関連出願の記述 本出願は、2007年8月25日に出願された米国暫定特許出願第60/966,144号を優先権主張し、その内容は参照することにより本出願に組み込まれる。
本発明は襟の構造の改良に関わる。 特に、ここで開示される襟はアメリカ特許第4,202,054号(以降特許第054号)で開示された襟の技術を著しく改良し、進歩させた。 特許第054号には、対向する両端に突出部または羽部を有する細長いパネルを備え、対向する一対のスリットが襟の自由端近傍から襟の周縁部近傍まで伸び、ネックライン(周縁部と連結されている)を確保することを特徴とする襟が開示されている。 この態様のスリットは、襟の対になった突出羽部を、自由に、また相互及び細長い襟パネルの中央内側部から独立して、動かすことができる。 このため、このような襟を有するシャツは、ドレスシャツのような通常の閉じた襟の状態で着ることもできるし、スポーツジャケット(またはその他の類似する外衣)の下に着るような開いた襟の状態で着ることもでき、さらに襟の羽部は、外衣の下襟の外側に、襟の後ろ(中央内側部)の邪魔をすることなく、独立して配置することができる。 襟の後ろとの関係で羽部を独立して位置させることにより、スリットの発明は、襟がジャケットの下で、外端の開いたコンチネンタル・スタイルにアレンジされた時に、大きい隆起やしわとなることを防止、または最小化することができた。 特許第054号では、スリットの境界線は、襟の羽部と隣接し、概ね羽部の湾曲に沿っている。 これは、おそらく特許第054号におけるこの部分の重量と大きい湾曲のためである。 一方、スリットの境界線は、襟の後部の各縁表面を形成していて、シャツの表面から巻き上がっている。 それに加えて美的観点から、ジャケットの下で外端の開いたコンチネンタル・スタイルに用いられる際に、これは襟の機能的利点のために問題を引き起こす。 この発明は、ジャケットの下で外端の開いたコンチネンタル・スタイルに用いられる際に、襟の機能的利点を有効とした刻み目入りの襟における、大きな改善に関連するものであり、さらに体裁を美しく保つこともできる。 開示される発明において、締め具の使用は、スリットの境界線が、襟の後部の各周縁表面を形成して、シャツの表面からめくれ上がることを防止する。 本発明の最適な実施形態において、締め具は、襟の両側に位置しており、一方の部材は、外側縁がスリット境界の基部に接触する襟後部の内側表面に位置し、他方の部材は、襟バンドの外側表面上に位置している。 この配置を変更することは可能であるが、どの場合においても、部材は、取付けられた際に、襟バンドと襟の間で首周りのネクタイが位置するところと干渉しないように、配置される必要がある。 本発明は、様々な実施形態を含み、締め具として留め金や、ボタン、ジッパー、及び面ファスナーなどがあるが、これらには限られない。 シャツの襟に用いる締め具は、従来からよく知られている。 US4,937,884には、一緒に保持される伸縮素材を備えたシャツ襟のスリットを開示している。 US2,563,687には、様々な手段で一緒にボタン留めされることのできる交換可能な襟が開示されている。 US5,761,744には、襟を下向きに保持する隠し留め具が開示されている。 US3,940,039には、襟を下向きに保持する留め具が開示されている。 US2,732,557には、襟を下向きに保持する隠しクリップが開示されている。 USD399,638には、襟を保護するためのボタン及び円環を備えた襟のデザインが描かれている。 全ての先行技術例において、刻み目つきの襟における特定の問題を解決する方向性が開示されているものはない。 特許第054号は存続期間が満了しているが、先行技術からは、襟の縁部が刻み目の位置でめくれ上がる問題の解決手段を提供するものは知られておらず、また襟の体裁を美しく保つものも知られていなかった。
本発明の目的および利点は以下の記載により説明され、明らかにされ、そして周知される。 本発明は、一対の刻み目またはスリットを有する襟における改良を開示する。 このような刻み目またはスリットは、襟がジャケットの下で、外端の開いたコンチネンタル・スタイルにアレンジされた時に、大きい隆起やしわとなることを防止、または最小化することができる。 しかし、そのような襟は、刻み目の位置でめくれ上がる傾向もあった。 本発明は、襟の後部の両周縁表面を形成する刻み目またはスリットの境界が、シャツの表面からめくれ上がることを防止した締め具の使用について開示する。 締め具は、襟の両側に位置し、一方の部材は、外側縁がスリット境界の基部に接触する襟後部の内側表面に位置し、他方の部材は、襟バンドの外側表面上に位置している。 締め具として留め金や、ボタン、ジッパー、及び面ファスナーなどがあるが、これらには限られない。
発明のさらなる理解を提供し、明細書に組み込まれ、明細書を構成する一部分である添付の図面は、発明の実施例を図示し、明細書の記載とともに本発明の原則を説明する。
細長く折り畳まれていないパネルの平面図で、衣服を正面から見たときの襟と襟バンドが示されている。 この視点において、襟は、襟及び襟バンドの境界面(周縁縁に連結されている)で、看者の視点から離れる方向に折り畳むことにより形成される。 細長く折り畳まれていないパネルの平面図で、衣服を背面から見たときの襟と襟バンドが示されている。 この視点において、襟は、襟及び襟バンドの境界面(周縁縁に連結されている)で、看者の視点側に向かう方向に折り畳むことにより形成される。 保持された留め具を有する折り畳まれた襟の一部の斜視図である。 保持されていない留め具を有する折り畳まれた襟の斜視図であり、スリットの一つの境界線は、襟の内側と襟バンドの外側にそれぞれ位置する留め具の配置が見えるように、折り返されている。
本発明を実施するための最良の形態が以下、添付の図面に図示された例証とともに記される。 図1を参照すると、襟及び襟バンドの連結周縁縁6において平面状で細長いパネルには、2つの刻み目3が襟の自由端7から襟の連結周縁縁6近傍まで伸びている。 スリットのこの配置により、襟の対になった突出羽部4を、それぞれ自由に、また相互及び細長い襟パネル5の中央内側部から独立して、動かすことができる。 図2を参照すると、図1と同じ細長いパネルが示されているが、これは衣服の後側からの視点を表しており、襟1及び襟バンド2における締め具8、9の存在と位置が表されている。 襟が連結周縁縁6の境界面で看者の視点側に向かう方向に折り畳まれた際、襟上の締め具8は、襟バンドの対応する部材9に対して固定される。 図3は、襟1の一部の斜視図を表しており、襟1は連結周縁縁6で折り畳まれており、またこの図において刻み目3は襟及び襟バンドの締め具により固定されている。 図4は、襟1の一部の斜視図を表しており、襟1は連結周縁縁6で折り畳まれている。 この図における刻み目3は固定されておらず、襟の中央内側部を縁取る刻み目の縁は、締め具8、9の最適な態様における配置を示すように折り返されている。 発明には様々な態様が含まれ、締め具としては留め金や、ボタン、ジッパー、及び面ファスナーなどがあり、またこれらには限られない。 |