男性用採尿器及びこれを用いた採尿方法

申请号 JP2003567315 申请日 2003-02-13 公开(公告)号 JPWO2003068127A1 公开(公告)日 2005-06-02
申请人 美保子 関山; 美保子 関山; 发明人 美保子 関山; 美保子 関山;
摘要 尿を蓄える容器(1)の先端部に備えた陰茎固定部(2)に、陰茎を固定する機能及び尿の漏れを防止する機能を有する柔軟な材質の陰茎固定リング(3)を備え、使用者の身体に直接装着することを特徴とする男性用採尿器を用いることにより自 力 で排尿することができない男性要介護認定者の簡便な排尿が可能となり、襁褓のように毎回交換する部分を持たないため環境負荷の点でも有効である。又、本発明の採尿器は複雑な構造を要することなく、清掃が容易で低価格な特徴を有する。
权利要求
  • 尿を蓄える容器(1)の先端部に備えた陰茎固定部(2)に、陰茎を固定する機能及び尿の漏れを防止する機能を有する柔軟な材質の陰茎固定リング(3)を備え、使用者の身体に直接装着することを特徴とする男性用採尿器。
  • 環状に成形した陰茎固定リング(3)に陰茎を挿入した後、尿を蓄える容器(1)の先端部に備えた陰茎固定部(2)に圧入することで陰茎を固定する構造を有し、容器(1)の先端部の陰茎固定部の直径をaとし、陰茎固定リング(3)の直径をAとしたとき、a及びAがa≦A≦2aの関係を満たすクレーム1記載の採尿器。
  • 陰茎固定リング(3)の材質が海綿状スポンジであるクレーム2記載の採尿器。
  • 尿を蓄える容器が樹脂製であるクレーム1、2又は3記載の採尿器。
  • 陰茎固定リング(3)の外周に、脱落防止用の滑り止めを付加したクレーム1、2、3又は4記載の採尿器。
  • 2以上の陰茎固定リング(3)を使用するクレーム1、2、3、4又は5記載の採尿器。
  • クレーム1、2、3、4、5又は6に記載の採尿器を用いた採尿方法。
  • 说明书全文

    技術分野この発明は、男性の寝たきり患者、老人等の小便の処理具に関する。
    背景技術社会の高齢化に伴い、種々の原因により寝たきりとなる患者が増加している。 自にて排尿を処理することが困難な者は、一般的に襁褓を利用して処理しているが、交換に手間がかかる、襁褓と皮膚の接触部がかぶれる、コストが高い等の問題があり、介護者の大きな負担となっていた。 一方、近年は襁褓としても紙製の物が主流であり環境への配慮からも襁褓に替わる採尿器が求められていた。
    これらの要求から、種々の採尿器の開発が進められており、特に男性用の物は特開平10−192347にゴム上のサックを陰茎に装着しホースを用いて尿を尿器に誘導する形式の採尿器が開示されており。 また、特開昭59−46519及び特開昭60−109617等に開示された発明も、採尿器を陰茎に装着したホースを用いて外部の貯尿器に尿を貯める構造は共通しており、以下の点で実用的ではなかった。
    1. 構造が複雑であるため洗浄が困難。
    2. 不潔になりやすい。
    3. 価格が高いまた、特開平8−322869には尿貯留部と陰茎固定部が一体となった尿器が開示されているが、常時身体に身につけて使用する物ではない。
    本発明の課題は複雑な構造を要することなく、清掃が容易で低価格な男性用採尿器を提供し、この採尿器を用いた簡便な排尿方法を提供することである。
    発明の開示本発明は、尿を蓄える容器(1)の先端部に備えた陰茎固定部(2)に、陰茎(4)を固定する機能及び尿の漏れを防止する機能を有する柔軟な材質の陰茎固定リング(3)を備え、使用者の身体に直接装着することを特徴とする男性用採尿器及びこの採尿器を用いた採尿方法を提供する。
    発明を実施するための最良の形態以下に本発明の実施の形態について記載する。
