Patient support-body automatic traction device

申请号 JP2001581739 申请日 2001-05-11 公开(公告)号 JP2004515262A 公开(公告)日 2004-05-27
申请人 ヒル−ロム サービシーズ,インコーポレイティド; 发明人 ティー. ウィルソン,ブラッドリー; ダブリュ. オバーホース,エリック; ピー. カプラー,ロン; エー. カマー,ジョセフ; クランデル,クレイグ; ジェイ. ストラトマン,テリー; ケー. スミス,ダグ; ダブリュ. ハンソン,トーマス; フロンドーフ,マイク; ディー. ボーゲル,ジョン; ボザック,ジョン; エル. メッツ,ダレル; エー. ラシュク,ジェフリー; ピー. ラバーズ,デイビッド;
摘要 患者支持体を移動させるための推進システムを含む患者支持体。 患者支持体は入 力 システムに作動自在に接続された推進装置を有する推進システムを含む。 入力システムは介護人が患者支持体を所望場所へ誘導できるように推進装置の速度および方向を制御する。 推進装置は床から離れた保管 位置 と床に接する使用位置間で移動自在である牽引装置を含む。
权利要求
  • ベッドフレーム、
    患者休息面を提供するために前記ベッドフレーム上に位置決めされるマットレス、
    床上で前記ベッドフレームを支持するように構成された複数のホイール、
    回転軸を中心に回転して前記ベッドフレームに機動性を与えるように構成された回転部材を含む回転支持装置、
    床から離れた第一位置と床と接する第二位置との間で前記回転支持装置を移動させるように構成された回転支持装置リフタ、およびハウジング及びシャフトを有するモーターを含み、
    前記シャフトが前記回転支持装置に電力を供給するために回転軸を中心に回転するように構成され、前記シャフトの前記回転軸が前記回転支持装置の前記回転軸と同軸である、患者支持体。
  • 前記回転支持装置リフタは、前記回転支持装置を前記第一位置と第二位置との間で移動させるためにピボット軸を中心に回転するように前記ベッドフレームに対して枢軸回転可能に取り付けられたモーター・マウントを含む、請求項1に記載の患者支持体。
  • 前記モーターは前記モーター・マウントに連結され、前記モーター・マウントは前記モーターと前記ピボット軸との間に配置されている、請求項2に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置の回転軸が前記ピボット軸を横断している、請求項2に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置が前記モーターのシャフトに連結されている、請求項1に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置の回転部材がホイールである、請求項1に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置は前記回転部材によって支持される連続ベルトを含む、請求項1に記載の患者支持体。
  • ベッドフレーム、
    前記ベッドフレーム上に位置決めされかつ患者休息面を形成するマットレス、
    床上で前記ベッドフレームを支持するように構成された複数のホイール、
    回転軸を中心に回転して前記ベッドフレームに機動性を与えるように構成された回転部材を含む回転支持装置、および床から離れた第一位置と床に接する第二位置との間で前記回転支持装置を移動させるように構成された回転支持装置リフタを含み、
    前記回転支持装置リフタは回転支持装置マウント、アクチュエータ、ならびに前記回転支持装置マウント及び前記アクチュエータに作動可能に連結された弾性リンクを含み、
    前記回転支持装置は前記回転支持装置マウントによって支持され、
    前記アクチュエータは、前記回転支持装置マウント及び前記回転支持装置が前記第一位置と第二位置との間を移動するように、前記リンクを実質的水平に移動させるように構成されている、患者支持体。
  • 前記リンクはスプリングを含む、請求項8に記載の患者支持体。
  • 前記リンクは、前記回転支持装置が前記第二位置にあるときに圧縮されるように構成されている、請求項9に記載の患者支持体。
  • 前記リンクは、前記回転支持装置が前記第一位置にあるときに緊張するように構成されている、請求項10に記載の患者支持体。
  • 前記リンクは、前記回転支持装置が前記第二位置にあるときに緊張するように構成されている、請求項9に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置は前記第一位置と第二位置との間の移動時にピボット軸を中心に回転する、請求項8に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置に作動可能に連結されたモーターを更に含む、請求項8に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置が実質的に前記第二位置にあるときに、前記アクチュエータは、前記リンクが前記回転支持装置を床に対して下方へ付勢するように、前記リンクを水平方向に連続移動させるように構成されている、請求項8に記載の患者支持体。
  • ベッドフレーム、
    前記ベッドフレームによって支持されかつ患者休息面を形成するマットレス、
    床上に前記ベッドフレームを支持するように構成された複数のホイール、
    前記ベッドフレームに機動性を与えるように位置決めされた回転支持装置、および床から離れた第一回転支持位置と床と接する第二回転支持位置との間で前記回転支持装置を移動させるように構成された回転支持装置リフタを含み、
    前記回転支持装置リフタは、回転支持装置マウント、アクチュエータ、及びスプリングを含み、
    前記回転支持装置は前記回転支持装置マウントに連結され、
    前記スプリングは前記回転支持装置マウントに連結され、
    前記アクチュエータは前記回転支持装置を前記第一と第二回転支持位置間で移動させるために第一アクチュエータ位置と第二アクチュエータ位置との間を移動するように構成され、かつ前記スプリングはアクティブ・モードにあるときに前記回転支持装置を前記第二回転支持位置に向けて付勢するように構成されている、患者支持体。
  • 前記回転支持装置リフタは前記アクチュエータと前記スプリングとの間に連結されるシャトルを更に含み、前記シャトルは、前記アクチュエータによる前記第一と第二アクチュエータ位置間の移動時に、前記ベッドフレームに対して摺動するように位置決めされている、請求項16に記載の患者支持体。
  • 前記スプリングは、前記シャトルと前記回転支持装置マウントとの間に配置される、請求項17に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置が実質的に前記第二位置にあるときに前記アクチュエータは第三アクチュエータ位置に移動するように構成され、かつ前記スプリングは前記アクチュエータによる前記第二と第三アクチュエータ位置間の移動時にアクティブ・モードになる、請求項16に記載の患者支持体またはベッド。
  • 前記回転支持装置に作動可能に連結されたモーターを更に含む、請求項16に記載の患者支持体。
  • 前記回転支持装置は、第一及び第二回転可能支持装置ならびに前記第一と第二回転可能支持装置との中間に位置決めされた連続ベルトを含む、請求項16に記載の患者支持体。
  • 前記シャトルは管状ボディを含み、前記スプリングは、第一非圧縮位置と第二圧縮位置との間で運動するために前記管状ボディ内に受けられている、請求項17に記載の患者支持体。
  • 前記アクティブ・モードは、前記スプリングが圧縮状態であるとき形成される、請求項16に記載の患者支持体。
  • 前記アクティブ・モードは、前記スプリングが緊張状態であるとき形成される、請求項16に記載の患者支持体。
  • 床に沿ってベッドフレームを移動するように構成されたベッドフレーム推進装置であって、
    前記ベッドフレームに連結されるように構成された回転支持装置マウント、
    前記回転支持装置マウントによって支持される回転支持装置、および前記回転支持装置マウントを第一と第二マウント位置との間で、かつ前記回転支持装置を床から離れた第一回転支持位置と床に接する第二回転支持位置との間で移動させるように構成された回転支持装置マウント・ムーバーを含み、
    前記回転支持装置マウント・ムーバーはアクチュエータ及びスプリングを含み、
    前記スプリングは、前記スプリングがアクティブ・モードにあるとき前記回転支持装置を前記第二回転支持位置に向けて付勢するように前記回転支持装置マウントに連結されている、ベッドフレーム推進装置。
  • 前記回転支持装置ムーバーは前記アクチュエータ及び前記スプリングに連結されたシャトルを更に含む、請求項25に記載のベッドフレーム推進装置。
  • 前記スプリングは前記シャトルと前記回転支持装置マウントとの間に配置されている、請求項26に記載のベッドフレーム推進装置。
  • 前記スプリングは、アクティブ・モード時に圧縮状態にある、請求項25に記載のベッドフレーム推進装置。
  • 前記スプリングは、アクティブ・モード時に緊張状態にある、請求項25に記載のベッドフレーム推進装置。
  • 前記回転支持装置マウントはモーターを含み、かつ前記回転支持装置は前記モーターに連結されている、請求項25に記載のベッドフレーム推進装置。
  • モーターからの出力に応答して可動支持フレームを1つの場所から別の場所に移動するために前記モーター及び前記モーターに連結された牽引装置を有する可動支持フレーム用の制御システムであって、
    第一ユーザー入力装置、
    第二ユーザー入力装置、および前記第一ユーザー入力装置から前記第一信号を受信するために前記第一ユーザー入力装置に接続されかつ前記第二ユーザー入力装置から前記第二信号を受信するために前記第二ユーザー入力装置に接続されたコントローラを含み、
    前記第一ユーザー入力装置は、作動自在に、ユーザーから第一入力を受信しかつ前記第一入力に基づき第一信号を発生し、
    前記第二ユーザー入力装置は、作動自在に、ユーザーから第二入力を受信しかつ前記第二入力に基づき第二信号を発生し、かつ前記コントローラは、作動自在に、前記第一信号と前記第二信号の合計に基づく制御信号を発生して、前記制御信号に基づき特定の出力で前記モーターを作動するように命令する、制御システム。
  • 前記第一ユーザー入力装置は第一弾性力感知素子を含む、請求項31に記載の制御システム。
  • 前記第二ユーザー入力装置は第二弾性力感知素子を含む、請求項32に記載の制御システム。
  • 前記第一弾性力感知素子はロード・セルを含む、請求項32に記載の制御システム。
  • 前記第一ユーザー入力装置は前記第二ユーザー入力装置から間隔を置いている、請求項31に記載の制御システム。
  • 相互に対して間隔を置いた第一及び第二端を有するハンドルを更に含み、前記第一ユーザー入力装置が前記ハンドルの前記第一端に接続され、かつ前記第二ユーザー入力装置が前記ハンドルの前記第二端に接続されている、請求項35に記載の制御システム。
  • 前記第一及び第二ユーザー入力装置は前記ハンドルと前記可動支持フレームとの間に位置決めされて、前記ハンドルと前記可動支持フレームを接続する、請求項36に記載の制御システム。
  • 前記第一及び第二ユーザー入力装置はロード・セルである、請求項37に記載の制御システム。
  • 前記第一ユーザー入力装置に接続される第一ハンドル部材及び前記第二ユーザー入力装置に接続される第二ハンドル部材を更に含み、前記第一ハンドル部材が前記第二ハンドル部材に対して間隔を置いて位置決めされている、請求項35に記載の制御システム。
  • 前記第一及び第二ユーザー入力装置は、前記第一及び第二ハンドル部材の歪みを検出するために前記第一及び第二ハンドル部材に支持された歪みゲージを含む、請求項39に記載の制御システム。
  • 1つの場所から別の場所に可動支持フレームを移動するためにモーター及び前記モーターに接続された牽引装置を有する可動支持フレーム用の制御システムであって、
    作動自在に第一ユーザー入力を可能にする第一部材、及び作動自在に第二ユーザー入力を可能にしかつ前記第一部材から間隔を置いた第二部材を形成する少なくとも1つのハンドル、
    前記第一部材から前記第一ユーザー入力を受信するために前記第一部材に接続されかつ前記第一ユーザー入力に基づき第一信号を作動自在に発生する第一ユーザー入力装置、
    前記第二部材から前記第二ユーザー入力を受信するために前記第二部材に結合されかつ前記第二ユーザー入力に基づき第二信号を作動自在に発生する第二ユーザー入力装置、および前記第一ユーザー入力装置から前記第一信号を受信するために前記第一ユーザー入力装置に接続されかつ前記第二ユーザー入力装置から前記第二信号を受信するために前記第二ユーザー入力装置に接続されたコントローラを含み、
    前記コントローラは、前記第一信号及び前記第二信号の少なくとも一方の信号に基づき作動自在に制御信号を発生して、その制御信号に基づく出力で前記モーターを作動するように命令する、制御システム。
  • 前記第一ユーザー入力装置は第一弾性力感知素子を含む、請求項41に記載の制御システム。
  • 前記第二ユーザー入力装置は第二弾性力感知素子を含む、請求項42に記載の制御システム。
  • 前記第一及び第二弾性力感知素子はロード・セルを含む、請求項43に記載の制御システム。
  • 前記第一部材は、更に作動自在に、(i)第一希望の速度に対応する第一ユーザーの力を受け、(ii)第一実際の速度に対応する第一フィードバックの力を受け、かつ(iii)前記第一ユーザーの力と前記第一フィードバックの力との間の差に基づき前記第一ユーザー入力を発生する、請求項41に記載の制御システム。
  • 前記第二部材は、更に作動自在に、(i)第二希望の速度に対応する第二ユーザーの力を受け、(ii)第二実際の速度に対応する第二フィードバックの力を受け、かつ(iii)前記第二ユーザーの力と前記第二フィードバックの力との間の差に基づき前記第二ユーザー入力を発生する、請求項45に記載の制御システム。
  • 前記第一及び第二ユーザー入力装置は前記ハンドルを前記可動支持フレームに接続する、請求項41に記載の制御システム。
  • 前記制御信号が前記第一及び第二信号の合計に基づいている、請求項41に記載の制御システム。
  • 前記第一及び第二ユーザー入力装置は前記第一及び第二部材によって支持される歪みゲージを含む、請求項41に記載の制御システム。
