可視内容物を含む喫煙物品

申请号 JP2014540350 申请日 2012-11-06 公开(公告)号 JP2014532433A 公开(公告)日 2014-12-08
申请人 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム; 发明人 クレマン ベゾー; クレマン ベゾー; アレクサンドル カミュ; アレクサンドル カミュ; ドロシー トリッツ; ドロシー トリッツ; シャルル ケルステネル; シャルル ケルステネル;
摘要 本発明は、喫煙可能材料及びマウスピース(1)を含む喫煙物品(8)に関し、マウスピース(1)は、軸方向に整列した少なくとも3つのセグメント(2、3、5)を含む。キャビティ(5)を定める1つのセグメントが他の2つのセグメント(2、3)間に配置され、キャビティ内には破壊可能な 流体 含有カプセル(6)が配置される。キャビティの少なくとも一部に重なり合う実質的に滑らかな透明部分を含む第1のラッパー(4)が、この第1のラッパーを通してカプセルが少なくとも部分的に見えるように少なくともキャビティを取り囲む。第1のラッパーは、透明ワニスを塗布された1又はそれ以上の層を有する。本発明はさらに、喫煙物品用のマウスピース及び喫煙物品の製造方法にも関する。【選択図】図5
权利要求
  • 喫煙可能材料及びマウスピースを含む喫煙物品であって、該マウスピースは、軸方向に整列した少なくとも3つのセグメントを含み、1つのセグメントは、他の2つのセグメント間に配置された、破壊可能な流体含有カプセルが内部に配置されたキャビティを定め、該キャビティの少なくとも一部の上に重なり合う実質的に滑らかな透明部分を含む、透明ワニスを塗布された1又はそれ以上の層を有する第1のラッパーが、該第1のラッパーを通して前記カプセルが少なくとも部分的に見えるように少なくとも前記キャビティを取り囲む、
    ことを特徴とする喫煙物品。
  • 前記キャビティは、下流セグメントと上流セグメントの間に配置され、前記下流セグメントは前記上流セグメントよりも長い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の喫煙物品。
  • 前記第1のラッパーの周囲に、少なくとも1つの開口部を含む不透明な第2のラッパーが設けられ、前記少なくとも1つの開口部は、前記第1のラッパーの前記透明部分の上に重なり合う、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の喫煙物品。
  • 前記下流及び上流セグメントは、前記カプセルの破裂時に、該カプセルからの流体が前記キャビティから放出されるのを抑制又は防止する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の喫煙物品。
  • 前記カプセル内の前記流体は着色される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の喫煙物品。
  • 前記カプセルは着色される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の喫煙物品。
  • 前記キャビティの直径に対する前記カプセルの直径は、該カプセルが前記キャビティ内部で実質的に固定されるようなものである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の喫煙物品。
  • 前記キャビティの直径に対する前記カプセルの直径は、該カプセルが前記キャビティ内部で動けるようなものである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の喫煙物品。
  • 前記喫煙可能材料はタバコロッドであり、前記マウスピース及び前記タバコロッドの周囲には、少なくとも部分的に外側ラッパーが巻き付けられて前記マウスピースと前記タバコロッドを接続する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の喫煙物品。
  • 前記外側ラッパーは透明フィルムで作製される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の喫煙物品。
  • 前記ラッパーは不透明であるとともに、前記第1のラッパーの前記透明部分に重なり合う少なくとも1つの開口部を含む、
    ことを特徴とする請求項9に記載の喫煙物品。
  • 喫煙物品用のマウスピースであって、該マウスピースは少なくとも3つのセグメントを含み、1つのセグメントは、破壊可能な流体含有カプセルが内部に配置されたキャビティを定めるとともに、他の2つのセグメント間に配置され、前記キャビティの少なくとも一部の上に重なり合う実質的に滑らかな透明部分を含む、透明ワニスを塗布された1又はそれ以上の層を有する第1のラッパーが、該第1のラッパーを通して前記カプセルが少なくとも部分的に見えるように少なくとも前記キャビティを取り囲む、
    ことを特徴とする喫煙物品用のマウスピース。
  • 喫煙物品の製造方法であって、
    2又はそれ以上のフィルタセグメントを構成する複数の個別フィルタを準備するステップと、
    透明ワニスを塗布された1又はそれ以上の層を有する実質的に滑らかな透明材料のシートを準備するステップと、
    前記フィルタセグメントの少なくとも2つが間隔を空けて配置されてキャビティ部分が定められるように、前記個別フィルタを軸方向に整列させて配置するステップと、
    前記キャビティ部分内に破壊可能な流体含有カプセルを配置するステップと、
    前記個別フィルタの少なくとも一部及び前記キャビティ部分に少なくとも部分的に透明な材料の前記シートを巻き付け、前記個別フィルタ及びタバコロッドにさらなるラッパーを巻き付けて喫煙物品を形成するステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  • 前記フィルタセグメントは、下流フィルタセグメント及び上流フィルタセグメントを含み、前記下流フィルタセグメントは前記上流フィルタセグメントよりも長い、
    ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、目に見える圧潰可能な液体含有カプセルを含む喫煙物品、このような喫煙物品のためのマウスピース、及びこのような喫煙物品の製造方法に関する。

