オールインワン下着

本発明は、オールインワン下着に係り、より詳しくは、パンティを着ていない状態でお尻と太ももを弾力的に包んでお尻と太もものラインが奇麗に見えるようにする一方で、上腕の肩部位と肘部位に比べて、腕の上腕二頭筋が位置している部位を、弾性および復元力に優れた二重パワーネット生地から構成することにより、腕の上腕二頭筋が位置している部位が細く見えるようにすることが可能なオールインワン下着に関する。

一般に、下着は、身体の主要部位を隠し、保護および保温するための目的で着衣する場合が大部分である。ところが、近年では、下着を様々な生地と模様を用いてより洗練にデザインすることにより、美観に重点をおいた下着が続々と開発されている状況である。

そして、最近、このように外観を重視する傾向に加えて、下着に体型補正機能も加えることにより、着衣感を良くすると同時に、上着を着たときに着映えがするようにする、所謂ファンデーション(Foundation)と呼ばれるガードル、ウエストニッパー、オールインワン(ボディスーツ)などの機能性下着に関する研究が盛んに行われている。

本発明はオールインワン下着について記述するためのものであり、オールインワン下着は、腹部圧迫機能、ヒップアップ機能、バストのボリュームアップ機能などをさらに向上させようとする部類と、それぞれの固有機能に加えて衛生向上または健康増進機能を付加しようとする部類に区分できる。すなわち、オールインワンタイプの女性用下着は、ブラジャー(ブラ)にコルセットが連結されているものであって、主に伸縮性のある材質である胴の上、下部にブラジャーとパンティが一体に形成されて構成されている。

前述したようなオールインワンタイプの女性用下着は、伸縮性のあるスパン(span)材質で出来ており、下着全体が身体に密着して固定される構造となっているものなので、着用時に女性の曲線美をよく表現することができるうえ、欠点のある体型を補正することができるようになっている。

このような従来のオールインワン下着は、本出願人によって韓国特許庁に特許登録番号第10−0923504号で登録された発明の名称「オールインワン下着」に開示されているように、ガードル部とニッパー部から肩部につながる生地が継ぎ目なしにブラジャー部の下部で連結されてバストを一層ボリュームよく支えることにより、背負子やリュックサックを背負う感じを持つようにして、猫背などを正しく整えて姿勢を矯正することができ、多くのパターンおよび継ぎ目なしにお尻部に立体感を与えることにより、ボリュームが出るようにして美感を向上させることができ、背中全体の生地が弾性および復元力に非常に優れた生地から二重に構成されることにより、脇と脇周辺などの贅肉をアームホールの生地が完璧に包むようにして、はみ出る贅肉を遮断しながら背中の脂肪を前胸とお尻側へ移動させることができ、下部に4つのスナップボタンを付けることにより、太ももの太さに応じてボタンの位置を選択して股間の周りに合わせて調節して便利に使用することができるようになっている。

ところが、消費者はより様々な機能のオールインワン下着を要求しており、当業界では女性の体型を補正することが可能な製品を開発するために努力したところ、上述した韓国特許第10−0923504号は、着用時に、女性の二の腕の弛みまたは太ももの弛みを補正することができないため、着映えがしないという問題点がある。

本発明は、上述した問題点を解消するためのもので、その第1目的は、ガードル部が一体に連結され、パンティを着ていない状態でお尻と太ももを弾力的に包んでお尻と太もものラインをなだらかにするオールインワン下着を提供することにある。

本発明の第2目的は、ガードル部とニッパー部から肩につながる、弾性および復元力に非常に優れたパワーネット生地のアームホールに、外側、すなわち上腕に密着して包みながら肘側へ一定の長さ延びたパワーネット生地で袖が延設されたオールインワン下着を提供することにある。

本発明の第3目的は、上腕を肩から肘まで3等分に区分するとき、肩部位と肘部位に比べて、腕の上腕二頭筋が位置している中間部位を、弾性および復元力に優れた二重パワーネット生地から構成することにより、腕が細く見えるようにすることが可能なオールインワン下着を提供することにある。