  • 前記少なくとも1つのハンドルは第一ハンドル及び前記第一ハンドルに対して間隔を置いて位置決めされた第二ハンドルを含み、前記第一及び第二ハンドルは前記第一及び第二部材を形成している、請求項41に記載の制御システム。
  • 前記第一ハンドル及び前記第二ハンドルは、前記第一ハンドル及び前記第二ハンドルが相互に対して折り曲がるように、選択的枢軸回転運動のために支持されている、請求項50に記載の制御システム。
  • 支持フレーム用の推進システムであって、
    作動自在にユーザーからコマンド力を受けかつ前記コマンド力に基づき入力信号を発生する力入力装置、
    前記力入力装置に結合されシャフトを有しかつ作動自在に前記入力信号に応答して前記シャフトを回転させることのできるモーター、および前記支持フレームを推進するために前記シャフトから動力を受けるように構成された牽引装置を含む、推進システム。
  • 前記力入力装置は弾性力感知素子を含む、請求項52に記載の推進システム。
  • 前記弾性力感知素子はロード・セルを含む、請求項53に記載の推進システム。
  • 前記力入力装置は、ユーザーからのコマンド力が前記支持フレームに対して第一方向に加えられるときに第一極性で入力信号を発生し、かつユーザーからのコマンド力が前記支持フレームに対して第二方向に加えられるときに第二極性で入力信号を発生する、請求項52に記載の推進システム。
  • 前記第一極性の入力信号により前記モーターが前記シャフトを第一方向に回転させ、かつ前記第二極性の入力信号により前記モーターが前記シャフトを第二方向に回転させる、請求項55に記載の推進システム。
  • 前記第一方向が前記支持フレームを前進方向に移動させ、かつ前記第二方向が前記支持フレームを前記前進方向と反対の後進方向に移動させる、請求項56に記載の推進システム。
  • イネーブル入力装置を更に含み、前記イネーブル入力装置は作動自在にユーザーからイネーブル・コマンドを受けかつ前記イネーブル・コマンドに応答してイネーブル信号を発生し、かつ前記モーターは前記イネーブル信号がない場合には前記シャフトを回転しないように構成されている、請求項52に記載の推進システム。
  • 可動支持フレーム、
    前記支持フレームを支持する複数のキャスタ、
    前記支持フレームに連結される牽引装置、
    床から離れた第一位置と床に接する第二位置との間で前記牽引装置を移動させるように構成されたアクチュエータを含む牽引装置ムーバー、
    作動自在に外部動力が制御システムに与えられているかを判定しかつその外部動力に応じて動力表示信号を発生する外部動力検出器、
    作動自在にキャスタの運転モードを検出しかつその運転モードに応じてキャスタ表示信号を発生するキャスタ・モード検出器、および前記外部動力検出器から動力表示信号を受信するために前記外部動力検出器に接続されかつ前記キャスタ・モード検出器から前記キャスタ表示信号を受信するために前記キャスタ・モード検出器に接続されたコントローラを含み、
    前記コントローラは作動自在に前記動力表示信号及び前記キャスタ表示信号に応答して前記アクチュエータに制御信号を与える、輸送装置。
  • 各キャスタは回転運動できるように支持され、かつ回転自在のホイール、ブレーキ運転モードのとき前記ホイールの回転を抑制するように構成されたブレーキ、及び操縦運転モードのとき前記キャスタの回転運動を抑制するための操縦ロックを含み、前記キャスタ・モード検出器が操縦運転モードを検出しない場合に前記コントローラからの制御信号は前記牽引装置を前記第一位置に位置決めするように前記アクチュエータに指示する、請求項59に記載の輸送装置。
  • 各キャスタは回転運動できるように支持され、かつ回転自在のホイール、ブレーキ運転モードのとき前記ホイールの回転を抑制するように構成されたブレーキ、及び操縦運転モードのとき前記キャスタの回転運動を抑制するための操縦ロックを含み、前記キャスタ・モード検出器が操縦運転モードを検出し前記外部動力検出器が外部動力の接続を検出するときに前記コントローラからの制御信号は前記牽引装置を前記第二位置に位置決めするように前記アクチュエータに指示する、請求項59に記載の輸送装置。
  • モーターからの出力に応答して1つの場所から別の場所に可動支持フレームを移動するためにモーター及び前記モーターに連結された牽引装置を有する可動支持フレーム用制御システムであって、
    作動自在にユーザーから入力を受けかつ前記入力に基づき入力信号を発生するユーザー入力装置、および前記ユーザー入力装置から入力信号を受信するために前記ユーザー入力装置に接続されるコントローラを含み、
    前記コントローラは作動自在に前記入力信号に応答して第一制御信号を発生して第一出力で最初の所定時間中前記モーターを運転するように命令し、かつ前記コントローラは作動自在に第二制御信号を発生して前記最初の所定時間後に前記入力信号に基づき第二出力で前記モーターを運転するように命令し、
    前記第一出力は前記モーターが前記最初の所定時間中減速で作動するように前記第二出力より小さい、制御システム。
  • 前記ユーザー入力装置は弾性力感知素子を含む、請求項62に記載の制御システム。
  • 前記ユーザー入力装置はユーザーからの入力が前記支持フレームに対して第一方向に加えられるとき第一極性で入力信号を発生し、かつ前記ユーザー入力装置はユーザーからの入力が前記支持フレームに対して第二方向に加えられるとき第二極性で入力信号を発生する、請求項62に記載の制御システム。
  • 前記第一極性の入力信号により前記モーターはそのシャフトを第一方向に回転させ、かつ前記第二極性の入力信号により前記モーターはそのシャフトを第二方向に回転させる、請求項64に記載の制御システム。
  • 対向する第一及び第二端を画定するベッドフレーム、
    患者休息面を提供するために前記ベッドフレーム上に位置決めされるマットレス、
    床上で前記ベッドフレームを支持するように構成された複数のホイール、
    前記ベッドフレームの前記第一端に隣接配置された第一及び第二ハンドルであって、前記第一ハンドルが前記第二ハンドルに対して間隔を置いて支持され、各ハンドルが対向する近位部及び遠位部を含み、各近位部が前記ベッドフレームによって支持されたハンドル、および使用位置と収容位置との間での前記ハンドルの遠位部の軸旋回運動を可能にするように構成されたカップリングを含む、患者支持体。
  • 前記カップリングに隣接する前記遠位部部分が前記近位部の一部内に受けられ、前記カップリングはピボット軸を中心とする前記遠位部の枢軸運動を可能にする、請求項66に記載の患者支持体。
  • 前記カップリングは前記近位部によって支持されるピボット・ピン、及び前記遠位部によって支持される細長いスロットを含み、前記近位部に対する前記遠位部の相対的並進運動及び枢軸運動を可能にするために前記ピボット・ピンは前記スロットに受けられている、請求項67に記載の患者支持体。
  • 前記遠位部はユーザー用のハンドグリップを形成し、ユーザー入力装置が前記ハンドグリップ付近に支持されている、請求項66に記載の患者支持体。
  • モーターからの出力に応答して1つの場所から別の場所に可動支持フレームを移動するためにモーター及び前記モーターに連結された牽引装置を有する可動支持フレーム用制御システムであって、
    前記モーターにより使用されるエネルギーを蓄えるための動力リザーバ、
    前記動力リザーバに蓄えられるエネルギー量を検出しかつこれを示す信号を発生するために前記動力リザーバと連絡する充電検出器、および前記動力リザーバと前記モーターとの間を接続して前記信号を受信するように構成されるシャットダウン・リレーを含み、
    前記シャットダウン・リレーは、前記動力リザーバに蓄えられるエネルギーが所定量より少ないことを前記信号が示すときに、前記モーターから前記動力リザーバを切断する、制御システム。
  • 前記信号を受信しかつこれを示す視覚表示を提供するために前記充電検出器と連絡する充電表示器を更に含む、請求項70に記載の制御システム。
  • 前記充電表示器は複数の残留充電量を表す複数のライトを含む、請求項71に記載の制御システム。
  • 前記所定量は前記動力リザーバの容積の70パーセントに実質的に等しい、請求項70に記載の制御システム。
  • 说明书全文

    【0001】
    [発明の背景]
    本発明は、ベッド等の患者支持体に関する。 より詳細には、本発明は、介護者が看護施設の1つの場所からこの看護施設の別の場所に患者支持体を移動するのを補助するために患者支持体を移動するための装置に関する。
    【0002】
    続く詳細な説明を添付図面と一緒に考察することにより開示の付加的特徴が当業者には明らかになるであろう。
    【0003】
    [発明の要約]
    本発明は、機動性を強化するために推進システムを含む患者支持体を提供する。 この患者支持体は、患者休息面を形成するマットレスを支持するベッドフレームを含む。 回転可能に支持されるホイールを含む複数の回転設置されたキャスタが、ベッドフレームに機動性を与える。 キャスタは、ブレーキ、ニュートラル及び操縦を含むいくつかのモードで作動することができる。 推進システムは作動自在に入システムに連結される推進装置を含む。 入力システムは、介護者が患者支持体を看護施設内の適切な場所に導くことができるように推進装置の速度及び方向を制御する。
    【0004】
    推進装置は、牽引装置が患者支持体を移動させることができるように、床から離れた第一保管位置と床と接する第二使用位置との間を移動する牽引装置を含む。 保管位置と使用位置との間の牽引装置の移動は、牽引係合コントローラによって制御される。
    【0005】
    牽引装置は、ベッドフレームに機動性を与えるように位置決めされた回転支持装置、及び保管位置と使用位置との間で回転支持装置を移動させるように構成された回転支持装置リフタを含む。 回転支持装置リフタは、回転支持装置マウント、アクチュエータ及び付勢装置、一般にはスプリングを含む。 回転支持装置は回転支持装置マウントによって回転可能に支持される回転可能部材を含む。 モーターは、回転可能部材に作動自在に連結される。
    【0006】
    アクチュエータは、第一アクチュエータ位置と第二アクチュエータ位置との間を移動し、それによって第一回転支持位置と第二回転支持位置との間で回転支持装置を移動させるように構成される。 アクチュエータは、さらに、回転支持装置が実質的に第二位置にある間第三アクチュエータ位置に移動するように構成される。 スプリングは回転支持装置マウントに連結され、スプリングがアクティブ・モードのときに回転支持装置を第二位置に向けて付勢するように構成される。 アクティブ・モードは、第二アクチュエータ位置と第三アクチュエータ位置との間をアクチュエータが移動する間に生じる。
    【0007】
    入力システムは、第一ユーザー入力装置に連結された第一ハンドル部材及び第二ユーザー入力装置に連結された第二ハンドル部材を有するユーザー・インターフェイスを含む。 第一及び第二ハンドル部材は、第一及び第二入力の力をそれぞれ第一及び第二ユーザー入力装置に伝送するように構成される。 第三ユーザー入力装置またはイネーブル装置は、ユーザーからイネーブル/ディセーブル・コマンドを受け、これに応答してモーター駆動装置にイネーブル/ディセーブル信号を送信するように構成される。 速度コントローラは、第一及び第二ユーザー入力装置から第一及び第二力信号を受け取るために第一及び第二ユーザー入力装置に接続される。 速度コントローラは、第一及び第二力信号を受け、第一及び第二力信号の組み合わせに基づき速度制御信号を発生するように構成される。 速度コントローラは、第一及び第二ユーザー入力装置からの入力に基づき適切な馬力でモーターを作動するようモーター駆動装置に指示する。 ただし、モーター駆動装置は、第三ユーザー入力装置からイネーブル信号を受信しなければモーターを駆動しない。
    【0008】
    キャスタ・モード検出器及び外部動力検出器は、牽引係合コントローラと連絡し、牽引係合コントローラにキャスタ・モード信号及び外部動力信号のそれぞれを送信する。 キャスタ・モード検出器は、キャスタ運転モードを示すキャスタ・モード信号を牽引係合コントローラに与える。 外部動力検出器は、推進装置と外部動力の接続を示す外部動力信号を牽引係合コントローラに送信する。 キャスタが操縦モードであることをキャスタ・モード検出器が示し、外部動力が推進装置から切断されたことを外部動力検出器が示すときに、牽引係合コントローラは、牽引装置を自動的に保管位置から使用位置へ配置する、すなわち下降させる。 同様に、キャスタがもはや操縦モードではないあるいは外部動力が推進装置に再接続されたことを示す信号をキャスタ・モード検出器または外部動力検出器が牽引係合コントローラに送信すると、牽引係合コントローラは、牽引装置を自動的に使用位置から保管位置に上昇させる、すなわち収容する。
    【0009】
    [図面の詳細な説明]
    添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
    【0010】
    本開示の望ましい実施形態に従った患者支持体すなわちベッド10が図1に示されている。 患者支持体10は、相対する両端9と11との間に伸びるベッドフレーム12、患者休息面15を形成するためにベッドフレームの上に置かれるマットレス14、及びベッドフレーム12に結合される望ましい実施形態の推進システム16を含む。 推進システム16は、介護者が看護施設内において様々の部屋間でベッドを移動するのを補助するために設けられる。 現在望ましい実施形態に従えば、推進システム16は、推進装置18及び推進装置18に結合される入力システム20を含む。 入力システム20は、介護者が患者支持体を看護施設内の適切な位置に導けるように推進装置18の速度及び方向を制御するために設けられる。
    【0011】
    患者支持体10は、通常は床24と接している複数のキャスタ22を有する。 介護者は、キャスタが床24に沿って動くようにベッドフレーム12を押すことによって患者支持体10を移動することができる。 キャスタ22は、1999年3月5日に提出されたMobleyその他による米国特許出願第09/263,039号及びMobleyその他によるPCT公開出願第WO 00/51830号において開示されるタイプのものとすることができる。 上記の出願は両方とも本発明の譲受人に譲渡され、その開示は参照により本出願に組み込まれることを明記する。 患者支持体10をかなりの距離移動したい場合、介護者が看護施設内の場所から場所に患者支持体10を移動するために必要な力及びエネルギーの全てを使う必要がないように、患者支持体10を駆動するために推進装置18は入力システム20によって作動する。
