エアロゾル発生システム用のブリスターカプセルおよび容器

申请号 JP2018503640 申请日 2016-08-08 公开(公告)号 JP2018530310A 公开(公告)日 2018-10-18
申请人 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム; 发明人 ビューラー フレデリック ユリス; バティスタ ルイ ヌーノ;
摘要 本発明は、エアロゾル発生システム用のブリスターカプセル、およびブリスターカプセルを含む容器に関連する。ブリスターカプセルは、ブリスターシェルと、ブリスターシェル内に配置された管状の多孔性要素と、管状の多孔性要素上に吸着された揮発性液体と、ブリスターシェルを封着するように構成されたフィルムとを備える。フィルムおよびブリスターシェルは壊れやすい。容器は、使用時にそれぞれのブリスターカプセル内に含まれる揮発性液体用の混合チャンバーとしての役目を果たす中空の管状キャニスターによってまとめて結合される、少なくとも2つのブリスターカプセルを備える。 【選択図】図1
权利要求

エアロゾル発生システム用のブリスターカプセルであって、 ブリスターシェルと、 前記ブリスターシェル内に配置された管状の多孔性要素と、 前記管状の多孔性要素上に吸着された揮発性液体と、 前記ブリスターシェルを封着するように構成されたフィルムとを備え、 前記フィルムおよび前記ブリスターシェルが壊れやすい、ブリスターカプセル。前記ブリスターシェルが、くぼみと、前記くぼみの周辺付近に延びるフランジとを備え、前記管状の多孔性要素が前記ブリスターシェルの前記くぼみ内に配置される、請求項1に記載のブリスターカプセル。前記フィルムが前記フランジに封着された、請求項2に記載のブリスターカプセル。揮発性液体を含むさらなるブリスターシェルを備え、前記フィルムが前記さらなるブリスターシェルを封着するようにさらに構成されている、請求項1、2または3のいずれか1項に記載のブリスターカプセル。前記さらなるブリスターシェル内に配置されたさらなる管状の多孔性要素を含む、請求項4に記載のブリスターカプセル。各ブリスターシェルが異なる揮発性液体を含む、請求項4または5に記載のブリスターカプセル。前記カプセルが実質的に円形の断面を持つ、請求項1〜6のいずれか1項に記載のブリスターカプセル。前記ブリスターシェルの深さが前記ブリスターシェルの直径よりも小さい、請求項1〜7のいずれか1項に記載のブリスターカプセル。前記ブリスターシェルが少なくとも2つの層を含むラミネート材料から形成される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のブリスターカプセル。エアロゾル発生システム用の容器であって、 複数のブリスターカプセルを備え、各カプセルが、 ブリスターシェルと、 前記ブリスターシェル内に配置された揮発性液体と、 前記ブリスターシェルを封着するように構成されたフィルムとを備え、 前記フィルムおよび前記ブリスターシェルが壊れやすく、 中空の管状キャニスターが、 第一の端と、 第二の端と、 前記第一の端と前記第二の端の間に配置された混合チャンバーとを備え、少なくとも1つのブリスターカプセルが前記第一の端に結合され、かつ少なくとも1つのブリスターカプセルが前記第二の端に結合される、容器。前記中空の管状キャニスターの前記第一の端および前記第二の端のそれぞれが、前記ブリスターカプセルのそれぞれと係合するように構成されたリップを備える、請求項10に記載の容器。前記リップによって形成されたオリフィスの直径が、前記ブリスターシェルの外径と実質的に等しい、請求項11に記載の容器。前記リップの自由端が前記中空の管状キャニスターの長軸方向軸から離れるように延びるか、前記リップの前記自由端が前記中空の管状キャニスターの長軸方向軸に向けて延びる、請求項11または12に記載の容器。前記ブリスターシェルが前記揮発性液体を吸着するための管状の多孔性要素を含む、請求項10〜13のいずれか1項に記載の容器。前記中空の管状キャニスターが管状の多孔性要素と、前記管状の多孔性要素上に吸着された揮発性液体とを含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の容器。

