前方の荷重を支持するキャスターおよびそのリンクシステムを備える持ち上げ搬送装置

申请号 JP2014534885 申请日 2012-10-12 公开(公告)号 JP2014532019A 公开(公告)日 2014-12-04
申请人 オーステク アンド デザイン ピーティーワイ リミテッド; オーステク アンド デザイン ピーティーワイ リミテッド; 发明人 レイモンド マーチ,ピーター; レイモンド マーチ,ピーター; イアン ベル,ケネス; イアン ベル,ケネス;
摘要 本発明は、持ち上げ搬送装置に関する。本発明の装置は、1対の間隔の開いたホイールを有する任意の物体を持ち上げて動かすのに有用であるが、特に病院ベッドを持ち上げて搬送するのに適応している。ベッド持ち上げ機は、持ち上げ搬送する過程でベッドの荷重および/またはベッドと患者とを合わせた荷重を支持する改良型手段を備えている。【選択図】図1
权利要求
  • 間隔の開いたホイールを有する物品または物品の一部に対する持ち上げ搬送装置であって、
    ホイールの上で支持されているフレームであって、前記ホイールが、前記フレームを動かすための少なくとも1つの駆動ホイールを備え、荷重を支持する、フレーム;
    前記フレームに支持される少なくとも1つのホイールの係合アタッチメントであって、持ち上げている物品の間隔の開いたホイールに係合するように構成された(1つまたは複数の)アタッチメント;
    前記少なくとも1つのホイール係合アタッチメントと連結しているホイールアセンブリであって、前記ホイールアセンブリの1つ以上のホイールも荷重を支持するように、前記各ホイールアセンブリが前記アタッチメントから前方に配置され、物品の荷重は、前記フレームの前記ホイールおよびホイールアセンブリの全体にわたって分散される、ホイールアセンブリ;ならびに少なくとも1つのホイール係合アタッチメントを持ち上げて物品の搬送を可能にする手段を特徴とする、持ち上げ搬送装置。
  • 各ホイール係合アタッチメントは、前記フレームの前部に配置されたラックであって、各ホイール係合アタッチメントの後部を支持するように適応したラックと、各アタッチメントの前部に配置されたそれぞれのホイールアセンブリであって、各ホイール係合アタッチメントの前部を支持するように適応したホイールアセンブリとの間に広がっていることを特徴とする、請求項1に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記ラックと前記ホイールアセンブリとは、前記ホイールアセンブリが地面に付いたままで前記ラックを上方に回転させる前方リンクシステムを介して連結していることを特徴とする、請求項2に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記ラックと前記フレームとは、後方ピボット点に対して前記ラックを上方に回転させる後方リンクシステムを介して連結していることを特徴とする、請求項2に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記後方リンクシステムは、前記後方ピボット点に対する前記ラックの前記上方への回転を起こすために連結しているアクチュエータを備えることを特徴とする、請求項4に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記アクチュエータは、オペレータが前記アクチュエータの動作を制御できるようにし、これに伴い前記ラックの昇降を制御できるようにするコントローラを備えることを特徴とする、請求項5に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記ラックを持ち上げることによって各ホイール係合アタッチメントの後部を持ち上げ、これに伴い、前記前方ホイールアセンブリが地面に付いたままで前記物品のホイールを地面から持ち上げることを特徴とする、請求項2〜6のうちいずれか一項に記載の持ち上げ搬送装置。
  • その後前記ラックを降下させることで各ホイール係合アタッチメントの後部を降下させ、これに伴い、前記前方ホイールアセンブリが地面に付いたままで前記物品のホイールを地面まで降下させることを特徴とする、請求項7に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記物品は、2つの間隔の開いたホイールを備え、前記フレームは、該フレームの中央線に沿って装置の前部から後部へ延びている第1の軸を備え、2つのホイール係合アタッチメントは、持ち上げている間に前記2つの間隔の開いたホイールを支持するように構成されることを特徴とする、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 各アタッチメントは、前記第1の軸に対して実質的に垂直に延びる第2の軸に沿って前記フレームに対して移動でき、前記係合は、前記アタッチメントおよび前記ホイールが最初に前記第2の軸または該軸に平行な軸に沿って配列されたときに起こり、前記アタッチメントおよび前記ホイールが実質的に前記第1の軸または該軸に平行な軸に沿って配列されるまで、前記アタッチメントはそれぞれのホイールに向かって動くことを特徴とする、請求項9に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 各ホイール係合アタッチメントは、前記フレームの前部に配置されて前記第2の軸または該軸に平行な軸に沿って延びるラックに沿って、等しく逆方向にスライドして動くことができることを特徴とする、請求項9または10に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 各ホイール係合アタッチメントは、それぞれのホイールに向かって内側に動いて係合する前に、前記ホイールよりも大きい間隔の開いた距離を動くように適応していることを特徴とする、請求項11に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 各ホイール係合アタッチメントは、前記ホイールの前方および後方と当接する少なくとも1つの面を有する挟持部を備えることを特徴とする、請求項12に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記挟持部は、前記ホイールに向かって動く際に前記ホイールを受け入れるために該挟持部の内側が開口していることを特徴とする、請求項13に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 各ホイール係合アタッチメントは、直径の異なるホイールを収容するために、ホイールの前方および後方と当接する前記接面の間の距離を調整する手段を備えることを特徴とする、請求項12または13に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 各ホイール係合アタッチメントは、それぞれのホイールに向かって外側方向に動いて係合する前に、前記ホイールどうしの間に配置されるように適応していることを特徴とする、請求項11に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記挟持部は、前記ホイールに向かって動く際に前記ホイールを受け入れるために該挟持部の外側が開口していることを特徴とする、請求項16に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 各ホイール係合アタッチメントは、直径の異なるホイールを収容するために、ホイールの前方および後方と当接する前記接面の間の距離を調整する手段を備えることを特徴とする、請求項16または17に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 各ホイール係合アタッチメントは、それぞれ歯付ラックと連結し、各歯付ラックは、前記ラックと連結して駆動されている平歯車と噛み合って係合し、前記平歯車が一方の方向に回転することで、両アタッチメントが一定速度で互いに離れるように動き、逆方向に回転するとことで、両アタッチメントが一定速度で互いに向かって動くことを特徴とする、請求項2〜18のうちいずれか一項に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 一方のアタッチメントがもう一方のアタッチメントよりも先に第1のホイールと係合すると、前記歯付ラックのうちの1つが停止し、これによって前記平歯車およびこれに伴い第2のラックは、前記第2のホイールが係合するまで、前記係合した挟持部に向かって動き続けることを特徴とする、請求項19に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記フレームは、該フレームの前部に2つの駆動ホイールを備えるとともに、後方の操縦ホイールを備えることを特徴とする、請求項1〜20のうちいずれか一項に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記駆動ホイールは、1つ以上の充電式バッテリで給電される減速ギアボックスに結合した2つの電気モータによって操作されることを特徴とする、請求項21に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記ホイールアセンブリは、キャスターホイールアセンブリであることを特徴とする、請求項1〜22のうちいずれか一項に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記ラックは、搬送している物品に連結している低位置から中間位置の障害物と衝突しないように、輪郭が低い位置にあることを特徴とする、請求項2〜21のうちいずれか一項に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 前記物品は、2つの前方ホイールおよび2つの後方ホイールを有する病院ベッドであり、前記2つの後方ホイールは、前記装置によって持ち上げられてベッドまたはベッドとベッド使用者との両方を搬送しやすくするように適応していることを特徴とする、請求項1〜24のうちいずれか一項に記載の持ち上げ搬送装置。
  • 说明书全文

