Protective clothing

申请号 JP2013539887 申请日 2011-11-07 公开(公告)号 JP2014500408A 公开(公告)日 2014-01-09
申请人 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company; 发明人 アリソン シレット; クロード ミッシェル; セルジュ ルブイヤ; エルケ ダーヴィト クロス;
摘要 本発明は、エアロゾルおよび飛沫の浸透に対して防護するための衣服およびその使用法、ならびに上記衣服の製造方法に関する。 上記衣服は、少なくとも1本のヤーンを含むステッチドシームによってつなぎ合わされた布の少なくとも2ヶ所の部分を含み、上記ヤーンが疎 水 性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含む。
权利要求
  • ステッチドシームによってつなぎ合わされた布の少なくとも2ヶ所の部分を含み、前記ステッチドシームが少なくとも1本のヤーンを含む衣服であって、前記ヤーンが疎水性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含む、衣服。
  • 前記疎水剤が、フルオロ化合物系組成物、シリコーン系組成物、ポリウレタン系組成物、ホットメルト系組成物、ケテン系組成物、パラフィン系組成物、アクリル系およびメタクリル系組成物、エポキシ系組成物、および/またはこれらの組合せを含む、請求項1に記載の衣服。
  • 前記疎水剤が、フルオロポリマー系組成物、ポリウレタン系組成物、ケテン系組成物、パラフィン系組成物、アクリル系およびメタクリル系組成物、エポキシ系組成物、および/またはこれらの組合せを含む、請求項1に記載の衣服。
  • 前記疎水剤が、フルオロポリマー系組成物を含む、請求項1に記載の衣服。
  • 前記ヤーンが、少なくとも1種のフッ素化オレフィン系ホモポリマーまたはコポリマーから作られる疎水性ヤーンである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の衣服。
  • 前記少なくとも1種のフッ素化オレフィン系ホモポリマーまたはコポリマーが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である。 請求項5に記載の衣服。
  • 前記ヤーンが、綿、ポリエステル、ポリアミド、またはポリオレフィンから作られる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の衣服。
  • 前記布が不織布である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の衣服。
  • 前記不織布が、ポリオレフィン系フラッシュスパンまたはスパンボンド不織布である、請求項8に記載の衣服。
  • 前記ヤーンがポリエステルから作られ、かつ前記疎水剤がフルオロポリマー系組成物を含む、請求項1〜4および請求項7〜9のいずれか一項に記載の衣服。
  • 前記布が、高分子材料の追加の層をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の衣服。
  • 前記ヤーンが、有機ケイ素系化合物を実質上含まない、請求項1〜11のいずれか一項に記載の衣服。
  • (A)布の少なくとも2ヶ所の部分を近づけるステップと、
    (B)ヤーンで縫い合せることによって前記布の前記少なくとも2ヶ所の部分をつなぎ合わせ、それによってステッチドシームを形成するステップであって、前記ヤーンが疎水性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含む、ステップとを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の衣服の製造方法。
  • エアロゾルおよび飛沫の浸透に対して防護するための、請求項1〜12のいずれか一項に記載の衣服の使用。
  • 说明书全文

    本発明は、継ぎ目の改良された、衣服、具体的には使い捨て化学防護服に関する。

    近年、規制および環境に関する指令がこれまで以上に厳しくなっているために、製造業では、幾つかの工業プロセスにおける有害物質または毒性物質の使用を減らす努が行われてきた。 しかしながら多くの産業用途においては、技術的進歩によって有害物質を使用せずに済ませることができるプロセスはまだ実現していない。 したがって、製造に従事する者が、有害物質に曝される場合に、有害物質とのいかなる不必要な接触も回避され、かつ曝露の危険性が最小限となるように、十分防護されることが最も重要である。

    十分な防護を与えるには、防護服はエアロゾルおよび飛沫の浸透から防護するための防護被服の性能要件に対する厳しい国際基準および地域標準、例えばISO 16602 1 、EN 14605:2005+A1 2 、EN ISO 13982−1:2004 3 、およびEN 13034:2005+A1 4 (一般にそれぞれ「タイプ3、4、5、および6化学防護被服」と呼ばれる)などを満たさなければならない。

    1化学薬品に対する防護のための防護被服−分類、標識付け、および性能要件。
    2液状化学薬品に対する防護被服−体の一部のみに防護を与える品物(タイプPB(3)およびPB(4))を含む液密(タイプ3)または飛沫浸入防止型(タイプ4)の連結部を有する被服の性能要件。
    3固体粒子に対して使用される防護被服−空気で運ばれる固体粒子に対して全身に防護を与える化学防護被服(タイプ5の被服)の性能要件。
    4液状化学薬品に対する防護被服−液状化学薬品に対して限定された防護性能を与える化学防護被服(タイプ6およびタイプPB(6)装備)の性能要件。