    通常、フィルタシガレットなどの喫煙物品には、紙ラッパーに取り巻かれたタバコカットフィラーの円筒状ロッドと、この包装タバコロッドと端部を接した関係で軸方向に整列する円筒状フィルタとを含むものがある。 従来、包装タバコロッドの端部とフィルタは、典型的にはフィルタの全長及び包装タバコロッドの隣接部分を取り囲む帯状の紙材料で形成されたチップペーパーにより接合される。

    当業では、タバコを燃焼させるのではなく加熱する喫煙物品も数多く提案されてきた。 加熱式喫煙物品では、タバコなどの香味発生基材を加熱することによってエアロゾルを発生させる。 既知の加熱式喫煙物品には、例えば、電気加熱式喫煙物品、及び可燃性熱源から物理的に分離されたエアロゾル形成材料に熱を伝えることによってエアロゾルを発生させる喫煙物品がある。 喫煙中、熱源からの熱伝達により、エアロゾル形成基材から揮発性化合物が放出され、喫煙物品を通じて吸い込まれる空気に同伴する。 この放出された化合物は、冷えると凝縮してエアロゾルを形成し、これを消費者が吸入する。

    欧州特許出願第1895863号には、フィルタ要素の第1の吸収性部材と第2の吸収性部材の間にカプセルを備えたシガレットが記載されている。 このカプセルは、消費者がカプセルに圧迫などの外を加えた時に流体の少なくとも一部を放出するようになっている。

    さらに、当業では、ラッパーを通して喫煙物品の少なくとも一部が見えるような透明部分を含む喫煙物品も知られている。 例えば、国際出願公開第2009/147122号には、喫煙物品のフィルタ部分に、フィルタセグメントが少なくとも部分的に見えるような少なくとも1つの透明部分を含むチップ材料を取り付けた喫煙物品が開示されている。 このフィルタセグメントは、植物の葉、タバコビーズ、香味を詰め込んだセルロースビーズ、1又はそれ以上の香味含有カプセル、又は香味付きスレッドのうちの少なくとも1つで満たされたキャビティとすることができる香味放出セグメントを含むことができる。 この香味放出セグメントは、透明部分によって見ることができる。 香味を詰め込んだビーズでキャビティを満たす場合、これらのビーズは多孔性であり、消費者がビーズを圧潰又は破壊する必要なく徐々に香味を放出することができる。 このようなビーズは、香味を一気にもたらすのではなく持続的に放出することに適しているので、この喫煙物品では、消費者がいつ香味を発生又は放出させるかを選択することはできない。

    中国実用新案第201667985号には、トウ部分の間にキャビティを形成し、このキャビティ内に目に見える香料ビーズの1つ又はそれ以上を配置したフィルタロッドが開示されている。 これらの香料ビーズは液体香料を含み、これを消費者が任意に破壊して香りを放出させることができる。 フィルタロッドは、透明な成形用紙と、透明部分を有するチップペーパー又は透明なチップペーパーとをさらに含む。 しかしながら、液体香料が実質的にキャビティ内に留まることを確実にするのは困難である。

    欧州特許出願公開第1895863号明細書

    国際出願公開第2009/147122号

    中国実用新案公開第201667985号明細書

    国際出願公開第2007/010407号

    特願2001−120250号公報

    欧州特許出願公開第1571933号明細書

    国際出願公開第2004/089124号

    国際出願公開第2008/059377号

    従って、これらの問題に対処することが好ましい目的である。

    また、喫煙物品内の破壊可能なカプセルの存在及び作用が直観的に目で確認できるようにした喫煙可能物品を提供することも本発明の好ましい目的である。

    破裂時に香味を一気に送達するための破壊可能なカプセルは知られている。 しかしながら、問題は、通常は液体である香味がカプセルの破裂時に毛細管作用などによって喫煙可能物品内を移動し得ることである。

