ガスミスト圧浴用カバー

申请号 JP2010544142 申请日 2009-12-25 公开(公告)号 JPWO2010074196A1 公开(公告)日 2012-06-21
申请人 中村 正一; 正一 中村; 日本エー・シー・ピー株式会社; 发明人 中村 正一; 正一 中村;
摘要 効率的に生体の皮膚及び粘膜から吸収させると共にガスミスト圧浴用カバー内の空気やガス、ガスミストの排出や、カバー内部の圧 力 調整を簡単に行うことができるガスミスト圧浴用カバーを提供する。所定値以上の濃度の炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガスと液体を粉砕溶解させたガスミストを封入し生体の皮膚及び粘膜に直接 接触 させる為のガスミスト圧浴用カバー100であって、前記生体の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材101と、前記生体カバー部材101の開口部に設けられ、この開口部を締め付けて前記ガスミストの放散を防ぐ締付手段102と、前記ガスミスト圧浴用カバー100内に前記ガスミストを導入する為そのガスミスト圧浴用カバー100内部と連通するガスミスト供給口103と、前記ガスミスト圧浴用カバー100内に封入された空気、前記ガスミスト又はガスを排出しその量を調整する排出口104と、を備える。
权利要求
  • 所定値以上の濃度の炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解させたミスト(以下、「ガスミスト」という)を封入して生体の皮膚及び粘膜に直接接触させるためのガスミスト圧浴用カバーであって、
    前記生体の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材と、
    前記生体カバー部材の開口部に設けられ、該開口部を締め付けて前記ガスミストの放散を防ぐ締付手段と、
    前記ガスミスト圧浴用カバー内に前記ガスミストを導入するため該ガスミスト圧浴用カバー内部と連通するガスミスト供給口と、
    前記ガスミスト圧浴用カバー内に封入された空気、前記ガスミスト又はガスを排出しその量を調整する排出口と、
    を備えることを特徴とするガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記生体カバー部材内を加圧する加圧手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記ガスミスト供給口が、内部に逆止弁を有することを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記締付手段が、ゴム、紐、又は面ファスナーのうち何れか一つ又は複数の組み合わせにより構成されることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記生体カバー部材の生体の皮膚及び粘膜に接触する面に、該生体の皮膚及び粘膜に対して粘着性を有する貼着手段を一つ又は複数設けることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記生体カバー部材の形状が、少なくとも人体の手指、手の平、及び手の甲を覆う手袋形状であることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記生体カバー部材の形状が、さらに少なくとも前腕を覆う長手袋形状であることを特徴とする請求項6に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記生体カバー部材の形状が、少なくとも人体の足指、足底、及び足の甲を覆う靴下形状であることを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記生体カバー部材の形状が、さらに少なくとも踝及び下肢を覆う長靴下形状であることを特徴とする請求項8に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記加圧手段が、前記生体カバー部材に連通する中空の空気溜部から構成され、
    該空気溜部を押圧して該空気溜部内のガスミスト及びガスを、前記生体カバー部材内に排出することにより加圧を行うことを特徴とする請求項2に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記空気溜部と前記生体カバー部材との間に、内部に逆止弁を有する接続部を設けることを特徴とする請求項10に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記加圧手段が、前記生体カバー部材の狭窄手段から構成され、
    該狭窄手段によって前記生体カバー部材を端部から狭窄することにより加圧を行うことを特徴とする請求項2に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記加圧手段が、弾性を有するリング部材から構成され、
    前記リング部材の収縮力により、前記リング部材の内周で前記生体カバー部材の外周を押圧することにより加圧を行うことを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 前記加圧手段が、前記生体カバー部材内を生体の挿入側と空気溜部とに画成する弾性部材からなる遮蔽膜と、該遮蔽膜により画成された前記空気溜部と、該空気溜部に接続されるポンプと、から構成され、
    前記ポンプから前記空気溜部内に気体を送出することで前記遮蔽膜を前記空気溜部から前記生体の挿入部側に膨張させることにより加圧を行うことを特徴とする請求項1に記載のガスミスト圧浴用カバー。
  • 说明书全文

    本発明は、炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解させたミスト(以下、「ガスミスト」という)を、所定の圧値以上で生体の皮膚及び粘膜に直接接触させるガスミスト圧浴に用いるガスミスト圧浴用カバーに関する。

    従来から、炭酸ガス(二酸化炭素:CO )は、に溶けやすい(水溶性)だけでなく油にも溶けやすい(脂溶性)という性質を双方併せ持つおかげで、水と油の混じったような生体の皮膚及び粘膜に触れるだけでその皮下に浸透し、浸透部位の血管を拡張させて血液循環を改善する作用があることが知られている。 そしてこの血行促進作用により、血圧降下、代謝の改善、疼痛物質や老廃物の排除促進等、様々な生理的効果を発揮する。 また、抗炎症、抗菌作用も有している。 このため、近年、炭酸ガスは医療目的のほか、健康増進、美容促進といった点からも広く注目を集めている。

    生体の組織中で炭酸ガスは、赤血球内のヘモグロビンに結合して運ばれた酸素を放出させる働きがある。 炭酸ガス濃度の高いところでは、赤血球はより多くの酸素を放出する。 このように、赤血球による細胞への酸素の供給は、主に炭酸ガスがコントロールしている。 つまり、炭酸ガスなしでは、ヘモグロビンは酸素が結合したままの状態となり、細胞は酸素を受け取ることができなくなってしまう。 このように、炭酸ガスは、細胞の活動の結果出てくる老廃物のように思われがちだが、実は体の中で非常に重要な役割を果たしている。

    また、昨今、高濃度酸素が新陳代謝の活性、血行促進、疲労回復、血圧の安定等に効果があることが広く知られるようになった。 このほかに酸素は、酸化作用による殺菌、滅菌効果をも有している。

    そこで、炭酸ガスや酸素を生体に直接吸収させるため、本発明者は生体の皮膚及び粘膜を覆うガスミスト圧浴用カバーを用いたガスミスト圧浴装置及びガスミスト圧浴システムをこれまでに提案している。

