Disposable pants

申请号 JP2005011428 申请日 2005-01-19 公开(公告)号 JP2006198068A 公开(公告)日 2006-08-03
申请人 Livedo Corporation; 株式会社リブドゥコーポレーション; 发明人 FUJIOKA MASARU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide disposable pants with improved workability at the time of wearing and pulling off by aiming to improve visibility of grip portions in attaching pieces. SOLUTION: The disposable pants 1 comprises a front abdominal portion 2 and rear back portion 3 continuing in a substantial annular shape and a crotch portion 4 arranged continuing between the front abdominal portion 2 and the rear back portion 3. Left and right breaking portions 17a, 17b for breaking the front abdominal portion 2 are formed in the front abdominal portion 2. The disposable pants have left and right attaching pieces 22a, 22b secured to portions outer in a left and right direction from the left and right breaking portions 17a, 17b in the front abdominal portion 2. An attaching portion 23 which the left and right attaching pieces 22a, 22b are attached to and detached from is arranged between the left and right breaking portions 17a, 17b in the outer face side of the front abdominal portion 2. The grip portions 25, 26 for attaching them to and detaching them from the attaching portion 23 are arranged in the left and right attaching pieces 22a, 22b, and a marking portion 32 for discriminating grips for discriminating the grips from peripheral portions is arranged in the grip portions 25, 26. COPYRIGHT: (C)2006,JPO&NCIPI
权利要求
  • 略環状に連なる前腹部及び後背部と、その前腹部及び後背部間に連なって設けられる股部とを備え、前記股部に吸収体が設けられ、前記前腹部における前記股部が連なる部分の左右両側に前記前腹部を破断するための左右の破断部が形成された使い捨てパンツであって、
    前記前腹部における前記左右の破断部よりも左右方向外方側の部分に接合された左右の付着片を設け、
    前記前腹部の外面側における前記左右の破断部間に、前記左右の付着片が着脱される付着部を設け、
    前記左右の付着片に、前記付着部に着脱操作するためのつまみ部が備えられると共に、つまみ識別用目印部が設けられていることを特徴とする使い捨てパンツ。
  • 請求項1に記載の使い捨てパンツにおいて、
    前記つまみ識別用目印部が他の部位と異なる色で構成されていることを特徴とする使い捨てパンツ。
  • 請求項2に記載の使い捨てパンツにおいて、
    前記つまみ識別用目印部の前記色が着色により構成されていることを特徴とする使い捨てパンツ。
  • 請求項1に記載の使い捨てパンツにおいて、
    前記つまみ識別用目印部が、前記付着部に着脱される付着体を前記つまみ部に貼り付け固定するための着色接着剤により構成されていることを特徴とする使い捨てパンツ。
  • 請求項1に記載の使い捨てパンツにおいて、
    前記つまみ識別用目印部が、他の部位と異なる色で形成されると共に、前記つまみ部に取り付け固定されて前記付着部に着脱される付着体により構成されていることを特徴とする使い捨てパンツ。
  • 说明书全文

    本発明は、パンツとしてもおむつとしても利用可能な使い捨てパンツに関する。

    この種の従来の使い捨てパンツとしては、特許文献1に記載の技術がある。 この特許文献1に記載のパンツでは、前身頃の左右両側に切断線を設け、その切断線の部分で前身頃を切り離し可能とすると共に、前身頃及び後身頃の左右の接合部に付着片を設けている。 そして、切断線により前身頃を切り離した際に、左右の付着片により前身頃と後身頃との締結を行うように構成されている。

    特開平5−317356号公報

    しかしながら、特許文献1に記載のようなこの種の使い捨てパンツにおいては、一般に全体が例えば白色等の同色系統の素材で構成されているため、切断線より切り離した後、おむつとして利用する場合、付着片が着脱される付着部に対する着脱作業に際して、付着片におけるつまみ位置が他の部位と同様の同色系統であるため、視認の際、他の部位から識別し難く、作業性に劣るという問題があった。

    そこで、本発明の解決すべき課題は、付着片におけるつまみ部の視認性向上を図ることにより着脱時の作業性向上を図った使い捨てパンツを提供することを目的とする。

    上記の課題を解決するため、請求項1の発明では、略環状に連なる前腹部及び後背部と、その前腹部及び後背部間に連なって設けられる股部とを備え、前記股部に吸収体が設けられ、前記前腹部における前記股部が連なる部分の左右両側に前記前腹部を破断するための左右の破断部が形成された使い捨てパンツであって、前記前腹部における前記左右の破断部よりも左右方向外方側の部分に接合された左右の付着片を設け、前記前腹部の外面側における前記左右の破断部間に、前記左右の付着片が着脱される付着部を設け、前記左右の付着片に、前記付着部に着脱操作するためのつまみ部が備えられると共に、つまみ識別用目印部が設けられた構造とされている。

