落下式自動排泄物処理装置

申请号 JP2015527071 申请日 2013-07-16 公开(公告)号 JPWO2015008319A1 公开(公告)日 2017-03-02
申请人 株式会社工房利匠; 发明人 利光 小野田;
摘要 装着対象者の身体の拘束度合いが低くなるように構成した落下式自動 排泄物 処理装置に関し、老人等の使用対象者の臀部及び陰部をカバーするおむつカバー部(1)と、これにセットする排便受け部(2)及び尿取りパッド(3)と、排便受け部(2)を通じて排出された便等を受け取って汚物容器4中に導くための排便排尿等導入管(5)と、その途中に挿入した弁部(6)と、臀部等の洗浄用の浄 水 を保管する浄水タンク(7)と、洗浄後の臀部等の乾燥に使用する温風を発生させる温風発生手段(8)と、各部の動作を制御する制御手段(9)とで構成したものであり、おむつカバー部(1)から突出する排便受け部(2)の排便管(2b)が、ベッド(10)の排便穴(10h)を通じてベッド(10)下に突出し、排便排尿等導入管(5)の上部の漏斗状部(5a)に昇降自在及び傾斜可能に接続するところに特徴を有する。
权利要求

臀部対応位置付近に排便排尿用開口部を備えたおむつカバー部と、 前記おむつカバー部の内面側に配置する帯状ゴムシート部であって、一端部が円形開口を有する円形端部である帯状ゴムシート部、該帯状ゴムシート部の円形端部の円形開口の開口部縁を上端の開口部縁に接合固定した排便管、該排便管の上部内に連通させた送風管及び該送風管の途中に挿入し、先端を該排便管から帯状ゴムシート部側に突き出した送管で構成した排便受け部と、 前記おむつカバー部の排便排尿用開口部にその内面側から前記排便管を挿入し、前記帯状ゴムシート部を該おむつカバー部の内面の下部側に配した状態で、該排便受け部の帯状ゴムシート部と該おむつカバー部の内面側との間に配する使い捨て用の尿取りパッドと、 この装置の使用者の横たわるベッドに開口した排便穴を通じて該ベッドの下方に垂下させた前記排便受け部の排便管を、該ベッドの下部に結合した上部の漏斗状部に、斜め向き挿入可能かつ昇降自在に挿入可能な排便排尿等導入管であって、下端を汚物容器に接続した排便排尿等導入管と、 該排便排尿等導入管の途中に挿入した弁部であって、落下する使用者の排便、排尿、洗浄排水又は排風をそれらの重量又は圧を受けてそれらを検出すると共に、開口する弁部と、 前記送水管にポンプ装置を介して接続する加温装置を備えた浄水タンク及び前記送風管に接続する温風発生手段と、 前記弁部が、前記ポンプ装置又は温風発生手段の動作時以外に、開口した場合に、その開口後の一定時間の経過後に、前記送水管に設定量の温浄水を送り出し、その停止後に前記送風管に設定時間温風を送り出すように、前記ポンプ装置及び温風発生手段を制御する制御手段と、で構成した落下式自動排泄物処理装置。前記排便排尿等導入管の漏斗状部の上端を、前記ベッドの下部に、該ベッドの起立動作時に、水平に保持すべく、該ベッドに対して相対的に傾斜可能に取り付けた請求項1の落下式自動排泄物処理装置。前記送水管の途中に、その両側を着脱自在に接続するコネクタを挿入し、該コネクタの一方を、グリップ用筒体と、該グリップ用筒体にその先端から一定距離の後退状態で内装した環状磁石と、該環状磁石に背後から貫通状態に挿入固定した送水管を構成するホース部材とで構成し、該コネクタの他方を、グリップ用筒体と、該グリップ用筒体にその先端から一定距離の進出状態で内装した、前記コネクタの一方の環状磁石と逆極性の環状磁石と、該逆極性の環状磁石に、その背後から前記コネクタの一方のホース部材の貫通分だけ後退した位置まで挿入固定した送水管を構成するホース部材とで構成した請求項1又は2の落下式自動排泄物処理装置。

说明书全文

本発明は、ベッドに寝たきりの老人や病人等の排便及び排尿を自動的に処理し、これらの老人等のこの装置を使用する者の臀部や陰部を清潔に保持することのできる落下式自動排泄物処理装置に関する。

