Binding device and binding method for binding printed sheet group for document particularly concerning security

申请号 JP2011026854 申请日 2011-02-10 公开(公告)号 JP2011161922A 公开(公告)日 2011-08-25
申请人 Kugler-Womako Gmbh; クグラー−ウオマコ・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング; 发明人 KLAUS WALTER; SPENGLER SEBASTIAN;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To raise an efficiency of a binding device and a binding method without increasing a necessary space. SOLUTION: In the binding device including at least two binding stations 20, 22, 28 and 30 for sewing and binding the printed sheet group 50, transfer devices 4, 32 and 40 for transferring the printed sheet group 50 to the binding stations 20, 22, 28 and 30, and transfer passages 6, 18 and 26 along which the printed sheet group 50 are transferred from the transfer device, at least the first transfer passage portion 18 and the second transfer passage portion 26 are arranged in the transfer passage so that the heights of the first and second transfer passage portions 18 and 26 are different from each other. At least one binding station 20, 22, 28 and 30 is arranged in each of the first and second transfer passage portions 18 and 26. The transfer device is provided with a branching device for supplying the printed sheet group 50 selectively to the first transfer passage portion 18 or the second transfer passage portion 26. COPYRIGHT: (C)2011,JPO&INPIT
权利要求
  • 特にセキュリティに関する書類のための特に書類ブロック又は本ブロックである刷本群(50)を綴じる綴じ装置であって、前記刷本群(50)を縫い付けて綴じるための少なくとも2つの綴じステーション(20,22;28,30)と、前記刷本群(50)を前記綴じステーション(20,22;28,30)へ搬送するための搬送装置(4,8,32,40)と、前記刷本群(50)を前記搬送装置から当該搬送路(6,18,26)に沿って搬送するための搬送路(6,18,26)とを備えて成る前記綴じ装置において、
    前記搬送路に1つの第1の搬送路部分(18)及び1つの第2の搬送路(26)を少なくとも設けるとともに、これら第1及び第2の搬送路部分(18,26)を互いに垂直方向に異なる高さに配置し、
    これら第1及び第2の搬送路部分(18,26)それぞれに少なくとも1つの前記綴じステーション(20,22;28,30)を設け、
    前記刷本群(50)を選択的に前記第1の搬送路部分(18)又は第2の搬送路部分(26)に供給する分岐装置(8)を前記搬送装置に設けたことを特徴とする綴じ装置。
  • 前記第1及び第2の搬送路部分(18,26)を互いに上下に重ねて配置したことを特徴とする請求項1記載の綴じ装置。
  • 前記刷本群(50)が前記第1の搬送路部分(18)又は前記第2の搬送路部分(26)に位置している間に縫い目(52a;52b)が形成されるとともに、前記第1の搬送路部分(18)又は前記第2の搬送路部分(26)に沿って前記刷本群(50)が更に搬送されるよう前記綴じステーション(20,22;28,30)を配置及び設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の綴じ装置。
  • 少なくとも1つの前記搬送路部分(18,26)において互いに搬送方向に前後して配置された少なくとも2つの前記綴じステーション(20,22;28,30)を配置し、
    該各綴じステーション(20,22;28,30)を、前記搬送路部分(18,26)に沿って搬送される前記刷本群(50)に最大でも該刷本群(50)の搬送方向(D)における長さの半分まで前記縫い目(52a;52b)を形成するよう設定し、
    一方の前記綴じステーション(20)によって前記刷本群(50)における所定の第1の部分(50a)に前記縫い目(52a)を形成するとともに、該縫い目(52a)と重ならないよう他方の前記綴じステーション(22)によって前記刷本群(50)における所定の第2の部分(50b)に前記縫い目(52b)を形成するよう構成したことを特徴とする請求項3記載の綴じ装置。
