ネクタイ、シャツ、ボタン及びナプキン

申请号 JP2005513732 申请日 2004-09-06 公开(公告)号 JPWO2005023033A1 公开(公告)日 2006-11-02
申请人 典一 佐藤; 典一 佐藤; 发明人 典一 佐藤; 典一 佐藤;
摘要 ネクタイにノットまたはノット状部を形成し、それらを、ネクタイ本体から分離可能で且シャツの襟元に取り付けられる留め具を介して、シャツの襟元に取り付けることによりネクタイを吊架させているネクタイであり、全く新しいタイプのネクタイとして老若男女を問わず使用できる。また、留め具を用いることにより、装着が容易にでき、首周りの圧迫が皆無であり、通常のネクタイに若干の変更を施すだけで済むので製造コストが安く、洗濯が可能であって洗濯しても型崩れを起こさず、通常のネクタイの状態に容易に戻す事ができ、通常のネクタイと外見上変わらないネクタイを提供する。
权利要求
  • ネクタイを切断・分離・穴あけ加工等しないで、ネクタイにノット状部またはノット(結び目)を形成し、そのノット状部またはノットを、留め具を介して、シャツ襟元に取り付けることにより、ネクタイが吊架されるようにしたネクタイ。
  • ネクタイを、その大剣部と小剣部の間で、両部の裏面同士が合うように折り目線に沿って折りたたむことを前提にして、その折り目線近傍の小剣部を中央線に沿って折りたたむことにより絞りを形成し、ネクタイを折り目線に沿って折りたたんだ後、該絞りを折り目線近傍の大剣部で包み込み、且その両縁部を結合することによりくびれを形成し、該くびれと折り目線との間にノット状部を形成するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のネクタイ。
  • 絞りは、小剣部を表側から裏側に、または裏側から表側に折りたたむものであることを特徴とする、請求項2に記載のネクタイ。
  • 前記ノット状部またはノット内に、形整具を挿入したことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のネクタイ。
  • 前記ノット状部と大剣部は連続し、それらの表面に,絵柄や各種デザイン、装飾を施して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のネクタイ。
  • 前記形整具と前記留め具の周りにネクタイを結ぶ事により、通常のネクタイと同様なノットを形成し、そのノットをシャツの襟元に取り付けることを特徴とする請求項4に記載のネクタイ。
  • ネクタイを、通常の結び方で結んだ後、該ノットの中に首周り部を引き込むことにより、ネクタイにノット状部を形成し、そのノット状部を、前記留め具を介して、シャツ襟元に取り付けることを特徴とする、請求項1または4に記載のネクタイ。
  • ノット状部が、通常のノットと、その上部に位置する首周り部の一部とから成ることを特徴とする、請求項7に記載のネクタイ。
  • ノット状部の下近傍の大剣部及び小剣部において、小剣部を包み込むように大剣部の両縁部を結合することにより、ノット状部の下にくびれを形成することを特徴とする、請求項7または8に記載のネクタイ。
  • 留め具が、両端に結合部が設けられた帯片であって、前記ノット状部またはノットに前記帯片を通して後、該結合部をシャツの襟元に設けられた結合部に結合させることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載のネクタイ。
  • 留め具が、両端に結合部が設けられた帯片であって、該結合部をシャツの襟元に設けられた結合部に結合させると共に、前記帯片の上に設けられた他の結合部に、前記ノット状部またはノットに設けられた更に他の結合部を結合させることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれかに記載のネクタイ。
  • 前記留め具の結合部の少なくとも1つが、帯片の表裏に同心的に固定されたスナップから構成されていることを特徴とする、請求項10または11に記載のネクタイ。
  • 大剣部の一部を、裏面側からつまむ事により、該大剣部の表面にディンプル(くぼみ)を形成したことを特徴とする、請求項1乃至12のいずれかに記載のネクタイ。
