Cigarette with a filter

申请号 JP2009531544 申请日 2007-10-01 公开(公告)号 JP2010505423A 公开(公告)日 2010-02-25
申请人 アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー; 发明人 フアグ,バリー・スミス;
摘要 フィルタ付き紙巻きタバコは、喫煙可能ロッドとフィルタ要素とを有する。 フィルタ要素は、フィルタ材料全体に分散された炭素質材料(例えば、 活性炭 粒子)または他の吸着剤と、フィルタ材料全体に分散されたカプセル化 香味 料(例えば、香味含有マイクロカプセル)を有するフィルタ材料(例えば、酢酸セルローストウ)を含むセグメントを有する。
权利要求
  • 喫煙可能ロッドとそれに取り付けられたフィルタ要素とを備えるフィルタ付き紙巻きタバコであって、フィルタ要素が、フィルタ材料の少なくとも1つのセグメントを備え、さらにフィルタ材料全体に分散された吸着剤とカプセル化香味料とを備える、フィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 吸着剤が、活性炭、分子ふるい、粘土、イオン交換樹脂、活性アルミナ、シリカゲル、海泡石、およびこれらの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 吸着剤が顆粒状である、請求項1に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 吸着剤が、約10メッシュ〜約400メッシュの粒径を有する、請求項3に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 吸着剤が、約30メッシュ〜約200メッシュの粒径を有する、請求項4に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 吸着剤が、顆粒状の炭素質材料である、請求項1に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 炭素質材料が、約60〜約150の四塩化炭素活性度を有する、請求項6に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 吸着剤が、約20mg〜約500mgの量で含まれる、請求項1に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 吸着剤が、約40mg〜約200mgの量で含まれる、請求項8に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • カプセル化香味料が、複数の破壊可能なカプセルの形態である、請求項1に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 各々の破壊可能なカプセルが、外殻と外殻内に含有される香味料を含むペイロードとを備える、請求項10に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • ペイロードが、香味料と担体とを備える、請求項11に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • カプセルの数が、約5個〜約1,000個である、請求項10に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • カプセルの数が、約20個〜約500個である、請求項13に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 各カプセルが、約0.25mm〜約3.5mmの直径を有する、請求項10に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • カプセルが、マイクロカプセルの形態である、請求項10に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 各マイクロカプセルが、約1μ〜約40μの直径を有する、請求項16に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • カプセルの総重量が、約10mg〜約200mgである、請求項10に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 香味料が、バニラ、コーヒー、チョコレート、クリーム、ミント、スペアミント、メントール、ペパーミント、ウィンターグリーン、ラベンダー、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブ、カスカリラ、白檀、ハチミツ、ジャスミン、ショウガ、アニス、セージ、甘草、レモン、オレンジ、アップル、ピーチ、ライム、チェリー、ストロベリー、およびユーカリからなる群より選択される、請求項1に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • フィルタ要素が、フィルタ材料の2セグメント〜約4セグメントを備える、請求項1に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • フィルタ材料の各セグメントが、繊維トウを備える、請求項20に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • (a)周囲を囲む包装材料内に含まれる喫煙可能フィラー材料を有するタバコロッドと、
    (b)タバコロッドの一端部でタバコロッドに接合されるフィルタ要素であって、繊維トウフィルタ材料からなる吸口端セグメントと繊維トウフィルタ材料からなるタバコ端部セグメントとを備えるフィルタ要素と、
    (c)フィルタ材料からなるタバコ端部セグメント内に分散された顆粒状炭素質材料と、
    (d)フィルタ材料からなるタバコ端部セグメント内に分散された複数の破壊可能なカプセルであって、外殻と液状またはゲル状ペイロードとを含み、ペイロードが香味料を含む、カプセルと を備える、請求項1に記載のフィルタ付き紙巻きタバコ。
  • 喫煙物品と使用するのに適したフィルタ要素であって、繊維トウフィルタ材料からなる第1のセグメントと繊維トウフィルタ材料からなる第2のセグメントとを備え、繊維トウフィルタ材料からなる第1のセグメントが、顆粒状吸着材料と第1のセグメント内に分散された複数の破壊可能なカプセルとを備え、破壊可能なカプセルが香味料を含む、フィルタ要素。
  • 繊維トウフィルタ材料からなる第2のセグメントが、顆粒状吸着材料と破壊可能なカプセルとをほぼ含まない、請求項23に記載のフィルタ要素。
  • 繊維トウフィルタ材料が、酢酸セルローストウまたはポリオレフィントウである、請求項23に記載のフィルタ要素。
  • 顆粒状吸着剤が炭素質材料である、請求項23に記載のフィルタ要素。
  • 说明书全文

    本発明は、喫煙物品(例えば、紙巻きタバコ)などのタバコ製品、特に、フィルタ付き紙巻きタバコに関する。

    紙巻きタバコなどの多く出回っている喫煙物品は、略円筒ロッド状の構造であり、タバコ刻み(例えば、切断フィラー形態)などの喫煙可能材料の充填物、ロールまたはカラムを包装紙で巻いて有し、このようにしていわゆる「喫煙可能ロッド」または「タバコロッド」を形成する。 通常は、紙巻きタバコは、タバコロッドと端部と端部を位置合わせした円筒状のフィルタ要素を有する。 典型的には、フィルタ要素は、「プラグラップ」として知られている紙材料により囲まれている可塑化酢酸セルローストウを含む。 一部のフィルタ要素は、多価アルコールを含むことができる。 典型的には、フィルタ要素は、「チッピング紙」として知られている周囲を囲む包装材料を使用して、タバコロッドの一端部に付着される。 さらに、吸い込まれる主流煙を外気で薄めるために、チッピング材料とプラグラップとに穴を開けることが望ましくなった。 紙巻きタバコとその種々の成分についての説明は、Davisら(共編)、「Tobacco Production,Chemistry and Technology」、1999年に示されている。 紙巻きタバコは、喫煙者により、その一端部に火をつけてタバコロッドを燃焼させることにより使用されている。 この時、喫煙者は、紙巻きタバコの反対端部(例えば、フィルタ端部)で吸い込むことにより自身の口の中に主流煙を受け取る。

    一部の紙巻きタバコは、活性炭または木炭材料を含むフィルタ要素が含まれている。 例えば、一例の紙巻きタバコフィルタは、複数のセグメントを有し、それらのセグメントの少なくとも1つは、炭素含有量の多い材料の粒子を含むことができる。 木炭粒子または活性炭の種類の材料を含む種々のタイプのフィルタは、Toueyの米国特許第2,881,770号明細書、Seligmanらの米国特許第3,101,723号明細書、Irbyらの米国特許第3,236,244号明細書、Toueyらの米国特許第3,311,519号明細書、Lloydの米国特許第3,347,247号明細書、Sublettらの米国特許第3,349,780号明細書、Davisらの米国特許第3,370,595号明細書、Sublettらの米国特許第3,413,982号明細書、Dockの米国特許第3,602,231号明細書、Tigglebeckらの米国特許第3,972,335号明細書、Blakleyらの米国特許第5,360,023号明細書、Veluzの米国特許第6,537,186号明細書、Coleman,IIIらの米国特許出願シリアル番号第11/226,932号明細書、Banerjeaらの国際公開第2006/064371号パンフレット、Jupeらの国際公開第2006/051422号パンフレットで示されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。