    従って、破壊可能な物品から放出された液体が消費者の口又は手に達するのを抑制又は回避することがさらに別の好ましい目的である。

    従って、本発明は、喫煙可能材料と、この喫煙可能材料と軸方向に整列したマウスピースとを含む喫煙物品を提供し、マウスピースは少なくとも3つのセグメントを含み、1つのセグメントは、他の2つのセグメント間に配置された、破壊可能な流体含有カプセルを内包するキャビティを定め、キャビティの少なくとも一部の上に重なり合う実質的に滑らかな透明部分を含む、透明ワニスを塗布された1又はそれ以上の層を有する第1のラッパーが、ラッパーを通して少なくとも部分的にカプセルが見えるようにマウスピースを取り囲む。

    これにより、消費者がカプセルを見ることができ、従ってカプセルの作用法が分かるという利点がもたらされる。 具体的には、消費者は、カプセルを破裂させることによって流体放出を生じさせる前にカプセルを確認できるので、喫煙物品内にカプセルが存在することを消費者に知らせる効果的かつ迅速な方法となる。 これにより、消費者は、破裂させる前にカプセルが損傷していないことをさらに確認できるようになる。 また、カプセルに圧力を加えることによって破裂を引き起こす場合、消費者は、正確に正しい場所に圧力を加えてカプセルを効率的に破裂させることができるようにもなる。 透明とすることができる第1のラッパーは、この第1のラッパー上に塗布された透明ワニスにより、特にカプセルが破壊された後に、実質的に又は完全に流体不透過性の状態を保つことができる。 従って、カプセルから放出された流体は、カプセルからの放出後に第1のラッパーを通過せず、これにより液体が消費者の口又は手に達するのを回避することができる。

    本発明は、喫煙物品用のマウスピースをさらに提供し、このマウスピースは少なくとも2つのセグメントを含み、これらのセグメントのうちの2つの間には、破壊可能な流体含有カプセルを内包するキャビティが配置され、キャビティの少なくとも一部の上に重なり合う実質的に滑らかな透明部分を含む、透明ワニスを塗布された1又はそれ以上の層を有する第1のラッパーが、ラッパーを通して少なくとも部分的にカプセルが見えるようにマウスピースの少なくとも一部を取り囲む。

    本発明は、喫煙物品の製造方法も提供し、この方法は、
    2又はそれ以上のフィルタセグメントを構成する複数の個別フィルタを準備するステップと、
    透明ワニスを塗布された1又はそれ以上の層を有する実質的に滑らかな透明材料のシートを準備するステップと、
    フィルタセグメントの少なくとも2つが間隔を空けて配置されてキャビティ部分が定められるように、個別フィルタをタバコロッドと軸方向に整列させて配置するステップと、
    キャビティ部分内に破壊可能な流体含有カプセルを配置するステップと、
    個別フィルタの少なくとも一部、キャビティ部分及びタバコロッドに透明材料のシートを巻き付けて喫煙物品を形成するステップと、
    を含む。

    カプセルは、消費者がカプセルに圧迫などの外力又は圧力を加えた時に流体材料を放出するように適合することができる。 具体的には、カプセルは液体材料を放出することができる。 従って、カプセルは破壊可能な壁を含む。 キャビティ内には単一のカプセルが存在することが好ましいが、実施形態によっては、キャビティ内に複数のカプセルを提供することもできる。

    カプセルは、喫煙物品の煙の特性を改質する添加物を含むことができる。 このような添加物は、香味、中和剤、又は化学試薬などのその他の煙改質剤を含むことができる。 また、添加物は、希釈剤、溶剤又は加工助剤を含むこともできる。 好ましい実施形態では、添加物が、液体香味、香味製剤、又は香味含有材料などの1種類又はそれ以上の香味料である。 当業では、好適なカプセル及びこれらの製造が知られている。 国際出願公開第2007/010407号には、本文脈で使用できるカプセルの例が記載されている。

    第1のラッパーの透明部分は、実質的に滑らかである。 「実質的に滑らか」という表現は、透明部分の表面に、表面全体から隆起するようなパターン又は像が刻印されていないことを意味する。 具体的には、フィルタ要素の透明部分の表面は、それぞれの材料に固有の標準的な表面粗度しか有していない。 すなわち、この実施形態における透明部分はエンボス加工されていない。 通常、この滑らかな部分は周囲の部分とは異なる感触を有するので、これにより、透明部分の位置を視覚だけでなく好ましくは触覚によっても特定できるという有利な特徴がもたらされる。

    「透明な」という用語は、材料を通して見ることができるように少なくとも有意な割合の入射光を通過させる材料を説明するために使用するものである。 本発明では、この透明部分により、透明部分を十分な光が通過してフィルタ要素内のカプセルが見えるようになる。 透明部分は、完全に透明としてもよい。 或いは、透明部分は、より低いレベルの透明度を有しながら、フィルタ要素の外部からカプセルが見えるようにやはり十分な光を透過させるものとしてもよい。 「透明な」という表現は、Hunterlab社のColorquest XE分光光度計を用いて測定した時に、総光透過率が40%又はそれ以上であることを示すことが好ましく、50%又はそれ以上を示すことがより好ましく、60%又はそれ以上を示すことがさらに好ましく、70%又はそれ以上を示すことが最も好ましい。