    【0012】
    図2に略図的に示される通り、適切な推進システム16は、推進装置18及び入力システム20を含む。 推進装置18は、通常は床24から離れた保管位置にある牽引装置26を含む。 推進装置18は、さらに牽引係合コントローラ28を含む。 牽引係合コントローラ28は、牽引装置26が患者支持体10を動かすことができるように牽引装置26を床24から離れた保管位置から床24に接した使用位置へ移動するように構成される。
    【0013】
    他の実施形態に従えば、推進システムの各種のコンポーネントは、液圧、空圧、光学または電気/電子テクノロジーまたは液圧−機械、電子−機械、または光学−電気的実施形態などの組み合わせなどいくつでも適切な形態で実現できる。 望ましい実施形態において、後述する通り、推進システム16は機械、電気及び電気−機械コンポーネントを含む。
    【0014】
    入力システム20は、ユーザー・インターフェイスすなわちハンドル30、第一ユーザー入力装置32、第二ユーザー入力装置34、第三ユーザー入力装置35、及び速度コントローラ36を含む。 ハンドル30は、第一ユーザー入力32に結合される第一ハンドル部材38及び第二ユーザー入力装置34に結合される第二ハンドル部材40を有する。 ハンドル30は、適切であればどのような方法ででも、第一ハンドル部材38からの第一入力の力39を第一ユーザー入力装置32に伝え、第二ハンドル部材40からの第二入力の力を第二ユーザー入力装置34に伝えるように構成される。 ハンドル30の第一実施形態の機構に関するさらなる詳細について、図1及び4−6に関連して後述する。 ハンドル30のその他の実施形態の詳細については、図36−40、59、60及び62−65に関連して後述する。
    【0015】
    一般的に、第一及び第二ユーザー入力装置32、34は、適切であればどのような方法ででも、それぞれ第一及び第二ハンドル部材38、40から第一及び第二入力の力39及び41を受け、第一入力の力39に基づき第一力信号43をまた第二入力の力41に基づき第二力信号45を与えるように構成される。
    【0016】
    図2に示される通り、速度コントローラは、第一ユーザー入力装置32から第一力信号43を受け取るために第一ユーザー入力装置32に結合され、第二ユーザー入力装置34から第二力信号45を受け取るために第二ユーザー入力装置34に結合される。 一般的に言って、速度コントローラ36は、適切であればどのような方法ででも、第一及び第二力信号43及び45を受け取り、第一及び第二力信号43及び45の組み合わせに基づき速度制御信号46を与えるように構成される。 速度コントローラ36の望ましい実施形態に関するさらなる詳細については、図3に関連して後述する。
    【0017】
    前述の通り、推進システム16は、1つの場所から別の場所にベッドフレーム12を移動するために床24と接するように構成される牽引装置26を有する推進装置18を含む。 推進装置19は、さらに、牽引装置26に動力を与えるために牽引装置26に結合されるモーター42を含む。 推進装置19は、また、モーター駆動装置44、動力リザーバ47、充電器48及び外部動力入力装置49も含む。 モーター駆動装置は、入力システム20の速度コントローラからの速度制御信号を受け取るためにこの速度コントローラに結合される。
    【0018】
    第三ユーザー入力装置すなわちイネーブル(使用可能−割り込み可能)装置も、図2に示される通りモーター駆動装置44に結合される。 一般的に言って、第三ユーザー入力装置は、ユーザーからイネーブル/ディセーブル・コマンド51を受け取り、イネーブル/ディセーブル(使用禁止、割り込み禁止)信号52をモーター駆動装置44に与えるように、構成される。 ユーザーが第三ユーザー入力装置35にイネーブル・コマンド51aを与えると、モーター駆動装置44は、速度コントローラ36から受け取る速度制御信号46に応答することによって反応する。 同様に、ユーザーが第三ユーザー入力装置35にディセーブル・コマンド51bを与えると、モーター駆動装置44は、速度コントローラ36から受け取る速度制御信号に応答しないことによって反応する。
    【0019】
    他の実施形態において、第三ユーザー入力装置35は、ユーザーからイネーブル/ディセーブル・コマンドを受け取り、イネーブル/ディセーブル信号52を牽引係合コントローラ28に与えるように、構成することができる。 このようにして、ユーザーが第三ユーザー入力装置35にイネーブル・コマンド51aを与えると、牽引係合コントローラ28は、牽引装置26を床24と接する使用位置にすることによって応答する。 同様に、ユーザーが第三ユーザー入力装置35にディセーブル・コマンドを与えると、牽引係合コントローラ28は、牽引装置26を床24の上方に引き上げた保管位置にすることによって応答する。
    【0020】
    一般的に、モーター駆動装置44は、適切であればどのような方法ででも、速度制御信号46を受け取り、速度制御信号46に基づき駆動力53を与えるように、構成される。 駆動力53は、モーター42を適切な馬力47(「モーター馬力」)で作動させるのに適する動力である。 望ましい実施形態において、モーター駆動装置44は、ほぼ2.3−2.7VDC入力空基準/デッドバンド(ゼロ・モーター速度に該当する)で、ほぼ0.3VDC(全反転モーター駆動装置の場合)からほぼ4.7VDC(全前進モーター駆動装置の場合)までの電圧入力範囲に応答する市販のCurtis PMC Model No. 1208である。
    【0021】
    モーター42は、モーター駆動装置44から駆動力53を受け取るためにモーター駆動装置44に結合される。 モーター42は、駆動力53を受け取り、これに応答してモーター馬力を与えるように、適切に構成される。
    【0022】
    牽引係合コントローラ28は、牽引装置26を動かして床24と接触させるかまたは床24から離して保管位置にするために作動力を与えるように構成される。 さらに、牽引係合コントローラ28は、動力リザーバ46から適切な作動力を受け取るためにこれに結合される。 牽引係合コントローラ28は、また、キャスタ・モード信号56及び外部動力信号57を受け取るためにそれぞれキャスタ・モード検出器54及び外部動力検出器55に結合される。 一般的に、牽引係合コントローラ28は、キャスタ22が操縦運転モードにありかつ外部動力50が推進システム16に与えられていないことを示す両方の信号56及び57を受け取ると、自動的に牽引装置26を下げて床24と接する使用位置にするように構成される。 同様に、牽引係合コントローラ28は、外部動力入力装置50を介して外部発生動力を受け取るかまたはキャスタ22が操縦運転モードにないとき、牽引装置26を上げて床24から離して保管位置にするように構成される。
    【0023】
    キャスタ・モード検出器54は、ベッドフレーム12によって支持される複数のキャスタ22を含むキャスタ・ブレーキシステム58と共働するように構成される。 より詳細には、各キャスタ22は、キャスタ・フォーク60によって回転可能に支持されるホイール59を含む。 キャスタ・フォーク60は、ベッドフレーム12に対して旋回運動できるように支持される。 各キャスタ22は、ホイール59の回転を抑制して、キャスタ22をブレーキ運転モードにするためにブレーキ機構(図には示されていない)を含む。 さらに、各キャスタ22は、キャスタ・フォーク60の旋回を防止してキャスタ22を操縦運転モードにするための旋回防止または方向ロック機構(図には示されていない)も含む。 ニュートラル運転モードは、ブレーキ機構も方向ロック機構も作動せず、ホイール59が回転しキャスタ・フォーク60が旋回するとき形成される。 キャスタ・ブレーキシステム58は、複数のペダルを含むアクチュエータも含み、各ペダル61はキャスタ・ブレーキシステム58を選択的に3つの異なる運転モードすなわちブレーキモード、操縦モードまたはニュートラルモードのうち1つにするために複数のキャスタ22のうち1つに隣接する。 リンク装置63は、キャスタ22のアクチュエータの全てを結合するので、複数のペダル61の1つの動きが全てのアクチュエータの動きを生じるので、全てのキャスタ22を同時に同じ運転モードにする。 キャスタ・ブレーキシステム58に関するその他の詳細は、Mobleyその他による米国特許出願第09/263,039号及びMobleyその他によるPCT公開出願第WO 00/51830号に示されている。 上記の2つの出願は本出願の譲受人に譲渡され、その開示は参照により本出願に組み込まれることを明示する。
    【0024】
    図31及び32を参照すると、キャスタ・モード検出器54は、キャスタ・ブレーキシステム58のリンク装置63によって支持されこれから下向きに伸びるタブあるいは突出部を含む。 リミット・スウィッチ67はベッドフレーム12によって支持され、タブ65はスウィッチ67と係合自在である。 図31には、ペダル61が実質的に平に位置するキャスタ22のニュートラル・モードが示されている。 ペダルを矢印166の方向に左回りに回転させて図31において点線で示される位置にすることにより、ペダル61は、ホイールの回転59が防止されるブレーキ・モードになる。 ニュートラルあるいはブレーキ・モードのとき、タブ65は、牽引係合コントローラ28が牽引装置26をその保管位置から使用位置に下げないように、スウィッチ67に対して間隔を置いて位置する。
    【0025】
    図32は、ペダル61が図31の水平のニュートラル位置から矢印160の方向に時計回りに位置する操縦運転モードにあるキャスタ22を示している。 この操縦モードにおいて、ホイール59は回転できるが、フォーク60の旋回は阻止される。 ペダル60を時計方向へ回転することによって、リンク装置63は図32の矢印234の方向において右へ動く。 このようにして、タブ65は移動してスウィッチ65と係合し、それにより、牽引係合コントローラ28に与えられるキャスタ・モード信号56は、キャスタ22が操縦モードであることを示す。 これに応答して、動力入力装置50から外部動力が推進システム16に供給されないとすると、牽引係合コントローラ28は、自動的に、牽引装置26をその保管位置から床24と接する使用位置に下げる。
    【0026】
    交流(AC)が従来の外部電源から供給される標準電流なので、外部動力検出器55は交流を検出するように構成される。 動力リザーバ48は、牽引係合コントローラ28、速度コントローラ36及びモーター駆動装置44に直流(DC)を供給する。 このように、外部動力検出器55は、AC電流の存在を感知することにより、動力入力装置50を介して推進システム16に外部電源が接続されていることを表示する。
    【0027】
    牽引係合コントローラ28は、(i)キャスタ22が操縦運転モードにないことをキャスタ・モード検出器54が検出するときにアクチュエータを起動して牽引装置26を上昇させ、(ii)外部動力入力装置50を介して外部発生動力を受け取ることを外部動力検出器55が検出するときにアクチュエータを起動して牽引装置26を上昇させるように構成される。
    【0028】
    更に詳細に後述するように、図8−14の実施形態において、リニア・アクチュエータは、通常、伸張している(すなわち、リニア・アクチュエータは、動力を受けないときアクチュエータを伸張状態にするスプリング(図には示されていない)を含む。リニア・アクチュエータの収縮は牽引装置26を動かして床24と接触させる作動力を提供し、リニア・アクチュエータの伸張は、作動力を取り除き、牽引装置26を床24から離れさせる。望ましい実施形態において、牽引係合コントローラ28は、ユーザーがベッド10のキャスタをブレーキ位置またはニュートラル位置にするときだけでなく、充電器48が入力装置50を介して外部電力線に接続されるときも、牽引装置26と床24との接触を抑制する。
    【0029】
    動力リザーバ48は、入力システム20の速度コントローラ36及び推進システム16のモーター駆動装置44及び牽引係合コントローラ28に必要な作動力を与えるためにこれらに結合される。 望ましい実施形態において、動力リザーバ48は、モーター駆動装置44、モーター42及び牽引係合コントローラ28のリニア・アクチュエータに作動力を与える直列に接続される2つの充電式12アンペア時12 ボルト・タイプの12120バッテリーを含み、さらに、推進システム16の電子装置(演算増幅器など)のためにバッテリーからの未調整電力を調整電力に変換する8.5V電圧調整器を含む。 ただし、他の実施形態において動力リザーバ46は、推進システム16のその他の構成要素に適宜に結合することができ、従って必要な作動力を供給するために必要に応じて構成することができる。
    【0030】
    充電器49は、外部動力入力装置から外部発生動力を受け取るためにこれに結合され、かつ動力リザーバ48を充電するためにこれに結合される。 従って、充電器49は、動力リザーバ48を充電または補充するために外部発生動力を使用するように構成される。 望ましい実施形態において、充電器49は、IBEX型番L24−1.0/115ACである。
    【0031】
    外部動力入力装置50は、充電器49及び牽引係合コントローラ28に外部発生動力を与えるためにこれらに結合される。 望ましい実施形態において、外部動力入力装置50は、標準115V AC電源プラグである。
    【0032】
    さらに図2を参照すると、充電検出器69は、動力リザーバ48に含まれる電力量または充電量を感知するために動力リザーバと連絡するように設けられる。 検出される充電量は、充電表示信号71を介して充電表示器70に表示される。 充電表示器70は、介護者が見ることのできる従来のどのようなディスプレイであってもよい。 図61に示される1つの実施形態は、動力リザーバ48の残留充電量の可視表示を示す複数のライト72、好適には発光ダイオード(LED)を備える。 各照明LED 72は、照明されるLEDが少なければそれだけ動力リザーバ48に残留する充電量が少ないように、全充電に対する残留充電量のパーセンテージを表す。 充電表示器70は制限的でないが液晶ディスプレイを含む他の同様のディスプレイを含んでよい。
    【0033】