上記目的を達成するために、本発明のある観点に係るオールインワン下着は、ブラジャー部、ニッパー部およびガードル部が一体型に形成されたオールインワン下着において、前記ガードル部は、股間の下部から膝側へ一定の長さ延びた状態で一体に連結された脚挿入部と、前記脚挿入部の中央に、臍の周囲からお尻の尾骨の周囲まで開閉可能となって排泄のための生理的な現象を解決することができるように設置された下部ジッパーと、前記下部ジッパーの設置された内側面に設けられ、前記下部ジッパーのスライダーが開閉されるときに皮膚が損傷することを防止するように、一定の長さと幅で長手方向の一側面が固定されるようにするパッドとを含んでなることを特徴とする。

ここで、前記ニッパー部から肩を経て前記ブラジャー部につながって形成されるアームホールから上腕側へ一定の長さ延びた袖をさらに含み、前記袖は、弾性および復元力を有するパワーネット生地で肩側から肘側へ上腕に密着するように構成され、前記袖は、上腕を肩から肘まで3等分に区分するとき、肩部位と肘部位に比べて、上腕の上腕二頭筋が位置している中間部位に設置され、弾性および復元力を有する二重パワーネット生地で構成されることが好ましい。

また、前記ニッパー部の背面から引き出されて肩に沿って延びた後、前記ブラジャー部につながる弾性および復元力の良い生地が、前記ニッパー部の背面から継ぎ目なしに延長された状態で前記ブラジャー部の下部を包みながらブラジャー部の下部と前記ニッパー部の前面上部に縫い付けによって連結されることが好ましい。 また、ガードル部のお尻部が、弾性および復元力を有する1枚の外側生地のみで縫い付けによって製作されるが、前記お尻部が在る、弾性および復元力を有する外側生地は、左右一対に形成され、お尻部のパターン製作の際に襞を付けて膨らませた状態で立体感よく成形されることが好ましい。 また、上記目的を達成するために、本発明の他の観点に係るオールインワン下着は、ブラジャー部、ニッパー部およびガードル部が一体型に形成され、前記ガードル部と前記ニッパー部から肩につながる生地に上腕側へ一定の長さ延設された袖を含むオールインワン下着において、前記袖は、弾性および復元力を有するパワーネット生地で肩側から肘側へ上腕に密着するように構成され、前記袖は、上腕を肩から肘まで3等分に区分するとき、肩部位と肘部位に比べて、上腕の上腕二頭筋が位置している中間部位に設置され、弾性および復元力を有する二重パワーネット生地で構成されることを特徴とする。 ここで、前記ニッパー部の背面から引き出されて肩に沿って延びた後、前記ブラジャー部につながる弾性および復元力の良い生地が、前記ニッパー部の背面から継ぎ目なしに延長された状態で前記ブラジャー部の下部を包みながら前記ブラジャー部の下部と前記ニッパー部の前面上部に縫い付けによって連結されることが好ましい。 また、前記ガードル部のお尻部が、弾性および復元力を有する一枚の外側生地のみで縫い付けによって製作されるが、前記お尻部が在る、弾性および復元力を有する外側生地は、左右一対に形成され、お尻部のパターン製作の際に襞を付けて膨らませた状態で立体感よく成形されることが好ましい。 また、上記目的を達成するために、本発明の別の観点に係るオールインワン下着は、ブラジャー部、ニッパー部およびガードル部が一体型に形成されたオールインワン下着において、前記ニッパー部の背面から引き出されて肩に沿って延びた後、前記ブラジャー部につながる弾性および復元力の良い生地が、前記ニッパー部の背面から継ぎ目なしに延長された状態で前記ブラジャー部の下部を包みながらブラジャー部の下部と前記ニッパー部の前面上部に縫い付けによって連結されることを特徴とする。

上述したように、本発明のオールインワン下着によれば、ガードル部が一体に連結され、パンティを着ていない状態でお尻と太ももを弾力的に包んでお尻と太もものラインを奇麗にすることができる一方で、下部ジッパーによって生理的な現象を解決しやすく、下部ジッパーの内側に設置したパッドによって容易な着用が可能であるという効果がある。

