Disposable non-woven underwear for the administration of the drug

申请号 JP2007530209 申请日 2005-08-26 公开(公告)号 JP2008510902A 公开(公告)日 2008-04-10
申请人 ポリマー グループ インコーポレイテッドPolymer Group, Inc.; 发明人 ブリッジス・クリフォード;
摘要 【課題】通常の 接触 、着用者の動きおよび/または体熱により、薬剤を皮膚に都合よく投与できる使い捨て不織下着を提供する。
【解決手段】ウエブ前駆体を準備し、このウエブを形状付与表面上で 水 流交絡させて、パターン付与され形状付与された不織布を形成して不織布下着となし、この不織布下着中に薬剤を取り込むことにより、胴体下部に影響を与える種々の病状の治療のための薬剤を含む使い捨て不織下着が得られる。
【選択図】図3
权利要求
  • 一つ以上の薬剤を投与するための使い捨て不織布下着物品において、
    前記不織布から形成された、前面用布片と、
    前記不織布から形成された、背面用布片と、
    ウエスト開口部および二つの脚開口部を形成するように前記前面用布片および前記背面用布片を相互連結する前記不織布から形成された、股領域と、
    を備え、
    前記不織布の少なくとも一部分は、少なくとも一つの薬剤が付与されている、
    物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記不織布は、一つ以上の三次元形状を含む、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記不織布は、一つ以上の孔を含む、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記不織布は、一つ以上のパターンを含む、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤は、通常の接触、着用者の動き、または体熱により、皮膚に投与される、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記不織布は、合成繊維と天然繊維との繊維混合物である、物品。
  • 請求項6に記載の物品において、
    前記合成繊維は、ポリアクリレート、および熱可塑性ポリマー、からなる群から選ばれた合成繊維である、物品。
  • 請求項7に記載の物品において、
    前記熱可塑性ポリマーは、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、それらの誘導体、およびそれらの組合せ、からなる群から選ばれる、物品。
  • 請求項6に記載の物品において、
    前記合成繊維は、ポリエステルである、物品。
  • 請求項6に記載の物品において、
    前記天然繊維は、綿、木材パルプ、およびレーヨンからなる群から選ばれる、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤を付与された前記不織布の前記一部分は、前記股領域である、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記前面用布片は、一つ以上の形状付与部分をさらに含む、物品。
  • 請求項12に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤を付与された前記不織布の前記一部分は、前記前面用布片の一部分、または、前記前面用布片の前記形状付与部分である、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記背面用布片は、一つ以上の形状付与部分をさらに含む、物品。
  • 請求項14に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤を付与された前記不織布の前記一部分は、前記背面用布片の一部分、または、前記背面用布片の前記形状付与部分である、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記股領域が、一つ以上の形状付与部分をさらに含む、物品。
  • 請求項16に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤を付与された前記不織布の前記一部分は、前記股領域の一部分、または、前記股領域の前記形状付与部分である、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記前面用布片は、パターンを付与されている、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記背面用布片は、パターンを付与されている、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記股領域は、パターンを付与されている、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    前記股領域の近辺に吸湿用布片、
    をさらに備える、物品。
  • 請求項1に記載の物品において、
    伸縮性の裏打ちを備える二つの脚部開口部、および、
    伸縮性の裏打ちを備える一つのウエスト開口部、
    をさらに備える、物品。
  • 薬剤を投与するための使い捨て不織布下着を作製するプロセスにおいて、
    不織ウエブ前駆体を準備するステップと、
    形状転写デバイス上で前記不織ウエブ前駆体を水流交絡させて、パターン付与され形状付与された不織布を形成するステップと、
    前記パターン付与され形状付与された不織布を、前面用布片、背面用布片、および相互連結用股領域に形成するステップと、
    前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を繋いで、使い捨て下着を形成するステップと、
    薬剤を前記使い捨て下着に取り込むステップと、
    を含む、プロセス。
  • 請求項23に記載のプロセスにおいて、
    前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップは、合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備するステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項24に記載のプロセスにおいて、
    合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップは、ポリアクリレート、および熱可塑性ポリマー、からなる群から選ばれた合成繊維と、天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備するステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項25に記載のプロセスにおいて、
    合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップであって、
    前記合成繊維は、ポリアクリレート、および熱可塑性ポリマー、からなる群から選ばれ、
    前記熱可塑性ポリマーは、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、それらの誘導体、およびそれらの組合せ、からなる群から選ばれる、プロセス。
  • 請求項24に記載のプロセスにおいて、
    合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップは、ポリエステルである合成繊維と、天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備するステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項24に記載のプロセスにおいて、
    合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップは、合成繊維と、綿、木材パルプ、およびレーヨン、からなる群から選ばれた天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備するステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項23に記載のプロセスにおいて、
    前記形状転写デバイス上で前記不織ウエブ前駆体を水流交絡させて、前記パターン付与され形状付与された不織布を形成する前記ステップは、前記形状転写デバイス上で前記不織ウエブ前駆体を水流交絡させて、前記不織布上に、パターン付与された三次元形状を形成するステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項23に記載のプロセスにおいて、
    前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を繋いで、前記使い捨て下着を形成する前記ステップは、前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を熱融着して、前記使い捨て下着を形成するステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項23に記載のプロセスにおいて、
    前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を繋いで、前記使い捨て下着を形成する前記ステップは、前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を接着して、前記使い捨て下着を形成するステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項23に記載のプロセスにおいて、
    前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を繋いで、前記使い捨て下着を形成する前記ステップは、前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を機械的に縫製して、前記使い捨て下着を形成するステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項23に記載のプロセスにおいて、
    前記薬剤を前記使い捨て下着に取り込む前記ステップは、前記薬剤を前記使い捨て下着の繊維中に取り込むステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項23に記載のプロセスにおいて、
    前記薬剤を前記使い捨て下着に取り込む前記ステップは、前記薬剤を前記使い捨て下着の繊維表面上に取り込むステップをさらに含む、プロセス。
  • 請求項23に記載のプロセスにおいて、
    前記薬剤を前記使い捨て下着に取り込む前記ステップは、前記薬剤を前記使い捨て下着の前記股領域に取り込むステップをさらに含む、プロセス。
  • 说明书全文