    有害物質に対して防護する一般的な方法は、それが液体であれ、エアロゾルであれ、粒子であれ、細粉であれ、フィブリルであれ、繊維であれ、気体であれ、それらの物質が浸透しない防護服を着用することである。 防護服の製造に有用な幾種かのきわめて効果のある材料が知られているが、これらすべての衣服は共通の弱点を有し、それは衣服をつなぎ合わせ、組み立てる継ぎ目である。

    具体的には、ステッチドシームが縫い目によって布の2ヶ所以上の部分をつなぐので、それらが衣服中の弱点になり、普通なら布を通って浸透しないはずの有害物質が、縫い目間の空間を通って、縫糸および針跡残りを通って、またはステッチ糸を通してのウィッキングによって移動する恐れがある。 ステッチドシームの不浸透性を向上させるために、不浸透性材料のテープまたはリボンによりステッチドシームをテープで目張りする、または継ぎ目を熱で溶接することが有利となり得る。

    オーバーテープ法および溶接法は両方とも効果のあるバリアーを有する継ぎ目を作り出すことができるが、その防護服は著しく製造コストが上昇するために、これらは経済的に推奨されない。

    したがって、その継ぎ目に対してオーバーテープも他の追加の封止技術も実施することを必要とせず、かつ被覆用途および塗料用途、ならびに塗料をはねつける物質また汚染物質を排除しなければならない他の産業用途にも使用することができる、妥当なコストで有害物質、特に有害液体に対して十分な防護を与える衣服、具体的には防護服を提供することが望ましい。

    本発明は、少なくとも1本のヤーンを含むステッチドシームによってつなぎ合わされた布の少なくとも2ヶ所の部分を含む衣服、具体的には防護服を提供し、前記ヤーンは疎性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含む。

    本開示の特徴および利点は、下記の詳細な説明を読むことにより当業者によってより容易に理解されるはずである。 明確にするために別々の実施形態の文脈において上記および下記で述べる本開示の幾つかの特徴はまた、単一の実施形態中で組み合わせて実現することもできることは明らかである。 逆に、簡潔化のために単一の実施形態の文脈中で述べる本開示の様々な特徴はまた、別々にまたは部分的組合せにおいて実現することもできる。 さらに単数形での言及は、文脈上に具体的な別段の注記がない限り、複数形もまた含むことができる(例えば、「或る(“a”および“an”)」は、1つか、1つまたは複数を指すことができる)。

    本明細書中で使用される用語「継ぎ目」とは、布または他の材料の2ヶ所以上の部分が縫い目でつなぎ合わされた接合部を指す。

    本明細書中で使用される用語「縫い目」とは、ぐし縫い、クロスステッチ、返し縫い、鎖縫い、二重縫い、かがり縫い、およびカバーステッチなどの任意の適切な縫い目を指す。

    本明細書中で使用される用語「衣服」および「防護服」は、上衣、白衣(lab coats)、ズボン、ジャケット、前掛け、作業服、ならびに身体局部使い捨て装身具および使い捨て装身具、例えば頭巾、ブーツまたは靴のカバー、袖、手袋、および身体の少なくとも一部を被覆するために使用することができる任意の他の被服を制限なく指す。

    本明細書中で使用される用語「布」は、天然および/または合成繊維の網状組織からなる任意の可撓性材料を指す。

    本明細書中で使用される用語「不織布」は、編物または織物とは反対に、実質上ランダムに位置決めされて、識別可能なパターンのない実質上平面材料を形成する個々の繊維の構造を含む任意の布を指す。

    本明細書中で使用される用語「織物」は、少なくとも1本の経糸と少なくとも1本の緯糸を有し、その少なくとも1本の経糸と少なくとも1本の緯糸を特定の織り柄に従って織り交ぜることによって形成される任意の布、あるいは少なくとも1本のヤーンが編み模様に従って編まれている任意の布を指す。

    本明細書中で使用される用語「繊維」は、天然および/または合成の両方またはいずれかの短繊維、延伸破断(stretch−broken)繊維、および連続フィラメント、またはこれらの組合せを指す。

    本明細書中で使用される用語「疎水剤」は、水などの極性溶媒により容易に湿潤しない物質、例えば極性溶媒と接触した場合に90度を超える接触を示す物質などを指す。 その角度は、静接触角ゴニオメーターにより静的液滴法(static sessile drop method)を用いて測定される。

    本明細書中で使用される用語「疎油剤」は、非極性溶媒により容易に湿潤または可溶化しない物質を指す。

    本発明は、少なくとも1本のヤーンを含むステッチドシームによってつなぎ合わされる布の少なくとも2ヶ所の部分を含む改良された継ぎ目を有する防護服を提供し、前記ヤーンが疎水性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含む。