    米国特許第2,881,770号明細書

    米国特許第3,101,723号明細書

    米国特許第3,236,244号明細書

    米国特許第3,311,519号明細書

    米国特許第3,347,247号明細書

    米国特許第3,349,780号明細書

    米国特許第3,370,595号明細書

    米国特許第3,413,982号明細書

    米国特許第3,602,231号明細書

    米国特許第3,972,335号明細書

    米国特許第5,360,023号明細書

    米国特許第6,537,186号明細書

    国際公開第2006/064371号パンフレット

    国際公開第2006/051422号パンフレット

    活性炭の粒子などの炭素質材料を含むフィルタ要素を有する紙巻きタバコを提供することが大変望ましいであろう。 そのようなフィルタ要素は、(i)1つのフィルタ材料と他のフィルタ成分材料とを含み、(ii)フィルタ要素を通過する主流タバコ煙の種々の気相の成分の有効量を効率的に除去する能を有し、(iii)フィルタ要素を通過する主流タバコ煙に望ましい官能特性を効率的に付与する能力を有する。

    本発明は、喫煙物品、特に、ロッド状の喫煙物品(例えば、紙巻きタバコ)に関する。 喫煙物品は、点火端(すなわち、上流側端部)と、吸口端(すなわち、下流側端部)とを含む。 吸口端ピースは喫煙物品の吸口の最端部に取り付けられ、この吸口端ピースで、喫煙物品を利用する喫煙者の口に入れることができる。 吸口端ピースは、フィルタ要素の形態をとる。 フィルタ要素は、炭素質材料(木炭または活性炭のタイプの材料)などの吸着材料を有効量含む。 フィルタ要素内の炭素質材料または他の吸着剤の量は、フィルタ要素を通過する主流煙内の気相成分を変化させる(例えば、特定の気相成分のレベルを低減する)のに十分な量である。 フィルタ要素は、フィルタ要素を通過する主流煙の官能特性を変化させる能力がある複数のカプセル化成分の粒子を有効量含む。 例えば、フィルタ要素は、主流煙の官能特性を強化する、または変化させる少なくとも1つの香味料を含んだ複数の破壊可能なカプセルまたは破裂可能な封入材料を含む。

    一実施形態では、本発明は、フィルタ要素を備える紙巻きタバコを提供する。 該フィルタ要素は、フィルタ材料(例えば、可塑化酢酸セルローストウ)と、フィルタ材料内またはフィルタ材料全体に分散された複数の香味含有カプセルと、フィルタ材料内またはフィルタ材料全体に分散された微粒子型の炭素質材料とからなる部分またはセグメントを有する。 このような紙巻きタバコは、典型的には、周囲を囲む包装材料の内部に含まれる喫煙可能フィラー材料を有するタバコロッドを含み、フィルタ要素は、典型的には、タバコロッドの一端部でタバコロッドに接合される。 フィルタ要素はフィルタ材料を含み、タバコロッドに近位の端部とタバコロッドから遠位の端部とを有する。

    本発明の好ましい一実施形態は、喫煙可能ロッドとそれに取り付けられるフィルタ要素とを備えるフィルタ付き紙巻きタバコを提供する。 フィルタ要素は、少なくとも1つのセグメントのフィルタ材料を備え、さらにフィルタ材料全体に分散された吸着剤とカプセル化された香味料とを備える。 吸着剤は、例えば、活性炭、分子ふるい、粘土、イオン交換樹脂、活性アルミナ、シリカゲル、海泡石、またはこれらの混合物とすることができる。 吸着剤は、粒径が約10メッシュ〜約400メッシュの顆粒が好ましく、粒径が約30メッシュ〜約200メッシュの顆粒がより好ましい。 約60〜約150の四塩化炭素活性度(Carbon Tetrachloride Activity)を有する材料を含む顆粒状炭素質材料が特に好ましい。 吸着剤の量はさまざまであり、典型的には約20mg〜500mgであり、約40mg〜約200mgがより好ましい。

    カプセル化された香味料は、典型的には、例えば、外殻と外殻内部に香味料を含むペイロードとを有するカプセルなどの複数の破壊可能なカプセルの形態である。 ペイロードは香味料や担体を含むことが多く、典型的な香味料としては、バニラ、コーヒー、チョコレート、クリーム、ミント、スペアミント、メントール、ペパーミント、ウィンターグリーン、ラベンダー、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブ、カスカリラ、白檀、ハチミツ、ジャスミン、ショウガ、アニス、セージ、甘草、レモン、オレンジ、アップル、ピーチ、ライム、チェリー、ストロベリー、およびユーカリがある。

    カプセルの数やサイズはさまざまであるが、典型的には、約5個〜約1000個のカプセルが使用され、約20個〜約500個がより好ましい。 カプセルの直径は、典型的には、約0.25mm〜約3.5mmであるが、かなり小さい直径のマイクロカプセルも使用できる。 例えば、約1μ〜約40μの直径のマイクロカプセルが使用される。 本発明のフィルタ要素に使用されるカプセルの総重量はさまざまであり、一例として、約10mg〜約200mgの範囲である。

    フィルタ要素は、2セグメント〜約4セグメントを含むことが多く、フィルタ要素内で使用する好ましいフィルタ材料は、酢酸セルローストウまたはポリオレフィントウなどの繊維トウ材料を含む。 さらなる実施形態では、本発明は、喫煙物品での使用に適したフィルタ要素を提供する。 フィルタ要素は、繊維トウフィルタ材料からなる第1のセグメントと繊維トウフィルタ材料からなる第2のセグメントとを含み、繊維トウフィルタ材料からなる第1のセグメントは、顆粒状吸着材料とセグメント内に分散された複数の破壊可能なカプセルとを含み、破壊可能なカプセルは香味料を含む。 繊維トウフィルタ材料からなる第2のセグメントには、顆粒状吸着材料と複数の破壊可能なカプセルとがない。 したがって、第2のセグメントは、喫煙物品の吸口端のフィルタセグメントとしての使用に適している。

    本発明のさらに別の実施形態では、
    (a)周囲を囲む包装材料内側に含まれる喫煙可能フィラー材料を有するタバコロッドと、
    (b)タバコロッドの一端部でタバコロッドに接合されるフィルタ要素であって、繊維トウフィルタ材料からなる吸口端セグメントと繊維トウフィルタ材料からなるタバコ端部セグメントとを含むフィルタ要素と、
    (c)フィルタ材料からなるタバコ端部セグメント内に分散された顆粒状炭素質材料と、
    (d)フィルタ材料からなるタバコ端部セグメント内に分散された複数の破壊可能なカプセルであって、外殻と液状またはゲル状ペイロードとを含み、ペイロードは香味料を含むカプセルとを含む、紙巻きタバコが提供される。

    本発明の実施形態の理解を助けるために、添付図面について言及する。 この図面は必ずしも原寸大とは限らない。 図面は一例であって、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。

    紙巻きタバコの形態の喫煙物品で、紙巻きタバコの喫煙可能材料、包装材料要素、フィルタ要素を示す分解斜視図である。

    本発明のフィルタ要素の一実施形態の横断面図である。

    ここで、添付図面を参照して本発明をより詳しく説明する。 本発明は多くの異なる形態で具現化されてもよく、本明細書で説明された実施形態に限定されると解釈すべきでない。 むしろ、これらの実施形態は、この開示が適用可能な法的要件を満たすように提供されるものである。 同じ符号は全体にわたって同じ要素を表すものとする。

