Tractor harrow

申请号 JP2002516883 申请日 2001-08-10 公开(公告)号 JP4931322B2 公开(公告)日 2012-05-16
申请人 キム,ジュンホ; キム,デホ; デホファーミングマシナリーカンパニーリミテッド; 发明人 キム,ジュンホ;
摘要
权利要求
  • トラクター後側のロータベーター(2)にヒンジ結合されて昇降およびスイング可能な 一対のコネクテイングロッド(10)、コネクテイングロッド(10)の後端にヒンジ結合されて上下にスイング可能なまぐわ板(20)、まぐわ板(20)の上部に突出して形成されたコネクテイングアーム(22)、およびロータベーター(2)の上部に装着されてまぐわ板(20)のコネクテイングアーム(22)上端部にヒンジ結合された昇降シリンダー(50)からなり、
    さらに、まぐわ板(20)と昇降シリンダー(50)とを連結する 上部ヒンジ軸(22a)、まぐわ板(20)とコネクテイングロッド(10)とを連結する 下部ヒンジ軸(23a) 、まぐわ板(20)とコネクテイングロッド(10)とをヒンジ結合する一対のブラケット(23)、およびブラケット(23)に取り付けた上部ストッパー(25)を備え、
    まぐわ板(20)は、それが上方に持ち上げられた状態で昇降シリンダー(50)を伸長させると地面に向かって下降し、まぐわ板(20)が地面に接触した後もさらに昇降シリンダー(50)を伸長させることにより、まぐわ板(20)のブレード部分の地面に対する傾斜角度が増大するように構成 するとともに、
    昇降シリンダー(50)の伸縮によりまぐわ板(20)が上方に持ち上げられたときに、上部ストッパー(25)がコネクテイングロッド(10)に当接して、まぐわ板(20)を安定的に支持するように構成したことを特徴とするトラクター用まぐわ。
  • まぐわ板(20)に、それが回転運動するときにコネクテイングロッド (10)の底面に当接してまぐわ板(20)の回転角度を制限する、下部ストッパー(24)を備えた請求項1のトラクター用まぐわ。
  • まぐわ板(20)が、昇降シリンダー(50)に連結された中央まぐわ板(21)と、この中央まぐわ板(21)の両側に配置された一対の外側まぐわ板(27)とからなり、中央まぐわ板(21)と外側まぐわ板(27)とは、両端に一対のヒンジ軸(71a,77a)を備えた連結ロッド(70)により回転可能に連結され、それぞれのヒンジ軸(71a,77a)は、側方から見たとき互いに交差する角度に配置され、中央まぐわ板(21)と外側まぐわ板(27)との連結部分には、外側まぐわ板(27)に過負荷が作用したときに破壊される安全部材(73)をさらに備えた、請求項1のトラクター用まぐわ。
  • 安全部材(73)が、その端部が中央まぐわ板(21)の両端にかかる一対の安全板(74)と、外側まぐわ板(27)と連結ロッド(70)とを貫通して安全板(74)を固定する安全ボルト(75)とからなり、安全ボルト(75)が、まぐわ板(20)にくらべて相対的に脆弱に形成されている請求項3のトラクター用まぐわ。
  • まぐわ板(20,30)が、コネクテイングロッド(10)にヒンジ結合された主まぐわ板(20)と、主まぐわ板(20)の両端にヒンジ結合された一対の補助まぐわ板(30)とからなり、補助まぐわ板(30)はスプリング(40)により主まぐわ板(20)に連結されていて、このスプリング(40)の弾性的な復元力により、主まぐわ板(20)の両側に展開されたり、主まぐわ板(20)に重なったりできるように構成された請求項1のトラクター用まぐわ。