    開示の内容

    〔関連出願に対するクロスリファレンス〕
    本出願は、2004年8月26日出願の暫定特許出願第60/604,629号の優先権の利益を要求するものである。 その開示内容は、参照として本明細書中に組み込まれる。

    〔発明分野〕
    本発明は使い捨て不織下着に関し、さらに具体的には、種々の病状の治療のための薬剤を含む使い捨て不織下着に関する。

    〔発明の背景〕
    しばしば、局所用軟膏(topical ointment)、クリーム、または塗り薬(salve)により治療される皮膚感染の一般的な症状には、乾燥、赤み、ひりひり感、および痒みが含まれる。 皮膚のpHバランスを乱す熱および湿気の組合せに起因する皮膚炎症に対処するためにジェル類およびパウダー類も使用されている。 さらに、ホルモン療法によっては、所望の効果を得るために、局所的なジェルと共に全身性の処方薬を利用する場合がある。

    上記の薬剤は、長期間使用することができ、一日を通して繰り返し塗布することを必要とし得る。 軟膏、クリーム、およびパウダーの取扱いは、汚く不愉快であり得る。 フィットネスセンター、学校のロッカールーム、またはトイレ等の公共的施設でこのようなクリームおよびパウダーを使用するときには、クリームに起因し得る強い臭い、または、容器の取扱ミスによるその結果として起こり得る容器からのこぼれにより、人のプライバシーが損なわれ得る。 さらに、一日を通して塗布を繰り返すことを忘れないでいることは重荷となり得る。

    スキンコンディショニング剤を、赤ちゃん用おしめおよび大人用のおしめ等の吸収性物品に付与して尿または糞便による皮膚刺激により起こる発疹の発現機会を減少させることは、当技術分野では公知である。 2003年10月16日に公開された、ガトー等(Gatto et al.)の発明者による「安定なスキンケア組成物を含む吸収性物品(Absorbent Article having a Stable Skin Care Composition)」と言う名称の米国特許公開第2003/0195486号が、このような吸収性物品の代表例である。 しかしながら、これらの物品は、尿および糞便を吸収し保持するために特に適した多層構造である。 たとえば、2002年12月19日に公開された、サンドバーグ(Sandberg)が発明者である、「プロダクト(Product)」という名称の、米国特許公開第2002/0193758号に開示されているように、医薬物質を投与するために吸収性パッドも利用されている。