  • 大剣部の裏面、または小剣部の表面または裏面に、シャツの第1ボタン以外のボタンに係止するボタン係止部を設け、その位置をボタン位置に応じて自在に変更可能にしたことを特徴とする、請求項1乃至13のいずれかに記載のネクタイ。
  • ボタン係止部に係止されるシャツのボタンが、ボタンとスナップを合体させ、両方の機能を持たせたスナップ付きボタンであることを特徴とする、請求項14に記載のネクタイ。
  • 両端に結合部が設けられた帯片であって、該結合部をシャツの襟元に設けられた結合部に結合させた該帯片を、ネクタイとすることを特徴とするネクタイ。
  • シャツの襟元に結合される留め具を介して、シャツ襟元に取り付けるようにした蝶ネクタイまたはリボンネクタイ。
  • 請求項1乃至17のいずれかに記載のネクタイが装着されるシャツ。
  • ボタンとスナップを合体させ、両方の機能を持たせたことを特徴とするスナップ付きボタン。
  • ナプキンに、1つ以上のスナップを取り付けたことを特徴とするナプキン。
  • 说明书全文

    この発明は、留め具を利用することにより、装着が容易でしかも首周りの圧迫感が皆無など様々な利点を有するネクタイ及びシャツ、ボタン、ナプキンを提供することに関する。

    ネクタイは、それを着用する人の趣味、性格、社会的な地位や感情の表現等をあらわす男性の装飾品として19世紀初期から用いられてきた極めて大事なものである。 しかし、ネクタイの装着すなわち結び方は慣れないと難しい上に、装着時の首周りの圧迫により体熱の発散が抑制されると同時に、血行が悪くなり、中には肩がこる人も多く、これらの改善が求められてきた。 また、従来のネクタイでは結び目(ノット)と、その下にある大剣部とではネクタイの絵柄が連続せず、美観を損なうものであった。
    そこで、従来、装着を容易にしたものとして、図1に示した例1のように、予め装着時の形に形成されたネクタイ1の結び目2に紐3を環状に通し、該紐3の環を首にかけて該紐3の一端3aを引っ張って環を絞ることにより装着するものがあった。 ところが、この従来例も装着時の首周りの圧迫を解消するものではなく、紐3の一端3aをさらに強く引っ張った場合には、窒息すら起こしかねないものであった。 また、シャツの襟に重ねて小剣部が巻きつけられるので、体熱が逃げにくく、特に夏季において暑苦しいものであった。 さらに、予め専門業者により結び目2を形成してもらうために製造コストが高く、汗により最も汚れやすい結び目2は、洗濯されると分を多く含むために乾きにくく、型崩れも起き易いという欠点があった。
    さらに、従来、装着を容易にしたネクタイとして、図2に示した例2のように、予め装着時の形に形成されたネクタイ1の結び目(ノット)2に挟着フック(スナップ金具)4を組み込み、該挟着フックによりシャツの襟元を挟持することにより装着するものがあった。 ところが、この従来例は装着時の首周りの圧迫を解消するものではあるが、シャツの第一ボタンを必ず嵌める必要があり、装着は簡単だが、脱着にはかなりのが必要である。 また挟着フック4のフック部が直接肌に触れるのでアレルギー反応を引き起こしやすいものであった。
    また、予め専門業者により結び目2を形成してもらうために製造コストが高く、汗により最も汚れやすい結び目2は、挟着フック4が組み込まれているため原則として洗濯が不可能であり、やむを得ず洗濯した時は、水分を多く含むために乾きにくく、型崩れも起き易いという欠点があった。
    さらに、上記いずれのネクタイも、予め装着時の形に加工されているので、通常のネクタイの状態に戻す事は不可能であった。 また、複雑な結び方でノットを作っているため、ネクタイの絵柄が連続せず、美観を損なうものであった。

    特開2002−317321号

    登録実用新案第3012134号

    そこで、本発明は、留め具を用いることにより装着・脱着が容易にでき、シャツの第一ボタンは嵌めなくて良く、首周りの圧迫が皆無であり、通常のネクタイに若干の変更を施すだけで済むので、製造コストが安く、洗濯が可能であって、洗濯しても型崩れを起こさず、通常のネクタイの状態に容易に戻す事ができるなど数々の利点を有するネクタイを提供することを目的とする。
    上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
