記録材折り増し装置、記録材綴じ処理装置、および画像形成システム |
|||||||
申请号 | JP2015065214 | 申请日 | 2015-03-26 | 公开(公告)号 | JP2016183036A | 公开(公告)日 | 2016-10-20 |
申请人 | 富士ゼロックス株式会社; | 发明人 | 粟野 宏明; | ||||
摘要 | 【課題】記録材束の折り部に対して、十分な折り増しを行うことを目的とする。 【解決手段】上ローラは一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、折り処理が施された冊子Sの折り部を押圧する。下ローラは一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、上ローラ531Aとの間で冊子Sの折り部を挟んで支持する。そして、上ローラの凹部と下ローラ531Bの凸部とが冊子Sの折り部を挟み、かつ、上ローラの凸部と下ローラの凹部とが冊子Sの他の折り部を挟んだ状態で冊子Sの折り部が形成された方向に沿って上ローラと下ローラとを移動させる。 【選択図】図6 | ||||||
权利要求 | 一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、折り処理が施された記録材の折り部を押圧する押圧部と、 一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記押圧部との間で前記記録材の折り部を挟んで支持する支持部と、 前記押圧部と前記支持部とで前記記録材の折り部を挟んだ状態で当該記録材の折り部が形成された方向に沿って当該押圧部と当該支持部とを移動させる駆動部と を備え、 前記押圧部の前記凹部と前記支持部の前記凸部とが前記記録材の折り部を挟み、かつ、当該押圧部の前記凸部と当該支持部の前記凹部とが当該記録材の他の折り部を挟むことを特徴とする記録材折り増し装置。前記押圧部は、前記凸部を形成する第1の押圧ロールを備え、当該第1の押圧ロールに隣接して前記凹部を形成し、 前記支持部は、前記凸部を形成する第1の支持ロールを備え、当該第1の支持ロールに隣接して前記凹部を形成することを特徴とする請求項1に記載の記録材折り増し装置。前記押圧部は、前記凹部を形成する第2の押圧ロールをさらに備え、 前記支持部は、前記凹部を形成する第2の支持ロールをさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の記録材折り増し装置。前記押圧部は、前記第1の押圧ロールとの間に前記凹部を形成する第2の押圧ロールをさらに備え、 前記支持部は、前記第1の支持ロールとの間に前記凹部を形成する第2の支持ロールをさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の記録材折り増し装置。前記押圧部は、前記凹部をそれぞれ形成する第2の押圧ロールおよび第3の押圧ロールをさらに備え、 前記支持部は、前記凸部を形成する第2の支持ロールをさらに備え、前記第1の支持ロールと当該第2の支持ロールとの間に前記凹部を形成することを特徴とする請求項2に記載の記録材折り増し装置。前記押圧部は、前記第1の押圧ロールとの間に前記凹部をそれぞれ形成する第2の押圧ロールおよび第3の押圧ロールをさらに備え、 前記支持部は、凸部を形成する第2の支持ロールをさらに備え、前記第1の支持ロールと当該第2の支持ロールとの間に前記凹部を形成することを特徴とする請求項2に記載の記録材折り増し装置。記録材を積載する記録材積載部と、 前記記録材積載部により積載された前記記録材が集積して構成する記録材束に中綴じを施す綴じ部と、 前記記録材束のうち前記綴じ部により前記中綴じが施された位置に対して中折りを施して当該記録材束に折り部を形成する折り部と、 一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記折り部により前記中折りが施された前記記録材束の前記折り部を押圧する押圧部と、 一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記押圧部との間で前記記録材束の折り部を挟んで支持する支持部と、 前記押圧部と前記支持部とで前記記録材束の折り部を挟んだ状態で当該記録材の折り部が形成された方向に沿って当該押圧部と当該支持部とを移動させる駆動部と を備え、 前記押圧部の前記凹部と前記支持部の前記凸部とが前記記録材束の折り部を挟み、かつ、当該押圧部の前記凸部と当該支持部の前記凹部とが当該記録材の他の折り部を挟むことを特徴とする記録材綴じ処理装置。記録材に画像を形成する画像形成装置と、 前記画像形成装置が画像を形成した前記記録材を積載する記録材積載部と、 前記記録材積載部により積載された前記記録材が集積して構成する記録材束に中綴じを施す綴じ部と、 前記記録材束のうち前記綴じ部により前記中綴じが施された位置に対して中折りを施して当該記録材束に折り部を形成する折り部と、 一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記折り部により前記中折りが施された前記記録材束の前記折り部を押圧する押圧部と、 一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記押圧部との間で前記記録材束の折り部を挟んで支持する支持部と、 前記押圧部と前記支持部とで前記記録材束の折り部を挟んだ状態で当該記録材の折り部が形成された方向に沿って当該押圧部と当該支持部とを移動させる駆動部と を備え、 前記押圧部の前記凹部と前記支持部の前記凸部とが前記記録材束の折り部を挟み、かつ、当該押圧部の前記凸部と当該支持部の前記凹部とが当該記録材の他の折り部を挟むことを特徴とする画像形成システム。 |