    使い捨て可能で吸収性の「おしめの様な(diaper-like)」物品およびパッドは、使用上の便宜の故に広く受け入れられているが、そのような物品は、しばしば厄介で、不快で、がさがさと音がし、審美的に訴えかけるところがない。 薬剤を皮膚に投与するための送達手段として機能し、同時に、ソフトで形状にフィットした感触を与え、審美的に好ましく、着用者に快適さを再保証することのできる使い捨て下着についてのニーズが依然として存在している。

    〔発明の概要〕
    本発明は、胴体下部に影響を与える種々の病状の治療のための薬剤を含む、ソフトな感触を与え、審美的に好ましく、形状にフィットした使い捨て不織下着に関する。

    本発明によれば、使い捨て不織下着に薬剤を付与し、通常の接触、着用者の動き、および/または、体熱により、薬剤を皮膚に都合よく投与する。 このような下着は、全ての年令の、男性、女性、および子供たちに適しており、特に、忙しく活発なライフスタイルを送っている個人に適している。 本使い捨て不織下着は、耐久性があり、身体にとって快適であり、個人が気持ちよくスポーツおよび旅行をするのを可能にする。 さらに、本下着の薬用目的があまり目立たず、本下着が審美的にアピールするものであり、簡単に取り外せ、かつ、簡単に処分できるので、本下着は個人のプライバシーを守ることができる。

    本使い捨て下着は、典型的には、炎症を起こした皮膚領域に接触し、治療するために、股領域に薬剤を含む。 本下着の2つ以上の領域に薬剤を取り込むことも考えられてきた。 本発明の下着は、レーザー脱毛手術または温泉脱毛治療(spa hair removal treatments)の後処理として利用し得る。 この場合、敏感でひりひりしている皮膚にクール感を与えるために、本下着の前面領域および股領域に、鎮静およびクール感を与えるためのジェルを付与し得る。

    ある程度の量の尿を保持するのに適したデバイスを必要とする、軽度の失禁症状の個人も、本発明に従って作製された下着の恩恵を受け得る。 本使い捨て不織下着は、オプションで、湿気を管理する布片を備え得る。

    本発明の一態様によれば、一つ以上の薬剤を投与するための使い捨て不織布下着物品が定義される。 本下着は、不織布から形成された前面用布片と、不織布から形成された背面用布片と、ウエスト開口部および二つの脚開口部を形成するように前面用布片および背面用布片を相互連結する不織布から形成された股領域とを含む。 さらに、この不織布の少なくとも一部分に少なくとも一つの薬剤が付与される。

    本不織布は、さらに、一つ以上の三次元形状、孔、および/またはパターン(pattern)を含む。 本不織布は、合成繊維、天然繊維、または合成繊維と天然繊維との混合物を含む。 この合成繊維は、ポリアクリレート、または熱可塑性ポリマー(thermoplastic polymers)(例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、それらの誘導体、それらの組合せなど)を含む。 天然繊維は、綿、木材パルプ、レーヨンなどを含む。

    薬剤には、既知であるか、予測されるか、あるいは認知された任意の薬用薬剤(例えば、医薬品や、抗生物質および抗炎症剤)、および全身用の薬剤(holistic agents)(例えば、エッセンシャルオイル、茶およびその他の香料)が含まれ得るが、これらに限られるわけではない。 この薬剤は、繊維中に付与し得る。 または、布の表面に局所的に塗布し得る。 典型的な場合、実施形態によっては、他の領域も考えられるが、本薬剤は、本下着の股領域に限定されるであろう。 布に形状(images)が与えられているような実施形態では、薬剤を含む布部分が、形状付与部分(imaged portion)に限定され得る。

    他の一実施形態では、薬剤を投与するための使い捨て不織布下着物品を作製するプロセスが定義される。 本プロセスは、不織ウエブ前駆体を準備するステップと、形状転写デバイス上で当該不織ウエブ前駆体を流交絡させて、パターン付与され形状付与された不織布(patterned and imaged nonwoven fabric)を形成するステップと、当該パターン付与され形状付与された不織布を、前面用布片、背面用布片および相互連結用股領域に形成するステップと、前面用布片、背面用布片、および、相互連結用股領域を繋いで、使い捨て下着を形成するステップと、を含む。 本プロセスには、薬剤を使い捨て下着に取り込むステップも含まれる。