    疎水剤は、疎水剤に限らず、同時に疎油特性を有してもよい。

    布のこの少なくとも2ヶ所の部分は、同一の布から生じても、少なくとも2枚の独立した別々の布から生じてもよい。

    布のこの少なくとも2ヶ所の部分が、少なくとも2枚の独立した別々の布である場合、布のその少なくとも2ヶ所の部分は、織物または不織布、あるいはこれらの組合せから独立して選択することができる。

    布は、単層を成すことも、多層を成すこともできる。

    布はさらに改質することもできる。 防護服に機能性を加えるために、具体的には足および手を防護することを意図する場合、その衣服の布は足および手に広がってもよく、例えば裁縫によって衣服の胸像部または脚部に結合させることができる布の別個の断片からなってもよい。 衣服が足および手を防護することを意図する場合、その布を、例えば熱硬化性または熱可塑性ポリマーなどの滑り止め組成物の連続層またはパターンを形成した層で被覆して、床上でのすべり性を減らす足底を形成することも、フィンガーグリップを高めるパッドを形成することもできる。

    織物は、平織と、バスケット織と、綾織と、朱子織と、これらに限定されないが一方向織、準一方向織、多軸織、および三次元材料を含めた他の複雑な織り組織とを、単独で、または組み合わせて有する布、あるいは編物の中から選択することができる。

    編物は一般には、袖の端部および脚の端部の両方で衣服の袖口を形成することも、それらは衣服にジッパー構成部品をつなぐライナーを形成することもできる。

    一方向布地ではヤーンが全て同一方向に伸びている。 準一方向布地ではヤーンを二方向以上の方向に敷くことができ、一部のヤーンは完全に平坦ではない。 本明細書中で使用される「一方向」は、文脈上別段で必要とされない限り、一方向布地と準一方向布地の両方を包含する。

    不織布は、ポリオレフィン、例えばポリエチレンおよびポリプロピレンなど、ポリエステル、アセチルポリオキシキシメチレン樹脂、ポリアミド、および/またはこれらの組合せからなる群から選択されるポリマーから形成することができる高分子不織布の中から選択することができる。

    不織布は、その不織布に被覆または貼合わせた高分子材料の追加の層をさらに含むことができる。 この高分子材料の追加の層は、小さな気孔を有する水蒸気透過性薄膜の形態で、あるいは1層または複数層の不透過性の層として存在することができる。 これらのラミネートは、繊維業界では一般にそれぞれ「微孔質フィルムラミネート」またはバリアファブリックと呼ばれ、例えばE. I. du Pont de Nemours & Companyから、それぞれ商標Proshield(登録商標)またはTychem(登録商標)で市販されている。

    布のこの少なくとも2ヶ所の部分は、処理布または未処理布から独立して選択することができる。 処理布は、例えば顔料などの着色剤、UV吸収剤、帯電防止剤、抗菌物質、難燃組成物または膨張剤、疎水剤、および/または他の適切な化合物で処理された布から選択することができる。

    好ましくは、本発明の衣服を形成するために使用される布は不織布である。 より好ましくは不織布は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、およびこれらの混合物からなる群から選択されるポリマーから形成されるポリオレフィン系フラッシュスパンまたはスパンボンド不織布である。 最も好ましくは不織布は、ポリエチレンフラッシュスパン不織布である。 フラッシュスパン不織布は、例えばE. I. du Pont de Nemours & Coから商標「Tyvek(登録商標)」で市販されている。

    衣服のステッチドシームは、少なくとも1本のヤーンを含み、そのヤーンが少なくとも1種の疎水剤を含む。 このヤーンは、紡績糸、二層構造糸(core spun yarn)、延伸糸、延伸破断糸、連続フィラメント糸から選択することができ、これらはその嵩を増すように処理されていてもよい。 ヤーンがその嵩を増すために処理されている場合、そのようなヤーンは「バルキー加工糸」と呼ばれる。 好ましくは少なくとも1本のこのヤーンはバルキー加工糸である。

    少なくとも1本のこのヤーンは、例えば少なくとも10texの線重量を有する、好ましくは10tex〜100tex、より好ましくは18tex〜80texの線重量を有するヤーンから選択することができる。 最も好ましくは少なくとも1本のこのヤーンは、18tex〜40texの線重量を有するヤーンの中から選択することができる。

