Tractor towing type direct seeder

申请号 JP11401293 申请日 1993-04-15 公开(公告)号 JP2660792B2 公开(公告)日 1997-10-08
申请人 みのる産業株式会社; 发明人 IKUMOTO JUNICHI; YASUDA AKIO;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 地表を走行し溝切り用爪車により地表に播種溝を刻設しながら播種する直播機本体と、トラクターに連結されトラクターの駆動力を直播機本体に伝達する駆動力伝達部と、駆動力伝達部に対し直播機本体を連結する連結機構とを備え、連結機構は 駆動力伝達部に対
    しそれぞれ上下揺動と横揺れ及び水平揺動可能に連結し
    た複数のリフトアームを有し、直播機本体は各リフトア
    ームの後部に縦方向回動可能に連結され、さらに、直播
    機本体の前後位置に直播機本体を自立走行自在となす車
    輪が設置され、前後の車輪の中間位置に溝切り用爪車が
    設置されていることを特徴とするトラクター牽引型直播機。
  • 【請求項2】 直播機本体 は、進行方向とは逆方向に回転する溝切り用爪車を備え、該溝切り用爪車の上方に土壌案内カバーを配置し、該溝切り用爪車の後方に種子導管を配置してなることを特徴とする請求項1に記載されたトラクター牽引型直播機。
  • 【請求項3】 連結機構は、駆動力伝達部に対し水平回動可能に連結したシリンダーと、該シリンダーを貫通するとともに該シリンダーに対し内部で回動可能に連結されたロッド、該ロッドに水平に取り付けられた連結ピン、該連結ピンの両端に回動可能に連結した一対のリフトアームを 備えることを特徴とする請求項 1又は2に記載されたトラクター牽引型直播機。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】この発明は、不耕起圃場等において種籾などの種子を播種するに適するトラクター牽引型直播機に関する。

    【0002】

    【従来の技術】不耕起圃場に種籾等の種子を播種する装置に関する発明としては、本出願人の考案に係る実公昭50−37287号公報の直播装置(以下、従来装置という)が知られている。

    【0003】上記従来装置を図7により説明すると、機体1が前輪2及び後輪(駆動輪)3に走行自在に支持され、機体1の後部に歩行用のハンドル4が設けられ、後輪3はエンジン5により駆動される。 機体1には地表に播種溝を刻設する爪車6が機体1の進行に逆らい後輪3
    と反対方向に回転するよう設けられ、爪車6の上部には爪車6の跳ね上げた土壌を後方に案内する案内カバー7
    が設けられ、さらに機体1には種子タンク8aと、その下方に種子繰出装置8b、及び爪車6の後側下方に開口する種子落下筒8cが設置される。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】従来装置は上記のように構成されたエンジン駆動の歩行型直播機であり、小規模の不耕起圃場の直播機としては作業性に富み能率的であった。 しかし、最近は農場の大型化が進み、従来に比べはるかに高能率で省的な農作業が求められるようになってきた。 この発明は上記要求に応え、特に大規模の不耕起圃場において種籾等の種子を極めて能率よく、省力的に播種することのできるトラクター牽引型直播機を得ることを目的とし、より具体的には、不規則な起伏や凹凸の多い不耕起圃場でも終始均一な深さに溝切りし且つ播種することのできるトラクター牽引型直播機を提供することを目的とする。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明に関わるトラクター牽引型直播機は、地表を走行し溝切り用爪車により地表に播種溝を刻設しながら播種する直播機本体と、トラクターに連結されトラクターの駆動力を直播機本体に伝達する駆動力伝達部と、駆動力伝達部に対し直播機本体を連結する連結機構とを備え、連結機構は直播機本体の上下運動と縦揺れ、横揺れ及び平揺れを許容する構造であることを特徴とする。

    【0006】 より具体的にいえば、連結機構は駆動力
    伝達部に対しそれぞれ上下揺動と横揺れ及び水平揺動可
    能に連結した複数のリフトアームを有し、直播機本体は
    各リフトアームの後部に縦方向回動可能に連結され、こ
    れにより直播機本体それぞれの独立した上下運動と縦揺
    れ、横揺れ及び水平揺れが可能となる。

    【0007】 さらに、本発明に関わるトラクター牽引
    型直播機では、直播機本体の前後位置に直播機本体を自
    立走行自在となす車輪が設置され、前後の車輪の中間位
    置に溝切り用爪車が設置されている。 そして、上記直播
    機本体としては、その進行方向とは逆方向に回転する溝
    切り用爪車を備え、該溝切り用爪車の上方に土壌案内カ
    バーを配置し、該溝切り用爪車の後方に種子導管を配置
    してなるものが例示できる。 その場合、後輪が溝切り用
    爪車により刻設された播種溝上を通る位置に設置されて
    いることが望ましい。

