蓋部202の内側表面と封止部124、214自体との間に、Oリング封止部124、214を定位置にうまく保持する多くの摩擦面が存在する。しかし、試作品評価中、図65の設計には、開放側のアパーチャ218の縮小という、非常に重大な弱点があることが見いだされた。戻って図62を参照すると、ペニスに手を届かせる、または先に示されたようにGoGirl(商標)装置(図53参照)を配置するために非常に重要な、開いた区域218を見て取ることができる。


[0202]戻って図64を参照すると、蓋部組立体110、202と、それが枠部要素204の上部と接触する所との間に、かなり大きい間隙215が存在していたことが理解され得る。試験では、これが重大なマイナス材料であることが判明した。漁師が滑って岩に当たる、またはカニ漁師がカニ籠にぶつかるなどしてできる、蓋部の側部のいかなる孔も、蝶番が破損し得る、または蓋部自体が割れ得るように、蓋部を変形させる傾向があることになる。したがって、試験を通して、図65で示されているように、小さい間隙215’が非常に望ましいことが発見された。この小さい間隙215’は、蓋部110、202の周辺部全体に存在することになる。この蓋部が横からの打撃を受けるとき、湾曲部203は、小さい間隙215’を通って曲がり、枠部204の拡大された部分を素早く打ち、それによって損傷または破損を防止する。言い換えれば、湾曲部203は、蓋部110、202を壊すことなしに、または戻ろうとする応力(undo stress)を蝶番組立体に生じさせることなしに、蓋部110、202を形成するために使用されるプラスチックまたは他の材料の弾性限界の範囲内に留まる。間隙215’は、0.51センチメートル(1000分の200インチ(0.20インチ))以下であるべきである。別の実施形態では、間隙は、0.25センチメートル(1000分の100インチ(0.10インチ))以下、別の実施形態では、0.13センチメートル(1000分の50インチ(0.050インチ))以下であるべきである。


[0203]相当な開発および試験の末に、図66の設計が、複数の非常に重要な利点を提供する。裏当てプレート208が、図65で先に説明されたものと非常に類似した構成をもつことが理解され得る。図65と図66の両方において、裏当てプレート208は、Oリング構造124、214に対するピンチ封止部の一部ではない。図66において断面で示されている枠部要素204に関して非常に独特なことは、219で上に向けられるとき、枠部要素208の上部221の上方で嵌着する(換言すれば、嵌合するまたは装着される)ようになされていることである。この新規な構造は、図65で先に示され、図66でも示されている、歯状タイプの特徴部213と211の間の非常に重要なピンチ機能を維持する。しかし、枠部要素204を219で湾曲させ、裏当てプレート208の上にくるようにすることにより、図62で先に示されたように、最大のアパーチャ218が維持されている。言い換えれば、枠部要素213の上部は、下にある裏当てプレート208の面223を越えて延在しないことになる。この独自の設計は、交換条件を含み、それはつまり、曲率半径(radius curve)203の方が、図64および図65で先に示された曲率半径211よりも小さい半径になる場合があるということである。しかし、この設計上の交換条件は許容可能であることが見いだされており、着用者の快適性は維持されている。


[0204]再び図66を参照すると、この設計は、ウェーダまたは釣り用ズボン材料100の厚みの変化に対応するということが理解されよう。ウェーダ材料100について言及されるとき、それはすべてのタイプのウェーダ、悪天候用ギア、雨天用ズボンなどを含んでいることが、本明細書において理解されよう。たとえば、発明者がケチカン(Ketchikan)に行くとき、多種多様な悪天候用ギアには、雨天用ズボン、サスペンダを有する雨天用ズボン、ベルト付きまたはベルトなしのズボン、釣り用ウェーダ、および他の悪天候用ギアが含まれる。したがって、本教示は、適用範囲を、本明細書に示される特有のバリエーションのみに限定することを意図していないので、本発明は、その適用範囲が、幅広い悪天候用ギアに限定されることはない。


[0205]図67は、図66の構造体の分解図である。どのように部品が組み合わされて水密封止部を形成するかが、ここでより容易に理解される。枠部アパーチャ218fは、裏当てアパーチャ218bと同じサイズであることが理解され得る。これは、アパーチャ218全体が最大化されていて、使用者が、アパーチャを通して種々の衣服および身体の一部をより簡単に手で扱うことができるようにしており、それによって排尿がしやすくなることを意味する。裏当て208の第1の面226と枠部204の裏側面225が、それらの間に防水性材料100を捕捉することが理解され得る。少なくとも1つの接着結合剤158(この場合は2つ)が、枠部の裏側面225と防水性材料100との間、かつ/または裏当て208の第1の面226と防水性材料100との間に付けられる。理解され得るように、裏当てアパーチャ218bと枠部アパーチャ218fは、概ね揃えられる(換言すれば、整列する)。さらに、裏当てアパーチャは、枠部アパーチャと同じ大きさであるか、またはいくつかの実施形態では枠部アパーチャより大きいので、裏当てアパーチャ218bの面積は、枠部アパーチャ218fと比べて等しい、またはそれより大きい。言い換えれば、裏当てアパーチャのアパーチャサイズは、少なくとも枠部アパーチャと同じ大きさであることができる。裏当ては、裏当てアパーチャの内周部223に沿って隆起縁部221も有し、隆起縁部は、枠部アパーチャ218fの第2の内周部231に沿って枠部204の第2の隆起縁部219に形成される周縁アンダーカット(換言すれば、下部窪み)229の中に配置される。アンダーカット229は、裏当ての隆起縁部221が中で入れ子になるのを可能にし、それによってアパーチャ218を最大化する。蓋部202は、蓋部が閉位置にあるとき枠部に向かって延在する第3の隆起縁部211を有し、蓋部が閉位置にあるとき、蓋部の第3の隆起縁部211は、枠部の第2の隆起縁部221に揃えられ(換言すれば、整列し)、封止部214の少なくとも一部を、それらの間で互いに捕捉することも理解されよう。


