【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、病院等における歩行不能な病人または寝たきり老人に適用した排泄物処理装置用オムツに関し、特に病人等が寝たままの状態で排泄した場合に、その汚物の処理及び汚物で汚れた人体の局部の洗浄を自動的に行うことができる排泄物処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、この種の技術としては、例えば特開平4−364841号公報に開示された技術がある。 この従来の技術は、人体の腰臀部をオムツカップ本体で包囲している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した公報に記載された従来の排泄物処理装置のオムツカップ本体は、カバーを取り替えるときのため弾性変形する樹脂で形成されているが、オムツカップ本体を装着する人は、それぞれ体格が相違し、腰臀部の大きさが異なる。 このため、オムツカップ本体を人体にフィットさせることが困難であり、洗浄水等が漏水することがある。 【0004】本発明は、排泄物処理装置におけるオムツカバーの交換作業が容易で、かつ漏水のない排泄物処理装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前述した従来の技術の問題点を解消すべく発明したものであり、請求項1の発明は、人体の腰臀部を包囲するオムツカップ本体と、該オムツカップ本体に接続すると共にその内部に洗浄水を送水する洗浄水送水ホースと、前記オムツカップ本体に接続すると共にその内部の洗浄水及び汚物を吸引する汚物吸引ホースと、を備えた排泄物処理装置において、前記オムツカップ本体は、前記洗浄水送水ホース及び汚物吸引ホースを備えた基体と、該基体に回動自在に連結した蛇腹ジョイントと、該蛇腹ジョイントに回動自在に連結したフロントカバーと、を具備し、前記蛇腹ジョイントは、複数の連結片を連設してなり、前記連結片は、連設した該連結片の個数を増減することで、前記オムツカップ本体の大きさを調整する構成でなる。 【0006】請求項2の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記連結片が、湾曲部と、該湾曲部の両側に形成した舌片と、該舌片の前後部位に穿設した連結穴とを一体形成した構成でなる。 【0007】請求項3の発明は、前記請求項2記載の発明において、前記連結片が、前記舌片に穿設した前記連結穴の周辺に、薄肉部を形成した構成でなる。 【0008】請求項4の発明は、前記請求項2、又は3 記載の発明において、前記連結片の前記連結穴が、着脱自在な軸支部材で連結した構成でなる。 【0009】請求項5の発明は、前記請求項4記載の発明において、前記軸支部材が、連結片の前記連結穴と、 前記蛇腹ジョイントを覆う防水布の止め穴とを挿通して軸止した構成でなる。 【0010】請求項6の発明は、前記請求項5記載の発明において、前記軸支部材が、軸棒部材と軸合部材とを嵌合してなり、前記軸棒部材が、一方に頭部、他方に突部を有する軸筒部を形成し、前記軸合部材が、一方に頭部、他方に前記突部に嵌合する穴部を形成した構成でなる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下図1乃至図9に基づき本発明の実施の形態を詳述する。 1は、図1に示すようなオムツカップユニット1で、オムツカップ本体2と、替オムツ3と、オムツカバー4とでなる。 オムツカップ本体2 は、図4に示すように人体の腰臀部を包囲する略U字状の樹脂体でなる。 該オムツカップ本体2は、基体2x と、該基体2xに連結した蛇腹ジョイント2aと、該蛇腹ジョイント2aに連結したフロントカバー2bと、を連設してなる。 【0012】基体2xは、例えばウレタン樹脂等の硬質の樹脂で略J字形状に形成して、腰臀部の中心部分を覆う部材である。 該基体2xは、内側に窪み2mを形成し、上端に腰板2sを一体に設け、下面にホースや電気コネクタの接続部2uを一体成形し、下端部に蛇腹ジョイント2aを回動自在に連結している。 前記基体2x は、図1及び図2に示すようにホック2dと、陰部洗浄用ノズル2eと、肛門洗浄用ノズル2fと、カップ洗浄用ノズル2gと、大便感知センサ2hと、温風吹出し口2iと、補助吹出し口2jと、及び小便感知センサ2k と、を備えている。 