魚鱗テクスチャ加工された両手用グローブ

申请号 JP2016511725 申请日 2013-12-13 公开(公告)号 JP2016517917A 公开(公告)日 2016-06-20
申请人 ファーロング,ジョン,ジョセフFURLONG,John,Joseph; 发明人 ファーロング,ジョン,ジョセフ;
摘要 【解決手段】記載される本発明は、魚鱗テクスチャ加工された内表面及び外表面を有する両手用作業グローブ、並びにこれを製造する方法に関する。【選択図】図4
权利要求

魚鱗テクスチャ加工された内表面及び外表面を有する両手用作業グローブを製造する方法であって、 a.第1のポリマー溶液を準備する工程と、 b.凝固剤溶液を準備する工程と、 c.第2のポリマー溶液を準備する工程と、 d.魚鱗テクスチャ加工された表面を有する少なくとも1つの型を準備し、前記少なくとも1つの型を前記凝固剤溶液に浸漬して、前記少なくとも1つの型を凝固剤でコーティングする工程と、 e.前記少なくとも1つの型を前記凝固剤溶液から取り出し、前記少なくとも1つの型上の凝固剤コーティングを乾燥させる工程と、 f.凝固剤でコーティングされた前記少なくとも1つの型を前記第1のポリマー溶液中に浸漬して、前記第1のポリマー溶液により前記少なくとも1つの型をコーティングする工程と、 g.前記少なくとも1つの型を前記第1のポリマー溶液から取り出し、前記少なくとも1つの型上のポリマーコーティングを乾燥させて、膜を形成する工程と、 h.前記少なくとも1つの型上の膜を洗浄し、前記膜をコーティングされた前記少なくとも1つの型を第2のポリマー溶液中に浸漬して、前記第2のポリマー溶液により前記膜をコーティングする工程と、 i.前記少なくとも1つの型から前記両手用作業グローブを剥離する工程と、 を含む方法。前記両手用作業グローブは、食品取扱いに関するFFDCAの要件、欧州規格EN374−3、欧州規格EN388:2003、欧州規格EN374−2、欧州規格EN420:2003、欧州規格EN1186:2002、及び、欧州規格EN421:2010からなる群から選択される少なくとも1つの要件を満たす、請求項1に記載の方法。前記第1のポリマー溶液は、合成ゴムコポリマー溶液である、請求項1に記載の方法。前記合成ゴムコポリマー溶液は、アセトニトリル及びブタジエンのコポリマーを含む溶液である、請求項4に記載の方法。前記第1のポリマー溶液は、ラテックスである、請求項1に記載の方法。前記第2のポリマー溶液は、着用者の手を滑らせながら本発明の前記両手用作業グローブを装着できることを可能にする溶液である、請求項1に記載の方法。前記第2のポリマー溶液は、ポリウレタン溶液である、請求項1に記載の方法。前記膜の厚さは、約6mil乃至約10milに及ぶ厚さの範囲から選択される、請求項1に記載の方法。前記少なくとも1つの型は、前記両手用作業グローブの内表面及び外表面にテクスチャを与える、魚鱗テクスチャ加工された表面を有する、請求項1に記載の方法。前記少なくとも1つの型の表面は、前記両手用作業グローブの指を形成する前記少なくとも1つの型の領域の前面及び背面でテクスチャ加工される、請求項9に記載の方法。前記少なくとも1つの型の表面は、前記両手用作業グローブの掌を形成する前記少なくとも1つの型の領域上にてテクスチャ加工される、請求項9に記載の方法。前記少なくとも1つの型の表面は、前記両手用作業グローブの甲を形成する前記少なくとも1つの型の領域上にてテクスチャ加工される、請求項9に記載の方法。前記少なくとも1つの型の表面は、前記両手用作業グローブの掌と向き合う親指の領域を形成する前記少なくとも1つの型の領域にてテクスチャ加工される、請求項9に記載の方法。請求項1に記載の方法によって形成された両手用作業グローブ。魚鱗テクスチャ加工された内表面及び外表面を有する両手用作業グローブを製造する型であって、 a.前記少なくとも1つの型の表面は、前記両手用作業グローブの指を形成する前記少なくとも1つの型の領域の前面及び背面上にてテクスチャ加工され、 b.前記少なくとも1つの型の表面は、前記両手用作業グローブの掌を形成する前記少なくとも1つの型の領域上にてテクスチャ加工され、 c.前記少なくとも1つの型の表面は、前記両手用作業グローブの甲を形成する前記少なくとも1つの型の領域上にてテクスチャ加工され、そして、 d.前記少なくとも1つの型の表面は、前記両手用作業グローブの掌と向き合う親指の領域を形成する前記少なくとも1つの型の領域上にてテクスチャ加工されている型。

