スカートタイプの補整用下着

申请号 JP2012540627 申请日 2010-10-29 公开(公告)号 JPWO2012056572A1 公开(公告)日 2014-03-20
申请人 株式会社ワコール; 发明人 由香 北川; 由香 北川;
摘要 本発明の一実施形態に係るスカートライナー1は、スカートタイプの本体部10と、一端側が本体部10の前側ウエスト部周辺に結合し、当該一端側から腹部及び股部を覆うように延在し、他端側が本体部10の後側下部中央に結合する腹部及び股部用緊締部20と、を備え、腹部及び股部用緊締部20における一端側及び他端側以外の部分は、本体部10に非結合であることを特徴とする。
权利要求
  • スカートタイプの本体部と、
    一端側が前記本体部の前側ウエスト部周辺に結合し、当該一端側から腹部及び股部を覆うように延在し、他端側が前記本体部の後側下部中央に結合する腹部及び股部用緊締部と、を備え、
    前記腹部及び股部用緊締部における一端側及び他端側以外の部分は、前記本体部に非結合であることを特徴とする、スカートタイプの補整用下着。
  • 前記腹部及び股部用緊締部の他端側は、体中心に寄せ縮められるように結合していることを特徴とする、請求項1に記載のスカートタイプの補整用下着。
  • スカートタイプの本体部と、
    一端側が前記本体部の前側ウエスト部周辺に結合し、当該一端側から腹部及び股部を覆うように延在して、他端側が前記本体部の後側に結合する腹部及び股部用緊締部と、
    前記本体部の前側ウエスト部中央から腹部を覆いつつ左右脇側下方へ向けて延在する腹部用緊締部と、を備え、
    前記腹部及び股部用緊締部における一端側及び他端側以外の部分は、前記本体部に非結合であることを特徴とする、スカートタイプの補整用下着。
  • 前記腹部及び股部用緊締部の他端側は、前記本体部の後側下部中央に結合していることを特徴とする、請求項3に記載のスカートタイプの補整用下着。
  • 前記腹部及び股部用緊締部の他端側は、体中心に寄せ縮められるように結合していることを特徴とする、請求項4に記載のスカートタイプの補整用下着。
  • 前記腹部用緊締部の中央端は、前記本体部の前側ウエスト部中央に結合し、前記腹部用緊締部の左右脇端は、前記本体部の脇側に結合し、
    前記腹部用緊締部における中央端及び左右脇端以外の部分は、前記本体部に非結合であることを特徴とする、
    請求項3に記載のスカートタイプの補整用下着。
  • 前記腹部用緊締部は、前記本体部に結合していることを特徴とする、請求項3に記載のスカートタイプの補整用下着。
  • 前記腹部用緊締部は、前記本体部に編みたてによって形成されていることを特徴とする、請求項7に記載のスカートタイプの補整用下着。
  • 说明书全文

    本発明は、スカートタイプの補整用下着に関するものである。

    腹部や臀部等を補整するための下着としてガードルが広く知られているが、ガードルの他にもスカートライナーやペチコートといったスカートタイプの補正用下着も考案されている。 この種のスカートタイプの補正用下着が、特許文献1〜3に開示されている。 特許文献1には、ガードル機能を備えたペチコートであって、ペチコート本体の股間部にクロッチ片を縫着すると共に、ペチコート本体の腹部にクロッチ片から延設された弾性片を縫着したものが開示されている。 また、特許文献2には、ショーツ付きガードルであって、腹巻型のガードル本体の内側にショーツを縫着したものが開示されている。 また、特許文献3には、コルセット付きパンツであって、腹巻用の筒状部の内部にコルセット及びマチ部を縫着したものが開示されている。

    実開平5−37904号公報

    実開平4−118403号公報

    特開平9−13201号公報

    ところで、見た目の問題で、若者の補整用下着離れが見受けられる。 例えば、特許文献1〜3に開示されたスカートタイプの補正用下着では、緊締部や股部(クロッチ部)の縫着部分がスカート本体部に現れているので、補整用下着であることが一目両全であり、若者にとってこの種の補正用下着を着用することに抵抗感がある。