【0013】蛇腹ジョイント2aは、図2に示すように個数の同一形状の連結片2a1,2a2,2a3,2a 4,2a5を連結したことで屈曲自在に構成され、防水布2cで被覆して、蛇腹ジョイント2aの屈曲性能を保持しつつ洗浄水等の漏れを防止している。 【0014】連結片2a1,2a2,2a3,2a4, 2a5は、図2に示すように前記基体2xの窪み2mに連続して配置される湾曲部2a1−1と、該湾曲部2a 1−1の左右端部に直角に曲げて一体成形した舌片2a 1−2と、該左右の舌片2a1−2の前後に穿設した連結穴2a1−3,2a1−4と、を形成してなる。 各連結片2a1,2a2,2a3,2a4,2a5は、他の連結片2a1,2a2,2a3,2a4,2a5や基体2xやフロントカバー2bに連結して重なり合う連結穴2a1−3の周囲に薄肉部2a1−5を形成している。 各連結片2a1,2a2,2a3,2a4,2a5は、 ホックやリベットでなる軸支部材7を連結穴2a1− 3,2a1−4に軸装して、回動自在に支持される。 【0015】前記連結片2a1は、オムツカップ本体2 がLサイズの場合、図2、図4及び図7に示すように5 個連結している。 連結片2a1は、舌片2a1−2の連結穴2a1−3と、基体2xの連結穴2yと、に軸支部材7を挿入して防水布2cと共に連結する。 連結片2a 2は、該連結片2a2の連結穴2a1−3と、連結片2 a1の連結穴2a1−4とを、軸支部材7を挿入して防水布2cと共に連結する。 連結片2a3は、該連結片2 a3の連結穴2a1−3と、連結片2a4の連結穴2a 1−4とを、軸支部材7を挿入して防水布2cと共に連結する。 連結片2a4は、該連結片2a4の連結穴2a 1−3と、連結片2a5の連結穴2a1−4とを、軸支部材7を挿入して防水布2cと共に連結する。 連結片2 a5は、該連結片2a5の連結穴2a1−3と、フロントカバー2bの端部に穿設した連結穴2b1とを、軸支部材7を挿入して防水布2cと共に連結する。 【0016】前記蛇腹ジョイント2aは、例えば、オムツカップ本体2がLサイズの場合、図2、図4及び図7 に示すように5個の連結片2a1,2a2, 2 a3,2 a4,2a5を連結してなる。 Lサイズのオムツカップ本体2は、図4に示すように直径R1である。 この場合、基体2xの底面の長さはTである。 蛇腹ジョイント2aの外周部の沿面の長さはS1である。 フロントカバー2bの外周部の沿面の長さは、Uである。 Lサイズのオムツカップ本体2の被包部位の沿面の長さL1は、 L1=T+S1+U である。 【0017】前記蛇腹ジョイント2aは、オムツカップ本体2がMサイズの場合、図5に示すようにLサイズのときにあった連結片2a5を1個離脱して、4個の連結片2a1,2a2,2a3,2a4を連設してなる。 M サイズのオムツカップ本体2は、図5に示すように直径R2である。 基体2xの底面の長さは、 Lサイズのときと変わらずTである。 蛇腹ジョイント2aの外周部の沿面の長さは、連結片2a5の連結穴 2a1−3から連結穴2a1−4までの沿面の長さV分だけ短いS2である。 フロントカバー2bの外周部の沿面の長さは、Lサイズのときと変わらずUである。 【0018】Mサイズのオムツカップ本体2の被包部位の沿面の長さL2は、 L2=T+S2+U である。 L2=L1−V で、連結片2a5の連結穴2a1−3から連結穴 2a1 −4までの沿面の長さV分だけ短くなる。 【0019】そしてオムツカップ本体2の直径R2は、 R2=R1−V となり、連結片2a5の連結穴2a1−3から連結穴2 a1−4までの沿面の長さ2 V分だけ短くなる。 【0020】前記蛇腹ジョイント2aは、オムツカップ本体2がSサイズの場合、図6に示すようにLサイズのときにあった連結穴2a5と連結片2a4を2個離脱して、3個の連結片2a1,2a2,2a3を連設する。 Sサイズのオムツカップ本体2は、図6に示すように直径R3である。 基体2xの底面の長さは、Sサイズのときと変わらずTである。 蛇腹ジョイント2aの外周部の沿面の長さは、連結片2a5,2a4の連結片2a1− 3から連結片2a1−4までの2個分の沿面の長さ2V 分だけ短いS3である。 フロントカバー2bの外周部の沿面の長さは、Lサイズのときと変わらずUである。 