この種の排泄物処理装置としては種々の提案がある。 この種の装置は、概ね、人体の腰臀部を包囲するオムツ状部材と、該オムツ状部材に接続した洗浄の供給手段と、該オムツ状部材に接続した該洗浄水及び汚物の排出手段と、排便及び排尿の検出手段と、該検出手段による排便又は排尿の検出結果に基づいて、前記洗浄水の供給手段及び乾燥用の送風手段等の動作を制御する制御手段とで構成されているものである。

この種の装置には、前記オムツ状部材と人体との密着性の確保、排便、排尿の確実な検出、便や尿の確実な洗浄排出、人体へのこの装置の着脱の簡易性、この装置の対応する部位を装着した老人等の動作の自由性の確保、その他の問題があり、これらの問題を解決すべく、特許文献1及び2の提案がなされている。

例えば、特許文献1では、前記オムツ状部材の、特に受便器との間の部位に浮輪状部材を介在させて身体との密着性を確保し、排便の処理中はその圧を高めて洗浄水及び汚物が周縁部から漏出することがないようにしている。 また特許文献2では、洗浄水の供給手段及び排出手段のホース類並びに検出手段の信号を伝達する導線類をホースユニットに纏めて着脱できるようにし、装置の人体に対する着脱の際に操作が簡単になるようにしている。またオムツ状部材に相当する構成を柔軟性を持った蛇腹状のそれとすることにより、洗浄水等の漏れを防止している。

一方、特許文献1及び2では、送便管や汚物吸引ホース等のホース類がベッドの側方から装置本体に延長されるようになっており、これらの装置を装着する装着対象者にとって煩わしく、更に介護等を行う者にとっても邪魔であり、加えて、これらのホース類の一部が装着対象者の身体の下に入って部分的に潰れてしまうような問題が生じるおそれもある。

特許文献3は、本件出願人が提案した排泄物処理装置であり、寝たきりの老人等に装着する便器部と汚物容器とを結合する排出管は、ベッドに開口した穴を通じてベッドの下方に垂下させ、その下端を該汚物容器まで延長するようにしてあり、特許文献1及び2のようにその一部が装着者の身体の下方に位置することとなって、その一部が潰れてしまうような問題が生じる余地がない。また前記排出管は、途中に屈曲自在なジョイント部を備えており、前後左右への屈曲は可能であり、その分の自由度を有しているが、伸縮は不可能であり、その方向への自由度はない。便器部を装着した装着者は、その面で拘束されてしまう問題がある。

特公昭62−19179号公報

特許第3077083号公報

実用新案登録第3129272号公報

本発明は、既存の排泄物処理装置の利点を有しながら、更に身体への装着対応部位の装着が容易であり、かつベッド上の装着対象者の身体の拘束度合いが低くなり、身体を動かすことのある程度の自由度を確保できるように構成した落下式自動排泄物処理装置を提供することを解決の課題とする。

本発明の1は、臀部対応位置付近に排便排尿用開口部を備えたおむつカバー部と、 前記おむつカバー部の内面側に配置する帯状ゴムシート部であって、一端部が円形開口を有する円形端部である帯状ゴムシート部、該帯状ゴムシート部の円形端部の円形開口の開口部縁を上端の開口部縁に接合固定した排便管、該排便管の上部内に連通させた送風管及び該送風管の途中に挿入し、先端を該排便管から帯状ゴムシート部側に突き出した送水管で構成した排便受け部と、 前記おむつカバー部の排便排尿用開口部にその内面側から前記排便管を挿入し、前記帯状ゴムシート部を該おむつカバー部の内面の下部側に配した状態で、該排便受け部の帯状ゴムシート部と該おむつカバー部の内面側との間に配する使い捨て用の尿取りパッドと、 この装置の使用者の横たわるベッドに開口した排便穴を通じて該ベッドの下方に垂下させた前記排便受け部の排便管を、該ベッドの下部に結合した上部の漏斗状部に、斜め向き挿入可能かつ昇降自在に挿入可能な排便排尿等導入管であって、下端を汚物容器に接続した排便排尿等導入管と、 該排便排尿等導入管の途中に挿入した弁部であって、落下する使用者の排便、排尿、洗浄排水又は排風をそれらの重量又は圧力を受けてそれらを検出すると共に、開口する弁部と、 前記送水管にポンプ装置を介して接続する加温装置を備えた浄水タンク及び前記送風管に接続する温風発生手段と、 前記弁部が、前記ポンプ装置又は温風発生手段の動作時以外に、開口した場合に、その開口後の一定時間の経過後に、前記送水管に設定量の温浄水を送り出し、その停止後に前記送風管に設定時間温風を送り出すように、前記ポンプ装置及び温風発生手段を制御する制御手段と、で構成した落下式自動排泄物処理装置である。