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明はトラクター用まぐわに関し、より詳細には、簡単な構造であって製品の価格と流通の費用が節減されるにもかかわらず、地面に対するまぐわ板の傾斜度の調節が自由であって、効率的に平坦化作業を行なうことができ、作業中にまぐわ板に過大な負荷が作用したり、不注意によりまぐわ板が田の畔などの障害物にぶつかったりしても、容易に損傷を受けることがないようにした、新規な構造のトラクター用まぐわに関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来のトラクター用まぐわは、通常、トラクターの機動性などを考慮して、所定の幅に設計された単一のまぐわ板からなっている。 これを使用して田の平坦化作業を行なうと、一度に作業できる幅が狭いので、作業の効率が低いのはもちろんのこと、相対的にトラクターの走行跡がより多くできて、その部分が周囲より低くなるなど、効果的な平坦化作業が行なえないという問題があった。
    【0003】
    そこで近年では、中央まぐわ板の両側端に、回転して折り畳まれる一対の外側まぐわ板を設置して、一度に広い面積の水田を平坦化できるようにした折り畳み式まぐわ板が開発され、使用されている。
    【0004】
    図1は、従来の折り畳み式トラクター用まぐわの斜視図である。 この図にみるように、従来のトラクター用まぐわは、トラクター後方のロータべーター(2)の上部に横軸(3)を備え、横軸(3)の中央には、所定の長さの上向きに延びるシリンダー取り付け用ブラケット(4)を設け、その上端に昇降シリンダー(50)をヒンジ結合により取り付け、その両側に四角のフレーム(90)が、昇降シリンダー(50)に連結されて回転的に昇降できるように、これもヒンジ結合されている。 さらに、フレーム(90)の後端下部には、中央まぐわ板(81)がピン(98)で結合され、中央まぐわ板(81)の両側端には、一対の外側まぐわ板(85)が、前方に回転的に折り畳むことができるように、ヒンジ結合されている。
    【0005】
    しかし、このようなトラクター用まぐわは、まぐわ板(80)が、前方と後方に延びるピン(98)によりフレーム(90)に結合されているため、まぐわ板(80)の左右側端が、ピン(98)を中心として、水田の屈曲に沿って上下にスイングすることができるが、まぐわ板(80)のブレード部分の地面に対する傾斜角度は常に一定に固定されているため、水田の固さや屈曲状態などに応じてまぐわ板(80)の角度を適切に調節することが困難であり、効率的な平坦化作業が行なえないという欠点がある。
    【0006】
    さらに、このようなまぐわ板(80)は、単一のまぐわ板にくらべて相対的に幅が広いため、まぐわ板(80)を地面に対し大きい角度で立て、一度に多量の土を移す土引き作業時に、過負荷が作用して撓み、損傷を受けるおそれがある。 そのほかに、まぐわ板(80)を地面に横たえて水田の平坦化作業を行なう場合も、作業者の不注意によりまぐわ板(80)が田の畔などの障害物にぶつかったときに、まぐわ板(80)がトラクターにより強制的に引っ張れられて行き、損傷を受ける危険が大きい。
    【0007】
    そのうえ、上記のトラクター用まぐわは、フレーム(90)および中央まぐわ板(81)を、縦横のパイプでほぼ四角になるように一々溶接して構成し、そのフレーム(90)と中央まぐわ板(81)とを互いにスイング可能なように連結するために、中央にピン(98)連結部を備えなければならないなど、その製造および組立に工数が多くかかるという問題がある。 また、フレーム(90)や中央まぐわ板(81)などは、嵩張る上に重いため、それらを宅配便や梱包配達サービス業者のような包括的な運送により届けることが困難であって、代理店または消費者が直接車両で運送するほかなく、輸送の費用が高くかかるという問題もある。 しかも、このようなまぐわは、通常、遠隔地にある農家に送り届けられるものであるから、流通費用の負担は一層大きい。
    【0008】
    一方、上記のトラクター用まぐわは、トラクターの前輪(1)とまぐわ板(80)との間隔が長いため、水田の隅の部分を平坦化するためには、まぐわ板(80)を上方に持ち上げた状態でトラクターの方向を転換した後、さらにまぐわ板(80)を水田に降ろして、作業を継続しなければならない。