||||||
说明书全文 | 本発明は、記録材折り増し装置、記録材綴じ処理装置、および画像形成システムに関する。 特許文献1には、折増しローラ対が用紙束の上面側の第1のローラと用紙束の下面側の第2のローラおよび第3のローラより成り、第1のローラと第2のローラによりニップが形成され、第1のローラと第3のローラによりニップが形成され、2箇所のニップに用紙束を挟み折増しを行う用紙処理装置が開示されている。 特許文献2には、増し折りローラ/ユニットの増し折りローラ/上は、増し折りローラ/下に対して加圧状態で接触可能となっており、増し折りローラ対が増し折りのためにシート束を両者のニップに挟んだときには、両者の回転軸の中心を結ぶ直線がシート束の幅方向に対して角度ηだけ傾いて構成されるシート処理装置が開示されている。 特開2012−153530号公報 特開2014−185033号公報
画像が形成された記録材が集積した記録材束からなる製本を作成する画像形成システムでは、記録材束に対して中綴じ処理を行い、中綴じされた記録材束を中綴じ位置で折って折り部を形成する。その後、一対の折りローラが記録材束の折り部を挟んだ状態で折り部が形成された方向に沿って移動することにより中綴じ製本の折り部の折り増しを行う。そして、剛性が高い記録材からなる製本や記録材の枚数が多い製本に対して折り増しを行う場合、十分な折り増しが行われないことがある。 本発明は、記録材束の折り部に対して、十分な折り増しを行うことを目的とする。 請求項1に記載の発明は、一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、折り処理が施された記録材の折り部を押圧する押圧部と、一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記押圧部との間で前記記録材の折り部を挟んで支持する支持部と、前記押圧部と前記支持部とで前記記録材の折り部を挟んだ状態で当該記録材の折り部が形成された方向に沿って当該押圧部と当該支持部とを移動させる駆動部とを備え、前記押圧部の前記凹部と前記支持部の前記凸部とが前記記録材の折り部を挟み、かつ、当該押圧部の前記凸部と当該支持部の前記凹部とが当該記録材の他の折り部を挟むことを特徴とする記録材折り増し装置である。 請求項2に記載の発明は、前記押圧部は、前記凸部を形成する第1の押圧ロールを備え、当該第1の押圧ロールに隣接して前記凹部を形成し、前記支持部は、前記凸部を形成する第1の支持ロールを備え、当該第1の支持ロールに隣接して前記凹部を形成することを特徴とする請求項1に記載の記録材折り増し装置である。 請求項3に記載の発明は、前記押圧部は、前記凹部を形成する第2の押圧ロールをさらに備え、前記支持部は、前記凹部を形成する第2の支持ロールをさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の記録材折り増し装置である。 請求項4に記載の発明は、前記押圧部は、前記第1の押圧ロールとの間に前記凹部を形成する第2の押圧ロールをさらに備え、前記支持部は、前記第1の支持ロールとの間に前記凹部を形成する第2の支持ロールをさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の記録材折り増し装置である。 請求項5に記載の発明は、前記押圧部は、前記凹部をそれぞれ形成する第2の押圧ロールおよび第3の押圧ロールをさらに備え、前記支持部は、前記凸部を形成する第2の支持ロールをさらに備え、前記第1の支持ロールと当該第2の支持ロールとの間に前記凹部を形成することを特徴とする請求項2に記載の記録材折り増し装置である。 請求項6に記載の発明は、前記押圧部は、前記第1の押圧ロールとの間に前記凹部をそれぞれ形成する第2の押圧ロールおよび第3の押圧ロールをさらに備え、前記支持部は、凸部を形成する第2の支持ロールをさらに備え、前記第1の支持ロールと当該第2の支持ロールとの間に前記凹部を形成することを特徴とする請求項2に記載の記録材折り増し装置である。 請求項7に記載の発明は、記録材を積載する記録材積載部と、前記記録材積載部により積載された前記記録材が集積して構成する記録材束に中綴じを施す綴じ部と、前記記録材束のうち前記綴じ部により前記中綴じが施された位置に対して中折りを施して当該記録材束に折り部を形成する折り部と、一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記折り部により前記中折りが施された前記記録材束の前記折り部を押圧する押圧部と、一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記押圧部との間で前記記録材束の折り部を挟んで支持する支持部と、前記押圧部と前記支持部とで前記記録材束の折り部を挟んだ状態で当該記録材の折り部が形成された方向に沿って当該押圧部と当該支持部とを移動させる駆動部とを備え、前記押圧部の前記凹部と前記支持部の前記凸部とが前記記録材束の折り部を挟み、かつ、当該押圧部の前記凸部と当該支持部の前記凹部とが当該記録材の他の折り部を挟むことを特徴とする記録材綴じ処理装置である。 