说明书全文

記載される本発明は、魚鱗テクスチャ加工された(fish scale-textured)内表面及び外表面を有する両手用(ambidextrous)作業グローブ、並びにこれを製造する方法に関する。

作業グローブの典型的な使用として、食品加工、化学薬品取扱いや殺虫剤噴霧等が挙げられる。作業グローブの厚さは、触感覚を妨げるべきでない。しかしながら、作業グローブは、破裂に逆らう程十分に丈夫であるべきである。作業グローブにおいて、粗い、又はテクスチャ加工された内表面及び外表面を設けることが所望される。というのも、表面が滑らかな作業グローブでは、着用者は物を把持することが困難となるからである。テクスチャ加工された外表面であれば、着用者は、滑り易い物を十分に把持することができる。また、グローブの内表面は、着用者の皮膚と密着するが、着用者の汗を吸収しない。テクスチャ加工された内表面は、使用中に、汗によって生じ得る、作業グローブ内側の着用者の手の滑りの可能性を下げることができ、テクスチャ加工された内表面により、汗は、いずれの受圧表面からも流れ去ることができるので、着用者の手の表面を覆ったグローブが「スケーティング(skating)」することはない。

テクスチャ加工された内表面及び外表面を有するグローブを形成する現在の試みは、テクスチャ加工された型(form)を用いることによってテクスチャを内表面に与え、そして膜を侵食する(erode)ようにグローブを形成する膜を処理して、テクスチャを外表面に生じさせること、又はグローブの外表面に粒子をスプレーすることによる方法を用いるものである。これらの方法は、種々の要因、例えば、巧緻性(dexterity)の欠如、装着(donning)の困難さ、使用中にグローブを破裂させるグローブの非均一な厚さのために、不十分である。

現在の作業グローブは、多くの場合、装着用粉末(donning powder)、例えば、コーンスターチ又はタルク等を利用して、着用者がグローブをより容易に装着できるようにしている。しかしながら、装着用粉末は、傷を汚染し、皮膚を刺激し、装置及び衣類の上に残留物を残し、そして、作業グローブを着用している間にユーザが実行するかもしれない一部の手順に機械的に干渉する虞がある。

着用者の汗によって生じるグローブの滑りを改善する従来の試みは、失敗であるとわかっている。例えば、綿フロック加工ライニングでは、多くの場合、少量の汗を吸収することしかできずに、それらの効果が失われてしまう。

加えて、着用者の汗の影響を改善し、及び/又は頻繁な装着を補助するために、グローブの内表面に接触軽減テクスチャを与える現在の方法は、グローブの機械的性能を下げて、グローブの破裂に至ってしまう。

従って、テクスチャ加工された内表面及び外表面を有し、巧緻性が向上し、装着が容易であり、使用中の破損頻度が引き下げられた作業グローブが依然として必要とされている。

本発明は、魚鱗テクスチャ加工された内表面及び外表面を有する両手用作業グローブ、並びにこれを製造する方法を提供する。

一実施形態において、本発明は、魚鱗テクスチャ加工された内表面及び外表面を有する両手用作業グローブを製造する方法であって、 a.第1のポリマー溶液を準備する工程と、 b.凝固剤溶液を準備する工程と、 c.第2のポリマー溶液を準備する工程と、 d.魚鱗テクスチャ加工された表面を有する少なくとも1つの型を準備して、少なくとも1つの型を凝固剤溶液に浸漬して、少なくとも1つの型を凝固剤でコーティングする工程と、 e.少なくとも1つの型を凝固剤溶液から取り出し、少なくとも1つの型上の凝固剤コーティングを乾燥させる工程と、 f.凝固剤でコーティングされた少なくとも1つの型を第1のポリマー溶液中に浸漬し、第1のポリマー溶液により少なくとも1つの型をコーティングする工程と、 g.少なくとも1つの型を第1のポリマー溶液から取り出し、少なくとも1つの型上のポリマーコーティングを乾燥させて、膜を形成する工程と、 h.少なくとも1つの型上の膜を洗浄し、膜をコーティングされた少なくとも1つの型を第2のポリマー溶液に浸漬して、第2のポリマー溶液により膜をコーティングする工程と、 i.少なくとも1つの型からグローブを剥離する工程と、 を含む方法を提供する。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、食品取扱いに関するFFDCAの要件、欧州規格EN374−3、欧州規格EN388:2003、欧州規格EN374−2、欧州規格EN420:2003、欧州規格EN1186:2002、及び欧州規格EN421:2010からなる群から選択される少なくとも1つの要件を満たす。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、食品取扱いに関するFFDCA要件を満たす。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、欧州規格EN374−3を満たす。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、欧州規格EN388:2003を満たす。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、欧州規格EN374−2を満たす。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、欧州規格EN420:2003を満たす。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、欧州規格EN1186:2002を満たす。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、欧州規格EN421:2010を満たす。