    また、請求項2の発明では、請求項1の発明に係る使い捨てパンツにおいて、前記つまみ識別用目印部が他の部位と異なる色で構成されている。

    さらに、請求項3の発明では、請求項2の発明に係る使い捨てパンツにおいて、前記つまみ識別用目印部の前記色が着色により構成されている。

    また、請求項4の発明では、請求項1の発明に係る使い捨てパンツにおいて、前記つまみ識別用目印部が、前記付着部に着脱される付着体を前記つまみ部に貼り付け固定するための着色接着剤により構成されている。

    さらに、請求項5の発明では、請求項1の発明に係る使い捨てパンツにおいて、前記つまみ識別用目印部が、他の部位と異なる色で形成されると共に、前記つまみ部に取り付け固定されて前記付着部に着脱される付着体により構成されている。

    請求項1に記載の発明によれば、付着片に備えられたつまみ部を他の部位から識別するためのつまみ識別用目印部が設けられているため、つまみ識別用目印部によってつまみ部の位置が容易に視認でき、付着部に対する付着片の着脱に際して着脱作業が容易迅速に行え、着脱時の作業性が向上する。

    請求項2に記載の発明によれば、つまみ識別用目印部が他の部位と異なる色により構成されているため、他の部位と異なる色のつまみ部を用いたり、他の部位と異なる色をつまみ部に施すことにより容易に提供できる。

    請求項3に記載の発明によれば、つまみ識別用目印部の色が着色により構成されているため、つまみ部を着色することにより容易に提供できる。

    請求項4に記載の発明によれば、つまみ識別用目印部が、付着部に着脱される付着体をつまみ部に貼り付け固定するための着色接着剤により構成されているため、付着部に付着体を貼り付ける工程と同時につまみ識別用目印部を付与することができ、製造効率に優れる利点がある。

    請求項5に記載の発明によれば、つまみ識別用目印部が、他の部位と異なる色で形成されると共に、つまみ部に取り付け固定されて付着部に着脱される付着体により構成されているため、付着部に付着体を取り付け固定する工程と同時につまみ識別用目印部を付与することができ、製造効率に優れる利点がある。

    <第1の実施形態>
    <概略説明>
    図1〜図8を参照して、本発明の第1の実施形態に係る使い捨てパンツ1について説明する。 この第1の実施形態では、付着片22a,22bが前腹部2の内面側に設けられた形態について説明する。 また、この使い捨てパンツ1は、略環状に連なる前腹部2及び後背部3と、その前腹部2及び後背部3間に連なって設けられる股部4とを備えた構成とされ、パンツとしてもおむつとしても利用可能となっている。 なお、この使い捨てパンツ1の説明において、左及び右とは着用者から見て左手側及び右手側を指すものとする。

    前腹部2及び後背部3とは、この使い捨てパンツ1における主に着用者の前腹部及び後背部に面する部分を指す。 前腹部2の左右の縁部と後背部3の左右の縁部とは互いに接合され、これによって前腹部2と後背部3とは略環状に連なっている。 このため、使い捨てパンツ1の左右の縁部には、前腹部2の左右の縁部と後背部3の左右の縁部とを接合する左サイド接合部11a及び右サイド接合部11bが形成されている。 このサイド接合部11a,11bでの接合は、接着剤、例えばホットメルト接着剤による接着と超音波溶着(或いは、加熱溶着)とのいずれか一方、又はその両方の併用により行われる。

    股部4とは、この使い捨てパンツ1における主に着用者の股部に面する部分を指し、その前股部4a及び後股部4bがそれぞれ前腹部2及び後背部3にそれぞれ連なっている。 本実施形態では、股部4の前股部4a及び後股部4bが前腹部2及び後背部3に接着剤、例えばホットメルト接着剤により接合されている。 なお、変形例として、股部4を前腹部2及び後背部3の一方又は両方と連続した部材により一体に形成してもよい。

    このように略環状に連なった前腹部2及び後背部3の上縁部12a,12b,13によりウエスト開口部Qが形成されている。 また、前腹部2の左前腹部2aの下縁部14a、後背部3の左斜め下の傾斜状の縁部15a、及び股部4の左縁部16aにより左脚開口部Raが形成されると共に、前腹部2の右前腹部2bの下縁部14b、後背部3の右斜め下の傾斜状の縁部15b、及び股部4の右縁部16bにより右脚開口部Rbが形成されている。