エアロゾル発生システム用のブリスターカプセルであって、 ブリスターシェルであって、前記ブリスターシェルの深さが前記ブリスターシェルの直径よりも小さいものと、 前記ブリスターシェル内に配置された管状の多孔性要素と、 前記管状の多孔性要素上に吸着された揮発性液体と、 前記ブリスターシェルを封着するように構成されたフィルムとを備え、 前記フィルムおよび前記ブリスターシェルが壊れやすい、ブリスターカプセル。前記ブリスターシェルが、くぼみと、前記くぼみの周辺付近に延びるフランジとを備え、前記管状の多孔性要素が前記ブリスターシェルの前記くぼみ内に配置される、請求項1に記載のブリスターカプセル。前記フィルムが前記フランジに封着された、請求項2に記載のブリスターカプセル。揮発性液体を含むさらなるブリスターシェルを備え、前記フィルムが前記さらなるブリスターシェルを封着するようにさらに構成されている、請求項1、2または3のいずれか1項に記載のブリスターカプセル。前記さらなるブリスターシェル内に配置されたさらなる管状の多孔性要素を含む、請求項4に記載のブリスターカプセル。各ブリスターシェルが異なる揮発性液体を含む、請求項4または5に記載のブリスターカプセル。前記カプセルが実質的に円形の断面を持つ、請求項1〜6のいずれか1項に記載のブリスターカプセル。前記ブリスターシェルが少なくとも2つの層を含むラミネート材料から形成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のブリスターカプセル。エアロゾル発生システム用の容器であって、 複数のブリスターカプセルを備え、各カプセルが、 ブリスターシェルであって、前記ブリスターシェルの深さが前記ブリスターシェルの直径よりも小さいものと、 前記ブリスターシェル内に配置された管状の多孔性要素と、 前記管状の多孔性要素に吸着された揮発性液体と、 前記ブリスターシェルを封着するように構成されたフィルムとを備え、 前記フィルムおよび前記ブリスターシェルが壊れやすく、 中空の管状キャニスターが、 第一の端と、 第二の端と、 前記第一の端と前記第二の端の間に配置された混合チャンバーとを備え、少なくとも1つのブリスターカプセルが前記第一の端に結合され、かつ少なくとも1つのブリスターカプセルが前記第二の端に結合される、容器。前記中空の管状キャニスターの前記第一の端および前記第二の端のそれぞれが、前記ブリスターカプセルのそれぞれと係合するように構成されたリップを備える、請求項9に記載の容器。前記リップによって形成されたオリフィスの直径が、前記ブリスターシェルの外径と実質的に等しい、請求項10に記載の容器。前記リップの自由端が前記中空の管状キャニスターの長軸方向軸から離れるように延びるか、前記リップの前記自由端が前記中空の管状キャニスターの長軸方向軸に向けて延びる、請求項10または11に記載の容器。前記中空の管状キャニスターが管状の多孔性要素と、前記管状の多孔性要素上に吸着された揮発性液体とを含む、請求項9〜12のいずれか1項に記載の容器。

说明书全文

本発明は、エアロゾル発生システム用のブリスターカプセル、およびブリスターカプセルを含む容器に関連する。特に、本発明は、その上に吸着された揮発性液体を持つ多孔性の要素を含むブリスターカプセルに関連する。

エアロゾル発生装置は、例えばメントールのような風味剤またはニコチン含有基体など、1つ以上のエアロゾル発生剤を備えた密封容器を備えることがよくある。これらの周知のシステムは、固体または液体のエアロゾル発生基体を燃焼ではなく加熱することによって、エアロゾルを発生しうる。エアロゾル発生剤を保存して放出するために、容器は封着されるが簡単に破壊または貫通される必要がある。

製造が簡単で、生産において費用対効果が高く、また保存され送達される液体の量のより正確な制御を可能にすることが好ましい、エアロゾル発生システム用の改良された容器を提供することが本発明の目的である。同様に製造が簡単で、生産において費用体効果が高く、また保存され送達される液体の量のより正確な制御を可能にすることが好ましい、複数タイプのエアロゾル発生剤を含むための改良された容器を提供することが本発明の目的である。

本発明の第一の態様によれば、エアロゾル発生システムのためのブリスターカプセルが提供されている。ブリスターカプセルは、ブリスターシェルと、ブリスターシェル内に配置された管状の多孔性要素と、管状の多孔性要素上に吸着された揮発性液体と、ブリスターシェルを封着するように構成されたフィルムとを備える。フィルムおよびブリスターシェルは壊れやすい。

こうしたブリスターカプセルを提供することで、揮発性液体用の安定した容器が提供されるが、これは、標準的な製造工程を使用して、容易に、費用対効果が高く、また大量に製造されうる。さらに、本発明のブリスターカプセルは、エアロゾル発生システムで使用するための多孔性要素上に吸着される揮発性液体の量の制御を可能としうる。

封着フィルムは、使用の直前に剥がしたり、貫通、破裂またはその他の方法で破壊してカプセルを開いたりして、揮発性液体を放出させうる。

ブリスターシェルを封着するためのフィルムは、平面が好ましい。ブリスターシェルを封着するためのフィルムは、平面でなくてもよく、これにより封着されたブリスターカプセルの容積を増大させうる。