    図1には、紙巻きタバコの形態で、本発明の喫煙物品の特定の代表的な構成要素を有する喫煙物品10が示されている。 紙巻きタバコ10は、周囲を囲む包装材料16内部に含まれる喫煙可能フィラー材料の充填物またはロールの略円筒状ロッド12を含む。 ロッド12は、従来から「タバコロッド」と呼ばれる。 タバコロッド12の両端部は開口しており、喫煙可能フィラー材料が露出している。 紙巻きタバコ10は、包装材料16に塗布される1つの任意の帯22(例えば、デンプン、エチルセルロース、またはアルギン酸ナトリウムなどの皮膜剤を含む印刷塗布)を有するとして示されており、その帯は紙巻きタバコの長手方向軸に対して横方向に紙巻きタバコロッドを取り巻く。 すなわち、帯22は、紙巻きタバコの長手方向軸に対して横断方向領域をもたらす。 帯22は、包装材料の内表面に(すなわち、喫煙可能フィラー材料に面して)印刷されてもよく、また、あまり好ましいとは言えないが、包装材料の外表面に印刷されてもよい。 紙巻きタバコは、1つの任意の帯を有する包装材料を有する場合もあるが、紙巻きタバコはさらに、任意の2つ、3つまたはそれ以上の離間した帯を有する包装材料を有する場合もある。

    タバコロッド12の一端部には、点火端18があり、吸口端20にはフィルタ要素26が位置付けられている。 フィルタ要素26およびタバコロッド12は端部と端部とが軸方向に位置合わせされ、好ましくは互いに当接するように、フィルタ要素26はタバコロッド12の一端部に近接して位置付けられる。 フィルタ要素26は略円筒状で、その直径は、基本的にタバコロッドの直径に等しくしてもよい。 フィルタ要素26の両端部では、空気と煙が通過できるようにする。

    好ましいフィルタ要素26の構成は、図2に示されている。 フィルタは、タバコロッド12の一端部に近接して位置付けられた第1のフィルタセグメント32を含む。 第1のフィルタセグメント32は、フィルタ材料40(例えば、トリアセチンなどの可塑剤で含浸された酢酸セルローストウ)を含む。 第1のセグメントのフィルタ材料40には、吸着剤50の複数の粒子が分散されている。 さらに、第1のセグメントのフィルタ材料40には、複数の破壊可能なカプセル52が分散されている。 炭素質材料が吸着剤50として使用される一部の実施形態では、炭素質材料の少なくとも一部、および典型的には炭素質材料のほぼ全部は、ポリオールエステル(例えば、トリアセチン)とポリオール(例えば、プロピレングリコール)との混合物の有効量と密接な関係がある。 必要に応じて、フィルタ要素は、フィルタ要素を通過する主流煙の特性を変化させる能力がある他の成分が含まれることも可能である。 例えば、Figlarらの米国特許出願公開第2004/0237984号明細書、Schluterらの米国特許出願公開第2005/0268925号明細書、Luanらの米国特許出願公開第2006/0130861号明細書、Luanらの米国特許出願公開第2006/0174899号明細書を参照されたい。 参照により、これらは本明細書に組み込まれる。

    フィルタ要素26は、第1のセグメント32に対して長手方向に配置され、かつ紙巻きタバコ10の吸口の最端部に位置付けられた第2のフィルタセグメント36を有する。 第2のフィルタセグメント36は、取り巻いているプラグラップ材料28で長手方向に延びる面に沿って包まれたフィルタ材料48(例えば、トリアセチンなどの可塑剤で含浸された酢酸セルローストウ)を含む。 第2のフィルタセグメント36は、吸着剤や破壊可能なカプセルがほぼ無い、つまりフィルタ要素26の吸口の最端部を見た時に、そのような添加剤が見えないことが好ましい。

    フィルタ要素26は、外側プラグラップ28の層により、フィルタ要素の外周または長手方向周囲に沿って取り巻かれている。 外側プラグラップ28は、第1のフィルタセグメント32と第2のフィルタセグメント36とを覆って、結合2セグメントフィルタ要素にする。

    フィルタ要素26は、チッピング材料46(例えば、基本的に非通気性のチッピング紙)を使用してタバコロッド12に取り付けられる。 チッピング材料は、フィルタ要素26の全長とタバコロッド12の近接領域との両方の周囲を囲む。 チッピング材料46の内表面は、適切な接着剤を使用してプラグラップ28の外表面とタバコロッドの包装材料16の外表面とにしっかりと固定される。 したがって、フィルタ要素とタバコロッドが互いに接合される。

    通気式または空気希釈式の喫煙物品は、各々がチッピング材料とプラグラップとを貫いて延びる一連の穿孔30などの任意の空気希釈手段を備えることができる。 図1に示されている任意の穿孔30は、レーザ穿孔技術などの当業者に知られている種々の技術により作製することができる。 あるいは、いわゆるオフラインの空気希釈技術(例えば、多孔質紙のプラグラップや事前に穿孔されたチッピング紙の使用による)が使用されてもよい。 空気希釈式または通気式の紙巻きタバコでは、空気希釈もしくは通気の量または程度はさまざまであってもよい。 よく見られるのは、空気希釈式紙巻きタバコの空気希釈量は約10%より多く、一般には20%より多く、30%より多い場合が多く、時には40%より多い。 典型的には、空気希釈式紙巻きタバコの空気希釈の上限は80%未満であり、70%未満の場合が多い。 本明細書で使用される時、用語「空気希釈」は、紙巻きタバコを通して吸い込まれて紙巻きタバコの吸口最端部を出る空気と煙との全体積に対する空気希釈手段を通して吸い込まれる空気の体積の割合(パーセンテージで示される)である。

    使用の際、喫煙者はマッチや紙巻きタバコライタを使用して、紙巻きタバコ10の点火端18に点火する。 こうして、喫煙可能材料12は燃え始める。 紙巻きタバコ10の吸口端20は、喫煙者の唇に置かれる。 燃焼する喫煙可能材料12により生成される熱分解産物(例えば、タバコ煙の成分)が紙巻きタバコ10、フィルタ要素26を通して喫煙者の口の中に吸い込まれる。 吸い込まれる時、主流煙の一部の気体成分の一定量は、フィルタ要素26内の吸着剤50の粒子により主流煙から除去される。 炭素質材料のフィルタ要素(例えば、活性炭粒子)などの吸着剤を含むフィルタは、広範囲の主流タバコ煙の気相成分を捕らえる能力がある。 必要に応じて、喫煙中または喫煙後、喫煙者はフィルタ要素を圧搾することができる。 その結果、破壊されずに残っているカプセル52の少なくとも一部が破壊され、カプセル内に含まれる香味料を放出する。

    他のフィルタ要素構成も、本発明から逸脱しなければ使用することができるであろう。 例えば、フィルタ要素は図2で説明した2つのセグメントより多いセグメントを含むこともできる。 あまり好ましくはないが、フィルタ要素は、吸着剤と香味料を混合して含むカプセルとを有する2つのフィルタ材料のセグメント間に形成された空洞を含むこともできる。 吸着剤と香味カプセルとを含むフィルタセグメントをフィルタの吸口最端部に位置付けるのを避けるのが好ましいが、必ずしもこれらの添加剤を含むフィルタセグメントがフィルタのタバコ端部に位置する必要はない。 むしろ、分散された添加剤を含むフィルタセグメントは、各々に添加剤を含まない1つまたは複数のフィルタセグメントを有するフィルタ要素内のより中央に位置することもできる。

    代表的な紙巻きタバコ10の直径はさまざまであってもよい。 好ましい紙巻きタバコはロッド状であり、約7.5mmの直径であり(例えば、外周は約20mm〜約27mmであり、約22.5mm〜約25mmの場合が多い)、全長は約70mm〜約120mmであり、約80mm〜約100mmの場合が多い。 フィルタ要素30の長さはさまざまであってもよい。 典型的なフィルタ要素は、全長が約15mm〜約40mmであり、約20mm〜約35mmの場合が多い。 典型的な二重セグメントフィルタ要素では、下流側または吸口端のフィルタセグメントは、長さは約10mm〜約20mmで、上流側またはタバコロッド端部のフィルタセグメントは、長さは約10mm〜約20mmである。