    本発明のその他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、添付の図面および添付の特許請求の範囲から直ちに明らかになるであろう。

    これまで、本発明を一般的な用語で説明してきたが、ここで、添付の図面を参照する。 ただし、これらの図面は、かならずしも実際の寸法の縮尺にはなっていない。

    〔発明の詳細な説明〕
    次に、本発明を、本発明の好ましい実施形態を示す添付の図面を参照して、以後さらに詳細に説明する。 しかしながら、本発明は、多くの種々異なる形態で実施することが可能であり、ここに提示された実施形態にのみ限定されるものと解されるべきではない。 むしろ、これらの実施形態は、本開示が完全なものとなり、当業者に本発明の範囲を十分に理解させるために提供されるものである。 本明細書を通して、同一の番号は同一の要素を示す。

    本発明の一実施態様によれば、使い捨て不織布下着物品が定義される。 図1および図2は、本発明に係る使い捨て不織布下着の正面透視図である。 図1は、従来の「ブリーフ」タイプ下着10を、図2は、従来の「ビキニ」タイプ下着12を示している。 本下着は、不織布から形成された前面用布片14、不織布から形成された背面用布片16、および、ウエスト開口部20と二つの脚開口部22とを形成するように前面用布片と背面用布片とを相互連結する股領域18を含む。 不織布の少なくとも一部分は、薬剤(図1,2では図示されず)が付与されている。 図示された実施形態では、薬剤が股領域の内側部分に付与されているが、薬剤は、本物品の他の任意の箇所、または本物品全体の至る所に付与することも可能である。

    本下着の一つ以上の領域における一つ以上の薬剤は、典型的には、腰部、臀部、股間領域等を含む身体の胴体下部に影響を与える疾病の治療のために提供される。 本薬剤は、不織布の繊維に付与されるか、不織布の表面に局部的に塗布されるか、または、その他の任意の適切なやり方で付与されることができる。 本薬剤には、既知であるか、予測されるか、あるいは認知(perceived)された任意の薬用薬剤(medicinal agent)(例えば、医薬品や、抗生物質および抗炎症剤)、および全身用の薬剤(例えば、エッセンシャルオイル、茶、およびその他の香料)が含まれ得るが、これらに限られるわけではない。 本薬剤は、水性形態、ジェル形態、ワックス形態、パウダー形態等の任意の形態で取り込まれることができるが、これらに限られるわけではない。 さらに、本薬剤は、本下着布の繊維構成要素中に、または、その周りに付与し得る。 本下着布がラミネート布である場合には、本薬剤を、単一の層または全層に取り込むことができる。 処理された下着領域は、包装目的でフィルムによりカバーすることができる。 この場合、フィルムは、使用前に本薬剤を露出させるために除去される。

    前面用布片、背面用布片、および股領域は、接着剤による接着、機械的縫製、熱融着等の任意の適切な連結手段で相互連結することができる。 一般的には、これらの布片および股領域は、それらを横断する端部で相互固定される。 本不織下着は、さらに、伸縮性をもたせた二つの脚開口部、および伸縮性をもたせた一つのウエスト開口部を含む。

    本発明に従って使用される不織布は、一般的に耐久性があり、日常的な活動による継続的な身体運動のストレスに耐え得る。 また、本不織布は、典型的には、本不織布が身体の曲線に適合するように、適切なドレープ性と風合いとを有する。 さらに、本不織布は、典型的には、必要な場所で湿気を吸収し、かつ、弾くように、親水性側と疎水性側とを有する。

    本使い捨て下着に含まれる不織布は、天然繊維、合成繊維、または天然繊維と合成繊維との組合せがあり得るが、これらに限られるわけではない。 これらの繊維は、有限長さの短繊維、連続長繊維、およびこれらの混合物があり得る。 合成繊維は、ポリアクリレート等の熱硬化ポリマー、または、ポリアミド、ポリエステル、またはポリオレフィン(例えばポリプロピレン、またはポリエチレン、それらの誘導体、およびそれらの組合せ)を含む熱可塑性ポリマーから選択され得る。 本発明の合成繊維は、サイドバイサイド(side-by-side)、またはシース−コア(sheath-core)等の多成分構成、および、幾何学的変化を持った任意の繊維も含み得る。 本発明の天然繊維は、綿、木材パルプ、レーヨン等の天然のセルロース系材料であり得る。