    【0009】
    しかし、このようなトラクター用まぐわは、方向転換時に作業の効率をよくするため、まぐわ板(80)を高く持ち上げず、少しだけ持ち上げるようになりがちであって、その際、平らでない地面を通過するときにまぐわ板(80)の左右側端が上下にスイングし、その一方の側端が水田にめり込んで、損傷を受けるという可能性もある。
    【0010】
    【発明が解決しようとする課題】
    本発明は、従来のトラクター用まぐわに伴う、上述したような種々の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡単な構造であり、製品の価格と流通の費用が節減されるにもかかわらず、地面に対するまぐわ板の傾斜角度の調節が自由にでき、効率的に平坦化作業を行なうことができて、作業中にまぐわ板に過大な負荷が作用したり、不注意によりまぐわ板が田の畔などの障害物にぶつかったりしても、容易に損傷することのないようにした、新規な構造のトラクター用まぐわを提供することにある。
    【0011】
    【課題を解決するための手段】
    上記した目的を達成する本発明のトラクター用まぐわの第一の態様は、トラクター後側のロータベーター(2)にヒンジ結合されて回転および昇降可能な複数個のコネクテイングロッド(10)、コネクテイングロッド(10)の後端にヒンジ結合されて上下に運動するまぐわ板(20)、まぐわ板(20)の上部に突出して形成されたコネクテイングアーム(22)、およびロータベーター(2)の上部に装着されてまぐわ板(20)のコネクテイングアーム(22)上端部にヒンジ結合された昇降シリンダー(50)からなり、まぐわ板(20)と昇降シリンダー(50)とを連結するヒンジジ軸(22a)は、まぐわ板(20)とコネクテイングロッド(10)とを連結するヒンジ軸(23a)に対して上方に位置するように配置され、まぐわ板(20)は、それが上方に持ち上げられた状態で昇降シリンダー(50)を伸長させると地面側に下降し、まぐわ板(20)が地面に接触した後もさらに昇降シリンダー(50)を伸長させることにより、まぐわ板(20)のブレード部分の地面に対する傾斜角度が増大するように構成したことを特徴とするトラクター用まぐわである。
    【0012】
    【発明の実施形態】
    本発明の第二の態様は、まぐわ板(20)に、それが回転運動するときにコネクティングロッドに当接して、まぐわ板(20)の回転角度を制限する上部ストッパー(25)および下部ストッパー(24)を備えたトラクター用まぐわである。
    【0013】
    本発明の第三の態様は、まぐわ板(20)が、昇降シリンダー(50)に連結された中央まぐわ板(21)と、中央まぐわ板(21)の両側に配置された一対の外側まぐわ板(27)とからなり、中央まぐわ板(21)と外側まぐわ板(27)とは、両端に一対のヒンジ軸(71a,77a)を備えた連結ロッド(70)により回転可能に連結され、それぞれのヒンジ軸(71a,77a)は、側方から見たとき互いに交差する角度に配置され、中央まぐわ板(21)と外側まぐわ板(27)との連結部分には、外側まぐわ板(27)に過負荷が作用したときに破壊される安全部材(73)を、さらに設けたトラクター用まぐわである。
    【0014】
    本発明の第四の態様は、安全部材(73)が、外側まぐわ板(27)と連結ロッド(70)とを貫通する安全ボルト(75)により固定された、一対の安全板(74)からなり、安全板(74)の一端が中央まぐわ板(21)の両端に接していて、また、安全板(74)または安全ボルト(75)が、まぐわ板(20)にくらべて相対的に脆弱に形成されているトラクター用まぐわである。
    【0015】