    しかしながら、若者でも腹部の出っ張りや臀部の垂れ下がりが気になる人が多く、見た目におしゃれな補正用下着が要望されている。

    そこで、本発明は、見た目におしゃれな若者向けスカートタイプの補整用下着を提供することを目的とする。

    本発明のスカートタイプの補整用下着は、スカートタイプの本体部と、腹部及び股部用緊締部を備えている。 腹部及び股部用緊締部は、一端側が本体部の前側ウエスト部周辺に結合し、一端側から腹部及び股部を覆うように延在し、他端側が本体部の後側下部中央に結合している。 腹部及び股部用緊締部における一端側及び他端側以外の部分は、本体部に非結合であることを特徴とする。

    このスカートタイプの補整用下着によれば、腹部及び股部用緊締部における一端側及び他端側以外の部分が本体部に非結合であるので、腹部及び股部用緊締部の存在が本体部に現れない。 したがって、見た目がおしゃれなスカートタイプの下着であり、若者にも抵抗感がない。

    このように、このスカートタイプの補整用下着は、見た目におしゃれなスカートタイプの下着でありながら、以下に説明するように、腹部及び臀部の補整の観点からも優れた作用効果を奏する。 すなわち、腹部及び股部用緊締部によって、腹部の出っ張りを補整することができる。 また、腹部及び股部用緊締部によって、本体部の後身頃を臀部に密着させ、臀部の垂れ下がりを補整することができる。 また、腹部及び股部用緊締部によって、スカート本体部の裾の捲くれ及びずり上がりを防止することができる。

    上記した腹部及び股部用緊締部の他端側は、体中心に寄せ縮められるように結合していることが好ましい。

    この構成によれば、腹部及び股部用緊締部におけるクロッチ部分を、立体的に形成し、着用者の股部にしっかりフィットさせることができる。 これにより、腹部及び股部用緊締部の他端側を臀裂下部及び臀溝体中心部の窪みにしっかり入り込ませ、本体部の後身頃を臀部下部により密着させることができる。 その結果、臀部の垂れ下がりをより補整することができる。

    本発明の他のスカートタイプの補整用下着は、スカートタイプの本体部と、一端側が本体部の前側ウエスト部周辺に結合し、一端側から腹部及び股部を覆うように延在して、他端側が本体部の後側に結合する腹部及び股部用緊締部と、本体部の前側ウエスト部中央から腹部を覆いつつ左右脇側下方へ向けて延在する腹部用緊締部と、を備え、腹部及び股部用緊締部における一端側及び他端側以外の部分は、本体部に非結合であることを特徴とする。

    このスカートタイプの補整用下着でも、上述したように、腹部及び股部用緊締部における一端側及び他端側以外の部分が本体部に非結合であるので、腹部及び股部用緊締部の存在が本体部に現れない。 したがって、見た目がおしゃれなスカートタイプの下着であり、若者にも抵抗感がない。

    このように、このスカートタイプの補整用下着でも、見た目におしゃれなスカートタイプの下着でありながら、以下に説明するように、腹部及び臀部の補整の観点からも優れた作用効果を奏する。 すなわち、上述したように、腹部及び股部用緊締部によって、腹部の出っ張り及び臀部の垂れ下がりを補整することができる。 更に、腹部用緊締部によっても、腹部の出っ張りを補整することができる。

    ところで、従来の平方向に延在する腹部用緊締部によって腹部を圧迫すると、腹部の肉が腹部用緊締部の上方へ押し出され、被覆部と非被覆部とに段が形成されてしまう。 しかしながら、このスカートタイプの補整用下着によれば、腹部用緊締部によって前側中央から左右脇側へ向けて斜め下方に圧をかけることとなるので、腹部の肉に対して下方向のが作用する。 したがって、腹部の肉が腹部用緊締部の上方へ押し出されることがなく、被覆部と非被覆部とに段が形成され難い。

