ストラップ

申请号 JP2017521438 申请日 2015-06-03 公开(公告)号 JPWO2016194187A1 公开(公告)日 2018-04-19
申请人 菅原 さくら; 发明人 菅原 さくら;
摘要 首や肩にかかる負担を軽減し且つ運搬物を保持するのに充分な強度を有し且つデザイン性にも優れるストラップを提供する。首や肩に掛ける掛部(10)と、掛部(10)の両端部それぞれを留め且つ運搬物(50,60)に取り付けられる複数の留具(16A,16B)とを有するストラップ(1)であって、掛部(10)は、長方形状の2枚以上のストール(11,12)を長手方向に縫合することで形成されることを特徴とするストラップ(1,2)。
权利要求

首や肩に掛ける掛部と、前記掛部の両端部それぞれを留め且つ運搬物に取り付けられる複数の留具とを有するストラップであって、 前記掛部は、長方形状の2枚以上の布を長手方向に縫合することで形成される ことを特徴とするストラップ。前記掛部の前記長手方向の両端部には、縫合された前記2枚以上の布の対上の2つの角部を切除することで形成される傾斜部と前記長手方向と平行な端部とを縫合することで構成される袋状部が形成され、 前記掛部の前記長手方向の中央部には、前記袋状部の開口部が形成される ことを特徴とする請求項1に記載のストラップ。前記袋状部の前記開口部側の端部は、2枚以上の前記布のうち片方の前記布がヒダ状に折り畳んで縫合される折畳み部が形成される ことを特徴とする請求項2に記載のストラップ。前記掛部は、長方形状の2枚以上の前記布を長手方向に縫合し、前記長手方向の両端部が縫合されることで、無端の円環状に構成される ことを特徴とする請求項1に記載のストラップ。

说明书全文

本発明は、カメラ等の電子機器やギター等の音楽機器やバッグ類を持ち運ぶための荷物搬送用のストラップに関し、特に首や肩に掛けて使用するストラップに関する。

従来、首や肩に掛けて使用するカメラ用のストラップ(いわゆるネックストラップ)がある。このようなネックストラップは、カメラの左右端を保持し且つ首や肩に掛けることができる長さのベルト状の吊り紐部と、当該吊り紐部の両端部を留めるための留め具とで構成される。ここで、一眼レフカメラのように重量のあるカメラを保持する場合には、カメラの荷重に耐えるため、充分な強度の材料を選択する必要がある。このため、カメラ用ストラップでは、吊り紐部の材質が強度のある樹脂製、革製、きつく織った布製のもので、幅が狭いものが一般的である。例えば、特許文献1の首掛けタイプのカメラ用ストラップでは、布製の吊り紐部は、幅が狭い。

このように、ベルト状の吊り紐部は幅が狭いため、カメラ用ストラップを首や肩に掛けたときに、吊り紐部が首や肩に食い込んで首や肩を痛めるおそれがあった。そこで、ストラップを首や肩にかけたときの荷重を分散するため、吊り紐部を幅広にしたものがある。例えば、特許文献2のストラップの吊り紐部は1枚の幅広の布であるストールで構成している。

特開2012−103736号公報

登録実用新案第3194006号公報

しかしながら、ストラップの吊り紐部を幅広の布にするのみである場合、強度的に、カメラ等の比較的小型且つ軽量の運搬物に付帯する場合に限定されてしまうという問題がある。このため、ストラップをより大きな運搬物に付帯する場合に、吊り紐部の強度を十分に保つ必要があった。また、1枚の布にて吊り紐部を構成する場合、1枚の布の模様が同じであると、吊り紐部のデザイン性が乏しいという問題もある。

本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、首や肩にかかる負担を軽減し且つ運搬物を保持するのに充分な強度を有し且つデザイン性にも優れるストラップを提供することにある。

上記課題を解決するため、本発明は、首や肩に掛ける掛部(10)と、掛部(10)の両端部それぞれを留め且つ運搬物(50,60)に取り付けられる複数の留具(16A,16B)とを有するストラップ(1,2)であって、掛部(10)は、長方形状の2枚以上の布(11,12)を長手方向に縫合することで形成されることを特徴とする。掛部(10)に幅広の布(11,12)を用いると、首や肩に当たる部分が幅広となるため、運搬物(50,60)からの重量が分散される。これにより、首や肩にかかる負担を軽減することができる。