    紙巻きタバコロッドは、典型的には、従来からの自動紙巻きタバコロッド製造機などの紙巻きタバコ製造機を使用して製造される。 典型的な紙巻きタバコロッド製造機は、Molins PLCまたはHauni−Werke Korber&Co. KGから市販されているタイプの製造機である。 例えば、MkX(Molins PLCから市販されている)またはPROTOS(Hauni−Werke Korber&Co.KGから市販されている)として知られているタイプの紙巻きタバコロッド製造機が使用できる。 PROTOS紙巻きタバコ製造機は、Brandの米国特許第4,474,190号明細書、5段落48行目〜8段落3行目で説明されており、参照により本明細書に組み込まれる。 さらに、紙巻きタバコの製造に最適な装置のタイプは、La Hueの米国特許第4,781,203号明細書、Holznagelの米国特許第4,844,100号明細書、Gentryの米国特許第5,131,416号明細書、Holmesらの米国特許第5,156,169号明細書、Myracle,Jr. らの米国特許第5,191,906号明細書、Blauらの米国特許第6,647,870号明細書、Kitaoらの米国特許第6,848,449号明細書、Kitaoらの米国特許第6,904,917号明細書、Hartmanの米国特許出願公開第2003/0145866号明細書、Hancockらの米国特許出願公開第2004/0129281号明細書、Barnesらの米国特許出願公開第2005/0039764号明細書、Fitzgeraldらの米国特許出願公開第2005/0076929号明細書にも記載されており、各々は参照により本明細書に組み込まれる。

    従来からの自動紙巻きタバコ製造機の部品および操作は、紙巻きタバコ製造機の設計や操作の分野の当業者には容易に理解できるだろう。 例えば、チムニー、タバコフィラー供給装置、吸引コンベアシステム、ガーニチュア(garniture)システムの部品および操作は、Molinsらの米国特許第3,288,147号明細書、Heitmannらの米国特許第3,915,176号明細書、Frankらの米国特許第4,291,713号明細書、Rudszinatらの米国特許第4,574,816号明細書、Heitmannらの米国特許第4,736,754号明細書、Pinckらの米国特許第4,878,506号明細書、Heitmannの米国特許第5,060,665号明細書、Keritsisらの米国特許第5,012,823号明細書、Faggらの米国特許第6,360,751号明細書、Mullerの米国特許出願公開第2003/0136419号明細書に記載されており、各々は参照により本明細書に組み込まれる。 本明細書で説明されたタイプの自動紙巻きタバコ製造機は、所望の長さの成形喫煙可能ロッドに細分できる成形連続体の紙巻きタバコロッドまたは喫煙可能ロッドを製造する。

    タバコの種類、タバコブレンド、トップドレッシングもしくはケーシング材料、タバコブレンドの充填密度、タバコロッドの包装紙材料のタイプを含む種々のタイプの紙巻きタバコ構成要素が使用される。 例えば、種々の代表的な紙巻きタバコの構成要素だけでなく、Johnson著、「Development of Cigarette Components to Meet Industry Needs」、52nd T. S. R. C出版、1998年9月、Jakobらの米国特許第5,101,839号明細書、Arzonicoらの米国特許第5,159,944号明細書、Gentryの米国特許第5,220,930号明細書、Krakerの米国特許第6,779,530号明細書、Ashcraftらの米国特許出願公開第2005/0016556号明細書、Nestorらの米国特許出願公開第2005/0066986号明細書、Fitzgeraldらの米国特許出願公開第2005/0076929号明細書、Coleman,IIIらの米国特許出願シリアル番号第11/226,932号明細書、2005年9月14日、Thomasらの米国特許出願シリアル番号第11/375,700号明細書、2006年3月14日、Oglesbyの米国特許出願シリアル番号第11/408,625号明細書、2006年4月21日で記載されている種々の紙巻きタバコの設計、形式、構成、特性を参照されたい。 各々は参照により本明細書に組み込まれる。 喫煙可能ロッド全体が喫煙可能材料(例えば、タバコ切断フィラー)と周囲を囲む外装材料の層とからなるのが、最も好ましい。

    マルチセグメントのフィルタ付き紙巻きタバコのフィルタ要素成分またはフィルタ要素のセグメントは、典型的には、Hauni−Werke Korber&Co. KGから市販されているKDF−2やKDF−3Eなどの従来式のロッド成形装置を使用して製造されるフィルタロッドから得られる。 典型的には、フィルタトウなどのフィルタ材料は、トウ加工装置を使用して得られる。 一例のトウ加工装置は、Arjay Equipment Corp. ,やWinston−Salem,NC. により市販されているE−60である。 他のトウ加工装置の例は、Hauni−Werke Korber&Co. KGから市販されているAF−2、AF−3、AF−4がある。 さらに、フィルタ材料供給装置およびフィルタ製造装置を操作する代表的な様式および方法は、Byrneの米国特許第4,281,671号明細書、Green,Jr. らの米国特許第4,862,905号明細書、Siemsらの米国特許第5,060,664号明細書、Riversの米国特許第5,387,285号明細書、Lanier,Jr. らの米国特許第7,074,170号明細書に記載されている。 フィルタ材料をフィルタロッド成形装置に供給する他のタイプの技術は、Pryorらの米国特許第4,807,809号明細書、Rakerの米国特許第5,025,814号明細書に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。

    紙巻きタバコフィルタロッドは、マルチセグメントのフィルタロッドを提供するのに使用できる。 次に、このようなマルチセグメントのフィルタロッドは、マルチセグメントのフィルタ要素を有するフィルタ付き紙巻きタバコの製造に使用できる。 2セグメントのフィルタ要素の一例は、その一端部が酢酸セルローストウ(「ダルメーション(dalmation)」タイプのフィルタセグメント)内に、または酢酸セルローストウ全体に分散された、活性炭粒子を含む第1の円筒状セグメントと、他端部が基本的に可塑化酢酸セルローストウのフィルタ材料で製造されたフィルタロッドによって作られる第2の円筒状セグメントとを有するフィルタ要素である。 フィルタ要素はさらに、いわゆる「パッチフィルタ」の形態をとり、炭素質材料と破裂可能なマイクロカプセル化材料とを含むセグメントを有することもできる。 マルチセグメントのフィルタロッドの製造は、従来からマルチセグメントの紙巻きタバコフィルタ構成要素を製造するのに使用されてきたロッド成形装置のタイプを使用して達成できる。 マルチセグメントの紙巻きタバコフィルタロッドは、Hauni−Werke Korber&Co. KG(ドイツ、ハンブルク)から市販されている商標「Mulfi」の紙巻きタバコフィルタロッド製造装置を使用して製造できる。 代表的なタイプのセグメント化された紙巻きタバコフィルタを含む代表的なタイプのフィルタの設計や構成要素は、Lawrenceらの米国特許第4,920,990号明細書、Thesingらの米国特許第5,012,829号明細書、Rakerの米国特許第5,025,814号明細書、Jonesらの米国特許第5,074,320号明細書、Whiteらの米国特許第5,105,838号明細書、Arzonicoらの米国特許第5,271,419号明細書、Blakleyらの米国特許第5,360,023号明細書、Gentryらの米国特許第5,396,909号明細書、Banerjeeらの米国特許第5,718,250号明細書、Jupeらの米国特許出願公開第2002/0166563号明細書、Dubeらの米国特許出願公開第2004/0261807号明細書、Crooksらの米国特許出願公開第2005/0066981号明細書、Woodsonの米国特許出願公開第2006/0090769号明細書、Zhangらの米国特許出願公開第2006/0124142号明細書、Mishraらの米国特許出願公開第2006/0144412号明細書、Belcastroらの米国特許出願公開第2006/0157070号明細書、Kimの国際公開第03/009711号パンフレット、Xueらの国際公開第03/047836号パンフレット、Coleman,IIIらの米国特許出願シリアル番号第11/226,932号明細書、2005年9月14日に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。