    更に、このスカートタイプの補整用下着によれば、腹部用緊締部によって下方へ移動された腹部の肉を、腹部及び股部用緊締部によってスムージングすることができる。

    上記した腹部及び股部用緊締部の他端側は、本体部の後側下部中央に結合していることが好ましい。 この構成によれば、腹部及び股部用緊締部が本体部の裾口に近い位置で後身頃に縫着されることとなるので、上述したように、腹部及び股部用緊締部によって、本体部の後身頃を臀部により密着させ、臀部の垂れ下がりをより補整することができる。 また、スカート本体部の裾の捲くれ及びずり上がりをより防止することができる。

    また、上記した腹部及び股部用緊締部の他端側は、体中心に寄せ縮められるように結合していることが好ましい。 この構成によれば、上述したように、腹部及び股部用緊締部におけるクロッチ部分を、立体的に形成し、着用者の股部にしっかりフィットさせることができる。 これにより、腹部及び股部緊締部の他端側部分を臀裂下部及び臀溝体中心部の窪みにしっかり入り込ませ、本体部の後身頃を臀部下部により密着させることができ、臀部の垂れ下がりをより補整することができる。

    また、上記した腹部用緊締部の中央端は、本体部の前側ウエスト部中央に結合し、腹部用緊締部の左右脇端は、本体部の脇側に結合し、腹部用緊締部における中央端及び左右脇端以外の部分は、本体部に非結合であることが好ましい。

    この構成によれば、腹部用緊締部における中央端及び左右脇端以外の部分が本体部に非結合であるので、腹部用緊締部の存在が本体部に現れない。 したがって、見た目がおしゃれなスカートタイプの下着であり、若者にも抵抗感がない。

    また、上記した腹部用緊締部は、本体部に結合していることが好ましい。 この構成によれば、腹部用緊締部による腹部の補整力をパワーアップすることができる。

    また、上記した腹部用緊締部は、本体部に編みたてによって形成されていることが好ましい。 この構成によれば、腹部用緊締部による腹部の補整力をパワーアップすることができると共に、見た目をスッキリさせることができる。 また、製造を容易にすることができる。

    本発明によれば、見た目におしゃれな若者向けスカートタイプの補整用下着を実現することができる。

    図1は本発明の実施形態に係るスカートライナーを示す斜視図である。

    図2は本発明の実施形態に係るスカートライナーの裏側を前側から示す正面図である。

    図3は本発明の実施形態に係るスカートライナーの裏側を後側から示す背面図である。

    図4は本発明の実施形態に係るスカートライナーを分解して示す分解図である。

    図5は従来の腹部用緊締部を示す図である。

    図6は本実施形態の腹部用緊締部を示す図である。

    図7は従来の緊締部を有さないショーツを着用したときの図である。

    図8は従来の腹部及び臀部を補正するための緊締部を有するガードルを着用したときの図である。

    図9は本実施形態のスカートライナーを着用したときの図である。

    図10は本発明の第1の変形例に係るスカートライナーの裏側を前側から示す正面図である。

    図11は本発明の第2の変形例に係るスカートライナーの裏側を後側から示す背面図である。

    図12は本発明の第3の変形例に係るスカートライナーの裏側を後側から示す背面図である。

    以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。 なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。

    図1は、本発明の実施形態に係るスカートライナーを示す斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係るスカートライナーの裏側(肌側)を前側から示す正面図であり、図3は、本発明の実施形態に係るスカートライナーの裏側を後側から示す背面図である。 また、図4は、本発明の実施形態に係るスカートライナーを分解して示す分解図である。 図1〜4に示すスカートライナー1は、本体部10と、腹部及び股部用緊締部20と、腹部用緊締部30とを備えている。

    本体部10は、着用者の腹部及び臀部を覆うスカートタイプの下着であり、伸縮性を有する生地からなり、着用状態において、着用者の腹部及び臀部に密着するように形成されている。 例えば、本体部10では、前身頃をなす生地(例えば、ツーウェイ素材)と後身頃をなす生地(例えば、ツーウェイ素材)とが左右の脇側で縫着されている。 また、本体部10では、ウエスト部11として伸縮性の有る素材、例えば、弾性糸入りのテープが縫着されており、着用時のウエストのフィット感が確保されている。