    <前腹部>
    前腹部2は、全体形状としては正面視略横長矩形状であり(図1参照)、左前腹部2a、右前腹部2b及びそれらの中間に位置する中前腹部2cを備えている。 左前腹部2aと中前腹部2cとの間には、前腹部2を上下に縦断する左破断部17aが形成され、右前腹部2bと中前腹部2cとの間には、前腹部2を上下に縦断する右破断部17bが形成されている。 中前腹部2cには、股部4の前股部4aとの接合部分18が形成されている(図5参照)。 接合部分18での接合は、接着剤、例えばホットメルト接着剤を用いて行われている。

    左右の破断部17a,17bは、前股部4aの両側縁部よりも内側の位置に形成されている。 ここでは、前股部4aの両側縁部よりも内側に、付着片22a,22bが折畳まれた形態で左右の各前腹部2a,2bにそれぞれ取付けられており、この折畳まれた付着片22a,22bの内側縁部に沿うようにして左右の破断部17a,17bが形成されている。 各破断部17a,17bは、その周囲部分よりも弱化された線状の部分であり、例えば、前腹部2を線状に加熱することにより(例えばヒートシール)、或いは、断続的に切断してミシン目状に加工することにより、或いは、線状に超音波加工することにより(例えば超音波シール)形成されている。

    そして、この破断部17a,17bを破断することにより、前腹部2を破断部17a,17bの部分で切り離せるように構成されている(図2〜図4参照)。 これにより、前腹部2が、股部4の連なる部分で、略中央部の中前腹部2cと、その左右の前腹部2a,2bとに破断される。 なお、破断部17a,17bは、直線状に形成してもよいし、必要に応じて曲線状に形成してもよい。 また、線状に弱化された部分を略平行に複数本形成することで、各破断部17a,17bを形成してもよい。

    左前腹部2a及び右前腹部2bの上縁部12a,12bには、ウエスト用弾性部材19a,19bが左右方向に伸張された状態で取り付けられている。 左前腹部2a及び右前腹部2bの下縁部14a,14bには脚用弾性部材20a,20bが左右方向に伸張された状態で取り付けられている。 左前腹部2a及び右前腹部2bの上縁部12a,12bと下縁部14a,14bとの間の部分には、ボディ用弾性部材21a,21bが左右方向に伸張された状態で取り付けられている。 これらの弾性部材19a,19b,20a,20b,21a,21bの収縮・伸張により前腹部2(特に、左前腹部2a及び右前腹部2b)が着用者の腹部に沿うように柔らかくフィットすることができる。

    このような前腹部2は、肌面側の内層シート57と、外側の外層シート58との間に弾性部材19a,19b,20a,20b,21a,21bを挟み込んで構成されている(図1及び図5参照)。

    左前腹部2a及び右前腹部2bの内面側であってその中前腹部2c側の端部には、略シート状の左付着片22a及び右付着片22bが接着剤、例えばホットメルト接着剤により接合されている(図1〜図5参照)。

    この付着片22aは、破断部17a,17bで破断する前のパンツ形態では、左前腹部2a及び右前腹部2bの内面側に配設されている。 また、付着片22a,22bのうち破断部17a,17bを越えて張り出し状に延びる部分(ここでは、後述するつまみ部25,26)は、その基端側に向けて折返されるように畳まれている(図1及び図5参照)。

    そして、破断部17a,17bを破断しておむつ形態で使用する際には、付着片22a,22bは左前腹部2a及び右前腹部2bの端部から延出して、付着部23の外面に着脱自在に止着される(図7及び図8参照)。

    即ち、中前腹部2cの外面側には、付着片22a,22bを止着させるための面状の付着部23が設けられている。 この付着部23の横幅は、左右の破断部17a,17b間の間隔(即ち、中前腹部2cの横寸法)以下に設定され、その縦幅は、付着片22a,22bの縦寸法とほぼ等しく設定されている。

    付着片22a,22bは、略縦長帯状の本体部24と、その本体部24から上下に二股に分かれてその自由端側に向けて延設された2片のつまみ部25,26とをそれぞれ有している。 本体部24の左右方向外方側端部は、接着剤66、例えばホットメルト接着剤により、左前腹部2a及び右前腹部2bの内面側であって破断部17a,17b側の端部の手前側の部分に接合されている(図5参照)。