請求項8に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置が画像を形成した前記記録材を積載する記録材積載部と、前記記録材積載部により積載された前記記録材が集積して構成する記録材束に中綴じを施す綴じ部と、前記記録材束のうち前記綴じ部により前記中綴じが施された位置に対して中折りを施して当該記録材束に折り部を形成する折り部と、一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記折り部により前記中折りが施された前記記録材束の前記折り部を押圧する押圧部と、一以上の凹部と凸部とをそれぞれ備え、前記押圧部との間で前記記録材束の折り部を挟んで支持する支持部と、前記押圧部と前記支持部とで前記記録材束の折り部を挟んだ状態で当該記録材の折り部が形成された方向に沿って当該押圧部と当該支持部とを移動させる駆動部とを備え、前記押圧部の前記凹部と前記支持部の前記凸部とが前記記録材束の折り部を挟み、かつ、当該押圧部の前記凸部と当該支持部の前記凹部とが当該記録材の他の折り部を挟むことを特徴とする画像形成システムである。 請求項1の発明によれば、押圧部の凸部と支持部の凸部とに記録材束の折り部が巻きついた状態で扱かれ、記録材束の折り部に対して、十分な折り増しを行うことができる。 請求項2の発明によれば、記録材折り増し装置をより小さく構成することができる。 請求項3の発明によれば、記録材束の折り部に対する折り増しをより簡易な構成で行うことができる。 請求項4の発明によれば、記録材束の折り部に対する折り増しをより簡易な構成で行うことができる。 請求項5の発明によれば、より多くの凹凸部が形成され、記録材束の折り部に対してより強い折り増しを行うことができる。 請求項6の発明によれば、凹凸部がより深く噛み合い、記録材束の折り部に対してより強い折り増しを行うことができる。 請求項7の発明によれば、押圧部の凸部と支持部の凸部とに記録材束の折り部が巻きついた状態で扱かれ、記録材束の折り部に対して、十分な折り増しを行うことができる。 請求項8の発明によれば、押圧部の凸部と支持部の凸部とに記録材束の折り部が巻きついた状態で扱かれ、記録材束の折り部に対して、十分な折り増しを行うことができる。 本実施の形態が適用される画像形成システムの全体構成の一例を示した図である。 用紙処理装置の構成を示した斜視図である。 折り増し機能部の構成を示した正面図である。 折り増し機能部の構成を示した側面図である。 折り増しロールユニットの構成を示した正面図である。 (a)は上ロールの一部が冊子に接触している状態、(b)は折り増しロールユニットにより折り増しされているときの冊子の状態を示した図である。 折り増しロールユニットの他の構成例を示した図である。 折り増しロールユニットの他の構成例を示した図である。 折り増しロールユニットの他の構成例を示した図である。
<画像形成システム1の説明> 以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。 図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム1の全体構成を示した図であり、画像形成システム1を、ユーザによる指示や操作を受け付けるフロントF側から眺めた正面図である。図1に示す画像形成システム1は、例えば電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置2と、画像形成装置2によって例えばトナー像が形成された記録材の一例としての用紙(シート)に対して後処理を施す用紙処理装置3とを備えている。 画像形成装置2は、例えば所謂タンデム方式で構成され、各色の画像データに基づき画像を形成する画像形成部4と、ユーザからの操作入力を受け付ける操作入力部5と、画像形成装置2の動作および画像形成システム1全体の動作を制御する主制御部6とを備えている。 なお、以下の説明では、画像形成システム1において、フロントF側からリアR側に向かう方向をX方向、下方から上方に向かう方向をY方向、X方向とY方向とに交差する方向であって、フロントF側から見た場合の左側から右側に向かう方向をZ方向、と称する。 図2は、用紙処理装置3の構成を示した図である。 用紙処理装置3は、図1および図2に示すように、画像形成装置2から出力された用紙をさらに下流側に搬送する搬送機能部200を有する搬送装置20を有する。また、搬送装置20から搬送された用紙に対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)等の折り処理を施す折り機能部300を有する折り装置30を有する。更に、折り装置30の下流側に設けられて折り装置30から搬送された用紙に対して穴あけ処理を施す穿孔機能部400を有する穿孔装置40を有する。また更に、穿孔装置40の下流側に設けられて用紙に端綴じ処理を施す端綴じ機能部510、製本処理を施す製本機能部520、および、製本処理が施され形成した記録材束の一例としての冊子Sの折り部の折り増しを行う折り増し機能部530を有する綴じ製本装置50を有する。 また、用紙処理装置3は、折り装置30へ搬送される用紙に対して厚紙や窓空き用紙等の合紙を挿入する挿入機能部600を有する挿入装置60と、綴じ製本装置50から搬送された用紙を複数のトレイに仕分けして排出する仕分け機能部700を有する仕分け装置70とを備えている。 さらに、用紙処理装置3は、用紙処理装置3の全体を制御する用紙処理制御部100を有している。この例では、用紙処理制御部100は、綴じ製本装置50に設けられている。 ここで、本実施の形態の画像形成システム1の用紙処理装置3では、搬送装置20、折り装置30および穿孔装置40において用紙が排出される排出口の高さが等しく設定されている。また、用紙処理装置3では、折り装置30、穿孔装置40および綴じ製本装置50において用紙が挿入される挿入口の高さが等しく設定されている。