    ネクタイを切断・分離・穴あけ加工等しないで、ネクタイにノット状部またはノットを形成し、それらを、ネクタイ本体から分離可能で且シャツ襟元の表側に取り付けられる留め具を介して、シャツ襟元に取り付けることにより、ネクタイが吊架されるようにしたネクタイである。
    この構成によれば、ネクタイを首に巻かないので、首周りの圧迫感がゼロにでき、ネクタイを簡単に装着・脱着が出来る。
    請求項2に記載の発明は、請求項1において、
    ネクタイを、その大剣部と小剣部の間で、両部の裏面同士が合うように折り目線に沿って折りたたむことを前提にして、その折り目線近傍の小剣部を中央線に沿って折りたたむことにより絞りを形成し、ネクタイを折り目線に沿って折りたたんだ後、該絞りを折り目線近傍の大剣部で包み込み、且その両縁部を結合することによりくびれを形成し、該くびれと折り目線との間にノット状部を形成するようにしたことを特徴とするものである。
    この構成により、首に巻かない、ノットが無い(ノット状部はある)ネクタイが使用できる。
    請求項3に記載の発明は、請求項2において、
    絞りは、小剣部を表側から裏側に、または裏側から表側に折りたたむものであることを特徴とするものである。
    請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    ノット状部またはノット内に、形整具を挿入したことを特徴とするものである。
    この形整具により、ネクタイの形を美しく整えることができる。
    請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    ネクタイのノット状部とその下方の大剣部が連続している長所を生かして、その表面に、絵柄や各種デザイン、装飾を施すことを特徴とするものである。
    通常のネクタイでは、ノットとその下の大剣部の表面は断続されるため、絵柄などをノットから連続して表すことはできない。 しかしこの発明によりこれが可能である。
    請求項6に記載の発明は、請求項4において、
    前記形整具と、前記留め具の周りにネクタイを結ぶことにより、通常のネクタイと同様なノットを形成し、そのノットをシャツの襟元に取り付けることを特徴とするものである。
    この構成により、首に巻かないネクタイに拘らず、外見上は通常のネクタイと変わらないネクタイを使用できる。
    請求項7に記載の発明は、請求項1において、
    ネクタイを通常の結び方で結んだ後、該結び目の中に首周り部を引き込むことにより、ネクタイにノット状部を形成し、そのノット状部を、前記留め具を介して、シャツ襟元に取り付けることを特徴とするものである。
    このネクタイも請求項6のネクタイと同様に、外見上は通常のネクタイと変わらない。
    請求項8に記載の発明は、請求項7において、
    ノット状部が、通常の結び目と、その上部に位置する首周り部の一部とから成ることを特徴とするものである。
    請求項9に記載の発明は、請求項7または8において、
    ノット状部の下近傍の大剣部及び小剣部において、小剣部を包み込むように大剣部の両縁部を結合することにより、ノット状部の下にくびれを形成することを特徴とするものである。
    請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかにおいて、
    留め具が、両端に結合部が設けられた帯片であって、前記ノット状部またはノットに、前記帯片を通して後、該結合部をシャツの襟元に設けられた結合部に結合させることを特徴とするものである。
    請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかにおいて、
    留め具が、両端に結合部が設けられた帯片であって、該結合部をシャツの襟元に設けられた結合部に結合させると共に、前記帯片の上に設けられた他の結合部に、前記ノット状部またはノットに設けられた更に他の結合部を結合させることを特徴とするものである。
    請求項12に記載の発明は、請求項10または11において、
    前記留め具の結合部の少なくとも1つが、帯片の表裏に同心的に固定されたスナップから構成されていることを特徴とするものである。
    請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかにおいて、
    大剣部の一部を、裏面側からつまむ事により、該大剣部の表面にディンプル(くぼみ)を形成したことを特徴とするものである。