管状の多孔性要素の長軸方向軸は、ブリスターシェルの長軸方向軸と整列させうる。管状の多孔性要素の長軸方向軸と直をなす断面の外側形状寸法は、ブリスターシェルの長軸方向軸と直角をなす断面の内部の形状および寸法と実質的に等しくしうる。このように、管状の多孔性要素は、より簡単にブリスターシェル内の位置に保持されうる。

多孔性要素は、管状要素として提供される。これにより、ブリスターカプセルが開かれた時、貫通された時、またはその他の方法で破裂された時に、気流経路が形成されるようにしうる。例えば、管状要素は、管状の多孔性要素に影響を及ぼすことなく、貫通要素がブリスターシェルと封着フィルムの両方を貫通することを可能にする。

管状の多孔性要素は、適切な任意の吸収性のプラグまたは本体、例えば、発泡性の金属またはプラスチック材料、ポリプロピレン、テリレン、ナイロン繊維またはセラミックで作成しうる。

ブリスターシェルは、くぼみと、くぼみの周辺付近に延びるフランジを含むことが好ましい。管状の多孔性要素は、ブリスターシェルのくぼみ内に配置される。フィルムは、フランジに封着されることが好ましい。フィルムは、エポキシ接着剤などの接着剤、ヒートシール、超音波溶接、およびレーザー溶接を含む適切な任意の方法を使用して、カプセルのブリスターシェルにシールされてもよい。

ブリスターカプセルは、実質的に円形の断面を持つことが好ましい。円形断面は、製造の複雑さを低減するのに特に有利である。ところが、適切な任意の断面形状は、カプセルの要件に応じて使用されうる。例えば、断面形状は、三角形、長方形、または楕円形としうる。

ブリスターカプセルは薄いことが好ましく、すなわち、ブリスターシェルの深さがブリスターシェルの直径よりも小さいことが好ましい。

ブリスターシェルの内径は約3mm〜約15mmであることが好ましく、約5mm〜約10mmであることがさらに好ましい。

ブリスターシェルの深さ、すなわち長軸方向の長さは、約2mm〜約12mmであることが好ましく、約3mm〜約8mmであることがより好ましい。

管状の多孔性の部分は、ブリスターシェルの深さと実質的に等しい長軸方向の長さを持つことが好ましい。

ブリスターカプセルは、約5マイクロリットル〜約50マイクロリットルの揮発性液体を保持するように構成されることが好ましく、約10マイクロリットル〜約30マイクロリットルの揮発性液体であることがより好ましい。

ブリスターカプセルは、揮発性液体を含むさらなるブリスターシェルをさらに備えうる。フィルムは、さらなるブリスターシェルを封着するようにさらに構成されることが好ましい。さらなる管状の多孔性要素が、さらなるブリスターシェル内に配置されうる。それぞれのブリスターシェルは、異なる揮発性液体を含みうる。ブリスターシェルとさらなるブリスターシェルを含む実施形態では、ブリスターシェルは第一のブリスターシェルと呼ばれ、さらなるブリスターシェルは第二のブリスターシェルと呼ばれる。

第一のブリスターシェルの容積と第二のブリスターシェルの容積は、同じでも異なっていてもよい。1つの実施形態では、第二のブリスターシェルの容積は、第一のブリスターシェルの容積よりも大きい。

ブリスターシェルは、少なくとも2つの層を含むラミネート材料から形成されることが好ましい。各層は、金属フィルム、好ましくはアルミニウム、より好ましくは食品用陽極酸化アルミニウム、またはポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン、フッ化エチレンプロピレンなどのポリマーで形成されてもよい。層状材料の少なくとも1つの層は、紙または厚紙であってもよい。ラミネートの層は、接着剤、熱または圧を使用して、互いに貼り付けられてもよい。ラミネートがアルミニウムの層およびポリマー材料の層を含む時、ポリマー材料は被覆であってもよい。被覆層は、アルミニウム層よりも薄くてもよい。ポリマー層材料、および厚さは、含まれることになる揮発性液体の組成とは独立して選択されることが好ましい。例えば、ポリマー層は、含まれている液体の酸化、および/または容器との反応を減少させるように選択されることが好ましい。ラミネート材料は、2つを越える層を含みうる。