    少なくとも1本のこのヤーンは、人造繊維、天然繊維、および/またはこれらの組合せで作ることができる。

    天然繊維の例は、綿、リネン、ラミー、レーヨン、および竹の繊維などのセルロース系繊維、ウール、および/またはこれらの組合せであることができる。

    少なくとも1本のこのヤーンが天然繊維で作られる場合、その天然繊維は好ましくは綿またはリヨセルである。

    少なくとも1本のこのヤーンは、無機繊維または有機繊維であることができる人造繊維で作ることができる。

    好適な人造無機繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、および/またはこれらの組合せの中から選択することができる。 少なくとも1本のこのヤーンは、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアリーレンスルフィド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ(p−フェニレン−2,6−ベンゾビスオキサゾール)、ポリベンズイミダゾール、ポリヒドロキノン−ジイミダゾピリジン、ポリエステル、および/またはこれらのブレンドの人造有機繊維で作ることもできる。

    好適なポリオレフィンは、フッ素化オレフィンホモポリマー、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニルなどと、オレフィンホモポリマー、例えばポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレン、あるいはオレフィンコポリマー、例えばエチレン(メタ)アクリル酸コポリマー、エチレン−αオレフィンコポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−フッ化ビニルコポリマー、およびエチレン−塩化ビニルコポリマーなどのエチレンコポリマーなどとの中から選択することができる。

    好適なポリアミドは、脂肪族ポリアミド、例えばポリアミド6(PA6)、ポリアミド66(PA66)、ポリアミド612(PA612)、ポリアミド10(PA10)などと、半芳香族または芳香族ポリアミド、例えばメタ−アラミド、パラ−アラミド、またはこれらのコポリアミドなどの中から選択することができる。 好適なポリエステルは、脂肪族ポリエステル、例えばポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリアジピン酸エチレン、ポリヒドロキシアルカノアートなどと、半芳香族ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラート、ポリトリメチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタラートなどとの中から選択することができる。 少なくとも1本のこのヤーンがポリエステルで作られる場合、そのポリエステルは、好ましくは半芳香族ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタラートなどである。

    好ましくはこのヤーンは、綿、ポリエステル、ポリアミド、またはポリオレフィンで作られる。

    本発明によれば少なくとも1本のこのヤーンは、疎水性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含む。

    このヤーンが疎水性ヤーンである場合、それは、例えばフルオロポリマーで作られる。 好ましくはそれは、フッ素化オレフィン系ホモコポリマーまたはコポリマー、例えばポリテトラフルオロエチレン、あるいはそれとポリフッ化ビニリデンなどの部分フッ素化オレフィンとの混合物である。 このヤーンが疎水性ヤーンである場合、それは、たとえ好ましくなくても追加として疎水剤、例えば下記に述べるような疎水剤を含むことができる。

    このヤーンが少なくとも1種の疎水剤を含む場合、その疎水剤はヤーン上に塗布された被膜の形態で存在することができる。 疎水剤は、例えば水分散液、溶液、またはエマルションの形態で、例えば繊維またはフィラメント処理用の水分散液、溶液、またはエマルションの形態で塗布することができる。 ミクロおよびナノ分散液、エマルション、およびこれらの混合物もまた適している。 操業条件および用途に応じて水性媒体および有機溶媒系媒体を使用することができる。 疎水性物質は、疎水性物質を形成する適切に選ばれた化学種からヤーンの加工/被覆の間に形成することができる。

    この疎水剤はまた、繊維またはフィラメントの生産の間に取り込むことができるスパンイン(spun−in)剤として存在することもできる。

    当業界で知られている塗工技術の例は、キスロール塗布、ナイフ塗布、計量塗工、含浸塗工、浸漬塗工、はけ塗り、吹付け塗工、および/またはこれらの組合せであり、場合により溶媒/水の過剰をなくすための、かつ/または摩耗面特性を向上させるとともに裁縫中の繊維凝集およびその加工性能を高めるための熱処理が続いていてもよい。

    この少なくとも1種の疎水剤は、ヤーンの総重量を基準にして0.1重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、より好ましくは0.5重量%〜3重量%存在することができる。

    本発明において有用な疎水剤は、フルオロ化合物系組成物、例えばフルオロモノマー、フルオロオリゴマー、またはフルオロポリマー系組成物、好ましくはフルオロポリマー系組成物、シリコーン系組成物、ポリウレタン系組成物、ホットメルト系組成物、ケテン系組成物、パラフィン組成物、アクリル組成物、エポキシ組成物、および/またはこれらの組合せを含む物質の中から選択することができる。 ケテン系組成物は、欧州特許第05754768号明細書に記載のケテン二量体を含むものの中から選択することができる。 この特許はこれにより参照により援用される。

    シリコーン系組成物は、有機ケイ素系化合物、例えばシリコンヤーンオイル中に一般的に見出される脂肪族または環状のポリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、またはポリジメチルジフェニルシロキサンなど、あるいはシラン系化合物、例えばアルコキシシランおよびアミノシランなどを含むものの中から選択することができる。