    シャットダウン・リレー77は、充電検出器69と連絡するように設けられる。 充電検出器69が予め決められた量より少ない動力リザーバ48内の残留充電量を感知すると、充電検出器はシャットダウン・リレー77に低充電信号74を送る。 望ましい実施形態において、予め決められた量は、全充電の70パーセントと定義される。 シャットダウン・リレー77は、低充電信号74に応答して、動力リザーバ48をモーター駆動装置44及び牽引係合コントローラ28から切断する。 このようにして、動力リザーバがそれ以上使い果たされることが防止される。 動力リザーバ48の不必要な枯渇を防ぐことは、動力リザーバ48内のバッテリーの耐用寿命を延ばす。
    【0034】
    シャットダウン・リレー77は、さらに、手動シャットダウン・スウィッチ100と連絡する。 シャットダウン・スウィッチ100は、ベッドフレーム12によって支持されユーザーが物理的に触れることができる従来のトグル・スウィッチを含んでよい。 図42及び45において示される通り、スウィッチ100は、細長いスロット102を介してのみアクセスできるようにしてスウィッチ100の不用意な動きを防止するように、牽引装置26によって形成される壁101の背後に配置されてよい。 スウィッチ100は、シャットダウン・リレー77によってモーター駆動装置44及び牽引係合コントローラからの電力を切断する。 これは、患者支持体10の積送中及び保守中に望ましい。
    【0035】
    推進装置18は、牽引装置26が下降した使用位置にありかつモーター42及び牽引係合コントローラ28を駆動するために電力が利用できなくなると、手動で押せるように構成される。 望ましい実施形態においては、モーター42は、バックドライブできるようにギア構成される。 さらに、牽引装置76が使用位置へ下降するときに、牽引装置26は保管位置に上昇するときと比べて、ベッド10を押すために必要な手動自由エネルギーが200%以下であることが望ましい。
    【0036】
    動力リザーバ46のバッテリーが空になると、ユーザーは、外部動力入力装置50をAC電力線に接続することによってこれを再充電する。 しかし、上述の通り、牽引係合コントローラ28は、ユーザーが電力線から外部動力入力装置50を切断し、ペダル61を介してキャスタを操縦運転モードにしない限り、牽引装置26を下げて床24と接触させるために作動力を加えない。
    【0037】
    図2の推進システムは、一般的に、以下の方法で作動する。 ユーザーが推進システム16を使ってベッド10を移動したい場合、ユーザーはまず患者支持体10から外部電源50を切断し、その後にペダル61を時計方向に回転させることによりキャスタ22を操縦モードにする。 これに応答して、牽引係合コントローラ28は牽引装置26を床24まで下降させる。 ユーザーは、次に、第三ユーザー装置すなわちイネーブル装置にイネーブル・コマンド51を与えることによってこれを起動する。 次に、ユーザーは、推進システム16が第一及び第二ハンドル部材38、40からそれぞれ第一入力の力39及び第二入力の力41を受けるように、ハンドル30に力を加える。 モーター42は、第一入力の力39及び第二入力の力41に基づき牽引装置26にモーター馬力47を与える。 従って、ユーザーは、ハンドル30に選択された量の力を与えることによって牽引装置26に希望の量のモーター馬力47を選択的に与える。 容易に理解されるように、このようにしてユーザーは、ハンドル30に加える力の範囲で図1の患者支持体を「自己推進」させることができる。
    【0038】
    ユーザーは、ベッド10を前方23に動かすためにハンドル30を前方に押し、ベッド10を逆方向25に動かすためにハンドル30を後に引くことができる。 望ましい実施形態において、第一入力の力39、第二入力の力41、モーター馬力47及び作動力104は、一般的に、各々符号付き数量である。 すなわち、各々は適宜ニュートラル基準に対して正または負の値を取ることができる。 例えば、ハンドル30について図5に示される通り推進システム16の第一ハンドル部材38を前方23に押すと、ハンドル30について図4に示されるニュートラル基準位置に対して正の第一入力の力39を生じ、望ましいハンドル30について図6に示される通り方向25に第一部材38を引っ張ると、ニュートラル位置に対して負の第一入力の力を生じる。 図5及び6に示される反りは説明のためにのみ誇張されている。 実際の使用においてはハンドル30の反りは非常にわずかである。
    【0039】
    従って、第一ユーザー入力装置32からの第一力信号43及び第二ユーザー入力装置34からの第二力信号45は、各々、適宜ニュートラル基準に対して相応する正または負の値を持ち、速度コントローラ36が相応する正または負の速度制御信号をモーター駆動装置44に与えられるようにする。 モーター駆動装置44は、次に、相応する正または負の駆動力をモーター42に与える。 正の駆動力は、モーター42が牽引装置26を前方に動かすようにし、負の駆動力は、モーター42が牽引装置26を逆方向に動かすようにする。 従って、理解されるように、ハンドル30を押すことによってユーザーは患者支持体(図1)を前方に動かし、ハンドル30を引っ張ることによって患者支持体を逆方向に動かすことができる。
    【0040】
    速度コントローラ36は、前方に比べて逆方向へは減速でモーター42を駆動するようにモーター駆動装置に命令するように構成される。 望ましい実施形態において、負の駆動力53aは、正の駆動力53bの約半分である。 より詳細には、患者支持体10の最大前進速度は約2.5から3.5マイル/時であるのに対して、患者支持体10の最大後進速度は約1.5から2.5マイル/時である。
    【0041】
    さらに、速度コントローラ36は、ユーザーの安全性を高めかつ牽引装置26による急激な係合及び加速の結果である床24への損傷を減少するために、患者支持体10の最大前進及び後進加速の両方を制限する。 速度コントローラ36は、速度コントローラ36による力信号43及び45の最初の受信後予め決められた時間、モーター42の最大加速を制限する。 最も望ましい実施形態においては、前進加速は、最初の3秒間1マイル/時を上回らず、後進加速は最初の3秒間0.5マイル/時を上回らない。
    【0042】
    望ましい実施形態は、ハンドル30のそれぞれ第一端38及び第二端40からの第一入力の力及び第二入力の力の合計に比例するモーター馬力47を牽引装置26に与える。 従って、望ましい実施形態は、一般に、ユーザーが第一入力の力39と第二入力の力41の合計を増すときにモーター馬力47を概ね増し、ユーザーが第一入力39の力と第二入力の力41の合計を減じるときに、モーター馬力47を減じる。
    【0043】
    モーター馬力47は、大凡、トルク及び度速度の定関数である。 ある平面におけるプラットフォームの前進に対抗する力は、一般的に、プラットフォームの質量及びこの平面の傾斜に比例する。 望ましい実施形態は、ユーザー用のハンドル30及びモーター駆動牽引装置26を有する負荷プラットフォームに可変速度制御を与える。 例えば、患者支持体に関して、ユーザーが特定の体重、例えば300ポンドの患者を運ぶとき、ユーザーは推進システムのハンドル30(図2を参照のこと)を押して、第一ユーザー入力装置32に特定の第一入力の力39を、また第二ユーザー入力装置34に特定の第二入力の力41を加える。
    【0044】
    牽引装置26に加わるモーター馬力47のトルク成分は、ユーザーが患者支持体10の前進に対抗する力を克服するのを助け、モーター馬力47の速度成分は、最終的に患者支持体10を特定の速度で走行させる。 従って、ユーザーは、ハンドル30を介してより大きい第一及び第二入力の力39及び41を加えることにより(より強く押すことにより)より早い速度で患者支持体10を走行させる。 (またその逆を行なう)。
    【0045】
    ハンドル30及び入力システム20の残り部分の操作及びその結果牽引装置26によって推進される患者支持体10の推進は、本質的に推進システム16にフィードバックされるので(図には示されていない)、ユーザーは、推進システム16がユーザーを「追い越す」(outrun)ことがないように簡単にユーザーのペースで患者支持体10を動かすことができる。 例えば、ユーザーがハンドル30を押して牽引装置26により患者支持体10を前進させるようにするときに、患者支持体10は、ユーザーより早く動いて、ユーザーがハンドル30に加える押す力を減少させる。 従って、ユーザーが患者支持体10の背後を歩きながら(または走りながら)ハンドル30を押すと、患者支持体は自動的にユーザーのペースに合わせる。 例えば、ユーザーが患者支持体より速く動く場合、ハンドル30により大きい力が加えられ、それにより患者支持体10がユーザーと同じ速度で移動するまで牽引装置26は患者支持体10をより速く動かす。 同様に、患者支持体10がユーザーより速く動いている場合、ハンドル30に加えられる力は減少して、患者支持体10の全体速度はユーザーのペースに合わせるために減速する。
    【0046】
    望ましい実施形態は、コーナーで患者支持体10を押したり引いたりするときユーザーが加える力などハンドル30に加えられる力の差によりモーター馬力47を変動させることにより、ユーザーと牽引装置26によって推進される患者支持体10との間を調整する。 角を曲がるための典型的な方法は、ハンドル30の一端を他端より大きい力で押す方法であり、鋭角のターンの場合には、典型的には一端を引きながら他端を押す。 例えば、ユーザーがまっすぐ前に患者支持体10を押すとき、ハンドル30の第一端38及び第二端40に加えられる力はほぼ同じ大きさであり、両方とも正である。 しかし、ユーザーが角を曲がる場合、第一力信号43と第二力信号45の合計は減少するので、牽引装置26に加わるモーター馬力47は減少する。 牽引装置26に加わるモーター馬力47が減少することにより、患者支持体10の速度が減速し、角が曲がりやすくなる。
    【0047】
    さらに、第二牽引装置(図には示されていない)が設けられ、第一牽引装置26から独立して駆動することも考えられる。 第二牽引装置は、第一牽引装置26から側方に偏る。 第二牽引装置に加えられる馬力は、角をさらに曲がりやすくするために第二力信号45のために加重する。
    【0048】
    次に、図3は、図2の推進システム17の入力システム20の望ましい実施形態の選択された態様を示す電気系統略図である。 特に、図3は、第一ロード・セル62、第二ロード・セル、及び加算制御回路66を示している。 これらのコンポーネントに対して調整済み8.5V電力(Vcc)が、図2に関連して上述した通り望ましい実施形態の動力リザーバ46によって供給される。 第一ロード・セル62は、抵抗器として図解される4つの歪みゲージ、ゲージ68a、ゲージ68b、ゲージ68c及びゲージ68dを含む。 図3に示される通り、これら4つのゲージ68a、68b、68c、68dは、ロード・セル62、64内で電気的に接続されて、ホイートストーン・ブリッジ(Wheatstone bridge)を形成する。
    【0049】
    望ましい実施形態において、ロード・セル62、64の各々は、市販のHBM Co. Model NO. MED−400 06101である。 図3のロード・セル62、64は、図2の第一及び第二ユーザー入力装置の望ましい実施形態である。 他の実施形態によれば、ユーザー入力装置は、ハンドルに対する力、ハンドルの反りまたはその他の位置または力関係の特性を検出するように構成されるその他の弾性素子または感知素子である。
    【0050】
    周知方法で、VccがブリッジのノードAに電気接続され、ノードBが接地され、信号S1がノードCから得られ、信号S2がノードDから得られる。 第二ロード・セル64に対する電力は、第一ロード・セル62に対するのと同様に電気接続される。 従って、第二ロード・セル64のノードE及びFは、第一ロード・セル62のノードA及びBに対応し、第二ロード・セル64のノードG及びHは第一ロード・セル62のノードC及びDに対応する。 ただし、図に示される通り、信号S3(ノードG)及び信号S4(ノードH)は、それぞれ対応する信号S1及びS2と比べて逆の極性で加算制御回路66に電気接続される。
    【0051】
    図3の加算制御回路66は、図2の速度コントローラ36の望ましい実施形態である。 従って、容易に理解されるように、第一ロード・セル62からの第一信号差(S1−S2)が図2に関連して上述した第一力信号43の望ましい実施形態であり、同様に第二ロード・セル64からの第二信号差(S3−S4)が図2に関連して上述した第二力信号45の望ましい実施形態である。 加算制御回路66は、第一バッファ・ステージ76、第二バッファ・ステージ、第一予備加算器ステージ80、第二予備加算器ステージ82、加算器ステージ84、及び指向性利得ステージ86を含む。
    【0052】
    第一バッファ・ステージ76は、演算増幅器88、抵抗器90、抵抗器92及びポテンシオメーター94を含み、これらは図に示される通り電気接続されて、オフセット調節可能な高入力インピーダンス非反転増幅器を形成する。 演算増幅器88の非反転入力は、第一ロード・セル62のノードCに電気接続される。 抵抗器90は、バッファ・ステージ76を介して事実上単位利得を生じるように、抵抗器92に比べて非常に小さい。 従って、抵抗器90は1kオームであり、抵抗器92は100kオームである。 ポテンシオメーター94は、下述する通り加算制御回路66の較正を可能にする。 従って、ポテンシオメーター94は、20kオーム・リニア・ポテンシオメーターである。 第二バッファ・ステージ78は、第一バッファ・ステージ76と同様に構成されることは容易に理解される。 ただし、第二バッファ・ステージ78における演算増幅器の非反転入力は、図に示される通り第二ロード・セル64のノードHに電気接続される。
    【0053】
    第一予備加算器ステージ80は、演算増幅器96、抵抗器98、コンデンサ110及び抵抗器112を含み、図に示される通り、これらは電気接続されて、低域フィルタを持つ反転増幅器を形成する。 演算増幅器96の非反転入力は、第一ロード・セル62のノードDに電気接続される。 抵抗器98、抵抗器112及びコンデンサ110は、第一予備加算器ステージ80を介して適切な利得を与えるように選択され、一方で充分に雑音をフィルタリングする。 従って、抵抗器98は110kオームであり、抵抗器112は1kオームであり、コンデンサ110は0.1μFである。 第二予備加算器ステージ82は、第一予備加算器ステージ80と同じ方法で較正されることが容易に理解されるはずである。 ただし、第二予備加算器ステージ82の演算増幅器の非反転入力は、図に示される通り第二ノード・セル64のノードGと電気接続される。