    本発明の不織布は、本下着中にサポートおよび/または吸収のメカニズムを取り入れるために、複合体、ラミネート、単層、または多層にすることができる。 使用し得る適切な層は、微孔性でモノリシックな孔あきフィルム、エンボス処理されたフィルム、連続長繊維布、ナノデニール布(nano-denier fabrics)、および追加的に梳綿された布があるが、これらに限られるわけではない。 本不織布は、所望の使い捨て不織下着の効果を得るために、リブまたはスワール(swirls)等のような形状が与えられるか、布中に部分的または完全に延在するような孔が与えられるか、または、引き続きの染色および印刷により、もしくは、製造工程で着色された繊維を使用することにより、美観が改良されてもよい。 本不織布は、0.84平方メートル(1平方ヤード)につき42.5g〜155.9g(1.5〜5.5オンス)の基本坪量範囲を持つことが好ましく、0.84平方メートル(1平方ヤード)につき56.7g〜85.1g(2.0〜3.0オンス)の基本坪量範囲を持つことが最も好ましい。

    本不織布には、追加的に、本不織布の一部分もしくは全体に付与されたパターン、または、本不織布の一部分もしくは全体にエンボス処理された、三次元形状等の形状(images)を含めることができる。 このような実施形態では、パターンまたは形状を含む領域に薬剤を取り込むことが好ましいことがあり得る。

    使い捨て不織下着は、皮膚の健康および衛生上の利益をもたらす。 本使い捨て下着で使用される本不織布の通気性および吸湿性の特徴により、皮膚には快適な環境が与えられる。 本不織布は、皮膚に継続して酸素を送り込み、かつ、乾燥させるのを助け、従って、活発なライフスタイルの個人にとって有益である。

    典型的な一実施形態では、本不織布が、層構造に配置された50%のポリエステルと50%のレーヨンとを含み、柔らかい親水性レーヨン布層が、本下着の内側に、すなわち皮膚に面して形成され、疎水性のポリエステル布層が、本下着の外側を形成するようにし得る。 さらに、この典型的な実施形態には、本下着の他の実施形態の場合と同様に、湿気の管理のために別個のセルロース材料の保護布片を含めることができる。

    本使い捨て不織下着は、一般的には、図1に示される典型的な「ブリーフ」タイプのデザイン、または図2の「ビキニ」タイプのデザインのものがある。 「アスリートブリーフ」、「ボクサー」等の他のタイプの下着デザインも考えられ、本発明の範疇に属する。 しかしながら、薬剤が適切に皮膚と接触することを確実なものとする目的からは、本下着の最も有利な実施形態は、着用者の皮膚の近辺に薬剤を置くことである。 本発明の下着は、種々の身体タイプまたは体型に対応するために、種々のサイズ(すなわち、小、中、大等)にすることができる。 本下着には、オプションで、ウエストおよび脚の開口部の周りに伸縮性のある部分を含めることができる。

    図3には、本発明の不織布を形成する方法を実施するための装置が図示されている。 本布は、所望の不織布を得ることができると共に、経済的な製造を促進するために選択された繊維を含む繊維マトリックスから形成される。 この繊維マトリックスが、梳綿され、次いで補助の無作為抽出(aid-randomized)を受けて、Pで示すウエブ前駆体を形成することが好ましい。

    図3には、本発明に係る不織布を形成するための水流交絡装置(hydroentangling apparatus)が示されている。 本装置には、フラットベッド交絡機30の形態の小孔形成表面を含み、その上に、ウエブ前駆体Pが置かれ、事前交絡が行われる。 ついで、ウエブ前駆体Pは、連続的に交絡マニホールド32下を通過し、そこで、ウエブ前駆体が高圧水ジェット34に曝される。 このプロセスは、当業者に周知であり、エバンス(Evans)に付与された米国特許第3,485,706号に概要が開示されている。 本文献は、参照により、その全体がここに開示されたものとして本明細書に包含される。