    場合によっては、ラッパーの実質的な透明部分は染色又は着色することができ、シートの表面全体から隆起しない限り、反復パターン又はその他の種類のグラフィックスを施すこともできる。

    第1のラッパーは、通常は内側ラッパーである。 従って、実質的に滑らかな第1のラッパーは、キャビティの周壁を形成することができる。 第1のラッパーは、透明な窓部分を含めることなどによって部分的にのみ透明とすることもできる一方で、別様に少なくとも部分的に印刷を施すこと、又は不透明な材料で形成することもできる。 他の実施形態では、第1のラッパーの実質的に全部を透明とすることができる。 第1のラッパーの厚みは、少なくとも約25マイクロメートルであることが好ましく、約25マイクロメートル〜約45マイクロメートルであることがより好ましい。 第1のラッパーの坪量は、1平方メートル当たり少なくとも約40グラム(gsm)であることが好ましく、約40gsm〜約65gsmであることがより好ましい。 特に好ましい態様では、第1のラッパーが透明フィルムである。

    第1のラッパーは、実質的に空気不透過性であることが好ましい。 第1のラッパーは、生分解性とすることもできる。 ラッパー材料としての使用に適した材料の例としては、ポリマー類及びセルロース系材料が挙げられる。 透明セルロースフィルムが好ましく、セロファンが特に好ましい。 この理由は、セロファンが生分解性だからである。 他の生分解性ポリマー類も適している可能性がある。 ポリプロピレンは、実質的に流体不透過性なので適している可能性がある。

    第1のラッパーは、透明ワニスで覆われる。 本明細書を通じて、「ワニス」という用語は、硬化時に固化する液体コーティングを示すために使用するものである。 硬化は、あらゆる既知の標準的技術を用いて行うことができるが、紫外線硬化が好ましい。

    当業では、本発明における使用に適したワニスが知られており、例えば、スイスのSchmid Rhyner AG of Adliswil社から市販されている。 特に好ましいワニスの例に、ニトロセルロースラッカーがある。 このようなラッカーは、第1のラッパーの空気不透過性をさらに高めることができる。 透明ワニスは、第1のラッパーの内側に施すことが好ましい。 具体的には、透明ワニスは、印刷によって塗布することができる。

    1つの実施形態では、第1のラッパー上に複数の透明ワニスの層を施すことができる。

    さらなる態様では、第1のラッパーの周囲に、少なくとも1つの開口部を含む不透明な第2のラッパーを設けることができる。 この第2の、すなわち外側ラッパーは、約40〜約60gsmの重量の紙を使用して形成することができる。 少なくとも1つの開口部は、打ち抜きによって形成することができる。 この又はそれぞれの開口部は、中のカプセルを見ることができる窓を形成する。

    或いは、外側ラッパーを透明フィルムで構成し、第1のラッパーを、好ましくは少なくとも部分的にのみ透明フィルムから形成することもできる。

    透明フィルムで作製した外側ラッパーは、約40gsm〜約90gsmの重量を有することが好ましい。

    1つの実施形態では、少なくとも1つの開口部が打ち抜いた開口部である。 これにより外側ラッパーの製造が容易になり、標準的なシガレット製造装置で使用する前に打ち抜くことができる。

    別の実施形態では、外側ラッパーが、フィルタ要素の一部、すなわち実質的に上流セグメントしか覆わなくてもよい。 下流セグメントを覆うさらなる外側ラッパーを設けて、キャビティが外側ラッパーに覆われないようにすることができる。 この場合、外側ラッパーはいずれも不透明とすることができる。

    本明細書における「上流」及び「下流」という用語は、本発明によるマウスピース及び喫煙物品の各部分又は各構成要素の相対的位置を、使用中のマウスピース及び喫煙物品を通じて吸い込まれる主流煙の方向に関連して説明するために使用するものである。 例えば、キャビティが唇側端部セグメントの上流に位置するマウスピースでは、主流煙は、最初にキャビティを通過した後に唇側端部セグメントを通過して吸い込まれる。