    請求項14に記載の発明は、請求項1乃至13のいずれかにおいて、
    大剣部または小剣部の表面または裏面に、シャツの第1ボタン以外のボタンに係止するボタン係止部を設け、その位置をボタン位置に応じて自在に変更可能にしたことを特徴とするものである。
    この構成により、ボタンとボタン係止部は、通常のネクタイピンの代わりになる役目をすることが可能である。
    請求項15に記載の発明は、請求項14において、
    ボタン係止部に係止されるシャツのボタンが、ボタンとスナップを合体させ、両方の機能を持たせたスナップ付きボタンであることを特徴とするものである。
    請求項16に記載の発明は、両端に結合部が設けられた帯片であって、該結合部をシャツの襟元に設けられた結合部に結合させた該帯片を、ネクタイとすることを特徴とするものである。
    このネクタイでは、手で箱などを持ち運ぶとき、通常のネクタイとは違い、大剣部、小剣部が無いので、それらが邪魔になることがない。
    請求項17に記載の発明は、シャツの襟元に結合される留め具を介して、シャツ襟元に取り付けるようにした蝶ネクタイまたはリボンネクタイを表している。
    請求項18に記載の発明は、請求項1乃至17のいずれかにおいて、
    該ネクタイが装着されるシャツを表している。
    このシャツには例えば、襟元に結合部があり、またスナップ付きボタンが付いている。
    請求項19に記載の発明は、ボタンとスナップを合体させ、両方の機能を持たせたことを特徴とするスナップ付きボタンを表している。
    請求項20に記載の発明は、ナプキンに1つ以上のスナップを取り付けたことを特徴とするナプキンを表している。
    このナプキンを食事時に、本発明の各種ネクタイを覆うように装着することにより、ネクタイを汚さないで済む。
    上述のように、本発明によるネクタイによれば、そのノット状部またはノットを、留め具を介してシャツの襟元に取り付けるようにしただけなので、装着・脱着が非常に容易である。 また、紐の環を首周りにかけることが無いので、またシャツの第一ボタンは嵌めなくても良いので、装着時の首周りの圧迫が皆無であり、血行が悪くなったり、肩がこったりすることもない。 さらに他人に引っ張られた場合に容易に外れるので、安全性が高い。 また、体熱も逃げ易く、夏季においても涼しい。 また、簡単な留め具を使用し、折りたたむこと、縫合や紐を結わえること等によりくびれを形成してノット状部を形成するだけで、または通常のネクタイの結び方でノット状部またはノットを形成するだけで済むので、製造コストが安い。 また、単に折りたたみ、折り目線近傍にくびれを設けることによりノット状部を作るので、ネクタイの絵柄が連続し、美観に優れている。 さらに、折り目線およびくびれの位置を変えることにより、ノット状部の大きさを変化させ、装着時のネクタイ長さを調整することが出来る。 また、一対の結合部を互いに分離すること等により、展開した状態に容易に戻せるので、洗濯が可能であって洗濯しても型崩れを起こさない。

    図1は、従来のネクタイ例1の要部を示す図である。
    図2は、従来のネクタイ例2の要部を示す図 図3は、本発明によるネクタイの第1実施例の展開図 図4は、上記第1実施例の装着時の基本的形態を示す図 図5は、図4の背面図 図6は、図4のV−V線に沿う断面図 図7は、図4のV−V線に沿う他の例の断面図 図8は、本発明のネクタイにおける第1乃至6実施例のノット状部またはノットに挿入される形整具の一例を示す斜視図 図9は、本発明のネクタイにおける第1乃至6実施例のノット状部またはノットに挿入される形整具の他の例を示す斜視図 図10は、上記第1乃至第6実施例の留め具を示す斜視図 図11は、図10の留め具が取り付けられるシャツの状態を示す図 図12は、図10の留め具をネクタイのノット状部17に通した状態を示す斜視図 図13aは、上記第1� �施例のネクタイをシャツに装着した図 図13bは、図13aでシャツの襟をめくり上げた状態を示す図 図14は、第1実施例で絵柄が連続していることを示す図 図15は、第2実施例の形整具と留め具の図 図16aは、第2実施例のネクタイの正面図 図16bは、第2実施例のネクタイの背面図 図17aは、本発明の第3及び4実施例のネクタイをシャツに装着した図 