    図3の交絡装置には、さらに、目下交絡されているウエブ前駆体(now-entangled precursor web)に形状付与およびパターン付与を行うための三次元形状転写デバイスを備えた、オプションの形状付与およびパターン付与ドラム36が含まれる。 事前交絡の後、本ウエブ前駆体は、ガイドローラー38上を通り、形状転写デバイス36に送られ、そこで、デバイスの小孔形成表面上で、本布に三次元形状が付与される。 この繊維ウエブは、形状転写デバイス36に隣り合わせに並べられ、マニホールド40からの高圧水が、形状転写デバイス36の外側半径方向に置かれたノズル(jet)から、外向きの表面に向けて噴射される。 本形状転写デバイス36およびマニホールド40は、同一出願人による、米国特許第4,098,764号、第5,244,711号、第5,822,823号、および第5,827,597号に教示される所に従って形成され操作され得る。 これらの文献の開示は、参照により本明細書に包含される。 目下の所、以後に述べるように、使い捨て吸収性物品中における本発明の不織布の使用を促進するために、液体を管理するのに適した三次元形状をウエブ前駆体Pに与えることが好ましい。 本交絡布は、オプションで、符号42で真空脱水し、乾燥缶44で高温乾燥することができる。

    このようにして、本発明により、ソフトな感触を与え、審美的に好ましく、形状にフィットし、身体下部に影響を与える種々の病状の治療のための薬剤を含む使い捨て不織下着が提供される。

    前述の説明および関連図面で示された教示内容の利益を享受する当業者ならば、本発明の多くの改良品およびその他の実施形態を思いつくであろう。 それ故、本発明が、開示された特定の実施形態に制限されるものではなく、添付の特許請求の範囲内に改良品およびその他の実施形態が含まれることが意図されていることが理解されるべきである。 本明細書では特定の用語が使用されているが、これらは、一般的な意味合いおよび説明のためにのみ使用されているのであり、本発明の範囲を制限する目的のためのものではない。

    本発明の好ましい実施態様は以下の通りである。
    (1) 一つ以上の薬剤を投与するための使い捨て不織布下着物品において、
    前記不織布から形成された、前面用布片と、
    前記不織布から形成された、背面用布片と、
    ウエスト開口部および二つの脚開口部を形成するように前記前面用布片および前記背面用布片を相互連結する前記不織布から形成された、股領域と、
    を備え、
    前記不織布の少なくとも一部分は、少なくとも一つの薬剤が付与されている、
    物品。
    (2) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記不織布は、一つ以上の三次元形状を含む、物品。
    (3) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記不織布は、一つ以上の孔を含む、物品。
    (4) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記不織布は、一つ以上のパターンを含む、物品。
    (5) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤は、通常の接触、着用者の動き、または体熱により、皮膚に投与される、物品。
    (6) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記不織布は、合成繊維と天然繊維との繊維混合物である、物品。
    (7) 実施形態(6)に記載の物品において、
    前記合成繊維は、ポリアクリレート、および熱可塑性ポリマー、からなる群から選ばれた合成繊維である、物品。
    (8) 実施形態(7)に記載の物品において、
    前記熱可塑性ポリマーは、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、それらの誘導体、およびそれらの組合せ、からなる群から選ばれる、物品。
    (9) 実施形態(6)に記載の物品において、
    前記合成繊維は、ポリエステルである、物品。
    (10) 実施形態(6)に記載の物品において、
    前記天然繊維は、綿、木材パルプ、およびレーヨンからなる群から選ばれる、物品。

    (11) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤を付与された前記不織布の前記一部分は、前記股領域である、物品。
    (12) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記前面用布片は、一つ以上の形状付与部分をさらに含む、物品。
    (13) 実施形態(12)に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤を付与された前記不織布の前記一部分は、前記前面用布片の一部分、または、前記前面用布片の前記形状付与部分である、物品。
    (14) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記背面用布片は、一つ以上の形状付与部分をさらに含む、物品。
    (15) 実施形態(14)に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤を付与された前記不織布の前記一部分は、前記背面用布片の一部分、または、前記背面用布片の前記形状付与部分である、物品。
    (16) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記股領域が、一つ以上の形状付与部分をさらに含む、物品。
    (17) 実施形態(16)に記載の物品において、
    前記少なくとも一つの薬剤を付与された前記不織布の前記一部分は、前記股領域の一部分、または、前記股領域の前記形状付与部分である、物品。
    (18) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記前面用布片は、パターンを付与されている、物品。
    (19) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記背面用布片は、パターンを付与されている、物品。
    (20) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記股領域は、パターンを付与されている、物品。