【0021】Sサイズのオムツカップ本体2の被包部位の沿面の長さL3は、 L3=T+S3+U である。 L3=L1−2V で、連結片2a5,2a4の連結穴2a1−3から連結片2a1−4までの2個分の沿面の長さ2V分だけ短くなる。 【0022】そしてオムツカップ本体2の直径R3は、 R3=R1−2V となり、連結片2a5,2a4の連結穴2a1−3から連結穴2a1−4までの2個分の沿面の長さV分だけ短くなる。 【0023】フロントカバー2bは、略お椀形状のもので、基端部の連結穴2b1をオムツカップ本体2のサイズに合わせて前述した連結片2a1,2a2,2a3, 2a4,2a5の連結穴2a1−4に軸支部材7で連結している。 【0024】防水布2cは、図2に示すように各連結片2a1,2a2,2a3,2a4,2a5と共に軸支部材7で蛇腹ジョイント2aに固定される。 該軸支部材7 は、連結片2a1,2a2,2a3,2a4,2a5の前記連結穴2a1−3,2a1−4と、前記蛇腹ジョイント2aを覆う防水布2cの止め穴2c1とを挿通して軸止される。 該防水布2cは、例えばナイロン等の繊維でなる。 【0025】前記ホック2dは、替オムツ3を着脱するためのものであり、図1に示すようにオムツカップ本体2の窪み2mの周囲に複数個を列設している。 陰部洗浄用ノズル2e及び肛門洗浄用ノズル2fは、オムツカップユニット1を装着した病人等の陰部及び肛門を夫れ夫れ別個に洗浄する専用のノズルである。 該陰部洗浄用ノズル2eの噴出範囲は、肛門洗浄用ノズル2fの噴出範囲に比べて広角に設定している。 該陰部洗浄用ノズル2 e及び肛門洗浄用ノズル2fは、窪み2m内に配設される。 【0026】前記カップ洗浄用ノズル2gは、病人等が排泄した汚物を洗い流すノズルで、図8に示すように大便感知センサ2h側に向けて開口した温風吹出し口2i の近傍に設置している。 大便感知センサ2h及び小便感知センサ2kは、病人等が排泄した汚物を検出するセンサであり、図8に示すようにカップ洗浄用ノズル2gの下側近傍に、汚物吸引ホース2nに向けて設置してある。 【0027】前記補助吹出し口2jは、病人等の上体側に流れた洗浄液等を吸引する吸引口で、図8に示すようにカップ洗浄用ノズル2gの上方部位に設置される。 また、オムツカップ本体2は、図8に示すようにオムツカップユニット1の内部の洗浄水及び汚物を吸引する汚物吸引ホース2nと、オムツカップ本体2の内部に洗浄水を送水する洗浄水送水ホース2pと、オムツカップ本体2の内部に温風を送り込む温風送風ホース2qと、大便感知センサ2h及び小便感知センサ2kとからの電気信号を導出するセンサカプラ2rと、を用いて外部機器に接続している。 【0028】前記汚物吸引ホース2nは、汚物タンク(図示せず)及びバキュームホース(図示せず)を経由してバキュームモータハウジング(図示せず)に接続している。 前記洗浄水送水ホース2pは、洗浄水噴射調整バルブ(図示せず)に接続している。 温風送風ホース2 qは、前記バキュームモータハウジングに接続している。 前記センサカプラ2rは、センサシグナルライン(図示せず)を経由してシーケンサ(図示せず)に接続している。 【0029】2sは、図1に示すように病人等の腰が当接する腰板である。 該腰板2sは、オムツカップ本体2 及びクッション材を差し込んで固着した3層構造のウレタンペフ(商標登録、以下同様)でなる。 該腰板2s は、図1に示すように前記温風吹出し口2iに対向して設けた長孔2tを穿設している。 【0030】次に図2及び図9に基づき軸支部材7について説明する。 該軸支部材7は、樹脂材料、又は耐食性のあるステンレス鋼等の金属材料でなる。 該軸支部材7 は、例えば図9に示すように軸筒部7cを有する軸棒部材7aと、該軸筒部7cが嵌着する軸着部7hを有する軸合部材7bとでなる着脱自在なホックのような部材でなる。 該軸支部材7は、軸筒部7cに防水布2cの止め穴2c1と、連結片2a1,2a2,2a3,2a4, 2a5の連結穴2a1−3,2a1−4とを挿通して、 軸棒部材7aと軸合部材7bとを嵌着することで、各連結片2a1,2a2,2a3,2a4,2a5を連結し、かつ防水布2cを蛇腹ジョイント2aに固定する止め具と軸との役目を兼備している。 