    本発明の第五の態様は、まぐわ板(20,30)が、コネクテイングロッド(10)にヒンジ結合された主まぐわ板(20)と、主まぐわ板(20)の両端にヒンジ結合された一対の補助まぐわ板(30)とからなり、補助まぐわ板(30)はスプリング(40)により主まぐわ板(20)に連結されて、このスプリング(40)の弾性的な復元により、主まぐわ板(20)の両側に展開されたり、主まぐわ板(20)に重なったりするように構成されたトラクター用まぐわである。
    【0016】
    以下、本発明の好ましい実施例を、添付した図面を参照して説明する。
    【0017】
    【実施例】
    図2〜図7は、それぞれ、本発明にしたがうトラクター用まぐわの一実施例を示す、正面図、側面図および背面図である。 これらにみるように、本発明のトラクター用まぐわは、まぐわ板(20,30)が、一対のコネクテイングロッド(10)と昇降シリンダー(50)とによりロータベーターに連結されて、図3ないし図5にみるとおり、昇降シリンダー(50)の伸縮によりまぐわ板(20,30)が地面から持ち上げられるとともに、このまぐわ板(20,30)が地面に接した後には、昇降シリンダー(50)の伸縮により地面に対するまぐわ板(20,30)の傾斜角度を調節することができるように構成されている。
    【0018】
    さらに、まぐわ板(20,30)は、図2に示したとおり、コネクテイングロッド(10)にヒンジ結合された中央まぐわ板(21)と、中央まぐわ板(21)の両端に前方上部に折り畳み可能なようにヒンジ結合された、一対の外側まぐわ板(27)と、外側まぐわ板(27)の外側端部に後方上部に折り畳み可能なようにヒンジ結合された、一対の補助まぐわ板(30)とからなる。 中央まぐわ板(21)と一対の外側まぐわ板(27)との間には、図6および図7にみるように、連結ロッド(70)および安全部材(73)をそれぞれ設けて、まぐわ板(20,30)が、地面に対する傾斜角度のいかんにかかわらず、過大な負荷が作用したときには、安全部材(73)が切断されることによってまぐわ板(20,30)を保護することができるようにし、補助まぐわ板(30)と外側まぐわ板(27)との間は、図2に示したように、スプリング(40)で連結して、補助まぐわ板(30)が田の畔などの障害物にぶつかったときに、この補助まぐわ板(30)が折り畳まれて、まぐわ板(20,30)を保護することができるように構成されている。
    【0019】
    ロータベーター(2)の上部には横軸(3)を設け、横軸(3)の中央には、所定の長さの上向きに伸びるシリンダー取り付け用ブラケットを設け、その上端に昇降シリンダー(50)をヒンジ結合し、その両側に一対のコネクテイングロッド(10)を回転的に昇降可能なようにヒンジ結合してある。 さらに、コネクテイングロッド(10)の後端には、昇降シリンダー(50)に連結されたまぐわ板(20,30)が、上下に回転可能なようにヒンジ結合されている。
    【0020】
    すでに述べたように、本発明の主まぐわ板(20)は、中央まぐわ板(21)と外側まぐわ板(27)とから構成され、中央まぐわ板(21)の両側には、一対の外側まぐわ板(27)が前方上部に折り畳み可能なようにヒンジ結合されており、外側まぐわ板(27)の外側端部には、スプリング(40)により弾性的に支持された補助まぐわ板(30)が、後方上部に折り畳み可能なように設置されている。
    【0021】
    中央まぐわ板(21)の上面中央部においては、昇降シリンダー(50)と連結されるコネクテイングアーム(22)が、所定の長さ上方に突出して形成され、その両側においては、コネクテイングロッド(10)の後端部に、回転的に上下動することが可能なようにヒンジ結合された一対のブラケット(23)が、前方上部に所定の長さ突出して形成されている。 ここで、ブラケット(23)の上下端には、図3にみるように、コネクテイングロッド(10)と所定の間隔だけ離れた位置に、一対の上部および下部ストッパー( 2524 )を設け、コネクテイングロッド(10)が上部および下部ストッパー( 2524 )に当たるまで、昇降シリンダー(50)によりまぐわ板(20,30)を横にしたり、立てたりすることができるように構成してある。