    容器(1)及び陰茎固定リング(3)は、環状に成形した陰茎固定リング(3)に陰茎(4)を挿入した後、尿を蓄える容器(1)の先端部に備えた陰茎固定部(2)に圧入することで陰茎を固定する構造を有し、容器(1)の先端部の陰茎固定部の直径をaとし、陰茎固定リング(3)の直径をAとしたとき、a及びAがa≦A≦2aの関係を満たすことが好ましく、1.2a≦A≦2aの関係を満たすことがより好ましい。
    容器(1)の素材は、質量が大きいと脱落の原因となるため軽量であることが好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリレート、アセテート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレートに代表される合成樹脂又はこれらの共重合体が好ましい。 容器の形状は尿を貯留する量により種々の形状が可能となるが、一般的な睡眠時間である8時間分の尿を貯留することができる程度の容量を有し、なおかつ、寝たきりの装着者が装着時に容器の下端が寝具につき重量を支える形状が好ましい。 そのため、涙滴型の形状であって、陰茎固定固定部(2)が本体の軸上に対して5〜80度の度をなすことが好ましく、保管時又は尿処理時に倒れないように涙滴型の一部に平面を設けることも好ましく、運搬に便利なように取っ手を装着することも好ましく、これらの形状を同時に有することが特に好ましい。 尿は容器(1)の下部に溜まる(5)。
    陰茎固定リング(3)の陰茎挿入口の直径は陰茎が挿入可能な大きさであればよいが、器具を用いず陰茎を直接リングに挿入する場合は弛緩時の陰茎の平均的な直径b、陰茎固定リング(3)の陰茎挿入口の直径Bがb≦B≦1.5bの関係を満たすことが好ましい。 bよりやや大きい直径を有する筒状のアプリケータを用いて陰茎固定リング(3)を陰茎に装着する場合は、あらかじめリングにアプリケータを挿入した後、陰茎を筒状アプリケータに挿入しアプリケータを取り除くことでリングを陰茎に装着する。 この場合は、0.5b≦B≦1.5bを満たすことが好ましい。
    陰茎固定リング(3)の素材は、直接陰茎に触れることから適度な通気性を有することが好ましく、海綿、スポンジ等が使用可能であり、スポンジには一般的なウレタンスポンジの他にメラミン製の物やセルロース製の物等知られているが、これら以外にも人体に悪影響が無い物が使用可能である。 リングに用いられるスポンジの性状は、密度の高い物から低密度の物が存在するが、装着製通気性の観点から気泡が不均一で密度が比較的低い物が好ましい。
    陰茎固定リング(3)は脱着がし易いように、陰茎挿入口から外側に向け切り込みを入れることが好ましい。
    陰茎固定リング(3)の外周は、リングを圧入するため特別な形状又は材質を用いなくとも実用的であるが、より脱落しにくくするためには外周部に滑り止めを付加することが好ましい。 滑り止めとしては、厚さ1mm程度のゴムをリングの全周又は一部に貼り付けることが好ましい。
    陰茎固定リング(3)は、一つのみでの使用が好ましいが、必要に応じて複数個使用することも好ましい。 複数使用する場合は2個の陰茎固定リング(3)を組み合わせることができ、この場合、1の陰茎固定リング(34)に陰茎固定リング(35)を挿入し陰茎固定リングの両方の穴に陰茎を挿入することが好ましい。
    本発明の採尿器は、ほとんど寝返りを打つことが困難な状態の使用者に装着することが好ましく、日本国介護保険法7条記載の要介護状態区分に定められた、要介護認定4又は5程度の介護を要する装着者に使用することが特に好ましい。 具体的には、日常生活を遂行する能力はかなり低下しており、入浴や排せつ、衣服の着脱など多くの行為で全面的な介助を必要とする状態、もしくは、日常生活を遂行する能力は著しく低下しており、生活全般にわたって全面的な介助を必要とする状態の装着者に使用することが好ましい。