    なお、本実施形態では、ウエスト部11は、本体部10と同様に左右の脇側で縫着されているが、本発明はこれに限定されるものではない。 例えば、ウエスト部11の両端を後中心等、左右の脇側部分以外の部分で互いに縫着することで、左右の脇側部分に縫着部が形成されないようにしても良い。

    本実施形態では、本体部10は前身頃及び後身頃から形成されている例を挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。 本体部10の形成方法としては、例えば、1枚の生地の両端を後中心又は前中心側で縫着し(接ぎ合わせ)て、身頃(本体部10)を形成するといったことも考えられる。 左右の身頃を形成する生地を前中心と後中心とでそれぞれ接ぎ合わせて身頃(本体部10)を形成するといった方法も考えられる。

    なお、本実施形態では、本体部に身頃を形成するための接ぎ線が形成されている例を挙げているが、丸編み等の編地の中には編地の段階で身頃が完成しているものもあり、このような編地で本体部10を形成する場合には身頃に接ぎ線が形成されていないということも考えられ、このような編地を本体部10の編地として用いても良い。 本体部10の裏側には、腹部及び股部用緊締部20及び腹部用緊締部30が設けられている。

    腹部及び股部用緊締部20は、緊締力を有しており、例えば、パワーネット等の高い伸縮性を有する生地によって形成することが考えられる。 腹部及び股部用緊締部20は、本体部10のウエスト部11の前側から着用者の腹部に沿って下方へ延在しており、更に、着用者の股部に沿って背面側へ延在している。

    この腹部及び股部用緊締部20の一端(一端側)21は、上辺21Aと、上辺21Aの左右両端にそれぞれ隣接する斜辺21Bとから形成されており、本体部10のウエスト部11の前側周辺部分に縫着されている。 より具体的には、ウエスト部11の前側に上辺21Aが縫着されており、ウエスト部11に隣接する左右の脇側部分に斜辺21Bがそれぞれ縫着されている。 本実施形態において、ウエスト部11の前側部分(上辺21Aが縫着されている部分)と、本体部10の上記前側部分に隣接する脇側部分(斜辺21Bが縫着されている部分)とが、「前側ウエスト部周辺」に相当する。

    なお、本実施形態では、ウエスト部11の脇側部分にも股部用緊締部20が結合している例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。 例えば、商品の仕様に応じて、ウエスト部11の前側部分にだけ股部用緊締部20を縫着するようにしても良い。 また、ウエスト部11の前側部分全幅にわたって股部用緊締部20の一端21を取り付けるのではなく、ウエスト部11の前側部分の一部にだけ股部用緊締部20を取り付けるような態様であっても良い。

    一方、腹部及び股部用緊締部20の他端(他端側)22は、本体部10の後側下部中央に縫着されている。 本実施形態では、腹部及び股部用緊締部20の他端22は、体中心における左右臀溝の交点から臀溝に沿って左右に広がる逆V字状の形状をなしている。 この他端22は、図3に矢印で示すように、体中心に寄せ縮めた状態で縫着されていることが好ましい。

    そして、腹部及び股部用緊締部20における一端21及び他端22以外の部分は、本体部10に縫着されておらず、遊離している。

    腹部用緊締部30は、緊締力を有しており、例えば、パワーネット等の高い伸縮性を有する生地によって形成することが考えられる。 腹部用緊締部30は、本体部10のウエスト部11の前側中央から着用者の腹部を覆いつつ左右脇側下方へ向けて延在している。

    この腹部用緊締部30の中央端31は、本体部10のウエスト部11の前側中央に縫着されている。 一方、腹部用緊締部30の左右脇端32は、着用者の大転子付近において、本体部10の脇側に縫着されている。 そして、腹部用緊締部30における中央端31及び左右脇端32以外の部分は、本体部10に縫着されておらず、遊離している。 これにより、腹部用緊締部30における中央端31と左右脇端32との間の脇側上縁端33に、脇側上方に向けた開口が形成されている。