    しかしながら、上記のガスミスト圧浴に用いる従来の袋状のガスミスト圧浴用カバーでは、カバー内の空気やガス、ガスミストを排出するためには、カバーの締付部や止着部をその都度外す手間が必要であるという問題があった。 また、ガスミスト圧浴用カバー内の圧力が高くなりすぎた際にも、同様に締付部や止着部を外して一旦開放し、再度ガスミストを送り込まなければならず、非常に煩雑であった。

    そこで本発明は、上記状況に鑑みて、少量のガスでも効率的に生体の皮膚及び粘膜から吸収させるとともに、ガスミスト圧浴用カバー内の空気やガス、ガスミストの排出や、カバー内部の圧力調整を簡単に行うことができるガスミスト圧浴用カバーを提供することを目的とする。

    上記課題を解決するために、本発明は、所定値以上の濃度の炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解させたミスト(以下、「ガスミスト」という)を封入して生体の皮膚及び粘膜に直接接触させるためのガスミスト圧浴用カバーであって、前記生体の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材と、前記生体カバー部材の開口部に設けられ、その開口部を締め付けて前記ガスミストの放散を防ぐ締付手段と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に前記ガスミストを導入するためそのガスミスト圧浴用カバー内部と連通するガスミスト供給口と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に封入された空気、前記ガスミスト又はガスを排出しその量を調整する排出口と、を備えることを特徴とするガスミ� ��ト圧浴用カバーを提供するものである。

    なお、本願においては、液体を粉砕し微細な液滴にして気体(炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス)と接触混合させることを、粉砕溶解という。

    ここで、上記本発明のガスミスト圧浴用カバーは、前記生体カバー部材内を加圧する加圧手段をさらに備えるのが好適である。

    また、前記ガスミスト供給口は、内部に逆止弁を有するのが好ましい。

    さらに、前記締付手段は、ゴム、紐、又は面ファスナーのうち何れか一つ又は複数の組み合わせにより構成されるのが良い。

    また、前記生体カバー部材の生体の皮膚及び粘膜に接触する面に、その生体の皮膚及び粘膜に対して粘着性を有する貼着手段を一つ又は複数設けるのが好適である。

    なお、前記生体カバー部材の形状は、少なくとも人体の手指、手の平、及び手の甲を覆う手袋形状、あるいは、さらに少なくとも前腕を覆う長手袋形状であるのが良い。 又は、少なくとも人体の足指、足底、及び足の甲を覆う靴下形状、あるいは、さらに少なくとも踝及び下肢を覆う長靴下形状であるのが良い。

    ところで、前記加圧手段は、前記生体カバー部材に連通する中空の空気溜部から構成され、その空気溜部を押圧してその空気溜部内のガスミスト及びガスを、前記生体カバー部材内に排出することにより加圧を行うのが好適である。 そして、前記空気溜部と前記生体カバー部材との間には、内部に逆止弁を有する接続部を設けるようにしても良い。

    あるいは、前記加圧手段を、前記生体カバー部材の狭窄手段から構成し、その狭窄手段によって前記生体カバー部材を端部から狭窄することにより加圧を行うようにしても良い。

    もしくは、前記加圧手段を、弾性を有するリング部材から構成し、前記リング部材の収縮力により、前記リング部材の内周で前記生体カバー部材の外周を押圧することにより加圧を行うようにしても良い。

    さらには、前記加圧手段を、前記生体カバー部材内を生体の挿入側と空気溜部とに画成する弾性部材からなる遮蔽膜と、その遮蔽膜により画成された前記空気溜部と、その空気溜部に接続されるポンプと、から構成し、前記ポンプから前記空気溜部内に気体を送出することで前記遮蔽膜を前記空気溜部から前記生体の挿入部側に膨張させることにより加圧を行うようにしても良い。

    本発明によれば、大量のガスを必要とせず、さらにガスミスト圧浴用カバー内の空気等の排出や、カバー内部の圧力調整を簡単に行いながら、効率的にガスミストを生体の皮膚及び粘膜から吸収させることが可能となる。

    本発明の第1の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーを適用するガスミスト圧浴用システムの一例を示す模式図である。

    本発明の第1の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの全体概略図である。

    本発明の第1の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの装着状態を示す模式図である。

    本発明の第1の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の装着例を示す模式図である。

    本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーを適用するガスミスト圧浴用システムの一例を示す模式図である。

    本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの全体概略図である。

    本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの装着状態を示す模式図である。

    本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の装着例を示す模式図である。

    本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の加圧部の例を示す模式図(その1)である。

    本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の加圧部の例を示す模式図(その2)である。

    本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の加圧部の例を示す模式図(その3)である。

    本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の加圧部の例を示す模式図(その4)である。

    以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。

    〔第1の実施形態〕
    まず、本発明のガスミスト圧浴用カバーを適用するガスミスト圧浴用システムの概略について説明する。 図1は、ガスミスト圧浴用システムの一例を示す模式図である。 この図に示すように、ガスミスト圧浴システムは、ガス供給手段11と、液体供給手段21と、液体とガス(炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス)を粉砕溶解したガスミストを発生させて供給するガスミスト供給手段31と、供給されたガスミストを内部に封入する空間を形成するガスミスト圧浴用カバー100と、ガスミストの生成及び供給制御を行う制御装置51と、から構成される。

    ガス供給手段11は、ガスミスト供給手段31にガスを供給する。 ただし、ガスミスト圧浴用カバー100内にミストが十分に供給されている場合は、ガス供給手段11から直接ガスのみをガスミスト圧浴用カバー100内に供給する。 このガス供給手段11としてはガスボンベを用いるのが最適である。 ガス供給手段11には、ガスの圧力調整のためのレギュレータ12が設けられている。 なお、図示は省略するが、ガス供給手段11には、ガスを加温するためのヒータや、温度制御のための温度計を配置しても良い。