    【0008】 本発明に関わるトラクター牽引型直播機
    の連結機構の具体例としては、駆動力伝達部に対し水平
    回動可能に連結したシリンダーと、該シリンダーを貫通
    するとともに該シリンダーに対し内部で回動可能に連結
    されたロッド、該ロッドに水平に取り付けられた連結ピ
    ン、該連結ピンの両端に回動可能に連結した一対のアー
    ムからなるリフトアームを備えるものが挙げられる。

    【0009】

    【作用】圃場表面に播種溝を刻設しながら種子を播種する直播機においては、播種深さを均一化するため圃場表面に対し終始均一深さに溝切りすることが求められている。 本発明に関わるトラクター牽引型直播機においては、直播機本体を駆動力伝達部に連結する連結機構が直播機本体の上下運動と縦揺れ(前後への傾斜)及び横揺れ(左右への傾斜)を許容する構造となっているため、
    圃場表面を牽引される直播機本体は圃場表面の起伏によく倣い、上下しつつあるいは傾斜しつつ走行する。 従って、直播機本体に設置された溝切り用爪車は起伏のある圃場表面に対し常時ほぼ垂直に切込みつつ進み、且つ溝切り用爪車の切り込み深さ(播種溝深さ)を可及的均一に保つことができる。 なお、直播機本体の上下運動と
    は、直播機本体が全体として上下に運動すること(後述
    の実施例では連結ピン62を回転中心とした上下運動)
    を意味し、縦揺れとは、直播機本体がリフトアームとの
    連結点(後述の実施例では連結ピン68)を中心として
    前後に回動して傾斜することを意味する。

    【0010】 そして、このような直播機本体を複数牽引し、それぞれが互いに独立して上下運動と縦揺れ及び横揺れするように設定しているので 、各直播機本体が圃場の起伏によく倣った運動をし、不規則な起伏の多い不耕起圃場でも、各直播機本体の溝切り用爪車の切り込み深さを可及的均一に保つことができる。 さらに、上記連結機構が直播機本体の水平揺れを許容する構造をとって
    いるため 、進路修正のためトラクターのハンドルを左右いずれかに切ったときでも、直播機本体が反対方向に大きく振られることなくトラクターの跡を追って走行することになり、圃場内での進路修正が容易となる。

    【0011】また、直播機本体の前後に直播機本体を自立走行自在(前後の車輪に支持されて圃場に自立し、且つ走行自在の意)となす車輪を設置したことにより、起伏の多い圃場表面における縦揺れ及び横揺れしながらの牽引走行がスムースに行えると同時に、以下の実施例で述べるように、溝切り用爪車の切込み深さを可及的均一に保つ作用を有するものである。 また、後輪が溝切り用爪車により刻設された播種溝上を通る位置に設置されているときは、後輪が播種溝に落下した覆土を鎮圧する鎮圧輪の作用をも果たす。

    【0012】

    【実施例】以下、図1〜図6を参照して、本発明に関わるトラクター牽引型直播機についてより具体的に説明する。 なお、この実施例は、駆動力伝達部に対し2台の直播機本体を牽引させた4条直播機に関するものである。

    【0013】10は直播機本体を表し、機台11と、機台11の前端に回転自在に設置された前輪12、機台1
    1に軸支されたチェーンケース13とその後端に回転自在に設置された左右の後輪14、機台11の下部に左右一対設置され走行方向とは逆方向に回転する溝切り用爪車15と案内カバー16、溝切り用爪車15の前方に肥料を供給する施肥装置17、溝切り用爪車15の後方に種子を供給する種子供給装置18、同じく薬剤を供給する施薬装置19を主たる構成とし、前後輪12及び14
    に支持されて圃場に自立し且つ走行自在である。 なお、
    後輪14は溝切り用爪車15の丁度後方に位置し、該溝切り用爪車15により刻設された播種溝上を通るように設置される。

