Mower provided with dynamic weight reducing device

申请号 JP2325293 申请日 1993-01-18 公开(公告)号 JPH05260836A 公开(公告)日 1993-10-12
申请人 Kuhn Sa; クーン ソシエテ アノニム; 发明人 Michel Wolff; ヴォルフ ミシェル;
摘要 PURPOSE: To add pull-up force to an outside end part of a supporting beam, that is, an inside end part of a cutting mechanism by arranging a holder so as to incline largely on the upper side upwards and on the front side. CONSTITUTION: A holder 77 arranged between a supporting beam 5 and a connection structure body 4 is arranged so as to largely incline upwards and also forewards at the time of work. Resistance force against forwarding of a cutting mechanism is generated at the time of work and force to rotate the supporting beam backwards around a geometrical axis line of a connection pivot as a center is generated. Pulling stress 82 is generated at the holder and a vertical component 83 for inclining the holder is generated.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 作業時に作業の進行方向(10)を横切る方向へ延在する切断機構(6) と、トラクタ(2) に連結される連結構造体(4) と、一端が前方を向いた幾何学軸線(1
    1A) を有する第1のジョイント(11)を介して連結構造体
    (4) に接続され且つ他端が前方を向いた幾何学軸線(12
    A) を有する第2のジョイント(12)を介して切断機構に接続された支持ビーム(5) と、少なくともほぼ作業の進行方向(10)に沿った方向を向いた鉛直平面(80)内に延びており且つ支持ビーム(5) と連結構造体(4) との間に配置された保持具(77)とで構成され、第1のジョイント(1
    1)は上方を向いた第3の幾何学軸線(76A) を中心として連結構造体(4) に対して回動可能であり、保持具(77)は正常な作業条件では第3の幾何学軸線(76A) を中心とした支持ビーム(5) の回動を阻止し、作業時の保持具(77)
    と支持ビーム(5) との間の接続部が第1のジョイント(1
    1)の幾何学軸線(11A) の高さよりも低い草刈り機(1) において、 作業時に保持具(77)が上方且つ前方に大きく傾斜するように配置されていることを特徴とする草刈り機。
  • 【請求項2】 作業時に作業の進行方向(115) を横切る方向に延びる切断機構(104) と、トラクタ(102) に連結される連結構造体(105) と、一端が前方を向いた幾何学軸線(116A)を有する第1のジョイント(116) を介して連結構造体(105)に接続され且つ他端が前方を向いた幾何学軸線(117A)を有する第2のジョイント(117) を介して切断機構(104) に接続された支持ビーム(106) と、この支持ビーム(106) と連結構造体(105) との間に配置された保持具(159) とで構成され、第1のジョイント(116)
    は上方を向いた第3の幾何学軸線(113A)を中心として連結構造(105) に対して回転することのでき、保持具(15
    9) は正常な作業条件では第3の幾何学軸線(113A)を中心とした支持ビーム(106) の回転を阻止し、保持具(1
    59) と支持ビーム(106) との接続部(160) は第1のジョイント(116) の幾何学軸線(116A)と少なくともほぼ同じ高さにある草刈り機(101)において、 作業時に保持具(77)が上方且つ前方に大きく傾斜するように配置されていることを特徴とする草刈り機。
  • 【請求項3】 保持具(77, 159) と支持ビーム(5, 106)
    との接続部(79, 160)が、第1のジョイント(11, 116)
    の幾何学軸線(11A、116A) と第2のジョイント(12, 11
    7) の幾何学軸線(12A, 117A) との間にある請求項1または2に記載の草刈り機。
  • 【請求項4】 上記接続部(79, 160) が切断機構(6, 10
    4)に接続された支持ビーム(5, 106)の外側の半分の所にある請求項3に記載の草刈り機。
  • 【請求項5】 上記接続部(79, 160) が上第1のジョイント(11, 116) の幾何学軸線(11A, 116A) と第2のジョイント(12, 117) の幾何学軸線(12A, 117A) との間の距離の約3分の2の位置にある請求項4に記載の草刈り機。
  • 【請求項6】 上記接続部(79, 160) が支持ビーム(5,
    106)の正面に配置されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項7】 作業の進行方向 (10、115)に沿った方向を向いた鉛直平面(80,161)内での保持具(77, 159) の正射影(77, 157) が水平線に対して約20〜70°の範囲の角度 (β, β')を成す請求項1〜6のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項8】 角度 (β, β')が約45°である請求項7
    に記載の草刈り機。
  • 【請求項9】 保持具(77)が連結構造体(4) の下方部分に接続されている請求項1に記載の草刈り機。
  • 【請求項10】 連結構造体(4) がトラクタ(2) の3つの連結点に接続するための下側の2つの連結点(7) と上側の1つの連結点(7) とを有する全体として三角形を成し、保持具(77)が切断機構(6) の正面で下側の連結点
    (7) の近傍で連結構造体(4) に接続されている請求項1
    または9に記載の草刈り機。
  • 【請求項11】 上方から見た時に保持具(159) が前方且つ第1のジョイント(116) の幾何学軸線(116A)の方へ延びている請求項2に記載の草刈り機。
  • 【請求項12】 上方から見た時に保持具(159) が作業の進行方向(115) に対して約60°の角度(μ)を成す請求項11に記載の草刈り機。
  • 【請求項13】 保持具(159) が連結構造体(105) の上方部分に接続されている請求項2、11または12のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項14】 連結構造体(105) が上方ビーム(111)
    を有する横木(107) で構成され、保持具(159) が切断機構(104) の方向を向いた上方ビーム(111) の縦方向端部の近傍で横木(107) に接続されている請求項11〜13または2のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項15】 連結構造体(105) がトラクタ(102) の3つの連結点(109) に接続される3つの連結点(108) を有する請求項11〜14または2のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項16】 保持具(159) が連結構造体(105) の各々異なる高さに設けられた複数の接続点(173) で連結構造体(159) に順次接続することができ、この接続点(17
    3) を変えるだけで重力軽減力を変更することができる請求項1〜15のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項17】 保持具(77, 159) の一端が第1の接続玉継手(85, 166) を介して支持ビーム(5, 106)に関節接続され且つ他端が第2の接続玉継手(86, 167)を介して連結構造体(4, 105)に関節接続された連接棒(84, 165)
    である請求項1〜16のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項18】 保持具(77, 159) が切断機構(6, 104)
    が障害物に遭遇した時に切断機構(6, 104)を後方に回動させることができるタイビームである請求項1〜17のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項19】 作業の進行方向(10, 115) に沿った方向から見た場合に第1のジョイント(11, 116) の幾何学軸線(11A, 116A) が連結構造体(4, 105)の3つの連結点
    (7, 108)によって規定される三角形の少なくともほぼ中心にくる請求項10または15に記載の草刈り機。
  • 【請求項20】 第3の幾何学軸線(76, 113A)と第1のジョイント(11, 116)の幾何学軸線(11A, 116A) とが少なくともほぼ一点で交わる請求項1〜19のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項21】 第2のジョイント(12, 117) が切断機構(6, 104)の内側端部(81, 124) の近くにある請求項1
    〜20のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項22】 重量軽減装置(58, 150) によって切断機構(6, 104)も重量軽減されている請求項1〜21のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項23】 重量軽減装置(58, 150) が、切断機構
    (6, 104)と連結構造体(4, 105)との間に延びている請求項21または22に記載の草刈り機。
  • 【請求項24】 切断機構(6, 104)を引き上げられた輸送位置へ移動させるための操縦装置(49, 142) が連結構造体(4, 105)と切断機構(6, 104)との間に延びている請求項1〜23のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項25】 取外しの時に切断機構(6, 104)が地面上に縦方向に延び、支持ビーム(5, 106)はスタンド(56,
    148) を介して地面上に支持される請求項1〜24のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 【請求項26】 切断機構(104) によって切断された作物の処理装置(120) を備えた請求項1〜25のいずれか一項に記載の草刈り機。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は草刈機に関するものである。