    マルチセグメントフィルタ要素は、典型的には、フィルタ付き紙巻きタバコの製造に従来から使用されている一般的な形式および構成である、いわゆる「6アップ」フィルタロッド、「4アップ」フィルタロッド、「2アップ」フィルタロッドから得られ、これらは、Hauni−Werke Korber&Co. KGからLab MAX、MAX、MAXS、MAX80として市販されているチッピング装置などの従来式または適切に変更された紙巻きタバコ取扱装置を使用して取り扱うことができる。 例えば、Erdmannらの米国特許第3,308,600号明細書、Heitmannらの米国特許第4,281,670号明細書、Reulandらの米国特許第4,280,187号明細書、Greene,Jr. らの米国特許第4,850,301号明細書、Vosらの米国特許第6,229,115号明細書、Holmesの米国特許出願公開第2005/0103355号明細書、Read,Jr. の米国特許出願公開第2005/1094014号明細書、Draghettiの米国特許出願公開第2006/0169295号明細書に記載されているタイプの装置を参照されたい。 各々は参照により本明細書に組み込まれる。

    フィルタ材料はさまざまであり、紙巻きタバコ用のタバコ煙フィルタを製造するのに使用できるタイプの任意の材料とすることができる。 酢酸セルローストウ、ひだ付き酢酸セルロースウェブ、ポリプロピレントウ、ひだ付き紙、再生タバコのストランドなどの従来の紙巻きタバコフィルタ材料が使用されるのが好ましい。 特に好ましいのは、酢酸セルロース、ポリプロピレンなどのポリオレフィンなどフィラメント状もしくは繊維状トウである。 適切なフィルタロッドを製造できる1つのフィルタ材料は、フィラメント当たり3デニール、40,000総デニールの酢酸セルローストウである。 別の例として、フィラメント当たり3デニール、35,000総デニールの酢酸セルローストウが適切なフィルタロッドを製造できる。 別の例として、フィラメント当たり8デニール、40,000総デニールの酢酸セルローストウが適切なフィルタロッドを製造できる。 さらに別の例としては、Neurathの米国特許第3,424,172号明細書、Cohenらの米国特許第4,811,745号明細書、Hillらの米国特許第4,925,602号明細書、Takegawaらの米国特許第5,225,277号明細書、Arzonicoらの米国特許第5,271,419号明細書に記載されているフィルタ材料のタイプを参照されたい。 各々は参照により本明細書に組み込まれる。

    通常は、知られている技術を使用して、トリアセチンまたはカーボワックスなどの可塑剤が従来からの量でフィラメントトウに塗布される。 一実施形態では、フィラメント材料の可塑剤成分は、トリアセチンおよびカーボワックスを重量比1:1で含む。 可塑剤の総量は、一般に、約4重量%〜約20重量%であり、約6重量%〜約12重量%が好ましい。 フィルタ要素の構成に関して使用される他の適切な材料または添加剤は、紙巻きタバコフィルタ設計や製造の分野の当業者には容易に理解できるであろう。 例えば、Riversの米国特許第5,387,285号明細書を参照されたい。 これは参照により本明細書に組み込まれる。

    必要に応じて、例えば、一酸化炭素を二酸化炭素に変換するために、適切な触媒化合物がフィルタ要素26の1つまたは複数のセグメントに含まれてもよい。 典型的な触媒として、貴金属(例えば、銀、金、白金)、金属酸化物、セラミック、およびこれらの混合物が挙げられる。

    図2に示されるように、本発明のフィルタ要素は、典型的には、複数の長手方向に延びるセグメントを含む。 各セグメントは、さまざまな特性を有し、顆粒状物質および/または気相化合物を濾過または吸着できる種々の材料を含んでもよい。 典型的には、本発明のフィルタ要素は、2セグメント〜6セグメントを含み、2セグメント〜4セグメントを含む場合が多い。 好ましい一実施形態では、フィルタ要素は、吸口端セグメントとタバコ端部セグメントとを含み、タバコ端部セグメントは分散された吸着剤および香味カプセルを含む。

    図2で示されるように、フィルタ要素は吸着材料を含む。 吸着材料50は、高特異性を有さない煙構成物質を吸着することができる比較的高表面積を有する材料、または、より高い特異性を有する特定の化合物を吸着する、イオン交換樹脂などの材料とすることができる。 典型的な吸着剤50として、活性炭、分子ふるい(例えば、ゼオライトおよび炭素分子ふるい)、粘土、イオン交換樹脂、活性アルミナ、シリカゲル、海泡石、またはこれらの混合物が挙げられる。 フィルタ要素を通過する主流煙の特徴または性質を変化させる能力がある任意の吸着材料またはその材料の混合物が使用できる。

    典型的なイオン交換樹脂は、DVB(スチレン−ジビニルベンゼン)共重合体、アクリレート、メタクリレート、フェノール類−ホルムアルデヒド縮合物、エピクロロヒドリン−アミン縮合物などのポリマー骨格と、ポリマー骨格に付着される複数の荷電官能基を含み、弱塩基性アニオン交換樹脂または強塩基性アニオン交換樹脂とすることができる。 このような樹脂の市販されている例として、三菱化学から市販されているDIAION(R)イオン交換樹脂(例えば、WA30およびDCA11)、Rohm and Haasから市販されているDUOLITE(R)イオン交換樹脂(例えば、DUOLITE(R)A7)、Dalian Trico Chemical Co. (中国)から市販されているXORBEX樹脂が挙げられる。

    好ましい吸着剤は、主に炭素からなる物質の炭素質材料であり、好ましい炭素質材料は実質的に全てが炭素からなる。 典型的には、炭素質材料は総量が重量で約85%を超える炭素を含み、一般的には約90%を超え、約95%を超える場合が多く、約98%を超える頻度が高い。 炭素質材料は、木炭の形態にすることができるが、活性炭材料とするのが最も好ましい。 活性炭材料は、高表面積の材料である。 典型的な活性炭材料の表面積は、BET(Brunaver,Emmet and Teller)方法を使用して測定すると、約200m /gを超え、約1000m /gを超える場合が多く、約1500m /gを超える頻度が高い。 この方法については、J. Amer. Chem. Soc. 、Vol. 60(2)、pp. 309−319、1938年に記載されている。

    フィルタ要素は、有効量の吸着剤を含むが、有効量の活性炭を含むのが好ましい。 有効量は、フィルタ要素内に含まれた時に、そのフィルタ要素を含む紙巻きタバコの主流煙を所望程度変化させる量である。 例えば、活性炭粒子または顆粒を含む紙巻きタバコフィルタ要素が作用して、フィルタ要素を通過する主流煙の特定の気相成分の産出を低減することができる。 典型的には、フィルタ要素内の炭素質材料または他の吸着剤の量は、乾燥重量で少なくとも約20mgであり、少なくとも約30mgである場合が多く、少なくとも40mgである頻度が高い。 典型的には、フィルタ要素内の炭素質材料または他の吸着剤は、乾燥重量で約500mg以下であり、一般的には約400mg以下であり、約300mg以下である場合が多く、約200mg以下である頻度が高い。