    液体供給手段21は、ポンプ等から構成され、ガスミスト供給手段31に液体を供給する。 この液体としては、水、イオン水、生理食塩水、オゾン水、精製水、滅菌精製水を用いるのが好適である。 さらに、これらの液体に使用者の疾患、症状等に有効な薬剤を含有させても良い。 薬剤とは、例えば、抗アレルギー剤、抗炎症剤、解熱鎮痛剤、抗真菌剤、抗インフルエンザウィルス剤、抗ガン剤、血圧降下剤、化粧剤、増毛剤、発毛剤、育毛剤等が挙げられる。 さらに、清涼作用のあるメンソールや、血行を促進させるビタミンE、皮膚組織に吸収されやすく美肌効果の高いビタミンC誘導体、皮膚の化作用を正常にし粘膜を保護するレチノール、粘膜への刺激を和らげるための麻酔薬、臭気を除去するためのシクロデキストリン、殺菌、消炎効果のある光触媒、又は光触媒とアパタイトの複合体、保水力に優れ肌の保湿効果を有するヒアルロン酸、細胞を活性化し免疫力を向上させるコエンザイムQ10、抗酸化物質や多量の栄養素を含むシードオイル、抗酸化作用、抗菌作用、抗炎症作用、鎮痛・麻酔作用、免疫作用等を有するプロポリス等を単独あるいは複数組み合わせて混合して、ガスの生理作用との相乗効果を生じさせることも可能である。 あるいは、エタノール、グルコン酸クロルヘキシジン、両性界面活性剤、塩化ベンザルコニウム、酢酸アルキルジアミノエテルグリシン、次亜塩素酸ナトリウム、過酢酸、セスキ炭酸ナトリウム、シリカ、ポピドンヨード、炭酸水素ナトリウムを添加しても良い。 さらに、炭酸塩と有機酸を主成分とする高濃度炭酸泉剤(有効成分の一例としては、硫酸塩、炭酸塩、有機酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)を添加しても良い。

    また、図1に示すように、複数の液体供給手段21A、21Bを配置し、それぞれ異なる液体を供給するようにしても良い。 この液体供給手段21には、供給圧調整のための圧力計22(22A、22B)をそれぞれ設ける。 また、液体を加温する(例えば水を40℃程度の湯にする)ためのヒータ(図示せず)や、温度制御のための温度計(図示せず)をそれぞれ設けるのが望ましい。

    ガスミスト供給手段31は、液体供給手段21から供給された液体とガス供給手段11から供給されたガスとを粉砕溶解したガスミストの状態でガスミスト圧浴用カバー100内に加圧供給する装置である。 ガスは、液体と粉砕溶解されたガスミストの状態で供給されることで、皮膚及び粘膜からの吸収が促進される。 この際、ミストの粒径は10μm以下であるのが最適である。 ここでは、流体ノズル32によりガス供給手段11から供給されたガスの高速流を利用してガスミストを生成し、ガスミスト圧浴用カバー100内に供給する例を示している。 このほか、液体中にガスを高圧で噴射することによりガスミストを生成する装置や超音波を利用してガスミストを生成する装置等、様々な方式のガスミスト供給装置を用いることができる。

    制御装置51は、CPU、メモリ、ディスプレイを備えたコンピュータから構成される。 そして、ガス供給手段11から供給されるガスの圧力調整やオン・オフ切替、ガスミスト供給手段31/ガスミスト圧浴用カバー100へのガスの供給切替、液体供給手段21からの液体の供給圧調整や温度調整、供給のオン・オフ切替、ガスミスト供給手段31からのガスミストの供給のオン・オフ切替等々の各種制御を行い、最適な状態でガスミスト圧浴が行えるようにする。 特に、ガスミスト圧浴用カバー100内の圧力値が所定値以上になった場合、制御装置51によりガス供給手段11のガスの供給を停止するように構成するのが好適である。

    ガスミスト圧浴用カバー100は、生体(ここでは例として人体の手部)の皮膚及び粘膜を覆い、ガスミスト及びガスを内部に封入する空間を形成できるカバーである。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの全体概略図、図3は、そのガスミスト圧浴用カバーの装着状態を示す模式図である。

    ガスミスト圧浴用カバー100は、これらの図に示すように、生体の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材101と、この生体カバー部材101の開口部に設けられ、開口部を閉じてガスミスト及びガスの放散を防ぐ締付部102と、生体カバー部材101の内部にガスミスト及びガスミストを導入するガスミスト供給口103と、生体カバー部材101の内部の空気やガスミスト、ガスの量を調整したり排出したりするための排出口104とから構成される。

    生体カバー部材101は、生体の部位(ここでは例として、人体の手部)を被覆できる程度の大きさの袋体から構成される。 また、生体カバー部材101は、耐圧性、非通気性、非透湿性素材の織布又は不織布等から形成される。 例えば、天然ゴム、シリコンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等からなるのが好適である。

    生体カバー部材101の開口部には、ガスミスト及びガスの漏出を防ぐための締付部102が設けられている。 ここでは一例として、締付部102は紐102aと紐止め102bから構成される。 締付部102は上記のような紐のほか、ゴム、面ファスナー等を単独あるいは複数組み合わせて構成しても良い。

    生体カバー部材101の開口部には、上記の締付部102のほか、生体カバー部材101内の密閉性を高めるためにさらに、貼着部105が設けられている。 貼着部105は生体の皮膚及び粘膜に粘着する素材からなり、生体カバー部材101の開口部や締付部102の内側面のほか、生体の皮膚及び粘膜が接触する面に、一箇所もしくは複数設けるのが好適である。 貼着部105は、例えばポリウレタンやシリコンゴム等からなる粘弾性ゲルであるのが好ましい。 また、取り外し可能であり、使用の都度あるいは粘性が弱くなれば交換できる構成とするのが最適である。