    付着片22a,22bの各つまみ部25,26の内面側(おむつ形態で付着部23に面する側の一方面)には、付着体27,28がそれぞれ設けられている。 即ち、各付着体27,28は、接着剤、例えばホットメルト接着剤を介して各つまみ部25,26の内面側に貼り付け固定されている。 そして、付着片22a,22bの本体部24から延設された各つまみ部25,26は折返されて、付着体27,28は前腹部2の外側に指向した状態とされている。 また、付着体27,28は、付着片22a,22bの外周縁部よりも内側の領域に設けられている。 ここでは、図3に示されるように、付着体27,28は、各つまみ部25,26よりも小さな略方形状に形成されている。 そして、付着体27,28は、各つまみ部25,26の一方面側にその外周縁部に重ならないような態様で取付けられており、図7及び図8に示されるように、各付着片22a,22bは、付着体27,28を介して付着部23に着脱自在に止着する構造とされている。

    また、各つまみ部25,26の先端部付近及び基端部付近に、図1〜図4に示されるように、つまみ部25,26をその周辺部分に位置する前腹部2、付着部23、本体部24等から視認によって容易に識別可能とすべく、つまみ識別用目印部32がそれぞれ設けられている。 例えば、本実施形態においては、使い捨てパンツ1を主構成する前腹部2、後背部3、股部4、付着片22a,22b、付着部23、付着体27,28等が白色等の同色系統で形成され、前記つまみ識別用目印部32は、例えばインクジェット方式等の着色手段により染料等で他の部位と異なる緑色等の着色をライン状につまみ部25,26に施す構成や、他の部位と異なる緑色等の着色テープをライン状につまみ部25,26表面に貼着する構成等によって備えられている。

    さらに、本実施形態においては、この付着片22a,22bの内面のうち付着体27,28よりも基端側の部分(本体部24の内面側の部分)も、付着部29とされている。 そして、付着片22a,22bのつまみ部25,26の付着体27,28を上記付着部23に止着した状態で、後述する付着体50も付着片22a,22bの本体部24の付着部29に着脱自在に止着するように構成されている(図7及び図8参照)。

    また、付着片22a,22bのうち前記付着体27,28が設けられた面とは反対側の他方面側(外面側)も付着部とされている。 この付着部は、上記付着体27,28を着脱自在に止着可能な構成とされている。

    そして、一方側の付着片22a(又は22b)を、付着体27,28を介して付着部23に止着した状態で、他方側の付着片22b(又は22a)を該一方側の付着片22a(又は22b)の上に重ね合せるようにして止着できるようにも構成されている。

    なお、付着片22a,22bの外面側の付着部の配設領域は、付着片22a,22bの他方面側の全体或いは一部であっても構わないが、つまみ部25,26の先端部を含むように配設した方が、付着片22a,22b同士を重ね合わてしっかりと固定し易いという利点がある。

    付着部23,29等の具体例としては、表面に微細なループ構造が密に形成された不織布、織布、編み物等を有するループ側部材が考えられる。 また、付着体27,28,50の具体例としては、そのループ側部材に着脱自在に係合する微細なフック構造が表面に密に形成されたフック側部材が考えられる。

    さらに具体的には、付着部23,29等としては、例えば、面ファスナーのループ側部材として好適に用いられる不織布、織布等を表面に有するプラスチックフィルム複合材が用いられる。 付着部23,29等としては、ループ側部材を別部材として中前腹部2c又は付着片22a,22bに貼着する構成、或いは、中前腹部2cの外面又は付着片22a,22bの外面や内面自体をループ側部材として機能させる構成であってもよい。 そのためには、例えば、付着片22a,22bや中前腹部2c自体の材料としてループ構造を持つものを選択したり、或いは、付着片22a,22bや中前腹部2cの表面の所要部分を毛羽立たせるように表面処理したり、さらに、付着片22a,22bや中前腹部2cに毛を織込んでループ構造を持たせるように加工等すればよい。

    付着体27,28,50としては、面ファスナーのフック側部材として好適に用いられる表面に密に形成されたピンを有するプラスチックフィルムが用いられる。

    また、付着部23,29等の他の具体例としては、粘着剤との繰り返し剥離性を有するように表面処理、例えばピーロイル加工されたプラスチックフィルム等が考えられ、その他の具体例としては、繰り返し利用可能な接着剤等が考えられる。

    なお、前記付着部23,29等と、付着体27,28,50の前記具体例において、それらの構成を入替えてもよい。

    また、本実施形態では、付着片22a,22bの各つまみ部25,26の先端縁部は、着脱操作時につまみ部25,26をつまみやすくする目的から、付着体27,28は設けられていない。

    この前腹部2においては、各破断部17a,17bで破断すれば、右前腹部2bが付着片22bと一体となって右側に展開でき、また、左前腹部2aが付着片22aと一体となって左側に展開できる。 この場合、中前腹部2cは股部4と接合された状態に保たれ、前股部4aの外側に残ることになる。