そして、本実施の形態の用紙処理装置3では、搬送装置20、折り装置30、穿孔装置40および綴じ製本装置50は、用紙搬送のための共通のインターフェースを備えている。 さらにまた、本実施の形態の用紙処理装置3では、搬送装置20、折り装置30、穿孔装置40および綴じ製本装置50は、電気的接続および機械的接続のための共通のインターフェースを備えている。 これにより、本実施の形態の用紙処理装置3では、各装置(例えば折り装置30、穿孔装置40および綴じ製本装置50)の接続順序を変更したり、接続する装置の組み合わせを変更したりすることが可能となっている。 <綴じ製本装置の説明> 続いて、本実施の形態の綴じ製本装置50の構成について説明する。 記録材綴じ処理装置の一例としての綴じ製本装置50は、上述したように、用紙束の端を綴じるための端綴じ機能部510と、用紙束を中折り/中綴じして見開き状の冊子Sを作成する製本機能部520と、冊子Sが中折りされ形成した折り部の折り増しを行う折り増し機能部530とを備えている。また、綴じ製本装置50は、穿孔装置40から搬送された用紙を受け入れる搬入口53と、綴じ製本装置50にて処理が施された用紙を収容する収容トレイ54〜56を備えている。 <製本機能部の説明> 続いて、綴じ製本装置50が備える製本機能部520について説明する。 製本機能部520は、図2に示すように、画像形成後の用紙を必要枚数だけ集積させる記録材積載部の一例としての用紙集積部521と、用紙を用紙集積部521に排出する排出ロール522と、中綴じ位置や中折り位置を決定するために用紙集積部521に沿って移動するエンドガイド523とを備えている。また、製本機能部520は、用紙集積部521上に集積される用紙をエンドガイド523に向けて搬送する複数の用紙揃え部材524を備えている。 また、製本機能部520は、用紙集積部521上に集積される用紙を幅方向に揃えるためにスライド移動する一対の製合板からなる用紙幅揃え部材525と、用紙集積部521に集積された用紙束を中綴じする綴じ部の一例としてのステープラ526とを備えている。さらに、製本機能部520は、ステープラ526により中綴じされた用紙束を中綴じ位置で折るために用紙集積部521の下方から上方に向けて突出するように移動する折り部の一例としての折りナイフ527と、折りナイフ527によって折りが開始された用紙束を挟み込む一対のロールからなる折りロール528とを備えている。なお、用紙集積部521のうち折りナイフ527に対向する部分には開口(図示せず)が設けられている。 綴じ製本装置50において中折り/中綴じされた冊子Sを作製する場合には、用紙処理制御部100からの指示により、搬送装置20、折り装置30および穿孔装置40を経由して搬送されてきた用紙が、製本機能部520に送られる。そして、製本機能部520の排出ロール522は、搬送されてくる用紙を用紙集積部521に送り出す。これにより、例えば、5枚、10枚、15枚等、例えば画像形成装置2の主制御部6(図1参照)にて設定された枚数が、用紙集積部521に集積される。このとき、エンドガイド523は、例えば、用紙の搬送方向中央部がステープラ526によるステープル位置に対応するように移動して停止している。さらにこのとき、用紙揃え部材524は、回転し、集積される用紙をエンドガイド523に押し当てて、用紙揃え補助をしている。また、用紙幅揃え部材525は、用紙集積部521に集積される用紙の幅方向にスライド移動して、集積された用紙に対して幅方向から幅揃えを行う。 用紙集積部521に予め定められた枚数の用紙が集積された後、ステープラ526によって、用紙の一部(例えば搬送方向中央部分)に対する中綴じが実行される。 次いで、中綴じを終え形成した用紙束は、エンドガイド523の上方への動きによって、折り部分(例えば用紙の搬送方向中央部分)が折りナイフ527の先端位置と一致するように移動される。なお、折りナイフ527は、用紙集積部521への用紙集積段階や、ステープラ526による中綴じ段階、または中綴じ後の用紙搬送段階では、その先端が用紙集積部521の下方に退避するように構成されている。 用紙束の折り位置が折りナイフ527の先端位置まで移動した後、折りナイフ527は、不図示のDCモータによって、下方から上方に向けて押し出される。すなわち、折りナイフ527の先端が、折りナイフ527に対向する位置に開口が設けられた用紙集積部521の収容面に交差する方向に沿って、下方から上方に向けて用紙束を押圧する。さらに、折りナイフ527の先端は、用紙集積部521の開口の上方向側に押し出され、これにより用紙束は、用紙集積部521の収容面から押し上げられて、折りロール528に挟み込まれる。この場合、折りナイフ527は、用紙束が折りロール528に食い込む位置まで移動する。 これにより、用紙集積部521に集積された予め定められた枚数の用紙からなる冊子Sは、折りナイフ527に押されるとともに折りロール528に挟み込まれることで、中折り処理が施される。 <折り増し機能部の説明> 続いて、綴じ製本装置50が備える折り増し機能部530について説明する。 図3は、折り増し機能部530の構成を示した図であり、リアR側から折り増し機能部530を眺めた正面図である。 折り増し機能部530は、図3に示すように、折りロール528が支持する冊子Sの折り部を挟んで折り増しを行う折り増しロールユニット531と、折り増しロールユニット531を支持する支持部材534とを備える。また、折り増し機能部530は、折り増し機能部530を移動させる移動機構部535と、折り増し機能部530が移動する経路を誘導する経路誘導部536とを備える。