    本発明は、持ち上げ搬送装置に関する。 本発明の装置は、1対の間隔の開いたホイールを有する任意の物体を持ち上げて動かすのに有用であるが、特に病院ベッドを持ち上げて搬送するのに適応している。 ベッド持ち上げ機は、持ち上げ搬送する過程でベッドの荷重および/またはベッドと患者とを合わせた荷重を支持する改良型手段を備えている。

    病院ベッド向けの多様な持ち上げ搬送装置が知られている。 しかしながら、既存の装置にみられる公知の問題は、ベッドと患者とを合わせた荷重が重大または所定閾値よりも大きい場合に、前方にぐらつくおそれがあることである。 例えば、患者の体重が極めて重ければ、これによって搬送装置がどのように前方にぐらつくかを当業者は理解するであろう。

    この問題に対して提案する解決策は、バラストを用いてベッドの荷重を均衡することを含み、そうすることで、ベッド運搬機のシャシに対してより中央に荷重を支持することを試みる。 しかしながら、ベッド運搬機の設計によっては、このような解決策が適切ではないことがある。

    先行技術によるベッド運搬機にみられるもう1つの問題は、ベッドのグリップ部に作用するベッド運搬機の挟持部の機構には、ベッドのペダルなどの障害物のほか、ベッドのブレーキペダルなど、高さが中位の障害物の下に十分な隙間を設けにくいことがしばしばあるというである。 その結果、ベッド運搬機を多方面でに使用できないことがある。 本出願人が承知している既存の挟持アセンブリには、特に物品のホイールが持ち上げられていて装置の中央線と正確に平行に設置されていないとき、持ち上げる以前にベッドまたはベッドの一部を正しく係合させることができないという根本的な課題もある。