    ガスミスト供給口103は、生体カバー部材101内部にガスミスト及びガスを導入するために生体カバー部材101内部と連通して設けられている。 このガスミスト供給口103にガスミスト供給手段31やガス供給手段11等のガスミスト及びガスの供給手段を接続して、生体カバー部材101内にガスミスト及びガスを供給する。 ガスミスト及びガスの逆流を防止するため、このガスミスト供給口103内部には逆止弁が配置されている。

    排出口104は、生体カバー部材101内の空気を抜く際や、生体カバー部材101内のガスミストやガスを抜いて圧力を調整する際に、それら空気やガスミスト及びガスを排出するための通気口である。 排出口104は、通常時は弁やキャップ等で通気を防止しており、上記排出を行う際にのみ開弁させたりキャップを外したりすることにより通気が可能になる構造を有している。 これらの圧力調整は手動で行われても良いが、後述する圧力計61の計測値に基づき、ガスやガスミストの供給制御とともに制御装置51により自動的に行われるのが望ましい。 あるいは、生体カバー部材101内が一定圧力以上になると自動的に弁が開く安全弁(逃し弁)を排出口104としても良い。

    生体カバー部材101内には、その内部の圧力を計測するための圧力計61が設置される。 制御装置51は、ガスミスト圧浴用カバー100内の圧力値を1気圧以上(より好適には1.02乃至2.5気圧程度)に保つため、この圧力計61の計測値に基づき、ガスミスト及びガスの供給を制御する。 例えば、ガス供給手段11、ガスミスト供給手段31からのガスやガスミストの供給を調整、停止したり、ガスミスト圧浴用カバー100からガスミストやガスを排出したりする。 また、ガスミスト圧浴用カバー100の内部にはガスミスト圧浴用カバー100内の温度を計測するための温度計62が設置される。 制御装置51は、ガスミスト圧浴用カバー100内を温浴効果が得られる設定温度(例えば38℃程度)に保つため、温度計62の計測値に基づき液体供給手段21に設けられたヒータのオン・オフ等を行う。

    そこで、上記のガスミスト圧浴システムと本発明のガスミスト圧浴用カバー100を用いたガスミスト圧浴の方法を説明する。 まず、袋状の生体カバー部材101を広げ、ガスミスト圧浴を行いたい生体の部位(ここでは人体の手部)を生体カバー部材101内に挿入する。 次いで、締付部102の紐102aを引いて締め付け、紐102aを紐止め102bで固定する。 さらに、生体カバー部材101の開口部の貼着部105を手首周りに貼り付けて、生体カバー部材101内部を略密閉状態とする。 また、排出口104から内部の空気をできるだけ排出しておく。 それからガス供給手段11からガスを、液体供給手段21から液体を、ガスミスト供給手段31へ供給する。 その際制御装置51は、液体及びガスの供給圧や量、温度等の調整を行う。 これによりガスミスト供給手段31はガスミストを生成し、生成されたガスミストは供給口103から生体カバー部材101内へ供給される。 生体カバー部材101内にミストが十分に充填された場合は、ガス供給手段11から直接ガスのみを生体カバー部材101内に供給する。 このとき、ガスミスト圧浴用カバー100内にはガスが約95−97%、液体が約3−5%の割合で存在するようにするのが好適である。 ミスト中には約40ppmの濃度でガスが溶解し、そのミストサイズが約232pm程度となるのが好ましい。 制御装置51は圧力計61、温度計62の計測値から、生体カバー部材101内が最適な加圧、加温状態(約1.02乃至2.5気圧、約38℃)となるよう制御する。 圧力が高すぎた場合や内部のガスミスト及びガスを入れ替えたい場合は、排出口104から簡便に排気しその調整が可能である。 このようにして最適なガスミスト圧浴を行う。

    上記実施形態では、ガスミスト圧浴を行う生体の部位として、人体の手部(手指、手の平、及び手の甲)を例に挙げて説明したが、本発明のガスミスト圧浴用カバーは、その他様々な部位に適用することができる。 図4は、本発明の第1の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の装着例を示す模式図である。

    図3が手指、手の平、及び手の甲を覆う短い手袋形状のガスミスト圧浴用カバーであったのに対し、図4(a)では、手に加えてさらに前腕も覆う長手袋形状のガスミスト圧浴用カバー100Aを示している。 この長手袋形状のガスミスト圧浴用カバー100Aも、生体カバー部材101Aと、締付部102Aと、ガスミスト供給口103Aと、排出口104Aと、貼着部105Aから構成される。

    次に、図4(b)は、足(足指、足底、及び足の甲)用の短い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー100Bを示している。 この短い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー100Bも、生体カバー部材101Bと、締付部102Bと、ガスミスト供給口103Bと、排出口104Bと、貼着部105Bから構成される。

    図4(b)が足指、足底、及び足の甲を覆う短い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー100Bであったのに対し、図4(c)では、足に加えてさらに踝、下肢も覆う長い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー100Cを示している。 この長い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー100Cも、生体カバー部材101Cと、締付部102Cと、ガスミスト供給口103Cと、排出口104Cと、貼着部105Cから構成される。

    〔第2の実施形態〕
    図5は、本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーを適用するガスミスト圧浴用システムの一例を示す模式図である。 本実施形態では、生体カバー部材内を容易に加圧する加圧手段をさらに備えたガスミスト圧浴用カバーについて説明する。 なお、図1に示す第1の実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。

    図5に示すように、本実施形態のガスミスト圧浴用カバー200は、生体の皮膚及び粘膜を覆い、ガスミスト及びガスを内部に封入する空間を形成する生体カバー部材201のほかに、この生体カバー部材201内を加圧する加圧部206を備えている。

    以下、ガスミスト圧浴用カバー200について図6乃至図7に基づきより具体的に説明する。 図6は、本実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの全体概略図、図7はそのガスミスト圧浴用カバーの装着状態を示す模式図である。