一実施形態において、少なくとも1つの型は、本発明の両手用作業グローブに魚鱗テクスチャを与える、魚鱗テクスチャ加工された表面を有する。一実施形態において、少なくとも1つの型の魚鱗テクスチャ加工された表面は、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面に魚鱗テクスチャを与える。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、合成ゴムコポリマー溶液である。合成ゴムコポリマー溶液は、アセトニトリル及びブタジエンのコポリマーを含む溶液であってよい。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、ラテックス溶液である。

一実施形態において、第2のポリマー溶液は、本発明の両手用作業グローブを、着用者が手を滑らせながら装着可能にする溶液である。一実施形態において、第2のポリマー溶液は、ポリウレタン溶液である。

一実施形態において、本発明は、魚鱗テクスチャ加工された内表面及び外表面を有する両手用作業グローブを提供する。

一実施形態において、本発明は、魚鱗テクスチャ加工された内表面及び外表面を有する両手用作業グローブを製造する少なくとも1つの型であって、 a.少なくとも1つの型の表面は、少なくとも1つの型における両手用作業グローブの指を形成する領域の前面及び背面にてテクスチャ加工されており、 b.少なくとも1つの型の表面は、少なくとも1つの型における両手用作業グローブの掌を形成する領域にてテクスチャ加工されており、 c.少なくとも1つの型の表面は、少なくとも1つの型における両手用作業グローブの甲を形成する領域にてテクスチャ加工されており、 d.少なくとも1つの型の表面は、少なくとも1つの型における両手用作業グローブの掌と向き合う親指の領域を形成する領域にてテクスチャ加工されている、 少なくとも1つの型を提供する。

図1は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態が形成される一方法を表す。

図2は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに使用される少なくとも1つの型を示す。

図3は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を製造するのに用いられる少なくとも1つの型にエッチングされた又は彫られた魚鱗パターンの寸法を示す。

図4は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに使用される少なくとも1つの型の斜視図を示す。

図5は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに使用される少なくとも1つの型の正面図を示す。

図6は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに使用される少なくとも1つの型の背面図を示す。

図7a)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに使用される少なくとも1つの型の左側面図を示す。図7b)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに使用される少なくとも1つの型の右側面図を示す。

図8a)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに使用される少なくとも1つの型の上面図を示す。図8b)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに使用される少なくとも1つの型の底面図を示す。

図9は、少なくとも1つの型から剥離する前における、当該型上にある本発明の両手用作業グローブの一実施形態を示す。

図10(a)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の掌を示す。図10(b)は、本発明の着用可能なグローブの一実施形態の甲を示す。

図11は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の内表面を示す。

図12は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の斜視図を示す。

図13は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の正面図を示す。

図14は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の背面図を示す。

図15a)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の左側面図を示す。図15b)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の右側面図を示す。

図16a)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の上面図を示す。図16b)は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態の底面図を示す。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、少なくとも1つの型で形成され、当該型は、可動ボードやコンベアチェーンなどの所望のキャリアに適切に装着されてよい。少なくとも1つの型は、図1に概略的に示された一連の工程を通して、連続して運ばれる。本発明の両手用作業グローブを形成する際には、少なくとも1つの型を、適切な凝固剤材料の槽に浸漬することが好ましい。凝固剤は、少なくとも1つの型上で形を成す第1のポリマー溶液の膜の厚さを制御する。当該膜は、本発明の両手用作業グローブを構成する。或いは、凝固剤は、少なくとも1つの型から本発明の両手用作業グローブを取り外すことを後で補助してよい。或いは、凝固剤溶液は、第1のポリマー溶液の膜の厚さを制御して、少なくとも1つの型からの本発明の両手用作業グローブの取外しを後で補助してよい。少なくとも1つの型が第1のポリマー溶液のスリップディップ槽中に浸漬されて、膜が少なくとも1つの型上に形成される。膜がコーティングされた少なくとも1つの型がオーブンを通過し、膜は固まる。続いて、固体の膜がコーティングされた少なくとも1つの型は、洗浄又はリーチングされて(leached)、任意の汚染物質が除去される。そして、洗浄された固体の膜がコーティングされた少なくとも1つの型は、第2のポリマー溶液中に浸漬されて、固体の膜がコーティングされた少なくとも1つの型はコーティングされる。ビードが、少なくとも1つの型上のコーティングされた膜に形成されてから、仕上がったグローブは、少なくとも1つの型から剥離される。