    1つの態様では、本発明は、間隔の開いたホイールを有する物品または物品の一部に対する持ち上げ搬送装置であって、
    ホイールの上で支持されているフレームであって、前記ホイールが、前記フレームを動かすための少なくとも1つの駆動ホイールを備え、荷重を支持する、フレーム;
    前記フレームに支持される少なくとも1つのホイールの係合アタッチメントであって、持ち上げている物品の間隔の開いたホイールに係合するように構成された(1つまたは複数の)アタッチメント;
    少なくとも1つのホイール係合アタッチメントと連結しているホイールアセンブリであって、前記ホイールアセンブリの1つ以上のホイールも荷重を支持するように、各ホイールアセンブリがアタッチメントから前方に配置され、物品の荷重は、フレームのホイールおよびホイールアセンブリの全体にわたって分散される、ホイールアセンブリ;ならびに 少なくとも1つのホイール係合アタッチメントを持ち上げて物品の搬送を可能にする手段を特徴とする、持ち上げ装置を提供する。

    一実施形態では、各ホイール係合アタッチメントは、フレームの前部に配置されたラックであって、各ホイール係合アタッチメントの後部を支持するように適応したラックと、各アタッチメントの前部に配置されたそれぞれのホイールアセンブリであって、各ホイール係合アタッチメントの前部を支持するように適応したホイールアセンブリとの間に広がっている。

    一実施形態では、ラックとホイールアセンブリとは、ホイールアセンブリが地面に付いたままでラックを上方に回転させる前方リンクシステムを介して連結している。

    一実施形態では、ラックとフレームとは、後方ピボット点に対してラックを上方に回転させる後方リンクシステムを介して連結している。

    一実施形態では、後方リンクシステムは、後方ピボット点に対するラックの前記上方への回転を起こすために連結しているアクチュエータを備える。

    一実施形態では、前記アクチュエータは、オペレータがアクチュエータの動作を制御できるようにし、これに伴いラックの昇降を制御できるようにするコントローラを備える。

    一実施形態では、ラックを持ち上げることによって各ホイール係合アタッチメントの後部を持ち上げ、これに伴い、前方ホイールアセンブリが地面に付いたままで物品のホイールを地面から持ち上げる。

    一実施形態では、その後ラックを降下させることで各ホイール係合アタッチメントの後部を降下させ、これに伴い、前方ホイールアセンブリが地面に付いたままで物品のホイールを地面まで降下させる。

    一実施形態では、前記物品は、2つの間隔の開いたホイールを備え、前記フレームは、フレームの中央線に沿って装置の前部から後部へ延びている第1の軸を備え、2つのホイール係合アタッチメントは、持ち上げている間に2つの間隔の開いたホイールを支持するように構成される。

    一実施形態では、各アタッチメントは、前記第1の軸に対して実質的に垂直に延びる第2の軸に沿ってフレームに対して移動でき、前記係合は、アタッチメントおよびホイールが最初に前記第2の軸または該軸に平行な軸に沿って配列されたときに起こり、アタッチメントおよびホイールが実質的に前記第1の軸または該軸に平行な軸に沿って配列されるまで、アタッチメントはそれぞれのホイールに向かって動く。

    一実施形態では、各ホイール係合アタッチメントは、フレームの前部に配置されて前記第2の軸または該軸に平行な軸に沿って延びるラックに沿って、等しく逆方向にスライドして動くことができる。

    一実施形態では、各ホイール係合アタッチメントは、それぞれのホイールに向かって内側に動いて係合する前に、ホイールよりも大きい間隔の開いた距離を動くように適応している。

    一実施形態では、各ホイール係合アタッチメントは、ホイールの前方および後方と当接する少なくとも1つの面を有する挟持部を備える。

    一実施形態では、前記挟持部は、ホイールに向かって動く際に前記ホイールを受け入れるためにこの挟持部の内側が開口している。

    一実施形態では、各ホイール係合アタッチメントは、直径の異なるホイールを収容するために、ホイールの前方および後方と当接する前記接面の間の距離を調整する手段を備える。

    一実施形態では、各ホイール係合アタッチメントは、それぞれのホイールに向かって外側方向に動いて係合する前に、ホイールどうしの間に配置されるように適応している。

    一実施形態では、前記挟持部は、ホイールに向かって動く際に前記ホイールを受け入れるためにこの挟持部の外側が開口している。

    一実施形態では、各ホイール係合アタッチメントは、直径の異なるホイールを収容するために、ホイールの前方および後方と当接する前記接面の間の距離を調整する手段を備える。