また、2枚以上の布(11,12)を長手方向に縫合すると、運搬物(50,60)からの荷重が掛部(10)にかかった場合に掛部(10)の張が発生する方向の全域に縫合部(S1,S2)が形成されることとなり、運搬物(50,60)からの荷重に対する耐力が強くなる。また、2枚以上の布(11,12)から構成されるため、いずれか1枚の布(11,12)の表面に傷が付いた後、掛部(10)への荷重によって当該傷が大きくなったとしても、縫合部(S1,S2)にて傷の拡大を止めることができる。このため、掛部(10)の安全性が高まる。これにより、運搬物(50,60)を保持するのに充分な強度を有するものとなる。

さらに、2枚以上の布(11,12)を縫合することで構成されることとすると、2枚以上の布(11,12)を異なる模様にすれば、1枚の布にて構成される場合に比べて、より多様な模様を形成することができ、デザイン性にも優れたものとすることができる。よって、本発明のストラップ(1,2)によれば、首や肩にかかる負担を軽減し且つ運搬物を保持するのに充分な強度を有し且つデザイン性にも優れるストラップ(1,2)とすることができる。

上記構成のストラップ(1)において、掛部(10)の長手方向の両端部には、縫合された前記2枚以上の布(11,12)の対上の2つの角部(11X,12X)を切除することで形成される傾斜部(11a,12a)と前記長手方向と平行な端部(11b,12b)とを縫合することで構成される袋状部(13)が形成され、掛部(10)の長手方向の中央部には、袋状部(13)の開口部(14)が形成されることとしてもよい。このように、掛部(10)の長手方向の両端部に袋状部(13)を形成すれば、運搬物(50)の付属品等の小型の荷物を、開口部(14)を通じて袋状部(13)に収納することができる。

また、袋状部(13)を、布(11,12)を互いに縫合することで形成することにより、別途、袋状部を形成するための布を用意する必要がなく、部材点数を必要としない。これに加えて、布(11,12)を長手方向の両端部において互いに縫合するのみで袋状部(13)を形成することで、袋状部(13)の形が強調されず、布(11,12)の機能及びデザイン性を損なうことがない。また、角部(11X,12X)を切除することで長手方向と交差する方向の端部に傾斜部(11a,12a)が形成される。長手方向に対して傾斜している端部と長手方向と平行な端部を縫合すると、掛部(10)の両端部に布(11,12)を縦長に丸めたような形で自然と袋状部(13)が形成される。このため、自然なデザインとなり、デザイン性を損なうことがない。

また、掛部(10)の長手方向の中央部を開口部(14)とすることで、中央部は幅広となるため、首や肩に掛ける中央部において運搬物(50)からの重量が分散される。これにより、首や肩にかかる負担を軽減することができる。

また、ストラップに布を用いたことで、ストラップの模様によるファッション性の向上を図ることができ、且つ、運搬物を包む保護用のカバーとしても兼用することで、機能性を持たせることができるというメリットがある。

上記構成のストラップ(1)において、袋状部(13)の開口部(14)側の端部は、2枚の布(11,12)のうち片方の布(11,12)がヒダ状に折り畳んで縫合される折畳み部(11c)が形成されることとしてもよい。このように、袋状部(13)の開口部(14)側の端部において、布(11,12)の片方をヒダ状に折り畳む、いわゆるギャザー加工をすることで、簡単な構成で袋状部(13)がより立体的になる。このため、袋状部(13)の収納容量を大きくすることができる。

上記構成のストラップ(2)において、掛部(10)は、長方形状の2枚以上の布(11,12)を長手方向に縫合し、長手方向の両端部が縫合されることで、無端の円環状に構成されることとしてもよい。このように構成すると、留具(16A,16B)の間にある掛部(10)の幅は布2本分の幅となり、幅広となるため、運搬物(60)からの重量が分散される。これにより、首や肩にかかる負担をより軽減することができる。 なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。