    この本実施形態のスカートライナー1によれば、腹部及び股部用緊締部20における一端21及び他端22以外の部分が本体部10に縫着されておらず、遊離しているので、腹部及び股部用緊締部20の存在が本体部10に現れない。 更に、腹部用緊締部30における中央端31及び左右脇端32以外の部分も本体部10に縫着されておらず、遊離しているので、腹部用緊締部30の存在も本体部10に現れない。 したがって、見た目がおしゃれなスカートタイプの下着であり、更に、ミニスカートやタイトスカート等の若者向けアウターを着用しても補正用下着の存在がアウターに現れず、若者にも抵抗感がない。

    このように、本実施形態のスカートライナー1は、見た目におしゃれなスカートタイプの下着でありながら、以下に説明するように、腹部及び臀部の補整の観点からも優れた作用効果を奏する。

    まず、腹部及び股部用緊締部20によって、着用者の腹部の出っ張りを補整することができる。

    また、腹部及び股部用緊締部20の他端22が本体部10の後側下部中央に縫着されているので、本体部10の後身頃を着用者の臀部及び大腿部に密着させ、臀部の垂れ下がりを補整することができると共に、大腿部をスムージングすることができる。

    また、腹部及び股部用緊締部20の他端22が本体部10の後側下部中央に縫着されているので、すなわち、スカート本体部10の裾口に近い位置で後身頃に縫着されているので、着用者の大腿部の動作に起因して、スカート本体部10の裾が捲くれたり、ずり上がったりすることを防止することができる。

    また、腹部及び股部用緊締部20の他端22が体中心に寄せ縮めた状態で縫着されているので、腹部及び股部用緊締部20におけるクロッチ部分を、立体的に形成し、着用者の股部にしっかりフィットさせることができる。 これにより、腹部及び股部用緊締部20の他端部を臀裂下部及び臀溝体中心部の窪みにしっかり入り込ませ、本体部10の後身頃を臀部下部により密着させることができる。 その結果、臀部の垂れ下がりをより補整することができる。

    次に、腹部用緊締部30によっても、着用者の腹部の出っ張りを補整することができる。

    また、腹部用緊締部30が前側中央から左右脇側へ向けて斜め下方に延びる形状であるので、以下に示す作用効果を奏する。

    図5は、従来の腹部用緊締部を示す図であり、図6は、本実施形態の腹部用緊締部を示す図である。 図5及び図6では、(a)前側から見た図と、(b)脇側から見た図が示されている。

    図5に示すように、従来の水平方向に延在する腹部用緊締部30Xによって腹部を圧迫すると、着用者の腹部の肉が腹部用緊締部30Xの上方へ押し出される。 その結果、被覆部と非被覆部とに段が形成されてしまう。

    一方、図6に示すように、本実施形態の腹部用緊締部30によって前側中央から左右脇側へ向けて斜め下方に圧をかけると、着用者の腹部の肉に対して下方向の力が作用する。 これにより、着用者の腹部の肉が腹部用緊締部30の上方へ押し出されることがなく、被覆部と非被覆部とに段が形成されることがない。

    そして、腹部用緊締部30によって下方へ移動された腹部の肉は、腹部及び股部用緊締部20によってスムージングされることとなる。

    また、腹部用緊締部30が、脇側において、大転子周辺の骨が張り出している部分よりも上部のウエスト部脇側を押さえないため、腹部脇側の肉がはみ出て被覆部と非被覆部との境目部分に段が形成されることを防止することができる。

    また、腹部用緊締部30の脇側上縁端33に脇側上方に向けた開口が形成されているので、腹部の肉を脇側上方に逃すことができ、腹部及び脇部用緊締部20と協同してスムージングしながら腹部の出っ張りを抑えることができる。

    ところで、従来、ガードル着用時には、臀溝部にガードルの身生地が食い込み、また、ウエスト部の上方に肉がはみ出し、被覆部と非被覆部とに段が形成されてしまい、その結果、アウターにひびいてしまうという問題があった。