    【0014】機台11とチェーンケース13の間には、
    後輪14の高さを調整することにより溝切り用爪車15
    の切り込み深さを調整する調整ハンドル21が設置され、チェーンケース13内には、後輪14の回転に連動してプーリー22を回転させるチェーン機構(図示せず)が収容される。 施肥装置17は肥料タンク23、肥料繰出装置24、及び肥料散布管25等からなり、種子供給装置18は種子タンク26、種子繰出装置27、及び種子落下筒28等からなり、施薬装置19は薬剤タンク29、薬剤繰出装置30、及び種子落下筒28に開口する薬剤散布管31等からなる。 そして、各繰出装置2
    4、27、30は、プーリー22にベルト連結されたプーリー32〜34が回転することにより、肥料等を予め定められた割合で定量繰り出す作用を有する。

    【0015】40は駆動力伝達部を表し、トラクターT
    の出力軸T1に連動して駆動される駆動軸(図示せず)
    を内装する伝動ケース41、伝動ケース41の両端に設置され伝動装置(図示せず)を内装するギヤボックス4
    2、ギヤボックス42から後方に延び溝切り用爪車15
    に対し直播機本体10の走行方向とは逆方向の回転駆動力を与える伝導軸43等を主たる構成とする。 なお、伝動ケース41には前方に向け連結具44が固設され、トラクターの連結部材T2の先端に連結される。

    【0016】50は連結機構を表し、次に説明するように、駆動力伝達部40と直播機本体10を連結するものである。 ここで、2つの直播機本体10は、共通の駆動力伝達部40に対し連結機構50によりそれぞれ独立に連結される。 まず、ギヤボックス42の底部に下向きに円筒体51が固設され、該円筒体51に対しシリンダー52の上面に上向きに固設された回転筒53が遊貫し、
    円筒体51の前後の側面に形成された丸いピン穴54と回転筒53の前後の側面に形成された横長のピン穴55
    が重合し、制止ピン56が両ピン穴54、55を前後に貫通する。 ここで、制止ピン56は横長のピン穴55に沿って摺動自在であり、シリンダー52は円筒体51に対し、横長のピン穴55の長さの範囲内で水平回動可能に連結されたことになる。 なお、この連結により、直播機本体10の水平揺れが許容される。

    【0017】シリンダー52にはロッド57が遊貫し、
    シリンダー52の上下の側面に形成された丸いピン穴5
    8とロッド57の上下の側面に形成された横長のピン穴59が重合し、制止ピン60が両ピン穴58、59を上下に貫通する。 ここで、制止ピン60は横長のピン穴5
    9に沿って摺動自在であり、ロッド57はシリンダー5
    2に対し、横長のピン穴59の長さの範囲内で内部で回動可能に連結されたことになる。 なお、この連結により直播機本体10の横揺れが許容される。

    【0018】また、ロッド57の前後端にはリフトアームのピン穴に遊貫する連結ピン62及び制止ピン63が水平に固設されている。 リフトアーム65には、連結ピン62が貫通するピン穴66と、先端に制止ピン63が上下摺動自在に遊貫する縦長のピン穴67が形成される。 リフトアーム65は、連結ピン62及び制止ピン6
    3の両端に一対連結され、ピン穴67の長さの範囲内で連結ピン62を軸として縦方向に回動自在である。 なお、この連結により、直播機本体10の上下運動が許容される。

    【0019】以上の連結構造により、リフトアーム65
    は伝導ケース41に対し上下揺動と横揺れ及び水平揺れ可能に連結されたことになる。 そして、リフトアーム6
    5の後端には、連結ピン68を介し縦方向回動自在に直播機本体10の機台11が連結され、機台11にはリフトアーム65に対する回動を規制するための制止ピン6
    9が、連結ピン68を挟み前後下方位置に突出して設けられている。 なお、この連結により、直播本体10の縦揺れが許容される。

    【0020】さて、以上の構成を備えたトラクター牽引型直播機の作用につき補足的に説明すると、まず、トラクターTの連結部材T2と直播機の連結具44を連結し、トラクターTの出力軸T1を直播機の駆動力伝達部40に連結する(図1の状態)。 この状態でトラクターTを前進させると、2つの直播機本体10は駆動力伝達部40及び連結機構50を介して牽引され、互いに独立して圃場表面の起伏に倣い上下しつつあるいは前後左右に傾斜しつつ前進する。 ここで、直播機本体10は上下運動及び縦揺れが許容されているため、圃場表面の前後方向の起伏に容易に倣って上下運動及び前後に傾斜しつつ走行し、また横揺れが許容されているため、圃場表面の左右方向の起伏に容易に倣って左右に傾斜して走行し得るものである。