    そして、この使い捨てパンツ1は、破断部17a,17bを破断する前の状態(製品出荷時の状態)では、前腹部2と股部4とが接合部分18によって固定されているため、パンツとして機能し、付着片22a,22b等の開閉手段のない通常の使い捨てパンツと同様に容易に上げ下げできるように構成されている(図1参照)。

    また、この使い捨てパンツ1がパンツ状態で着用されている場合において、後述する吸収体43が排泄物を吸収、保持した場合には、破断部17a,17bを破断して展開し、パンツ1を着用者から容易に取り除くことができる。 この場合、着用者の衣服を脱がさなくとも、パンツ1の取外しができる。

    また、破断部17a,17bを破断し、前腹部2を展開して、パンツ1の内部の汚染状況を確認した後、付着片22a,22bの各つまみ部25,26を展開して伸し、付着部23に係合させて、パンツ1を元のパンツ状態に戻すことができる。 また、このパンツ1と尿取りパット等の補助パットとを併用しているときにも、付着片22a,22bを着脱して補助パットの交換等を容易に行うことができる。

    また、着用させる前に、パンツ1を図3に示す状態に展開しておいて着用者の臀部にあてがい、図3から図2、図1の順に閉じてゆくことにより、このパンツ1を通常の使い捨ておむつのように利用することもできる。 この場合、着用者の衣服を脱がさなくとも、パンツ1の着用及び取り外しができる。

    また、破断部17a,17bを破断した状態で使用する際に、着用者の腰回り寸法が小さい場合には、両付着片22a,22bを重ね合せるようにして止着させることができる。 即ち、一方側の付着片22a(又は22b)のつまみ部25,26を、付着部23に止着した状態で、他方側の付着片22b(22a)のつまみ部25,26を、該一方側の付着片22a(又は22b)の上に重ね合せるようにして、付着部23等に止着させることができる。

    <股部>
    股部4は、図3及び図4に示すように、全体形状としては展開すると前後方向に延びる略帯状の形態を有し、前股部4a、後股部4b及びそれらの中間に位置する中股部4cを備え、主に中股部4cを中心として着用者の股間部にあてがわれる。 前股部4aは、図5に示すように、中前腹部2cの内面側に重ね合わされた状態で接合部分18によって中前腹部2cと接合されている。 後股部4bは、図3に示すように、後背部3の内面側に重ね合わされた状態で後背部3と接着固定されている。 このような股部4の左縁部16a及び右縁部16bには、脚用弾性部材40a,40bが縁部16a,16bの延設方向に伸張された状態で取り付けられている。

    股部4は、図3及び図6に示すように、透液性のトップシート41と不透液性のバックシート42との間に、吸収体43を挟み込んで構成されている。 吸収体43は、所定の横幅を有し、中股部4cを中心にして前後方向に帯状に広がっている。 股部4の内面側における吸収体43の左右両側には、股部4の延設方向に沿って延びる起立部44a,44bが設けられている。

    例えば、トップシート41は透液性の不織布等により構成され、バックシート42は撥性不織布等により構成される。 また、吸収体43は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維集合層に粒状の高分子吸収体を混合した塊をティッシュペーパー等の紙シートまたは透液性不織布シート等の被覆シートで包み、所定形状に成形されたものである。

    トップシート41及びバックシート42の吸収体43と重ならない部分は、互いに対向する面同士が接着剤、例えばホットメルト接着剤によって互いに接合されている。 より好ましくは、図6に示すように、トップシート41の横幅は、吸収体43の肌面側を覆い、かつバックシート42の横幅よりも若干狭く設定され、トップシート41の吸収体43を超えて前後左右に張り出した部分が、接着剤、例えばホットメルト接着剤によりバックシート42と接合されている。 バックシート42におけるトップシート41の左右両側に張り出した部分の肌面側には、起立部44a,44bを構成する左右のサイドシート45a,45bが接着剤、例えばホットメルト接着剤によって接合されている。

    また、サイドシート45a,45bの前後方向の両端縁は、図5に示すように、股部4の前後方向の両端縁に接着剤60、例えばホットメルト接着剤により接合されている。 サイドシート45a,45bの左右方向内方側縁部は、前後方向に伸びる弾性部材46を包み込むようにして、封止部47にて熱溶着(または超音波溶着)等により固定されている。 起立部44a,44bは、弾性部材46の収縮によりその左右方向内方側縁部が縮められ、これによって図6に示すように着用者の肌に押し付けられる方向に起立する。