    【0002】本発明の対象とする第1の形式の草刈機は、作業時に作業方向を横切る方向に延びる切断機構と、トラクタに連結するための連結構造と、前方を向いた幾何学軸線を有する第1のジョイント(このジョイントは上方を向いた第3の幾何学軸線を中心として連結構造に対して回転することもできる)を介して連結構造に接続され且つ前方を向いた幾何学軸線を有する第2のジョイントを介して切断機構に接続された支持ビームと、
    この支持ビームと上記連結構造との間に配置された正常な作業条件下では第3の幾何学軸線を中心とした支持ビームの回転を阻止する少なくとも作業方向に沿ったほぼ鉛直平面内にある保持具とを有し、作業時には支持ビームと保持具との接続部が第1のジョイントの幾何学軸線の高さより低い位置にある。

    【0003】本発明の対象とする第2の形式の草刈機は、作業時、作業の進行方向を横切る方向に延びている切断機構と、トラクタに連結されるための連結構造と、
    一方が前方を向いた幾何学軸線を有する第1のジョイント(このジョイントは上方を向いた第3の幾何学軸線を中心として連結構造に対して回転することもできる)を介して連結構造体に接続され且つ他方が前方を向いた幾何学軸線を有する第2のジョイントを介して切断機構に接続された支持ビームと、支持ビームと上記連結構造との間に配置された正常な作業条件での第3の幾何学軸線を中心にした支持ビームの回度を阻止する保持具とを有し、保持具を支持ビームに接続する接続部は第1のジョイントの幾何学軸線と少なくともほぼ同じ高さか、それより上方にある。

    【0004】

    【従来の技術】上記2つの形式の草刈り機は公知である。 これらの草刈り機の支持ビームは安全タイビームによって連結構造体に対して作業位置に保持されている。
    この安全タイビームは連結構造体まで作業方向と平行且つ前方へ延びて、正常な作業条件での支持ビーム(従って切断機構)の鉛直な方向を向いた第3の幾何学軸線の周りでの後方回転を阻止している。 上記2つの形式の草刈り機では、連結構造体の上部と支持ビームとの間に重量軽減バネが設けられている。 この重量軽減バネは切断機構が作業時に地表に加えるを減らす役目をする。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記2
    つの形式の草刈り機の切断機構の重量軽減装置の改良にある。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】本発明では、上記2つの形式の草刈り機の保持具が作業時に上方かつ前方に大きく傾斜するように配置される。 本発明の保持具は以下のようにして切断機構の重量を軽減する。 すなわち、作業時には切断機構は一定の力で地表上に乗っている。 前進時には、この力によって前進抵抗力が生じる。 本発明では、この前進抵抗力を利用して切断機構の重量を軽減する。 すなわち、この前進抵抗力は支持ビームを上方を向いた軸線を中心として後方へ回転させようとする。 その結果、保持具内に応力が生じる。 しかし、本発明では保持具は大きく傾斜しているので、この応力によって支持ビームの外側端部すなわち切断機構を持ち上げようとするほぼ鉛直な成分が生じる。

    【0007】本発明の第1の形式の草刈り機では、保持具は少なくともほぼ作業方向に沿った方向を向いた鉛直平面内に延びている。 そのため、保持具内の応力によって第1のジョイントの幾何学軸線を中心とした有害なトルク(このトルクは切断機構が地表に加える応力を大きくする恐れがある)は生じない。 本発明の第2の形式の草刈り機では、保持具と支持ビームとの接続部が第1のジョイントと少なくともほぼ同じ高さか、その上方にあるので、保持具内の応力の平成分によって第1のジョイントの幾何学軸線を中心とした有害なトルクは生じない。 特に、第1のジョイントの幾何学軸線の上方に接続されている場合には、切断機構の重量軽減度合が大きくなる。

    【0008】換言すれば、本発明では保持具によって切断機構が動的に重量軽減される。 保持具の寸法は小さく、その機構は比較的単純であるため、本発明の保持具は比較的容易に作ることができる。 草刈り機が取外し位置にある時には保持具には応力が加わらないため、連結構造体は第1のジョイントの幾何学軸線を中心として支持ビームに対して回転することができ、従って、草刈り機のトラクタへの連結が大幅に容易になる。

    【0009】本発明の追加の特徴は、保持具と支持ビームとの接続が第1のジョイントの幾何学軸線と第2のジョイントの幾何学軸線との間で行われる点にある。 この接続部は切断機構に接続された支持ビームの外側半分にあるのが好ましい。 特に重要な実施例では、この接続部は第1のジョイントの幾何学軸線と第2のジョイントの幾何学軸線との間の距離の約3分の2の位置にある。 また、作業時の前進方向を考慮して、この接続部は支持ビームの前方面に設けられている。

    【0010】本発明の他の特徴は、作業方向に沿った方向を向いた鉛直平面内の保持具の正射影(投影面)が水平線と20〜70°の範囲の度を成している点にある。 これによって切断機構を動的に良好に重量軽減することがてきる。 この角度が約45°の時に特に好ましい重量軽減効果が得られる。

    【0011】本発明の第1の形式の草刈り機では、前方かつ上方へ延びてた保持具が連結構造体の下部に接続されている。 その結果、連結構造体は、トラクタの3つの連結点に接続される2つの下方連結点と、1つの上方連結点とを有する全体として三角形を形成する。 保持具は切断機構の正面の下方連結点の近傍で連結構造体に接続されている。

    【0012】本発明の第2の形式の草刈り機では、保持具は前方へ延び、上方から見た場合第1のジョイントの幾何学軸線の方向へ延びている。 上方から見た場合、この保持具は作業方向に対して約60°の角度を形成している。 また、この第2の形式の草刈り機では連結構造体が上方ビームを備えた横木で構成され、保持具は、切断機構の方を向いた上方ビームの縦方向端部の近傍で横木に接続されている。 本発明の第1の形式の草刈り機の場合と同様に、この第2の形式の草刈り機の連結構造体もトラクタの3点連結部に接続される3つの連結点を有している。

    【0013】上記2つの形式の草刈り機では、保持具が連結構造体の各々異なる高さに設置された一連の複数の連結点で連結構造体に接続されて、接続点を単に変えるだけで重量軽減応力を変えることができるようになっている。 本発明の重要な実施例では、保持具は一方が第1
    の玉継手接続を介して連結構造体に関節接続され、他方が第2の玉継手接続を介して支持ビームに関節接続された連接棒で構成される。 この保持具は切断機構が障害物に遭遇した時に切断機構を後方に回転させる安全タイビームにするのが好ましい。

    【0014】本発明の他の特徴は、作業時の進行方向に沿って見た場合に第1のジョイントの幾何学軸線が連結構造体の3つの連結点で区画された三角形の少なくともほぼ中心にある点にある。 また、第1のジョイントの幾何学軸線と第3の幾何学軸線とは少なくともほぼ一点で交わる。 第1の形式の草刈り機では、第2のジョイントは切断機構の下方部に設置されている。 逆に、第2の形式の草刈り機では、第2のジョイントは切断機構の上方部に設置されいてる。 しかし、第2の形式の草刈り機で第2のジョイントを切断機構の内側端部の近傍まで延ばすこともできる。 従って、本発明の保持具は特に切断機構の内側端部の重量を軽減する。