    【0054】
    加算器ステージ84は、演算増幅器114、抵抗器116、抵抗器118、抵抗器120及び抵抗器122を含み、図に示される通り、これらは電気接続されて、差動増幅器を形成する。 加算器ステージ84は、反転入力124及び非反転入力126を有する。 反転入力124は、第一予備加算器ステージ80の演算増幅器96の出力に電気接続され、非反転入力126は、第二予備加算器ステージ82の演算増幅器の出力に電気接続される。 抵抗器116、抵抗器118、抵抗器120及び抵抗器122は、約10のほぼ平衡した差動利得を与えるように選択される。 従って、抵抗器116は100kオーム、抵抗器118は100kオーム、抵抗器120は10kオーム、及び抵抗器122は12kオームである。 加算器ステージにおいて理想的な演算増幅器が使用されると、抵抗器120、122は同じ値(例えば、12kオーム)を持つことになるので、加算器ステージの非反転入力及び反転入力の両方が平衡する。 しかし、実際の非反転入力及び反転入力の多少の不均衡を補正するために、望ましい実施形態において抵抗器120、122は多少異なる。
    【0055】
    指向性利得ステージ86は、演算増幅器128、ダイオード130、ポテンシオメーター132、ポテンシオメーター134、抵抗器136、抵抗器136及び抵抗器138を含み、図に示される通り、これらは電気接続されて、可変利得増幅器を形成する。 演算増幅器128の非反転入力は加算器ステージ84の演算増幅器114の出力に電気接続される。 ポテンシオメーター132、ポテンシオメーター134、抵抗器136及び抵抗器138は、一般的に、図3に示される通り演算増幅器からの電圧と演算増幅器128の非反転入力への電圧の間の関係に従って演算増幅器128の非反転有力への電圧と共に変化する利得を指向性利得ステージ86を介して与えるように選択される。 従って、ポテンシオメーター132は30kオームに調整され、ポテンシオメーター134は30kオームに調整され、抵抗器136は22kオームであり、抵抗器138は10kオームである。 全ての演算増幅器は、National Semiconductor type LM258演算増幅器であることが望ましい。
    【0056】
    作用として、図3に示されるコンポーネントは、概ね、以下のように速度制御信号46をモーター駆動装置44に与える。 まず、ユーザーは、モーター駆動装置44の構成に応じた限度内の速度制御信号46を与えるために速度コントローラ36(図2)を較正する。 上述した通り、望ましい実施形態において、モーター駆動装置44は、大凡、2.3−2.7VDCの入力空基準/デッドバンド(ゼロ・モーター速度に対応する)でほぼ0.3VDC(全後進モーター駆動装置の場合)からほぼ4.7VDC(全前進モーター駆動装置の場合)までの電圧入力範囲に応答する。 従って、第一ロード・セル62が無負荷のとき、ユーザーは、加算器ステージ84の反転入力124で2.5Vを生じるように第一バッファ・ステージ76のポテンシオメーター94を調節し、第二ロード・セル64が無負荷のとき、ユーザーは、加算器ステージ84の非反転入力126で2.5Vを生じるように第二バッファ・ステージ78の対応するポテンシオメーターを調節する。
    【0057】
    図1及び4に示される通り、ユーザーがハンドル30を押しも引きもしないとき、無負荷状態が生じる。 加算器ステージ84の反転入力124で2.5V及び加算器ステージ84の非反転入力126で2.5Vの電圧を生じると(同時に)、加算器ステージ84は演算増幅器114の出力(指向性利得ステージ86の演算増幅器128の入力)で0Vに非常に近い電圧を生じ、これによって、指向性利得ステージ86は、演算増幅器128の出力で大凡2.5Vの速度制御信号を発生する。 従って、第一及び第二バッファ・ステージのポテンシオメーターを適切に調節することによって、ユーザーは、無負荷条件のときにモーター馬力が発生しないようにすることができる。
    【0058】
    較正は、また、指向性利得ステージ86のポテンシオメーター132及びポテンシオメーター134を調節することによって希望の前進利得及び後進利得を設定することを含む。 このために、演算増幅器128の非反転入力での電圧が演算増幅器128の反転入力での電圧よりかなり下に降下し始めるとダイオード130が前方へ付勢されることが理解されるはずである。 さらに、演算増幅器128の反転入力での電圧が、抵抗器136と抵抗器138との間の8.5V Vccの分圧の結果、大凡2.5Vであることが理解されるはずである。
    【0059】
    図3に示される通り、指向性利得ステージ86は、モーター駆動装置44の約2.5V空基準/デッドバンドを超える差動ステージ84の電圧出力の場合、大凡2.5V未満である差動ステージ84の電圧出力の場合より高い利得を与えるように較正することができる。 従って、ユーザーは、前進の場合には後進の場合より大きいモーター馬力/ハンドル30に対する単位力を発生するようにポテンシオメーター132及びポテンシオメーター134を希望に応じて調節することによって、指向性利得ステージ86を較正する。 患者支持体は、患者支持体を前方に押すより後方に引っ張ることによってより容易に動くように構成されることが多い。 指向性利得ステージ86に備わる可変利得較正機能は、方向差を補正する。
    【0060】
    較正後、ユーザーは、確実に外部電力入力(図2)が電力線に接続されないようにし、その後ペダル61を操作してキャスタ22を操縦モードにする。 それによって、キャスタ・モード検出器54にこれを表す信号56を発生させる。 これに応答して、望ましい実施形態の牽引係合コントローラ28は、望ましい実施形態の牽引装置26を床24と接触させる作動力104を与える。 次に、ユーザーは、第三ユーザー入力装置35を介してイネーブル・コマンドを入力する(スウィッチを起動する)。 その後、ユーザーは、第一ハンドル部材38及び(または)第二ハンドル部材を押してまたは引いて、第一ロード・セル62に第一入力の力39を、かつ/または第二ロード・セル64に第二入力の力41を与えて、第一信号差(S1−S2)かつ/または第二信号差(S3−S4)がそれぞれ第一予備加算器ステージ80かつ/または第二予備加算器82に送られるようにする。 第一ロード・セル62及び第二ロード・セル64は相対的に逆の極性に電気接続されるが、加算器ステージ84は、第二予備加算器ステージ82の出力を効果的に反転するので、ハンドル30の第一部材38及び第二部材40に与えられる力の符号は、最終的に、図1の患者支持体を押すあるいは引く動作に関して実際には一致する。
    【0061】
    第一バッファ・ステージ76及び第二バッファ・ステージ78は、第一ロード・セル62及び第二ロード・セル64からの第一信号差(S1−S2)及び第二信号差(S3−S4)を得るのを容易にする。 ロード・セル62、63のホイートストーン・ブリッジからの信号差は、これがなければハンドル31の部材38、40のねじれた押しまたは引きによって発生するかも知れない好ましくない信号を拒絶する。 従って、ユーザーは、速度制御信号を増大するために第一及び第二ハンドル部材38、40にそれぞれ加えられる力の合計の規模を増大するか、速度制御信号46を減少するためにこの合計の範囲を減少することができる。 このような速度制御信号46の変化によって、牽引装置26は、患者支持体10を希望に応じて前方または後方に推進する。
    【0062】
    本開示の入力システムは、ベッド以外の電動支持フレームに使用することができる。 例えば、入力システムをカート、パレット・ムーバー、または1つの場所から別の場所に商品を運搬するために使用されるその他の支持フレームに使用することができる。
    【0063】
    図1及び図4−6に示される通り、各ロード・セル62、64は、ベッドフレーム12のプレート69を貫通して各ロード・セル62、64の中にまで伸びるボルト67によってベッドフレーム12に直接結合される。 ハンドル31の第一及び第二端37、39は、ボルト71によってそれぞれのロード・セル62、64に結合されるので、ハンドル30は、ロード・セル62、64を介してベッドフレーム12に結合される。
    【0064】
    第三ユーザー入力装置の実施形態が図1、4−6、15及び16に示されている。 入力装置35は、ハンドル31の下部に軸旋回可能に結合される取手(取っ手)75、ハンドル31の第一端37に結合されるスプリング・マウント77、取手75に結合される一対のループ79、81、及びスプリング・マウント77及びループ79に結合されるスプリング83を含む。 取手75及びループ81、83は、図5及び6に示されるオン/イネーブル位置と図4に示されるオフ/ディセーブル位置との間を軸旋回可能である。
    【0065】
    ユーザー入力装置35は、さらに、ループ79、81及び取手75の運動範囲を制限するためにハンドル31に結合される一対のピン89を含む。 取手75がオン/イネーブル位置であるとき、取手75の重量がスプリング83によって与えられる偏りに対抗して作用する。 しかし、取手に対して多少の力が矢印91の方向に加えられると、この力の助けでスプリング83は取手をオフ/ディセーブル位置に引っ張って、推進システム16を運転停止する。 従って、取手75に偶発的にぶつかった場合、取手75は、素早くオフ/ディセーブル位置になって、推進システム16の使用を不能にする。 本開示の他の実施形態に従えば、スプリング83はループ79の上部アームに結合される。
    【0066】
    ユーザー入力装置35は、さらに、図15に示される通り、取手75の第一端87に結合されるピン97に隣接するリレー・スウィッチ85、及びプレート69に結合されるロックアウト・キー・スウィッチ93を含む。 リレー・スウィッチ85及びロックアウト・キー・スウィッチ93は、イネーブル・コマンド及びディセーブル・コマンドを与えるために直列に結合される。 ロックアウト・キー・スウィッチ93は、イネーブル・コマンドの場合にキー95によってオン位置に回されなければならず、リレー・スウィッチはイネーブル・コマンドの場合に閉鎖位置になければならない。 取手75が図16に示される通りディセーブル位置に動くと、ピン97は、スウィッチ85を開放位置に動かして、ディセーブル・コマンドを発生する。 取手75が図15に示される通りイネーブル位置に動くと、ピン97はスウィッチ85から離れ、スウィッチ85が閉鎖位置に動いて、ロックアウト・キー・スウィッチ93がオン位置にあるときイネーブル・コマンドを発するようにし、望ましい実施形態の牽引装置26が下降して床24に接触できるようにする。 従って、取手75が上昇/ディセーブル位置に動かされるか、キー95がロックアウト・キー・スウィッチ93にないか、またはオン位置に回されない場合には、牽引装置26は床と接触するために下降しない。
    【0067】
    ユーザー入力装置35は、さらに、ループ79、81及び取手75の運動範囲を制限するためにハンドル31に結合される1つのピン89を含む。 取手75がオン/イネーブル位置にあるとき、取手75の重量は、スプリング83による付勢に対して作用する。 しかし、取手に対して僅かな力が矢印91の方向に加えられると、この力によってスプリング83は取手をオフ/ディセーブル位置に引っ張って、推進システム16を運転停止する。 従って、取手75に偶発的にぶつかった場合、取手75は、素早くオフ/ディセーブル位置になって、推進システム16の使用を不能にする。 例えば、介護者が患者の面倒を見るためにヘッドボードにかがみこむと、介護者は取手75にぶつかって、素早く取手をオフ/ディセーブル位置にする。 従って、たとえ介護者がヘッドボードにかがみこみながらハンドルに力を加えても、推進装置18は作動しない。
    【0068】
    望ましい実施形態の推進装置18が図1及び8−14に示されている。 推進装置18は、ホイール150を含む好適形態の牽引装置26、ホイール・リフタ152を備えた好適形態の牽引係合コントローラ28、及びホイール・リフタ152をベッドフレーム12に結合するシャーシ151を含む。 更に詳細に後述するように、他の実施形態に従えば、複数ホイール装置、トラック駆動装置、または患者支持体に運動を与えるためのその他の装置など他の牽引装置または回転支持装置が牽引装置として使用される。 さらに、他の実施形態に従えば、Fullenkampその他に対する米国特許第5,348,326号及びHeimbrockその他に対する第5,806,111号及びHeimbrockその他による米国特許出願第09/434,948号において説明されるホイール・リフタなど他の構成の牽引係合コントローラが配備される。 上記の特許及び出願の開示は、参照により本出願に組み込まれることを明記する。
    【0069】
    ホイール・リフタ152は、シャーシ151に結合されるホイール・マウント154及びホイール・マウント154及びシャーシ151に様々な場所で結合されるホイール・マウント・ムーバー156を含む。 電動ホイール150は、図8に示される通りホイール・マウント154に結合される。 ホイール・マウント・ムーバー156は、図10−12に示される通り電動ホイール150を保管位置と使用位置との間で動かすために、ホイール・マウント154及び電動ホイール150をピボット軸の周りで旋回させるように構成される。 ホイール・マウント154は、また、患者支持体10の高度の変化を補正するために患者支持体10の使用中電動ホイール150の上昇下降を可能にするように構成される。 例えば、図13に示される通り、ホイール・マウント154及びホイール150は、ベッドフレーム12が床24の隆起の上を通る時、ピボット軸158中心に時計方向160に軸回転する。 同様に、ホイール・マウント154及び電動ホイール150は、図14に示される通り床24の沈下の上を通る時、ピボット軸158を中心に反時計方向166に軸回転するように構成される。 従って、ホイール・マウント154は、患者支持体10に対する床24の高低変化時に電動ホイール150を床24と接触維持させるように構成される。
    【0070】