図17bは、図17aでシャツの襟をめくり上げた状態を示す図 図18aは、通常のネクタイを結んだ状態を示す正面図 図18bは、図17aの背面図 図19aは、本発明の第3実施例のネクタイを表す正面図 図19bは、図19aの背面図 図20aは、上記第4実施例のネクタイをシャツに装着した状態を表す図 図20bは、図20aでシャツの襟をめくり上げ� �状態を示す図 図21aは、上記第4実施例のネクタイの正面図 図21bは、図21aの背面図 図22aは、第5実施例のネクタイの正面図 図22bは、第5実施例のネクタイの背面図 図23は、本発明によるネクタイの第6実施例の留め具を示す斜視図 図24は、上記第6実施例のネクタイの要部を示す図 図25aは、スナップペア付き帯片の平面図 図25bは、スナップペア付き帯片の正面図 図26は、ネクタイのディンプルを示す図 図27は、図26のVI−VI線に沿う断面図 図28aは、ボタン係止部に係止されるシャツのスナップ付きボタンを表す正面図 図28bは、図28aのVII−VII線に沿う断面図 図29aは、ボタン係止部の一部である小剣止めに付けたマジックテープのオスを示す図 図29bは、図29� ��の下面図 図30aは、ボタン係止部の一部であるマジックテープのメスとメスのスナップを示す図 図30bは、図30aの下面図

    以下、図面に示した実施例に基づいてこの発明を詳細に説明する。
    図3はこの発明によるネクタイの第1実施例の展開図であり、図4は装着時の基本的形態を示す図、図5はその背面図であり、図6は図4のV−V線に沿う断面図である。
    本発明によるネクタイ10は、大剣部11と小剣部12とからなり、大剣部11と小剣部12との間で、両部の裏面同士が合うように折り目線13に沿って折りたたむことにより、ネクタイの装着時の基本的な形態となるようになっている。 また、従来のネクタイと同様に、大剣部11の裏面の適所には、小剣部12を挿通して止めるための小剣止め14が取り付けられている。
    そして、折り目線13の近傍の小剣部12を、中央線に沿って表側から裏側に折りたたみ、必要ならば更に、紐で結わえるか、縫合することにより、絞り15を形成する。 なお、絞り15は、小剣部12を中央線に沿って裏側から表側に折りたたむものであってもよい。 該絞り15を形成してから、折り目線13に沿って折りたたみ、更に絞り15を大剣部11で包み込み、且その両縁部を結合させることによりくびれ19を形成し、くびれ19と折り目線13との間にノット状部17を形成させている。 なお、上記の両縁部を結合させる方法としては、図3に示すように、大剣部12の裏面に一対の結合部16aおよび16b(例えば、スナップ、マジックテープ、フックなど)を設け、これらを互いに結合させるやり方がある。 また、図示していないが、両縁部を縫合させるやり方や、紐やスカーフなどで大剣部12の周りを結わく方法もある。
    図4や、その背面図である図5におけるくびれ19に対応する部分の断面は、図6に示す通りである。 なお、絞り15を形成する際に、図7に示すように、小剣部12を二重に折りたたむこともできる。
    また、ノット状部17内に、例えば図8に示したような略三形の形整具27や、図9に示す略三角形の本体部28aと垂下部28bとからなる他の形整具29を挿入して、ノット状部17の形状を美しく整えてもよい。 この形整具に、留め具のための穴40を明けても良い。
    また、大剣部11の裏面または、小剣部12の表面または裏面のくびれ19から離れた位置に、シャツの第1ボタン以外のボタンに係止するボタン係止部18が設けられている。 このボタン係止部18としては、ボタン穴付き帯片を使用でき、または後述するスナップ付きボタン70と嵌りあうスナップでも良く、または小剣部12に直接形成されたボタン穴であってもよい。
    図10は、本実施例のネクタイ10で用いられる留め具である帯片30を示している。 また、図11はこの帯片30と結合されるシャツ20の襟元に設けられた結合部22を示している。 この図11では、シャツの襟21をめくり上げた状態が示されている。 また図12は、この帯片30をノット状部17に通した後の状態を表している。 また図13aは、結合部31を、結合部22に結合させることにより、本発明のネクタイ10をシャツ20に装着した状態を示している。 図13bは、図13aでシャツの襟21をめくり上げた状態を示している。