    1つの実施形態では、キャビティの直径に対するカプセルの直径が、カプセルがキャビティ内部で実質的に固定されるようなものである。 例えば、カプセルの相対直径は、キャビティの直径の約88%〜約99%とすることができる。 これにより、カプセルの位置特定及び破裂が容易になるとともに、未破裂のカプセルを越えて空気が流れ続けるようにすることができる。 別の実施形態では、キャビティに対するカプセルの相対直径が、カプセルがキャビティ内部で動けるようなものである。 例えば、カプセルを、キャビティの直径の約60〜約87%とすることができる。 これにより、別個の要素としてのカプセルの可視性が高まるとともに、キャビティ内部でカプセルが動いて消費者のさらなる注目を引くことができる。 さらに、キャビティがカプセルよりも大きいことにより、カプセルが開いた時に流体の放出が見えやすくなる。 そうは言うものの、カプセルは、消費者による圧潰が非常に困難になるほど小さくないことが重要である。 例えば、カプセルの相対直径が、キャビティの直径に比べて約30%又はそれ未満になることは好ましくない。

    キャビティの両側のセグメントは、カプセルの破壊時にカプセルの流体の大部分がキャビティ内に留まるように適合されることが好ましい。 しかしながら、流体がこれらのセグメントに徐々に吸収されるようにしてもよい。 そうは言うものの、カプセルの破壊直後にキャビティ内の遊離流体が目に見えれば、これにより流体の放出が生じたことが消費者に確認されるので有利である。

    これらのセグメントは、フィルタトウ材料、或いは例えばカーボン、カーボンビーズ又はカーボン構造、活性炭、活性アルミニウム、ゼオライト類、セピオライト類、分子ふるい類及びシリカゲルなどの吸着剤のうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。 フィルタセグメント内の濾過材料は、主流煙の粒子成分及び気体成分の除去に有用である。 当業では、例えば押し出しカーボンハニカム構造の形のカーボン構造が知られている。 このようなカーボン構造は、例えば特願2001−120250号に開示されている。 フィルタセグメントは、整列させることもランダムに配向することもできるセルロースアセテートトウを含むことが特に好ましい。

    破裂したカプセルから放出された流体は、毛細管効果によりフィルタセグメントを通じて徐々に移動することができる。 しかしながら、フィルタセグメントは、フィルタセグメントを通る流体の動きが遅くなるように、例えばコーティング又はシーリングによって少なくとも部分的に流体吸収性を下げることができる。 これには、キャビティ内でより長時間にわたって流体が見えるようになるという利点がある。

    カプセル内の流体は、着色されることが好ましい。 これにより、流体放出の可視性が高くなる。

    これに加えて又はこれとは別に、カプセルを着色することもできる。 具体的には、カプセルの壁を着色することができる。 これにより、キャビティ内のカプセルの可視性が高くなる。 さらに、流体とカプセルを異なる色で提供した場合、流体放出の可視性をさらに高めることができる。

    カプセルの色又はカプセルに含まれる流体の色は、残りのフィルタ要素の色とは異なることが好ましい。

    キャビティは、唇側端部フィルタセグメントとロッド側端部フィルタセグメントの間に配置され、唇側端部フィルタセグメントはロッド側端部フィルタセグメントよりも長いことが好ましい。 これには、開いたカプセルからの流体が毛細管効果によって消費者の口に達するのを防ぐという利点がある。 フィルタセグメントは、フィルタトウを含むセグメントであることが好ましい。 ロッド側端部フィルタセグメントは、最大約12mmの長さを有することができれば好ましい。 キャビティは、最大約7mmの長さを有することができれば好ましい。 唇側端部フィルタセグメントは、少なくとも15mmの長さを有することができれば好ましい。 カプセルは、直径が約4.5mmの球形又は楕円形であることが好ましい。 いくつかの実施形態では、ロッド側端部フィルタセグメントにミシン目を設けて、ロッド側端部フィルタセグメント内の空気で煙を希釈することができる。

    フィルタは、第1のラッパーで包まれて接続された2つよりも多くのフィルタセグメントを含むこともできる。 例えば、最大5つのセグメントが存在してもよい。 これらの異なるセグメントは、濾過材料、吸収性材料、香味、植物材料、植物性物質又はスパイスを含むことができる。 これらのセグメントの一部又は全部を、フィルタ要素の透明部分を通して少なくとも部分的に見えるようにすることができる。

    喫煙可能材料は、タバコロッドを含むことが好ましい。

    ラッパー、すなわち第1のラッパー又は外側ラッパーは、マウスピース及びタバコロッドに少なくとも部分的に巻き付けられてマウスピースとタバコロッドを接続することが好ましい。

    従って、本発明は、フィルタ要素の形のマウスピース及びタバコロッドに外側ラッパーを少なくとも部分的に巻き付けてフィルタ要素とタバコロッドを接続した本発明による喫煙物品にさらに関する。 外側ラッパーは、フィルタ要素の全長に沿ってフィルタ要素を取り囲むことができる。