本発明の第二の態様によれば、エアロゾル発生システム用の容器が提供されている。容器は、複数のブリスターカプセルを備え、各カプセルは、ブリスターシェルと、ブリスターシェル内に配置された揮発性液体と、ブリスターシェルを封着するように構成されたフィルムとを備える。フィルムおよびブリスターシェルは壊れやすい。容器はさらに、第一の端と、第二の端と、第一の端と第二の端の間に配置された混合チャンバーとを含む、中空の管状キャニスターをさらに含む。少なくとも1つのブリスターカプセルは、中空の管状キャニスターの第一の端に結合され、また少なくとも1つのブリスターカプセルは、中空の管状キャニスターの第二の端に結合される。

有利なことに、ブリスターカプセルおよび混合チャンバーを持つエアロゾル発生システム用の容器を提供することで、容器をより簡単に製造できるようになり、その一方で、エアロゾル構成要素の混合を可能にする使いやすい容器が提供される。

中空の管状キャニスターの第一の端および第二の端はそれぞれ、ブリスターカプセルのそれぞれと係合するように構成されたリップを備えることが好ましい。リップによって形成されたオリフィスの寸法は、ブリスターシェルの断面の外部寸法と実質的に等しいことが好ましい。ブリスターカプセルは、オリフィス内でプレス嵌めとしうる。

リップの自由端は、中空の管状キャニスターの長軸方向軸から離れるように延びうる。代わりに、リップの自由端は、中空の管状キャニスターの長軸方向軸に向けて延びうる。リップは表面を形成することが好ましく、表面に隣接するブリスターカプセルは封着された容器を形成する。ブリスターカプセルは、エポキシ樹脂などの接着剤により、またはヒートシール、超音波溶接またはレーザー溶接によりキャニスターのリップに結合されうる。

キャニスターの長軸方向軸と直角をなす断面は円形が好ましい。ところが、適切な任意の断面形状がカプセルの要件に応じて使用されうる。例えば、断面形状は、三角形、長方形、または楕円形としうる。

キャニスターの外径は、ブリスターカプセルの外径と実質的に等しくしうる。ブリスターカプセルがフランジを含む場合、キャニスターの外径は、フランジの外径と実質的に等しいことが好ましい。

本発明の第二の態様による容器のブリスターカプセルのうち1つ以上は、本発明の第一の態様によるブリスターカプセルとしうる。

キャニスターに結合されたブリスターシェルは、上述した通り揮発性液体を吸着するための管状の多孔性要素を備えうる。理解される通り、本発明による容器は、本明細書で説明した通り、複数のブリスターカプセルを備えうる。ブリスターカプセルは同じでもよく、かつ同じまたは異なる揮発性液体を備えうる。ブリスターカプセルは異なっていてもよく、かつ同じまたは異なる揮発性液体を備えうる。

中空の管状キャニスターは、管状の多孔性要素と、管状の多孔性要素上に吸着された揮発性液体とを備えうる。キャニスターの管状の多孔性要素に吸着した揮発性液体は、ブリスターカプセル内の揮発性液体と同じかまたは異なるものとしうる。

エアロゾル発生システムで使用するための容器は、エアロゾル発生物品でもよく、またはエアロゾル発生物品の部分を形成してもよい。エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置内で使用されうる。本明細書で使用される時、「エアロゾル発生装置」という用語は、エアロゾル発生物品と相互作用して、ユーザーのにユーザーの口を通して直接吸入可能なエアロゾルを発生する装置を指す。

揮発性液体は、加熱されると液体から放出される揮発性のたばこ風味化合物を含む、たばこ含有材料などニコチン含有材料を含むことが好ましい。代替的にまたは追加的に、液体は非たばこ材料を含んでもよい。液体は、溶媒、エタノール、植物エキス、および天然または人工の風味を含んでもよい。液体はさらにエアロゾル形成体を含むことが好ましい。適切なエアロゾル形成体の例は、グリセリンおよびプロピレングリコールである。

1つの実施形態では、ブリスターカプセルのうち少なくとも1つはニコチン供給源を含む。よって、ブリスターカプセルの少なくとも1つの揮発性液体は1つ以上のニコチン、ニコチン塩基、ニコチン塩、またはニコチン誘導体を含むことが好ましい。

ニコチン剤は天然ニコチンまたは合成ニコチンを含んでもよい。ニコチン剤はニコチン塩基、ニコチン−HCl、ニコチン重酒石酸塩またはニコチン酒石酸塩などのニコチン塩、またはその組み合わせを含みうる。

ニコチン剤は電解質形成化合物を含みうる。電解質形成化合物はアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)、水酸化カリウム(KOH)およびその組み合わせから成る群から選択されうる。