    図13a、図13bで示されるネクタイは、今まで存在しなかった斬新なデザインのそれであり、ネクタイの絵柄が断続されることなくそのままに現れ、美観に優れている。
    例として図14では、人の頭部がノット状部にあり大剣部の胴体へと連続して描かれている。
    なお、図12において、ボタン係止部18が付いていると、帯片30をシャツ20から外しても、まだネクタイ10はシャツ20に保持されているため、ネクタイ10を落として汚れるのを防ぐことが出来る。 また、ネクタイ10の浮き上がりも押えられる。
    図10での帯片30は、ある程度の伸縮性や可撓性を有する材料が良く、ゴム製品、布、プラスチックなどが適している。 また両端の結合部31には、結合されるシャツ20を洗濯することを考慮して、着脱が可能なものが良く、スナップ、マジックテープ、ボタン、ボタン穴、フックなどがある。 なお、結合部31は、左右で違ったものでも良く、図10のように、左がスナップで右がボタン穴である場合もある。 また、これら結合部31は、縫合、接着、カシメなどの方法で、帯片30に取り付ける。 また、図11の結合部22も、結合部31と同じ方法でシャツ20に取り付けられる。
    かくして、本実施例によれば、上述のごとく装着が非常に容易である。 また、装着時の首周りの圧迫が皆無であり、血行が悪くなったり、肩がこったりすることもない。 また、体熱も逃げ易く、夏季においても涼しい。 また、簡単な帯片30を使用し、通常のネクタイに、くびれ19やボタン係止部18を取り付けるなど、若干の変更をするだけで済むので製造コストが安い。 また、単に折りたたみ、折り目線13の近傍にくびれ19を設けることによりノット状部17を作るので、ネクタイの絵柄が連続し、美観に優れている。 さらに、折り目線13及びくびれ19の位置を変えることにより、ノット状部17の大きさを変え、装着時の長さを調整することが出来る。 また、一対の結合部16aおよび16bを互いに分離することにより図3に示した状態、すなわち展開した状態に容易に戻せるので、洗濯が可能であって洗濯しても型崩れを起こさない。 さらに、一対の結合部16aおよび16bやボタン係止部18を取り外し、絞り15の折りたたみ、縫合または結わえた紐を解けば、通常のネクタイの状態に容易に戻す事ができる。
    また、本発明によるネクタイの第2実施例として、図15のように、形整具29の穴40に帯片30を通し、これらの周りにネクタイを通常の結び方(セミ・ウィンザーノット、ウィンザーノットなどと基本的に同じで、ただ首周り部が無い)で結ぶと図16a、図16b(図16aの背面図)が得られる。 そして帯片30をシャツ襟元に結合させることにより図17a、図17b(図17aの背面図)が得られる。
    図17aだけを見ると、首に巻いて装着される通常のネクタイと誰しも考えるが、シャツの襟21をめくり上げると、図17bのようになっており、今までに無い新しいタイプのネクタイであることが分かる。 外見上は通常のネクタイ変わらないが、首に巻かないので、首周りの圧迫感が無く、着ていて爽快である。
    また、本発明によるネクタイの第3実施例として、図18a、図18b(図18aの背面図)のように、ネクタイを通常の結び方(セミ・ウィンザーノット、ウィンザーノットなど)で結び、図19a(正面図)、図19b(背面図)のように、その結び目50を含むノット状部17に帯片30を通し、この帯片30をシャツ襟元に結合させることにより吊架されるようにしたネクタイを示す。
    図18a,18bのネクタイは、通常の結び方で結んだものであり、首周り部51が、首の廻りに巻かれるものである。 小剣部12を引っ張ると、首周り部51が小さくなり、結び目50の正面結び部52に隠れてしまうと、図19a(正面図)、図19b(背面図)が得られる。
    すなわち、図19a、19bにおいて帯片30を、左結び部54、右結び部53の中に通した後に、小剣部12を引っ張り、結び目50の中に首周り部51を引き込むことによりノット状部17が形成される。
    この実施例のネクタイを、図11の結合部22に結合させることにより、図17a、17bに示した状態となる。
    次に、第4実施例である図20a、20bに示される新しいタイプのネクタイを説明する。 図20bは、図20aにおいてシャツの襟21をめくり上げた状態を示している。 これらの図において、ネクタイをシャツ20の襟元から外したものを図21a、21b(図21aの背面図)に示す。