    本発明の尿器を用いた排尿方法において、陰茎にあらかじめパイプ状のアプリケーターを装着してから、陰茎固定リングに装着しその後前述の方法に従い装着することも陰茎が弛緩して装着しにくい場合には好ましい。 また、この場合陰茎に直接手を触れずに済む利点もある。
    実施例以下に実施例を挙げてさらに詳細に発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
    (実施例1)
    本発明の尿器を要介護認定4の男性要介護者に以下に示す方法で装着した。
    陰茎固定リング(3)を、素材として株式会社三興製、特大スポンジ(材質セルウレタンフォーム)を用い、図8に示すように陰茎固定リング(3)の直径Aを65mm、陰茎挿入口の直径Bを30mm、リングの厚さ30mmとし作成した。
    貯尿容器はアセテート製の浅井商事(株)製、ダイヤ印透明尿器男性用を用いた。 この容器の陰茎固定部の直径aは55mmである。
    装着は図3に示すように、陰茎をリングに根元まで挿入した後、リングを圧縮し貯尿容器の陰茎固定部に挿入する。 (図4及び図5)
    尿器装着後の装着者と尿器の位置関係を図6に示す。 本実施例の場合装着者が横向きに寝ているため装着者の横に尿器が置かれる形となる。
    本発明の尿器の使用により、就寝時には従来使用していた襁褓をほとんど使用することがなくなった。 又、複雑な機構を要しないため洗浄が楽で、装着者の心理的な負担も軽減する事ができた。
    (実施例2)
    実施例1で使用した陰茎固定リング(3)の外周に、15mmの正方形で厚さ1mmのゴムを等間隔で貼り付け滑り止めとした。 この陰茎固定リングを装着者が仰向きに寝る以外は実施例1と同様にして本発明の尿器を使用した。 この場合、尿器は仰向けに寝た装着者の股間におかれる形となる。 (図7)
    本実施例においても実施例1と同様の効果を得ることができた。 この場合より尿器は脱落しにくい特徴を有する。
    (比較例1)
    コンビ社製安楽尿器を用い、実施例1と同じ装着者に装着した。 この尿器は尿を採取する機能では劣らないものの、構造が複雑で洗浄が困難であるため不潔になり易かった。 又、装置が複雑な上装着にベルト等により締め付けることが必要であるため、装着者の快適性が損なわれ、心理的な負担も大きなものであった。
    (実施例3)
    図9に示すように、陰茎固定リング(34)の直径Aを65mm、陰茎挿入口の直径Bを35mm、リングの厚さ25mmとし、陰茎固定リング(35)の直径Aを65mm、陰茎挿入口の直径Bを35mm、リングの厚さ25mmとして二つの陰茎固定リングを作成した。 一の陰茎固定リングにもう一方の陰茎固定リングを挿入するようにして二つの陰茎固定リングを組み合わせた。 その他は実施例1と同様にして本発明の尿器を使用した。
    本実施例においても実施例1と同様の効果を得ることができた。 この場合より尿器は脱落しにくい特徴を有する。
    産業上の利用可能性本発明の採尿器は複雑な構造を要することなく、清掃が容易で低価格な男性用採尿器であり、これを用いることにより自力で排尿することができない男性要介護認定者の簡便な排尿が可能となった。
    又、本発明の採尿器は襁褓のように使用毎に交換する必要がないため環境負荷の点でも有効である。
    【図面の簡単な説明】
    第1図は男性用採尿器全体図であり、第2図は陰茎固定リング三面図(変形前)であり、第3図、第4図、第5図は陰茎固定リングの装着法であり、第6図は装着者と尿器の関係(横向きに寝た場合)であり、第7図は装着者と尿器の関係(仰向けに寝た場合、陰茎装着部は透視)であり、第8図は実施例1使用の陰茎固定リングであり、第9図は実施例3使用の陰茎固定リングである。

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