本発明の2は、本発明1の落下式自動排泄物処理装置において、 前記排便排尿等導入管の漏斗状部の上端を、前記ベッドの下部に、該ベッドの起立動作時に、水平に保持すべく、該ベッドに対して相対的に傾斜可能に取り付けたものである。

本発明の3は、本発明の1又は2の落下式自動排泄物処理装置において、 前記送水管の途中に、その両側を着脱自在に接続するコネクタを挿入し、該コネクタの一方を、グリップ用筒体と、該グリップ用筒体にその先端から一定距離の後退状態で内装した環状磁石と、該環状磁石に背後から貫通状態に挿入固定した送水管を構成するホース部材とで構成し、該コネクタの他方を、グリップ用筒体と、該グリップ用筒体にその先端から一定距離の進出状態で内装した、前記コネクタの一方の環状磁石と逆極性の環状磁石と、該逆極性の環状磁石に、その背後から前記コネクタの一方のホース部材の貫通分だけ後退した位置まで挿入固定した送水管を構成するホース部材とで構成したものである。

本発明の1の落下式自動排泄物処理装置によれば、寝たきりの老人や歩行不能な病人等者に使用してその排便や排尿の処理を自動的にかつ衛生的に行うことができる。

本発明の1の落下式自動排泄物処理装置のセットは、対象者の股間に排便受け部と尿取りパッドとを配したおむつカバー部を装着すること、及びベッド下部並びに下方に必要な関係部材等を配置することで行う。以上の排便受け部と尿取りパッドとを配したおむつカバー部の使用対象者への装着は、これをベッドに横たわる該装着対象者の臀部下に挿入し、かつ該おむつカバー部から突出する排便管をベッドに開口した排便穴に挿入し、該おむつカバー部の下部折り返し片を使用対象者の股の間から下腹部側に折り返し、かつ両側の抱持片を側方から下腹部側に折り返して面ファスナーで相互を接合固定し、更に先に股の間から折り返してある下部折り返し片とも面ファスナーで接合固定することで、行う。

こうして使用対象者に装着したおむつカバー部は、前記のように、その臀部対応位置付近に開口した排便排尿用開口部から突き出した排便受け部の排便管を、ベッドに開口してある排便穴に挿入してあるが、こうすることにより、その排便管は、予めベッドの下に該排便穴に対応させて取り付けてある排便排尿等導入管の漏斗状部に相対的に昇降自在かつ斜め向き動可能に挿入した状態となっている。前記のように、おむつカバー部を使用対象者に装着することで、装置のセットは完了となる。

なお、該排便排尿等導入管の下端が接続する汚物容器、前記排便管の上部に結合する送風管を通じて温風を送り込む温風発生手段、該送風管の途中から前記排便管を通じて装着者の臀部直下に延長した送水管に温浄水を送り込む加温装置を備えた浄水タンク及び制御手段等は、予め前記排便排尿等導入管と共に、ベッドの下部又は下方に配置しておくものとする。

本発明の1の落下式自動排泄物処理装置によれば、これを装着した使用者が排尿又は排便をした場合には、排便受け部の排便管を通じてそれらの便等が排便排尿等導入管の上部の漏斗状部に落下し、ここを滑り降りてその途中に配してある弁部に到ると、その重量により弁が開いてその便等は更に下降して汚物容器に落下することになる。弁が開くことで、排便等が行われたことが検出される。その排便等が行われたことの検出から設定時間の経過後に、前記浄水タンクで加温されている温浄水がポンプ装置でくみ上げられ、送水管を通じて送り出され、使用者の尻付近が洗浄され、その洗浄排水は、便等と同様に、排便管、排便排尿等導入管及びその途中の弁部を通じて汚物容器に落下することになる。

設定量の温浄水の送り出しが終了した後、前記温風発生手段が動作し、前記送風管を通じて尻付近に温風が送られ、洗浄後の尻周りを乾燥させる。これらの乾燥排風も便等と同様の過程を経て汚物容器に移動し、該汚物容器から臭い成分等を除去された上で排風される。汚物容器にはフィルタを介して排気する排気手段を設けておくこととする。 こうしてこの装置の前記状態にセットしたおむつカバー部を装着した老人等は排便・排尿をした場合も直ちにそれらの汚物が除去され、臀部付近は、常時衛生的に保たれることになる。