    本発明による喫煙物品は、喫煙可能材料、具体的にはタバコ材料、又は別の可燃性材料を燃焼させて煙を形成するフィルタシガレット又はその他の喫煙物品とすることができる。 或いは、本発明による喫煙物品は、材料を燃焼させるのではなく加熱してエアロゾルを形成する物品であってもよい。 1つの種類の加熱式喫煙物品では、タバコ材料又は別のエアロゾル発生材料を1又はそれ以上の電気加熱要素により加熱してエアロゾルを生成する。 別の種類の加熱式喫煙物品では、可燃性又は化学的熱源から、この熱源の内部、周辺又は下流に存在できる物理的に分離されたエアロゾル形成材料に熱を伝達することによってエアロゾルが生成される。

    カプセルは、少なくとも1つの開口部を通して見ることができる。 或いは、キャビティの領域の外側ラッパーの外周の周囲に複数の開口部を設けることもできる。

    本発明による喫煙物品で使用するようなキャビティを含むフィルタは、欧州特許出願第1,571,933号に記載されているような既知のチャコールフィルタ製造機を用いて製造することができる。 このような機械は、例えば、英国のFiltrona International社から市販されている。

    本発明による喫煙物品の全長は、約70mm〜約128mmであることが好ましく、約84mmであることがより好ましい。

    本発明によるフィルタ及び喫煙物品の外径は、約3mm〜8.5mmであることが好ましく、約7.9mmであることがより好ましい。

    本発明によるフィルタの全長は、約18mm〜約36mmであることが好ましく、約27mmであることがより好ましい。

    本発明によるフィルタの各個々のセグメントの長さは、約5mm〜約22mmであることが好ましい。

    本発明による喫煙物品では、フィルタの唇側端部セグメントが、中空管又は凹部を含むことができる。 この中空管又は凹部は、喫煙可能材料のロッドに、例えばチップペーパーによってフィルタを取り付けて本発明による喫煙物品を形成する際に形成することができる。 凹部は、例えば上からチップ材料によって包まれた紙又はカートンチューブなどの、管に構造的強度を加える円筒状要素をさらに含むことが好ましい。 当業では、例えば国際出願公開第2004/089124号において、凹型フィルタが周知である。

    本発明による喫煙物品では、フィルタがリストリクタセグメントを含むことができる。 リストリクタセグメントは、喫煙物品の吸引抵抗及びその他の流体力学に影響を与えるとともに、一酸化炭素及び二酸化炭素の形成にも影響を与える。 当業では、例えば国際出願公開第2008/059377号から、喫煙物品におけるリストリクタが周知である。

    本発明によるフィルタは、各個々のフィルタセグメントの複数のユニットを含む別個の連続ロッドを形成することによって製造することができる。 次に、これらの別個のロッドを1又はそれ以上の段階で既知の方法で組み合わせて、フィルタの複数のユニットを含む連続フィルタロッドを形成する。 その後、この連続フィルタロッドを切断機構により一定間隔で切断して、本発明による一連の個別フィルタを生じることができる。

    本発明による喫煙物品は、包装されたタバコカットフィラーのロッドを含むことが好ましい。 本発明による喫煙物品は、ニコチンを除いた総乾燥粒状物質(NFDPM)又は「タール」送達量が最大約10mgであることが好ましい。 「タール送達量」は、1mg〜10mgであることが好ましく、約6mgであることがより好ましい。

    本発明による喫煙物品は、例えば1種類又はそれ以上の香味料で被覆された内側ライナを含むソフトパック又はヒンジ蓋式パックなどの容器に包装することができる。

    以下の図に示す例示的な実施形態を参照しながら本発明をさらに説明する。

    本発明の1つの実施形態によるフィルタ要素の断面図である。

    本発明の別の実施形態によるフィルタ要素の断面図である。

    本発明の1つの実施形態による喫煙物品の断面図である。

    本発明の別の実施形態による喫煙物品の断面図である。

    本発明の実施形態による喫煙物品の斜視側面図である。

    図1に、本発明の第1の実施形態による、喫煙物品のフィルタ要素1の形のマウスピースを示す。 フィルタ要素1は、実質的に円筒形である。 具体的には、フィルタ要素1は、唇側端部フィルタセグメント2、及び唇側端部フィルタセグメントから間隔を置いてロッド側端部フィルタセグメント3を含む。 「間隔を置いた」という表現は、これらのセグメントが当接又は隣接関係にないことを意味する。 唇側端部フィルタセグメント2及びロッド側端部フィルタセグメント3は、いずれも実質的に円筒形である。 フィルタセグメント2、3は、フィルタ要素1を含む喫煙物品により供給される煙又はエアロゾルを濾過できるようにセルロースアセテートで形成されることが好ましい。