    フィルタ要素内の炭素質材料または他の吸着剤は、適切な形態で使用される。 例えば、炭素質材料または他の吸着剤は、粉末、顆粒、微粒子などの形態として特徴付けられる形態とすることができる。 典型的な平均粒径は、約10メッシュより大きく、約20メッシュより大きい場合が多く、約30メッシュである頻度が高い。 典型的な粒径は、約400メッシュ未満であり、約300メッシュ未満である場合が多く、約200メッシュ未満である頻度が高い。 用語「顆粒」および「微粒子」は、国際公開第03/059096号パンフレットに記載されているいわゆる「ビーズ状炭素」などの非球状粒子および球状粒子の両方を含むものとする。 国際公開第03/059096号パンフレットは参照により本明細書に組み込まれる。

    炭素質材料は、合成物質または自然源由来とすることができる。 レーヨンまたはナイロンなどの材料は炭化され、その後、酸素により加工されて、活性炭素質材料にすることができる。 木材やココナッツ殻などの材料が炭化され、その後、酸素により加工されて、活性炭素質材料にすることができる。 炭素の活性度のレベルはさまざまであってもよい。 典型的には、炭素は、約60〜約150のCarbon Tetrachloride Activity(すなわち、四塩化炭素の付着重量%)の活性度を有することができる。 好ましい炭素質材料は、瀝青質の石炭、タバコ材料、軟材パルプ、硬材パルプ、ココナッツの殻、アーモンドの殻、ぶどうの種、クルミの殻、マカダミアの殻、カポック繊維、コットン繊維、コットンリンタ−などを炭化または熱分解することにより得られる。 適切な炭素質材料の例として、Calgon Corp. からPCBおよびGRC−11として市販されている、またはPICAからG277として市販されている活性化されたココナッツ殻ベースの炭素、Calgon Corp. からS−Sorb、Sorbite、BPL、CRC−11F、FCA、SGLとして市販されている石炭ベースの炭素、WestvacoからWV−B、SA−20、BSA−20として市販されている木材ベースの炭素、Calgon Corp. からHMC、ASC/GR−1、SCIIとして市販されている炭素質材料、Witco Carbon No. 637、Rohm and Haasから市販されているAMBERSORB 572樹脂またはAMBERSORB 563樹脂がある。 他の炭素質材料は、Whiteらの米国特許第4,771,795号明細書、Clearmanらの米国特許第5,027,837号明細書、欧州特許出願第236,922号明細書、欧州特許出願第419,733号明細書、欧州特許出願第419,981号明細書に記載されている。

    好ましい炭素質材料は、Calgon Carbon Corporation、Gowrishankar Chemicals、Carbon Activated Corp. 、およびGeneral Carbon Corp. などの製造元から入手できるココナッツ殻タイプの活性炭である。 また、例えば、Marsh(編)、「Activated Carbon Compendium」、2001年を参照されたい。 これは参照により本明細書に組み込まれる。

    一部の炭素質材料は、遷移金属(例えば、銀、金、銅、白金、パラジウム)、炭酸素カリウム、タバコ抽出物、ポリエチレンイミン、二酸化マンガン、ユージノール、4−ケトノナノイック(ketononanoic)酸などの物質で含浸させることができる。 炭素組成物はさらに、セモリナなどの1つまたは複数のフィラーを含むことができる。 ぶどうの種の抽出物が、フリーラジカルスカベンジャとしてフィルタ要素20に含まれてもよい。

    紙巻きタバコフィルタに含むのに適した種々のタイプの木炭および活性炭材料、種々の他のフィルタ要素成分材料、種々のタイプの紙巻きタバコフィルタ要素構成および形式、炭素質材料を紙巻きタバコフィルタ要素に含むための種々の様式および方法は、Bergerらの米国特許第3,217,715号明細書、Bergerらの米国特許第3,648,711号明細書、Sexstoneの米国特許第3,957,563号明細書、Hallの米国特許第4,174,720号明細書、Neukommの米国特許第4,201,234号明細書、Lebertの米国特許第4,223,597号明細書、Perfettiらの米国特許第5,137,034号明細書、Blakleyらの米国特許第5,360,023号明細書、Gentryらの米国特許第5,568,819号明細書、Arterberyらの米国特許第5,622,190号明細書、Veluzの米国特許第6,537,186号明細書、Xueらの米国特許第6,584,979号明細書、Jupeらの米国特許第6,761,174号明細書、Paine IIIの米国特許第6,789,547号明細書、Beremanの米国特許第6,789,548号明細書、Jupeらの米国特許出願公開第2002/0166563号明細書、Xueらの米国特許出願公開第2002/0020420号明細書、Xueらの米国特許出願公開第2003/0200973号明細書、Paineらの米国特許出願公開第2003/0154993号明細書、Xueらの米国特許出願公開第2003/0168070号明細書、Zhuangらの米国特許出願公開第2004/0194792号明細書、Yangらの米国特許出願公開第2004/0226569号明細書、Figlarらの米国特許出願公開第2004/0237984号明細書、Luanらの米国特許出願公開第2005/0133051号明細書、Buhlらの米国特許出願公開第2005/0049128号明細書、Crooksらの米国特許出願公開第2005/0066984号明細書、Luanらの米国特許出願公開第2006/0144410号明細書、Paine,IIIらの米国特許出願公開第2006/0180164号明細書、Coleman,IIIらの米国特許出願シリアル番号第11/226,932号明細書、Whiteの欧州特許出願第579410号明細書、Banerjeaらの国際公開第2006/064371号パンフレットに記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。 炭素質材料を含むフィルタ要素を有する紙巻きタバコの代表的なタイプは、Philip Morris Inc. の「Benson&Hedges Multifilter」として、「Marlboro Ultra Smooth」として知られているPhilip Morris Inc. の2005年のフロリダ州における試験販売銘柄として、また日本たばこ産業株式会社の「Mild Seven」として市販されてきた。

    炭素質材料は、紙または他のシート状材料内に(例えば、長手方向に配置されたセグメントのひだ付き、細断、またはその他の構成の紙状材料のように)炭素質材料を含むことによりフィルタ要素内に含まれてもよく、複数の香味含有カプセルが紙状材料内に含まれるか、または紙状材料の表面領域に塗布されてもよい。 あるいは、カプセルおよび炭素質材料は、(例えば、3セグメントまたは3段のフィルタ要素の中央空洞領域内の粒子または顆粒のように)空洞フィルタのセグメント内に含まれてもよい。 あるいは、カプセルおよび炭素質材料は、長手方向のマルチセグメントフィルタ要素のセグメント(例えば、2セグメントフィルタ要素)として、(例えば、フィルタトウまたはひだ付き不織ウェブ材料全体に分散された粒子または顆粒のように)繊維質フィルタ材料内に分散してもよい。

    炭素質材料は、フィルタ要素に含まれ、その内部で構成される。 本発明の典型的な紙巻きタバコフィルタ要素は、フィルタ要素の少なくとも一部の成分(例えば、トリアセチンなどのフィルタ添加剤)が、フィルタ要素内の炭素質材料と接触する能力およびフィルタ要素内の炭素質材料で悪影響のある主流煙の気相の除去効率を有するように、フィルタ要素の少なくとも1つの成分またはセグメント内に炭素質材料を有する。 任意で、フィルタ要素内の少なくとも一部の炭素質材料は、ポリオールエステルとポリオールとの混合物の有効量と密接に接触する。 例えば、Coleman,IIIらの米国特許出願シリアル番号第11/226,932号明細書、を参照されたい。

    炭素質材料または他の吸着剤の水分含有量は、さまざまであってもよい。 典型的には、フィルタ要素内の炭素質材料または他の吸着剤の水分含有量は、炭素質材料と水分との総合重量に基づいて、そのフィルタ要素を含む紙巻きタバコの使用の前には、約30%未満であり、約25%未満である場合が多く、約20%未満である頻度が高い。 典型的には、フィルタ要素内の炭素質材料または他の吸着剤の水分含有量は、炭素質材料と水分との総合重量に基づいて、そのフィルタ要素を含む紙巻きタバコの使用の前には、約3%より多く、約5%より多い場合が多く、約8%より多い頻度が高い。