またこの装置は、前記排便受け部の排便管と前記排便排尿等導入管とが直接固定的に結合しているものではなく、前者の下部が後者の上部である漏斗状部に昇降自在な挿入状態かつ傾斜可能な挿入状態となっているため、排便受け部と尿取りパッドとを配した状態のおむつカバー部を装着した寝たきり老人等は、その身体の動きに極端な制限を受けることがない。それ故、楽な姿勢を維持できる利点を有する。

本発明の2の落下式自動排泄物処理装置によれば、ベッド上の老人等の使用者の体位変換のために該ベッドを起こした場合にも、排便排尿等導入管の上部の漏斗状部上端が常に水平状態を保持し得、その結果、最下部の汚物容器との結合状態等に悪影響を与えることがない。

本発明の3の落下式自動排泄物処理装置によれば、一方のコネクタと他方のコネクタとの結合が誰でも容易にかつ確実に行えるものであり、そのため浄水タンクの清掃やその交換等を容易に行うことができる。磁石を用いているため、ここを通過する温浄水が磁化処理される利点をも有している。

実施例の落下式自動排泄物処理装置の、内面側に排便受け部と尿取りパッドとをセットした状態のおむつカバー部の概略平面図。

図1のA−A線拡大断面図。

(a)は実施例の落下式自動排泄物処理装置の、おむつカバー部の概略平面図、(b)は尿取りパッドの概略平面図、(c)は排便受取部の概略平面図。

実施例の落下式自動排泄物処理装置の排便受取部の概略断面図。

実施例の落下式自動排泄物処理装置の、内面側に排便受け部と尿取りパッドとをセットした状態のおむつカバー部を寝たきり老人等に装着した状態の概略平面図。

実施例の落下式自動排泄物処理装置の、内面側に排便受け部と尿取りパッドとをセットした状態のおむつカバー部を寝たきり老人等に装着した状態の概略側面図。

実施例の落下式自動排泄物処理装置のおむつカバー部から下方に突出する排便受け部の排便管を下方の排便排尿等導入管の漏斗状部に相対的に昇降自在かつ傾斜起立自在に挿入した状態を示す側面説明図。

ベッドに設置した実施例の落下式自動排泄物処理装置の使用状態を示す概略側面説明図。

(a)は実施例の排便排尿等導入管の漏斗状部付近を示す一部切欠概略側面図、(b)は概略正面図。

体位変換のためにベッドを傾けた場合の、該ベッドと排便排尿等導入管の漏斗状部の関係を示す概略側面説明図。

(a)は送水管の途中に挿入した一方のコネクタと他方のコネクタの分離状態を示す断面図、(b)は接続状態を示す断面図。

発明を実施するための形態を実施例に基づいて説明する。

この実施例の落下式自動排泄物処理装置は、図1、図2及び図8に示すように、老人等の対象者の臀部及び陰部をカバーするおむつカバー部1と、該おむつカバー部1にセットする排便受け部2及び尿取りパッド3と、前記排便受け部2を通じて排出された老人等の対象者の便等を受け取って汚物容器4中に導くための排便排尿等導入管5と、該排便排尿等導入管5の途中に挿入した弁部6と、臀部等の洗浄用の温浄水を保管する浄水タンク7と、洗浄後の臀部等の乾燥に使用する温風を発生させる温風発生手段8と、各部の動作を制御する制御手段9とで構成したものである。

前記おむつカバー部1は、特に図1、図2及び図3(a)に示すように、ほぼ中央部付近に排便排尿用開口部1hを有することを除けば、既存のそれと同様の構成であり、該排便排尿用開口部1hを有する中央部付近から下方に延長する下部折り返し片1a及び該中央部付近から上方に延長して各々両側方に延長した一対の抱持片1b、1cを備えたものである。該下部折り返し片1aの端部側外面には面ファスナー1afが、内面には面ファスナー1aifが、該抱持片1b(右側)の内面には面ファスナー1bfが、該抱持片1c(左側)の外面には面ファスナー1cfが、該抱持片1cの内面には面ファスナー1cifが、それぞれ配してある。なお、右側の抱持片1bの内面の面ファスナー1bf及び左側の抱持片1cの内面の面ファスナー1cifは雄型のそれであり、左側の抱持片1cの外面の面ファスナー1cf及び下部折り返し片1aの外面の面ファスナー1af並びに内面の面ファスナー1aifは雌型のそれである。

また前記おむつカバー部1は、必要な強度を有する水を通さないプラスチックフィルムを用いて構成してある。

前記排便受け部2は、図1、図2、図3(c)及び図4に示すように、前記おむつカバー部1の内面側に接合状態に配置する帯状ゴムシート部2aと、その一端にその面と直交する向きに結合したプラスチック製の排便管2bと、該排便管2bの上部内に連通させた送風管8a及び該送風管8aの上部途中から挿入した送水管7aとで構成したものである。