幾つかの実施形態においては、コーティングされた膜は、仕上がったグローブが少なくとも1つの型から剥離される前に処理されてよい。その処理は、加硫であってよい。或いは、コーティングされた膜は、少なくとも1つの付加的な化学薬品で処理されてよい。少なくとも1つの付加的な化学薬品の例としては、欧州特許出願公開第1965719号に開示される抗菌性コーティングのような抗菌剤が挙げられる。

図1を参照すると、魚鱗テクスチャ加工された内表面及び外表面を有する両手用作業グローブは、以下の工程を含む方法で製造される。 a.第1のポリマー溶液を準備する工程、 b.凝固剤溶液を準備する工程、 c.第2のポリマー溶液を準備する工程、 d.魚鱗テクスチャ加工された表面を有する少なくとも1つの型を準備し、少なくとも1つの型を凝固剤溶液中に浸漬して、少なくとも1つの型を凝固剤でコーティングする工程、 e.少なくとも1つの型を凝固剤溶液から取り出し、少なくとも1つの型上の凝固剤コーティングを乾燥させる工程、 f.凝固剤でコーティングされた少なくとも1つの型を第1のポリマー溶液中に浸漬して、第1のポリマー溶液により少なくとも1つの型をコーティングする工程、 g.少なくとも1つの型を第1のポリマー溶液から取り出し、少なくとも1つの型上のポリマーコーティングを乾燥させて、膜を形成する工程、 h.少なくとも1つの型上の膜を洗浄し、かつ膜コーティングされた少なくとも1つの型を第2のポリマー溶液中に浸漬して、第2のポリマー溶液により膜をコーティングする工程、及び i.少なくとも1つの型からグローブを剥離する工程。

一実施形態では、仕上がったグローブはその後、さらに加工されてよい。そのようなさらなる加工として、例えば、パッケージングや殺菌等が挙げられる。

一実施形態においては、少なくとも1つの型から仕上がったグローブを取り外す前に、仕上がったグローブは、少なくとも1つの付加的な化学薬品で処理されてよい。少なくとも1つの付加的な化学薬品の例としては、欧州特許出願公開第1965719号に開示される抗菌性コーティングのような抗菌剤が挙げられる。仕上がったグローブの内表面は、少なくとも1つの付加的な化学薬品で処理されてよい。或いは、仕上がったグローブの外表面は、少なくとも1つの付加的な化学薬品で処理されてよい。或いは、仕上がったグローブの内表面及び外表面は双方とも、少なくとも1つの付加的な化学薬品で処理されてよい。

第1のポリマー溶液は、食品取扱いに関するFFDCAの要件、欧州規格EN374−3、欧州規格EN388:2003、欧州規格EN374−2、欧州規格EN420:2003、欧州規格EN1186:2002、及び欧州規格EN421:2010からなる群から選択される少なくとも1つの要件を満たす作業グローブを形成するのに適した任意のポリマーであってよい。

第1のポリマー溶液は、化学薬品耐性に関する欧州規格EN374−3を満たす作業グローブを形成するのに適した任意のポリマーであってよい。或いは、第1のポリマー溶液は、食品取扱いに関するFFDCA要件を満たす作業グローブを形成するのに適した任意のポリマーであってよい。或いは、第1のポリマー溶液は、機械的リスクに対する保護的グローブに関する欧州規格EN388:2003を満たす作業グローブを形成するのに適した任意のポリマーであってよい。或いは、第1のポリマー溶液は、欧州規格EN374−2を満たす作業グローブを形成するのに適した任意のポリマーであってよい。或いは、第1のポリマー溶液は、欧州規格EN420:2003を満たす作業グローブを形成するのに適した任意のポリマーであってよい。或いは、第1のポリマー溶液は、欧州規格EN1186:2002を満たす作業グローブを形成するのに適した任意のポリマーであってよい。或いは、第1のポリマー溶液は、欧州規格EN421:2010を満たす作業グローブを形成するのに適した任意のポリマーであってよい。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、ラテックスである。代替の実施形態において、第1のポリマー溶液は、合成ゴムコポリマー溶液である。合成ゴムコポリマーは、アセトニトリル及びブタジエンのコポリマーを含む溶液であってよい。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、ニトリルラテックス、硫黄、酸化亜鉛、二酸化チタン、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛(ZDBC)、アンモニア、ブルタモル(vultamol)、及び酸化カリウムの混合物を含む溶液である。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、ニトリルラテックス、硫黄、酸化亜鉛、二酸化チタン、ZDBC、アンモニア、ブルタモル、及び水酸化カリウムの混合物を含む溶液であって、以下の表1に記載される混合物に従って形成される。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、国際公開第2007/105122号に開示されたアセトニトリル及びブタジエンのコポリマーを含む溶液である。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、欧州特許出願公開第1435374号に開示されたアセトニトリル及びブタジエンのコポリマーを含む溶液である。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、欧州特許出願公開第1260549号に開示されたアセトニトリル及びブタジエンのコポリマーを含む溶液である。