    さらに、フィルタ要素内で、炭素質材料が位置する部分またはセグメントの領域に置かれるのは、液体入り香味含有カプセルなどの複数の破壊可能なカプセル52である。 代表的なカプセルは、一般には球状であり、液体の中央領域を含む外被または外殻を有する。 液体中央領域は、外殻が物理的な破壊、破損、または他の物理的完全性の損失(例えば、分散、軟化、粉砕、圧力の印加など)を受けた時に放出される香味料を含み、このようにして、フィルタ要素を通過する主流煙の官能特性を変化させる。 さらに香味料は、喫煙時の分解、例えば、喫煙時の水分をカプセルの外殻の材料に作用させることによる分解により放出される場合もある。 本明細書で使用される時、香味料の要素は、香味原料を含む対象物である(本明細書で使用される時、用語「香味剤」、「香味成分」または「香味料」は、例えば、風味、吸口の感覚、湿り気、涼しさ/熱さ、および/またはフレグランス/アロマなどの官能的効果のために高濃度で放出する液体または固形などの物質を言う)。 カプセルまたはフィルタ要素内に含むことができる他の成分は、Tatenoらの米国特許第4,889,144号明細書で述べられている。

    カプセルペイロードは、さまざまな形態にすることができ、典型的には、ペイロードは液状、ゲル状、固形(例えば、結晶性物質または乾燥粉末)である。 ペイロードは、紙巻きタバコの主流煙の香味付け、香り付けを助ける成分を含むことができる。 あるいは、ペイロードは喫煙者の呼気清涼化剤、紙巻きタバコの吸殻の脱臭剤、紙巻きタバコ煙の湿潤剤もしくは冷却剤、または紙巻きタバコの性質もしくは特徴を変化させることが可能な組成物としてもよい。

    一実施形態では、ペイロードは、香味料と希釈剤もしくは担体との混合物である。 好ましい希釈剤は、中鎖トリグリセリドなどのトリグリセリドであり、より具体的には、中鎖トリグリセリドの食品用混合物である。 例えば、Radzuanら著、「Porim Bulletin、39、33−38、1999年を参照されたい。

    フィルタ要素内に含まれるためにカプセル化できる典型的な香味料は、天然でも合成でもよく、これらの香味の特徴は、フレッシュ、スイート、ハーブ、コンフェクショナリ、フローラル、フルーティ、またはスパイスとして表すことができるが、これらに限定されない。 具体的なタイプの香味は、バニラ、コーヒー、チョコレート、クリーム、ミント、スペアミント、メントール、ペパーミント、ウィンターグリーン、ラベンダー、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブ、カスカリラ、白檀、ハチミツ、ジャスミン、ショウガ、アニス、セージ、甘草、レモン、オレンジ、アップル、ピーチ、ライム、チェリー、ストロベリーが挙げられるが、これらに限定されない。 さらに、Leffingwillら著、「Tobacco Flavoring for Smoking Products」、R. J. Reynolds Tobacco Company出版、1972年を参照されたい。 さらに、香味料は、ユーカリなどの湿潤剤、冷却材、平滑化剤と考えられる成分を含むことができる。 これらの香味料は、ストレート(すなわち、単独)で、または複合(例えば、スペアミントとメントール、またはオレンジとシナモン)で提供されてもよい。 複合香味料は、混合物として1つのカプセル内に、または複数のカプセルの成分として、混ぜ合わせることができる。 好ましくは、カプセルは外殻内または内部のペイロード領域内に任意のタバコを含まないことである。 しかし、必要に応じて、カプセルの他の実施形態は、外殻内および/または内部のペイロード領域内にタバコ(例えば、微細な群のタバコ片および/またはタバコ抽出物)を含んでもよい。 例えば、Dubeらの米国特許出願公開第2004/0261807号明細書を参照されたい。

    カプセル52内の香味料および希釈剤の量は、さまざまであってもよい。 場合によっては、希釈剤は完全に除去されてもよく、ペイロード全体が香味料から構成される場合がある。 あるいは、ペイロードはほぼ全体的に希釈剤で構成され、比較的強い香味料を極めてわずかな量のみ含む場合もある。 一実施形態では、香味料と希釈剤との混合物の組成は、ペイロードの全重量に基づいて、約5%〜約75%の香味料、より好ましくは約5%〜約25%の香味料、最も好ましくは約10%〜約15%の香味料で、残りが希釈剤である。

    各カプセルのサイズおよび重量は、紙巻きタバコに付与される所望の特性によってさまざまであってもよい。 特定のタイプのカプセルは、略球状である。 しかし、適切なカプセルは、略直線的、長方形、楕円形または長円形の他のタイプの形状としてもよい。 典型的な略球状カプセルの直径は、約3.5mm未満であり、一般的には約1.5mm未満であり、約1mm未満である場合が多く、約0.5mm未満である頻度が高い。 例えば、複数のカプセルが使用され、それらのカプセルの直径は約0.25mm〜約2mmとすることができる。 複数の非常に小さいカプセル(通常は「マイクロカプセル」と呼ばれる)がフィルタ要素内に含まれる。 本発明で使用される特定のマイクロカプセルは、顆粒のサイズとして表され、肉眼で辛うじて見えるものである。 典型的なマイクロカプセルの直径は、約100μ未満であり、例えば、直径が約1〜約40μまたは約1μ〜約20μのカプセルである。

    フィルタ内に含まれるカプセルの総重量はさまざまであるが、典型的には、約10mgより多く、約20mgより多い場合が多く、約30mgより多くすることも可能である。 カプセルの総重量は、典型的には、約200mg未満であり、約100mg未満である場合が多く、50mg未満とすることも可能である。

    マイクロカプセルは、広く市販されており、典型的なタイプのマイクロカプセル技術は、Gutcho著、「Microcapsules and Microencapsulation Techniques」、1976年、Gutcho著、「Microcapsules and Other Capsules Advances Since 1975」、1979年、Kondo著、「Microcapsule Processing and Technology」、1979年、Iwamotoら著、「AAPS Pharm.Sci.Tech.2002 3(3)、article 25」、McGlumphyの米国特許第3,550,598号明細書、Tatenoらの米国特許第4,889,144号明細書、Takadaらの米国特許第6,117,455号明細書、Dennenの米国特許第6,612,429号明細書、Karlesらの米国特許出願公開第2006/0174901号明細書に記載のタイプであり、各々は参照により本明細書に組み込まれる。 適切なタイプのマイクロカプセルは、Microtech Laboratories(オハイオ州、デートン)などの供給元から市販されている。

    フィルタ要素内に含まれるカプセルの数は、さまざまであってもよい。 正確な数は、カプセルのサイズ、香味料の特徴または性質、フィルタ要素内のカプセルの位置決めなどに従って変わる可能性がある。 フィルタ要素の関連領域内に含まれたカプセルの数は、約5個を超える場合があり、約10個を超える場合があり、約20個を超える場合があり、約40個を超える場合があり、さらに約100を超える場合がある。 ある実施形態では、カプセルの数は、約500を超える場合があり、さらに多くは約1,000個を超える場合がある。 特定の実施形態における多数のカプセルは、喫煙者が香味放出をより一層コントロールできるため、有利である。 1つだけのカプセルを含むフィルタとは対照的に、複数のカプセルがあることで、フィルタを持続的に操作して、より多くのカプセルを粉砕し、追加の香味料を放出することにより喫煙者は香味放出を変化させることができる。