【0031】前記軸棒部材7aは、一端に面取7eを形成し、かつ突部7dを有する軸筒部7cと、該軸筒部7 cの他端に形成した頭部7fと、を形成してなる。 軸合部材7bは、一端に前記軸棒部材7aの突起7dが嵌合する穴部7hと、前記軸筒部7cの先端部分が嵌合する軸筒部7iとでなる。 前記軸筒部7cは、突起7dに弾性を付与する薄い金属管や樹脂管でなる。 前記穴部7h は、周囲の複数箇所に弾性を付与するための割り溝7k を有する。 【0032】次に替オムツ3について説明する。 該替オムツ3は、図1に示すように中央に穿設してホース等の接続部2uを挿通する長穴3eと、該長孔3eの左右に設けた横漏れ防止用フリル3aと、カップ側ホック2d に対応して設けたオムツ側ホック3bと、オムツカバー4のマジックテープ(商標登録、以下同様)4aが絡み合うマジックテープ3cと、前記腰板2sを差し込む袋3dと、病人等の腰に宛てがう腰カバー3kと、を備えている。 【0033】該替オムツ3は、前記オムツカップ本体2 の内側に前記ホック2dとホック3bとを係止することで取り付けられ、病人等の腰臀部に巻き付けられる。 該替オムツ3は、オムツカップ本体2の窪み2mの周囲に配置され病人等の腰臀部を覆う被包部3fと、病人等の腰に巻回する締付帯部3g,3hとでなる。 該替オムツ3は、例えば全体が大略T字状のナイロン系の布材でなる。 【0034】前記横漏れ防止用フリル3aは、替オムツ3の内側の長穴3eの両側に配設される。 該横漏れ防止用フリル3aは、例えば防水性のあるナイロン系の布でなり、伸縮するように縫い付けてある。 前記ホック3b は、例えば替オムツ3の長穴3eの周辺に穿設した孔に、表面の部材と裏側の部材とを圧嵌して固着される。 該ホック3bは、替オムツ3の内側において、横漏れ防止用フリル3aに後側に隠れた状態に配置される。 前記マジックテープ3c,3i,3jは、替オムツ3を取り付ける人の腰臀部の大きさに合わせてオムツカップ本体2のサイズを替えた場合でも、絡み合わせる位置を調整し適合できるように沿面の長さを長くする。 【0035】前記締付帯部3g,3hは、左右の夫れ夫れの対応する位置にマジックテープ3i,3jを取り付けて、前記オムツカップ本体2を病人等の腰臀部に取り付けるベルトの役目をしている。 該締付帯部3g,3h に設けたマジックテープ3i,3jは、腰臀部に巻き付ける方向に長く形成することで、人体の腰臀部の大きさに関係なく調整して、巻き付けることができる。 また、 前記替オムツ3は、表地布(図示せず)と、裏地布(図示せず)と、該表地布と裏地布との間に介在し水分を吸収し易いメッシュ布(図示せず)と、でなる。 前記メッシュ布は、例えば布内の空間を多くして吸水性を向上させたナイロン系の布でなる。 表地布及び裏地布は、前記メッシュ布と比較して、布の繊維を密に縫製したものでなる。 【0036】次にオムツカバー4について説明する。 該オムツカバー4は、図1及び図7に示すようにマジックテープ4a,4b,4c, 4d, 4e,4i,4jと、 ファスナー4fと、ホースユニット通し穴4gと、ホースユニット被包部4hとを備えている。 【0037】該オムツカバー4は、前記替オムツ3のように大略T字状をしたもので、前記被包部3fを覆う腰臀被包部4kと、前記締付帯部3g,3hを被包する大略T字状の巻装部4m,4nと、でなる布製の部材である。 該オムツカバー4は、ホースユニット被包部4hから前記ホースユニット通し穴4gを通り、かつ前記オムツカバー4の外側までを2分する切断部4pを有し、該切断部4pに前記ファスナー4fを配設して展開自在にしている。 【0038】該オムツカバー4と前記替オムツ3とは、 マジックテープ4aが替オムツ3側のマジックテープ3 cに絡み付くことで接着される。 オムツカバー4自体は、マジックテープ4a,4b,4c,4e,4i,4 jが該オムツカバー4のフレンチパネル製の布地に絡み付くことで人体に固定される。 巻装部4m,4nに設けたマジックテープ4i,4jは、腰臀部に巻き付ける方向に長く形成することで、人体の腰臀部の大きさに関係なく調整して、巻き付けることができる。 ファスナー4 fは、オムツカップ本体2にホース等の接続部2uを接続していても該ファスナー4fを開けてオムツカバー4 のみを取り外せるようにしたものである。 【0039】前記腰臀被包部4kは、ホースユニット通し穴4gの下方のホースユニット被包部4hから上端までを分断し、ファスナー4fを縫い付けて展開自在になっている。 