本発明にかかるストラップによれば、首や肩にかかる負担を軽減し且つ運搬物を保持するのに充分な強度を有し且つデザイン性にも優れるものとすることができる。また、ストラップに布を用いたことで、ストラップの模様によるファッション性の向上を図ることができ、且つ、運搬物を包む保護用のカバーとしても兼用することで、機能性を持たせることができるというメリットがある。

本発明の第1実施形態に係るストラップの全体斜視図である。

掛部の他の構成例を示す図である。

ストラップの留具の構造を示す図である。

掛部の固定部を運搬物の取付具に取り付けた状態を説明する図である。

第1実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第1実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第1実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第1実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第1実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第1実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

本発明の第2実施形態に係るストラップの全体斜視図である。

第2実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第2実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第2実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第2実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

第2実施形態の掛部の製造工程を示す図である。

〔第1実施形態〕 以下、添付図面を参照して本発明の第1実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るストラップ1の全体斜視図である。図1に示すように、ストラップ1は、幅広の薄い布であるストール11,12にて構成される掛部10と、掛部10の一対の固定部11A,11Bそれぞれを固定するための一対の環状部材(留具)16A,16Bと、掛部10の端部の長さ調整を行う端部調整部材20と、を有する。

ストラップ1は、その両端の固定部11A,11Bにおいて、カメラ等の運搬物50に取り付けられる。なお、本実施形態において、運搬物50としてカメラを例示するが、カメラ以外の物であってもよい。たとえば、ギターに直接付帯することでギターストラップとすることもできる。また、サーフボードのケースやゴルフバッグ等のスポーツバッグや、ギターケース等の楽器のケースに付帯してもよい。

掛部10は、その固定部11A,11Bに付帯される環状部材(リング部材)16A,16Bを、運搬物50の左右両側部に形成される取付具51A,51Bに固定することで取り付けられる。掛部10は、広げて首や肩にかける幅広のストール(布)で構成され、広げた状態ではその外形が長方形状である。本実施形態の掛部10は、長方形状の2枚の異なる模様のストール11,12を長手方向に縫合することで形成される。

掛部10の長さは運搬物50によって異なるが、たとえば、運搬物50がカメラの場合には、掛部10の中央部を首に掛けたときに、運搬物50が使用者の胸部から腹部程度にくるような大きさであることが好ましい。このため、掛部10の幅及び長さはそれぞれ、一般的なストールの大きさである40〜100cm、70〜170cm程度が好ましい。よって、各ストール11,12の幅は、20〜50cm程度が好ましい。

また、掛部10を構成するストール11,12の素材は、シルクやシフォンのように軽量でかつ強度を確保できる素材を用いる。ここで、掛部10は、強度を必要とするため、ストール11,12の素材は、ポリエステルなどの合成繊維が混合されているものがより好ましく、生地の織りが細かいものがより好ましい。ただし、これに限るものではなく、運搬物の種類によっては、麻やコットンでもよい。

また、首掛けタイプの掛部10のストールには、首の日焼けを防止するため、必要に応じて防加工やUV加工を施すことが好ましい。なお、商品のコンセプトによって具体的な加工法は変わる。例えば、シルク素材は紫外線を吸収する性質を持っているため、シルク素材の掛部10を用いる場合には、UV加工を施す必要はない。

掛部10の長手方向の両端部には、ストール11,12を互いに縫合することで袋状部13が形成される。具体的な製造方法については後に詳述する。また、掛部10の長手方向の中央部には、袋状部13の開口部14が形成される。開口部14は、袋状部13にアクセスするための開口という作用のみならず、掛部10の中央に袋状に形成されない場所を多くとることで、幅広の部分を確保しているという作用がある。

袋状部13の開口部14側の端部には、いずれも、2枚のストール11,12のうち片方のストール11又は12がヒダ状に折り畳んで縫合される加工(ギャザー加工とも呼ばれる)がなされ、折畳み部11c,12cが形成される。図1において、左側の袋状部13における開口部14側端部では、ストール12側に前記加工がなされる一方、右側の袋状部13における開口部14側端部では、ストール11側に前記加工がなされている。当該加工を行うことで、簡単に袋状部13がより立体的になる。