本発明のオールインワン下着によれば、ガードル部とニッパー部から肩部につながる、弾性および復元力に非常に優れたパワーネット生地のアームホールに、外側、すなわち上腕に密着して包みながら肘側へ一定の長さ延びたパワーネット生地で袖が延設されるため、上腕を弾力的に包むことができるという効果がある。

本発明のオールインワン下着によれば、上腕を肩から肘まで3等分に区分するとき、肩部位と肘部位に比べて、腕の上腕二頭筋が位置している中間部位を、弾性および復元力に優れた二重パワーネット生地から構成することにより、腕が細く見えるようにすることができるという効果がある。

本発明の第1実施例を示すオールインワン下着の斜視図である。

図1の背面図である。

図1の下部ジッパーが開いた状態を示す説明図である。

本発明の第2実施例を示すオールインワン下着の斜視図である。

図4の正面図である。

図4の背面図である。

図5のA−A線に沿った断面図である。

以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳細に説明する。

図1は本発明の第1実施例を示すオールインワン下着の斜視図、図2は図1の背面図、図3は図1の下部ジッパーが開いた状態を示す説明図である。

上記図面の構成要素に引用符号を付するにあたり、同一の構成要素に限ってはたとえ他の図面上に表示されても出来る限り同一の符号を持つようにしており、本発明の要旨を不明確にするおそれがあると判断される公知の機能および構成についての詳細な説明は省略する。

本発明のオールインワン下着1000は、ブラジャー部1100、ニッパー部1200およびガードル部1300が一体型に形成されるが、前記ニッパー部1200の前身頃の中心ラインを長手方向に一定の長さ切開して形成された切開部1220を開閉することができるように、返し縫いによって上部ジッパー1230が結合している。 勿論、前記上部ジッパー1230は、本発明の実施例において内側に設置されるようにして美感を増進させるようにコンシールジッパー1230を使用しているが、他の一般なジッパーを使用することもできる。 ここで、前記ニッパー部1200の背側からブラジャー部1100につながる生地が、継ぎ目なしにブラジャー部1100の下部を包みながらブラジャー部1100の下部と前記ニッパー部1200の前面上部に縫い付けで連結されたのである。 より具体的に説明すると、前記ニッパー部1200の背側上部からブラジャー部1100につながる生地が、継ぎ目なしにブラジャー部1100の外側下部を包みながらブラジャー部1100の下部と前記ニッパー部1200の前側上部に縫い付けで連結される。 よって、前記ガードル部1300とニッパー部1200から肩につながる生地が、継ぎ目なしにブラジャー部1100の下部に連結されて肩につながる生地の弾性および復元力に非常に優れた伸縮性によって前記ブラジャー部1100を上方に引き寄せるので、女性のバストを支えて一層ボリュームアップさせることにより、背負子やリュックサックを背負う感じを持たせて猫背などを矯正して姿勢を正すことができる。 すなわち、2枚の弾性および復元力に非常に優れたパワーネット生地で構成された部分が背面全体と前記ブラジャー1100の外側下部まで包む形となることにより、脇と背中の贅肉を、肩部分と脇部分に沿ってアームホール1230が形成されるようにした弾性および復元力の良い外側生地と内側生地が完璧に包むようにして、脇側からはみ出される贅肉を遮断しながら加圧して脂肪を胸側へ移動させることになり、オールインワン下着を着用した後の前と後ろの身なりに自信感を与える。 本発明の実施例に係る要旨をまとめると、図1〜図3に示すように、前記ガードル部1300は、股間の下部から膝側へ一定の長さ延びた状態で一体に脚挿入部1500が連結され、前記脚挿入部は、中央には、臍の周囲からお尻の尾骨の周囲まで開閉可能となって排泄のための生理的現象を解決することができるように下部ジッパー1510が設置され、前記下部ジッパーの設置された内側面には、下部ジッパー1510のスライダーが開閉されるときに皮膚が損傷することを防止するように一定の長さおよび幅で長手方向の一側面が固定されたパッド1520が設置される。 よって、前記ガードル部1300が一体に連結され、パンティを着ていない状態でお尻と太ももを弾力的に包んでお尻と太もものラインを奇麗に表現することができる一方で、下部ジッパー1510によって生理的現象を解決しやすく、下部ジッパーの内側に設置したパッド1520によって容易な着用を図る。 そして、前記ガードル部1300の内側生地はお尻部が除去された状態で、前記ガードル部1300の外側生地はお尻部が在る状態で縫い付けられる。すなわち、前記ガードル部1300のお尻部が1枚の外側生地のみで縫い付けられて製作されるが、前記お尻部1310が在る外側生地は左右一対となり、お尻部1310のパターン製作の際に、お尻部のパターンから脊椎へ連結される部分をハサミで切開した後、開いてお尻部のパターンに余裕部分を与えて立体的に再製作し、お尻部の生地の裁断の際にボリュームよく入れる形に裁断し、お尻部1310の縫い付けの際に脊椎ラインに沿ってゴム紐と共に襞を付けて縫い付けて製作されるのである。 すなわち、前記お尻部1310が在る外側生地は左右一対となり、お尻部のパターン製作の際に襞(Gather)を付けて膨らませた(puff)状態で立体感よく成形されたのである。 よって、前記ガードル部1300のお尻部1310は、多くのパターンと縫い目なしに一対のお尻部1310の生地で立体感を与えてボリュームが出るようにして、着用の際に、縫い付け部分が非常に少なく、お尻を包みながら支えて楽さと美感を与えることができる。 また、本発明のオールイルワン1000は、前記ニッパー部1200とガードル部1300を形成する背面全体のうち、お尻部1310とニッパー部1200の背身頃の上部中央部1210のみが一枚のパワーネット生地から構成され、残部は弾性および復元力に非常に優れた2枚のパワーネット生地から構成されている。