    疎水剤であることに加えて、有機ケイ素系化合物はその上に疎油特性を有することもできる。

    ポリウレタン溶液、分散液、またはエマルションもまた、本発明において好適な疎水剤である。

    ポリウレタン系組成物は、ポリイソシアナート(例えばジイソシアナート)と多価アルコール(例えばジオール)の反応によって形成されるポリウレタンを含むものの中から選択することができる。 使用することができるポリイソシアナートの例には、芳香族ポリイソシアナート、例えばフェニレンジイソシアナート、トルエンジイソシアナート(例えば2,4−および2,6−)、テトラメチルキシレンジイソシアナート、キシレンジイソシアナート、メチレンジフェニルジイソシアナート(MDI)と、脂肪族および脂環式ポリイソシアナート、例えばジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、テトラメチレンジイソシアナート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナートと、これらのいずれかの混合物とが挙げられる。 オリゴマーのイソシアナート(高分子MDIなど)もまた使用することができる。 ポリイソシアナートとポリエーテルポリオールまたはポリエステルポリオールとを部分的に予め反応させた混合物を含むこれらのポリイソシアナートの「プレポリマー」もまた適している。 一般に上記ポリイソシアナートは、80〜400の範囲のイソシアナートインデックスを確立するような多価アルコールに対する量で使用される。

    多価アルコールは、多価アルコール、ヒドロキシ官能性ポリエーテル、またはヒドロキシ官能性ポリエステルのいずれかであることができ、好ましくは2〜25個の炭素原子を有する。 例には、エタンジオール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、デカンジオール、ジエチレングリコール、2,2,4−トリメチルペンタンジオール、2,2−ジメチルプロパンジオール、ジメチルシクロヘキサンジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン(ビスフェノールB)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(ビスフェノールC)、芳香族ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン、ポリ(エチレンオキシド)、およびポリ(プロピレンオキシド)多価化合物、例えばジオールおよび/またはトリオールから誘導される末端ヒドロキシル基を有するポリマーおよびコポリマーが挙げられる。 そのようなジオールおよびトリオールには、非限定的な例としてエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンタエリトリトール、グリセロール、ジグリセロール、トリメチロールプロパン、スクロースなどの糖、および他の低分子量多価アルコールが挙げられる。 アミン、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、トリエタノールアミンなどを、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドと反応させることによって調製することができるアミンポリエーテルポリオールもまた有用である。

    有利には、少なくとも1本のこのヤーン用のポリウレタン系組成物のポリウレタンは、少なくとも1種のイソシアナート20〜60重量%、少なくとも1種のポリエーテルジオール5〜50重量%、1種または複数種の脂肪族または脂環式ジオール0〜10重量%、1種または複数種のポリエステルジオール0〜50重量%、好ましくは5〜50重量%の成分を有する。 好ましいポリウレタン系組成物のポリウレタンは、ヘキサメチレンジイソシアナート(HMDI)と、線状または分岐ポリエステル成分を有するポリエステルポリオールとのモノマーから作られる。 好ましいポリウレタンは、1,000〜10,000g/モルの重量平均分子量を有する。 好適なポリウレタンは、商品名Alberdingk−PU(登録商標)(Alberdingk)、Impranil(登録商標)(Bayer)、およびPermutex(登録商標)(Stahl)で市販されている。

    ポリウレタン鎖は、追加のポリイソシアナート架橋剤を加えることによって架橋して鎖間結合を形成することができる未反応ヒドロキシ末端を有することができる。 疎水性ポリウレタン剤は、それらを少なくとも1本のこのヤーンの表面に塗布し、好ましくは架橋剤、場合によっては触媒を用いて鎖間架橋を開始させることによって使用することができる。 好ましい架橋剤は上記ポリイソシアナートである。 特に好ましくはポリイソシアナート架橋剤は、例えばオキシム基でキャップされる。 キャッピング基は高温で(例えば140〜200℃程度で)はがれ落ち、架橋を開始させる。 好ましいオキシムキャッピング基はブタンオキシムである。

    好ましくは架橋剤は3個以上のイソシアナート基を有し、特に好ましくは3個のイソシアナート基を有する。 好ましくは架橋剤は、溶媒を差し引いたポリウレタン系組成物の総重量を基準にして1〜10重量%または約1〜10重量%の量で、より好ましくは3〜8重量%または約3〜8重量%の量で存在する。