    図7は、従来の緊締部を有さないショーツを着用したときの図であり、図8は、従来の腹部及び臀部を補正するための緊締部を有するガードルを着用したときの図であり、図9は、本実施形態のスカートライナーを着用したときの図である。 図7〜図9では、(a)前側から見た図と、(b)脇側から見た図と、(c)後側から見た図であってアウター(例えば、タイトスカート)着用時の図とが示されている。

    図7及び図8によれば、ガードルによって腹部及び臀部の補正が可能である。 しかしながら、この種のガードルでは、臀溝部やウエスト部において被覆部と非被覆部とで段が生じてしまい、その結果、アウターにひびいてしまう。

    しかしながら、本実施形態のスカートライナー1によれば、図9に示すように、また、上述したように、腹部及び股部用緊締部20によって、本体部10の後身頃を着用者の大腿部に密着させ、大腿部をスムージングすることができる。 また、腹部用緊締部30によって腹部の肉を下方へ移動し、移動した腹部の肉を腹部及び股部用緊締部20によってスムージングすることができる。 これにより、臀溝部やウエスト部において被覆部と非被覆部との境目に段が生じ難く、アウターにもひびき難い。

    なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。 例えば、腹部用緊締部30は、中央端31及び左右脇端32以外にも縁を一周するように本体部10に縫着されていてもよい。 これによれば、腹部用緊締部30による腹部の補正力をパワーアップすることができる。

    また、本実施形態では、腹部用緊締部30として高伸縮性素材の縫着(当て布)を例示したが、高伸縮性素材をボンディング等によって接着してもよい。 また、腹部用緊締部30は、本体部10を形成する際に、編み組織(経編みや丸編み等)の伸度を部分的に変化させることによって形成してもよい(編み立て)。 これによれば、腹部用緊締部30による腹部の補正力をパワーアップすることができると共に、見た目をスッキリさせることができる。 また、製造を容易にすることができる。

    また、腹部用緊締部30は、オパール加工や、樹脂プリント、特殊加工プリントなどによって形成してもよい。 このように、腹部用緊締部30の形成において、編み組織(経編みや丸編み等)の変化、オパール加工、プリントなどを用いると、その境界が区別できないほどに一体的に形成することが可能となる。

    なお、丸編みや経て編みによって、例えば、腹部及び股部用緊締部20と本体部10とを一端21で繋がった状態の一枚の編地として形成し、形成後に本体部10と繋がっていない他端22を本体部10に繋ぐようにしても良い。 また、反対に、腹部及び股部用緊締部20と本体部10とを他端22で繋がった状態の一枚の編地として形成し、形成後に本体部10と繋がっていない一端21を本体部10に繋ぐようにしても良い。 この場合において、さらに、本体部10の伸度を部分的に変更することによって腹部用緊締部30を本体部10に一体的に形成しても良い。

    また、図10に示すように、スカートライナー1は、腹部用緊締部30を備えない形態であってもよい。

    また、図11に示すように、腹部及び股部用緊締部20の他端側は、更に、着用者の臀部を覆うように延在し、他端22が本体部10のウエスト部11の後側に縫着されていてもよいし、図12に示すように、その中間で縫着されていてもよい。

    また、腹部及び股部用緊締部20の他端22の形状は、逆V字状に限定されることなく、本体部の後身頃を臀部に密着させ、臀部の垂れ下がりを補整することが可能であれば、逆U字状や円弧状等のように様々な形状であってもよい。

    また、本発明は、スカートライナーに限定されることなく、ペチコート等のスカートタイプの下着全てに適用可能である。 また、本発明は、下着に限定されることなく、スカートタイプの衣類全てに適用可能である。

    見た目におしゃれな若者向けスカートタイプの補整用下着の用途に適用することができる。

    1 スカートライナー 10 本体部 11 ウエスト部 20 腹部及び股部用緊締部 21 腹部及び股部用緊締部の一端(一端側)
    22 腹部及び股部用緊締部の他端(他端側)
    30 腹部用緊締部 31 腹部用緊締部の中央端 32 腹部用緊締部の左右脇端

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