前記図1に示すホースユニット通し穴4g は、図8に示す前記ホース等の接続部2uが合致し、かつオムツカバー4の中心線に沿って長くした長孔でなる。 【0040】前記ホースユニット被包部4hは、ホースユニット通し穴4gに連設した筒状のもので、ホース等の接続部2uを覆って隠すものである。 該ホースユニット被包部4hは、図1に示すようにファスナー4fが正面中央に縦に配置してあり、該ファスナー4fを開くことで、筒状のホースユニット被包部4hが展開される。 【0041】前記オムツカバー4の背面の上側には、伸縮ゴム(図示せず)が内蔵されていて、該オムツカバー4の上端周囲が人体の腰部にフィットするようになっている。 また、オムツカバー 4の背面の略中央には、クッション材をしての腰当て4rが配設されている。 【0042】以上説明したオムツカップ本体2、替オムツ3、及びオムツカバー4は、替オムツ3とオムツカップ本体2をホック2d,3bで留め、次に替オムツ3とオムツカバー4とをマジックテープ3c,3i,3j, 4a,4b,4c,4e,4i,4jで留める。 かくして図7に示すごときオムツカップユニット1が完成する。 【0043】前記オムツカップユニット1には、図8に示すようにホース等の接続部2uを接続する。 該接続部2uは、オムツカップユニット1と外部機器とを接続するものであり、汚物吸引ホース2n、洗浄水送水ホース2p、温風送風ホース2q、及びセンサカプラ2rとを一体にしたもので、それらを一括して支持するものである。 該接続部2uは、オムツカップ本体2に対して着脱自在であり、ホールドピース2vをオムツカップ本体2 側の止め金具2wに固定している。 5は、ホースカバーであり、オムツカバー4のホースユニット被包部4hに重なり合うように連続して配設する。 【0044】次に本発明の実施形態の作用を詳述する。 人体の腰臀部のサイズがLサイズの人がオムツカップユニット1を使用する場合は、図4に示すように蛇腹ジョイント2aが5個の連続片2a1,2a2,2a3,2 a4,2a5を連続してなるものを使用する。 替オムツ3は、マジックテープ3iとマジックテープ3jとが接合する締付帯部3g,3hの位置を調整して腰臀部に締め付けることで、人体の腰臀部の大きさに関係なく調整して、巻き付けることができる。 オムツカバー4は、巻装部4m,4nに設けたマジックテープ4i,4jは、 腰臀部に巻き付ける方向に長く形成することで、人体の腰臀部の大きさに関係なく調整して、巻き付けることができる。 【0045】人体の腰臀部のサイズがMサイズの人がオムツカップユニット1を使用する場合は、フロントカバー2bと連結片2a4との間に連結片2a5を連結していた軸支部材7の軸棒部材7aと軸合部材7bと分離して、図5に示すようにLサイズのオムツカップユニット1にあった連結片2a5を1個離脱する。 オムツカップユニット1は、蛇腹ジョイント2aの4個の連続片2a 1,2a2,2a3,2a4を連続して使用する。 これによりMサイズのオムツカップ本体2は、蛇腹ジョイント2aの外周部の沿面の長さが、連続片2a5の連続穴2a1−3から連続穴2a1−4までの沿面の長さV分だけ短いS2になり、Mサイズの人体にフィットするオムツカップユニット1になる。 【0046】人体の腰臀部のサイズがSサイズの人がオムツカップユニット1を使用する場合は、フロントカバー2bと連結片2a3の間に連結片2a5,2a4を連結していた軸支部材7の軸棒部材7aと軸合部材7bと分離して、図6に示すようにLサイズのときにあった連結片2a5と連結片2a4を2個離脱する。 オムツカップユニット1は、蛇腹ジョイント2aが3個の連続片2 a1,2a2,2a3を連設して使用する。 これによりSサイズのオムツカップ本体2は、蛇腹ジョイント2a の外周部の沿面の長さが、連結片2a5,2a4の連結穴2a1−3から連結穴2a1−4まで2個分の沿面の長さ2V分だけ短いS3になり、Sサイズの人体にフィットするオムツカップユニット1になる。 【0047】このように、オムツカップユニット1は、 連続片2a1,2a2,2a3,2a4,2a5の個数を調整することで、容易に所望のサイズに変更して使用することができる。 