  • 前記搬送路部分(18,26)に合わせて、前記各綴じステーション(20,22;28,30)も互いに垂直方向に異なる高さに配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 少なくとも1つの前記搬送路部分(18;26)に複数の前記綴じステーション(20,22;28,30)を配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 前記各搬送路部分(18;26)に同数の前記綴じステーション(20,22;28,30)を配置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 前記搬送路における前記分岐装置(8)の上流側に配置された搬送口(6)を設け、前記搬送装置が動作状態において前記搬送路部分(18;26)に沿って前記刷本群(50)を搬送する速度の合計にほぼ一致する速度で、前記搬送口(6)に沿って前記刷本群(50)を前記搬送装置によって搬送するよう構成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 前記搬送路における前記分岐装置(8)の上流側に配置された搬送口(6)を設け、1つの搬送路部分(18;26)における動作又は前記刷本群(50)の搬送が中断された場合に、これに合わせて前記搬送路部分(18;26)における前記刷本群(50)の前記搬送装置による搬送速度を制御するよう構成したことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 前記搬送装置によって前記搬送路部分(18,26)に沿って搬送される前記刷本群(50)の搬送速度を、各搬送路部分(18,26)において同速度に設定したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 前記分岐装置(8)を、同数の前記刷本群(50)を順番に前記各搬送路部分(18,26)に供給するよう構成したことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 前記分岐装置(8)に少なくとも1つの昇降装置を設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 前記刷本群(50)を前記各搬送路部分(18,26)から基本的に搬送方向に対して前後して位置する複数の刷本群(50)を特に一列に再び1つのグループにする統合装置(32)を前記搬送装置に設けたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の綴じ装置。
  • 前記統合装置(32)に少なくとも1つの昇降装置を設けたことを特徴とする請求項13記載の綴じ装置。
  • 特に請求項1〜14のいずれかに記載の綴じ装置を用いて、特にセキュリティに関する書類のための特に書類ブロック又は本ブロックである刷本群(50)を綴じる綴じ方法であって、前記刷本群(50)を綴じるために、該刷本群(50)が複数の綴じステーション(20,22;28,30)によって縫い付けられる前記綴じ方法において、
    互いに上下に重なり合う少なくとも2つの平面のうちいずれかにおける少なくとも1つの前記綴じステーション(20,22;28,30)へ前記刷本群を選択的に供給するステップを行うことを特徴とする綴じ方法。
  • 前記平面内において1つの搬送路部分(18;26)に沿って前記刷本群(50)を搬送するとともに、該刷本群(50)が前記搬送路部分(18,26)にある間及び該搬送路部分(18,26)に沿って更に搬送される間に、前記刷本群(50)に縫い目(522a,52b)を形成することを特徴とする請求項15記載の綴じ方法。
  • 一方の前記綴じステーション(20)によって前記刷本群(50)における所定の第1の部分(50a)に前記縫い目(52a)を形成するとともに、該縫い目(52a)と重ならないよう他方の前記綴じステーション(22)によって前記刷本群(50)における所定の第2の部分(50b)に前記縫い目(52b)を形成することで、少なくとも1つの前記平面内において搬送方向(D)に対して互いに前後して位置する2つの前記綴じステーション(20,22;28,30)によって、前記搬送路部分(18,26)に沿って搬送される前記刷本群(50)に最大でも該刷本群(50)の搬送方向(D)における長さの半分まで前記縫い目(52a;52b)を形成することを特徴とする請求項16記載の綴じ方法。
  • 前記刷本群が搬送路(6,18,26)に沿って搬送される請求項15〜17のいずれか1項に記載の綴じ方法において、
    前記刷本群(50)を、動作状態において複数の搬送路部分(18;26)に沿って搬送される各刷本群(50)の搬送速度の合計にほぼ一致する速度で、搬送路部分(6)に沿って搬送することを特徴とする綴じ方法。
  • 1つの前記平面における動作が中断された場合に、これに合わせて前記搬送路部分(6)における前記刷本群(50)の搬送速度を制御することを特徴とする請求項15〜18のいずれか1項に記載の綴じ方法。
  • すべての前記平面において前記刷本群(50)の搬送速度をほぼ同速度に設定することを特徴とする請求項15〜19のいずれか1項に記載の綴じ方法。
  • 同数の前記刷本群(50)を順番に前記平面に供給することを特徴とする請求項15〜20のいずれか1項に記載の綴じ方法。
  • 互いに上下に重ねられた2つの前記平面へ前記刷本群(50)を交互に供給することを特徴とする請求項15〜21のいずれか1項に記載の綴じ方法。
  • 说明书全文