    【0022】
    また、中央まぐわ板(21)の両端には、図6および図7にみるように、第一ヒンジ部(71)が設けてあって、連結ロッド(70)が、ヒンジ軸(71a)のまわりに、実質上まぐわ片(21a,27a)の延長方向に回転可能なようにしてあり、連結ロッド(70)は、外側まぐわ板(27)の連結されている。
    【0023】
    連結ロッド(70)は、ほぼ四角形のパイプであって、中央まぐわ板(21)と一対の外側まぐわ板(27)とを回転可能なように連結し、連結ロッド(70)の内側端において、中央まぐわ板(21)の第一ヒンジ部(71)に連結されていて、外側まぐわ板(27)がまぐわ片(21a,27a)の延長方向に回転することを可能にし、一方で、連結ロッド(70)の外側端に位置する第二ヒンジ部(77)は、外側まぐわ板(27)が、まぐわ片(21a,27a)の延長方向に対しほぼ直角の方向に回転することを可能にしている。 連結ロッド(70)の中央部には、貫通孔(70a)が形成されていて、安全板(74)を固定する安全ボルト(75)が、この貫通孔(70a)を通って固定されるように構成されている。
    【0024】
    外側まぐわ板(27)は、中央まぐわ板(21)の両端部において、前方にほぼ90 回転して折り畳まれるように設置されたものであって、その上面には、一対のブラケット(78a,78b)が上向きに伸びるように設けてあり、このブラケット(78a,78b)に連結ロッド(70)がピン結合されて、第二ヒンジ部(77)を形成している。 また、外側まぐわ板(27)の内側端には、中央まぐわ板(21)の両端部に当接する安全部材(73)を設け、外側まぐわ板(27)が展開された状態を維持できるように構成してある。 すでに記載したとおり、第一ヒンジ部(71)と第二ヒンジ部(77)とは、その回転軸が側方からみたとき互いに交差する角度に形成され、外側まぐわ板(27)が、進行方向の後方において回転することができる限り、地面に対する傾斜角度にかかわらず、その角度はさまざまに変更することができる。 第一ヒンジ部(71)と第二ヒンジ部(77)とは、ヒンジ軸結合、ピン結合、またはボルト結合など、回転が可能なように結合されさえすればよいので、多様に具現可能である。
    【0025】
    安全部材(73)は、連結ロッド(70)と外側まぐわ板(27)とに固定され、中央まぐわ板(21)の両端部に当接する安全板(74)と、連結ロッド(70)と外側まぐわ板(27)の貫通孔(70a、27a)をともに通過して、安全板(74)を固定する安全ボルト(75)とからなる。 安全板(74)または安全ボルト(75)は、まぐわ板(20,30)にくらべて、相対的に脆弱な材料で形成する。 中央まぐわ板(21)の両端部には、所定の長さで外側に伸びるストッパー(26)を設け、安全板(74)がストッパー(26)の前方に位置するように構成し、外側まぐわ板(27)の第二ヒンジ部(77)を構成する一対のブラケット(78a,78b)のうち、後方に位置するブラケット(78a)に貫通孔(27a)を設けて、この貫通孔(27a)を安全ボルト(75)が通過するように構成する。 また、安全板(74)は、中央まぐわ板(21)の両端にチェーン(79)により連結されていて、安全ボルト(75)が切断されても、水田に落ちることを防止できるように構成する。
    【0026】
    安全部材(73)は、安全板(74)と安全ボルト(75)との組み合わせ以外にも、たとえば安全ピンや安全板自体に脆弱部を形成するなど、まぐわ板(20,30)が過負荷により損傷される前に切断されるものであるならば、どのようなものでも使用可能である。
    【0027】