    【0015】本発明のさらに他の特徴は、切断機構の重量が重量軽減具によって軽減される点にある。 第2のジョイントが切断機構の内側端部の近傍にある本発明の実施例では、重量軽減具は連結構造体と切断機構との間にある。 そうすることによって、切断機構の外側端部の重量も軽減される。 2つの形式の草刈り機では、輸送時に切断機構を引き上げた位置へ移動させるための操縦部材を連結構造体と切断機構との間に設けられる。 取外しの時には、切断機構は地表上で縦方向に延び、支持ビームはスタンドによって地面の上に保持される。

    【0016】上記2つの形式の草刈り機では、切断機構によって切断された作物を処理する装置を備えていてもよい。 本発明の上記以外の特徴は添付図面を参照した以下の2つの実施例の説明から明らかになろう。 しかし、
    本発明が下記の実施例に限定されるものではない。

    【0017】

    【実施例】図1〜図9は本発明の草刈り機(1) を示している。 この草刈り機(1) は農業用トラクタ(2) に連結される。 この草刈り機(1) は、主として、連結構造体(4)
    および支持ビーム(5) を有するシャーシ(3) と、切断機構(6) とで構成されている。 連結構造体(4) の正面部分には農業用トラクタ(2) の引上げ装置(9) の3つの連結点(8) に接続される3つの連結点(7) が設けられている。 作業時に上方から見た場合、支持ビーム(5) は作業の進行方向(10)を横切る方向に延び且つ少なくとも連結構造体 (4)とほぼ同じ高さの所にある。 支持ビーム(5)
    の縦方向の一端部は第1のジャーナル(11)を介して連結構造体(4) に関節接続されている。 第1のジャーナル(1
    1)の幾何学軸線(11A) は前方を向いており、また、作業の進行方向(10)に沿って見た場合、少なくとも連結構造体(4) の3つの連結点(7) によって規定される三角形の中心近くにある。 シャーシ(3) の支持ビーム(5) の他方の縦方向の端部は、幾何学軸線(12A) が前方を向いている第2のジャーナル(12)を介して切断機構(6) の縦方向内側端部(81)に関節接続されている。 このシャーシ(3)
    によって、作業時には切断機構(6) をトラクタ(2) の進路の横へ延し、しかも、地面の凹凸に容易に合わせることができる。

    【0018】切断機構(6) は切断棒(13)を有し、その上には支持構造体(14)が装着されている。 図1〜4に示すように、切断棒(13)には複数のディスク(15)が取付けられている。 ディスク(15)の外周縁部には切断具(16)が取付けられている。 これらのディスク(15)は作業時には上方を向いた幾何学軸線を中心として回転する。 また、当業者に公知のように切断棒(13)の縦方向両端部のディスク(15)にはドラム(17)が取付けられている。 各ドラム(1
    7)はディスク(15)と同じ幾何学軸線を中心として回転する。 2つのドラム(17)は切断具(16)によって切断された作物の刈り取り幅を規定する。

    【0019】切断棒(13)の上方に設けられた支持構造体
    (14)は保護具(18)(図2の破線) を支持する。 支持構造体(14)は、切断機構(6) の下側の反転ケーシング(19)を介して切断棒(13)に固定されている。 この反転ケーシング(19)は2つの機能を有し、その1つは切断棒(6) を支持ビーム(5) に接続する機能であり、他方の機能はディスク(15)とドラム(17)とを駆動する駆動部材の一部を収容する機能である。 実際には、反転ケーシング(19)は第2のジャーナル(12)を構成する2つの円筒形軸受(20)を有し、これらの軸受(20)は支持ビーム(5) と一体なカバー(21)のフランジの内部を回転する。 当業者に公知のように、この円筒形軸受(20)では駆動軸(22)が回転案内される。 この駆動軸(22)の回転軸は第2のジャーナル(12)
    の幾何学軸線(12A) と一致している。 切断棒(13)のディスク(15)とドラム(17)とを回転駆動させるのはこの駆動軸(22)である。

    【0020】駆動軸(22)の後部は反転ケーシング(19)の外側へ延び、滑車(23)に回転接続されている。 この滑車
    (23)は運動をトラクタの動力取り出し装置(図示せず)
    から反転ケーシング(19)の駆動軸(22)まで伝達する草刈り機(1) の動力伝達部材の一部を成している。 なお、この動力伝達部材には自在継手(24)を有する動力伝達軸(2
    4)(図2)、滑車(25)およびベルト(26)が含まれる。 動力伝達軸(24)は支持ビーム(5) に関節接続された滑車(2
    5)に回転接続されている。 滑車(25)の回転軸線は、少なくとも草刈り機(1) が草刈り位置にある時(図1、図2)の作業の進行方向(10)にほぼ沿った方向を向いている。 滑車(25)から滑車(23)までの運動の伝達はこれらの滑車(23, 25)にかけられたベルト(26)によって行われる。 滑車(23,25) とベルト(26)の一部分は保護カバー(2
    7) (破線) で囲まれている。

    【0021】図1〜図5から分かるように、本発明の草刈り機(1) のシャーシ(3) は、所望時に第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) を中心とした連結構造体(4)
    に対する支持ビーム(5) の相対的回転をロックするためのロック部材(28)を備えている。 このロック部材(28)はパイプ(30)とロッド(tringle)(31) と差し錠(32)とを有する調整器(limiteur)(29)で構成されている。 パイプ(3
    0)はの縦方向一端部は第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) に対して少なくともほぼ平行な幾何学軸線を有する関節継手(33)(図5)を介して連結構造体(4) の上部に接続されている。 ロッド(31)の一部はパイプ(30)の内部を摺動する。 ロッド(31)には、縦方向軸線がパイプ
    (30)の縦方向軸線と少なくともほぼ一致した長孔(34)が形成されており、この長孔(34)にはパイプ(30)に固定された軸(35)が貫通していて、パイプ(30)内でのロッド(3
    1)の並進運動を制限している。 パイプ(30)の外側へ延びたロッド(31)の他方の縦方向端部は、上記の場合と同様に、少なくとも第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11
    A) とほぼ平行な幾何学軸線を有する関節継手(36)を介して支持ビーム(5) の中央部分に接続されている。 すなわち、調整器(29)は支持ビーム(5) の第1のジャーナル
    (11)の幾何学軸線(11A) を中心とした連結構造体(4) に対する回転を制限し且つ切断機構 (6)を支持ビーム(5)
    に接続している第2のジャーナル(12)の下方移動を制限している。 従って、使用者は、例えば輸送時に、トラクタ(2) の引上げ装置(9) を駆動して調整器(29)を最大限に伸ばして (図5)、切断機構(6) を引き上げることができる。

    【0022】調節器(29)を差し錠(32)によってこの「刈り入れ(andain)」位置にロックすることができる。 そのため、差し錠(32)は少なくとも支持ビーム(5) に調節器
    (29)のロッド(31)を接続している関節継手(36)の幾何学軸線とほぼ一致した幾何学軸線を有するピボット接続(3
    7)を介して支持ビーム(5) に関節接続されている。 従って、差し錠(32)は、ロッド(31)がパイプ(30)の内部を滑動するロック解除位置から差し鎖(32)がパイプ(30)の外部へ延びたロッド(31)の一部を被うロック位置まで幾何軸軸線を中心として回転することができる。 鎖錠位置では差し錠(32)がパイプ(30)内部でのロッド(31)の並進運動を完全に阻止し、従って、ロック部材(28)がロックさせる。