一実施形態において、第1のポリマー溶液は、欧州特許第0925329号に開示されたアセトニトリル及びブタジエンのコポリマーを含む溶液である。

第1のポリマー溶液は、付加的な添加剤、例えば、着色剤、防腐剤や芳香剤等を含有してよい。

凝固剤溶液は、硝酸カルシウム溶液であってよい。一実施形態において、凝固剤溶液は、硝酸カルシウムの35w/v%溶液である。或いは、凝固剤溶液は、欧州特許第1638423号に開示された凝固剤溶液であってよい。

一実施形態において、少なくとも1つの型は、本発明の両手用作業グローブに魚鱗テクスチャを与える、魚鱗テクスチャ加工された表面を有する。一実施形態において、少なくとも1つの型の魚鱗テクスチャ加工された表面は、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面に魚鱗テクスチャを与える。当業者であれば、少なくとも1つの型上の表面テクスチャの全てが、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方に表面テクスチャを与えることができるわけでないことを容易に認識できるだろう。

一実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも大きい。グローブの厚さは、例えばマイクロメータを使用するような、任意の適切な方法によって測定されてよい。

一実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブにおけるテクスチャ加工された表面の測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、10%大きい。代替の実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、15%大きい。代替の実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、20%大きい。代替の実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、25%大きい。代替の実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、30%大きい。代替の実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、35%大きい。代替の実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、40%大きい。代替の実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、45%大きい。代替の実施形態において、テクスチャ加工された領域におけるグローブの測定された厚さは、テクスチャ加工されていない領域におけるグローブの測定された厚さよりも、50%大きい。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブのテクスチャ加工された内表面及び外表面は、少なくとも1つの型の表面テクスチャの直接転写(direct transfer)機能によって形成される。本発明の両手用作業グローブにとって好ましいテクスチャ加工された型の表面は、仕上げが魚鱗テクスチャ加工である少なくとも1つの型によって与えられることが分かった。そのような表面からの転写テクスチャリングは、非常に望ましいテクスチャ加工された内表面及び外表面をもたらす。テクスチャ加工された内表面は、非常に望ましい手との係合表面をもたらし、テクスチャ加工された外表面は、非常に望ましいグリップをもたらす。

当業者であれば、少なくとも1つの型が本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写する機能は、種々の要因に応じて、例えば、これらに限定されないが、作業グローブの膜を形成するポリマー、作業グローブの厚さ、並びに少なくとも1つの型のテクスチャの形状及び/又は奥行等に応じて変わり得ることが容易に認識できるだろう。

一実施形態において、型の表面の100%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の100%未満が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の90%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の80%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の70%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の60%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の50%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の40%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の30%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の20%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。代替の実施形態において、型の表面の10%が、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工される。

一実施形態において、少なくとも1つの型の表面は、本発明の両手用作業グローブの指を形成する少なくとも1つの型の領域の前面及び背面上にてテクスチャ加工されている。一実施形態において、少なくとも1つの型の表面は、本発明の両手用作業グローブの掌を形成する少なくとも1つの型の領域上にてテクスチャ加工されている。一実施形態において、少なくとも1つの型の表面は、本発明の両手用作業グローブの甲を形成する少なくとも1つの型の領域上にてテクスチャ加工されている。一実施形態において、少なくとも1つの型の表面は、本発明の両手用作業グローブにおける掌と向き合う親指の領域を形成する少なくとも1つの型の領域上にてテクスチャ加工されている。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面に転写される又は与えられるテクスチャは、グローブを弱くしない。一実施形態において、本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面に転写される又は与えられるテクスチャは、少なくとも1つの型からのグローブの取外しに影響を及ぼさない。

一実施形態において、少なくとも1つの型のテクスチャ加工された表面における個々の魚鱗は、少なくとも1つの型にて約0.4mmの奥行、約2.3mmの幅、及び3.4mmの高さでエッチングされている。

図2乃至図8は、本発明の両手用作業グローブの一実施形態を形成するのに用いられる少なくとも1つの型の種々の図を示しており、個々の魚鱗が、少なくとも1つの型にどのようにエッチングされているかを示す。