【0048】 【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成したので、次のような効果がある。 請求項1の発明は、人体の腰臀部を包囲するオムツカップ本体と、該オムツカップ本体に接続すると共にその内部に洗浄水を送水する洗浄水送水ホースと、前記オムツカップ本体に接続すると共にその内部の洗浄水及び汚物を吸引する汚物吸引ホースと、を備えた排泄物処理装置において、前記オムツカップ本体は、前記洗浄水送水ホース及び汚物吸引ホースを備えた基体と、該基体に回動自在に連結した蛇腹ジョイントと、該蛇腹ジョイントに回動自在に連結したフロントカバーと、を具備し、前記蛇腹ジョイントは、複数の連結片を連設してなり、前記連結片は、連設した該連結片の個数を増減することで、前記オムツカップ本体の大きさを調整する構成でなるので、大人から子供まで人体の大きさに関係なく調整して使用でき便利で、また、 蛇腹ジョイントを人体の腰臀部の周囲にフィットするように巻き付けることができ、洗浄水が蛇腹ジョイントの部位から漏水することを防止することができる。 【0049】請求項2の発明は、前記請求項1記載の発明において、前記連結片が、湾曲部と、該湾曲部の両側に形成した舌片と、該舌片の前後部位に穿設した連結穴とを一体形成したことで、複数の連結片を容易に連結することができる。 【0050】請求項3の発明は、前記請求項2記載の発明において、前記連結片が、前記舌片に穿設した前記連結穴の周辺に、薄肉部を形成したことで、連結片の回動をスムーズにすると共に、連結した連結片と連結片との繋ぎ目の凸凹を解消することができる。 【0051】請求項4の発明は、前記請求項2、又は3 記載の発明において、前記連結片の前記連結穴が、着脱自在な軸支部材で連結したことで、各連結片の数を容易に増減でき、かつオムツカップ本体の大きさを自由に変えて、人体の大きさに関係なく装着することが可能となる。 【0052】請求項5の発明は、前記請求項4記載の発明において、前記軸支部材が、連結片の前記連結穴と、 前記蛇腹ジョイントを覆う防水布の止め穴とを挿通して軸止したことで、連結片と防水布とを軸支部材を共用して取り付けることができ、部品点数及び組付工数を削減してコストを低減することができる。 【0053】請求項6の発明は、前記請求項5記載の発明において、前記軸支部材が、軸棒部材と軸合部材とを嵌合してなり、前記軸棒部材が、一方に頭部、他方に突部を有する軸筒部を形成し、前記軸合部材が、一方に頭部、他方に前記突部に嵌合する穴部を形成したことで、 軸支部材を着脱自在にでき、これにより連結片の増減及びオムツカップ本体の大型化及び小型化が簡単にできる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態を示す図面で、オムツカップ本体の蛇腹ジョイント部分の要部拡大分解斜視図である。 【図3】本発明の実施の形態を示す図面で、連結片の拡大分解斜視図である。 【図4】本発明の実施の形態を示す図面で、防水布を離脱したLサイズのオムツカップ本体の斜視図である。 【図5】本発明の実施の形態を示す図面で、防水布を離脱したMサイズのオムツカップ本体の斜視図である。 【図6】本発明の実施の形態を示す図面で、防水布を離脱したSサイズのオムツカップ本体の斜視図である。 【図7】本発明の実施の形態を示す図面で、オムツカップユニット1の斜視図である。 【図8】本発明の実施の形態を示す図面で、オムツカップ本体とホース接続部との接続関係を示す一部断面を有する分解斜視図である。 【図9】本発明の実施の形態を示す図面で、軸支部材を示す一部断面を有する分解斜視図である。 【符号の説明】 1 オムツカップユニット 2 オムツカップ本体 2a 蛇腹ジョイント 2a1,2a2、2a3,2a4,2a5 連結片 2a1−1 湾曲部 2a1−2 舌片 2a1−3,2a1−4 連結穴 2a1−5 薄肉部 2b フロントカバー 2c 防水布 2c1 止め穴 2n 汚物吸引ホース 2p 洗浄水送水ホース 2x 基体 7 軸支部材 7a 軸棒部材 7b 軸合部材 7c 軸筒部 7d 突部 7f,7j 頭部 7h 穴部 ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) A61F 5/451 A61F 5/44 A61G 9/02 A47K 11/04 |