    これらの図に示すように、ガスミスト圧浴用カバー200は、生体(ここでは例として人体の手部)の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材201と、この生体カバー部材201の開口部に設けられ、開口部を閉じてガスミスト及びガスの放散を防ぐ締付部202と、内部に逆止弁を備え、加圧部206を介してガスミスト圧浴用カバー200の内部にガスミスト及びガスを導入するガスミスト供給口203と、ガスミスト圧浴用カバー200の内部の空気やガスミスト、ガスの量を調整したり排出したりするための排出口204と、生体カバー部材201内の密閉性を高める貼着部205と、生体カバー部材201内を加圧するための加圧部206と、から構成される。 加圧部206は、生体カバー部材201と連通する中空の空気溜207と、この空気溜207と生体カバー部材201とを接続する接続部208とから構成される。

    生体カバー部材201は、生体の部位(ここでは例として、人体の手部)を被覆できる程度の大きさの袋体から構成される。 また、生体カバー部材201は、耐圧性、非通気性、非透湿性素材の織布又は不織布等から形成される。 例えば、天然ゴム、シリコンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド系樹脂、ポリテトラフルオロエチレン等からなるのが好適である。

    生体カバー部材201の開口部には、ガスミスト及びガスの漏出を防ぐための締付部202が設けられている。 ここでは一例として、締付部202は紐202aと紐止め202bから構成される。 締付部202は上記のような紐のほか、ゴム、面ファスナー等を単独あるいは複数組み合わせて構成しても良い。

    生体カバー部材201の開口部には、上記の締付部202のほか、生体カバー部材201内の密閉性を高めるためにさらに、貼着部205が設けられている。 貼着部205は生体の皮膚及び粘膜に粘着する素材からなり、生体カバー部材201の開口部や締付部202の内側面のほか、生体の皮膚及び粘膜が接触する面に、一箇所もしくは複数設けるのが好適である。 貼着部205は、例えばポリウレタンやシリコンゴム等からなる粘弾性ゲルであるのが好ましい。 また、取り外し可能であり、使用の都度あるいは粘性が弱くなれば交換できる構成とするのが最適である。

    ガスミスト供給口203は、ガスミスト圧浴用カバー200内部にガスミスト及びガスを導入するため、ガスミスト圧浴用カバー200(空気溜207)内部と連通して設けられている。 このガスミスト供給口203にガスミスト供給手段31やガス供給手段11等のガスミスト及びガスの供給手段を接続して、生体カバー部材201内にガスミスト及びガスを供給する。 ガスミスト及びガスの逆流を防止するため、このガスミスト供給口203内部には逆止弁が配置されている。 なお、図5乃至7に示すガスミスト圧浴用カバー200では、ガスミスト供給手段31及びガス供給手段11からのガスミスト及びガスは、まず供給口203から加圧部206に供給され、接続部208を介して生体カバー部材201内に供給される。

    排出口204は、ガスミスト圧浴用カバー200内の空気を抜く際や、ガスミスト圧浴用カバー200内のガスミストやガスを抜いて圧力を調整する際に、それら空気やガスミスト及びガスを排出するための通気口である。 排出口204は、通常時は弁やキャップ等で通気を防止しており、上記排出を行う際にのみ開弁させたりキャップを外したりすることにより通気が可能になる構造を有している。 これらの圧力調整は手動で行われても良いが、圧力計61の計測値に基づき、ガスやガスミストの供給制御とともに制御装置51により自動的に行われるのが望ましい。 あるいは、生体カバー部材201内が一定圧力以上になると自動的に弁が開く安全弁(逃し弁)を排出口204としても良い。

    加圧部206は、生体カバー部材201内を加圧する手段であり、ここでは生体カバー部材201と連通する中空の空気溜207と、この空気溜207と生体カバー部材201とを接続する接続部208から構成されている。 生体カバー部材201内にガスミスト及びガスを導入すると共に空気溜207にもガスミスト又はガスを溜め、図5の矢印に示す通り空気溜207を押し潰すように加圧すると、接続部208を介して空気溜207内のガスミスト又はガスが生体カバー部材201へ排出される。 これにより生体カバー部材201内が加圧される。 なお、接続部208の内部には、ガスミスト及びガスの逆流を防止するため逆止弁が配置されている。

    空気溜207は、手動で押圧する構成としても良いし、駆動装置等を用いて制御装置51の制御で機械的に行っても良い。 ガスミスト圧浴における加圧は、所定のインターバルでパルス状に行うことにより効果が高まるため、空気溜207を一定のリズムで間歇的に押圧するようにしても良い。 その際のインターバル加圧の間隔は、脈の拍動にほぼ同期させると効果が高くなる。

    生体カバー部材201内には、その内部の圧力を計測するための圧力計61が設置される。 制御装置51は、ガスミスト圧浴用カバー200内の圧力値を1気圧以上(より好適には1.02乃至2.5気圧程度)に保つため、この圧力計61の計測値に基づき、ガスミスト及びガスの供給を制御する。 例えば、ガス供給手段11、ガスミスト供給手段31からのガスやガスミストの供給を調整、停止したり、ガスミスト圧浴用カバー200からガスミストやガスを排出したりする。 また、ガスミスト圧浴用カバー200の内部にはガスミスト圧浴用カバー200内の温度を計測するための温度計62が設置される。 制御装置51は、ガスミスト圧浴用カバー200内を温浴効果が得られる設定温度(例えば38℃程度)に保つため、温度計62の計測値に基づき液体供給手段21に設けられたヒータのオン・オフ等を行う。