ニコチン剤は、天然風味、人工風味、および酸化防止剤が挙げられるがこれに限定されない他の構成成分を含みうる。

液体ニコチン剤は純粋なニコチン、水性溶媒または非水溶媒あるいは液体たばこ抽出物におけるニコチンの溶液を含みうる。

液体ニコチン溶液はニコチン塩基、ニコチン塩(ニコチン−HCl、ニコチン重酒石酸塩、またはニコチン酒石酸塩など)および電解質形成化合物の水溶液を含みうる。

そのまたはそれぞれのブリスターカプセル内のニコチン剤は、有利なことに、ニコチン剤の劣化のリスクが著しく低減されるように、酸素への暴露から(酸素は一般にブリスターシェルまたは封着フィルムを通過できないため)、光への暴露から、または光および酸素の両方への暴露から保護されうる。従って、高いレベルの衛生が維持できる。

容器またはブリスターカプセルが2つ以上の揮発性液体を含む場合、ブリスターカプセルのうち少なくとも1つは、揮発性液体送達促進化合物供給源を含むことが好ましい。本明細書で使用される時、「揮発性」という用語は、送達促進化合物の蒸気圧が少なくとも約20Paであることを意味する。特に明記しない限り、本明細書で言及するすべての蒸気圧は、ASTM E1194−07に従って25℃で測定された蒸気圧である。

揮発性送達促進化合物の25℃での蒸気圧は、少なくとも約50Paであることが好ましく、少なくとも約75Paであることがより好ましく、少なくとも100Paであることが最も好ましい。

揮発性送達促進化合物の25℃での蒸気圧は約400Pa以下であることが好ましく、約300Pa以下であることがより好ましく、約275Pa以下であることがさらにより好ましく、約250Pa以下であることが最も好ましい。

揮発性送達促進化合物の25℃での蒸気圧は、約20Pa〜約400Paであってもよく、約20Pa〜約300Paであることがより好ましく、約20Pa〜約275Paであることがさらにより好ましく、約20Pa〜約250Paであることが最も好ましい。

揮発性送達促進化合物の25℃での蒸気圧は、約50Pa〜約400Paであってもよく、約50Pa〜約300Paであることがより好ましく、約50Pa〜約275Paであることがさらにより好ましく、約50Pa〜約250Paであることが最も好ましい。

揮発性送達促進化合物の25℃での蒸気圧は、約75Pa〜約400Paであってもよく、約75Pa〜約300Paであることがより好ましく、約75Pa〜約275Paであることがさらにより好ましく、約75Pa〜約250Paであることが最も好ましい。

揮発性送達促進化合物の25℃での蒸気圧は、約100Pa〜約400Paであってもよく、約100Pa〜約300Paであることがより好ましく、約100Pa〜約275Paであることがさらにより好ましく、約100Pa〜約250Paであることが最も好ましい。

揮発性送達促進化合物は単一の化合物を含んでいてもよい。あるいは、揮発性送達促進化合物は2つ以上の異なる化合物を含んでいてもよい。

揮発性送達促進化合物が2つ以上の異なる化合物を含む場合、2つ以上の異なる化合物の組み合わせの25℃での蒸気圧は少なくとも約20Paである。

揮発性送達促進化合物は、1つ以上の化合物の水溶液を含んでもよい。あるいは、揮発性送達促進化合物は、1つ以上の化合物の非水溶液を含んでもよい。

揮発性送達促進化合物は2つ以上の異なる揮発性化合物を含む場合がある。例えば、揮発性送達促進化合物は、2つ以上の異なる揮発性液体化合物の混合物を含んでもよい。

別の方法として、揮発性送達促進化合物は、1つ以上の不揮発性化合物および1つ以上の揮発性化合物を含みうる。例えば、揮発性送達促進化合物は、揮発性溶剤中の1つ以上の不揮発性化合物の溶液、または1つ以上の不揮発性液体化合物と1つ以上の揮発性液体化合物との混合物を含んでもよい。

送達促進化合物は酸または塩化アンモニウムを含むことが好ましい。送達促進化合物は酸を含むことが好ましい。送達促進化合物は20℃で少なくとも約5Paの蒸気圧を持つ酸を含むことがさらに好ましい。容器またはブリスターカプセルがニコチン含有揮発性液体を含む場合、酸は20℃でニコチン剤よりも大きな蒸気圧を持つことが好ましい。

送達促進化合物は、有機酸または無機酸を含みうる。送達促進化合物は有機酸を含むことが好ましい。送達促進化合物はカルボン酸を含むことがより好ましい。送達促進化合物はαケト酸または2−オキソ酸を含むことが最も好ましい。

好ましい実施形態で、送達促進化合物は、3−メチル−2−オキソ吉草酸、ピルビン酸、2−オキソ吉草酸、4−メチル−2−オキソ吉草酸、3−メチル−2−オキソブタン酸、2−オキソオクタン酸およびこれらの組み合わせから成る群より選択される酸を含む。特に好ましい実施形態で、送達促進化合物はピルビン酸または乳酸を含む。