    一実施形態では、各ホイール係合アタッチメントは、それぞれ歯付ラックと連結し、各歯付ラックは、前記ラックと連結して駆動されている平歯車と噛み合って係合し、前記平歯車が一方の方向に回転することで、両アタッチメントが一定速度で互いに離れるように動き、逆方向に回転するとことで、両アタッチメントが一定速度で互いに向かって動く。

    一実施形態では、一方のアタッチメントがもう一方のアタッチメントよりも先に第1のホイールと係合すると、前記歯付ラックのうちの1つが停止し、これによって平歯車およびこれに伴い第2のラックは、第2のホイールが係合するまで、係合した挟持部に向かって動き続ける。

    一実施形態では、フレームは、このフレームの前部に2つの駆動ホイールを備えるとともに、後方の操縦ホイールを備える。

    一実施形態では、駆動ホイールは、1つ以上の充電式バッテリで給電される減速ギアボックスに結合した2つの電気モータによって操作される。

    一実施形態では、ホイールアセンブリは、キャスターホイールを備える。

    一実施形態では、前記ラックは、搬送している物品に連結している低位置から中間位置の障害物と衝突しないように、輪郭が低い位置にある。

    一実施形態では、前記物品は、2つの前方ホイールおよび2つの後方ホイールを有する病院ベッドであり、前記2つの後方ホイールは、前記装置によって持ち上げられてベッドまたはベッドとベッド使用者との両方を搬送しやすくするように適応している。

    本発明の上記の目的、特徴および利点およびその他の目的、特徴および利点は、添付の図面と関連する好適な実施形態についての以下の詳細な説明から明らかになるであろう。

    本発明の実施形態による持ち上げ搬送装置の前面を上から見た斜視図である。

    図1の持ち上げ搬送装置の正面図である。

    図1の持ち上げ搬送装置の背面図である。

    図1の持ち上げ搬送装置の側面図であり、ベッドのホイールが係合し、挟持アセンブリが低位置にある図である。

    図1の持ち上げ搬送装置を拡大した側面図であり、リンクシステムが見えるようにいくつかの部品を取り除いた図である。

    図1の持ち上げ搬送装置の側面図であり、ベッドのホイールが係合し、挟持アセンブリが上昇位置にある図である。

    図1の持ち上げ搬送装置を拡大して部分的に分解した斜視図であり、ラックを示すとともに、各挟持部アセンブリを動かせる平歯車機構を示している図である。

    図1の持ち上げ搬送装置を拡大した上面図であり、挟持アセンブリが外側位置に設置され、ベッドホイールそれぞれの中央線が装置の中央線とずれている図である。

    図8に示した動作状態にある持ち上げ搬送装置を上から見た背面斜視図である。

    挟持アセンブリを内側に移動させ、LHS挟持部アセンブリをベッドの左ホイールと係合させたあとの持ち上げ搬送装置の上面図である。

    図10に示した動作状態にある持ち上げ搬送装置を上から見た背面斜視図である。

    LHS挟持部アセンブリがラックを横側に引っ張り、RHS挟持部アセンブリがベッドの右ホイールと係合したあとの持ち上げ搬送装置の上面図である。

    図12に示した動作状態にある持ち上げ搬送装置を上から見た背面斜視図である。

    非常時にベッドを解放する際の回路および配線図である。

    モータブレーキでベッドを解放する際の回路図である。

    本発明に関する以下の詳細な説明には、添付の図面を参照する。 説明文は例示的な実施形態を含んでいるが、その他の実施形態も可能であり、本発明の精神および範囲を逸脱しない限り、記載した実施形態には変更を加えてよい。 可能な限り、実施形態全体および以下の説明文を通して、同じ部分および同様の部分を指す場合は同じ符号を使用する。

    1つの態様では、本発明は、持ち上げ搬送装置またはベッド持ち上げ機10に関し、特に、持ち上げ搬送中にベッドの荷重および/またはベッドと患者とを合わせた荷重を支持する改良型手段を備えるベッド持ち上げ機に関する。

    一実施形態によるベッド持ち上げ機10を図1〜図6に示している。 この持ち上げ機は、2つの前方ホイール14および1つの後方ホイール16が取り付けられたフレーム12を備えている。 フレーム12は、複数の部品、相互接続部、およびプラットフォームで構築されていてよいが、簡略化のために、本明細書ではこのフレームに単一の符号12を付す。

    フレーム12の重要な特徴は、このフレームが、様々な部品を支持するために比較的低く上昇するプラットフォームを形成し、1つの実施形態におけるフレームは、ベース18および直立壁20を備えている。 駆動ホイールである前方ホイール14は、直立の側壁の外側に沿って広がっていてよく、持ち上げるベッドの後部(または前部)にフレーム12を設置する役割を果たす。 前方ホイール14は、2つのモータ28によって給電されてよく、このモータは、フレーム12の上で支持されるとともに、両前方ホイール14の内側に設置されて後方に広がっている。 後方ホイール16は、駆動型ではないキャスターホイールであることが好ましい。