    補助まぐわ板(30)は、図2〜図4に示すように、外側まぐわ板(27)の両端にヒンジ結合され、その後方かつ上部に回転可能なようにしたものであって、外側まぐわ板(27)と補助まぐわ板(30)の上面には、所定の長さ上方に伸びるブラケット(29,32)を設け、このブラケット(29,32)にヒンジ結合部(33)が形成されることにより、補助まぐわ板(30)が展開されて外側まぐわ板(27)の外側に延長されたり、またヒンジ結合部(33)を中心として後方上部に回転して、外側まぐわ板(27)に重ねて畳まれたりするように構成されている。
    【0028】
    スプリング(40)は、外側まぐわ板(27)と補助まぐわ板(30)との前方に形成された、それぞれのブラケット(29,32)に連結設置され、ヒンジ結合部(33)に対し前方下部に位置し、補助まぐわ板(30)を前方下部に引っ張ることにより、補助まぐわ板(30)が展開された状態を維持するようにする。 また、スプリング(40)が連結される一対のブラケット(29,32)間の距離は、補助まぐわ板(30)が後方上部にほぼ90 回転するときまでは、補助まぐわ板(30)が畳まれるにしたがって次第に遠ざかるが、以後、補助まぐわ板(30)がほぼ180 回転して外側まぐわ板(27)の上面に完全に重なるときまでは、補助まぐわ板(30)が畳まれるにしたがって接近する。 それゆえ、スプリング(40)は、補助まぐわ板(30)が展開された状態または畳まれた状態を、そのまま維持することができる。
    【0029】
    ここで、まぐわ板(20,30)は、多数個のまぐわ片(21a,27a,30a)が、ほぼ四角形のパイプ(21b,27b,30b)に所定の間隔で固定されて構成される。 外側まぐわ板(27)と補助まぐわ板(30)に取り付けられたまぐわ片(27a,30a)は、地面に接触する面が、まぐわ板(20,30)の中心側にやや持ち上げられるように、所定角度傾けて形成して、まぐわ板(20,30)により引っ張られて移動する土と水とが、まぐわ板(20,30)の両側から離脱せず中心側に集まるようにすることにより、まぐわ板(20,30)が相対的に低い地域を通過するとき、これを埋めて、効果的に平坦化することができるように構成されている。 それぞれのまぐわ片(27a,30a)の間には所定の隙間が形成されていて、その隙間により、過大な量の土や水がまぐわ板(20,30)によって引っ張られて行くことを防いでいる。 中央まぐわ板(21)のまぐわ片(21a)は、いずれも地面に接触する端において前方に傾斜するように構成するが、地面に対する傾斜角度が大きいものと小さいものとを、交互に設置してある。
    【0030】
    一方、一対の外側まぐわ板(27)の内側端には、互いに対向する方向に所定の長さで伸びる回転ブラケット(28)を設け、回転ブラケット(28)の内側端部と昇降シリンダー(50)の中央部との間には、スプリング(63)により弾性的に支持されて伸縮する支持ロッド(60)が連結設置されていて、まぐわ板(20,30)を上昇させるとき、外側まぐわ板(27)が前方に畳まれるように構成する。 支持ロッド(60)は、パイプ(61)に所定の長さのロッド(65)をスライド可能なように挿入し、ロッド(65)とパイプ(61)との間には、ロッド(65)を伸長方向に弾性的に支持するスプリング(63)を介在させる。 したがって、昇降シリンダー(50)を収縮させてまぐわ板(20,30)を上方に持ち上げると、まぐわ板(20,30)が昇降シリンダー(50)側に引っ張られるのに対し、支持ロッド(60)により弾性的に支持された外側まぐわ板(27)の回転ブラケット(28)は、中央まぐわ板(21)から相対的に後方に押されながら、外側まぐわ板(27)の先端部が、中央まぐわ板(21)の前方上部に畳まれるようにする。
    【0031】