    本発明は、特にセキュリティに関する書類のための特に書類ブロック又は本ブロックである刷本群を綴じる綴じ装置であって、前記刷本群を縫い付けて綴じるための少なくとも2つの綴じステーションと、前記刷本群を前記綴じステーションへ搬送するための搬送装置と、前記刷本群を前記搬送装置から当該搬送路に沿って搬送するための搬送路とを備えて成る前記綴じ装置に関するものである。

    さらに、本発明は、特に上記綴じ装置を用いて、特にセキュリティに関する書類のための特に書類ブロック又は本ブロックである刷本群を綴じる綴じ方法であって、前記刷本群を綴じるために、該刷本群が複数の綴じステーションによって縫い付けられる前記綴じ方法にも関するものである。

    パスポート等のセキュリティに関する書類を製作するために、刷本群を形成する各枚葉紙が互いに縫い付けられる。 この縫付けは、ページ番号が付された各枚葉紙を積み重ねて刷本群を形成した後に行われ、1つのみあるいは2つ以上の書類が同時に製作できるようフォーマットを選択できるようになっている。 縫付けを行う綴じステーションの動作速度は制限されており、そのため、通常はかなり大きなサイクル数又は作業速度あるいは搬送速度で動作すべき装置全体に所定の影響が及ぶことになる。

    そこで、特許文献1には、本ブロックを2つの綴じステーションに分割する製本システムが提案されている。 ここでは、本ブロックの搬送装置、統合ステーション、分岐装置及び1つの平面内において該分岐装置に対して平行に設けられた少なくとも2つの綴じステーションを備えている。 この分岐装置は摩擦ローラ搬送装置として形成されており、回転把持部がこの摩擦ローラ搬送装置から各本ブロックを受け取りこれを綴じステーションへ供給するようになっている。

    また、特許文献2には本ブロックを仮綴じする装置が開示されており、該装置は、本ブロックの搬送装置、1つの綴じステーション及び綴じ糸を切断するための2つの回転刃を備えている。

    さらに、特許文献3にはセキュリティに関する書類の枚葉紙を処理ステーションへ供給する供給装置が開示されており、遅れた書類のために、所定の刷本群が周期的に動作する搬送装置によって複数の処理ステーションへ搬送されるように成っている。 ここで、この複数の処理ステーションは搬送装置近傍に1列に配置されており、この搬送装置は、周期的に動作する制御可能な供給ユニット及び同様に周期的に動作する制御可能な分岐装置を備えている。 さらに、この搬送装置は、非動作の処理ユニットの数及び位置に応じて供給装置を動作させることができるようになっている。

    欧州特許出願公開第1155873号明細書

    米国特許3149595号明細書

    独国特許出願公開第102007002090号明細書

    本発明の目的とするところは、冒頭に記載したような綴じ装置及び綴じ方法において、必要な空間を大きくすることなく効率を高めることにある。

    上記目的は、第1に、特にセキュリティに関する書類のための特に書類ブロック又は本ブロックである刷本群を綴じる綴じ装置であって、前記刷本群を縫い付けて綴じるための少なくとも2つの綴じステーションと、前記刷本群を前記綴じステーションへ搬送するための搬送装置と、前記刷本群を前記搬送装置から当該搬送路に沿って搬送するための搬送路とを備えて成る前記綴じ装置において、前記搬送路に1つの第1の搬送路部分及び1つの第2の搬送路を少なくとも設けるとともに、これら第1及び第2の搬送路部分を互いに垂直方向に異なる高さに配置し、これら第1及び第2の搬送路部分それぞれに少なくとも1つの前記綴じステーションを設け、前記刷本群を選択的に前記第1の搬送路部分又は第2の搬送路部分に供給する分岐装置を前記搬送装置に設けたことによって達成される。

    また、本発明の目的は、第2に、特に請求項1〜14のいずれかに記載の綴じ装置を用いて、特にセキュリティに関する書類のための特に書類ブロック又は本ブロックである刷本群を綴じる綴じ方法であって、前記刷本群を綴じるために、該刷本群が複数の綴じステーションによって縫い付けられる前記綴じ方法において、互いに上下に重なり合う少なくとも2つの平面(縫付け平面)のうちいずれかにおける少なくとも1つの前記綴じステーションへ前記刷本群を選択的に供給するステップを行うことにより達成される。

    本発明によれば、特に大きな設置空間のような必要な空間を大きくすることなく、綴じ装置及び綴じ方法の効率を向上させることが可能である。 これは、本発明により、少なくとも2つの互いに平行な搬送路部分を用いることのみで複数の綴じ作業を同時に行うことができることによってだけではなく、この各搬送路部分をそれぞれ垂直方向の高さが異なる位置に配置して、刷本群が、綴じ作業のために互いに上下に重ねられた平面へ分岐装置によって選択的に供給されるようになっていることで達成されるものである。

    また、上下に重ねられた異なる平面に複数の搬送路部分を配置することにより、特に設置空間のような必要な空間を小さくすることができるだけでなく、このような平面に手が届きやすいことから、メンテナンスも容易となる。