    このポリウレタン系組成物に使用される架橋性ポリウレタンは、少なくとも1本のこのヤーンに損傷を与えない条件下で架橋することができるものから選択することができる。 架橋は、熱で、かつ/または触媒の使用によって開始することができる。 触媒を加える場合、好ましくは触媒は、少なくとも1本のこのヤーンに疎水剤を塗布する直前に加えられる。 架橋剤は、そのポリウレタン系組成物に、かつ塗布されるまで低温(すなわち200℃未満、より好ましくは4℃未満)で貯蔵されたポリウレタン系組成物に加えることができる。 少なくとも1本のこのヤーンにポリウレタン系組成物を塗布した後に、その処理されたヤーンを加熱して架橋を開始させる。 別法では、少なくとも1本のこのヤーンにポリウレタン系組成物を塗布する直前に、ポリウレタン系組成物に架橋剤および/または触媒を加えることもできる。

    フルオロ化合物系組成物、具体的にはフルオロポリマー系組成物は、フルオロ脂肪族剤と、それらの縮合ポリマー、例えばポリエステル、ポリイミド、またはポリエポキシドと、それらのビニルポリマー、例えばポリアクリラート、ポリメタアクリラート、またはポリビニルエーテルとを含むものの中から選択することができる。

    このフルオロ脂肪族剤の縮合ポリマーは、ペルフルオロ脂肪族グリコールまたはチオグリコールをジイソシアナートと反応させてペルフルオロ脂肪族基を有するポリウレタンを得ることによって形成されるものと、フルオロ脂肪族N−メチロール縮合生成物と、適切な触媒の存在下でペルフルオロ脂肪族スルホンアミドアルカノールをポリイソシアナートと反応させることによって得られるフルオロ脂肪族ポリカルボジイミドとの中から選択することができる。

    フルオロポリマー系組成物はさらに、1種または複数種のフルオロ脂肪族アクリラートまたはメタクリラートモノマーと1種または複数種のフッ素を含まない炭化水素のエチレン不飽和性コモノマーとのコポリマーであることができる。 フルオロ脂肪族ラジカル含有アクリラートまたはメタクリラートモノマーの例は、アクリラートまたはメタクリラートペルフルオロアルキルモノマーである。

    上記フルオロ脂肪族ラジカル含有アクリラートまたはメタクリラートモノマーと共重合することができる、好ましいフッ素を含まない炭化水素のエチレン不飽和性コモノマーには、オクタデシルメタクリラート、1,4−ブタンジオールジアクリラート、ラウリルメタクリラート、ブチルアクリラート、N−メチロールアクリルアミド、イソブチルメタクリラート、エチルヘキシルアクリラート、エチルヘキシルメタクリラート、塩化ビニル、および塩化ビニリデンからなる群から選択されるものが挙げられる。

    疎水剤であることに加えて、フルオロポリマー系化合物は、例えばそのアルキル鎖長の選択によっては疎油特性も有することもできる。

    純粋な、あるいは例えば水または水性媒体で希釈したフルオロポリマー系化合物を、例えばキスロール塗布などの当業界で知られている方法を用いて塗布することができる。 キスロールの下側の部分を仕上剤槽に浸しながら、ヤーンがその最上部を接線方向に移動する。 フルオロポリマー系化合物の含浸量(add−on level)は、幾つかのパラメータ、例えばヤーンとロールの幾何配置、ロール速度、および槽中のフルオロポリマー系化合物の濃度を変更することによって変えることができる。

    好ましくは疎水剤は、フルオロポリマー系組成物、ポリウレタン系組成物、ケテン系組成物、パラフィン系組成物、アクリル系組成物、エポキシ系組成物、および/またはこれらの組合せを含む物質の中から選択することができる。

    より好ましくは疎水剤は、フルオロポリマー系組成物、ポリウレタン系組成物、ケテン系組成物、パラフィン系組成物、アクリル系組成物、エポキシ系組成物、および/またはこれらの組合せを含む物質の中から選択することができ、それらはポリシロキサンのような有機ケイ素系化合物、例えばシリコンヤーンオイル中に一般的に見出されるポリジメチルシロキサンまたはポリジメチルジフェニルシロキサンなど、あるいはシラン系化合物、例えばアルコキシシランおよびアミノシランなどを実質上含まないか、または含まない。 有機ケイ素系化合物は、たとえきわめてわずかな濃度でしか存在しないとしても塗料、ラッカー、および被覆剤の用途における汚染物質であり、表面欠陥、例えばくぼみまたは斑として知られる欠陥をその被覆、ラッカー仕上げ、または塗装した表面に生じさせる恐れがある。 上記実施形態による疎水剤はまた、塗料をはねつける他の物質を実質上含まないか、または含まない。

    有機ケイ素含有化合物は避けるべきであるが、コアが有機ケイ素化合物を含む二層構造糸を本発明において使用することは、外部と接触しないように前記コアを外側のヤーンによって封止することができる限り可能な場合もある。 その外側のヤーンはさらにそれに有機ケイ素バリアー処理が施されてもよい。