    両フィルタセグメント2、3には、第1のラッパー4、具体的にはプラグラップの形の内側ラッパーが巻き付けられて両フィルタセグメントを接続する。 第1のラッパー4は、具体的にはセロファン製の透明な不透過フィルムである。 第1のラッパーは、唇側端部フィルタセグメント2及びロッド側端部フィルタセグメント3を完全に取り囲むことが好ましい。

    唇側端部フィルタセグメント2とロッド側端部フィルタセグメント3は離間され、これらの間にキャビティ5が設けられる。 具体的には、第1のラッパー4がキャビティ5の周壁を形成し、唇側端部フィルタセグメント2及びロッド側端部フィルタセグメント3が、フィルタ要素1の長手方向100におけるキャビティ5の境界を形成する。 長手方向100は、円筒状フィルタ要素1の軸方向に相当する。

    第1のラッパー4は、実質的に流体不透過性であることが好ましい。 この不透過性は、具体的には、第1のラッパー4の内側にニトロセルロースラッカーの形の透明ワニスを施すことによって高められる。

    キャビティ5の内部には、流体を内包したカプセル6が存在する。 具体的には、カプセル6は、破裂するのに十分な圧力を受けた時に流体を放出する破壊可能なカプセルである。 カプセルの破裂に関しては、カプセル6が煙又は熱にさらされた時に破裂するような他の機構を提供することもできるが、圧力が最も好ましい。

    現在例示している実施形態では、消費者がフィルタ要素1のキャビティ5の領域上に圧力を加え、第1のラッパー4がカプセル6に接してカプセル6に圧力が加わった時にカプセル6から流体が放出される。 これによりカプセル6の壁が壊れて流体がキャビティ5内に放出されるようになり、第1のラッパー4が透明であるため、この流体を外部から目で確認することができる。 しかしながら、第1のラッパー4は実質的に不透過性なので、流体材料は、蒸発するまで、或いは唇側端部フィルタセグメント2、ロッド側端部フィルタセグメント3、又はこれらの両方に吸収されるまで実質的にキャビティ5内に留まるようになる。 カプセル6に含まれる流体は、流体の放出が目に見えるように着色されることが好ましい。 具体的には、キャビティ5に含まれる流体は、その可視性を高めるために、残りのフィルタ要素1とは異なる色を有することができる。 流体の色は、流体を内包するカプセル6の外壁とも異なることができればより好ましい。 流体は、添加物又は香味で形成することも、又はこれらを含むこともできる。 添加物は、喫煙物品によって供給される煙を改質することができ、香味料は、特に喫煙物品の煙の風味又は香味を改質することができる。 具体的には、カプセル6の流体は、メントール風味を提供することができる。 従って、消費者は、喫煙物品の喫煙中における望ましい時に、カプセル壁を破るのに十分な力でフィルタ要素1を押圧し、流体が放出されて蒸発することにより唇側端部フィルタセグメントを通じて煙と共にメントール風味が送達されるようにすることにより、さらなるメントール風味を発生させることができる。 第1のラッパー4は透明なので、消費者は流体の放出を容易に確認することができる。

    図2に、フィルタ要素1の第1の実施形態と実質的に同じフィルタ要素1の形の、第1のラッパー4が異なるマウスピースの第2の実施形態を示す。 この第1のラッパー4は一般に不透明であり、キャビティ5の領域内に透明窓7のみを含む。 具体的には、第1のラッパー4は透明フィルムとすることができ、その全体に窓7の領域を除いて不透明インクで印刷を行うことにより不透明性が実現される。 他の実施形態では、薄紙などの別様に不透明な材料を窓7の領域が透明になるように処理することによって窓7を形成することができる。 さらに他の実施形態では、開口部を形成した不透明材料で第1のラッパー4を作製し、この開口部の上側又は下側に透明材料を重ね合わせて窓7を形成することができる。 具体的には、この透明材料は、第1のラッパー4の残りの材料に接着剤で固定することができる。

    透明窓7は、長手方向100の長さが、フィルタセグメント2、3間の距離と実質的に同等又はそれ未満である。 さらに、窓7は、第1のラッパー4の外周と同一又はそれ未満の幅を有することができる。 具体的には、第1のラッパー4のキャビティ5の領域の円周方向又は長手方向に複数の窓7を設けることができる。