    本発明の好ましい実施形態は、各従属請求項に記載されている。

    本発明の一実施形態は、第1及び第2の搬送路部分を互いに上下に重ねて配置したことを特徴としている。

    また、本発明の一実施形態は、前記刷本群が前記第1の搬送路部分又は前記第2の搬送路部分に位置している間に縫い目が形成されるとともに、前記第1の搬送路部分又は前記第2の搬送路部分に沿って前記刷本群が更に搬送されるよう前記綴じステーションを配置及び設定したことを特徴としている。 したがって、このような実施形態においては、刷本群が所定の綴じステーションを通過することで、この刷本群が搬送路部分から離脱することなしに該刷本群に縫い目を形成することが可能である。

    このような実施形態における他の実施形態は、少なくとも1つの前記搬送路部分において互いに搬送方向に前後して配置された少なくとも2つの前記綴じステーションを配置し、該各綴じステーションを、前記搬送路部分に沿って搬送される前記刷本群に最大でも該刷本群の搬送方向における長さの半分まで前記縫い目を形成するよう設定し、一方の前記綴じステーションによって前記刷本群における所定の第1の部分に前記縫い目を形成するとともに、該縫い目と重ならないよう他方の前記綴じステーションによって前記刷本群における所定の第2の部分に前記縫い目を形成するよう構成したことを特徴としている。

    また、本発明の一実施形態は、前記搬送路部分に合わせて、前記各綴じステーションも互いに垂直方向に異なる高さに配置したことを特徴としている。

    また、本発明の一実施形態は、少なくとも1つの前記搬送路部分に複数の前記綴じステーションを配置したことを特徴としている。

    また、本発明の一実施形態は、前記各搬送路部分に同数の前記綴じステーションを配置したことを特徴としている。

    また、本発明の一実施形態は、前記搬送路における前記分岐装置の上流側に配置された搬送口を設け、前記搬送装置が動作状態において前記搬送路部分に沿って前記刷本群を搬送する速度の合計にほぼ一致する速度で、前記搬送口に沿って前記刷本群を前記搬送装置によって搬送するよう構成したことを特徴としている。 こうすることで、装置への負荷を均等化することが可能である。

    また、本発明の一実施形態は、前記搬送路における前記分岐装置の上流側に配置された搬送口を設け、1つの搬送路部分における動作又は前記刷本群の搬送が中断された場合に、これに合わせて前記搬送路部分における前記刷本群の前記搬送装置による搬送速度を制御するよう構成したことを特徴としている。 このような場合とは、縫付け平面に障害が生じた場合だけではなく、ボビンの交換時も同様であるが、上記のような手段によって、綴じ作業は中断されずに継続される。

    また、本発明の一実施形態は、前記搬送装置によって前記搬送路部分に沿って搬送される前記刷本群の搬送速度を、各搬送路部分において同速度に設定したことを特徴としている。

    また、装置に対する負荷を均等化するため、本発明の一実施形態は、前記分岐装置を、同数の前記刷本群を順番に前記各搬送路部分に供給するよう構成したことを特徴としている。

    また、本発明の一実施形態は、記分岐装置に少なくとも1つの昇降装置を設けたことを特徴としている。

    また、本発明の一実施形態は、前記刷本群を前記各搬送路部分から基本的に搬送方向に対して前後して位置する複数の刷本群を特に一列に再び1つのグループにする統合装置を前記搬送装置に設けたことを特徴としている。 なお、この統合装置に少なくとも1つの昇降装置を設けるのが好ましい。

    ところで、「速度」とは、刷本群の位置に応じて、各綴じステーション間及び他の装置の間を移動するときの搬送速度か、又は刷本群が綴じステーションに位置し綴じ作業がなされている間の速度を意味している。 周期的な動作がなされている限り、「速度」を、むしろ平均製作速度又は単位時間当たりのサイクル数と理解すべきである。

    本発明によれば、必要な空間を大きくすることなく綴じ装置及び綴じ方法の効率を高めることが可能である。

    本発明の一実施形態による綴じ装置の斜視図である。

    図1の綴じ装置の側面図である。

    図1における隣り合う2つの綴じステーションの配置を拡大して示す図である。

    以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

    図1及び図2には、刷本群を綴じて書類を作成するための装置が示されている。 この刷本は、平坦な部分、特に枚葉紙で構成されている。 図示の装置は、書類又は本の束を綴じるのに使用され、特に、例えば身分証明書などのセキュリティに関連した書類に使用されるものである。 図示の装置による綴じは、刷本群を形成する所定数の刷本を互いに縫い付けることによってなされるようになっている。