前記帯状ゴムシート部2aは、図1及び図3(c)に示すように、一端部を他の部位の幅を越える直径の円形端部2a1に構成し、更に該円形端部2a1には同心円状に、前記排便管2bの内径とほぼ同径の円形開口2a2を開口したものとする。該帯状ゴムシート部2の他端部の下面側には前記おむつカバー部1の下部折り返し片1aの内面側の面ファスナー1aifと結合するための雄型の面ファスナー2afを配しておくものとする。前記排便管2bは、該帯状ゴムシート部2aに、該円形端部2a1で結合する。特に図2、図3(c)及び図4に示すように、該排便管2bは、基本的には、ストレートな円筒状部材であるが、最上部の開口部縁のみを徐々に拡開した形状に構成し、このように徐々に拡開した開口部縁2b1に、前記帯状ゴムシート部2aの円形端部2a1の開口部縁を重ね、該円形端部2a1の円形開口2a2と該排便管2bとを軸心を一致させて接合固定する。この接合固定は、この実施例では、接着剤を用いて行った。

前記送風管8aは、図2、図3(c)及び図4に示すように、その上端を前記排便管2bの上部途中に連通状態に結合したホース部材であり、その下端は、図8に示すように、温風発生手段8に接続させたものである。該送風管8aは、同図に示すように、その途中に脱着自在な雄雌のコネクタ8a1、8a2を挿入してあり、これによって必要に応じて、該温風発生手段8から外すことができるようになっている。該送風管8aの上端と前記排便管2bとの結合は、特に図2及び図4に示すように、該送風管8aの上端が該排便管2bの上端に向かって開口するように斜め上向きに結合したものとする。

前記送水管7aは、図2、図4、図7及び図8に示すように、その上部を前記送風管8aの上部途中に挿入し、その先端を該送風管8aの上端から前記排便管2b内に突き出させ、更に該排便管2bの上端側に向けさせたものであり、該送風管8aより小径のホース部材である。該送水管7aは、特に図8に示すように、その下端を浄水タンク7内に配したポンプ装置7pに接続したものであり、このポンプ装置7pでくみ上げた浄水タンク7内の温浄水をおむつカバー部1内の臀部に送り出すための浄水の供給路である。該送水管7aの途中には、脱着自在な一方のコネクタ7a1及び他方のコネクタ7a2が挿入してあり、該送水管7aは、該一方のコネクタ7a1と該他方のコネクタ7a2の結合を解除することで該浄水タンク7から外すことができるようになっている。

前記一方のコネクタ7a1は、前記送水管7aの上部側の下端に取り付けるそれであり、図11(a)、(b)の右側に示したそれである。同図に示すように、該一方のコネクタ7a1は、プラスチック製のグリップ用筒体7a11と、該グリップ用筒体7a11にその先端から一定距離の進出状態で内装した環状磁石7a12と、該環状磁石7a12に背後からその途中まで挿入して固定した送水管7aの上部側とで構成し、また前記他方のコネクタ7a2は、図11(a)、(b)の左側に示したそれであり、これは、プラスチック製のグリップ用筒体7a21と、該グリップ用筒体7a21にその先端から一定距離の後退状態で内装した、前記一方のコネクタ7a1の環状磁石7a12と逆極性の環状磁石7a22と、該逆極性の環状磁石7a22に、その背後から前記一方のコネクタ7a1の送水管7aの下部側の後退分だけ進出した位置まで挿入固定したものである。

前記尿取りパッド3は、図1及び図3(b)に示すように、中央に開口部3aを有する長方形状の帯状部材であり、材質的には既存の一般のそれと全く同等の部材である。該開口部3aは、前記排便受け部2の排便管2bの内径を僅かに越える寸法とする。この尿取りパッド3は、尿、その他の水分を吸収し、使用者の肌に水分による悪影響を与えないようにする趣旨のものであり、一般のそれと同様に、使い捨てのものである。

前記汚物容器4は、図8に示すように、前記排便排尿等導入管5の下端を接続した、便、尿及び洗浄排水の保管用の容器部材である。上部の一部に臭い成分の吸着用のフィルタ付きの排気口4aが付設してあり、便、尿又は洗浄排水等の導入の際に、その導入をスムーズにしつつ臭い成分が排出されないようにしているものである。乾燥排風を排気できるようにしてあるものでもある。