[0206]図68は、図66の構造体から取られた拡大断面図である。図68に示されるように、枠部(すなわち基部)204の内側面225および裏当てプレートの内側面226は、粗化されて(換言すれば、粗面または荒面にされて)、ウェーダ材料100と面225、面226との間の強力な機械的結合を促進することに役立つ。図67に示されるように、枠部204と裏当てプレート208の間にウェーダ材料100が挟まれる前に、ウェーダ材料100の片側または両側に接着剤158が付けられてもよいことが思い出されねばならない。当業者には理解されるように、接着剤は、ウェーダ材料100を枠部204および裏当てプレート208に堅固に取り付けるのに適した複数の糊、接着剤、エポキシまたは結合剤からできていてもよい。(Aqua Seal(商標)が、一般的なウェーダまたは防水性の雨天用ズボン/胸当て材料と非常にうまく結合する接着剤の1つであることが見いだされた。)アラスカのインサイドパッセージ(Inside Passage)での発明者による試験中、非常に平滑な内側面225および内側面226は、接着剤がウェーダ材料、ならびに面225および面226を適切に捕らえるのを難しくすることが発見された。これにより、使用者が本発明を着用しているとき、野外で川釣りをしている間にチェストウェーダの漏洩障害が生じた。驚いたことに、川または潮流区域で深くウェーディングしているとき、接着封止部に対して著しい水圧がかかる。調査により、これらの漏れは、平滑なプラスチックの面204と面208の間で起こっており、接着剤とウェーダまたはズボン材料自体との間ではないことが判明した。試験されたウェーダは、多くの微小孔を有する透湿性Goretex(商標)タイプの材料でできていた。AquaSeal(商標)などの接着剤が、このような透湿性の布の面100と極めてうまく結合し、それに対して水密封止部を形成することが明らかになった。発明者は、粗面225および粗面226により、接着剤158が著しくよりよく結合することが可能になることを発見した。粗面は、部品(204、208)が作られた後に付けられてもよいが、粗面225および粗面226が枠部204および裏当てプレート208を作り出すことになる型に設計され得る場合、それが好ましい。このやり方では、粗面は型の一部であり、すべての部品204および208について、ばらつきなく作り出される。


[0207]面225と面266(および/または図72に示される100)に対する適切な結合技法の使用、ならびに接着剤158の使用により、図29〜図34のリベット168はもう必要ないことが当業者に理解される。これは、リベット、留め具、ねじ、ボルト、クリップなどの使用がもう必要とされないので、枠部204および裏当てプレート208の全体的な平坦度が最適化され得ることを意味する。また、これは本発明の全体的な外見に役立ち、組立時間を最も短くし、異常または欠陥の可能性を下げる。


[0208]図69は、図68と非常に類似した拡大断面図であるが、ここで、面225は、枠部204の周縁部に沿って走る一連の三角形の形状の切抜き227として形成される。三角形の形状の切抜き227は、ウェーダ材料100に食い込むことを助け、それによって引張りに対する機械的強度を増す。別の実施形態では、面226は、枠部204の周縁部に沿って走る一連のチャネル228として示される。やはり、接着剤158が、これらの切抜227および/またはチャネル228に流れ込むことになり、障害が起きる前に、全体的な引張りに対する強度を増す。ウェーダまたはズボン材料100も、(製造中、または2次的なヤスリがけのタイプの作業において)粗化されてもよいことが理解される。当業者には理解されるように、これらの特定の説明が、すべての考えられる実施形態を完全に含んでいることは意図されていないので、面225、226に付けられ、かつ/または形成され得る、多数の形状、面の輪郭、粗化部およびテクスチャ加工部が存在する。


[0209]図70は、図68および図69と同様の拡大断面図であり、先に説明された粗面225、粗面227を備える単一の枠部204のみを有する、別の実施形態をここで示す。この実施形態では、ウェーダ材料100と枠部204の間の結合が、適切な接着剤158と切抜き227の組合せにより非常に強力であるため、裏当てプレート208がもはや必要ではないので、裏当てプレート208はなくされている。野外試験により、ウェーダまたはズボン材料100が透湿性の布である、または結合区域においてウェーダまたはズボン材料100も粗化されているときは特に、裏当てプレート208はなくされてもよいということが実証されている。枠部204は、ここで示されているようにウェーダ100の内側に配置されても、またウェーダの外側に配置されてもよく、ウェーダと枠部の間の結合および封止が強力で、防水性である限り、設計上のいずれの構成も許容可能であろうことが、当業者には理解されよう。