    また、各刷本群は、印刷がなされているとともに、製作後に書類又は本のページを構成するよう準備されたものである。 なお、この刷本群を、印刷紙に複数の同一の印刷を施したもの(Nutzen)ということもできる。 以下では、説明を簡易化するために、本ブロックについて説明するが、この説明は、すべて種類の刷本群についても同様にあてはまるものである。

    図1及び図2に示された装置は、特にセキュリティに関連した書類や本のための不図示の製本装置の一部をなすものである。 このような製本装置においては、まず、各刷本群あるいは枚葉紙群が、不図示の収集装置によって、同種の刷本から成る複数の刷本群にグループ化される。 ここで、このグループは、製本されるべき本又は書類の同ページを形成するものである。 そして、この複数の刷本群が形成されると、この各刷本群は、上述の収集装置によって交互に図1及び図2に示す装置へ搬送され、この装置内において後述するように互いに縫い付けられて綴じられる。 また、このように綴じられた各本ブロックは、図1及び図2に示す装置を通過した後にも、ラミネート加工、エンボス加工、折り加工、切断処理等のための様々な装置を通過するとともに、特に身分証明書においては、印刷又はレーザによる番号付けという重要な工程がなされる。

    次に、図1及び図2に示す綴じ装置について詳細に説明する。

    この綴じ装置は、当該綴じ装置の基本的な構成部材全体が設けられた機台2を備えており、上述のとおり、刷本群又は本ブロックを互いに縫い付けてこれらを綴じるものである。 また、図1及び図2の図示において、処理すべき本ブロックは、右方から左方へと搬送されるようになっている。 すなわち、図1及び図2において入口は図示の装置の右側であり、ここには供給装置4が設けられている。 この供給装置4は、その上部に平坦部を有しており、この平坦部は、搬送口6を形成している。 この供給装置4には、製本装置における処理の上流側の例えば上記収集装置としての搬送装置(不図示)が接続される。 そして、この供給装置4によって、各本ブロックが矢印A方向(図2)へ向けて綴じ装置内へと搬入される。

    しかして、矢印A方向である搬送方向に見た供給装置4の下流側には第1の昇降装置8が設けられており、該第1の昇降装置8は、下側昇降台12を垂直方向に摺動可能に支持するほぼ垂直な第1のレール9と、上側昇降台14を垂直方向に摺動可能に支持するほぼ垂直な第2のレール10とを備えている。 なお、下側昇降台12及び上側昇降台14を垂直方向に摺動可能かつ共通に支持するレールを1つのみ設けるようにしてもよい。

    ここで、第1の昇降装置8の配置及び設定は、矢印A方向に搬送されてくる本ブロックを受け取るために、下側昇降台12又は上側昇降台14が選択的に供給装置4と同じ高さへ移動するようになっている。 そして、下側昇降台12及び上昇昇降台14は、それぞれ供給装置4と同じ高さから矢印B方向へ第1及び第2のレール9,10に沿って下降及び上昇する。 なお、図1及び図2において、下側昇降台12はその下限位置にあり、上側昇降台14はその上限位置にある。

    図1及び図2において、符号16は下側平面を示しており、この下側水平面16において下側搬送路部分18が延在している。 特に図2に示すように、下側昇降台12は下側水平面16の高さすなわち下側搬送路部分18の高さであるその下限位置にあり、本ブロックを下側昇降台12から下側搬送路部分18へ問題なく受け渡せるようになっている。 そして、この本ブロックは、下側搬送路部分18に沿って矢印Aと同方向である矢印D方向へと搬送される。

    図1及び図2に示すように、下側搬送路部分18には2つの綴じステーション20,22が設けられており、ここで、第2の下側綴じステーション22は、矢印D方向に見た第1の下側綴じステーション20の下流側に設けられている。 そして、各本ブロックが下側搬送路部分18に沿って搬送されると、この各本ブロックは、順番にまず第1の下側綴じステーション20を通過し、次に第2の下側綴じステーション22を通過することになる。