    その外にも、支持ロッド(60)は、パイプ(61)とロッド(65)との間に設置されたスプリング(63)によって、まぐわ板(20,30)の後端部を地面に加圧することにより、まぐわ板(20,30)が地面の屈曲に沿って、上下にはなはだしく振動することを防止する機能も有する。
    【0032】
    上述した構造をもつトラクター用まぐわは、昇降シリンダー(50)を収縮させてトラクターのまぐわ板(20,30)を持ち上げると、まぐわ板(20,30)が、はじめは、コネクテイングロッド(10)とのヒンジ結合部(23)を中心として、地面に対し所定の角度で横たわっているが、上部ストッパー(24)がコネクテイングロッド(10)の上面に当接すると、地面から持ち上げられるようになる。 したがって、まぐわ板(20,30)が上方に持ち上げられた状態では、まぐわ板(20,30)の上部ストッパー( 25 )が両側のコネクテイングロッド(10)に当接して安定的に支持されるため、トラクターが方向転換するときにも、まぐわ板(20,30)が、いずれの側にも下向き回転することなく、コネクテイングロッド(10)により、安定的に持ち上げられた状態を維持する。
    【0033】
    逆に、まぐわ板(20,30)が持ち上げられた状態で昇降シリンダー(50)を伸長させると、まぐわ板(20,30)が下降して水田の地面に触れるようになり、引続き昇降シリンダー(50)を伸長させると、まぐわ板(20,30)が、コネクテイングロッド(10)とのヒンジ結合部(23)を中心として、地面に対し所定の角度立てられ、水田の状況に応じてまぐわ板(20,30)の傾斜角度を任意に調節しながら、効率的に平坦化作業を行なうことができる。
    【0034】
    次いで、昇降シリンダー(50)をもっと伸長させると、まぐわ板(20,30)の下部ストッパー(24)がコネクテイングロッド(10)の底面に当接し、昇降シリンダー(50)を伸長させるに従って、まぐわ板(20,30)が水田にめり込んで、一度に、相対的に多量の土を集めて、低い地域を埋めることができる。
    【0035】
    このような過程により、上述したトラクター用まぐわは、昇降シリンダー(50)を収縮させると、まぐわ板(20,30)が昇降シリンダー(50)側に引っ張られるのに対し、支持ロッド(60)により弾性的に支持された外側まぐわ板(27)の回転ブラケット(28)は、中央まぐわ板(21)から相対的に後方に押され、それとともに、外側まぐわ板(27)の先端部は、中央まぐわ板(21)の前方上部に畳まれるようになる。 逆に、昇降シリンダー(50)を伸長させてまぐわ板(20,30)を下降させると、外側まぐわ板(27)が自重により展開する。
    【0036】
    他方、上記トラクター用まぐわは、まぐわ板(20,30)を地面に対して相対的に横たえて水田の平坦化作業を行なう過程で、図5に示したように、外側まぐわ板(27)が障害物にぶつかったり、過負荷が作用したりすると、この外側まぐわ板(27)と連結ロッド(70)とが同時に、中央まぐわ板(21)の両端の第一ヒンジ部(71)を中心として、進行方向からみて後方に回転する。 これに対し、安全板(74)は中央まぐわ板(21)の両端のストッパー(26)に当接して後方に回転しないため、安全板(74)が外側まぐわ板(27)から遠のき、これらを互いに連結する安全ボルト(75)を引っ張り、そのときの引張力により、最終的には安全ボルト(75)が切断されて、まぐわ板(20,30)の損傷が防止される。
    【0037】
    また、上述のトラクター用まぐわは、まぐわ板(20,30)を地面に対し相対的に立てて士引き作業をする過程で、外側まぐわ板(27)が障害物にぶつかったり、過負荷が作用したりすると、図6にみるように、外側まぐわ板(27)だけが、第二ヒンジ部(77)を中心として、進行方向からみて後方に回転しながら、外側まぐわ板(27)の後方ブラケット(78a)を通過して、連結ロッド(70)に結合された安全ボルト(75)を切断し、このようにして、まぐわ板(20,30)の損傷が防止される。 まぐわ板(20,30)の角度によっては、外側まぐわ板(27)が、第一ヒンジ部(71)と第二ヒンジ部(77)との同時作用により、進行方向からみた後方に回転し、安全ボルト(75)に引っ張り力と勢断力とが同時に作用してこれが切断され、まぐわ板(20,30)が保護される場合もある。