[0210]アラスカのインサイドパッセージの自然の川での発明者による試験により、ウェーダの着用者が、川の急な土手をハイキングし、ぬかるんだ沼地の中をウェーディングし、深い藪およびヤナギの茂みなどの中に踏み込まなければならない状況があることが判明した。これらの状況において、発明者は、釣り竿を壊し、釣り用ネットおよび機器をなくすなどした。ポイントは、ウェーダ/ズボンの脚部は、接着結合剤225、227が形成される鼠径部区域において、非常に著しい引張りおよび衝撃応力を受ける場合があるということである。発明者は、ケチカンのバー・ハーバー・マリーナなどのアラスカのインサイドパッセージの港で、船上で多くの昼夜を過ごしもした。これらの港では、発明者は、多くのタイプのアラスカの商業用の漁船(カニ漁船、トレーラ、網漁船、など)のうちの1つのすぐ隣にしばしばつながれた。したがって、発明者は、これらの船の乗組員および船長と話をする機会が多かった。発見されたことは、商業用の船の上での生活は、発明者が個人的に経験した、先に説明された川でのハイキングの経験よりも、いっそう荒々しいということである。したがって、ほとんどすべての状況において、粗化された208、226、228の裏当てプレートは、堅固なタイプの追加的な強度を本発明に加え、またそれが好ましい。


[0211]図71は、粗面が三角形の形状の切抜き227および/またはチャネル228の形をとることができる、裏当てプレート208の前面226の斜視図である。図71に示されるように、これらの特徴部は、面226の周りで曲がるとき、アパーチャ218の形状に従うことができることが理解される。特徴部227および228は、枠部204の面225に一様に施され得ることが、当業者には理解される。


[0212]図72は、新しい実施形態の分解図をここで示す、図68〜70と同様の断面図であり、ウェーダ100はゴムや種々のエラストマなどの非透湿性材料から作られているが、ここでは、ウェーダ材料100自体に一体化されたチャネル234を有する。チャネル234は、接着剤158がウェーダ材料100を捕らえ、それに適切に付着できるように助ける。当業者には理解されるであろうように、同じチャネル227およびチャネル228が、枠部204および裏当てプレート208に付けられてもよい。


[0213]接着剤158の代わりに、枠部104または裏当てプレート108のいずれかとウェーダ材料100との間に継ぎ目溶着が用いられてもよいことが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で教示される構造と整合性があって、ウェーダ材料と本発明の構造体との間に水密連結を形成する、接着剤、継ぎ目溶着、圧縮嵌合、ガスケットなどを含めた、当業者に知られている他のアタッチメント手段が使用されてもよい。


[0214]図73は、図62および図63のアパーチャ218を幾何学的に示したものである。発明者は、アパーチャ218の最良の形状を決定するよう試みて試行錯誤することに多くの時間を費やした。数例を挙げると着用者の快適性、製造の簡単さ、およびアパーチャを通した使いやすさを含めた、多くの課題が考慮に入れられた。前の円形の形状および台形の形状はすべて、ある区域、または別の区域において、著しい弱点を有する。発明者は、ここで、最良の形状は、単に大きい方の円233(大きい方の円弧)が、少なくとも部分的に小さい方の円237(小さい方の円弧)と重なる235形状であると考えている。広範な試験により、小さい方の円の上部にこの大きい方の円があることにより、手が届きやすくなり、ペニス(またはGoGirl(商標))を位置決めしやすくなることが示されている。次いで隅肉部239は、大きい方の円弧を小さい方の円弧に滑らかに連結することができる。この形状は図73において容易に見て取れるが、図62および図63でも見ることができる。ここで、アパーチャ218は、人間の身体と容易になじみ、アパーチャを通したアクセスを容易にもする。


[0215]本明細書で示される特定の円形の形状は、楕円、または非常に丸くなった隅部を有する種々の正方形もしくは三角形の形状などの、円でない形状でもよく、上部に大きい方のアパーチャを有し、同様に形作られた小さい方のアパーチャを下部に備える、発明的なアパーチャ218の精神をなお含むものであることも、当業者には理解されよう。言い換えれば、枠部アパーチャは、輪郭が大きい方のアパーチャが、同様に形作られた輪郭が小さい方のアパーチャと少なくとも部分的に重なる形状として作られてもよく、輪郭が大きい方のアパーチャは、枠部アパーチャの上部に設けられ、輪郭が小さい方のアパーチャは、枠部アパーチャの下部に設けられる。図73に示される輪郭が示されたアパーチャ218は、偶然円形であるが、本教示は円弧のみに限定されないので、上記の議論のように、多くの他の輪郭をとることができる。


[0216]実例を示す目的で、いくつかの実施形態が詳細に説明されてきたが、本発明の範囲および精神から逸脱しない限り、それぞれに種々の修正が加えられてもよい。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲によって限定される場合を除き、限定されることはない。



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