    疎水剤は、UV/IR硬化などの後処理の結果、ヤーンの加工の間にまたは裁縫の後に形成される場合もある。

    最も好ましくはこの少なくとも1種の疎水剤は、フルオロ化合物系組成物、特にフルオロポリマー系組成物である。

    本発明の衣服は、少なくとも1本のこのヤーンで縫い合わされた少なくとも1ヶ所のステッチドシームを含む。 好適な縫い目は、直線縫い、クロスステッチ、返し縫い、鎖縫い、二重縫い、かがり縫い、カバーステッチ、およびシングルステッチの中から選択することができる。 好ましくは縫い目は、かがり縫いおよび二重縫いから選択することができる。

    少なくとも1ヶ所のこの継ぎ目は、外面および/または内面継ぎ目として存在することができる。 好ましくは少なくとも1ヶ所のこの継ぎ目は、内面継ぎ目として存在することができる。

    さらなる好ましい実施形態によれば、布は不織布、好ましくはオレフィン系不織布であり、かつヤーンは少なくとも1種のフルオロ化合物含有組成物、好ましくは少なくとも1種のフルオロポリマー含有組成物を含む。

    さらなる態様において本発明は、衣服、具体的には防護服の製造方法を提供し、この方法は、(A)布の少なくとも2ヶ所の部分を近づけるステップと、(B)ヤーンで縫い合せることによって布のこの少なくとも2ヶ所の部分をつなぎ合わせ、それによってステッチドシームを形成するステップとを含み、そのヤーンが疎水性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含む。

    本発明で有用な縫い針は、55NM(「メートル式番手」)〜120NMの標準寸法を有する針の中から選択することができる。

    この方法の布がポリオレフィン系フラッシュスパンまたはスパンボンド不織布である場合、その縫い針は65NM〜75NMの標準寸法を有する針の中から選択することができる。

    疎水性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含むヤーンを使用することにより、衣服の生産コストを最適化し、かつ必要とされる液体および水浸透試験(例えば、EN ISO 17491−4:2008、方法AおよびBの基準)に合格するように防護性能を最大化する様々な縫合技術およびスーツデザインの使用が可能になる。

    疎水剤が有機ケイ素系化合物および塗料をはねつける他の物質を含まない好ましい実施形態において、本発明の防護服は、塗料の濡れを妨害する物質で被覆組成物を汚染する危険性なしに、塗料産業のような細心の注意を払う産業分野で使用することができるという更なる利点を提供する。

    別の態様において本発明は、エアロゾルおよび飛沫の浸透に対して防護するための衣服、具体的には防護服の使用法を提供し、この衣服はステッチドシームによってつなぎ合わされた布の少なくとも2ヶ所の部分を含み、前記ステッチドシームは、疎水性ヤーンであり、かつ/または少なくとも1種の疎水剤を含む少なくとも1本のヤーンを含む。

    エアロゾルは、粒子のガス懸濁物であり、その粒子は固体または液体のどちらであってもよい。

    固体粒子は、これら製造方法において有用な無機または有機化学物質、あるいはこれらの混合物であることができる。

    液状粒子は、これら製造方法において有用な任意の化学物質であることができる。

    本発明の文脈中の飛沫は、例えば純粋な液体、エマルション、分散液、コロイド溶液などの液体の飛沫である。

    具体的には本発明による衣服の使用法は、揮発性有機化合物、酸性または苛性物質、毒物、その他などのヒトの健康に一時的または恒久的な悪影響を与える物質のエアロゾルおよび飛沫の浸透に対して防護を提供しようとする。

    この防護服はさらに、防護服を外部の呼吸ガス供給源または加圧ガスと連結するための給気カップリングを備えることもできる。

    本発明を下記の実施例においてさらに明確にする。 これらの実施例は、本発明の好ましい実施形態を示すとはいえ、例示の目的でのみ提示されることを理解されたい。

    E. I. du Pont de Nemours & Company(Wilmington DE,USA)から商標Tyvek(登録商標)1422Aで市販されているフラッシュスパン布で作られた作業服を、標準規格EN ISO 17491−4:2008の下でEN ISO 17491−4:方法AおよびEN ISO 17491−4:方法Bの要求基準に従うかどうかを試験した。

    3本および5本スレッドかがり縫いを用いて作業服の異なる部分をつなぎ合わせる縫合を行った。 使用したヤーンは、フルオロ化合物系組成物で処理した19texポリエチレンテレフタラートバルキー加工糸であった 。 縫い針は70NM針であった。