    【0023】差し錠(32)はバネ(38)の力でロック解除位置へ戻される。 このバネ(38)は支持ビーム(5) と差し錠
    (32)との間に配置されている。 逆に、ユーザは遠隔制御機構(39)を用いて差し錠(32)を少なくとも一時的にロック位置に維持することができる。 図1〜図5に示すように、遠隔制御機構(39)は細紐(40)で、この細紐(40)の一端はトラクタ(2) で使用者が操作でき、他端は差し錠(3
    2)をロック位置へ回転させる挿錠(loquet)(41)に接続されている。 すなわち、差し錠(32)は軸(43)を有し、使用者が細紐(40)を引っ張った時にはこの軸を介して挿錠(4
    1)は差し錠(32)をロック位置へ回動させる。 挿錠(41)は少なくとも差し錠(32)のピボット接続の幾何学軸線(37)
    とほぼ一致した幾何学軸線を有するピボット接続(42)を介して支持ビーム(5) に関節接続されている。 従って、
    草刈り機(1) が刈り入れ位置にある時に使用者は細紐(4
    0)を引っ張って調節器(29)をロックすることができる。

    【0024】使用者が細紐(40)を引張るのを止めると、
    直ちに挿錠(41)は支持ビーム(5) に固定されたバネ(44)
    の力でその初期位置へ回動する。 切断機構(6) が第2のジャーナル(12)の幾何学軸線(12A) を中心として回動されて輸送時の引上げ位置(図3)にある時には挿錠(41)
    が切断機構(6) をさらにロックするのが好ましい。 実際には、図3に示すように、切断機構(6) の支持構造体(1
    4)には細紐(40)が緩んだ時に挿錠(41)が引っ掛かる引っ掛け具(45)が設けられている。 従って、切断機構(6) を輸送用の引上げ位置で容易にロックすることができる。
    切断機構(6) のロックを解除するには、細紐(40)を引いてバネ(44)に逆らって挿錠(41)を回動させればよい。

    【0025】図3に示すように、差し錠(32)は維持部材
    (46)によってロック位置に維持されている。 この維持部材(46)は切断機構(6) の支持構造体(14)に固定されていて、切断機構(6) が引上げ位置にある時に差し錠(32)をロック位置に維持する。 従って、切断機構(6) が引上げられると、直ちにロック部材(28)はロックされ、支持ビーム(5) の第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) を中心とした連結構造体(4) に対する回動が阻止される。
    また、ロック部材(28)の差し錠(32)にはゴム製ストッパーの形をした弾性変形可能な部材(48)が取付けられている。 切断機構(6) が輸送位置へ来る運動の最後に、切断機構(6) の維持部材(46)はこの止め具(48)を僅かに圧縮する。 それによって、切断機構(6) が輸送位置から刈り入れ位置へ移動する時の運動の開始が可能になる。

    【0026】逆に、切断機構(6) が地表上に少なくともほぼ水平に延びる刈り入れ位置から引上げた輸送位置へ切断機構を移動させる場合には操作部材(49)を用いる。
    図示した実施例では操作部材(49)が単動式の油圧ジャッキ(50)で構成されている。 この油圧ジャッキ(50)の縦方向一端部は関節継手(51)(図2)を介して連結構造体
    (4) に接続されており、他方の縦方向端部は、回動レバー(52)を介して切断機構(6) の支持構造体(14)に接続されている。 この回動レバー(52)は軸(53)を介して切断機構(6) に接続され、追加の軸(54)を介して油圧ジャッキ
    (50)に接続されている。 油圧ジャッキ(50)を連結構造体
    (4) に接続している関節継手(51)と、ロック部材(28)のパイプ(30)を連結構造体(4) へ接続している関節継手(3
    3)とは少なくともほぼ同軸である。

    【0027】草刈り機(1) を取り外した時(図4)には、切断機構(6) は地面に縦方向に延び、支持ビーム
    (5) は取外し具(55)で支持される。 図示した実施例では、取外し具(55)は第1のジャーナル(11)の幾何学軸線
    (11A) に少なくともほぼ平行な幾何学軸線を有する接続ピボット(57)を介して第1のジャーナル(11)の近傍で支持ビーム(5) に接続されたスタンドである。 このスタンド(56)は支持ビームを支持する取外し位置からスタンド
    (56)が引っ込む輸送・作業位置へ回動することができる。 草刈り機(1) が取外し位置にある図4ではロック部材(28)もロック解除されていることは理解できよう。 すなわち、この位置では連結構造体(4) を第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) を中心として支持ビーム(3)
    に対して回動させることができる。 この構造にすることによって、草刈り機(1) をトラクタ(2) の引上げ装置
    (9) の3点(8) へ連結する操作が大幅に容易になる。

    【0028】本発明の草刈り機(1) は作業時に切断機構
    (6) の重量を軽減するための引っ張り具(58)を備えている。 この引っ張り具(58)は、連結構造体(4) と切断機構
    (6)との間の延び、主として制御装置(60)と組み合わされた引張りバネ(59)で構成されている。 この引張りバネ
    (59)の一端は少なくとも第2のジャーナル(12)の幾何学軸線(12A) とほぼ平行な幾何学軸線を有する接続ピボットを介して切断機構(6) に関節接続され、その他端部は少なくとも引張りバネ(59)の縦方向の軸線とほぼ一致した幾何学軸線を有するタイビーム(62)を介して制御装置
    (60)に接続されている。 制御装置(60)は第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) と少なくともほぼ平行な幾何学軸線を有する接続ピボット(63)を介して連結構造体
    (4) に関節接続されている。 本発明のこの実施例では、
    制御装置(60)を連結構造開(4) に接続するピボット接続
    (63)と油圧ジャッキ(50)を連結構造体(4) に接続する関節継手(51)とがほぼ同軸であるのが好ましい。

    【0029】図6〜図8には制御装置(60)が詳細に図示されている。 この制御装置によって取外し時に引張りバネ(59)の作用を無効にすることができ、従って、連結構造体(4) を第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) を中心として回動させることができる。 そのために制御装置(60)は引っ込み可能な止め具(64)を有している。 この止め具(64)はタイビーム(62)の肩部(65)と接触可能で、
    2つの位置を取ることができる。 すなわち、タイビーム
    (62)の肩部(65)が止め具(64)と当接する作業位置(この位置では、引張りバネ(59)が切断機構(6) の重量を軽減することができる)と、止め具(64)が引っ込んだ取外し位置(この位置では、切断装置(6) が地表上に縦方向に延びている時にタイビーム(62)を制御装置(60)内で並進させることができる)との2つの位置を取ることができる。 タイビーム(62)は円筒形接続部(66)を介して制御装置(60)の内部で案内され、その縦方向一端部は引っ張りバネ(59)と一体な接続部品(67)にネジ止めされているのが好ましい。 この配置にすることによって、タイビーム
    (62)を引張りバネ(59)の接続要素(67)内に深くネジ止めするか、浅くネジ止めするかによって引張りバネ(59)の重量軽減力を容易に調節することができる。

    【0030】止め具(64)はバネ(68)によって作業位置へ配置され、止め具(64)の取外し位置への配置は遠隔制御装置(69)で行われる。 図1、3、4、6、7および8に示すように、止め具(64)とそのバネ(68)とは組み合わされて板ばね(70)を形成し、その自由端がフォーク状をしているのが好ましい。 これらの図面のいくつかに見られるように、制御装置(60)の遠隔制御装置(69)はスタンド
    (56)を用いて駆動される。 すなわち、スタンドが作業位置にある時に引張りバネ(59)が切断機構(6) の重量を軽減し、スタンド(56)か取外された位置にある時には引張りバネ(59)の作用が無効化される。 そのため、本発明のこの実施例では、制御装置(60)の遠隔制御装置(69)はジャケット(71)とその内部に収容されたケーブル(72)とで構成されており、ケーブル(72)の一端はスタンド(56)に接続され、他端は制御装置(60)の止め具(64)に接続されている。 従って、スタンド(56)をその作業位置から取外し位置へ移動し、また、この逆に移動すると、ケーブル
    (72)がジャケット内を移動し、止め具(64)がタイビーム
    (62)に接近・離反する。