    また、本実施形態では、図3に示すように、股部4における前腹部2及び後背部3の腰回り部3aと重なる重複部分において、左右の縁部を傾斜辺48a,48b,49a,49bとし、その横幅を前後方向の端縁側に向けて徐々に減少させている。

    この傾斜辺48a,48bにより、使い捨てパンツ1を上げ下げする際に、前股部2aが引っ掛かってめくれたり、折れ曲がったり、着用者の肌に影響を及ぼすのを防止し、スムーズに上げ下げすることができる。

    また、通常、後背部3と股部4とが重なる領域については、後背部3の収縮力が弱まる傾向にあるが、前記傾斜辺49a,49bによるトリム領域を形成することにより、後背部3の伸縮部分の面積が後背部3の上側に向けて徐々に増えてゆき、これによって後背部3が着用者の後背部にフィットしやすくなる。

    さらに、股部4の前腹部2側の端部の両側部には、付着体50が設けられている(図2及び図3参照)。 この付着体50は、付着片22a,22b内面側の付着部29と対向する位置に形成されている。 そして、付着片22a,22bの付着部27,28を前記付着部23に止着した状態で、付着体50が付着片22a,22b内面側の付着部29に着脱自在に止着するように構成されている(図8参照)。

    なお、股部4の構成の変形例として、吸収体43をシート41,42の間に挟み込むのではなく、吸収体43をシート42の肌面側に貼着し、シート41を省略する構成としてもよい。 或いは、吸収体43の前後の端部にシートを接合したものを股部4として用いるようにしてもよく、大型の吸収体43を用いてその吸収体43を股部4として用い、シート41,42を省略するようにしてもよい。 さらには、吸収体43を股部4と別体に構成し、着脱自在に設ける構成としてもよい。

    <後背部>
    後背部3は、図3及び図4に示すように、展開すると略矩形の左右下側のを略斜めに切り落としたような形態を有し、着用者の背面側の腰回り部から臀部にかけた部分にあてがわれる。 このため、この後背部3は、着用者の背面側の腰回り部に主に位置する正面視略横長帯状の腰回り部3aと、その腰回り部3aの下側に連なり着用者の臀部に主に位置する正面視略台形状の臀部3bとを備えている。

    腰回り部3aの上縁部13には、ウエスト用弾性部材51が左右方向に伸張された状態で取り付けられており、腰回り部3aのそれ以外の領域には、ボディ用弾性部材52が左右方向に伸張された状態で取り付けられている。 後背部3の左斜め下の傾斜状の縁部15aには、脚用弾性部材53aが縁部15aに沿って伸張された状態で取り付けられており、後背部3の右斜め下の傾斜状の縁部15bには、脚用弾性部材53bが縁部15bに沿って伸張された状態で取り付けられている。 これらの弾性部材51,52,53a,53bの収縮、伸張により後背部3が着用者の後背部及び臀部にフィットしやすくなっている。

    特に、後背部3の臀部3bは、下側に向けて横幅が徐々に狭くなる構成とされていると共に、その左右の傾斜状の縁部15a,15bに脚用弾性部材53a,53bが設けられているため、脚用弾性部材53a,53bの収縮力により縁部15a,15bが縮められると、臀部3bが着用者の臀部にフィットしやすくなっている。

    なお、脚用弾性部材53a,53bは、臀部3bの左右の傾斜状の縁部15a,15b及び下縁部15cに沿って連続的に臀部3bに取り付けられた後、少なくとも股部4の吸収体43と重なる部分54(図4参照)について、弱化処理が施されている。 弱化処理とは、その部分54の弾性部材を切断したり、収縮力を弱める処理を行う等により、ノーテンション状態とすることである。 これにより、脚用弾性部材53a,53bの収縮力によって吸収体43に不所望な歪み等が生じ、その吸収機能が低下するのが防止される。

    <その他の構成及び各部の材料等>
    なお、前腹部2に設ける左右の弾性部材19a,19b、弾性部材20a,20b及び弾性部材21a,21bについては、前記脚用弾性部材53a,53bの場合と同様に、弾性部材20a,20b,21a,21bを中前腹部2cを介して左右方向に連続的に前腹部2に設けた後、弾性部材20a,20b,21a,21bの中前腹部2cに位置する部分について、弱化処理を施すのが好ましい。