ところで、上述の掛部10は、袋状部13の開口部14側端部に何の部材も付帯していないが、これに限るものではない。図2は、掛部10の他の構成例を示す図である。例えば、図2に示すように、袋状部13の開口部14側端部の内部側に、面ファスナーやスナップフィットのように互いに係止可能な固定部材15を設けてもよい。掛部10の開口部14付近で固定部材15を互いに係止させれば、袋状部13の開口を閉じることができ、袋状部13内に収納された収納物の落下を防止することができる。なお、必ずしも一点で留めるものに限るものではなく、一部または全部を連続的に閉じることができるファスナーのような開閉部材を配置しても構わない。

図3は、ストラップ1の端部調整部材20の構造を示す図である。図3に示すように、端部調整部材20は、掛部10の固定部11A,11B及びその近傍部分を複数回通すため、2つの孔(第一挿通孔21、第二挿通孔22)が形成される。端部調整部材20の材質は、金属製、樹脂製、革製、硬い布製などがあり、特に特定しない。

図4は、掛部10の固定部11A,11Bを運搬物50の取付具51Aに取り付けた状態を説明する図である。以下、掛部10における一方の固定部11A側の構成を説明するが、固定部11B側も同様の構成である。図4に示されているように、ストラップ1は、掛部10の固定部11Aに挿通される環状部材16Aを、運搬物50の左右両側部に設けた取付具51Aに取り付けることで、運搬物50に取り付く。

掛部10の固定部11Aと環状部材16Aに対する固定手順は、まず、固定部11Aが端部調整部材20の第一挿通孔21、第二挿通孔22の順で通される。これにより、固定部11Aが端部調整部材20に対して固定される。その後、固定部11Aの先端は、環状部材16Aに通された後、再び端部調整部材20の第一挿通孔21、第二挿通孔22に通され、固定部11A自体の側面に縫合されて固定される。

次に、掛部10の具体的な製造方法について、図5及び図6を用いて説明する。図5及び図6は、第1実施形態の掛部の製造工程を示す図である。まず、図5Aに示すように、長方形状の同形状のストール11及びストール12の対向する長辺を、互いに縫合する。これにより、長方形状の2枚のストール11,12が長手方向に縫合されることになる。縫合部をそれぞれ、第一縫合部S1、第二縫合部S2と呼ぶ。

一体となったストール11,12の内面と外面とを反転させると、図5Bに示すように、第一縫合部S1及び第二縫合部S2が内面に隠れる。これにより、掛部10の第一縫合部S1及び第二縫合部S2が表から見えなくなり、デザイン性に優れるものとなる。ここで、本実施形態においては、ストール11,12の内面と外面とを反転させる際に、図5Bのように第一縫合部S1と第二縫合部S2とが重なるように配置すると、次の作業がやりやすいので好ましい。

次に、図5Cに示すように、上述のように配置した互いに縫合された2枚のストール11,12の対角上にある2つの切除部(角部)11X,12Xを、それぞれ切り取る。切除部11X,12Xは、対角の位置にある端部を切り取ることが好ましい。ここで、切除部11X,12Xは、長手方向に対して傾斜する傾斜部11a,12aが形成されればよく、傾斜部11a,12aの角度や、切除部11X,12Xの大きさは、図5Cの大きさに限られるものではない。

なお、傾斜部11aの下端から傾斜部12aの上端までの間には、第一縫合部S1、第二縫合部S2と平行の両端部を有する非傾斜領域Bがあるが、非傾斜領域Bを十分に確保することが好ましい。非傾斜領域Bは、その端部のみが縫合され、中央部は首や肩が当たる部分となる。このため、幅広の非傾斜領域Bを確保することで、荷重を分散する領域を増やすことになるからである。

図6Aに示すように、ストール11,12の上端側において、傾斜部11aと、傾斜部11aに近く上端側で対向する右側上端部12bを縫合する。同様に、ストール11,12の下端側において、傾斜部12aと、傾斜部12aに近く下端側で対向する左側下端部11bを縫合する。縫合する際において、傾斜部11aの内側に隣接する端部である折畳み部11cと、傾斜部12aの内側に隣接する端部である折畳み部12cを、数回折り畳んでヒダ状に重ねつつ縫合する。

図6Bに示すように、傾斜部11aと右側上端部12bとが縫合された部分が第三縫合部S3、傾斜部12aと左側下端部11bとが縫合された部分が第四縫合部S4となる。このとき、折畳み部11cは第三縫合部S3の一部として縫合され、折畳み部12cは第四縫合部S4の一部として縫合される。