前記排便排尿等導入管5は、図7、図8及び図9(a)、(b)に示すように、上部の漏斗状部5aとその下方の直管部5bとからなり、下端は前記汚物容器4の上部に連通状態に結合してあるものである。該直管部5bの上部途中には弁部6が挿入してあり、通常は、その部位で該直管部5bの上下は閉じた状態になっており、該汚物容器4の汚物による悪臭が立ち上ることがないようになっている。前記漏斗状部5aは、同図に示すように、その最上部の周側部に180度の度間隔で一対のL型接続金具5c、5cが配してあり、これでベッド10の下部の所定の部位に結合できるようになっている。

前記一対のL型接続金具5c、5cは、特に図9(a)、(b)に示すように、その直立部5c1、5c1を漏斗状部5aの上端周側部に、前記のように、180度の角度間隔で、回動自在にピン結合してある。水平部5c2、5c2は、図10に示すように、ベッド10の下部に固定状態にピン結合する。また該漏斗状部5aは、図8に示すように、ベッド10の中央部付近に開口してある排便穴10hに軸心をほぼ一致させた状態で該ベッド10の下部に取り付ける。

前記弁部6は、前記し、図7〜図10に示すように、前記排便排尿等導入管5の直管部5bの上部途中に挿入してある弁機構であり、特に図9(a)に示すように、基本的に、該直管部5bの上下部分を連通する弁箱6aと、該弁箱6aの一側に一端を回動自在に取り付けた板状の弁部材6bとで構成したもので、該弁部材6bは、通常は、該直管部5bの軸心に直交する向きになるように、図示しない付勢手段で、付勢してある。この付勢手段のばね定数は、最小量の便等がこの弁部材6b上に落下してきた場合のその重量又は温風発生手段8からの温風に起因する乾燥排風が流動してきた場合の圧力のいずれか小さい方の力で該弁部材6bが下降回動しうる程度に設定しておく。該付勢手段としては、この実施例では、該弁部材6bの回動端の回転軸に巻き付けたねじりコイルバネで構成した。

また該弁部材6bの回動端には、該弁部材6bが一定程度、この実施例では、50度以上の角度で下降回動した場合に、それを検出する図示しない検出手段を設置しておき、該検出手段の検出した検出信号を図示しない導線を通じて前記制御手段9に送るようにしてある。この検出信号を受け取った場合に、制御手段9は、ベッド上の寝たきり老人等が排便したものと判断することになる。

前記浄水タンク7は、前記し、図8に示すように、温浄水を保管するための容器部材であり、その内部には、この中の温浄水をくみ上げるためのポンプ装置7pを備え、かつ導入した浄水を加温するための図示しない加温装置を備えている。ポンプ装置7pは、前記した送水管7aに接続している。

前記温風発生手段8は、図8に示すように、この実施例では、前記浄水タンク7上に設置してあり、前記送風管8aを通じておむつカバー部1内の臀部に送り出すための温風を作成する手段である。この実施例では、この温風発生手段8は、具体的には、図示しないブロワーと該ブロワーで発生された風を加温する図示しないヒータ手段とで構成したものである。

前記制御手段9は、図8に示すように、この実施例では、汚物容器4上に配置してあり、この制御手段9は、前記弁部6の検出手段が排便を検出し、該検出手段から出力された検出信号を受け取った場合に、その検出信号を受け取ったときから一定時間後、この実施例では、1分30秒後に、前記浄水タンク7のポンプ装置7pに、これを駆動させるべく信号を送り、該ポンプ装置7pに10秒間で300ccを供給するポンピング動作を行わせ、更に、該ポンプ装置7pの10秒間のポンピング動作の終了後には、前記温風発生手段8を駆動させるべく信号を送り、これを2分間動作させ、その間に温風を送り出させるように構成したものである。なお、前記浄水タンク7の図示しない加温装置については該浄水タンク7中の浄水を設定温度に加温すべく常時動作するように制御する。浄水をどのような温度に加温するかは、装置の管理者が自由に設定することができる。

なお、この実施例の落下式自動排泄物処理装置をセットすることができるベッド10は、基本的に通常のベッドと異ならないが、その中央部付近に排便穴10hを開口したものであり、かつ前記排便排尿等導入管5の漏斗状部5aを、前記のように、前記L型接続金具5c、5cを介して該排便穴10hに対応する該ベッド10の下部に取り付けられるものである必要があり、またそうであれば、セット可能である。