    また、付着片22a,22bの材料構成としては、不織布、織布、編布、プラスチップ材から適宜選択できる。 中でも、スパンボンド法、エアースルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法及びエアレイド法のうちの1つまたは複数の製法の組み合わせによって製造される不織布が好ましい。 さらに、目付30〜100g/m 2で、スパンボンド法若しくは、スパンボンド法とメルトブロー法とを組み合わせたSMS法により製造された不織布が強度の点から好ましい。 最も好ましいのは、目付50〜85g/m 2でスパンボンド法により製造された不織布である。 材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、パルプ、絹等の天然繊維から適宜選択できるが、好ましくはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルといった合成繊維が利用でき、中でもポリプロピレン、ポリエステル繊維を主成分とするものは強度があり、好適である。 最も好ましいのは、ポリエステル繊維である。

    また、各弾性部材19a,19b,20a,20b,21a,21b,40a,40b,46,53a,53bとしては、通常使い捨てパンツに用いられる弾性伸縮材料(ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等)が用いられ、伸張状態でホットメルト接着剤、熱溶着、超音波溶着等の貼着手段によりパンツ1の所定部位に貼着される。

    本実施形態に係る使い捨てパンツ1は以上のように構成されており、パンツ、おむつの両機能を併有しているため、着用時等の上げ下げが容易である。

    また、付着片22a,22bは、前腹部2の内面側に設けられているため、付着片22a,22bが邪魔にならず、破断部17a,17bを外部から容易に認識できる。 しかも、破断部17a,17bで破断する際に、付着片22a,22bが破断作業の邪魔になり難い。 このため、破断作業を容易に行うことができる。

    しかも、付着片22a,22bのうち破断部17a,17bを超えて延びるつまみ部25,26は、その本体部24側に向けて折返されるように折畳まれているため、破断部17a,17bは、付着片22a,22bを横切らないように延びている。 よって、破断部17a,17bで破断する際に、付着片22a,22bがより有効に破断作業の邪魔になり難く、この点からも破断作業を容易に行うことができる。

    また、各破断部17a,17bによる破断後、パンツ状態に戻す場合や使い捨ておむつとして利用する場合には、図7や図8に示すように、つまみ部25,26に備えられた付着体27,28を付着部23に着脱自在に止着すればよい。 そして、このつまみ部25,26の着脱作業に際して、つまみ部25,26にその付近の他の部位と異なった色いわゆる目立つ着色が施されたつまみ識別用目印部32が設けられているため、つまみ部25,26の位置が色の相違により容易に視認でき、ここに、つまみ部25,26の視認性向上が図れ、付着部23に対するつまみ部25,26即ち、付着体27,28の着脱作業が容易迅速に行え、着脱時の作業性が向上する利点がある。

    さらに、つまみ部25,26に設けられたつまみ識別用目印部32は、その周囲の他の部位と異なる色の着色や着色テープの貼着によって容易に構成でき、安価に提供できる利点がある。

    <第2の実施形態>
    図9〜図11を参照して、本発明の第2の実施形態に係る使い捨てパンツ101について説明する。 この第2の実施形態では、付着片122a,122bが前腹部2の外面側に設けられた形態について説明する。 なお、本実施形態の説明において、前記第1の実施形態で説明したものと同様構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。

    この第2の実施形態に係る使い捨てパンツ101では、第1の実施形態のように、付着片22a,22bを左前腹部2aや右前腹部2bの内面側に設ける構成に換えて、付着片122a,122bを左前腹部2aや右前腹部2bの外面側に設ける構成としている。

    より具体的には、付着片122a,122bは、前記付着片22a,22bと同様構成とされ、略縦長帯状の本体部124と、その本体部124から上下に二股に分かれてその自由端側に向けて延設された2片のつまみ部125,126とをそれぞれ有している。

    本体部124の左右方向外方側端部は、接着剤66、例えばホットメルト接着剤により、左前腹部2a及び右前腹部2bの外面側であって破断部17a,17b側の端部の手前側の部分に接合されている。

    また、付着片122a,122bのうち破断部17a,17bを越えて延びるつまみ部125,126は、その内面側にそれぞれ設けられた付着体127,128を介して中前腹部2cに設けられた付着部23に着脱自在に止着された構造とされている。

    そして、本実施形態においては、各付着体127,128を各つまみ部125,126に貼り付け固定するに際して、着色接着剤、例えば、予め緑色等により着色されたホットメルト接着剤を介して接着した構造とされ、各つまみ部125,126の外面側にそのホットメルト接着剤の着色された色が透過して、白色等の同色系統で構成されたその付近の他の部位から識別可能なつまみ識別用目印部132を備えた構造とされている。