    このネクタイでは、通常のネクタイ結び目50の上部に、首周り部の一部55を露出した状態で残したことを特徴としている。 すなわち図21a、21bにおいて帯片30を、左結び部54、右結び部53の中に通した後に、小剣部12を引っ張って、正面結び部52の上部に、首周り部の一部55が残るようにする事によりノット状部17が形成されている。
    そうしてこの実施例のネクタイを、図11の結合部22に結合させることにより、図20a、20bで示される全く新しいデザインのネクタイが得られる。
    この新しいネクタイは、結び目が2段になったようなものであり、上下に色違いにして色彩の変化を楽しんでも良い。 また上の段に、団体などの紋章をあしらう事なども考えられる。
    また、第5実施例である図22a、22b(図22aの背面図)に示される今までに無いデザインのネクタイも考えられる。 これは第2乃至4実施例のネクタイにおいて、そのノット状部17の下近傍にくびれ56を形成したものである。
    すなわち図16a、16b、19a、19b、21a、21bにおいて、ノット状部17またはノット50の下近傍の大剣部11及び小剣部12に関して、小剣部12を包み込むように大剣部11の両縁部を結合し(この結合方法はくびれ19と同様である)、ノット状部17またはノット50の下にくびれ56を形成させている。
    この実施例のネクタイの形状は、通常の首周りに巻いて結ばれるネクタイと何ら変わらないものになっている為、通常のネクタイに取って代わることが期待されている。
    なお、図19b、図21bに示されるように、小剣部12の裏面に、シャツ20の第1ボタン以外のボタンに係止するボタン係止部18を設けても良い。
    また、第6実施例として、図23に示したように帯片30に結合部32aとしてスナップ、ボタン、マジックテープ、フックなどを取り付け、図24に示したネクタイ10の結合部32bには、それぞれの対になるものを取り付け、該結合部32aに結合することにより、ネクタイ10を、シャツ20の襟元に吊架させるものである。
    上述のように、本発明の第2乃至6実施例によるネクタイによれば、通常の結び方で作られるノット50またはノット状部17を有するネクタイを、簡単にシャツ20の襟元に装着でき、首周りの圧迫が皆無であり、他人に引っ張られた場合でも容易に外れるので、安全性が高い。 またネクタイを元の状態に戻して、洗濯することも出来、夏季においては特に好都合である。 また何より、このネクタイを使えば、毎日出勤前にネクタイを結ぶ手間が省け、かつネクタイの寿命を延ばすことが出来るなど色々なメリットが生じる。 よってネクタイが嫌いな人が、本発明のネクタイを喜んで使って戴けるものと確信する次第である。
    次にスナップに嵌りあうスナップペア付き帯片80を図25a(平面図)図25b(正面図)に示す。 このスナップペア付き帯片80は、その結合部の少なくとも1つが、表裏に同心的に固定されたオス・メスのスナップで構成されており、オスのスナップ81、メスのスナップ82のスナップペアと、ボタン穴83が示されている。
    図12のネクタイ10における帯片30の代わりに、上記スナップペア付き帯片80を使用して、図13bの如くネクタイ10をシャツ20(図11の結合部22にスナップ付きボタン70を使う)に装着すると、シャツ20の襟元の左右にオスのスナップ81がある事になる。 これらオスのスナップ81に、例えばナプキン(これには、嵌りあうメスのスナップ82を取り付ける)のメスのスナップ82を結合することにより、食事する際にネクタイ10、シャツ20などを汚さずに食事を済ますことが出来て便利である。
    この例の他にも、スナップ付きボタン70、スナップペア付き帯片80は、これらと結合されるものを簡単に装着、取り外しが出来るので利用範囲が広く、ネクタイに限らず衣服全般に使用できるものである。
    さて最近では、ネクタイにディンプル(くぼみ)をつけることが流行しだしているが、本発明では図26にそれが示されている。 図27は、図26のVI−VI線に沿う断面図である。 ノット状部17の下部にディンプル60が形成されている。 これは、図27の大剣部11の一部を、裏面側からつまむ事により、つまみ61を作り出している。 つまむ方法としては、縫合や、クリップなどで大剣部11を挟むこと、などが考えられる。