    【0031】図1〜図4に示すように、本発明の草刈り機(1) の連結構造体(4) は3つの連結点(7) を支持する全体として三角形のフレーム(73)と、このフレーム(73)
    を第1のジャーナル(11)に接続する接続装置(74)とによって構成されている。 この接続装置(74)は鉛直なジャーナル(75)を有し、このジャーナル(75)は下端部が第1のジャーナル(11)に接続され、また、鉛直な幾何学軸線(7
    6A) を有する接続ピボット(76)を介して連結構造体(4)
    のフレーム(73)に関節接続されている。 また、接続装置
    (74)のジャーナル(75)の上端部には引張り部材(58)の制御装置(60)と、ロック部材(28)のパイプ(30)と、油圧ジャッキ(50)の縦方向端部とが固定されている。 この配置によって、切断機構(6) および支持ビーム(5) は接続装置(74)の接続ピボット(76)の幾何学軸線(76A) を中心としてフレーム(73)に対して回転自在に装着されている。

    【0032】本発明の草刈り機(1) は支持ビーム(5) と連結構造体(4) のフレーム(73)との間に配置された保持具(77)(図2、図9)を有している。 この保持具(77)
    は、正常な作業条件で、接続ピボット(76)の幾何学軸線
    (76A) を中心とする支持ビーム(5) の回動を阻止している。 作業方向に沿って見た場合、保持具(77)の支持ビーム(5) への接続部(79)は第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) の高さより低く、第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) と第2のジャーナル(12)の幾何学軸線(1
    2A) との間の距離の約3分の2の位置にある。 また、接続部(79)は支持ビーム(5) の前面に設けられている。 図2、図9に示すように、保持具(77)は作業時に上方且つ前方に大きく傾くように取付けられている。 すなわち、
    保持具(77)は少なくともほぼ作業の進行方向(10)に沿った方向に延びた鉛直平面(80)内にあり、水平線に対して約45°の角度(β)(図9)を成している。 保持具(77)の縦方向の端部は切断機構(6) に対する下側連結点(7) の近傍で連結構造体(4) のフレーム(73)に接続されている。

    【0033】以下、この保持具(77)の機能を説明する。
    作業時には切断機構(6) は地面に一定の力を加えている。 前進時には、この力が前進に対する抵抗力を生じさせる。 本発明ではこの抵抗力を切断機構(6) の内側端部
    (81)の重量軽減のために利用する。 すなわち、前進に対するこの抵抗力によって、支持ビーム(5) を接続ピボット(76)の幾何学的軸線(76A) を中心として後方へ回転させる力が生じる。 その結果保持具(77)に引張り応力(82)
    が生じる。 しかし、保持具(77)は大きく傾斜しているので、この引っ張り応力(82)は実質的に鉛直な成分(83)を生じさせる。 この鉛直成分によって支持ビーム(5) の外側端部すなわち切断機構(6) の内側端部(81)には引上げ力が加わる。

    【0034】

    【作用】以下、図1〜図9の草刈り機(1) の作用を説明する。 草刈り機(1) は連結構造体(4) を介してトラクタ
    (2) の引上げ装置(9) の3つの連結点(8) に接続され、
    自在継手(24)を有する伝動シャフトはトラクタ(2) の動力取り出し装置(図示せず)に接続される。 作業時には、切断機構(6) が、図1、図2に示す作業位置へ延びる。 トラクタ(2) は草刈り機(1) を作業の進行方向(10)
    へ移動させ、動力取り出し装置は伝動装置(24, 25, 26,
    23, 22)と、反転ケーシング(19)および切断棒(13)の内部に収容された各種の駆動部材を介してディスク(15)を回転駆動する。 ディスク(15)の切断具(16)は回転して切断区域内の収穫作物を切断し、ドラム(17)は切断機構
    (6) の後方に置かれる切断済みの作物の切断幅を決定する。

    【0035】支持ビーム(5) は第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) を中心としてわずかに回動し、切断機構(6) は第2のジャーナル(12)の幾何学軸線(12A) を中心として支持ビーム(5) に対して回動するので、切断機構(6) を刈り取るべき地面の凹凸に合わせることができる。 前進時には、保持具(77)は切断機構(6) の前進抵抗力を利用して切断装置(6) の内側端部(81)の重量を軽減する。 引張りバネ(59)は地面上に位置する切断機構(6)
    の外側端部の力を小さくする。 保持具(77)は少なくともほぼ作業の進行方向(10)に沿った方向を向いた鉛直平面
    (80)内にほぼ延びているので、保持具(77)の引張り応力
    (82)は第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) 周りの有害なトルクを生じさせない。

    【0036】草刈り機(1) を輸送する場合には、ディスク(15)の回転を停止する。 草刈り機(1) を輸送位置にするには、先ず、トラクタ(2) の引上げ装置(9) の3つの連結点(8) を上げる。 それによって第1のジャーナル(1
    1)の幾何学軸線(11A) を中心とした支持ビーム(5) の下方への回動がロック装置(28)の調節器(29)によって停止され、回動レバー(52)が反転ケーシング(19)に形成された当接面(78)に当たって止まる。 この状態で草刈り機
    (1) を上げることができる。 次に、切断機構(6)が地表上に少なくともほぼ水平に延びている刈り入れ位置(図示せず)で遠隔制御装置(39)を駆動して挿錠(41)をロック解除位置へ回転させる(図5)。 それによって挿錠(4
    1)が差し錠(32)を輸送用ロック錠位置へ駆動する。 この遠隔制御装置(39)への力を維持した状態で、操作部材(4
    9)を用いて第2のジャーナル(12)の幾何学軸線(12A) を中心とした切断機構(6) の回動をすることができる。 切断機構(6) を引き上げた輸送位置になった時に遠隔制御装置(39)の作用を停止して挿錠(41)をバネ(44)の力で切断機構(6) の引っ掛け具(45)に引っ掛ける。 また、切断機構(6) の維持具(46)は弾性変形可能な部材(47)を圧縮して差し錠(32)をロック鎖錠に保持する。 この状態で輸送を開始することができる。 このようにして、切断機構
    (6) は連結構造体(4) に対して不動化され、切断機構
    (6) の揺れは大幅に少なくなる。

    【0037】草刈り機(1) を取り外す場合(図4)には、使用者は先ず取外し具(55)を取外し位置にする。 その結果、取外し具(55)を制御装置(60)に接続している遠隔制御装置(69)によってタイビーム(62)から止め具(64)
    が離れる。 図3に示すように、タイビーム(62)の肩部(6
    5)は止め具(64)と接触していないので、上記操作は完全にできる。 次に、使用者は別の遠隔制御装置(39)を駆動して挿錠(41)を切断機構(6) の引っ掛け装置(45)から離す。 その結果、切断装置(6) のロックが外れる。 ここで、使用者が油圧ジャッキ(50)の油をトラクタ(2) に戻す命令を出すと、切断機構(6) に加わる弾性変形可能な部材(47)の力で第2のジャーナル(12)の幾何学軸線(12
    A) を中心とした切断機構(6) の回動が開始させる。 その際、トラクタ(2) へ戻る油圧ジャッキ(50)の油の流れによって切断機構(6) は緩衝されながらその自重によって刈り入れ位置の方へ回動する。 切断機構(6) が一定角度まで回動すると直ちに使用者が遠隔制御装置(39)を停止させる。 その結果、挿錠(41)がバネ(44)の力で開始位置の近傍へ戻されると同時に、差し錠(32)が別のバネ(3
    8)の力でロック解除位置へ移動させる。