    そこで、上記のガスミスト圧浴システムと本発明のガスミスト圧浴用カバーを用いたガスミスト圧浴の方法を説明する。 まず、袋状の生体カバー部材201を広げ、ガスミスト圧浴を行いたい生体の部位(ここでは人体の手部)を生体カバー部材201内に挿入する。 次いで、締付部202の紐202aを引いて締め付け、紐202aを紐止め202bで固定する。 さらに、生体カバー部材201の開口部の貼着部205を手首周りに貼り付けて、生体カバー部材201内部を略密閉状態とする。 また、排出口204から内部の空気をできるだけ排出しておく。 それからガス供給手段11からガスを、液体供給手段21から液体を、ガスミスト供給手段31へ供給する。 その際制御装置51は、液体及びガスの供給圧や量、温度等の調整を行う。 これによりガスミスト供給手段31はガスミストを生成し、生成されたガスミストは供給口203から空気溜207、接続部208を介して生体カバー部材201内へ供給される。 生体カバー部材201内にミストが十分に充填された場合は、ガス供給手段11から直接ガスのみを生体カバー部材201内に供給する。 このとき、ガスミスト圧浴用カバー200内にはガスが約95−97%、液体が約3−5%の割合で存在するようにするのが好適である。 ミスト中には約40ppmの濃度でガスが溶解し、そのミストサイズが約232pm程度となるのが好ましい。 制御装置51は、温度計62の計測値から生体カバー部材201内が最適な温度(例えば約38℃)となるよう制御する。 そして、生体カバー部材201と空気溜207に最適な量のガスミスト又はガスが溜まったところで、制御装置51はガスミスト又はガスの供給を一旦停止する。 次いで、空気溜207を押し潰すように押圧する。 これにより空気溜207内のガスミスト又はガスを生体カバー部材201内に排出し、生体カバー部材201内を適度(約1.02〜2.5気圧)に加圧し、ガスミスト圧浴を行う。 圧力が高すぎた場合や内部のガスミスト及びガスを入れ替えたい場合は、排出口204から簡便に排気しその調整が可能である。 このようにして最適なガスミスト圧浴を行う。

    上記実施形態では、ガスミスト圧浴を行う生体の部位として、人体の手部(手指、手の平、及び手の甲)を例に挙げて説明したが、本発明のガスミスト圧浴用カバーは、その他様々な部位に適用することができる。 図8は、本発明の第1の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の装着例を示す模式図である。

    図5が手指、手の平、及び手の甲を覆う短い手袋形状のガスミスト圧浴用カバーであったのに対し、図8(a)では、手に加えてさらに前腕も覆う長手袋形状のガスミスト圧浴用カバー200Aを示している。 この長手袋形状のガスミスト圧浴用カバー200Aも、生体カバー部材201Aと、締付部202Aと、ガスミスト供給口203Aと、排出口204Aと、貼着部205Aと、加圧部206A(空気溜207A、接続部208A)とから構成される。

    次に、図8(b)は、足(足指、足底、及び足の甲)用の短い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー200Bを示している。 この短い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー200Bも、生体カバー部材201Bと、締付部202Bと、ガスミスト供給口203Bと、排出口204Bと、貼着部205Bと、加圧部206B(空気溜207B、接続部208B)とから構成される。

    図8(b)が足指、足底、及び足の甲を覆う短い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー200Bであったのに対し、図8(c)では、足に加えてさらに踝、下肢も覆う長い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー200Cを示している。 この長い靴下形状のガスミスト圧浴用カバー200Cも、生体カバー部材201Cと、締付部202Cと、ガスミスト供給口203Cと、排出口204Cと、貼着部205Cと、加圧部206C(空気溜207C、接続部208C)とから構成される。

    なお、上記実施形態では加圧部を、接続部を介して生体カバー部材に連通して設けられる中空の空気溜から構成したが、このほか生体カバー部材内を簡便に加圧できるものであればどのようなものを用いても良い。 以下、他の加圧部の構成例について説明する。

    図9は、本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の加圧部の例を示す模式図(その1)である。 ここでは、加圧部306が生体カバー部材を狭窄させる狭窄リング307から構成されるガスミスト圧浴用カバー300について説明する。 なお、以下では、生体カバー部材301、供給口303、加圧部306の構成が異なる以外は、上記図5と同様の構成を有するため、上記以外の各部の詳細な説明は省略する。

    このガスミスト圧浴用カバー300は、袋状の生体カバー部材301と、この生体カバー部材301の開口部に設けられ、ガスミスト及びガスの放散を防ぐ締付部302と、内部に逆止弁を備えると共に生体カバー部材301と連通し、ガスミスト圧浴用カバー300の内部にガスミスト及びガスを導入するガスミスト供給口303と、ガスミスト圧浴用カバー300の内部の空気やガスミスト、ガスの量を調整したり排出したりするための排出口304と、生体カバー部材301内の密閉性を高める貼着部305と、生体カバー部材301内を加圧するための加圧部306と、から構成される。

    加圧部306は、ゴム等の弾性部材から形成された、細孔を有する狭窄リング307よりなる。 その狭窄リング307の細孔に袋状の生体カバー部材301の先端部(袋底部)301aを通し、図9の矢印方向にスライドさせると、先端部(袋底部)301a近傍は狭窄リング307の細孔によって狭窄され、生体カバー部材301のガスミスト及びガスの溜まるスペースが狭まるため、生体カバー部材301内は加圧される。

    ここで、加圧部306として上記の狭窄リング307に代えてクリップ等を用いることもできる。 つまり、生体カバー部材301を先端部301aから狭窄することによってガスミスト及びガスの溜まるスペースを狭め、生体カバー部材301内の加圧を行うことができるものであれば、何を用いても良い。

    加圧部306(狭窄リング307)は手動でスライド、固定させる構成であっても良いし、制御装置51の制御により駆動装置等でこれらの動作を機械的に行うものであっても良い。 また、加圧部306(狭窄リング307)のスライド動作による加圧は、所定のインターバルでパルス状に行うようにしても良い。 さらに、ここでは適用する生体の部位として人体の手部を例に図示したが、このほか様々な部位に適用できることは言うまでもない。

    次に、加圧部406が略球状の中空の空気溜407からなるガスミスト圧浴用カバー400について説明する。 図10は、本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の加圧部の例を示す模式図(その2)である。 なお、以下では、生体カバー部材401、供給口403、加圧部406の構成が異なる以外は、上記図5と同様の構成を有するため、上記以外の各部の詳細な説明は省略する。