    【0021】トラクターTの出力軸T1の駆動力は、伝動ケース41内の駆動軸、ギヤボックス42内の伝動装置、及び伝動軸43を介して溝切り用爪車15に伝達され、該溝切り用爪車15を走行方向とは逆方向に回転させる。 これにより、前記従来例と同様、圃場表面には播種溝が刻設され、はね上げられた砕土は案内カバー16
    に沿って後方に落下し播種溝を被覆する。

    【0022】ところで、図5に簡略化して示すように、
    溝切り用爪車15の溝切り深さ、すなわち播種溝の深さH0は、圃場表面が平坦であるとすれば、前輪12及び後輪14のなす接地面Gから下方に溝切り用爪車15が突出する距離にほぼ等しいはずである。 しかし、圃場表面に前後方向の起伏(破線で示す)があるときは、播種溝の深さH1は溝切り用爪車15の上記突出距離に等しくならない。 これは、直播機本体10の圃場表面に対する倣い運動が、直播機本体10の前後の支点(実施例では前後輪12、14)における起伏の平均値として表れるものであり、溝切り用爪車15の地点の起伏と直接対応するものではないためであるが、本実施例では前後の支点(すなわち前後輪12、14)を溝切り用爪車15
    に近接して設置することができるので、直播機本体10
    の倣い運動と溝切り用爪車15の地点の起伏が近似的にほぼ対応しており、実施面での不都合はほとんどない。

    【0023】このように直播機本体10を前後輪12、
    14で自立走行自在に支持するようになした本実施例の利点は、例えば前輪12を廃し直播機本体10の前部をチェーンあるいは自在継手により伝動ケース41に連結した場合と比較すると分かりやすい。 すなわち、後者の場合は直播機本体10の前後の支点は伝動ケース41と後輪14となるが、伝動ケース41はトラクターTの特に駆動輪の動きに追随するため、直播機本体10の倣い運動と溝切り用爪車15の地点の起伏との対応関係が、
    少なくとも本実施例の場合より悪くなる可能性が大きい。 また、トラクターTの駆動輪がその重量により圃場にめり込むとすれば、上記対応関係はさらに悪くなる可能性がある。

    【0024】次に、直播機本体10の左右への傾斜の様子を図6に簡略化して例示すると、このように圃場表面の傾斜に倣って直播機本体10が左右にも傾斜することにより、溝切り用爪車15が常時圃場表面に対し垂直に切り込むことになり、これは圃場表面に対する播種溝の深さを均一にするうえで効果的である。

    【0025】トラクターTのハンドルを切り直播機の進路を修正するときは、直播機本体10の水平揺れが許容されているため、直播機本体10が反対方向に大きく振られるということがなく、トラクターTの跡を追って走行するので進路修正を容易に行うことができる。

    【0026】また、本実施例では、後輪14の回転にともないチェーンケース13内のチェーン機構が駆動され、プーリー22及びプーリー22にベルト連結された各プーリー32〜34が回転し、肥料、種子、及び薬剤が定量繰り出される。 肥料は、肥料散布管25から各溝切り用爪車15の前方に散布され、砕土とともにはね上げられて後方に落下し播種溝上面に散布される。 種子及び薬剤は種子落下筒28内において混合され溝切り直後の播種溝に投下され、その上を溝切り用爪車15によりはねとばされた砕土により被覆され、その上を後輪14
    が通り覆土を鎮圧する。

    【0027】

    【発明の効果】本発明によれば、不規則な起伏や凹凸の多い不耕起圃場でも終始均一な深さに溝切りし且つ播種することのできるトラクター牽引型直播機を得ることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】トラクターに連結した直播機の側面図である。

    【図2】直播機の駆動力伝達部及び連結機構の側面図である。

    【図3】直播機の連結機構の要部平面図(a)及び正面図(b)である。

    【図4】トラクターに連結した直播機の簡略化した平面図である。

    【図5】溝切り用爪車による溝切り深さを説明するための簡略図である。

    【図6】直播機本体の横揺れを説明するための簡略図である。

    【図7】従来装置の側面図である。

    【符号の説明】

    10 直播機本体 11 直播機本体の機台 12 前輪 14 後輪 15 溝切り用爪車 16 案内カバー 17 施肥装置 18 種子供給装置 19 施薬装置 40 駆動力伝達部 41 伝導ケース 42 ギヤボックス 43 伝導軸 44 連結具 50 連結機構 51 円筒体 52 シリンダー 53 回転筒 57 ロッド 62 連結ピン 63 制止ピン 65 リフトアーム 68 連結ピン T トラクター T1 トラクターの出力軸 T2 トラクターの連結部材

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