    一実施形態では、フレーム12上の中央に設置されているのは、垂直に取り付けられたアクチュエータ30であり、このアクチュエータは、ピン(図示せず)を介してこのアクチュエータの下端でフレームに取り付けられている。 そのため、アクチュエータ30の上端は、ピン周りに自由に回転できる。 アクチュエータ30の機能については以下でさらに詳細に説明していく。

    一実施形態では、ハンドルアセンブリ32は、フレーム12の後部に設置され、スピンドル34の所まで下に延び、このスピンドルによってハンドル32をフレーム12に対して回動式に調整できる。 つまり、ハンドル32が上方および後方に広がる度を調整できる。 後方キャスター16は、スピンドル34の直下に懸架されてよい。 スピンドル34の両側面に、フレームは、1対のバッテリ36を支持するための2つのプラットフォームを備えていてよい。 バッテリ36は、モータ28に電を供給し、充電式であってよく、これによって動作中に装置に供給する何らかの主電力を備える必要性がなくなる。

    一実施形態では、ハンドルアセンブリ32は、このハンドルアセンブリの上端に、装置10を移動させる際にユーザが把持するためのハンドルバー38を備え、モータ28およびアクチュエータ30の動作を制御する。 ハンドルアセンブリ32の最上には、制御ユニット42を設置してもよい。 制御ユニット42は、モータ28(プログラム式のパワーモジュール43を介して)とアクチュエータ30との両方に作動的に接続されてよい。 パワーモジュール43は、制御ユニット42から入力を受け取り、正確な電力量を関連するホイールモータ28に送ることができる。 したがって、制御ユニット42により、装置10を前後に動かすための可変速度を制御することができる。

    前後の動きは、レバー44で起こすことができ、オペレータが非常時に装置を素早く停止できるブレーキ46があってもよい。 電子制御ユニットは、常時在庫がある製品として市販されているもので、本装置の要件に合うように容易に適応するものである。 制御ユニットには、バッテリー計などのさらに高精度な選択肢と一緒に可変速度インジケータおよびコントローラを組み入れて、ユニットに備わっている各バッテリまたは両バッテリを合わせたものから供給される使用可能電力を表示することができる。

    前述した装置10のいくつかの部品を本発明の全態様に対して使用してよく、このような態様は、全般的に、フレーム構成およびユーザがレバー44を操縦して装置10を動かして操作できる方法に関するものだが、他の変形例ももちろん可能である。

    以下の説明文は、特に、ベッドなどの物品を持ち上げて動かすことができ、装置がぐらつかないように物品の荷重を適切に支持することができる、装置10の部品に関するものである。 装置の前部には、ラック50、このラックと連結し、ベッドホイール54と係合するのに使用される2つのスライド式挟持アセンブリ52、装置の重心を下げて、荷重を支持しながら前方駆動ホイールを補助するための前方キャスターホイールアセンブリ56、およびリンクシステム58が示されている。

    リンクシステム58は、アクチュエータ30の両側に、フレーム12の後部を前方のラック50に結合する後部平行リンク機構60を備えていてよく、これは図1、図5および図7に最も明瞭に示している。 直立部材62は、各リンク機構60の前端近傍の位置で、この直立部材の下端が各平行リンク機構60に回動式に装着されてよいものであり、横断クロスバー64に固定されてよく、このクロスバーにアクチュエータピストン66が作動的に接続される。

    このように、当業者は、実施形態におけるアクチュエータ30の動作により、平行リンク機構60の前端がわずかに持ち上がり、その際にリンク機構がこのリンク機構の後方ピボット点68周りに回転することがわかるであろう。 静止時には、アクチュエータ30は、図4〜図5に示したような引っ込み位置になると仮定してよい。 アクチュエータを操作すると、ピストン66が持ち上がってクロスバー64に対して作用し、これによって直立部材62が図6に示した位置まで上昇する。 直立部材が上昇すると、平行リンク機構60の前方端部も上昇し、リンク機構の回動式の後方接続部があることにより、ラック50は実質的に垂直に持ち上げられる。 各平行リンク機構60も、ピン69周りの回転が起きるようにラック50と回動式に連結している。 そのため、この構成により、ラック50およびそれに伴いベッドホイールは、地面から十分な距離まで持ち上げられて搬送が可能になる。 図示していないが、コイルスプリングなどの部品を使用して様々な動作を補助してよい。