    (21) 実施形態(1)に記載の物品において、
    前記股領域の近辺に吸湿用布片、
    をさらに備える、物品。
    (22) 実施形態(1)に記載の物品において、
    伸縮性の裏打ちを備える二つの脚部開口部、および、
    伸縮性の裏打ちを備える一つのウエスト開口部、
    をさらに備える、物品。
    (23) 薬剤を投与するための使い捨て不織布下着を作製するプロセスにおいて、
    不織ウエブ前駆体を準備するステップと、
    形状転写デバイス上で前記不織ウエブ前駆体を水流交絡させて、パターン付与され形状付与された不織布を形成するステップと、
    前記パターン付与され形状付与された不織布を、前面用布片、背面用布片、および相互連結用股領域に形成するステップと、
    前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を繋いで、使い捨て下着を形成するステップと、
    薬剤を前記使い捨て下着に取り込むステップと、
    を含む、プロセス。
    (24) 実施形態(23)に記載のプロセスにおいて、
    前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップは、合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備するステップをさらに含む、プロセス。
    (25) 実施形態(24)に記載のプロセスにおいて、
    合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップは、ポリアクリレート、および熱可塑性ポリマー、からなる群から選ばれた合成繊維と、天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備するステップをさらに含む、プロセス。
    (26) 実施形態(25)に記載のプロセスにおいて、
    合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップであって、
    前記合成繊維は、ポリアクリレート、および熱可塑性ポリマー、からなる群から選ばれ、
    前記熱可塑性ポリマーは、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、それらの誘導体、およびそれらの組合せ、からなる群から選ばれる、プロセス。
    (27) 実施形態(24)に記載のプロセスにおいて、
    合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップは、ポリエステルである合成繊維と、天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備するステップをさらに含む、プロセス。
    (28) 実施形態(24)に記載のプロセスにおいて、
    合成繊維と天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備する前記ステップは、合成繊維と、綿、木材パルプ、およびレーヨン、からなる群から選ばれた天然繊維との繊維混合物である前記不織ウエブ前駆体を準備するステップをさらに含む、プロセス。
    (29) 実施形態(23)に記載のプロセスにおいて、
    前記形状転写デバイス上で前記不織ウエブ前駆体を水流交絡させて、前記パターン付与され形状付与された不織布を形成する前記ステップは、前記形状転写デバイス上で前記不織ウエブ前駆体を水流交絡させて、前記不織布上に、パターン付与された三次元形状を形成するステップをさらに含む、プロセス。
    (30) 実施形態(23)に記載のプロセスにおいて、
    前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を繋いで、前記使い捨て下着を形成する前記ステップは、前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を熱融着して、前記使い捨て下着を形成するステップをさらに含む、プロセス。

    (31) 実施形態(23)に記載のプロセスにおいて、
    前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を繋いで、前記使い捨て下着を形成する前記ステップは、前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を接着して、前記使い捨て下着を形成するステップをさらに含む、プロセス。
    (32) 実施形態(23)に記載のプロセスにおいて、
    前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を繋いで、前記使い捨て下着を形成する前記ステップは、前記前面用布片、前記背面用布片、および前記相互連結用股領域を機械的に縫製して、前記使い捨て下着を形成するステップをさらに含む、プロセス。
    (33) 実施形態(23)に記載のプロセスにおいて、
    前記薬剤を前記使い捨て下着に取り込む前記ステップは、前記薬剤を前記使い捨て下着の繊維中に取り込むステップをさらに含む、プロセス。
    (34) 実施形態(23)に記載のプロセスにおいて、
    前記薬剤を前記使い捨て下着に取り込む前記ステップは、前記薬剤を前記使い捨て下着の繊維表面上に取り込むステップをさらに含む、プロセス。
    (35) 実施形態(23)に記載のプロセスにおいて、
    前記薬剤を前記使い捨て下着に取り込む前記ステップは、前記薬剤を前記使い捨て下着の前記股領域に取り込むステップをさらに含む、プロセス。

    本発明に係る「ブリーフ」スタイルの使い捨て下着の透視図である。

    本発明に係る男性用「ビキニ」スタイルの使い捨て下着の透視図である。

    本発明の一実施形態に係る不織布の作製のための装置図である。

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