    ホイール・マウント154は、また、推進システム16の作動時に電動ホイールを回転するための電力を供給するように構成される。 ホイール・マウント154は、図8に示される通りシャーシ151に結合されるモーター・マウント170及びモーター・マウント170に結合される望ましい形態の電気モーター172を含む。 望ましい形態において、モーター172は市販のGraschopp Iowa Permanent Magnet DC Motor Model No. MM8018である。 モーター172は、ハウジング178及び出力シャフト176及びプラネタリ・ギア(図には示されていない)を含む。 モーター172は回転軸180を中心にシャフト176を回転させ、電動ホイール150は、出力シャフト176の回転軸180と同軸の回転軸182を中心に回転するようにシャフト176に直接結合される。 回転軸180、182はピボット軸158を横断する。
    【0071】
    図8に示される通り、ホイール・マウント・ムーバー156は、さらに、望ましい形態のリニア・アクチュエータ184、アクチュエータ184に結合されるリンク装置システム186、一対のレール190とプレート191との間を水平にスライドするように構成されるシャトル188、及びシャトル188及びホイール・マウント154に結合される一対のガス・スプリング192を含む。 リニア・アクチュエータ184は、Linak型番LA12.1−100−24−01リニア・アクチュエータであることが望ましい。 リニア・アクチュエータ184は、シャーシ151に軸旋回可能に結合されるシリンダ・ボディ194及び複数の位置の間を動くようにシリンダ・ボディ194に格納式に受けられるシャフト196を含む。
    【0072】
    リンク装置システム186は、シャトル188をアクチュエータ184に結合する第一リンク198及び第二リンク210を含む。 第一リンク198はアクチュエータ184のシャフト196に軸旋回可能に結合され、シャーシ151の一部212に軸旋回可能に結合される。 第二リンク210は第一リンク198に軸旋回可能に結合され、シャトル188に軸旋回可能に結合される。 シャトル188は、図10−12に示される通り複数位置間を水平に動くようにレール190とシャーシのプレート191との間に配置される。 図10に示される通り、各ガス・スプリング192は、シャトル188に軸旋回可能に結合されるシリンダ216及びホイール・マウント154のブラケット220に結合されるシャフト218を含む。 他の形態によれば、リニア・アクチュエータはシャトルに直接結合される。
    【0073】
    アクチュエータ184は、図10に示される伸張位置と図12−14に示される収縮位置間を動くように構成される。 伸張位置から収縮位置へのアクチュエータ184の運動は第一リンク198を時計方向222へ動かす。 この第一リンク198の運動は、図11に示される通り第二リンク210及びシャトル188を左方向224に引っ張る。 シャトル188の左方向224への運動は、図11に示される通り、ガス・スプリング192を下方かつ左方向228に押し、ホイール・マウント154の遠位端230を下方向232に押す。
    【0074】
    ホイール150が床24に接触した後、リニア・アクチュエータ184は連続的に収縮するので、シャトル188が連続的に左方向224に動く。 このようなシャトル188の連続的運動及び電動ホイール150の床24との接触によって、ガス・スプリング192が圧縮するので、図12に示される通り、リニア・アクチュエータ184が完全に収縮位置に達するまでシャフト218の露出が減少する。 この付加的運動はガス・スプリングの圧縮を生じるので、ホイール150が通常の使用位置にあってベッドフレーム12が床24から通常の距離にあるとき、ガス・スプリング192は圧縮される。 この付加的圧縮は床24とホイール150との間にさらに大きな垂直力を生じるので、ホイール150は床との牽引力を増す。
    【0075】
    前述の通り、ベッドフレーム12は、看護施設の1つの場所からこの看護施設の別の場所まで患者支持体10を輸送時に、床24に対して異なる高度へ移動する。 例えば、患者支持体10が傾斜路を登るまたは降りるとき、患者支持体10の一端が傾斜路上にあり他方の相対する端が傾斜路から外れる位置にあると、ベッドフレームの諸部分が床24に対して異なる位置になる。 別の例は、患者支持体10が床24の隆起した敷居またはユーティリティ・アクセス板等くぼみの上を移動するときでる。 ガス・スプリング192の圧縮は、ホイール・マウント154上に方向232の下方向の付勢を生じるので、ベッドフレーム12が床24の「凹所」上に位置するときに、ガス・スプリング192はホイール・マウント154及びホイール160を時計方向へ移動させ、ホイール150はそのまま床24と接触している。 ベッドフレーム12が床24の「隆起」上を通るとき、患者支持体10の重量はガス・スプリング192を圧縮させるので、ホイール・マウント154及び電動ホイール150は例えば図14に示される通りシャーシ151及びベッドフレーム12に対して反時計方向166に回転する。
    【0076】
    ホイール150を上昇位置に戻すために、アクチュエータ184は図10に示される通り伸張位置へ移動する。 リンク装置システム186を介して、シャトル188は右方向234へ押される。 シャトル188が方向234へ移動するときに、ガス・スプリング192の圧縮は、ガス・スプリング192のシャフト196が完全に伸張しかつガス・スプリング192が緊張するまで徐々に緩和される。 シャトル188の方向234への連続的移動によって、ガス・スプリング192はモーター・マウント154及びホイール150を図10に示される上昇位置へ上昇させる。 ガス・スプリング192の圧縮は、ホイール150を上昇させるのを補助する。 従って、アクチュエータ184がホイール150を下降させるよりもホイールを上昇させるために必要なエネルギー及び力のほうが小さい。
    【0077】
    シャーシ151、ホイール150及びホイール・リフタ152の分解した組立図が、図9に示されている。 シャーシ151は、シャーシ・ボディ250、ブラケット252、シャーシ・ボディ250及びベッドフレーム12に結合されるブラケット252、シャーシ・ボディ250に結合されるアルミニウム・ピボット板254、シャーシ・ボディ250の第一アーム258に結合されるパン256、第一レール部材260、第二レール部材262、封じ込め部材264、第二レール部材262に結合される第一補強板266、第一レール部材260に結合される第二補強板268、及びベッドフレーム12及び第一及び第二レール部材260、262に結合される端板270を含む。 ホイール・マウント154は、さらにシャーシ・ボディ250及びピボット板254に軸旋回可能に結合される第一ブラケット272、ブラケット272及びモーター172に結合される伸縮体274、及びモーター172に結合される第二ブラケット276を含む。
    【0078】
    ホイール150は、中心ハブ280を有するホイール部材278及び中心ハブ280の両側に配置される一対のロッキング部材282、284を含む。 ホイール150をモーター172のシャフト176に結合するために、第一ロッキング部材282がシャフト176上に位置決めされ、次にホイール部材278がシャフト上に位置決めされ、その後に第二ロッキング部材284がシャフト176上に位置決めされる。 第一及び第二ロッキング部材282、284を一緒に引き付けるためにボルト(図には示されていない)が使用される。 中心ハブ280は、僅かなテーパを有し、第一及び第二ロッキング部材282、284の内面は対応するテーパを有する。 従って、第一及び第二ロッキング部材282、284が一緒に引き付けられると、中心ハブ280は圧縮されて、モーター172のシャフト176を掴み、ホイール150をシャフト176に固く締結する。
    【0079】
    第一レール部材260は、第一及び第二垂直壁286、288及び水平壁290を含む。 垂直壁286は、第一垂直壁286の上縁が第一アーム258の上縁294と接するようにシャーシ・ボディ250の第一アーム258に溶接される。 同様に、第二レール部材262は、第一垂直壁296、第二垂直壁298及び水平壁310を含む。 第二垂直壁298は、第二垂直壁298の上縁314が第二アーム312の上縁316と接するようにシャーシ・ボディ250の第二アーム312に溶接される。 端板270は、第一及び第二レール部材260、262の端297、299に溶接される。
    【0080】
    封じ込め部材264は、第一垂直壁318、第二垂直壁320及び水平壁322を含む。 第一レール部材260の第二壁288は封じ込め部材264の第一垂直壁318の内部に結合される。 同様に、第二レール部材262の第一垂直壁296は第二垂直壁320の内部に結合される。 図10に示される通り、シャトル188は、垂直壁288、286がレール190を形成し、水平壁322がプレート191を形成するように、水平壁322と垂直壁288、296との間に閉じ込められる。
    【0081】
    ホイール・リフタ152は、さらに、間に第一リンク198が挟まれている一対のブッシング324を含む。 図10に示される通り封じ込め部材264がシャーシ151の一部212を形成するように、ピンがブッシング324及び第一リンク198を封じ込め部材264に軸旋回可能に結合する。
    【0082】
    完全に組み立てられると、第一及び第二レール部材260、262は、一対のコンパートメントを含む。 望ましいモーター駆動装置回路を含むモーター・コントローラ326は第一レール部材260内に配置され、望ましい入力システム回路を含む回路版328及びリレー330は第一レール部材260内に配置される。
    【0083】
    シャトル188は、第二リンク210の端を軸旋回可能に受け入れるために第一スロット340を含む。 同様に、シャトル188は、図9に示される通りガス・スプリング292の端を軸旋回可能に受けるために第二及び第三スロット342を含む。 ブラケット220は第二ブラケット276に結合され、その間にたわみガード334が挟まれる。 ガス・スプリング292は、図9に示される通りブラケット220に結合される。
    【0084】
    ホイール・マウント154の前進運動を制限する止め具を設けるためにプレート336がパン256に結合される。 さらに、第二ブラケット276は、ホイール・マウント154の後進運動を制限するホイール・マウント154の第二止め具となる延長部338を有する。
    【0085】
    図17−40を参照すると、既述の実施形態に関して上述した方法と同様法でベッドフレーム12に結合される第二実施形態の推進システム16'を含む第二実施形態の患者支持体10'が示されている。 推進システム16'は、図2に示され上に詳細に説明された第一実施形態の推進システムと実質的に同じ方法で作動する。 第二実施形態に従えば、推進システム16'は、推進装置18'及び推進装置18'に結合される入力システム20'を含む。 第一実施形態に関して上で説明したように、入力システム20'は、介護者が患者支持体10'を看護施設の適切な位置に導けるように推進装置18'の速度及び方向を制御するために設けられる。
    【0086】
    第二実施形態の患者支持体10'の入力システム20'は、図2に示される上述の実施形態の入力システム20と実質的に同じである。 ただし、図36−40に示され下にさらに詳しく説明されるように、相互に間隔を置き第一及び第二入力の力39、41に応答して相対的独立運動するように支持される第一及び第二ハンドル部材431、433を含むユーザー・インターフェイスすなわちハンドル430が設けられる。 第一ハンドル部材は、第一ユーザー入力装置32'に結合され、第二ハンドル部材433は第二ユーザー入力装置34'に結合される。 ハンドル部材431及び433は、第一ハンドル部材341から第一ユーザー入力装置32'に第一入力の力を伝えるように、また第二ハンドル部材433から第二ユーザー入力装置34'に第二入力の力41を伝えるように構成される。
    【0087】
    さらに、図36−40を参照すると、第一及び第二ハンドル部材431及び433は、対峙する上端436と下端437との間に伸びる細長い管状部材343を備える。 第一及び第二ハンドル部材431及び433の上端436は、第三ユーザー入力装置すなわちイネーブル装置435、好適にはモーター駆動装置44がモーター42に電力を供給するために連続的に押す必要がある通常は開放したプッシュボタンを含む。 第一及び第二ハンドル部材431及び433の下端437は、ベッドフレーム12に固定される取り付け管438内に同心で受けられる。 より詳細には、図40において、ピン440は、各管状部材434を通り抜けて、第一及び第二ハンドル部材431及び433を取り付け管438に固定するために取り付け管438の側壁の中まで侵入する。 カラー442は、ピン440を遮蔽するために取り付け管438上端の周りに同心で受けられてよい。
    【0088】
    取り付けブロック443は、ベッドフレーム12の下面に固定され、キャスタ22をベッドフレームに連結する。 上述したタイプのロード・セル62、64は、一般には従来のボルト444を使って取り付けブロック443に固定され、かつ第一及び第二ハンドル部材431、433の下端437付近にある。 各ロード・セル62、64は、下端437内に形成されるスロットへボルト444を通過させることによって管状部材434の下端に物理的に連結される。 容易に理解されるように、第一及び第二ハンドル部材431及び433の上端436付近に加わわる力は、図3に関して上述したように作用するために、下端に向かって下方へ、ボルト444からロード・セル62、64まで伝達される。 第一及び第二ハンドル部材431及び433の独立の支持及び間隔を置いた関係によって、一方のハンドル部材431から他方のハンドル部材432に力が直接伝達されないようにする。 このようにして、速度コントローラ36は、1つのユーザー入力装置32または34に単一の力が加えられることにより1つの力信号43または45を受信して作動するように構成される。
    【0089】
    上述したタイプのロックアウト・キー95は、第一及び第二ハンドル部材38及び40付近のベッドフレーム上に支持され、患者支持体10の無許可の操作を防止するために使用することができる。
    【0090】
    他の実施形態の推進装置18'については、図18−30にさらに詳しく示されている。 推進装置18'は、トラックまたはベルト453を運動のために支持する回転可能に支持される第一及び第二ローラー450及び452を有するドライブ・トラック449の形態の回転支持装置を含む。 第一ローラー450はモーターによって駆動されるのに対して、第二ローラー452は遊動輪である。 第二形態の牽引係合コントローラ28'は、回転支持装置リフタ454、及び回転支持装置リフタ454をベッドフレーム12に結合するシャーシ456を含む。