さらに、折り増し機能部530は、支持部材534に接続するとともに経路誘導部536に嵌めて設けられたカム537と、支持部材534および移動機構部535を軸として支持する支持軸538とを備える。 折り増しロールユニット531は、冊子Sの上方から冊子Sを押圧する上ロール531Aと、冊子Sの下方から冊子Sを支持する下ロール531Bとを備える。上ロール531Aは上下方向に移動可能に設けられており、下ロール531Bとの間に冊子Sの折り部を挟んで押圧することで、冊子Sの折り部の折り増しを行う。折り増しロールユニット531の詳細な構成については後述する。 支持部材534は、上ロール531Aを支持する上支持部534Aと、下ロール531Bを支持する下支持部534Bと、上支持部534Aと下支持部534Bとの間に設けられたばね534Cとを備える。上支持部534Aは支持軸538を貫通し、支持軸538上を移動可能に設けられる。下支持部534Bは、支持軸538の下端部と接続して設けられる。ばね534Cは、上支持部534Aと下支持部534Bとの間の支持軸538に貫通して設けられ、上支持部534Aが支持軸538上を移動して下支持部534Bへ近づくことを規制する。 駆動部の一例としての移動機構部535は、支持軸538の上端と接続して設けられ、不図示のモータにより、折りロール528が支持する冊子Sの折り部が形成された方向に沿って折り増し機能部530を移動させる。なお、折り増し機能部530は、冊子Sの折り増しを行わないときは、折り増し機能部530のフロントF側端部に待機しており、折りロール528による冊子Sの搬送に干渉しない。 経路誘導部536は、折り増し機能部530が移動する際のカム537の移動経路を構成する移動経路部540を備える。移動経路部540の詳細な構成については、後述する。 カム537は、上支持部534Aと接続するとともに、一部が経路誘導部536の移動経路部540に嵌まって設けられ、折り増し機能部530が移動すると、移動経路部540の経路に沿って上下方向に移動する。カム537が下方に移動する際は、カム537と接続している上支持部534Aが押圧され、上支持部534Aがばね534Cを介して下支持部534Bに近づくように支持軸538上を移動する。 支持軸538は、移動機構部535との接続部から下方に沿って延び、上方から順に上支持部534A、ばね534Cを貫通し、下端が下支持部534Bに接続して設けられる。 <折り増し機能部が行う冊子の折り増しの説明> 続いて、折り増し機能部530が行う冊子Sの折り増しについて説明する。 図4は、折り増し機能部530の構成を示した図であり、折り増し機能部530の側面図である。 上述したように、折り増し機能部530は、移動機構部535からの駆動力により、待機位置である綴じ製本装置50のフロントF側端部から折りロール528が支持する冊子Sの折り部が形成された方向(図中X方向)に沿って移動する。このときカム537は、移動経路部540に沿って折り増し機能部530に対して上下方向に移動する。 移動経路部540は、綴じ製本装置50のフロントF側端部から中央部手前までX方向に延びて設けられた第1の移動経路541と、第1の移動経路541の終端から綴じ製本装置50の中央部を超えてX方向に延びかつ下方(図中−Y方向)に傾斜して設けられた第2の移動経路542と、第2の移動経路542の終端から綴じ製本装置50のリアR側端部までX方向に延びて設けられた第3の移動経路543とを備える。 また、移動経路部540は、綴じ製本装置50のリアR側端部から中央部手前まで−X方向に延びて第3の移動経路543の上方に設けられた第4の移動経路544と、第4の移動経路544の終端から綴じ製本装置50の中央部を超えて−X方向に延びかつ下方(図中−Y方向)に傾斜して設けられた第5の移動経路545と、第5の移動経路545の終端から綴じ製本装置50のフロントF側端部まで−X方向に延びて第1の移動経路541の下方に設けられた第6の移動経路546とを備える。 さらに、移動経路部540は、第2の移動経路542と第3の移動経路543との間に、第2の移動経路542および第3の移動経路543の外に退避可能に設けられた第1の経路切替部547を備える。またさらに、移動経路部540は、第4の移動経路544と第5の移動経路545との間に、第4の移動経路544および第5の移動経路545の外に退避可能に設けられた第2の経路切替部548を備える。 第1の経路切替部547は、上方にある第2の移動経路542からの押圧により、図中矢印g方向へ退避する。これにより、第2の移動経路542と第3の移動経路543が接続する。一方、下方にある第6の移動経路546からの押圧によっては退避せず、第6の移動経路546と第2の移動経路542とを接続しない。 また、第2の経路切替部548は、上方にある第4の移動経路544からの押圧により、図中矢印h方向へ退避する。これにより、第4の移動経路544と第5の移動経路545が接続する。一方、下方にある第3の移動経路543からの押圧によっては退避しない。 冊子Sの折り増しを行う場合、折りロール528によって搬送された冊子Sが折り増し機能部530に到達すると、用紙処理制御部100からの指示により、折り増し機能部530は綴じ製本装置50のフロントF側端部から移動を開始する。これに伴って第1の移動経路541は、カム537を図中矢印a方向へ誘導する。このとき、折り増し機能部530は、折りロール528が支持する冊子Sが上ロール531Aと下ロール531Bとの間に位置する状態でX方向へ移動するが、上ロール531Aは下ロール531Bから離れている。そのため、冊子Sは折り増しロールユニット531と非接触であるか、または接触しているが押圧されていない状態である。 