    図6は、上昇位置にあるラック50を示し、この図では、使用する装置10が移動させている物品を搬送するために、ベッドホイール54を地面からわずかな距離だけ持ち上げる必要があることがわかる。

    リンクシステム58は、一実施形態によれば、さらに前方平行リンク機構70を備え、この前方平行リンク機構は、挟持アセンブリ52および前方キャスターホイールアセンブリ56とともに、スライド式にラック30に取り付けられる。 各スライド式リンク機構70は、ラックから前方に広がり、ラックのピボット点72周りに回動式にラックにも接続されている。 各リンク機構70は、このリンク機構の前方端部で、キャスターピボット点76周りに各キャスターホイールアセンブリ56の平載置面74に回転式に連結されていてもよい。 ラック50の左手側および右手側ある、リンク機構70、挟持部アセンブリ52およびキャスターホイールアセンブリ56は、このように、装置の中央線に対する横断方向に、内側および外側にスライド式になっている。 そのため、持ち上げている物品を挟持アセンブリで支持する行為は、前方駆動ホイール14と、この駆動ホイールの前方に配置され、リンク機構70を介してラック50に接続された追加のキャスターホイールアセンブリ56との両方によって行われる。

    各リンク機構の一部を形成する個々の部材については、簡略化のために本明細書には明示的に記載していないが、本明細書で回動式の接続部を含む平行リンク機構について言及している場合は、回動式に接続されている両方のリンク機構の部材を暗示していることは理解されるべきである。 例えば、ラック50とおよびフレーム12の後部との間に広がっている各リンク機構60は、2つの垂直に配置された部材を備えていてよく、この2つの部材はいずれも、このリンク機構の端部でそれぞれの部品に回動式に接続されている。

    次に読者は、本発明の持ち上げ搬送装置がどのように搬送対象の物品を持ち上げてその荷重を支持できるのかを理解するであろう。 これまで記載した実施形態によれば、物品のホイールが挟持アセンブリ52に係合すれば、アクチュエータのピストン66が上昇してクロスバー64を持ち上げるようにアクチュエータ30を操作し、これによって平行リンク機構60および前方ラック50が上昇する。 一方、前方平行リンク機構70の後端部は上昇し、このリンク機構の前端部と後端部との両方で回動式の接続部があるために、前方キャスターアセンブリ56はわずかに後方に引かれるが、前方キャスターアセンブリの地面接触位置に保持される。 図2の正面図におそらく最も明瞭に示したように、各キャスターホイールアセンブリ56は、横に間隔の開いた1対のキャスターホイール78を備え、このキャスターホイールの対によってさらに安定性が確保される。

    前方キャスターホイールアセンブリ56およびそのリンクシステムを使用することで荷重がより効果的に分散し、荷重が大きくても装置がぐらつかない程度になるまで重心が低くなるようにする。 このリンク機構構成およびキャスターホイールにより、さらに、各キャスターアセンブリの水平載置面74が、リンク機構が動く範囲全体にわたって地面と平行なままになるようにする。 つまりホイール76は、リンク機構の軸周りに自由回転し、摩擦は低減し、駆動モータにかかる余分な荷重がないということである。

    ラック50を地面のこれほど近くに設置できるという事実は、図示した実施形態では、ラックの前端部での下向きの広がり部分を含む平行リンク機構60によって少なくとも部分的に達成されているが、これによってさらに、持ち上げている物品の部品用にラック50の上に十分な空間ができることになる。 例えば、病院ベッドを搬送するとき、ベッドのブレーキペダルが後方に広がっていて、先行技術によるベッド持ち上げ機にかかるバラストなどの動きを邪魔することがよくある。

    前述したように、挟持アセンブリ52、前方平行リンク機構70および前方キャスターホイールアセンブリ56は、内側および外側にラック50に沿ってスライド式になっていて、持ち上げている物品のホイールが挟持アセンブリと係合できるようになっている。 これらの部品の各々は、それぞれの可動式ハウジング80に、装着されるかあるいは前方平行リンク機構70の場合は回動式に装着される。 図7は、ラック50内部の歯車機構82を最も明瞭に示したものであり、各ハウジング80はこの歯車機構と連結し、ハウジングに装着された部品の動きに作用する。 特に、右手側ハウジング80に接続している上歯付ラック84、および左手側ハウジング80に接続している下歯付ラック86が示されている。 歯付ラック84および86はいずれも、単一の平歯車またはピニオン88で駆動され、この平歯車またはピニオンは、さらに別のモータ(図示せず)によって回転し、ラック50と連結し、装置の背後にいるオペレータの視点から、平歯車が反時計回りまたは時計回りの方向に回転することで、ラック50がそれぞれ左または右に動く。