管状の多孔性部分は、酸または塩化アンモニウムが収着される収着要素であることが好ましい。

本明細書に使用される、「収着された」は、揮発性液体が収着要素の表面上に吸着された、または収着要素中に吸収された、または収着要素上に吸着された、および中に吸収されたことの両方を意味する。

収着要素は任意の好適な材料または材料の組み合わせから形成されてもよい。例えば、収着要素は、ガラス、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)およびBAREX(登録商標)のうちの1つ以上を含んでもよい。

多孔性収着要素は、多孔性プラスチック材料、多孔性重合体繊維および多孔性ガラス繊維から成る群より選択された1つ以上の多孔性材料を含みうる。1つ以上の多孔性材料は、毛細管材料であってもなくてもよい。

適切な多孔性の繊維質材料には、セルロース綿繊維、酢酸セルロース繊維および結合ポリオレフィン繊維(ポリプロピレンおよびポリエチレン繊維の混合体など)が含まれるが、これに限定されない。

本発明の一態様の任意の特徴は、任意の適切な組み合わせで本発明のその他の態様にも適用されてもよい。特に、方法の態様は装置の態様に適用されてもよく、その逆もまた可である。さらにまた、一態様における任意の、一部の、および/またはすべての特徴を、任意の適切な組み合わせで、任意の他の態様における任意の、一部の、および/またはすべての特徴に適用することができる。

当然ながら、本発明の任意の態様において説明および定義された様々な特徴の特定の組み合わせを、独立して実施および/または供給および/または使用することもできる。

本開示は、本明細書において添付図面を参照しながら説明されるものと実質的に同じ方法および装置にも拡大される。

本発明を、添付図面を参照しながら、例証としてのみであるがさらに説明する。

図1(a)および1(b)は、本発明によるブリスターカプセルの平面図および側面図を示す。

図2(a)および2(b)は、本発明による代替的なブリスターカプセルの平面図および側面図を示す。

図3は、図1(a)および1(b)に示す通り、ブリスターカプセルが組み込まれた、本発明による容器の平面図を示す。

図4は、図1(a)および1(b)に示す通り、2つのブリスターカプセルが組み込まれた、本発明による代替的な容器の平面図を示す。

図5は、ブリスターカプセルが組み込まれた、本発明によるなおさらなる代替的な容器の平面図を示す。

図6は、図2(a)および2(b)に示す通り、2つのブリスターカプセルが組み込まれた、本発明によるなおさらなる代替的な容器の平面図を示す。

図7は、本発明によるブリスターカプセルで使用されるラミネート材料を示す。

図8は、本発明によるブリスターカプセルで使用される代替的なラミネート材料を示す。

図1(a)および1(b)は、ブリスターカプセル100の平面図および側面図を示す。ブリスターカプセルは、ブリスターシェル102と、封着フィルム104と、管状の多孔性要素106とを備える。管状の多孔性要素106は、ブリスターシェル102によって形成されたくぼみ内に配置される。ブリスターシェルは、くぼみの周辺付近に提供されるフランジ108をさらに備える。封着フィルム104は、フランジ108に封着されて、封着されたブリスターカプセル100を形成する。揮発性液体は、管状の多孔性要素106上に吸着される。

ブリスターシェル102および封着フィルム104は、壊れやすい材料から形成される。壊れやすい材料は、例えば、外部の貫通要素によって貫通可能である。貫通要素は、エアロゾル発生装置の一部でありうる。ブリスターシェルおよび封着フィルムを形成するために使用される材料については、下記にさらに詳細に説明する。壊れやすい材料からブリスターカプセルを形成することにより、使用時までカプセルを封着されたままにすることができる。

揮発性液体は、ニコチン含有液体、または送達促進化合物、風味化合物、またはそれに類するものでありうる。

ブリスターシェル102は、その後でスタンプおよびモールドを使用して冷間成形されるブランクのパンチングによって形成される。管状の多孔性要素106は次に、ブリスターシェル102のくぼみ内に提供され、揮発性液体はシェル内に提供され、その後、封着フィルムがフランジ108に封着される。封着は、接着剤、熱、または溶接(超音波溶接またはレーザー溶接)により実施されうる。