    このガスミスト圧浴用カバー400は、袋状の生体カバー部材401と、この生体カバー部材401の開口部に設けられ、ガスミスト及びガスの放散を防ぐ締付部402と、内部に逆止弁を備えると共に生体カバー部材401と連通し、ガスミスト圧浴用カバー400の内部にガスミスト及びガスを導入するガスミスト供給口403と、ガスミスト圧浴用カバー400の内部の空気やガスミスト、ガスの量を調整したり排出したりするための排出口404と、生体カバー部材401内の密閉性を高める貼着部405と、生体カバー部材401内を加圧するための加圧部406と、から構成される。

    加圧部406は、生体カバー部材401と連通して設けられた略球状の空気溜407から構成される。 図10に示すように、生体カバー部材401とは縊れ部407aにより形状的に区切られている。 そして、この空気溜407を押し潰すように押圧することによりガスミスト又はガスを生体カバー部材401内に排出し、生体カバー部材401内を適度に加圧することができる。

    なお、空気溜407には空気溜407全体を覆う専用のカバーを設けるようにしても良い。 また、空気溜407の押圧は手動であっても制御装置51により駆動装置等で機械的に行うものであっても良い。 また、加圧部406による加圧は、所定のインターバルでパルス状に行うようにしても良い。 さらに、ここでは適用する生体の部位として人体の手部を例に図示したが、このほか様々な部位に適用できることは言うまでもない。

    次に、加圧部506が生体カバー部材501を外側から押圧する押圧リング507からなるガスミスト圧浴用カバー500について説明する。 図11は、本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の加圧部の例を示す模式図(その3)である。 なお、以下では、生体カバー部材501、供給口503、加圧部506の構成が異なる以外は、上記図5と同様の構成を有するため、上記以外の各部の詳細な説明は省略する。

    このガスミスト圧浴用カバー500は、袋状の生体カバー部材501と、この生体カバー部材501の開口部に設けられ、ガスミスト及びガスの放散を防ぐ締付部502と、内部に逆止弁を備えると共に生体カバー部材501と連通し、ガスミスト圧浴用カバー500の内部にガスミスト及びガスを導入するガスミスト供給口503と、ガスミスト圧浴用カバー500の内部の空気やガスミスト、ガスの量を調整したり排出したりするための排出口504と、生体カバー部材501内の密閉性を高める貼着部505と、生体カバー部材501内を加圧するための加圧部506と、から構成される。

    加圧部506は、ゴムやコイルばね等の弾性部材から構成された、中央に孔を有する押圧リング507から構成される。 その押圧リング507の中央の孔に袋状の生体カバー部材501の先端部(袋底部)501aを通し、生体カバー部材501を押圧リング507の収縮力によって外側から押圧する。 なお、生体カバー部材501には押圧リング507のズレを防ぐために、予め縊れ部501bが形成されているのが好ましい(縊れ部501bの外径>押圧リング507の孔径)。 この縊れ部501bに押圧リング507を掛けてその収縮力によって生体カバー部材501を外側から押圧することにより、生体カバー部材501内を適度に加圧することができる。

    ここで、加圧部506として上記の押圧リング507に代えてクリップ等を用いることもできる。 つまり、生体カバー部材501を外側から押圧して、生体カバー部材501内の加圧を行うことができるものであれば、何を用いても良い。

    なお、ここでは適用する生体の部位として人体の手部を例に図示したが、このほか様々な部位に適用できることは言うまでもない。

    次に、加圧部606が主に生体カバー部材601内に設けられる空気溜607bとポンプ(シリンジ)607cから構成されるガスミスト圧浴用カバー600について説明する。 図12は、本発明の第2の実施形態に係るガスミスト圧浴用カバーの他の加圧部の例を示す模式図(その4)である。 なお、以下では、生体カバー部材601、供給口603、加圧部606の構成が異なる以外は、上記図5と同様の構成を有するため、上記以外の各部の詳細な説明は省略する。

    このガスミスト圧浴用カバー600は、袋状の生体カバー部材601と、この生体カバー部材601の開口部に設けられ、ガスミスト及びガスの放散を防ぐ締付部602と、内部に逆止弁を備えると共に生体カバー部材601と連通し、ガスミスト圧浴用カバー600の内部にガスミスト及びガスを導入するガスミスト供給口603と、ガスミスト圧浴用カバー600の内部の空気やガスミスト、ガスの量を調整したり排出したりするための排出口604と、生体カバー部材601内の密閉性を高める貼着部605と、生体カバー部材601内を加圧するための加圧部606と、から構成される。

    加圧部606は、生体カバー部材601内に空気溜607bを画成するように設けられた遮蔽膜607aと、この遮蔽膜607aによって生体カバー部材601内に形成された空気溜607bと、この空気溜607bに空気を注入するシリンジ607cから構成される。 なお、608は空気溜607bとシリンジ607cとが接続される空気注入口である。

    遮蔽膜607aは、弾性及び耐圧性、非通気性、非透湿性を有する素材(例えばシリコンゴム、ラテックスゴム等)から構成され、生体カバー部材601内に空気溜607bを画成する。 空気溜607bにはシリンジ607cと接続するための空気注入口608が形成されている。 この空気注入口608には、内部に空気の逆流を防止するため逆止弁が配置されるのが好ましい。 遮蔽膜607aで区切られた空気溜607bに、シリンジ607cによって空気を送気することによって、弾性素材からなる遮蔽膜607aを生体の挿入側に風船状に膨張させる。 これにより生体カバー部材601のガスミスト及びガスの溜まるスペースが狭まるため、生体カバー部材601内は加圧される。

    なお、ここで、加圧部606のシリンジ607cは手動で空気溜607bに空気を送出する構成であっても良いし、制御装置51の制御により駆動装置等でこれらの動作を機械的に行うものであっても良い。 また、シリンジ607cの動作は、所定のインターバルでパルス状に行うようにしても良い。 さらに、ここでは適用する生体の部位として人体の手部を例に図示したが、このほか様々な部位に適用できることは言うまでもない。