    このようにするために、前方を向いている装置オペレータの視点から、左手側を装置の左側とみなす。

    図8および図9は、各ハウジング80およびそれに伴い各挟持部アセンブリ52が、ベッドのホイールと係合する準備ができた外側位置へと移動したあとの一実施形態による装置10を示し、このような動きは、平歯車88を回転させる平歯車のモータ(図示せず)が作動することで起こる。 平歯車が一方向に回転することで、上下の歯付ラック84および86は、平歯車と噛み合って係合して外側に動き、歯車88が逆方向に回転すると内側に動く。 本発明は、挟持アセンブリを一方の方向またはもう一方の方向に動かすために任意の一方向に限定されるものではない。

    したがって、中央歯車88は、各歯付ラックを駆動でき、したがって各ハウジング80を駆動でき、挟持部およびこの挟持部に連結しているキャスターアセンブリを同時に逆方向にかつ一定速度で駆動できる。

    一実施形態による次のステップは、ベッドのホイール54が、図8および図9に示したように両挟持アセンブリ52の間に位置するように、持ち上げて設置する対象のベッドまで装置10を動かさなければならないステップである。 しかるべき位置になれば、平歯車のモータを再度作動させることができるが、各歯付ラックおよびそれに連結しているハウジングを内側に動かすために逆方向に作動させる。 図示した実施形態では、各挟持部アセンブリは、ハウジング80から前方に広がっている後方斜面90、およびこれに対向する前方斜面92であって、キャスターホイールアセンブリ56から後方に広がっている前方斜面で作製され、前方斜面および後方斜面は、間隔が開いていて、動かす物品に応じて構成される。

    例えば最も一般的な病院ベッドの場合、標準のホイール径があるため、この用途の場合は、両斜面間の距離および前方リンク機構70の長さもそれに応じて構成されてよい。 しかしながら、本発明の範囲内で、他のホイール径に合うように挟持アセンブリを調整できる構成も検討する。 例えば図示した実施形態では、各後方斜面90は、各後方斜面90の下の方の表面がホイール54との接触面を形成する位置まで、ピン93周りに後方に回動できる。 当業者は、これによってさらに大きいホイール径が可能であることがわかるであろう。

    後方斜面90は、前方斜面92よりも長い距離にわたって内側に広がっている。 これは、装置をベッドまで運べるようにするとともに、挟持アセンブリを十分な距離にわって外側に動かして、ベッドホイール54と後方斜面90とが接触するまで装置を前方に動かせるようにするためである。

    次のステップは、一実施形態では、持ち上げている物品の各ホイール54を適切に装置10と係合させる位置まで各挟持部アセンブリを内側に動かす、つまり、各ホイール54を各挟持部アセンブリの対向する前方斜面および後方斜面の上にまっすぐな姿勢で、つまり装置の中央線と平行に設置するステップである。 各挟持部アセンブリ52の重要な特徴は、挟持部が内向きに閉じてホイールと接する際に、ホイール54を適切に整列させる外壁94(図8〜図13のみに図示)である。 図10および図11は、ホイール54の位置がずれた、または角度がついた可能性のある一例を示している。 本発明の実施形態の挟持アセンブリ52は、このように位置がずれたホイールを、各挟持部アセンブリが内側に動く際に外壁94と接触させることによって、持ち上げる前にまっすぐにする。

    一実施形態では、挟持アセンブリの各前方斜面92の上には直立バンパ95もある。 バンパ95の機能は、ベッドまたはホイール付の物品を運搬している間に、ベッドホイール54が前方に転がらないようにすることであり、これは例えば特定の動きをしている最中に起こることが知られているような場合である。 バンパ95は、図示したものとは別の構成であってよく、例えば、これよりも高く延びているか、必要であれば異なる角度であってよく、あるいは、バンパ自体とホイール54との間に存在する可能性がある何らかの隙間を埋めることのできる回動式またはスライド式の延長部(図示せず)を備えていてよいことは理解すべきである。

    例えば、オペレータが装置10を物品の正確な中央線に設置しなかったときなど、移動させている物品および装置10の位置がずれていることがある。 その結果、通常は、図10および図11に示したように、一方の挟持部アセンブリがもう一方の挟持部アセンブリよりも先にキャスターホイールに到達する。 挟持アセンブリは、どちらか一方がラックの末端部または持ち上げるベッドのホイールと接触したときに、内側へのスライドを停止するだけであり、その結果、一方のホイールは挟持部内に適切に設置される可能性があるが、もう一方は適切に設置されない。