    カプセルの粉砕力は、かなり早期の破壊または望ましくない破壊をせずに、通常の取扱いや保存ができる程度である。 さらに、カプセルの粉砕力は、喫煙者が紙巻きタバコの使用時に、意図的にフィルタ要素内のかなりの数のカプセルを容易に破壊できるように十分小さい。 適切な完全性と破裂能力との両方を有するカプセルを提供することは、カプセルのサイズやタイプなどの要因に従って実験により決定することができ、設計上の選択できる問題である。 例えば、Thomasらの米国特許出願シリアル番号第11/234,834号明細書を参照されたい。 これは参照により本明細書に組み込まれる。

    炭素材料と複数のカプセルとをフィルタ要素の所望の領域に含むための様式および方法は、さまざまであってもよい。 典型的には、カプセルおよび炭素質材料の顆粒は、従来からのタイプの混合技術を使用して混ぜ合わせることができ、得られる混合物は、従来からのダルメーションフィルタの製造に使用される一般的なタイプの技術を使用して「ダルメーション」タイプのフィルタ領域に含むことができる。 ダルメーションフィルタの製造技術は知られており、代表的なダルメーションフィルタは、Filtrona Greensboro Inc. により市販されている。 あるいは、カプセルおよび炭素質材料の顆粒は、従来からのタイプの混合技術を使用して混ぜ合わせることができ、得られる混合物は、従来からの「空洞」フィルタの製造に使用される一般的なタイプの技術を使用して「空洞」タイプのフィルタ領域に含むことができる。 あるいは、顆粒状材料を含むフィルタセグメントを製造するための知られているタイプの技術や装置は、カプセルと炭素質材料とを個々にフィルタセグメントの共通領域に導入するように適切に変更できる。 特定の実施形態では、カプセルおよび吸着材料が混合物としてではなく、連続して塗布される。

    フィルタ材料またはフィルタの空洞に塗布するためにカプセルと吸着材料とが混合される時、特に、多数の非常に小さい粒子が使用される時、その混合物は緊密な混合物とすることができる。 一部の混合物では、少なくともいくつかのカプセルと吸着粒子とが互いに物理的接触している場合がある。

    カプセルおよび吸着剤の両方は、フィルタ材料に別々に塗布されようが、又は混合物として塗布されようが、適切な溶剤(例えば、水)のスラリーとして、または自由流動微粒子として塗布されてもよい。 カプセルおよび吸着剤はさらに、結合剤または接着剤の基質内に塗布されてもよい。

    一部の代替実施形態では、カプセルは、特にスラリー状で塗布される時に、吸着材料を含むフィルタ要素の部分を囲むプラグラップの内表面、またはサイドシームの接着剤内に導入されてもよい。

    フィルタ要素内のカプセル化香味料は、そのフィルタ要素内の炭素質材料の方に移行する傾向があまりなく、また喫煙前に(例えば、保管時に)環境の水分と、または喫煙中にタバコの燃焼からの水分と相互作用する傾向もあまりない。 このようなわけで、紙巻きタバコが喫煙される時に(例えば、紙巻きタバコの使用直前または使用中にカプセルを破裂させることにより)香味料は主流煙に含まれることが可能になる。 フィルタ要素の製造時、紙巻きタバコの製造時、紙巻きタバコの保管時、または紙巻きタバコの取扱い時に、いくつかのカプセルが不注意に破裂した場合、炭素質材料は、結果として早期に放出された香味料を保持する傾向がある。 このようにして、炭素質材料は、紙巻きタバコの使用前に、香味料の望ましくない移行を制限または防止することができる。

    必要に応じて、カプセルの封入材料は、高多孔質、高吸収性、または高吸着性の材料(例えば、タバコ香味料、他の移行可能な紙巻きタバコ成分、水分などを引き付けて含有する高い能力を有する炭素質材料)を有する、またはそれらの材料で表面処理される場合がある。 このように、紙巻きタバコの使用時に主流煙の特徴または性質を変化させることを目的とする炭素質材料は、紙巻きタバコの取扱いや保管の期間中に、水分または一部の紙巻きタバコ原料により「毒化される」ことから多少保護されている。

    本発明の好ましい紙巻きタバコは、吸引に対する望ましい抵抗を呈する。 例えば、典型的な紙巻きタバコは、17.5cc/秒の空気流において水圧降下約50mm〜約200mmの圧力降下を示す。 好ましい紙巻きタバコは、17.5cc/秒の空気流において水圧降下約60mm〜約180mmの圧力降下値、より好ましくは、約70mm〜約150mmの圧力降下値を示す。 典型的には、紙巻きタバコの圧力降下値は、Filtrona Instruments and Automation Ltd. から市販されているFiltrona Cigarette Test Station(CTS Series)を使用して測定される。

    本発明のフィルタ要素は、Clearmanらの米国特許第4,756,318号明細書、Banerjeeらの米国特許第4,714,082号明細書、Whiteらの米国特許第4,771,795号明細書、Sensabaughらの米国特許第4,793,365号明細書、Clearmanらの米国特許第4,989,619号明細書、Clearmanらの米国特許第4,917,128号明細書、Korteの米国特許第4,961,438号明細書、Serranoらの米国特許第4,966,171号明細書、Baleらの米国特許第4,969,476号明細書、Serranoらの米国特許第4,991,606号明細書、Farrierらの米国特許第5,020,548号明細書、Shannonらの米国特許第5,027,836号明細書、Clearmanらの米国特許第5,033,483号明細書、Schlatterらの米国特許第5,040,551号明細書、Creightonらの米国特許第5,050,621号明細書、Bakerらの米国特許第5,052,413号明細書、Lawsonの米国特許第5,065,776号明細書、Nystromらの米国特許第5,076,296号明細書、Farrierらの米国特許第5,076,297号明細書、Clearmanらの米国特許第5,099,861号明細書、Drewettらの米国特許第5,105,835号明細書、Barnesらの米国特許第5,105,837号明細書、Hauserらの米国特許第5,115,820号明細書、Bestらの米国特許第5,148,821号明細書、Haywardらの米国特許第5,159,940号明細書、Riggsらの米国特許第5,178,167号明細書、Clearmanらの米国特許第5,183,062号明細書、Shannonらの米国特許第5,211,684号明細書、Deeviらの米国特許第5,240,014号明細書、Nicholsらの米国特許第5,240,016号明細書、Clearmanらの米国特許第5,345,955号明細書、Casey,IIIらの米国特許第5,396,911号明細書、Riggsらの米国特許第5,551,451号明細書、Bensalemらの米国特許第5,595,577号明細書、Meiringらの米国特許第5,727,571号明細書、Barnesらの米国特許第5,819,751号明細書、Matsuuraらの米国特許第6,089,857号明細書、Bevenらの米国特許第6,095,152号明細書、Bevenの米国特許第6,578,584号明細書に記載のタイプの紙巻きタバコ内に含むことができる。 これらの文献は参照により本明細書に組み込まれる。 例えば、本発明のフィルタ要素は、R. J. Reynolds Tobacco Companyから銘柄「Premier」や「Eclipse」で市販されているタイプの紙巻きタバコ内に含むことができる。 例えば、「Chemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph」、1988年および、「Inhalation Toxicology」,12:5,p. 1−58、2000年に記載されているタイプの紙巻きタバコを参照されたい。 これらは参照により、本明細書に組み込まれる。

    前述の説明に提示されている教示の利益を有する本発明が属する技術分野の当業者であれば、本発明の多くの変更および他の実施形態を考え付くであろう。 さらに、本発明の範囲または精神から逸脱せずに、本発明の変形および変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。 したがって、本発明が開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態も添付の特許請求の範囲内に含まれることは理解されたい。 本明細書では特定の用語が使用されているが、一般的な説明用の意味としてのみ使用されており、限定を目的として使用されているわけではない。

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