    なお、上記した各実施形態では、ガスミスト圧浴用カバーを人体に適用する例を示したが、本発明のガスミスト圧浴用カバーは、人体に限らず動物等に用いても良い。

    上記のように構成したため、本発明によれば、大量のガスを必要とせず、さらにガスミスト圧浴用カバー内の空気等の排出や、カバー内部の圧力調整を簡単に行いながら、効率的にガスミストを生体の皮膚及び粘膜から吸収させることが可能となる。

    以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。

    本発明は、炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガスと液体を粉砕溶解させたガスミストを、所定の圧力値以上で生体の皮膚及び粘膜に直接接触させるガスミスト圧浴に用いるガスミスト圧浴用カバーに関し、産業上の利用可能性を有する。

    11 ガス供給手段12 レギュレータ21、21A、21B 液体供給手段22、22A、22B 圧力計31 ガスミスト供給手段32 流体ノズル51 制御装置61 圧力計62 温度計100、100A、100B、100C、200、200A、200B、200C、300、400、500、600 ガスミスト圧浴用カバー101、101A、101B、101C、201、201A、201B、201C、301、401、501、601 生体カバー部材102、102A、102B、102C、202、202A、202B、202C、302、402、502、602 締付部102a、202a 紐102b、202b 紐止め103、103A、103B、103C、203、203A、203B、203C、303、403、5� �3、603 ガスミスト供給口104、104A、104B、104C、204、204A、204B、204C、304、404、504、604 排出口105、105A、105B、105C、205、205A、205B、205C、305、405、505、605 貼着部206、206A、206B、206C、306、406、506、606 加圧部207、207A、207B、207C、407、607b ガス溜、空気溜208、208A、208B、208C、 接続部301a、501a 先端部(袋底部)
    307 狭窄リング407a、501b 縊れ部507 押圧リング607c ポンプ(シリンジ)
    607a 遮蔽膜608 空気注入口

    上記課題を解決するために、本発明は、所定値以上の濃度の炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解したミスト(以下、「ガスミスト」という)を封入して生体の皮膚及び粘膜に直接接触させるためのガスミスト圧浴用カバーであって、前記生体の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材と、前記生体カバー部材の開口部に設けられ、その開口部を締め付けて前記ガスミストの放散を防ぐ締付手段と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に前記ガスミストを導入するためそのガスミスト圧浴用カバー内部と連通するガスミスト供給口と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に封入された空気、前記ガスミスト又はガスを排出しその量を調整する排出口と、 前記生体カバー部材内を加圧する� ��圧手段と、を備え、前記加圧手段が、前記生体カバー部材の狭窄手段から構成され、その狭窄手段により前記生体カバー部材を端部から狭窄することによって加圧を行うことを特徴とするガスミスト圧浴用カバーを提供するものである。

    また、上記課題を解決するために、本発明は、所定値以上の濃度の炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解したミスト(以下、「ガスミスト」という)を封入して生体の皮膚及び粘膜に直接接触させるためのガスミスト圧浴用カバーであって、前記生体の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材と、前記生体カバー部材の開口部に設けられ、その開口部を締め付けて前記ガスミストの放散を防ぐ締付手段と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に前記ガスミストを導入するためのそのガスミスト圧浴用カバー内部と連通するガスミスト供給口と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に封入された空気、前記ガスミスト又はガスを排出しその量を調整する排出口と、前記生体カバー部材内を加� ��する加圧手段と、を備え、前記加圧手段が、弾性を有するリング部材から構成され、前記リング部材の収縮力により、前記リング部材の内周で前記生体カバー部材の外周を押圧することにより加圧を行うことを特徴とするガスミスト圧浴用カバーを提供するものである。
    さらに、上記課題を解決するために、本発明は、所定値以上の濃度の炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解したミスト(以下、「ガスミスト」という)を封入して生体の皮膚及び粘膜に直接接触させるためのガスミスト圧浴用カバーであって、前記生体の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材と、前記生体カバー部材の開口部に設けられ、その開口部を締め付けて前記ガスミストの放散を防ぐ締付手段と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に前記ガスミストを導入するためのそのガスミスト圧浴用カバー内部と連通するガスミスト供給口と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に封入された空気、前記ガスミスト又はガスを排出しその量を調整する排出口と、前記生体カバー部材内を� ��圧する加圧手段と、を備え、前記加圧手段が、前記生体カバー部材内を生体の挿入側と空気溜部とに画成する弾性部材からなる遮蔽膜と、その遮蔽膜により画成された前記空気溜部と、その空気溜部に接続されるポンプと、から構成され、前記ポンプから前記空気溜部内に気体を送出することで、前記遮蔽膜を前記空気溜部から前記生体の挿入部側に膨張させることにより加圧を行うことを特徴とするガスミスト圧浴用カバーを提供するものである。

    また、上記課題を解決するために、本発明は、所定値以上の濃度の炭酸ガス、又は酸素、又は炭酸ガスと酸素の混合ガス(以下、「ガス」という)と液体を粉砕溶解したミスト(以下、「ガスミスト」という)を封入して生体の皮膚及び粘膜に直接接触させるためのガスミスト圧浴用カバーであって、前記生体の皮膚及び粘膜を覆う袋状の生体カバー部材と、前記生体カバー部材の開口部に設けられ、その開口部を締め付けて前記ガスミストの放散を防ぐ締付手段と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に前記ガスミストを導入するためのそのガスミスト圧浴用カバー内部と連通するガスミスト供給口と、前記ガスミスト圧浴用カバー内に封入された空気、前記ガスミスト又はガスを排出しその量を調整する排出口と、前記生体カバー部材内を加� ��する加圧手段と、を備え、前記加圧手段が、弾性を有するリング部材から構成され、前記リング部材の収縮力により、前記リング部材の内周で前記生体カバー部材の外周を押圧することにより加圧を行うことを特徴とするガスミスト圧浴用カバーを提供するものである。

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