少なくとも1つの型のサイズは、本発明の両手用作業グローブのサイズを決定する。例えば、「小さな」型であれば、「小さな」グローブを形成するのに用いられるなどである。

図3を参照すると、本発明の両手用作業グローブの「大きな」サイズの一実施形態を形成するのに用いられる少なくとも1つの型を示している。本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方にテクスチャを与える又は転写するようにテクスチャ加工された型の領域は、以下のように定められる。線「A」によって示される領域の幅は、60mmである。線「B」によって示される領域の幅は、96mmである。線「C」によって示される領域の幅は、83mmである。線「D」によって示される領域の幅は、88mmである。線「E」によって示される領域の幅は、26mmである。線「F」によって示される領域の幅は、17mmである。線「G」によって示される領域の幅は、19mmである。線「H」によって示される領域の幅は、16mmである。線「I」によって示される領域の幅は、17mmである。線「J」によって示される領域の長さは、50mmである。線「K」によって示される領域の長さは、195mmである。線「L」によって示される領域の長さは、218mmである。線「M」によって示される領域の長さは、207mmであり、そして線「N」によって示される領域の長さは、95mmである。線「A」に示される型の幅は、97mmである。線「B」に示される型の幅は、115mmである。線「C」に示される型の幅は、122mmである。線「D」に示される型の幅は、110mmである。線「E」に示される型の幅は、35.5mmである。線「F」に示される型の幅は、35mmである。線「G」に示される型の幅は、36mmである。線「H」に示される型の幅は、34mmであり、そして線「I」に示される型の幅は、30mmである。

代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの「小さな」サイズの一実施形態を形成するのに用いられる型について、テクスチャを本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方に与えるか、転写するようにテクスチャ加工される型の領域は、以下のように定められる。線「A」によって示される領域の幅は、45mmであり、線「B」によって示される領域の幅は、76mmであり、線「C」によって示される領域の幅は、73mmであり、線「D」によって示される領域の幅は、88mmであり、線「E」によって示される領域の幅は、16mmであり、線「F」によって示される領域の幅は、14mmであり、線「G」によって示される領域の幅は、15mmであり、線「H」によって示される領域の幅は、13mmであり、線「I」によって示される領域の幅は、13mmであり、線「J」によって示される領域の長さは、45mmであり、線「K」によって示される領域の長さは、172mmであり、線「L」によって示される領域の長さは、184mmであり、線「M」によって示される領域の長さは、172mmであり、そして線「N」によって示される領域の長さは、85mmである。線「A」に示される型の幅は、82.5mmであり、線「B」に示される型の幅は、95.5mmであり、線「C」に示される型の幅は、106mmであり、線「D」に示される型の幅は、88.5mmであり、線「E」に示される型の幅は、29mmであり、線「F」に示される型の幅は、29mmであり、線「G」に示される型の幅は、31mmであり、線「H」に示される型の幅は、30mmであり、そして線「I」に示される型の幅は、29mmである。

代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの「中程度の」サイズの一実施形態を形成するのに用いられる型について、テクスチャを本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方に与えるか、転写するようにテクスチャ加工される型の領域は、以下のように定められる。線「A」によって示される領域の幅は、50mmであり、線「B」によって示される領域の幅は、86mmであり、線「C」によって示される領域の幅は、74mmであり、線「D」によって示される領域の幅は、79mmであり、線「E」によって示される領域の幅は、20mmであり、線「F」によって示される領域の幅は、16mmであり、線「G」によって示される領域の幅は、18mmであり、線「H」によって示される領域の幅は、15mmであり、線「I」によって示される領域の幅は、14mmであり、線「J」によって示される領域の長さは、46mmであり、線「K」によって示される領域の長さは、182mmであり、線「L」によって示される領域の長さは、195mmであり、線「M」によって示される領域の長さは、186mmであり、そして線「N」によって示される領域の長さは、95mmである。線「A」に示される型の幅は、89mmであり、線「B」に示される型の幅は、105mmであり、線「C」に示される型の幅は、115mmであり、線「D」に示される型の幅は、100mmであり、線「E」に示される型の幅は、33mmであり、線「F」に示される型の幅は、32mmであり、線「G」に示される型の幅は、32.5mmであり、線「H」に示される型の幅は、30mmであり、そして線「I」に示される型の幅は、27.5mmである。

代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの「特別に大きな」すなわち「XL」サイズの一実施形態を形成するのに用いられる型について、テクスチャを本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方に与えるか、転写するようにテクスチャ加工される型の領域は、以下のように定められる。線「A」によって示される領域の幅は、66mmであり、線「B」によって示される領域の幅は、92mmであり、線「C」によって示される領域の幅は、90mmであり、線「D」によって示される領域の幅は、95mmであり、線「E」によって示される領域の幅は、26mmであり、線「F」によって示される領域の幅は、17mmであり、線「G」によって示される領域の幅は、17mmであり、線「H」によって示される領域の幅は、17mmであり、線「I」によって示される領域の幅は、16mmであり、線「J」によって示される領域の長さは、55mmであり、線「K」によって示される領域の長さは、208mmであり、線「L」によって示される領域の長さは、220mmであり、線「M」によって示される領域の長さは、208mmであり、そして線「N」によって示される領域の長さは、105mmである。線「A」に示される型の幅は、101mmであり、線「B」に示される型の幅は、115mmであり、線「C」に示される型の幅は、134mmであり、線「D」に示される型の幅は、116mmであり、線「E」に示される型の幅は、37.5mmであり、線「F」に示される型の幅は、38mmであり、線「G」に示される型の幅は、37.5mmであり、線「H」に示される型の幅は、35mmであり、そして線「I」に示される型の幅は、31.5mmである。