    【0038】切断機構(6) の下方回動運動は油圧ジャッキ(50)のロッドが完全に出ると停止する。 次に、トラクタ(2) の引上げ装置(9) の3つの連結点(8) を低くして切断機構(6) を地面と接触させる。 引上げ装置をさらに低くすると支持ビーム(5) は第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) を中心にして回動し、それによって、反転ケーシング(19)の支持面(78)から回転レバー(52)を遠ざけることができる。 この実施例では、スタンド(56)が地面に支持されている時、すなわち調節器(29)の軸(35)
    が少なくともほぼロッド(31)の長孔(34)の中間にある時に、支持ビームの降下が停止する。 この状態で草刈り機
    (1) は切断機構(6) とスタンド(56)とを介して地面の上に縦方向に延び、草刈り機(1) をトラクタ(2) から外すことができる。 図4に示すように、草刈り機(1) が取り外された時には、引張りバネ(59)は緩み、タイビーム(6
    2)は制御装置(60)の内部で並進移動することができる。
    また、草刈り機(1) が取り外し位置にある時には、保持具(77)には応力が加わっていないので、草刈り機(1) の連結と取外しが容易になる。 すなわち、取外し位置では保持具(77)によって、調節器(29)または保持具(77)で許される範囲内で第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11
    A) を中心として支持ビーム(5) に対して連結構造体(4)
    を回動することができる。

    【0039】保持具(77)のその他の利点は、以下に行う保持具の詳細な説明によって明らかになろう。 草刈り機
    (1) を取り外し位置から輸送位置へ移動させる場合には、上記の各操作を逆方向に行う。 すなわち、必要な場合には連結構造体(4) を第1のジャーナル(11)の幾何学軸線(11A) を中心として回動させて、連結構造体の3つの連結点(7) をトラクタ(2) の引上げ装置(9) の3つの連結点に接続する操作から始め、自在継手を有する伝動シャフト(24)をトラクタ(2) の動力取り出し装置(図示せず)に接続する。 次に、トラクタ(2) の引上げ装置
    (9) の3つの連結点(8) を引上げることによって草刈り機(1) 全体を引き上げる。 次に、使用者は遠隔制御装置
    (39)を操作して調節器(29)をロックする。 このロック状態を維持しながら、操縦装置(49)を付勢して切断機構
    (6) を輸送位置へ引き上げる。 切断機構(6) が引き上げられた輸送位置になった後、使用者は遠隔制御装置(39)
    の作用を止める。 それによって挿錠(41)はバネ(44)の作用で切断機構(6) の引っ掛け具(45)に引っ掛かる。 また、切断機構(6) の維持具(46)が弾性変形可能な部材を圧縮し、差し錠(32)をロック位置に保持する。 後は、手で取外し具(55)を引っ込めればよい。 それによって、遠隔制御装置(69)を介して止め具(64)がタイビーム(62)に接近する。 これで、輸送を開始することができる。

    【0040】草刈り機(1) を作業位置へ戻す場合には、
    先ず、遠隔制御装置(39)を用いて挿錠(41)を駆動し、それと同時に、油圧ジャッキ(50)内の油をトラクタ(2) へ戻す命令を出す。 それによって切断機構(6) が刈り入れ位置の方へ回転する。 切断機構(6) が一定角度だけ回転した時に遠隔制御装置(39)の作用を停止させる。 これによって、挿錠(41)をバネ(44)の作用でその開始位置の近傍に移動させることができ、差し錠(32)を他のバネ(38)
    の作用でロック解除位置へ少なくともほぼ同時に移動させることができる。 油圧ジャッキ(50)のロッドが完全に外に出ると、切断機構(6) の下方への回動は停止する。
    次に、トラクタ(2) の引上げ装置(9) の3つの連結点を低くして、切断機構(6) を地面に接触させる。 しかし、
    調節器(29)が半分開くまで引上げ装置(9) を続けて低下させて、回転レバー(52)が反転ケーシング(19)の当接面から離れ、調節器(29)の軸(35)がスタンド(31)の長孔(3
    4)の少なくともほぼ中心にくるようにする。 最後に、ディスク(15)の回転を始めて作業を開始する。

    【0041】図2、図9に詳細に示した保持具(77)は、
    一方が第1の玉継手接続(85)を介して支持ビーム(5) に関節接続され、他方が第2の玉継手接続(86)を介して連結構造体(4) に関節接続されたスタンド(bielle)(84)になっている。 この保持具(77)は寸法が小さく、しかも、
    機構が比較的単純であるので、製造するのが容易である。 この保持具(77)は切断機構(6) が障害物に遭遇した時に切断機構(6) を後方へ回転させる安全タイビーム(8
    7)を有しているのが好ましい。 この安全タイビーム(87)
    は、当業者に公知のように、互いに滑動自在に装着された2つの縦方向部分(88, 89)と、引き外し(declencheme
    nt) 装置(90)とを有している。 この引き外し装置は正常な作業条件で2つの縦方向部分(88, 89)を互いに対して低位置に保持する。

    【0042】図10、図14は本発明の草刈り機(101)の別の実施例を示している。 この草刈り機(101) は農業用トラクタ(2) に連結され、上記草刈り機(1) とほぼ同じまたは類似の手段を備えている (これらの手段の詳細は省略してある) 。 この草刈り機(101) は、主として、シャーシ(103) と収穫機構(104) とで構成され、シャーシ(1
    03) は、主として、連結構造体(105) と支持ビーム(10
    6) とで構成されている。

    【0043】連結構造体(105) は横木(107) を有し、この横木(107) の正面部分には農業用トラクタ(102) の3
    つの連結点(109) に接続される3つの連結点(108) が設けられている。 横木(107) と支持ビーム(106) との間には輸送を容易にするために支持ビーム(106) および収穫機構(104) をトラクタ(102) の中央平面の方へ移動させる位置決めアーム(110) が設けられている。 そのため、
    連結構造体(105) の位置決めアーム(110) の一方は少なくともほぼ鉛直な幾何学軸線(112A)を有する円筒ジョイント(112) を介して横木(107) の上方ビーム(111) の少なくともほぼ中央に接続され、他方は少なくともほぼ鉛直な幾何学軸線(113A)を有するジャーナル(113) を介して支持ビーム(106) の縦方向内側端部の近傍に接続されている。 油圧ジヤッキの形をした位置決め部材(114) は位置決めアーム(110) と収穫機構(104) の正面の横木(1
    07) の端部との間に配置される。 このように、位置決めアーム(110) は少なくともほぼ作業方向(115) に沿った方向に向いて延びている取外し位置・作業位置(図10、
    図11) から、位置決めアーム(110) が横木(107) の上方ビーム(11)に少なくともほぼ平行になる輸送位置(図示せず)へ円筒ジョイント(112) の幾何学軸線(112A)を中心として回転することができる。