    図3に、本発明による喫煙物品8の第1の実施形態を断面で示す。 喫煙物品8は、長手方向100に軸方向に整列して配置された、図1を参照して説明したようなフィルタ要素1、及び喫煙材料ロッド9を含む。 喫煙材料ロッド9には、ロッド側端部フィルタセグメント3が当接する。 フィルタ要素1及び喫煙材料ロッド9の少なくとも一部には、外側ラッパー10を巻き付けて喫煙材料ロッド9とフィルタ要素1を接続する。 外側ラッパー10は、喫煙材料ロッド9の少なくとも一部及びフィルタ要素1を完全に取り囲む。 外側ラッパー10は、喫煙材料ロッド9及びフィルタ要素1に接着剤で固定することができる。

    具体的には、喫煙材料ロッド9は、シガレットペーパーに含まれるタバコ材料の円筒状ロッドである。

    外側ラッパー10は、標準的なチップペーパーなどの不透明な材料から作製される。 外側ラッパー10は、キャビティ5の領域に開口部11を含む。 従って、第1のラッパー4が透明なので、喫煙物品8の外部から開口部11を通してキャビティ5の内部、従ってカプセル6を見ることができる。 開口部11は、外側ラッパー10に窓を形成する。 具体的には、開口部11により形成される窓は、フィルタセグメント2、3間の距離と実質的に同等又はそれ未満の長手方向長さを有する。 さらに、この窓は、外側ラッパー10の外周と同一又はそれ未満の幅を有することができる。 具体的には、外側ラッパー10のキャビティ5の領域の円周方向又は長手方向に複数の窓を設けることができる。

    具体的には、開口部11は、外側ラッパー10内の打ち抜いた開口部である。 しかしながら、他の実施形態では、開口部11の代わりに透明な窓を外側ラッパー10に設けることができる。 さらに、外側ラッパー10の開口部11を、フィルタ要素1のキャビティ5の領域に複数設けることもできる。 具体的には、キャビティ5の領域に、外側ラッパー10の長手方向又は円周方向に互いに間隔を空けて複数の開口部11を配置することができる。

    図4に、図2によるフィルタ要素1を含む喫煙物品8の第2の実施形態を示す。 この実施形態では、外側ラッパー10を実質的に透明な材料で作製し、キャビティ5の領域の窓7のみにおいて第1のラッパー4を透明にする。 従って、窓7を通してキャビティ5及びカプセル6が見える。

    本発明のさらなる実施形態では、第1のラッパー4及び外側ラッパー10を完全に透明にすることができる。 従って、キャビティ5だけでなくフィルタセグメント2、3も外部から見える。 しかしながら、他の実施形態では、キャビティ5のみが外部から見えることが好ましく、従って透明な外側ラッパーに部分的に印刷を施すことができる。

    図5に、透明な第1のラッパー4を通してキャビティ5全体が見える喫煙物品8を示す。 ロッド側端部フィルタセグメント3の領域、及び喫煙材料ロッド9の隣接部分には外側ラッパー10が設けられる。 唇側端部フィルタセグメント2の領域にはさらなる外側ラッパー12が設けられる。 外側ラッパー10、12は、喫煙物品8の外部からカプセル6が見えるように互いに離間して配置される。 カプセル6に含まれる流体は着色されるので、キャビティ5内の遊離した着色流体によって流体の放出が目に見えるようになる。

    従って、図5では、外側ラッパー10、12の開口部11が、外側ラッパー10、12の外周全体にわたって延び、実際には、外側ラッパー10、12は、主に唇側端部フィルタセグメント2の周囲に配置されるラッパー12と、主にロッド側端部フィルタセグメント3の領域及び喫煙材料ロッド9の隣接端部に配置される外側ラッパー10という2つの別個の外側ラッパー10、12によって形成される。 外側ラッパー12は、フィルタ要素1の唇側端部の円周外面を形成し、他方の外側ラッパー10は、フィルタ要素1と喫煙材料ロッド9を接続するために設けられる。

    従って、外側ラッパー10の開口部11をキャビティ5の領域全体に設けて、フィルタセグメント2、3のみが外側ラッパー10、12に覆われるようにすることができる。 従って、キャビティ5及びその中のカプセル6は外部から完全に見える。

    さらに、いくつかの実施形態では、外側ラッパー10が、ロッド側端部フィルタセグメント3の領域及び喫煙材料ロッド9のみで延びることができ、唇側端部フィルタセグメント2の周囲には外側ラッパーを設けない。 この場合、第1のラッパー4が、喫煙物品8の唇側端部の円周外面を形成する。

    2 唇側端部フィルタセグメント3 ロッド側端部フィルタセグメント4 第1のラッパー5 キャビティ6 カプセル8 喫煙物品9 喫煙材料ロッド10 外側ラッパー11 開口部12 外側ラッパー

    QQ群二维码
    意见反馈