    なお、この使い捨てパンツ101では、前記付着部29,50は省略されている。

    この使い捨てパンツ101がパンツ形態として使用される場合には、破断部17a,17bは破断されず、出荷段階のままの形態とされる。

    一方、使い捨てパンツ101がおむつ形態として使用される場合には、各破断部17a,17bを破断して展開し、再度、着用する場合には、各つまみ部125,126の各付着体127,128を付着部23に着脱自在に止着すればよい。

    本実施形態においても、第1の実施形態と同様、つまみ部125,126の着脱作業に際して、つまみ部125,126にその付近の他の部位と異なったいわゆる目立つ着色が施されたつまみ識別用目印部132が設けられた構造とされており、つまみ部125,126の位置が色の相違により容易に視認でき、付着部23に対するつまみ部125,126即ち、付着体127,128の着脱作業が容易迅速に行え、着脱時の作業性が向上する利点がある。

    また、つまみ識別用目印部132は、各つまみ部125,126に各付着体127,128を貼り付け固定するための接着剤として他の部位と異なる色に着色された着色接着剤を用いることによって構成されているため、つまみ部125,126に付着体127,128を貼り付ける工程と同時につまみ識別用目印部132を付与することができ、別途、つまみ識別用目印部132を設けるための工程が不要で、製造効率に優れる利点がある。

    なお、上記各実施形態において、つまみ部25,26,125,126に部分的な着色部位を設けることにより、つまみ識別用目印部32,132を設けた構造を示しているが、つまみ部25,26,125,126全体に着色を施すことにより、つまみ識別用目印部32,132を形成してもよく、その他、縁取りや模様を施すことにより周辺部位より識別可能なつまみ識別用目印部32,132を形成してもよい。

    また、つまみ識別用目印部32,132は着色に限らず、フリル等の縁取りや模様を施すことにより周辺部位より識別可能なつまみ識別用目印部32,132を形成してもよく、さらには、つまみ部25,26,125,126自体を異なる色の材料を利用して、つまみ識別用目印部32,132を備える構造であってもよい。

    さらに、前腹部2、後背部3、股部4、付着部23を茶色等の有色材料で構成した場合に、付着片22a,22bを白色等の周囲と異なる色の材料で構成し、つまみ部25,26,125,126自体を他の周辺部位より識別可能なつまみ識別用目印部32,132として構成してもよい。

    また、第2の実施形態においては、付着体127,128を貼り付け固定するための接着剤として、他の部位と異なる色に着色された着色接着剤を用いたことにより、つまみ部125,126につまみ識別用目印部132を設けた構造としているが、つまみ部125,126に貼着等により取り付け固定される付着体127,128自体を、他の部位とは異なる色で形成されたものを用い、つまみ部125,126を通じて透過する付着体127,128の色により、つまみ識別用目印部132を備えた構造としてもよく、この場合においても第2の実施形態と同様の効果が得られる。

    さらに、上下の各つまみ部25,26,125,126にそれぞれつまみ識別用目印部32,132を設けた構造を示しているが、上側もしくは下側のいずれか一方のつまみ部25,26,125,126にのみつまみ識別用目印部32,132を設ける構造としてもよい。

    また、各付着片22a,22b,122a,122bにそれぞれ上下一対の各つまみ部25,26,125,126を備えた構造を示しているが、単一のつまみ部や或いは3片以上のつまみ部を備えた構造であってもよく、上記各実施形態の数や形状に何ら限定されない。

    本発明の第1の実施形態に係る使い捨てパンツの正面図である。

    図1の使い捨てパンツの右破断部を破断して右前腹部を展開した状態を示す図である。

    図2の使い捨てパンツの左破断部を破断して左前腹部を展開すると共に、股部を展開した状態を示す図である。

    図3の使い捨てパンツを図3の反対側から見た図である。

    図1の使い捨てパンツのC1−C1線に沿った部分の断面図である。

    図3の使い捨てパンツのC2−C2線に沿った部分の断面図である。

    左右のつまみ部を中前腹部に止着した状態を示す図である。

    図7の使い捨てパンツのC3−C3線に沿った部分の断面図である。

    本発明の第2の実施形態に係る使い捨てパンツの正面図である。

    同展開状態を示す図である。

    図10の使い捨てパンツを図10の反対側から見た図である。

    符号の説明

    1,101 使い捨てパンツ、2 前腹部、2a 左前腹部、2b 右前腹部、2c 中前腹部、3 後背部、3a 腰回り部、3b 臀部、4 股部、4a 前股部、4b 後股部、4c 中股部、17a 左破断部、17b 右破断部、18 接合部分、22a,22b,122a,122b 付着片、23 付着部、24,124 本体部、25,26,125,126 つまみ部、27,28 付着体、32,132 つまみ識別用目印部、43 吸収体。

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