第2の移動経路542は、カム537を図中矢印b方向へ誘導する。第2の移動経路542と第3の移動経路543との間に設けられた第1の経路切替部547は、第2の移動経路542を移動するカム537に接触して押圧されると、図中矢印g方向へ退避し、カム537を第3の移動経路543へ誘導する。また、第2の移動経路542に沿って移動するカム537はX方向へ進みつつ下方に移動する。これに伴い、上支持部534Aはカム537に押圧され、支持軸538に対して下方に移動する。これにより、綴じ製本装置50の中央部よりもフロントF側で、上支持部534Aに支持される上ロール531Aは下ロール531Bに近づいた後に、下ロール531Bとの間で冊子Sの折り部を挟んで押圧する。 その後、カム537は第3の移動経路543に沿って図中矢印c方向へ移動し、折り増しロールユニット531が冊子Sの折り部を押圧した状態で折り増し機能部530は綴じ製本装置50のリアR側端部まで移動する。これにより、冊子Sの折り部の幅方向中央部よりもリアR側について折り増しが行われる。なお、第3の移動経路543の上方には第2切替部548が設けられているが、第2の経路切替部548は下方からの押圧によっては退避しない。そのためカム537は、第3の移動経路543から第2の経路切替部548を経由して第4の移動経路544に移動しない。 折り増し機能部530が第3の移動経路543を超えて綴じ製本装置50のリアR側端部に到達すると、第3の移動経路543によるカム537の押圧が解除される。すると、ばね534Cにより下方からの押圧を受けている上支持部534Aは支持軸538に対して上方に移動する。これに伴いカム537も上方に移動し、第4の移動経路544の高さで停止する。これにより、上ロール531Aは上方へ移動して冊子Sから退避し、折り増しロールユニット531による冊子Sの折り部の押圧が解除される。 綴じ製本装置50のリアR側端部に到達した折り増し機能部530は、続いて−X方向への移動を開始する。第4の移動経路544は、カム537を図中矢印d方向へ誘導する。このとき、上ロール531Aは下ロール531Bから離れており、冊子Sは折り増しロールユニット531と非接触であるか、または接触しているが押圧されていない状態である。 第5の移動経路545は、カム537を図中矢印e方向へ誘導する。第5の移動経路545と第6の移動経路546との間に設けられた第2の経路切替部548は、第5の移動経路545を移動するカム537に接触して押圧されると、図中矢印h方向へ退避し、カム537を第6の移動経路546へ誘導する。また、第5の移動経路545に沿って移動するカム537は−X方向へ進みつつ下方に移動する。これに伴い、カム537に接続する上支持部534Aは支持軸538に対して下方に移動する。これにより、綴じ製本装置50の中央部よりもリアR側で、上ロール531Aは下ロール531Bに近づき、下ロール531Bとの間で冊子Sの折り部を挟んで押圧する。 その後、カム537は第6の移動経路546に沿って図中矢印f方向へ移動し、折り増しロールユニット531が冊子Sの折り部を押圧した状態で折り増し機能部530は綴じ製本装置50のフロントF側端部まで移動する。これにより、冊子Sの折り部の幅方向中央部よりもフロントF側について折り増しが行われる。なお、第6の移動経路546の上方には第1の経路切替部547が設けられているが、第1の経路切替部547は下方からの押圧によっては退避しない。そのためカム537は、第6の移動経路546から第1の経路切替部547を経由して第1の移動経路541に移動しない。 折り増し機能部530が第6の移動経路546を超えて綴じ製本装置50のフロントF側端部に到達すると、第6の移動経路546によるカム537の押圧が解除される。すると、ばね534Cにより下方からの押圧を受けている上支持部534Aは支持軸538に対して上方に移動する。これに伴いカム537も上方に移動し、第1の移動経路541の高さで停止する。これにより、上ロール531Aは上方へ移動して冊子Sから退避し、折り増しロールユニット531による冊子Sの折り部の押圧が解除される。 以上の動作により、折り増し機能部530による冊子Sの折り部の折り増しが完了する。 <折り増しロールユニットの構成についての説明> 続いて、折り増しロールユニット531の構成について説明する。図5は、本実施の形態が適用される折り増しロールユニット531の機能構成を示した図である。 折り増しロールユニット531のうち、押圧部の一例としての上ロール531Aは、上ロール531Aaと、上ロール531AaよりもフロントF側に設けられた上ロール531Abと、上ロール531AaよりもリアR側に設けられた上ロール531Acとを備える。 また折り増しロールユニット531のうち、支持部の一例としての下ロール531Bは、上ロール531AaよりもリアR側に設けられた下ロール531Baと、下ロール531BaよりもフロントF側に設けられた下ロール531Bbとを備える。 上ロール531Aa、上ロール531Ab、および上ロール531Acはいずれも上支持部534Aに支持されているが、上ロール531Aaは上ロール531Abおよび上ロール531Acよりも下方に突出して支持される。一方、上ロール531Abおよび上ロール531Acはそれぞれ同じ高さで支持される。また、下ロール531Baおよび下ロール531Bbは、それぞれ同じ高さで下支持部534Bに支持される。そして、上ロール531Acと下ロール531Baとは、折り増し機能部530の移動方向(X方向および−X方向)の位置が互いに揃って設けられている。