よって、2枚の弾性および復元力に非常に優れたパワーネット生地で出来ている部分が背面全体と前記ブラジャー1100の下部まで包む形となることにより、弾性および復元力の良い外側生地と内側生地が完璧に包むようにして、脇側からはみ出される贅肉を遮断しながら加圧して脂肪を胸側へ移動させ、背中の脂肪は弾性および復元力の良い外側生地と内側生地によってお尻側と前胸側へ移動させて後ろの身なりに自信感を与える。 また、本発明のオールインワン下着は、前記ニッパー部1200またはガードル部1300の内側面に磁石を収容するようにして、血行の改善に役立てることができる。 また、本発明の別の要旨は、前記ガードル部1300とニッパー部1200から肩につながる生地で出来ているアームホール1230に上腕側へ一定の長さ延設された袖1400を備えていることである。 よって、前記袖1400によって上腕が加圧されて二の腕のたるみを補正することができるため、身なりを良くする。 前記袖1400は、弾性および復元力に非常に優れたパワーネット生地で肩側から肘側へ上腕に密着するように構成され、前記袖1400は、上腕を肩から肘まで3等分に区分するとき、肩部位と肘部位に比べて、腕の上腕二頭筋が位置している中間部位は弾性および復元力に優れた二重パワーネット生地で構成されるため、一枚のパワーネット生地1410をさらに設置する構造となっている。 よって、前記パワーネット生地1410で腕の上腕二頭筋が位置している部位をさらに弾力的に加圧することができるため、上腕二頭筋の位置している部位が細く見えるので、身なりがよくなる。 前述および図示された本発明の実施例は、本発明の技術的思想を限定するものと解釈されてはならない。本発明の保護範囲は、請求の範囲によって記載された事項によってのみ制限され、本発明の技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想を様々な形態に改良変更することが可能である。 よって、それらの改良および変更も、通常の知識を有する者に自明な事項であれば本発明の保護範囲に属するであろう。

100 オールインワン下着 1100 ブラジャー部 1200 ニッパー部 1300 ガードル部 1310 お尻部 1400 袖 1410 パワーネット生地 1500 脚挿入部 1510 下部ジッパー 1520 パッド