    【0091】
    回転支持装置リフタ454は、シャーシ456に結合される回転支持装置マウント458、及び回転支持装置マウント458及びシャーシ456に様々な場所で結合される回転支持装置ムーバー460を含む。 ローラー450及び452は、回転支持装置マウント454を形成する中間側板462及びスペーサ板464によって回転可能に支持される。 ローラー450及び452は、ベルト453の内面470に形成される複数の歯と共働して、これと確実係合を可能にしかつローラー450及び452に対するベルト453のスリップを防止するために、円周に配置される複数の歯466を含む。 各ローラー450及び452は、同様に、ベルト453の運動の進行または案内を補助するためにローラーの周縁部近くに配置される一対の環状フランジ472を含むことが望ましい。
    【0092】
    駆動シャフト473は第一ローラーを貫通し、ブッシング475は第二ローラー452に受けられ、非駆動シャフト476を受ける。 ベッドフレーム12のシャーシ456の結合を容易にするために複数のブラケット477が設けられる。
    【0093】
    回転支持装置ムーバー460は、図22−24において示される通り床27から離れている保管位置と床24に接している使用位置との間で牽引ベルト453を動かすためにピボット軸を中心に回転支持装置マウント458及び電動トラック・ドライブ449を軸回転させるように構成される。 回転支持装置マウント458は、さらに、患者支持体10'の高度の変化を補正するために、患者支持体10'使用時にトラック・ドライブ449の上昇下降を可能にするように構成される。 例えば、図25に示される通り、回転支持装置マウント458及びトラック・ドライブ449は、ベッドフレーム12が床24の隆起の上を通る時に、ピボット軸474を中心に反時計方向166に回転できる。 同様に、回転支持装置マウント458及び電動トラック・ドライブ449は、図26に示される通りベッドフレーム12が床24の凹所の上を通るときに、ピボット軸474を中心に時計方向に回転するように構成される。 従って、回転支持装置マウント458は、患者支持体10に対して床の高度が変化する時に牽引ベルト453と床24との接触を維持できるように構成される。
    【0094】
    回転支持装置マウント458は、さらに、第一ローラー450及び牽引ベルト453を回転させる電力を供給するためにシャーシ456に結合されるモーター42を支持するモーター・マウント476を含む。 モーター42は、詳しく上述したタイプのものとすることができる。 さらに、モーター172は、回転軸180を中心に回転するように支持される出力シャフト176を含む。 第一ローラー450は、出力シャフト176の回転軸180と同軸の回転軸478を中心に回転するためにシャフト176に直接結合される。 回転軸180及び478は、同様にピボット軸474と同軸に配置される。
    【0095】
    回転支持装置マウント・ムーバー460は、さらに、従来のギアボックス484を介してモーター482に連結されるリニア・アクチュエータ480を含む。 リンク装置システム486は、ピボット・アーム488を介してアクチュエータ480に連結される。 さらに、ピボット・アーム488の第一端490はリンク装置システム486に連結され、アーム488の第二端492はシャトル494に連結される。 シャトル494は、アーム488の軸回転運動に応答して実質的水平に移動するように構成される。 アーム488は、六角連結シャフト496及びリンク497を介してアクチュエータ480に作動自在に連結される。
    【0096】
    リンク装置システム486は、アクチュエータ480を回転支持装置マウント458に結合する第一リンク498及び第二リンク500を含む。 第一リンク498はアーム488に軸旋回可能に結合される第一端、及び第二リンク500の第一端に軸旋回可能に結合される第二端を含む。 一方、第二リンク500は、回転支持装置マウント458の側板462に軸旋回可能に結合される第二端を含む。
    【0097】
    シャトル494は、中に圧縮スプリング506を受ける管状部材504を備える。 シャトル494のボディはスプリング506の第一端509と係合するための端壁508を含む。 スプリング506の第二端510はピストン512に係合するように構成される。 ピストン512は、スプリング506の中を同軸に通過する細長い部材すなわちロッド514を含む。 端の円板516はスプリング492の第二端510と係合するように部材514の第一端に連結される。
    【0098】
    細長い部材514の第二端は、可撓性リンク装置、好適にはチェーン518に結合される。 チェーン518は、側板462によって回転可能に支持される共働スプロケット520の周りに誘導される。 チェーン518の第一端は細長い部材514に連結され、チェーン518の第二端は、側板462の上方に延びたアーム522に結合される。
    【0099】
    アクチュエータ480は、連結リンク497及び連結シャフト496を時計方向160に移動させるために図22に示される収縮位置と図24−26に示される伸張位置との間を移動するように構成される。 アーム522のこの運動は、図23に示される通りシャトル494を矢印224の左方向に動かす。 シャトル494の左への移動は、スプリング506及びピストン512の同様運動を可能にし、これがチェーン518をスプロケット520の周りで引っ張る。 スプロケット520の周りでの時計方向160のチェーンの動きは、図23に矢印232で示されるように回転支持装置マウント458を下方へ移動させる。
    【0100】
    アクチュエータ480の伸張は、連結リンク497によって支持される係合アーム524がシャーシ456によって支持されるリミット・スウィッチ526と接触すると、停止する。 アクチュエータ480の収縮位置は図34に示されており、リミット・スウィッチと係合するアクチュエータ480の伸張位置は図35に示されている。
    【0101】
    牽引ベルト453が床に接した後、アクチュエータ480は、管状シャトル494が引き続き矢印224に示される左方向に連続移動するように、連続的に伸張する。 このようなシャトル494の連続的運動及び電動ベルト453の床との接触が、スプリング506の圧縮を生じる。 さらに、チェーン518により回転支持装置マウント458に取り付けられるために相対的静止状態のピストン512に対してシャトル494の連続運動が生じる。 このように、シャトル494の連続的運動により、端壁508がスプリング506をピストンの円板516に押し付ける。 このような付加的運動がスプリング506の圧縮を生じて、スプリング506が圧縮されているとき、ベルト453は通常使用位置にあり、ベッドフレーム12は床24から通常距離にある。 この付加的圧縮は、床24とベルト453との間により大きな垂直力を生じるので、ベルト453は床に対する牽引力を増大する。 さらに床24との間の牽引を容易にするために、ベルト453は組織模様の外面を含んでよい。
    【0102】
    前述の通り、ベッドフレーム12は、一般に、看護施設の1つの場所からこの看護施設の別の場所に患者支持体10'を移動する時に床24に対して異なる高度で移動する。 例えば、患者支持体10'が傾斜路を登ったり降りたりする場合、患者支持体10'の一端が傾斜路上にあり相対する他方が傾斜路から外れる場合、ベッドフレームの諸部分は床24に対して異なる位置にある。 別の例は、患者支持体10が隆起した敷居またはユーティリティ・アクセス板(図には示されていない)など床24のくぼみの上を通る場合である。 ベッドフレーム12が床24の「凹所」上にあるとき、スプリング506が回転支持装置マウント458及びベルト453をピボット軸474を中心に時計方向160に動かし、これによりベルト453が床24と接触維持するように、スプリング506の圧縮は回転支持装置マウント458を方向232へ下方付勢する。 同様に、ベッドフレーム12が床24の「隆起」上を通るとき、患者支持体10の重量はスプリング506を圧縮するので、図26に示される通り、回転支持装置マウント458及びベルト453はシャーシ456及びベッドフレーム12に対して反時計方向166に回転する。
    【0103】
    トラック・ドライブ449を保管位置に戻すために、アクチュエータ480は図22に示されるように収縮位置に動き、この際、アーム488は連結シャフト496によって反時計方向へ回転する。 より詳細には、アクチュエータ480が収縮すると、連結リンク497は連結シャフト496を反時計方向へ回転させ、これにより同様の反時計方向運動をアーム488に与える。 これにより管状シャトル494は右方向234に押される。 同時に、リンク装置486は、左に引っ張られ、これにより回転支持装置マウント458をピボット軸474を中心に反時計方向へ回転させるので、トラック・ドライブ449は実質的垂直方向に上昇する。 シャトル494が方向234に動くと、スプリング506が図22に示される通り再び伸張するまでスプリング506の圧縮は徐々に解除される。
    【0104】
    シャーシ456、トラック・ドライブ449及び回転支持装置リフタ454の分解した組立体の図が、図21に示されている。 シャーシ456は、間隔を置いた一対の端アーム556及び558に連結される間隔を置いた一対の側面アーム552及び554を含み、それにより箱状構造を形成するシャーシ・ボディ550を形成する。 一対のクロス・サポート560及び562が、端アーム556と558との間を延び、モーター172及びアクチュエータ480の支持体となる。 回転支持装置マウント458はクロス・サポート560と562との間に受けられる。 六角連結シャフト496は第一クロス・サポート560の間隙を通過しかつ第二クロス・サポート562によって回転可能に支持される。 パン564はシャーシ・ボディ550の下面に固定され、ベルト543が通り抜けられるようにするための開口566を含む。 スプロケット520はクロス・サポート560及び562によって回転可能に支持される。
    【0105】
    既述の実施形態に関して上で説明した方法と同様にベッドフレーム12に結合される他の実施形態の推進システム16''を含む第三形態の患者支持体10''が、図41−62に示されている。 他の形態の推進システム16''は、推進装置18''、及び既述の実施形態に関して上で説明し図2において開示された方法で推進装置18''に結合される入力システム20''を含む。
    【0106】
    第三実施形態の患者支持体10''の入力システム20''は、図36−40に関連して上で説明した第二実施形態の入力システム20''と本質的に同様である。 図56−62に示される通り、第三実施形態のユーザー・インターフェイスすなわちハンドル730は、第二実施形態のハンドル430と同様に第一及び第二ハンドル部材731及び733を含む。 ただし、第一及び第二ハンドル部材731及び733は、選択的に起立した使用位置または折り曲げられた収容位置(図62の点線)に位置決めできるように構成される。 さらに、入力システム20''の第一及び第二ユーザー入力装置32及び34はハンドル部材731及び733の外面に直接支持される歪みゲージ734を含む。
    【0107】
    第二実施形態と同様に、第三実施形態の第三ユーザー入力装置735は、ボタンが押されていないときスウィッチを開放維持するためにバネ付勢ボタン736を含むタイプの通常開放ブッシュボタン・スウィッチを備える。 ただし、スウィッチ735は、ベッド10''を扱うとき介護者の手のひらまたは指がスウィッチ735を押しやすいようにハンドル部材731及び733を形成する管状部材740の側壁内に配置される。 図56及び57に示される実施形態において、スウィッチ・ボタン736は、ハンドル部材731及び733を使ってベッドを動かす者の手のひらがボタン736と接触するように、患者支持体10''の端9から離れた外方向に面する。
    【0108】
    さらに、図56−62を参照すると、ハンドル部材731及び733の下端742は、ベッド10''の中心軸744に向かって内方に選択的に軸旋回できるように支持される。 このようにして、ベッド10''が使用しない場合には、ハンドル部材731及び733を適宜に障害にならない位置に動かすことができる。 ハンドル部材731及び733を保管位置に折り曲げるまたは軸旋回できるようにするために、ハンドル部材731及び733の近位部748と遠位部750との間にカップリング746が設けられる。 より詳細には、ハンドル部材731及び733の遠位部750は、ハンドル部材731及び733の近位部748の中に受けられる。 より詳細には、両方のハンドル部材731及び733は、近位部748内に摺動自在に受けられる遠位部750を含む細長い管状部材734を備える。
    【0109】
    ハンドル部材731及び733の遠位部750の側壁738に細長いスロット752が形成される(図61及び62)。 ピン754はハンドル部材731及び733の近位部748内に支持され、細長いスロット752内に摺動自在に受け入れられる。 図62に示される通り、ハンドル部材731及び733をベッド10''の中心軸744に向けて下方へ軸旋回させるために、まず遠位部750を近位部748から離して上方向へ引っ張ると、ピン754が細長いスロット752内で摺動する。 次に、ハンドル部材731及び733の近位部748内に形成される間隙ノッチ756中へ遠位部750を下方に折り曲げることができる。
    【0110】
    第三実施形態の推進装置18''については、図42−50においてより詳細に示されている。 推進装置18''は、第二実施形態の推進装置18''に関して上で開示されるトラック・ドライブ449と実質的に同一のトラック・ドライブ449を備える回転支持装置を含む。
    【0111】