ここで、ストール11,12の内面と外面とを反転させると、図6Cに示す掛部10が完成する。このように、最後にストール11,12の内面と外面とを反転させることで、第三縫合部S3及び第四縫合部S4が内面に隠れる。これにより、掛部10の袋状部13を形成する第三縫合部S3及び第四縫合部S4が表から見えなくなり、デザイン性に優れるものとなる。なお、折畳み部11cの反対面には波状に窪んだ波状部11dが形成され、折畳み部12cの反対面には波状に窪んだ波状部12dが形成される。本実施形態においては、折畳み部11c,12cが2つであったため、波状部11d,12dも2つ形成されるが、数はこれに限られるものではない。

以上説明したように、第1実施形態のストラップ1では、掛部10が、長方形状の2枚のストール11,12を長手方向に縫合することで形成される。掛部10に幅広の布であるストール11,12を用いると、首や肩に当たる部分が幅広となるため、運搬物50からの重量が分散される。これにより、首や肩にかかる負担を軽減することができる。

また、2枚のストール11,12を長手方向に縫合すると、運搬物50からの荷重が掛部10にかかった場合に掛部10の張力が発生する方向の全域に縫合部S1,S2が形成されることとなり、運搬物50からの荷重に対する耐力が強くなる。また、2枚のストール11,12から構成されるため、いずれか1枚のストール11,12に傷が付いた後、掛部10への荷重によって当該傷が大きくなったとしても、縫合部S1,S2にて傷の拡大を止めることができる。このため、掛部10の安全性が高まる。これにより、運搬物50を保持するのに充分な強度を有するものとなる。

さらに、2枚のストール11,12を縫合することで構成されることとすると、2枚のストール11,12を異なる模様にすれば、1枚のストールにて構成される場合に比べて、より多様な模様を形成することができ、デザイン性にも優れたものとすることができる。よって、本実施形態のストラップ1によれば、首や肩にかかる負担を軽減し且つ運搬物を保持するのに充分な強度を有し且つデザイン性にも優れるものとすることができる。

また、掛部10の長手方向の両端部には、ストール11,12の傾斜部11aと右側上端部12b、または傾斜部12aと左側下端部11bを互いに縫合することで、袋状部13が形成される。また、縫合しない掛部10の長手方向の中央部には、袋状部13の開口部14が形成される。このように、掛部10の長手方向の両端部に袋状部13を形成すれば、運搬物50の付属品等の小型の荷物を、開口部14を通じて袋状部13に収納することができる。

また、袋状部13を、ストール11,12を互いに縫合することで形成することにより、別途、袋状部13を形成するための布を用意する必要がなく、部材点数を必要としない。これに加えて、ストール11,12を長手方向の両端部において互いに縫合するのみで袋状部13を形成することで、袋状部13の形が強調されず、ストール11,12の機能及びデザイン性を損なうことがない。また、切除部11X,12Xを切除することで長手方向と交差する方向の端部に傾斜部11a,12aが形成され、この状態で、長手方向に対して傾斜している端部と長手方向と平行な端部を縫合すると、掛部10の両端部にストール11,12を縦長に丸めたような形で自然と袋状部13が形成される。このため、自然なデザインとなり、デザイン性を損なうことがない。

また、掛部10の長手方向の中央部を開口部14とすることで、中央部は幅広となるため、首や肩に掛ける中央部において運搬物50からの重量が分散される。これにより、首や肩にかかる負担を軽減することができる。

また、ストラップにストールを用いたことで、ストラップの模様によるファッション性の向上を図ることができ、且つ、運搬物を包む保護用のカバーとしても兼用することで、機能性を持たせることができるというメリットがある。

袋状部13の開口部14側の端部は、2枚のストール11,12のうち片方のストール11,12がヒダ状に折り畳まれ、折畳み部11c,12cを形成したあと、縫合される(第三縫合部S3、第四縫合部S4)こととしてもよい。このように、袋状部13の開口部14側の端部において、ストール11,12の片方をヒダ状に折り畳む、いわゆるギャザー加工をすることで、簡単な構成で袋状部13がより立体的になる。このため、袋状部13の収納容量を大きくすることができる。