    【0044】支持ビーム(106) を作業時に上方から見た場合には、支持ビーム(106) は作業の進行方向(115) を横切る方向に、連結構造(105) と少なくともほぼ同じ高さに延びている。 支持ビーム(106) の縦方向内側端部は前方を向き、作業の進行方向(115) に沿って見た場合、
    連結構造体(105) の3つの連結点(108) によって規定された三角形の少なくともほぼ中心の近傍にある幾何学軸線(116A)を有する第1の接続ピボット(116) を介してジャーナル(113) の下方端部に関節接続されている。 シャーシ(103) の支持ビーム(106) の縦方向外側端部は前方を向いた幾何学軸線(117A)を有する第2の接続ピボット(117) を介して収穫機構(104) の縦方向内側端部(12
    4) に関節接続されている。 この第2の接続ピボット(11
    7) は収穫機構(104) の外側部分に配置されており、従って、作業時には、2つの接続ピボット(116、117)の対応する幾何学軸線(116A, 117B)は少なくともほぼ同じ高さに延び、従って、支持ビーム(106) を少なくともほぼ水平な方向に向けることができる。 このシャーシ(103)
    構造により収穫機構(104) は作業時にトラクタ(102)の進路の側方に延し、地面の凹凸に容易に合わせることができる。

    【0045】図10、図11に示すように、収穫機構(104)
    は切断棒(118) 、支持構造(119) および処理ロータ(12
    0)(回転軸線しか図示してない) で構成され、切断棒(11
    8) は外周縁部に切断具(123) を備えたディスク(122)
    で構成される複数の切断装置群(121) を有している。 各ディスク(122) は上方を向いた幾何学軸線を中心にして回転する。 さらに、当業者に公知のように、切断棒(11
    8) の縦方向両端部のディスク(122) にはそのディスクと同じ幾何学軸線を中心にして回転するドラム(図示せず)が装着されている。 これらの2つのドラムは切断具
    (121) によって切断された作物の流れを決定する役目をする。 切断棒(118) の上方には保護具(125)(図11に破線で図示) を支持するための支持構造体(119) が延びている。 この支持構造体(119) は下方に延びた2つの側方壁
    (138) を介して切断棒(118) に接続されている。

    【0046】当業者に公知のように、処理ロータ(120)
    は切断棒(118) の後方に、少なくとも切断棒(118) の縦方向軸線とほぼ平行に延びている。 この処理ロータ(12
    0) は支持構造体の側壁(138) の縦方向端部の近傍で回転案内されて、切断装置(121)によって切断された作物のコンディショニングをする。 切断棒(118) の処理ロータ(120) とディスク(122) は草刈り機(101) が連結されているトラクタから回転駆動される。 反転ケーシング(1
    28) の駆動軸(127) は自在継手を有する伸縮シャフト(1
    26) を介して動力取り出し装置(図示せず)によって駆動される。 駆動軸(127) は駆動部材(129) を介して処理ロータ(120) に回転運動を伝達し、伝動部材(130) を介して切断棒(118) のディスク(122) に回転運動を伝達する。

    【0047】反転ケーシング(128) の駆動軸(127) の運動を処理ロータ(120) に伝えるための駆動部材(129) は一方が駆動軸(127) と一体で他方が反転ケーシング(12
    8) の出力軸(132) と一体な円錐歯車対(13)と、作業の進行方向(115) を横切る方向に延びた自在継手を備えた伸縮シャフト(133) とを有している。 この伸縮シャフト
    (133) は反転ケーシング(128)の出力軸(132) の回転運動を処理ロータ(120) に伝える。 処理ロータ(120) の端部は支持構造(119) の内側側壁(138) を貫通している。
    反転ケーシング(128) の駆動軸(127) の回転運動は伝動部材(130) を介して切断棒(118) のディスク(122) に伝えられる。 この伝動部材(130) は、主として、ベルト(1
    36) が回転する1組の滑車(134、135)と、反転ケーシング(137) とで構成され、収穫機構(104) の支持構造体(1
    19) はこの反転ケーシングを介して支持ビーム(106) に接続されている。

    【0048】実際には反転ケーシング(137) は2つの円筒形軸受で構成され、この円筒形軸受は第2の接続ピボット(117) を成し、回転軸が第2の接続ピボット(117)
    の幾何学軸線(117A)と一致した駆動軸(139) が回転しながら案内される軸受の形をしている。 ディスク(122)
    と切断棒(118) のドラムはこの駆動軸(139) によって回転駆動される。 駆動軸(139) の後部は反転ケーシング(1
    37) の外部に延び、伝動部材(130) の滑車(134、135)の1つ(125)を支持している。 もう1つの滑車(134) は連結構造体(105) の近傍に配置された反転ケーシング(12
    8) の駆動軸(127) に支持されている。 この滑車(134)
    の滑車(135) への運動伝動はこれらの滑車(134、135)上を回転するベルト(136) によって行われる。 保護カバー
    (140)(破線で図示)はこれらの滑車(134、135)とベルト
    (136) の一部分を囲んでいる。

    【0049】図10、図11に示すように、シャーシ(103)
    は第1の接続ピボット(116) の幾何学軸線(116A)を中心とした支持ビーム(106) の回転と、収穫機構(104) を支持ビーム(106) に接続する第2の接続ピボットの下方への移動を制限する役目をする調節器(141) を有している。 従って、例えば輸送時には使用者がトラクタ(102)
    の引上げ装置に駆動させて、調節器(141) を最大限に伸ばして収穫機構(104) を引き上げる。 収穫装置(104) 全体を引上げ、刈り入れ装置に維持するために引上げジャッキ(142) が備えられている。 この引上げジャッキ(14
    2) は、幾何学軸線が第1の接続ピボット(116) の幾何軸軸線(116A)に少なくともほぼ平行に延びているジョイント(144) を介して、その縦方向一端部が連結構造体
    (105) のジャーナルの上端部の近傍に関節接続されている。

    【0050】引上げジャッキ(142) の縦方向一端部には少なくとも作業の進行方向(115) にほぼ沿った方向に向いた長孔(145) が形成されている。 この長孔(145) には収穫機構(104) の支持構造(119) に固定された軸(146)
    が貫通している。 作業時には通常、軸(146) は長孔(14
    5) の中間にある。 従って、収穫機構(104) の高さ方向への移動と、収穫機構の第2の接続ピボット(117) の幾何学軸線(117A)を中心とした回転を妨げることはない。
    さらに、使用者がトラクタ(102) の油圧引上げ装置に駆動して草刈り機を刈り入れ位置に変える場合には、シャーシ(103) および引上げジャッキ(142) の上端部が上方へ移動し、長孔(145)の下端部を収穫機構(104) の軸(1
    46) に対して移動させる。 その結果、収穫機構(104)は第2の接続ピボット(117) の幾何学軸線(117A)を中心にして回転することはなくなり、地面から離れる。 刈り入れ位置では、収穫機構(104) をトラクタ(102) の中央平面の方へ移動させる位置決めジャッキ(114) と、収穫機構(104) を鉛直な輸送位置(図示せず)に回転させる引上げジャッキ(142) とによって、草刈り機(101) を輸送位置にすることができる。

    【0051】この草刈り機(101) が取外された時には、
    収穫機構(104) は地面上を縦方向に延び、支持ビーム(1
    06) は取外し具(147) を介して支持される(図10) 。 この実施例では、取外し具(147) はスタンド(148) であり、このスタンド(148) は第1の接続ピボット(116) の幾何学軸線(116A)に少なくともほぼ平行な幾何学軸線を有する円筒形ジョイント(149) を介して第1の接続ピボット(116) の近傍で支持ビーム(106) に接続されている。 スタンド(148) は、スタンド(148) が引っ込んでいる輸送・作業位置から、スタンド(148) が支持ビーム(1
    06) を支持する取外し位置へ回転することができるようになっている。 取外し位置では、連結構造体(105) を第1の接続ピボット(116) の幾何学軸線(116A)を中心として支持ビーム(106) に対して回転させることができる。 この配置にするよって、草刈り機(101) をトラクタ
    (102) の3つの連結点(109) へ接続する操作が大幅に容易になる。