従ってこの実施例の落下式自動排泄物処理装置によれば、以下のように使用し、以下のように優れた効果を発揮することができる。

この装置のおむつカバー部1に排便受け部2及び尿取りパッド3をセットした上で、このおむつカバー部1を対象のベッド10上に横たわる寝たきり老人等の臀部に装着する。 前記おむつカバー部1は、図3(a)に示すように、内側を上にして広げて置き、その上に、図1に示すように、排便受け部2を配置する。この排便受け部2は、同図に示すように、おむつカバー部1の下部折り返し片1aの上に、その帯状ゴムシート部2aを載せながら排便管2bを、該おむつカバー部1の排便排尿用開口部1hに挿入し、その下方まで貫通させる。そうした上で、前記尿取りパッド3を、その開口部3aを該排便受け部2の排便管2bと相互の軸心を一致させながら、その上に載せ、更に、そうした上で、該排便受け部2の帯状ゴムシート部2aを該尿取りパッド3の開口部3aからその上に引き出し、該帯状ゴムシート部2aを該おむつカバー部1の下部折り返し片1aの外端側に引っ張り、更に該帯状ゴムシート部2aの外端外面側の面ファスナー2afを該下部折り返し片1aの内面の面ファスナー1aifに接合固定する。

このように内面側に排便受け部2及び尿取りパッド3をセットしたおむつカバー部1を、図5及び図6に示すように、対象のベッド10上に横たわる寝たきり老人等の臀部に装着する。これは、図1に示すように、内面を上にして広げた、前記準備済みのおむつカバー部1を該寝たきり老人等の臀部下に滑り込ませ、該おむつカバー部1の下部折り返し片1a側を該寝たきり老人等の下腹部側に折り返し、更に両側の抱持片1b、1cを折り返して、下腹部を抱えるようにする。この実施例では、まず左側の抱持片1cを下腹部の下部折り返し片1a上に折り返し、前者の内面の面ファスナー1cifを下部折り返し片1aの外面側の面ファスナー1afに接合固定し、更に右側の抱持片1bを下腹部上の左側の抱持片1c上に折り返し、前者の内面の面ファスナー1bfを後者の外面側の面ファスナー1cfに接合固定して、装着する。

なお、以上において、前記おむつカバー部1を寝たきり老人等の臀部下に滑り込ませる場合は、同時に、その排便排尿用開口部1hから突出垂下する排便受け部2の排便管2bを、ベッド10の中央付近に開口してある排便穴10hに挿入垂下させてしておくものとする。

他方、対象のベッド10には予めこの落下式自動排泄物処理装置の他の構成要素を設置しておくものとする。図8に示すように、前記ベッド10の下方に汚物容器4、浄水タンク7、その上の温風発生手段8並びに汚物容器4上の制御手段9をそれぞれ配置し、該汚物容器4から立ち上げた排便排尿等導入管5の上部の漏斗状部5aは、前記したように、一対のL型接続金具5c、5cを介して該ベッド10の下部に取り付ける。該漏斗状部5aは、該ベッド10の排便穴10hと相互の軸心をほぼ一致させた状態で、かつ、図7、図8及び図10に示すように、L型接続金具5c、5cを介して該ベッド10の長さ方向に、相対的に傾斜可能に取り付ける。

こうして、ベッド10の排便穴10hに挿入してある排便管2bは、このとき、排便排尿等導入管5の最上部の漏斗状部5aに相対的に昇降自在かつ傾斜可能に挿入状態となる。また該排便管2bの上部途中に上端を接続してある送風管8a及び該送風管8aの上部途中からその内部に突き込み、その内部を通じて該排便管2bの上端近傍まで延長してある送水管7aをそれぞれベッド10の排便穴10hを通じて該ベッド10の下方に引き出し、該送風管8aの上部側の下端のコネクタ8a1を下部側の上端のコネクタ8a2に接続して、温風発生手段8に接続し、かつ該送水管7aの上部側の下端の一方のコネクタ7a1を下部側の上端の他方のコネクタ7a2に接続して、浄水タンク7にポンプ装置7pを介して接続する。

このようにこの落下式自動排泄物処理装置をセットして用いると、排便受け部2等のセット済みのおむつカバー部1を装着した寝たきり老人等が排尿又は排便をした場合には、それらの便等は、該おむつカバー部1内の排便受け部2の排便管2bを通じて前記排便排尿等導入管5上部の漏斗状部5aに落下し、ここを滑り落ちてその下方の直管部5bの上部途中に配してある弁部6に到り、その弁部材6b上に落下することになる。便等が弁部6で弁部材6b上に落下すると、該弁部材6bはその重量により下方回動し、その上の便等は、該弁部6の下方の直管部5bに沿って落下し、前記汚物容器4中に収容されることになる。排便が継続すれば、いずれも同様の過程を経て、該汚物容器4に収容されることになる。