    また、符号24によって上側水平面が示されており、この上側水平面24においては、上側搬送路部分26が延在している。 すなわち、上側水平面24は、上側搬送路部分26と共に、下側水平面24及び下側搬送路部分18の上方に位置している。 ここで、上側搬送路部分26は、下側搬送路部分18と同様に形成されている。 また、上側昇降台14は上側搬送路部分26と同じ高さであるその上限位置にあり、本ブロックを上側昇降台14から上側搬送路部分26へ問題なく受け渡せるようになっている。

    そして、本ブロックは、上側搬送路部分26に沿って矢印D方向すなわち下側搬送路部分18における同方向へ搬送される。 図示の本実施の形態においては、下側搬送路部分18におけるものと同様に、上側搬送路部分26にも2つの綴じステーション28,30が設けられており、これら第1の上側綴じステーション28及び第2の上側綴じステーション30はそれぞれ第1の下側綴じステーション20及び第2の下側綴じステーション22の上方に配置されているとともに、第2の上側綴じステーション30は、矢印D方向に見た第1の上側綴じステーション28の下流側に設けられている。 そして、各本ブロックが上側搬送路部分26に沿って搬送されると、この各本ブロックは、順番にまず第1の上側綴じステーション28を通過し、次に第2の上側綴じステーション30を通過することになる。

    第1の昇降装置8が各本ブロックを供給装置4から下側搬送路部分18又はこれと平行に延びる上側搬送路部分26へ選択的に受け渡す分岐装置を形成している一方、第2の昇降装置32は、各本ブロックを両搬送路部分18,26から統合して搬出するための統合装置を形成している。 ここで、第2の昇降装置32は、第1の昇降装置8と同様に、下側昇降台36を垂直方向に摺動可能に支持するほぼ垂直な第1のレール33と、上側昇降台38を垂直方向に摺動可能に支持するほぼ垂直な第2のレール34とを備えている。 ここでも、下側昇降台36及び上側昇降台38を垂直方向に摺動可能かつ共通に支持するレールを1つのみ設けるようにしてもよい。

    図1及び図2において、下側昇降台36及び上側昇降台38はそれぞれ下限位置及び上限位置にあり、下側昇降台36は、本ブロックを下側搬送路部分18から問題なく受け渡せるようその下限位置が下側搬送路部分18の高さに調整されている。 そして、下側昇降台36が矢印E方向へ図1にのみ示す引渡し装置40の高さまで上昇する。 ここで、引渡し装置40は、本ブロックを下側昇降台36から後続の他の装置へ矢印A(図2)と同方向である矢印G方向(図2)へ引き渡すものである。

    また、第2の昇降装置32における上側昇降台38はその上限位置が上側搬送路部分26の高さに調整されており、本ブロックを上側搬送路部分26から上側昇降台38へ問題なく受け渡せるようになっている。 その後、上側昇降台38は、本ブロックを後続の装置へ搬送するために引渡し装置40(図1)へ引き渡せるよう、該引渡し装置40の高さまで矢印F方向へ下降する。

    搬送口6を有する供給装置4、第1の昇降装置8、両搬送路部分18,26、第2の昇降装置32及び引渡し装置40は、各本ブロックを入口側の供給装置4から選択的にいずれかの搬送路部分18,26を通過して引渡し装置40まで搬送する搬送装置を形成している。 また、各本ブロックを搬送するために、供給装置4、両搬送路部分18,26及び引渡し装置40において、下側のベルトとして形成された無端のコンベヤベルト及び/又はローラが設けられている。 このコンベヤベルトやローラは、不図示のアクチュエータにより適当に駆動されるが、図1及び図2においては大部分が図示されていない。 さらに、第1の昇降装置8における下側昇降台12及び上側昇降台14並びに第2の昇降装置32における下側昇降台36及び上側昇降台38の駆動も不図示のアクチュエータによって適当になされるようになっている。

    ところで、このようなアクチュエータの制御及び各本ブロックの搬送を制御するために、不図示の制御装置が設けられている。 この制御装置は、供給装置4における単位時間当たりのサイクル数あるいは搬送速度が、引渡し装置40における単位時間当たりのサイクル数あるいは搬送速度とほぼ同じなるよう、及び供給装置4における単位時間当たりのサイクル数の合計あるいは各本ブロックが両搬送路部分18,26に沿って搬送されるときの搬送速度の合計とが対応するよう制御するものである。