図2(a)および2(b)は、ブリスターカプセル200の平面図および側面図を示す。図に示す通り、ブリスターカプセル200はブリスターカプセル100と類似し、第一のブリスターシェル202と、第二のブリスターシェル204と、封着フィルム206と、第一の管状の多孔性の部分208と、第二の管状の多孔性の部分210とを備える。第一の管状の多孔性要素208は第一のブリスターシェル202によって形成されるくぼみ内に配置され、第二の管状の多孔性要素210は第二のブリスターシェル204によって形成されるくぼみ内に配置される。第一のブリスターシェル202および第二のブリスターシェル204のそれぞれは、各くぼみの周辺付近に提供されるそれぞれのフランジ212および214を含む。封着フィルム206は、第一のブリスターシェル202のフランジ212および第二のブリスターシェル204のフランジ214の両方に封着され、封着されたブリスターカプセル200を形成する。揮発性液体は、第一の管状の多孔性要素206および第二の管状の多孔性要素210の両方に吸着される。第一の管状の多孔性要素206上に吸着された揮発性液体は、第二の管状の多孔性要素210上に吸着された揮発性液体と同じでも異なっていてもよい。

ブリスターカプセル200は、封着フィルム206が第一のブリスターシェルと同時に、または引き続いて、第二のブリスターシェル204に封着されうることを除き、ブリスターカプセル100と類似した方法で形成される。

図3は、エアロゾル発生装置で使用するための容器300の平面図を示す。容器300は、上述した通り、ブリスターカプセル100と、ブリスターカプセル302と、中空の管状キャニスター304とを備える。ブリスターカプセル100は、キャニスター304の第一の端306に結合され、ブリスターカプセル302はキャニスター304の第二の端308に結合される。第一の端306および第二の端308はそれぞれ、ブリスターカプセルのそれぞれのブリスターシェルを受けるためのオリフィスを備える。各オリフィスは、それぞれリップ310および312を備える。各リップの自由端は、キャニスター304の長軸方向軸314に向けて延びる。各リップは、ブリスターカプセルのそれぞれのフランジが隣接してコンパクトかつ頑丈なキャニスターを形成する表面を形成する。ブリスターカプセルは、キャニスターのオリフィス内でのプレス嵌めでもよく、接着剤(エポキシ接着剤など)、ヒートシール、超音波溶接、またはレーザー溶接を使用して取り付けられてもよい。

使用時、中空の管状キャニスター304は、カプセルが貫通またはその他の方法で破裂されるとブリスターカプセルの揮発性液体を混合してエアロゾルを形成できる混合チャンバーである。エアロゾル発生装置内での容器の使用のさらなる詳細については、下記に説明する。

キャニスター304は、適切な任意の従来的な製造工程を使用して形成されうる。例えば、キャニスターは、中空管を押し出し、管を個々の部分に切断してから、逃げ溝切りプロセスまたは圧延プロセスを使用してリップ310および312を形成することによって形成されうる。別の方法では、リップは、例えば、スタンプおよびモールドを使用してから、平らな管のそれぞれの端に取り付けることにより、個別に形成される。リップ部分は、ハンダ付け、接着剤、溶接により、またはプレス嵌めにより取り付けられうる。

代わりに、キャニスター304は、その後でダイ内に引き込まれて閉じた一端を持つカップ形状を形成するシート材料からパンチされるブランクから形成されうる。引き込まれたカップの閉じた端はその後で、例えばさらなるパンチングプロセスで切り抜かれてから、リップ310および312が上述した通り形成される。さらに別の方法では、キャニスター304は、適切なサイズの材料シートを切断してから、リップ310および312を成形された圧延プロセスで形成することによって形成されうるが、これはキャニスターの中空の管状の部分も形成する。次に側方の継ぎ目は、ハンダ付け、接着剤または溶接により結合される。

図4は、エアロゾル発生装置で使用するための容器400の平面図を示す。容器400は、第一のブリスターカプセル100と、第二のブリスターカプセル100と、中空の管状キャニスター402とを備える。ブリスターカプセル100はキャニスター402の第一の端404に結合され、第二のブリスターカプセル100はキャニスター402の第二の端406に結合される。第一の端404および第二の端406はそれぞれ、ブリスターカプセルのそれぞれのブリスターシェルを受けるためのオリフィスを備える。各オリフィスは、それぞれリップ408および410を備える。各リップの自由端は、キャニスター402の長軸方向軸412から離れて延びる。各リップは、ブリスターカプセルのそれぞれのフランジが隣接してコンパクトかつ頑丈なキャニスターを形成する表面を形成する。