なお、本実施形態で説明した製造工程において、図5Aで縫合したストール11,12を表裏反転させる際、図5Bで示すように、第一縫合部S1及び第二縫合部S2を中央部になるように配置してから、その後の作業を行った。これは、ストール11の模様とストール12の模様がそれぞれ均等に現れるような掛部10とするための手法であり、必ずしも第一縫合部S1と第二縫合部S2が重なるようにしてから、その後の作業を行う必要はない。

〔第2実施形態〕 以下、添付図面を参照して本発明の第2実施形態を詳細に説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係るストラップの全体斜視図である。前述の実施形態と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。なお、本実施形態においては、運搬物60としてカバンを例示して説明するが、これに限られるものではない。なお、図7では、カバンの手前側の取手に付帯されるストラップ2のみを示すが、奥側の取手も同様に構成される。

図7に示すように、ストラップ2は、薄い布製のストールにて構成される掛部10と、掛部10に付帯される2つの環状部材(留具)16A,16Bとを有する。環状部材16A,16Bは、運搬物60の取付金具61に対して付帯される。本実施形態の掛部10は、長手方向の両端部を互いに縫合した構成である。これにより、掛部10は無端の円環状に構成される。

具体的な掛部10の製造方法について、図8及び図9を用いて説明する。図8及び図9は、第2実施形態の掛部10の製造工程を示す図である。

まず、図8Aに示すように、長方形状の同形状のストール11及びストール12の対向する長辺を、互いに縫合する。これにより、長方形状の2枚のストール11,12が長手方向に縫合されることになる。縫合部をそれぞれ、第一縫合部S1、第二縫合部S2と呼ぶ。

そして、一体となったストール11,12の内面と外面とを反転させると、図8Bに示すように、第一縫合部S1及び第二縫合部S2が内面に隠れる。これにより、掛部10の第一縫合部S1及び第二縫合部S2が表から見えなくなる。ここまでは、前述の実施形態と同様の手順である。

次に、図8Cに示すように、ストール11,12の両端である上端と下端とが一体的になるように、縫合部SRにて縫合する。これにより、掛部10は無端の円環状に構成される。そして、一体となったストール11,12の内面と外面とを反転させると、図9Aに示すように、縫合部SRが内面に隠れる。これにより、掛部10の縫合部SRが表から見えなくなり、デザイン性に優れるものとなる。

最後に図9Bに示すように、円環状となった掛部10の2箇所に環状部材16A,16Bを付帯することで、ストラップ2が形成される。本実施形態ではフックやカラビナ等のように継ぎ目があり当該継ぎ目においてストラップ2の挿抜が可能な環状部材16A,16Bを用いている。なお、当該継ぎ目は抜け止めを防止するための抜止防止部材が付帯される。

なお、継ぎ目がないリング状等の構成の環状部材16A,16Bを掛部10に付帯させる場合には、掛部10が無端状になる以前に掛部10に付帯する必要がある。すなわち、上述の図8Bで示した工程と、図8Cで示した工程の間において、掛部10の端部から2つの環状部材16A,16Bを通す必要がある。

以上説明したように、第2実施形態のストラップ2では、掛部10が、長方形状の2枚のストール11,12を長手方向に縫合することで形成されるため、前述の実施形態と同様、首や肩にかかる負担を軽減し且つ運搬物を保持するのに充分な強度を有し且つデザイン性にも優れるものとすることができる。

これに加えて、本実施形態では、環状部材16A,16Bの間にある掛部10の幅は、ストール11,12の2本分となり、更に幅広となるため、運搬物60からの重量がより分散される。これにより、首や肩にかかる負担をより軽減することができる。

なお、本実施形態で説明した製造工程において、図8Aで縫合したストール11,12を表裏反転させる際、図8Bで示すように、第一縫合部S1及び第二縫合部S2を中央部になるように配置してから、その後の作業を行ったが、前述と同様、これに限るものではない。

以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。特に、上述の実施形態では、ストール11,12の枚数を2枚として説明したが、これに限らず複数枚であればよく、2枚以上であってもよい。また、ストール11,12の長さや幅は、運搬物の大きさによって適宜変更が可能である。運搬物の種類や大きさも、適宜変更が可能である。

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