さらに、上ロール531Abと下ロール531Bbとは、折り増し機能部530の移動方向の位置が互いに揃って設けられている。 なお、上ロール531Aaは第1の押圧ロールの一例であり、上ロール531Abは第2の押圧ロールの一例であり、上ロール531Acは第3の押圧ロールの一例である。また、下ロール531Bbは第1の支持ロールの一例であり、下ロール531Baは第2の支持ロールの一例である。 <折り増しロールユニットに押圧される冊子の状態の説明> 続いて、折り増しロールユニット531に押圧されるときの冊子Sの状態について説明する。図6(a)は上ロール531Aの一部が冊子Sに接触している状態、図6(b)は折り増しロールユニット531により折り増しされているときの冊子Sの状態を示した図である。 上ロール531Aが下ロール531Bに向かって下方に移動すると、上ロール531Aaがまず、冊子Sに接触する。これにより、図6(a)のように、冊子Sの上面のうち上ロール531Aaに接触する部分が、上ロール531Aaに対して巻きつく。この状態から、上ロール531Aはさらに下ロール531Bに向かって下方に移動する。すると、図6(b)のように、上ロール531Acが冊子Sに接触し、下ロール531Baとの間で冊子Sの折り部を挟んで押圧する。また、上ロール531Abも冊子Sに接触し、下ロール531Bbとの間で冊子Sの折り部を挟んで押圧する。 図6(b)の状態において、冊子Sは、その上面において上ロール531Aaに巻きつくとともに、下面において下ロール531Baと下ロール531Bbとにそれぞれ巻きつく。本実施の形態では、上ロール531Aのうち、上ロール531Aaが凸部を形成し、上ロール531Abおよび上ロール531Acが凹部を形成する。また、下ロール531Bのうち、下ロール531Baおよび下ロール531Bbが凸部を形成し、下ロール531Baと下ロール531Bbとの間の間隙が凹部を形成する。そして、凹部としての上ロール531Acと、凸部としての下ロール531Baとが噛み合い、凹部としての上ロール531Abと、凸部としての下ロール531Bbとが噛み合う。また、凹部としての下ロール531Baと、下ロール531Bbとの間の間隙と、凸部としての上ロール531Aaとが噛み合う。 このように、本実施の形態では、上ロール531Aに設けられた凹凸部と下ロール531Bに設けられた凹凸部とが冊子Sの折り部を介して噛み合うことにより、冊子Sの折り部は上ロール531Aaの凸部と下ロール531Baの凸部と下ロール531Bbの凸部とにそれぞれ巻きつく。この状態で折り増し機能部530が冊子Sの折り部が形成する方向に沿って移動することで、冊子Sの折り部は折り増しロールユニット531に扱かれ、剛性が高い用紙からなる冊子Sや枚数が多い冊子Sであっても、十分な折り増しが行われる。 <折り増しロールユニットの他の構成例の説明> 本実施の形態では、折り増しロールユニット531が備える凹凸部により、冊子Sの折り部の十分な折り増しが行われることについて説明した。ここで、折り増しロールユニット531は、図5、6で示したものに限られない。 以下では、これまでに示したものとは異なる折り増しロールユニット531の構成について説明する。 図7は、折り増しロールユニット531の他の構成例を示した図である。 図7に示す構成例では、折り増しロールユニット531の上ロール531Aは、上ロール531Aaと、上ロール531AaよりもフロントF側に設けられた上ロール531Abと、上ロール531AaよりもリアR側に設けられた上ロール531Acとを備える。また、折り増しロールユニット531の下ロール531Bは、上ロール531AaよりもリアR側に設けられた下ロール531Baと、下ロール531BaよりもフロントF側に設けられた下ロール531Bbとを備える。 上ロール531Aaは上ロール531Abおよび上ロール531Acに対して下方に突出して上支持部534Aに支持される。一方で、上ロール531Abおよび上ロール531Acはそれぞれ同じ高さで支持される。また、下ロール531Baおよび下ロール531Bbは、それぞれ同じ高さで下支持部534Bに支持される。 そして、下ロール531Baは、折り増し機能部530の移動方向(X方向および−X方向)の位置について、上ロール531Aaと上ロール531Acとの間に設けられている。また、下ロール531Bbは、折り増し機能部530の移動方向の位置について、上ロール531Aaと上ロール531Abとの間に設けられている。 この構成では、上ロール531Aのうち、上ロール531Aaが凸部を形成し、上ロール531Aaと上ロール531Abとの間の間隙、および、上ロール531Aaと上ロール531Acとの間の間隙がそれぞれ凹部を形成する。また、下ロール531Bのうち、下ロール531Baおよび下ロール531Bbがそれぞれ凸部を形成し、下ロール531Baと下ロール531Bbとの間の間隙が凹部を形成する。 そして、冊子Sの折り部の折り増しを行う際には、凹部としての上ロール531Aaと上ロール531Acとの間の間隙と、凸部としての下ロール531Baとが噛み合い、凹部としての上ロール531Aaと上ロール531Abとの間の間隙と、凸部としての下ロール531Bbとが噛み合う。また、凹部としての下ロール531Baと下ロール531Bbとの間の間隙と、凸部としての上ロール531Aaとが噛み合う。 この構成によると、冊子Sは上ロール531Aaの凸部と下ロール531Baの凸部と下ロール531Bbの凸部とにそれぞれ巻きつく。この状態で折り増し機能部530が冊子Sの折り部が形成する方向に沿って移動することで、冊子Sの折り部は折り増しロールユニット531に扱かれ、十分な折り増しが行われる。