前記弁部6の弁部材6b上に便等が落下して来て、該弁部材6bが所定角度以上、下方回動させられると、これが図示しない検出手段によって検出され、その検出信号が前記制御手段9入力されることになり、そのときから1分30秒後に、前記浄水タンク7のポンプ装置7pに、これを駆動させるべく信号を送り、該ポンプ装置7pに10秒間で300ccを供給するポンピング動作を行わせる。このポンピング動作で、浄水タンク7中の温浄水は、送水管7aを通じて前記おむつカバー部1でカバーされた寝たきり老人等の臀部まで送水され、該送水管7aの先端から該臀部に噴射されることになる。該浄水タンク7の浄水は、常時、加温装置によって所定温度に加温されている。以上の噴射は、前記のように、10秒間行われ、臀部は洗浄されることになる。洗浄排水は、便等と同様の経路を経て汚物容器4中に収容される。

10秒間の臀部洗浄の後、制御手段9により、前記温風発生手段8を駆動すべくこれに信号が送られ、これを2分間動作させ、ブロワーとヒータ手段で発生した温風を、前記送風管8aを通じておむつカバー部1でカバーされた寝たきり老人等の臀部に供給され、該臀部を乾燥させるべく作用する。

なお、前記浄水タンク7のポンプ装置7pのポンピング動作又は前記温風発生手段8の温風供給動作が行われている間は、前記弁部6から出力される排便等を検出した旨の検出信号は無視され、温浄水による洗浄排水の流下に起因して該弁部6から発せられる検出信号によって、以上の動作サイクルが更にスタートさせられるようなことがないようになっている。

以上のように、おむつカバー部1内は、下方の排便排尿等導入管5の上部途中の弁部6で排便・排尿が検出されると、すぐに温浄水で洗浄され、更に温風で乾燥させられるので、寝たきり老人等のこの装置の使用者の臀部及び陰部並びにおむつカバー部1内の排便受け部2等は常に衛生的にかつ乾燥状態に保持される。

前記汚物容器4では、以上の動作中に、汚物混じりの洗浄排水がこの中に流下し、その上部のガスを排気口4aから押し出すことになる。また乾燥風もこの中を通り、該排気口4aから大気に放出されることになる。このとき、これらのガスは、排気口4a中のフィルタで臭い成分が除去されて放出され、外部に臭いをまき散らす虞はない。

また前記おむつカバー部1の下部から突き出し垂下する排便受け部2の排便管2bは、汚物容器4から立ち上がる排便排尿等導入管5の上部の漏斗状部5a中に、相対的に昇降自在かつ傾斜可能に挿入したものであり、該おむつカバー部1を装着した寝たきり老人等が様々な理由から種々に動いたとしても、該排便管2bと該漏斗状部5aとの結合関係は自由に変更可能であり、不都合を生じない。このおむつカバー部1を装着した寝たきり老人等の装着者は、ある程度の範囲で装着したままで身体を動かすことが可能である。

本発明の落下式自動排泄物処理装置は、福祉機器の製造業の分野等で利用することができる。

1 おむつカバー部 1a 下部折り返し片 1af 下部折り返し片の外側の面ファスナー 1aif 下部折り返し片の内側の面ファスナー 1b 抱持片(右側) 1bf 抱持片(右側)の面ファスナー 1c 抱持片(左側) 1cf 抱持片(左側)の外側の面ファスナー 1cif 抱持片(左側)の内側の面ファスナー 1h 排便排尿用開口部 2 排便受け部 2a 帯状ゴムシート部 2a1 円形端部 2a2 円形開口 2af 帯状ゴムシート部の面ファスナー 2b 排便管 2b1 開口部縁 3 尿取りパッド 3a 開口部 4 汚物容器 4a 排気口 5 排便排尿等導入管 5a 漏斗状部 5b 直管部 5c L型接続金具 5c1 直立部 5c2 水平部 6 弁部 6a 弁箱 6b 弁部材 7 浄水タンク 7a 送水管 7a1 一方のコネクタ 7a11 一方のコネクタのグリップ用筒体 7a12 一方のコネクタの環状磁石 7a2 他方のコネクタ 7a21 他方のコネクタのグリップ用筒体 7a22 他方のコネクタの環状磁石 7p ポンプ装置 8 温風発生手段 8a 送風管 8a1 上部側の送風管の下端のコネクタ 8a2 下部側の送風管の上端のコネクタ 9 制御手段 10 ベッド 10h 排便穴

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