    さらに、制御装置は、両搬送路部分18,26における搬送速度が同じとなるよう制御するものでもある。 例えば1つの綴じステーションにおいて修理又はメンテナンスが行われたり、糸の交換が行われたりするために、両搬送路部分18,26のいちいずれかの駆動あるいは両搬送路部分18,26のいずれかで搬送が中断されるような場合には、当該綴じステーションにおいて可能である限りにおいて、制御装置により、供給装置4及び引渡し装置40における搬送速度が半分に減速される。 なお、このような場合、通常どおり駆動されている方の搬送路部分における搬送速度を、供給装置4あるいは引渡し装置40における速度まで加速させることも考えられる。

    また、上記制御装置により、第1及び第2の昇降装置8,32のアクチュエータが、これらの昇降台12,14あるいは36,38の間で衝突、不調和などが回避されるだけでなくこれら昇降台12,14あるいは36,38がその下限位置又は上限位置に常に移動できるよう制御されるようになっている。 また、制御装置により、特に、各本ブロックが供給装置4から下側搬送路部分18及び上側搬送路部分26に交互に搬送されるよう第1の昇降装置8が制御されるようになっている。 これと同様に、各本ブロックが下側搬送路部分18及び上側搬送路部分26から交互に引渡し装置40(図1)へ搬送されるよう第2の昇降装置32が制御されるようになっている。

    ところで、綴じステーション20,22,28,30へ糸を供給するための不図示のボビンが設けられており、このボビンは、使用済みあるいは空になったボビンを新しいボビンと迅速に交換するための交換機構を備えている。 通常、ボビンの交換は自動で行われる一方、使用済みのボビンの除去及び新しいボビンの供給は手動で行われる。 なお、各綴じステーションにはそれぞれ1つの固有のボビンが設けられているが、実際には、2つの下側綴じステーション20,22及び2つの上側綴じステーション28,30それぞれに1つずつのボビンを設けるのが好ましい。

    上述のような綴じ装置によって処理される各本ブロックがいくつかの箇所において図1及び図2中に符号50で示されており、図1には、本ブロック50が、供給装置4、下側昇降台12、上側昇降台14、下側搬送路部分18における第1及び第2の綴じステーション20,22並びに上側搬送路部分26における第1及び第2の綴じステーション28,30において示されている。 また、図2においては、本ブロックは、供給装置4、下側搬送路部分18における第1及び第2の綴じステーション20,22並びに上側搬送路部分26における第1の綴じステーション28において示されている。

    上述のように、各本ブロックは上流側に設けられた不図示の搬送装置から順番に供給装置4へ搬送され、このとき、各本ブロックの互いの時間的及び空間的な間隔により、サイクル数が決定される。 そして、本ブロックの処理速度あるいは搬送速度のサイクル数に対応する所定の周期において供給装置4が各本ブロックを受け取り、更に第1の昇降装置8における下側昇降台12又は上側昇降台14に引き渡すようになっている。 ここで、特に供給装置4から下側昇降台12又は上側昇降台14への引渡しは、交互になされるようになっている。 その後、各本ブロック50は下側搬送路部分18及び上側搬送路部分26に沿って周期的に搬送され、各本ブロック50は、第1のサイクルにおいて第1の綴じステーション20あるいは28に位置し、次の第2のサイクルにおいて第2の綴じステーション22あるいは30に位置することになる。

    また、第2の昇降装置32は、その下側昇降台36及び上側昇降台38を適当に操作することで、各本ブロックを両搬送路部分18,26から各本ブロックを処理する後続の装置へ引渡すための引渡し装置40へと周期的に統合させるものとなっている。

    また、上述のように、供給装置4、両搬送路部分18,26及び引渡し装置40におけるサイクル数あるいは搬送速度は、供給装置4における搬送速度と引渡し装置40における搬送速度が同じになるとともに両搬送路部分18,26における搬送速度の合計が同じとなるよう相対的に調整される必要がある。 さらに、両搬送路部分18,26における搬送速度が同じであるとともに、そのため、該搬送速度の約半分の速度が供給装置4及び引渡し装置40における搬送速度となる。

    しかして、各本ブロック50は、その両搬送路部分18,26に沿った搬送時に、当該本ブロックを縫い合わせることでこの本ブロックを綴じるために、綴じステーション20,22,28,30において綴じ作業がなされる。 このとき、各本ブロック50は、搬送路部分18,26を離れることなくこれら搬送路部分18あるいは26に沿って矢印D方向へ綴じステーション20,22あるいは28,30を通過するときに、綴じ作業がなされる。 本ブロック50の矢印D方向への搬送中に綴じ作業がなされるため、矢印D方向へ本ブロック50の縫い目が生じることになる。