代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの「特別に特別に大きな」すなわち「XXL」サイズの一実施形態を形成するのに用いられる型について、テクスチャを本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方に与えるか、転写するようにテクスチャ加工される型の領域は、以下のように定められる。線「A」によって示される領域の幅は、67mmであり、線「B」によって示される領域の幅は、101mmであり、線「C」によって示される領域の幅は、108mmであり、線「D」によって示される領域の幅は、103mmであり、線「E」によって示される領域の幅は、23mmであり、線「F」によって示される領域の幅は、22mmであり、線「G」によって示される領域の幅は、21mmであり、線「H」によって示される領域の幅は、20mmであり、線「I」によって示される領域の幅は、19mmであり、線「J」によって示される領域の長さは、54mmであり、線「K」によって示される領域の長さは、207mmであり、線「L」によって示される領域の長さは、222mmであり、線「M」によって示される領域の長さは、211mmであり、そして線「N」によって示される領域の長さは、100mmである。線「A」で示される型の幅は、109mmであり、線「B」で示される型の幅は、119mmであり、線「C」で示される型の幅は、140mmであり、線「D」で示される型の幅は、126mmであり、線「E」で示される型の幅は、40mmであり、線「F」で示される型の幅は、40mmであり、線「G」で示される型の幅は、41mmであり、線「H」で示される型の幅は、38mmであり、そして線「I」で示される型の幅は、38mmである。

代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの「特別に特別に特別に大きな」すなわち「XXXL」サイズの一実施形態を形成するのに用いられる型について、テクスチャを本発明の両手用作業グローブの内表面及び外表面の双方に与えるか、転写するようにテクスチャ加工される型の領域は、以下のように定められる。線「A」によって示される領域の幅は、62mmであり、線「B」によって示される領域の幅は、103mmであり、線「C」によって示される領域の幅は、112mmであり、線「D」によって示される領域の幅は、110mmであり、線「E」によって示される領域の幅は、24mmであり、線「F」によって示される領域の幅は、20mmであり、線「G」によって示される領域の幅は、20mmであり、線「H」によって示される領域の幅は、20mmであり、線「I」によって示される領域の幅は、18mmであり、線「J」によって示される領域の長さは、54mmであり、線「K」によって示される領域の長さは、205mmであり、線「L」によって示される領域の長さは、224mmであり、線「M」によって示される領域の長さは、212mmであり、そして線「N」によって示される領域の長さは、105mmである。線「A」に示される型の幅は、124mmであり、線「B」に示される型の幅は、144mmであり、線「C」に示される型の幅は、156mmであり、線「D」に示される型の幅は、136mmであり、線「E」に示される型の幅は、40.5mmであり、線「F」に示される型の幅は、39mmであり、線「G」に示される型の幅は、40mmであり、線「H」に示される型の幅は、37.5mmであり、そして線「I」に示される型の幅は、34mmである。

本発明の両手用作業グローブの一実施形態のテクスチャ加工された内表面及び外表面は、図9乃至図11においてより詳細にされている。本発明の両手用作業グローブの魚鱗テクスチャ加工されたグラフィック描写が、図12乃至図16に示されている。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、加工されていない領域における測定される厚さは、約6mil乃至約10milの厚さの範囲から選択される。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約20gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約19gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約18gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約17gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約16gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約15gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約14gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約13gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約12gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約11gである。代替の実施形態において、本発明の両手用作業グローブの重量は約10gである。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、欧州規格EN420:2003及びA1:2009の第5節のサイジング(sizing)及び巧緻性の規則を満たす。

一実施形態において、本発明の両手用作業グローブは、欧州規格BS EN374:2003の化学薬品及び生物防護の規則を満たす。

一実施形態において、第2のポリマー溶液は、本発明の両手用作業グローブが、着用者の手を滑らせながら装着できるようにする溶液である。一実施形態において、第2のポリマー溶液は、ポリウレタン溶液である。