    【0038】
    そのほかにも、このトラクター用まぐわは、一対のコネクテイングロッド(10)によりロータベーターに装着されているという構造であって、構造が非常に簡単であるから、製品の価格および物流の費用などが著しく節減できる。 とくに、このまぐわは、従来の製品にあるフレームのような嵩高で重い構成部分がないために、梱包配達サービスなどで送ることが可能であり、遠隔地の農家に直接個別的に運送する必要がないので、流通の費用が少なくて済むという利点がある。
    【0039】
    また、このトラクター用まぐわは、水田の平坦化作業のときに、作業者の不注意によりまぐわ板(20,30)のいずれか一方の側端が、田の畔などの障害物にぶつかっても、その外側の端に位置する補助まぐわ板(30)が、スプリング(40)の弾性力に勝って、ヒンジ結合部(33)を中心として後方上部に回転して折り畳まれる。 こうして、従来のように、作業中の不注意によってまぐわ板(20,30)自体が撓み損傷するということを防止できるので、製品の寿命が長くなることはもちろん、作業の中断という事態も生じないという長所がある。
    【0040】
    【発明の効果】
    以上説明したとおり、本発明のトラクター用まぐわを使用すれば、まぐわ板(20,30)が昇降シリンダー(50)の伸縮により地面の上方に持ち上げられ、地面に接触した後は、地面に対する傾斜角度が調節されるため、水田の状況によって、まぐわ板(20,30)の角度を適切に調節し、効率的に水田の平坦化作業を行なうことができる。
    【0041】
    また、このトラクター用まぐわは、一対のコネクテイングロッド(10)によりロータベーターに連結されるものであり、その構造がきわめて簡単であって、製品の価格が低くでき、流通の費用が大幅に節約できる。 本発明のトラクター用まぐわは、まぐわ板(20,30)に過大な負荷が作用したり、作業中に不注意によって、まぐわ板(20,30)のいずれか一方の側端が、田の畔などの障害物にぶつかったりしても、安全ボルト(75)が切断されるか、補助まぐわ板(30)がスプリング(40)の弾性力にうち勝って後方上部に回転して折り畳まれるかするため、まぐわ板(20,30)自体が撓んで損傷を受けるということを防止できるので、製品の寿命が長いのはもちろんのこと、作業の中断という事態が生じないという利点がある。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 従来のトラクター用まぐわの斜視図。
    【図2】 本発明によるトラクター用まぐわの一実施例を示した正面図。
    【図3】 図2の実施例の側面図。
    【図4】 同じく図2の実施例の側面図。
    【図5】 やはり図2の実施例の側面図。
    【図6】 図2の実施例において、まぐわ板が横たわった状態で過負荷が作用したときの正面図。
    【図7】 図2の実施例において、まぐわ板が立てられた状態で過負荷が作用したときの背面図。
    【符号の説明】
    2 ロータベーター10 コネクティングロッド20 まぐわ板21 中央まぐわ板22 コネクティングアーム22a 上部ヒンジ軸23 ブラケット23a 下部ヒンジ軸24 下部ストッパー
    25 上部ストッパー
    27 外側まぐわ板30 補助まぐわ板40 スプリング50 昇降シリンダー70 連結ロッド71a,77aヒンジ軸74 安全板75 安全ボルト

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