また、全ての凹部がロールとロールとの間の間隙によって深く形成されるため、上ロール531Aの凹凸部と下ロール531Bとが深く噛み合い、冊子Sの折り部に対してより強い折り増しが行われる。 続いて、図5、6、7に示したものとは異なる折り増しロールユニット531の構成例について説明する。 図8は、折り増しロールユニット531の他の構成例を示した図である。 図8に示す構成例では、折り増しロールユニット531の上ロール531Aは、上ロール531Aaと、上ロール531AaよりもフロントF側に設けられた上ロール531Abとを備える。また、折り増しロールユニット531の下ロール531Bは、上ロール531AよりもリアR側に設けられた下ロール531Baと、下ロール531BaよりもフロントF側に設けられた下ロール531Bbとを備える。 上ロール531Aaおよび上ロール531Abはそれぞれ同じ高さで上支持部534Aに支持され、下ロール531Baおよび下ロール531Bbはそれぞれ同じ高さで下支持部534Bに支持される。また、折り増し機能部530の移動方向(X方向および−X方向)の位置について、下ロール531Bbは上ロール531Aaと上ロール531Abとの間に設けられる。 この構成では、上ロール531Aのうち、上ロール531Aaが凸部を形成し、上ロール531Aaと上ロール531Abとの間の間隙が凹部を形成する。また、下ロール531Bのうち、下ロール531Bbが凸部を形成し、下ロール531Baと下ロール531Bbとの間の間隙が凹部を形成する。 そして、冊子Sの折り部の折り増しを行う際には、凹部としての上ロール531Aaと、上ロール531Abとの間の間隙と、凸部としての下ロール531Bbとが噛み合っている。また、凹部としての下ロール531Baと下ロール531Bbとの間の間隙と、凸部としての上ロール531Aaとが噛み合っている。 この構成によると、冊子Sは上ロール531Aaの凸部と下ロール531Bbの凸部とにそれぞれ巻きつく。この状態で折り増し機能部530が冊子Sの折り部が形成する方向に沿って移動することで、冊子Sの折り部は折り増しロールユニット531に扱かれ、十分な折り増しが行われる。また、上ロール531Aおよび下ロール531Bはそれぞれ二つのロールによって構成されており、より簡易な構成により折り増しが行われる。 続いて、図5、6、7、8に示したものとは異なる折り増しロールユニット531の構成例について説明する。 図9は、折り増しロールユニット531の他の構成例を示した図である。 図9に示す構成例では、折り増しロールユニット531の上ロール531Aは、上ロール531Aaと、上ロール531AaよりもフロントF側に設けられた上ロール531Abとを備える。また、折り増しロールユニット531の下ロール531Bは、下ロール531Baと、下ロール531BaよりもフロントF側に設けられた下ロール531Bbとを備える。 上ロール531Aaは、上ロール531Abよりも下方に突出して上支持部534Aに支持されている。また、下ロール531Bbは、下ロール531Baよりも上方に突出して下支持部534Bに支持されている。そして、上ロール531Aaと下ロール531Baとは、折り増し機能部530の移動方向(X方向および−X方向)の位置が互いに揃って設けられている。さらに、上ロール531Abと下ロール531Bbとは、折り増し機能部530の移動方向の位置が互いに揃って設けられている。 この構成では、上ロール531Aのうち、上ロール531Aaが凸部を形成し、上ロール531Abが凹部を形成する。また、下ロール531Bのうち、下ロール531Bbが凸部を形成し、下ロール531Baが凹部を形成する。 そして、冊子Sの折り部の折り増しを行う際には、凹部としての上ロール531Abと、凸部としての下ロール531Bbとが噛み合っている。また、凹部としての下ロール531Baと、凸部としての上ロール531Aaとが噛み合っている。 この構成によると、冊子Sは上ロール531Aaの凸部と下ロール531Bbの凸部とにそれぞれ巻きつく。この状態で折り増し機能部530が冊子Sの折り部が形成する方向に沿って移動することで、冊子Sの折り部は折り増しロールユニット531に扱かれ、十分な折り増しが行われる。また、上ロール531Aおよび下ロール531Bはそれぞれ二つのローラによって構成されており、より簡易な構成により折り増しが行われる。 本実施の形態では、折り増しロールユニット531の上ロール531Aが下ロール531Bに向かって移動し、冊子Sの折り部を挟んで押圧することによって折り増しを行っている。しかし、下ロール531Bが上ロール531Aに向かって移動して冊子Sの折り部の折り増しを行う構成としてもよい。この場合は、上ロール531Aが支持部の一例として、下ロール531Bが押圧部の一例としてそれぞれ構成される。またカム537は、下支持部534Bと接続し、経路誘導部536の移動経路部540からの押圧力を受けて、下支持部534Bを介して下ロール531Bを上ロール531Aに向かって移動させる。 また、折り増しロールユニット531は本実施の形態で示した構成に限られず、一方の面と他方の面とでそれぞれ凹凸部を有し、冊子Sの折り部を介してそれぞれの凹凸部が噛み合うことで冊子Sの折り部の折り増しを行うものであればよい。 1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…用紙処理装置、50…綴じ製本装置、530…折り増し機能部、531…折り増しロールユニット、531A…上ロール、531B…下ロール、534…支持部、534A…上支持部、534B…下支持部、534C…ばね、535…移動機構部、536…経路誘導部、537…カム、538…支持軸、540…移動経路部 |