一実施形態において、第2のポリマー溶液は、ポリウレタン(10v/v%の最終濃度)及び12%アンモニア(2%の最終濃度)の水溶液を含む溶液である。

一実施形態において、第2のポリマー溶液は、本発明の両手用作業グローブの内表面に、塩素化(cholorinated)膜を形成する。一実施形態において、第2のポリマー溶液は、国際公開第2010/023634号に記載される方法に従って、本発明の両手用作業グローブの内表面に、塩素化膜を形成する。一実施形態において、第2のポリマー溶液は、ポリイソプレン溶液である。一実施形態において、ポリイソプレン溶液は、欧州特許出願公開第2381100号に記載されるポリイソプレン溶液である。

本発明は、以下の例によってさらに説明されるが、これらによって限定されない。

[実施例1:BS EN 374−3:2003に従った化学物質による浸透抵抗について、本発明の両手用作業グローブの試験的な実施形態]

粉末を使用しない(powder-free)の8milブラック、10milブラック、及び8milブルーのニトリルグローブのサンプルを、BS EN 374:2003の第3部に従って試験した。結果を以下の表に示す。浸透性能レベルは、以下のように定義される。レベル1は、10分を超える、観察測定した破過時間(breakthrough time)として定義される。レベル2は、30分を超える、観察測定した破過時間として定義される。レベル3は、60分を超える、観察測定した破過時間として定義される。レベル4は、120分を超える、観察測定した破過時間として定義される。レベル5は、240分を超える、観察測定した破過時間として定義される。レベル6は、480分を超える、観察測定した破過時間として定義される。

表2:BS EN 374:2003の第3部に従って、メタノールを試験剤として用いて試験した、8milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表3:BS EN 374:2003の第3部に従って、n−ヘプタンを試験剤として用いて試験した、8milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表4:BS EN 374:2003の第3部に従って、アセトニトリルを試験剤として用いて試験した、8milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表5:BS EN 374:2003の第3部に従って、40%水酸化ナトリウムを試験剤として用いて試験した、8milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表6:BS EN 374:2003の第3部に従って、メタノールを試験剤として用いて試験した、10milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表7:BS EN 374:2003の第3部に従って、n−ヘプタンを試験剤として用いて試験した、10milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表8:BS EN 374:2003の第3部に従って、アセトニトリルを試験剤として用いて試験した、10milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表9:BS EN 374:2003の第3部に従って、40%水酸化ナトリウムを試験剤として用いて試験した、10milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表10:BS EN 374:2003の第3部に従って、メタノールを試験剤として用いて試験した、8milの粉末フリーのブルーのニトリルグローブから得られた結果

表11:BS EN 374:2003の第3部に従って、n−ヘプタンを試験剤として用いて試験した、8milの粉末フリーのブルーのニトリルグローブから得られた結果

表12:BS EN 374:2003の第3部に従って、アセトニトリルを試験剤として用いて試験した、8milの粉末フリーのブルーのニトリルグローブから得られた結果

表13:BS EN 374:2003の第3部に従って、40%水酸化ナトリウムを試験剤として用いて試験した、8milの粉末フリーのブルーのニトリルグローブから得られた結果

[実施例2:EN 420:2003+A1:2009の第5節に従ったサイズ設定及び巧緻性について、本発明の両手用作業グローブの試験的な実施形態]

粉末を使用しない8milブラック、10milブラック、及び8milブルーのニトリルグローブのサンプルを、EN 420:2003+A1:2009の第5節に従って試験した。結果を以下の表に示す。浸透性能レベルは、以下のように定義される。サイジングについて、サイズ6のグローブの最小サイズは、220mmであり、サイズ7のグローブの最小サイズは、230mmであり、サイズ8のグローブの最小サイズは、240mmであり、サイズ9のグローブの最小サイズは、250mmである、サイズ10のグローブの最小サイズは、260mmであり、サイズ11のグローブの最小サイズは、270mmである。巧緻性について、レベル1は、着用者が11mmの直径のピンを拾い上げるものとして定義され、レベル2は、着用者が9.5mmの直径のピンを拾い上げるものとして定義され、レベル3は、着用者が8mmの直径のピンを拾い上げるものとして定義され、レベル4は、着用者が6mmの直径のピンを拾い上げるものとして定義され、レベル5は、着用者が5mmの直径のピンを拾い上げるものとして定義される。

表14:8milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表15:10milの粉末フリーのブラックのニトリルグローブから得られた結果

表16:8milの粉末フリーのブルーのニトリルグローブから得られた結果

本文を通して引用された刊行物は、参照によってそれらの全体が本明細書の一部となる。本発明の種々の態様が、実施例及び好ましい実施形態を参照することによって先に説明されたが、勿論、本発明の範囲は、前述の記載によってではなく、特許法の原理の下で適切に解釈される特許請求の範囲によって定義される。

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