    【0052】草刈り機(101) は作業時に収穫機構(104)
    の重量を軽減するための重量軽減装置(150を)を備えている。 この重量軽減装置(150) は連結構造体(105) のジャーナル(113) の上端部と支持構造体(119) の内側端部との間に延びている。 重量軽減装置(150) は、主として、制御装置(152) と組合わされた少なくとも1つの引張りバネ(151) で構成れている。 実際には2つの引張りバネ(151) の一方が第2の接続ピボット(117) の幾何学軸線(117A)に少なくともほぼ平行な方向を向いた軸(15
    3) を介して収穫機構(104) の支持構造体(119) に関節接続され、他方が引張りばね(151) の縦方向軸線に少なくともほぼ平行な幾何学軸線を有するタイビーム(162)
    を介して制御装置(152) に関節接続されている。 制御装置(152) 自体は第2の接続ピボット(117) の幾何学軸線
    (117A)に少なくともほぼ平行な幾何学軸線を有する円筒形ジョイント(154) を介してジャーナル(113) に接続されている。 この実施例では、制御装置(152) を連結構造
    (105) に接続する円筒形ジョイント(154) は引上げジャッキ(142) をその連結構造体(105) に接続するジョイント(144) の上方に延びている。

    【0053】上記実施例と同じ制御装置(152) によって、取外し時には引張りバネ(151) の作用を無効化することができ、従って、上記と同様に連結構造体(105) を第1の接続ピボット(116) の幾何学軸線(116A)を中心として回転させることができる。 そのため、制御装置(15
    2) は遠隔制御装置(155) を有している。 この遠隔制御装置(155) はジャケット(156) と、このジャケット(15
    6) の内部を並進できる一端がスタンド(148) に、他端が制御装置(152) の引っ込み可能な止め具(158) に接続されたケーブル(図示せず)とで構成れている。 従って、スタンド(148) を作業位置から取外し位置へ移動される時には、制御装置(152) を駆動して、止め具(158)
    を引っ込ませ、引張りバネ(151) の作用を無効にすることができる。

    【0054】本発明では、草刈り機(101) が、正常な作業条件では支持ビーム(106) のジャーナル(113) の幾何学軸線を中心にした回転を防止する、支持ビーム(106)
    と連結構造体(105) との間に配置され保持具(159) を備えている。 作業方向に沿って見た場合、この保持具(15
    9) の支持ビーム(106) への接続部は第1の接続ピボット(116) の幾何学軸線(116A)と少なくともほぼ同じ高さで、第1の接続ピボット(116) の幾何学的軸線(116A)と第2の接続ピボット(117) の幾何学軸線(117A)との間の距離の約3分の2の位置にある。 この接続部(160) は支持ビーム(106) の正面に配置されている。 図12に概念的に示すように、この保持具(159) は作業時に上方かつ前方に大きく傾斜するように配置されている。 すなわち、
    作業の進行方向(115) を沿った方向を向いた鉛直平面(1
    61) 内での保持具(159) の正射影 (投影面)(157)は水平線に対して約45°の角(β')を成している。 上方から見た場合、保持具(159) は前方へ向かって第1の接続ピボット(116) の幾何学軸線(116A)の方へ延び、作業の進行方向(115) に対して約60°の角(μ)を成している。 保持具(159) のもう1方の縦方向端部は収穫機構(104) の方を向いた上方ビーム(111) の縦方向端部の近傍で連結構造体(105) に接続されている。

    【0055】上記実施例で説明したように、収穫機構(1
    04) は地面上に一定の力を加えている。 前進時、この力は前進に対する抵抗力を生じさせる。 本発明ではこの抵抗力を収穫機構(104) の内側端部(124) の重量を軽減するために利用する。 実際には、この前進に対する抵抗力は支持ビーム(106) をジャーナル(113) の幾何学軸線(1
    13A)を中心にして後方に回転させようとする。 それによって保持具(159) 内に引張り応力(162) が生じる。 本発明では保持具(159) の傾斜が大きいので、この引張り応力が支持ビーム(106) の外側端部すなわち収穫機構(10
    4) の内側端部(124) を引き上げるほぼ鉛直な成分(163)
    の力を生じさせる。 また、保持具(159) と支持ビーム
    (106) との接続部(106) は第1のジャーナル(116) の幾何学軸線(116A)の少なくともほぼ同じ高さにあるので、
    上記引張り応力 (162)の水平成分が有害な作用を加えることもない。

    【0056】草刈り機(101) が取外し位置にある時には、保持具(159) は応力を全く受けないので、草刈り機
    (101) の連結・取外しが単純になる。 実際、取外し位置では保持具(159) で連結構造体(105) を第1のジャーナル(116) の幾何学軸線(116A)を中心にして支持ビーム(1
    06) に対して回転させることができる。 また、この保持具は寸法だ小さく、機能が単純であるので、保持具(15
    9) の製造は容易である。 実際には、図10、図11、図13
    および図14から分かるように、保持具(159) は一方が第1の接続玉継手によって支持ビーム(106) に、他方が第2の接続玉継手によって連結構造体(105) にそれぞれ関節接続された連接棒(165)である。

    【0057】この連接棒(165) は収穫機構(104) が障害物に遭遇した時に収穫機構(104) を後方に回動させる安全タイビーム(168) であるのが好ましい。 当業者に公知のように、この安全タイビーム(168) は互いに滑動自在に装着された2つの縦方向部分(169、170)と、引き外し装置(171) とによって構成されている。 安全タイビーム
    (168) の縦方向部分(170) は湾曲部(172) を有している。 この湾曲部(172) は草刈り機(101) がトラクタ(10
    2) の中央平面の方へ移動する際に安全タイビーム(168)
    と位置決定ジャッキ(114) が互いに邪魔をしないようにするためのものである。 また、この保持具(159) は連結構造体(105) の種々の高さに配置された複数の点(17
    3) で連結構造体に接続することができる。 従って、使用者は接続点(173)を変えるだけで重量軽減応力を変更することができる。

    【0058】本発明の範囲を逸脱しない限り、各要素の構成を均等手段に変えることができるということは理解できよう。 例えば、上記実施例の保持具を第1のジョイント(11, 116) の逆の側面に配置することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 作業の進行方向の後方から見たトラクタに接続され且つ作業位置にある本発明の草刈り機の図。

    【図2】 作業位置での図1の草刈り機を上方から見た図。

    【図3】 輸送位置での図1の草刈り機を作業の進行方向後方から見た図。

    【図4】 取外し位置位置での図1の草刈り機の作業の進行方向後方から見た図。

    【図5】 使用者が挿錠の細紐を引いた時に切断機構を引き上げ輸送位置にロックするためのロック部材と挿錠とを作業の進行方向後方から見た拡大図。

    【図6】 制御装置と引張りバネの一部分との拡大図。

    【図7】 図6のVII −VII 面に沿った制御装置の断面図。

    【図8】 図7のVII −VIII面に沿った制御装置の断面図。

    【図9】 図2の矢印IXに沿って見た保持具の拡大図。

    【図10】 作業の進行方向後方から見たトラクタに接続され且つ作業位置にある本発明の別の実施例の草刈り機の図。

    【図11】 作業位置にある図10の草刈り機を上方から見た図。

    【図12】 保持具の向きを概念的に示す図。

    【図13】 保持具を側方から見た拡大図。

    【図14】 図13の保持具を上方から見た図。

    【符号の説明】

    1 草刈り機 2 トラクタ 4、105 連結構造体 5 106 支持ビーム 6、104 切断機構 11、12、116 、117 ジョイント 56、148 スタンド 58、150 重量軽減装置 77、159 保持具 84、165 連接棒 85、86、166 、167 玉継手 87、168 タイビーム

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