キャニスター402は、上述のキャニスター304と類似した方法で形成されうる。

図5は、さらなる代替的な容器500の平面図を示す。容器500は図3に示す容器300と類似し、上述の通り、同一の中空の管状キャニスター304を備える。容器500は、ブリスターカプセル502およびブリスターカプセル100をさらに備える。ブリスターカプセル502は、揮発性液体を吸着するための管状の多孔性要素506を持つ第一のブリスターシェル504と、さらなる液体または固体のエアロゾル発生基体を含む第二のブリスターシェル508とを備える。封着フィルム510は、両方のブリスターシェルを封着するために、第一のブリスターシェル504および第二のブリスターシェル508の間に提供される。ブリスターシェルは、図3に関連して上述したものと同じ方法でキャニスター304に結合される。各ブリスターカプセル内に含まれる液体は、同じでも異なっていてもよい。

図6は、なおさらなる代替的な容器600の平面図を示す。容器600は図4に示し上述の通りの容器400と類似し、同一の中空の管状キャニスター402を備える。容器600は、それぞれキャニスター402の一端に結合された2つのブリスターカプセル200をさらに含む。各ブリスターカプセル内に含まれる液体は、同じでも異なっていてもよい。図6に示すこの例では、液体は、ニコチン含有揮発性液体、揮発性送達促進化合物(ピルビン酸または乳酸など)、揮発性液体風味化合物(メントールなど)、およびさらなる揮発性液体風味化合物(クローブなど)としうる。

ここで理解される通り、本明細書で説明したブリスターカプセルおよびキャニスターの任意の組み合わせが提供されうる。このように、容器は特定の要件に適するように提供されうる。例えば、3つのブリスターカプセルを含むなどで、それぞれニコチン含有液体、液体送達促進化合物および液体風味化合物を含む。

上述した封着フィルム、ブリスターシェル、およびキャニスターは、ラミネート材料から形成される。

図7は、2層の材料を含むラミネート材料700を示す。第一の層702はアルミ箔の層であり、第二の層704はポリマー材料の層である。アルミ箔の層702は、封着フィルムの外部表面を形成し、ポリマー層704は揮発性液体と接触するようになる内部層を形成する。

図8は、3層の材料および2層の接着剤を含むラミネート材料800のさらなる例を示す。ラミネート材料800は、ポリマー材料の層702と、接着剤804の第一の層と、アルミ箔の層806と、接着剤808の第二の層と、第二のポリマー材料810の層とを含む。

ラミネート用のポリマー材料は、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリエチレン、フッ化エチレンプロピレン、またはその他任意の適切なポリマーとしうる。

ラミネート700は、上記の図1(a)および1(b)に示す通りブリスターカプセル100を形成する時、封着フィルムの一方の側のみがブリスターシェルを封着するために使用される時に特に有用である。外部のポリマー層704用の材料は、接触することになる揮発性液体と独立して選択されうる。

ラミネート800は、上記の図2(a)および2(b)に示すブリスターカプセル200を形成する時、2つの異なる揮発性液体が提供される時に特に有用である。外部のポリマー層802および810用の材料は、接触することになる揮発性液体と独立して選択されうる。これにより、ポリマー層が劣化せず、また貯蔵時にブリスターシェル内に液体を維持するのに適切な封着が形成されることを確保できる。

上述の容器は、容器を受けるように構成されたくぼみと、壊れやすいブリスターシェルおよび封着フィルムを貫通するよう構成された貫通要素と、少なくとも1つの空気吸込み口と、少なくとも1つの空気出口とを備えた、エアロゾル発生装置内で使用されうる。

一例において、容器は、1つのブリスターカプセル内の揮発性ニコチン含有液体と、別のブリスターカプセル内の揮発性送達促進化合物液体とを含む。使用時、容器がエアロゾル発生装置のくぼみ内に挿入される際に、貫通要素が容器内に挿入され、シェルおよび壊れやすい封着フィルムを貫通する。これにより、ユーザーは吸気口を通して空気を容器内に吸い込み、管状の多孔性要素を通して下流に通し、中空の管状キャニスターを通し、容器の他方の端にある他のブリスターカプセルおよび管状の多孔性要素を通し、排気口を通して空気を排出できる。

揮発性送達促進化合物蒸発は、管状の多孔性の部分内の揮発性送達促進化合物供給源から、装置を通して引き込まれる空気流に放出され、ニコチン蒸気はニコチン供給源から装置を通して引き込まれる空気流に放出される。揮発性送達促進化合物の蒸気は混合チャンバー内で気相のニコチン蒸気と反応してエアロゾルを形成し、これが空気出口を通してユーザーに送達される。

理解される通り、本発明のカプセルおよび容器は、その他任意の適切なタイプのエアロゾル発生装置と併用されうる。例えば、電気的に動作するヒーターを有する装置が適切でありうるが、ヒーターは、ユーザーによって吸入される揮発性液体をエアロゾル化するよう構成される。

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