    第三実施形態の牽引係合コントローラ760は、回転支持装置リフタ、及び回転支持装置リフタ762をベッドフレーム12に結合するシャーシ764を含む。 回転支持装置リフタ762は、シャーシ764に結合される回転支持装置マウント766、及び回転支持装置マウント766及びシャーシ764に様々な場所で結合される回転支持装置ムーバー768を含む。 トラック・ドライブ449のローラー450及び452は、回転支持装置マウント中間側板770によって回転可能に支持される。 回転支持装置ムーバー768は、図46−48に示される通り、床24から離れた保管位置と床24に接する使用位置との間で牽引ベルト453を動かすためにピボット軸772の周りで回転支持装置マウント766及びトラック・ドライブ449を軸回転するよう構成される。 回転支持装置マウント766は、さらに、既述の実施形態に関して上に説明した方法と同様の方法で患者支持体10''の高度の変化を補正するために、患者支持体10''使用時にトラック・ドライブの昇降を可能にするように構成される。 従って、回転支持装置マウント766は、患者支持体10''に対して床24の高さが変化する時に牽引ベルト453が床24と接触を維持できるように構成される。
    【0112】
    回転支持装置マウント766は、さらに、電力を供給して第一ローラー436及び牽引ベルト440を回転するためにシャーシ764に結合されるモーター42を支持するモーター・マウント476を含む。 モーター42の他の詳細は、患者支持体10及び10'の既述の実施形態に関連して上に示されている。
    【0113】
    回転支持装置マウント・ムーバー768は、さらに、リニア・アクチュエータ774、好適には組み込んだ行程リミット・スウィッチを含む24ボルト・リニア・モーターを含む。 リンク装置システム776は、ピボット・ブラケット778を介してアクチュエータ774に結合される。 さらに、ピボット・ブラケット778の第一端780はリンク装置システム776に結合され、ピボット・ブラケット778の第二端782はシャトル784、好適には伸張バネに連結される。 スプリング784は、ブラケット778の軸旋回運動に応答して実質的に水平に動くように構成される。 ブラケット778は、ピボット軸788を有する六角連結シャフト786を介してアクチュエータ774に作動可能に連結される。
    【0114】
    リンク装置システム776は、対向する第一及び第二端792及び794を有する細長いリンク790を含み、第一端792はピボット・ブラケット778に固定され、第二端794は側板770の一方に対して摺動運動するように取り付けられる。 より詳細には、側板770によって支持されるピン797を摺動可能に受けるためにリンク790の第二端794付近にスロット795が形成される。
    【0115】
    伸張バネ784は、対向する端796および798を含み、第一端796はピボット・ブラケット778に固定され、第二端798は可撓性リンク装置、好適にはチェーン518に固定される。 チェーン518は、スプロケット520の周りに誘導され、スプリング784に連結される第一端及び回転支持装置マウント766の側板70の上方へ延びるアーム800に固定される第二端を含む。
    【0116】
    アクチュエータ774は、連結リンク及び連結シャフトを時計方向に動かすために、図46に示される収縮位置と図47及び48に示される伸張位置との間を移動するように構成される。 六角シャフトのこの運動の結果、ピボット・ブラケット778が同様に移動してスプリング784が図47に示される矢印の左方向に移動する。 スプリング784の左方向への移動の結果として、スプロケット520の周りに誘導されるチェーン518が同様に移動する。 これにより、回転支持装置マウント766は、図47において矢印で示されるように下方へ移動する。
    【0117】
    牽引ベルト440が床24と接した後、アクチュエータ424は連続的に伸張するので、スプリング784はさらに伸張して緊張状態になる。 従って、スプリング748の緊張は、床とベルトの間により大きい垂直力を生じるので、ベルトは床24との間の牽引力を増大する。 既述の実施形態と同様に、スプリングは、床24の隆起した敷居または隆起またはくぼみの上での牽引装置の動きを促進する。
    【0118】
    トラック・ドライブを保管位置に戻すために、アクチュエータ774は、図46に示されるように収縮位置へ移動し、ピボット・ブラケット778は六角シャフトによって反時計方向へ回転する。 より詳細には、アクチュエータ774が収縮するとき、連結リンクは六角シャフトを反時計方向へ回転させ、それによりピボット・ブラケット778に同様の反時計方向の軸回転運動を与える。 リンク装置は、これによって左側に引っ張られ、回転支持装置マウント766をピボット軸を中心に反時計方向へ回転させるので、トラック・ドライブは実質的に垂直方向に上昇する。 リンク790の最初の運動がピンを細長いスロット795内で摺動させることを注記する。 但し、ピン797がスロット内でその行程の端に達すると、リンク790はマウント766を上方へ引っ張る。
    【0119】
    本発明は、望ましい実施形態に関して詳細に説明されているが、変更及び修正は、続く特許請求の範囲に記載の本発明の範囲及び精神の範囲内にある。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】
    望ましい実施形態の病院用ベッドの斜視図であり、一部が取り除かれ、ベッドフレーム、ベッドフレームの底部に結合される望ましい実施形態の推進装置及び推進装置を制御するために一対のロード・セルを介してベッドフレームに結合されるU字型ハンドルを含むベッドを示している。
    【図2】
    右側に推進装置、左側に推進装置用の制御システムが示される、推進装置の概略ブロック図である。
    【図3】
    図2の制御システムの望ましい実施形態の入力システムを示す略図である。
    【図4】
    図1の線4−4に沿って見た側立面図であり、ロード・セルの一方に結合されるU字型ハンドルの一端及び推進システムの作動を防止するために上昇位置にある取手を示している。
    【図5】
    図4と同様の図であり、推進システムの作動を可能にするために前方に押されたハンドル及び下降位置に動かされた取手を示している。
    【図6】
    図4と同様の図であり、スプリングにより取手を上昇位置へ付勢するために後に引かれたハンドル及び僅かに前方へ戻された取手を示している。
    【図7】
    利得ステージへの入力電圧(水平軸)とモーターへの出力電圧(垂直軸)との間の関係を示すグラフである。
    【図8】
    ホイール・マウントに結合されるホイール、リニア・アクチュエータ、リニア・アクチュエータに結合される一対のリンク、リンクのうち1つに結合されるシャトル、及びシャトル及びホイール・マウントに結合される一対のガス・スプリングを含む、望ましい実施形態の推進装置を示す斜視図である。
    【図9】
    望ましい推進装置の各種構成要素の分解斜視図である。
    【図10】
    図8の線10−10に沿って見た断面図であり、ホイールが床から離れている状態の望ましい推進装置を示す。
    【図11】
    図10と同様の図であり、図10より長さの短いリニア・アクチュエータを示し、シャトルはリンクの作用によって左に引っ張られ、かつシャトルの運動がホイールを床と接触移動させる状態を示す。
    【図12】
    図10と同様の図であり、図11より長さの短いリニア・アクチュエータを示し、シャトルがリンクの作用によって左に引っ張られ、かつシャトルの更なる運動がガス・スプリングを圧縮する状態を示す。
    【図13】
    図12と同様の図であり、患者支持体が床の「隆起」上に乗ったときに更に圧縮されるガス・スプリングを示す。
    【図14】
    図12と同様の図であり、患者支持体が床の「凹所」上に乗ったときにホイールと床との接触を維持するために伸張するガス・スプリングを示す。
    【図15】
    推進装置のイネーブル状態を制御するためのリレー・スウィッチ及びロックアウト・キー・スウィッチの斜視図であり、推進装置を作動可能にするためにリレー・スウィッチから離れている取手に結合されるピンを示す。
    【図16】
    図15と同様の図であり、推進装置を作動不能にするためにリレー・スウィッチと接触しているピンを示す。
    【図17】
    第二実施形態の病院用ベッドの斜視図であり、ベッドフレーム、ベッドフレームの底部に結合される第二実施形態の推進装置及び推進装置を制御するための一対のロード・セルを介してベッドフレームに結合される一対の間隔を置いて配置されるハンドルを含むベッドを示す。
    【図18】
    第二実施形態の推進装置を示す斜視図であり、ベルト・マウントによって支持される牽引ベルト、アクチュエータ、アクチュエータに結合されるアーム、及びアーム及びベルト・マウントに結合される付勢装置を含む。
    【図19】
    図18の推進装置の上面図である。
    【図20】
    図19の詳細図である。
    【図21】
    図18の推進装置の分解斜視図である。
    【図22】
    図19の線22−22に沿って見た断面図であり、トラック・ドライブが床から離れている状態の図18の第二実施形態の推進装置を示している。
    【図23】
    図22と同様の図であり、アームの作用によって左へ移動し、それによって牽引ベルトを床と接触移動させる付勢装置を示す。
    【図24】
    図22と同様の図であり、アームの作用によって図23よりも更に左に移動した付勢装置を示し、かつ付勢装置の更なる移動が管状部材に受けられたスプリングを圧縮する状態を示す。
    【図25】
    図24と同様の図であり、患者支持体が床の「隆起」上に乗ったとき更に圧縮されるスプリングを示す。
    【図26】
    患者支持体が床の「凹所」上に乗ったときに牽引ベルトと床の接触を維持するために図24の位置から伸張するスプリングを示す図である。
    【図27】
    図19の線27−27に沿って見た断面図であり、トラック・ドライブが床から離れている状態の図18の第二実施形態の推進装置を示す。
    【図28】
    図27と同様の図であり、図24に示されるように床と接触している牽引ベルトを示す。
    【図29】
    図19の線29−29に沿って見た断面図である。
    【図30】
    図29の詳細図である。
    【図31】
    図17の第二実施形態の病院用ベッドの側立面図であり、第二実施形態の推進装置に作動可能に連結されるキャスタ・ブレーキシステムを示す。
    【図32】
    図31と同様の図であり、操縦運転モードのキャスタ・ブレーキシステムを示し、従って牽引ベルトが下降して床に接触している。
    【図33】
    図17の第二実施形態の病院用ベッドの部分斜視図であり、一部が取り除かれた第二実施形態の推進装置を示す。
    【図34】
    図17の第二実施形態の推進装置の斜視図であり、図22と同様に床から離れているトラック・ドライブを示す。
    【図35】
    図34と同様の図であり、図24と同様に床と接している牽引ベルトを示す。
    【図36】
    前面右側から見た図17の第二実施形態の病院用ベッドの部分斜視図であり、第二実施形態の入力システムを示す。
    【図37】
    前面左側から見た図36と同様の斜視図である。
    【図38】
    図36の第二実施形態の入力システムの拡大部分斜視図であり、ロード・セルに結合された第一ハンドルの一端を示す。
    【図39】
    図38の線39−39に沿って見た断面図である。
    【図40】
    図38の第二実施形態の入力システムの第一ハンドルの分解斜視図である。
    【図41】
    第三実施形態の病院用ベッドの斜視図であり、ベッドフレーム、ベッドフレームの底部に結合された第三実施形態の推進装置及びベッドフレームに結合され推進装置を制御する一対の間隔を置いて配置されたハンドルを含むベッドを示す。
    【図42】
    第三実施形態の推進装置を示す斜視図であり、ベルト・マウントによって支持される牽引ベルト、アクチュエータ、アクチュエータに結合されるアーム、及びアーム及びベルト・マウントに結合されたスプリングを含む。
    【図43】
    図42の推進装置の上面図である。
    【図44】
    図43の詳細図である。
    【図45】
    図42の推進装置の分解斜視図である。
    【図46】
    図43の線46−46に沿って見た断面図であり、トラック・ドライブが床から離れている状態の図42の他の実施形態の推進装置を示す。
    【図47】
    図46と同様の図であり、アームの作用によって左へ移動し、それにより牽引ベルトを動かして床と接触させるスプリングを示す。
    【図48】
    図46と同様の図であり、アームの作用によって図27よりさらに左に移動したスプリングを示し、かつスプリングの続く移動がスプリングを緊張させている。
    【図49】
    図43の線49−49に沿って見た断面図である。
    【図50】
    図49の詳細図である。
    【図51】
    図41の他の実施形態の病院用ベッドの側立面図であり、第三実施形態の推進装置に作動可能に連結されるキャスタ・ブレーキシステムを示す。
    【図52】
    図51と同様の図であり、操縦運転モードのキャスタ・ブレーキシステムを示し、牽引ベルトは下降して床と接触している。
    【図53】
    図41の第三実施形態の病院用ベッドの部分斜視図であり、一部が取り除かれた第三実施形態の推進装置を示している。
    【図54】
    図42の第三実施形態の推進装置の斜視図であり、図46と同様に床から離れるトラック・ドライブを示す。
    【図55】
    図54と同様の図であり、図48と同様に床と接触する牽引ベルトを示している。
    【図56】
    前面右側から見た図42の第三実施形態の病院用ベッドの部分斜視図であり、第三実施形態の入力システムを示す。
    【図57】
    前面左側から見た図56と同様の斜視図である。
    【図58】
    図57の充電表示器の詳細図である。
    【図59】
    図56の第三実施形態の入力システムの拡大部分斜視図であり、ベッドフレームによって支持される第一ハンドルの下端を示す。
    【図60】
    図59の線60−60に沿って見た断面図である。
    【図61】
    図59の第三実施形態の入力システムの第一ハンドルの分解斜視図である。
    【図62】
    図56の第三実施形態の入力システムの端立面部分図であり、第一ハンドルの選択的軸旋回運動を示す。

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