    上述のように、図12、図19b、図21bに示す如く、小剣部12の表面または裏面に、ボタン係止部18を設け、シャツ20の第1ボタン以外のボタンに係止させることにより、ネクタイを落として汚れるのを防ぐと同時に、ネクタイの浮き上がりを押えることが出来る。 この際ボタン係止部18として、スナップを使い、これと嵌りあう相手としてスナップ付きボタン70を発明した。
    すなわち、図28a、28b(図28aのVII−VII線に沿う断面図)に示すように、ボタン71の表面を、スナップ72の外径より少し大きい径に凹まし、接着剤を使用してその面とスナップ72の底面を、貼り合わせることによりスナップ付きボタン70が作られる。 なお上記のボタンの凹みを作らないで貼り合せてスナップ付きボタン70を作っても構わない。 そして、このスナップ付きボタン70を、ボタン穴73を使いシャツ20に縫い付けて固定させ、ボタン係止部18と結合させる。
    また上記のスナップ付きボタン70は、成型(材料はナイロンや尿素など)で作られるボタンにあっては、ボタンとスナップを成型で一体に製作することも可能である。
    次にこのスナップ付きボタン70を使って、ネクタイピンと同じ機能を持たせることができる。
    すなわちシャツの第5ボタンなどを、このスナップ付きボタン70に変更し、これに嵌り合うメスのスナップ82を、図29a、29b、30a、30bに示すようにネクタイの大剣部11に設ける。 しかし丁度ピッタリとオス・メスのスナップを合わせるようにするのは難しい。 そこでマジックテープのオス41、メス42を使用してスナップ付きボタン70の位置に応じて、大剣部11にあるメスのスナップ82の位置を自在に変更できるものを発明した。
    すなわち図29a,29bで、大剣部11にある例えば小剣止め14の中央部に、マジックテープのメス42を付ける。 付ける方法として接着、縫合などがある。
    そしてこれに嵌り合うマジックテープのオス41を、図30a,30bの如く生地43(メスのスナップ82が例えば縫合されている)に付ける。 付ける方法は、接着、縫合などである。 このマジックテープのオス41・メス42の重なり量を自在に変えることにより、オス・メスのスナップの位置をピッタリ合わせることが可能になる。
    このオス・メスのスナップにより、ネクタイピンと同じように、ネクタイが曲がる事、ブラブラすることを防止でき、ファッション的にも恰好良いものである。
    またマジックテープ同志の結合力を、スナップのそれより強くすることにより、ネクタイをシャツから離すとき、スナップで離れるようになる。 これは、例えば車に乗ってシートベルトをする時、ネクタイをシャツから外してからベルトを締めたりするのに大変便利である。
    次に新しいネクタイとして、図25a、25bに示される両端に結合部を持つ帯片をネクタイとするものである。 帯片の材料としてはゴム製品、布などであり、その表面に彩色し、各種マークを付けたりして使用できる。 大剣部11などが無いので、品物を胸に抱えて運ぶときに便利なものである。
    また通常の蝶ネクタイ・リボンネクタイは、紐を首に廻して使用されるが、本発明の留め具を採用することにより首周りの圧迫感の無いものとなる。
    最後に、本発明のネクタイに合うシャツが求められる。 襟元に結合部が設けられており、またスナップ付きボタンが使用されている必要がある。

    本発明におけるネクタイは、以上説明したように構成されているため、従来使用されているネクタイ、簡易着脱式ネクタイに代わる、新規なネクタイとして老若男女を問わず使用できる。
    また本発明のネクタイでは、留め具を介してシャツの襟元に吊架させるだけなので、首周りの圧迫感が無く、装着・脱着が数秒で行える。 またネクタイを容易に洗濯でき、ノット状部と大剣部が続づいているため、絵柄が連続し美観に優れている。 夏の暑い日に装着しても快適であり、省エネ効果もある。 そして、ネクタイ嫌いの人に好まれること必定である。
    ネクタイは首に巻くもの、面倒なものであるという固定観念を打ち破る“ネクタイ革命”になる。 これらにより、この発明に係わるネクタイは、実用上の効果が大きいものである。

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