    次に、こうして得られた衣服を検知用衣服(detector garment)の上に掛け、次いでEN ISO 17491−4:2008方法Aに準拠した試験およびEN ISO 17491−4:2008方法Bに準拠した試験にかけた。 各試験を3回行った。

    EN ISO 17491−4:方法Bについては、この作業服の下に検知用衣服を着用した人に、脚、腰、胴、および肩の高さに位置決めした4個のノズルから出る30±5×10 -3 N/mの表面張力を有する着色水を1分間吹き付けた。 各ノズルは1.14±0.1L/分の流量に設定した。 その後、作業服を取り除き、下にある検知用衣服の、作業服内部に浸透した着色水によって生じた染みを検査した。

    この試験は、着色水が原因の検知用衣服の染みの合計面積が、ISO 17491:4で指定された25±5μLの着色水によって引き起こされる較正用染みの面積の3倍未満であるならば合格とみなされた。 結果を表1に示す。

    EN ISO 17491−4:方法Aについては、この作業服の下に検知用衣服を着用した人に、脚、腰、胴、および肩の高さに位置決めした4個のノズルから出る52±7.5×10 -3 N/mの表面張力を有する着色水を1分間吹き付けた。 各ノズルは0.47±0.05L/分の流量に設定した。

    その後、作業服を取り除き、下にある検知用衣服の、作業服内部に浸透した着色水によって生じた染みを検査した。

    この試験は、着色水が原因の検知用衣服の染みの合計面積が、ISO 17491:4で指定された25±5μLの着色水によって引き起こされる較正用染みの面積の3倍未満であるならば合格とみなされた。 結果を表1に示す。

    表1は、EN ISO 17491−4:2008、方法Aおよび方法Bによる試験の結果を示す。

    表1の結果から分かるようにフルオロ化合物系組成物を含むヤーンから作られた継ぎ目を有する本発明による作業服は、EN ISO 17491−4、方法Aの要求基準だけでなく、より厳しい方法Bの要求基準にも合格する。

    E. I. du Pont de Nemours and Company(Wilmington DE,USA)から商標Tyvek(登録商標)1422Aで市販されているフラッシュスパン布で作られた比較の作業服を、標準規格EN ISO 17491−4:方法Aの要求基準の下で試験した。

    3本および5本スレッドかがり縫いを用いて作業服の異なる部分をつなぎ合わせる縫合を行った。 使用したヤーンは、フルオロ化合物系組成物なしの19texポリエチレンテレフタラート未処理バルキー加工糸であった。 縫い針は70NM針であった。

    次に、こうして得られた衣服を検知用衣服の上に掛け、次いで上記と同様にEN ISO 17491−4:2008、方法Bに準拠した試験にかけた。 この比較試験を3回行い、結果を表2に示す。

    表2は、EN ISO 17491−4:2008、方法Aによる試験の結果を示す。

    表2の結果から分かるようにフルオロ化合物系組成物を欠く未処理ヤーンで作られた継ぎ目を有する作業服は、EN ISO 17491−4:方法Aに合格しないだろう。 この比較の衣服は、より厳しくないEN ISO 17491−4:方法Aの試験で得られた結果を考慮すると方法Bの試験に不合格になるのは確実であると思われるので、より厳しい方法Bによる試験は行わなかった。

    くぼみ試験 フルオロ化合物系組成物で処理した19texポリエチレンテレフタラートバルキー加工糸5gを、そのフルオロ化合物系組成物を抽出するためにブチルグリコールとn−プロパノールの混合物を含む抽出液(混合物8D60−00067)150mL中に20℃において48時間挿入した。

    次いで抽出液をデカントし、10μmフィルターに通して濾過した。 その抽出液の75mLを、700mLの水と225mLのSurfynol(登録商標)104からなるラッカー半組成物935mL中に取り込んだ。

    次いでこのラッカー半組成物65gを、12.5重量%のShellso(登録商標)、50重量%のブチルジグリコール、および37.5重量%のn−メチルピロリドンからなる半組成物80gと混合し、かつResydrol(登録商標)855gと混合して、完成ラッカー組成物を作り出した。

    このラッカー組成物を、寸法50cm×50cmを有する4枚の方形板に塗布した。 ラッカー組成物の10μm層を2層、手で吹付塗装した。

    次いで、被覆された方形板に欠点およびくぼみの形成が見られないか視覚的に調べた。 4枚の方形板のいずれも肉眼で見える欠陥を示さず、この試験に合格するとみなされた。

    この試験は、内部試験法WU−I−1174−AQTに従って行った。

    フルオロ化合物系組成物で処理したポリエチレンテレフタラートヤーンは、Amann & Soehne GmbH & Co. KG(Boennigheim,DE)から商標Sabatex(登録商標)120 SNA+WRで市販されている。

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