    図3には、下側搬送路部分18における両綴じステーション20,22を例にした本発明の一実施形態による綴じ工程が示されている。 すなわち、この図3は、図1における下側搬送路部分18及び該下側搬送路部分18における両綴じステーション20,22を示すものである。 さらに、この図3には2つの本ブロック50が示されており、この本ブロック50は、下側搬送路部分18に沿って矢印D方向へ移動するとともに、矢印D方向に互いに間隔を有している。 なお、この間隔は、両綴じステーション20,22間の間隔に相当する。 また、図3には、各本ブロック50が両綴じステーション20,22のいずれかに位置し、綴じ作業がなされている時点が示されている。

    両綴じステーション20,22は、それぞれが、矢印D方向に最大で本ブロック50の半分の長さを有する第1の縫い目52a又は第2の縫い目52bを形成するように設定及び配置されている。 このとき、まず、上流側に位置する第1の綴じステーション20が本ブロック50における該本ブロック50の矢印D方向における半分の長さである第1の部分50aにおいて第1の縫い目を施す。 すなわち、第1の綴じステーション20によって施された第1の縫い目52aは、矢印D方向に見た本ブロック50の半分である第1の部分50aまで至ることになる。 したがって、第1の綴じステーション20における針20aは、矢印Dで示す搬送方向に延びる本ブロック50の中心線を通ることになる。

    そして、第1の縫い目52aを施した後、第1の綴じステーション20の針20aから糸が外されるとともに、本ブロック50が矢印D方向へ搬送されて第2の綴じステーション22へ至る。 この第2の綴じステーション22は、その針22aが本ブロック50における第2の部分の先端部に到達すると綴じ工程を開始するように設定されている。 この第2の部分は、本ブロック50における後ろ半分の部分である。 そして、第2の綴じステーション22の針22aによって、当該第2の綴じステーション22が本ブロック50の第2の部分50bに第2の縫い目52bを施す。 このとき、この第2の縫い52bは、ここでも本ブロック50の第2の部分50bの中心を矢印D方向へ延びているとともに、既に形成された第1の縫い目52aとは重ならないようになっている。

    図3に示す例において左側に示すように、本ブロック50には、矢印Dで示す搬送方向に前後して2つの互いに分割された第1及び第2の縫い目52a,52bが形成されている。 また、これら第1及び第2の縫い目52a,52bの端部が互いに対抗する中心位置には、矢印Dで示す搬送方向に対して直交する仮想の分割線が延びており、この分割線は、本ブロック50の第1の50aと第2の部分50bを互いに分割するものであり、符号54で示されている。

    また、この分割線54に沿って本ブロック50は後続の装置によって切断され、本実施の形態においては、1つの本ブロック50から2つの本又は書類が作成される。 そして、第1の縫い目52aに沿って折り曲げられた第1の部分50aによって1つの本又は書類が形成され、第2の縫い目52bに沿って折り曲げられた第2の部分50bによって他の本又は書類が作成される。

    なお、図3では、下側のみを説明したが、上側搬送路部分26についても上記と同様に形成するとともに、同様の綴じ作業がなされるようになっている。 また、上述の綴じ装置における綴じステーション20,22,28,30は、チェーンステッチ又はバックステッチに適したものとなっている。

    上述の実施の形態においては、それぞれ垂直方向の高さの異なる下側搬送路部分18と上側搬送路部分26の2つのみの搬送路部分が設けられているが、それぞれ垂直方向の高さの異なる2つより多くの搬送路部分を設けるようにしてもよい。 さらに、各搬送路部分に2つより多くの綴じステーションを設けることも考えられるが、この場合、動作を簡易化するために、各搬送路部分における綴じステーションの数を同数とするのが望ましい。

    2 機台(フレーム)
    4 供給装置 6 搬送口 8 第1の昇降装置 9 第1のレール 10 第2のレール 12 下側昇降台 14 上側昇降台 16 下側水平面 18 下側搬送路部分 20 第1の下側綴じステーション 20a 針 22 第2の下側綴じステーション 22a 針 24 上側水平面 26 上側搬送路部分 28 第1の上側綴じステーション 30 第2の上側綴じステーション 32 第2の昇降装置 33 第1のレール 34 第2のレール 36 下側昇降台 38 上側昇降台 40 引渡し装置 50 本ブロック(刷本群)
    50a 本ブロック(刷本群)の第1の部分 50b 本ブロック(刷本群)の第2の部分 52a 第1の縫い目 52b 第2の縫い目 54 分割線

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