    図示した例では、左手側の挟持部アセンブリ52が、左手側のベッドホイールと接触した後に停止するとき、下方歯付ラック86も動きを停止する。 そのため、その前に静止位置で回転していた平歯車88は、下方歯付ラック86に沿って左側へ向かって回転させられる。 このようにすることで、右手の挟持部アセンブリは内側に動き続け、ラック50自体は、平歯車が左へ動くことによって左側に向かって動く。 換言すれば、ベッドホイールと接触している挟持部はまず、第2の挟持部が反対側のベッドホイールと接触するまでラック50を横に引く。 この動きは、図12および図13に示したように第2のベッドホイールも係合するまで続く。

    図8、図10および12図の上面図は、ラック50の後部にある部品を最も明瞭に示している。 このラックは、一実施形態によれば、ラックの位置を動かすことができるため、前述したように位置を自己調整する。 特に、ラック50は、2つ以上のバネを搭載したピストン96で支持され、ピストンは、平行リンク機構60の前端部に配置され、ラック50と平行に広がっている。 ピストンにはバネが搭載され、ラック50が中央位置から偏って左または右へ移動してもバネからのいくらかの抵抗に遭うようになっている。 ラック50は、例えば前述した状況では、フレームに対してどちらかの横方向に移動することができる。 図12および図13では、ラック50が左に移動させられたあとに右手側のバネが圧縮されているのが明瞭にわかる。

    挟持アセンブリがホイールと係合すると、アクチュエータ30を操作してリンクシステム58を駆動でき、これによってホイールを持ち上げることができる。 前述したように、各キャスターホイールアセンブリ56は、持ち上げ工程の間は地面についたままであるため、前方斜面92も地面についたままである。 ホイール54の持ち上げは、この実施形態では、ラック50およびこれに伴い後方斜面90のみを持ち上げることで達成される。

    ベッドまたは同様のホイール付の物品を搬送し終えると、アクチュエータ30を再度操作してホイールを降下させることができ、その後、挟持アセンブリが十分な距離にわたって外側に動いて装置がベッドから逆方向に離れていけるまで、平歯車のモータを逆方向に操作する。 平歯車およびこれに伴いラック50が右手側に向かって戻るとき、圧縮していたバネは、延びてラック50を中心に戻す。 平歯車のモータの作動は、例えば制御ユニット42およびレバー44も使用して、ハンドル38から制御可能であってもよい。

    したがって、一実施形態によれば、前方ホイール14および前方キャスターホイールアセンブリ56は、主にベッドの荷重を負担する。 そのため、後方キャスターホイール16は、比較的自由であり、スイベルで回転できて、狭い空間内であってもベッドの動きを制御できる。 2つの電動駆動ホイールは、機械とベッドとを合わせて操縦するために、別々に給電されてよい。

    前述したように、アクチュエータ30は、制御ユニット42およびそのレバー44を用いて操作されてよく、バッテリ36で給電されてよい。 制御ユニット42またはパワーモジュール43が故障している場合、挟持アセンブリ52を降下させてベッドを解放できる別の方法が必要になることがある。 図14は、コントローラをバイパスするための配線および回路図を示している。 ボタン98を押下すると、アクチュエータに電力が直接供給されて、アクチュエータを引っ込ませることができ、これによって挟持アセンブリ52を降下させる。 回路に電源リレー100を組み入れて、回路をスイッチングするとともに、モジュール43に電流が逆流するのを防止する。

    持ち上げ搬送装置10には、ホイール14を駆動するための電気モータ28、およびその減速ギアボックスを装着してよい。 各電気モータには、電磁力をオフにするブレーキ101を組み入れてよい。 電流が供給されないと、ブレーキが適用され、ベッド運搬機を動かすことができない。 電流が供給されると、ブレーキは解放され、機械を手動で動かすことができる。

    モータ28は、制御ユニット42、モジュール43およびバッテリ36を用いて操作されてもよい。 図15に提示した回路は、一実施形態によれば、ボタン102を押下することによってコントローラおよびモジュール43をバイパスする。 回路は、ボタンを押下すると、ブレーキ機構に電力が直接供給され、これによってブレーキを解放するようになっている。 回路には、同じく電源リレー104を組み入れて、回路をスイッチングするとともに、モジュール43に電流が逆流するのを防止する。

    本発明を例として説明してきた。 しかしながら、どのような形であってもこれらの例を本発明の範囲を限定するものとみなしてはならない。 そのため、当業者に自明であると思われる本発明の修正および変更は、本発明の範囲内であるとみなされる。

    以下のいずれの請求項においても、本発明の要約においても、言葉または必要な暗示を表現するために別途本文に記載のない限り、「備える(comprising)」という語を「含む(including)」という意味に使用している。 すなわち、特定の特徴は、本発明の様々な実施形態における別の特徴と関連していてよい。

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